JPH08265894A - パラメータ設定のためのビデオ装置を備える音響ピックアップシステムと、その設定方法 - Google Patents

パラメータ設定のためのビデオ装置を備える音響ピックアップシステムと、その設定方法

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JPH08265894A
JPH08265894A JP7349884A JP34988495A JPH08265894A JP H08265894 A JPH08265894 A JP H08265894A JP 7349884 A JP7349884 A JP 7349884A JP 34988495 A JP34988495 A JP 34988495A JP H08265894 A JPH08265894 A JP H08265894A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像照準装置を組み合わせた音響ピックアッ
プシステムと、音響ピックアップの特性パラメータの設
定方法。 【解決手段】 本システムは、センサのネットワークに
加え、制御ユニット、および特性パラメータの設定のた
めの手段と、ビデオカメラ、画像スクリーン、およびこ
のスクリーンを各受音チャネルの特性パラメータ設定手
段に接続するための手段を備え、画像の重ね合わせを行
うことにより、音源の位置および大きさに対するパラメ
ータの設定を制御することができる。音響ピックアップ
の特性パラメータの設定方法は、デジタルフィルタの係
数の補間を時間に関して線型で実施することを可能にす
る。会議室に適した音響ピックアップシステムへの応
用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像照準装置を組
み合わせた音響ピックアップシステムに関する。本シス
テムは、特定の用途、中でも会議、コンサート、あるい
はその他最高品質の音響ピックアップシステムを必要と
するあらゆるイベントにおいて特に役立つ。
【0002】本発明のシステムにより、様々な音源から
発生する音を、これらの音源にセンサを近づけることな
く、同時にかつ独立してピックアップすることができ
る。これは、同時に、音が各音源近くでピックアップさ
れているような聴覚的効果をもたらす。これによって、
音の残響や周囲騒音レベルを低減することが可能にな
る。
【0003】
【従来の技術】センサを音源に近づけることなく音をピ
ックアップする目的で、様々な音響ピックアップシステ
ムが既に作製されている。これらのシステムは、センサ
ネットワークと、センサが受信した信号の処理用フィル
タを特に用いる制御ユニットと、および音響ピックアッ
プシステムの特性パラメータを設定するための手段を備
える。
【0004】しかし、このようなシステムは、異なる音
源から別々に音をピックアップするために、受音チャネ
ルの特性パラメータを独立して設定することができなか
った。また、音がピックアップされる音源の位置および
大きさに対してこれらパラメータの変更を制御すること
も不可能であった。
【0005】さらに、欧州特許第 0,381,498号には、受
音チャネルの指向特性を任意に変えること可能にするデ
ジタルフィルタ係数の変更のための回路を備える音響ピ
ックアップシステムが記載されている。しかし、フィル
タの係数の変更中に、わずかな変調(音の乱れ)が聞こ
え、音質を損なうことになる。これらの変調は、音響ピ
ックアップシステムの一連の特性パラメータの突然の変
更によるものであり、これはフィルタ係数の変更により
調節される。
【0006】また、これらのシステムを使用して、受音
チャネルの特性パラメータの設定に所望の全ての精度を
達成することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するために使用することができる。本発明の
目的は、センサ要素のネットワークと、特にセンサが受
信した信号の処理用フィルタを用いる制御ユニットと、
カメラと、画像スクリーンとで構成されるシステムを提
供することにある。このカメラは、音がピックアップさ
れる音源のある領域の画像に対応する画像信号をスクリ
ーンに与えるために用いられる。画像スクリーンについ
ては、カメラが撮影した音源、ならびに各受音チャネル
の特性パラメータの変化の表示を可能にする。このよう
にして、音源の位置および大きさを考慮に入れた非常に
正確なパラメータ設定を行うことができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】さらに具体的には、本発
明の目的は、センサネットワークと、制御ユニットと、
システムの特性パラメータを設定するための手段とで構
成される音響ピックアップシステムであって、このシス
テムはさらに、ビデオカメラと、カメラから送られた信
号に対応する第一の画像を表示する画像スクリーンと、
このスクリーンを各受音チャネルの特性パラメータの設
定手段に接続するための手段を備える。上記接続手段
は、各受音チャネルが、特性パラメータの変化を示す別
の画像を得ることを可能にし、この画像を上記第一画像
に重ねることによって、これらパラメータの設定を制御
することができる。
【0009】本発明の別の目的は、制御ユニットが、ピ
ックアップされた信号と、パラメータの値に対応して設
定手段によって与えられる信号との処理操作を行う音響
ピックアップシステムの特性パラメータの設定方法であ
り、この方法は下記の段階を含む: −線型補間フィルタによってピックアップされた信号を
フィルタにかけ、 −パラメータの修正ごとに行うフィルタのフィルタ係数
を修正し、 −フィルタの更新に対応し、一定であるが標本化周波数
より遅い速度で修正される二つの値の間で、各標本化時
点で時間に関する線型補間を行う。
【0010】本発明のその他の特徴および利点を、添付
の図面を参照にした実施例により以下に詳しく説明する
が、本発明はこれに何ら制限されるものではない。
【0011】
【実施例】本発明のシステムの態様は、このタイプのシ
ステムの概略を示す図1を参照すればさらに明瞭に理解
されよう。
【0012】第一段階で、カメラ100 の光学的視野は、
システムが音をピックアップする音源が存在する領域全
体を対象とする。カメラから発信される画像信号は、画
像スクリーン200 に送信され、このスクリーンが第一の
対応画像を表示する。スクリーンの概念には、例えば、
ビデオモニターのスクリーンのようなあらゆるタイプの
スクリーンが含まれる。
【0013】このカメラは、さらに、制御ユニット300
にカメラの焦点の距離の値を与える。この値は、角度計
算を実施する上で役立つ。この計算については後に詳し
く説明する。
【0014】第二段階では、設定手段400 が、各受音チ
ャネルの特性パラメータの設定を可能にする。設定手段
400 から発信される信号は、スクリーン200 を設定手段
400に接続するための接続手段500 に送信される。接続
手段500 は、各受音チャネルについて、別の画像を作成
し、さらにこの画像を上記第一の画像に重ねることを可
能にする。この画像の重ね合わせによって、各受音チャ
ネルの特性パラメータの正確な設定の実施と、システム
が音をピックアップする音源の位置および大きさに応じ
た設定の変化を制御することができる。
【0015】設定パラメータの値を表す信号もまた制御
ユニット300 に送信される。このユニットは特にセンサ
ネットワーク600 が受信した信号をフィルタにかけ、フ
ィルタ係数を定期的に更新する操作を担っている。
【0016】図2は本発明のシステムをより詳細に示す
図である。センサネットワーク600 は、M個のセンサ61
0 を備える。これらセンサの機能は、数個の音源から発
生する音をピックアップし、対応する信号を制御ユニッ
ト300 に送信することである。制御ユニットは、これら
の信号を特にフィルタにかけることによって処理する。
センサ610 の数Mは、好ましくは2以上であり、その結
果、各センサ610 に伴う数mは1〜Mの間である。
【0017】M個のセンサ610 が受信した上記信号の処
理を可能にするために、制御ユニットは、各受音チャネ
ルの特性パラメータの値も知っていなければならない。
このため、これらパラメータの値に対応する信号が、設
定手段のネットワーク400 から制御ユニットに送られる
のである。このネットワーク400 は、R個の設定手段41
0 を備える。音響ピックアップシステムの特性パラメー
タを設定するためのこれら設定手段410 は、それぞれ一
つの受音チャネルに対応する。設定手段410 の数、従っ
て、受音チャネルの数Rは、好ましくは1以上であり、
これら手段の各々に伴う数rは従って1〜Rの間であ
る。さらに、各受音チャネルrには、出力710 が備えら
れており、ここで信号が使用可能になる。
【0018】画像の重ね合わせを実施するために、スク
リーン200 を設定手段400 に接続するための接続手段50
0 がシステム構成に取り入れられている。また、各受音
チャネルのパラメータを設定するのに使用される各設定
手段410に対して、これら接続手段500 は、画像生成装
置510 と画像ミクサ520 を備える。画像生成装置510
は、対応する設定手段から発信された信号を画像信号に
変換することができる。またミクサ520 は、画像生成装
置から発信された信号を相互に混合し、これらの信号を
カメラから発信された信号と混合することもできる。最
後の画像ミクサから発信された信号は、スクリーン200
に送られる。このようにして、カメラから発信された信
号に対応する第一画像に、画像の重ね合わせが実施さ
れ、各受音チャネルの特性パラメータの変化が明らかに
なる。
【0019】図3は、センサ610 の構成を示すものであ
る。このタイプのセンサは、マイクロホン611 と、前置
増幅器612 と、低域フィルタ613 と、AD変換器614 と
を備える。マイクロホン611 によってピックアップされ
た信号は前置増幅器612 中に投入され、次に、低域フィ
ルタ613 にかけられることにより、AD変換器614 によ
って導入される可能性のある偽信号(spectral aliasin
g)を排除する。各センサは、変換器614 の標本化周波数
を設定するクロック信号を受信する。標本化された信号
は、変換器614 によって定量化され、デジタル形式で制
御ユニットに送信された後、このユニットによって処理
される。
【0020】受音チャネルrに対応するパラメータを設
定するための設定手段410 の好ましい態様の概略を図4
に示す。コマンド411 は、対応する受音チャネルrの特
性パラメータの値を定めることができる。このコマンド
は、機械式もしくは電子式によるものでよい。例とし
て、ハンドル、回転式もしくは押しボタン、あるいは電
位差計に作用するマウスを挙げることができる。
【0021】各パラメータは、AD変換器412 によって
一定速度でデジタル値に変換される。これらデジタル値
は、1から境界値の範囲であるのが有利である。値の標
本化速度は、センサ610 における標本化速度より遅いの
が好ましい。例えば、25Hzの値を選択する。一態様によ
れば、1〜50Hzの周波数範囲から値を選択することもで
きる。変換器412 における標本化後、一連のパラメータ
値が制御ユニット300 に送信され、このユニットは信号
の処理を行う。
【0022】各受音チャネルrに対する特性設定パラメ
ータは次の通りである: −画像スクリーンで照準された点のx座標、 −スクリーンで照準された点のy座標、 −c(r)で表される形成された受音チャネルrの幅、 −d(r)で表される形成された受音チャネルrの高
さ、 −p(r)で表される形成された受音チャネルrの深
さ。
【0023】スクリーンで照準された点のx座標は、a
(r)で表される照準の水平角と1対1の関係にあり、
スクリーンで照準された点のy座標は、b(r)で表さ
れる照準の鉛直角と1対1の関係にある。画像スクリー
ンの幅と高さは、カメラの焦点の距離の値に対応する。
【0024】その結果、カメラ100 は、その焦点の距離
の値を制御ユニット300 に与える。これによって、制御
ユニットはスクリーンで照準された点のx軸およびy軸
での角度の値を対応させることができる。この対応は、
例えば百分率等の任意の単位系で表される。
【0025】このようにして、スクリーン上の最も左端
の点の値に対応するx座標の最小値を例えば0%と定
め、スクリン上の最も右端の値に対応するx座標の最大
値を 100%に定める。制御ユニットは、カメラの焦点の
距離の値、すなわち、スクリーン幅に対応するアパーチ
ュアの最大角度の値(値 100%によって定義される)を
知っていることから、この制御ユニットは、単純な対比
操作によって、スクリーンで照準された点のx座標のあ
らゆる値に対応する、照準の水平角の値を決定すること
ができる。
【0026】好ましくは、Aはa(r)に対応する値の
最大数を、Bはb(r)に対応する値の最大数を、Cは
c(r)に対応する値の最大数を、Dはd(r)に対応
する値の最大数を、Pはp(r)に対応する値の最大数
をそれぞれ定義するために用いられる。
【0027】本発明の一態様によれば、ユーザがこれら
すべてのパラメータから少なくとも一つのパラメータの
値を定めることが有利である。ユーザが定めていないパ
ラメータは、デフォルト値、あるいは別のパラメータか
ら導き出された値を有利に使用することができる。この
ようにして、例えば、受音チャネルrの高さd(r)が
ユーザによって設定されていない場合には、選択される
値は受音チャネルrの幅c(r)に等しい値でよい。
【0028】別の態様によれば、パラメータの一つがシ
ステムの作成に関係しない場合には、その最大値、すな
わちその現在の値は1に定められると仮定する。
【0029】制御ユニット300 は、センサ610 から発信
された信号の処理を行うことができる。このユニットは
また、パラメータの値を表す設定手段から発信された信
号の処理も行う。これらのパラメータ値は、デジタルフ
ィルタ310 の係数値、すなわち、受音チャネルの指向特
性の計算に影響を及ぼす。その結果、受音チャネルのパ
ラメータ値は、センサから発信される信号の処理に重要
な役割を果たす。というのは、これらの信号は、各受音
チャネルについて定められた指向特性に応じて同じよう
に処理されるわけではないからである。
【0030】最初に、M個のセンサ610 から発信された
信号について実施すべき処理は、焦点を合わせたチャネ
ルの出力における、各時点nでの、R個の信号の形成で
ある。これらの信号は、出力710 で使用可能となる。M
個のセンサによって受信され、標本化時点nでAD変換
器によってデジタル信号に変換された信号は、x(m,
n)と表記する。
【0031】これらの信号は、Q個の係数h(q,r,
m,n)(ここで、qは係数の数を表し、1〜Qの間で
ある)を持つR個のデジタルフィルタにかけられ、下記
の式に従い、時点nでのチャネルr中のセンサmの寄与
を表すR個の信号を与える。これらの信号はy(r,
m,n)で表記される。
【0032】
【式1】
【0033】IEEE Journal Transactions on Antennas
and Propagation, vol. 23, No.3,pp. 419 〜420, 1975
年に発表された「配列のアンテナ指向性図と2次元の
離散的フーリエ変換の関係」("Relation between the r
adiation pattern of an array and the two-dimension
al discrete Fourier transform") で、ハイキン(S.Ha
ykin)とケスラー(T.Kesler)が述べている広帯域チャ
ネル形成のための通常の構造によれば、時点nでのチャ
ネルrにおける各出力s(r,n)は、下記の式に従う
M個の信号y(r,m,n)の和を取ることによって得
られる。
【0034】
【式2】
【0035】チャネルr中の信号s(r,n)は、制御
ユニット300 からデジタル形式で対応する出力710 に与
えられる。また、チャネルr中の信号s(r,n)を、
DA変換器を通過させた後、対応する出力710 にアナロ
グ形式で与える態様もある。
【0036】第二段階で、R個の設定手段から発信され
た信号について実施すべき処理は、各時点nにおいて、
受音チャネルの指向特性を修正するために、フィルタ係
数の値を修正することである。センサmに対するチャネ
ルr中のフィルタrの係数h(q,r,m,n)は、時
点nによって異なる。係数は、情報要素に基づいて、す
なわち、R個の設定手段400 から制御ユニット300 によ
って取得され、N個の標本毎に、制御ユニット300 に送
られた値に基づいて更新される。このようにして、係数
が時点n0 で更新されると、これらの係数は時点n0
Nで再び更新されることになる。
【0037】好ましくは、音響ピックアップシステムの
特性パラメータの設定方法では、さらに、上記二つの時
点n0 およびn0 +Nの間のフィルタ係数の値を計算に
より再構成する。このようにして、係数の値は、次の式
に従い、線型に補間することができる。
【0038】
【式3】 h(q,r,m,n)=[(n-n0)/N]h(q,r,m,n+n0)+[(n0+N-n)/N]h(q,r,m,n0)
【0039】制御ユニット300 は、R個の設定手段410
から、変換器412 の標本化速度で、受信したパラメータ
の値に基づき、フィルタ310 の係数h(q,r,m,
n)の値を各時点nで計算する。n0で表記される時点
で情報要素が受信されると、制御ユニットは、現時点n
0と、情報要素が受信される時点n0 +Nの間の係数h
(q,r,m,n)の値の、式3によって行う補間に用
いられるフィルタの係数h(q,r,m,n0 +N)の
値を各受音チャネルrについて求める。
【0040】従って、係数の値は、各標本化時点で、n
0 とn0 +Nの二つの値の間で、時間に関して補間され
る。上記二つの値n0 およびn0 +Nは、一定のただし
標本化周波数より遅い速度で修正することが望ましい。
【0041】一態様によれば、式1および2を二回適用
することができる。具体的には、一回目はこれらの式を
係数h(q,r,m,n0 )のフィルタに適用する。こ
れによって、次の信号:y0(r,m,n)およびs
0(r,n)が得られる。二回目に、係数h(q,r,
m,n0 +N)を有するフィルタに適用すると、次の信
号:yN(r,m,n)およびsN (r,n)が得られ
る。
【0042】次に、下記の関係式に従い、出力信号s
(r,n)のレベルで補間を実施する。
【式11】 s(r,n)=[(n-n0)/N]s N(r,n)+[(n0+N-n)/N]s0(r,n)
【0043】この方法の別の態様では、時間に関してだ
けではなく、空間に関してもフィルタ310 の係数の値の
補間を行う。この場合には、フィルタの係数も、フィル
タの係数の更新に対応する二つの位置(スクリーンに表
示される)の間で補間される。
【0044】フィルタ310 の係数の値は、設定の関数で
あり、これは、設定手段410 のコマンド411 を通して制
御スイッチにより与えられ、パラメータa(r)、b
(r)、c(r)、d(r)、p(r)によって表され
る。この関数は、F(a,b,c,d,p)で表記され
る。5個一組のパラメータ(a,b,c,d,p)の各
値について、設定が(a,b,c,d,p)であると
き、M個のセンサからの音の受音用のR個のチャネルに
対応するフィルタのQ個の係数を表すベクトルQ×Mを
与える。このようにして、係数h(q,r,m,n0
は、成分が、f(m,q)で表される(ここでmは1〜
M、qは1〜Qである)ベクトルQ×Mにおいて読み取
られ、下記の式が得られる。
【0045】
【式4】h(q,r,m,n0 )=f(m,q)
【0046】この関数Fは、制御ユニットによって、R
回適用され、形成されたR個の受音チャネルに対応する
フィルタ係数の値が得られる。
【0047】フィルタ係数の値を計算することができる
関数式に到達するためには、いくつかの段階を含む手順
を経なければならない。第一段階では、実際の音源の位
置の座標と、基準として選択した仮想の音源の位置の座
標を決定する。このようにして、実際の音源の座標を見
いだすために、例えば、次の事項を決定する。aによっ
て定義される方向に中心を有するビームの水平角ua
bによって定義される方向に中心を有するビームの鉛直
角vb、aによって定義される方向に中心を有し、かつ
cによって定義される幅を持つビームの水平境界を形成
する水平角ua1およびua2、ならびに、bによって定義
される方向に中心を有し、かつdによって定義される幅
を持つビームの鉛直境界を形成する鉛直角vb1およびv
b2
【0048】仮想の音源の位置の座標を見いだすため
に、まず最初にK個の基準位置を選択する。これら基準
位置の各々は、水平角と鉛直角(uk,vk)(ここで、
kは1〜kである)の対によって定められる。これらの
基準音源は、中心部:〔u1,u2〕×〔v1,v2〕を除
く正方形:〔−Π,Π〕×〔−Π,Π〕中に均一に分布
するのが有利である。次に、L個の基準周波数fi (こ
こで、iは1〜Lである)と、好ましくは深さpの値で
ある基準距離を選択する。
【0049】3次元空間の原点は、カメラ100 の位置に
よって定めるのが有利である。次に、基準音源の位置の
座標を下記の式から計算する。
【0050】
【式12】 [pCos(uk)Cos(vk),pcos(uk)Cos(vk),psin(uk)]
【0051】各仮想音源kおよび各センサmについて、
音源とセンサとの距離z(k,m)を計算する。基準周
波数に対する基準音源からセンサまでの伝達関数の計算
も行う。センサm、音源kおよび周波数fiについて、
伝達関数t(m,k,fi)は、式5によって与えら
れ、jは−1のルートを、またVは音速を指す。
【0052】
【式5】
【0053】この伝達関数によって、第二段階で、基準
音源から発生する仮想音について得られた利得の式を求
め、これらの同じ仮想音について得られる利得を定める
ことができる。係数がf(m,q)のフィルタを用い
て、位置kに位置する音源から発生する音が、周波数f
iについて、式6に従い決定される利得g(k,fi)で
受音される。
【0054】
【式6】
【0055】基準位置に位置する音源から発生する音に
対応する所望の利得gs(k,fi)が求められるが、こ
れは基準周波数fiについてである。
【0056】第三段階では、得られた利得と所望の利得
の間の偏差の式を求める。この偏差は、例えば、最小自
乗法の計算によって設定された閾値まで減少し得る誤差
を表す。次に、閾値まで減少すべき誤差の二乗を表し、
下記のように表記される式7が得られる。
【0057】
【式7】
【0058】この式7は、二乗と二重積との和を表す。
これは、式7によって与えられた基準が、g(k,
i)に関して二次であることを意味する。同様に、式
6によって与えられた基準はf(m,q)に関して二次
である。誤差の閾値までの減少により、これら未知数f
(m,q)を伴う系が得られ、これは、単一解を可能に
する。Fの解は、係数f(m,q)の値に対して、式7
を誘導することによって得られる。
【0059】F(a,b,c,d,p)を表すベクトル
Q×Mと同じ順序で列挙されたすべての対〔m,q〕に
ついて、
【式13】 の成分を含むベクトルをT(k,f)と書いた場合、F
の解は次のように表記される。
【0060】
【式8】
【0061】最後の段階で、このようにして見いだした
関数Fの式から、フィルタの係数値を決定することがで
きる。これらの係数値を決定できるようにするために
は、二つの可能性がある。
【0062】第一の態様によれば、係数値は、あらゆる
操作の前に、関数Fから、かつパラメータの一定の値に
ついて決定される。次に、これらの値は表中に記憶され
る。
【0063】この表は、例えば、Q×M行とA×B×C
×D×P列を備える2次元の表である。この場合、例え
ば、列の指標と、各センサmに対応するフィルタのq個
の係数を定める5個一組のパラメータ(a,b,c,
d,p)が行の指標を定める。しかし、上記5個一組を
2個,3個,4個または5個の個別のパラメータに分離
することを決め、Q個の係数とM個のセンサを個別の行
および列に記憶するために区別することを決めた場合に
は、テーブルのサイズは、これより大きくてもよい。こ
のようなテーブル中に記憶された係数値によって、パラ
メータの一定の値について、音のピックアップ操作中、
より速い速度で、係数値の変更が可能になる。係数は、
上記テーブル中で定められ、記憶された5個一組のパラ
メータの値に達した場合にのみ値を変更する。フィルタ
の更新に対応するこれら5個一組の値の間で、係数値を
例えば補間することができる。
【0064】第二の態様によれば、各フィルタの係数値
は、関数Fの式から、かつ、連続的に変動するパラメー
タ値について、リアルタイムで決定される。この場合、
フィルタの係数は、一定の速度で更新するのが好まし
く、その値は、前述の式3に従って補間される。
【0065】カメラの向きとセンサネットワークの方向
は、何らかの手段によって関連させ、第一に、音源の位
置を表す画像と、第二に、受音チャネルの特性パラメー
タの変化を示す画像との間にオフセットが一切生じない
ようにしなければならない。このようにして、音源の位
置と大きさに対するパラメータの変化を非常に正確に表
示することができる。
【0066】本発明によるシステムの別の態様は、従っ
て、センサネットワーク600 に対するカメラ100 の取り
付けに関する。カメラ100 は、照準がセンサの位置に対
して厳密に不変であるように、センサネットワーク600
と同じフレームに取り付けるのが有利である。
【0077】このシステムの一態様では、カメラ100
は、センサネットワーク600 と同じフレームには取り付
けていない。この場合、音源の照準がセンサの位置に対
して変化しないように、センサネットワークは空間中で
位置が固定されなければならず、カメラもまた空間中で
位置および向きが固定されなければならない。
【0038】さらに本発明の別の態様によれば、画像照
準システムの設定を離れて行うことができる遠隔制御装
置を加えることも可能である。しかし、この場合には、
ユーザは必ずしもビデオシステムにそれほど近づくわけ
ではないので、行われた設定を示すことができない。こ
のため、上記システムに、ユーザが、届いた音信号を介
して直接設定できるような聴覚フィードバック装置を備
えることも好ましい。聴覚フィードバックは、例えば、
ユーザの聴覚チャネルに配置され、ケーブルによってさ
らに好ましくは、無線周波数チャネルによって、システ
ムに接続された聴取装置を用いて実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うシステムの概略図。
【図2】図1に示したシステムのより詳細な図。
【図3】センサの一態様を示す図。
【図4】受音チャネルrの特性パラメータを設定するた
めの手段の一態様を示す図。
【符号の説明】
100 カメラ 200 画像スクリーン 300 制御ユニット 400 設定手段 500 接続手段 600 センサネットワーク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音源から発生する音をピックアップする
    ためのセンサのネットワークと、センサが受信した信号
    を処理するためのフィルタを特に用いた制御ユニット
    と、システムの特性パラメータの設定のための手段とで
    構成される音響ピックアップシステムであって、このシ
    ステムが、ビデオカメラと、カメラから発信される信号
    に対応する第一画像を表示する画像スクリーンと、この
    スクリーンを、各受音チャネルの特性パラメータ設定手
    段に接続するための手段を備え、この接続手段は、各受
    音チャネルに対して、特性パラメータの変化を示す別の
    画像を作成することができ、この画像を上記第一画像に
    重ねることによって、これらパラメータの設定を制御す
    ることができることを特徴とする音響ピックアップシス
    テム。
  2. 【請求項2】 上記接続手段が、各受音チャネルの特性
    パラメータを設定するための各手段に対して、パラメー
    タ設定のための信号を画像信号に変換することができる
    画像生成装置と、画像ミクサを備え、画像生成装置から
    発信された信号を互いに混合し、かつカメラから発信さ
    れた信号とも混合することによって、各受音チャネルに
    対応する画像を表示画像に重ね合わせる請求項1に記載
    の音響ピックアップシステム。
  3. 【請求項3】 制御ユニットが線型補間フィルタを備え
    る請求項1または2に記載の音響ピックアップシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 カメラをセンサネットワークと同じフレ
    ームに取り付ける請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    音響ピックアップシステム。
  5. 【請求項5】 画像照準システムの設定を離れて制御す
    ることができる遠隔制御装置と、聴覚フィードバック装
    置を備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の音響ピ
    ックアップシステム。
  6. 【請求項6】 制御ユニットがピックアップされた信号
    の処理と、およびパラメータ値に対応し、設定手段によ
    って与えられる信号の処理とを行い、下記段階を含むこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の音
    響ピックアップシステムの特性パラメータの設定方法: −線型補間フィルタによってピックアップされた信号を
    フィルタにかけ、 −パラメータの修正毎にフィルタ係数を修正し、 −フィルタの更新に対応し、一定であるが標本化周波数
    より遅い速度で修正される二つの値の間で、各標本化時
    点で時間に関する線型補間を行う。
  7. 【請求項7】 パラメータの修正毎に行うフィルタ係数
    の修正が、各受音チャネルの特性パラメータと、対応す
    るチャネルの係数値を関連付ける関数Fを求めることで
    行われ、関数Fを求める手順が次の段階を含む請求項6
    に記載の音響ピックアップの特性パラメータの設定方
    法: −実際の音源の位置の座標と、基準として選択した仮想
    音源の位置の座標を決定し、 −基準音源から発生する仮想音について得られた利得の
    式を作成し、これらの全く同じ仮想音について取得した
    い利得を定め、 −得られた利得と所望する利得との間の、閾値まで縮小
    することのできる誤差を表す偏差の式を作成し、 −このようにして作成された式をフィルタの係数に対し
    て誘導することによって、関数Fの式に到達し、 −このようにして見いだした関数Fの式からフィルタの
    係数値を決定する。
  8. 【請求項8】 パラメータの一定の値に対して、各セン
    サの各受音チャネルに対応するフィルタの係数値が、関
    数Fに基づいて決定され、これらの値が表中に記憶され
    る請求項6または7に記載の音響ピックアップの特性パ
    ラメータの設定方法。
  9. 【請求項9】 各時点nで、かつ、連続的に変化するパ
    ラメータの値について、各センサの各受音チャネルに対
    応する各フィルタの係数値を関数Fに基づいて決定する
    請求項6または7に記載の音響ピックアップの特性パラ
    メータの設定方法。
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