JPH08270521A - 分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents
分配型燃料噴射ポンプInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アイドル域やノーロード域でパイロット噴射
を形成し、フルロード域でパイロット噴射をキャンセル
する分配型燃料噴射ポンプを提供する。 【構成】 圧縮燃料を分配する分配部材8とその周囲に
外嵌されるコントロールスリーブ34の一方に、分配数
に対応した流出入ポート31とこのポートから延設する
スリット36を設ける。分配部材8とコントロールスリ
ーブ34の他方には、流出入ポート31に順次連通する
吸入・カットオフ孔35と、圧送期間の一部でスリット
36と連通するパイロットポート37を設ける。圧送期
間の一部で燃料がスリット36を介して流出するので、
低回転時にはメイン噴射に先立ってパイロット噴射が形
成され易く、高回転時には絞り効果によってスリット3
6からスピルしにくくなり、メイン噴射のみがおこなわ
れる。
を形成し、フルロード域でパイロット噴射をキャンセル
する分配型燃料噴射ポンプを提供する。 【構成】 圧縮燃料を分配する分配部材8とその周囲に
外嵌されるコントロールスリーブ34の一方に、分配数
に対応した流出入ポート31とこのポートから延設する
スリット36を設ける。分配部材8とコントロールスリ
ーブ34の他方には、流出入ポート31に順次連通する
吸入・カットオフ孔35と、圧送期間の一部でスリット
36と連通するパイロットポート37を設ける。圧送期
間の一部で燃料がスリット36を介して流出するので、
低回転時にはメイン噴射に先立ってパイロット噴射が形
成され易く、高回転時には絞り効果によってスリット3
6からスピルしにくくなり、メイン噴射のみがおこなわ
れる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機関に燃料を供給す
る分配型燃料噴射ポンプ、特に回転する分配部材の径方
向でプランジャを往復動させるインナカム方式の分配型
燃料噴射ポンプ(VRポンプ)や、分配部材を回転往復
動させながら燃料を分配する分配型燃料噴射ポンプ(V
Eポンプ)にかかり、パイロット噴射機構を備えたもの
に関する。 【0002】 【従来の技術】VR型の分配型燃料噴射ポンプは、例え
ば、特開昭59−110835号公報に示されているよ
うに、燃料分配ロータ4(分配部材)の周囲に同心状の
インナカムリング1を配置し、このインナカムリング1
の内側に形成されたカム面に転動体等を介して圧送プラ
ンジャ21、22をあてがい、圧送プランジャ21、2
2を燃料分配ロータ4の径方向に往復動するようにして
いる。燃料分配ロータ4には、圧送プランジャ21、2
2により容積が変化するポンプ室2(圧縮室)と、吸入
工程時にポンプ室2へ燃料を吸入する吸入孔51乃至5
4、圧送工程時にポンプ室2で加圧された燃料を送出す
る分配ポート6、および燃料送出をカットオフする溢流
ポート71乃至74が形成されている。また、燃料分配
ロータ4には、溢流ポート71乃至74を覆うようにリ
ング状部材7(コントロールスリーブ)が外嵌されてお
り、このリング状部材7を軸方向へ動かすことで、圧送
工程時のカットオフ時期を変更し燃料噴射量を可変でき
るようにしている。 【0003】また、VE型の分配型燃料噴射ポンプは、
例えば、特開昭54−102420号公報に示されてい
るように、機関と同期して回転するカムディスク8にプ
ランジャ7(分配部材)を固着させ、このプランジャ7
を回転動させると共に、カムディスクのカム面に応じて
往復動させるようにしている。プランジャの先端は圧縮
室となる空間10に臨んでおり、このプランジャには、
吸入工程時に空間10へ燃料を吸入する縦溝11、圧送
工程時に空間10で加圧された燃料を送出する分配縦溝
14、および燃料送出をカットオフするカットオフポー
ト17が形成されている。また、プランジャ7には、カ
ットオフポート17を覆うようにコントロールスリーブ
が外嵌されており、このコントロールスリーブを軸方向
へ動かすことで、圧送工程時のカットオフ時期を変更し
燃料噴射量を可変できるようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】これらVR型、VE型
の噴射ポンプにあっては、上述した基本的構成を変更す
ることなく、以下の要求を満たす簡易な機構を持たせる
ことが臨まれている。即ち、アイドル域やNO−LO
AD域にあっては、燃焼温度が低いので失火しやすく、
また失火により白煙やHCが発生するので、確実なメイ
ン噴射時の燃焼を実現するためにこれに先立ってパイロ
ット噴射を行うことが臨ましい。かといって、フルロ
ード域においてまでパイロット噴射が行われると、フル
ロードの特性線が落ちてトルクが低下したり、黒煙の発
生や燃費の低下を招くことから、フルロード域において
はパイロット噴射を行わず、メイン噴射だけとしたい。
また、パイロット噴射を特に必要とする小噴射領域
(低負荷、低速領域)においては、メイン噴射量が小さ
くなるにつれてパイロット噴射量も小さくすることが望
ましい。 【0005】そこで、この発明においては、新たな部材
を付加することなく、簡易な機構で上記要求を兼ね備え
ることができる分配型燃料噴射ポンプを提供することを
課題としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
達成する機械的構造について種々研究した結果、圧送期
間の一部分で燃料をスピルさせる孔を形成し、その孔を
高速時になるほどスピルしにくい形状とすればパイロッ
ト噴射を低回転時には生じさせ、高回転時にはキャンセ
ルすることができること、また、孔の有効面積を噴射量
が多くなるほど減少させれば、パイロット噴射を小噴射
量時には生じさせ、大噴射量時にはキャンセルすること
ができることに着目し、本願発明を完成するに至った。 【0007】即ち、本願発明にかかる分配型燃料噴射ポ
ンプは、圧縮された燃料を分配する分配部材の周囲にコ
ントロールスリーブが外挿されているVR型ないしはV
E型の燃料噴射ポンプにおいて、コントロールスリーブ
と分配部材の一方に、分配数に対応した第1の通孔を形
成すると共に第1の通孔から延設するスリットを設け、
コントロールスリーブと分配部材の他方に、前記第1の
通孔と順次連通する第2の通孔を形成すると共に圧送期
間の一部で前記スリットと連通する第3の通孔を設けた
構成となっている(請求項1)。 【0008】このような構成において、スリットと第3
の通孔との重複面積をコントロールスリーブの位置に応
じて変化させることが好ましく(請求項2)、具体的に
は、コントロールスリーブが燃料増加方向に移動するほ
ど、スリットと第3の通孔との重複面積が小さくなるよ
うにするとよい(請求項3)。また、コントロールスリ
ーブが小噴射位置付近にある場合には、コントロールス
リーブが他の位置にあるよりも早期に第1の通孔と第3
の通孔とを連通させるようにしてもよい(請求項4)。 【0009】 【作用】したがって、分配部材が回転すると、第2の通
孔は第1の通孔に順次連通して燃料を分配するが、第1
の通孔と第2の通孔とが連通する期間に燃料を吸入する
吸入工程が行われ、第2の通孔が第1の通孔との連通を
断ち、次の第1の通孔と連通するに至るまでの間に圧送
工程が行われる。この圧送工程を詳述すると、第2の通
孔と第1の通孔との連通が断たれた後、燃料の圧送が開
始されるが、その途中でスリットと第3の通孔が連通す
ると、圧縮された燃料が一時的にスピルしようとする。
その後、スリットが第3の通孔からはずれ、第1の通孔
が第2の通孔に再び連通するまで燃料の圧送が行われ、
第1の通孔が第2の通孔に連通した時点で燃料がスピル
して送出が停止される。 【0010】スリットと第3の通孔との連通は、分配部
材が低速で回転していれば圧縮燃料は十分にスピルする
ので、メイン噴射に先立ってパイロット噴射が形成され
るが、高速で回転すれば、スリットの絞り効果によって
圧縮燃料のスピルは少なくなり、パイロット噴射がメイ
ン噴射から区別されなくなってメイン噴射のみが行われ
るようになる。 【0011】特に請求項3のように、コントロールスリ
ーブが燃料増加方向に移動するほどスリットと第3の通
孔との重複面積を小さくすれば、ポンプ回転数は同じで
も、低負荷時(小噴射時)には、スリットと第3の通孔
との重複面積が大きくなり、スピル量が多くなってメイ
ン噴射とは別にパイロット噴射が形成されやすくなり、
高負荷時(大噴射時)には、スリットと第3の通孔との
重複面積が小さくなり、パイロット噴射がメイン噴射と
区別されにくくなり、メイン噴射のみが行われやすくな
る。 【0012】また、請求項4のように、第1の通孔と第
3の通孔との連通を、コントロールスリーブが小噴射位
置付近にあるほど早期におこなうようにすれば、メイン
噴射の低下に伴ってパイロット噴射も減少させることが
でき、メイン噴射が低下しているにもかかわらずパイロ
ット噴射が一定の大きさで残ってしまうような不都合が
なくなる。 【0013】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。 【0014】図1において、インナカム方式の分配型燃
料噴射ポンプが示され、分配型燃料噴射ポンプ1は、ポ
ンプハウジング2に駆動軸3が挿入され、この駆動軸3
の一端はポンプハウジング2の外部に突出し、図示しな
い機関からの駆動トルクを受け、機関と同期して(エン
ジン回転数の半分の回転数で)回転するようになってい
る。駆動軸3の他端は、ポンプハウジング2内に延びて
おり、その駆動軸3には、フィードポンプ4が連結さ
れ、このフィードポンプ4により後述する低圧燃料域5
からチャンバ6へ燃料を供給するようになっている。 【0015】ここで、ポンプハウジング2は、駆動軸3
が挿通されたハウジング部材2aと、このハウジング部
材2aに組付けられ、送出弁7が設けられたハウジング
部材2bと、さらにこのハウジング部材2bの開口端部
を閉塞し、分配部材8の延長線上に設けられたハウジン
グ部材2cとからなり、前記チャンバ6は、ポンプハウ
ジング内に設けられた支持部材9と、この支持部材9を
挿通保持する壁部材10及び後述するアダプタ11とで
囲まれて形成されており、ガバナハウジング12によっ
て画成されるガバナ収納室13と連通している。また、
支持部材9は、側部が突設してハウジング部材2bに挿
嵌されている。 【0016】分配部材8は、支持部材9の通孔に回転自
在に支持されており、基端部がカップリング14を介し
て駆動軸3に連結され、駆動軸3の回動に伴って回転の
みが許されるようになっている。また、分配部材8の基
端部には、図2及び図3にも示されるように、径方向
(放射方向)にプランジャ22が摺動自在に挿入されて
いる。 【0017】この実施例においては、同一平面上に例え
ば90度の間隔をおいて4つのプランジャ22が設けら
れており、それぞれのプランジャ22の先端は、分配部
材8の基端部中央に設けられた圧縮室23を閉塞するよ
うに臨み、該プランジャ22の基端は、シュー24及び
ローラ25を介してリング状のカムリング26の内面を
摺接するようになっている。このカムリング26は、分
配部材8の周囲に同心状に設けられると共に、機関の気
筒数に対応したカム面26aが内側に形成され、分配部
材8が回転すると、各プランジャ22が分配部材8の径
方向(放射方向)に往復動し、圧縮室23の容積を可変
するようになっている。 【0018】即ち、カムリング26は、例えば4気筒に
対応して形成されているものであれば、カムリング26
の内側に凸面が90度毎に形成されており、したがっ
て、4つのプランジャ22は、圧縮室23を挟み付ける
形で同時に圧縮するように移動し、またカムリング26
の中心から同時に遠ざかるようになっている。 【0019】分配部材8には、環状のアダプタ11が油
密よく回動自在に外嵌され、このアダプタ11は、周縁
の一部が前記カムリング26に係止されて回動を束縛さ
れており、カムリング26と共に回動するようになって
いる。また、アダプタ11は、支持部材9に油密よく回
動自在に挿着されている。 【0020】ハウジング部材2bには、燃料タンクに通
じる燃料流入口49が形成され、この燃料流入口49か
ら流入される燃料は、支持部材9、壁部材10、及びア
ダプタ11の周囲に形成された空間、カムリング26と
分配部材8との間に形成された空間、カップリング14
の周囲に形成された通路等を介してフィードポンプ4の
吸引側に導かれるようになっており、これら空間や通路
をもって、燃料流入口49からフィードポンプ4にかけ
て低圧燃料域5が形成されている。 【0021】また、フィードポンプ4によって圧縮され
た燃料は、ポンプハウジング上部に形成される通路2
7、及びポンプハウジング2とこれに組付られるガバナ
ハウジング12との間に形成される隙間28を介してチ
ャンバ6に導かれると共にガバナ収納室13を介してオ
ーバーフローバルブ29へ導かれ、これら連通する部分
によって高圧燃料域6が形成されている。 【0022】分配部材8には、その軸方向に形成されて
圧縮室23に通じる縦孔30、この縦孔30に連通し、
分配部材8の周面に気筒数に対応した数だけ開口する流
出入ポート31、及び、支持部材9やハウジング部材2
bに形成された分配通路32と前記縦孔30とを連通可
能とする分配ポート33が形成されている。この流出入
ポート31は、図4にも示されるように、分配部材8の
表面において開口する部分が三角形に形成され、回転方
向後側の辺が分配部材8の軸方向と平行しており、前側
の辺が分配部材8の軸方向に対して所定の角度に傾斜し
た斜辺となっている。そして、分配部材8には、コント
ロールスリーブ34が流出入ポート31を覆うように摺
動自在に外挿されている。 【0023】このコントロールスリーブ34には、図4
にも示されるように、流出入ポート31と連通可能な吸
入・カットオフ孔35が形成されている。この吸入・カ
ットオフ孔35は、三角形状に形成され、流出入ポート
31との連通開始タイミングを決定する辺が分配部材8
の軸方向に対して所定の角度に傾斜した斜辺となってお
り、流出入ポート31との連通終了タイミングを決定す
る辺が分配部材8の軸方向と平行している。 【0024】また、各流出入ポート31には、軸方向に
スリット36が延設され、コントロールスリーブ34に
は、このスリットと連通可能なパイロットポート37が
形成されている。このパイロットポート37は、軸方に
延びるスリット状に形成されており、流出入ポート31
が吸入・カットオフ孔35に連通するよりも早い時期に
スリット36と連通するようになっている。また、パイ
ロットポート37は、コントロールスリーブ34が噴射
量増加方向へ移動するほど、スリット36との重複面積
が小さくなり、コントロールスリーブ34が小噴射量位
置にある場合には、流出入ポート31の斜辺と差しかか
るように位置し、スリット36と連通するよりも早く流
出入ポート31と連通するようになっている。 【0025】尚、コントロールスリーブ34は、エレク
トリックガバナ12のシャフト13の先端が係合されて
いるもので、外部からの信号によってシャフト13が回
転すると、分配部材8の軸方向に移動されるようになっ
ている。また、コントロールスリーブ34の下部には、
軸方向に延びる溝34aが形成され、この溝34aに前
記アダプタ9の一部が係止され、アダプタ11とコント
ロールスリーブ34との位相が常に一定に保たれるよう
になっている。 【0026】上記構成において、分配部材8が回転する
と、気筒数に対応した流出入ポート31が吸入・カット
オフ孔35に順次連通し、プランジャ22がカムリング
26の中心から遠ざかる方向へ移動する吸入工程にあっ
ては、流出入ポート31と吸入・カットオフ孔35とが
整合し(図4(a)参照)、チャンバ6内の燃料が圧縮
室23に吸入される。 【0027】その後、プランジャ22がカムリング26
の中心に向かって移動する圧送工程に入ると、流出入ポ
ート31と吸入・カットオフ孔35との連通が断たれ
(図4(b)参照)、分配ポート33と分配通路32の
1つとが整合し、圧縮された燃料がこの分配通路32を
介して送出弁7へ吐出されるようになっている。尚、送
出弁7から送出された燃料は、図示しない噴射管を介し
て噴射ノズルへ送られ、この噴射ノズルから機関の気筒
内へ噴射するようになっている。 【0028】圧送工程の途中で、流出入ポート31のス
リット36がパイロットポート37と連通すると(図4
(c)参照)、圧縮された燃料が一時的にチャンバ6に
流出し、噴射ノズルへの送出が一時的に抑えられる。そ
の後、流出入ポート31のスリット36がパイロットポ
ート37からはずれると(図4(d)参照)、再び燃料
が送出弁7へ圧送されて噴射ノズルから噴射され、メイ
ン噴射が開始される。そして、流出入ポート31と吸入
・カットオフ孔35とが再び連通すると(図4(e)参
照)、圧縮された燃料がチャンバ6に流出し、噴射ノズ
ルへの送出が停止され、噴射が終了する。 【0029】ここで、流出入ポート31、吸入・カット
オフ孔35は上述したような三角形状に形成されている
ので、流出入ポート31が吸入・カットオフ孔36と連
通するタイミングは、コントロールスリーブ34の位置
によって可変させることができる。つまり、コントロー
ルスリーブ34の位置調整によって噴射終わり、即ち噴
射量を調節でき、コントロールスリーブ34を図3中左
方(分配部材8の基端部側)へ移動するほど噴射量を減
少させ、右方(分配部材8の先端部側)へ移動するほど
噴射量を増加させることができる。 【0030】より具体的に説明すると、コントロールス
リーブ34が小噴射量位置に設定されている場合には、
図5(a)に示されているように、吸入・カットオフ孔
35が流出入ポート31との連通を断って次の流出入ポ
ート31と連通するまでの有効ストロークS1は小さく
なり、流出入ポート31のスリット36がパイロットポ
ート37と重複する巾W1は大きくなる。逆に、コント
ロールスリーブ34が大噴射量位置に設定されている場
合には、図5(b)に示されているように、カットオフ
孔35が流出入ポート31の斜辺から遠ざかるので、有
効ストロークS2が大きくなり(S2>S1)、流出入
ポート31のスリット36がパイロットポート37と重
複する巾W2も小さくなる(W2<W1)。 【0031】従って、図6のIdle領域である例えば
A点で示す低速低負荷域(低速小噴射量域)では、有効
ストロークが小さく、スリット36とパイロットポート
37との重複が大きくなり、また、ポンプ回転数(N
p)も低いので、スリット36がパイロットポート37
と連通した時点で圧縮燃料が十分にスピルして噴射が一
時的に中断され、図7(a)に示されるようにメイン噴
射に先立ってパイロット噴射が行われ、このパイロット
噴射によりメイン噴射の着火をスムーズに行うことがで
きる。その結果、アイドル域での燃焼音を低減させるこ
とができると共に、白煙を低減させることができる。 【0032】A点にある状態からコントロールスリーブ
34を噴射量増加方向へ移動させて低速高負荷域(低速
大噴射量域)の例えばB点へ移すと、有効ストロークが
大きく、スリット36とパイロットポート37との重複
が小さくなり、スリット36がパイロットポート37と
連通しても、圧縮燃料のスピル量が少なく、図7(b)
に示されるように、連通した時点で噴射は幾分抑えられ
るものの一時的に中断されることなくメイン噴射へと移
行する。このため、このようなフルロード域では、パイ
ロット噴射がキャンセルされるので、充分なトルクが得
られなくなる不都合もなくなり、また、燃費の向上が図
れると共に、黒煙の発生を低減させることができる。 【0033】さらにポンプの回転数が上昇して高速高負
荷域(高速大噴射量域)の例えばC点に移行すると、有
効ストロークが大きく、スリット36とパイロットポー
ト37との重複が小さいことに加え、ポンプ回転数が高
速であることから、スリット36やパイロットポート3
7は絞り効果を呈し、スリット36がパイロットポート
37と連通しても圧縮燃料のスピルが殆どなくなり、図
7(c)に示されるように、メイン噴射のみが行われ
る。 【0034】また、例えばD点で示すパーシャル域(中
速中噴射量域)においては、スリット36とパイロット
ポート37との重複はアイドル時よりも小さく、また、
ポンプ回転も中速となるので絞り効果が幾分みられ、ス
リット36がパイロットポート37と連通しても、圧縮
燃料のスピル量はアイドル時でのスピル量よりも少な
く、図7(d)に示されるように、スリット36がパイ
ロットポート37と連通した時点で噴射は幾分抑えられ
るものの中断されることなくメイン噴射へと移行する。 【0035】以上をまとめれば、スリット36とパイロ
ットポート37とを形成したことによって、低速低負荷
域でのみパイロット噴射が行なわれ、それ以外でパイロ
ット噴射をキャンセルすることができるわけであるが、
コントロールスリーブ34を小噴射量位置へ移動させて
いった場合、メイン噴射はそれに応じて小さくなるもの
の、パイロット噴射は絞り効果がなくなるので一定の大
きさで残ってしまい、図8の破線で示すように噴射量が
コントロールスリーブ位置に対して略リニアに変化しな
くなることが懸念される。しかしながら、コントロール
スリーブ34が小噴射量位置にあるほどパイロットポー
ト37が流出入ポート31の斜辺に近づき、スリット3
6がパイロットポート37と連通する以前に流出入ポー
ト31がパイロットポート37と連通し始めるので、コ
ントロールスリーブ34が小噴射量位置へ移動するほ
ど、パイロット噴射も小さくすることができ、図8の実
線で示す特性線のように、噴射量Qをコントロールスリ
ーブ位置に略比例させることができる。 【0036】尚、上述の実施例においては、VR型の噴
射ポンプを例に説明したが、VE型の噴射ポンプにあっ
ても同様の機構を設けるようにしてもよい。この際、V
E型にあっては、分配部材が回転のみではなく往復動も
するので、おのずから流出入ポート31、スリット3
6、吸入・カットオフ孔35、パイロットポート37の
それぞれの形状や位置関係を調節する必要があることは
言うまでもない。 【0037】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
分配部材とコントロールスリーブの一方に、分配数に対
応した第1の通孔とこの通孔から延設されたスリットと
を設け、分配部材とコントロールスリーブの他方に、第
1の通孔に順次連通する第2の通孔と圧送期間の一部で
スリットと連通する第3の通孔とを設けるようにしたの
で、圧送期間中にスリットと第3の通孔とが連通した場
合、低回転時にあっては、圧縮燃料が十分にスピルし、
メイン噴射に先立ってパイロット噴射が行われる。ま
た、高回転時にあっては、スリットと第3の通孔とが連
通しても、スリットの絞り効果によって圧縮燃料のスピ
ルが少なくなり、或いは無くなり、パイロット噴射をキ
ャンセルすることができる。 【0038】また、コントロールスリーブの位置に応じ
て、前記スリットと第3の通孔とが連通した際に重複す
る面積を変化させ、コントロールスリーブが燃料増加方
向に移動するほど、スリットと第3の通孔との重複面積
を小さくすれば、低負荷時(小噴射量時)には、スリッ
トと第3の通孔との重複面積が大きく、パイロット噴射
が形成されやすくなり、高負荷時(大噴射量時)には、
スリットと第3の通孔との重複面積が小さくなり、メイ
ン噴射のみが行われやすくなる。 【0039】その結果、低速低負荷時のアイドル域やN
o−Load域においては、パイロット噴射によって着
火がスムーズに行え、もって失火による白煙の発生を低
減できると共にNOxの低減が可能となり、また、アイ
ドル域でのエンジンの着火がスムーズに行われることか
ら、燃焼音を低減させることができる。さらに、低速高
負荷時においては、パイロット噴射をキャンセルするこ
とができることから、黒煙の発生を防止することがで
き、トルクの増加や燃費の向上を図ることができる。 【0040】低速低負荷時にスリットと第3の通孔とを
単に連通しただけでは、メイン噴射量が減少しても所定
量のパイロット噴射量が残ってしまう恐れがあるが、第
1の通孔と第3の通孔との連通を、コントロールスリー
ブが小噴射位置付近にある場合ほど早期におこなうよう
にすることで、メイン噴射の減少に伴ってパイロット噴
射も減少させることができ、全噴射量とコントロールス
リーブ位置との関係を略リニアにすることができる。
る分配型燃料噴射ポンプ、特に回転する分配部材の径方
向でプランジャを往復動させるインナカム方式の分配型
燃料噴射ポンプ(VRポンプ)や、分配部材を回転往復
動させながら燃料を分配する分配型燃料噴射ポンプ(V
Eポンプ)にかかり、パイロット噴射機構を備えたもの
に関する。 【0002】 【従来の技術】VR型の分配型燃料噴射ポンプは、例え
ば、特開昭59−110835号公報に示されているよ
うに、燃料分配ロータ4(分配部材)の周囲に同心状の
インナカムリング1を配置し、このインナカムリング1
の内側に形成されたカム面に転動体等を介して圧送プラ
ンジャ21、22をあてがい、圧送プランジャ21、2
2を燃料分配ロータ4の径方向に往復動するようにして
いる。燃料分配ロータ4には、圧送プランジャ21、2
2により容積が変化するポンプ室2(圧縮室)と、吸入
工程時にポンプ室2へ燃料を吸入する吸入孔51乃至5
4、圧送工程時にポンプ室2で加圧された燃料を送出す
る分配ポート6、および燃料送出をカットオフする溢流
ポート71乃至74が形成されている。また、燃料分配
ロータ4には、溢流ポート71乃至74を覆うようにリ
ング状部材7(コントロールスリーブ)が外嵌されてお
り、このリング状部材7を軸方向へ動かすことで、圧送
工程時のカットオフ時期を変更し燃料噴射量を可変でき
るようにしている。 【0003】また、VE型の分配型燃料噴射ポンプは、
例えば、特開昭54−102420号公報に示されてい
るように、機関と同期して回転するカムディスク8にプ
ランジャ7(分配部材)を固着させ、このプランジャ7
を回転動させると共に、カムディスクのカム面に応じて
往復動させるようにしている。プランジャの先端は圧縮
室となる空間10に臨んでおり、このプランジャには、
吸入工程時に空間10へ燃料を吸入する縦溝11、圧送
工程時に空間10で加圧された燃料を送出する分配縦溝
14、および燃料送出をカットオフするカットオフポー
ト17が形成されている。また、プランジャ7には、カ
ットオフポート17を覆うようにコントロールスリーブ
が外嵌されており、このコントロールスリーブを軸方向
へ動かすことで、圧送工程時のカットオフ時期を変更し
燃料噴射量を可変できるようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】これらVR型、VE型
の噴射ポンプにあっては、上述した基本的構成を変更す
ることなく、以下の要求を満たす簡易な機構を持たせる
ことが臨まれている。即ち、アイドル域やNO−LO
AD域にあっては、燃焼温度が低いので失火しやすく、
また失火により白煙やHCが発生するので、確実なメイ
ン噴射時の燃焼を実現するためにこれに先立ってパイロ
ット噴射を行うことが臨ましい。かといって、フルロ
ード域においてまでパイロット噴射が行われると、フル
ロードの特性線が落ちてトルクが低下したり、黒煙の発
生や燃費の低下を招くことから、フルロード域において
はパイロット噴射を行わず、メイン噴射だけとしたい。
また、パイロット噴射を特に必要とする小噴射領域
(低負荷、低速領域)においては、メイン噴射量が小さ
くなるにつれてパイロット噴射量も小さくすることが望
ましい。 【0005】そこで、この発明においては、新たな部材
を付加することなく、簡易な機構で上記要求を兼ね備え
ることができる分配型燃料噴射ポンプを提供することを
課題としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
達成する機械的構造について種々研究した結果、圧送期
間の一部分で燃料をスピルさせる孔を形成し、その孔を
高速時になるほどスピルしにくい形状とすればパイロッ
ト噴射を低回転時には生じさせ、高回転時にはキャンセ
ルすることができること、また、孔の有効面積を噴射量
が多くなるほど減少させれば、パイロット噴射を小噴射
量時には生じさせ、大噴射量時にはキャンセルすること
ができることに着目し、本願発明を完成するに至った。 【0007】即ち、本願発明にかかる分配型燃料噴射ポ
ンプは、圧縮された燃料を分配する分配部材の周囲にコ
ントロールスリーブが外挿されているVR型ないしはV
E型の燃料噴射ポンプにおいて、コントロールスリーブ
と分配部材の一方に、分配数に対応した第1の通孔を形
成すると共に第1の通孔から延設するスリットを設け、
コントロールスリーブと分配部材の他方に、前記第1の
通孔と順次連通する第2の通孔を形成すると共に圧送期
間の一部で前記スリットと連通する第3の通孔を設けた
構成となっている(請求項1)。 【0008】このような構成において、スリットと第3
の通孔との重複面積をコントロールスリーブの位置に応
じて変化させることが好ましく(請求項2)、具体的に
は、コントロールスリーブが燃料増加方向に移動するほ
ど、スリットと第3の通孔との重複面積が小さくなるよ
うにするとよい(請求項3)。また、コントロールスリ
ーブが小噴射位置付近にある場合には、コントロールス
リーブが他の位置にあるよりも早期に第1の通孔と第3
の通孔とを連通させるようにしてもよい(請求項4)。 【0009】 【作用】したがって、分配部材が回転すると、第2の通
孔は第1の通孔に順次連通して燃料を分配するが、第1
の通孔と第2の通孔とが連通する期間に燃料を吸入する
吸入工程が行われ、第2の通孔が第1の通孔との連通を
断ち、次の第1の通孔と連通するに至るまでの間に圧送
工程が行われる。この圧送工程を詳述すると、第2の通
孔と第1の通孔との連通が断たれた後、燃料の圧送が開
始されるが、その途中でスリットと第3の通孔が連通す
ると、圧縮された燃料が一時的にスピルしようとする。
その後、スリットが第3の通孔からはずれ、第1の通孔
が第2の通孔に再び連通するまで燃料の圧送が行われ、
第1の通孔が第2の通孔に連通した時点で燃料がスピル
して送出が停止される。 【0010】スリットと第3の通孔との連通は、分配部
材が低速で回転していれば圧縮燃料は十分にスピルする
ので、メイン噴射に先立ってパイロット噴射が形成され
るが、高速で回転すれば、スリットの絞り効果によって
圧縮燃料のスピルは少なくなり、パイロット噴射がメイ
ン噴射から区別されなくなってメイン噴射のみが行われ
るようになる。 【0011】特に請求項3のように、コントロールスリ
ーブが燃料増加方向に移動するほどスリットと第3の通
孔との重複面積を小さくすれば、ポンプ回転数は同じで
も、低負荷時(小噴射時)には、スリットと第3の通孔
との重複面積が大きくなり、スピル量が多くなってメイ
ン噴射とは別にパイロット噴射が形成されやすくなり、
高負荷時(大噴射時)には、スリットと第3の通孔との
重複面積が小さくなり、パイロット噴射がメイン噴射と
区別されにくくなり、メイン噴射のみが行われやすくな
る。 【0012】また、請求項4のように、第1の通孔と第
3の通孔との連通を、コントロールスリーブが小噴射位
置付近にあるほど早期におこなうようにすれば、メイン
噴射の低下に伴ってパイロット噴射も減少させることが
でき、メイン噴射が低下しているにもかかわらずパイロ
ット噴射が一定の大きさで残ってしまうような不都合が
なくなる。 【0013】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。 【0014】図1において、インナカム方式の分配型燃
料噴射ポンプが示され、分配型燃料噴射ポンプ1は、ポ
ンプハウジング2に駆動軸3が挿入され、この駆動軸3
の一端はポンプハウジング2の外部に突出し、図示しな
い機関からの駆動トルクを受け、機関と同期して(エン
ジン回転数の半分の回転数で)回転するようになってい
る。駆動軸3の他端は、ポンプハウジング2内に延びて
おり、その駆動軸3には、フィードポンプ4が連結さ
れ、このフィードポンプ4により後述する低圧燃料域5
からチャンバ6へ燃料を供給するようになっている。 【0015】ここで、ポンプハウジング2は、駆動軸3
が挿通されたハウジング部材2aと、このハウジング部
材2aに組付けられ、送出弁7が設けられたハウジング
部材2bと、さらにこのハウジング部材2bの開口端部
を閉塞し、分配部材8の延長線上に設けられたハウジン
グ部材2cとからなり、前記チャンバ6は、ポンプハウ
ジング内に設けられた支持部材9と、この支持部材9を
挿通保持する壁部材10及び後述するアダプタ11とで
囲まれて形成されており、ガバナハウジング12によっ
て画成されるガバナ収納室13と連通している。また、
支持部材9は、側部が突設してハウジング部材2bに挿
嵌されている。 【0016】分配部材8は、支持部材9の通孔に回転自
在に支持されており、基端部がカップリング14を介し
て駆動軸3に連結され、駆動軸3の回動に伴って回転の
みが許されるようになっている。また、分配部材8の基
端部には、図2及び図3にも示されるように、径方向
(放射方向)にプランジャ22が摺動自在に挿入されて
いる。 【0017】この実施例においては、同一平面上に例え
ば90度の間隔をおいて4つのプランジャ22が設けら
れており、それぞれのプランジャ22の先端は、分配部
材8の基端部中央に設けられた圧縮室23を閉塞するよ
うに臨み、該プランジャ22の基端は、シュー24及び
ローラ25を介してリング状のカムリング26の内面を
摺接するようになっている。このカムリング26は、分
配部材8の周囲に同心状に設けられると共に、機関の気
筒数に対応したカム面26aが内側に形成され、分配部
材8が回転すると、各プランジャ22が分配部材8の径
方向(放射方向)に往復動し、圧縮室23の容積を可変
するようになっている。 【0018】即ち、カムリング26は、例えば4気筒に
対応して形成されているものであれば、カムリング26
の内側に凸面が90度毎に形成されており、したがっ
て、4つのプランジャ22は、圧縮室23を挟み付ける
形で同時に圧縮するように移動し、またカムリング26
の中心から同時に遠ざかるようになっている。 【0019】分配部材8には、環状のアダプタ11が油
密よく回動自在に外嵌され、このアダプタ11は、周縁
の一部が前記カムリング26に係止されて回動を束縛さ
れており、カムリング26と共に回動するようになって
いる。また、アダプタ11は、支持部材9に油密よく回
動自在に挿着されている。 【0020】ハウジング部材2bには、燃料タンクに通
じる燃料流入口49が形成され、この燃料流入口49か
ら流入される燃料は、支持部材9、壁部材10、及びア
ダプタ11の周囲に形成された空間、カムリング26と
分配部材8との間に形成された空間、カップリング14
の周囲に形成された通路等を介してフィードポンプ4の
吸引側に導かれるようになっており、これら空間や通路
をもって、燃料流入口49からフィードポンプ4にかけ
て低圧燃料域5が形成されている。 【0021】また、フィードポンプ4によって圧縮され
た燃料は、ポンプハウジング上部に形成される通路2
7、及びポンプハウジング2とこれに組付られるガバナ
ハウジング12との間に形成される隙間28を介してチ
ャンバ6に導かれると共にガバナ収納室13を介してオ
ーバーフローバルブ29へ導かれ、これら連通する部分
によって高圧燃料域6が形成されている。 【0022】分配部材8には、その軸方向に形成されて
圧縮室23に通じる縦孔30、この縦孔30に連通し、
分配部材8の周面に気筒数に対応した数だけ開口する流
出入ポート31、及び、支持部材9やハウジング部材2
bに形成された分配通路32と前記縦孔30とを連通可
能とする分配ポート33が形成されている。この流出入
ポート31は、図4にも示されるように、分配部材8の
表面において開口する部分が三角形に形成され、回転方
向後側の辺が分配部材8の軸方向と平行しており、前側
の辺が分配部材8の軸方向に対して所定の角度に傾斜し
た斜辺となっている。そして、分配部材8には、コント
ロールスリーブ34が流出入ポート31を覆うように摺
動自在に外挿されている。 【0023】このコントロールスリーブ34には、図4
にも示されるように、流出入ポート31と連通可能な吸
入・カットオフ孔35が形成されている。この吸入・カ
ットオフ孔35は、三角形状に形成され、流出入ポート
31との連通開始タイミングを決定する辺が分配部材8
の軸方向に対して所定の角度に傾斜した斜辺となってお
り、流出入ポート31との連通終了タイミングを決定す
る辺が分配部材8の軸方向と平行している。 【0024】また、各流出入ポート31には、軸方向に
スリット36が延設され、コントロールスリーブ34に
は、このスリットと連通可能なパイロットポート37が
形成されている。このパイロットポート37は、軸方に
延びるスリット状に形成されており、流出入ポート31
が吸入・カットオフ孔35に連通するよりも早い時期に
スリット36と連通するようになっている。また、パイ
ロットポート37は、コントロールスリーブ34が噴射
量増加方向へ移動するほど、スリット36との重複面積
が小さくなり、コントロールスリーブ34が小噴射量位
置にある場合には、流出入ポート31の斜辺と差しかか
るように位置し、スリット36と連通するよりも早く流
出入ポート31と連通するようになっている。 【0025】尚、コントロールスリーブ34は、エレク
トリックガバナ12のシャフト13の先端が係合されて
いるもので、外部からの信号によってシャフト13が回
転すると、分配部材8の軸方向に移動されるようになっ
ている。また、コントロールスリーブ34の下部には、
軸方向に延びる溝34aが形成され、この溝34aに前
記アダプタ9の一部が係止され、アダプタ11とコント
ロールスリーブ34との位相が常に一定に保たれるよう
になっている。 【0026】上記構成において、分配部材8が回転する
と、気筒数に対応した流出入ポート31が吸入・カット
オフ孔35に順次連通し、プランジャ22がカムリング
26の中心から遠ざかる方向へ移動する吸入工程にあっ
ては、流出入ポート31と吸入・カットオフ孔35とが
整合し(図4(a)参照)、チャンバ6内の燃料が圧縮
室23に吸入される。 【0027】その後、プランジャ22がカムリング26
の中心に向かって移動する圧送工程に入ると、流出入ポ
ート31と吸入・カットオフ孔35との連通が断たれ
(図4(b)参照)、分配ポート33と分配通路32の
1つとが整合し、圧縮された燃料がこの分配通路32を
介して送出弁7へ吐出されるようになっている。尚、送
出弁7から送出された燃料は、図示しない噴射管を介し
て噴射ノズルへ送られ、この噴射ノズルから機関の気筒
内へ噴射するようになっている。 【0028】圧送工程の途中で、流出入ポート31のス
リット36がパイロットポート37と連通すると(図4
(c)参照)、圧縮された燃料が一時的にチャンバ6に
流出し、噴射ノズルへの送出が一時的に抑えられる。そ
の後、流出入ポート31のスリット36がパイロットポ
ート37からはずれると(図4(d)参照)、再び燃料
が送出弁7へ圧送されて噴射ノズルから噴射され、メイ
ン噴射が開始される。そして、流出入ポート31と吸入
・カットオフ孔35とが再び連通すると(図4(e)参
照)、圧縮された燃料がチャンバ6に流出し、噴射ノズ
ルへの送出が停止され、噴射が終了する。 【0029】ここで、流出入ポート31、吸入・カット
オフ孔35は上述したような三角形状に形成されている
ので、流出入ポート31が吸入・カットオフ孔36と連
通するタイミングは、コントロールスリーブ34の位置
によって可変させることができる。つまり、コントロー
ルスリーブ34の位置調整によって噴射終わり、即ち噴
射量を調節でき、コントロールスリーブ34を図3中左
方(分配部材8の基端部側)へ移動するほど噴射量を減
少させ、右方(分配部材8の先端部側)へ移動するほど
噴射量を増加させることができる。 【0030】より具体的に説明すると、コントロールス
リーブ34が小噴射量位置に設定されている場合には、
図5(a)に示されているように、吸入・カットオフ孔
35が流出入ポート31との連通を断って次の流出入ポ
ート31と連通するまでの有効ストロークS1は小さく
なり、流出入ポート31のスリット36がパイロットポ
ート37と重複する巾W1は大きくなる。逆に、コント
ロールスリーブ34が大噴射量位置に設定されている場
合には、図5(b)に示されているように、カットオフ
孔35が流出入ポート31の斜辺から遠ざかるので、有
効ストロークS2が大きくなり(S2>S1)、流出入
ポート31のスリット36がパイロットポート37と重
複する巾W2も小さくなる(W2<W1)。 【0031】従って、図6のIdle領域である例えば
A点で示す低速低負荷域(低速小噴射量域)では、有効
ストロークが小さく、スリット36とパイロットポート
37との重複が大きくなり、また、ポンプ回転数(N
p)も低いので、スリット36がパイロットポート37
と連通した時点で圧縮燃料が十分にスピルして噴射が一
時的に中断され、図7(a)に示されるようにメイン噴
射に先立ってパイロット噴射が行われ、このパイロット
噴射によりメイン噴射の着火をスムーズに行うことがで
きる。その結果、アイドル域での燃焼音を低減させるこ
とができると共に、白煙を低減させることができる。 【0032】A点にある状態からコントロールスリーブ
34を噴射量増加方向へ移動させて低速高負荷域(低速
大噴射量域)の例えばB点へ移すと、有効ストロークが
大きく、スリット36とパイロットポート37との重複
が小さくなり、スリット36がパイロットポート37と
連通しても、圧縮燃料のスピル量が少なく、図7(b)
に示されるように、連通した時点で噴射は幾分抑えられ
るものの一時的に中断されることなくメイン噴射へと移
行する。このため、このようなフルロード域では、パイ
ロット噴射がキャンセルされるので、充分なトルクが得
られなくなる不都合もなくなり、また、燃費の向上が図
れると共に、黒煙の発生を低減させることができる。 【0033】さらにポンプの回転数が上昇して高速高負
荷域(高速大噴射量域)の例えばC点に移行すると、有
効ストロークが大きく、スリット36とパイロットポー
ト37との重複が小さいことに加え、ポンプ回転数が高
速であることから、スリット36やパイロットポート3
7は絞り効果を呈し、スリット36がパイロットポート
37と連通しても圧縮燃料のスピルが殆どなくなり、図
7(c)に示されるように、メイン噴射のみが行われ
る。 【0034】また、例えばD点で示すパーシャル域(中
速中噴射量域)においては、スリット36とパイロット
ポート37との重複はアイドル時よりも小さく、また、
ポンプ回転も中速となるので絞り効果が幾分みられ、ス
リット36がパイロットポート37と連通しても、圧縮
燃料のスピル量はアイドル時でのスピル量よりも少な
く、図7(d)に示されるように、スリット36がパイ
ロットポート37と連通した時点で噴射は幾分抑えられ
るものの中断されることなくメイン噴射へと移行する。 【0035】以上をまとめれば、スリット36とパイロ
ットポート37とを形成したことによって、低速低負荷
域でのみパイロット噴射が行なわれ、それ以外でパイロ
ット噴射をキャンセルすることができるわけであるが、
コントロールスリーブ34を小噴射量位置へ移動させて
いった場合、メイン噴射はそれに応じて小さくなるもの
の、パイロット噴射は絞り効果がなくなるので一定の大
きさで残ってしまい、図8の破線で示すように噴射量が
コントロールスリーブ位置に対して略リニアに変化しな
くなることが懸念される。しかしながら、コントロール
スリーブ34が小噴射量位置にあるほどパイロットポー
ト37が流出入ポート31の斜辺に近づき、スリット3
6がパイロットポート37と連通する以前に流出入ポー
ト31がパイロットポート37と連通し始めるので、コ
ントロールスリーブ34が小噴射量位置へ移動するほ
ど、パイロット噴射も小さくすることができ、図8の実
線で示す特性線のように、噴射量Qをコントロールスリ
ーブ位置に略比例させることができる。 【0036】尚、上述の実施例においては、VR型の噴
射ポンプを例に説明したが、VE型の噴射ポンプにあっ
ても同様の機構を設けるようにしてもよい。この際、V
E型にあっては、分配部材が回転のみではなく往復動も
するので、おのずから流出入ポート31、スリット3
6、吸入・カットオフ孔35、パイロットポート37の
それぞれの形状や位置関係を調節する必要があることは
言うまでもない。 【0037】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
分配部材とコントロールスリーブの一方に、分配数に対
応した第1の通孔とこの通孔から延設されたスリットと
を設け、分配部材とコントロールスリーブの他方に、第
1の通孔に順次連通する第2の通孔と圧送期間の一部で
スリットと連通する第3の通孔とを設けるようにしたの
で、圧送期間中にスリットと第3の通孔とが連通した場
合、低回転時にあっては、圧縮燃料が十分にスピルし、
メイン噴射に先立ってパイロット噴射が行われる。ま
た、高回転時にあっては、スリットと第3の通孔とが連
通しても、スリットの絞り効果によって圧縮燃料のスピ
ルが少なくなり、或いは無くなり、パイロット噴射をキ
ャンセルすることができる。 【0038】また、コントロールスリーブの位置に応じ
て、前記スリットと第3の通孔とが連通した際に重複す
る面積を変化させ、コントロールスリーブが燃料増加方
向に移動するほど、スリットと第3の通孔との重複面積
を小さくすれば、低負荷時(小噴射量時)には、スリッ
トと第3の通孔との重複面積が大きく、パイロット噴射
が形成されやすくなり、高負荷時(大噴射量時)には、
スリットと第3の通孔との重複面積が小さくなり、メイ
ン噴射のみが行われやすくなる。 【0039】その結果、低速低負荷時のアイドル域やN
o−Load域においては、パイロット噴射によって着
火がスムーズに行え、もって失火による白煙の発生を低
減できると共にNOxの低減が可能となり、また、アイ
ドル域でのエンジンの着火がスムーズに行われることか
ら、燃焼音を低減させることができる。さらに、低速高
負荷時においては、パイロット噴射をキャンセルするこ
とができることから、黒煙の発生を防止することがで
き、トルクの増加や燃費の向上を図ることができる。 【0040】低速低負荷時にスリットと第3の通孔とを
単に連通しただけでは、メイン噴射量が減少しても所定
量のパイロット噴射量が残ってしまう恐れがあるが、第
1の通孔と第3の通孔との連通を、コントロールスリー
ブが小噴射位置付近にある場合ほど早期におこなうよう
にすることで、メイン噴射の減少に伴ってパイロット噴
射も減少させることができ、全噴射量とコントロールス
リーブ位置との関係を略リニアにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係るVR型の分配型燃料噴
射ポンプを示す断面図である。 【図2】図2は、図1に示すカムリング26とその内側
の部材とを分配部材8の軸方向から見た拡大断面図であ
る。 【図3】図3は、分配部材8とその周辺の部材を示す拡
大断面図である。 【図4】図4は、分配部材の回転に伴う流出入ポート3
1、スリット36、吸入・カットオフ孔35、パイロッ
トポート37の位置関係の変移を示した図であり、
(a)は燃料の吸入、(b)はパイロット噴射、(c)
はパイロットスピル、(d)はメイン噴射、(e)はメ
インスピルを説明する説明図である。 【図5】図5は、コントロールスリーブを位置調節した
場合の流出入ポート31、スリット36、吸入・カット
オフ孔35、パイロットポート37の位置関係を説明す
る図である。 【図6】図6は、噴射量(Q)とポンプ回転数(Np)
との関係を示す特性線図である。 【図7】図7は、図6のA,B,C,D点のそれぞれの
噴射率特性(dQ/dt)を示す図である。 【図8】図8は、噴射量とコントロールスリーブ位置と
の関係を示す特性線図である。 【符号の説明】 8 分配部材 31 流出入ポート(第1の通孔) 34 コントロールスリーブ 35 吸入・カットオフ孔(第2の通孔) 36 スリット 37 パイロットポート(第3の通孔)
射ポンプを示す断面図である。 【図2】図2は、図1に示すカムリング26とその内側
の部材とを分配部材8の軸方向から見た拡大断面図であ
る。 【図3】図3は、分配部材8とその周辺の部材を示す拡
大断面図である。 【図4】図4は、分配部材の回転に伴う流出入ポート3
1、スリット36、吸入・カットオフ孔35、パイロッ
トポート37の位置関係の変移を示した図であり、
(a)は燃料の吸入、(b)はパイロット噴射、(c)
はパイロットスピル、(d)はメイン噴射、(e)はメ
インスピルを説明する説明図である。 【図5】図5は、コントロールスリーブを位置調節した
場合の流出入ポート31、スリット36、吸入・カット
オフ孔35、パイロットポート37の位置関係を説明す
る図である。 【図6】図6は、噴射量(Q)とポンプ回転数(Np)
との関係を示す特性線図である。 【図7】図7は、図6のA,B,C,D点のそれぞれの
噴射率特性(dQ/dt)を示す図である。 【図8】図8は、噴射量とコントロールスリーブ位置と
の関係を示す特性線図である。 【符号の説明】 8 分配部材 31 流出入ポート(第1の通孔) 34 コントロールスリーブ 35 吸入・カットオフ孔(第2の通孔) 36 スリット 37 パイロットポート(第3の通孔)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成8年3月21日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0024 【補正方法】変更 【補正内容】 【0024】また、各流出入ポート31には、軸方向に
スリット36が延設され、コントロールスリーブ34に
は、このスリットと連通可能なパイロットポート37が
形成されている。このパイロットポート37は、軸方向
に延びるスリット状に形成されており、流出入ポート3
1が吸入・カットオフ孔35に連通するよりも早い時期
にスリット36と連通するようになっている。また、パ
イロットポート37は、コントロールスリーブ34が噴
射量増加方向へ移動するほど、スリット36との重複面
積が小さくなり、コントロールスリーブ34が小噴射量
位置にある場合には、流出入ポート31の斜辺と差しか
かるように位置し、スリット36と連通するよりも早く
流出入ポート31と連通するようになっている。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0025 【補正方法】変更 【補正内容】 【0025】尚、コントロールスリーブ34は、エレク
トリックガバナ50のシャフト51の先端が係合されて
いるもので、外部からの信号によってシャフト51が回
転すると、分配部材8の軸方向に移動されるようになっ
ている。また、コントロールスリーブ34の下部には、
軸方向に延びる溝34aが形成され、この溝34aに前
記アダプタ11の一部が係止され、アダプタ11とコン
トロールスリーブ34との位相が常に一定に保たれるよ
うになっている。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0029 【補正方法】変更 【補正内容】 【0029】ここで、流出入ポート31、吸入・カット
オフ孔35は上述したような三角形状に形成されている
ので、流出入ポート31が吸入・カットオフ孔35と連
通するタイミングは、コントロールスリーブ34の位置
によって可変させることができる。つまり、コントロー
ルスリーブ34の位置調整によって噴射終わり、即ち噴
射量を調節でき、コントロールスリーブ34を図3中左
方(分配部材8の基端部側)へ移動するほど噴射量を減
少させ、右方(分配部材8の先端部側)へ移動するほど
噴射量を増加させることができる。 【手続補正4】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図1 【補正方法】変更 【補正内容】 【図 1】 【手続補正5】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図3 【補正方法】変更 【補正内容】 【図 3】
【手続補正書】 【提出日】平成8年3月21日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0024 【補正方法】変更 【補正内容】 【0024】また、各流出入ポート31には、軸方向に
スリット36が延設され、コントロールスリーブ34に
は、このスリットと連通可能なパイロットポート37が
形成されている。このパイロットポート37は、軸方向
に延びるスリット状に形成されており、流出入ポート3
1が吸入・カットオフ孔35に連通するよりも早い時期
にスリット36と連通するようになっている。また、パ
イロットポート37は、コントロールスリーブ34が噴
射量増加方向へ移動するほど、スリット36との重複面
積が小さくなり、コントロールスリーブ34が小噴射量
位置にある場合には、流出入ポート31の斜辺と差しか
かるように位置し、スリット36と連通するよりも早く
流出入ポート31と連通するようになっている。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0025 【補正方法】変更 【補正内容】 【0025】尚、コントロールスリーブ34は、エレク
トリックガバナ50のシャフト51の先端が係合されて
いるもので、外部からの信号によってシャフト51が回
転すると、分配部材8の軸方向に移動されるようになっ
ている。また、コントロールスリーブ34の下部には、
軸方向に延びる溝34aが形成され、この溝34aに前
記アダプタ11の一部が係止され、アダプタ11とコン
トロールスリーブ34との位相が常に一定に保たれるよ
うになっている。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0029 【補正方法】変更 【補正内容】 【0029】ここで、流出入ポート31、吸入・カット
オフ孔35は上述したような三角形状に形成されている
ので、流出入ポート31が吸入・カットオフ孔35と連
通するタイミングは、コントロールスリーブ34の位置
によって可変させることができる。つまり、コントロー
ルスリーブ34の位置調整によって噴射終わり、即ち噴
射量を調節でき、コントロールスリーブ34を図3中左
方(分配部材8の基端部側)へ移動するほど噴射量を減
少させ、右方(分配部材8の先端部側)へ移動するほど
噴射量を増加させることができる。 【手続補正4】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図1 【補正方法】変更 【補正内容】 【図 1】 【手続補正5】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図3 【補正方法】変更 【補正内容】 【図 3】
フロントページの続き
(72)発明者 松原 淳
埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株
式会社ゼクセル東松山工場内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 圧縮された燃料を分配する分配部材の周
囲にコントロールスリーブを外挿し、このコントロール
スリーブと分配部材の一方には分配数に対応した第1の
通孔が形成され、他方には前記第1の通孔に順次連通す
る第2の通孔が形成され、前記コントロールスリーブの
位置に応じて燃料圧送期間を制御する分配型燃料噴射ポ
ンプにおいて、前記コントロールスリーブと分配部材の
一方に前記第1の通孔から延設されたスリットを設け、
前記分配部材とコントロールスリーブの他方には、圧送
期間の一部で前記スリットと連通する第3の通孔が設け
られていることを特徴とする分配型燃料噴射ポンプ。 【請求項2】 前記コントロールスリーブの位置に応じ
て、前記スリットと前記第3の通孔との重複面積が変化
する請求項1記載の分配型燃料噴射ポンプ。 【請求孔3】 前記コントロールスリーブが燃料増加方
向に移動するほど、前記スリットと第3の通孔との重複
面積が小さくなる請求項2記載の分配型燃料噴射ポン
プ。 【請求項4】 前記コントロールスリーブが小噴射量位
置付近にある場合には、他の位置にあるよりも早期に前
記第1の通孔と第3の通孔とが連通する請求項1記載の
分配型燃料噴射ポンプ。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7101743A JPH08270521A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 分配型燃料噴射ポンプ |
| EP96302180A EP0736685B1 (en) | 1995-04-03 | 1996-03-28 | Distributor type fuel injection pump |
| DE69605225T DE69605225T2 (de) | 1995-04-03 | 1996-03-28 | Verteilerkraftstoffeinspritzpumpe |
| US08/623,955 US5642715A (en) | 1995-04-03 | 1996-03-29 | Distributor type fuel injection pump |
| KR1019960009520A KR0171551B1 (ko) | 1995-04-03 | 1996-03-30 | 분배형 연료분사펌프 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7101743A JPH08270521A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08270521A true JPH08270521A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14308735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7101743A Pending JPH08270521A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5642715A (ja) |
| EP (1) | EP0736685B1 (ja) |
| JP (1) | JPH08270521A (ja) |
| KR (1) | KR0171551B1 (ja) |
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| US20060042379A1 (en) * | 2004-08-30 | 2006-03-02 | Ireland Hugh W | Sealed fuel level sensor |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE596690C (de) * | 1930-08-28 | 1934-05-09 | Otto Nuebling | Einspritzvorrichtung fuer Brennkraftmaschinen |
| GB403981A (en) * | 1932-06-28 | 1933-12-28 | Jules Marie Rene Retel | Improvements in fuel-injector pump timing devices for internal combustion engines |
| FR1209065A (fr) * | 1956-12-19 | 1960-02-29 | Bosch Gmbh Robert | Pompe à injection de combustible pour moteurs |
| DE1476217A1 (de) * | 1964-06-24 | 1969-05-14 | Inst Francais Du Petrol | Kraftstoffeinspritzpumpe fuer Brennkraftmaschinen |
| JPS6010181B2 (ja) * | 1978-01-30 | 1985-03-15 | 株式会社ボッシュオートモーティブ システム | 分配型燃料噴射ポンプ |
| JPS59110835A (ja) * | 1982-12-16 | 1984-06-26 | Nippon Denso Co Ltd | 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射量制御装置 |
| DE3444234A1 (de) * | 1984-01-11 | 1985-07-18 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Kraftstoffeinspritzpumpe |
| DE3428176C2 (de) * | 1984-07-31 | 1994-08-25 | Bosch Gmbh Robert | Kraftstoffeinspritzpumpe für Brennkraftmaschinen |
| ES8702583A1 (es) * | 1986-02-24 | 1987-01-16 | Cav Condiesel Sa | Perfeccionamientos en las bombas rotativas de inyeccion. |
| DE3804018A1 (de) * | 1987-06-10 | 1989-08-24 | Kloeckner Humboldt Deutz Ag | Einspritzpumpe mit voreinspritzung |
| EP0469142B1 (de) * | 1990-02-21 | 1995-04-05 | Robert Bosch Ag | Kraftstoffeinspritzeinrichtung für einspritzbrennkraftmaschinen |
| DE4137072A1 (de) * | 1991-11-12 | 1993-05-13 | Bosch Gmbh Robert | Kraftstoffeinspritzpumpe fuer brennkraftmaschinen |
| DE4206883A1 (de) * | 1992-03-05 | 1993-09-09 | Bosch Gmbh Robert | Kraftstoffeinspritzpumpe fuer brennkraftmaschinen |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP7101743A patent/JPH08270521A/ja active Pending
-
1996
- 1996-03-28 DE DE69605225T patent/DE69605225T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-03-28 EP EP96302180A patent/EP0736685B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-03-29 US US08/623,955 patent/US5642715A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-03-30 KR KR1019960009520A patent/KR0171551B1/ko not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69605225T2 (de) | 2000-06-08 |
| US5642715A (en) | 1997-07-01 |
| KR0171551B1 (ko) | 1999-03-20 |
| KR960038097A (ko) | 1996-11-21 |
| DE69605225D1 (de) | 1999-12-30 |
| EP0736685A2 (en) | 1996-10-09 |
| EP0736685B1 (en) | 1999-11-24 |
| EP0736685A3 (en) | 1997-03-19 |
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