JPH08276254A - 開閉可能な堰を備えたタンディッシュを使用した高清浄度鋼の連鋳方法 - Google Patents
開閉可能な堰を備えたタンディッシュを使用した高清浄度鋼の連鋳方法Info
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- JPH08276254A JPH08276254A JP10035695A JP10035695A JPH08276254A JP H08276254 A JPH08276254 A JP H08276254A JP 10035695 A JP10035695 A JP 10035695A JP 10035695 A JP10035695 A JP 10035695A JP H08276254 A JPH08276254 A JP H08276254A
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Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱間のままで再使用できるタンディッシュを
用いて、定常部,非定常部に拘らず清浄度の高い溶鋼を
連鋳用鋳型に安定供給する。 【構成】 内部に固定堰がない開放空間をもつタンディ
ッシュ本体10と、タンディッシュ本体の底壁に昇降自
在に立設されるタンディッシュ堰20とを備えたタンデ
ィッシュを経て連鋳用鋳型に溶鋼を供給する際、タンデ
ィッシュ堰20の上流側側面から溶鋼2に不活性ガスを
導入する。不活性ガスは、タンディッシュ堰の上面から
導入することもできる。 【効果】 昇降自在な開閉堰21と不活性ガス導入の組
み合わせにより、介在物が溶鋼2から効率よく浮上分離
され、清浄度の高い溶鋼が連鋳用鋳型に注湯される。
用いて、定常部,非定常部に拘らず清浄度の高い溶鋼を
連鋳用鋳型に安定供給する。 【構成】 内部に固定堰がない開放空間をもつタンディ
ッシュ本体10と、タンディッシュ本体の底壁に昇降自
在に立設されるタンディッシュ堰20とを備えたタンデ
ィッシュを経て連鋳用鋳型に溶鋼を供給する際、タンデ
ィッシュ堰20の上流側側面から溶鋼2に不活性ガスを
導入する。不活性ガスは、タンディッシュ堰の上面から
導入することもできる。 【効果】 昇降自在な開閉堰21と不活性ガス導入の組
み合わせにより、介在物が溶鋼2から効率よく浮上分離
され、清浄度の高い溶鋼が連鋳用鋳型に注湯される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間再使用可能で耐火
物施工性に優れたタンディッシュを使用し、介在物を効
率よく浮上分離させながら高清浄度鋼を連続鋳造する方
法に関する。
物施工性に優れたタンディッシュを使用し、介在物を効
率よく浮上分離させながら高清浄度鋼を連続鋳造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】転炉,電気炉等の製錬炉で溶製された溶
鋼は、取鍋に受けられ、RH真空脱ガス等の二次精錬工
程を経由した後、タンディッシュを経て連続鋳造用鋳型
に送り込まれ、連鋳スラブに製造される。スラブの清浄
度を高めるため、製錬炉における操業条件や取鍋内での
精錬条件等に関し種々改良されてきている。取鍋内で
は、各種精錬剤が必要に応じて添加され、溶鋼に含まれ
ている不純物元素が除去される。また、真空処理によっ
て、溶鋼を脱ガスする場合もある。このようにして清浄
度が高められた溶鋼は、タンディッシュを介して連続鋳
造用鋳型に注湯される。しかし、溶鋼は、タンディッシ
ュを通過する間に雰囲気ガスや耐火物ライニングと接触
し、ガス吸収やライニング材の溶出等によって汚染され
易い。また、取鍋からタンディッシュに供給された溶鋼
には、精錬反応によって精製したAl2 O3 等の介在物
が溶鋼から除去されずに残留している。
鋼は、取鍋に受けられ、RH真空脱ガス等の二次精錬工
程を経由した後、タンディッシュを経て連続鋳造用鋳型
に送り込まれ、連鋳スラブに製造される。スラブの清浄
度を高めるため、製錬炉における操業条件や取鍋内での
精錬条件等に関し種々改良されてきている。取鍋内で
は、各種精錬剤が必要に応じて添加され、溶鋼に含まれ
ている不純物元素が除去される。また、真空処理によっ
て、溶鋼を脱ガスする場合もある。このようにして清浄
度が高められた溶鋼は、タンディッシュを介して連続鋳
造用鋳型に注湯される。しかし、溶鋼は、タンディッシ
ュを通過する間に雰囲気ガスや耐火物ライニングと接触
し、ガス吸収やライニング材の溶出等によって汚染され
易い。また、取鍋からタンディッシュに供給された溶鋼
には、精錬反応によって精製したAl2 O3 等の介在物
が溶鋼から除去されずに残留している。
【0003】溶鋼に含まれている介在物は、連鋳時には
浸漬ノズル等を閉塞させる原因となり、鋳造条件を不安
定にする。介在物が連鋳スラブに持ち込まれると、後続
する圧延段階で疵発生原因となり、歩留りを低下させ
る。そこで、タンディッシュ内の溶鋼に含まれている介
在物を除去するため、従来から種々の提案がされてい
る。たとえば、特開平1−224152号公報では、タ
ンディッシュ内で溶鋼の流動方向を強制的に変更させて
上昇流を作り、溶鋼に含まれている介在物の浮上分離を
促進させるように、複数の堰を設けたタンディッシュが
紹介されている。また、特開昭63−72452号公報
では、溶湯流通方向に関し上向きに傾斜した孔を設けた
タンディッシュ堰が紹介されている。
浸漬ノズル等を閉塞させる原因となり、鋳造条件を不安
定にする。介在物が連鋳スラブに持ち込まれると、後続
する圧延段階で疵発生原因となり、歩留りを低下させ
る。そこで、タンディッシュ内の溶鋼に含まれている介
在物を除去するため、従来から種々の提案がされてい
る。たとえば、特開平1−224152号公報では、タ
ンディッシュ内で溶鋼の流動方向を強制的に変更させて
上昇流を作り、溶鋼に含まれている介在物の浮上分離を
促進させるように、複数の堰を設けたタンディッシュが
紹介されている。また、特開昭63−72452号公報
では、溶湯流通方向に関し上向きに傾斜した孔を設けた
タンディッシュ堰が紹介されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】タンディッシュ内部に
堰を設けると、浮上分離効果によって溶鋼の清浄度は確
かに向上する。しかし、上堰や下堰でタンディッシュの
内部空間を複雑に仕切ったものでは、保守管理が面倒に
なり、堰の取り替えに多大の手数が必要になる。また、
堰により溶鋼が汚染される虞れや、注湯初期や注湯末期
に非定常流として連鋳鋳型に流入する溶鋼量が多くな
り、要求清浄度をもつ鋼材の生産歩留りが低下する。ま
た、堰のあるタンディッシュでは、注湯終了期の溶鋼を
タンディッシュから排出するため、タンディッシュの底
面と堰の下部との間に通称「ねずみ通し」といわれる開
口部が設けられている。しかし、ねずみ通しを通過して
短時間に排出されてしまう介在物がかなり多く、堰の浮
上分離効果を著しく低下させる原因となっている。
堰を設けると、浮上分離効果によって溶鋼の清浄度は確
かに向上する。しかし、上堰や下堰でタンディッシュの
内部空間を複雑に仕切ったものでは、保守管理が面倒に
なり、堰の取り替えに多大の手数が必要になる。また、
堰により溶鋼が汚染される虞れや、注湯初期や注湯末期
に非定常流として連鋳鋳型に流入する溶鋼量が多くな
り、要求清浄度をもつ鋼材の生産歩留りが低下する。ま
た、堰のあるタンディッシュでは、注湯終了期の溶鋼を
タンディッシュから排出するため、タンディッシュの底
面と堰の下部との間に通称「ねずみ通し」といわれる開
口部が設けられている。しかし、ねずみ通しを通過して
短時間に排出されてしまう介在物がかなり多く、堰の浮
上分離効果を著しく低下させる原因となっている。
【0005】最近では、生産性を高め且つ耐火物コスト
の低減を図るため、タンディッシュを熱間のままで次の
チャージに使用することが検討されている。この場合、
タンディッシュ内に複数の堰があると、タンディッシュ
内の修復に工数や時間がかかり、熱間のままで次回の使
用に可能な状態にすることができない。この点、タンデ
ィッシュ堰は、可能な限り簡単な構造をもつことが要求
される。しかし、取鍋から注湯された溶鋼は、種々の介
在物を多量に含む。特に注湯終了期には取鍋内に浮遊す
るスラグの影響を受けることから、汚染が著しい。これ
らの汚染された溶鋼が連鋳用鋳型に供給されると、得ら
れる連鋳スラブの品質を低下させる。タンディッシュか
ら連鋳鋳型に流動する汚染溶鋼を可能な限り少なくする
手段としてタンディッシュ堰は極めて有効であり、その
作用を確保した上で構造を簡略化したタンディッシュが
望まれている。
の低減を図るため、タンディッシュを熱間のままで次の
チャージに使用することが検討されている。この場合、
タンディッシュ内に複数の堰があると、タンディッシュ
内の修復に工数や時間がかかり、熱間のままで次回の使
用に可能な状態にすることができない。この点、タンデ
ィッシュ堰は、可能な限り簡単な構造をもつことが要求
される。しかし、取鍋から注湯された溶鋼は、種々の介
在物を多量に含む。特に注湯終了期には取鍋内に浮遊す
るスラグの影響を受けることから、汚染が著しい。これ
らの汚染された溶鋼が連鋳用鋳型に供給されると、得ら
れる連鋳スラブの品質を低下させる。タンディッシュか
ら連鋳鋳型に流動する汚染溶鋼を可能な限り少なくする
手段としてタンディッシュ堰は極めて有効であり、その
作用を確保した上で構造を簡略化したタンディッシュが
望まれている。
【0006】本発明者等は、このような要求に応えるべ
く、タンディッシュ堰を本体底壁に昇降自在に設けたタ
ンディッシュを開発し、特願平7−30214号として
出願した。このタンディッシュでは、非定常状態でタン
ディッシュ堰をタンディッシュ本体から分離することに
よりタンディッシュ内部を大きく開放し、補修作業を極
めて容易にしている。そのため、熱間のままで次のチャ
ージに備えることが可能となる。本発明は、先願で提案
したタンディッシュを更に改良したものであり、タンデ
ィッシュ堰の上流側側面及び/又は上面から不活性ガス
を溶鋼中に吹き込むことにより、介在物の凝集合体及び
浮上分離を促進させ、清浄度が高められた溶鋼を連鋳用
鋳型に注湯し、健全で且つ品質が高位に安定した連鋳片
を得ることを目的とする。
く、タンディッシュ堰を本体底壁に昇降自在に設けたタ
ンディッシュを開発し、特願平7−30214号として
出願した。このタンディッシュでは、非定常状態でタン
ディッシュ堰をタンディッシュ本体から分離することに
よりタンディッシュ内部を大きく開放し、補修作業を極
めて容易にしている。そのため、熱間のままで次のチャ
ージに備えることが可能となる。本発明は、先願で提案
したタンディッシュを更に改良したものであり、タンデ
ィッシュ堰の上流側側面及び/又は上面から不活性ガス
を溶鋼中に吹き込むことにより、介在物の凝集合体及び
浮上分離を促進させ、清浄度が高められた溶鋼を連鋳用
鋳型に注湯し、健全で且つ品質が高位に安定した連鋳片
を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の高清浄度鋼連鋳
方法は、その目的を達成するため、内部に固定堰がない
開放空間をもつタンディッシュ本体と、タンディッシュ
本体の底壁に昇降自在に立設されるタンディッシュ堰と
を備えたタンディッシュを経て連鋳用鋳型に溶鋼を供給
する際、前記タンディッシュ堰の上流側側面から前記溶
鋼に不活性ガスを導入することを特徴とする。不活性ガ
スは、タンディッシュ堰の上面から溶鋼に吹き込むこと
も可能である。更には、タンディッシュ堰の上流側側面
及び上面から不活性ガスを導入してもよい。
方法は、その目的を達成するため、内部に固定堰がない
開放空間をもつタンディッシュ本体と、タンディッシュ
本体の底壁に昇降自在に立設されるタンディッシュ堰と
を備えたタンディッシュを経て連鋳用鋳型に溶鋼を供給
する際、前記タンディッシュ堰の上流側側面から前記溶
鋼に不活性ガスを導入することを特徴とする。不活性ガ
スは、タンディッシュ堰の上面から溶鋼に吹き込むこと
も可能である。更には、タンディッシュ堰の上流側側面
及び上面から不活性ガスを導入してもよい。
【0008】以下、図面を参照しながら、本発明をその
作用と共に具体的に説明する。本発明で使用するタンデ
ィッシュは、図1に示すように、上広がりのタンディッ
シュ本体10にタンディッシュ堰20を昇降可能に設け
ている。タンディッシュ本体10は、耐火レンガを構築
した炉壁11に耐火物ライニング12を施しており、上
広がりの台形状断面をもっている。炉壁11の中間部
に、側面がほぼ垂直に立ち上がった支持壁13が形成さ
れている。タンディッシュ本体10の内部空間は、支持
壁13以外に突出するものはなく、基本的に開放された
空間である。支持壁13は、タンディッシュ本体10の
底壁14近傍では側壁15からほとんど突出していな
い。支持壁13の内側面17は、底壁14からほぼ垂直
に立ち上がっている、そのため、支持壁13の上部は、
図2に示すように、外向きに傾斜している側壁15から
内側に突出する。本実施例のタンディッシュは、内部に
配置されたタンディッシュ堰20を支持壁13で支持す
る構造であるが、支持壁13に替えて側壁15に設けた
溝部でタンディッシュ堰20を支持する構造を採用する
こともできる。
作用と共に具体的に説明する。本発明で使用するタンデ
ィッシュは、図1に示すように、上広がりのタンディッ
シュ本体10にタンディッシュ堰20を昇降可能に設け
ている。タンディッシュ本体10は、耐火レンガを構築
した炉壁11に耐火物ライニング12を施しており、上
広がりの台形状断面をもっている。炉壁11の中間部
に、側面がほぼ垂直に立ち上がった支持壁13が形成さ
れている。タンディッシュ本体10の内部空間は、支持
壁13以外に突出するものはなく、基本的に開放された
空間である。支持壁13は、タンディッシュ本体10の
底壁14近傍では側壁15からほとんど突出していな
い。支持壁13の内側面17は、底壁14からほぼ垂直
に立ち上がっている、そのため、支持壁13の上部は、
図2に示すように、外向きに傾斜している側壁15から
内側に突出する。本実施例のタンディッシュは、内部に
配置されたタンディッシュ堰20を支持壁13で支持す
る構造であるが、支持壁13に替えて側壁15に設けた
溝部でタンディッシュ堰20を支持する構造を採用する
こともできる。
【0009】タンディッシュ堰20は、タンディッシュ
内部への溶鋼の残留を回避するため、支持壁13に沿っ
て昇降する開閉堰21を備えている。開閉堰21の上流
側側面は、多孔質の耐火物24で構成され、堰支持柱2
3の内部に設けられているガス管を通してAr等の不活
性ガスが導入される構造になっている。また、開閉堰2
1の上面も、同様に不活性ガスを導入するため、多孔質
の耐火物で構築してもよい。また、必要に応じ堰頂面か
ら溶鋼湯面までの高さが調節されるように、深さ調整堰
22(図4参照)を開閉堰21と組み合わせたものも使
用される。深さ調整堰22も、開閉堰21と同様に上流
側側面或いは上面が多孔質耐火物で構築され、不活性ガ
スが導入可能な構造になっている。タンディッシュ本体
10は、図3に示すようにタンディッシュカー30に搭
載され、鋳造ポジション及び退避ポジションの間を往復
する。タンディッシュカー30に駆動モータ31が積載
されており、駆動モータ31からの動力が昇降機構32
及び支持アーム33を介してタンディッシュ堰20に伝
えられる。タンディッシュカー30には、タンディッシ
ュカー30の移動やタンディッシュ堰20の昇降を行う
ため、操作パネル等を配置した作業デッキ34が設けら
れている。
内部への溶鋼の残留を回避するため、支持壁13に沿っ
て昇降する開閉堰21を備えている。開閉堰21の上流
側側面は、多孔質の耐火物24で構成され、堰支持柱2
3の内部に設けられているガス管を通してAr等の不活
性ガスが導入される構造になっている。また、開閉堰2
1の上面も、同様に不活性ガスを導入するため、多孔質
の耐火物で構築してもよい。また、必要に応じ堰頂面か
ら溶鋼湯面までの高さが調節されるように、深さ調整堰
22(図4参照)を開閉堰21と組み合わせたものも使
用される。深さ調整堰22も、開閉堰21と同様に上流
側側面或いは上面が多孔質耐火物で構築され、不活性ガ
スが導入可能な構造になっている。タンディッシュ本体
10は、図3に示すようにタンディッシュカー30に搭
載され、鋳造ポジション及び退避ポジションの間を往復
する。タンディッシュカー30に駆動モータ31が積載
されており、駆動モータ31からの動力が昇降機構32
及び支持アーム33を介してタンディッシュ堰20に伝
えられる。タンディッシュカー30には、タンディッシ
ュカー30の移動やタンディッシュ堰20の昇降を行う
ため、操作パネル等を配置した作業デッキ34が設けら
れている。
【0010】開閉堰21、更には深さ調節堰22の昇降
位置は、昇降機構32の移動量によって調整される。取
鍋(図示せず)からロングノズル1を介して供給された
溶鋼2が浸漬ノズル3を経て連鋳用鋳型(図示せず)に
送り込まれる定常状態では、開閉堰21は、図4に示す
ようにタンディッシュ本体10の底壁14に接触した状
態で立設される。他方、深さ調整堰22は、溶鋼2の湯
面から頂面までの深さが適正化されるように、溶鋼2の
湯面に応じて高さ位置が調節される。湯面から深さ調整
堰22の頂面までの距離は、湯面からタンディッシュの
底壁14までの深さの1/3以下に設定することが好ま
しい。深さ調整堰22の頂面の深さがタンディッシュの
底壁14の深さの1/3を超えると、堰本来の堰止め効
果が弱まり、介在物の浮上に十分な上昇流が形成されな
い。溶鋼2をタンディッシュに供給するに際しては、開
閉堰21及び深さ調整堰22の下端面を底壁14の表面
から離間させ、浸漬ノズル3をストッパー4で閉塞して
おく。送り込まれた溶鋼2がタンディッシュ内に溜り、
溶鋼2の湯面がある程度高くなったとき、開閉堰21及
び深さ調整堰22を降下させ、底壁14の表面に接触さ
せる。
位置は、昇降機構32の移動量によって調整される。取
鍋(図示せず)からロングノズル1を介して供給された
溶鋼2が浸漬ノズル3を経て連鋳用鋳型(図示せず)に
送り込まれる定常状態では、開閉堰21は、図4に示す
ようにタンディッシュ本体10の底壁14に接触した状
態で立設される。他方、深さ調整堰22は、溶鋼2の湯
面から頂面までの深さが適正化されるように、溶鋼2の
湯面に応じて高さ位置が調節される。湯面から深さ調整
堰22の頂面までの距離は、湯面からタンディッシュの
底壁14までの深さの1/3以下に設定することが好ま
しい。深さ調整堰22の頂面の深さがタンディッシュの
底壁14の深さの1/3を超えると、堰本来の堰止め効
果が弱まり、介在物の浮上に十分な上昇流が形成されな
い。溶鋼2をタンディッシュに供給するに際しては、開
閉堰21及び深さ調整堰22の下端面を底壁14の表面
から離間させ、浸漬ノズル3をストッパー4で閉塞して
おく。送り込まれた溶鋼2がタンディッシュ内に溜り、
溶鋼2の湯面がある程度高くなったとき、開閉堰21及
び深さ調整堰22を降下させ、底壁14の表面に接触さ
せる。
【0011】この状態で、タンディッシュの内部がタン
ディッシュ堰20によって上流域と下流域に区分され
る。ロングノズル1から供給された溶鋼2は、図4に矢
印で示すように、上流域でタンディッシュ堰20に沿っ
た上昇流5となって湯面近傍まで流動する。この過程
で、溶鋼2に含まれている介在物は、比重差によって溶
鋼2から浮上分離する。このとき、開閉堰21及び深さ
調整堰22の多孔質耐火物24からArガスが導入され
ているので、溶鋼2の内部に生じた気泡によって介在物
が確実に捕捉されると共に、ガス気泡の浮上駆動力が加
わって更に浮上分離が促進される。また、湯面にフラッ
クス層6を浮遊させておくとき、浮上した介在物がフラ
ックス層6に効率よく捕捉される。介在物が浮上分離さ
れた溶鋼2は、清浄度の高い下降流7となって下流域に
流入し、浸漬ノズル3を経て連鋳用鋳型に供給される。
ディッシュ堰20によって上流域と下流域に区分され
る。ロングノズル1から供給された溶鋼2は、図4に矢
印で示すように、上流域でタンディッシュ堰20に沿っ
た上昇流5となって湯面近傍まで流動する。この過程
で、溶鋼2に含まれている介在物は、比重差によって溶
鋼2から浮上分離する。このとき、開閉堰21及び深さ
調整堰22の多孔質耐火物24からArガスが導入され
ているので、溶鋼2の内部に生じた気泡によって介在物
が確実に捕捉されると共に、ガス気泡の浮上駆動力が加
わって更に浮上分離が促進される。また、湯面にフラッ
クス層6を浮遊させておくとき、浮上した介在物がフラ
ックス層6に効率よく捕捉される。介在物が浮上分離さ
れた溶鋼2は、清浄度の高い下降流7となって下流域に
流入し、浸漬ノズル3を経て連鋳用鋳型に供給される。
【0012】浮上分離を効率よく行わせるためには、上
昇流5ができるだけ溶鋼2の湯面近傍を通過する必要が
ある。しかし、連鋳用鋳型への注湯量よりもロングノズ
ル1からの給湯量が多いと、タンディッシュ内の湯面が
上昇する。また、取鍋から供給される溶鋼2が少なくな
った段階や取鍋交換時には、タンディッシュ内の溶鋼は
連鋳の継続に伴って減少し、湯面が低下する。この場
合、溶鋼2の湯面変動に合わせて、深さ調整堰22の高
さ位置を昇降機構32の昇降動作により調整する。たと
えば、定常状態で1200mmの深さで溶鋼2が収容さ
れているタンディッシュにおいては、溶鋼2の湯面から
深さ調整堰22の頂面までの深さが600mm程度に維
持されるように、深さ調整堰22の高さ位置を調整す
る。これによって、タンディッシュ堰20に沿って上昇
する溶鋼2は、介在物の浮上分離に好適な一定条件下で
上流域から下流域に流入する。
昇流5ができるだけ溶鋼2の湯面近傍を通過する必要が
ある。しかし、連鋳用鋳型への注湯量よりもロングノズ
ル1からの給湯量が多いと、タンディッシュ内の湯面が
上昇する。また、取鍋から供給される溶鋼2が少なくな
った段階や取鍋交換時には、タンディッシュ内の溶鋼は
連鋳の継続に伴って減少し、湯面が低下する。この場
合、溶鋼2の湯面変動に合わせて、深さ調整堰22の高
さ位置を昇降機構32の昇降動作により調整する。たと
えば、定常状態で1200mmの深さで溶鋼2が収容さ
れているタンディッシュにおいては、溶鋼2の湯面から
深さ調整堰22の頂面までの深さが600mm程度に維
持されるように、深さ調整堰22の高さ位置を調整す
る。これによって、タンディッシュ堰20に沿って上昇
する溶鋼2は、介在物の浮上分離に好適な一定条件下で
上流域から下流域に流入する。
【0013】1キャスト分の連鋳作業を終了し、次のキ
ャストに備えるときには、開閉堰21及び深さ調整堰2
2を共に昇降機構32によってタンディッシュ本体10
から引き上げる。開閉堰21及び深さ調整堰22を引き
上げたタンディッシュ本体10は、内部に支持壁13だ
けが突出した開放空間であるため、補修作業等が極めて
簡単になる。そのため、熱間のままで次のキャストに備
えることができる。以上の例においては、深さ調整堰2
2を備えたタンディッシュ堰20を使用した場合を説明
したが、深さ調整堰22を省略することも可能である。
この場合、底壁14から定常状態にある湯面までの深さ
の1/3〜4/5の高さをもつ開閉堰21を使用するこ
とが好ましい。これによって、適度な上昇流が形成さ
れ、介在物が効率よく浮上分離されると共に、湯面を極
端に乱すことによる浮上介在物やスラグの侵入等の弊害
も防止される。
ャストに備えるときには、開閉堰21及び深さ調整堰2
2を共に昇降機構32によってタンディッシュ本体10
から引き上げる。開閉堰21及び深さ調整堰22を引き
上げたタンディッシュ本体10は、内部に支持壁13だ
けが突出した開放空間であるため、補修作業等が極めて
簡単になる。そのため、熱間のままで次のキャストに備
えることができる。以上の例においては、深さ調整堰2
2を備えたタンディッシュ堰20を使用した場合を説明
したが、深さ調整堰22を省略することも可能である。
この場合、底壁14から定常状態にある湯面までの深さ
の1/3〜4/5の高さをもつ開閉堰21を使用するこ
とが好ましい。これによって、適度な上昇流が形成さ
れ、介在物が効率よく浮上分離されると共に、湯面を極
端に乱すことによる浮上介在物やスラグの侵入等の弊害
も防止される。
【0014】
【実施例】転炉−RH真空脱ガス工程で溶製した低炭素
Alキルド鋼を、図4に示すタンディッシュを経由して
連続鋳造した。タンディッシュは、定常状態で浴深が1
200mm,溶鋼量が約65トンである。堰の高さは、
定常時で600mmとし、タンディッシュ内の湯面高さ
が変動するときには湯面から深さ調整堰22の頂面まで
の距離が600mmとなるように調整した。また、溶鋼
注入中には、開閉堰21及び深さ調整堰22の上流側側
面からArガスを100Nl/分の流量で導入した。比
較のため、図5に示すように、上流側から下流側に向け
て中央堰41,上堰42外下堰43の順次配置され、中
央堰41及び外下堰43にねずみ通し44が設けられて
いる三重堰40をもつ同容量のタンディッシュを使用し
た。そして、実施例と同様に溶製した低炭素Alキルド
鋼を連続鋳造した。
Alキルド鋼を、図4に示すタンディッシュを経由して
連続鋳造した。タンディッシュは、定常状態で浴深が1
200mm,溶鋼量が約65トンである。堰の高さは、
定常時で600mmとし、タンディッシュ内の湯面高さ
が変動するときには湯面から深さ調整堰22の頂面まで
の距離が600mmとなるように調整した。また、溶鋼
注入中には、開閉堰21及び深さ調整堰22の上流側側
面からArガスを100Nl/分の流量で導入した。比
較のため、図5に示すように、上流側から下流側に向け
て中央堰41,上堰42外下堰43の順次配置され、中
央堰41及び外下堰43にねずみ通し44が設けられて
いる三重堰40をもつ同容量のタンディッシュを使用し
た。そして、実施例と同様に溶製した低炭素Alキルド
鋼を連続鋳造した。
【0015】定常部及び取鍋交換時においてタンディッ
シュ出口で溶鋼をサンプリングし、分析により溶鋼中全
酸素量T.[O]TDを求めた。この溶鋼中全酸素量T.
[O]TDとRH真空脱ガス処理後の溶鋼中全酸素量T.
[O]RHとの比を、介在物排出率ηとして算出した。介
在物排出率ηを、実施例と比較例とを対比して図6に示
す。図6にみられるように、実施例の定常部では、η=
0.2の介在物排出率が得られ、比較例の定常部のη=
0.4に比べて連鋳用鋳型に持ち込まれる介在物が半減
していることが判る。また、取鍋交換時においては、比
較例ではη=0.5と定常部よりも清浄度がやや劣って
いたが、実施例では定常部と同様に介在物排出率がη=
0.2と低位に安定していた。このことから、本発明に
よるとき、清浄度の高い溶鋼を連鋳用鋳型に安定して供
給できることが確認された。
シュ出口で溶鋼をサンプリングし、分析により溶鋼中全
酸素量T.[O]TDを求めた。この溶鋼中全酸素量T.
[O]TDとRH真空脱ガス処理後の溶鋼中全酸素量T.
[O]RHとの比を、介在物排出率ηとして算出した。介
在物排出率ηを、実施例と比較例とを対比して図6に示
す。図6にみられるように、実施例の定常部では、η=
0.2の介在物排出率が得られ、比較例の定常部のη=
0.4に比べて連鋳用鋳型に持ち込まれる介在物が半減
していることが判る。また、取鍋交換時においては、比
較例ではη=0.5と定常部よりも清浄度がやや劣って
いたが、実施例では定常部と同様に介在物排出率がη=
0.2と低位に安定していた。このことから、本発明に
よるとき、清浄度の高い溶鋼を連鋳用鋳型に安定して供
給できることが確認された。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のタンデ
ィッシュは、内部を上流域及び下流域に仕切るタンディ
ッシュ堰を開閉可能に設けたタンディッシュを使用し、
タンディッシュ堰の上流側側面或いは上面から不活性ガ
スを溶鋼中に吹き込んでいる。そのため、タンディッシ
ュ堰に沿って上昇する溶鋼流に随伴されている介在物が
ガス気泡に効率よく捕捉され、浮上分離が促進される。
しかも、湯面から堰上面までの距離を一定に保った状態
で溶鋼が上昇し、不活性ガス吹き込みによる介在物分離
作用を受けるため、定常部,非定常部に拘らず清浄度の
高い溶鋼が連鋳用鋳型に安定供給される。また、タンデ
ィッシュ堰を取り外した状態では、タンディッシュの内
部空間が大きく開放され、補修作業等が極めて簡単にな
り、熱間のままで次のキャストに備えることができる。
ィッシュは、内部を上流域及び下流域に仕切るタンディ
ッシュ堰を開閉可能に設けたタンディッシュを使用し、
タンディッシュ堰の上流側側面或いは上面から不活性ガ
スを溶鋼中に吹き込んでいる。そのため、タンディッシ
ュ堰に沿って上昇する溶鋼流に随伴されている介在物が
ガス気泡に効率よく捕捉され、浮上分離が促進される。
しかも、湯面から堰上面までの距離を一定に保った状態
で溶鋼が上昇し、不活性ガス吹き込みによる介在物分離
作用を受けるため、定常部,非定常部に拘らず清浄度の
高い溶鋼が連鋳用鋳型に安定供給される。また、タンデ
ィッシュ堰を取り外した状態では、タンディッシュの内
部空間が大きく開放され、補修作業等が極めて簡単にな
り、熱間のままで次のキャストに備えることができる。
【図1】 開閉可能なタンディッシュ堰を備えたタンデ
ィッシュ
ィッシュ
【図2】 タンディッシュ本体の斜視図
【図3】 タンディッシュを搭載したタンディッシュカ
ー
ー
【図4】 タンディッシュ内の溶鋼流動を説明する図
【図5】 ねずみ通し付き三重堰を備えたタンディッシ
ュ
ュ
【図6】 介在物排出率を実施例と比較例で対比したグ
ラフ
ラフ
1:ロングノズル 2:溶鋼 3:浸漬ノズル
4:ストッパー 5::上昇流 6:フラックス層
7:下降流 10:タンディッシュ本体 11:炉壁 12:耐火物ライニング 13:支持
壁 14:底壁 15:側壁 17:支持壁の内側面 20:タンデ
ィッシュ堰 21:開閉堰 22:深さ調整堰
23:堰支持柱 24:多孔質耐火物 30:タン
ディッシュカー 31:駆動モータ 32:昇降機
構 33:支持アーム 34:作業デッキ 4
0:三重堰 41:中央下堰 42:上堰 4
3:外下堰 44:ねずみ通し
4:ストッパー 5::上昇流 6:フラックス層
7:下降流 10:タンディッシュ本体 11:炉壁 12:耐火物ライニング 13:支持
壁 14:底壁 15:側壁 17:支持壁の内側面 20:タンデ
ィッシュ堰 21:開閉堰 22:深さ調整堰
23:堰支持柱 24:多孔質耐火物 30:タン
ディッシュカー 31:駆動モータ 32:昇降機
構 33:支持アーム 34:作業デッキ 4
0:三重堰 41:中央下堰 42:上堰 4
3:外下堰 44:ねずみ通し
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に固定堰がない開放空間をもつタン
ディッシュ本体と、タンディッシュ本体の底壁に昇降自
在に立設されるタンディッシュ堰とを備えたタンディッ
シュを経て連鋳用鋳型に溶鋼を供給する際、前記タンデ
ィッシュ堰の上流側側面から前記溶鋼に不活性ガスを導
入することを特徴とする高清浄度鋼の連鋳方法。 - 【請求項2】 内部に固定堰がない開放空間をもつタン
ディッシュ本体と、タンディッシュ本体の底壁に昇降自
在に立設されるタンディッシュ堰とを備えたタンディッ
シュを経て連鋳用鋳型に溶鋼を供給する際、前記タンデ
ィッシュ堰の上面から前記溶鋼に不活性ガスを導入する
ことを特徴とする高清浄度鋼の連鋳方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10035695A JPH08276254A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 開閉可能な堰を備えたタンディッシュを使用した高清浄度鋼の連鋳方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10035695A JPH08276254A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 開閉可能な堰を備えたタンディッシュを使用した高清浄度鋼の連鋳方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08276254A true JPH08276254A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14271817
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10035695A Withdrawn JPH08276254A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 開閉可能な堰を備えたタンディッシュを使用した高清浄度鋼の連鋳方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08276254A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003518439A (ja) * | 1999-12-23 | 2003-06-10 | フンダシオン イナスメット | 新規な鋳造用出湯炉 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP10035695A patent/JPH08276254A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003518439A (ja) * | 1999-12-23 | 2003-06-10 | フンダシオン イナスメット | 新規な鋳造用出湯炉 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |