JPH08268769A - アルミナ−マグネシア系流し込み用不定形耐火物 - Google Patents
アルミナ−マグネシア系流し込み用不定形耐火物Info
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- JPH08268769A JPH08268769A JP7073548A JP7354895A JPH08268769A JP H08268769 A JPH08268769 A JP H08268769A JP 7073548 A JP7073548 A JP 7073548A JP 7354895 A JP7354895 A JP 7354895A JP H08268769 A JPH08268769 A JP H08268769A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐消化性と強度や密度などの耐火物特性との
両方に優れるアルミナ−マグネシア系流し込み用不定形
耐火物を提供すること。 【構成】 粒径20μm以下のマグネシア微粉を含むア
ルミナ−マグネシア質不定形耐火物において、この耐火
物中のSi化合物の少なくともその一部を、マグネシア微
粉の予備処理分として該マグネシア微粉に対して1〜1
0wt%含有し、そして必要に応じて残部を添加剤として
含有しているアルミナ−マグネシア系流し込み用不定形
耐火物。
両方に優れるアルミナ−マグネシア系流し込み用不定形
耐火物を提供すること。 【構成】 粒径20μm以下のマグネシア微粉を含むア
ルミナ−マグネシア質不定形耐火物において、この耐火
物中のSi化合物の少なくともその一部を、マグネシア微
粉の予備処理分として該マグネシア微粉に対して1〜1
0wt%含有し、そして必要に応じて残部を添加剤として
含有しているアルミナ−マグネシア系流し込み用不定形
耐火物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミナ−マグネシア
系流し込み用不定形耐火物に関し、とくに耐消化性に優
れ、かつ高強度、高密度、製鋼スラグに対する耐食性等
に優れる、表面処理マグネシア微粉原料を含有する製鋼
鍋用キャスタブルとして好適な流し込み用不定形耐火物
を提案するものである。
系流し込み用不定形耐火物に関し、とくに耐消化性に優
れ、かつ高強度、高密度、製鋼スラグに対する耐食性等
に優れる、表面処理マグネシア微粉原料を含有する製鋼
鍋用キャスタブルとして好適な流し込み用不定形耐火物
を提案するものである。
【0002】
【従来の技術】マグネシアは、高融点および高化学的安
定性を有し、かつスラグやアルカリにも優れた耐食性を
示すことから、各種冶金炉用耐火物の原料として広く使
用されている。例えば、製鋼炉用耐火物としてのMgO−
Cれんが、MgO−Cr2O3 れんが等はその代表的なもので
ある。一方で近年の耐火物は、不定形化が進んでおり、
マグネシア含有耐火物もまたその例外ではない。しかし
ながら、マグネシアの不定形耐火物(キャスタブル耐火
物)などへの適用は、水添加に伴う水和反応によって引
き起こされる消化の問題がある。しかもそれは、マグネ
シア粒度が小さい程、消化性に対する活性が高くなるの
で、マグネシウムイオンの溶出に伴う水酸化マグネシウ
ムの生成が一層激しくなり、体積膨張を起因とする割れ
を発生しやすくなる。従って、マグネシア原料, とくに
−20μm のマグネシア微粉を流し込み用不定形耐火物の
原料として使う場合、上記の消化の問題の解決が不可欠
である。さらに、このマグネシアは、マグネシウムイオ
ンの溶出により、アルミナ微粉やアルミナセメントの凝
集を促進することにもなるから、流動性を阻害するとい
う別の問題も抱えており、その解決も必要である。
定性を有し、かつスラグやアルカリにも優れた耐食性を
示すことから、各種冶金炉用耐火物の原料として広く使
用されている。例えば、製鋼炉用耐火物としてのMgO−
Cれんが、MgO−Cr2O3 れんが等はその代表的なもので
ある。一方で近年の耐火物は、不定形化が進んでおり、
マグネシア含有耐火物もまたその例外ではない。しかし
ながら、マグネシアの不定形耐火物(キャスタブル耐火
物)などへの適用は、水添加に伴う水和反応によって引
き起こされる消化の問題がある。しかもそれは、マグネ
シア粒度が小さい程、消化性に対する活性が高くなるの
で、マグネシウムイオンの溶出に伴う水酸化マグネシウ
ムの生成が一層激しくなり、体積膨張を起因とする割れ
を発生しやすくなる。従って、マグネシア原料, とくに
−20μm のマグネシア微粉を流し込み用不定形耐火物の
原料として使う場合、上記の消化の問題の解決が不可欠
である。さらに、このマグネシアは、マグネシウムイオ
ンの溶出により、アルミナ微粉やアルミナセメントの凝
集を促進することにもなるから、流動性を阻害するとい
う別の問題も抱えており、その解決も必要である。
【0003】これに対して従来、各種の対策が講じられ
ている。例えば、特公平2−2828号公報や特開平5−43
279 号公報では、りん酸塩、ほう酸塩、フリット、ある
いは合成樹脂やピッチ等のガラス質物質にてマグネシア
粒子表面をコーティング膜にて覆うことによって水和防
止を図る方法を、また、特開平1 −24748号公報で
は、非晶質シリカ微粉をマグネシア原料に添加して水和
防止を図る方法、などを提案している。
ている。例えば、特公平2−2828号公報や特開平5−43
279 号公報では、りん酸塩、ほう酸塩、フリット、ある
いは合成樹脂やピッチ等のガラス質物質にてマグネシア
粒子表面をコーティング膜にて覆うことによって水和防
止を図る方法を、また、特開平1 −24748号公報で
は、非晶質シリカ微粉をマグネシア原料に添加して水和
防止を図る方法、などを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
方法では、上記コーティング膜が形成されるまでの間の
マグネシウムイオンの溶出に対しては効果が小さく、ま
た十分な皮膜形成がなされないことも多い。しかも、こ
のようなコーティング膜形成の効果が認められるために
は、平均粒径にして約40μmを超える大きさのマグネシ
ア微粉に限られてしまい、このことがマグネシア含有不
定形耐火物, とくにアルミナ−マグネシア系流し込み用
不定形耐火物の実用化を遅らせている原因ともなってい
る。さらに、これらの従来技術は、主に消化対策のみに
重点が置かれており、耐火物としての本来の特性(耐火
物特性)に与える影響までは考慮されていなかったので
ある。
方法では、上記コーティング膜が形成されるまでの間の
マグネシウムイオンの溶出に対しては効果が小さく、ま
た十分な皮膜形成がなされないことも多い。しかも、こ
のようなコーティング膜形成の効果が認められるために
は、平均粒径にして約40μmを超える大きさのマグネシ
ア微粉に限られてしまい、このことがマグネシア含有不
定形耐火物, とくにアルミナ−マグネシア系流し込み用
不定形耐火物の実用化を遅らせている原因ともなってい
る。さらに、これらの従来技術は、主に消化対策のみに
重点が置かれており、耐火物としての本来の特性(耐火
物特性)に与える影響までは考慮されていなかったので
ある。
【0005】そこで本発明は、耐消化性と強度や密度な
どの耐火物特性との両方に優れるアルミナ−マグネシア
系流し込み用不定形耐火物を提供することを目的とす
る。また、本発明の他の目的は、アルミナ微粉やアルミ
ナセメントの凝集を阻止して、流動性の良好な流し込み
用不定形耐火物を提供することにある。
どの耐火物特性との両方に優れるアルミナ−マグネシア
系流し込み用不定形耐火物を提供することを目的とす
る。また、本発明の他の目的は、アルミナ微粉やアルミ
ナセメントの凝集を阻止して、流動性の良好な流し込み
用不定形耐火物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、不定形耐火物
中に添加すべきマグネシア原料微粉を、予めSi 化合物
の一部で事前に表面処理し、さらに必要に応じてその残
りを添加剤として添加することにより、耐消化性と耐火
物特性の両方に優れた流し込み用不定形耐火物を提案す
る。 本発明は、粒径20μm以下のマグネシア微粉を1
〜15wt%含むアルミナ−マグネシア質不定形耐火物に
おいて、この耐火物中にSiO2換算で0.01〜1.5 wt%のSi
化合物を含み、かつこのSi化合物を前記マグネシア微粉
改質のためにその表面に被覆して用いることを特徴とす
るアルミナ−マグネシア系流し込み用不定形耐火物であ
る。 また、本発明は、粒径20μm以下のマグネシア微
粉を1〜15wt%含むアルミナ−マグネシア質不定形耐
火物において、この耐火物中にSiO2換算で0.01〜1.5 wt
%のSi化合物を含み、かつこのSi化合物のうちの一部
は、マグネシア微粉の予備処理分として該マグネシア微
粉の表面に1〜10wt%を被覆して用い、そして残部は
添加剤として含有させたことを特徴とするアルミナ−マ
グネシア系流し込み用不定形耐火物である。ここで、Si
化合物とは、シリカフラワー、シリカゾルおよび非晶質
シリカのいずれか1種以上の無機質材料、またはシリコ
ーンオイルもしくはシランカップリング剤のいずれかで
ある有機質材料とする。
中に添加すべきマグネシア原料微粉を、予めSi 化合物
の一部で事前に表面処理し、さらに必要に応じてその残
りを添加剤として添加することにより、耐消化性と耐火
物特性の両方に優れた流し込み用不定形耐火物を提案す
る。 本発明は、粒径20μm以下のマグネシア微粉を1
〜15wt%含むアルミナ−マグネシア質不定形耐火物に
おいて、この耐火物中にSiO2換算で0.01〜1.5 wt%のSi
化合物を含み、かつこのSi化合物を前記マグネシア微粉
改質のためにその表面に被覆して用いることを特徴とす
るアルミナ−マグネシア系流し込み用不定形耐火物であ
る。 また、本発明は、粒径20μm以下のマグネシア微
粉を1〜15wt%含むアルミナ−マグネシア質不定形耐
火物において、この耐火物中にSiO2換算で0.01〜1.5 wt
%のSi化合物を含み、かつこのSi化合物のうちの一部
は、マグネシア微粉の予備処理分として該マグネシア微
粉の表面に1〜10wt%を被覆して用い、そして残部は
添加剤として含有させたことを特徴とするアルミナ−マ
グネシア系流し込み用不定形耐火物である。ここで、Si
化合物とは、シリカフラワー、シリカゾルおよび非晶質
シリカのいずれか1種以上の無機質材料、またはシリコ
ーンオイルもしくはシランカップリング剤のいずれかで
ある有機質材料とする。
【0007】マグネシア原料微粉を予備処理する方法と
しては、例えば、マグネシアクリンカーから粉砕された
マグネシア微粉(粒径約15μm)と表面処理剤のシリ
カフラワー等を一緒に振動ボールミル、ハイブリダイザ
ー等に入れ、混合して加圧粉砕するか、あるいはマグネ
シア微粉(粒径約5μm)をシリカゾル等に浸漬し、噴
霧乾燥することにより、該マグネシア微粉の表面にSi化
合物のコーティング膜(膜厚 0.1〜5μm)を形成する
方法が有効である。
しては、例えば、マグネシアクリンカーから粉砕された
マグネシア微粉(粒径約15μm)と表面処理剤のシリ
カフラワー等を一緒に振動ボールミル、ハイブリダイザ
ー等に入れ、混合して加圧粉砕するか、あるいはマグネ
シア微粉(粒径約5μm)をシリカゾル等に浸漬し、噴
霧乾燥することにより、該マグネシア微粉の表面にSi化
合物のコーティング膜(膜厚 0.1〜5μm)を形成する
方法が有効である。
【0008】
【作用】本発明の特徴は、アルミナ−マグネシア系の不
定形耐火物に含まれるSi 化合物について、少なくとも
その一部を−20μmマグネシア微粉の予備処理, 例え
ばシリコーンオイルやシリカフラワーで被覆することに
よってコーティング膜を形成して耐消化性を付与するた
めに使う点にある。それは、Si化合物によってマグネシ
ア微粉を予備処理すると、粒径5μm以下のマグネシア
微粉でも消化しなくなるのみでなく、流し込み用不定形
材料の焼成後の強度の向上、気孔率の低下(密度の向
上)が見られるからである。
定形耐火物に含まれるSi 化合物について、少なくとも
その一部を−20μmマグネシア微粉の予備処理, 例え
ばシリコーンオイルやシリカフラワーで被覆することに
よってコーティング膜を形成して耐消化性を付与するた
めに使う点にある。それは、Si化合物によってマグネシ
ア微粉を予備処理すると、粒径5μm以下のマグネシア
微粉でも消化しなくなるのみでなく、流し込み用不定形
材料の焼成後の強度の向上、気孔率の低下(密度の向
上)が見られるからである。
【0009】即ち、Si化合物は、添加剤という形で添加
するよりも、表面処理剤という使い方(コーティング膜
の形成)の方が消化防止には有効であり、たとえ少量の
添加でも同等以上の効果を発揮する。特に強度や気孔率
に与える影響を見ると、スピネルが生成する温度域でSi
化合物がSiO2の融液となり、スピネル化反応を促進する
ことにより、結合力を増大するので効果的である。もち
ろん、添加剤としてSi化合物を配合した場合にもこれら
の効果はみられるが、マグネシア微粉の表面をSi化合物
のコーティング膜で覆う方がはるかに効果が大きい。要
するに、本発明は、耐消化性、強度向上などの観点か
ら、SiO2成分の少なくともその一部をマグネシア微粉の
予備処理のために使用し、用途によってはさらに、必要
に応じて所定量のSiO2成分を別途添加剤として用いるの
である。
するよりも、表面処理剤という使い方(コーティング膜
の形成)の方が消化防止には有効であり、たとえ少量の
添加でも同等以上の効果を発揮する。特に強度や気孔率
に与える影響を見ると、スピネルが生成する温度域でSi
化合物がSiO2の融液となり、スピネル化反応を促進する
ことにより、結合力を増大するので効果的である。もち
ろん、添加剤としてSi化合物を配合した場合にもこれら
の効果はみられるが、マグネシア微粉の表面をSi化合物
のコーティング膜で覆う方がはるかに効果が大きい。要
するに、本発明は、耐消化性、強度向上などの観点か
ら、SiO2成分の少なくともその一部をマグネシア微粉の
予備処理のために使用し、用途によってはさらに、必要
に応じて所定量のSiO2成分を別途添加剤として用いるの
である。
【0010】予備処理の対象となるマグネシア微粉は、
Si化合物の被覆しやすさ、分散性、マトリックス組成の
均一性確保のためには、その粒径は小さい方がよく、2
0μm以下のものを用いる。望ましくは、平均粒径10
μm以下が良い。
Si化合物の被覆しやすさ、分散性、マトリックス組成の
均一性確保のためには、その粒径は小さい方がよく、2
0μm以下のものを用いる。望ましくは、平均粒径10
μm以下が良い。
【0011】本発明において、アルミナ−マグネシア系
流し込み用不定形耐火物を溶鋼取鍋に適用する際、使用
部位により求められる物性値が異なる。例えば、スラグ
ライン部のように塩基性スラグと接触し、耐消化性が問
題となっている部位については、ある程度の残存膨張、
強度を持たせたうえで、気孔率を下げ、セメント、シリ
カ量を抑えて耐食性を向上させた材料が望ましい。この
場合におけるSi化合物は、マグネシア微粉の表面処理に
用いられるSiO2量のみでも足りる。しかし、鋼浴部な
ど、耐食性よりも耐スポール性が重要となる部位に適用
する際には、SiO2量を増量して焼結強度を上げる方が良
い。この場合には、マグネシア微粉の予備処理用SiO2の
みでは不十分で、Si化合物を添加剤として別に配合する
ことが必要である。この添加剤は均一性, 分散性を考え
た場合、マグネシア微粉を予備処理した材料と同じも
の、例えば、予備処理にシリカフラワーを使ったときに
は添加剤もシリカフラワーを添加し、またシリカゾルを
予備処理に用いた場合は添加剤もシリカゾルにした方が
好ましい。
流し込み用不定形耐火物を溶鋼取鍋に適用する際、使用
部位により求められる物性値が異なる。例えば、スラグ
ライン部のように塩基性スラグと接触し、耐消化性が問
題となっている部位については、ある程度の残存膨張、
強度を持たせたうえで、気孔率を下げ、セメント、シリ
カ量を抑えて耐食性を向上させた材料が望ましい。この
場合におけるSi化合物は、マグネシア微粉の表面処理に
用いられるSiO2量のみでも足りる。しかし、鋼浴部な
ど、耐食性よりも耐スポール性が重要となる部位に適用
する際には、SiO2量を増量して焼結強度を上げる方が良
い。この場合には、マグネシア微粉の予備処理用SiO2の
みでは不十分で、Si化合物を添加剤として別に配合する
ことが必要である。この添加剤は均一性, 分散性を考え
た場合、マグネシア微粉を予備処理した材料と同じも
の、例えば、予備処理にシリカフラワーを使ったときに
は添加剤もシリカフラワーを添加し、またシリカゾルを
予備処理に用いた場合は添加剤もシリカゾルにした方が
好ましい。
【0012】マグネシア微粉に対して耐火物中の全Si化
合物の量は、SiO2換算量で0.01〜1.5 wt%である。この
Si化合物の量が0.01wt%未満では、マグネシアの消化防
止に効果がなく、一方、1.5 wt%を超えると、塩基性ス
ラグに対する耐食性が低下するだけでなく、使用時に荷
重軟化変形を起こし、高温強度が低下して構造体を保て
なくなる。
合物の量は、SiO2換算量で0.01〜1.5 wt%である。この
Si化合物の量が0.01wt%未満では、マグネシアの消化防
止に効果がなく、一方、1.5 wt%を超えると、塩基性ス
ラグに対する耐食性が低下するだけでなく、使用時に荷
重軟化変形を起こし、高温強度が低下して構造体を保て
なくなる。
【0013】また、予備処理するためのSi化合物量は、
マグネシア微粉に対してSiO2換算で1〜10wt%を表面
に被覆することによって用いる。即ち、消化を防止する
ために必要なSi化合物の量は、マグネシアの粒径が20
μm程度の場合には、マグネシアに対してSiO2換算で1
wt%である。この量は、マグネシアの粒径が小さくなる
ほど多くなる。例えば、粒径1μmの場合で5wt%程度
であることを実験的に確認している。また、マグネシア
の表面に被覆可能なSi化合物の量は、マグネシア微粉の
粒径が−20μmの場合には、マグネシアに対してSiO2
換算で2wt%程度、粒径1μm以下の場合で10wt%程
度で、これ以上のSi化合物をマグネシア微粉に予備処理
しようとしても、余剰のSi化合物が単独で残ってしま
う。従って、予備処理剤としてのSi化合物量は、SiO2換
算でマグネシア微粉の1〜10wt%とするのが望まし
い。
マグネシア微粉に対してSiO2換算で1〜10wt%を表面
に被覆することによって用いる。即ち、消化を防止する
ために必要なSi化合物の量は、マグネシアの粒径が20
μm程度の場合には、マグネシアに対してSiO2換算で1
wt%である。この量は、マグネシアの粒径が小さくなる
ほど多くなる。例えば、粒径1μmの場合で5wt%程度
であることを実験的に確認している。また、マグネシア
の表面に被覆可能なSi化合物の量は、マグネシア微粉の
粒径が−20μmの場合には、マグネシアに対してSiO2
換算で2wt%程度、粒径1μm以下の場合で10wt%程
度で、これ以上のSi化合物をマグネシア微粉に予備処理
しようとしても、余剰のSi化合物が単独で残ってしま
う。従って、予備処理剤としてのSi化合物量は、SiO2換
算でマグネシア微粉の1〜10wt%とするのが望まし
い。
【0014】
実施例1 本発明において使用する平均粒径5μmのマグネシア微
粉の表面を、表1に示す各種のSi化合物処理を施して耐
消化性を付与した例を説明する。この耐消化性試験は、
“学振法に従い、150 ℃、5気圧×3時間のオートクレ
ーブ試験”によるものであり、その結果を表1に示す。
未処理のものに比べ本発明に適合するものは、いずれも
重量増加率が低い結果を示した。これらの場合、Si化合
物が水酸化物の膜を作っていると考えられるため、試験
後の重量増加率が5%程度でも、耐消化性に特に問題は
なかった。
粉の表面を、表1に示す各種のSi化合物処理を施して耐
消化性を付与した例を説明する。この耐消化性試験は、
“学振法に従い、150 ℃、5気圧×3時間のオートクレ
ーブ試験”によるものであり、その結果を表1に示す。
未処理のものに比べ本発明に適合するものは、いずれも
重量増加率が低い結果を示した。これらの場合、Si化合
物が水酸化物の膜を作っていると考えられるため、試験
後の重量増加率が5%程度でも、耐消化性に特に問題は
なかった。
【0015】
【表1】
【0016】実施例2 表面処理した平均粒径5μmのマグネシア微粉を、MgO
換算で7%含むアルミミナ−マグネシア質流し込み材を
調整し、学振法に準じて、150 ℃、5気圧×3時間のオ
ートクレーブ試験を行った。試験後の成形体の外観を観
察した。本発明に適合するものは、平均粒径5μmのマ
グネシアを用いても、消化の問題は全くなかった。ま
た、添加剤としてシリカフラワーを添加した例では、予
備処理シリカフラワー5wt%に相当する約 0.3wt%程度
の添加量では消化の防止には不十分で、1wt%以上を添
加しなければならないことがわかった。
換算で7%含むアルミミナ−マグネシア質流し込み材を
調整し、学振法に準じて、150 ℃、5気圧×3時間のオ
ートクレーブ試験を行った。試験後の成形体の外観を観
察した。本発明に適合するものは、平均粒径5μmのマ
グネシアを用いても、消化の問題は全くなかった。ま
た、添加剤としてシリカフラワーを添加した例では、予
備処理シリカフラワー5wt%に相当する約 0.3wt%程度
の添加量では消化の防止には不十分で、1wt%以上を添
加しなければならないことがわかった。
【0017】
【表2】
【0018】実施例3 本発明により得られたアルミナ−マグネシア質流し込み
材の1500℃×3時間焼成試料の各物性値を表3に比較し
て示す。フェノール樹脂、DOP等の有機物による予備
処理マグネシア微粉よりも、シリカフラワー等で予備処
理した方が曲げ強度が大きく、気孔率が小さい。また、
同量のシリカを添加する場合、シリカフラワーは添加剤
として用いた場合よりもマグネシアの被覆剤として添加
した方が、強度の発現、気孔率の低下に対する効果が大
きいことがわかった。
材の1500℃×3時間焼成試料の各物性値を表3に比較し
て示す。フェノール樹脂、DOP等の有機物による予備
処理マグネシア微粉よりも、シリカフラワー等で予備処
理した方が曲げ強度が大きく、気孔率が小さい。また、
同量のシリカを添加する場合、シリカフラワーは添加剤
として用いた場合よりもマグネシアの被覆剤として添加
した方が、強度の発現、気孔率の低下に対する効果が大
きいことがわかった。
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】かくして本発明によれば、耐消化性に優
れる他、緻密で高強度, 高耐食性を有し、とくに製鋼鍋
用流し込み不定形耐火物として有用なアルミナ−マグネ
シア系耐火物を安価に製造することができる。
れる他、緻密で高強度, 高耐食性を有し、とくに製鋼鍋
用流し込み不定形耐火物として有用なアルミナ−マグネ
シア系耐火物を安価に製造することができる。
フロントページの続き (72)発明者 磯村 敬一郎 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 熊谷 正人 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 高木 正人 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 森 淳一郎 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2 川 崎炉材株式会社内 (72)発明者 鳥谷 恭信 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2 川 崎炉材株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 粒径20μm以下のマグネシア微粉を1
〜15wt%含むアルミナ−マグネシア質不定形耐火物に
おいて、この耐火物中にSiO2換算で0.01〜1.5 wt%のS
i 化合物を含み、かつこのSi 化合物を前記マグネシア
微粉改質のためにその面に被覆して用いることを特徴と
するアルミナ−マグネシア系流し込み用不定形耐火物。 - 【請求項2】 粒径20μm以下のマグネシア微粉を1
〜15wt%含むアルミナ−マグネシア質不定形耐火物に
おいて、この耐火物中にSiO2換算で0.01〜1.5 wt%のS
i 化合物を含み、かつこのSi 化合物のうちの一部は、
マグネシア微粉の予備処理分として該マグネシア微粉に
対して1〜10wt%含有し、そして残部は添加剤として
含むことを特徴とするアルミナ−マグネシア系流し込み
用不定形耐火物。 - 【請求項3】 上記Si 化合物として、シリカフラワ
ー、シリカゾルおよび非晶質シリカのいずれか1種以上
の無機質材料、またはシリコーンオイルもしくはシラン
カップリング剤のいずれかである有機質材料を用いるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の流し込み用不
定形耐火物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7073548A JPH08268769A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | アルミナ−マグネシア系流し込み用不定形耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7073548A JPH08268769A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | アルミナ−マグネシア系流し込み用不定形耐火物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08268769A true JPH08268769A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13521407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7073548A Pending JPH08268769A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | アルミナ−マグネシア系流し込み用不定形耐火物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08268769A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025074733A1 (ja) * | 2023-10-03 | 2025-04-10 | 黒崎播磨株式会社 | 焼成炉用流し込み材 |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7073548A patent/JPH08268769A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025074733A1 (ja) * | 2023-10-03 | 2025-04-10 | 黒崎播磨株式会社 | 焼成炉用流し込み材 |
| JP2025062878A (ja) * | 2023-10-03 | 2025-04-15 | 黒崎播磨株式会社 | 焼成炉用流し込み材 |
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