JPH08272373A - ダクトの音響インピーダンス制御装置 - Google Patents

ダクトの音響インピーダンス制御装置

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JPH08272373A
JPH08272373A JP7071886A JP7188695A JPH08272373A JP H08272373 A JPH08272373 A JP H08272373A JP 7071886 A JP7071886 A JP 7071886A JP 7188695 A JP7188695 A JP 7188695A JP H08272373 A JPH08272373 A JP H08272373A
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sound pressure
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Masaharu Nishimura
正治 西村
Takanori Arai
隆範 新井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】実際に使用されるダクトと同様の音響インピー
ダンスを設定できるとともに、ダクト毎に異なる無反射
条件を簡単に実現できるダクトの音響インピーダンス制
御装置を提供する事。 【構成】ダクト1に備えられた音源(2)から伝播する
音波の伝播経路における上流側に設置され音圧誤差検出
を行なうための一対の音響−電気変換器(12、12)
と、前記音波の伝播経路における下流側に設置される電
気−音響変換器(13)と、前記一対の音響−電気変換
器(12、12)からの出力に基づいて前記ダクト1の
断面での音響インピーダンスを演算する演算手段(10
0)と、この演算手段(100)により演算された音響
インピーダンスが予め設定された目標値になるように前
記電気−音響変換器(13)を作動させる手段(10
0)とを具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダクトに備えられたフ
ァン等により発生する音響を計測する試験装置の無反射
端、ダクト端、ダクト壁、吸音ダクトの内張り材、等の
ダクトに係る音響インピーダンスを制御するためのダク
トの音響インピーダンス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダクト内のファンによる発生音を
計測する試験装置においては、漸次拡大する形状のダク
トに吸音材を備えた無反射端を設置するように規格で決
められている。
【0003】図6は、従来のこの種の試験装置における
試験対象のダクト41およびこのダクト41に設置され
た無反射端43の断面図である。図6に示すように、ダ
クト41内にはファン42が設置されており、さらにダ
クト41の先端には無反射端43が備えられている。こ
の無反射端43は、断面が漸次拡大するラッパ状の金属
体431に吸音材432と吸音材433とが包囲された
構成となっている。吸音材432は無反射端43の基端
部から先端部にかけ直径が徐々に増大する形状をなして
おり、その直径が最大となる箇所に円筒状をなす吸音材
433が備えられている。吸音材432は発泡体または
約24kg/m3 の密度を有するファイバーグラスから
なり、吸音材433は約48kg/m3 の密度を有する
ファイバーグラスからなる。また、前記金属体431に
おいて吸音材432、433により包囲されている面の
約58%程の領域は穴の開けられた状態になっている。
なお直径0.46mのダクト41に対し、吸音材433
の全直径はダクト41の直径の3倍程にもなり、無反射
端43の全長は数mにおよぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方実際に使用される
ダクトにおいては、ファンによる発生音のためにかなり
複雑な音響インピーダンスになると考えられる。しか
し、上述したような装置による試験方法ではそのような
実際的な状況を実現することは不可能であり、実際と同
じ境界条件でファン等の発生音の試験が行なえない状態
であった。
【0005】従来のこの種の試験のための無反射端は、
上述したような非常に大がかりな構成となり、その設置
場所や製作に係る価格等の問題で容易に設置できるもの
ではなかった。また現状では、実際に使用されるダクト
の条件と異なるダクトを用いて発生音の試験を行なって
いるので、実際に使用されるダクトに前記無反射端を設
置した条件での発生音響パワーを正しく計測することは
できなかった。
【0006】そこで、ダクトの複雑な音響的境界条件す
なわち音響インピーダンスを実際に使用されるダクトと
同じように設定でき、無反射端を設置することなくダク
ト毎に異なる無反射条件を簡単に実現できる簡易な試験
設備の実現が必要とされた。
【0007】本発明の目的は、実際に使用されるダクト
と同様の音響インピーダンスを設定できるとともに、ダ
クト毎に異なる無反射条件を簡単に実現できるダクトの
音響インピーダンス制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のダクトの音響インピーダンス
制御装置は以下の如く構成されている。 (1)本発明のダクトの音響インピーダンス制御装置
は、ダクトに備えられた音源から伝播する音波の伝播経
路における上流側に設置され、音圧誤差検出を行なうた
めの一対の音響−電気変換器と、前記音波の伝播経路に
おける下流側に設置される電気−音響変換器と、前記一
対の音響−電気変換器からの出力に基づいて前記ダクト
の断面での音響インピーダンスを演算する演算手段と、
この演算手段により演算された音響インピーダンスが予
め設定された目標値になるように、前記電気−音響変換
器を作動させる手段とから構成されている。 (2)本発明のダクトの音響インピーダンス制御装置
は、ダクトに備えられた音源から伝播する音波の伝播経
路における上流側に設置され、音圧誤差検出を行なうた
めの一対の音響−電気変換器と、前記音波の伝播経路に
おける下流側に設置される電気−音響変換器と、前記一
対の音響−電気変換器の出力から入射波音圧と反射波音
圧とを分離計測する計測手段と、予め設定された音響イ
ンピーダンスの目標値から反射率のインパルス応答を演
算する第1の演算手段と、この第1の演算手段にて演算
された反射率のインパルス応答と前記計測手段にて計測
された入射波音圧とから反射波音圧の目標値を演算する
第2の演算手段と、前記計測手段にて計測された反射波
音圧と前記第2の演算手段にて演算された反射波音圧の
目標値との差を誤差信号とし、その誤差信号が最小とな
るように前記電気−音響変換器の出力を適応制御する手
段とから構成されている。
【0009】
【作用】上記手段(1)(2)を講じた結果、それぞれ
次のような作用が生じる。 (1)本発明のダクトの音響インピーダンス制御装置に
おいては、音波の伝播経路における上流側に設置された
一対の音響−電気変換器にて音圧誤差検出を行ない、そ
の出力に基づいて演算されたダクト断面での音響インピ
ーダンスが予め設定された目標値になるように、音波の
伝播経路における下流側に設置された電気−音響変換器
を作動させるようにしたので、前記目標値をダクトの条
件に設定することにより、実際に使用されるダクトと同
様の音響インピーダンスを設定できるとともに、ダクト
毎に異なる無反射条件を無反射端を設置することなく簡
易な構成で実現できる。 (2)本発明のダクトの音響インピーダンス制御装置に
おいては、一対の音響−電気変換器にて音圧誤差検出を
行ない、その出力から入射波音圧と反射波音圧とを分離
計測し、予め設定された音響インピーダンスの目標値か
ら演算した反射率のインパルス応答と前記入射波音圧と
から反射波音圧の目標値を演算し、分離計測された反射
波音圧と前記目標値との差が最小となるように電気−音
響変換器の出力を適応制御するようにしたので、前記電
気−音響変換器を入射波音圧に合わせて適切に作動させ
ることにより、その断面での音波の反射条件を任意に制
御可能となり、ダクト毎に異なる無反射条件をより適確
に実現できる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係るダクトの音響
インピーダンス制御装置の構成を示す図である。図1に
おいて、1は本実施例で計測の対象となるダクトであ
り、ダクト1内には音源となるファン2が備えられてい
る。また図1において、3、4はダクト1における音響
インピーダンス設定断面を示している。
【0011】ダクト1の下側面には、音源すなわちファ
ン2から音波伝播経路の下流側に向け順次所定の間隔を
もって検出マイクロホン11、誤差マイクロフォン1
2,12、制御スピーカ13が設置されている。検出マ
イクロホン11はファン2の発生音より参照信号を検出
するものである。一対の音響−電気変換器である誤差マ
イクロフォン12,12は、それぞれが音圧検出を行な
ってその音圧誤差を検出するための一対のマイクロフォ
ンであり、両者は間隔Δrをもって設置されている。本
実施例では誤差マイクロフォン12,12より出力され
る音圧をそれぞれP1 、P2 とする。電気−音響変換器
である制御スピーカ13は音波伝播経路の下流側から上
流側即ちファン2側へ反射してくる音波を制御するため
のものである。
【0012】検出マイクロホン11、誤差マイクロフォ
ン12,12、制御スピーカ13はそれぞれアンプフィ
ルタ21、22、22、23(および端子a、b、c、
d)を介してコントローラ100に接続されている。検
出マイクロホン11、誤差マイクロフォン12,12か
ら出力される各測定信号は、アンプフィルタ21、2
2、22を介してコントローラ100に入力される。ま
た後述するコントローラ100からの出力信号はアンプ
フィルタ23を介して制御スピーカ13に出力される。
【0013】コントローラ100は、当該音響インピー
ダンス制御装置の制御全般やその制御のための各種演算
を行なうものであり、基本的には通常の能動音響制御に
用いられるFiltered−X−LMSアルゴリズム
に従って演算処理を行なう。またコントローラ100に
は後述するように、外部より目標とする音響インピーダ
ンスZx(f)が入力される。
【0014】図2の(a)はコントローラ100内の詳
細なブロック図である。コントローラ100内のA/D
変換器31、32、32はそれぞれ図1に示すアンプフ
ィルタ21、22、22に接続されており、D/A変換
器33はアンプフィルタ23に接続されている。またA
/D変換器31には減算器を介してハウリングキャンセ
リングフィルタ101(条件によっては不要)、エラー
パス補償フィルタ102、適応フィルタ103が接続さ
れており、さらにハウリングキャンセリングフィルタ1
01と適応フィルタ103とはD/A変換器33に接続
されている。またエラーパス補償フィルタ102と適応
フィルタ103とはLMSアルゴリズム部104に接続
されており、適応フィルタ103のフィルタ係数はLM
Sアルゴリズム部104によって更新される。一方、A
/D変換器32、32は第1演算部105に接続され、
さらに第1演算部105は第2演算部106に接続され
ている。また第1演算部105と第2演算部106とは
減算器を介してLMSアルゴリズム部104に接続され
ている。
【0015】本実施例の音響インピーダンス制御装置で
は、上述したように誤差マイクロホン12、12対を制
御スピーカ13より音源すなわちファン2に近い側に設
置して、音波伝搬経路の上流側へ反射してくる音波を制
御する。特に問題となるのはダクト1内を平面波が伝播
する相対的に低周波の領域であるが、入射音波に合わせ
て制御スピーカ(電気−音響変換装置)13を作動させ
ることにより反射を調節し、音響インピーダンスを目標
通りにする。そして、この誤差マイクロホン12、12
にて検出される音圧P1 、P2 の二つの信号から、第1
演算部105で入射音圧Pi 、反射音圧Pr を演算す
る。さらに、第2演算部106で前記入射音圧Pi と目
標として与えられた反射係数rx(τ) (図1に示す)と
から反射波の目標値Pr ′を演算する。そしてその後、
前記前記反射音圧Pr と前記目標値Pr ′との差e=P
r −Pr ′が誤差信号107としてLMSアルゴリズム
部104に入力する。なお当該音響インピーダンス制御
装置を無反射端として作動させるには、前記目標値Pr
′=0すなわち誤差信号107をe=Pr −0=Pr
として制御を行なえばよい。
【0016】ダクト1における設定断面3すなわちx=
xでの入射音圧Pi に対する反射音圧Pr の比を周波数
の関数として表わした複素反射率をRx(f)とすると、そ
の値はx=xでの音響インピーダンスZx(f)を用いて次
式(1)のように表わせる。
【0017】 Rx(f)=−(1−Zx(f)/ρc)/(1+Zx(f)/ρc) …(1) ρ:気体密度、c:音速 また、入射音圧Pi 、反射音圧Pr の時刻tにおける波
形をPi(t)、Pr(t)とすると、一般に次式(2)で表わ
せる。
【0018】
【数1】 式(2)でrx(τ) は反射率Rx(f)のインパルスレスポ
ンスであり、次式(3)に示すようにRx(f)を逆フーリ
エ変換することによって得られる。
【0019】rx(τ) =FFT-1(Rx(f)) …(3) そこで目標とするRx(f)が与えられると式(3)で目標
とするrx(τ) を求め、さらに目標とする反射波の時刻
波形Pr ′(t) を計測された入射波の時刻波形Pi(t)か
ら次式(4)にて求める。
【0020】
【数2】
【0021】一方、上記演算部105での入射音圧Pi
(t)、反射音圧Pr(t)の演算は以下のようになる。誤差
マイクロフォン12、12の2点で検出される音圧時刻
波形をP1(t)、P2(t)とすると、x=xでの音圧は、 Px(t)=(P1(t)+P2(t))/2 …(5) となり、x=xでの粒子速度は次式(6)に示すように
なる。
【0022】
【数3】 ここで、Δrは上述したように一対の誤差マイクロフォ
ン12、12の間隔である。また、入射音圧Pi(t)、反
射音圧Pr(t)は、x=xでの音圧Px(t)、粒子速度Ux
(t)から以下のように表わせる。
【0023】 Pi(t)=(Px(t)+ρcUx(t))/2 …(7) Pr(t)=(Px(t)−ρcUx(t))/2 …(8) 図2の(b)は、制御スピーカ13の電気−音響変換器
としての作用および音響インピーダンスとの関係を説明
するための図である。図2の(b)に示すダクト1にお
いて、音響インピーダンス設定位置x=xにおける音圧
をPx 、粒子速度をUx 、これらの入射波成分をPix、
Uix、反射波成分をPrx、Urxとし、制御スピーカ13
が設置された位置x=0において、それぞれ音圧P0 、
粒子速度U0 、入射波成分Pi0、入射波成分Ui0、反射
波成分Pr0、反射波成分Ur0とすると、以下の式(9)
〜(14)ようになる。
【0024】 Px =Pix+Prx …(9) Ux =Uix+Urx=Pix/ρc−Prx/ρc …(10) ρ:密度、c:音速 P0 =Pi0+Pr0 …(11) U0 =Ui0+Ur0=Pi0/ρc−Pr0/ρc …(12) Pix=Pi0e-ikx …(13) k :波数 Prx=Pr0eikx …(14) x=xにおける目標の音響インピーダンスをZx とする
と、 Zx =Px /Ux =(Pix+Prx)/(Pix/ρc−Prx/ρc) =ρc(1+rx )/(1−rx ) …(15) となる。ここで、x=xでの反射率は、 rx =Prx/Pix=Pr0eikx /Pi0e-ikx=r0 e2ikx …(16) x=0での反射率は、 r0 =Pr0/Pi0=rx e-2ikx …(17) となる。また、 rx =−(1−Zx /ρc)/(1+Zx /ρc) …(18) となる。一方、式(12)から、 U0 =Pi0/ρc(1−r0 ) =Pixeikx /ρc(1−rx e-2ikx ) =Pix/ρc(eikx −rx e-ikx) …(19) となる。よって目標とするx=xでの音響インピーダン
スZx を決めると、式(18)からrx が決まり、計測
される入射音圧Pixに応じて式(19)で与えられるU
0 のように、制御スピーカ13のダイヤグラムを作動さ
せればよい。つまり、式(19)の関係をもって制御ス
ピーカ13を作動させることにより、x=x点での音響
インピーダンスを、目標通りZx とすることが可能とな
る。
【0025】なお図2の(a)では、通常の適応制御ア
ルゴリズムが使えるように検出マイクロホンを設置して
参照信号を検出するが、ファンの回転に同期した音に対
しては回転パルスを参照してもよい。また、ファンの回
転に同期した音や狭帯域ランダム音の制御の場合は、音
圧P1 またはP2 のうちどちらかをハウリングキャンセ
ラーを働かせた上で参照信号としてもよい。さらに、音
源がスピーカである場合は、そのスピーカへ入力する信
号を分岐して参照信号とすればよい。
【0026】図3〜図5は本発明の音響インピーダンス
制御装置を実際のダクトに適用して得られた結果を示す
図である。図3は音響インピーダンス制御装置を作動し
ない場合、図4は無反射端条件を設定した場合、図5は
完全剛壁端を設定した場合の音圧反射率と音響インピー
ダンスとを示している。図3〜図5における(a)に示
す音圧反射率、(b)に示す音響インピーダンスとも、
周波数に対する複素関数であり、その複素量を周波数ご
とに振幅(Gain)、位相(Phase)で表わした
グラフである。
【0027】図3に示すように、当該音響インピーダン
ス制御装置を作動しない場合本来のダクトの特性がその
まま表わされている。また図4に示すように、無反射端
条件を設定した場合、結果として反射率のゲインが制御
した周波数範囲でほぼ0になっており、目標どおりの無
反射条件の制御が行なわれている。さらに図5に示すよ
うに、完全剛壁端を設定した場合、結果として反射率の
ゲインが制御した周波数範囲でほぼ“1”であり、目標
どおり完全反射条件が成り立っている。
【0028】(実施例のまとめ)実施例に示された構成
および作用効果をまとめると次の通りである。 [1]実施例に示されたダクトの音響インピーダンス制
御装置は、ダクト1に備えられた音源(2)から伝播す
る音波の伝播経路における上流側に設置され、音圧誤差
検出を行なうための一対の音響−電気変換器(12、1
2)と、前記音波の伝播経路における下流側に設置され
る電気−音響変換器(13)と、前記一対の音響−電気
変換器(12、12)からの出力に基づいて、前記ダク
ト1の断面での音響インピーダンスを演算する演算手段
(100)と、この演算手段(100)により演算され
た音響インピーダンスが予め設定された目標値になるよ
うに前記電気−音響変換器(13)を作動させる手段
(100)とから構成されている。
【0029】このように上記ダクトの音響インピーダン
ス制御装置においては、音波の伝播経路における上流側
に設置された一対の音響−電気変換器(12、12)に
て音圧誤差検出を行ない、その出力に基づいて演算され
たダクト断面での音響インピーダンスが予め設定された
目標値になるように、音波の伝播経路における下流側に
設置された電気−音響変換器(13)を作動させるよう
にしたので、前記目標値をダクト1の条件に設定するこ
とにより、実際に使用されるダクト1と同様の音響イン
ピーダンスを設定できるとともに、ダクト1毎に異なる
無反射条件を無反射端を設置することなく簡易な構成で
実現できる。 [2]実施例に示されたダクトの音響インピーダンス制
御装置は、ダクト1に備えられた音源(2)から伝播す
る音波の伝播経路における上流側に設置され、音圧誤差
検出を行なうための一対の音響−電気変換器(12、1
2)と、前記音波の伝播経路における下流側に設置され
る電気−音響変換器(13)と、前記一対の音響−電気
変換器(12、12)の出力から入射波音圧と反射波音
圧とを分離計測する計測手段(105)と、予め設定さ
れた音響インピーダンスの目標値から反射率のインパル
ス応答を演算する第1の演算手段と、この第1の演算手
段にて演算された反射率のインパルス応答と前記計測手
段(105)にて計測された入射波音圧とから反射波音
圧の目標値を演算する第2の演算手段(106)と、前
記計測手段(105)にて計測された反射波音圧と前記
第2の演算手段(106)にて演算された反射波音圧の
目標値との差を誤差信号とし、その誤差信号が最小とな
るように前記電気−音響変換器(103)の出力を適応
制御する手段(100)とから構成されている。
【0030】このように上記ダクトの音響インピーダン
ス制御装置においては、一対の音響−電気変換器(1
2、12)にて音圧誤差検出を行ない、その出力から入
射波音圧と反射波音圧とを分離計測し、予め設定された
音響インピーダンスの目標値から演算した反射率のイン
パルス応答と前記入射波音圧とから反射波音圧の目標値
を演算し、分離計測された反射波音圧と前記目標値との
差が最小となるように電気−音響変換器(13)の出力
を適応制御するようにしたので、前記電気−音響変換器
(13)を入射波音圧に合わせて適切に作動させること
により、その断面での音波の反射条件を任意に制御可能
となり、ダクト1毎に異なる無反射条件をより適確に実
現できる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、実際に使用されるダク
トと同様の音響インピーダンスを設定できるとともに、
ダクト毎に異なる無反射条件を簡単に実現できるダクト
の音響インピーダンス制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る、ダクトの音響インピ
ーダンス制御装置の構成を示す図。
【図2】本発明の一実施例に係る図であり、(a)はコ
ントローラ内の詳細なブロック図、(b)は制御スピー
カの電気−音響変換器としての作用および音響インピー
ダンスとの関係を説明するための図。
【図3】本発明の一実施例に係る、音響インピーダンス
制御装置を適用した結果を示す図。
【図4】本発明の一実施例に係る、音響インピーダンス
制御装置を適用した結果を示す図。
【図5】本発明の一実施例に係る、音響インピーダンス
制御装置を適用した結果を示す図。
【図6】従来のダクト内のファンによる発生音を計測す
る試験装置を示す図。
【符号の説明】
1…ダクト 2…ファン 3…音響インピーダンス設定断面 4…音響インピー
ダンス設定断面 11…検出マイクロホン 12…誤差マイク
ロフォン 13…制御スピーカ 21…アンプフィ
ルタ 22…アンプフィルタ 23…アンプフィ
ルタ 100…コントローラ 101…ハウリングキャンセリングフィルタ 102…エラーパス補償フィルタ 103…適応フィ
ルタ 104…LMSアルゴリズム部 105…第1演算
部 106…第2演算部 107…誤差信号 108…参照信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダクトに備えられた音源から伝播する音波
    の伝播経路における上流側に設置され、音圧誤差検出を
    行なうための一対の音響−電気変換器と、 前記音波の伝播経路における下流側に設置される電気−
    音響変換器と、 前記一対の音響−電気変換器からの出力に基づいて前記
    ダクトの断面での音響インピーダンスを演算する演算手
    段と、 この演算手段により演算された音響インピーダンスが予
    め設定された目標値になるように、前記電気−音響変換
    器を作動させる手段と、 を具備したことを特徴とするダクトの音響インピーダン
    ス制御装置。
  2. 【請求項2】ダクトに備えられた音源から伝播する音波
    の伝播経路における上流側に設置され、音圧誤差検出を
    行なうための一対の音響−電気変換器と、 前記音波の伝播経路における下流側に設置される電気−
    音響変換器と、 前記一対の音響−電気変換器の出力から入射波音圧と反
    射波音圧とを分離計測する計測手段と、 予め設定された音響インピーダンスの目標値から反射率
    のインパルス応答を演算する第1の演算手段と、 この第1の演算手段にて演算された反射率のインパルス
    応答と前記計測手段にて計測された入射波音圧とから、
    反射波音圧の目標値を演算する第2の演算手段と、 前記計測手段にて計測された反射波音圧と前記第2の演
    算手段にて演算された反射波音圧の目標値との差を誤差
    信号とし、その誤差信号が最小となるように前記電気−
    音響変換器の出力を適応制御する手段と、 を具備したことを特徴とするダクトの音響インピーダン
    ス制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020153693A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 株式会社東芝 推定装置、推定方法
JP2023509356A (ja) * 2019-12-16 2023-03-08 サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシェ シアンティフィク 壁上の音響波の伝播を制御するための方法および装置

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