JPH08267150A - 金属溶接管の製造方法 - Google Patents
金属溶接管の製造方法Info
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- JPH08267150A JPH08267150A JP9602595A JP9602595A JPH08267150A JP H08267150 A JPH08267150 A JP H08267150A JP 9602595 A JP9602595 A JP 9602595A JP 9602595 A JP9602595 A JP 9602595A JP H08267150 A JPH08267150 A JP H08267150A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表面疵の発生を防止し、高品質の溶接管をダ
イドローフォーミング法で製造する。 【構成】 入側から出側に向かってテーパ角20〜30
度で直径が小さくなる貫通孔22が形成された成形ダイ
ス20を使用し、貫通孔22に平板状の金属帯1を通し
て幅方向両端部が突き合わされた筒状に成形した後、幅
方向両端部を突合せ溶接することにより溶接管1cを製
造する。 【効果】 貫通孔のテーパ角を20〜30度に規制する
ことにより、成形中に成形ダイス20に加わる引抜き力
が小さくなり、成形ダイス20及び金属帯1に表面疵が
発生することが抑制される。
イドローフォーミング法で製造する。 【構成】 入側から出側に向かってテーパ角20〜30
度で直径が小さくなる貫通孔22が形成された成形ダイ
ス20を使用し、貫通孔22に平板状の金属帯1を通し
て幅方向両端部が突き合わされた筒状に成形した後、幅
方向両端部を突合せ溶接することにより溶接管1cを製
造する。 【効果】 貫通孔のテーパ角を20〜30度に規制する
ことにより、成形中に成形ダイス20に加わる引抜き力
が小さくなり、成形ダイス20及び金属帯1に表面疵が
発生することが抑制される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面疵のない溶接管を
ダイドローフォーミング法により製造する方法に関す
る。
ダイドローフォーミング法により製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】溶接管の製造には、金属帯を製品曲率で
幅方向に曲げて管状に成形し、幅方向両端部を溶接する
ロールフォーミング法が一般に採用されている。ロール
フォーミング法では、図1に示すように、金属帯1の走
行ラインに沿って複数のカリバーをもつフォーミングロ
ール又はケージロール2をタンデム配置している。金属
帯1の幅方向両端部1aが順次曲げ加工される。筒状に
成形された金属帯1は、シームガイドロール3又はスク
イズロール4で保持した状態で、たとえば両端の突合せ
部1bが溶接トーチ5により溶接され、溶接管1cとし
て送り出される。ロールフォーミング法で製造しようと
する溶接管1cの径を変更する場合、フォーミングロー
ル又はケージロール2,シームガイドロール3,スクイ
ズロール4等のロール全てを製造すべき溶接管1cの外
径に対応したものに交換する必要がある。しかも、1種
類の外径に対応して交換が必要とされるロール組が少な
くとも20個以上あるため、ロール交換に多大の労力及
び長時間がかかる。
幅方向に曲げて管状に成形し、幅方向両端部を溶接する
ロールフォーミング法が一般に採用されている。ロール
フォーミング法では、図1に示すように、金属帯1の走
行ラインに沿って複数のカリバーをもつフォーミングロ
ール又はケージロール2をタンデム配置している。金属
帯1の幅方向両端部1aが順次曲げ加工される。筒状に
成形された金属帯1は、シームガイドロール3又はスク
イズロール4で保持した状態で、たとえば両端の突合せ
部1bが溶接トーチ5により溶接され、溶接管1cとし
て送り出される。ロールフォーミング法で製造しようと
する溶接管1cの径を変更する場合、フォーミングロー
ル又はケージロール2,シームガイドロール3,スクイ
ズロール4等のロール全てを製造すべき溶接管1cの外
径に対応したものに交換する必要がある。しかも、1種
類の外径に対応して交換が必要とされるロール組が少な
くとも20個以上あるため、ロール交換に多大の労力及
び長時間がかかる。
【0003】ロール交換時には造管ラインがストップす
るため、設備の生産効率が低下する。また、製造すべき
溶接管の外径に対応した多数組のロールをストックして
おく必要があることから、経済的な負担も大きく、ロー
ルを保管するスペースも必要になる。更に、各ロール組
のうち何組かのロール位置に設定誤差があると、溶接管
1cの捻れや突合せ部1bに段差が生じ易い。突合せ部
1bに生じた段差は、溶接条件を不安定にし、ビード形
状の悪化や溶込み不足等の不良を発生させる原因ともな
る。その結果、特に小径管の製造では各ロール組の設置
位置等に高い精度が要求され、ロール交換に要する労力
や作業時間が一層大きくなる。
るため、設備の生産効率が低下する。また、製造すべき
溶接管の外径に対応した多数組のロールをストックして
おく必要があることから、経済的な負担も大きく、ロー
ルを保管するスペースも必要になる。更に、各ロール組
のうち何組かのロール位置に設定誤差があると、溶接管
1cの捻れや突合せ部1bに段差が生じ易い。突合せ部
1bに生じた段差は、溶接条件を不安定にし、ビード形
状の悪化や溶込み不足等の不良を発生させる原因ともな
る。その結果、特に小径管の製造では各ロール組の設置
位置等に高い精度が要求され、ロール交換に要する労力
や作業時間が一層大きくなる。
【0004】ロール交換を簡略化した造管法としては、
成形ダイスを使用した引抜きにより金属帯から管状成形
体を一挙に成形するダイドローフォーミング法が特公昭
39−18657号公報等で紹介されている。ダイドロ
ーフォーミング法は、図2に示すように、金属帯1の走
行方向に沿って径を順次縮小した貫通孔6が形成された
成形ダイス7を使用する。金属帯1は、貫通孔6を通過
するとき、両端部1aから貫通孔6の径に倣って幅方向
に湾曲し、貫通孔6の出側にある最小直径の平行部8で
所定の外径に成形され、製造しようとする溶接管に対応
する形状をもった筒状体として送り出される。成形され
た金属帯1は、突合せ部1bが順次溶接された後、高周
波誘導加熱による無酸化炉を使用して焼鈍される。ま
た、特公平4−18925号公報では、このようにして
製造された溶接管に波形加工を施し、非酸化性ガス雰囲
気中で連続して光輝熱処理する一連の製造ラインが紹介
されている。ダイドローフォーミング法は、平板状の金
属帯1を成形ダイス7入側の貫通孔6から引き抜いて管
状に成形する方法であるので、ロールフォーミング法に
比較して設備費が格段に低い。また、製造すべき溶接管
1cの外径を変更する場合でも、その溶接管1cの外径
に対応するダイスを準備するだけですむため、生産効率
を低下させることもない。
成形ダイスを使用した引抜きにより金属帯から管状成形
体を一挙に成形するダイドローフォーミング法が特公昭
39−18657号公報等で紹介されている。ダイドロ
ーフォーミング法は、図2に示すように、金属帯1の走
行方向に沿って径を順次縮小した貫通孔6が形成された
成形ダイス7を使用する。金属帯1は、貫通孔6を通過
するとき、両端部1aから貫通孔6の径に倣って幅方向
に湾曲し、貫通孔6の出側にある最小直径の平行部8で
所定の外径に成形され、製造しようとする溶接管に対応
する形状をもった筒状体として送り出される。成形され
た金属帯1は、突合せ部1bが順次溶接された後、高周
波誘導加熱による無酸化炉を使用して焼鈍される。ま
た、特公平4−18925号公報では、このようにして
製造された溶接管に波形加工を施し、非酸化性ガス雰囲
気中で連続して光輝熱処理する一連の製造ラインが紹介
されている。ダイドローフォーミング法は、平板状の金
属帯1を成形ダイス7入側の貫通孔6から引き抜いて管
状に成形する方法であるので、ロールフォーミング法に
比較して設備費が格段に低い。また、製造すべき溶接管
1cの外径を変更する場合でも、その溶接管1cの外径
に対応するダイスを準備するだけですむため、生産効率
を低下させることもない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ダイドローフォーミン
グ法で金属帯を曲げ加工するとき、金属帯1の両側縁部
1aが成形ダイス7の貫通孔6に最初に接触する。貫通
孔6の内部で成形が進行する間、成形中における幅方向
の曲げモーメントは、金属帯1の両側縁部1aで最も小
さくなる。そのため、金属帯1の両側縁部1aは、貫通
孔6の平行部8の直前に至るまで、ほとんど曲げ加工を
受けない状態で貫通孔6のテーパ部内に引き込まれてい
く。すなわち、金属帯1の両側縁部1aは、貫通孔6入
側のテーパ面に高い面圧で接触しただけの状態で貫通孔
6入側のテーパ面上を滑る。この状態で長時間にわたり
成形を継続すると、金属帯1の両側縁部1aに疵が発生
すると共に、金属帯1の両側縁部1aが接触する貫通孔
6入側のテーパ面の部分が損傷し、成形ダイス7の寿命
が短くなる。また、金属帯1の両側縁部1aに発生した
疵から脱落した金属粉末が成形ダイス7の内部に蓄積さ
れると、金属帯1に表面疵を発生させる原因になる。そ
のため、ダイドローフォーミング法では、成形作業を中
断し、成形ダイス7を頻繁に手入れすることが要求され
る。
グ法で金属帯を曲げ加工するとき、金属帯1の両側縁部
1aが成形ダイス7の貫通孔6に最初に接触する。貫通
孔6の内部で成形が進行する間、成形中における幅方向
の曲げモーメントは、金属帯1の両側縁部1aで最も小
さくなる。そのため、金属帯1の両側縁部1aは、貫通
孔6の平行部8の直前に至るまで、ほとんど曲げ加工を
受けない状態で貫通孔6のテーパ部内に引き込まれてい
く。すなわち、金属帯1の両側縁部1aは、貫通孔6入
側のテーパ面に高い面圧で接触しただけの状態で貫通孔
6入側のテーパ面上を滑る。この状態で長時間にわたり
成形を継続すると、金属帯1の両側縁部1aに疵が発生
すると共に、金属帯1の両側縁部1aが接触する貫通孔
6入側のテーパ面の部分が損傷し、成形ダイス7の寿命
が短くなる。また、金属帯1の両側縁部1aに発生した
疵から脱落した金属粉末が成形ダイス7の内部に蓄積さ
れると、金属帯1に表面疵を発生させる原因になる。そ
のため、ダイドローフォーミング法では、成形作業を中
断し、成形ダイス7を頻繁に手入れすることが要求され
る。
【0006】成形ダイス7と金属帯1との摩擦を小さく
するとき、成形ダイス7及び金属帯1表面の疵発生が抑
制される。本発明者等は、このような前提で成形ダイス
7に接触する金属帯の下面、すなわち溶接管1cの外面
となる側の表面全域に潤滑剤を塗布することが有効であ
ることを見い出し、別途出願した。潤滑剤としては、た
とえばポリエーテルポリオール50.5%,高級アルコ
ール10.5%,防錆活性剤39.0%の組成をもつ溶
液を水で希釈したものが使用される。しかし、潤滑剤を
塗布しながら成形を行った場合でも、依然として成形ダ
イス7及び金属帯1表面に疵が発生することがあった。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたもの
であり、テーパ角が規制された貫通孔をもつ成形ダイス
を使用することにより、成形ダイス及び金属帯表面に発
生する疵を抑制し、成形ダイスのコスト上昇を抑制する
と共に、表面疵のない高品質の溶接管を製造することを
目的とする。
するとき、成形ダイス7及び金属帯1表面の疵発生が抑
制される。本発明者等は、このような前提で成形ダイス
7に接触する金属帯の下面、すなわち溶接管1cの外面
となる側の表面全域に潤滑剤を塗布することが有効であ
ることを見い出し、別途出願した。潤滑剤としては、た
とえばポリエーテルポリオール50.5%,高級アルコ
ール10.5%,防錆活性剤39.0%の組成をもつ溶
液を水で希釈したものが使用される。しかし、潤滑剤を
塗布しながら成形を行った場合でも、依然として成形ダ
イス7及び金属帯1表面に疵が発生することがあった。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたもの
であり、テーパ角が規制された貫通孔をもつ成形ダイス
を使用することにより、成形ダイス及び金属帯表面に発
生する疵を抑制し、成形ダイスのコスト上昇を抑制する
と共に、表面疵のない高品質の溶接管を製造することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の金属溶接管製造
方法は、その目的を達成するため、入側から出側に向か
ってテーパ角20〜30度で直径が小さくなる貫通孔が
形成された成形ダイスを使用し、前記貫通孔に平板状の
金属帯を通して幅方向両端部が突き合わされた筒状に成
形した後、前記幅方向両端部を突合せ溶接することを特
徴とする。本発明に従った造管ラインでは、たとえば図
3に示す設備構成が採用される。アンコイラーから巻き
出された金属帯1は、潤滑剤塗布装置10,成形ダイス
20,拭取り装置30及び溶接装置40を経て、溶接管
1cとして送り出される。潤滑剤塗布装置10は、タン
ク11に収容されている水溶性潤滑剤12をポンプ13
で塗布槽14に汲み上げる。塗布槽14には、塗布ロー
ル15が回転可能に浸漬されている。塗布槽14に送り
込まれた水溶性潤滑剤16は、塗布ロール15によって
金属帯1の表面に塗布される。金属帯1に付着した潤滑
剤の過剰分は、塗布ロール15の下流側に配置された弾
性ロール17によって金属帯1の表面から拭い取られ、
回収槽18に受け取られた後、タンク11に返送され
る。
方法は、その目的を達成するため、入側から出側に向か
ってテーパ角20〜30度で直径が小さくなる貫通孔が
形成された成形ダイスを使用し、前記貫通孔に平板状の
金属帯を通して幅方向両端部が突き合わされた筒状に成
形した後、前記幅方向両端部を突合せ溶接することを特
徴とする。本発明に従った造管ラインでは、たとえば図
3に示す設備構成が採用される。アンコイラーから巻き
出された金属帯1は、潤滑剤塗布装置10,成形ダイス
20,拭取り装置30及び溶接装置40を経て、溶接管
1cとして送り出される。潤滑剤塗布装置10は、タン
ク11に収容されている水溶性潤滑剤12をポンプ13
で塗布槽14に汲み上げる。塗布槽14には、塗布ロー
ル15が回転可能に浸漬されている。塗布槽14に送り
込まれた水溶性潤滑剤16は、塗布ロール15によって
金属帯1の表面に塗布される。金属帯1に付着した潤滑
剤の過剰分は、塗布ロール15の下流側に配置された弾
性ロール17によって金属帯1の表面から拭い取られ、
回収槽18に受け取られた後、タンク11に返送され
る。
【0008】潤滑剤が塗布された金属帯1は、成形ダイ
ス20によって所定の外径を持った筒状に成形される。
成形ダイス20としては、従来と同様に、ダイス本体2
1に貫通孔22が形成されているダイスが使用される。
貫通孔22は、入側から出側に向かって直径が小さくな
るテーパを持ち、製造しようとする溶接管1cの外径に
対応した最小直径の平行部23を出側近傍にもってい
る。成形ダイス20に形成される貫通孔22は、20〜
30度のテーパ角をもつことが好ましい。貫通孔22の
テーパ角が適切であれば、成形ダイス20及び金属帯1
表面の疵発生が抑制される。しかし、20度未満或いは
30度を超えるテーパ角度では、成形ダイス20に加わ
る引抜き力が上昇し、たとえ潤滑剤を使用した場合にあ
っても成形後の金属帯1や成形ダイス20の内面に多数
の表面疵が発生する。その結果、成形ダイス7の費用が
上昇し、良好な溶接管の生産歩留りも低下する。
ス20によって所定の外径を持った筒状に成形される。
成形ダイス20としては、従来と同様に、ダイス本体2
1に貫通孔22が形成されているダイスが使用される。
貫通孔22は、入側から出側に向かって直径が小さくな
るテーパを持ち、製造しようとする溶接管1cの外径に
対応した最小直径の平行部23を出側近傍にもってい
る。成形ダイス20に形成される貫通孔22は、20〜
30度のテーパ角をもつことが好ましい。貫通孔22の
テーパ角が適切であれば、成形ダイス20及び金属帯1
表面の疵発生が抑制される。しかし、20度未満或いは
30度を超えるテーパ角度では、成形ダイス20に加わ
る引抜き力が上昇し、たとえ潤滑剤を使用した場合にあ
っても成形後の金属帯1や成形ダイス20の内面に多数
の表面疵が発生する。その結果、成形ダイス7の費用が
上昇し、良好な溶接管の生産歩留りも低下する。
【0009】成形ダイス20により所定の筒状に成形さ
れた金属帯1は、直ちに拭取り装置30に送り込まれ
る。すなわち、金属帯1の表面に付着している潤滑剤が
乾燥する前に拭取り装置30で拭き取ることによって、
潤滑剤が効率よく除去され、下流側の溶接装置40に持
ち込まれることがなくなる。次いで、金属帯1は、溶接
装置40に送り込まれ、板幅方向両端部が突合せ溶接さ
れ、溶接管1cとして下工程に送り出される。このよう
にして、テーパ角が規制された成形ダイス20に金属帯
1を送り込み成形するとき、金属帯1は、表面疵の発生
がなく良好な筒状に成形される。その結果、高品質の溶
接管1cが製造されると共に、成形ダイス20を頻繁に
交換する必要もなくなる。
れた金属帯1は、直ちに拭取り装置30に送り込まれ
る。すなわち、金属帯1の表面に付着している潤滑剤が
乾燥する前に拭取り装置30で拭き取ることによって、
潤滑剤が効率よく除去され、下流側の溶接装置40に持
ち込まれることがなくなる。次いで、金属帯1は、溶接
装置40に送り込まれ、板幅方向両端部が突合せ溶接さ
れ、溶接管1cとして下工程に送り出される。このよう
にして、テーパ角が規制された成形ダイス20に金属帯
1を送り込み成形するとき、金属帯1は、表面疵の発生
がなく良好な筒状に成形される。その結果、高品質の溶
接管1cが製造されると共に、成形ダイス20を頻繁に
交換する必要もなくなる。
【0010】
実施例1:金属帯1として、板厚0.7mm及び板幅3
0.7mmのオーステナイト系ステンレス鋼板を用意し
た。ポリエーテルポリオール50.5%,高級アルコー
ル10.5%及び防錆活性剤39.0%の組成をもつ溶
液を潤滑剤として使用した。この潤滑剤を水で濃度15
体積%に希釈した水溶性潤滑剤16を調製し、20リッ
トルをタンク11に収容した。成形ダイス20として
は、炭化タングステン製で、入側直径35mm及び出側
直径10mmの貫通孔22をテーパ角20度,22度,
25度,27度及び30度で形成した5種類ダイスを使
用した。何れも貫通孔22の内面には、炭化チタン及び
窒化チタンの複合皮膜を化学蒸着法で形成した。アンコ
イラーから巻き出した金属帯1の下面全域に塗布ロール
15で水溶性潤滑剤16を塗布し、弾性ロール17によ
って余剰の潤滑剤を除去した。そして、造管速度4m/
分で金属帯1を成形ダイス20に送り込み、両側縁部1
bを突き合わせた筒状に成形した。成形された筒状金属
帯1を拭取り装置30に送り込み、表面に付着している
潤滑剤を拭き取った。この金属帯1を加熱器35により
加熱乾燥させた後、流量10リットル/分でシールドガ
スを供給しながら溶接トーチ43を使用して突合せ部を
TIG溶接した。得られた溶接管1cは、表面疵の発生
がない高品質のものであった。また、成形ダイス20に
も、表面疵が発生していなかった。
0.7mmのオーステナイト系ステンレス鋼板を用意し
た。ポリエーテルポリオール50.5%,高級アルコー
ル10.5%及び防錆活性剤39.0%の組成をもつ溶
液を潤滑剤として使用した。この潤滑剤を水で濃度15
体積%に希釈した水溶性潤滑剤16を調製し、20リッ
トルをタンク11に収容した。成形ダイス20として
は、炭化タングステン製で、入側直径35mm及び出側
直径10mmの貫通孔22をテーパ角20度,22度,
25度,27度及び30度で形成した5種類ダイスを使
用した。何れも貫通孔22の内面には、炭化チタン及び
窒化チタンの複合皮膜を化学蒸着法で形成した。アンコ
イラーから巻き出した金属帯1の下面全域に塗布ロール
15で水溶性潤滑剤16を塗布し、弾性ロール17によ
って余剰の潤滑剤を除去した。そして、造管速度4m/
分で金属帯1を成形ダイス20に送り込み、両側縁部1
bを突き合わせた筒状に成形した。成形された筒状金属
帯1を拭取り装置30に送り込み、表面に付着している
潤滑剤を拭き取った。この金属帯1を加熱器35により
加熱乾燥させた後、流量10リットル/分でシールドガ
スを供給しながら溶接トーチ43を使用して突合せ部を
TIG溶接した。得られた溶接管1cは、表面疵の発生
がない高品質のものであった。また、成形ダイス20に
も、表面疵が発生していなかった。
【0011】比較例1:成形ダイス20にテーパ角18
度で貫通孔22を形成した他は、実施例1と同じ条件下
で溶接管1cを製造した。得られた溶接管1cを観察す
ると、表面に多数の疵が発生していた。また、成形ダイ
ス20のテーパ面上にも疵が発生しており、平行部23
付近に金属帯1が焼き付いた痕跡が観察された。 比較例2:成形ダイス20にテーパ角33度で貫通孔2
2を形成した他は、実施例1と同じ条件下で溶接管1c
を製造した。得られた溶接管1cを観察すると、比較例
1と同様に表面に多数の疵が発生していた。成形ダイス
20のテーパ面上にも疵が発生しており、平行部23付
近に金属帯1が焼き付いた痕跡が観察された。
度で貫通孔22を形成した他は、実施例1と同じ条件下
で溶接管1cを製造した。得られた溶接管1cを観察す
ると、表面に多数の疵が発生していた。また、成形ダイ
ス20のテーパ面上にも疵が発生しており、平行部23
付近に金属帯1が焼き付いた痕跡が観察された。 比較例2:成形ダイス20にテーパ角33度で貫通孔2
2を形成した他は、実施例1と同じ条件下で溶接管1c
を製造した。得られた溶接管1cを観察すると、比較例
1と同様に表面に多数の疵が発生していた。成形ダイス
20のテーパ面上にも疵が発生しており、平行部23付
近に金属帯1が焼き付いた痕跡が観察された。
【0012】以上の結果をまとめると、図4にみられる
ように、成形ダイス20に形成された貫通孔22のテー
パ角が20〜30度の範囲にあるとき、成形ダイス20
及び金属帯1表面に疵を発生させることなく、良好な溶
接管1cが製造されることが確認された。また、成形中
に成形ダイス20に加わる引抜き力を測定したところ、
図5にみられるように、テーパ角20〜30度の範囲で
引抜き力が小さくなる傾向が示された。他方、テーパ角
が20度未満又は30度を超えるとき、引抜き力が上昇
していた。この引抜き力の増大によって、比較例1,2
で示したように溶接管1cや成形ダイス20に表面疵が
発生したものと考えられる。
ように、成形ダイス20に形成された貫通孔22のテー
パ角が20〜30度の範囲にあるとき、成形ダイス20
及び金属帯1表面に疵を発生させることなく、良好な溶
接管1cが製造されることが確認された。また、成形中
に成形ダイス20に加わる引抜き力を測定したところ、
図5にみられるように、テーパ角20〜30度の範囲で
引抜き力が小さくなる傾向が示された。他方、テーパ角
が20度未満又は30度を超えるとき、引抜き力が上昇
していた。この引抜き力の増大によって、比較例1,2
で示したように溶接管1cや成形ダイス20に表面疵が
発生したものと考えられる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、ダイドローフォーミング法で金属帯を筒状に成形
し、板幅方向両端部を溶接して溶接管を製造する際、入
側から出側に向かってテーパ角20〜30度で縮径する
貫通孔が形成された成形ダイスを使用することにより、
成形ダイスに加わる引抜き力が軽減され、表面疵を発生
させることなく金属帯を筒状に成形することが可能にな
る。その結果、高品質の溶接管が製造される。また、成
形ダイスにも表面疵の発生が抑制されるので、成形ダイ
スを頻繁に交換する必要がなくなり、製造コストの節減
も図られる。
は、ダイドローフォーミング法で金属帯を筒状に成形
し、板幅方向両端部を溶接して溶接管を製造する際、入
側から出側に向かってテーパ角20〜30度で縮径する
貫通孔が形成された成形ダイスを使用することにより、
成形ダイスに加わる引抜き力が軽減され、表面疵を発生
させることなく金属帯を筒状に成形することが可能にな
る。その結果、高品質の溶接管が製造される。また、成
形ダイスにも表面疵の発生が抑制されるので、成形ダイ
スを頻繁に交換する必要がなくなり、製造コストの節減
も図られる。
【図1】 従来のロールフォーミング法を採用した造管
ライン
ライン
【図2】 ダイドローフォーミング法に使用する成形ダ
イス
イス
【図3】 本発明に従った造管ライン
【図4】 成形ダイスに形成した貫通孔のテーパ角の適
性範囲
性範囲
【図5】 テーパ角と成形ダイスに加わる引抜き力との
関係
関係
1:金属帯 1a:両側縁 1b:突合せ部 1
c:溶接管 20:成形ダイス 21:ダイス本体 22:貫通
孔 23:平行部
c:溶接管 20:成形ダイス 21:ダイス本体 22:貫通
孔 23:平行部
Claims (1)
- 【請求項1】 入側から出側に向かってテーパ角20〜
30度で直径が小さくなる貫通孔が形成された成形ダイ
スを使用し、前記貫通孔に平板状の金属帯を通して幅方
向両端部が突き合わされた筒状に成形した後、前記幅方
向両端部を突合せ溶接する金属溶接管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9602595A JPH08267150A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 金属溶接管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9602595A JPH08267150A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 金属溶接管の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08267150A true JPH08267150A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14153804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9602595A Withdrawn JPH08267150A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 金属溶接管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08267150A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006272991A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ用ビード、空気入りタイヤ用ビードの製造方法、空気入りタイヤ用ビードの製造装置及び空気入りタイヤ |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP9602595A patent/JPH08267150A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006272991A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ用ビード、空気入りタイヤ用ビードの製造方法、空気入りタイヤ用ビードの製造装置及び空気入りタイヤ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |