JPH08276525A - 積層複合材料及びその製造方法 - Google Patents

積層複合材料及びその製造方法

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JPH08276525A
JPH08276525A JP8023065A JP2306596A JPH08276525A JP H08276525 A JPH08276525 A JP H08276525A JP 8023065 A JP8023065 A JP 8023065A JP 2306596 A JP2306596 A JP 2306596A JP H08276525 A JPH08276525 A JP H08276525A
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JP
Japan
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composite material
laminated composite
porous film
thermosetting resin
resin
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JP8023065A
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Toshiro Hirohata
俊郎 広幡
Akira Nishimura
昭 西村
Isao Tomioka
功 富岡
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】優れた層間剥離強度を有する積層複合材料とそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】強化用の長繊維1とマトリックスを形成す
る熱硬化性樹脂(B)からなる繊維強化樹脂層が複数層
積層された積層複合材料において、各繊維強化樹脂層の
少なくとも一部の層間に、孔内に熱硬化性樹脂が充填さ
れた有機ポリマーの多孔質膜が配置された積層構造を有
する積層複合材料。未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した強
化繊維からなる多重層の少なくとも一部の層間に、孔内
に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した有機ポリマーの多孔
質膜からなるテープを巻き付けて、該テープの層を介在
させる積層複合材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、長繊維で強化され
た熱硬化性樹脂層を有する積層複合材料に関し、さらに
詳しくは、層間剥離強度が顕著に優れた積層複合材料と
その製造方法に関する。本発明の積層複合材料は、良好
な減衰特性を有し、比強度(強度/比重)や比弾性率
(弾性率/比重)が大きいため、各種構造体や音響部品
等に好適に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】マトリックス樹脂として熱硬化性樹脂を
用い、かつ、強化用の繊維として長繊維を用いて得られ
る繊維強化複合材料は、繊維方向とそれ以外の方向での
機械的物性が大きく異なる、いわゆる異方性を有する材
料である。従来、このような機械的物性の異方性を解消
するために、例えば、一方向に引き揃えられた強化繊維
または強化繊維の織物とマトリックス樹脂からなるプリ
プレグシートを複数枚重ね合わせ、その際、各層での繊
維の方向が異なるように積層することにより、繊維と直
角方向の機械的物性の低さを補うとともに、各方向の弾
性率または強度を要求に応じて調整している。
【0003】しかし、このようにして得られた積層複合
材料は、積層構造上、厚み方向には繊維補強ができず、
層間剥離強度が低いという問題がある。特に、近年、耐
熱性向上のため、マトリックス樹脂として採用されつつ
あるビスマレイミド樹脂、シアネートエステル樹脂、ポ
リイミド樹脂等の耐熱性の熱硬化性樹脂は、靭性が低
く、これらの熱硬化性樹脂を用いた積層複合材料は、従
来のエポキシ樹脂系複合材料よりも、さらに層間剥離強
度が低い。
【0004】厚み方向も繊維補強した複合材料として、
3次元織物複合材料が検討されているが、形状が限定さ
れ、しかも、成形時にクラックが発生し易いという問題
がある。積層複合材料の層間剥離は、構造体の設計を工
夫することによりある程度改善することが可能である
が、構造が複雑になったり、補強材等を設ける必要があ
るため、複合材料本来の性能を充分に生かしきれないと
いう問題があった。また、従来の積層複合材料は、衝撃
を受けた際に層間剥離を生じ易く、圧縮強度等が大きく
低下することが知られており、信頼性の面で問題となっ
ている。
【0005】従来、繊維強化積層複合材料の層間剥離強
度及び耐衝撃性を改良するために、幾つかの提案がなさ
れている。例えば、特公平4−39490号公報には、
長繊維からなる強化繊維とマトリックス樹脂とからなる
積層複合材料の層間領域に、マトリックス樹脂と相溶す
ることなく分離した樹脂を局在化させた複合材料が提案
されている。具体的には、強化繊維とマトリックス樹脂
からなるプリプレグシートを積層する際に、層間に熱硬
化性樹脂または熱可塑性樹脂の粒子を介在させている。
また、特開昭63−264351号公報には、層間にポ
リイミドフィルムを挿入する方法が開示されている。
【0006】ところで、繊維強化複合材料の主要な成形
方法には、未硬化の熱硬化性樹脂と強化繊維からなる中
間材料のプリプレグシートを積層成形する方法と、マト
リックス樹脂を含浸した糸状の強化繊維を金型上に巻き
付けて成形するフィラメントワインディング成形法があ
る。層間領域に樹脂の粒子から形成された分離層を局在
化させる方法は、プリプレグシートを積層成形する方法
に適用する場合、予め表面に樹脂の粒子を付着させたプ
リプレグシートを作製し、これを用いて容易に積層成形
することができるため、積層複合材料の量産が可能であ
る。しかし、この方法をフィラメントワインディング成
形法へ適用するには、一層巻き付ける毎に巻き付けた層
の表面に樹脂の粒子を均一に付着させるという煩雑な操
作が必要であるため、量産性に欠けるという問題があっ
た。また、層間にポリイミドフィルムを挿入する方法
は、フィラメントワインディング成形法には、巻き付け
た層の表面にテープ状のフィルムを巻き付けることによ
り、ポリイミドフィルムを容易に層間に挿入することが
できる。しかし、この方法をプリプレグシートを積層成
形する方法に適用する場合、ポリイミドフィルムの挿入
によりプリプレグシート表面の粘着性が失われるため、
積層時の位置決めが困難になるという問題があった。
【0007】特開昭60−231738号公報には、層
間の靭性を上げるため、ゴム状物を含有したエポキシ樹
脂からなる高靭性樹脂層を層間に設け、かつ、成形時の
高靭性樹脂層の流出・破壊を防ぐために、高靭性樹脂の
支持材として不織布等を使用している。この方法では、
プリプレグシート表面の粘着性を維持できるため、プリ
プレグシートを積層成形する方法に適用可能である。ま
た、この方法をフィラメントワインディング成形法へ適
用するには、高靭性樹脂を含浸した不織布を予め作製し
ておけば、成形時に一層巻き付ける毎に高靭性樹脂を塗
布する必要はなく、層間に樹脂含浸不織布を挟み込むこ
とにより成形可能である。しかし、不織布を挟み込む前
に巻き付け表面の余剰樹脂を除去しなければ、不織布中
の高靭性樹脂が流されて、所定の積層構成を作製するこ
とができない。したがって、高靭性樹脂を含浸した不織
布を製作する工程と、余剰樹脂を除去する工程が増え、
生産効率が低下する。さらに、この方法では、ゴム状物
を用いているため、積層複合材料の耐熱性が十分ではな
い。したがって、この方法を耐熱性の繊維強化樹脂用と
して実用化されつつあるシアネートエステル樹脂、ビス
マレイミド樹脂、ポリイミド樹脂等に適用した場合、耐
熱性の低下を招き、耐熱性の積層複合材料を得ることが
できない。したがって、この方法は、実際には、比較的
耐熱性の低い樹脂を用いた積層複合材料に適用すること
ができるに過ぎず、しかも、フィラメントワインディン
グ成形法に適用した場合、生産効率が低下するという問
題があった。
【0008】繊維強化複合材料は、各種の構造体の作製
に適用することができるが、この種の複合材料は、一般
に、軽くて、弾性率が高く、内部損失が大きいことか
ら、スピーカー振動板としても実用化されている。しか
し、さらに歪みの小さい高品質の音を得るため、スピー
カー振動板を構成する複合材料の高弾性率を維持して、
内部損失を大きくすることが望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強化
用の長繊維とマトリックスを形成する熱硬化性樹脂から
なる繊維強化樹脂層が複数層積層された積層複合材料に
おいて、優れた層間剥離強度を有する積層複合材料とそ
の製造方法を提供することにある。また、本発明の目的
は、優れた層間剥離強度を有する積層複合材料を、プリ
プレグシートを積層成形する方法及びフィラメントワイ
ンディング成形法のいずれでも、容易に製造することが
できる積層複合材料の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、このような積層複合材料を用いた
スピーカー振動板、及びプリプレグシートを積層成形す
る方法に用いられるプリプレグシートを提供することに
ある。
【0010】本発明者らは、前記従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究した結果、積層複合材料の製造工
程において、各層間のすべてまたは一部に、孔内に未硬
化の熱硬化性樹脂を含浸させた有機ポリマーの多孔質膜
を配置し、次いで、熱硬化性樹脂を硬化させることによ
り、層間剥離強度が顕著に改善された積層複合材料の得
られることを見いだした。この方法は、プリプレグシー
トを積層成形する方法及びフィラメントワインディング
成形法のいずれの方法にも容易に適用することができ
る。得られた積層複合材料は、比強度(強度/比重)や
比弾性率(弾性率/比重)が大きいため、各種構造体の
材料として用いることができる。また、本発明の積層複
合材料は、高弾性率で、内部損失が大きく、優れた減衰
特性を示すため、特に、スピーカー振動板に適してい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、以下の(1)〜(5)に示される積層複合材料、ス
ピーカー振動板、プリプレグシート、及び積層複合材料
の製造方法が提供される。 (1)強化用の長繊維(A)とマトリックスを形成する
熱硬化性樹脂(B)からなる繊維強化樹脂層が複数層積
層された積層複合材料において、各繊維強化樹脂層の少
なくとも一部の層間に、孔内に熱硬化性樹脂(B)が充
填された有機ポリマーの多孔質膜(C)が配置された積
層構造を有することを特徴とする積層複合材料。 (2)前記の積層複合材料からなるスピーカー振動板。 (3)強化用の長繊維(A)とマトリックスを形成する
未硬化の熱硬化性樹脂(B)からなるプリプレグシート
において、プリプレグシートの少なくとも片面に、孔内
に未硬化の熱硬化性樹脂(B)を含浸した有機ポリマー
の多孔質膜(C)が貼り付けられていることを特徴とす
るプリプレグシート。
【0012】(4)強化用の長繊維(A)とマトリック
スを形成する未硬化の熱硬化性樹脂(B)からなるプリ
プレグシートを複数枚積層した後、該熱硬化性樹脂を硬
化する積層複合材料の製造方法において、プリプレグシ
ートの少なくとも一部として、前記プリプレグシートの
少なくとも片面に、孔内に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸
した有機ポリマーの多孔質膜(C)が貼り付けられてい
るプリプレグシートを使用することを特徴とする積層複
合材料の製造方法。 (5)強化用の長繊維(A)にマトリックスを形成する
未硬化の熱硬化性樹脂(B)を含浸させながら型の周囲
に多重に巻き付けて、所定の厚さまで成形した後、該熱
硬化性樹脂を硬化させる積層複合材料の製造方法におい
て、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した強化繊維からなる
多重層の少なくとも一部の層間に、孔内に未硬化の熱硬
化性樹脂を含浸した有機ポリマーの多孔質膜(C)から
なるテープを巻き付けて、該テープの層を介在させるこ
とを特徴とする積層複合材料の製造方法。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、本発明について詳述する。
本発明では、長繊維と熱硬化性樹脂とからなる繊維強化
樹脂層を複数層積層した積層複合材料において、各層間
のすべてまたは一部に、孔内に熱硬化性樹脂が充填され
た多孔質膜を配置することにより、層間剥離強度が著し
く改善され、なおかつ内部損失の大きい積層複合材料を
得ることができる。本発明では、伸びの大きい多孔質膜
とマトリックス樹脂との複合化により、靭性を高め、層
間剥離強度を向上せしめることができる。複合化に際
し、有機ポリマーの多孔質膜の孔内に含浸または充填さ
せる樹脂として、マトリックス樹脂と同じ熱硬化性樹脂
を使用することができる。
【0014】強化用の長繊維(A) 本発明で使用する強化用の長繊維(強化繊維)として
は、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、黒鉛繊維、アラミ
ド繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維等
が挙げられる。繊維の長さは、通常、5cm以上である
ことが好ましい。また、長繊維の形状や配列は、特に限
定されず、例えば、単一方向、ランダム方向、シート
状、マット状、繊維状、クロス(織物)、組みひも状な
どが挙げられる。
【0015】熱硬化性樹脂(B) 本発明でマトリックス樹脂として使用する熱硬化性樹脂
としては、一般に繊維強化複合材料用として使用されて
いるものを用いることができ、具体的には、例えば、不
飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、シアネートエステル樹脂、ビスマレイミド樹脂、付
加重合型ポリイミド樹脂等が挙げられる。これらの中で
も、特にエポキシ樹脂、シアネートエステル樹脂、及び
ビスマレイミド樹脂が好適に用いられる。未硬化の熱硬
化性樹脂は、熱、光、電子線などのエネルギーを加える
ことにより3次元的に硬化する。未硬化の熱硬化性樹脂
は、通常、低粘度で、長繊維や多孔質膜の孔内に容易に
含浸するものを使用する。高粘度または半固型の熱硬化
性樹脂を用いる場合には、溶剤を用いて低粘度溶液とす
ることにより、含浸させることができる。また、熱硬化
性樹脂は、必要に応じて、硬化剤や硬化触媒などと組み
合わせて使用する。さらに、熱硬化性樹脂には、所望に
より、反応性希釈剤、無機質充填剤や熱可塑性樹脂、エ
ラストマーなどの改質剤、その他の添加剤等を混合して
用いることができる。
【0016】多孔質膜(C) 本発明で使用する多孔質膜としては、例えば、弗素樹
脂、ポリイミド、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、
ポリサルホン、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の素材から形成
された多孔質膜が挙げられる。これらの中でも、素材と
して四弗化エチレン樹脂(PTFE)などの弗素樹脂を
用い、延伸法により作成された弗素樹脂多孔質膜が、耐
熱性と柔軟性に優れるため、特に好ましい。
【0017】本発明で使用する多孔質膜としては、層間
に十分な靭性を持たせるため25℃での伸びが150%
以上の樹脂を用いて製作した多孔質膜が望ましい。25
℃での伸びが150%以上の樹脂を用いて製作した多孔
質膜としては、延伸法による弗素樹脂多孔質膜やポリエ
チレン多孔質膜、ポリプロピレン多孔質膜が挙げられる
が、特に延伸法による弗素樹脂多孔質膜は、伸びが大き
く、層間補強効果が高いため、好適に使用できる。さら
に、延伸法による弗素樹脂多孔質膜は、耐熱性も高いた
め、ビスマレイミド樹脂やポリイミド樹脂を用いた耐熱
複合材料の層間補強に好適に使用できる。延伸弗素樹脂
多孔質膜と類似の構造を持つものとして弗素樹脂ペーパ
ーがあるが、延伸弗素樹脂多孔質膜に比べ、気孔率が低
いこと、薄膜を得にくいこと、延伸弗素樹脂多孔質膜に
比べ樹脂が含浸しにくい場合があることから、本発明で
使用する多孔質膜としては、延伸弗素樹脂多孔質膜の方
が大きい効果が得られる。
【0018】本発明で使用する多孔質膜の気孔率は、3
0容積(vol)%以上であることが好ましく、より好
ましくは77vol%以上である。気孔率が30vol
%未満では、十分な剥離強度が得られない場合がある。
特に延伸法により造孔した弗素樹脂多孔質膜は、80〜
90vol%の気孔率を有し、好適に使用できる。類似
の構造をもつものとして弗素樹脂ペーパーがあるが、弗
素樹脂ペーパーの気孔率は、75vol%前後であり、
延伸弗素樹脂多孔質膜の方が好適である。本発明で使用
する多孔質膜の厚みは、特に限定されないが、得られた
積層複合材料の繊維含有率の低下を抑えるため、100
μm以下とするのが望ましい。弗素樹脂ペーパーの厚み
は、通常、数百μm以上であるのに対し、延伸弗素樹脂
多孔質膜の厚みは、40〜100μmであり、延伸弗素
樹脂多孔質膜の方が好適に使用できる。
【0019】以上の多孔質膜は、層間剥離強度の向上を
最重要項目として考えた場合に最適であるが、これらは
伸びの大きい材料であるため、層間剪断強度が低下する
場合がある。層間剥離だけではなく層間剪断方向にも荷
重が加わる場合には、層間剪断強度の低下を抑えつつ、
層間剥離強度も向上させることが必要となる。このよう
な場合には、以下のような多孔質膜を用いるのが好まし
い。すなわち、多孔質膜として、アラミド短繊維を30
〜95重量%含むポリイミドペーパーを用いることによ
り、延伸弗素樹脂多孔質膜に比べて、剥離強度の向上効
果はやや劣るものの、層間剪断強度を保持しつつ層間剥
離強度を向上させることができ、しかも耐熱性に優れた
積層複合材料が得られる。
【0020】ここで、ポリイミドペーパーとは、ポリイ
ミドまたはポリイミド前駆体からなるフィブリドを、従
来公知の天然パルプの抄紙の場合と同様に、シート状に
集めて一体化したものであり、特に特開平6−5752
9号公報に開示されている方法により製作されたポリイ
ミドペーパーが好適に使用できる。一般に、ポリイミド
ワニスには、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドと
いった非プロトン系極性有機溶媒が使用されるが、非プ
ロトン系極性有機溶媒を用いたポリイミドワニスから作
製したポリイミドフィブリドで抄紙したポリイミドペー
パーは、強度が低く、本発明の積層複合材料の成形に適
用した場合、積層時に破れる等ハンドリング上好ましく
ない。一方、特開平6−57529号公報に開示されて
いる非プロトン系極性有機溶媒を使用しない方法による
ポリイミドペーパーは、強度に優れており、ハンドリン
グ上好ましい。ポリイミドペーパーに用いるポリイミド
樹脂の種類は、特に限定されないが、好ましいものとし
ては、全芳香族系のポリイミド前駆体が挙げられ、下記
の一般式(1)で示される繰り返し単位を有するポリア
ミド酸のホモポリマーまたはコポリマーが特に好まし
い。
【0021】
【化1】 式中、Rは、少なくとも1つの炭素6員環を含む4個の
芳香族残基を示す。4個のうち2価ずつは、その6員環
内の隣接する炭素原子に結合している。Rの具体例とし
ては、次のような芳香族残基を挙げることができる。
【0022】
【化2】
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】 これらの中でも、Rとしては、次のものが好ましい。
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】 また、前記式中、R′は、1〜4個の炭素6員環を持つ
2価の芳香族残基を示す。R′の具体例としては、以下
のような芳香族残基が好ましい。
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】
【化22】
【0043】
【化23】
【0044】
【化24】
【0045】
【化25】
【0046】
【化26】
【0047】
【化27】
【0048】
【化28】
【0049】
【化29】
【0050】
【化30】
【0051】
【化31】 これらの中でも、R′としては、次のものが好ましい。
【0052】
【化32】
【0053】ポリイミドペーパーに含有されるアラミド
短繊維は、繊維長が1〜20mm、繊維径が5〜20μ
mであることが好ましい。アラミド短繊維の含有量は、
30〜95重量%が好ましい。この含有量が30重量%
未満では剥離強度が向上しない場合があり、95重量%
超過ではペーパーとして一体化できない。アラミド短繊
維を含有するポリイミドペーパーの密度は、特に限定さ
れないが、好ましくは0.2〜0.7g/cm3、より
好ましくは0.35〜0.45g/cm3である。アラ
ミド短繊維を含有するポリイミドペーパーの厚みは、特
に限定されないが、積層複合材料の繊維含有率の低下を
抑えるために、100μm以下とするのが望ましい。
【0054】積層複合材料及びその製造方法 本発明では、繊維強化複合材料の製造工程で一般に採用
されている方法にしたがって、例えば、強化用の長繊維
への熱硬化性樹脂の含浸、賦形、硬化などを行うことが
できる。成形法としては、特に限定されないが、プリプ
レグを用いて、オートクレーブ法、プレス法、などによ
り賦形する方法、フィラメントワインディング法によ
り、連続繊維にマトリックス樹脂を含浸させながらマン
ドレルと呼ばれる型の周囲に巻き付け、所定の厚さまで
成形した後、室温あるいは加熱炉中で硬化させ、次いで
マンドレルを取り除いて成形品を得る方法などが採用で
きる。
【0055】本発明の特徴は、プリプレグシートを複数
枚重ねて積層成形する方法や、フィラメントワインディ
ング法により型に多重(多層)に巻き付ける際に、層間
に、未硬化の熱硬化性樹脂を孔内に含浸させた多孔質膜
を配置(介在)させる点にある。例えば、プリプレグ法
により、長繊維と熱硬化性樹脂とからなる繊維強化シー
ト(プリプレグシート)を多数枚積層して積層複合材料
を製造する際に、孔内に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸し
た多孔質膜(樹脂含浸多孔質膜)を各プリプレグシート
の層間に挟んで積層成形することにより、層間剥離強度
が著しく改善された積層複合材料を得ることができる。
この方法によれば、3次元織物複合材料のように成形上
の問題がなく、従来の積層成形方法が適用可能である。
さらに、本発明による積層複合材料は、層間に特別な層
を設けない従来の複合材料に比べて、弾性率が低下する
ことなく内部損失が大きくなるため、従来品より歪みの
小さいスピーカー振動板として好適に使用することがで
きる。
【0056】オートクレーブ法やプレス法等のプリプレ
グシートを積層し、成形する方法では、プリプレグシー
トの表面に、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した多孔質膜
を貼り付けたものを用いることにより、生産性を低下さ
せず、しかも多孔質膜には熱硬化性樹脂が含浸されてい
るため、積層の際における位置決めに必要な粘着性も保
持できる。樹脂含浸多孔質膜は、通常、プリプレグシー
トの片面に貼り付け、これらを複数枚積層する際に、樹
脂含浸多孔質膜が各層の層間に介在するように重ね合わ
せる。所望により、樹脂含浸多孔質膜をプリプレグシー
トの両面に貼り合わせることもできる。この場合、通常
のプリプレグシートと組み合わせて、同様に、樹脂含浸
多孔質膜が各層の層間に介在するように重ね合わせる。
所定の形状に積層成形すると、プリプレグシート及び多
孔質膜に含浸した未硬化の熱硬化性樹脂は、硬化して一
体的なマトリックスを形成する。つまり、孔内に硬化し
た熱硬化性樹脂が充填された多孔質膜と繊維強化樹脂層
とが強固に一体化され、かつ、靭性に優れた多孔質膜が
層間に配置されているため、層間剥離強度が顕著に向上
する。樹脂含浸多孔質膜は、各プリプレグシートの層間
のすべてに配置することが好ましいが、所望により、一
部の層間に配置してもよい。
【0057】図1に、プリプレグ法により作製した積層
複合材料の断面略図を示す。長繊維1とマトリックスと
なる熱硬化性樹脂2とからなる繊維強化樹脂層(この図
では3層のみ示す)が、各層での長繊維の方向が異なる
ように積層され、各層の層間には、孔内に熱硬化性樹脂
が充填された有機ポリマーの多孔質膜3が配置されてい
る。本発明では、フィラメントワインディング法を容易
に適用することができる。積層複合材料をフィラメント
ワインディング法により成形するには、熱硬化性樹脂を
含浸した強化繊維(連続繊維)を金型に多重に巻き付け
る工程で、所定の層の巻き付け終了後、次層を巻き付け
る前の段階で、熱硬化性樹脂を含浸した長尺のテープ状
多孔質膜を巻き付ける。この方法によれば、生産性を低
下させることなく、容易にフィラメントワインディング
法を適用することができる。
【0058】図2に、本発明の積層複合材料をフィラメ
ントワインディング法により積層成形する方法の該略図
を示す。金型(マンドレル)6上に、未硬化の熱硬化性
樹脂を含浸させた連続繊維5を巻き付け、形成された層
の上に、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した多孔質膜4を
巻き付ける。さらに、その上に、未硬化の熱硬化性樹脂
を含浸した連続繊維を巻き付けて新たな層を形成する。
このような操作を繰り返して、所望の厚さの成形品を作
成する。ここで多孔質膜に含浸させる熱硬化性樹脂は、
マトリックス樹脂と同じものでよいため、予め多孔質膜
への樹脂含浸を行う必要がなく、巻き付け成形時に強化
繊維の代わりにテープ状多孔質膜を樹脂含浸槽に通すだ
けでよい。また、同一樹脂が使用できるため、巻き付け
表面の余剰樹脂を除去する必要がなく、巻き付け圧力に
より順次表面に余剰樹脂をしみ出させていく方法により
成形することができる。したがって、本発明の方法によ
れば、生産効率をほとんど低下させることなく、フィラ
メントワインディング成形法が適用できる。本発明で
は、必要に応じて弗素樹脂、ポリイミド樹脂等からなる
耐熱性の高い多孔質膜を使用することにより、シアネー
トエステル樹脂、ビスマレイミド樹脂、付加重合型ポリ
イミド樹脂等の耐熱FRP用樹脂を用いた場合であって
も、その耐熱性を低下させることがない。
【0059】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明する。
【0060】[実施例1]炭素繊維クロス(東レ社製炭
素繊維T300クロス)、及び弗素樹脂多孔質膜(住友
電工社製WP−1000−100)のそれぞれに、液状
の未硬化エポキシ樹脂を真空含浸した。この多孔質膜
は、室温での伸びが270〜300%のPTFEを用い
て製作されており、厚み100μm、気孔率90容量%
である。未硬化エポキシ樹脂を含浸した炭素繊維クロス
の片面に、未硬化エポキシ樹脂を含浸した弗素樹脂多孔
質膜を貼り付けた。次いで、得られたシートを100℃
で20分間加熱して半硬化状態とすることにより多孔質
膜が貼付されたプリプレグシートを得た。このプリプレ
グシート4枚を、各層間に多孔質膜が配置されるように
して積層し、電熱プレスで加熱加圧して、未硬化エポキ
シ樹脂を硬化させるとともに、各層が一体化した積層板
(積層複合材料)を成形した。多孔質膜が貼付されたプ
リプレグシートは、通常のプリプレグシートと同様の粘
着性を保持しており、積層の際における位置決めが容易
であった。得られた積層複合材料の層間剥離強度は、7
7g/mmであり、剥離に対する抵抗力が非常に高いも
のであった。層間剥離強度は、JIS K6854のT
形剥離離試験に準ずる方法で測定し、剥離時の最大荷重
から層間剥離強度を算出した。以下の実施例でも、測定
法は同じである。また、層間剪断強度は2.5kg/m
2であった。層間剪断強度は、ASTM D2344
に従って測定した。以下の実施例でも測定法は同じであ
る。
【0061】[実施例2]未硬化エポキシ樹脂に代え
て、シアネートエステル系樹脂(三菱瓦斯化学社製BM
I−トリアジン樹脂BT3309)を使用し、かつ、半
硬化状態のプリプレグシートを得るための加熱を150
℃で1時間としたことを除いて、実施例1と同じ材料、
同じ方法で多孔質膜が貼付されたプリプレグシートを作
製し、積層複合材料を成形した。多孔質膜が貼付された
プリプレグシートは、通常のプリプレグシートと同様の
粘着性を保持しており、積層の際における位置決めが容
易であった。得られた積層複合材料の層間剥離強度は、
141g/mmであり、剥離に対する抵抗力が非常に高
いものであった。さらに、この積層複合材料は、200
℃でも室温の70%以上の層間剥離強度を保持してお
り、耐熱性に優れたものであった。また、層間剪断強度
は2.5kg/mm2であった。
【0062】[実施例3]炭素繊維(東レ社製炭素繊維
T300)及びシアネートエステル系樹脂(三菱瓦斯化
学社製BMI−トリアジン樹脂BT3309)を用い
て、フィラメントワインディング成形を行った。弗素樹
脂多孔質膜(住友電工社製WP−1000−100)を
幅10mmの長尺テープ状に加工し、シアネートエステ
ル系樹脂を含浸させ、フィラメントワインディングの巻
き付け工程で、炭素繊維の各層の巻き付けとテープ状多
孔質膜の巻き付けを交互に行い、巻き付け終了後、加熱
硬化することにより層間に多孔質膜を有する筒状体を得
た。シアネートエステル系樹脂を含浸した炭素繊維の層
は、4層であり、筒状体の内径は200mmで、外径は
202mmであった。テープ状多孔質膜の巻き付けは、
フィラメントワインディング装置をほとんど改造するこ
となく、繊維の巻き付け機構を利用して実施することが
可能であり、量産性に優れるものであった。このように
して得られた積層複合材料の層間剥離強度は、132g
/mmであり、剥離に対する抵抗力が非常に高いもので
あった。
【0063】[実施例4]多孔質膜として、ポリプロピ
レン多孔質膜(セラニーズ社製)を使用したことを除い
て、実施例2と同じ材料、同じ成形方法で積層複合材料
を成形し、評価した。ポリプロピレン多孔質膜は、室温
での伸びが500〜700%のポリプロピレンを用いて
製作されており、厚みは25μmであった。得られた積
層複合材料の層間剥離強度は、57g/mmであり、剥
離に対する抵抗力が高いものであった。また、層間剪断
強度は2.9kg/mm2であった。
【0064】[実施例5]多孔質膜として、ポリエーテ
ルスルホン多孔質膜(東洋濾紙社製)を使用したことを
除いて、実施例1と同じ材料、同じ成形方法で積層複合
材料を成形し、評価した。ポリエーテルスルホン多孔質
膜は、室温での伸びが60%のポリエーテルスルホンを
用いて製作されており、厚みは100μmであった。得
られた積層複合材料の層間剥離強度は、25g/mmで
あり、剥離に対する抵抗力が高いものであった。また、
層間剪断強度は3.8kg/mm2であった。
【0065】[実施例6]実施例1と同じ材料、同じ成
形方法で積層板(積層複合材料)を成形した。得られた
積層板の弾性率は2900kg/mm2で、音速400
0m/s、100Hzでの内部損失tanδが0.04
5であり、減衰特性に優れたスピーカー振動板として好
適なものであった。
【0066】[実施例7]ジアミノジフェニルエーテル
40.0gをテトラヒドロフラン(THF)596gと
メタノール159gの混合溶液に溶解し、3.8℃に保
った。この溶液にピロメリット酸二無水物44.0gを
一度に加えて1時間撹拌を続けたところ、ポリアミド酸
の粘度〔η〕が1.0であるポリアミド酸溶液が得られ
た。これを固型分濃度が7.5%になるようにTHF/
メタノール(重量比4/1)で希釈した。原液の供給口
及び凝固後のフィブリドスラリー排出口を備えた連続式
ホモミキサー(容量500ml、タービン回転数850
0rpm)に前述のポリアミド酸溶液を24ml/分、
水960ml/分を同時に供給し、フィブリドスラリー
を排出口から連続的に取り出した。生成したポリアミド
酸フィブリドを濾別し、水1リットルを加えて撹拌、濾
過を3回繰り返した。得られたポリアミド酸フィブリド
0.35g及びパラアラミド短繊維(1.5d、6m
m)1.05gを水2リットルに分散させ抄紙した。1
0kg/cm2で圧搾脱水し、60℃で乾燥した後、1
50℃で1時間、300℃で1時間熱処理してイミド化
した。その結果、パラアラミド含有率75重量%、厚さ
100μm、密度0.39g/cm3のポリイミドペー
パーを得た。得られたポリイミドペーパーを多孔質膜と
して使用したことを除いて、実施例2と同じ材料、同じ
成形方法で積層複合材料を成形し、評価した。得られた
積層複合材料の層間剥離強度は43g/mm、層間剪断
強度は5.2kg/mm2であり、剥離強度と剪断強度
のバランスに優れたものであった。
【0067】[実施例8]弗素樹脂多孔質膜に代えて、
実施例7で使用したパラアラミド含有率75重量%、厚
さ100μm、密度0.39g/cm3のポリイミドペ
ーパーを用いたことを除いて、実施例3と同じ材料、同
じ方法でフィラメントワインディング成形を行い、層間
にポリイミドペーパーを有する筒状体を得た。シアネー
トエステル系樹脂を含浸した炭素繊維の層は4層であ
り、筒状体の内径は200mmで、外径は202mmで
あった。テープ状ポリイミドペーパーの巻付けは、フィ
ラメントワインディング装置をほとんど改造することな
く、繊維の巻付け機構を利用して実施することが可能で
あり、量産性に優れるものであった。このようにして得
られた積層複合材料の層間剥離強度は44g/mm、層
間剪断強度は5.5kg/mm2であり、剥離強度と剪
断強度のバランスに優れたものであった。
【0068】[比較例1]未硬化エポキシ樹脂を含浸し
た多孔質膜を挿入せずに積層成形すること以外、実施例
1と同じ材料、同じ成形方法で積層複合材料を成形し
た。得られた積層複合材料の層間剥離強度は、21g/
mm であり、剥離に弱いものであった。また、層間剪断
強度は6.6kg/mm2であった。
【0069】[比較例2]未硬化シアネートエステル系
樹脂を含浸した多孔質膜を挿入せずに積層成形すること
以外、実施例2と同じ材料、同じ成形方法で積層板を成
形した。得られた積層複合材料の層間剥離強度は、23
g/mm であり、剥離に弱いものであった。また、層間
剪断強度は5.2kg/mm2であった。
【0070】[比較例3]比較例1と同じ材料、同じ成
形方法で積層板(積層複合材料)を成形した。得られた
積層板の弾性率は2900kg/mm2で、音速400
0m/s、100Hzでの内部損失tanδは0.02
2であった。表1に、実施例1、2、4、5及び7と、
比較例1及び2の積層構成と物性について、一括して示
す。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、強化用の長繊維とマト
リックスを形成する熱硬化性樹脂からなる繊維強化樹脂
層が複数層積層された積層複合材料において、優れた層
間剥離強度を有する積層複合材料とその製造方法が提供
される。本発明によれば、優れた層間剥離強度を有する
積層複合材料を、プリプレグ法及びフィラメントワイン
ディング法のいずれでも容易に製造することができる。
層間剥離強度が著しく向上することにより、従来剥離を
防止するために採用していた複雑な構造や補強が不要と
なり、複合材料本来の性能を生かすことができる。従来
の積層複合材料の成形方法が適用できるため、種々の構
造物の製造に容易に適用できる。内部損失が大きく、ス
ピーカー振動板に適した積層複合材料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の多孔質膜を層間に配置した積
層複合材料の断面図である。
【図2】図2は、本発明の多孔質膜を層間に挟んだ積層
複合材料をフィラメントワインディング法により成形す
る方法を示す略図である。
【符号の説明】
1:強化用の長繊維 2:熱硬化性樹脂 3:孔内に熱硬化性樹脂が充填された多孔質膜 4:熱硬化性樹脂が含浸されたテープ状多孔質膜 5:強化用の長繊維と熱硬化性樹脂からなる層 6:金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04R 7/00 7310−4F B29C 67/14 G // B29K 27:12 79:00 105:04 277:00 B29L 9:00 31:38

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化用の長繊維(A)とマトリックスを
    形成する熱硬化性樹脂(B)からなる繊維強化樹脂層が
    複数層積層された積層複合材料において、各繊維強化樹
    脂層の少なくとも一部の層間に、孔内に熱硬化性樹脂
    (B)が充填された有機ポリマーの多孔質膜(C)が配
    置された積層構造を有することを特徴とする積層複合材
    料。
  2. 【請求項2】 有機ポリマーの多孔質膜が気孔率30容
    量%以上の弗素樹脂多孔質膜である請求項1記載の積層
    複合材料。
  3. 【請求項3】 有機ポリマーの多孔質膜がアラミド短繊
    維を30〜95重量%含むポリイミドペーパーである請
    求項1記載の積層複合材料。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の積層複合材料からなるス
    ピーカー振動板。
  5. 【請求項5】 強化用の長繊維(A)とマトリックスを
    形成する未硬化の熱硬化性樹脂(B)からなるプリプレ
    グシートにおいて、プリプレグシートの少なくとも片面
    に、孔内に未硬化の熱硬化性樹脂(B)を含浸した有機
    ポリマーの多孔質膜(C)が貼り付けられていることを
    特徴とするプリプレグシート。
  6. 【請求項6】 有機ポリマーの多孔質膜が気孔率30容
    量%以上の弗素樹脂多孔質膜である請求項5記載のプリ
    プレグシート。
  7. 【請求項7】 有機ポリマーの多孔質膜がアラミド短繊
    維を30〜95重量%含むポリイミドペーパーである請
    求項5記載のプリプレグシート。
  8. 【請求項8】 強化用の長繊維(A)とマトリックスを
    形成する未硬化の熱硬化性樹脂(B)からなるプリプレ
    グシートを複数枚積層した後、該熱硬化性樹脂を硬化す
    る積層複合材料の製造方法において、プリプレグシート
    の少なくとも一部として、前記プリプレグシートの少な
    くとも片面に、孔内に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した
    有機ポリマーの多孔質膜(C)が貼り付けられているプ
    リプレグシートを使用することを特徴とする積層複合材
    料の製造方法。
  9. 【請求項9】 有機ポリマーの多孔質膜が気孔率30容
    量%以上の弗素樹脂多孔質膜である請求項8記載の積層
    複合材料の製造方法。
  10. 【請求項10】 有機ポリマーの多孔質膜がアラミド短
    繊維を30〜95重量%含むポリイミドペーパーである
    請求項8記載の積層複合材料の製造方法。
  11. 【請求項11】 強化用の長繊維(A)にマトリックス
    を形成する未硬化の熱硬化性樹脂(B)を含浸させなが
    ら型の周囲に多重に巻き付けて、所定の厚さまで成形し
    た後、該熱硬化性樹脂を硬化させる積層複合材料の製造
    方法において、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した強化繊
    維からなる多重層の少なくとも一部の層間に、孔内に未
    硬化の熱硬化性樹脂を含浸した有機ポリマーの多孔質膜
    (C)からなるテープを巻き付けて、該テープの層を介
    在させることを特徴とする積層複合材料の製造方法。
  12. 【請求項12】 有機ポリマーの多孔質膜が気孔率30
    容量%以上の弗素樹脂多孔質膜である請求項11記載の
    積層複合材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 有機ポリマーの多孔質膜がアラミド短
    繊維を30〜95重量%含むポリイミドペーパーである
    請求項11記載の積層複合材料の製造方法。
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