JPH08265003A - 共振器およびフィルタ - Google Patents

共振器およびフィルタ

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JPH08265003A
JPH08265003A JP8740595A JP8740595A JPH08265003A JP H08265003 A JPH08265003 A JP H08265003A JP 8740595 A JP8740595 A JP 8740595A JP 8740595 A JP8740595 A JP 8740595A JP H08265003 A JPH08265003 A JP H08265003A
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JP
Japan
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dielectric layer
electrode
electrodes
line
capacitor
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JP8740595A
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Noboru Kato
藤 登 加
Koji Shiraki
木 浩 司 白
Hiroko Takeno
野 比 呂 子 竹
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
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  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 Qが大きく、挿入損失の小さい共振器および
フィルタを提供する。 【構成】 共振器20は、複数の誘電体層22a〜22
fからなる積層体22を含む。第1の誘電体層22aに
は、細長い3つの矩形の貫通孔38a〜38cが設けら
れ、L字状の貫通孔38d,38eが設けられた第2の
誘電体層22bが積層される。孔38a〜38dには、
導体ペースト等の導電体が充填付与され、インダクタL
を構成するライン電極24a〜24eが形成される。第
2の誘電体層22bの上には、その上面にコンデンサ電
極28aを有する第3の誘電体層22cが積層され、更
にその上面に他のコンデンサ電極28bを有する第4の
誘電体層22dが積層される。コンデンサ電極28a,
28bでコンデンサCが構成される。一方のコンデンサ
電極28a,28bは、接続電極32a1,32a2,
32bを介してライン電極24d,24eに接続され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は共振器およびフィルタ
に関し、特にたとえば携帯用無線機などに用いられる共
振器およびフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図19はこの発明の背景となる従来の共
振器の一例を示す分解正面図であり、図20はその要部
を示す断面図解図である。図19および図20に示す共
振器1は、第1の誘電体層2aを含む。第1の誘電体層
2aの一方主面には、帯状のパターン電極3が形成され
る。さらに、第1の誘電体層2aの一方主面には、パタ
ーン電極3を覆うようにして、第2の誘電体層2bが形
成される。第2の誘電体層2bの上には、第1のアース
電極4aが、パターン電極3に対向するように形成され
る。第2の誘電体層2bの上には、第1のアース電極4
aを覆うようにして、第4の誘電体層2dが形成され
る。また、第1の誘電体層2aの他方主面には、第2の
アース電極4bが、パターン電極3に対向するように形
成される。さらに、第1の誘電体層2aの他方主面に
は、第2のアース電極4bを覆うようにして、第3の誘
電体層2cが形成される。そして、第1および第2の誘
電体層2aおよび2bと、パターン電極3と、第1およ
び第2のアース電極4aおよび4bとでストリップライ
ンが形成される。
【0003】図19および図20に示す共振器1は、一
方主面にパターン電極となる導体ペーストを厚膜印刷し
たセラミックグリーンシートや、一方主面にアース電極
となる導体ペーストを厚膜印刷した他のセラミックグリ
ーンシート、あるいは導体ペーストが形成されていない
セラミックグリーンシートなどを積層し、それらを圧着
し焼成するなどして、形成される。
【0004】図21はこの発明の背景となる従来のフィ
ルタの一例を示す斜視図であり、図22はその分解斜視
図である。このフィルタ10は、第1の誘電体層11a
を含む。第1の誘電体層11aの一方主面には、帯状の
2つのパターン電極12aおよび12bが間隔を隔てて
平行に形成される。これらのパターン電極12aおよび
12bは、電磁気的に結合される。さらに、第1の誘電
体層11aの一方主面には、パターン電極12aおよび
12bを覆うようにして、第2の誘電体層11bが形成
される。第2の誘電体層11bの上には、2つのコンデ
ンサ電極13aおよび13bが形成される。さらに、第
2の誘電体層11bの上には、コンデンサ電極13aお
よび13bを覆うようにして、第3の誘電体層11cが
形成される。第3の誘電体層11cの上には、2つのコ
ンデンサ電極13cおよび13dが、2つのコンデンサ
電極13aおよび13bに対向するように形成される。
さらに、第3の誘電体層11cの上には、コンデンサ電
極13cおよび13dを覆うようにして、第4の誘電体
層11dが形成される。第4の誘電体層11dの上に
は、第1のアース電極14aが形成される。第4の誘電
体層11dの上には、第1のアース電極14aを覆うよ
うにして第7の誘電体層11gが形成される。また、第
1の誘電体層11aの他方主面には、2つのコンデンサ
電極13eおよび13fが形成される。さらに、第1の
誘電体層11aの他方主面には、コンデンサ電極13e
および13fを覆うようにして、第5の誘電体層11e
が形成される。第5の誘電体層11eの下には、第2の
アース電極14bが、2つのコンデンサ電極13eおよ
び13fに対向するように形成される。さらに、第5の
誘電体層11eの下には、第2のアース電極14bを覆
うようにして、第6の誘電体層11fが形成される。
【0005】第1〜第7の誘電体層11a〜11gの側
面には、6つの外部電極15a〜15fが形成される。
外部電極15aおよび15dは、コンデンサ電極13c
および13dにそれぞれ接続される。これらの外部電極
15aおよび15dは、それぞれ、入出力端子として用
いられる。外部電極15bは、パターン電極12aの一
端,コンデンサ電極13aおよび13eに接続される。
外部電極15cは、パターン電極12bの一端,コンデ
ンサ電極13bおよび13fに接続される。外部電極1
5eおよび15fは、第1および第2のアース電極14
aおよび14bに接続される。これらの外部電極15e
および15fは、それぞれアース端子として用いられ
る。
【0006】そして、図21および図22に示すフィル
タ10では、第1〜第4の誘電体層11a〜11dと、
パターン電極12aと、第1および第2のアース電極1
4aおよび14bとでストリップラインからなる共振器
が形成され、第1〜第4の誘電体層11a〜11dと、
パターン電極12bと、第1および第2のアース電極1
4aおよび14bとで他のストリップラインからなる共
振器が形成される。この場合、パターン電極12aおよ
び12bが電磁気的に結合されているので、2つの共振
器も電磁気的に結合される。さらに、このフィルタ10
では、コンデンサ電極13aおよび13cの間と、コン
デンサ電極13bおよび13dの間と、コンデンサ電極
13eおよび第2のアース電極14bの間と、コンデン
サ電極13fおよび第2のアース電極14bの間とに、
それぞれ、コンデンサが形成される。したがって、この
フィルタ10は、図23に示す等価回路を有する。
【0007】図21および図22に示すフィルタ10
は、一方主面にパターン電極となる導体ペーストを厚膜
印刷したセラミックグリーンシートや、一方主面にコン
デンサ電極となる導体ペーストを厚膜印刷した他のセラ
ミックグリーンシート、一方主面にアース電極となる導
体ペーストを厚膜印刷したさらに他のセラミックグリー
ンシート、あるいは、導体ペーストを形成していないセ
ラミックグリーンシートなどを積層し、それらを圧着し
焼成するなどして、形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図19およ
び図20に示す共振器1では、インダクタとなるパター
ン電極3が厚膜印刷などによって形成されるため、パタ
ーン電極3の厚さt(図20参照)が数μm〜10μm
程度にしかならない。そのため、直流抵抗が高く、高周
波での抵抗成分が大きくなり、共振器1のQ特性が悪か
った。つまり、この共振器1では、パターン電極3にお
ける抵抗成分や導体損が大きく、Qが小さいものであっ
た。また、厚膜印刷によりパターン電極が形成されるの
で、電極膜の膜厚のばらつきがあり、そのため、インダ
クタンス値が一定化しにくいという恐れがあった。
【0009】同様に、図21および図22に示すフィル
タ10でも、インダクタとなるパターン電極12aおよ
び12bがそれぞれ厚膜印刷などによって形成されるた
め、パターン電極12aおよび12bのそれぞれの厚さ
が数μm〜10μm程度にしかならない。そのため、こ
のフィルタ10では、パターン電極12aおよび12b
におけるそれぞれの抵抗成分や導体損が大きく、それぞ
れの共振器のQが小さく、挿入損失が大きい。この場
合、従来のフィルタではインダクタの抵抗成分が大きい
ので、フィルタとしては、たとえば2段品でQ=30以
下の製品しか商品化できていないものが多い。
【0010】また、厚膜印刷によりパターン電極が形成
されるので、電極膜の膜厚のばらつきが比較的大きく、
そのため、インダクタンス値が安定化しにくいという恐
れがあった。それゆえ、たとえばコンデンサをトリミン
グするなどして、フィルタの特性を調整する必要があ
る。
【0011】また、図21および図22に示すフィルタ
10のように、インダクタとなるパターン電極が厚膜印
刷などによって形成された従来のフィルタを帯域通過フ
ィルタ(BPF)として機能させた場合、その帯域通過
フィルタ(BPF)では、通過帯での挿入損失が大きく
なるため、その改善が必要となっている。この場合、バ
ンドパスフィルタ(BPF)のQ特性は、フィルタの段
数によりある程度良くできるが、段数が増えることによ
り、挿入損失が大きくなってしまう。
【0012】それゆえに、この発明の主たる目的は、Q
が大きく、挿入損失の小さい共振器およびフィルタを提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる共振器
は、複数の誘電体層を含む積層体と、積層体内の少なく
とも1つの誘電体層に形成され、インダクタとなるライ
ン電極と、積層体内に形成され、インダクタと電気的に
接続されるコンデンサとを含み、ライン電極は、積層体
内の少なくとも1つの誘電体層にライン電極に対応する
孔を形成し、孔に導電体を付与することにより形成され
る、共振器である。
【0014】また、この発明にかかる共振器では、積層
体内の、ライン電極に対応する孔を形成し、その孔に導
電体を付与する誘電体層を、磁性体層で形成してもよ
い。
【0015】さらに、この発明にかかるフィルタは、複
数の誘電体層を含む積層体と、積層体内の少なくとも1
つの誘電体層に形成され、インダクタとなる複数のライ
ン電極と、積層体内に形成され、インダクタと電気的に
接続される複数のコンデンサとを含み、ライン電極は、
積層体内の少なくとも1つの誘電体層にライン電極に対
応する孔を形成し、孔に導電体を付与することにより形
成される、フィルタである。
【0016】また、この発明にかかるフィルタでは、積
層体内の、ライン電極に対応する孔を形成し、その孔に
導電体を付与する誘電体層を、磁性体層で形成してもよ
い。
【0017】
【作用】インダクタとなるライン電極は、誘電体または
磁性体で形成されるセラミックグリーンシートに孔を設
け、その孔に導電体を付与させることにより形成される
ので、従来のように、厚膜印刷などでインダクタとなる
電極を形成した場合に比べて、インダクタとなるライン
電極の膜厚が厚く形成されるとともに、膜厚のばらつき
も小さい。したがって、ライン電極の断面積が増え、ラ
イン電極の抵抗成分が小さくなる。つまり、ライン電極
において電流の流路が大きくなり、ライン電極の抵抗成
分や導体損が小さくなる。また、インダクタとなる電極
が厚膜印刷などにより形成される従来の共振器およびフ
ィルタに比べて、厚みのばらつきが小さい。そのため、
インダクタンス値のばらつきが小さくなる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、インダクタとなるラ
イン電極における抵抗成分を小さくできるため、Qが大
きく、挿入損失の小さい共振器やフィルタが得られる。
しかも、インダクタとなる電極が厚膜印刷などにより形
成される従来の共振器およびフィルタに比べて、インダ
クタタンス値のばらつきが小さくなるので、トリミング
工程の削減が可能となる。
【0019】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0020】
【実施例】図1はこの発明の一実施例としての共振器の
一例を示す斜視図であり、図2はその要部を示す分解斜
視図である。
【0021】この共振器20は、直方体状の積層体22
を含む。積層体22は、セラミック層からなるたとえば
矩形状の第1の誘電体層22aを含む。第1の誘電体層
22aには、その長手方向に間隔を隔てて、たとえば断
面矩形で棒状の2つのライン電極24aおよび24bが
形成される。2つのライン電極24aおよび24bは、
第1の誘電体層22aの長手方向の中央部で、その幅方
向の一端から中央にわたって、間隔を隔てて平行に形成
される。2つのライン電極24aおよび24bは、第1
の誘電体層22aの厚み方向の一端から他端にかけて形
成される。2つのライン電極24aおよび24bは、そ
れぞれ、その厚みが第1の誘電体層22aの厚みとほぼ
同じに形成される。したがって、2つのライン電極24
a,24bの厚み方向の上端部および下端部が、それぞ
れ、第1の誘電体層22aの一方主面(上面)および他
方主面(下面)で、露出される。さらに、2つのライン
電極24aおよび24bは、それぞれ、その長手方向の
一端部が第1の誘電体層22aの幅方向の一側面で露出
される。
【0022】また、第1の誘電体層22aには、2つの
ライン電極24aおよび24bと間隔を隔てて、他の1
つのライン電極24cが形成される。このライン電極2
4cは、断面矩形で細長い棒状に形成され、ライン電極
24a,24bよりも長く形成される。この場合、2つ
のライン電極24a,24bと1つのライン電極24c
とは、第1の誘電体層22aの幅方向に間隔を隔てて形
成される。ライン電極24cは、第1の誘電体層22a
の長手方向に延びて形成される。ライン電極24cは、
第1の誘電体層22aの長手方向の両端より内側に形成
される。ライン電極24cは、第1の誘電体層22aの
厚み方向の一端から他端にかけて形成される。ライン電
極24cの厚みは、2つのライン電極24a,24bと
同様に、第1の誘電体層22aの厚みとほぼ同じ厚みに
形成される。したがって、ライン電極24cの厚み方向
の上端部および下端部が、それぞれ、第1の誘電体層2
2aの一方主面(上面)および他方主面(下面)で、露
出される。
【0023】第1の誘電体層22aの一方主面(上面)
には、ライン電極24a,24bおよび24cの上面を
覆うようにして、セラミック層からなる第2の誘電体層
22bが形成される。
【0024】第2の誘電体層22bには、さらに他の2
つのライン電極24dおよび24eが形成される。2つ
のライン電極24dおよび24eは、それぞれ、断面矩
形で且つ平面L字状に形成され、その厚みは第2の誘電
体層22bとほぼ同じに形成される。したがって、ライ
ン電極24dおよび24eの厚み方向の上端部および下
端部が、第2の誘電体層22bの一方主面(上面)およ
び他方主面(下面)で、それぞれ露出される。一方のラ
イン電極24dと他方のライン電極24eとは、第2の
誘電体層22bの長手方向の中央で且つその幅方向の一
端から他端にわたる部分を対称軸としたとき、線対称に
配置される。2つのライン電極24dおよび24eは、
それぞれ、第2の誘電体層22bの長手方向および幅方
向の両端より内側に形成される。
【0025】この場合、一方のライン電極24dは、そ
の一端部とライン電極24aの長手方向の他端部とが対
向し、その他端部とライン電極24cの長手方向の一端
部とが対向するように、第2の誘電体層22bに形成さ
れる。また、他方のライン電極24eは、その一端部と
ライン電極24bの長手方向の他端部とが対向し、その
他端部とライン電極24cの長手方向の他端部とが対向
するように、第2の誘電体層22bに形成される。
【0026】したがって、第1の誘電体層22aの上に
第2の誘電体層22bを積層した場合、ライン電極24
aの他端部とライン電極24dの一端部とが面接触し、
ライン電極24dの他端部とライン電極24cの一端部
とが面接触される。さらに、ライン電極24bの他端部
とライン電極24eの一端部とが面接触し、ライン電極
24eの他端部とライン電極24cの他端部とが面接触
される。これらのライン電極24a,24b,24c,
24dおよび24eでインダクタが形成される。
【0027】第2の誘電体層22bの上には、2つのラ
イン電極24dおよび24eの上面を覆うようにして、
セラミック層からなる第3の誘電体層22cが形成され
る。
【0028】第3の誘電体層22cには、その一方主面
から他方主面に貫通する2つのビアホール26aおよび
26bが形成される。一方のビアホール26aは、ライ
ン電極24dの一端部に対応する位置に形成される。他
方のビアホール26bは、ライン電極24eの一端部に
対応する位置に形成される。
【0029】また、第3の誘電体層22cの上面には、
ビアホール26aの周囲を除いて、面状のコンデンサ電
極28aが形成される。この場合、コンデンサ電極28
aは、ライン電極24dおよび24eの上面(平面部
分)に対向するように形成される。
【0030】さらに、第3の誘電体層22cの上には、
コンデンサ電極28aの上面(平面部分)を覆うように
して、セラミック層からなる第4の誘電体層22dが形
成される。
【0031】第4の誘電体層22dには、その一方主面
から他方主面に貫通する1つのビアホール30aが形成
される。このビアホール30aは、ビアホール26aに
対応する位置に形成される。また、第4の誘電体層22
dの上には、他の面状のコンデンサ電極28bが、コン
デンサ電極28aの上面(平面部分)に対向するように
形成される。
【0032】ビアホール26aおよび30aの内部に
は、接続電極32a1および32a2がそれぞれ形成さ
れる。この場合、接続電極32a1は、その一端がライ
ン電極24dの一端部に接続され、その他端が接続電極
32a2を介してコンデンサ電極28bのほぼ中央部に
接続される。また、ビアホール26bの内部には接続電
極32bが形成される。この接続電極32bは、その一
端がライン電極24eの一端部に接続され、その他端部
がコンデンサ電極28aのほぼ中央部に接続される。
【0033】さらに、第4の誘電体層22dの上には、
保護層として、コンデンサ電極28bの上面(平面部
分)を覆うように、セラミック層からなる第5の誘電体
層22eが形成される。
【0034】一方、第1の誘電体層22aの他方主面
(下面)には、保護層として、ライン電極24a,24
bおよび24cの下面を覆うように、セラミック層から
なる第6の誘電体層22fが形成される。
【0035】積層体22の幅方向の2つの側面には、4
つの外部電極34a,34b,34cおよび34dが形
成される。この場合、積層体22の幅方向の一方の側面
に2つの外部電極34aおよび34bが形成され、積層
体22の幅方向の他方の側面に2つの外部電極34cお
よび34dが形成される。外部電極34aはライン電極
24aの一端部に接続され、外部電極34bはライン電
極24bの一端部に接続される。外部電極34aは入力
端子として用いられ、外部電極34bは出力端子として
用いられる。なお、外部電極34cおよび34dは、ダ
ミー電極として用いられ、他の電極には接続されない。
【0036】この共振器20では、ライン電極24a,
24b,24c,24dおよび24eでインダクタLが
形成され、2つのコンデンサ電極28aおよび28b間
に、コンデンサCが形成される。したがって、この共振
器20は、図3に示す等価回路を有する。
【0037】次に、この共振器20の製造方法の一例に
ついて、図4を参照しながら詳しく説明する。
【0038】まず、第1の誘電体層22aとなるセラミ
ックグリーンシート36aが準備される。このセラミッ
クグリーンシート36aには、図4(A)に示すよう
に、ライン電極24a,24bおよび24cに対応する
矩形の孔38a,38bおよび38cがそれぞれ形成さ
れる。孔38a,38bおよび38cは、セラミックグ
リーンシート36aの一方主面から他方主面に貫通する
ように、たとえばパンチングなどで形成される。孔38
a,38bおよび38cの内部には、図4(C)に示す
ように、たとえば導体ペーストが充填されることによ
り、導体層40a,40b,40cが形成されている。
【0039】この場合、孔38aおよび38bは、セラ
ミックグリーンシート36aの長手方向の中央部で、そ
の幅方向の一端から間隔を隔てた位置より中央に延び
て、互いに間隔を隔てて平行に形成される。さらに、セ
ラミックグリーンシート36aには、2つの孔38aお
よび38bと間隔を隔てて、孔38cが形成される。2
つの孔38a,38bと38cとは、セラミックグリー
ンシート36aの幅方向に間隔を隔てて形成される。孔
38cは、セラミックグリーンシート36aの長手方向
に延びて形成され、しかも、孔38a,38bよりも長
く形成される。
【0040】また、図4(B)に示すように、第6の誘
電体層22fとなるセラミックグリーンシート36fが
準備される。
【0041】そして、セラミックグリーンシート36a
の下には、図4(A),図4(B),図4(F)に示す
ように、孔38a,38bおよび38cを覆うようにし
て、セラミックグリーンシート36fが積層される。
【0042】また、第2の誘電体層22bとなるセラミ
ックグリーンシート36bが準備される。このセラミッ
クグリーンシート36bには、図4(D)に示すよう
に、ライン電極24dおよび24eに対応する孔38d
および38eがそれぞれ形成される。それらの孔38d
および38eは、セラミックグリーンシート36bの一
方主面から他方主面に貫通するように、たとえばパンチ
ングなどで形成される。孔38d,38eの内部には、
図4(E)に示すように、たとえば導体ペーストが充填
されることにより、導体層40d,40eがそれぞれ形
成されている。孔38dおよび38eは、それぞれ、断
面矩形で且つ平面L字状に形成される。一方の孔38d
と他方の孔38eとは、セラミックグリーンシート36
bの長手方向の中央で且つその幅方向の一端から他端に
わたる部分を対称軸としたとき、線対称に形成される。
【0043】この場合、一方の孔38dは、その一端部
と孔38aの長手方向の他端部とが対向し、その他端部
と孔38cの長手方向の一端部とが対向するように、セ
ラミックグリーンシート36bに形成される。また、他
方の孔38eは、その一端部と孔38bの長手方向の他
端部とが対向し、その他端部と孔38cの長手方向の他
端部とが対向するように、セラミックグリーンシート3
6bに形成される。
【0044】そして、セラミックグリーンシート36a
の上には、図4(D),図4(F)に示すように、セラ
ミックグリーンシート36bが積層される。
【0045】また、第3の誘電体層22cとなるセラミ
ックグリーンシート36cが準備される。このセラミッ
クグリーンシート36cには、図4(F)に示すよう
に、その中央部で長手方向に間隔を隔てて、2つのビア
ホール26aおよび26bが形成される。ビアホール2
6aおよび26bの内部には、接続電極32a1および
32bとなる導体ペーストが充填されることにより、接
続導体44a1および44bがそれぞれ形成されてい
る。さらに、このセラミックグリーンシート36cの上
には、ビアホール26aの周囲を除いて、導体ペースト
などが厚膜印刷されることにより、コンデンサ電極28
aとなる導体層42aが形成されている。
【0046】そして、セラミックグリーンシート36c
は、図4(F)に示すように、導体層42aが上になる
ようにして、セラミックグリーンシート36bの上に積
層される。
【0047】また、第4の誘電体層22dとなるセラミ
ックグリーンシート36dが準備される。このセラミッ
クグリーンシート36dには、図4(F)に示すよう
に、1つのビアホール30aが形成される。ビアホール
30aは、ビアホール26aに対応する位置に形成され
る。ビアホール30aの内部には、導体ペーストが充填
されることにより、接続電極32a2となる接続導体4
4a2が形成されている。さらに、セラミックグリーン
シート36d上には、他の導体ペーストが厚膜印刷され
ることにより、他のコンデンサ電極28bとなる他の導
体層42bが形成されている。この場合、接続導体44
a2は、その一端部が接続導体44a1に接続され、そ
の他端部が導体層42bに接続される。
【0048】そして、セラミックグリーンシート36d
は、図4(F)に示すように、導体層42bが上になる
ようにして、セラミックグリーンシート36cの上に積
層される。この場合、導体層40dは、接続導体44a
1および44a2を介して、導体層42bに接続され
る。また、導体層44eは、接続導体44bを介して、
導体層42aに接続される。
【0049】また、第5の誘電体層22eとなるセラミ
ックグリーンシート36eが準備される。このセラミッ
クグリーンシート36eは、図4(F)に示すように、
導体層42bを覆うようにして、セラミックグリーンシ
ート36dの上に積層される。
【0050】そして、これらのセラミックグリーンシー
ト36a〜36fなどの積層体22は、図4(G)の1
点鎖線H−Hで示す孔38aおよび38bの長手方向の
中間部を結ぶ部分で切断され、ライン電極24aおよび
24bとなる導体層40aおよび40bの長手方向の一
端部は、セラミックグリーンシート36aの幅方向の一
側面で露出する。なお、この導体層40a,40bの一
端部の露出は、後の積層体の焼成後に行わせてもよい。
【0051】それから、その積層体を焼成することによ
って、第1〜第6の誘電体層22a〜22f、ライン電
極24a〜24e、コンデンサ電極28aおよび28
b、接続電極32aおよび32bが形成される。
【0052】それから、第1〜第6の誘電体層22a〜
22fの側面に、たとえば銀などの電極材料を焼き付け
ることによって、外部電極34a〜34dが形成され、
共振器20が製造される。
【0053】この共振器20では、インダクタLを構成
するライン電極24a,24b,24cおよびライン電
極24d,24eの厚みが、それぞれ、セラミックグリ
ーンシート36aおよび36bの厚みとほぼ同じに形成
されるので、図19および図20に示す従来例の共振器
1と比べて、ライン電極の断面積が増える。そのため、
ライン電極の抵抗成分や導体損が小さくなる。この実施
例では、ライン電極24a〜24eの厚みは、数十μm
から数百μm程度に形成することが可能である。
【0054】また、ライン電極24a〜24eの幅,長
さおよび厚みは、セラミックグリーンシート36aおよ
び36bに設けられる孔38a〜38eの幅,長さおよ
びセラミックグリーンシート36aおよび36bの厚み
により規定される。したがって、従来の共振器1と比べ
て、インダクタパターンの形状や厚みのばらつきを小さ
くすることができ、所定のインダクタンス値が得られ
る。この場合、インダクタンス値のばらつきを±2%以
下に抑えて小さくできる。そのため、共振器20の共振
周波数のばらつきも小さくなる。
【0055】すなわち、この共振器20では、図19お
よび図20に示す従来例の共振器1と比べて、ライン電
極の断面積が大きくなるので、ライン電極において電流
の流路が大きくなり、ライン電極における抵抗成分や導
体損が小さくなる。
【0056】そのため、この実施例の共振器20は、図
19および図20に示す従来例の共振器1と比べて、Q
が大きくなり、挿入損失が小さくなる。
【0057】さらに、対向するコンデンサ電極28aお
よび28bは、そのほぼ中央部が接続電極32a1,3
2a2および32bにより、積層体の内部でライン電極
24dおよび24eの端部に接続される。そのため、こ
の共振器20では、コンデンサCのインダクタンス成分
が小さくなり、コンデンサCの周波数特性が良くなる。
なお、コンデンサCは、対向するコンデンサ電極の端部
が、ビアホールの内部に形成される接続電極で、インダ
クタLとなるライン電極に接続するようにしてもよい。
【0058】したがって、この共振器20は、図19お
よび図20に示す従来例の共振器1と比べて、Q特性が
良くなる。この実施例では、たとえば図5に示すよう
に、19図および20図に示す従来の共振器1と比べ
て、減衰量が約5.8dB大きくなり、Q特性が良くな
っている。
【0059】なお、上述の実施例における誘電体層は、
他の絶縁体層や磁性体層を用いてもよい。また、この共
振器20の内部に他の素子を形成したり、表面に部品を
搭載したりすることによって、共振器を有するモジュー
ルなどの装置を形成することができる。
【0060】図6はこの発明の他の実施例としてのフィ
ルタの一例を示す斜視図であり、図7はその要部を示す
分解斜視図であり、図8はその等価回路図である。この
実施例では、たとえばLC形のバンドパスフィルタとし
て用いられるフィルタについて説明する。
【0061】このフィルタ50は、直方体状の積層体5
2を含む。積層体52は、セラミック層からなるたとえ
ば矩形状の第1の誘電体層52aを含む。第1の誘電体
層52aには、その長手方向に間隔を隔てて、たとえば
断面矩形で細長い棒状の2つのライン電極54aおよび
54bが形成される。2つのライン電極54aおよび5
4bは、それぞれ、第1の誘電体層52aの幅方向の一
端側で、その長手方向に延びて形成される。ライン電極
54aおよび54bは、第1の誘電体層52aの長手方
向および幅方向の両端より内側に形成される。
【0062】2つのライン電極54aおよび54bは、
第1の誘電体層52aの厚み方向の一端から他端にかけ
て形成される。ライン電極54aおよび54bは、それ
ぞれ、その厚みが第1の誘電体層52aの厚みとほぼ同
じに形成される。したがって、ライン電極54aの厚み
方向の上端部および下端部が、それぞれ、第1の誘電体
層52aの一方主面(上面)および他方主面(下面)で
露出される。同様に、ライン電極54bの厚み方向の上
端部および下端部が、それぞれ、第1の誘電体層52a
の一方主面(上面)および他方主面(下面)で露出され
る。
【0063】第1の誘電体層52aの一方主面には、ラ
イン電極54aおよび54bの上面部分を覆うようにし
て、セラミック層からなる第2の誘電体層52bが形成
される。
【0064】この第2の誘電体層52bには、その長手
方向に間隔を隔てて、4つのビアホール58a,58
b,58cおよび58dが形成される。1つのビアホー
ル58aは、ライン電極54aの長手方向の一端部と対
応する位置に形成され、1つのビアホール58bは、ラ
イン電極54aの長手方向の他端部と対応する位置に形
成される。1つのビアホール58cは、ライン電極54
bの長手方向の一端部と対応する位置に形成され、1つ
のビアホール58dは、ライン電極54bの長手方向の
他端部と対応する位置に形成される。ビアホール58
a,58b,58cおよび58dの内部には、それぞ
れ、接続電極63a1,63b,63cおよび63d1
が形成される。
【0065】また、第2の誘電体層52bの上には、コ
ンデンサ電極60aが形成される。このコンデンサ電極
60aは、ビアホール58aおよび58dの周囲を除い
て形成される。
【0066】さらに、第2の誘電体層52bの上には、
面状のコンデンサ電極60aを覆うようにして、セラミ
ック層からなる第3の誘電体層52cが形成される。
【0067】この第3の誘電体層52cには、ビアホー
ル58aおよび58dと対応する位置に、ビアホール6
2aおよび62dが形成される。ビアホール62aおよ
び62dの内部には、それぞれ、接続電極63a2およ
び63d2が形成される。
【0068】また、第3の誘電体層52cの上には、そ
の長手方向に間隔を隔てて、コンデンサ電極60aと対
向するように、他の2つの面状のコンデンサ電極60b
および60cが形成される。
【0069】この場合、ライン電極54aは、その長手
方向の一端部が接続電極63a1および63a2を介し
てコンデンサ電極60bに接続され、その他端部が接続
電極63bを介してコンデンサ電極60aに接続され
る。また、ライン電極54bは、その長手方向の一端部
が接続電極63d1および63d2を介してコンデンサ
電極60cに接続され、その他端部が接続電極63cを
介してコンデンサ電極60aに接続される。
【0070】第3の誘電体層52cの上には、2つのコ
ンデンサ電極60bおよび60cを覆うように、保護層
としての第4の誘電体層52dが形成される。
【0071】一方、第1の誘電体層52aの他方主面
(下面)には、ライン電極54aおよび54bの下面を
覆うようにして、第5の誘電体層52eが形成される。
【0072】第5の誘電体層52eには、その長手方向
に間隔を隔てて平行に、たとえば断面矩形で棒状の2つ
のライン電極64aおよび64bが形成される。2つの
ライン電極64aおよび64bは、第5の誘電体層52
eの幅方向に延びて、ライン電極54aおよび54bの
長さよりも短く形成される。ライン電極64aおよび6
4bは、第5の誘電体層52eの長手方向および幅方向
の両端より内側に形成される。
【0073】この場合、ライン電極64aの長手方向の
一端部がライン電極54aの長手方向の一端部と対向す
るように形成され、ライン電極64bの長手方向の一端
部がライン電極54bの長手方向の一端部と対向するよ
うに形成される。つまり、ランイン電極54aと64a
とは、平面的に見て、L字状に配置されされる。同様
に、ランイン電極54bと64bとは、平面的に見て、
L字状に配置される。さらに、ライン電極54a,64
aと54b,64bとは、第1の誘電体層52aおよび
第5の誘電体層52eの長手方向の中央で且つその幅方
向の一端から他端にわたる部分を対称軸としたとき、線
対称に配置される。
【0074】2つのライン電極64aおよび64bは、
第5の誘電体層52eの厚み方向の一端から他端にかけ
て形成される。2つのライン電極64aおよび64b
は、それぞれ、その厚みが第5の誘電体層52eの厚み
とほぼ同じに形成される。したがって、ライン電極64
aの厚み方向の上端部および下端部が、それぞれ、第5
の誘電体層52eの一方主面(上面)および他方主面
(下面)で、露出される。同様に、ライン電極64bの
厚み方向の上端部および下端部が、それぞれ、第5の誘
電体層52eの一方主面(上面)および他方主面(下
面)で、露出される。
【0075】第5誘電体層52eの下には、ライン電極
64aおよび64bの下面部分を覆うようにして、セラ
ミック層からなる第6の誘電体層52fが形成される。
また、第6の誘電体層52fには、4つのビアホール6
8a,68b,68cおよび68dが形成される。この
場合、ビアホール68aは、ライン電極64aの長手方
向の一端部と対応する位置に形成され、ビアホール68
bはビアホール58a,62aと対応する位置に形成さ
れる。さらに、ビアホール68cは、ライン電極64b
の長手方向の一端部と対応する位置に形成され、ビアホ
ール68dはビアホール58d,62dと対応する位置
に形成される。また、4つのビアホール68a,68
b,68cおよび68dの内部には、それぞれ、接続電
極75a1,75b1,75c1および75d1が形成
される。
【0076】第6の誘電体層52fの下には、さらに他
の面状のコンデンサ電極72aが形成される。コンデン
サ電極72aは、後述のビアホール70bおよび70d
の周囲部分を除いて形成される。また、第6の誘電体層
52fの下には、コンデンサ電極72aを覆うようにし
て、セラミック層からなる第7の誘電体層52gが形成
される。
【0077】第7の誘電体層52gには、4つのビアホ
ール70a,70b,70cおよび70dが形成され
る。この場合、2つのビアホール70aおよび70b
は、それぞれ、ビアホール68aおよび68bに対応す
る位置に形成され、他の2つのビアホール70cおよび
70dは、それぞれ、ビアホール68cおよび68dに
対応する位置に形成される。また、4つのビアホール7
0a,70b,70cおよび70dの内部には、それぞ
れ、接続電極75a2,75b2,75c2および75
d2が形成される。
【0078】第7の誘電体層52gの下には、その長手
方向に間隔を隔てて、矩形面状の別の2つのコンデンサ
電極72bおよび72cが形成される。2つのコンデン
サ電極72bおよび72cは、第7の誘電体層52gを
挟んで、第7の誘電体層52g上のコンデンサ電極72
aと対向するようにして形成される。コンデンサ電極7
2bおよびコンデンサ電極72cは、それぞれ、後述の
ビアホール74aおよび74cの周囲部分を除いて形成
される。
【0079】また、第7の誘電体層52gの下には、2
つのコンデンサ電極72bおよび72cを覆うようにし
て、セラミック層からなる第8の誘電体層52hが形成
される。第8の誘電体層52hには、ビアホール70a
および70cに対応する位置に、それぞれ、ビアホール
74aおよび74cが形成される。ビアホール74aお
よび74cの内部には、それぞれ、接続電極75a3お
よび75c3が形成される。さらに、2つのコンデンサ
電極72bおよび72cは、それぞれ、引き出し電極7
6bおよび76cを有する。引き出し電極76bは、一
方のコンデンサ電極72bから第8の誘電体層52hの
長手方向の一端部にかけて形成される。引き出し電極7
6cは、他方のコンデンサ電極72cから第8の誘電体
層52hの長手方向の他端部にかけて形成される。
【0080】第8の誘電体層52hの下には、矩形面状
のアース電極78が形成される。第8の誘電体層52h
の下には、アース電極78を覆うようにして、セラミッ
ク層からなる第9の誘電体層52iが形成される。ま
た、アース電極78は、その長手方向の中央部でその幅
方向の両側に、2つの引き出し電極78aおよび78b
を有する。引き出し電極78aは、アース電極78から
第9の誘電体層52iの幅方向の一端部にかけて形成さ
れる。引き出し電極78bは、アース電極78から第9
の誘電体層52iの幅方向の他端部にかけて形成され
る。
【0081】この場合、ライン電極64aの長手方向の
一端部は、接続電極75a1を介してコンデンサ電極7
2aに接続され、且つ、接続電極75a2および75a
3を介してアース電極78に接続される。ライン電極6
4aの長手方向の他端部は、接続電極75b1および7
5b2を介してコンデンサ電極72bに接続される。さ
らに、ライン電極64bの長手方向の一端部は、接続電
極75c1を介してコンデンサ電極72aに接続され、
且つ、接続電極75c2および75c3を介してアース
電極78に接続される。ライン電極64bの長手方向の
他端部は、接続電極75d1および75d2を介してコ
ンデンサ電極72cに接続される。
【0082】第9の誘電体層52iの下には、保護層と
して、セラミック層からなる第10の誘電体層52jが
形成される。
【0083】積層体52の側面には、4つの外部電極8
0a,80b,80cおよび80dが形成される。この
場合、積層体52の長手方向の一方の側面に1つの外部
電極80aが形成され、積層体52の長手方向の他方の
側面に1つの外部電極80bが形成される。また、積層
体52の幅方向の一方の側面に1つの外部電極80cが
形成され、積層体52の幅方向の他方の側面に1つの外
部電極80dが形成される。
【0084】外部電極80aおよび80bは、それぞ
れ、コンデンサ電極72bの引き出し電極76aおよび
コンデンサ電極72cの引き出し電極76cに接続され
る。外部電極80aは入力端子として用いられ、外部電
極80bは出力端子として用いられる。また、外部電極
80cおよび80dは、それぞれ、アース電極78の引
き出し電極78aおよび78bに接続され、アース端子
として用いられる。
【0085】このフィルタ50では、ライン電極54
a,54b,64aおよび64bで、それぞれ、インダ
クタL1,L2,L3およびL4が形成される。また、
コンデンサ電極60aおよび60bの間と、コンデンサ
電極60aおよび60cの間とに、それぞれ、コンデン
サC1およびC2がそれぞれ形成される。さらに、コン
デンサ電極72aおよび72bの間と、コンデンサ電極
72aおよび72cの間とに、それぞれ、コンデンサC
3およびC4がそれぞれ形成される。
【0086】したがって、このフィルタ50は、図8に
示す等価回路を有する。
【0087】次に、このフィルタ50の製造方法の一例
について、図9を参照しながら詳しく説明する。
【0088】まず、第1の誘電体層52aとなるセラミ
ックグリーンシート82aが準備される。このセラミッ
クグリーンシート82aには、図9(A)に示すよう
に、その幅方向の一端側で、その長手方向に間隔を隔て
て、細長い矩形の2つの孔56aおよび56bが形成さ
れる。2つの孔56aおよび56bは、それぞれ、セラ
ミックグリーンシート82aの長手方向に延びて形成さ
れる。2つの孔56aおよび56bは、セラミックグリ
ーンシート82aの一方主面から他方主面に貫通するよ
うに、たとえばパンチングなどで形成される。2つの孔
56aおよび56bの内部には、図9(D)に示すよう
に、導体ペーストが充填されることにより、導体層86
a,86bがそれぞれ形成されている。
【0089】また、第5の誘電体層52eとなるセラミ
ックグリーンシート82eが準備される。このセラミッ
クグリーンシート82eには、図9(B)に示すよう
に、細長い矩形の2つの孔66aおよび66bが、長手
方向に間隔を隔てて平行に形成される。孔66aおよび
66bは、セラミックグリーンシート82eの幅方向に
延びて形成される。この場合、孔56aの長手方向の一
端部と孔66aの長手方向の一端部とが対向し、孔56
bの長手方向の一端部と孔66bの長手方向の一端部と
が対向するように、孔66aおよび66bが形成され
る。また、孔66aおよび66bは、セラミックグリー
ンシート82eの一方主面から他方主面に貫通するよう
に、たとえばパンチングなどで形成される。孔66aお
よび66bの内部には、図9(E)に示すように、導体
ペーストが充填されることにより、導体層88a,88
bがそれぞれ形成されている。
【0090】さらに、第6の誘電体層52fとなるセラ
ミックグリーンシート82fが準備される。このセラミ
ックグリーンシート82fには、図9(C)に示すよう
に、4つのビアホール68a,68b,68cおよび6
8dが形成される。この場合、ビアホール68aは孔6
6aの長手方向の他端部と対応する位置に形成され、ビ
アホール68bは孔66aの長手方向の一端部と対応す
る位置に形成される。さらに、68cは孔66bの長手
方向の他端部と対応する位置に形成され、ビアホール6
8dは孔66bの長手方向の一端部と対応する位置に形
成される。ビアホール68a,68b,68cおよび6
8dの内部には、図9(D)に示すように、導体ペース
トなどが充填されることにより、接続電極75a1,7
5b1,75c1および75d1となる接続導体84a
1,84b1,84c1および84d1がそれぞれ形成
されている。
【0091】次に、セラミックグリーンシート82a,
82e,82fは、図9(D),図9(E),図9
(H)に示すように積層される。
【0092】そして、導体層88aおよび88bの一端
部は、導体層86aおよび86bの他端部にそれぞれ接
続される。
【0093】また、第2の誘電体層52bとなるセラミ
ックグリーンシート82bが準備される。このセラミッ
クグリーンシート82bには、図9(F)に示すよう
に、4つのビアホール58a,58b,58cおよび5
8dが形成される。ビアホール58a,58b,58c
および58dの内部には、導体ペーストが充填されるこ
とにより、接続電極63a1,63b1,63c1およ
び63d1となる接続導体90a1,90b1,90c
1および90d1がそれぞれ形成されている。さらに、
セラミックグリーンシート82bの一方主面(上面)に
は、図9(G)に示すように、ビアホール58aおよび
58dの周囲部分を除いて、導体ペーストなどが厚膜印
刷されることにより、コンデンサ電極60aとなる導体
層92aが形成されている。
【0094】そして、このセラミックグリーンシート8
2bは、図9(H)に示すように、導体層92aが上に
なるようにして、セラミックグリーンシート82aの上
に積層される。
【0095】また、第3の誘電体層52cとなるセラミ
ックグリーンシート82cが準備される。セラミックグ
リーンシート82cには、2つのビアホール62aおよ
び62dが形成される。ビアホール62aおよび62d
の内部には、図9(H)に示すように、導体ペーストが
充填されることにより、接続電極63a2および63d
2となる接続導体90a2および90d2がそれぞれ充
填されている。さらに、セラミックグリーンシート82
cの上には、その長手方向に間隔を隔てて、導体ペース
トなどが厚膜印刷されることにより、コンデンサ電極6
0bおよび60cとなる導体層94aおよび94bが形
成されている。
【0096】そして、セラミックグリーンシート82c
は、図9(H)に示すように、導体層94a,94bが
上になるようにして、セラミックグリーンシート82b
の上に積層される。
【0097】この場合、導体層88aは、その他端部が
接続導体90b1を介して導体層92aに接続され、そ
の一端部が接続導体90a1および90a2を介して導
体層94aに接続される。また、導体層88bは、その
他端部が接続導体90c1を介して導体層92aに接続
され、その一端部が接続導体90d1および90d2を
介して導体層94bに接続される。
【0098】また、第4の誘電体層52dとなるセラミ
ックグリーンシート82dが準備される。このセラミッ
クグリーンシート82dは、図9(H)に示すように、
導体層94aおよび94bを覆うようにして、セラミッ
クグリーンシート82cの上に積層される。
【0099】さらに、第7の誘電体層52gとなるセラ
ミックグリーンシート82gが準備される。このセラミ
ックグリーンシート82gには、4つのビアホール70
a,70b,70cおよび70dが形成される。この場
合、4つのビアホール70a〜70dは、それぞれ、セ
ラミックグリーンシート82fに設けられたビアホール
68a〜68dに対応する位置に形成される。4つのビ
アホール70a,70b,70cおよび70dの内部に
は、導体ペーストなどが充填されることにより、図9
(H)に示すように、接続電極75a2,75b2,7
5c2および75d2となる接続導体84a2,84b
2,84c2および84d2がそれぞれ形成されてい
る。
【0100】また、セラミックグリーンシート82gの
一方主面(上面)には、ビアホール70bおよび70d
の周囲部分を除いて、導体ペーストが厚膜印刷されるこ
とにより、コンデンサ電極72aとなる導体層96aが
形成されている。
【0101】そして、セラミックグリーンシート82g
は、図9(H)に示すように、導体層96aがセラミッ
クグリーンシート82fおよび82gで挟まれるように
して、セラミックグリーンシート82fの下に積層され
る。
【0102】また、第8の誘電体層52hとなるセラミ
ックグリーンシート82hが準備される。このセラミッ
クグリーンシート82hには、2つのビアホール74a
および74cが形成される。ビアホール74aおよび7
4cは、それぞれ、ビアホール70aおよび70cに対
応する位置に形成される。ビアホール74aおよび74
cの内部には、導体ペーストなどが充填されることによ
り、接続電極75a3および75c3となる接続導体8
4a3および84c3がそれぞれ形成されている。さら
に、セラミックグリーンシート82hの上には、ビアホ
ール74aおよび74cの周囲部分を除いて、導体ペー
ストが厚膜印刷されることにより、コンデンサ電極72
bおよびコンデンサ電極72cとなる導体層98bおよ
び98cがそれぞれ形成されている。
【0103】そして、このセラミックグリーンシート8
2hは、図9(H)に示すように、導体層98bおよび
98cがセラミックグリーンシート82gおよび82h
で挟まれるようにして、セラミンクグリーンシート82
gの下に積層される。
【0104】また、第9の誘電体層52iとなるセラミ
ックグリーンシート82iが準備される。セラミックグ
リーンシート82iの上面には、導体ペーストが厚膜印
刷されることにより、アース電極78となる導体層10
0が形成されている。この場合、導体層100の長手方
向の中央からセラミックグリーンシート82iの幅方向
の一端および他端にわたって、導体ペーストが厚膜印刷
されることにより、引き出し電極78aおよび78bと
なる引き出し導体102aおよび102bが導体層10
0と共に形成されている。
【0105】さらに、このセラミックグリーンシート8
2iは、図9(H)に示すように、導体層100,引き
出し導体102aおよび102bがセラミックグリーン
シート82hおよび82iで挟まれるようにして、セラ
ミックグリーンシート82hの下に積層される。
【0106】この場合、導体層86aの他端部は、接続
導体84a1を介して導体層96aに接続されると共
に、接続導体84a2および84a3を介して導体層1
00に接続される。導体層86a一端部は、接続導体8
4b1および84b2を介して、導体層98bに接続さ
れる。また、導体層86bの他端部は、接続導体84c
1を介して導体層96aに接続されると共に、接続導体
84c2および84c3を介して導体層100に接続さ
れる。導体層86bの一端部は、接続導体84d1およ
び84d2を介して、導体層98cに接続される。
【0107】また、第10の誘電体層52jとなるセラ
ミックグリーンシート82jが準備される。このセラミ
ックグリーンシート82jは、セラミックグリーンシー
ト82iの下に積層される。
【0108】そして、これらのセラミックグリーンシー
ト82a〜82jなどの積層体を圧着し焼成することに
よって、第1〜第10の誘電体層52a〜52j、ライ
ン電極54a,54b,64aおよび64b、コンデン
サ電極60a〜60cおよびコンデンサ電極72a〜7
2c、アース電極78、接続電極63a1,63a2,
63b,63c,63d1,63d2,接続電極75a
1,75a2,75a3,75b1,75b2,75c
1,75c2,75c3,75d1,75d2が形成さ
れる。
【0109】それから、第1〜第10の誘電体層52a
〜52jの側面に、たとえば銀などの電極材料を焼き付
けることによって、外部電極80a〜80dが形成さ
れ、フィルタ50が製造される。
【0110】このフィルタ50では、インダクタL1,
L2,L3およびL4となるライン電極54a,54
b,64aおよび64bが、それぞれ、セラミックグリ
ーンシートに設けられた孔に導体ペーストなどの導体材
が充填されることによって導体層が形成されているの
で、図21および図22に示すように、セラミックグリ
ーンシートの表面上に厚膜印刷などによりライン電極を
形成する従来例のフィルタ10と比べて、各ライン電極
の断面積が増え、各ライン電極において電流の流路が大
きくなり、各ライン電極の抵抗成分や導体損が小さくな
る。この実施例のフィルタ50では、インダクタL1,
L2,L3およびL4を構成するライン電極54a,5
4bおよびライン電極64a,64bの厚みが、それぞ
れ、セラミックグリーンシート82aおよび82eの厚
みとほぼ同じに形成される。
【0111】そのため、この実施例のフィルタ50は、
図21および図22に示す従来例のフィルタ10と比べ
て、それぞれの共振器のQが大きくなり、挿入損失が小
さくなる。このフィルタ50では、Q値が70程度の急
峻なバンドパスフィルタが得られる。さらに、このフィ
ルタ50では、通過域の挿入損失が小さくなり、フィル
タ特性が良くなる。また、フィルタの段数を小さくして
も従来のフィルタと同程度のフィルタ特性が得られるの
で、小型化が可能となる。
【0112】また、この実施例のフィルタ50では、ラ
イン電極54a,54bおよびライン電極64a,64
bの幅,長さ,厚みが、セラミックグリーンシート82
aおよび82eに設けられる孔56a,56bおよび孔
66a,66bの幅,長さ,セラミックグリーンシート
82aおよび82eの厚みにより決定される。したがっ
て、従来のフィルタ10と比べて、インダクタパターン
の形状や厚みのばらつきを小さくすることができ、所定
のインダクタンス値が得られる。この場合、インダクタ
ンス値のばらつきを±1%以下に抑えて小さくできる。
そのため、このフィルタ50では、製造工程において、
コンデンサC1,C2,C3およびC4をトリミングす
るなどして、フィルタ特性を調整する工程を削減するこ
とができる。
【0113】図10はこの発明のさらに他の実施例とし
てのフィルタの他の例を示す斜視図であり、図11はそ
の要部を示す分解斜視図であり、図12はその等価回路
図である。この実施例では、たとえばLC形のローパス
フィルタとして用いられるフィルタについて説明する。
【0114】フィルタ110は、直方体状の積層体11
2を含む。積層体112は、セラミック層からなるたと
えば矩形状の第1の誘電体層112aを含む。第1の誘
電体層112aには、その長手方向の一方に、たとえば
L字状の1つのライン電極114が形成される。ライン
電極114は、その長辺部分が第1の誘電体層112a
の長手方向に延びて形成され、その短辺部分が第1の誘
電体層112aの幅方向に延びて形成される。また、ラ
イン電極114の一端部115は、第1の誘電体層11
2aの長手方向の一端面で露出する。
【0115】ライン電極114は、第1の誘電体層11
2aの厚み方向の一端から他端にかけて形成される。ラ
イン電極114の厚みは、第1の誘電体層112aの厚
みとほぼ同じに形成される。つまり、ライン電極114
の厚み方向の上端部および下端部が、第1の誘電体層1
12aの一方主面(上面)および他方主面(下面)で、
露出される。
【0116】この場合、第1の誘電体層112aには、
その長手方向の一方側に、L字状の孔116が形成され
る。孔116は、第1の誘電体層112aの一方主面か
ら他方主面に貫通するように、たとえばパンチングなど
で形成される。そして、この孔116の内部に導体ペー
ストなどの導電体が充填付与されることにより、ライン
電極114となる導体層が形成される。
【0117】第1の誘電体層112aの一方主面(上
面)には、ライン電極114の上面を覆うようにして、
セラミック層からなる第2の誘電体層112bが形成さ
れる。
【0118】第2の誘電体層112bには、たとえば断
面矩形で細長い棒状の1つのライン電極118が形成さ
れる。ライン電極118は、第2の誘電体層112bの
中央で、その長手方向に延びて形成される。この場合、
ライン電極118は、その長手方向の一端部がライン電
極114の他端部に対向するように配置される。ライン
電極118は、第2の誘電体層112bの厚み方向の一
端から他端にかけて形成される。ライン電極118の厚
みは、第2の誘電体層112bの厚みとほぼ同じに形成
される。つまり、ライン電極118の厚み方向の上端部
および下端部が、第2の誘電体層112bの一方主面
(上面)および他方主面(下面)で、露出される。
【0119】また、第2の誘電体層112bの上には、
ライン電極118の上面を覆うようにして、セラミック
層からなる第3の誘電体層112cが形成される。
【0120】第3の誘電体層112cには、その長手方
向の一方に、たとえばL字状の1つのライン電極122
が形成される。ライン電極122は、第1〜第3の誘電
体層112a〜112cの長手方向の中央で且つその幅
方向の一端から他端にわたる部分を対称軸としたとき、
ライン電極114と線対称に配置される。ライン電極1
22の一端部123は、第3の誘電体層112cの長手
方向の一端面で露出する。この場合、ライン電極114
の一端部115は、積層体112の長手方向の一方の側
面で露出し、ライン電極122の一端部123は、積層
体112の長手方向の他方の側面で露出する。また、ラ
イン電極122は、第2の誘電体層112cの厚み方向
の一端から他端にかけて形成される。ライン電極122
の厚みは、第2の誘電体層112cの厚みとほぼ同じに
形成される。つまり、ライン電極122の厚み方向の上
端部および下端部が、第2の誘電体層122cの一方主
面(上面)および他方主面(下面)で、露出される。
【0121】ライン電極118および122は、ライン
電極114と同様に、誘電体層112bおよび112c
に、それぞれ、ライン電極118および122と対応す
る孔117および123が、たとえばパンチングなどで
形成される。そして、孔117および123に導体ペー
ストなどが充填されることにより、ライン電極118お
よび122となる導体層がそれぞれ形成される。この場
合、誘電体層112a,112bおよび112cを積層
すると、ライン電極118の一端部にライン電極114
の他端部が面接触により接続され、ライン電極118の
他端部にライン電極122の他端部が面接触により接続
される。
【0122】第3の誘電体層112cの上には、ライン
電極122の上面を覆うように、保護層として、第4の
誘電体層112dが形成される。
【0123】一方、第1の誘電体層112aの他方主面
(下面)には、ライン電極114の下面を覆うようにし
て、第5の誘電体層112eが形成される。
【0124】第5の誘電体層112eの下には、その長
手方向に間隔を隔てて、それぞれ、矩形面状のコンデン
サ電極124aおよび124bが形成される。コンデン
サ電極124aおよび124bは、それぞれ、引き出し
電極126aおよび126bを有する。また、第5の誘
電体層112eの下には、2つのコンデンサ電極124
aおよび124bを覆うようにして、セラミック層から
なる第6の誘電体層112fが形成される。この場合、
コンデンサ電極124aの引き出し電極126aおよび
コンデンサ電極124bの引き出し電極126bは、そ
れぞれ、コンデンサ電極124aおよび124bから第
6の誘電体層112fの長手方向の一端部および他端部
にそれぞれ延びて形成される。
【0125】第6の誘電体層112fの下には、他の1
つの面状のコンデンサ電極128が形成される。また、
第6の誘電体層112fの下には、コンデンサ電極12
8を覆うようにして、セラミック層からなる第7の誘電
体層112gが形成される。この場合、コンデンサ電極
128は、第7の誘電体層112g上の中央で、その長
手方向に延びて形成される。コンデンサ電極128は、
第6の誘電体層112fを挟んで、第6の誘電体層11
2f上のコンデンサ電極124aおよび124bと対向
するようにして形成される。
【0126】第7の誘電体層112gの下には、その長
手方向に間隔を隔てて、さらに他の2つの矩形面状のコ
デンサ電極130aおよび130bが形成される。コン
デンサ電極130aおよび130bは、それぞれ、引き
出し電極132aおよび132bを有する。また、第7
の誘電体層112gの下には、コンデンサ電極130a
および130bを覆うようにして、セラミック層からな
る第8の誘電体層112hが形成される。この場合、2
つのコンデンサ電極130aおよび130bは、第7の
誘電体層112gを挟んで、第7の誘電体層112g上
のコンデンサ電極128と対向するようにして形成され
る。また、引き出し電極132aおよび132bは、そ
れぞれ、コンデンサ電極130aおよび130bから第
8の誘電体層112hの長手方向の一端部および他端部
にそれぞれ延びて形成される。
【0127】第8の誘電体層112hの下には、矩形面
状のアース電極134が形成される。第8の誘電体層1
12hの下には、アース電極134を覆うようにして、
セラミック層からなる第9の誘電体層112iが形成さ
れる。この場合、アース電極134は、第8の誘電体層
112hを挟んで、第8の誘電体層112h上の2つの
コンデンサ電極130aおよび130bと対向するよう
にして形成される。また、アース電極134は、その長
手方向の中央部でその幅方向の両側に、2つの引き出し
電極134aおよび134bを有する。引き出し電極1
34aは、アース電極134の幅方向の一端部から第9
の誘電体層112iの幅方向の一端部にかけて形成され
る。引き出し電極134bは、アース電極134の幅方
向の他端部から第9の誘電体層112iの幅方向の他端
部にかけて形成される。
【0128】第9の誘電体層112iの下には、保護層
として、セラミック層からなる第10の誘電体層112
jが形成される。
【0129】積層体112の側面には、4つの外部電極
136a,136b,136cおよび136dが形成さ
れる。この場合、積層体112の長手方向の一方の側面
に1つの外部電極136aが形成され、積層体112の
長手方向の他方の側面に1つの外部電極136bが形成
される。また、積層体112の幅方向の一方の側面に1
つの外部電極136cが形成され、積層体112の幅方
向の他方の側面に1つの外部電極136dが形成され
る。
【0130】外部電極136aは、ライン電極122の
一端部と、コンデンサ電極124aの引き出し電極12
6aと、コンデンサ電極130aの引き出し電極132
aとに接続される。また、外部電極136bは、ライン
電極114の一端部と、コンデンサ電極124bの引き
出し電極126bと、コンデンサ電極130bの引き出
し電極132bとに接続される。この場合、外部電極1
36aは入力端子として用いられ、外部電極136bは
出力端子として用いられる。さらに、外部電極136c
および136dは、それぞれ、アース電極134の引き
出し電極134aおよび134bに接続され、アース端
子として用いられる。
【0131】このフィルタ110では、ライン電極11
4,118および122で、インダクタLが形成され
る。また、4つのコンデンサ電極124a,124b,
130aおよび130bと、1つのコンデンサ電極12
8との間に、コンデンサC1が形成される。さらに、2
つのコンデンサ電極130aおよび130bと1つのア
ース電極134との間に、2つのコンデンサC2および
C3が形成される。
【0132】したがって、このフィルタ110は、図1
2に示す等価回路を有する。
【0133】このフィルタ110でも、図6〜図9に示
した実施例と同様に、図21および図22に示す従来例
のフィルタ10と比べて、ライン電極の抵抗成分や導体
損が小さくなる。そのため、このフィルタ10は、挿入
損失が小さく、Qの大きい急峻なローパスフィルタとし
て用いられる。
【0134】図13はこの発明の別の実施例としてのフ
ィルタのさらに他の例を示す斜視図であり、図14はそ
の要部を示す分解斜視図であり、図15はその等価回路
図である。この実施例では、たとえばLC形のハイパス
フィルタとして用いられるフィルタについて説明する。
【0135】フィルタ140は、直方体状の積層体14
2を含む。積層体142は、セラミック層からなるたと
えば矩形状の第1の誘電体層142aを含む。第1の誘
電体層142aには、その中央部に、たとえば断面矩形
で細長い棒状のライン電極144が形成される。ライン
電極144は、第1の誘電体層142aの幅方向の一端
から他端側に延びて形成される。この場合、ライン電極
144の長手方向の一端部は、第1の誘電体層142a
の幅方向の他端よりも内側に形成される。
【0136】この場合、ライン電極144は、第1の誘
電体層142aの厚み方向の一端から他端にかけて形成
される。ライン電極144の厚みは、第1の誘電体層1
42aの厚みとほぼ同じに形成される。したがって、ラ
イン電極144の厚み方向の上端部および下端部が、第
1の誘電体層142aの一方主面(上面)および他方主
面(下面)で、露出される。また、ライン電極144
は、その長手方向の一端部が第1の誘電体層142aの
幅方向の一端面で露出する。
【0137】第1の誘電体層142aの一方主面(上
面)には、ライン電極144の上面を覆うようにして、
セラミック層からなる第2の誘電体層142bが形成さ
れる。
【0138】第2の誘電体層142bには、ライン電極
144の長手方向の他端部の上面に対応する位置に、1
つのビアホール148が形成される。このビアホール1
48の内部には、たとえば導体ペーストなどの導電体が
充填付与されることにより、接続電極となる接続導体1
50が形成されている。また、第2の誘電体層142b
の上には、その長手方向に間隔を隔てて、3つの矩形面
状のコンデンサ電極152,154および156が形成
されている。この場合、ライン電極144とコンデンサ
電極154とは、接続電極150を介して接続される。
さらに、コンデンサ電極152および156は、それぞ
れ、引き出し電極152aおよび156aを有する。引
き出し電極152aは、コンデンサ電極152から第2
の誘電体層142bの長手方向の一端部に延びて形成さ
れ、引き出し電極156aは、コンデンサ電極156か
ら第2の誘電体層142bの長手方向の他端部に延びて
形成される。
【0139】第2の誘電体層142bの上には、3つの
コンデンサ電極152,154および156を覆うよう
にして、セラミック層からなる第3の誘電体層142c
が形成される。
【0140】第3の誘電体層142cの上には、他の1
つの面状のコンデンサ電極158が形成されている。こ
のコンデンサ電極158は、第3の誘電体層142cを
挟んで、第2の誘電体層142b上の3つのコンデンサ
電極152,154および156と対向するように形成
される。また、第3の誘電体層142cの上には、コン
デンサ電極158を覆うようにして、セラミック層から
なる第4の誘電体層142dが形成される。さらに、第
4の誘電体層142dの上には、必要によりセラミック
層からなる第5および第6の誘電体層142eおよび1
42fが、その順で積層形成される。なお、第4,第5
および第6の誘電体層142d,142eおよび142
fは、保護層として形成される。
【0141】同様にして、第1の誘電体層142aの他
方主面(下面)には、ライン電極144の下面を覆うよ
うに、保護層として、セラミック層からなる第7の誘電
体層142g、さらに必要により第8および第9の誘電
体層142hおよび142iが、その順で積層形成され
る。
【0142】積層体142の側面には、4つの外部電極
160a,160b,160cおよび160dが形成さ
れる。この場合、積層体142の長手方向の一方の側面
に1つの外部電極160aが形成され、積層体142の
長手方向の他方の側面に1つの外部電極160bが形成
される。また、積層体142の幅方向の一方の側面に1
つの外部電極160cが形成され、積層体142の幅方
向の他方の側面に1つの外部電極160dが形成され
る。
【0143】外部電極160aおよび160bは、コン
デンサ電極152の引き出し電極152aおよびコンデ
ンサ電極156の引き出し電極156aにそれぞれ接続
される。この場合、外部電極160aは入力端子として
用いられ、外部電極160bは出力端子として用いられ
る。また、外部電極160cは、ライン電極144の一
端部に接続される。外部電極160cは、アース端子と
して用いられる。なお、外部電極160dは、ダミー電
極として用いられ、他の電極には接続されない。
【0144】このフィルタ140では、ライン電極14
4で、インダクタLが形成される。また、3つのコンデ
ンサ電極152,154,156と、1つのコンデンサ
電極158との間に、2つのコンデンサC1およびC2
が形成される。したがって、このフィルタ140は、図
15に示す等価回路を有する。
【0145】このフィルタ110でも、図6〜図9に示
した実施例と同様に、図21および図22に示す従来例
のフィルタ10と比べて、ライン電極の抵抗成分や導体
損が小さくなる。そのため、このフィルタ10は、挿入
損失が小さく、Qの大きい急峻なハイパスフィルタとし
て用いられる。
【0146】図16はこの発明のさらに別の実施例とし
てのフィルタの別の例を示す斜視図であり、図17はそ
の要部を示す分解斜視図であり、図18はその等価回路
図である。この実施例では、たとえばLC形のバンドパ
スフィルタとして用いられるフィルタについて説明す
る。
【0147】このフィルタ170は、直方体状の積層体
172を含む。積層体172は、セラミック層からなる
たとえば矩形状の第1の誘電体層172aを含む。第1
の誘電体層172aには、その長手方向に間隔を隔て
て、たとえば断面矩形で棒状の2つのライン電極174
および176が形成される。2つのライン電極174お
よび176は、それぞれ、第1の誘電体層172aの幅
方向に延びて形成される。ライン電極174および17
6は、第1の誘電体層172aの幅方向および長手方向
の両端より内側に形成される。
【0148】2つのライン電極174および176は、
第1の誘電体層172aの厚み方向の一端から他端にか
けて形成される。2つのライン電極174および176
は、それぞれ、その厚みが第1の誘電体層172aの厚
みとほぼ同じに形成される。したがって、ライン電極1
74の厚み方向の上端部および下端部が、それぞれ、第
1の誘電体層172aの一方主面(上面)および他方主
面(下面)で、露出される。同様に、ライン電極176
の厚み方向の上端部および下端部が、それぞれ、第1の
誘電体層172aの一方主面(上面)および他方主面
(下面)で、露出される。
【0149】2つのライン電極174および176は、
第1の誘電体層172aにライン電極174および17
6の形状に対応する孔174aおよび176aをそれぞ
れ設け、それらの孔174aおよび176aの内部に、
導体ペーストなどの導電体がそれぞれ充填付与されるこ
とにより形成される。
【0150】第1の誘電体層172aの一方主面(上
面)には、ライン電極174および176の上面を覆う
ようにして、セラミック層からなる第2の誘電体層17
2bが形成される。
【0151】第2の誘電体層172bには、その長手方
向に間隔を隔てて、たとえば断面矩形で細長い棒状の2
つのライン電極178および180が形成される。2つ
のライン電極178および180は、それぞれ、第2の
誘電体層172bの長手方向の両側で、その幅方向に延
びて形成される。この場合、ライン電極178および1
80は、それぞれ、その長手方向の一端部がライン電極
174および176に対向するように配置される。ま
た、ライン電極178および180は、第2の誘電体層
172bの幅方向および長手方向の両端よりも内側に形
成される。
【0152】2つのライン電極178および180は、
第2の誘電体層172bの厚み方向の一端から他端にか
けて形成される。2つのライン電極178および180
は、それぞれ、その厚みが第2の誘電体層172bの厚
みとほぼ同じに形成される。したがって、ライン電極1
78および180は、それらの厚み方向の上端部および
下端部が、それぞれ、第2の誘電体層172bの一方主
面(上面)および他方主面(下面)で露出される。な
お、2つのライン電極178および180は、第2の誘
電体層172bにライン電極178および180の形状
に対応する孔178aおよび180aをそれぞれ設け、
それらの孔178aおよび180aの内部に、導体ペー
ストなどの導電体がそれぞれ充填付与されることにより
形成される。
【0153】第2の誘電体層172bの上面には、ライ
ン電極178および180の上面を覆うようにして、セ
ラミック層からなる第3の誘電体層172cが形成され
る。
【0154】第3の誘電体層172cには、その長手方
向に間隔を隔てて、たとえば断面矩形で細長い棒状の2
つのライン電極182および184が形成される。2つ
のライン電極182および184は、それぞれ、第3の
誘電体層172cの長手方向に延びて形成される。ライ
ン電極182および184は、第3の誘電体層172c
の幅方向および長手方向の両端よりも内側に形成され
る。この場合、ライン電極182は、その長手方向の一
端部がライン電極178の長手方向の他端部に対向する
ように配置される。また、ライン電極184は、その長
手方向の一端部がライン電極180の長手方向の他端部
に対向するように配置される。
【0155】2つのライン電極182および184は、
第3の誘電体層172cの厚み方向の一端から他端にか
けて形成される。2つのライン電極182および184
は、それぞれ、その厚みが第3の誘電体層172cの厚
みとほぼ同じに形成される。したがって、ライン電極1
82および184は、それらの厚み方向の上端部および
下端部が、それぞれ、第3の誘電体層172cの一方主
面(上面)および他方主面(下面)で露出される。な
お、2つのライン電極182および184は、第3の誘
電体層172cにライン電極182および184の形状
に対応する孔182aおよび184aをそれぞれ設け、
それらの孔182aおよび184aの内部に、導体ペー
ストなどの導電体がそれぞれ充填付与されることにより
形成される。
【0156】したがって、第1〜第3の誘電体層172
a〜172cを積層した場合、ライン電極178の一端
部にライン電極174が接続され、ライン電極178の
他端部にライン電極182が接続される。また、ライン
電極180の一端部にライン電極176が接続され、ラ
イン電極180の他端部にライン電極184が接続され
る。
【0157】第3の誘電体層172cの上面には、ライ
ン電極182および184の上面を覆うようにして、セ
ラミック層からなる第4の誘電体層172dが形成され
る。
【0158】第4の誘電体層172dには、その中央部
に間隔を隔てて、断面矩形で棒状の2つのライン電極1
86および188が形成される。一方のライン電極18
6は、第3の誘電体層上のライン電極182の長手方向
の他端部に対応する位置に形成され、他方のライン電極
188は、第3の誘電体層上のライン電極184の長手
方向の他端部に対応する位置に形成される。
【0159】2つのライン電極186および188は、
第4の誘電体層172dにライン電極186および18
8の形状に対応する孔(図示せず)をそれぞれ設け、そ
れらの孔の内部に、導体ペーストなどの導電体がそれぞ
れ充填付与されることにより形成される。したがって、
ライン電極186および188は、それらの厚み方向の
上端部および下端部が、それぞれ、第4の誘電体層17
2dの上面および下面で露出される。
【0160】さらに、第4の誘電体層172dの上に
は、ライン電極186および188部分を除いて、略矩
形面状のコンデンサ電極190が形成されている。この
コンデンサ電極190は、引き出し電極194および1
96を有する。引き出し電極194および196は、そ
れぞれ、コンデンサ電極190の長手方向の中央部で、
その幅方向の一端部および他端部から第4の誘電体層1
72dの幅方向の一端部および他端部に延びて形成され
る。
【0161】第4の誘電体層172dの上面には、コン
デンサ電極190,ライン電極186および188の上
面を覆うようにして、セラミック層からなる第5の誘電
体層172eが形成される。
【0162】第5の誘電体層172eには、ライン電極
186および188に対応する部分に、ライン電極18
6および188とほぼ同形同大のライン電極198およ
び200がそれぞれ形成される。つまり、ライン電極1
98および200は、それらの厚み方向の上端部および
下端部が、それぞれ、第5の誘電体層172e上面およ
び下面で露出される。
【0163】また、第5の誘電体層172eの上には、
長手方向に間隔を隔てて、矩形面状の2つのコンデンサ
電極202および204が形成されている。コンデンサ
電極202および204は、第5の誘電体層172eを
挟んで、第4の誘電体層172d上のコンデンサ電極1
90の長手方向の一方の平面部192aおよび他方の平
面部192bに対向するように、それぞれ形成される。
さらに、ライン電極198および200は、それぞれ、
接続電極205および207でコンデンサ電極202お
よび204にそれぞれ接続される。コンデンサ電極20
2および204は、それぞれ、引き出し電極206およ
び208を有する。引き出し電極206は、コンデンサ
電極202から第5の誘電体層172eの幅方向の一端
部にわたって形成される。また、引き出し電極208
は、コンデンサ電極204から第5の誘電体層172e
の幅方向の他端部にわたって形成される。
【0164】第5の誘電体層172eの上面には、ライ
ン電極198,200,コンデンサ電極202および2
04の上面を覆うようにして、セラミック層からなる第
6の誘電体層172fが形成される。
【0165】第6の誘電体層172fの上面には、その
長手方向に間隔を隔てて、矩形面状の3つのコンデンサ
電極210,212および214が形成される。コンデ
ンサ電極210および214は、それぞれ、引き出し電
極216および218を有する。この場合、引き出し電
極216は、コンデンサ電極210から第6の誘電体層
172fの幅方向の一端部にわたって形成される。ま
た、引き出し電極218は、コンデンサ電極214から
第6の誘電体層172fの幅方向の他端部にわたって形
成される。
【0166】第6の誘電体層172fの上面には、3つ
のコンデンサ電極210,212および214を覆うよ
うにして、セラミック層からなる第7の誘電体層172
gが形成される。
【0167】第7の誘電体層172gの上面には、その
長手方向に間隔を隔てて、矩形面状の2つのコンデンサ
電極220および222が形成される。コンデンサ電極
220および222は、それぞれ、引き出し電極224
および226を有する。この場合、引き出し電極224
は、コンデンサ電極220から第7の誘電体層172g
の幅方向の一端部にわたって形成される。また、引き出
し電極226は、コンデンサ電極222から第7の誘電
体層172gの幅方向の他端部にわたって形成される。
【0168】第7の誘電体層172gの上面には、2つ
のコンデンサ電極220および222を覆うようにし
て、セラミック層からなる第8の誘電体層172hが形
成される。
【0169】第8の誘電体層172hの上面には、矩形
面状のアース電極228が形成される。アース電極22
8は、第8の誘電体層172hを挟んで、第7の誘電体
層172g上の2つのコンデンサ電極220および22
2と対向するように形成される。また、アース電極22
8は、引き出し電極230および232を有する。この
場合、引き出し電極230は、アース電極228から第
7の誘電体層172gの幅方向の一端部にわたって形成
される。また、引き出し電極232は、アース電極22
8から第7の誘電体層172gの幅方向の他端部にわた
って形成される。なお図示はしないが、第8の誘電体層
172hの上に、さらに保護層を形成してもよいことは
いうまでもない。
【0170】一方、第1の誘電体層172aの他方主面
(下面)には、矩形面状のアース電極234が形成され
る。さらに、第1の誘電体層172aの下面には、2つ
のライン電極220および222の下面部分を覆うよう
にして、セラミック層からなる第9の誘電体層172i
が形成される。
【0171】アース電極234は、引き出し電極236
および238を有する。この場合、引き出し電極236
は、アース電極234から第9の誘電体層172iの幅
方向の一端部にわたって形成される。また、引き出し電
極238は、アース電極234から第9の誘電体層17
2iの幅方向の他端部にわたって形成される。
【0172】積層体172の側面には、6つの外部電極
240a,240b,240c,240d,240eお
よび240fが形成される。この場合、積層体172の
幅方向の一方の側面に3つの外部電極240a〜240
cが形成され、積層体172の幅方向の他方の側面に他
の3つの外部電極240d〜240fが形成される。
【0173】外部電極240aは、コンデンサ電極20
2の引き出し電極206およびコンデンサ電極220の
引き出し電極224に接続される。また、外部電極24
0bは、コンデンサ電極190の引き出し電極194
と、アース電極228の引き出し電極230と、アース
電極234の引き出し電極236とに接続される。さら
に、外部電極240cは、コンデンサ電極214の引き
出し電極218に接続される。外部電極240dは、コ
ンデンサ電極210の引き出し電極216に接続され
る。また、外部電極240eは、コンデンサ電極190
の引き出し電極196と、アース電極228の引き出し
電極232と、アース電極234の引き出し電極238
とに接続される。さらに、外部電極240fは、コンデ
ンサ電極204の引き出し電極208およびコンデンサ
電極222の引き出し電極226に接続される。
【0174】この場合、外部電極240dは入力端子と
して用いられ、外部電極240cは出力端子として用い
られる。また、外部電極240aは、コンデンサ電極2
02と220とを接続する接続電極として用いられ、外
部電極240fは、コンデンサ電極204と222とを
接続する接続電極として用いられる。さらに、外部電極
240bおよび240eは、それぞれ、アース端子とし
て用いられる。
【0175】このフィルタ170では、ライン電極17
4,178,182,186および198で、インダク
タL1が形成され、ライン電極176,180,18
4,188および200で、インダクタL2が形成され
る。さらに、コンデンサ電極190,202,204,
210,212,214,220,222およびアース
電極228,234で、5つのコンデンサC1,C2,
C3,C4およびC5が形成される。したがって、この
フィルタ170は、図18に示す等価回路を有する。
【0176】このフィルタ110でも、図6〜図9に示
した実施例と同様に、図21および図22に示す従来例
のフィルタ10と比べて、ライン電極の抵抗成分や導体
損が小さくなる。そのため、このフィルタ10は、挿入
損失が小さく、Qの大きい急峻なバンドパスフィルタと
して用いられる。
【0177】上述の各実施例で開示しているように、こ
の発明にかかる共振器およびフィルタでは、インダクタ
Lのパターンをたとえば図2,図7,図11および図1
7などに示す実施例のように多層にわたって形成する場
合だけでなく、それをたとえば図14に示すように1つ
の層で形成するようにしてもよい。
【0178】また、この発明にかかる共振器およびフィ
ルタでは、各ライン電極を形成するために、各セラミッ
クグリーンシートに設けられる各孔の形状および大きさ
を同一にすることによって、各インダクタンス値を同一
にすることが可能となる。したがって、この発明にかか
る共振器およびフィルタでは、設計値からの微妙な各イ
ンダクタンス値のずれを容易に補正することができ、共
振器およびフィルタの精度を向上させることができる。
また、上述の各実施例では、積層体の形成をセラミック
グリーンシートの積み重ねで行ったもので示したが、こ
れに限らず、たとえば、セラミックスラリーや導電ペー
ストの印刷、乾燥を繰り返し行って形成してもよい。
【0179】さらに、上述の各実施例では、各ライン電
極をセラミックグリーンシートからなる誘電体層に形成
したが、各ライン電極は、磁性体層に形成するようにし
てもよい。この場合、磁性材料からなるセラミックグリ
ーンシートに、インダクタとなるライン電極に対応する
孔を設け、その孔に導体ペーストなどの導電体が充填付
与されることにより、各ライン電極が形成される。
【0180】また、上述の各実施例では、セラミック層
としての誘電体層が1枚のセラミックグリーンシートで
形成されているが、この発明では、セラミック層を形成
するセラミックグリーンシートの枚数や厚みは任意に変
更されてもよい。
【0181】なお、上述の各実施例では、各コンデンサ
電極およびアース電極を形成するためにセラミックグリ
ーンシートに導体ペーストが厚膜印刷などされている
が、これ以外の公知の手段で各電極が形成されてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての共振器の一例を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す共振器の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図3】図1に示す共振器の等価回路図である。
【図4】図1に示す共振器を製造する工程の一例を示す
図解図である。
【図5】図1に示す共振器および図19に示す共振器の
周波数特性を示すグラフである。
【図6】この発明の他の実施例としてのフィルタの一例
を示す斜視図である。
【図7】図6に示すフィルタの要部を示す分解斜視図で
ある。
【図8】図6に示すフィルタの等価回路図である。
【図9】図6に示すフィルタを製造する工程の一例を示
す図解図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例としてのフィル
タの他の例を示す斜視図である。
【図11】図10に示すフィルタの要部を示す分解斜視
図である。
【図12】図10に示すフィルタの等価回路図である。
【図13】この発明の別の実施例としてのフィルタのさ
らに他の例を示す斜視図である。
【図14】図13に示すフィルタの要部を示す分解斜視
図である。
【図15】図13に示すフィルタの等価回路図である。
【図16】この発明のさらに別の実施例としてのフィル
タの別の例を示す斜視図である。
【図17】図16に示すフィルタの要部を示す分解斜視
図である。
【図18】図16に示すフィルタの等価回路図である。
【図19】この発明の背景となる従来の共振器の一例を
示す分解正面図である。
【図20】図19に示す共振器の要部を示す断面図解図
である。
【図21】この発明の背景となる従来のフィルタの一例
を示す斜視図である。
【図22】図21に示すフィルタの分解斜視図である。
【図23】図21に示すフィルタの等価回路図である。
【符号の説明】
20 共振器 22 積層体 22a 第1の誘電体層 22b 第2の誘電体層 22c 第3の誘電体層 22d 第4の誘電体層 22e 第5の誘電体層 22f 第6の誘電体層 38a,38b,38c,38d,38e 孔 24a,24b,24c,24d,24e ライン電極 28a,28b コンデンサ電極 26a,26b,30a ビアホール 32a1,32a2,32b 接続電極 34a,34b,34c,34d 外部電極 50 フィルタ 52 積層体 52a 第1の誘電体層 52b 第2の誘電体層 52c 第3の誘電体層 52d 第4の誘電体層 52e 第5の誘電体層 52f 第6の誘電体層 52g 第7の誘電体層 52h 第8の誘電体層 52i 第9の誘電体層 52j 第10の誘電体層 56a,56b,66a,66b 孔 54a,54b,64a,64b ライン電極 60a,60b,60c,72a,72b,72c コ
ンデンサ電極 78 アース電極 58a,58b,58c,58d,62a,62d,6
8a,68b,68c,68d,70a,70b,70
c,70d,74a,74c ビアホール 63a1,63a2,63b,63c,63d1,63
d2,75a1,75a2,75a3,75b1,75
b2,75c1,75c2,75d1,75d2,75
d3 接続電極 80a〜80d 外部電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘電体層を含む積層体、 前記積層体内の少なくとも1つの誘電体層に形成され、
    インダクタとなるライン電極、および前記積層体内に形
    成され、前記インダクタと電気的に接続されるコンデン
    サを含み、 前記ライン電極は、前記積層体内の少なくとも1つの誘
    電体層に前記ライン電極に対応する孔を形成し、前記孔
    に導電体を付与することにより形成される、共振器。
  2. 【請求項2】 前記ライン電極に対応する孔が形成さ
    れ、前記孔に導電体が付与される誘電体層が磁性体層で
    ある、請求項1に記載の共振器。
  3. 【請求項3】 複数の誘電体層を含む積層体、 前記積層体内の少なくとも1つの誘電体層に形成され、
    インダクタとなる複数のライン電極、および前記積層体
    内に形成され、前記インダクタと電気的に接続される複
    数のコンデンサを含み、 前記ライン電極は、前記積層体内の少なくとも1つの誘
    電体層に前記ライン電極に対応する孔を形成し、前記孔
    に導電体を付与することにより形成される、フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記ライン電極に対応する孔が形成さ
    れ、前記孔に導電体が付与される誘電体層が磁性体層で
    ある、請求項3に記載のフィルタ。
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