JPH08276504A - 繊維強化樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
繊維強化樹脂成形品の製造方法Info
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- JPH08276504A JPH08276504A JP7078616A JP7861695A JPH08276504A JP H08276504 A JPH08276504 A JP H08276504A JP 7078616 A JP7078616 A JP 7078616A JP 7861695 A JP7861695 A JP 7861695A JP H08276504 A JPH08276504 A JP H08276504A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】横一列に一定の間隔で硬化性樹脂含浸繊維引き
通し用スリット21を有し、送られてくる樹脂含浸繊維
30を上記スリット21に通過させるフィ−ドアイ2を
マンドレル1の回転軸線方向に往復移動させつつ、上記
フィ−ドアイ2を通過した樹脂含浸繊維を回転中のマン
ドレル1に巻き付けた後に樹脂を硬化させる、成形品の
製造方法において、巻き付け角度βが異なっても、樹脂
含浸繊維を一様に巻き付けることを可能にする。 【構成】フィ−ドアイ2をフィ−ドアイの走行方向側端
e’を低所位置側とする斜め方向に角度αで傾斜させる
と共に上記スリット21の横一列方向x’とフィ−ドア
イ2を通過した樹脂含浸繊維31との間の角度θを繊維
の巻き付け角度βよりも大とする(角度γを0〜900
とする)。
通し用スリット21を有し、送られてくる樹脂含浸繊維
30を上記スリット21に通過させるフィ−ドアイ2を
マンドレル1の回転軸線方向に往復移動させつつ、上記
フィ−ドアイ2を通過した樹脂含浸繊維を回転中のマン
ドレル1に巻き付けた後に樹脂を硬化させる、成形品の
製造方法において、巻き付け角度βが異なっても、樹脂
含浸繊維を一様に巻き付けることを可能にする。 【構成】フィ−ドアイ2をフィ−ドアイの走行方向側端
e’を低所位置側とする斜め方向に角度αで傾斜させる
と共に上記スリット21の横一列方向x’とフィ−ドア
イ2を通過した樹脂含浸繊維31との間の角度θを繊維
の巻き付け角度βよりも大とする(角度γを0〜900
とする)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維強化樹脂成形品の製
造方法、詳しくは、フィラメントワインディング法によ
る製造方法に関するものである。
造方法、詳しくは、フィラメントワインディング法によ
る製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化樹脂成形品を成形する場合、未
硬化樹脂を含浸した繊維、例えば、ロ−ビング(多数本
のフィラメントを集束したストランドを多数本引き揃え
たもの)をフィ−ドアイの繊維引き通し間隙に一本あて
引き通し、これらの通過繊維の多条を回転中のマンドレ
ルに、上記フィ−ドアイを該マンドレルに沿い往復移動
させつつ巻き付ける方法、すなわち、フィラメントワイ
ンディング法を使用することがある。
硬化樹脂を含浸した繊維、例えば、ロ−ビング(多数本
のフィラメントを集束したストランドを多数本引き揃え
たもの)をフィ−ドアイの繊維引き通し間隙に一本あて
引き通し、これらの通過繊維の多条を回転中のマンドレ
ルに、上記フィ−ドアイを該マンドレルに沿い往復移動
させつつ巻き付ける方法、すなわち、フィラメントワイ
ンディング法を使用することがある。
【0003】従来、上記フィ−ドアイとしては、図11
に示すように、基台23’にガイドピン取付け用枠2
5’を固定し、この枠25’にマンドレルの回転軸方向
に直交するガイドピン24’を複数本、所定の間隔で取
付けたもの、マンドレルの回転軸方向に直交するピンを
基台に直接に複数本、所定の間隔で横一列に立設したも
の等が公知であり(例えば、特公平5−54416号公
報)、従来のフィラメントワインディングにおいては、
各ピン間のスリット21’に樹脂含浸ロ−ビングを通
し、ピンの並設方向とフィ−ドアイの走行方向とを並行
にして、即ち、フィ−ドアイを水平に保持してフィ−ド
アイを往復走行させている。
に示すように、基台23’にガイドピン取付け用枠2
5’を固定し、この枠25’にマンドレルの回転軸方向
に直交するガイドピン24’を複数本、所定の間隔で取
付けたもの、マンドレルの回転軸方向に直交するピンを
基台に直接に複数本、所定の間隔で横一列に立設したも
の等が公知であり(例えば、特公平5−54416号公
報)、従来のフィラメントワインディングにおいては、
各ピン間のスリット21’に樹脂含浸ロ−ビングを通
し、ピンの並設方向とフィ−ドアイの走行方向とを並行
にして、即ち、フィ−ドアイを水平に保持してフィ−ド
アイを往復走行させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記フィラメントワイ
ンディングにおいて、フ−プ巻きの場合は、図12の
(イ)(平面説明図)並びに図12の(ロ)〔図12の
(イ)におけるロ−ロ断面説明図〕に示すようにピン2
4’,24’間での繊維31’の分布が一様であって
も、ヘリカル巻きの場合は、図13の(イ)(平面説明
図)並びに図13の(ロ)〔図13の(イ)におけるロ
−ロ断面説明図〕に示すように、繊維の巻き付け角βに
応じ繊維の方向がピン24’において変化し、繊維張力
fのために、繊維にフィ−ドアイ2’の走行方向とは逆
方向の分力fcosβが作用するので、ピン間の繊維がフ
ィ−ドアイの走行方向とは逆方向に寄せられて偏在し、
かかる偏在状態のままでマンドレルに巻き付けられてい
くので、巻き付け繊維分布の不均一化が惹起され、ボイ
ド含有率の増大、製品強度の低下等が避けられない。
ンディングにおいて、フ−プ巻きの場合は、図12の
(イ)(平面説明図)並びに図12の(ロ)〔図12の
(イ)におけるロ−ロ断面説明図〕に示すようにピン2
4’,24’間での繊維31’の分布が一様であって
も、ヘリカル巻きの場合は、図13の(イ)(平面説明
図)並びに図13の(ロ)〔図13の(イ)におけるロ
−ロ断面説明図〕に示すように、繊維の巻き付け角βに
応じ繊維の方向がピン24’において変化し、繊維張力
fのために、繊維にフィ−ドアイ2’の走行方向とは逆
方向の分力fcosβが作用するので、ピン間の繊維がフ
ィ−ドアイの走行方向とは逆方向に寄せられて偏在し、
かかる偏在状態のままでマンドレルに巻き付けられてい
くので、巻き付け繊維分布の不均一化が惹起され、ボイ
ド含有率の増大、製品強度の低下等が避けられない。
【0005】かかる不具合は、巻き付け角が小となるに
従い、ピン間隔の小なるフィ−ドアイを使用すれば解消
可能であるが、巻き付け角が異なるごとにフィ−ドアイ
を交換し、繊維量を調整する必要がある等、やっかいで
あり、また、マンドレル一回転当たりの繊維巻き付け量
も減少するので、かかる点からも、製造速度の低下が余
儀なくされる。
従い、ピン間隔の小なるフィ−ドアイを使用すれば解消
可能であるが、巻き付け角が異なるごとにフィ−ドアイ
を交換し、繊維量を調整する必要がある等、やっかいで
あり、また、マンドレル一回転当たりの繊維巻き付け量
も減少するので、かかる点からも、製造速度の低下が余
儀なくされる。
【0006】上記のフィ−ドアイを使用したフィラメン
トワインディングにおいて、ピン間隔をa、ピン本数を
mとすれば、樹脂含浸繊維の全巻き付け巾はamであ
り、従来においては、生産性を確保するために、mをか
なり多くしているが、マンドレルに比較的巾の狭い環状
凹部がある場合、この部分のワインディングがやっかい
である。
トワインディングにおいて、ピン間隔をa、ピン本数を
mとすれば、樹脂含浸繊維の全巻き付け巾はamであ
り、従来においては、生産性を確保するために、mをか
なり多くしているが、マンドレルに比較的巾の狭い環状
凹部がある場合、この部分のワインディングがやっかい
である。
【0007】本発明の目的は、繊維強化樹脂成形品をフ
ィラメントワインディング法により製造する場合、繊維
の巻き付け角が異なっても、フィ−ドアイを交換するこ
となく、同一のフィ−ドアイで繊維を充分に均一な分布
で巻き付けることを可能とする繊維強化樹脂成形品の製
造方法を提供することにある。更に、本発明の目的は、
各層の繊維巻き付け角度が異なる多層の繊維強化樹脂成
形品をフィラメントワインディング法により製造する場
合、全層のワインディングを共通のフィ−ドアイで各層
の繊維分布の均一性を充分に保証しつつ行うことを可能
とする繊維強化樹脂成形品の製造方法を提供することに
ある。
ィラメントワインディング法により製造する場合、繊維
の巻き付け角が異なっても、フィ−ドアイを交換するこ
となく、同一のフィ−ドアイで繊維を充分に均一な分布
で巻き付けることを可能とする繊維強化樹脂成形品の製
造方法を提供することにある。更に、本発明の目的は、
各層の繊維巻き付け角度が異なる多層の繊維強化樹脂成
形品をフィラメントワインディング法により製造する場
合、全層のワインディングを共通のフィ−ドアイで各層
の繊維分布の均一性を充分に保証しつつ行うことを可能
とする繊維強化樹脂成形品の製造方法を提供することに
ある。
【0008】更に、本発明の目的は、マンドレルに比較
的巾の狭い環状凹部がある場合でも、良好な作業性を保
証できるフィラメントワインディング法による繊維強化
樹脂成形品の製造方法を提供することにある。
的巾の狭い環状凹部がある場合でも、良好な作業性を保
証できるフィラメントワインディング法による繊維強化
樹脂成形品の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る繊維強化樹
脂成形品の製造方法は、横一列に一定の間隔で硬化性樹
脂含浸繊維引き通し用スリットを有し、送られてくる樹
脂含浸繊維を上記スリットに通過させるフィ−ドアイを
マンドレルの回転軸線方向に往復移動させつつ、上記フ
ィ−ドアイを通過した樹脂含浸繊維を回転中のマンドレ
ルに巻き付けた後に樹脂を硬化させる、成形品の製造方
法であり、上記フィ−ドアイを上記スリットに送られて
くる樹脂含浸繊維の方向の軸線の周り及び同スリットに
送られてくる樹脂含浸繊維を含む面に垂直な軸心の周り
に回動可能とし、フィ−ドアイをフィ−ドアイの走行方
向側端を低所位置側とする斜め方向に傾斜させると共に
上記スリットの横一列方向とフィ−ドアイを通過した樹
脂含浸繊維との間の角度を繊維の巻き付け角度よりも大
とすることを特徴とする構成である。
脂成形品の製造方法は、横一列に一定の間隔で硬化性樹
脂含浸繊維引き通し用スリットを有し、送られてくる樹
脂含浸繊維を上記スリットに通過させるフィ−ドアイを
マンドレルの回転軸線方向に往復移動させつつ、上記フ
ィ−ドアイを通過した樹脂含浸繊維を回転中のマンドレ
ルに巻き付けた後に樹脂を硬化させる、成形品の製造方
法であり、上記フィ−ドアイを上記スリットに送られて
くる樹脂含浸繊維の方向の軸線の周り及び同スリットに
送られてくる樹脂含浸繊維を含む面に垂直な軸心の周り
に回動可能とし、フィ−ドアイをフィ−ドアイの走行方
向側端を低所位置側とする斜め方向に傾斜させると共に
上記スリットの横一列方向とフィ−ドアイを通過した樹
脂含浸繊維との間の角度を繊維の巻き付け角度よりも大
とすることを特徴とする構成である。
【0010】以下、図面を参照しつつ本発明の構成を説
明する。図1の(イ)は、本発明に係る繊維強化樹脂成
形品の製造方法に使用するフィラメントワインディング
法を示す説明図、図1の(ロ)は図1の(イ)を平面図
で示した説明図である。図1の(イ)及び(ロ)におい
て、1はマンドレルを示している。2はフィ−ドアイを
示し、横一列に一定の間隔でスリット21,…を有し、
ア−ム状台板22の先端に取り付けられ、スリット2
1,…の横一列の方向x’と台板22の長手方向y’と
の間の角度が直角とされ、台板22上に沿い一直線状で
送られてくる繊維30がスリット21を通過し、台板2
2がスリット21に送られてくる繊維30の方向の軸線
の周り及び同スリット21に送られてくる樹脂含浸繊維
30を含む面に垂直な軸心の周りにそれぞれ回動可能と
されている。
明する。図1の(イ)は、本発明に係る繊維強化樹脂成
形品の製造方法に使用するフィラメントワインディング
法を示す説明図、図1の(ロ)は図1の(イ)を平面図
で示した説明図である。図1の(イ)及び(ロ)におい
て、1はマンドレルを示している。2はフィ−ドアイを
示し、横一列に一定の間隔でスリット21,…を有し、
ア−ム状台板22の先端に取り付けられ、スリット2
1,…の横一列の方向x’と台板22の長手方向y’と
の間の角度が直角とされ、台板22上に沿い一直線状で
送られてくる繊維30がスリット21を通過し、台板2
2がスリット21に送られてくる繊維30の方向の軸線
の周り及び同スリット21に送られてくる樹脂含浸繊維
30を含む面に垂直な軸心の周りにそれぞれ回動可能と
されている。
【0011】このフィ−ドアイ2には、図2に示すよう
に、基台23の上面に例えば、板状のガイド24を一定
の間隔で並設し、基台23の両端に柱部25を設け、並
設ガイド24,…のマンドレル側において、ほぼ円柱状
の横バ−26を上下に配置し、これらの横バ−26を柱
部25にピンで固定し、隣合うガイドと上下の横バ−と
で囲まれた空間をスリットしたものを使用することがで
きる。
に、基台23の上面に例えば、板状のガイド24を一定
の間隔で並設し、基台23の両端に柱部25を設け、並
設ガイド24,…のマンドレル側において、ほぼ円柱状
の横バ−26を上下に配置し、これらの横バ−26を柱
部25にピンで固定し、隣合うガイドと上下の横バ−と
で囲まれた空間をスリットしたものを使用することがで
きる。
【0012】図1の(イ)及び(ロ)において、31,
…はフィ−ドアイ2を通過させた硬化性樹脂含浸繊維を
示し、マンドレル1(回転数n、半径r)にフィ−ドア
イ2をマンドレル1の回転軸線方向Xに走行させつつ
(走行速度v)巻き付けており、βは巻き付け角を示
し、tanβ=2πrn/vの関係がある。上記フィ−ド
アイ2は、図1の(イ)に示すように、フィ−ドアイ2
の走行方向側端e’を低所位置側として斜め上方向に角
度αで傾斜させると共に図1の(ロ)に示すように、上
記スリット21,…の横一列方向x’とフィ−ドアイ2
を通過した樹脂含浸繊維31との間の角度θを繊維の巻
き付け角度βよりも大とするように、角度γで傾かせて
ある。
…はフィ−ドアイ2を通過させた硬化性樹脂含浸繊維を
示し、マンドレル1(回転数n、半径r)にフィ−ドア
イ2をマンドレル1の回転軸線方向Xに走行させつつ
(走行速度v)巻き付けており、βは巻き付け角を示
し、tanβ=2πrn/vの関係がある。上記フィ−ド
アイ2は、図1の(イ)に示すように、フィ−ドアイ2
の走行方向側端e’を低所位置側として斜め上方向に角
度αで傾斜させると共に図1の(ロ)に示すように、上
記スリット21,…の横一列方向x’とフィ−ドアイ2
を通過した樹脂含浸繊維31との間の角度θを繊維の巻
き付け角度βよりも大とするように、角度γで傾かせて
ある。
【0013】上記の角度α及び角度γに対し、α=0及
びγ=0の場合(従来例)、各スリット21を通過する
樹脂含浸繊維には、当該繊維をフィ−ドアイ2の走行方
向とは反対方向に片寄らせる分力が作用し、その分力f
1は、繊維の張力をfとすれば、 f1=fcosβ で与えられることは既述した通りである。
びγ=0の場合(従来例)、各スリット21を通過する
樹脂含浸繊維には、当該繊維をフィ−ドアイ2の走行方
向とは反対方向に片寄らせる分力が作用し、その分力f
1は、繊維の張力をfとすれば、 f1=fcosβ で与えられることは既述した通りである。
【0014】これに対し、α≠0,γ=0の場合を考察
する。図3の(イ)は、上記したα=0,γ=0の場合
でのスリット21内の繊維31の力学的状態を示してい
る。他方、図2の(ロ)は、図2の(イ)のα=0,γ
=0の場合に対し、フィ−ドアイ2をフィ−ドアイの走
行方向側端e’を低所位置側とする斜め上方向に、角度
αで傾斜させた場合でのスリット21内の繊維の力学的
状態を示している。フィ−ドアイ2をフィ−ドアイの走
行方向側端e’を低所位置側とする斜め上方向に傾斜さ
せているから、スリット21の底面がスリット21内で
の上記繊維の片寄せに逆らい、その底面で繊維を摺動さ
せる力f2は、 f2=f1cosα で与えられる。
する。図3の(イ)は、上記したα=0,γ=0の場合
でのスリット21内の繊維31の力学的状態を示してい
る。他方、図2の(ロ)は、図2の(イ)のα=0,γ
=0の場合に対し、フィ−ドアイ2をフィ−ドアイの走
行方向側端e’を低所位置側とする斜め上方向に、角度
αで傾斜させた場合でのスリット21内の繊維の力学的
状態を示している。フィ−ドアイ2をフィ−ドアイの走
行方向側端e’を低所位置側とする斜め上方向に傾斜さ
せているから、スリット21の底面がスリット21内で
の上記繊維の片寄せに逆らい、その底面で繊維を摺動さ
せる力f2は、 f2=f1cosα で与えられる。
【0015】また、図2の(ロ)においては、図2の
(イ)に対し、繊維e2のフィ−ド位置が繊維e1のフィ
−ド位置に対し、半径一定a(スリット中心点間の間
隔、即ち繊維フィ−ド間隔)のもとで角αだけずらされ
ているが、フィ−ドアイの走行速度v、マンドレルの回
転数n、巻き付け半径rがそのままであるから、繊維e
2の巻き付け角度はβのままであり、図2の(ロ)中、
点線f’は、図2の(イ)における繊維e2のフィ−ド
位相を示している(すなわち、α=0のときの繊維e2
のフィ−ド位相を示している)。
(イ)に対し、繊維e2のフィ−ド位置が繊維e1のフィ
−ド位置に対し、半径一定a(スリット中心点間の間
隔、即ち繊維フィ−ド間隔)のもとで角αだけずらされ
ているが、フィ−ドアイの走行速度v、マンドレルの回
転数n、巻き付け半径rがそのままであるから、繊維e
2の巻き付け角度はβのままであり、図2の(ロ)中、
点線f’は、図2の(イ)における繊維e2のフィ−ド
位相を示している(すなわち、α=0のときの繊維e2
のフィ−ド位相を示している)。
【0016】図2の(ロ)において、間隔e1p1/間隔
e1p2は繊維の間隔変化の比を示すものであり、結局、
巻き付け角β、フィ−ドアイの傾き角α、フィ−ドアイ
での繊維フィ−ド間隔aの場合、図2の(ロ)におい
て、三角形e1p1p3に対する正弦定理より、a/sin
(π−β)=間隔e1p1/sin(β−α)の関係があるか
ら、マンドレルに巻き付けられた繊維間の間隔Lは、L
=asin(β−α)/sinβで与えられ、間隔の変化比率
ηは η=sin(β−α)/sinβ で与えられる。
e1p2は繊維の間隔変化の比を示すものであり、結局、
巻き付け角β、フィ−ドアイの傾き角α、フィ−ドアイ
での繊維フィ−ド間隔aの場合、図2の(ロ)におい
て、三角形e1p1p3に対する正弦定理より、a/sin
(π−β)=間隔e1p1/sin(β−α)の関係があるか
ら、マンドレルに巻き付けられた繊維間の間隔Lは、L
=asin(β−α)/sinβで与えられ、間隔の変化比率
ηは η=sin(β−α)/sinβ で与えられる。
【0017】次に、γ≠0,α=0の場合を考察する。
この場合、図1の(ロ)から明らかなように、各スリッ
ト21を通過する樹脂含浸繊維にフィ−ドアイ2の走行
方向とは反対方向に片寄らせる方向に作用する分力f1
は f1=fcos(β+γ) で与えられる。
この場合、図1の(ロ)から明らかなように、各スリッ
ト21を通過する樹脂含浸繊維にフィ−ドアイ2の走行
方向とは反対方向に片寄らせる方向に作用する分力f1
は f1=fcos(β+γ) で与えられる。
【0018】また、繊維間の間隔の変化比率ηは η=sin(β+γ)/sinβ で与えられる。従って、γ≠0,α≠0の場合、各スリ
ット21の底面で繊維を摺動させる力f3は、式のf1
に式に導入して、 f3=fcos(β+γ)cosα で与えられ、繊維間の間隔の変化比率ηは式との間
隔変化の相乗から η=sin(β−α)sin(β+γ)/sin2β で与えられ、スリットの箇数をmとすれば、樹脂含浸繊
維の全巻き付け巾Wは、 W=amsin(β−α)sin(β+γ)/sin2β で与えられる。
ット21の底面で繊維を摺動させる力f3は、式のf1
に式に導入して、 f3=fcos(β+γ)cosα で与えられ、繊維間の間隔の変化比率ηは式との間
隔変化の相乗から η=sin(β−α)sin(β+γ)/sin2β で与えられ、スリットの箇数をmとすれば、樹脂含浸繊
維の全巻き付け巾Wは、 W=amsin(β−α)sin(β+γ)/sin2β で与えられる。
【0019】本発明に係る繊維強化樹脂成形品の製造方
法によれば、巻き付け角βが小のヘリカル巻きでも、フ
ィ−ドアイの傾き角α及びγを調整することにより、繊
維の片寄りを起こす式で示す摺動力の低減により、マ
ンドレルでのヘリカル巻きにおける巻き付け繊維の分布
の均一性を充分に保持できる。本発明に係る繊維強化樹
脂成形品の製造方法によれば、フィ−ドアイの傾き角α
及びγを調整することにより、式で求め得る繊維束巾
を常に一定にして巻回できる。
法によれば、巻き付け角βが小のヘリカル巻きでも、フ
ィ−ドアイの傾き角α及びγを調整することにより、繊
維の片寄りを起こす式で示す摺動力の低減により、マ
ンドレルでのヘリカル巻きにおける巻き付け繊維の分布
の均一性を充分に保持できる。本発明に係る繊維強化樹
脂成形品の製造方法によれば、フィ−ドアイの傾き角α
及びγを調整することにより、式で求め得る繊維束巾
を常に一定にして巻回できる。
【0020】本発明においては、巻き付け角の異なる繊
維強化樹脂成形品をフィラメントワインディングする場
合、各巻き付け角に対し、後述の標準のスリットのもと
で巻き付け繊維の分布を均一にできるフィ−ドアイの傾
き角α及びγを予め求めておき、共通の標準のフィ−ド
アイを使用して、それらの繊維強化樹脂成形品を成形す
ることができる。
維強化樹脂成形品をフィラメントワインディングする場
合、各巻き付け角に対し、後述の標準のスリットのもと
で巻き付け繊維の分布を均一にできるフィ−ドアイの傾
き角α及びγを予め求めておき、共通の標準のフィ−ド
アイを使用して、それらの繊維強化樹脂成形品を成形す
ることができる。
【0021】本発明においては、各層の巻き付け角度が
異なる多層の繊維強化樹脂成形品をフィラメントワイン
ディングする場合、各層の巻き付け角に対し、後述の標
準のスリットのもとで巻き付け繊維の分布を均一にでき
るフィ−ドアイの傾き角α及びγを予め求めておき、全
層を途中でフィ−ドアイを交換することなく連続の作業
でフィラメントワインディングすることができる。
異なる多層の繊維強化樹脂成形品をフィラメントワイン
ディングする場合、各層の巻き付け角に対し、後述の標
準のスリットのもとで巻き付け繊維の分布を均一にでき
るフィ−ドアイの傾き角α及びγを予め求めておき、全
層を途中でフィ−ドアイを交換することなく連続の作業
でフィラメントワインディングすることができる。
【0022】本発明においては、上記式から明らかな
ように、樹脂含浸繊維の全巻き付け巾Wをフィ−ドアイ
の傾き角α及びγの調整により変えることができるか
ら、マンドレルに環状凹部が存在する場合、例えば、図
4に示すように受口に環状凹部が存在する管継手を成形
するマンドレルの場合、マンドレル1の凹部11への樹
脂含浸繊維31の巻き付けに対し、樹脂含浸繊維31の
全巻き付け巾W0を凹部11の巾にほぼ等しくするよう
に設定した角度α及びγでフィ−ドアイ2を傾かせて巻
回をを行い、その凸部への樹脂含浸繊維31の巻き付け
に対しは、樹脂含浸繊維31の全巻き付け巾W0を凹部
11の巾よりも広くするように設定した角度α及びγで
フィ−ドアイ2を傾かせて巻回を行うことも可能であ
る。
ように、樹脂含浸繊維の全巻き付け巾Wをフィ−ドアイ
の傾き角α及びγの調整により変えることができるか
ら、マンドレルに環状凹部が存在する場合、例えば、図
4に示すように受口に環状凹部が存在する管継手を成形
するマンドレルの場合、マンドレル1の凹部11への樹
脂含浸繊維31の巻き付けに対し、樹脂含浸繊維31の
全巻き付け巾W0を凹部11の巾にほぼ等しくするよう
に設定した角度α及びγでフィ−ドアイ2を傾かせて巻
回をを行い、その凸部への樹脂含浸繊維31の巻き付け
に対しは、樹脂含浸繊維31の全巻き付け巾W0を凹部
11の巾よりも広くするように設定した角度α及びγで
フィ−ドアイ2を傾かせて巻回を行うことも可能であ
る。
【0023】本発明においては、ワインディングの進行
に伴い巻き付け角βが変化する場合、フィ−ドアイの傾
き角α及びγの調整をその巻き付け角βの変化に連動さ
せて行うことも可能である。上記スリットの標準寸法
は、引き通す繊維の番手によって異なるが、通常、巾が
3〜20mm、厚みが2〜8mmに設定される。
に伴い巻き付け角βが変化する場合、フィ−ドアイの傾
き角α及びγの調整をその巻き付け角βの変化に連動さ
せて行うことも可能である。上記スリットの標準寸法
は、引き通す繊維の番手によって異なるが、通常、巾が
3〜20mm、厚みが2〜8mmに設定される。
【0024】上記ガイド24には、図5の(イ)に示
す、厚さtが2〜5mm、奥行きsが5〜20mmの平
板、または図5の(ロ)に示す、前後端厚さtが2〜6
mm、両側曲面の曲率半径が50mm以上、奥行きsが
5〜25mmの曲面板を使用することができる(細い丸
形ピンでは、繊維の毛羽立ちによるスリットの詰り、繊
維の糸切れが生じ易い)。
す、厚さtが2〜5mm、奥行きsが5〜20mmの平
板、または図5の(ロ)に示す、前後端厚さtが2〜6
mm、両側曲面の曲率半径が50mm以上、奥行きsが
5〜25mmの曲面板を使用することができる(細い丸
形ピンでは、繊維の毛羽立ちによるスリットの詰り、繊
維の糸切れが生じ易い)。
【0025】本発明により繊維強化樹脂成形品を製造す
るには、フィ−ドアイを除き公知のフィラメントワイン
ディング設備を使用でき、図6はその設備の一例を示し
ている。図6において、41,…は繊維供給ボビンを、
42は樹脂含浸槽を、43は含浸ロ−ルを、1はマンド
レルを、2はフィ−ドアイをそれぞれ示し、フィラメン
トワインディングにあたっては、マンドレル1の回転に
より繊維3をボビン41から引き出し、更に、樹脂含浸
槽42に通して樹脂を含浸し、次いでこの樹脂含浸繊維
をフィ−ドアイ2をマンドレル回転軸線方向に往復移動
させつつマンドレル1に巻き付けていく。
るには、フィ−ドアイを除き公知のフィラメントワイン
ディング設備を使用でき、図6はその設備の一例を示し
ている。図6において、41,…は繊維供給ボビンを、
42は樹脂含浸槽を、43は含浸ロ−ルを、1はマンド
レルを、2はフィ−ドアイをそれぞれ示し、フィラメン
トワインディングにあたっては、マンドレル1の回転に
より繊維3をボビン41から引き出し、更に、樹脂含浸
槽42に通して樹脂を含浸し、次いでこの樹脂含浸繊維
をフィ−ドアイ2をマンドレル回転軸線方向に往復移動
させつつマンドレル1に巻き付けていく。
【0026】このフィラメントワインディングによる樹
脂含浸繊維の成形後は、成形体をマンドレルと共に加熱
炉に搬入して硬化し、脱型のうえ製品を得る。上記繊維
の形態としては、通常、ロ−ビングが使用されるが、ロ
−ビングクロステ−プ、ガラスクロステ−プ、すだれテ
−プ、チョップドストランドテ−プ、コンティニュアン
ステ−プ等のテ−プ状のものの使用も可能である。ま
た、繊維の種類としては、ガラス繊維や炭素繊維等の無
機繊維、アラミド繊維やポリエチレンテレフタレ−ト繊
維等の有機繊維を使用できるが、機械的強度とコストの
両面からして、ガラス繊維が好適である。
脂含浸繊維の成形後は、成形体をマンドレルと共に加熱
炉に搬入して硬化し、脱型のうえ製品を得る。上記繊維
の形態としては、通常、ロ−ビングが使用されるが、ロ
−ビングクロステ−プ、ガラスクロステ−プ、すだれテ
−プ、チョップドストランドテ−プ、コンティニュアン
ステ−プ等のテ−プ状のものの使用も可能である。ま
た、繊維の種類としては、ガラス繊維や炭素繊維等の無
機繊維、アラミド繊維やポリエチレンテレフタレ−ト繊
維等の有機繊維を使用できるが、機械的強度とコストの
両面からして、ガラス繊維が好適である。
【0027】上記の硬化性樹脂には、通常、不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノ−ル樹脂、
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が使用されるが、紫外線
硬化性樹脂の使用も可能である。上記フィ−ドアイ2に
ついては、図7においてスリット21に送られてくる繊
維31の方向y’の軸線の周りにフィ−ドアイを回動可
能とすること(U方向回転)、マンドレル回転軸線を含
む水平面に垂直な軸線の周りにフィ−ドアイを回動可能
とすること(V方向回転)並びにマンドレル回転軸線方
向(X軸方向)に往復移動可能とすることが不可欠であ
る。更に、通常は、マンドレルに水平に近接離反するZ
軸方向移動、垂直上下のY軸方向移動等も可能とされて
いる。
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノ−ル樹脂、
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が使用されるが、紫外線
硬化性樹脂の使用も可能である。上記フィ−ドアイ2に
ついては、図7においてスリット21に送られてくる繊
維31の方向y’の軸線の周りにフィ−ドアイを回動可
能とすること(U方向回転)、マンドレル回転軸線を含
む水平面に垂直な軸線の周りにフィ−ドアイを回動可能
とすること(V方向回転)並びにマンドレル回転軸線方
向(X軸方向)に往復移動可能とすることが不可欠であ
る。更に、通常は、マンドレルに水平に近接離反するZ
軸方向移動、垂直上下のY軸方向移動等も可能とされて
いる。
【0028】このフィ−ドアイの移動・回転の制御は、
マンドレルの形状や運動パタ−ンに応じて相違し、マン
ドレルの形状や運動パタ−ンが複雑になる場合は、コン
ピュ−タ−により予め定めたプログラムに従って制御す
ることが好ましい。本発明に係る繊維強化樹脂成形品の
製造方法は、各種の管状製品の製造に使用でき、直線管
状製品の他、曲管状製品や分岐管状製品の製造にも使用
できる。
マンドレルの形状や運動パタ−ンに応じて相違し、マン
ドレルの形状や運動パタ−ンが複雑になる場合は、コン
ピュ−タ−により予め定めたプログラムに従って制御す
ることが好ましい。本発明に係る繊維強化樹脂成形品の
製造方法は、各種の管状製品の製造に使用でき、直線管
状製品の他、曲管状製品や分岐管状製品の製造にも使用
できる。
【0029】図8の(イ)は、曲管状製品の製造に使用
されるマンドレルの一例を示し、ほぼ中央で曲成されて
左右対称の曲成部51が形成され、内部が中空とされ、
両端に端面部52が着脱可能に取り付けられ、各端面部
52のほぼ中央に軸53が突設され、曲成部の中央が内
面側からの着脱可能な結着により左右に分割可能とされ
ており、端面部52を脱離し、内面側からその分割部の
結合(通常、ボルト締結)を解除することにより左右に
分割することができる。
されるマンドレルの一例を示し、ほぼ中央で曲成されて
左右対称の曲成部51が形成され、内部が中空とされ、
両端に端面部52が着脱可能に取り付けられ、各端面部
52のほぼ中央に軸53が突設され、曲成部の中央が内
面側からの着脱可能な結着により左右に分割可能とされ
ており、端面部52を脱離し、内面側からその分割部の
結合(通常、ボルト締結)を解除することにより左右に
分割することができる。
【0030】上記マンドレルの両端には、フィラメント
ワインディングの方向を反転する際、巻回層の巻き崩れ
を防止するための繊維係止用ピンが突設されているが、
図示はされていない。上記において、曲管状製品の少な
くとも一端に管受け口部(パッキング装着溝や抜け止め
リング装着溝を有していてもよい)を設ける場合は、受
け口成形用の分割型をマンドレルの少なくとも一端に着
脱自在に装着することができる。
ワインディングの方向を反転する際、巻回層の巻き崩れ
を防止するための繊維係止用ピンが突設されているが、
図示はされていない。上記において、曲管状製品の少な
くとも一端に管受け口部(パッキング装着溝や抜け止め
リング装着溝を有していてもよい)を設ける場合は、受
け口成形用の分割型をマンドレルの少なくとも一端に着
脱自在に装着することができる。
【0031】図8の(ロ)は、上記マンドレルを装備し
た巻き付け装置を示し、対向する回転軸541,542
に円弧状ガイドア−ム55が取り付けられ、マンドレル
両端の各軸53にガイドシュ−531が取り付けられ、
各ガイドシュ−531が各円弧状ガイドア−ム55に摺
動可能に支承され、上記の両円弧状ガイドア−ムの円弧
中心とマンドレルの中心とがほぼ一致され、また、上記
回転軸541,542を結ぶ線が両円弧状ガイドア−ム
55,55の円弧中心を通過している。マンドレル50
を円弧状ガイドア−ム55をガイドとして回動させるた
めに、両円弧状ガイドア−ムの少なくとも一方側におい
て、マンドレルの軸と円弧状ガイドア−ムとの間に、圧
力式伸縮シリンダ−が連結されているが、図には示はさ
れていない。
た巻き付け装置を示し、対向する回転軸541,542
に円弧状ガイドア−ム55が取り付けられ、マンドレル
両端の各軸53にガイドシュ−531が取り付けられ、
各ガイドシュ−531が各円弧状ガイドア−ム55に摺
動可能に支承され、上記の両円弧状ガイドア−ムの円弧
中心とマンドレルの中心とがほぼ一致され、また、上記
回転軸541,542を結ぶ線が両円弧状ガイドア−ム
55,55の円弧中心を通過している。マンドレル50
を円弧状ガイドア−ム55をガイドとして回動させるた
めに、両円弧状ガイドア−ムの少なくとも一方側におい
て、マンドレルの軸と円弧状ガイドア−ムとの間に、圧
力式伸縮シリンダ−が連結されているが、図には示はさ
れていない。
【0032】上記巻き付け装置を用いて本発明により上
記マンドレルに樹脂含浸繊維を巻き付けるには、図9の
(イ)に示すように、マンドレル50の一端側の軸53
を両回転軸541,542と同一軸線上に位置させ、回
転軸541の駆動でマンドレル50を所定の回転速度で
回転させる共に、フィ−ドアイ2を前記した所定の傾き
角度α及びγのもとでX軸方向(回転軸の軸方向)に所
定の速度で走行させて、マンドレル50の左半部のフィ
ラメントワインディングを進めていく。
記マンドレルに樹脂含浸繊維を巻き付けるには、図9の
(イ)に示すように、マンドレル50の一端側の軸53
を両回転軸541,542と同一軸線上に位置させ、回
転軸541の駆動でマンドレル50を所定の回転速度で
回転させる共に、フィ−ドアイ2を前記した所定の傾き
角度α及びγのもとでX軸方向(回転軸の軸方向)に所
定の速度で走行させて、マンドレル50の左半部のフィ
ラメントワインディングを進めていく。
【0033】マンドレル50の左半部のフィラメントワ
インディングを終了すれば、図9の(ロ)に示すよう
に、マンドレル50を回動させ、図9の(ハ)に示すよ
うにマンドレル50の他端側の軸53を両回転軸54
1,542と同一軸線上に位置させ、マンドレル50の
右半部のフィラメントワインディングを進めていく。マ
ンドレル50の右半部のフィラメントワインディングを
終了したのちは、フィ−ドアイの走行方向を反転し、こ
の反転中に、フィ−ドアイの傾き角を上記の傾き角+α
及び+γに対しそれぞれ負の−α及び−γにし、更に、
上記とは逆の図9の(ハ)⇒図9の(ロ)⇒図9の
(イ)の順序で逆方向のフィラメントワインディングを
行っていく。
インディングを終了すれば、図9の(ロ)に示すよう
に、マンドレル50を回動させ、図9の(ハ)に示すよ
うにマンドレル50の他端側の軸53を両回転軸54
1,542と同一軸線上に位置させ、マンドレル50の
右半部のフィラメントワインディングを進めていく。マ
ンドレル50の右半部のフィラメントワインディングを
終了したのちは、フィ−ドアイの走行方向を反転し、こ
の反転中に、フィ−ドアイの傾き角を上記の傾き角+α
及び+γに対しそれぞれ負の−α及び−γにし、更に、
上記とは逆の図9の(ハ)⇒図9の(ロ)⇒図9の
(イ)の順序で逆方向のフィラメントワインディングを
行っていく。
【0034】本発明はT字型管継手(主管部の中央から
枝管部が突設され、各受口の内面にゴムリング装着溝や
止めリング装着溝が形成されている)の製造にも使用で
き、この場合、T字型マンドレルには、図10の(イ)
に示すように、主管形成部62と枝管形成部61とに分
離可能であり、各成形部を縮径可能なセグメント構造と
したものを用いることができる。
枝管部が突設され、各受口の内面にゴムリング装着溝や
止めリング装着溝が形成されている)の製造にも使用で
き、この場合、T字型マンドレルには、図10の(イ)
に示すように、主管形成部62と枝管形成部61とに分
離可能であり、各成形部を縮径可能なセグメント構造と
したものを用いることができる。
【0035】本発明によりこのT字型マンドレルに樹脂
含浸繊維を巻き付けるには、まず、図10の(ロ)に示
すように、T字型マンドレルの枝管形成部61の頭部に
巻き付け装置の駆動軸側チャック610を、主管形成部
62の背面中央部位に巻き付け装置の従動軸側心押し部
620をそれぞれ当接してマンドレルを巻き付け装置の
軸間に挾持し、駆動軸611でマンドレルを所定の回転
数速度で回転させる共に、フィ−ドアイを所定の傾き角
α及びγのもとでX軸方向(回転軸の軸方向)に所定の
速度で往復走行させて、マンドレルの枝管形成部61の
フィラメントワインディングを進めていく。
含浸繊維を巻き付けるには、まず、図10の(ロ)に示
すように、T字型マンドレルの枝管形成部61の頭部に
巻き付け装置の駆動軸側チャック610を、主管形成部
62の背面中央部位に巻き付け装置の従動軸側心押し部
620をそれぞれ当接してマンドレルを巻き付け装置の
軸間に挾持し、駆動軸611でマンドレルを所定の回転
数速度で回転させる共に、フィ−ドアイを所定の傾き角
α及びγのもとでX軸方向(回転軸の軸方向)に所定の
速度で往復走行させて、マンドレルの枝管形成部61の
フィラメントワインディングを進めていく。
【0036】マンドレルの枝管形成部61のフィラメン
トワインディングを終了すれば、上記枝管形成部の挾持
を解除し、図10の(ハ)に示すように、マンドレルの
主管部62の両端頭部を駆動軸側チャック610と従動
軸チャック621とで挾持し、駆動軸611でマンドレ
ルを所定の回転数速度で回転させる共に、フィ−ドアイ
を所定の傾き角α及びγのもとでX軸方向(回転軸の軸
方向)に所定の速度で往復走行させて、マンドレルの主
管形成部62のフィラメントワインディングを進めてい
く。
トワインディングを終了すれば、上記枝管形成部の挾持
を解除し、図10の(ハ)に示すように、マンドレルの
主管部62の両端頭部を駆動軸側チャック610と従動
軸チャック621とで挾持し、駆動軸611でマンドレ
ルを所定の回転数速度で回転させる共に、フィ−ドアイ
を所定の傾き角α及びγのもとでX軸方向(回転軸の軸
方向)に所定の速度で往復走行させて、マンドレルの主
管形成部62のフィラメントワインディングを進めてい
く。
【0037】なお、マンドレルの材質としては、剛性が
高く、かつ軽量なものが好適であり、例えば、軟鋼、ス
テンレス、アルミニウム、ジュラルミン等の金属型、ウ
レタンゴム等のゴムやポリプロピレン、ポリエチレン等
のプラスチックで成形したブロ−型等を使用できる。
高く、かつ軽量なものが好適であり、例えば、軟鋼、ス
テンレス、アルミニウム、ジュラルミン等の金属型、ウ
レタンゴム等のゴムやポリプロピレン、ポリエチレン等
のプラスチックで成形したブロ−型等を使用できる。
【0038】
【作用】フィ−ドアイの傾き角α及びγが共に0の場合
(従来)、樹脂含浸繊維が巻き付け角βと繊維張力fの
ために分力fcosβを受けフィ−ドアイのスリット内に
おいて、フィ−ドアイの走行方向と反対方向に片寄ろう
とする。これに対し、本発明で使用するフィラメントワ
インディング法においては、フィ−ドアイの傾き角α並
びにγのために、上記繊維をスリット底面に沿って摺動
させようとする力がfcos(β+γ)cosαとなり、ヘリ
カル巻きのために、巻き付け角βが00に近くても、傾
き角γが正である(900>γ>00)ので(スリットの
横一列方向とフィ−ドアイを通過した樹脂含浸繊維との
間の角度を繊維の巻き付け角度よりも大とすることか
ら、この条件が成立する)、更に、傾き角αが00<α
<900であるので(フィ−ドアイをフィ−ドアイの走
行方向側端を低所位置側とする斜め方向に傾斜させるこ
とから、この条件が成立する)、その摺動させようとす
る力を充分に低減できる。したがって、フィ−ドアイの
傾き角α並びにγの調整によってスリット底面に沿った
繊維の摺動力を小にできるから、巻き付け角βが小のヘ
リカル巻きの場合でも、スリット内での繊維の片寄りを
よく防止できる。
(従来)、樹脂含浸繊維が巻き付け角βと繊維張力fの
ために分力fcosβを受けフィ−ドアイのスリット内に
おいて、フィ−ドアイの走行方向と反対方向に片寄ろう
とする。これに対し、本発明で使用するフィラメントワ
インディング法においては、フィ−ドアイの傾き角α並
びにγのために、上記繊維をスリット底面に沿って摺動
させようとする力がfcos(β+γ)cosαとなり、ヘリ
カル巻きのために、巻き付け角βが00に近くても、傾
き角γが正である(900>γ>00)ので(スリットの
横一列方向とフィ−ドアイを通過した樹脂含浸繊維との
間の角度を繊維の巻き付け角度よりも大とすることか
ら、この条件が成立する)、更に、傾き角αが00<α
<900であるので(フィ−ドアイをフィ−ドアイの走
行方向側端を低所位置側とする斜め方向に傾斜させるこ
とから、この条件が成立する)、その摺動させようとす
る力を充分に低減できる。したがって、フィ−ドアイの
傾き角α並びにγの調整によってスリット底面に沿った
繊維の摺動力を小にできるから、巻き付け角βが小のヘ
リカル巻きの場合でも、スリット内での繊維の片寄りを
よく防止できる。
【0039】本発明によれば、巻き付けられる繊維の間
隔をasin(β−α)sin(β+γ)/sin2βにでき、従っ
て、当該間隔をsin(β−α)sin(β+γ)/sin2βの比
で狭くでき、上記片寄りにより繊維密度がピ−クとなる
点の間隔を狭くできるので、ピ−クの分散間隔を密にで
きる。従って、本発明によれば、スリット内繊維の片寄
りを小にでき、更に、その小なる片寄りを距離的に密に
生じさせて、全体としての繊維分布の不均一化を軽度に
とどめ得る。
隔をasin(β−α)sin(β+γ)/sin2βにでき、従っ
て、当該間隔をsin(β−α)sin(β+γ)/sin2βの比
で狭くでき、上記片寄りにより繊維密度がピ−クとなる
点の間隔を狭くできるので、ピ−クの分散間隔を密にで
きる。従って、本発明によれば、スリット内繊維の片寄
りを小にでき、更に、その小なる片寄りを距離的に密に
生じさせて、全体としての繊維分布の不均一化を軽度に
とどめ得る。
【0040】更に、傾き角α単独または傾き角γ単独の
場合に較べ、相乗作用により効果を増大できる。
場合に較べ、相乗作用により効果を増大できる。
【0041】
〔実施例1〕製造した繊維強化樹脂成形品は呼び径15
0の450ベンド管である。硬化性樹脂組成物には、オ
ルソ系不飽和ポリエステル樹脂(スチレン含有量は約4
0重量%である。また、硬化促進剤として6%ナフテン
酸コバルトを含有している)100重量部、メチルエチ
ルケトンパ−オキサイド(硬化剤)0.7重量部を使用
し、繊維にはガラス繊維ロ−ビング(番手45000g
/km)10本を使用した。
0の450ベンド管である。硬化性樹脂組成物には、オ
ルソ系不飽和ポリエステル樹脂(スチレン含有量は約4
0重量%である。また、硬化促進剤として6%ナフテン
酸コバルトを含有している)100重量部、メチルエチ
ルケトンパ−オキサイド(硬化剤)0.7重量部を使用
し、繊維にはガラス繊維ロ−ビング(番手45000g
/km)10本を使用した。
【0042】マンドレル並びに巻き付け装置には図8の
(イ)並びに(ロ)に示したものを使用し、フィ−ドア
イにはスリット数が10箇、ガイド板が厚さ3mm,奥
行き10mm,曲率半径50mmの曲面板であるものを
使用し、図9により既に説明した要領でフィラメントワ
インディングを行った。まず、巻き付け角β=900、
フィ−ドアイの傾き角α=00、γ=00でフ−プ巻きを
施した。次いで、フィ−ドアイの傾き角αを300に、
傾き角γを450にそれぞれ調整し、巻き付け角β=6
00でマンドレルの一端から他端に向けて巻き付けてい
き、マンドレル他端側での折り返し中にフィ−ドアイの
傾き角αを−300に、傾き角γを−450にそれぞれ調
整し、更にマンドレルの他端側から一端側に向け巻き付
け角β=−600で巻き付けるヘリカル巻き所定の厚さ
に達するまで繰返した。
(イ)並びに(ロ)に示したものを使用し、フィ−ドア
イにはスリット数が10箇、ガイド板が厚さ3mm,奥
行き10mm,曲率半径50mmの曲面板であるものを
使用し、図9により既に説明した要領でフィラメントワ
インディングを行った。まず、巻き付け角β=900、
フィ−ドアイの傾き角α=00、γ=00でフ−プ巻きを
施した。次いで、フィ−ドアイの傾き角αを300に、
傾き角γを450にそれぞれ調整し、巻き付け角β=6
00でマンドレルの一端から他端に向けて巻き付けてい
き、マンドレル他端側での折り返し中にフィ−ドアイの
傾き角αを−300に、傾き角γを−450にそれぞれ調
整し、更にマンドレルの他端側から一端側に向け巻き付
け角β=−600で巻き付けるヘリカル巻き所定の厚さ
に達するまで繰返した。
【0043】このようにして、曲がりマンドレルにフィ
ラメントワインディングを施したのち、繊維強化樹脂成
形品をマンドレルと共に硬化炉に搬入し、温度80℃,
2時間で硬化を行い、脱型して繊維強化樹脂製ベンド管
を製作した。このようにしてベンド管を連続して20箇
した。一箇当たりの製造時間は平均8分であった。ま
た、フィ−ドアイのスリットでの毛羽、糸切れは観られ
なかった。
ラメントワインディングを施したのち、繊維強化樹脂成
形品をマンドレルと共に硬化炉に搬入し、温度80℃,
2時間で硬化を行い、脱型して繊維強化樹脂製ベンド管
を製作した。このようにしてベンド管を連続して20箇
した。一箇当たりの製造時間は平均8分であった。ま
た、フィ−ドアイのスリットでの毛羽、糸切れは観られ
なかった。
【0044】〔比較例1〕実施例1に対し、フィ−ドア
イの傾き角α及びγの調整を行わず、α=0,γ=0と
した以外、実施例1に同じとした。これらの実施例品並
びに比較例品につき、静水圧40kg/cm2の耐内圧
試験を行ったところ、実施例1では、20箇全てが合格
した。これに対し、比較例1では、20箇中12個が不
合格であった。
イの傾き角α及びγの調整を行わず、α=0,γ=0と
した以外、実施例1に同じとした。これらの実施例品並
びに比較例品につき、静水圧40kg/cm2の耐内圧
試験を行ったところ、実施例1では、20箇全てが合格
した。これに対し、比較例1では、20箇中12個が不
合格であった。
【0045】〔実施例2〕製造した繊維強化樹脂成形品
は呼び径150のT字型管継手であり、管受口内面に
は、ゴムリング装着溝並びに止めリング装着溝が設けら
れている。硬化性樹脂組成物並びに繊維には実施例1の
場合と同じものを使用した。フィ−ドアイについては、
ガイドに厚み3mm,奥行き10mmの平板を用いた以
外、実施例1と同じとした。
は呼び径150のT字型管継手であり、管受口内面に
は、ゴムリング装着溝並びに止めリング装着溝が設けら
れている。硬化性樹脂組成物並びに繊維には実施例1の
場合と同じものを使用した。フィ−ドアイについては、
ガイドに厚み3mm,奥行き10mmの平板を用いた以
外、実施例1と同じとした。
【0046】T字型マンドレルに図10の(イ)に示す
ものを使用し、まず、図10の(ロ)に示すように、T
字型マンドレルの枝管部形成部にフィラメントワインデ
ィングを施した。この枝管部形成部のフィラメントワイ
ンディングにおいては、最初に、交差部を除く枝管部形
成部に巻き付け角β=900、フィ−ドアイの傾き角α
=00、γ=00でフ−プ巻きを施した。次いで、フィ−
ドアイの傾き角αを600に、傾き角γを450にそれぞ
れ調整し、マンドレルの一端から交差部に向け交差部を
含めて巻き付け角β=300で巻き付け、マンドレル交
差部での折り返し中にフィ−ドアイの傾き角αを−60
0に、傾き角γを−450にそれぞれ調整し、更にマンド
レルの交差部から一端に向け巻き付け角β=−300で
巻き付けてヘリカル巻きを施し、次いで、フィ−ドアイ
の傾き角αを200、傾き角γを450にそれぞれに調整
し、マンドレルの一端から交差部に向け巻き付け角β=
700で巻き付け、マンドレル交差部での折り返し中に
フィ−ドアイの傾き角αを−200に、傾き角γを−4
50にそれぞれ調整し、更にマンドレルの交差部から一
端に向け巻き付け角β=−700で巻き付けてヘリカル
巻きを施し、次いで、交差部を除く枝管部形成部に上記
のフ−プ巻きを再度施した。
ものを使用し、まず、図10の(ロ)に示すように、T
字型マンドレルの枝管部形成部にフィラメントワインデ
ィングを施した。この枝管部形成部のフィラメントワイ
ンディングにおいては、最初に、交差部を除く枝管部形
成部に巻き付け角β=900、フィ−ドアイの傾き角α
=00、γ=00でフ−プ巻きを施した。次いで、フィ−
ドアイの傾き角αを600に、傾き角γを450にそれぞ
れ調整し、マンドレルの一端から交差部に向け交差部を
含めて巻き付け角β=300で巻き付け、マンドレル交
差部での折り返し中にフィ−ドアイの傾き角αを−60
0に、傾き角γを−450にそれぞれ調整し、更にマンド
レルの交差部から一端に向け巻き付け角β=−300で
巻き付けてヘリカル巻きを施し、次いで、フィ−ドアイ
の傾き角αを200、傾き角γを450にそれぞれに調整
し、マンドレルの一端から交差部に向け巻き付け角β=
700で巻き付け、マンドレル交差部での折り返し中に
フィ−ドアイの傾き角αを−200に、傾き角γを−4
50にそれぞれ調整し、更にマンドレルの交差部から一
端に向け巻き付け角β=−700で巻き付けてヘリカル
巻きを施し、次いで、交差部を除く枝管部形成部に上記
のフ−プ巻きを再度施した。
【0047】このようにして、T字型マンドレルの枝管
部形成部のフィラメントワインディングを行ったのち、
図10の(ハ)に示すように、T字型マンドレルの主管
部形成部のフィラメントワインディングを、交差部を含
む主管部形成部のβ=900,α=00,γ=00のフ−
プ巻き、交差部を含む主管部形成部のβ=±300,α
=±600,γ=±450のヘリカル巻き、交差部を含む
主管部形成部のβ=±700,α=±200,γ=±45
0のヘリカル巻き、交差部を含む主管部形成部のβ=9
00,α=00,γ=00のフ−プ巻きで行った。
部形成部のフィラメントワインディングを行ったのち、
図10の(ハ)に示すように、T字型マンドレルの主管
部形成部のフィラメントワインディングを、交差部を含
む主管部形成部のβ=900,α=00,γ=00のフ−
プ巻き、交差部を含む主管部形成部のβ=±300,α
=±600,γ=±450のヘリカル巻き、交差部を含む
主管部形成部のβ=±700,α=±200,γ=±45
0のヘリカル巻き、交差部を含む主管部形成部のβ=9
00,α=00,γ=00のフ−プ巻きで行った。
【0048】このようにして、同一のフィ−ドアイを使
用し、T字型マンドレル全体のフィラメントワインディ
ングを行ったのち、繊維強化樹脂成形品をマンドレルと
共に硬化炉に搬入し、温度80℃,2時間で硬化を行
い、脱型してT字型繊維強化樹脂製管継手を製作した。
このようにしてT字型繊維強化樹脂製管継手を連続して
20箇製造した。製造中、糸切れの発生はなく、一箇当
たりの製造時間は平均12分であった。また、フィ−ド
アイのスリットでの毛羽立ちは観られなかった。
用し、T字型マンドレル全体のフィラメントワインディ
ングを行ったのち、繊維強化樹脂成形品をマンドレルと
共に硬化炉に搬入し、温度80℃,2時間で硬化を行
い、脱型してT字型繊維強化樹脂製管継手を製作した。
このようにしてT字型繊維強化樹脂製管継手を連続して
20箇製造した。製造中、糸切れの発生はなく、一箇当
たりの製造時間は平均12分であった。また、フィ−ド
アイのスリットでの毛羽立ちは観られなかった。
【0049】〔比較例2〕実施例2に対し、フィ−ドア
イの傾き角α及びγの調整を行わず、α=0,γ=0と
した以外、実施例2に同じとした。ヘリカル巻回時での
フィ−ドアイのスリット内でのロ−ビングの片寄りが著
しく(ロ−ビング巾がフ−プ巻回時の30%程度になっ
た)、ピンでの毛羽立ちが観られ、繊維屑が堆積し、繊
維が断線し、生産性が悪く、一箇当たりの製造時間は平
均35分であった。
イの傾き角α及びγの調整を行わず、α=0,γ=0と
した以外、実施例2に同じとした。ヘリカル巻回時での
フィ−ドアイのスリット内でのロ−ビングの片寄りが著
しく(ロ−ビング巾がフ−プ巻回時の30%程度になっ
た)、ピンでの毛羽立ちが観られ、繊維屑が堆積し、繊
維が断線し、生産性が悪く、一箇当たりの製造時間は平
均35分であった。
【0050】〔比較例3〕実施例2に対し、フィ−ドア
イの傾き角α及びγの調整を行わず、α=0,γ=0と
し、フィ−ドアイにガイドが円形ピンであるものを使用
した以外、実施例2に同じとした。ヘリカル巻回時での
フィ−ドアイのスリット内でのロ−ビングの片寄りが著
しく(ロ−ビング巾がフ−プ巻回時の20%程度になっ
た)、ピンに繊維屑が堆積し、15箇目の製品製造中に
繊維が断線し、一箇当たりの製造時間は平均38分であ
った。
イの傾き角α及びγの調整を行わず、α=0,γ=0と
し、フィ−ドアイにガイドが円形ピンであるものを使用
した以外、実施例2に同じとした。ヘリカル巻回時での
フィ−ドアイのスリット内でのロ−ビングの片寄りが著
しく(ロ−ビング巾がフ−プ巻回時の20%程度になっ
た)、ピンに繊維屑が堆積し、15箇目の製品製造中に
繊維が断線し、一箇当たりの製造時間は平均38分であ
った。
【0051】実施例2並びに比較例2,3の製品につ
き、上記と同様、静水圧40kg/cm2の耐内圧試験
を行ったところ、実施例品では、20箇全てが合格した
が、比較例2では、20箇中15個が不合格であり、比
較例4では、20箇中18個が不合格であった。
き、上記と同様、静水圧40kg/cm2の耐内圧試験
を行ったところ、実施例品では、20箇全てが合格した
が、比較例2では、20箇中15個が不合格であり、比
較例4では、20箇中18個が不合格であった。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る繊維強化樹脂製品の製造方
法によれば、ヘリカル巻きの場合でも、同一フィ−ドア
イの使用のもとで、フ−プ巻きの場合と同様、繊維の巻
き付け分布を充分均一にでき、特に薄肉成形時に肉厚を
著しく安定化でき、品質及び信頼性に優れた繊維強化樹
脂成形品を成形できる。
法によれば、ヘリカル巻きの場合でも、同一フィ−ドア
イの使用のもとで、フ−プ巻きの場合と同様、繊維の巻
き付け分布を充分均一にでき、特に薄肉成形時に肉厚を
著しく安定化でき、品質及び信頼性に優れた繊維強化樹
脂成形品を成形できる。
【0053】また、ロ−ビングの巾を拡げて巻回して
も、これらの効果を保証でき、生産性の大幅な向上が期
待できる。
も、これらの効果を保証でき、生産性の大幅な向上が期
待できる。
【図1】図1の(イ)は本発明に係る繊維強化樹脂製品
の製造方法を示す斜視説明図、図1の(ロ)は図1の
(イ)の平面図である。
の製造方法を示す斜視説明図、図1の(ロ)は図1の
(イ)の平面図である。
【図2】本発明において使用するフィ−ドアイの一例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図3】図3の(イ)は、フィ−ドアイの傾き角α及び
γが共に0の場合のスリット内の繊維の分布状態を示す
説明図、図3の(ロ)はフィ−ドアイの傾き角α≠0,
γ=0の場合のスリット内の繊維の応力状態を示す説明
図である。
γが共に0の場合のスリット内の繊維の分布状態を示す
説明図、図3の(ロ)はフィ−ドアイの傾き角α≠0,
γ=0の場合のスリット内の繊維の応力状態を示す説明
図である。
【図4】本発明に係る繊維強化樹脂製品の製造方法の上
記とは別の例を示す説明図である。
記とは別の例を示す説明図である。
【図5】図2のフィ−ドアイに使用するガイドの異なる
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図6】本発明において使用するフィラメントワインデ
ィング装置の一例を示す説明図である。
ィング装置の一例を示す説明図である。
【図7】本発明において使用するフィ−ドアイの運動方
向を示す説明図である。
向を示す説明図である。
【図8】図8の(イ)は本発明において使用するマンド
レルの一例を、図8の(ロ)及び(ハ)は同マンドレル
の回転装置の一例をそれぞれ示す正面図である。
レルの一例を、図8の(ロ)及び(ハ)は同マンドレル
の回転装置の一例をそれぞれ示す正面図である。
【図9】図9の(イ)、(ロ)及び(ハ)は、それぞれ
図8のマンドレル並びに回転装置を使用して本発明の製
造方法の作業手順を示す説明図である。
図8のマンドレル並びに回転装置を使用して本発明の製
造方法の作業手順を示す説明図である。
【図10】図10の(イ)、(ロ)及び(ハ)はT字型
マンドレル及びそのマンドレルを使用しての本発明の製
造方法の作業手順を示す説明図である。
マンドレル及びそのマンドレルを使用しての本発明の製
造方法の作業手順を示す説明図である。
【図11】従来のフィ−ドアイを示す斜視図である。
【図12】図12の(イ)は、従来のフィラメントワイ
ンディング法によるフ−プ巻きを示す平面説明図、図1
2の(ロ)は図12の(イ)におけるロ−ロ断面図であ
る。
ンディング法によるフ−プ巻きを示す平面説明図、図1
2の(ロ)は図12の(イ)におけるロ−ロ断面図であ
る。
【図13】図13の(イ)は、従来のフィラメントワイ
ンディング法によるヘリカル巻きを示す平面説明図、図
13の(ロ)は図13の(イ)におけるロ−ロ断面図で
ある。
ンディング法によるヘリカル巻きを示す平面説明図、図
13の(ロ)は図13の(イ)におけるロ−ロ断面図で
ある。
1 マンドレル X マンドレル回転軸線方向 2 フィ−ドアイ 21 スリット x’ スリットの横一列方向 30 スリットに送られてくる繊維 31 樹脂含浸繊維(フィ−ドアイを通過した繊
維) β 巻き付け角 α フィ−ドアイの傾き角 γ フィ−ドアイの傾き角
維) β 巻き付け角 α フィ−ドアイの傾き角 γ フィ−ドアイの傾き角
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】図8の(イ)は本発明において使用するマンド
レルの一例を、図8の(ロ)は同マンドレルの回転装置
の一例をそれぞれ示す正面図である。
レルの一例を、図8の(ロ)は同マンドレルの回転装置
の一例をそれぞれ示す正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】横一列に一定の間隔で硬化性樹脂含浸繊維
引き通し用スリットを有し、送られてくる樹脂含浸繊維
を上記スリットに通過させるフィ−ドアイをマンドレル
の回転軸線方向に往復移動させつつ、上記フィ−ドアイ
を通過した樹脂含浸繊維を回転中のマンドレルに巻き付
けた後に樹脂を硬化させる、成形品の製造方法であり、
上記フィ−ドアイを上記スリットに送られてくる樹脂含
浸繊維の方向の軸線の周り及び同スリットに送られてく
る樹脂含浸繊維を含む面に垂直な軸心の周りに回動可能
とし、フィ−ドアイをフィ−ドアイの走行方向側端を低
所位置側とする斜め方向に傾斜させると共に上記スリッ
トの横一列方向とフィ−ドアイを通過した樹脂含浸繊維
との間の角度を繊維の巻き付け角度よりも大とすること
をを特徴とする繊維強化樹脂成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7078616A JPH08276504A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 繊維強化樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7078616A JPH08276504A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 繊維強化樹脂成形品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08276504A true JPH08276504A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=13666828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7078616A Pending JPH08276504A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 繊維強化樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08276504A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6736168B2 (en) | 2001-03-27 | 2004-05-18 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Fiber reinforced plastic pipe and filament winding apparatus |
| JP2012040736A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-01 | Toyoda Gosei Co Ltd | フィラメントワインディング装置 |
| JP2015199198A (ja) * | 2014-04-04 | 2015-11-12 | トヨタ自動車株式会社 | フィラメントワインディング装置 |
| KR102535772B1 (ko) * | 2022-04-25 | 2023-05-30 | 홍덕산업(주) | 고압 가스 저장 용기 및 이의 제조방법 |
-
1995
- 1995-04-04 JP JP7078616A patent/JPH08276504A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6736168B2 (en) | 2001-03-27 | 2004-05-18 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Fiber reinforced plastic pipe and filament winding apparatus |
| JP2012040736A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-01 | Toyoda Gosei Co Ltd | フィラメントワインディング装置 |
| JP2015199198A (ja) * | 2014-04-04 | 2015-11-12 | トヨタ自動車株式会社 | フィラメントワインディング装置 |
| US9486966B2 (en) | 2014-04-04 | 2016-11-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Filament winding apparatus |
| KR102535772B1 (ko) * | 2022-04-25 | 2023-05-30 | 홍덕산업(주) | 고압 가스 저장 용기 및 이의 제조방법 |
| WO2023211013A1 (ko) * | 2022-04-25 | 2023-11-02 | 홍덕산업(주) | 고압 가스 저장 용기 및 이의 제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040114 |