JPH0827073A - 光学活性αーアリールアルキルアミンのラセミ化方法 - Google Patents

光学活性αーアリールアルキルアミンのラセミ化方法

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JPH0827073A
JPH0827073A JP17119094A JP17119094A JPH0827073A JP H0827073 A JPH0827073 A JP H0827073A JP 17119094 A JP17119094 A JP 17119094A JP 17119094 A JP17119094 A JP 17119094A JP H0827073 A JPH0827073 A JP H0827073A
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JP
Japan
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optically active
group
racemization
aryl
base
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JP17119094A
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English (en)
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Toyohito Tsuchiya
豊人 土屋
Naoko Sugiyama
直子 杉山
Tadashi Takemoto
正 竹本
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Ajinomoto Co Inc
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学活性なαーアリールアルキルアミンの
ラセミ化法を提供する。 【構成】 光学活性なα−アリールアルキルアミンを
アリールアルデヒド類とのシッフ塩基に導き、水酸化ア
ルカリ金属、アルカリ金属アルコキシド、有機アミンな
どの塩基を存在させることでラセミ化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】光学活性なαーアリールアルキル
アミンはラセミ体のカルボン酸から光学活性体を得る光
学分割剤として重要な物質である。特に下記の化2で表
されるαーアリールアルキルアミンの中でも、アリール
基がフェニル基でアルキル基がメチルまたはエチル基の
アミンは光学分割剤として多用されている。さらには、
そのアリール基がフェニル基もしくはメチル置換フェニ
ル基でS体のアミンは米国特許5,286,509に示
された強甘味物質の原料としても重要な物質である。
【0002】
【化2】 (式中、Arはアリール基を表し、Rはアルキル基を表
し、*位の炭素は不斉炭素であることを表す。)
【0003】光学活性物質を合成的に得るには、不斉
合成する ラセミ体を合成し光学分割する、方法の2
つの方法がある。のラセミ体から光学分割により必要
とされる光学活性体を得る場合、一般に不必要な方の光
学異性体はラセミ化して再度原料として使用すること
が、経済的であるため工業的には採用されることが多
い。またの不斉合成の場合も不斉収率が限りなく10
0%eeに近い場合を除いては、より安価に光学活性体
を得る為に、必要な方の光学活性体を分離した後に不必
要な方の光学異性体をラセミ化させて光学分割する方法
も必要となってくる。
【0004】
【従来の技術】ところで光学活性αーアリールアルキル
アミンのラセミ化法は既に知られている。特開平4ー2
75258号記載の方法およびその参照文献の方法によ
ると、それらは金属アルコキシド、アルカリ金属アミ
ド、アルカリ金属水素化物など、いずれも反応性が極め
て高い物質を用いている。しかし、それら物質に共通す
る性質としての禁水性物質であるということだけを取り
上げてみても、系内への徹底的な水分混入防止対策、及
び水混入時の危険性などを考慮すると決して工業的な方
法とは言えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】既知のラセミ化方法の
上述のような欠点がなく、安全且つ操作的に簡便に光学
活性αーアリールアルキルアミンをラセミ化させうる工
業的な方法を見出すことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題解決に対
し鋭意検討した結果、驚くべきことに下に記す化3で表
される光学活性αーアリールアルキルアミンとアリール
アルデヒドとから誘導されるシッフ塩基をカリウムte
rtブトキシドのような金属アルコキシドはもとより、
水酸化カリウム、有機アミンなど、より温和な性質の塩
基と混合することで容易にラセミ化することを見出し本
発明を完成した。
【0007】
【化3】 (式中、Arはアリール基を表し、Rはアルキル基を表
し、*位の炭素は不斉炭素であることを表す。)
【0008】即ち本発明の方法によれば光学活性体のα
ーアリールアルキルアミンをアリールアルデヒドと接触
させることで生成する光学活性シッフ塩基を水酸化カリ
ウムのような安価で取扱いやすい塩基と混合することで
シッフ塩基の形でアミンをラセミ化させることになる。
このラセミ化したシッフ塩基を加水分解することで原料
のアリールアルデヒドと目的物質であるラセミ化したα
ーアリールアルキルアミンとに分解することができる。
そして生成したアリールアルデヒドは再度シッフ塩基生
成に用いることができるので、工業的に極めて有利な光
学活性αーアリールアルキルアミンのラセミ化方法であ
ると言えよう。
【0009】本発明に適用できる光学活性体のαーアリ
ールアルキルアミンとしては、下記化4に示されるよう
にアミノ基のα位炭素に水素を持つものであることが必
須である。一方、アリール基及びアルキル基の種類につ
いては限定されないが、一般的には、光学活性アミンの
用途、即ち光学分割剤として多用されることを考慮する
と、アリール基としては、フェニル基、置換基を持つフ
ェニル基、ナフチル基または置換基を持つナフチル基な
どへの適用が考えられる。又、アルキル基としてはメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基など
が挙げられる。
【0010】
【化4】 (式中、Arはアリール基を表し、Rはアルキル基を表
し、*位の炭素は不斉炭素であることを表す。)
【0011】用いられるアリールアルデヒドのアリール
基としては、無置換フェニル基、またはハロゲン、アル
キル基、アルコキシ基、ニトロ基、水酸基またはエステ
ル基の中から選ばれる置換基を1個から5個持つフェニ
ル基及びナフチル基など幅広く用いることが出来るが、
工業的には、クロロ基、メチル基、メトキシ基、ニトロ
基または水酸基を1個持つフェニル基、または無置換フ
ェニル基のアルデヒドを用いることが、経済的なため推
薦される。
【0012】シッフ塩基を生成するには、これらアリー
ルアルデヒドは光学活性αーアリールアルキルアミンに
対して、0.2〜10倍モル、望ましくは0.8〜1.
2倍モル用いる。両者を混合するだけで反応が進行する
場合もあるが、反応の進行によって生成する水を適当な
方法で除去することで、より反応は完結しやすくなる。
【0013】得られたシッフ塩基をラセミ化させるのに
用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムのような水酸化物、ナトリウムメトキシド、カリ
ウムtertーブトキシドのようなアルコキシド、1、
8ージアザビシクロ[5.4.0]ー7ーウンデセン
(通称DBU)のような有機アミンなどが用いられる。
また、用いる塩基の溶解度が反応液中で極めて低い場合
には、4級アンモニウム塩など相間移動触媒を添加する
ことで溶解性を増加させることも有効である。
【0014】それら塩基の使用量は、シッフ塩基に対し
て極少量の触媒量でもラセミ化には有効であるが、ラセ
ミ化反応速度を速くするには、0.01倍モル以上、望
ましくは0.1倍モル以上用いる必要がある。もちろん
シッフ塩基よりも多く用いてもラセミ化させることに関
しては何等差し支えない。
【0015】ラセミ化させる際には、これらシッフ塩基
とラセミ化剤である塩基とを、適当な溶媒中で行わせ
る。そのような溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、ブタノールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエ
ンなどの芳香族類、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どのエーテル類、アセトニトリルなどのニトリル類、ジ
クロロメタン、1、2ージクロロエタンなどのハロゲン
化アルキル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、リン酸トリアルキルなどが用いられる。また、
実質上溶媒を用いない状態でもラセミ化を進行させるこ
とが可能である。
【0016】ラセミ化反応は室温でも進行するが、反応
時間を短縮するためには、50℃以上に加熱した方がよ
い。
【0017】シッフ塩基をラセミ化させた後は、反応液
に水を加えることで容易に原料のアリールアルデヒドと
ラセミ化したアミンに分解することができる。この際に
ラセミ化反応の溶媒に水と混和しない有機溶剤を用い、
シッフ塩基を分解する水として塩酸水を用いた場合、ア
ミンは塩酸塩として水層に抽出され、疎水性のアリール
アルデヒドは有機層に残存するので、両者を容易に分離
することができる。こうして得られたアリールアルデヒ
ドは再度光学活性アミンと混合することでシッフ塩基を
生成しラセミ化に利用できる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。尚、αーアリールアルキルアミンのラセミ化率
を求める際の分析は光学活性HPLCカラム(クラウン
パックCR(+))を用いて行った。また、ラセミ化率
は原料としてS体のアミンを用いた場合、((R×2)
/(S+R))×100%と定義した。
【0019】
【実施例1】(S)ーαーフェニルプロピルアミン1.
35g(10mmol)とp−クロロベンズアルデヒド
1.26g(9mmol)を塩化メチレン 25mlに
溶解し、無水硫酸マグネシウム 3gを加えて、室温下
1晩攪拌した後、硫酸マグネシウムを吸引濾過除去し
た。濾液を減圧下濃縮し、ヘキサンを加えて結晶化させ
た。吸引濾過により(S)ーN−(p−クロロベンジリ
デン)ーαーフェニルプロピルアミンの結晶 2.28
g(8.85mmol)を得た。この結晶 0.242
g(0.939mmol)をtertーブタノール15
mlに溶解しカリウムtertーブトキシド0.24g
(2.14mmol)を加えて5時間加熱還流させた。
この反応液を2ml採取し1N塩酸を20ml加えて室
温下30分間攪拌することで、シッフ塩基をアルデヒド
とアミンに分解した。生成したp−クロロベンズアルデ
ヒドを塩化メチレンで抽出除去した後、水層をHPLC
で分析した。ラセミ化率 90.5%。
【0020】
【比較例1】(S)ーαーフェニルプロピルアミン0.
085g(0.63mmol)をtert−ブタノール
10mlに溶解しカリウムtertーブトキシド0.1
6g(1.43mmol)を加えて5時間還流させた。
その後の処理は実施例1と同様にした。分析した結果、
R体は極微量しか検出されなかった。
【0021】
【実施例2】(S)−N−ベンジリデンーαーフェニル
プロピルアミン 0.21g(0.94mmol)を用
いる以外は実施例1と同様にした。 ラセミ化率 7
6.6%。
【0022】
【実施例3】カリウムtertーブトキシドのかわりに
水酸化カリウム0.12g(2.13mmol)を用い
る以外は実施例1と同様に処理した。分析した結果、ラ
セミ化率は89.3%であった。
【0023】
【実施例4】カリウムtertーブトキシドのかわりに
水酸化カリウム 0.12gを、tert−ブタノール
のかわりに1ーブタノールを用いる以外は実施例1と同
様に処理した。分析した結果、ラセミ化率は74.4%
であった。
【0024】
【実施例5】カリウムtertーブトキシドのかわりに
1,8−ジアザビシクロ[5、4、0]ー7ーウンデセ
ン(通称:DBU) 0.32gを、tert−ブタノ
ールのかわりにトルエンを用いる以外は実施例1と同様
に処理した。分析した結果、ラセミ化率は7.4%であ
った。
【0025】
【実施例6】(S)−N−(p−メトキシベンジリデ
ン)ーαーフェニルプロピルアミン0.24g(0.9
4mmol)を用いる以外は実施例1と同様にした。分
析した結果、ラセミ化率は73.8%であった。
【0026】
【実施例7】(S)−N−(p−クロロベンジリデン)
ーαーフェニルエチルアミン 0.23g(0.94m
mol)を用いる以外は実施例1と同様にした。分析し
た結果、ラセミ化率は90.1%であった。
【0027】
【実施例8】(S)−N−(p−ニトロベンジリデン)
ーαーフェニルプロピルアミン 0.25g(0.94
mmol)を用いる以外は実施例1と同様にした。分析
した結果、ラセミ化率は21.4%であった。
【0028】
【実施例9】カリウムtertブトキシドを 0.09
7g(0.37mmol)を用いる以外は実施例1と同
様にした。分析した結果、ラセミ化率は72.9%であ
った。
【0029】
【実施例10】(S)−N−(p−クロロベンジリデ
ン)ーαーフェニルエチルアミンの結晶2.44g(1
0mmol)にカリウムtertブトキシドを 0.2
2g(2mmol)を加え85℃で1時間加熱した。加
熱することで結晶は溶解した。その後は実施例1と同様
に処理した。分析した結果、ラセミ化率は93.2%で
あった。
【0030】
【実施例11】(R)−αーフェニルプロピルアミン
67.6g(0.5mol、R体としての光学純度 3
5%ee)とp−クロロベンズアルデヒド 70.3g
(0.5mol)を1ーブタノール 200mlに溶解
し反応で生成する水をDean−Stark装置を用い
て除きつつ4時間加熱した。得られた反応液に水酸化カ
リウム 5.6g(0.1mol)を加えて5時間加熱
還流させた後、減圧下溶媒を留去し、残渣に4N−HC
l 200ml加えてシッフ塩基を分解した。トルエン
200mlを加えて、p−クロロベンズアルデヒドを抽
出除去した後の水層をHPLCで分析したところ、αー
フェニルプロピルアミンが67.4g(0.50mo
l、R体としての光学純度 1.5%ee)含まれてい
た。この水層を48%NaOHでpH11に調整し、ト
ルエン200mlで2回抽出した。トルエン層を集め減
圧下濃縮することでラセミ化した油状のαーフェニルプ
ロピルアミン 66.9gを得た。回収率 99.0
%。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法によれば、安全且つ安価な
試剤を用いて容易に光学活性αーアリールアルキルアミ
ンをラセミ化させることが出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1で表される光学活性α−アリールア
    ルキルアミンとアリールアルデヒドとから形成される光
    学活性シッフ塩基を塩基と接触させることでラセミ化さ
    せた後、シッフ塩基を加水分解することで、ラセミ化し
    たα−アリールアルキルアミンを得ることを特徴とする
    光学活性αーアリールアルキルアミンのラセミ化方法 【化1】 (式中、Arはアリール基を表し、Rはアルキル基を表
    し、*位の炭素は不斉炭素であることを表す。)
  2. 【請求項2】 シッフ塩基と接触させる塩基が、金属ア
    ルコキシド、金属水酸化物または有機アミンである請求
    項1記載の方法
  3. 【請求項3】 アリールアルデヒドのアリール基が無置
    換フェニル基、またはハロゲン、アルキル基、アルコキ
    シ基、ニトロ基、水酸基またはエステル基の中から選ば
    れる置換基を1個から5個持つフェニル基である請求項
    1記載の方法
JP17119094A 1994-07-22 1994-07-22 光学活性αーアリールアルキルアミンのラセミ化方法 Pending JPH0827073A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0778260A1 (en) * 1995-12-07 1997-06-11 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for racemization of optically active 1-phenylethylamine derivatives
WO1998003465A1 (de) * 1996-07-23 1998-01-29 Bayer Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von racemischen phenethylaminen
US5960379A (en) * 1996-11-27 1999-09-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Method of and apparatus for measuring shape

Cited By (4)

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US6046351A (en) * 1996-07-23 2000-04-04 Bayer Aktiengesellschaft Process for preparing racemic phenethylamines
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