JPH08271775A - レンズ保持鏡筒及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

レンズ保持鏡筒及びそれを用いた光学機器

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JPH08271775A
JPH08271775A JP7096096A JP9609695A JPH08271775A JP H08271775 A JPH08271775 A JP H08271775A JP 7096096 A JP7096096 A JP 7096096A JP 9609695 A JP9609695 A JP 9609695A JP H08271775 A JPH08271775 A JP H08271775A
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JP
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lens
barrel
contact
plastic
optical axis
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JP7096096A
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Masatoshi Nagano
雅敏 永野
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも2つのレンズの周辺部を光軸方向
に接触させる接触面及びレンズ鏡筒のレンズ面の受け面
の形状を適切に設定して、各レンズを高精度に接触させ
てレンズ鏡筒に保持することのできるレンズ保持鏡筒及
びそれを用いた光学機器を得ること。 【構成】 少なくとも2つのレンズをその周辺部におい
て光軸方向に互いに接触させてレンズ鏡筒内に該2つの
レンズのうちの1つのレンズのレンズ面と接し、且つ該
2つのレンズの光軸方向の位置関係を規制する該レンズ
鏡筒の一部に設けた受け面を利用して保持する際、該受
け面の形状をそれと接するレンズ面の曲面形状と略同一
形状としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ保持鏡筒及びそれ
を用いた光学機器に関し、特に少なくとも2つのレンズ
をその周辺部で光軸方向に互いに接触させてレンズ鏡筒
内に保持した写真用カメラや光学測定機等の光学機器に
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より複数のレンズより成る光学系に
おいては2つのレンズをその周辺部において光軸方向に
互いに接触させて、例えばレンズコバ付近に設けた平面
で接触させたり、マージナルコンタクトして接触させた
りしてレンズ鏡筒内に保持する方法が各種の光学機器で
用いられている。
【0003】図14は従来のマージナルコンタクト構造
を有するレンズ保持鏡筒の要部断面図である。同図にお
いて1及び2はガラス材より成るレンズである。3はレ
ンズ1及びレンズ2を保持する鏡筒(レンズ鏡筒)の一
部であり、樹脂(プラスチック)より成っている。4は
光軸である。レンズ1及びレンズ2は鏡筒3との胴付部
1a及び胴付部2aを有し、この部分によりレンズ1と
レンズ2の中心と光軸4が一致するように構成されてい
る。また、レンズ1は180度より小さな交角のマージ
ナルコンタクト部1bを有し、この部分がレンズ2と接
触し、レンズ1とレンズ2の間隔が高精度で決定されて
いる。そしてレンズ1,2は鏡筒3をかしめることによ
り光軸4方向に移動しないように固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレンズ保持鏡筒
において2つのレンズをマージナルコンタクト等により
接触させて保持するには双方のレンズを次の理由により
高剛性材料より構成する必要があった。
【0005】即ち、 (1−1)マージナルコンタクト部に応力が集中しやす
い為、このような構造の光学系に低剛性の素材で形成さ
れるレンズを使用するとレンズ面が歪んでしまい光学性
能が劣化してくる。
【0006】(1−2)プラスチック等の比較的、低剛
性の素材で形成されるレンズを用い、レンズと鏡筒の線
膨張係数が異なると、この光学系の使用される環境温度
の変化によりレンズ面が歪んでくる。
【0007】(1−3)前述の項目(1−1),(1−
2)の問題を解決する為にレンズを保持する鏡筒の材質
をレンズより低剛性のものとする方法がある。しかしな
がら鏡筒の材質の剛性が低くなりすぎると鏡筒のレンズ
接触面が歪み、保持されるレンズの位置がズレたり光軸
に対してレンズが傾いてくる(偏心してくる)。
【0008】本発明は、レンズ周辺部において互いに接
触させて少なくとも2つのレンズをレンズ鏡筒に保持す
る際、互いに接触するレンズ面の接触面形状及びレンズ
鏡筒のレンズ面の受け面の形状等を適切に設定すること
により少なくとも2つのレンズを高精度にレンズ鏡筒に
保持することのできるレンズ保持鏡筒及びそれを用いた
光学機器の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ保持鏡筒
は、 (2−1)少なくとも2つのレンズをその周辺部におい
て光軸方向に互いに接触させてレンズ鏡筒内に該2つの
レンズのうちの1つのレンズのレンズ面と接し、且つ該
2つのレンズの光軸方向の位置関係を規制する該レンズ
鏡筒の一部に設けた受け面を利用して保持する際、該受
け面の形状をそれと接するレンズ面の曲面形状と略同一
形状としたことを特徴としている。
【0010】特に、 (2−1−1)前記2つのレンズは互いにマージナルコ
ンタクトして接触しており、マージナルコンタクトして
いる2つのレンズ面のうち一方のレンズ面の周辺領域の
曲面形状を他方のレンズ面の曲面形状と略一致させてい
ること。
【0011】(2−1−2)前記2つのレンズは各々レ
ンズ周辺部において光軸に垂直な平面より成る接触部を
有し、該互いの接触部を接触させていること。
【0012】(2−1−3)前記2つのレンズのうち少
なくとも1つのレンズLAはそのレンズ周辺部に光軸と
平行方向のガイド及び、光軸と垂直方向の位置決めを行
う部分を有していること。等、を特徴としている。
【0013】(2−2)少なくとも3つのレンズを各レ
ンズの周辺部において光軸方向に互いに接触させてレン
ズ鏡筒内に保持する際、該レンズ鏡筒の一部に設けたレ
ンズ面を受ける受け面の形状を該レンズ面の曲面と略同
一の曲面形状とし、少なくとも2つの接触面は互いのレ
ンズ面がマージナルコンタクトで接触しており、該マー
ジナルコンタクトしている2つのレンズ面のうち、一方
レンズ面の曲面を他方のレンズ面の曲面と同一形状とし
ていることを特徴としている。
【0014】(2−3)少なくとも3つのレンズを各レ
ンズの周辺部において光軸方向に互いに接触させてレン
ズ鏡筒内に保持する際、該レンズ鏡筒の一部に設けたレ
ンズ面を受ける受け面の形状を該レンズ面の曲面と略同
一の曲面形状とし、少なくとも1つの接触面は互いのレ
ンズ面がマージナルコンタクトで接触しており、該マー
ジナルコンタクトしている2つのレンズ面のうち、一方
レンズ面の曲面を他方のレンズ面の曲面と同一形状とし
ており、又少なくとも1つの接触面は光軸と垂直な平面
であることを特徴としている。
【0015】特に(2−2),(2−3)において、前
記3つのレンズのうち少なくとも1つのレンズLAはそ
のレンズ周辺部に光軸と平行方向のガイド及び、光軸と
垂直方向の位置決めを行う部分を有していることを特徴
としている。
【0016】本発明の光学機器は、 (3−1)少なくとも2つのレンズをその周辺部におい
て光軸方向に互いに接触させてレンズ鏡筒内に該2つの
レンズのうちの1つのレンズのレンズ面と接し、且つ該
2つのレンズの光軸方向の位置関係を規制する該レンズ
鏡筒の一部に設けた受け面を利用して保持する際、該受
け面の形状をそれと接するレンズ面の曲面形状と略同一
形状としたレンズ保持鏡筒を用いていることを特徴とし
ている。
【0017】(3−2)少なくとも3つのレンズを各レ
ンズの周辺部において光軸方向に互いに接触させてレン
ズ鏡筒内に保持する際、該レンズ鏡筒の一部に設けたレ
ンズ面を受ける受け面の形状を該レンズ面の曲面と略同
一の曲面形状とし、少なくとも2つの接触面は互いのレ
ンズ面がマージナルコンタクトで接触しており、該マー
ジナルコンタクトしている2つのレンズ面のうち、一方
レンズ面の曲面を他方のレンズ面の曲面と同一形状とし
ているレンズ保持鏡筒を用いていることを特徴としてい
る。
【0018】(3−3)少なくとも3つのレンズを各レ
ンズの周辺部において光軸方向に互いに接触させてレン
ズ鏡筒内に保持する際、該レンズ鏡筒の一部に設けたレ
ンズ面を受ける受け面の形状を該レンズ面の曲面と略同
一の曲面形状とし、少なくとも1つの接触面は互いのレ
ンズ面がマージナルコンタクトで接触しており、該マー
ジナルコンタクトしている2つのレンズ面のうち、一方
レンズ面の曲面を他方のレンズ面の曲面と同一形状とし
ており、又少なくとも1つの接触面は光軸と垂直な平面
であるレンズ保持鏡筒を用いていることを特徴としてい
る。
【0019】本発明のレンズ保持鏡筒は、 (4−1)レンズ鏡筒の一部に設けた受け面を利用して
レンズを保持する際、該受け面の形状をそれと接するレ
ンズ面の曲面形状と略同一形状としたことを特徴として
いる。
【0020】
【実施例】図1,図2は各々本発明の実施例1の要部断
面図である。
【0021】図中、11はガラス材より成るレンズ、1
2はプラスチックレンズであり、本実施例ではレンズ1
1とマージナルコンタクトしている(中央部は接触させ
ず、周辺部を接触させる)。13はレンズ11とプラス
チックレンズ12を保持する鏡筒である。プラスチック
レンズ12は右側のレンズ面と鏡筒13とが接触してお
り、又レンズ11の右側(マージナルコンタクト側)の
レンズ面の曲面(曲率)と同じ曲面(曲率)を有する部
分(同一曲率領域)12aを有し、この部分12aでレ
ンズ11とプラスチックレンズ12とは接触(マージナ
ルコンタクト)している。またレンズ11はその外周部
に鏡筒13と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及び
光軸と垂直方向の位置決め作用をする嵌合部11aを有
している。
【0022】鏡筒13はプラスチックレンズ12の右側
のレンズ面と同じ曲率(曲面)を有するプラスチックレ
ンズ12の受け面13aと図1においては接着剤15を
塗布する為のスペース13bを有している。14はレン
ズ11とプラスチックレンズ12に対する光軸、15は
レンズ11と鏡筒13とを固定する接着剤である。プラ
スチックレンズ12と鏡筒13はその光軸14方向にお
いてのみ右側のレンズ面と受け面13aとが接触し、光
軸14と垂直方向にはクリアランスを有している。
【0023】本実施例における組立方法としては、まず
鏡筒13にプラスチックレンズ12を右側のレンズ面が
受け面13aと接触するように、図中、矢印SA方向よ
り挿入し、次いでレンズ11を図中矢印SA方向よりレ
ンズ11の右側のレンズ面がプラスチックレンズ12の
部分12aと接触するように挿入している。このときプ
ラスチックレンズ12はその外周部で鏡筒13と嵌合さ
せたり圧入したりするとプラスチックレンズ12に変形
を生じる恐れが大きいのでプラスチックレンズ12の外
径は鏡筒13の内径より小さく設定している。
【0024】そしてこの為鏡筒13を固定し、図中矢印
SA方向よりレンズ11に荷重を加えるとレンズ11は
鏡筒13と嵌合している為、光軸14に対し殆ど傾くこ
となく光軸14に平行に図中右方向へ移動し、プラスチ
ックレンズ12に接触する。
【0025】更にレンズ11に荷重を加えると受け面1
3aとレンズ11の図中右側の曲面に規制され、レンズ
11とプラスチックレンズ12の中心が光軸14と一致
した状態となる。その後、図1に示すようにスペース1
3bに接着剤15を注入し、レンズ11と鏡筒13を固
定している。そして図1の状態において鏡筒13をかし
め、レンズ11を固定し、これにより図2に示す状態に
している。
【0026】図1,図2においてプラスチックレンズ1
2は接着剤15等により直接、鏡筒13に固定されては
いないが、レンズ11と鏡筒13に挟み込まれている為
にその位置がずれることはない。
【0027】また、図1においてプラスチックレンズ1
2と鏡筒13の線膨張係数等が大きく異なるときには接
着剤15にその硬化時に弾性を有する弾性接着剤を用い
るのが良く、これによれば熱等によるプラスチックレン
ズ12の膨張や収縮を接着剤15により吸収することが
でき、プラスチックレンズ12の変形を防止することが
できる。また、図1においてはプラスチックレンズ12
を直接接着しないで、これにより接着剤15の硬化時に
生じる接着剤の収縮によりプラスチックレンズ12が変
形するのを防止している。
【0028】鏡筒13を形成する材料の線膨張係数とプ
ラスチックレンズ12やレンズ11を形成する材料の線
膨張係数には大きな差がないときや、プラスチックレン
ズ12やレンズ11より鏡筒13の方が弾性が大きい等
の場合には図2に示す実施例のように鏡筒13をかしめ
ることによりレンズ11とプラスチックレンズ12とを
固定するのが良い。また、公知の押え環やCリングによ
りレンズ11とプラスチックレンズ12を保持しても良
い。
【0029】本実施例ではレンズ11を図の左側に凸面
を向けたメニスカス状の負レンズ、プラスチックレンズ
12を両レンズ面が凸面の正レンズの場合を示したが、
マージナルコンタクトする2つのレンズ面が凹面と凸面
であればレンズ11を両レンズ面が凸面の正レンズ、プ
ラスチックレンズ12を図の右側に凸面を向けたメニス
カス状の負レンズであっても良い。
【0030】図3〜図13は各々本発明の実施例2〜1
2の要部断面図である。次に各実施例について順次説明
する。
【0031】図3の実施例2において21はガラス材よ
り成るレンズ、22はプラスチックレンズであり、後述
する方法でレンズ21とマージナルコンタクトしてい
る。23はレンズ21とプラスチックレンズ22を保持
する鏡筒である。プラスチックレンズ22はレンズ21
の右側の曲面と同じ曲面を有する部分22aを有し、こ
の部分22aでレンズ21とプラスチックレンズ22は
接触(マージナルコンタクト)している。
【0032】また、レンズ21はその外周部に鏡筒23
と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及び光軸と垂直
方向の位置決め作用をする嵌合部21aを有し、また、
鏡筒23はプラスチックレンズ22の右側のレンズ面の
曲面と同じ曲面形状のプラスチックレンズ22の受け面
23aと接着剤25を塗布する為のスペース23bを有
している。24は光軸、25はレンズ21と鏡筒23を
固定する接着剤である。プラスチックレンズ22と鏡筒
23はその光軸24方向においてのみ右側のレンズ面と
受け面23aとが接触し、光軸24と垂直方向にはクリ
アランスを有している。
【0033】本実施例において組立方法としては、まず
鏡筒23にプラスチックレンズ22を右側のレンズ面が
受け面23aと接触するように図中、矢印SA方向より
挿入し、次にレンズ21を図中矢印SA方向にレンズ2
1の右側の面がプラスチックレンズ22の部分22aと
接触するように挿入している。このときプラスチックレ
ンズ22はその外周部で鏡筒23と嵌合させたり、圧入
したりするとプラスチックレンズ22に変形を生じる恐
れが大きいのでプラスチックレンズ22の外径は鏡筒2
3の内径より小さく設定している。
【0034】そして鏡筒23を固定し、図中矢印SA方
向へレンズ21に荷重を加えるとレンズ21は鏡筒23
と嵌合している為、光軸24に対し、殆ど傾くことなく
光軸24に平行に図中右方向へ移動し、プラスチックレ
ンズ22に接触する。更にレンズ21に荷重を加えると
受け面23aとレンズ21の図中右側の曲面に規制さ
れ、レンズ21とプラスチックレンズ22の中心が光軸
24と一致した状態となる。そしてスペース23bに接
着剤25を注入し、レンズ21と鏡筒23を固定する。
図3はこのときの状態を示している。
【0035】プラスチックレンズ22は接着剤25等に
より直接鏡筒23に固定してはいないが、レンズ21と
鏡筒23に挟み込まれている為に、その位置がずれるこ
とはない。また、プラスチックレンズ22と鏡筒23の
線膨張係数等が大きく異なるときには接着剤に弾性接着
剤を用いるのが良くこれによれば熱等によるプラスチッ
クレンズ22の膨張や収縮を接着剤25により吸収する
ことができ、プラスチックレンズ22が熱等により変形
するのを防止することができる。またプラスチックレン
ズ22を直接接着しないで、これにより接着剤25の硬
化時に生じる接着剤の収縮によりプラスチックレンズ2
2が変形するのを防止している。
【0036】鏡筒23を形成する材料の線膨張係数とプ
ラスチックレンズ22やレンズ21を形成する材料の線
膨張係数に大きな差がないときや、プラスチックレンズ
22やレンズ21より鏡筒23の方が弾性が大きい等の
場合には、図2の実施例1のように鏡筒23をかしめる
ことによりレンズ21とプラスチックレンズ22を固定
しても良い。また公知の押え環やCリングによりレンズ
21とプラスチックレンズ22を保持しても良い。
【0037】本実施例ではレンズ21を左側に凸面を向
けたメニスカス状の負レンズ、プラスチックレンズ22
を両レンズ面が凹面の負レンズの場合を示したが、マー
ジナルコンタクトする両レンズ面が双方共に対向した凹
面であればレンズ21とプラスチックレンズ22はどの
ような形状であっても良い。
【0038】図4の実施例3において31はレンズ、3
2はプラスチックレンズ、33はレンズ31とプラスチ
ックレンズ32を保持する鏡筒、34は光軸、35はレ
ンズ31を鏡筒33へ固定する接着剤である。プラスチ
ックレンズ32は周辺部にレンズ31と接触する平面よ
り成る接触部32aを有している。レンズ31は周辺部
にプラスチックレンズ32と接触する平面より成る接触
部31bを有している。
【0039】また、レンズ31はその外周部に鏡筒33
と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及び光軸と垂直
方向の位置決め作用をする嵌合部31aを有している。
鏡筒33はプラスチックレンズ32の右側のレンズ面の
曲面と同じ曲面形状のプラスチックレンズ32の受け面
33aと接着剤35のスペース33bを有している。プ
ラスチックレンズ32と鏡筒33はその光軸方向におい
てのみ右側のレンズ面と受け面33aとが接触し、光軸
34と垂直方向にはクリアランスを有している。
【0040】本実施例における組立方法としては、まず
鏡筒33にプラスチックレンズ32をプラスチックレン
ズの右側のレンズ面が受け面33aと接触するように図
中矢印SA方向より挿入し、次にレンズ31を図中矢印
SA方向よりレンズ31の接触部31bがプラスチック
レンズ32の接触部32aと接触するように挿入してい
る。このときプラスチックレンズ32はその外周部で鏡
筒33と嵌合させたり圧入したりするとプラスチックレ
ンズ32に変形を生じる恐れがある為、プラスチックレ
ンズ32の外径は鏡筒33の内径より小さく設定してい
る。
【0041】また、接触部31bと接触部32aは光軸
34と垂直な面となっている。そしてこの為鏡筒33を
固定し、図中矢印SA方向よりレンズ31に荷重を加え
るとレンズ31は鏡筒33と嵌合している為、光軸34
に対し殆ど傾くことなく光軸34と平行に図中右方向へ
移動し、プラスチックレンズ32に接触する。更にレン
ズ31に荷重を加えると受け面33aとレンズ31の接
触部31bに規制され、プラスチックレンズ32は光軸
34と垂直方向へ移動し、レンズ31とプラスチックレ
ンズ32の中心が光軸34と一致した状態となる。そし
てスペース33bに接着剤35を注入し、これによりレ
ンズ31と鏡筒33を固定している。図4はこのときの
状態を示している。
【0042】プラスチックレンズ32は接着剤35等に
より直接鏡筒33に固定されてはいないがレンズ31と
鏡筒33に挟み込まれている為にその位置がずれること
はない。またプラスチックレンズ32と鏡筒33の線膨
張係数等が大きく異なるときには接着剤に弾性接着剤を
用いるのが良く、これによれば熱等によるプラスチック
レンズ32の膨張・収縮を接着剤35により吸収するこ
とができ、プラスチックレンズ32が熱等により変形す
るのを防止することができる。
【0043】また、プラスチックレンズ32を直接、接
着しないでこれにより接着剤35の硬化時に生じる接着
剤の収縮によりプラスチックレンズ32が変形するのを
防止している。
【0044】鏡筒33を形成する材料の線膨張係数とプ
ラスチックレンズ31やレンズ32を形成する材料の線
膨張係数に大きな差がないときや、プラスチックレンズ
31やレンズ32より鏡筒33の方が弾性が大きい等の
場合には、図2の実施例1のように鏡筒33をかしめる
ことによりプラスチックレンズ31とレンズ32を固定
しても良い。また従来よりレンズ保持に用いられている
押え環やCリングによりプラスチックレンズ31,レン
ズ32を保持しても良い。
【0045】尚、本実施例においてレンズ31とプラス
チックレンズ32の形状は光軸34と垂直な接触部(3
1b,32a)が設けられる形状であればどのような形
状であっても良い。
【0046】図5の実施例4において41はガラス材よ
り成るレンズ、42はプラスチックレンズである。43
はレンズ41とプラスチックレンズ42を保持する鏡筒
である。プラスチックレンズ42はレンズ41との接触
部42aを有し、レンズ41はプラスチックレンズ42
との接触部41bを有している。
【0047】また、レンズ41はその外周部に鏡筒43
と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及び光軸と垂直
方向の位置決め作用をする嵌合部41aを有している。
また鏡筒43はプラスチックレンズ42の右側のレンズ
面の曲面と同じ曲面形状のプラスチックレンズ22の受
け面23aと接着剤45を塗布する為のスペース43b
を有している。24は光軸、45はレンズ41と鏡筒4
3を固定する接着剤である。プラスチックレンズ42と
鏡筒43はその光軸44方向においてのみ右側のレンズ
面と受け面43aとが接触し、光軸44と垂直方向には
クリアランスを有している。
【0048】本実施例において組立方法としては、まず
鏡筒43にプラスチックレンズ42を右側のレンズ面が
受け面43aと接触するように図中、矢印SA方向より
挿入し、次にレンズ41を図中矢印SA方向にレンズ4
1の接触部41bがプラスチックレンズ42の接触部4
2aと接触するように挿入している。このときプラスチ
ックレンズ42はその外周部で鏡筒43と嵌合させた
り、圧入したりするとプラスチックレンズ42に変形を
生じる恐れが大きいのでプラスチックレンズ42の外径
は鏡筒43の内径より小さく設定している。また、接触
部41bと接触部42aは光軸44と垂直な面となって
いる。
【0049】そして鏡筒43を固定し、図中矢印SA方
向へレンズ41に荷重を加えるとレンズ41は鏡筒43
と嵌合している為、光軸44に対し、殆ど傾くことなく
光軸44に平行に図中右方向へ移動し、プラスチックレ
ンズ42に接触する。更にレンズ41に荷重を加えると
受け面43aとレンズ41の接触部41bに規制されプ
ラスチックレンズ42は光軸44と垂直方向へ移動し、
レンズ41とプラスチックレンズ42の中心が光軸44
と一致した状態となる。そしてスペース43bに接着剤
45を注入し、レンズ41と鏡筒43を固定する。図5
はこのときの状態を示している。
【0050】プラスチックレンズ42は接着剤45等に
より直接鏡筒43に固定してはいないが、レンズ41と
鏡筒43に挟み込まれている為に、その位置がずれるこ
とはない。また、プラスチックレンズ42と鏡筒43の
線膨張係数等が大きく異なるときには接着剤に弾性接着
剤を用いるのが良くこれによれば熱等によるプラスチッ
クレンズ42の膨張や収縮を接着剤45により吸収する
ことができ、プラスチックレンズ42が熱等により変形
するのを防止することができる。またプラスチックレン
ズ42を直接接着しないで、これにより接着剤45の硬
化時に生じる接着剤の収縮によりプラスチックレンズ4
2が変形するのを防止している。
【0051】鏡筒43を形成する材料の線膨張係数とプ
ラスチックレンズ42やレンズ41を形成する材料の線
膨張係数に大きな差がないときや、プラスチックレンズ
42やレンズ41より鏡筒43の方が弾性が大きい等の
場合には、図2の実施例1のように鏡筒43をかしめる
ことによりレンズ41とプラスチックレンズ42を固定
しても良い。また公知の押え環やCリングによりレンズ
41とプラスチックレンズ42を保持しても良い。
【0052】本実施例ではレンズ41を左側に凸面を向
けたメニスカス状の負レンズ、プラスチックレンズ42
を両レンズ面が凹面の負レンズの場合を示したが、接触
部41bと42aとが光軸44に対して垂直な面となる
形状であればレンズ41とプラスチックレンズ42はど
のような形状であっても良い。
【0053】図6の実施例5において51はガラス材よ
り成るレンズ、52はプラスチックレンズであり、後述
する方法でレンズ51とマージナルコンタクトしてい
る。53はレンズ51とプラスチックレンズ52を保持
する鏡筒である。プラスチックレンズ52はレンズ51
の右側の曲面と同じ曲面を有する部分52aを有し、こ
の部分52bでレンズ51とプラスチックレンズ52は
接触(マージナルコンタクト)している。
【0054】また、レンズ51はその外周部に鏡筒53
と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及び光軸と垂直
方向の位置決め作用をする嵌合部51aを有し、また、
鏡筒53はプラスチックレンズ52の右側のレンズ面の
曲面と同じ曲面形状のプラスチックレンズ52の受け面
53aと接着剤55を塗布する為のスペース53bを有
している。54は光軸、55はレンズ51と鏡筒53を
固定する接着剤である。プラスチックレンズ52と鏡筒
53はその光軸54方向においてのみ右側のレンズ面と
受け面53aとが接触し、光軸54と垂直方向にはクリ
アランスを有している。
【0055】本実施例において組立方法としては、まず
鏡筒53にプラスチックレンズ52を右側のレンズ面が
受け面53aと接触するように図中、矢印SA方向より
挿入し、次にレンズ51を図中矢印SA方向にレンズ5
1の右側の面がプラスチックレンズ52の部分52aと
接触するように挿入している。このときプラスチックレ
ンズ52はその外周部で鏡筒53と嵌合させたり、圧入
したりするとプラスチックレンズ52に変形を生じる恐
れが大きいのでプラスチックレンズ52の外径は鏡筒5
3の内径より小さく設定している。
【0056】そして鏡筒53を固定し、図中矢印SA方
向へレンズ51に荷重を加えるとレンズ51は鏡筒53
と嵌合している為、光軸54に対し、殆ど傾くことなく
光軸54に平行に図中右方向へ移動し、プラスチックレ
ンズ52に接触する。更にレンズ51に荷重を加えると
受け面53aとレンズ51の図中右側の曲面に規制さ
れ、レンズ51とプラスチックレンズ52の中心が光軸
54と一致した状態となる。そしてスペース53bに接
着剤55を注入し、レンズ51と鏡筒53を固定する。
図6はこのときの状態を示している。
【0057】プラスチックレンズ52は接着剤55等に
より直接鏡筒53に固定してはいないが、レンズ51と
鏡筒53に挟み込まれている為に、その位置がずれるこ
とはない。また、プラスチックレンズ52と鏡筒53の
線膨張係数等が大きく異なるときには接着剤に弾性接着
剤を用いるのが良くこれによれば熱等によるプラスチッ
クレンズ52の膨張や収縮を接着剤55により吸収する
ことができ、プラスチックレンズ52が熱等により変形
するのを防止することができる。またプラスチックレン
ズ52を直接接着しないで、これにより接着剤55の硬
化時に生じる接着剤の収縮によりプラスチックレンズ5
2が変形するのを防止している。
【0058】鏡筒53を形成する材料の線膨張係数とプ
ラスチックレンズ52やレンズ51を形成する材料の線
膨張係数に大きな差がないときや、プラスチックレンズ
52やレンズ51より鏡筒53の方が弾性が大きい等の
場合には、図2の実施例1のように鏡筒53をかしめる
ことによりレンズ51とプラスチックレンズ52を固定
しても良い。また公知の押え環やCリングによりレンズ
51とプラスチックレンズ52を保持しても良い。
【0059】本実施例ではレンズ51とプラスチックレ
ンズ52を共に左側に凸面を向けたメニスカス状のレン
ズの場合を示したが、マージナルコンタクトする両レン
ズ面が双方共に同方向に向いた面であればレンズ51と
プラスチックレンズ52はどのような形状であっても良
い。
【0060】図7の実施例6は図6の実施例5に比べて
レンズ71を両レンズ面が凸面形状とし、プラスチック
レンズ72を右側に凸面を向けたメニスカス形状とし、
レンズ71とプラスチックレンズ72とを部分72aで
マージナルコンタクトしている点が異なっており、その
他の基本的な構成は同じである。
【0061】図7の実施例6において71はガラス材よ
り成るレンズ、72はプラスチックレンズであり、後述
する方法でレンズ71とマージナルコンタクトしてい
る。73はレンズ71とプラスチックレンズ72を保持
する鏡筒である。プラスチックレンズ72はレンズ71
の右側の曲面と同じ曲面を有する部分72bを有し、こ
の部分72bでレンズ71とプラスチックレンズ72は
接触(マージナルコンタクト)している。
【0062】また、レンズ71はその外周部に鏡筒73
と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及び光軸と垂直
方向の位置決め作用をする嵌合部71aを有し、また、
鏡筒73はプラスチックレンズ72の右側のレンズ面の
曲面と同じ曲面形状のプラスチックレンズ72の受け面
73aと接着剤75を塗布する為のスペース73bを有
している。74は光軸、75はレンズ71と鏡筒73を
固定する接着剤である。プラスチックレンズ72と鏡筒
73はその光軸74方向においてのみ右側のレンズ面と
受け面73aとが接触し、光軸74と垂直方向にはクリ
アランスを有している。
【0063】本実施例において組立方法は図6の実施例
5と基本的に同じである。
【0064】図8の実施例7において61はガラス材よ
り成るレンズ、62はプラスチックレンズである。63
はレンズ61とプラスチックレンズ62を保持する鏡筒
である。プラスチックレンズ62はレンズ61との接触
部62aを有し、レンズ61はプラスチックレンズ62
との接触部61bを有している。
【0065】また、レンズ61はその外周部に鏡筒63
と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及び光軸と垂直
方向の位置決め作用をする嵌合部61aを有し、また、
鏡筒63はプラスチックレンズ62の右側のレンズ面の
曲面と同じ曲面形状のプラスチックレンズ62の受け面
63aと接着剤65を塗布する為のスペース63bを有
している。64は光軸、65はレンズ61と鏡筒63を
固定する接着剤である。プラスチックレンズ62と鏡筒
63はその光軸64方向においてのみ右側のレンズ面と
受け面63aとが接触し、光軸64と垂直方向にはクリ
アランスを有している。
【0066】本実施例において組立方法としては、まず
鏡筒63にプラスチックレンズ62を右側のレンズ面が
受け面63aと接触するように図中、矢印SA方向より
挿入し、次にレンズ61を図中矢印SA方向にレンズ6
1の右側の面がプラスチックレンズ62の接触部62a
と接触するように挿入している。このときプラスチック
レンズ62はその外周部で鏡筒63と嵌合させたり、圧
入したりするとプラスチックレンズ62に変形を生じる
恐れが大きいのでプラスチックレンズ62の外径は鏡筒
63の内径より小さく設定している。また、接触部61
bと接触部62aは光軸64と垂直な面となっている。
【0067】そして鏡筒63を固定し、図中矢印SA方
向へレンズ61に荷重を加えるとレンズ61は鏡筒63
と嵌合している為、光軸64に対し、殆ど傾くことなく
光軸64に平行に図中右方向へ移動し、プラスチックレ
ンズ62に接触する。更にレンズ61に荷重を加えると
受け面63aとレンズ61の接触部61bに規制されプ
ラスチックレンズ62は光軸64と垂直方向へ移動し、
レンズ61とプラスチックレンズ62の中心が光軸64
と一致した状態となる。そしてスペース63bに接着剤
65を注入し、レンズ61と鏡筒63を固定する。図7
はこのときの状態を示している。
【0068】プラスチックレンズ62は接着剤65等に
より直接鏡筒63に固定してはいないが、レンズ61と
鏡筒63に挟み込まれている為に、その位置がずれるこ
とはない。また、プラスチックレンズ62と鏡筒63の
線膨張係数等が大きく異なるときには接着剤に弾性接着
剤を用いるのが良くこれによれば熱等によるプラスチッ
クレンズ62の膨張や収縮を接着剤65により吸収する
ことができ、プラスチックレンズ62が熱等により変形
するのを防止することができる。またプラスチックレン
ズ62を直接接着しないで、これにより接着剤65の硬
化時に生じる接着剤の収縮によりプラスチックレンズ6
2が変形するのを防止している。
【0069】鏡筒63を形成する材料の線膨張係数とプ
ラスチックレンズ62やレンズ61を形成する材料の線
膨張係数に大きな差がないときや、プラスチックレンズ
62やレンズ61より鏡筒63の方が弾性が大きい等の
場合には、図2の実施例1のように鏡筒63をかしめる
ことによりレンズ61とプラスチックレンズ62を固定
しても良い。また公知の押え環やCリングによりレンズ
61とプラスチックレンズ62を保持しても良い。
【0070】本実施例ではレンズ61とプラスチックレ
ンズ62を共に左側に凸面を向けたメニスカス状のレン
ズの場合を示したが、接触部61bと62aが光軸に対
して垂直な面となる形状であればレンズ61とプラスチ
ックレンズ62はどのような形状であっても良い。
【0071】図9の実施例8は図8の実施例7に比べて
レンズ81を両レンズ面が凸面形状とし、プラスチック
レンズ82を両レンズ面が凹面形状としている点が異な
っているだけで、その他の基本的な構成は同じである。
【0072】図9の実施例8において81はガラス材よ
り成るレンズ、82はプラスチックレンズである。83
はレンズ81とプラスチックレンズ82を保持する鏡筒
である。プラスチックレンズ82はレンズ81との接触
部82aを有し、レンズ81はプラスチックレンズ82
との接触部81bを有している。
【0073】また、レンズ81はその外周部に鏡筒83
と嵌合して光軸と平行方向のガイド作用及び光軸と垂直
方向の位置決め作用をする嵌合部81aを有し、また、
鏡筒83はプラスチックレンズ82の右側のレンズ面の
曲面と同じ形状のプラスチックレンズ82の受け面83
aと接着剤85を塗布する為のスペース83bを有して
いる。84は光軸、85はレンズ81と鏡筒83を固定
する接着剤である。プラスチックレンズ82と鏡筒83
はその光軸84方向においてのみ右側のレンズ面と受け
面83aとが接触し、光軸84と垂直方向にはクリアラ
ンスを有している。
【0074】本実施例において組立方法は図8の実施例
7と基本的に同じである。
【0075】次に図10の実施例9について説明する。
【0076】図10において91,92は何れもプラス
チックレンズ、93はプラスチックレンズ91,92を
保持する鏡筒、94は光軸、95はプラスチックレンズ
91と鏡筒93を固定する接着剤である。プラスチック
レンズ91は光軸94と平行な少なくとも1本のダボ9
1aを有し、鏡筒93の光軸94と平行な穴部93cと
嵌合しており、これにより鏡筒93とプラスチックレン
ズ91との位置関係を決めている。
【0077】プラスチックレンズ92はプラスチックレ
ンズ91の右側の曲面を有する部分92bを有し、この
部分92bでプラスチックレンズ91,92は接触(マ
ージナルコンタクト)している。鏡筒93はプラスチッ
クレンズ92の右側のレンズ面の曲面と同じ曲面形状の
受け面93aを有し、該受け面93aでプラスチックレ
ンズ92と鏡筒93は接触している。また鏡筒93は接
着剤塗布用のスペース93bを有し、ここに接着剤95
を注入し、プラスチックレンズ91と鏡筒93を固定し
ている。またプラスチックレンズ92と鏡筒93はその
光軸94方向においてのみ右側のレンズ面と受け面93
aとが接触し、光軸94と垂直方向にはクリアランスを
有している。またプラスチックレンズ91はダボ91a
でのみ鏡筒93と嵌合している。
【0078】本実施例は実施例1のレンズ11をプラス
チックレンズに変えている。そしてレンズ11と鏡筒1
3との光軸と垂直方向の位置決めを実施例1ではレンズ
の外周部と鏡筒の内周部を嵌合させることにより行って
いるが、本実施例ではプラスチックレンズ91のダボ9
1aと鏡筒93の穴部93cにより行っていることが大
きく異なっている。
【0079】本実施例における組立方法としては、まず
鏡筒93にプラスチックレンズ92を右側のレンズ面が
受け面93aと接触するように図中矢印SA方向より挿
入し、次にプラスチックレンズ91を図中矢印SA方向
にダボ91aと穴部93cが嵌合し、またプラスチック
レンズ91の右側の面がプラスチックレンズ92の部分
92bと接触するように挿入している。このときプラス
チックレンズ91,92はその外周部で鏡筒93と嵌合
させたり、圧入したりするとプラスチックレンズ91,
92に変形を生じる恐れが大きいのでプラスチックレン
ズ91,92の外径は鏡筒23の内径より小さく設定し
ている。
【0080】そして鏡筒93を固定し、図中矢印SA方
向よりプラスチックレンズ91に荷重を加えるとプラス
チックレンズ91と鏡筒93は光軸94と平行なダボ9
1aと穴93cが嵌合している為、プラスチックレンズ
91は光軸94に対し殆ど傾くことなく光軸94と平行
に図中右方向へ移動し、プラスチックレンズ92と接触
する。更にプラスチックレンズ91に荷重を加えるとプ
ラスチックレンズ91の図中右側の曲面と受け面93a
に規制され、プラスチックレンズ91とプラスチックレ
ンズ92の中心が光軸94と一致した状態となる。そし
てスペース93bに接着剤95を注入し、プラスチック
レンズ91と鏡筒93を固定している。図10はこのと
きの状態を示している。
【0081】また、プラスチックレンズ91と92がそ
の外周部で接触しているため、接着剤95がプラスチッ
クレンズ91と92の間に流れ込むことはない。プラス
チックレンズ92は接着剤等により直接鏡筒93に固定
されてはいないが、プラスチックレンズ91と鏡筒93
に挟み込まれている為にその位置がずれることはない。
またプラスチックレンズ91,92と鏡筒93の線膨張
係数が大きく異なるときは、接着剤に弾性接着剤を用い
るのが良く、これによれば熱によるプラスチックレンズ
91,92の膨張、収縮を接着剤95により吸収するこ
とができ、プラスチックレンズ91,92が熱等により
変形するのを防止することができる。またここでは接着
時にプラスチックレンズ91が変形するのを防止する
為、使用する接着剤はその硬化時に生じる収縮が小さい
ものが望ましい。
【0082】また本実施例においてはプラスチックレン
ズ92にプラスチックレンズ91の右側曲面と同じ曲面
を有する部分92bを設けたが、これはプラスチックレ
ンズ91の右側曲面の周辺部にプラスチックレンズ92
の左側曲面と同じ曲面部分を設けても良いし、またプラ
スチックレンズ91の右側曲面の周辺部及びプラスチッ
クレンズ92の左側曲面の周辺部にプラスチックレンズ
91の右側曲面及びプラスチックレンズ92の左側曲面
と異なる曲面部を設けても良いし、またこの部分をテー
パー面としても、本実施例と同じ効果が得られる。
【0083】尚本実施例においてプラスチックレンズ9
2としてガラス等の比較的高剛性の材質を用いても良
い。また接着剤95が鏡筒とプラスチックレンズ91の
隙間より侵入し、プラスチックレンズ92(ガラス等の
レンズでも良い。)と鏡筒93やプラスチックレンズ9
1とを接着しても問題はない。
【0084】次に図11の実施例10について説明す
る。
【0085】図11において101,102は何れもプ
ラスチックレンズ、103はプラスチックレンズ10
1,102を保持する鏡筒、104は光軸、105はプ
ラスチックレンズ101と鏡筒103を固定する接着剤
である。プラスチックレンズ101は光軸104と平行
な少なくとも1本のダボ101aを有し、鏡筒103の
光軸104と平行な穴部103cと嵌合しており、これ
により鏡筒103とプラスチックレンズ101との位置
関係を決めている。
【0086】プラスチックレンズ101,102は光軸
104と垂直な接触部101b,102aを有し、この
接触部101b,102aで双方が接触している。鏡筒
103はプラスチックレンズ102の右側のレンズ面の
曲面と同じ曲面形状の受け面103aを有し、該受け面
103aでプラスチックレンズ102と鏡筒103は接
触している。また鏡筒103は接着剤塗布用のスペース
103bを有し、ここに接着剤105を注入し、プラス
チックレンズ101と鏡筒103を固定している。また
プラスチックレンズ102と鏡筒103はその光軸10
4方向においてのみ右側のレンズ面と受け面103aと
が接触し、光軸104と垂直方向にはクリアランスを有
している。またプラスチックレンズ101はダボ101
aでのみ鏡筒103と嵌合している。
【0087】本実施例は図4の実施例3のレンズ31を
プラスチックレンズに変えている。そしてレンズ31と
鏡筒33との光軸と垂直方向の位置決めを実施例3では
レンズの外周部と鏡筒の内周部を嵌合させることにより
行っているが、本実施例ではプラスチックレンズ101
のダボ101aと鏡筒103の穴部103cにより行っ
ていることが大きく異なっている。
【0088】本実施例における組立方法としては、まず
鏡筒103にプラスチックレンズ102を右側のレンズ
面が受け面103aと接触するように図中矢印SA方向
より挿入し、次にプラスチックレンズ101を図中矢印
SA方向にダボ101aと穴部103cが嵌合し、また
プラスチックレンズ101の接触部101bがプラスチ
ックレンズ102の接触部101bと接触するように挿
入している。このときプラスチックレンズ101,10
2はその外周部で鏡筒103と嵌合させたり、圧入した
りするとプラスチックレンズ101,102に変形を生
じる恐れが大きいのでプラスチックレンズ101,10
2の外径は鏡筒103の内径より小さく設定している。
また接触部101bと接触部102aは光軸104と垂
直な面となっている。
【0089】そして鏡筒103を固定し、図中矢印SA
方向よりプラスチックレンズ101に荷重を加えるとプ
ラスチックレンズ101と鏡筒103は光軸104と平
行なダボ101aと穴103cが嵌合している為、プラ
スチックレンズは光軸104に対し殆ど傾くことなく光
軸104と平行に図中右方向へ移動し、プラスチックレ
ンズ102と接触する。更にプラスチックレンズ101
に荷重を加えると受け面103aとプラスチックレンズ
101の接触部101bに規制され、プラスチックレン
ズ102は光軸104と垂直方向へ移動し、プラスチッ
クレンズ101とプラスチックレンズ102の中心が光
軸104と一致した状態となる。そしてスペース103
bに接着剤105を注入し、プラスチックレンズ101
と鏡筒103を固定している。図11はこのときの状態
を示している。
【0090】また、プラスチックレンズ101と102
がその外周部で接触しているため、接着剤105がプラ
スチックレンズ101と102の間に流れ込むことはな
い。プラスチックレンズ102は接着剤等により直接鏡
筒103に固定されてはいないが、プラスチックレンズ
101と鏡筒103に挟み込まれている為にその位置が
ずれることはない。またプラスチックレンズ101,1
02と鏡筒103の線膨張係数が大きく異なるときは、
接着剤に弾性接着剤を用いるのが良く、これによれば熱
によるプラスチックレンズ101,102の膨張、収縮
を接着剤105により吸収することができ、プラスチッ
クレンズ102が熱等により変形するのを防止すること
ができる。またここでは接着時にプラスチックレンズ1
01が変形するのを防止する為、使用する接着剤はその
硬化時に生じる収縮が小さいものが望ましい。
【0091】本実施例においてプラスチックレンズ10
1,102の形状は双方共に接触部101b,102a
が設けてあればどのような形状であっても良い。またプ
ラスチックレンズ102にガラス等の比較的高剛性の材
質を用いても良い。また接着剤105が鏡筒103とプ
ラスチックレンズ101の隙間より侵入し、プラスチッ
クレンズ102と鏡筒103やプラスチックレンズ10
1とを接着しても問題はない。
【0092】次に図12の実施例11について説明す
る。
【0093】図12において111,113は各々ガラ
ス材より成るレンズ、112はプラスチックレンズ、1
14はレンズ111,113とプラスチックレンズ11
2を保持する鏡筒、115は光軸、116は接着剤であ
る。プラスチックレンズ112はレンズ111の右側の
レンズ面と同じ曲面の部分112aとレンズ113の左
側曲面と同じ曲面を有する部分112bを有し、この部
分112a,112bでレンズ111,113とプラス
チックレンズ112は接触(マージナルコンタクト)し
ている。
【0094】鏡筒114はレンズ113の右側のレンズ
面の曲面と同じ曲面形状の受け面114aを有し、該受
け面114aでレンズ113と鏡筒114は接触してい
る。
【0095】また、レンズ111,113はその外周部
に鏡筒114との嵌合部111a,113aを有してい
る。鏡筒114はレンズ113の受け部114aと接着
剤のスペース114bを有している。プラスチックレン
ズ112はその光軸115方向においてのみ部分112
a,112bでレンズ111,113と接触しており、
光軸と垂直方向には鏡筒114との間にクリアランスを
有している。
【0096】本実施例における組立方法としては、まず
鏡筒114にレンズ113を右側のレンズ面が受け部1
14aと接触するように図中矢印SA方向へ挿入し、次
にプラスチックレンズ112を部分112bがレンズ1
13と接触するように図中矢印SA方向へ挿入し、そし
てレンズ111を図中矢印SA方向にレンズ111の右
側の面がプラスチックレンズ112の部分112bと接
触するように挿入している。
【0097】このときプラスチックレンズ112はその
外周部で鏡筒と嵌合させたり圧入したりするとプラスチ
ックレンズ112に変形を生じる恐れがある為、プラス
チックレンズ112の外径は鏡筒114の内径より小さ
く設定している。そして鏡筒114を固定し、図中矢印
SA方向へレンズ111に荷重を加えるとレンズ111
は鏡筒114と嵌合している為、光軸115に対し殆ど
傾くことなく光軸115に平行に図中右方向へ移動し、
プラスチックレンズ112と接触する。
【0098】更にレンズ111に荷重を加えるとレンズ
111の右側曲面とレンズ113の左側曲面に規制さ
れ、レンズ111,113とプラスチックレンズ112
の中心が光軸115と一致した状態となる(ここでレン
ズ111,113はその外径で鏡筒114の内径と嵌合
している為、その中心は光軸115と一致している)。
そしてスペース114bに接着剤116を注入し、レン
ズ111と鏡筒114を固定している。図12はこのと
きの状態を示している。
【0099】プラスチックレンズ112とレンズ113
は接着剤等により直接鏡筒114に固定されてはいない
が、レンズ111と鏡筒114により挟み込まれている
為にその位置がずれることはない。また、プラスチック
レンズ112と鏡筒114の線膨張係数が大きく異なる
ときには接着剤に弾性接着剤を用いれば熱等によるプラ
スチックレンズ112の膨張と収縮を接着剤116によ
り吸収することができ、プラスチックレンズ112が熱
等により変形するのを防止することができる。また、プ
ラスチックレンズ112を直接接着しないでこれにより
接着剤116の硬化時に収縮するものを用いてもプラス
チックレンズ112が変形したり歪んだりしにくいよう
にしている。
【0100】鏡筒114を形成する材料の線膨張係数と
プラスチックレンズ112やレンズ111,113を形
成する材料の線膨張係数に大きな差がないときや、プラ
スチックレンズ112やレンズ111,113より鏡筒
114の方が弾性が大きい等の場合には図2の実施例1
に示すように鏡筒114をかしめることによりレンズ1
11,113とプラスチックレンズ112を固定しても
良い。また、従来よりレンズ保持に用いられている押え
環やCリング等によりレンズ111,113、プラスチ
ックレンズ112を保持しても良い。
【0101】次に図13の実施例12について説明す
る。
【0102】図13において121,123は各々ガラ
ス材より成るレンズ、122はプラスチックレンズ、1
24はレンズ121,123とプラスチックレンズ12
2を保持する鏡筒、125は光軸、126は接着剤であ
る。プラスチックレンズ122はレンズ121との接触
部122aとレンズ123の左側曲面と同じ曲面を有す
る部分122bを有し、この部分122bでレンズ12
3とプラスチックレンズ122は接触(マージナルコン
タクト)している。
【0103】鏡筒124はレンズ123の右側のレンズ
面の曲面と同じ曲面形状の受け面124aを有し、該受
け面124aでレンズ123と鏡筒124は接触してい
る。
【0104】また、レンズ121,123はその外周部
に鏡筒124との嵌合部121a,123aを有してい
る。レンズ121は接触部121bを有し、レンズ12
2は接触部122aを有している。鏡筒124はレンズ
123の受け部124aと接着剤のスペース124bを
有している。プラスチックレンズ122はその光軸12
5方向においてのみ接触部122aでレンズ121と接
触し、部分122bでレンズ123と接触しており、光
軸と垂直方向には鏡筒124との間にクリアランスを有
している。
【0105】本実施例における組立方法としては、まず
鏡筒124にレンズ123を右側のレンズ面が受け部1
24aと接触するように図中矢印SA方向へ挿入し、次
にプラスチックレンズ122を部分122bがレンズ1
23と接触するように図中矢印SA方向へ挿入し、そし
てレンズ121を図中矢印SA方向にレンズ121の右
側の面がプラスチックレンズ122の接触部122aと
接触するように挿入している。
【0106】このときプラスチックレンズ122はその
外周部で鏡筒と嵌合させたり圧入したりするとプラスチ
ックレンズ122に変形を生じる恐れがある為、プラス
チックレンズ122の外径は鏡筒124の内径より小さ
く設定している。また、接触部121b,122bは光
軸125と垂直な面となっている。そして鏡筒124を
固定し、図中矢印SA方向へレンズ121に荷重を加え
るとレンズ121は鏡筒124と嵌合している為、光軸
125に対し殆ど傾くことなく光軸125に平行に図中
右方向へ移動し、プラスチックレンズ122と接触す
る。
【0107】更にレンズ121に荷重を加えると接触部
121bとレンズ123の左側曲面に規制され、プラス
チックレンズ122は光軸125と垂直方向へ移動し、
レンズ121,123とプラスチックレンズ122の中
心が光軸125と一致した状態となる(ここでレンズ1
21,123はその外径で鏡筒124の内径と嵌合して
いる為、その中心は光軸125と一致している)。そし
てスペース124bに接着剤126を注入し、レンズ1
21と鏡筒124を固定している。図13はこのときの
状態を示している。
【0108】プラスチックレンズ122とレンズ123
は接着剤等により直接鏡筒124に固定されてはいない
が、レンズ121と鏡筒124により挟み込まれている
為にその位置がずれることはない。また、プラスチック
レンズ122と鏡筒124の線膨張係数が大きく異なる
ときには接着剤に弾性接着剤を用いれば熱等によるプラ
スチックレンズ122の膨張と収縮を接着剤126によ
り吸収することができ、プラスチックレンズ122が熱
等により変形するのを防止することができる。また、プ
ラスチックレンズ122を直接接着しないでこれにより
接着剤126の硬化時に収縮するものを用いてもプラス
チックレンズ122が変形したり歪んだりしにくいよう
にしている。
【0109】鏡筒124を形成する材料の線膨張係数と
プラスチックレンズ122やレンズ121,123を形
成する材料の線膨張係数に大きな差がないときや、プラ
スチックレンズ122やレンズ121,123より鏡筒
124の方が弾性が大きい等の場合には図2の実施例1
に示すように鏡筒124をかしめることによりレンズ1
21,123とプラスチックレンズ122を固定しても
良い。また、従来よりレンズ保持に用いられている押え
環やCリング等によりレンズ121,123、プラスチ
ックレンズ122を保持しても良い。
【0110】尚、以上の各実施例においてマージナルコ
ンタクトにより接触する複数のレンズのうち少なくとも
1枚をプラスチックレンズとしたが、これはプラスチッ
クレンズに限られるものではなく、レンズ材質は前記各
実施例のレンズ形状が得られる材質ならばどのようなも
のでも良い。
【0111】各実施例を構成するレンズのうち少なくと
も1枚をプラスチックレンズとしたのは、各前記実施例
の形状のレンズを製作しやすく、且つ得られる効果が最
も顕著な場合の為である。前記各実施例でのレンズにプ
ラスチックレンズではなく高剛性の材料を用いても、本
発明の効果は得られる。特に近年成形技術の進歩により
前記各実施例のレンズ形状を有するガラスレンズが比較
的容易に製作できるようになった為、前記各実施例のレ
ンズをガラスレンズとしても、本発明の効果は容易に得
られる。
【0112】このように前記各実施例のレンズ材質はプ
ラスチックに限られるものではなくどのような材料でも
良い。また、前記各実施例においてはマージナルコンタ
クト部分のレンズの2つの曲面のうちプラスチックレン
ズ側に他方の曲面と同じ曲面部を設けたが、これは逆に
プラスチックレンズ側のレンズ曲面を他方のレンズ側に
設けても良い。また、この場合、先にも述べたようにプ
ラスチックレンズを用いず、ガラス等の他の材質のレン
ズでも良い。
【0113】また、前記のレンズの曲面は球面だけでな
く非球面でも良い。また、光軸と垂直方向に移動し、光
軸とその中心が一致するレンズとこのレンズを保持する
鏡筒の光軸と垂直方向のクリアランスはこのレンズの外
径と鏡筒の内径の寸法公差に最悪値をふっても干渉せ
ず、且つレンズが温度変化や湿度変化によって膨張・収
縮しても、またレンズの中心が光軸と一致する為に光軸
と垂直方向に移動してもレンズの外径と鏡筒の内径がぶ
つからない程度に設けてあれば良い。
【0114】以上説明したように、上記の各実施例によ
れば、レンズの最も高精度な部分であるレンズ曲面部を
利用し、複数のレンズの位置決めを行っている為、レン
ズの位置調整を行うことなしに従来のマージナルコンタ
クトによるレンズの保持よりも高精度で複数のレンズの
光軸を一致させることができるレンズの保持方法を提供
できる効果がある。
【0115】また、本発明のレンズの保持方法において
は複数のレンズのマージナルコンタクトによる接触部を
面とした為、複数のレンズの光軸方向への接触力を分散
させ、レンズに応力集中が生じにくい為、レンズの材質
によらず、従来マージナルコンタクトによる保持が行え
なかったレンズ、例えばプラスチックレンズにおいても
マージナルコンタクトによるレンズ保持が行え、且つ高
い精度でレンズの中心と光軸を一致させることができる
効果がある。
【0116】また、プラスチックレンズとガラス等の高
剛性材料で形成されるレンズとのマージナルコンタクト
では鏡筒にプラスチックレンズを挿入した後に、前記レ
ンズを挿入し、このレンズと鏡筒を接着剤やCリングや
押さえ環や鏡筒をかしめることにより固定している為、
直接プラスチックレンズにレンズを固定する為の力がか
かりにくく、プラスチックレンズが変形したりプラスチ
ックレンズ曲面が歪みにくいという効果、つまり光学性
能が劣化しにくいという効果がある。
【0117】ここで接着剤でレンズと鏡筒を固定する場
合、接着剤に硬化時に弾性を有する弾性接着剤を用いれ
ば、温度変化や湿度変化によるプラスチックレンズの光
軸方向の膨張、収縮をこの弾性接着剤が吸収する為、プ
ラスチックレンズが変形したり歪みにくいという効果が
ある。また、プラスチックレンズ同士のマージナルコン
タクトではプラスチックレンズと鏡筒の固定に硬化時に
収縮の小さい弾性接着剤を用いれば、プラスチックレン
ズが変形しにくく、且つ歪みにくいという効果がある。
【0118】また、本発明においてはマージナルコンタ
クトにより接触する複数のレンズのうち、光軸と垂直方
向に移動し、その中心が光軸と一致するレンズを除いた
レンズ及びこれらのレンズを保持する鏡筒に光軸と平行
であり、且つ相対的に光軸方向に移動する為のガイド
部、兼、光軸と垂直方向の位置決め部を有している為、
マージナルコンタクトにより接触する複数のレンズの光
軸と鏡筒のレンズ軸を相対的に傾くことなく一致させる
ことができる効果がある。
【0119】また、本発明においては光軸と垂直方向に
移動する為に光軸と垂直な面を有するレンズや外周部に
マージナルコンタクトにより接触するレンズのマージナ
ルコンタクト面側の曲面部を設けたレンズを型により成
形されるレンズとした為、これらのレンズを容易に製作
できるという効果がある。特にこれらのレンズをプラス
チックレンズとすれば、プラスチックレンズはその製作
が非常に容易である為、先に述べた効果と合わせれば得
られる効果は非常に大きなものとなる。
【0120】また本発明においてはレンズ鏡筒のレンズ
受け面をここに接触するレンズ面と同じ曲面とし、また
このレンズの反対側曲面外周部にここに接触する他のレ
ンズの曲面部を設け、この他のレンズ及びレンズ鏡筒に
光軸と平行に移動する為のガイド部兼光軸と垂直方向の
位置決め部を有しており、また前記のレンズ鏡筒と前記
他のレンズが係合している為、接触する複数のレンズの
光軸と鏡筒のレンズ軸を相対的に傾くことなく一致させ
ることができる効果がある。
【0121】また本発明においてはレンズ鏡筒と係合
し、レンズ鏡筒のレンズ軸と光軸が一致した2枚のレン
ズの間に前記2枚のレンズと面で接触し、前記2枚のレ
ンズの少なくとも一方のレンズ曲面に位置決めされるレ
ンズを設けた為、若しくは前記2枚のレンズの少なくと
も一方のレンズ面の外周部にこの2枚のレンズの間に挟
持されるレンズ曲面部を設けた為、接触する複数のレン
ズの光軸と鏡筒のレンズ軸を相対的に傾くことなく一致
させることができる効果がある。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、レンズ周
辺部において互いに接触させて少なくとも2つのレンズ
をレンズ鏡筒に保持する際、互いに接触するレンズ面の
接触面形状及びレンズ鏡筒のレンズ面の受け面の形状等
を適切に設定することにより少なくとも2つのレンズを
高精度にレンズ鏡筒に保持することのできるレンズ保持
鏡筒及びそれを用いた光学機器を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の要部断面図
【図2】本発明の実施例1の要部断面図
【図3】本発明の実施例2の要部断面図
【図4】本発明の実施例3の要部断面図
【図5】本発明の実施例4の要部断面図
【図6】本発明の実施例5の要部断面図
【図7】本発明の実施例6の要部断面図
【図8】本発明の実施例7の要部断面図
【図9】本発明の実施例8の要部断面図
【図10】本発明の実施例9の要部断面図
【図11】本発明の実施例10の要部断面図
【図12】本発明の実施例11の要部断面図
【図13】本発明の実施例12の要部断面図
【図14】従来のレンズ保持鏡筒の要部概略図
【符号の説明】
1,2,11,21,31,41,51,61,71,
81,111,113,121,123 レンズ 12,22,32,42,52,72,82,91,9
2,101,102,112,122 プラスチッ
クレンズ 12a,22a,52a,72a,112a,112
b,122b マージナルコンタクト部 3,13,23,33,43,53,63,73,8
3,93,103,114,124 レンズ鏡筒 13a,23a,33a,43a,53a,63a,7
3a,83a,93a,103a,114a,124a
受け面 4,14,24,34,44,54,64,74,8
4,94,104,115,125 光軸 15,25,35,45,55,65,75,85,9
5,105,116,126 接着剤 31b,32a,41b,42a,61b,62a,8
1b,82a,101b,102a,121b,122
a 接触部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つのレンズをその周辺部に
    おいて光軸方向に互いに接触させてレンズ鏡筒内に該2
    つのレンズのうちの1つのレンズのレンズ面と接し、且
    つ該2つのレンズの光軸方向の位置関係を規制する該レ
    ンズ鏡筒の一部に設けた受け面を利用して保持する際、
    該受け面の形状をそれと接するレンズ面の曲面形状と略
    同一形状としたことを特徴とするレンズ保持鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記2つのレンズは互いにマージナルコ
    ンタクトして接触しており、マージナルコンタクトして
    いる2つのレンズ面のうち一方のレンズ面の周辺領域の
    曲面形状を他方のレンズ面の曲面形状と略一致させてい
    ることを特徴とする請求項1のレンズ保持鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記2つのレンズは各々レンズ周辺部に
    おいて光軸に垂直な平面より成る接触部を有し、該互い
    の接触部を接触させていることを特徴とする請求項1の
    レンズ保持鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記2つのレンズのうち少なくとも1つ
    のレンズLAはそのレンズ周辺部に光軸と平行方向のガ
    イド及び、光軸と垂直方向の位置決めを行う部分を有し
    ていることを特徴とする請求項2又は3のレンズ保持鏡
    筒。
  5. 【請求項5】 前記2つのレンズのうち少なくとも1つ
    は型で成形したものであることを特徴とする請求項1の
    レンズ保持鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記一方のレンズ面側のレンズは型で成
    形したものであることを特徴とする請求項2のレンズ保
    持鏡筒。
  7. 【請求項7】 前記型で成形したレンズの材質はガラス
    又はプラスチックであることを特徴とする請求項5又は
    6のレンズ保持鏡筒。
  8. 【請求項8】 前記レンズLAは他方のレンズを前記レ
    ンズ鏡筒内に挿入した後に同方向から該レンズ鏡筒内に
    挿入し、該他方のレンズに接触して固定されていること
    を特徴とする請求項4のレンズ保持鏡筒。
  9. 【請求項9】 前記レンズLAは前記レンズ鏡筒に接着
    剤で接着して固定されていることを特徴とする請求項8
    のレンズ保持鏡筒。
  10. 【請求項10】 前記接着剤は接着硬化後に弾性を有す
    る弾性接着剤であることを特徴とする請求項9のレンズ
    保持鏡筒。
  11. 【請求項11】 少なくとも3つのレンズを各レンズの
    周辺部において光軸方向に互いに接触させてレンズ鏡筒
    内に保持する際、該レンズ鏡筒の一部に設けたレンズ面
    を受ける受け面の形状を該レンズ面の曲面と略同一の曲
    面形状とし、少なくとも2つの接触面は互いのレンズ面
    がマージナルコンタクトで接触しており、該マージナル
    コンタクトしている2つのレンズ面のうち、一方レンズ
    面の曲面を他方のレンズ面の曲面と同一形状としている
    ことを特徴とするレンズ保持鏡筒。
  12. 【請求項12】 少なくとも3つのレンズを各レンズの
    周辺部において光軸方向に互いに接触させてレンズ鏡筒
    内に保持する際、該レンズ鏡筒の一部に設けたレンズ面
    を受ける受け面の形状を該レンズ面の曲面と略同一の曲
    面形状とし、少なくとも1つの接触面は互いのレンズ面
    がマージナルコンタクトで接触しており、該マージナル
    コンタクトしている2つのレンズ面のうち、一方レンズ
    面の曲面を他方のレンズ面の曲面と同一形状としてお
    り、又少なくとも1つの接触面は光軸と垂直な平面であ
    ることを特徴とするレンズ保持鏡筒。
  13. 【請求項13】 前記3つのレンズのうち少なくとも1
    つのレンズLAはそのレンズ周辺部に光軸と平行方向の
    ガイド及び、光軸と垂直方向の位置決めを行う部分を有
    していることを特徴とする請求項11又は12のレンズ
    保持鏡筒。
  14. 【請求項14】 前記3つのレンズのうち少なくとも1
    つは型で成形したものであることを特徴とする請求項1
    1又は12のレンズ保持鏡筒。
  15. 【請求項15】 前記一方のレンズ面側のレンズは型で
    成形したものであることを特徴とする請求項11又は1
    2のレンズ保持鏡筒。
  16. 【請求項16】 前記光軸と垂直な平面を有する2つの
    レンズのうち、少なくとも一方のレンズは型で成形した
    ものであることを特徴とする請求項12のレンズ保持鏡
    筒。
  17. 【請求項17】 前記型で成形したレンズの材質はガラ
    ス又はプラスチックであることを特徴とする請求項1
    4,15又は16のレンズ保持鏡筒。
  18. 【請求項18】 前記レンズLAは他方のレンズを前記
    レンズ鏡筒内に挿入した後に同方向から該レンズ鏡筒内
    に挿入し、該他方のレンズに接触して固定されているこ
    とを特徴とする請求項13のレンズ保持鏡筒。
  19. 【請求項19】 前記レンズLAは前記レンズ鏡筒に接
    着剤で接着して固定されていることを特徴とする請求項
    18のレンズ保持鏡筒。
  20. 【請求項20】 前記接着剤は接着硬化後に弾性を有す
    る弾性接着剤であることを特徴とする請求項19のレン
    ズ保持鏡筒。
  21. 【請求項21】 請求項1,11又は12のレンズ鏡筒
    を用いることを特徴とする光学機器。
  22. 【請求項22】 レンズ鏡筒の一部に設けた受け面を利
    用してレンズを保持する際、該受け面の形状をそれと接
    するレンズ面の曲面形状と略同一形状としたことを特徴
    とするレンズ保持鏡筒。
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