JPH08264205A - ゲル電解質及び電池 - Google Patents
ゲル電解質及び電池Info
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Abstract
ばニトリル基を有する高分子でゲル化してなるものであ
る。このゲル電解質は、難燃性を有し、また温度25℃
環境下でのイオン伝導度が1mS/cm以上に規制され
る。 【効果】 このようなゲル電解質は、イオン伝導度が1
mS/cm以上に規制されているので、電池の電解質材
料として使用できる。このようなゲル電解質を電池の電
解質材料として使用すると、難燃性を有するので、例え
ば火中に投じられたような場合でも引火することのない
安全性に優れた電池が実現する。また、ゲル電解質を非
水電解液の代わりに用いた電池では、どのように取り扱
っても電解液が外部に漏れ出る虞れがないので、周辺デ
バイス等を汚染しないという利点もある。
Description
おいて非水電解液の代わりに用いられるゲル電解質及び
それを用いた電池に関する。
チウムやリチウム合金、さらには炭素質材料のようなリ
チウムを吸蔵することが可能な物質よりなる負極と、非
水溶媒に電解質塩を溶解してなる非水電解液とを有して
構成されるリチウム二次電池は、鉛電池、ニッケル・カ
ドミウム電池等の水溶液系二次電池に比べて出力が高
く、高エネルギー密度を有することから近年注目を集め
ている。
池性能の向上を図るには、負極材料、正極材料の選択も
勿論重要になるが、両極間でのイオンの伝導を担う電解
液の特性も電池性能に大きく影響してくる。このため、
電解液では、イオン伝導度が高く且つ高い電圧にも耐え
得るものを得るべく非水溶媒、電解質塩が数多く提案さ
れている。
カーボネート、エチレンカーボネート、メチルエチルカ
ーボネート、ジメチルカーボネート等のカーボネート系
溶媒の他、γ−ブチルラクトン、1,2−ジメトキシエ
タン、プロピオン酸メチル、プロピオン酸ブチル等が使
用されている。
lO4,LiBF4,LiCF3SO3,LiAsF6,L
iN(CF3SO2)2、LiC(CF2SO2)3等が報告
されている。
列挙した非水溶媒及び電解質塩よりなる非水電解液は、
特開平4−184870号公報にも記載されている通り
比較的熱容量が小さい。このため、電池が例えば火中に
投じられたような場合には、周囲の温度上昇に伴って溶
媒が揮発し、引火する危険性をはらんでいる。
報では、このような引火を防止する手法として、電解液
に難燃性を有する燐酸エステルを添加することを提案し
ている。
系化合物は、電気化学的な耐酸化還元性が比較的小さい
という問題がある。そのような燐酸エステルを、端子電
圧が高いこと(例えば4V以上)を長所としているリチ
ウム二次電池に適用すると、充放電に伴って燐酸エステ
ルの酸化還元反応が生起し、結果的に放電容量の劣化を
引き起こす原因になる。
鑑みて提案されたものであり、難燃性及び電気化学的な
耐酸化還元性に優れ、電池の電解質材料として使用でき
るゲル電解質を提供することを目的とする。
めに、本発明のゲル電解質は難燃性を有し、温度25℃
環境下でのイオン伝導度が1mS/cm以上であること
を特徴とするものである。
えばニトリル基を側鎖に有する高分子によってゲル化す
ると、温度25℃環境下で1mS/cm以上の高いイオ
ン伝導度を発揮する難燃性のゲル電解質が得られる。
1mS/cm以上であり、またリン酸エステルのような
耐酸化還元性に劣る物質を含んでいないので、電池の電
解質材料として使用できる。このゲル電解質を電池の電
解質材料として使用すると、難燃性を有するので、例え
ば火中に投じられたような場合でも引火することのない
安全性に優れた電池が実現する。また、ゲル電解質を電
解質材料として用いた電池では、どのように取り扱って
も電解液が外部に漏れ出る虞れがないので、周辺デバイ
ス等を汚染しないという利点もある。
としては例えばニトリル基を側鎖に有する高分子によっ
てゲル化される。
子によってゲル化を行うには、予め所定量の電解質塩を
溶解した非水電解液を加熱し、これにニトリル基を有す
る高分子をゲル化剤として添加する。非水溶媒にゲル化
剤を添加すると溶液の粘度が高くなる。そして、このゲ
ル化剤が完全に溶解した後、得られたゲル溶液を素早く
基体上に展開し、徐冷することでゲル電解質が得られ
る。
化の状態及び難燃性の点からポリアクリロニトリルが好
適であり、この他、アクリロニトリルモノマーと他のモ
ノマー種が適当な比率で共重合された共重合体を使用し
ても差し支えない。このアクリロニトリル系共重合体と
しては、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アクリロ
ニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、アクリロニトリ
ル・塩化ポリエチレン・スチレン樹脂、アクリロニトリ
ル・スチレン樹脂、アクリロニトリル・エチレン・プロ
ピレン・ジエン・スチレン樹脂、アクリロニトリル・塩
化ビニル樹脂、アクリロニトリル・メタアクリレート樹
脂等が挙げられる。
クリロニトリル系共重合体によるゲル化の程度はその分
子量によって決まる。したがって。ポリアクリロニトリ
ルまたはアクリロニトリル系共重合体としては、十分に
ゲル化が生起される程度の分子量を有するものであるこ
とが必要条件となる。ただし、その分子量が極端に大き
い場合には、非水電解液に添加した際に、溶液粘度が高
くなり過ぎ、展開、成膜が困難となる。これとの兼ね合
いから、ポリアクリロニトリルまたはアクリロニトリル
系共重合体としては、数平均分子量が5万から50万程
度のものを用いるのが好ましい。
質塩としては、リチウム二次電池で通常用いられている
ものが使用できる。
に対して、−0.3Vから4.9Vの範囲にあるものが
用いられる。特に、エチレンカーボネート(EC)、プ
ロピレンカーボネート(PC)、γ−ブチルラクトン等
が、電位窓が上記範囲であるとともにゲル電解質に高い
イオン伝導度を付与できることから好ましい。なお、こ
れら非水溶媒は、単独で用いても複数種組み合わせて用
いてもよい。例えばECとPCを組み合わせた混合溶媒
は、ゲル電解質の非水溶媒として特に好ましい。
点から優れるとともに、ゲルに難燃性を付与するのに非
常に有効であることからLiPF6が好適である。Li
PF6と他のリチウム塩との混合物も使用可能である
が、LiPF6を単独使用するのが好ましい。
ン伝導性や難燃性の他、作製時の成膜性やゲル化の観点
から設定される。具体的には、用いる非水溶媒、ゲル化
剤、電解質塩の種類によっても異なるが、ポリアクリロ
ニトリルをゲル化剤として用いる場合には、ポリアクリ
ロニトリルの繰り返し単位であるモノマーと非水溶媒の
モル比が、5:95〜30:70であることが望まし
い。
あり、非水溶媒がエチレンカーボネートとプロピレンカ
ーボネートの混合溶媒である場合には、ポリアクリロニ
トリルの繰り返し単位であるモノマーとエチレンカーボ
ネート,プロピレンカーボネートの組成比は、図1に示
す3元組成図上のA,B,C,Dの4点で囲まれる領域
内であることが望ましい。
域外である場合には、ゲル化が十分に進行せず、良質な
ゲル電解質が得られない。逆に、アクリロニトリルモノ
マーの割合がこの領域よりも大きいと、成膜性が損なわ
れる傾向がある。なお、ポリアクリロニトリルの添加量
によって、ゲル電解質のイオン伝導度も変化するので、
この割合を制御することで当該ゲル電解質に所望のイオ
ン伝導度を持たせるようにしても良い。これにより、非
水電解液では得られない範囲のイオン伝導度をゲル電解
質に持たせることが可能であり、例えば高温使用に耐え
得る電池も実現できるようになる。
場合には、その濃度が非水溶媒に対して0.4〜2Mで
あることが望ましい。電解質塩の非水溶媒に対する濃度
が0.4M未満であると十分なイオン伝導度が得られな
い。逆に、電解質塩の非水溶媒に対する濃度が2Mを越
える場合には電解質塩の溶解が困難になり、また、ゲル
全体の粘度が上昇するために、イオン伝導度の極端な低
下を招く。
用いた電解質材料は、特開平4−253316号公報及
び特開平6−271774号公報,特開平6−2796
47号公報にも提案されている。
記載されている電解質材料は、ポリアクリロニトリルを
主体とする高分子固体膜にリチウムイオンを含有させた
ものである。この電解質材料は、特にコンデンサ用途を
想定して提案されものであり、インピーダンス周波数特
性に着目した条件設計がなされている。したがって、こ
の公報には、難燃性、高イオン伝導性を得るための具体
的な条件に関する記述は全くなく、むしろ低イオン伝導
体であることを特長の一つとして言及している。
特開平6−279647号公報に記載されている電解質
材料は、ニトリル基を有する高分子とアルカリ金属塩の
みからなるものであり、非水溶媒を含浸しない完全固体
電解質である。この電解質材料は、電池への適用が想定
されており、イオン伝導度の向上が目的の一つとされて
いる。しかし、そのイオン伝導度も10-6〜10-5S/
cmオーダーであり、十分に大きいとは言えない。
電解質は、先に示したように非水溶媒と電解質塩よりな
る非水電解液を、例えばニトリル基を有する高分子でゲ
ル化してなるものである。このゲル状電解質は、難燃性
を有し、1mS/cm以上のイオン伝導度を持たせるこ
とができる。すなわち、上記3つの公報で提案されてい
る電解質材料とは、構成を異にし、電池に適用したとき
に、これら公報に記載されている電解質材料に比べて格
段に優れた作用効果を発揮するものである。
電解質材料として用いられるが、適用される電池は一次
電池仕様であっても二次電池仕様であっても構わない。
なお、特に、二次電池仕様の電池の場合には、正極活物
質、負極活物質としては以下のものが好適である。
含有化合物、例えば、一般式LiXMO2 (但し、Mは
1種以上の遷移金属、好ましくはMn、Co、Niの少
なくとも1種を表し、xは0.05≦x≦1.10であ
る)で表されるリチウム遷移金属複合酸化物が使用され
る。
属、リチウム合金さらにはリチウムを吸蔵することが可
能な炭素質材料が用いられる。炭素質材料としては、熱
分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコ
ークス、石油コークス等)、黒鉛類、ガラス状炭素類、
有機高分子化合物焼成体(フラン樹脂等を適当な温度で
焼成し炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭等が挙げら
れる。
ニトリル基を側鎖に有する高分子によってゲル化する
と、温度25℃環境下で1mS/cm以上の高いイオン
伝導度を発揮する難燃性のゲル電解質が得られる。
1mS/cm以上であり、またリン酸エステルのような
耐酸化還元性に劣る物質を含んでいないので、電池の電
解質材料として使用できる。このゲル電解質を電池の電
解質材料として使用すると、難燃性を有するので、例え
ば火中に投じられたような場合でも引火することのない
安全性に優れた電池が実現する。また、ゲル電解質を電
解質材料として用いた電池では、どのように取り扱って
も電解液が外部に漏れ出る虞れがないので、周辺デバイ
ス等を汚染しないという利点もある。
有する高分子としてはアクリロニトリル系高分子が好適
であり、電解質塩としてはLiPF6が最も好ましい。
そして、アクリロニトリル系高分子の繰り返し単位であ
るモノマーと非水溶媒のモル比を、5:95〜30:7
0とし、LiPF6の濃度を非水溶媒に対して0.4〜
2Mにすると、イオン伝導性が非常に高く、また難燃性
に優れたゲル電解質が獲得される。
づいて説明する。
で得られるものであり、本発明のゲル電解質は、特に難
燃性を有し、温度25℃環境下でのイオン伝導度が1m
S/cm以上と規制される。本実施例では、まず、この
ような条件を満たすゲル電解質を得るための材料組成に
ついて検討を行った。
トリルと、エチレンカーボネート(EC)及びプロピレ
ンカーボネート(PC)を計量し、このうち非水溶媒成
分であるECとPCをビーカー中に投入して混合攪はん
した(但し、表中、ポリアクリロニトリルの混合比は、
ポリアクリロニトリルの繰り返し単位であるモノマーの
モル比で示した)。ついで、この混合溶液に、1.0M
なる濃度でLiPF6を添加し、130℃まで加熱し
た。十分加熱された時点で、この溶液に、ゲル化剤とな
るポリアクリロニトリルを少量ずつ添加してゆき、添加
終了後、さらに10分間加熱しながら攪はんを行った。
その結果、透明性のある粘ちょうな液体(ゲル溶液)が
得られた。そして、このゲル溶液をガラスシャーレ上に
展開した後、室温にて冷却することで目的のゲル電解質
を得た。
温度25℃下及び温度−20℃下でイオン伝導度(σ
1,σ2)を測定するとともに難燃性の評価を行った。
イオン伝導度,難燃性の測定法は以下の通りである。
径1cmの円柱状に切り出し、これを直径1cmの一対
の白金電極円板の間に挟持させた。そして、この状態で
ゲル電解質のイオン伝導度をインピーダンスアナライザ
ーを使用して測定した。測定条件は、印加電圧0.5m
V、掃引周波数5〜13MHzである。
ル電解質13を、濾紙(10cm×10cm×0.01
cm)12上に500mg担持させた。そして、この濾
紙12を、ゲル電解質を担持させた側とは反対側の一端
がはみ出すように支持台14上に載置し、このはみ出し
た濾紙12の一端に、直接ガスライター11の炎を1分
間接触させ続けた。1分後、ガスライターを濾紙から遠
ざけたときに、ゲル電解質を担持部させた部分に着火が
観察されないか、あるいは着火しても直ちに自己消火し
た場合を「不燃」と記録し、着火が目視にて認められた
場合を「着火」と記録した。
せて表1,表2に示す。
リルの含有率を検討すると、アクリロニトリルモノマー
の含有率が2mol%または4mol%と少量となされ
た実験例16,実験例17では、ゲル作製段階でゲル化
が進行しづらく、ゲル電解質の作製が非常に困難であっ
た。このため、導電率が測定できなかった。このことか
ら、ゲル電解質中に含有させるアクリルニトリルモノマ
ーの割合は5mol%以上とする必要があることがわか
った。但し、アクリロニトリルモノマーの含有率が30
mol%と多量となされた実験例18では、ゲル作製段
階で溶液の粘度が高くなり、ゲルの成膜が比較的困難で
あった。さらに、ゲルのモノマー含有率を上昇させる
と、このような成膜性の劣化はさらに顕著となる。この
ことから、アクリロニトリルモノマーの含有率の上限は
30mol%であると判断された。
が5mol%となされた実験例4〜実験例6のゲル電解
質は、PCの含有率が10mol%となされた実験例1
〜実験例3のゲル電解質に比べて、特に低温環境下にお
けるイオン伝導度σ2が1/10程度と非常に低い値に
なっている。このことから、ゲル電解質中に含有される
PCの割合は10mol%以上とする必要があることが
わかった。
と、ECの含有率が10mol%となされた実験例10
〜実験例12のゲル電解質では、ECの含有率が20m
ol%となされた実験例7〜実験例12のゲル電解質に
比べて、25℃環境下でのイオン伝導度が比較的低い値
になっている。このことから、ゲル電解質中のECの含
有率は20mol%以上とするのが望ましいことがわか
った。
トリルを用い、非水溶媒としてPC−EC系混合溶媒を
用いる場合には、図1に示す3元組成図上でA,B,
C,Dの4点で囲まれる領域内の組成比とすると、電解
質材料として好適なゲル電解質が得られるようになるこ
とがわかった。
C,Dの4点で囲まれる領域内あるいは領域外で任意の
組成比を選択してゲル電解質を作製し、同様にしてイオ
ン伝導度及び難燃性を測定した。その結果を表3に示
す。
電解質は、イオン伝導度が高く、難燃性にも優れてい
る。これに対して、領域外の組成となされたゲル電解質
は、成膜性に難があったり、イオン伝導度が低い値にな
っている。このことからも、ゲル電解質の組成は、3元
組成図上でA,B,C,Dの4点で囲まれる領域内が最
も好ましいことが確認された。
%:60mol%:20mol%で固定し、電解質塩と
して表4に示す種類のリチウム塩を用いること以外は上
述と同様にしてゲル電解質を作製した。
性の評価を行った。その結果を表4に示す。
F6を用いたゲル電解質のみが難燃性を示し、他の電解
質塩を用いたゲル電解質では、着火が認められた。この
ことから、ゲル電解質の電解質塩としてはLiPF6が
好適であることがわかった。
PCを20mol%:60mol%:20mol%で固
定し、電解質塩としてLiPF6を表5に示す濃度で含
有させたこと以外は上述と同様にしてゲル電解質を作製
した。
度25℃下でイオン伝導度(σ1)を測定するとともに
難燃性の評価を行った。その結果を表5に示す。
ン伝導度はLiPF6の溶媒に対する濃度が0.4〜
2.0Mの範囲にある場合には2.0以上と比較的大き
な値になるが、LiPF6の溶媒に対する濃度がこの範
囲から外れると2.0を下回るようになる。このことか
ら、ゲル電解質のLiPF6の含有率は溶媒に対して
0.4〜2.0Mの範囲が適当であることがわかった。
池、二次電池を作製し、その電解質材料としての特性を
評価した。なお、作製した電池は、一次電池,二次電の
いずれの場合も図3に示すような薄型タイプである。
以下のようにして作製した。
ン(正極活物質)85重量%、グラファイト10重量
%、ポリフッ化ビニリデン5重量%の割合で混合し、さ
らにジメチルホルムアミド(DMF)を溶媒として混練
することで正極合剤を調製した。そして、この正極合剤
を、集電体となるアルミニウム箔上に塗布し、温度12
0℃で減圧乾燥した後、8cm2の寸法に裁断すること
で正極板を作製した。
金属板を8cm2の寸法に裁断することで作製した。
極板2を、それぞれ正極外装材3,負極外装材4に収容
し、これら正極外装材3、負極外装材4とを正極板1、
負極板2が対向するように積層した。
した。
iPF6よりなるゲル溶液を、セパレータ5上に素早く
展開した後、室温にて冷却することで膜厚120μmの
ゲル電解質6を形成した。また、セパレータ5のもう一
方の面にも同様にしてゲル電解質6を形成した。なお、
ゲル溶液の各組成物の比率は、アクリロニトリルモノマ
ー:15mol%,EC:57mol%,PC:28m
ol%,LiPF6:溶媒成分に対して0.8Mであ
る。また、セパレータ5は、膜厚が20ミクロン程度の
不織布である。
成されたセパレータ5を、上述のようにして積層された
正極板1、負極板2の間に挿入し、正極外装材3、負極
外装材4の外周縁部をホットメルト材7を介して熱融着
することで接合、密閉し、薄型一次電池を作製した。
いて放電特性を調べた。
で、開回路電圧が1.8Vに達するまで行う定電流放電
である。測定された放電曲線を図4に示す。
電時の平均電圧は約2.8V程度であり、電圧曲線の平
坦性も良好である。このことから、ゲル電解質は、一次
電池の電解質材料として十分に使用できることが確認さ
れた。
なお、二次電池は、正極活物質としてコバルト酸リチウ
ムを用いること以外は一次電池の場合と同様な材料、手
順で作製した。
電特性を調べた。
度で、開回路電圧が4.2Vに達するまで定電流充電を
行い、この開回路電圧が4.2Vに達した時点で定電位
充電に切り替え、さらに全充電時間が20時間になるま
で充電を続けた後、200μA/cm2の電流密度で、
開回路電圧が2.5Vに達するまで定電流放電を行うと
いった充放電サイクルを繰り返すことで行った。充放電
2回目と5回目の充放電曲線を図5に併せて示す。
ずれの場合も90%以上の充放電効率が得られることが
わかる。このことから、ゲル電解質は二次電池の電解質
材料としても十分に使用できることが確認された。
明のゲル電解質は、難燃性を有し、温度25℃環境下で
のイオン伝導度が1mS/cm以上であるので、電池の
電解質材料として使用できる。
として使用すると、難燃性を有するので、例えば火中に
投じられたような場合でも引火することのない安全性に
優れた電池が実現する。また、ゲル電解質を電解質材料
として用いた電池では、どのように取り扱っても電解液
が外部に漏れ出る虞れがないので、周辺デバイス等を汚
染しないという利点もある。
元組成図である。
図である。
を示す断面図である。
す特性図である。
示す特性図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 難燃性を有し、温度25℃環境下でのイ
オン伝導度が1mS/cm以上であることを特徴とする
ゲル電解質。 - 【請求項2】 非水電解液とニトリル基を側鎖に有する
高分子より構成されていることを特徴とする請求項1記
載のゲル電解質。 - 【請求項3】 非水電解液は、非水溶媒に電解質塩が溶
解されてなることを特徴とする請求項2記載のゲル電解
質。 - 【請求項4】 ニトリル基を側鎖に有する高分子は、ポ
リアクリロニトリルであることを特徴とする請求項3記
載のゲル電解質。 - 【請求項5】 ニトリル基を側鎖に有する高分子がポリ
アクリロニトリルであり、アクリロニトリルモノマーと
非水溶媒のモル比が5:95〜30:70であることを
特徴とする請求項4記載のゲル電解質。 - 【請求項6】 非水電解液の非水溶媒は、エチレンカー
ボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチルラクト
ン、メチルエチルカーボネートまたはジメチルカーボネ
ートから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴
とする請求項3記載のゲル電解質。 - 【請求項7】 非水電解液の非水溶媒は、エチレンカー
ボネートまたはプロピレンカーボネートの少なくともい
ずれかを含有することを特徴とする請求項6記載のゲル
電解質。 - 【請求項8】 ニトリル基を側鎖に有する高分子がポリ
アクリロニトリル、非水電解液の非水溶媒がエチレンカ
ーボネートとプロピレンカーボネートの混合溶媒であ
り、 アクリロニトリルモノマー,エチレンカーボネート,プ
ロピレンカーボネートの組成比が、三元組成図上でA
(アクリロニトリルモノマー:30mol%,エチレン
カーボネート:20mol%,プロピレンカーボネート
50mol%)、B(アクリロニトリルモノマー:5m
ol%,エチレンカーボネート:20mol%,プロピ
レンカーボネート:75mol%)、C(アクリロニト
リルモノマー:5mol%,エチレンカーボネート:8
5mol%,プロピレンカーボネート:10mol
%)、D(アクリロニトリルモノマー:30mol%,
エチレンカーボネート:60mol%,プロピレンカー
ボネート10mol%)なる4点に囲まれる領域内であ
ることを特徴とする請求項7記載のゲル電解質。 - 【請求項9】 非水電解液の電解質塩は、LiPF6で
あり、このLiPF6の非水溶媒に対する濃度が0.4
〜2Mであることを特徴とする請求項3記載のゲル電解
質。 - 【請求項10】 難燃性を有し、温度25℃環境下での
イオン伝導度が1mS/cm以上であるゲル電解質と、
正極及び負極を有してなることを特徴とする電池。 - 【請求項11】 正極がリチウム含有化合物よりなり、
負極がリチウム金属、リチウム合金またはリチウムを吸
蔵することが可能な炭素質材料よりなることを特徴とす
る請求項10記載の電池。 - 【請求項12】 正極を構成するリチウム含有化合物
は、リチウムと遷移金属の複合酸化物であることを特徴
とする請求項11記載の電池。
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