JPH0826497A - 紙幣自動支払い装置 - Google Patents

紙幣自動支払い装置

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JPH0826497A
JPH0826497A JP15900494A JP15900494A JPH0826497A JP H0826497 A JPH0826497 A JP H0826497A JP 15900494 A JP15900494 A JP 15900494A JP 15900494 A JP15900494 A JP 15900494A JP H0826497 A JPH0826497 A JP H0826497A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 万円券収納部7の積層紙幣Mの後端をガイド
ブロック13で受けているため、紙幣Mによりピッカー
ローラ9に加わる押圧力は比較的安定したものとなり、
出金時にピッカーローラ9、繰り出しローラ10、及び
分離ローラ11を回転させた際、ガイドブロック13の
傾斜面13aにより紙幣に繰り出し口側への力作用して
いることと合わせて、紙幣Mはスムーズに送られて繰り
出し口から繰り出されて行き、この繰り出し中に紙幣M
の後端はガイドブロック13の傾斜面13bから延長部
13cに移動するため、紙幣Mとガイドブロック13は
少ない面積で接触して、紙幣M同志の接触が保たれると
共に、ガイドブロック13と紙幣Mとの摩擦が減少す
る。 【効果】 紙幣の収納枚数に関係なく安定したスムーズ
な分離繰り出しが行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関にお
いて使用される紙幣自動支払い装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の紙幣自動支払い装置の概
略的な外観を示す斜視図である。図において101は装
置の筐体、102はこの筐体103の正面上部に設けら
れたカード挿入排出口で、このカード挿入排出口102
の奥には、顧客により挿入されたカードを取り込んで、
カードに設けられている磁気ストライプの情報を読み取
ったり、取引終了後磁気ストライプに更新情報を書き込
む図示しないカードリードライト部が設けられている。
【0003】103は顧客が暗証番号や支払金額等の取
引に必要な情報を入力するテンキーや各種のファンクシ
ョンキーから成るキー入力部、104は顧客によるキー
入力部の操作を誘導する画面や入力情報等を表示するC
RT等の表示部、105は顧客に紙幣を払い出す紙幣支
払い口で、この紙幣支払い口105の奥には顧客により
入力された支払金額に相当する紙幣の出金処理を行うた
めの次に述べる出金機構が設けられている。
【0004】図12は従来例における出金機構の概略構
成を示す側面図である。106は支払紙幣を収納する横
型のカセットで、装置の奥行き方向に長くなるように形
成されており、底部側に配置されている。このカセット
106の内部は万円券収納部106Aと千円券収納部1
06Bに分けられ、各々の収納部106A,106Bに
支払い用の紙幣Mとして万円券と千円券がそれぞれ収納
されている。
【0005】107はこの万円券収納部106Aと千円
券収納部106Bの繰り出し口側にそれぞれ配置された
ピッカーローラ、108はこのピッカーローラ107の
上方に位置するように設けられた繰り出しローラ、10
9はこの繰り出しローラ108と接触するように対向設
置された分離ローラである。110はリジェクトボック
ス、111〜115は紙幣Mを搬送する搬送ローラ及び
搬送ベルト等からなる搬送路で、搬送路111の所定個
所には紙幣Mの搬送異常を検出する搬送異常検出センサ
ー116と、紙幣Mの金種を検出する金種検出センサー
117がそれぞれ設けられており、また搬送路111か
ら分岐する搬送路113と114の分岐部には回動可能
なブレード118が配置されている。
【0006】119は搬送路115の一端に設けられた
一時集積部で、搬送路115はこの一時集積部119に
集積された紙幣を一括して搬送できるものとなってい
る。尚、上述した構成において、出金機構は カセット
106とピッカーローラ107,繰り出しローラ10
8,及び分離ローラを含む下段ユニットと、リジェクト
ボックス110及び搬送路111を含む中段ユニット
と、搬送路112〜115を含む上段ユニットの3つの
ユニットに分割されている。
【0007】図13は前記カセット106の万円券収納
部106Aを示す側面図で、この図に見られるように紙
幣Mはガイド板120上に長手方向の一辺を接触するよ
うに立位状態で収納されており、スプリング121によ
り付勢された押圧板122の押圧力により端部の紙幣M
がピッカーローラ107に圧接している。尚、千円券収
納部106Bもこれと同様に構成されている。
【0008】この構成において紙幣Mの支払い取引の動
作は次のように行われる。まず、顧客がカード挿入排出
口102からカードを挿入し、キー入力部103により
暗唱番号を入力すると、この暗唱番号と共にカードリー
ドライト部で読み取られた磁気ストライプの情報がセン
タに送られ、センタから取引可能の返信を受けた後、顧
客が支払い要求金額をキー入力部103により入力する
と、図示しない制御部が図示しないモータを介してピッ
カーローラ107、繰り出しローラ108、分離ローラ
109、及び各搬送路111〜114を駆動する。
【0009】ここで、前記支払い要求金額が例えば5万
5千円の場合、ピッカーローラ107の回転によってカ
セット106の万円券収納部106Aから万円券の紙幣
Mが上方へ送られ、繰り出しローラ108と分離ローラ
109により挟持されて、繰り出しローラ108の回転
により更に上方に繰り出されるが、このとき分離ローラ
109は繰り出しローラ108に接触した紙幣Mのみが
繰り出されるよう、次に繰り出すべき紙幣Mと接触し
て、その紙幣Mの繰り出しを阻止する。
【0010】こうして繰り出しローラ108により繰り
出された紙幣Mは搬送路111に送り込まれ、この搬送
路111による搬送途中で搬送異常検出センサー116
により搬送異常の検出が行われると共に、金種検出セン
サー117により金種検出が行われる。この場合、搬送
異常検出センサー116が、例えば紙幣Mの斜行度、短
手方向の長さ、紙幣間隔、及び2枚重ねの有無等を検出
し、金種検出センサー117が紙幣Mの長手方向の幅を
検出することで、これらの検出結果から図示しない制御
部が搬送異常の有無の判定、金種の判定を行う。
【0011】その後、前記紙幣Mは搬送路112に送ら
れるが、前記制御部により搬送異常有りまたは異金種と
判定された場合、ブレード118が紙幣Mを搬送路11
4に案内するように切り替えられ、これにより紙幣Mは
搬送路114を経てリジェクトボックス110内に収納
される。一方、搬送異常が無く、金種の正常であれば、
紙幣Mはブレード118により搬送路11に案内され、
搬送路115の一端に設けられた一時集積部119に集
積される。
【0012】このようにして順次5枚の万円券の紙幣M
が一時集積部119に集積され、その後、同様の動作で
千円券収納部106Bから千円券の紙幣Mが繰り出され
て一時集積部119に集積されることにより、一時集積
部119の集積紙幣が所定の金額、つまり顧客が入力し
た支払い要求金額に達すると、制御部はピッカーローラ
107、繰り出しローラ108、分離ローラ109、及
び各搬送路111〜114の駆動を停止させ、そして図
示しないモーター等を介して搬送路115を駆動する。
【0013】これにより一時集積部119の紙幣Mは一
括して紙幣支払い口105に搬送され、この紙幣支払い
口105のシャッターが開いて顧客に支払われると共
に、カードリードライト部によりカードの磁気ストライ
プ部に更新情報が書き込まれてカード挿入排出口102
に排出されるので、このカードと紙幣Mを顧客が受け取
ることで支払い取引は終了するが、もし、顧客が紙幣M
を取り忘れた場合は、一定時間経過後シャッターが閉
じ、搬送路115より紙幣Mが逆送されてリジェクトボ
ックス110内に収納される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の紙幣自動支払い装置では、紙幣Mを収納するカ
セットが横型で奥行き方向に配置されることから、装置
も奥行き寸法が大きいものとなる。一方、銀行業界にお
いて小規模店舗の場合には、店舗面積が小さく機器の設
置スペースが限られている場合が多いので、奥行き寸法
が大きい従来の装置では設置スペースが大きくなってし
まい、小規模店舗への導入が困難となる。
【0015】そこで、紙幣Mを収納するカセットを縦型
とし、図14に示すように紙幣Mをほぼ水平状態に寝か
せた状態に積層して収納する構成とすれば、奥行き方向
の寸法が小さくなるので設置スペースは小さくなり、小
規模店舗への導入も可能となるが、このようにすると、
以下の問題を生じることになる。すなわち、従来の装置
のカセット106では、図13に示すように紙幣Mは水
平方向に立位状態でガイド板120に載せられて収納さ
れており、この場合の紙幣Mをピッカーローラ107に
押圧する押圧力P1は、押圧板122を付勢するスプリ
ング121の引張力P2、ガイド板120と紙幣Mとの
摩擦係数μ、及び紙幣Mの枚数Nにより決定される。
【0016】これらの関係を数式で表すと、紙幣Mの1
枚当たりの重量をP3とした場合、 P1=P2−NP3μ となる。よって、ガイド板120の表面に例えばテフロ
ンコーティング等の処理を施して摩擦係数μを小さくす
れば、収納枚数の多少に係わらず押圧力P1は分離性能
に影響するほど大きな変動はしないものとなる。
【0017】これに対して、カセット106を縦型とし
て垂直に立てると、つまり紙幣Mの収納部を縦型とする
と、収納される紙幣Mは図14に示すように垂直方向に
ほぼ水平状態で積層されるため、押圧力P1は下記のよ
うに表せる。 P1=P2+NP3 これによると、収納される紙幣Mの枚数の変化により紙
幣Mの重量が変動するため、ピッカーローラ107に対
する押圧力P1の変動が大きくなり、この変動が紙幣M
の分離繰り出しに著しく影響して、安定した分離繰り出
しを行うことが困難となる。
【0018】その理由を図15を用いて説明する。図1
5は図14の要部拡大図で、この図に示したように、ピ
ッカーローラ107に圧接している紙幣M1をピッカー
ローラ107で繰り出す力をF1、その上の紙幣M2が
下の紙幣M1との摩擦力で繰り出されようとする力をF
2、紙幣M2が繰り出されるのを防止するため分離ロー
ラ107で発生する力をF3とすると、安定した分離を
行うためには、 F1>F3>F2 の関係にしなければならず、この関係が成り立たないと
紙幣Mが2枚送りされたり、また紙幣Mが繰り出されな
いといった不具合が発生するが、従来の構造ではカセッ
ト106内に積層された紙幣Mの枚数が多い場合でも前
記の関係を保つことが困難であるため、安定した分離繰
り出しを行うことができないという問題がった。
【0019】特に銀行等においては近年休日稼働が実施
されており、休日前には収納する紙幣の枚数を多くしな
ければならないため、前記問題はより深刻である。
【0020】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するた
め、本発明は、キー入力部で顧客が入力した支払い要求
金額分の紙幣を収納部から順次繰り出し、搬送路により
出金口に搬送して支払う紙幣自動支払い装置において、
紙幣を水平状態で積層して収納する収納部と、前記収納
部の下側に紙幣と接するように配置され、前記収納部の
繰り出し口側に紙幣を送るように回転するピッカーロー
ラと、前記繰り出し口に設けられ、前記ピッカーローラ
により送られてくる紙幣を収納部から繰り出すように回
転する繰り出しローラと、この繰り出しローラに対向設
置された分離ローラと、前記収納部の積層紙幣の後端を
受けるように配置され、紙幣を繰り出し口側へ押す力を
生じる傾斜角度の大きな第1の傾斜面、この第1の傾斜
面の下端から前記ピッカーローラ側に伸びる傾斜角度の
小さな第2の傾斜面、及びこの第2の傾斜面の一部を延
長させた延長部を有するガイドブロックを備えたことを
特徴とする。
【0021】
【作用】このような構成を有する本発明は、収納部の紙
幣の後端をガイドブロックで受けているため、積層され
た紙幣によりピッカーローラに加わる押圧力は比較的安
定したものとなる。そのため、出金時にピッカーロー
ラ、及び繰り出しローラを回転させた際、ガイドブロッ
クの第1の傾斜面により紙幣に繰り出し口側への力作用
していることと合わせて、紙幣はスムーズに送られて繰
り出し口から繰り出されて行き、この繰り出し中に紙幣
の後端はガイドブロックの第2傾斜面から延長部へ移動
するため、紙幣とガイドブロックは少ない面積で接触し
て、紙幣同志の接触が保たれると共に、ガイドブロック
と紙幣との摩擦が減少し、そのため紙幣の収納枚数に関
係なく安定したスムーズな分離繰り出しが行うことがで
きる。
【0022】
【実施例】以下に図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明による紙幣自動支払い装置の第1の実施例を
示す要部側面図、図2はその斜視図、図3は同実施例の
側断面図、図4は同実施例の外観を示す斜視図、図5は
同実施例のブロック図である。
【0023】前記図1及び図2の詳細を説明する前に、
図3〜図5について説明する。まず、図4について説明
すると、1は装置の筐体で、正面に扉1aが設けられて
おり、また上面は接客面となっている。2はこの筐体1
の接客面に設けられたカード挿入排出口で、このカード
挿入排出口2の奥には、顧客により挿入されたカードを
取り込んで、カードに設けられている磁気ストライプの
情報を読み取ったり、取引終了後磁気ストライプに更新
情報を書き込む図示しないカードリードライト部が設け
られている。
【0024】3は顧客が暗証番号や支払金額等の取引に
必要な情報を入力するテンキーや各種のファンクション
キーから成るキー入力部、4は顧客によるキー入力部の
操作を誘導する画面や入力情報等を表示するCRT等の
表示部で、このキー入力部3及び表示部4も前記接客部
の所定の位置に設けられている。尚、キー入力部3は図
示したように表示部4と独立に設けず、表示部4上に透
明電極から成るキーを配し、表示部3でキー機能を表示
して、その機能情報を入力するものとしてもよい。
【0025】5は顧客に紙幣を払い出す紙幣支払い口
で、この紙幣支払い口5の奥には顧客により入力された
支払金額に相当する紙幣の出金処理を行うための図3に
示した出金機構6が設けられており、この出金機構6は
扉1aを開くことによって筐体1から引き出せるように
なっている。図3において7は万円券収納部、8は千円
券収納部で、この両収納部7,8は垂直方向に上下に2
段に配置されており、支払い用の紙幣Mとして万円券と
千円券がそれぞれ収納されている。
【0026】9はこの万円券収納部7と千円券収納部8
の下端にそれぞれ設けられたピッカーローラ、10はこ
のピッカーローラ9の前方に位置するように万円券収納
部7及び千円券収納部8の繰り出し口に配置された繰り
出しローラ、11はこの繰り出しローラ10の上側に対
向設置された分離ローラで、これらのローラ9〜11に
よって分離繰り出し部12が構成されており、この分離
繰り出し部12と対向するように万円券収納部7と千円
券収納部8の下端に設けられた繰り出し口側と反対側の
位置にガイドブロック13が設けられている。
【0027】14は万円券収納部7と千円券収納部8に
それぞれ設けられ押圧板で、図示しないスプリングによ
って下方に付勢されており、この押圧板11によって上
方から紙幣Mが押圧され、下端の紙幣Mの前端がピッカ
ーローラ9に圧接している。15は万円券収納部7の上
方に配置されたリジェクト紙幣収納部、16と17は紙
幣Mを搬送する搬送ローラ及び搬送ベルト等からなる搬
送路で、この両搬送路16と17は万円券収納部7と千
円券収納部8に沿って上下方向に配置され、直線状に接
続されていて、搬送路17の所定個所には紙幣Mの搬送
異常を検出する搬送異常検出センサー18と、紙幣Mの
金種を検出する金種検出センサー19がそれぞれ設けら
れており、この両センサー18と19により検出部20
が構成されている。
【0028】21は回動可能なブレードで、搬送路17
の上部に配置されている。22は一時集積部で、前記紙
幣支払い口2に設けられたシャッター23の内側に配置
されており、搬送路21により搬送されてきた紙幣Mを
集積できるように構成されている。このように本実施例
では、出金機構6の万円券収納部7と千円券収納部8と
を垂直に配置すると共に、この万円券収納部7と千円券
収納部8に沿って搬送路16と17上下方向に配置して
いるので、出金機構6を従来に比べて小型化することが
できる。
【0029】つまり、図12で説明した従来の装置の出
金機構は、内部を3つのユニットに分割しているため、
分割損が生じるものであったが、本実施例の出金機構6
はこの分割損がないので小型化することができ、しかも
出金機構6は扉1aを開くことによって筐体1から引き
出せるようになっているので、万円券収納部7と千円券
収納部8及び搬送路16と17へのアクセスにも支障が
ない。
【0030】次に、図5において24は装置全体を制御
する主制御部、25はこの主制御部24に接続された出
金機構6の制御部で、この制御部25は前記主制御部2
4からの指令や検出部20からの検出情報等に基づいて
分離繰り出し部12や搬送路16,17及びブレード2
1を制御するものとなっており、更に主制御部26は制
御部25からの情報及びキー入力部3からの情報に基づ
いてシャッター23の開閉を制御する他、インタフェー
ス部27を介してセンタのホストコンピュータと交信を
行うものとなっている。
【0031】28は装置の電源で、主制御部24に接続
されている。この構成において紙幣Mの支払い取引の動
作は次のように行われる。まず、顧客がカード挿入排出
口2からカードを挿入し、キー入力部3により暗唱番号
を入力すると、この暗唱番号と共にカードリードライト
部で読み取られた磁気ストライプの情報が主制御部24
によりインタフェース部27を介してセンタのホストコ
ンピュータに送られ、このホストコンピュータから取引
可能の返信を受けた後、顧客が支払い要求金額をキー入
力部3により入力すると、主制御部24は制御部25に
出金の処理を指令する。
【0032】これにより制御部25は、図示しないモー
タを介して万円券収納部7または千円券収納部8の分離
繰り出し部12のピッカーローラ9、繰り出しローラ1
0、分離ローラ11を駆動すると共に、各搬送路16,
17を駆動する。ここで、前記支払い要求金額が例えば
5万5千円の場合、ピッカーローラ9の回転によって万
円券収納部7から万円券の紙幣Mが前方へ送られ、繰り
出しローラ10と分離ローラ11により挟持されて、繰
り出しローラ10の回転により更に繰り出されるが、こ
のとき分離ローラ11により2枚目以降の紙幣Mの繰り
出しが阻止されるため、繰り出しローラ10に接触した
紙幣Mのみが繰り出されるよう分離動作を行う。
【0033】こうして繰り出しローラ10により繰り出
された紙幣Mは搬送路17に送り込まれ、この搬送路1
7による上方への搬送途中で検出部20の搬送異常検出
センサー18により搬送異常の検出が行われると共に、
金種検出センサー19により金種検出が行われる。この
場合、搬送異常検出センサー18が、例えば紙幣Mの斜
行度、短手方向の長さ、紙幣間隔、及び2枚重ねの有無
等を検出し、金種検出センサー19が紙幣Mの長手方向
の幅を検出することで、これらの検出結果から制御部2
5が搬送異常の有無の判定、金種の判定を行う。
【0034】その後、前記紙幣Mは搬送路17により更
に上方へ送られるが、前記制御部25により搬送異常有
りまたは異金種と判定された場合、ブレード21が紙幣
Mをリジェクト紙幣収納部15に案内するように切り替
えられ、これにより紙幣Mはリジェクト紙幣収納部15
に収納される。一方、搬送異常が無く、金種の正常であ
れば、紙幣Mはブレード21によりさらに上方に案内さ
れ、搬送路17の上端から一時集積部22に放出されて
集積される。
【0035】このようにして順次5枚の万円券の紙幣M
が一時集積部22に集積され、その後、同様の動作で千
円券収納部8から千円券の紙幣Mが繰り出され、搬送路
16及び17により搬送されて一時集積部22に集積さ
れることにより、一時集積部22に集積された紙幣Mが
所定の金額、つまり顧客が入力した支払い要求金額に達
すると、制御部25はピッカーローラ9、繰り出しロー
ラ10、分離ローラ11、及び各搬送路16,17の駆
動を停止させ、主制御部22に集積が終了したことを通
知する。
【0036】これにより主制御部22は紙幣支払い口5
のシャッター23を開いて紙幣Mを顧客に支払うと共
に、カードリードライト部によりカードの磁気ストライ
プ部に更新情報が書き込まれてカード挿入排出口2に排
出されるので、このカードと紙幣Mを顧客が受け取るこ
とで支払い取引は終了する。尚、一時集積部22の底部
は下方に回動して開くようになっており、もし、顧客が
紙幣Mを取り忘れた場合は、主制御部24は一定時間経
過後シャッター23を閉じ、一時集積部22の底部を開
いて紙幣Mをリジェクト紙幣収納部15に収納する。
【0037】次に、図1及び図2により上述した紙幣自
動支払い装置の要部について説明する。図1に示したよ
うに、万円券収納部7及び千円券収納部8に設けられる
ガイドブロック13は、水平状態で垂直方向に積層され
た紙幣Mの後端を支えている。このガイドブロック13
は、図2に示したように左右一対としてベースプレート
28上に配置されていて、各々傾斜角度の大きな傾斜面
(第1の傾斜面)13aと、この傾斜面13a下端から
繰り出し口側へ伸びる傾斜角度の小さな傾斜面(第2の
傾斜面)13bを有し、更に、この傾斜面13bの一部
を延長させた延長部13cを有する構造で、側面形状が
略L字形に形成されている。
【0038】尚、図1において29は万円券収納部7及
び千円券収納部8に設けられる仕切り面を兼ねるガイ
ド、30は繰り出し口に設けられた上部ガイド、31は
繰り出し口に設けられた下部ガイドである。また、図2
に示したようピッカーローラ9、繰り出しローラ10、
分離ローラ11もそれぞれガイドブロック13と同様に
左右一対づつ設けられており、この繰り出しローラ10
と分離ローラ11には周面にリング状の溝10a、11
aが設けられている。
【0039】そして、この溝10aと11aにより繰り
出しローラ10と分離ローラ11は僅かに噛み合ってお
り、この噛み合位置とピッカーローラ9頂点とを結んだ
線つまり紙幣Mば分離されるときの角度と一致するよう
にガイドブロック13の傾斜面と延長部13cが形成さ
れている。32はモーターで、このモータ32によりギ
ア33,34,及びベルト32等を介してピッカーロー
ラ9、繰り出しローラ10、分離ローラ11が回転する
ように構成されている。
【0040】次に、このガイドブロック13の作用を図
1、図2と共に、図6を用いて説明する。図6は前記ガ
イドブロック13にかかる力と紙幣Mにかかる力の関係
を示す図で、垂直方向積層された紙幣Mは先端側をピッ
カーローラ9に載せ、後端をガイドブロック13の傾斜
面13aに載せているため、図6に示すように積層され
た紙紙幣Mの重量が傾斜面13aに加わる力をP2とす
ると、その反力として紙幣Mに対して上方への力F1
と、繰り出し口側(前方)への力F2が作用する。
【0041】前記傾斜面13aの傾斜角度をθ°とする
と、 F1=P2sin θ° F2=P2cos θ° の関係が成り立つ。一方、ピッカーローラ9に加わる押
圧力を図1に示したようにP1とすると、積層された紙
幣Mの重量が加わる力から前記F1を減じた値がP1と
なり、多量に紙幣Mが積層された状態においても、押圧
力P1は極端に大きな値とならないため、P1は比較的
安定したものとなる。
【0042】いま、紙幣Mの最先端が図1に示したよう
に万円券収納部7及び千円券収納部8のガイド33、及
び繰り出し口の上部ガイド34により規制されている状
態において、前記モーター32によりピッカーローラ
9、繰り出しローラ10、及び分離ローラ11を回転さ
せると、最下位の紙幣Mがピッカーローラ9により前方
に繰り出されて行き、その上方の紙幣Mが、ガイドブロ
ックの傾斜面13aによる前方への力F2と、繰り出さ
れる紙幣Mとの摩擦力とにより前方へ移動するため、繰
り出し口付近の積層された紙幣Mは、図1に示すように
先端がスムーズにくさび状となり、これにより紙幣Mの
先端位置が繰り出しローラ10と分離ローラ11との噛
み合いの位置に対して一定になるため、各紙幣Mの間隔
が一定に保たれる。
【0043】そして、更に各ローラ9,10,11が回
転することにより、最下位の紙幣Mが繰り出しローラ1
0と分離ローラ11により挟持され、繰り出しローラ1
0の回転により更に前方に繰り出されるが、このとき紙
幣Mの後端はガイドブロック13の延長部13cに案内
される。このとき、分離ローラ11により繰り出しロー
ラ10に接触した紙幣Mのみが繰り出されるよう分離動
作が行われるが、前記ガイドブロック13の延長部13
cが設けられていないと以下の不具合が生じる。
【0044】図7はガイドブロック13に延長部13c
を設けない場合の不具合を示す側面図であり、この図に
示すようにガイドブロック13に延長部13cがない
と、繰り出される最下位の1枚目の紙幣M1と、その上
の2枚目の紙幣M2の後端が垂れ下がるという現象が発
生する場合がある。この場合、2枚目の紙幣M2と更に
その上の3枚目の紙幣M3との間に隙間ができてしまう
ため紙幣間の摩擦力が著しく低下し、1枚目の紙幣M1
が繰り出されるのにつられて2枚目の紙幣M2も繰り出
されてしまい、紙幣間隔が基準値よりも短くなってリジ
ェクトされることになる。
【0045】このような不都合を防止するために延長部
13cが設けられており、しかも延長部13cは傾斜面
13bを部分的に延長したものであるので、紙幣Mとガ
イドブロック13との摩擦力を低下させることができ、
前記傾斜面13aにより押圧力P1が安定すると共に、
前方への力F2を発生する作用と合わせて、紙幣Mの収
納枚数に関係なく安定したスムーズな分離繰り出しが行
われる。
【0046】次に、別の実施例について説明する。現
在、金融機関では紙幣自動支払い装置の休日運用が行わ
れており、休日前にはこの装置内に多量の紙幣をセット
することが必要となるが、紙幣Mの積層枚数が多くなる
と、ガイドブロック13傾斜面13a,13bと紙幣M
の接する摩擦力が増え、ピッカローラ9で繰り出すとき
に負荷となるので、より確実な分離繰り出し動作が要求
される。
【0047】以下の実施例はこのような要求に応えるも
のである。図8は第2の実施例を示すガイドブロックの
斜視図である。図において36はガイドブロックで、こ
の実施例ではガイドブロック36の傾斜角度の大きな傾
斜面36aと、この傾斜面36a下端から伸びる傾斜角
度の小さな傾斜面36bを櫛歯状に形成すると共に、こ
の傾斜面36bからピッカーローラ側へ延長させた延長
部36cも同様に形成している。
【0048】このようにすると、第1の実施例のような
平坦な傾斜面13a,13b及び延長部13cに比べ
て、傾斜面36a,36b及び延長部36cが紙幣Mと
接触する接触面積が減るので、紙幣Mとガイドブロック
36との摩擦力が低減することになり、紙幣Mの分離繰
り出しをより安定して行うこと可能になる。図9 (a)
, (b) は第3の実施例を示すガイドブロックの斜視
図及び側面図で、この実施例はガイドブロック37の傾
斜角度の大きな傾斜面37aと、この傾斜面37aの下
端から伸びる傾斜角度の小さな傾斜面37bに無端ベル
ト38を複数の軸39により懸架し、各軸39をガイド
ブロック37に回動自在に支持した構成としたもので、
延長部37cは第1の実施例のものと同様に形成されて
いる。
【0049】この構成では、紙幣Mが繰り出されるにつ
れて無端ベルト38が、反時計方向に回転移動するの
で、紙幣Mとの摩擦を、摺動摩擦からころがり摩擦に変
えることができ、より摩擦力の低減を図ることができる
ので、分離繰り出し手段動作が一層安定する。図10
(a) , (b) は第4の実施例を示すガイドブロックの
斜視図及び側面図で、この実施例はガイドブロック40
の傾斜角度の大きな傾斜面40aと、この傾斜面40a
の下端から伸びる傾斜角度の小さな傾斜面40bにそれ
ぞれ複数のローラ41を回動自在に支持した構成とした
もので、延長部40cは第1の実施例のものと同様に形
成されている。
【0050】この構成では、紙幣Mが繰り出されるにつ
れてローラ41が、反時計方向に回転移動するので、前
記第3の実施例と同様に紙幣Mとの摩擦を、摺動摩擦か
らころがり摩擦に変えることができ、より摩擦力の低減
を図ることができるので、分離繰り出し手段動作が一層
安定する。尚、本発明は上述した実施例に限定されるも
のではなく、適宜に部分的な変更が可能である。
【0051】例えば、図1及び図2に示したガイドブロ
ック13はベースプレート28と一体に形成してもよ
く、また第1,第2,第3,及び第4の実施例におい
て、各ガイドブロックを幅方向に移動可能な構成とすれ
ば、現在の紙幣から新規な紙幣の移行する場合や、外国
紙幣を取り扱う装置へ適用する場合に対応させることも
可能となり、更に各ガイドブロックの傾斜面を適宜に変
更することで、紙質等に対応して分離繰り出し手段動作
の安定を図ることも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、紙幣を水
平状態で積層して収納する収納部と、前記収納部の下側
に紙幣と接するように配置され、前記収納部の繰り出し
口側に紙幣を送るように回転するピッカーローラと、前
記繰り出し口に設けられ、前記ピッカーローラにより送
られてくる紙幣を収納部から繰り出すように回転する繰
り出しローラと、この繰り出しローラに対向設置された
分離ローラと、前記収納部の積層紙幣の後端を受けるよ
うに配置され、紙幣を繰り出し口側へ押す力を生じる傾
斜角度の大きな第1の傾斜面、この第1の傾斜面の下端
から前記ピッカーローラ側に伸びる傾斜角度の小さな第
2の傾斜面、及びこの第2の傾斜面の一部を延長させた
延長部を有するガイドブロックを備えた構成として、収
納部の積層紙幣の後端をガイドブロックで受けているた
め、積層された紙幣によりピッカーローラに加わる押圧
力は比較的安定したものとなりそのため、出金時にピッ
カーローラ、及び繰り出しローラを回転させた際、ガイ
ドブロックの第1の傾斜面により紙幣に繰り出し口側へ
の力が作用していることと合わせて、紙幣はスムーズに
送られて繰り出し口から繰り出されて行き、この繰り出
し中に紙幣の後端はガイドブロックの第2の傾斜面から
延長部へ移動するため、紙幣とガイドブロックは少ない
面積で接触して、紙幣同志の接触が保たれると共に、ガ
イドブロックと紙幣との摩擦が減少し、そのため紙幣の
収納枚数に関係なく安定したスムーズな分離繰り出しが
行うことができるという効果が得られ、また、装置の設
置スペースを小さくすることができると共に、装置の休
日運用にも十分耐え得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙幣自動支払い装置の第1の実施
例を示す要部側面図である。
【図2】図1の斜視図である。
【図3】図1の実施例の側断面図である。
【図4】図1の同実施例の外観を示す斜視図である。
【図5】図1の実施例のブロック図である。
【図6】図1の実施例においてガイドブロックの傾斜面
と紙幣に加わる力の関係を示す図である。
【図7】ガイドブロックの延長部がない場合の不具合を
示す側面図である。
【図8】第2の実施例を示すガイドブロックの斜視図で
ある。
【図9】第3の実施例を示すガイドブロックの斜視図及
び側面図である。
【図10】第4の実施例を示すガイドブロックの斜視図
及び側面図である。
【図11】従来の紙幣自動支払い装置の概略的な外観を
示す斜視図である。
【図12】図11の従来例における出金機構の概略構成
を示す側面図である。
【図13】横型のカセットを示す側面図である。
【図14】縦型のカセットを示す側面図である。
【図15】図14の要部拡大図である。
【符号の説明】
3 キー入力部 6 出金機構 7 万円券収納部 8 千円券収納部 9 ピッカーローラ 10 繰り出しローラ 11 分離ローラ 12 分離繰り出し部 13 ガイドブロック 13a 傾斜面(第1の傾斜面) 13b 傾斜面(第2の傾斜面) 13c 延長部 16,17 搬送路 22 一時集積部 24 主制御部 25 制御部 36 ガイドブロック 36a 傾斜面(第1の傾斜面) 36b 傾斜面(第2の傾斜面) 36c 延長部 37 ガイドブロック 37a 傾斜面(第1の傾斜面) 37b 傾斜面(第2の傾斜面) 37c 延長部 38 無端ベルト 39 軸 40 ガイドブロック 40a 傾斜面(第1の傾斜面) 40b 傾斜面(第2の傾斜面) 40c 延長部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キー入力部で顧客が入力した支払い要求
    金額分の紙幣を収納部から順次繰り出し、搬送路により
    出金口に搬送して支払う紙幣自動支払い装置において、 紙幣を水平状態で積層して収納する収納部と、 前記収納部の下側に紙幣と接するように配置され、前記
    収納部の繰り出し口側に紙幣を送るように回転するピッ
    カーローラと、 前記繰り出し口に設けられ、前記ピッカーローラにより
    送られてくる紙幣を収納部から繰り出すように回転する
    繰り出しローラと、 この繰り出しローラに対向設置された分離ローラと、 前記収納部の積層紙幣の後端を受けるように配置され、
    紙幣を繰り出し口側へ押す力を生じる傾斜角度の大きな
    第1の傾斜面、この第1の傾斜面の下端から前記ピッカ
    ーローラ側に伸びる傾斜角度の小さな第2の傾斜面、及
    びこの第2の傾斜面の一部を延長させた延長部を有する
    ガイドブロックを備えたことを特徴とする紙幣自動支払
    い装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紙幣自動支払い装置にお
    いて、ガイドブロックの第1の傾斜面、第2の傾斜面、
    及び延長部を平面として形成したことを特徴とする紙幣
    自動支払い装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の紙幣自動支払い装置にお
    いて、ガイドブロックの第1の傾斜面、第2の傾斜面、
    及び延長部を櫛歯状に形成したことを特徴とする紙幣自
    動支払い装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の紙幣自動支払い装置にお
    いて、ガイドブロックの第1の傾斜面と第2の傾斜面
    に、回転自在な複数の軸を介して無端ベルトを設けたこ
    とを特徴とする紙幣自動支払い装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の紙幣自動支払い装置にお
    いて、前記ガイドブロックの第1の傾斜面と第2の傾斜
    面に回転自在に少なくとも1つ以上のローラを配列した
    ことを特徴とする紙幣自動支払い装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の紙幣自動支払い装置にお
    いて、ピッカーローラ、繰り出しローラ、及び分離ロー
    ラにより収納部から繰り出された紙幣を搬送する搬送路
    を、前記収納部に沿って上下方向に配置したことを特徴
    とする紙幣自動支払い装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180082779A (ko) * 2017-01-11 2018-07-19 문병철 지폐공급기

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KR20180082779A (ko) * 2017-01-11 2018-07-19 문병철 지폐공급기

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