JPH08261996A - 燃料性状判別装置 - Google Patents

燃料性状判別装置

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JPH08261996A
JPH08261996A JP7093039A JP9303995A JPH08261996A JP H08261996 A JPH08261996 A JP H08261996A JP 7093039 A JP7093039 A JP 7093039A JP 9303995 A JP9303995 A JP 9303995A JP H08261996 A JPH08261996 A JP H08261996A
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JP
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circuit
ultrasonic
signal
density
detection time
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JP7093039A
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English (en)
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Manabu Iwasaki
学 岩崎
Susumu Sakagami
進 坂上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波センサで検出される検出信号中の第2
反射波の影響をなくして、送信波から反射波の検出時間
を正確に測定し、この検出時間から燃料の密度を算定し
て燃料の性状を適確に判別する。 【構成】 信号処理回路21を、超音波信号発振器22
と受信回路23とから構成する。受信回路23は第1の
EX−OR24,第1のF/F回路25,第2のEX−
OR26,第2のF/F回路27とから構成する。そし
て、受信回路23によって検出信号中の第2反射波を除
去し、タイミング信号発信から第1反射波受信までの検
出時間を正確に計測できる。そして、この検出時間に基
づいてコントロールユニット28内の性状判別処理によ
り密度を算定し、この密度から燃料性状を適確に判別す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジン等に
使用される燃料(ガソリン)が重質油であるか、軽質油
であるか等の性状を判別するのに用いて好適な燃料性状
判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンの燃料として
使用されている純正ガソリンには、ヘプタン,ペンタン
等の炭化水素を主成分とする軽質ガソリンと、ベンゼン
等の炭化水素を主成分とする重質ガソリンとがあり、さ
らに細かく分ければ軽質ガソリン,中質ガソリン,重質
ガソリンの3種類に分けられる。
【0003】そして、自動車用エンジンに用いられるガ
ソリンは、通常軽質ガソリンにマッチングして点火時期
等が設定されている。しかし、最近では重質ガソリンの
使用が一般化してきていること、大気汚染法の施行等の
理由により、ガソリンの重質油化が進んでいる。
【0004】然るに、軽質ガソリンにマッチングさせ、
点火時期等を制御するように設定されたエンジンに、重
質ガソリンを燃料として使用した場合には、軽質ガソリ
ンに比較して着火時期が遅れる結果、全体としてリーン
化傾向となり、低温時の始動性、運転性の悪化を招くと
いう問題がある。また、走行状態においても、重質ガソ
リン使用時には、息つぎ現象等の運転性能の悪化を起す
ばかりでなく、不完全燃焼によって排気ガス中の有害成
分が増大する等の問題が発生する。
【0005】一方、前述したものとは逆に、重質ガソリ
ンにマッチングさせて点火時期等を制御するように設定
されたガソリン車に、軽質ガソリンを使用した場合に
は、全体としてオーバリッチ傾向となり、点火プラグに
「くすぶり」が発生するという問題がある。
【0006】上記の問題を解決するために、燃料性状を
判別する方法として、光の屈折率または反射率を利用す
る光学式の性状判別装置は一般に広く知られている。
【0007】この光学式の性状判別装置は、予め記憶さ
れた固有の屈折率または反射率を基にして検出されたガ
ソリンの屈折率または反射率によって燃料性状を判別す
るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による光学式の性状判別装置は、光源,受信装置
または反射装置が必要となって、部品点数が多くなると
いう問題がある。
【0009】また、これらの光源,受信装置または反射
装置等の表面が汚れると、光量,屈折率または反射率が
変化して誤差が生じ、正確な性状判別を行うことができ
ないという問題があった。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は簡単な構造で燃料性状を高精度
に判別できるようにした燃料性状判別装置を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明による燃料性状判別装置は、図1
の機能ブロック図に示す如く、燃料供給配管100の途
中に設けられ、超音波信号の送信波を発信すると共に反
射波を受信する超音波式測定部110と、該超音波式測
定部110に送る送信波を発生すると共に、該超音波式
測定部110から検出された検出信号により送信波の発
信から反射波の受信までの検出時間を計測する信号処理
部120と、該信号処理部120によって測定された検
出時間に基づいて燃料性状を判別処理する判別処理部1
30とを備え、前記信号処理部120は、前記超音波式
測定部110に向けて所定のタイミング信号毎に超音波
の送信波を発生する超音波信号発生手段121と、該超
音波信号発生手段121に入力されるタイミング信号と
超音波式測定部110で検出される検出信号のうち最初
の反射波のみに基づいて前記検出時間を計測する検出時
間計測手段122とから構成し、前記判別処理部130
は、予め記憶された検出時間に対する密度の特性131
から前記検出時間計測手段122により計測された検出
時間に基づいて密度を算定する密度算定手段132と、
該密度算定手段132によって算定された密度から燃料
性状を判定する性状判定手段133とから構成したこと
にある。
【0012】請求項2の発明では、前記検出時間計測手
段122と、超音波信号発生手段121に入力されるタ
イミング信号と超音波式測定部110から出力される検
出信号とが入力側に接続される第1の排他的オア回路
と、該第1の排他的オア回路の出力側に接続された第1
の1/2分周回路と、該第1の1/2分周回路の出力側
に接続され、該1/2分周回路から出力される出力信号
と超音波発生手段に入力されるタイミング信号とが入力
側に接続される第2の排他的オア回路と、該第2の排他
的オア回路の出力側に接続された第2の1/2分周回路
とから構成したことにある。
【0013】請求項3の発明では、前記検出時間計測手
段122は、超音波信号発生手段121に入力されるタ
イミング信号と超音波式測定部110から出力される検
出信号とが入力側に接続される排他的オア回路と、該排
他的オア回路の出力側に接続された第1の1/2分周回
路と、該第1の1/2分周回路の出力側に接続され、該
1/2分周回路から出力される出力信号と前記超音波発
生手段に入力されるタイミング信号とが入力側に接続さ
れるナンド回路と、該ナンド回路の出力側に接続された
第2の1/2分周回路とから構成したことにある。
【0014】請求項4の発明では、前記性状判定手段1
33は、前記密度算定手段132によって算定された密
度が高いときには重質油として判定し、密度が低いとき
には軽質油として判定したことにある。
【0015】
【作用】請求項1の発明による燃料性状判別装置の信号
処理部120では、超音波信号発生手段121により超
音波式測定部110に向けて所定のタイミング信号毎に
超音波の送信波を発生し、検出時間計測手段122で
は、このタイミング信号の発信から超音波式測定部11
0からの検出信号のうち最初の反射波が届くまでの間を
検出時間として計測する。また、判別処理部130で
は、密度算定手段132によって前記検出時間計測手段
122から出力されるタイミング信号発信から最初の反
射波受信までの信号を用いて算出された検出時間に基づ
いて、予め記憶させた検出時間−密度特性131から密
度を算定し、この算定した密度から性状判定手段133
によって燃料性状を判別することができる。
【0016】請求項2の発明のように、検出時間計測手
段122を構成することにより、第1の排他的オア回路
ではタイミング信号と超音波式測定部110からの検出
信号のうちどちらか一方がON状態のときにのみ出力が
あるから、送信波は除去され送信波以外の波、例えば第
1反射波、第2反射波が出力される。また、第1の1/
2分周回路では第1の排他的オア回路から出力があった
ときに交互にONとOFFを繰返すから、第1反射波、
第2反射波の間に出力信号が出力される。さらに、第2
の排他的オア回路では第1の1/2分周回路からの出力
信号とタイミング信号のうちどちらか一方がON状態の
ときのみ出力があるから、タイミング信号と第1の1/
2分周回路からの出力信号が加算して出力される。そし
て、第2の1/2分周回路では第2の排他的オア回路か
ら出力があったときに交互にONとOFFを繰返すか
ら、タイミング信号から第1反射波までの間がON状態
となり、この長さを計測することによって超音波式測定
部110で検出される検出信号中の第2反射波を除去
し、タイミング信号発信から第1反射波受信までの検出
時間を正確に測定できる。
【0017】請求項3の発明のように、検出時間計測手
段122を構成することにより、排他的オア回路ではタ
イミング信号と超音波式測定部110からの検出信号の
うちどちらか一方がON状態のときにのみ出力があるか
ら、送信波は除去され送信波以外の波、例えば第1反射
波、第2反射波が出力される。また、第1の1/2分周
回路では排他的オア回路から出力があったときに交互に
ONとOFFを繰返すから、第1反射波、第2反射波の
間に出力信号が出力される。さらに、ナンド回路では第
1の1/2分周回路からの出力信号とタイミング信号の
うちどちらか一方がON状態のときのみ出力があるか
ら、タイミング信号と第1の1/2分周回路からの出力
信号が加算して出力される。そして、第2の1/2分周
回路では、ナンド回路から出力があったときに交互にO
NとOFFを繰返すから、タイミング信号から第1反射
波までの間がON状態となり、この長さを計測すること
によって超音波式測定部110で検出される検出信号中
の第2反射波を除去し、タイミング信号発信から第1反
射波受信までの検出時間を正確に測定できる。
【0018】請求項4の発明のように、燃料性状は密度
に対応し、重質油は密度が高く、軽質油は密度が低くな
っているから、性状判定手段では前記密度算定手段によ
って算定された密度が高いときには重質油として判定
し、密度が低いときには軽質油と判定することにより、
燃料性状を正確に判定できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図2ないし図11に
基づき説明する。
【0020】まず、図2ないし図7に本発明による第1
の実施例を示す。
【0021】図中、1は例えば4気筒のエンジンを示し
(1気筒のみ図示)、該エンジン1はシリンダ1Aと、
該シリンダ1A上に搭載されたシリンダヘッド1Bと、
該シリンダ1A内を往復動するピストン1Cとから大略
構成されている。2は各シリンダ1Aの上側に位置して
シリンダヘッド1Bに設けられた点火プラグ(1個のみ
図示)を示し、該点火プラグ2は後述のコントロールユ
ニット28から点火信号が出力されたときに、シリンダ
1A内の混合気を燃焼(爆発)させるようになってい
る。
【0022】3は基端側が分岐管となってシリンダ1A
のシリンダヘッド1Bの吸気側に設けられたインテーク
マニホールドを示し、該インテークマニホールド3の先
端側には吸気フィルタ4が設けられ、途中には吸気空気
量を計測するエアフロメータ5、スロットルバルブスイ
ッチ6が付設されたスロットルバルブ7等が設けられ、
さらにシリンダヘッド1Bの近傍に位置して噴射弁8が
設けられ、該噴射弁8はコントロールユニット28から
の噴射信号によってエンジン1内にガソリンGを噴射す
るものである。
【0023】9は内部にガソリンGを貯えるガソリンタ
ンクで、該ガソリンタンク9内にはインタンク型ガソリ
ンポンプ10が設けられている。11は燃料供給配管と
してのガソリン配管で、該ガソリン配管11の一端はガ
ソリンフィルタ12を介してガソリンポンプ10の吐出
側と接続され、その他端は噴射弁8、圧力レギュレータ
13の流入側と接続され、該圧力レギュレータ13の流
出側はリターン配管14を介してガソリンタンク9と接
続されている。
【0024】15は例えばガソリン配管11の途中に設
けられた本実施例による燃料性状判別装置の超音波式測
定部を示し、該超音波式測定部15は図3に示すよう
に、上側がフランジ部16Aとなった有底筒状の有底状
管体16と、該有底状管体16の上側に位置して径方向
に突設された燃料流入口17と、前記有底状管体16の
下側に位置して径方向に突設された燃料流出口18と、
前記有底状管体16のフランジ部16Aを施蓋する蓋部
19と、該蓋部19に固着され、前記有底状管体16の
底部16Bに向けて超音波信号を発信する超音波センサ
20とから構成されている。
【0025】ここで、前記燃料流出口18の内周面と有
底状管体16の底部16Bとは段差がないように形成さ
れているから、燃料が開口部側の燃料流入口17から底
部16B側の燃料流出口18に向けて矢示F方向に連続
的に流れるようになっている。そして、当該超音波式測
定部15はガソリン配管11の途中に設けられているか
ら、燃料は燃料流入口17から有底状管体16内に流入
し、有底状管体16内の燃料は燃料流出口18からガソ
リン配管11に向け、滑らかに流出する。
【0026】一方、前記超音波センサ20は、発信部と
受信部とを有する送受信一体型となり、発信部と受信部
は、圧電振動子,磁歪振動子または電磁誘導型振動子等
によって構成されている。そして、いずれの振動子にお
いても電気エネルギを弾性エネルギに変換することによ
り、超音波信号を底部16Bに向けて発信し、底部16
Bで反射した第1反射波が超音波センサ20で受信され
ることにより弾性エネルギを電気エネルギに変換して検
出信号として出力する。なお、実施例による超音波式測
定部15においては、超音波センサ20と底部16Bと
の間の距離は伝播距離D1 となっている。
【0027】21は超音波式測定部15とコントロール
ユニット28との間に電気的に接続された信号処理部と
しての信号処理回路を示し、該信号処理回路21は図4
に示す如く、後述の超音波信号発振器22と受信回路2
3とから構成されている。
【0028】22は超音波信号発生手段としての超音波
信号発振器を示し、該超音波信号発振器22はコントロ
ールユニット28からタイミング信号(例えば2kHz
)が入力されると所定の高周波(例えば500kHz
)を一定幅でかつ一定振幅の送信波を超音波センサ2
0に向けて発生する。そして、該超音波信号発振器22
では、印加された送信波発信信号は超音波センサ20の
発信部に供給され、該発信部では電気エネルギを弾性エ
ネルギに変換することにより、超音波信号を底部16B
に向けて送信波を発信し、底部16Bで反射した第1反
射波が超音波センサ20の受信部で受信され、弾性エネ
ルギを電気エネルギに変換して検出信号として受信回路
23に出力される。
【0029】23は信号処理部としての受信回路を示
し、該受信回路23は、図4に示すように、超音波セン
サ20から出力される検出信号とコントロールユニット
28からのタイミング信号とが入力される第1の排他的
オア回路24(以下、第1のEX−OR24という)
と、該第1のEX−OR24の出力側に接続された第1
の1/2分周回路としての第1のフリップフロップ回路
25(以下、第1のF/F回路25という)と、該第1
のF/F回路25の出力側に接続され、該F/F回路2
5らの出力信号とコントロールユニット28からのタイ
ミング信号とが入力される第2の排他的オア回路26
(以下、第2のEX−OR26という)と、該第2のE
X−OR26の出力側に接続された第2の1/2分周回
路としての第2のフリップフロップ回路27(以下、第
2のF/F回路27という)とから構成する。
【0030】ここで、図5に受信回路23の各点におけ
る波形を示してその動作を説明するに、a点の波形は超
音波センサ20からの検出信号、b点の波形はコントロ
ールユニット28から超音波信号発振器22に入力され
る所定の送信間隔(例えば、500μS)を有するタイ
ミング信号、c点の波形は第1のEX−OR24から出
力される排他的オアの出力波形、dの波形は第1のF/
F回路25からの出力波形、e点の波形は第2のEX−
OR26から出力される排他的オアの出力波形、fの波
形は第2のF/F回路27からの出力波形をそれぞれ示
している。
【0031】本実施例における受信回路23では、超音
波センサ20の受信部で受信される検出信号は送信波と
第1反射波だけでなく、第2反射波も受信されている場
合には、第1のEX−OR24を通過させることによ
り、第1反射波と第2反射波のみの信号とし、第1のF
/F回路25で1/2分周して第1反射波と第2反射波
との間隔を出力し、第2のEX−OR26で第1のF/
F回路25にタイミング信号を加算して、第2のF/F
回路27でタイミング信号と第1反射波までの検出時間
τを出力する。このように、本実施例による受信回路2
3は、検出信号中の第2反射波による信号を除去して第
1反射波による信号のみとすることができる。
【0032】この結果、受信回路23によってタイミン
グ信号発生から超音波センサ20で検出される検出信号
中の第1反射波が受信されるまでの時間を検出時間τと
して正確に検出することができる。
【0033】28は本実施例による燃料性状判別装置の
判別処理部をなすコントロールユニットを示し、該コン
トロールユニット28は例えばマイクロコンピュータ等
によって構成され、該コントロールユニット28はRA
M,ROM等からなる記憶回路(図示せず)を含み、図
7に示す性状判別処理プログラムの他に、噴射量演算プ
ログラム、点火時期制御プログラム(いずれも図示せ
ず)等が内蔵されている。さらに、記憶エリア28A内
には図6に示すマップが記憶されている。
【0034】ここで、図6に示す特性マップは、既知の
性状が確定したガソリンについて、横軸にガソリン中を
超音波信号が伝播距離D1 を往復する検出時間τをと
り、縦軸は密度d〔kg/m3 〕をとったもので、また検
出時間τは伝播距離D1 の距離寸法によって適宜設定さ
れるものである。
【0035】本実施例による燃料性状判別装置は上述し
た如くに構成されるが、次に、図7に示すプログラムを
参照しつつ性状判別処理を説明する。
【0036】まず、ステップ1で、受信回路23から送
信波の発信から第1反射波の受信までの時間を検出時間
τとして検出し、ステップ2では図6のマップを参照し
つつ、検出された検出時間τに対応した密度dを算定
し、ステップ3では、算定された密度dに基づいて性状
判別を行う。即ち、密度d≦d0 ,密度d>d0 の2つ
の範囲での判定を行う(なお、密度dの単位はkg/m3
である)。
【0037】ステップ3において、密度d≦d0 となっ
た場合には、ステップ4に移り、測定された燃料は軽質
ガソリンと判定し、ステップ5で燃料が軽質ガソリンで
あることを記憶エリア27Aに記憶し、ステップ8でリ
ターンする。
【0038】また、ステップ3において、密度d>d0
となった場合には、ステップ6に移り、測定された燃料
は重質ガソリンと判定し、ステップ7で燃料が重質ガソ
リンであることを記憶エリア28Aに記憶し、ステップ
8でリターンする。
【0039】このように、本実施例による燃料性状判別
装置においては、超音波センサ20からの検出時間τに
より燃料の密度dを算定し、この密度dから燃料性状を
軽質油か、重質油かを判別するようにしたから、燃料性
状を適確に判別することができる。そして、燃料噴射
量,点火時期制御等のエンジン制御を最適な状態で行う
ことができる。
【0040】また、超音波式測定部15の構成部品は少
なくてすみ、該超音波式測定部15を簡単な構造とする
ことができる。
【0041】さらに、超音波を利用して密度dを検出す
るようにしているから、従来技術のように、経時劣化に
よる不具合は発生せず、高精度の性状判別を可能にす
る。
【0042】一方、超音波式測定部15の有底状管体1
6は、底部16Bと燃料流出口18との間に段差のない
ように形成したから、有底状管体16内に淀み部が生じ
ることがなく、図4中の矢示Fとして示す方向に滑らか
に流れ、ベーパ等の発生を低減することができる。これ
により、超音波センサ20からの超音波信号が、燃料と
淀み部との境界面によって拡散されるのを防止し、超音
波信号による検出信号を正確に出力できる。
【0043】さらに、本実施例では、信号処理回路21
中の受信回路23によって、超音波センサ20の受信部
で受信される検出信号が送信波と第1反射波だけでな
く、第2反射波も受信されている場合であっても、第1
のEX−OR24,第1のF/F回路25,第2のEX
−OR26および第2のF/F回路27によって、超音
波センサ20で検出される検出信号中の第2反射波によ
る信号を除去して、送信波発生から第1反射波受信まで
の検出時間τを正確に検出することができる。
【0044】この結果、コントロールユニット28に正
確な検出時間τを出力することができ、該コントロール
ユニット28内では上述した図7に示す性状判別処理プ
ログラムによって、燃料の性状を適確に判定することが
でき、燃料噴射量,点火時期制御等のエンジン制御を最
適な状態で行うことができる。
【0045】なお、前記第1の実施例において、図7に
示すプログラム中のステップ3〜7が性状判定手段の具
体例である。
【0046】次に、図8に本発明による第2の実施例を
示すに、本実施例の特徴は、前述した第1の実施例中の
受信回路23に用いた第2のEX−OR26の代わりに
ナンド回路29(以下、NAND回路29という)を用
いたものである。なお、本実施例では、前述した第1の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0047】このように構成される本実施例による受信
回路23′においても、該受信回路23′における各点
の波形図は図5と同様であり、NAND回路29におけ
る出力信号も第2のEX−OR26の出力信号と変わる
ところはない。
【0048】然るに、本実施例における受信回路23′
では、超音波センサ20の受信部で受信される検出信号
は送信波と第1反射波だけでなく、第2反射波も受信さ
れている場合には、第1のEX−OR24を通過させる
ことにより、第1反射波と第2反射波のみの信号とし、
第1のF/F回路25で1/2分周して第1反射波と第
2反射波との間隔を出力し、NAND回路29で第1の
F/F回路25にタイミング信号を加算して、第2のF
/F回路27でタイミング信号と第1反射波までの検出
時間τを出力する。このように、本実施例による受信回
路23′は、検出信号中の第2反射波による信号を除去
して第1反射波による信号のみとすることができる。
【0049】かくして、本実施例においてもタイミング
信号発信から第1反射波受信までの検出時間τを正確に
測定して、燃料の性状を適確に検出することができ、エ
ンジン制御を最適に行うことができる。
【0050】次に、第3の実施例を図9に示すに、本実
施例の特徴は、前述した第1の実施例によるコントロー
ルユニット28内に内蔵された性状判別処理プログラム
を、軽質油,中質油,重質油の3種類の性状判別を行う
ようにしたものである。なお、前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。本実施例においては図9に示す性状判別
処理プログラムに基づいて説明する。
【0051】まず、ステップ11で受信回路23から送
信波の発信から第1反射波の受信までの時間を検出時間
τとして検出し、ステップ12では図6のマップを参照
しつつ、検出された検出時間τに対応した密度dを算定
し、ステップ13では、算定された密度dに基づいて性
状判別を行う。即ち、密度d<d1 ,d1 ≦密度d<d
2 ,密度d>d2 の3つの範囲での判定を行う(なお、
密度dの単位はkg/m3 である)。
【0052】ステップ13で、密度d<d1 と判定した
場合には、ステップ14に移り、測定された燃料は軽質
ガソリンであると判定し、ステップ15で燃料が軽質ガ
ソリンであることを記憶エリア28Aに記憶し、ステッ
プ20でリターンする。
【0053】また、ステップ13で、d1 ≦密度d≦d
2 と判定した場合には、ステップ16に移り、測定され
た燃料は中質ガソリンであると判定し、ステップ17で
燃料が中質ガソリンであることを記憶エリア28Aに記
憶し、ステップ20でリターンする。
【0054】さらに、ステップ13で、密度d>d2 と
判定した場合には、ステップ18に移り、測定された燃
料は重質ガソリンであると判定し、ステップ19で燃料
が重質ガソリンであることを記憶エリア28Aに記憶
し、ステップ20でリターンする。
【0055】このように、本実施例による燃料性状判別
装置においては、算定された密度dから燃料性状を軽質
油か、中質油か、重質油かを判別するようにしたから、
第1の実施例に比べて燃料性状を細かく判別することが
できる。そして、燃料噴射量,点火時期制御等のエンジ
ン制御をより最適な状態で行うことができる。
【0056】なお、前記第2の実施例において、図9に
示すプログラム中のステップ13〜19が性状判定手段
の具体例である。
【0057】さらに、第4の実施例を図10に示すに、
本実施例の特徴は、超音波式測定部31を、ガソリン配
管11の途中に接続される直管状管体32と、該直管状
管体32の径方向一側の側面に設けられた超音波センサ
33とから構成したことにある。
【0058】本実施例においては、超音波センサ33の
超音波信号は他側の側面で反射して超音波センサ33に
戻るようになり、超音波センサ33と他側の側面との間
は伝播距離D2 となっている。
【0059】このように構成される本実施例の超音波式
測定部31を、第1の実施例による超音波式測定部15
に代えて使用することもでき、この場合、第1の実施例
による超音波式測定部15よりも簡単な構造で超音波式
測定部31を形成することができる。さらに、直管状管
体32はガソリンを連続的な流れとできる。
【0060】また、第5の実施例を図11に示すに、本
実施例の特徴は、超音波式測定部41を、L字状に湾曲
された湾曲部42A,42Bを有するアングル状管体4
2と、該アングル状管体42の一方の湾曲部42Aに設
けられ、他方の湾曲部42Bに向けて超音波信号を発信
する超音波センサ43とから構成したことにある。
【0061】本実施例においても、第4の実施例と同様
に、超音波センサ43からの超音波信号は他方の湾曲部
42Bで反射して超音波センサ43に戻るようになり、
超音波センサ43と他方の湾曲部42Bとの間は伝播距
離D3 (D3 >D2 )となっている。
【0062】このように構成される本実施例の超音波式
測定部41を、第1の実施例による超音波式測定部15
に代えて使用することもでき、この場合、第1の実施例
による超音波式測定部15よりも簡単に構成することが
できるばかりでなく、伝播距離D3 を長く設定できる。
そして、検出時間τの検出感度を向上することができ、
微妙な密度変化を検出することができる。しかも、ガソ
リンの流れは各湾曲部42A,42Bを介して連続的な
流れとし得る。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、信号処理部では、超音波信号発生手段により超
音波式測定部に向けて所定のタイミング信号毎に超音波
の送信波を発生し、検出時間計測手段では、このタイミ
ング信号の発信から超音波式測定部からの検出信号のう
ち最初の反射波が届くまでの間を検出時間として計測す
る。また、判別処理部では、密度算定手段によって検出
時間計測手段から出力されるタイミング信号発信から最
初の反射波受信までの信号を用いて算出された検出時間
に基づいて、予め記憶させた検出時間−密度特性から密
度を算定し、この算定した密度から性状判定手段によっ
て燃料性状を判別することができ、燃料噴射量,点火時
期等のエンジン制御を正確に行うことができる。
【0064】請求項2の発明のように、検出時間計測手
段を構成することにより、第1の排他的オア回路ではタ
イミング信号と超音波式測定部からの検出信号のうちど
ちらか一方がON状態のときにのみ出力があるから、送
信波は除去され送信波以外の波、例えば第1反射波、第
2反射波が出力される。また、第1の1/2分周回路で
は第1の排他的オア回路から出力があったときに交互に
ONとOFFを繰返すから、第1反射波、第2反射波の
間に出力信号が出力される。さらに、第2の排他的オア
回路では第1の1/2分周回路からの出力信号とタイミ
ング信号のうちどちらか一方がON状態のときのみ出力
があるから、タイミング信号と第1の1/2分周回路か
らの出力信号が加算して出力される。そして、第2の1
/2分周回路では第2の排他的オア回路から出力があっ
たときに交互にONとOFFを繰返すから、タイミング
信号から第1反射波までの間がON状態となり、この長
さを計測することによって超音波式測定部で検出される
検出信号中の第2反射波を除去して、検出時間を正確に
計測することができ、燃料の性状を適確に判定し、燃料
噴射量,点火時期等のエンジン制御を良好に行うことが
できる。
【0065】請求項3の発明のように、検出時間計測手
段を構成することにより、排他的オア回路ではタイミン
グ信号と超音波式測定部からの検出信号のうちどちらか
一方がON状態のときにのみ出力があるから、送信波は
除去され送信波以外の波、例えば第1反射波、第2反射
波が出力される。また、第1の1/2分周回路では排他
的オア回路から出力があったときに交互にONとOFF
を繰返すから、第1反射波、第2反射波の間に出力信号
が出力される。さらに、ナンド回路では第1の1/2分
周回路からの出力信号とタイミング信号のうちどちらか
一方がON状態のときのみ出力があるから、タイミング
信号と第1の1/2分周回路からの出力信号が加算して
出力される。そして、第2の1/2分周回路ではナンド
回路から出力があったときに交互にONとOFFを繰返
すから、タイミング信号から第1反射波までの間がON
状態となり、この長さを計測することによって超音波式
測定部で検出される検出信号中の第2反射波を除去し
て、検出時間を正確に計測することができ、燃料の性状
を適確に判定し、燃料噴射量,点火時期等のエンジン制
御を良好に行うことができる。
【0066】請求項4の発明のように、燃料性状は密度
に対応し、重質油は密度が高く、軽質油は密度が低くな
っているから、性状判定手段では前記密度算定手段によ
って算定された密度が高いときには重質油として判定
し、この密度が低いときには、軽質油と判定することに
より、燃料性状を正確に判定でき、燃料噴射量,点火時
期等のエンジン制御を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料性状判別装置を示す機能ブロ
ック図である。
【図2】本発明の第1の実施例による燃料噴射制御装置
を示す全体構成図である。
【図3】第1の実施例による燃料性状判別装置に用いら
れる超音波センサを示す縦断面図である。
【図4】第1の実施例による燃料性状判別装置を示すブ
ロック図である。
【図5】図4中の各点における波形を示す説明図であ
る。
【図6】既知のガソリンによる検出時間τに対する密度
dを示す特性線図である。
【図7】第1の実施例による燃料性状判別処理を示す流
れ図である。
【図8】本発明の第2の実施例による燃料性状判別装置
を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例による燃料性状判別処理
を示す流れ図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示す超音波式測定部
の縦断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例を示す超音波式測定部
の縦断面図である。
【符号の説明】
11 ガソリン配管(燃料供給配管) 15,31,41 超音波式測定部 20,33,43 超音波センサ 21 信号処理回路(信号処理部) 22 超音波信号発振器(超音波信号発生手段) 23,23′ 受信回路(検出時間計測手段) 24 第1のEX−OR(第1の排他的オア回路) 25 第1のF/F回路(第1の1/2分周回路) 26 第2のEX−OR(第2の排他的オア回路) 27 第2のF/F回路(第2の1/2分周回路) 28 コントロールユニット(判別処理部) 29 NAND回路(ナンド回路) 100 燃料供給配管 110 超音波式測定部 120 信号処理部 121 超音波信号発生手段 122 検出時間計測手段 130 判別処理部 131 検出時間−密度特性 132 密度算定手段 133 性状判定手段 τ 検出時間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給配管の途中に設けられ、超音波
    信号の送信波を発信すると共に反射波を受信する超音波
    式測定部と、該超音波式測定部に送る送信波を発生する
    と共に、該超音波式測定部から検出された検出信号によ
    り送信波の発信から反射波の受信までの検出時間を計測
    する信号処理部と、該信号処理部によって測定された検
    出時間に基づいて燃料性状を判別処理する判別処理部と
    を備え、前記信号処理部は、前記超音波式測定部に向け
    て所定のタイミング信号毎に超音波の送信波を発生する
    超音波信号発生手段と、該超音波信号発生手段に入力さ
    れるタイミング信号と超音波式測定部で検出される検出
    信号のうち最初の反射波のみに基づいて前記検出時間を
    計測する検出時間計測手段とから構成し、前記判別処理
    部は、予め記憶された検出時間に対する密度の特性から
    前記検出時間計測手段により計測された検出時間に基づ
    いて密度を算定する密度算定手段と、該密度算定手段に
    よって算定された密度から燃料性状を判定する性状判定
    手段とから構成してなる燃料性状判別装置。
  2. 【請求項2】 前記検出時間計測手段は、超音波信号発
    生手段に入力されるタイミング信号と超音波式測定部か
    ら出力される検出信号とが入力側に接続される第1の排
    他的オア回路と、該第1の排他的オア回路の出力側に接
    続された第1の1/2分周回路と、該第1の1/2分周
    回路の出力側に接続され、該1/2分周回路から出力さ
    れる出力信号と超音波発生手段に入力されるタイミング
    信号とが入力側に接続される第2の排他的オア回路と、
    該第2の排他的オア回路の出力側に接続された第2の1
    /2分周回路とから構成してなる請求項1記載の燃料性
    状判別装置。
  3. 【請求項3】 前記検出時間計測手段は、超音波信号発
    生手段に入力されるタイミング信号と超音波式測定部か
    ら出力される検出信号とが入力側に接続される排他的オ
    ア回路と、該排他的オア回路の出力側に接続された第1
    の1/2分周回路と、該第1の1/2分周回路の出力側
    に接続され、該1/2分周回路から出力される出力信号
    と前記超音波発生手段に入力されるタイミング信号とが
    入力側に接続されるナンド回路と、該ナンド回路の出力
    側に接続された第2の1/2分周回路とから構成してな
    る請求項1記載の燃料性状判別装置。
  4. 【請求項4】 前記燃料判定手段は、前記密度算定手段
    によって算定された密度が高いときには重質油として判
    定し、密度が低いときには軽質油として判定してなる請
    求項1記載の燃料性状判別装置。
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