JPH08270595A - 磁気浮上型ポンプ - Google Patents

磁気浮上型ポンプ

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JPH08270595A
JPH08270595A JP7077876A JP7787695A JPH08270595A JP H08270595 A JPH08270595 A JP H08270595A JP 7077876 A JP7077876 A JP 7077876A JP 7787695 A JP7787695 A JP 7787695A JP H08270595 A JPH08270595 A JP H08270595A
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嗣人 中関
Hiroyoshi Ito
浩義 伊藤
Akinori Akamatsu
映明 赤松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力計や流量計を用いることなく、ポンプの
動作状態を求めることができ、血液ポンプへ適用した場
合、流路の接続部分を少なくでき、凝血の発生を防止す
る。 【構成】 モータ13に流れる電流と流量または電流と
圧力とのそれぞれの相関関係を予め求めておき、求めら
れた電流と流量または電流と圧力の相関関係に基づい
て、CPU回路41からの指令に基づいて、回転数制御
回路42がモータの回転数を可変し、流量制御または圧
力制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気浮上型ポンプに関
し、特に、血液ポンプのような医療機器に用いられ、イ
ンペラを駆動するモータ電流とモータ回転数とからポン
プ流量を求めるような磁気浮上型ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】血液ポンプに限らず、ポンプの動作状態
を常に監視し、装置を最適条件で運転する場合がある。
ポンプの動作状態を示すものとして、駆動モータ入力
(電流,電圧),ポンプ入口圧力,出口出力,ポンプ流
量がある。
【0003】図10および図11はこれらの検出装置を
ポンプ回路に挿入した状態を示す図である。図10にお
いて、ポンプ71を駆動するモータに印加される電圧,
流れる電流および回転数は比較的容易に検出できるが、
圧力を検出するためにはポンプ71の入口側と出口側に
差圧計72を接続し、流量を検出するためにポンプ71
の出口側に流量計73を接続する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の差圧
計72や流量計73などの測定装置は高価であるととも
に、人工心臓としての血液ポンプに用いた場合、図11
に示すような回路の接続部が増加し、ここで凝血が発生
する可能性が増大する。しかし、血液の回路には微小な
隙間や流れのよどみ、渦を極力避ける必要がある。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、圧
力計や流量計を用いることなく、ポンプの動作状態を求
めることができ、血液ポンプへ適用した場合、流量の供
給部分を少なくでき、凝血の発生を防止できるような磁
気浮上型ポンプを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
インペラを磁気軸受によって支持し、磁気カップリング
により隔壁を介して速度制御が可能なモータによって駆
動される磁気浮上型ポンプにおいて、モータに流れる電
流と流量または電流と圧力とのそれぞれの相関関係を予
め求めておき、求められた電流と流量または電流と圧力
との相関関係に基づいて、モータの回転数を可変し、流
量制御または圧力制御する制御手段を備えて構成され
る。
【0007】請求項2に係る発明では、さらに、磁気軸
受によるインペラの外乱応答により得られる血液粘度に
よって得られる流量または圧力を補正する補正手段を含
む。
【0008】請求項3に係る発明では、粘度を測定する
ために周期的に外乱を与える。請求項4に係る発明で
は、与える外乱の周波数はインペラの支持剛性が最も小
さい周波数域に選ばれる。
【0009】請求項5に係る発明では、粘度を測定する
ためにバンドパスフィルタに外乱周波数のみを通過させ
て変位を検出する。
【0010】請求項6に係る発明では、粘度を測定する
ために、回転数による補正を加える。
【0011】
【作用】この発明に係る磁気浮上型ポンプは、ポンプを
駆動するモータに流れる電流と流量または電流と圧力と
のそれぞれの相関関係を予め求めておき、求められた電
流と流量または電流と圧力との相関関係に基づいて、モ
ータの回転数を可変し、流量制御または圧力制御をする
ことによって、従来のように圧力計や流量計を用いるこ
となく、流量制御または圧力制御することができ、しか
も流路の接続部分を少なくできるので、血液ポンプへ適
用した場合であっても凝血の発生を防止できる。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の磁気浮上型ポン
プの断面図および制御回路を示す図である。図1におい
て、磁気浮上型ポンプ1はモータ部10とポンプ部20
と磁気軸受部30とから構成される。ポンプ部20のケ
ーシング21内にはインペラ22が設けられる。ケーシ
ング21は非磁性部材からなり、インペラ22は非制御
式磁気軸受を構成する永久磁石24を有する非磁性部材
25と、制御式磁気軸受のロータに相当する軟鉄部材2
6とを含む。永久磁石24はインペラ22の円周方向に
分割されていて、互いに隣接する磁石が互いに反対方向
に着磁されている。
【0013】インペラ22の永久磁石24を有する側に
対向するようにして、ケーシング21外部には軸11に
軸支されたロータ12が設けられる。ロータ12はモー
タ13によって駆動されて回転する。ロータ12にはイ
ンペラ22の永久磁石24に対向しかつ吸引力が作用す
るようにインペラ22側と同数の永久磁石14が設けら
れている。一方、インペラ22の軟鉄部材26を有する
側に対向するようにして、ケーシング21において永久
磁石24と14の吸引力に打勝ってインペラ22をケー
シング21の中心に保持するように電磁石31と図示し
ない位置センサとが磁気軸受部30に設けられている。
【0014】上述のごとく構成された磁気浮上型ポンプ
において、ロータ12に埋込まれている永久磁石14は
インペラ22の駆動や半径方向を支持し、インペラ22
に設けられている永久磁石24との間の軸方向の吸引力
を生じさせる。この吸引力と釣合うように電磁石31の
コイルに電流が流され、インペラ22が浮上する。そし
て、ロータ12がモータ13の駆動力によって回転する
と、永久磁石14と24とが磁気カップリングを構成
し、インペラ22が回転して、液体は注入口から図示し
ない吐出口に送り込まれる。インペラ22はケーシング
21によってロータ12から隔離されておりかつ電磁石
31からの汚染を受けることがないので、磁気浮上型ポ
ンプ1から吐出された血液はクリーンな状態を保持す
る。
【0015】制御回路40は、CPU41と回転数制御
回路42と磁気軸受制御回路43とを含む。回転数制御
回路42はCPU回路41からの指定を受け、モータ1
3の回転数を制御し、磁気軸受制御回路43は図示しな
い位置センサの信号をもとに電磁石31を制御する。さ
らに、制御部40には、回転数を表示する表示器51と
流量を表示する表示器52と圧力を表示する表示器53
とが設けられる。
【0016】図2は磁気浮上型ポンプの吐出流量とモー
タの駆動電流との関係を回転数を変えて測定した結果を
示す図であり、図3は各回転数ごとのポンプ吐出流量−
圧力特性を示す図である。
【0017】図2は、磁気浮上型ポンプの特性は、ケー
シング21とインペラ22との隙間や、流体の粘度によ
り変化するが、予めポンプごとに検定しておけば、図2
に示すようにモータ駆動電流と回転数とから吐出流量を
容易に得ることができ、また図3の特性から流量と回転
数とから吐出圧を求めることができる。
【0018】次に、図1〜図3を参照して、この発明の
一実施例の具体的な動作について説明する。制御回路4
0の回転数制御回路42によってモータ13に一定の電
流が供給されて、インペラ22がたとえば2200rp
mの一定回転数で回転中の場合、図2に示す特性から回
転数とモータ駆動電流とから流量を求めることができ、
また、求めた回転数とポンプ流量とから図3の特性によ
って吐出圧を求めることができる。この場合、回転数制
御回路42はCPU回路41からの指令に基づいて、モ
ータ13の回転数がたとえば2200rpmとなるよう
にモータ13を駆動する。そして、CPU回路41は回
転数を表示器51に表示し、流量を表示器52に表示
し、吐出圧力を表示器53に表示する。また、一定流量
が吐出されるように制御されるためには、現在の回転数
とモータ駆動電流とからポンプ流量を求め、予め設定さ
れている設定流量と比較し、少なければ回転数を増加
し、逆であれば減速するためのフィードバック制御を行
なう。また、一定吐出圧運転においては、設定圧に対し
てフィードバック制御を行なえばよい。
【0019】したがって、この実施例によれば、圧力計
流量計を用いることなく、ポンプの動作状態を求めるこ
とができるため、安価な磁気浮上型ポンプシステムを構
成できる。また、この実施例の磁気浮上型ポンプシステ
ムを人工心臓の血液ポンプに適用した場合、流路の接続
部分を少なくでき、凝血の発生を防止できる。
【0020】図4は一定回転数でのモータ駆動電流と流
量との関係を粘度を変えて測定した特性を示す図であ
る。前述の図1に示した実施例では、モータ13の駆動
電流と回転数とから流量を演算するようにしたが、図4
に示すように、たとえば回転数が2000rpmで一定
回転していても、血液粘度μ=1,2,3,4によって
一定の流量を得るための駆動電流が異なり、血液粘度の
変化が誤差になってしまうおそれがある。
【0021】そこで、以下に血液の粘度に応じて流量と
圧力を補正する実施例について説明する。
【0022】図5はこの発明の他の実施例のブロック線
図である。この実施例に用いられる磁気浮上型ポンプ
は、図1に示したように、Z,θx ,θy の3軸の制御
ループを有しており、それぞれの制御軸は図5に示すブ
ロック線図で表わすことができる。図5において、PI
D回路81はインペラ22を安定に浮上させるための補
償回路である。PID回路81の出力に一定周波数で一
定振幅の信号を加算すると、インペラ22には一定の周
期的な外乱が作用する。図5において、Cs84は流体
から作用する粘度による力である。つまり、流体粘度C
に変化が生ずると、インペラ22に生ずる外乱による変
位も変化することになり、インペラ変位により粘度を求
めることができる。この方法は3つの制御軸のいずれに
適用しても効果がある。なお、図5において、KVF82
は、PID回路81の出力電圧をコイル電流、すなわち
電磁吸収引力(F)に変換する定数を意味しており、1
/(MS 2 −K)は、電磁軸受の制御対象を表わす位置
関数である。
【0023】図6はこの発明の他の実施例のブロック図
である。図6において、制御回路60は、モータ制御回
路61と磁気軸受制御装置62とCPU63とバンドパ
スフィルタ64と外乱信号発生装置65とスイッチ66
とを含む。モータ制御装置61からCPU63に対し
て、モータの駆動電流と回転数信号とが与えられる。C
PU63は回転数信号と駆動電流値とに基づいて、図2
に示した特性から流量を計算する。磁気軸受制御装置6
2からインペラの変位量が取出され、バンドパスフィル
タ64を介してCPU63に与えられる。バンドパスフ
ィルタ64は外乱周波数と同じ周波数のインペラ変位を
取出してCPU63に与える。また、外乱信号発生装置
65から外乱信号が発生され、スイッチ66を介して磁
気軸受制御装置62に外乱が与えられる。スイッチ66
はCPU63からの外乱制御信号に応じてオンオフされ
る。
【0024】図7は一定の粘度の下で得られるモータ駆
動電流とポンプ流量との関係を示す図であり、図8はイ
ンペラにsin波状で一定振幅の外乱(Fd)を与えた
ときのインペラに生ずる変位(z)と粘度との関係を外
乱周波数を変えて測定した結果を示す図であり、図9は
70Hzの外乱を加えた場合のインペラの変位をインペ
ラ回転数を変えて測定した結果を示す図である。
【0025】図4に示すように、一定の粘度の下で得ら
れるモータ電流とポンプ流量の関係はほぼ直線関係にあ
り、CPU63はモータ制御装置61から与えられる回
転数とモータ電流値とから流量を計算する。
【0026】一方、図8に示すように、インペラにsi
n波状で一定振幅の外乱Fdを与えたときのインペラに
生ずる変位zが低周波および高周波に対してはz/Fd
より粘度を求めることが難しいが、インペラ支持剛性が
最も小さくなる70Hz程度の周波数(制御系の設定で
変化する)に対しては良い感度が得られているのがわか
る。つまり、磁気軸受を用いて流体の粘度が求められる
ことがわかる。CPU63は図7の特性を求めたときの
粘度を標準粘度とし、上述の方法で求められた動作中の
粘度との差により図7のデータを修正することにより、
流量の検出精度が向上する。しかし、外乱信号発生装置
65から磁気軸受制御装置62に対して外乱を常に与え
ることは血球の破損(溶血)を増すことになるため、周
期的に行なうのが望ましい。このため、CPU63はス
イッチ66をオンオフする。また、バンドパスフィルタ
64は磁気軸受制御装置62から出力されるインペラ変
位のうち、外乱周波数と同じ周波数のインペラ変位を取
出してCPU63に与える。また、図9に示すように、
インペラの回転により粘度が大きく現われる傾向がある
ため、補正精度を向上するためには、回転数を考慮する
必要がある。
【0027】上述のごとく、この実施例によれば、粘度
による補正ができるため、流量の検出精度が向上する。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、圧力
計や流量計を用いることなく、ポンプの動作状態を求め
ることができるため、磁気浮上型ポンプシステムを低コ
ストで実現できる。しかも、血液ポンプへ適用した場
合、流路の接続部分を少なくでき、凝血の発生を防止す
ることができる。さらに、より好ましくは、粘度による
補正ができるため、流量の検出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の磁気浮上型ポンプの断面
図および制御回路を示す図である。
【図2】磁気浮上型ポンプの吐出流量とモータの駆動電
流との関係を回転数を変えて測定した結果を示す図であ
る。
【図3】各回転数ごとのポンプ吐出流量−圧力特性を示
す図である。
【図4】一定回転数でのモータ電流と流量の関係を粘度
を変えて測定した特性を示す図である。
【図5】この発明の他の実施例のブロック線図である。
【図6】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】一定の粘度の下で得られるモータ駆動電流とポ
ンプ流量との関係を示す図である。
【図8】インペラにsin波状で一定振幅の外乱を与え
たときのインペラに生ずる変位と粘度の関係を外乱周波
数を変えて測定した結果を示す図である。
【図9】70Hzの外乱を加えた場合のインペラの変位
をインペラ回転数を変えて測定した結果を示す図であ
る。
【図10】従来の血液ポンプシステムを示す図である。
【図11】従来のポンプシステムにおいて凝血が発生す
る状態を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気浮上型ポンプ 10 モータ部 11 軸 12 ロータ 13 モータ 14 永久磁石 20 ポンプ部 21 ケーシング 22 インペラ 24 永久磁石 30 磁気軸受部 31 永久磁石 40 制御部 41 CPU回路 42 回転数制御回路 43 磁気軸受制御回路 51,52,53 表示器 61 モータ制御装置 62 磁気軸受制御装置 63 CPU 64 バンドパスフィルタ 65 外乱信号発生装置 66 スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インペラを磁気軸受によって支持し、磁
    気カップリングにより隔壁を介して速度制御が可能なモ
    ータによって駆動される磁気浮上型ポンプにおいて、 前記モータに流れる電流と流量または電流と圧力とのそ
    れぞれの相関関係を予め求めておき、 前記求められた電流と流量または電流と圧力との相関関
    係に基づいて、前記モータの回転数を可変し、流量制御
    または圧力制御する制御手段を備えた、磁気浮上型ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 さらに、前記磁気軸受によるインペラの
    外乱応答により得られる血液粘度によって得られる流量
    または圧力を補正する補正手段を含む、請求項1の磁気
    浮上型ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記粘度を測定するために周期的に外乱
    を与えることを特徴とする、請求項2の磁気浮上型ポン
    プ。
  4. 【請求項4】 前記与える外乱の周波数は前記インペラ
    の支持剛性が最も小さい周波数域に選ばれることを特徴
    とする、請求項3の磁気浮上型ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記粘度を測定するためにバンドパスフ
    ィルタに外乱周波数のみを通過させて変位を検出するこ
    とを特徴とする、請求項3の磁気浮上型ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記粘度を測定するために、回転数によ
    る補正を加えることを特徴とする、請求項5の磁気浮上
    型ポンプ。
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