JPH08275773A - 微生物及びその培養方法、並びに該微生物を利用した難分解性物質の処理方法 - Google Patents
微生物及びその培養方法、並びに該微生物を利用した難分解性物質の処理方法Info
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- JPH08275773A JPH08275773A JP7071549A JP7154995A JPH08275773A JP H08275773 A JPH08275773 A JP H08275773A JP 7071549 A JP7071549 A JP 7071549A JP 7154995 A JP7154995 A JP 7154995A JP H08275773 A JPH08275773 A JP H08275773A
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Abstract
ることを特徴とする微生物の培養方法、特定の有機化合
物、該有機化合物を分解する微生物及び過酸化水素分解
力を有する酵素からなる組成物、特定の有機化合物の酸
化能又は資化能を示す微生物の培養菌体又は培養菌体成
分を過酸化水素分解力を有する酵素の存在下で該有機化
合物に作用させることを特徴とする該有機化合物の分解
方法、受託番号「FERM P−14773」「FER
M P−14857」のポリビニルアルコール資化菌。 【効果】本発明によって、従来の方法では分離できなか
った微生物が自然界から得ることができる。
Description
法、並びに該微生物を利用した難分解性物質の処理方法
に関する。
処理の方法として、エネルギー損失が少なく、有毒ガス
の発生の心配の無い微生物処理方法が、大変注目されて
いる。しかしながら、廃棄物の中には、合成高分子をは
じめ、微生物による分解を受けにくいものが多数存在す
る。また、処理したい物質を分解する微生物を発見し
て、実際の処理においてその能力を活用したとしても、
その分解能を効果的に発現、維持するのは非常に難しい
問題である。
その培養方法、並びに該微生物を利用した難分解性物質
の処理方法を提供することを目的とする。
題に鑑み、鋭意検討した結果、培地に過酸化水素分解力
を有する酵素を添加することによって得られる微生物
が、ポリビニルアルコール等の難分解性物質の処理等に
効果があることを見い出した。
を有する酵素を添加することを特徴とする微生物の培養
方法、特定の有機化合物、該有機化合物を分解する微生
物及び過酸化水素分解力を有する酵素からなる組成物、
特定の有機化合物の酸化能又は資化能を示す微生物の培
養菌体又は培養菌体成分を、過酸化水素分解力を有する
酵素の存在下で、該有機化合物に作用させることを特徴
とする該有機化合物の分解方法、受託番号「FERM
P−14773」のポリビニルアルコール資化菌、並び
に、受託番号「FERM P−14857」のポリビニ
ルアルコール資化菌である。
素を添加することを特徴とする微生物の培養方法につい
て、説明する。
培養用培地を示し、廃棄物処理槽、排水処理槽等の内容
物も挙げられ、培地形態は、液体、固体等のいずれでも
よい。また、コロニー形成のための寒天培地も含む。
る酵素は、動物起源、植物起源、微生物起源を問わず、
過酸化水素分解力があればいずれも使用できる。
ゼ、NAD+ ペロキシダーゼ、NADP+ ペロキシダー
ゼ、シトクロムペロキシダーゼ、グルタチオンペロキシ
ダーゼ等が例示でき、好ましくは、カタラーゼ、ペロキ
シダーゼである。
0.1 unit/ml〜1000000 unit/ml、好ましく
は、10 unit/ml〜1000 unit/mlである。
おいて1分間に過酸化水素を1μmol分解するのに必
要な酵素量である。
を有する酵素を添加し、通常、10℃〜40℃で、10
〜240時間行う。
は、有機物資化において、過酸化水素を発生しやすい微
生物であり、例えばシトクロムオキシダーゼ試験におい
て陽性を示す細菌である。
アエロモナス属、ビブリオ属、シュードモナス属、フラ
ボバクテリウム属、アルカリゲネス属、ブルセラ属、モ
ラクセラ属、バチルス属等が挙げられる。具体例として
は、シュードモナス属細菌RS605S株「受託番号:
FERM P−14857」が挙げられ、これら以外に
も、ポリビニルアルコール資化菌RS205株「受託番
号:FERM P−14773」が挙げられる。
養するには、通常の微生物培養用培地にポリビニルアル
コールを0.05〜2.0%程度添加し、過酸化水素分
解力を有する酵素を添加することで培養できる。
酸化によって発生した過酸化水素が、菌体近くに局在す
るような条件が好ましい。例えば、寒天培地での固体培
養が挙げられる。
を有する酵素を添加することの理由については、次のよ
うに説明される。
て、様々な酸化酵素を生産し、活用しており、酸化酵素
の中には次式で表わせるような反応を触媒する酵素群が
ある。
もつカタラーゼによって分解解毒されるが、ある種の微
生物においては、カタラーゼ活性が過酸化水素発生量に
追いつかないため、過酸化水素が分解されず、その増殖
が抑制されることがある。そこで、本発明では、培地に
過酸化水素分解力を有する酵素を添加することにより、
このような過酸化水素を分解し、菌の上記Aに相当する
有機化合物の酸化・資化を助長し、菌の増殖を正常、活
性化している。
分解する微生物及び過酸化水素分解力を有する酵素から
なる組成物について説明する。
有機化合物のことであり、培地中のあらゆる天然有機化
合物、合成有機化合物であれば特に制限はなく、一般
に、補酵素等や寒天等の固化剤以外の炭素源である。
グルコース、キシロース、ガラクトース、マンノース等
の糖類、アラニン、リジン、アスパラギン、グルタミン
酸等のアミノ酸類、メタノール、エタノール、エタノー
ルアミン、シクロヘキシルアミン、リンゴ酸、コレステ
ロールが挙げられ、また、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
カプロラクトン、ポリプロピオラクトン、ポリ乳酸、ポ
リブチレンサクシネート等の合成高分子も挙げられ、好
ましくは、ポリビニルアルコールである。
上記有機化合物を炭素源とする寒天培地において過酸化
水素分解力を有する酵素を添加することによって培養さ
れる、該有機化合物を酸化・資化することができる微生
物である。
したシトクロムオキシダーゼ試験において陽性を示す細
菌が挙げられる。
アエロモナス属、ビブリオ属、シュードモナス属、フラ
ボバクテリウム属、アルカリゲネス属、ブルセラ属、モ
ラクセラ属、バチルス属等が挙げられる。具体例として
は、シュードモナス属細菌RS605S株「受託番号:
FERM P−14857」が挙げられ、これら以外に
も、ポリビニルアルコール資化菌RS205株「受託番
号:FERM P−14773」が挙げられる。
力を有する酵素は、前記した通りである。
が、0.1g/l〜10g/l、該有機化合物を分解す
る微生物が、菌体懸濁液として最終濃度が660nmの
吸光度で0.1〜30、過酸化水素分解力を有する酵素
が1000 unit/l 〜1000000 unit/l である。
微生物培養用培地であり、廃棄物処理槽、排水処理槽等
の内容物も挙げられ、培地形態は、液体、固体等のいず
れでもよい。また、コロニー形成のための寒天培地も含
む。
能を示す微生物の培養菌体又は培養菌体成分を、過酸化
水素分解力を有する酵素の存在下で、該有機化合物に作
用させることを特徴とする該有機化合物の分解方法につ
いて説明する。
化又は資化することができる微生物の培養菌体、固定化
した菌体、菌体抽出物、固定化した菌体抽出物、菌体抽
出液、培養液、培養濾液、精製した酵素、固定化した酵
素等を含む。
としては、前記した有機化合物が挙げられ、特に、ポリ
ビニルアルコールが好ましい。
の有機化合物0.1〜10g/lに対し、菌体懸濁液と
して最終濃度が、660nmの吸光度で、0.1以上、
通常は、0.5〜30である。
合物0.1〜10g/lに対し、最終濃度が280nm
の吸光度で、0.1以上、通常は、0.5〜5.0であ
る。
1000 unit/l 〜1000000unit/l である。
の場合は、ポリビニルアルコール資化菌の培養菌体、菌
体抽出物、菌体抽出液、培養液、培養濾液又は精製した
酵素を適量、ポリビニルアルコールを含む溶液、例え
ば、廃水、コンポスト等に添加することによって、ポリ
ビニルアルコールの分解・資化を行うことができる。
濃度に対するポリビニルアルコール資化菌の培養菌体、
菌体抽出物、菌体抽出液、培養液、培養濾液又は精製し
た酵素の量を適宜選択して実施することができる。
資化菌の培養菌体、菌体抽出物、菌体抽出液、培養液、
培養濾液又は精製した酵素を担体に固定化させ、この固
定化させた菌体成分を、ポリビニルアルコールを含む、
例えば、廃水、コンポスト等に作用させることによっ
て、ポリビニルアルコールを分解、資化させることもで
きる。
炭、多孔性ガラス、酸性白土、DEAE−セルロース、
DEAE−セファデックス、DMA−ポリビニルアルコ
ール、セロハン膜、セルロース、ナイロン管等が挙げら
れる。
しては、シュードモナス属、アルカリゲネス属細菌が挙
げられ、具体例としては、シュードモナス属細菌RS6
05S株「受託番号:FERM P−14857」が挙
げられ、これら以外にもポリビニルアルコール資化菌R
S205株「受託番号FERM P−14773」が挙
げられる。
菌体抽出物又は精製した酵素を担体に固定化する方法と
しては、例えば、物理吸着法、イオン結合法、架橋法、
共有結合法が挙げられる。また、ポリアクリルアミド、
寒天等による微生物包括法も適用できる。
酵素を適当な担体に固定化することによって、ポリビニ
ルアルコール資化能菌の濃度を高く維持することがで
き、容易に管理できる等の利点がある。
び受託番号「FERM P−14857」であるポリビ
ニルアルコール資化菌の菌学的性質については、実施例
に示す通りである。
きなかった微生物が、自然界から得ることができる。そ
の結果、今までは、微生物分解されないとされたきた有
機化合物でも、その分解菌が発見される可能性が広が
る。また、種々の微生物の培養生産においても、過酸化
水素分解力を有する酵素を培地に添加することによっ
て、菌の生育を向上させ、物質生産を向上させることも
できる。
アルコール資化におけるカタラーゼ添加の効果 ポリビニルアルコール資化菌RS205株は本発明者ら
が1994年12月1日に、土壌から新たに分離したも
ので、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に
「微生物の表示:RS205」「受託番号:FERM
P−14773」として寄託されている。
の菌学的性質は次の通りである。
育した細胞について以下の形態を調べた。
ズ マニュアル オブ システマチック バクテリオロ
ジー 1巻 1984年(Bergey's manual of systema
tic bacteriology volume 1 1984)」の細菌分類書を参
考にして検討した結果、新種のポリビニルアルコール分
解菌であることが判った。
天培地を下記表3の培地に寒天15gを加えて調製し、
試験区にはカタラーゼを1000unit/ml となるように
添加し、対照区には同培地を熱処理しカタラーゼを失活
させたものを用いた。
(株)クラレ製PVA117(重合度1700、鹸化度
約99%)、使用したカタラーゼは、和光純薬工業
(株)製ウシ肝臓由来カタラーゼ(5900unit/mg )
である。
に、ニュートリエントブロス液体培地(ディフコ社製)
で5日間、30℃で往復振盪培養したRS205株の培
養液を、滅菌水で適宜希釈したものを撒き、30℃で培
養した。
で、直径1mm程度のコロニーが形成され、2週間後に
は、直径2mm程度のコロニーにまで成長し、ポリビニ
ルアルコール資化が認められた。一方、対照区は培養2
週間経過してもコロニー形成は、全く認められなかっ
た。このことから本菌は、ポリビニルアルコールを唯一
の炭素源とした寒天培地においては、過酸化水素分解力
のある酵素を添加することによって、初めてポリビニル
アルコールを資化できることが判った。
コール資化におけるカタラーゼ添加の効果 シュードモナス属細菌RS605S株は、本発明者らが
1995年3月11日に、土壌から新たに分離したもの
で、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に
「微生物の表示:RS605S」「受託番号:FERM
P−14857」として寄託されている。
学的性質は次の通りである。
育した細胞について以下の形態を調べた。
アル オブ システマチック バクテリオロジー 1巻
1984年(Bergey's manual of systematic bacter
iologyvolume 1 1984)」の細菌分類書を参考にして検
討した結果、シュードモナス属に属する細菌であると同
定した。RS605S株を他の公知のシュードモナス属
細菌と比較した場合、菌学的性質がシュードモナス ベ
シキュラリスに近似している。しかしながら、RS60
5S株は、硝酸塩の還元性およびコロニー色調におい
て、シュードモナス ベシキュラリスと相違する。また
他のシュードモナス属細菌のいずれの標準種とも菌学的
性質が相違することから、RS605S株は、シュード
モナス属に属する新菌種と判定した。
た以外は、実施例1と同様に行った。
で、直径1mm程度のコロニーが形成され、1週間後に
は、直径2mm程度のコロニーにまで成長し、ポリビニ
ルアルコール資化が認められた。一方、対照区は培養2
週間経過してもコロニー形成は、全く認められなかっ
た。このことから本菌は、ポリビニルアルコールを唯一
の炭素源とした寒天培地においては、過酸化水素分解力
のある酵素を添加することによって、初めてポリビニル
アルコールを資化できることが判った。
Claims (9)
- 【請求項1】 培地に過酸化水素分解力を有する酵素を
添加することを特徴とする微生物の培養方法。 - 【請求項2】 過酸化水素分解力を有する酵素がカタラ
ーゼ又はペロキシダーゼである請求項1に記載の微生物
の培養方法。 - 【請求項3】 特定の有機化合物、該有機化合物を分解
する微生物及び過酸化水素分解力を有する酵素からなる
組成物。 - 【請求項4】 特定の有機化合物がポリビニルアルコー
ルである請求項3に記載の組成物。 - 【請求項5】 過酸化水素分解力を有する酵素がカタラ
ーゼ又はペロキシダーゼである請求項4に記載の組成
物。 - 【請求項6】 特定の有機化合物の酸化能又は資化能を
示す微生物の培養菌体又は培養菌体成分を、過酸化水素
分解力を有する酵素の存在下で、該有機化合物に作用さ
せることを特徴とする該有機化合物の分解方法。 - 【請求項7】 特定の有機化合物がポリビニルアルコー
ルである請求項6に記載の分解方法。 - 【請求項8】 受託番号「FERM P−14773」
のポリビニルアルコール資化菌。 - 【請求項9】 受託番号「FERM P−14857」
のポリビニルアルコール資化菌。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7071549A JPH08275773A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 微生物及びその培養方法、並びに該微生物を利用した難分解性物質の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7071549A JPH08275773A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 微生物及びその培養方法、並びに該微生物を利用した難分解性物質の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08275773A true JPH08275773A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=13463934
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7071549A Pending JPH08275773A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 微生物及びその培養方法、並びに該微生物を利用した難分解性物質の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08275773A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006500940A (ja) * | 2002-10-01 | 2006-01-12 | メティス バイオテクノロジーズ | 試料中の微生物を検出して、計数するための方法 |
| JP2012245497A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-13 | Miki Riken Kogyo Kk | 廃水処理方法及び廃水処理装置 |
| JP2013116959A (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-13 | Osaka Municipal Technical Research Institute | 文化財からポリビニルアルコールを除去する方法 |
| JP2022152120A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-12 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリビニルアルコール類の分解方法およびポリビニルアルコール分解能を有する微生物 |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP7071549A patent/JPH08275773A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006500940A (ja) * | 2002-10-01 | 2006-01-12 | メティス バイオテクノロジーズ | 試料中の微生物を検出して、計数するための方法 |
| US8883441B2 (en) | 2002-10-01 | 2014-11-11 | Metis Biotechnologies | Method for detecting and counting micro-organisms in a sample |
| JP2012245497A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-13 | Miki Riken Kogyo Kk | 廃水処理方法及び廃水処理装置 |
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| JP2022152120A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-12 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリビニルアルコール類の分解方法およびポリビニルアルコール分解能を有する微生物 |
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