JPH0827393A - クロム含有複合酸化物系顔料の溶出6価クロム低減方法 - Google Patents

クロム含有複合酸化物系顔料の溶出6価クロム低減方法

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JPH0827393A
JPH0827393A JP18510894A JP18510894A JPH0827393A JP H0827393 A JPH0827393 A JP H0827393A JP 18510894 A JP18510894 A JP 18510894A JP 18510894 A JP18510894 A JP 18510894A JP H0827393 A JPH0827393 A JP H0827393A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組成成分としてクロムを含む複合酸化物系顔
料からの溶出6価クロムを低減する方法の提供。 【構成】 組成成分としてクロムを含む複合酸化物系顔
料のスラリー中で、該顔料と含水シリカ及び還元能を有
する物質とを接触させし、該顔料をこれらの物質で処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロムを組成成分とし
て含む複合酸化物系顔料粒子からの溶出6価クロムを低
減させるための顔料処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】組成成分としてクロムを含む複合酸化物
系顔料においては、クロムは基本的にはCr23 の3
価の状態で存在し、他の成分と固溶体を形成している。
またこの顔料からの溶出6価クロムの量も、顔料中のク
ロムの含有量、共存物質の種類、焼成条件、水洗状態等
によりかなりの違いがある。例えば、クロムを含む複合
酸化物系顔料としては、組成がCuO−Cr23−M
23 系のブラック顔料、CoO−Al23 −Cr
23 系のグリーン顔料、組成Fe23 −Cr23
−ZnO系ブラウン顔料、組成TiO2 −Sb25
Cr23 系イエロー顔料があり、これらには通常およ
そ2〜300μg/顔料(pig)lgの溶出6価クロ
ムがある。
【0003】一般に、組成成分としてクロムを含む複合
酸化物系顔料の溶出6価クロムの量を低減するために
は、該顔料を十分に水洗したり、チオ硫酸ナトリウム等
の還元剤で処理したり、あるいはクロム酸鉛、クロム酸
亜鉛として不溶物化したりする方法が用いられている。
また、複合酸化物系顔料ではないが、クロム酸鉛顔料の
粒子を緊密な非晶質シリカで被覆し、この被膜上にアン
チモン化合物を沈着させることによって6価クロムの溶
出を極微量にする方法が特開平4−1273号公報に開
示されている。しかしながら、この方法では緊密な非晶
質シリカ膜を生成させるには、該顔料のスラリーを80
℃以上の温度、pHを9.5〜10.5の一定の条件に
保ちながら、これに珪酸アルカリ水溶液を添加する必要
がある。温度及びpHが一定に保たれなければ、シリカ
膜の顔料表面上での生成が一定せず、顔料の特性に違い
が生じる。また、シリカは、SiO2 として顔料に対し
て10重量%以上と多量に使用する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、クロム
含有複合酸化系顔料の溶出6価クロム量を低減さすべく
鋭意研究の結果、組成成分としてクロムを含む複合酸化
物系顔料粒子の表面を含水シリカ及び還元能を有する物
質と共に処理することにより、含水シリカの使用量も少
なくてすみ、かつ常温及び幅広いpH条件という緩やか
な条件下の処理により、容易に6価クロムの溶出を極微
量に抑えられることを見出し本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、組成成
分にクロムを含む複合酸化物顔料のスラリー中で、該顔
料と含水シリカ及び還元能を有する物質とを接触させ、
該顔料をこれらの物質で処理することを特徴とするクロ
ム含有複合酸化物系顔料の溶出6価クロムを低減する方
法が提供される。
【0006】
【作用】組成成分にクロムを含む複合酸化物系顔料を含
水シリカだけで処理した場合、または還元能を有する物
質だけで処理した場合とも、それぞれこの顔料からの6
価クロムの溶出を抑えるためには不十分である。しかし
ながら該顔料を含水シリカ及び還元能を有する物質を複
合して緩やかな条件で処理することにより、この顔料か
らの6価クロムの溶出量を極微量に抑えることができ
る。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を詳しく説明する。本発明で使用する顔料は、組成
成分にクロムを含む複合酸化物系顔料であり、クロムの
酸化物及び他の1種またはそれ以上の金属の酸化物より
成る複合酸化物顔料のことであり、上記のCuO−Cr
23 −Mn23 系ブラック顔料、CoO−Al2
3 −Cr23 系グリーン顔料、Fe23 −Cr2
3 −ZnO系ブラウン顔料、TiO2 −Sb25 −C
23 系イエロー顔料等が挙げられる。
【0008】本発明で使用する含水シリカは、珪酸アル
カリの加水分解生成物及び/又はシリカゾルであり、顔
料の表面にSiO2 を沈着し得るものであればすべて使
用できる。例えば、珪酸ソーダや珪酸カリウム等が利用
可能であり、好ましくは3号珪酸ソーダ溶液である。
【0009】また還元能を有する物質としては、硝酸セ
リウム等のセリウム化合物、三塩化アンチモン、酸化ア
ンチモン等のアンチモン化合物、硫酸鉄(II)等の鉄
化合物、塩化スズ(II)等のスズ化合物、硝酸マンガ
ン(II)等のマンガン化合物、チオ硫酸ナトリウム、
硫酸水素ナトリウム及び亜硝酸ナトリウム等の還元効果
を示す物質であり、顔料成分と反応せず、また顔料の特
性を著しく劣化させる様な物質でなければ特に制限され
ない。好ましくはセリウム塩、アンチモン塩、鉄塩、ス
ズ塩、マンガン塩等の水溶解性の物質であり、処理によ
り顔料表面に沈澱し得る物質の使用がより効果的であ
る。
【0010】含水シリカの使用量は、処理する顔料に対
してSiO2 として0.1〜10重量%が、還元能を有
する物質の使用量は0.01〜10重量%が適当な範囲
であり、いずれも10重量%以上の量で表面処理を施す
と顔料としての特性に影響が出てくるので好ましくな
い。またこれ以上使用しても溶出6価クロムの低減効果
は収斂してしまう。好ましい含水シリカの使用量は、
0.5〜7重量%であり、還元能を有する物質の使用量
は0.1〜5重量%である。
【0011】本発明の方法は、組成成分としてクロムを
含む複合酸化物系顔料を水に分散させた顔料のスラリー
に含水シリカ及び還元能を有する物質を添加して、これ
らと該顔料とを接触させ、該顔料の表面にシリカ及び該
物質を沈澱させる方法である。 該顔料のスラリーは、
あらかじめ顔料を可及的に一次粒子に近ずけるよう分散
処理を施してから含水シリカ及び還元能を有する物質を
添加して処理することが望ましい。顔料の分散処理に
は、例えば、ホモミキサー、サンドミル、コロイドミル
等の顔料の分散に一般的に用いられる分散機が用いられ
る。顔料スラリーの濃度は、通常50〜400g/lで
あり、好ましくは100〜200g/lである。
【0012】この顔料スラリーに、例えば、珪酸アルカ
リ及び還元能を有する物質の水溶液を添加する。これら
の水溶液は、先ず珪酸アルカリの水溶液を添加し、次い
で還元能を有する物質の水溶液を添加しても、また、同
時に両水溶液を添加してもよい。これらの水溶液を顔料
スラリーに添加する場合、顔料スラリーを添加前及び添
加後に特に加温する必要はなく、室温で十分である。最
初に珪酸アルカリ水溶液を添加する場合には、顔料スラ
リーのpHを特に特定の範囲に調整する必要はなく、次
に還元能を有する物質水溶液を添加する場合に、顔料ス
ラリーのpHを7.0〜10.5に保ちながら該物質水
溶液を添加することが好ましい。この範囲外では顔料か
らの6価クロムの溶出量を低減させることは困難とな
る。両水溶液を同時に顔料スラリーに添加する場合に
は、顔料スラリーのpHを上記の範囲に調整しながら添
加することが好ましい。
【0013】以上のようにして珪酸アルカリ及び還元能
を有する物質の水溶液を顔料スラリーに添加し、所望に
より0.5〜数時間熟成させることによって顔料表面に
含水シリカと該物質からの沈澱物を付着させ、あるいは
クロムを還元して安定化した状態で含水シリカを沈着さ
せ、これらで顔料表面を十分に覆うことができる。かく
して、6価クロムの溶出量が極微量に低減された構成成
分としてクロムを含有する複合酸化物系顔料が得られ
る。
【0014】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。特に断りのない限り実施例及び比較
例中の部及び%は重量基準である。なお、顔料からの6
価クロム溶出量は、JIS K 5101−1991に
従い顔料を煮沸浸出して得られた水溶液中の6価クロム
濃度をジフェニルカルバジド吸光光度法(JIS K
0102)により測定した。
【0015】実施例1 硝酸セリウム3.1部に水を加えて完全に溶解し、全体
を100部とした水溶液を調製した。また、組成CuO
−Cr23 −Mn23 の複合酸化物ブラック顔料粉
末100.0部に水を加えて全体を約500部とし、こ
れをホモミキサーにかけて約30分〜1時間ほど解膠し
て顔料スラリーを得た。この顔料スラリーに解膠しなが
ら3号珪酸酸ソーダ水溶液(SiO2 含有量29.0
%)3.4部を室温で添加した。次にこの顔料スラリー
をビーカーに移し変え、十分に撹拌しながらこの顔料ス
ラリーに上記の硝酸セリウム水溶液を、顔料スラリーの
pHがおよそ9になるように5%硫酸でpHを調整しな
がら徐々に滴下した。
【0016】滴下終了後、約30分ほど室温で熟成し、
デカンテーションにより処理された顔料を取り出し、十
分に水洗して残塩を洗い流し、次いで常法により濾過、
乾燥、粉砕工程を経て、顔料表面に含水シリカ及びセリ
ウムの水酸化物が沈澱付着した顔料102.4部を得
た。得られた顔料5gを三角フラスコに0.1gの桁ま
で秤り取り、精製水100mlを加えて、約5分間煮沸
状態にした後、更に5分間煮沸する。煮沸後、水浴(氷
水)にて30分間冷却した後、減量した水を補給し、1
分間振り混ぜた後、5分間静置し、上澄み液の濾過液を
用いて溶出した6価クロムを測定した。この結果、未処
理顔料では溶出Cr6+が2.24ppmだったのに対
し、処理顔料では0.22ppmであった。
【0017】実施例2 酸化アンチモン0.5部を濃塩酸に完全に溶解し、これ
を塩化ナトリウム30部を水100部に完全を溶解した
飽和水溶液に加えた。組成CuO−Cr23 −Mn2
3 の複合酸化物ブラック顔料粉末100.0部に水を
加えて全体を約500部とし、これをホモミキサーにか
けて約30分〜1時間ほど解膠して顔料スラリーを調製
した。この顔料スラリーに、3号珪酸ソーダ溶液3.4
部を室温にて解膠しながら添加した。
【0018】次にこの顔料スラリーに上記の酸化アンチ
モンの食塩飽和水を室温で、攪拌下に徐々に滴下し、こ
の間、顔料スラリーのpHがおよそ9になる様に5%炭
酸ソーダ水溶液でpHを調整した。以下実施例1と同様
にして、顔料表面が含水シリカ及び加水分解されたアン
チモンの水和物沈澱で処理された顔料101.5部を得
た。この処理顔料の溶出Cr6+濃度果は、未処理顔料が
2.24ppmに対して、0.19ppmであった。
【0019】実施例3 チオ硫酸ナトリウム0.7部に水を加えて完全に溶解し
全体を100部とした水溶液を作った。また、組成Cu
O−Cr23 −Mn23 の複合酸化物ブラック顔料
粉末100.0部に水を加えて全体を約500部とし、
これをホモミキサーにかけて約30分〜1時間ほど解膠
して、顔料スラリーを得た。この顔料スラリーに3号珪
酸ソーダ溶液3.4部を解膠しながら室温にて添加し、
さらにこの顔料スラリーに上記のチオ硫酸ナトリウム水
溶液を室温下で徐々に滴下した。その間、顔料スラリー
のpHがおよそ9となるように5%硫酸を用いてpHを
調整した。以下実施例1と同様にして、顔料表面が含水
シリカで処理された顔料101.0部を得た。この処理
顔料の溶出Cr6+濃度を測定した結果は、未処理顔料が
2.24ppmに対して、0.49ppmであった。
【0020】実施例4 酸化アンチモン0.5部を濃塩酸に完全に溶解し、これ
を塩化ナトリウム30部を水100部に完全を溶解した
飽和水溶液に加えた。また、組成CuO−Cr23
Mn23 の複合酸化物グリーン顔料粉末100.0部
に水を加えて全体を約500部とし、これをホモミキサ
ーにかけて約30分〜1時間ほど解膠して、顔料スラリ
ーを調製した。次にこの顔料スラリーをビーカーに移し
変え、十分に攪拌しながら、これに上記の酸化アンチモ
ン水溶液と珪酸ソーダ水溶液を同時に徐々に滴下した。
この間顔料スラリーリーのpHがおよそ9になる様に5
%炭酸ソーダ水溶液を用いてpHを調製した。以下実施
例1と同様にして、顔料表面が含水シリカ及び加水分解
されたアンチモンの水和物沈澱で処理された顔料10
1.5部を得た。この顔料の溶出Cr6+濃度は、未処理
品が28.0ppmに対して、0.18ppmであっ
た。
【0021】実施例5 硝酸セリウム3.1部に水を加えて完全に溶解し、全体
を100部とした水溶液を用意した。また、組成Fe2
3 −Cr23 −ZnOの複合酸化物ブラウン顔料粉
末100.0部に水を加えて全体を約500部とし、こ
れをホモミキサーにかけて約30分〜1時間ほど解膠し
て顔料スラリーリーを得た。この顔料スラリーに、解膠
しながら3号珪酸ソーダ溶液3.4部を室温にて添加し
た。次にこの顔料スラリーをビーカーに移し変え、この
顔料スラリーに撹拌下に上記硝酸セリウム水溶液を、p
Hがおよそ9になる様に5%硫酸を用いてpHを調整し
ながら徐々に滴下した。以下実施例1と同様にして、顔
料表面が含水シリカ及びセリウムの水酸化物沈澱で処理
された顔料102.4部を得た。この顔料の溶出Cr6+
濃度は、未処理顔料が1.9ppmに対して、0.20
ppmであった。
【0022】実施例6 硝酸セリウムを3.1部に水を加えて完全に溶解し全体
を100部とした水溶液を用意した。また、組成TiO
2 −Sb25 −Cr23 の複合酸化物イエロー顔料
粉末100.0部に水を加えて全体を約500部とし、
これをホモミキサーにかけて約30分〜1時間ほど解膠
して顔料スラリーを得た。この顔料スラリーに、解膠し
ながら3号珪酸ソーダ水溶液3.4部を室温にて添加し
た。次にこの顔料スラリーをビーカーに移し変え、十分
に撹拌しながら、これに上記の硝酸セリウム水溶液をp
Hが9になる様に5%硫酸でpHを調整しながら徐々に
滴下した。以下実施例1と同様にして、顔料表面が含水
シリカ及びセリウムの水酸化物沈澱で処理された顔料1
02.4部を得た。この顔料の溶出Cr6+濃度を測定し
た結果は、未処理顔料が2.6ppmに対して、0.1
9ppmであった。
【0023】比較例1 組成CuO−Cr23 −Mn23 の複合酸化物ブラ
ック顔料粉末100.0部に水を加えて全体を約500
部とし、これをホモミキサーにかけて約30分〜1時間
ほど解膠して顔料スラリーを調製した。この顔料スラリ
ーに、解膠しながら3号珪酸ソーダ溶液3.4部を室温
にて加えた。次にこの顔料スラリーをビーカーに移し変
え、十分に撹拌しながら、これに5%硫酸をpHがおよ
そ9になる様にpHを調整しながら徐々に滴下し、顔料
表面に含水シリカのみを折出させ、以下実施例1と同様
にして処理顔料を得た。得られた処理顔料の溶出Cr6+
濃度は1.47ppmであり、未処理顔料に比べては改
良されているものの、実施例1の処理顔料に比べると明
らかに6価クロムの溶出量が多い。
【0024】比較例2 酸化アンチモン0.5部を濃塩酸に完全に溶解し、これ
を塩化ナトリウム30部を水100部に完全を溶解した
飽和水溶液に加えた。また、組成CuO−Cr23
Mn23 の複合酸化物ブラック顔料粉末100.0部
に水を加えて全体を約500部とし、これをホモミキサ
ーにかけて約30分〜1時間ほど解膠した。得られた顔
料スラリーに上記の酸化アンチモンの食塩飽和水溶水を
室温で徐々に滴下し、顔料表面に加水分解されたアンチ
モンの水和物のみを折出させ、実施例1と同様にして処
理顔料を得た。この処理顔料の溶出Cr6+濃度は1.0
ppmであり、未処理顔料に比べては改良されているも
のの、実施例2の処理顔料に比べると明らかに6価クロ
ムの溶出量が多い。
【0025】比較例3 硝酸セリウム3.1部に水を加えて完全に溶解し全体を
100部とした水溶液を用意した。組成CuO−Cr2
3 −Mn23 の複合酸化物ブラック顔料粉末10
0.0部に水を加えて全体を約500部とし、これをホ
モミキサーにかけて約30分〜1時間ほど解膠した。次
にこの顔料スラリーをビーカーに移し変え、十分に撹拌
しながら、これに上記の硝酸セリウム水溶液をpHがお
よそ9になる様にpHを調整しながら徐々に滴下し、顔
料表面にセリウムの水酸化物のみを折出させた処理顔料
を得た。この処理顔料の溶出Cr6+濃度は2.1ppm
であり、実施例1の処理顔料に比べると明らかに6価ク
ロムの溶出量が多い。以上のクロム含有複合酸化物ブラ
ック顔料粉末における処理結果をまとめて表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明方法によれば、クロムを含む複合
酸化物系顔料粒子の表面に、含水シリカ及び還元能を有
する物質の沈澱を、これらの少量の使用及び常温処理、
簡単な処理により、付着せしめることができ、得られた
顔料からの6価クロムの溶出を極微量に抑えることがで
きる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成成分としてクロムを含む複合酸化物
    顔料のスラリー中で、該顔料と含水シリカ及び還元能を
    有する物質とを接触させ、該顔料をこれらの物質で処理
    することを特徴とするクロム含有複合酸化物系顔料の溶
    出6価クロムを低減する方法。
  2. 【請求項2】 前記顔料に対して、含水シリカをSiO
    2 として0.1〜10重量%及び還元能を有する物質を
    0.01〜10重量%使用する請求項1記載のクロム含
    有複合酸化物系顔料の溶出6価クロムを低減する方法。
  3. 【請求項3】 前記顔料と含水シリカ及び還元能を有す
    る物質とを室温で接触させる請求項1記載のクロム含有
    複合酸化物系顔料の溶出6価クロムを低減する方法。
  4. 【請求項4】 還元能を有する物質を顔料スラリーのp
    Hを7.0〜10.5に保ちながら添加する請求項1記
    載のクロム含有複合酸化物系顔料の溶出6価クロムを低
    減する方法。
  5. 【請求項5】 含水シリカが珪酸アルカリの加水分解生
    成物及び/又はシリカゾルである請求項1記載のクロム
    含有複合酸化物系顔料の溶出6価クロムを低減する方
    法。
  6. 【請求項6】 還元能を有する物質が、セリウム化合
    物、アンチモン化合物、鉄化合物、スズ化合物、マンガ
    ン化合物、チオ硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム及
    び亜硝酸ナトリウムから選択される少なくとも一種の物
    質である請求項1記載のクロム含有複合酸化物系顔料の
    溶出6価クロムを低減する方法。
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