JPH08277313A - 常温硬化型アクリル系土木建築用補修材及びそれを使用した補修方法 - Google Patents

常温硬化型アクリル系土木建築用補修材及びそれを使用した補修方法

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JPH08277313A
JPH08277313A JP1544996A JP1544996A JPH08277313A JP H08277313 A JPH08277313 A JP H08277313A JP 1544996 A JP1544996 A JP 1544996A JP 1544996 A JP1544996 A JP 1544996A JP H08277313 A JPH08277313 A JP H08277313A
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JP
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meth
acrylate
weight
civil engineering
repair material
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Application number
JP1544996A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Ando
敏弘 安東
Shunji Ito
俊司 伊藤
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿潤状態下や乾燥状態下のコンクリート等の
表面、更には油で濡れたコンクリート部分やアスファル
ト等の親油性を有した表面への密着性及び接着性に優れ
た常温硬化型アクリル系土木建築用補修材及びそれを使
用した土木建築物の亀裂部の補修方法を提供する。 【解決手段】 (a)単官能(メタ)アクリレート10
〜95重量%及び(b)多官能(メタ)アクリレ−ト9
0〜5重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、
(c)重合開始剤0.5〜10重量部、(d)分解促進
剤0.1〜10重量部、更には(e)無機充填材0.1
〜500重量部を添加してなる常温硬化型アクリル系土
木建築用補修材及びそれを使用した土木建築物の亀裂部
の補修方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木建築用補修、
特に舗装道路、コンクリート床等の亀裂部の補修材及び
それを使用した亀裂部の補修方法に関するものである。
【0002】詳しくは湿潤状態下や乾燥状態下のコンク
リート等の表面、更には油で濡れたコンクリート部分や
アスファルト等の親油性を有した表面への密着性及び接
着性に優れた常温硬化型アクリル系土木建築用補修材及
びそれを使用した小さな亀裂から大きな亀裂まで強固に
充填固着する補修方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】コンクリートやアスファルトの土木建築
物の亀裂部の補修補強工事が広く実施されている。土木
建築物としては、舗装道路、床、梁、柱、壁及びブロッ
ク等が挙げられる。
【0004】該分野においては、コンクリート又はアス
ファルト亀裂部を接合又は補修するために補修材を使用
している。補修材としては特開昭60−59206号や
特開昭63−315583号に記載されるエポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、セメントモルタル、アスファルト等
が挙げられ、これらはそれぞれに特徴を生かして広く使
用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リート又はアスファルトの亀裂は開口部に関してはある
程度の広がりを持っているが、亀裂内部では非常に微細
な亀裂になっている場合が多く、しかも亀裂内部は乾燥
状態や湿潤状態又は油性状態等の複雑な表面状態を示
す。
【0006】従って、従来の亀裂補修材、補修方法では
全ての亀裂に対して良い結果をもたらすとは限らず、亀
裂の状態によっては施工後に初めて結果が満足いくもの
でないことが判明する場合があった。
【0007】例えば、エポキシ樹脂は亀裂の表面が乾燥
状態では補修効果があるが、湿潤状態下又は油で濡れた
状態では密着性や接着性等の性能が満足すべきものでは
ないという課題があった。
【0008】ウレタン樹脂も亀裂の表面が乾燥状態では
補修効果があるが、湿潤状態下では発泡現象が起こり、
充分な接着、充填の効果が得られないという課題を有し
ていた。更にモルタルに対する濡れ特性が悪く、微細な
亀裂部には充填しにくいという課題も有していた。
【0009】モルタルは、乾いた表面に良く接着させる
場合については接着性が必ずしも充分でなく、硬化後に
クラック等が発生しやすくなり、補修材の役割を果たさ
なくなること等の課題を有していた。又本質的にセメン
ト成分の粒子径以下の亀裂に対しての充填は不可能とい
う課題も有していた。
【0010】アスファルトは、湿潤状態下の表面に良く
接着させる場合については接着性が必ずしも充分でな
く、熱可塑性であるために夏場の高温下での接着力が低
下する等の課題を有していた。又粘度が高いため微細な
亀裂には充填しにくいという課題も有していた。
【0011】本発明者らは、これらの課題を改良すべく
鋭意検討した結果、湿潤状態下や乾燥状態下のコンクリ
ート等の表面、更には親油性を有する油で濡れたコンク
リート部分やアスファルト等の表面への密着性、接着性
及び耐候性にも優れ、特に土木建築物の亀裂への補修用
に適した、非エマルジョン型で無溶剤型の常温硬化型ア
クリル系土木建築用補修材を見いだした。
【0012】更には粘度及び/又はチクソ係数を調整し
たこの常温硬化型アクリル系土木建築用補修材を二段階
で塗布、注入することにより、微細な亀裂から大きな亀
裂まで強固に充填する補修方法を見いだし本発明に到達
した。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(a)単
官能(メタ)アクリレート10〜95重量%及び(b)
多官能(メタ)アクリレート90〜5重量%からなる樹
脂組成物100重量部に対し、(c)重合開始剤0.5
〜10重量部、(d)分解促進剤0.1〜10重量部、
更には(e)無機充填材0.1〜500重量部、からな
る常温硬化型アクリル系土木建築用補修材に関する。
【0014】そして、上記常温硬化型アクリル系土木建
築用補修材を使用した土木建築物の亀裂部の補修方法に
関するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。
【0016】本発明で使用する(a)単官能(メタ)ア
クリレートは、1分子中に(メタ)アクリロイル基を1
個有するものである。
【0017】例えば単官能(メタ)アクリレートとして
は、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレ−
ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、プロピル(メタ)ア
クリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレ−ト、イソオクチル(メタ)
アクリレ−ト、イソデシル(メタ)アクリレ−ト、ラウ
リル(メタ)アクリレ−ト、ステアリル(メタ)アクリ
レ−ト、フェニル(メタ)アクリレ−ト、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンタニル(メタ)
アクリレ−ト、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレ−
ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−ト、メトキシ化シ
クロデカトリエン(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペン
テニルオキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレ−ト、3−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ−ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレ−ト、ポリエチレングリコ−ルモノ(メタ)ア
クリレ−ト、ポリプロピレングリコ−ルモノ(メタ)ア
クリレ−ト、アルキルオキシポリエチレングリコ−ルモ
ノ(メタ)アクリレ−ト、アルキルオキシポリプロピレ
ングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト、フェノキシポ
リエチレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト、フェ
ノキシポリプロピレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ
−ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ−ト、
2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アク
リレ−ト、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)ア
クリレ−ト、グリシジル(メタ)アクリレ−ト、カプロ
ラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
−ト、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレ−ト、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレ−ト、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)ア
クリレ−ト、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレ
−ト、モルホリン(メタ)アクリレ−ト、エトキシカル
ボニルメチル(メタ)アクリレ−ト、エチレンオキシド
変性フタル酸(メタ)アクリレ−ト、エチレンオキシド
変性コハク酸(メタ)アクリレ−ト、トリフロロエチル
(メタ)アクリレ−ト、テトラフロロプロピル(メタ)
アクリレ−ト及び2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド
等が挙げられる。
【0018】これらの単官能(メタ)アクリレートは湿
潤状態下及び乾燥状態下のコンクリ−ト等の表面を良く
濡らし密着するという特徴を有する。
【0019】これらの(a)の使用量は、接着性及び硬
化性を考慮に入れると、(a)と(b)の合計100重
量%中、好ましくは10〜95重量%、より好ましくは
20〜95重量%である。10重量%未満では硬化後の
収縮は小さくなるが、作業性は悪く硬化物が硬くなりす
ぎて接着性は低下する。95重量%を越えると硬化後の
収縮が大きくなり接着性は低下する。
【0020】湿潤状態下や乾燥状態下のコンクリ−ト等
の表面だけでなく、油で濡れたコンクリート部分やアス
ファルト等の親油性を有する表面に密着するためには、
(a)の単官能(メタ)アクリレートが親水性単官能
(メタ)アクリレート及び疎水性単官能(メタ)アクリ
レートを併用することが好ましい。
【0021】これらを併用することにより、乾燥状態下
で接着した後に水中養生した場合にも良い密着性を示
す。
【0022】本発明で使用する親水性単官能(メタ)ア
クリレートは、1分子中にヒドロキシル基、カルボキシ
ル基、アミノ基、スルホニル基を有する単官能(メタ)
アクリレートである。
【0023】親水性単官能(メタ)アクリレートとして
は、(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレ−ト、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
−ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ−ト、ポ
リエチレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト、ポリ
プロピレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト、2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレ
−ト、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレ−ト、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、
N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト等
が挙げられる。
【0024】これらの親水性単官能(メタ)アクリレー
トのなかで、炭素数1〜8個であるヒドロキシアルキル
基を有する単官能(メタ)アクリレートがより好まし
く、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト及び2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−トが特に好ま
しい。これらの親水性単官能(メタ)アクリレートの1
種又は2種以上を使用することができる。
【0025】使用する親水性単官能(メタ)アクリレ−
トの量は、(a)の全量に対して、2〜90重量%、よ
り好ましくは5〜80重量%の範囲である。2重量%未
満では湿潤状態下のコンクリート等の表面への接着性が
不十分となり、90重量%を越えると油で濡れたコンク
リート部分やアスファルト等の親油性を有する表面への
接着性も不十分となるので本発明の効果が得られないお
それがある。
【0026】本発明で使用する疎水性単官能(メタ)ア
クリレートは、1分子中にヒドロキシル基、カルボキシ
ル基、アミノ基、スルホニル基を有しない単官能(メ
タ)アクリレートである。
【0027】例えば疎水性単官能(メタ)アクリレート
としては、メチル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メ
タ)アクリレ−ト、プロピル(メタ)アクリレ−ト、ブ
チル(メタ)アクリレ−ト、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレ−ト、イソオクチル(メタ)アクリレ−
ト、イソデシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メ
タ)アクリレ−ト、ステアリル(メタ)アクリレ−ト、
フェニル(メタ)アクリレ−ト、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレ−ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリ
レ−ト、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレ−ト、イ
ソボルニル(メタ)アクリレ−ト、メトキシ化シクロデ
カトリエン(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンテニル
オキシエチル(メタ)アクリレ−ト、アルキルオキシポ
リエチレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト、テト
ラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ−ト、グリシジル
(メタ)アクリレ−ト、t−ブチルアミノエチル(メ
タ)アクリレ−ト、モルホリン(メタ)アクリレ−ト、
トリフロロエチル(メタ)アクリレ−ト及びテトラフロ
ロプロピル(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。
【0028】これらの疎水性単官能(メタ)アクリレー
トのなかで、炭素数1〜8個のアルキル基を有するアル
キルモノ(メタ)アクリレートがより好ましい。これら
の疎水性単官能(メタ)アクリレートの1種又は2種以
上を使用することができる。
【0029】使用する疎水性単官能(メタ)アクリレ−
トの量は、(a)の全量に対して、10〜98重量%、
より好ましくは20〜95重量%の範囲である。10重
量%未満では油で濡れたコンクリート部分やアスファル
ト等の親油性を有する表面への接着性が不十分となり、
98重量%を越えると湿潤状態下のコンクリ−ト等の表
面への接着性も不十分となるので本発明の効果が得られ
ないおそれがある。
【0030】本発明の(b)の多官能(メタ)アクリレ
−トは、単官能(メタ)アクリレ−トとの共重合を容易
にするために末端に活性基として2個以上の(メタ)ア
クリロイル基を有するものである。
【0031】このような多官能(メタ)アクリレ−トを
使用することにより常温で容易に硬化し接着性の優れた
常温硬化型アクリル系土木建築用補修材が得られる。末
端に活性基を持たない不活性なオリゴマ−あるいはポリ
マーは(メタ)アクリレ−トとの共重合が容易でなく、
単なる充填効果しか示さず、接着性は著しく低下する。
【0032】本発明で使用する多官能(メタ)アクリレ
−トの例としては、ポリエチレングリコ−ルジ(メタ)
アクリレ−ト、ポリグリセロ−ルジ(メタ)アクリレ−
ト、ポリプロピレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−
ト、ポリブチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
1,4−ブタンジオ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、1,
6−ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ネオペ
ンチルグリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ
−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリス
リト−ルテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリス
リト−ルヘキサ(メタ)アクリレ−ト、トリス(メタ)
アクリロイルオキシエチルイソシアヌレ−ト、2,2−
ビス(4−(メタ)アクリロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロ
キシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−(メタ)アクリロキシプロポキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシテトラエ
トキシフェニル)プロパン、エポキシアクリレート”ビ
スコート#540”(大阪有機化学工業社製)、エポキ
シアクリレート”エポキシエステル3000M”(共栄
社化学社製)、ポリエステルアクリレート”アロニック
スM−6100”(東亜合成社製)、ウレタンアクリレ
ート”アロニックスM−1100”(東亜合成社製)、
ポリブタジエンメタクリレート”TE−2000”(日
本曹達社製)、アクリロニトリルブタジエンアクリレー
ト”Hycar VTBNX”(宇部興産社製)等が挙
げられる。
【0033】これらの多官能(メタ)アクリレ−トの中
では、分子内にビスフェノール骨格又は1,2−ポリブ
タジエン骨格を有する多官能(メタ)アクリレートが接
着性、特に湿潤状態下のコンクリ−ト等の表面への接着
性の点で好ましい。これらの多官能(メタ)アクリレ−
トは1種又は2種以上を使用することができる。
【0034】これらの多官能(メタ)アクリレ−トは既
知方法により製造される。
【0035】即ち分子内に1,2−ポリブタジエン骨格
を有する多官能(メタ)アクリレートは、例えばリビン
グアニオン重合で得た水酸基末端1,2−ポリブタジエ
ンのオリゴマ−にジイソシアネ−ト化合物を反応させ、
次いで残存イソシアネ−ト基に例えば2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレ−ト等の水酸基を有する(メタ)
アクリレ−トを反応させることにより得られる。
【0036】又末端(メタ)アクリロイル変性アクリロ
ニトリル・ブタジエンオリゴマ−は、例えば2個の水酸
基を有するアゾ系触媒を重合開始剤に使用して、アクリ
ロニトリルとブタジエンをラジカル乳化重合して末端に
水酸基を有するオリゴマ−をつくり、これに(メタ)ア
クリロイル基をもつカルボン酸又はその誘導体、例えば
(メタ)アクリル酸を反応させることにより得られる。
【0037】分子内にビスフェノール骨格を有する多官
能(メタ)アクリレートとしては例えば、以下の式で表
される(メタ)アクリレートが挙げられる。
【化1】
【0038】これらの(b)の使用量は、接着性及び硬
化性を考慮に入れると、(a)と(b)の合計100重
量%中、好ましくは5〜90重量%、より好ましくは5
〜80重量%である。5重量%未満では硬化物の収縮が
大きくなり接着性は低下する。90重量%を越えると硬
化後の収縮は小さくなるが、作業性は悪くなり硬化物も
硬くなりすぎて接着性は低下する。
【0039】本発明で使用する(c)重合開始剤はいわ
ゆるラジカル重合開始剤の働きを有し、例えば次のよう
な有機過酸化物が挙げられる。
【0040】(1)ケトンパーオキサイド類:メチルエ
チルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキ
サイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパー
オキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルアセトアセテートパーオキサイド及びアセチルア
セトンパーオキサイド等。
【0041】(2)パーオキシケタール類:1,1−ビ
ス(ターシャリーブチルパーオキシ)−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(ターシャリー
ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(タ
ーシャリーブチルパーオキシ)オクタン、ノルマルブチ
ル−4,4−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)バ
レレート及び2,2−ビス(ターシャリーブチルパーオ
キシ)ブタン等。
【0042】(3)ハイドロパーオキサイド類:ターシ
ャリーブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパー
オキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド及び1,1,3,3−テトラメチルブチルハイ
ドロパーオキサイド等。
【0043】(4)ジアルキルパーオキサイド類:ジタ
ーシャリーブチルパーオキサイド、ターシャリーブチル
クミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、α,
α’−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ−メタ−イ
ソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(ターシャリーブチルパーオキシ)ヘキサン及び2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ターシャリーブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3等。
【0044】(5)ジアシルパーオキサイド類:アセチ
ルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、オクタ
ノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラ
ウリノイルパーオキサイド、3,3,5−トリメチルヘ
キサノイルパーオキサイド、サクシニックアシッドパー
オキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド及びメタ−トルオイルパ
ーオキサイド等。
【0045】(6)パーオキシジカーボネート類:ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチル
ヘキシルパーオキシジカーボネート、ジノルマルプロピ
ルパーオキシジカーボネート、ビス(4−ターシャリー
ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ
−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジメ
トキシイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ(3
−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシジカーボネ
ート及びジアリルパーオキシジカーボネート等。
【0046】(7)パーオキシエステル類:ターシャリ
ーブチルパーオキシアセテート、ターシャリーブチルパ
ーオキシイソブチレート、ターシャリーブチルパーオキ
シピバレート、ターシャリーブチルパーオキシネオデカ
ノエート、クミルパーオキシネオデカノエート、ターシ
ャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、
ターシャリーブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチ
ルヘキサノエート、ターシャリーブチルパーオキシラウ
レート、ターシャリーブチルパーオキシベンゾエート、
ジターシャリーブチルパーオキシイソフタレート、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘ
キサン、ターシャリーブチルパーオキシマレイックアシ
ッド、ターシャリーブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、クミルパーオキシオクトエート、ターシャリ
ーヘキシルパーオキシネオデカノエート、ターシャリー
ヘキシルパーオキシピヴァレート、ターシャリーブチル
パーオキシネオヘキサノエート、ターシャリーヘキシル
パーオキシネオヘキサノエート及びクミルパーオキシネ
オヘキサノエート等。
【0047】(8)その他の有機過酸化物:アセチルシ
クロヘキシルスルフォニルパーオキサイドおよびターシ
ャリブチルパーオキシアリルカーボネート等。
【0048】又、有機過酸化物以外の重合開始剤には例
えば次のようなアゾ化合物が挙げられる。
【0049】(1)アゾニトリル化合物類:アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾ
ビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、1−
[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミ
ド及び2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメ
チルバレロニトリル等。
【0050】(2)アゾアミジン化合物類:2,2’−
アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロ
クロライド等。
【0051】(3)サイクリックアゾアミジン化合物
類:2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2
−イル)プロパン]等。
【0052】(4)アゾアミド化合物:2,2’−アゾ
ビス{2−メチル−ノルマル−[1,1−ビス(ヒドロ
キシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミ
ド}および2,2’−アゾビス{2−メチル−ノルマル
−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピ
オンアミド}等。
【0053】(5)アルキルアゾ化合物類:2,2’−
アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)等。
【0054】これらの重合開始剤の1種または2種以上
を使用することができる。重合開始剤の中では硬化特性
の点で有機過酸化物が好ましい。
【0055】(c)の使用量は、(a)及び(b)から
なる樹脂組成物100重量部に対し、0.5〜10重量
部が好ましい。0.5重量部未満では硬化が遅くなり、
10重量部を越えても硬化速度等は向上せず、むしろ接
着性の低下等が生ずる。
【0056】本発明で使用する(d)分解促進剤は、重
合開始剤の分解を促進させる化合物であり、例えば次の
ようなものが挙げられる。
【0057】(1)チオ尿素誘導体:ジエチルチオ尿
素、ジブチルチオ尿素、エチレンチオ尿素、テトラメチ
ルチオ尿素、メルカプトベンゾイミダゾール及びベンゾ
イルチオ尿素等。
【0058】(2)アミン類:N,N−ジエチル−p−
トルイジン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,
N−ジイソプロパノール−p−トルイジン、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、エチルジエタノ−ルアミ
ン、N,N−ジメチルアニリン、エチレンジアミン、お
よびトリエタノールアミン等。
【0059】(3)有機酸金属塩:ナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸コバル
ト、オクチル酸銅及びオクチル酸亜鉛等。
【0060】(4)有機金属キレート化合物:銅アセチ
ルアセトネート、チタンアセチルアセトネート、マンガ
ンアセチルアセトネート、クロムアセチルアセトネー
ト、鉄アセチルアセトネート、バナジニルアセチルアセ
トネート及びコバルトアセチルアセトネート等。
【0061】分解促進剤にはその他にもアルデヒドとア
ミンの縮合反応物等が挙げられる。これら分解促進剤
の、1種または2種以上を使用することができる。
【0062】これらのなかでは硬化性の点から、チオ尿
素化合物、有機酸金属塩及び有機金属キレート化合物が
好ましく、分子内に1,2−ポリブタジエン骨格を有す
る多官能(メタ)アクリレ−トを使用する場合には有機
酸金属塩又は有機金属キレート化合物がより好ましい。
【0063】(d)の使用量は、(a)及び(b)から
なる樹脂組成物100重量部に対し、0.1〜10重量
部が好ましい。0.1重量部未満では硬化が遅くなり、
10重量部を越えても硬化速度等は向上せず、むしろ接
着性の低下等が生ずる。
【0064】なお、重合開始剤と分解促進剤を含まぬ常
温硬化型アクリル系土木建築用補修材の成分を2つに分
け、一方に重合開始剤、他方に分解促進剤を加えること
により、二液型の常温硬化型アクリル系土木建築用補修
材とすることもできる。
【0065】本発明において、(e)無機充填材を使用
することは、本発明の土木建築用補修材の粘度及び/又
はチクソ性を適度なものとして作業性を向上させる面か
ら好ましい。又適応場所によっては、多量の補修材を必
要とする場合があり、この時は所定の強度を達成できれ
ば、充填材を増加して接着剤量を極力減少することが経
済的に好ましい。
【0066】本発明で使用する(e)成分の無機充填材
としては、結晶シリカ粉、溶融シリカ粉、球状シリカ粉
及びヒュームドシリカ等のシリカ粉、珪砂、カ−ボンブ
ラック、ワォラストナイト、クレ−、酸化チタン、酸化
マグネシウム、酸化鉄、ベントナイト、マイカ、クロム
酸鉛、ニッケルスラグ、水酸化アルミニウム、球状のも
のを含むアルミナ粉、ステンレス粉、炭化珪素粉、窒化
珪素粉、窒化ほう素粉、タルク粉、炭酸カルシウム粉、
ガラスビーズ、シラスバルーン、アルミニウム粉並びに
チタン粉等が挙げられる。
【0067】(e)の使用量は、(a)及び(b)から
なる樹脂組成物の合計100重量部に対し、0.1〜5
00重量部が好ましく、1〜300重量部がより好まし
く、100〜150重量部が最も好ましい。0.1重量
部未満では目的とする粘度及び/又はチクソ性が得られ
ない等補修材としての特性が低下し、500重量部を越
えると作業性が低下したり、補修材が脆くなる等の不具
合等が生ずるおそれがある。
【0068】無機充填材に、有機充填材を本発明の目的
を損なわない範囲で併用することができる。
【0069】有機充填材としては、ポリエチレン粉末、
コ−ルタ−ル、ウレタン樹脂粉、(メタ)アクリル樹脂
粉、シリコーン樹脂粉、フッ素樹脂粉、フェノール樹脂
粉、木粉及び再生ゴム粉等が挙げられる。
【0070】更に、強度及び耐熱性の向上等の目的のた
めに、各種のガラスファイバー、カーボンファイバー、
各種のアラミド繊維、およびナイロン繊維等の繊維状の
ものを併用しても良い。
【0071】本発明の常温硬化型アクリル系土木建築用
補修材には、その貯蔵安定性向上のため少量の重合禁止
剤を使用することができる。
【0072】重合禁止剤としては例えば、メチルハイド
ロキノン、ハイドロキノン、カテコール、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、モノターシャリーブチルハイド
ロキノン、2,5−ジターシャリーブチルハイドロキノ
ン、p−ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベン
ゾキノン、2,5−ジターシャリーブチル−p−ベンゾ
キノン、ピクリン酸、フェノチアジン、ターシャリーブ
チルカテコール、2−ブチル−4−ヒドロキシアニソー
ル及び2,6−ジターシャリーブチル−p−クレゾール
等が挙げられる。
【0073】これらの重合禁止剤の使用量は、(a)及
び(b)からなる樹脂組成物の合計100重量部に対
し、好ましくは0.001〜3重量部、より好ましくは
0.01〜2重量部である。0.001重量部未満では
貯蔵安定性が低下し、3重量部を越えると密着性が低下
しやすく、硬化時間が長くなるおそれがある。
【0074】本発明の常温硬化型アクリル系土木建築用
補修材による補修方法は土木建築物の亀裂部に本発明の
常温硬化型アクリル系土木建築用補修材を注入して接合
又は補修しても構わないが、最初に土木建築物の亀裂部
に粘度が1000cps以下又はチクソ係数が1.1以
下の本発明の常温硬化型アクリル系土木建築用補修材を
注入し、次に、粘度が1000cpsを越え、又は、チ
クソ係数が1.1を越える本発明の常温硬化型アクリル
系土木建築用補修材を注入することを特徴とする、二段
階による方法がより好ましい。
【0075】これらのなかで、最初に土木建築物の亀裂
部に粘度が2〜1000cps及びチクソ係数が1.0
〜1.1の本発明の常温硬化型アクリル系土木建築用補
修材を注入し、次に、粘度が1000cpsを越えて8
0万以下及びチクソ係数が1.1を越えて5.0以下で
ある本発明の常温硬化型アクリル系土木建築用補修材を
注入することを特徴とする、二段階による方法が最も好
ましい。
【0076】最初に注入する本発明の常温硬化型アクリ
ル系土木建築用補修材の粘度が1000cpsを越えた
り、チクソ係数が1.1を越えたりする場合には、微細
な亀裂部に充分に本発明の土木建築用補修材が浸透せ
ず、補修効果が長期間にわたり保持できないおそれがあ
る。
【0077】又、最初に注入する本発明の常温硬化型ア
クリル系土木建築用補修材の粘度が2cps以下であっ
たり、チクソ係数が1.0以下の場合には、補修部分の
表面から本発明の土木建築用補修材が流出し、硬化後の
強度が低下するおそれがある。
【0078】次に注入する本発明の常温硬化型アクリル
系土木建築用補修材の粘度が1000cps以下であっ
たり、チクソ係数が1.1以下の場合には補修部分の表
面から本発明の土木建築用補修材が流出し、補修部分の
表面全体を被覆せず、硬化後の強度が低下するおそれが
ある。
【0079】又、注入する本発明の常温硬化型アクリル
系土木建築用補修材の粘度が80万cpsを越えたり、
チクソ係数が5.0を越えたりする場合には作業性が悪
くなり、硬化後の強度が低下するおそれがある。
【0080】本発明の常温硬化型アクリル系土木建築用
補修材には、本発明の目的を損なわない範囲で、一般に
使用されている各種エラストマー、溶剤、増量材、補強
材、可塑剤、増粘剤、チクソトロピー付与剤、シランカ
ップリング剤、チタネートカップリング剤、キレート化
剤、染料、顔料、難燃剤及び界面活性剤等の添加剤を使
用することができる。
【0081】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、粘度はB型粘度計を使用し、25℃、10
rpmでの測定値であり、チクソ係数は1rpmでの粘
度を10rpmでの粘度で割った値である。
【0082】試験例1 市販品を使用して、表1〜2に示す組成の常温硬化型ア
クリル系土木建築用補修材を配合し、下記の試験方法に
より試験した。
【0083】但し土木建築用補修材として、比較例5で
は市販のポリアミドアミン硬化剤系エポキシ接着剤(コ
ニシ社製ボンドE2300)を、比較例6では市販の変
性ポリチオール硬化剤系エポキシ接着剤(タイルメント
社製クイックメントEP)をそれぞれ使用した。
【0084】1.接着強度試験 モルタル供試体はJIS R 5201(1992)
「セメントの物理試験方法」に準じて作成した。モルタ
ル供試体は成形後28日(湿気箱中24時間、23℃の
水中27日間)を経た後、更に23℃、湿度50%の条
件で7日間放置して乾燥させたものを乾燥面接着の供試
体として使用した。
【0085】湿潤面接着の供試体は、乾燥面接着の供試
体を更に23℃の水中に24時間放置した後に、供試体
表面の濡れを布で拭き取ったものを使用した。油面接着
の供試体は、乾燥面接着の供試体を更に23℃のマシン
油中に24時間放置した後に、供試体表面の濡れを布で
拭き取ったものを使用した。
【0086】得られた供試体に常温硬化型アクリル系土
木建築用補修材を使用してモルタル供試体を接着した。
接着したモルタル供試体を23℃で養生した。接着した
モルタル供試体の養生方法は以下の通りである。気中養
生では23℃、湿度50%の条件で7日間養生した。水
中養生では23℃の水中で7日間養生した。
【0087】養生後、モルタルに対する接着強度を測定
し、その破壊状態を観察した。モルタル/モルタル圧縮
剪断接着強度の測定方法はJIS K 6852(19
76)「接着剤の圧縮せん断接着強さ試験方法」に従っ
た。結果を表3、表4に示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】試験例2 無機充填材を使用して、表5〜表7に示す組成の常温硬
化型アクリル系土木建築用補修材を配合し、試験例1と
同様に試験した。結果を表8〜表10示す。
【0093】
【表5】
【0094】
【表6】
【0095】
【表7】
【0096】
【表8】
【0097】
【表9】
【0098】
【表10】
【0099】試験例3 疎水性(メタ)アクリレートと親水性(メタ)アクリレ
ートを併用して表11〜表12に示す組成の常温硬化型
アクリル系土木建築用補修材を配合し、試験例1と同様
に試験した。結果を表13〜表14に示す。
【表11】
【0100】
【表12】
【0101】
【表13】
【0102】
【表14】
【0103】試験例4 疎水性(メタ)アクリレート、親水性(メタ)アクリレ
ート及び無機充填材を併用して、表15〜表17に示す
組成の常温硬化型アクリル系土木建築用補修材を配合
し、試験例1と同様に試験した。結果を表18〜表20
に示す。
【0104】
【表15】
【0105】
【表16】
【0106】
【表17】
【0107】
【表18】
【0108】
【表19】
【0109】
【表20】
【0110】2.道路補修試験 実施例A 土木建築物としてコンクリート舗装道路を用いた。その
コンクリート舗装道路面に発生した幅1cm、深さ2c
mの亀裂部にまず最初に実施例39の常温硬化型アクリ
ル系土木建築用補修材を亀裂部に充分に注入し、次に実
施例41の常温硬化型アクリル系土木建築用補修材を注
入して亀裂部の表面全体を被覆させて補修材を硬化させ
て補修した。補修部分は1年間の自動車の走行及び雨天
等の環境により補修材が剥離することはなく、コンクリ
ート舗装道路面への密着性は良好であった。
【0111】比較例A 実施例Aの亀裂部に比較例5の市販のエポキシ接着剤を
注入、硬化させて補修した。補修部分は1年間の自動車
の走行及び雨天等の環境により樹脂部分に亀裂が発生し
てしまい、補修効果は不十分であった。
【0112】比較例B 実施例Aの亀裂部にアスファルトの目地材を注入して補
修した。補修部分は1年間の自動車の走行及び雨天等の
環境により補修材が剥離してしまい、コンクリート舗装
道路面への密着性は不十分であった。
【0113】実施例B 土木建築物がアスファルト舗装道路であり、亀裂部が幅
2mm、深さ50mmであること以外は実施例Aと同様
に補修した。補修部分は1年間の自動車の走行及び雨天
等の環境により補修材が剥離することはなく、アスファ
ルト舗装道路面への密着性は良好であった。
【0114】比較例C 補修材が比較例5の市販のエポキシ接着剤であること以
外は実施例Bと同様に補修した。補修部分は1年間の自
動車の走行及び雨天等の環境により樹脂部分に亀裂が発
生してしまい、補修効果は不十分であった。
【0115】比較例D 補修材がアスファルトの目地材であること以外は実施例
Bと同様に補修した。補修部分は1年間の自動車の走行
及び雨天等の環境により補修材が剥離してしまい、アス
ファルト舗装道路面への密着性は不十分であった。
【0116】3.壁の補修試験 実施例C 土木建築物がコンクリート壁であり、亀裂部が幅1m
m、深さ120mmであること以外は実施例Aと同様に
補修した。補修部分は1年間の雨天等の環境により補修
材が剥離することはなく、コンクリート壁への密着性は
良好であった。
【0117】比較例E 補修材が比較例5の市販のエポキシ接着剤であること以
外は実施例Bと同様に補修した。補修部分は1年間の雨
天等の環境により樹脂部分に亀裂が発生してしまい、補
修効果は不十分であった。
【0118】比較例F 補修材がアスファルトの目地材であること以外は実施例
Bと同様に補修した。補修部分は1年間の雨天等の環境
により補修材が剥離してしまい、コンクリート壁への密
着性は不十分であった。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の常温硬化
型アクリル系土木建築用補修材は、湿潤状態下や乾燥状
態下のコンクリート等の表面、更には親油性を有する油
で濡れたコンクリート部分やアスファルト等の親油性を
有した表面、そして特に乾燥状態や湿潤状態等の複雑な
表面状態等を有する亀裂内部への密着性及び接着性に優
れている。特に土木建築物の亀裂部の補修用として本発
明の常温硬化型アクリル系土木建築用補修材は従来にな
い優れた特性を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/06 LHT C08L 33/06 LHT C09K 3/10 C09K 3/10 E E01C 23/00 E01C 23/00 A E04G 23/02 E04G 23/02 A // C08F 290/06 MRV C08F 290/06 MRV

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)単官能(メタ)アクリレート10〜
    95重量%及び(b)多官能(メタ)アクリレート90
    〜5重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、
    (c)重合開始剤0.5〜10重量部及び(d)分解促
    進剤0.1〜10重量部を添加してなる常温硬化型アク
    リル系土木建築用補修材。
  2. 【請求項2】(a)単官能(メタ)アクリレート10〜
    95重量%及び(b)多官能(メタ)アクリレート90
    〜5重量%からなる樹脂組成物100重量部に対し、
    (c)重合開始剤0.5〜10重量部、(d)分解促進
    剤0.1〜10重量部及び(e)無機充填材0.1〜5
    00重量部を添加してなる常温硬化型アクリル系土木建
    築用補修材。
  3. 【請求項3】単官能(メタ)アクリレートが親水性単官
    能(メタ)アクリレート及び疎水性単官能(メタ)アク
    リレートを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の常温硬化型アクリル系土木建築用補修材。
  4. 【請求項4】多官能(メタ)アクリレートが、分子内に
    ビスフェノール骨格又は1,2−ポリブタジエン骨格を
    有する多官能(メタ)アクリレートである、請求項1、
    請求項2又は請求項3記載の常温硬化型アクリル系土木
    建築用補修材。
  5. 【請求項5】土木建築物の亀裂部に使用時において、粘
    度が1000cps以下又はチクソ係数が1.1以下の
    請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のアク
    リル系土木建築用補修材を注入した後に、粘度が100
    0cpsを越え、又は、チクソ係数が1.1を越える請
    求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の常温硬
    化型アクリル系土木建築用補修材を注入することを特徴
    とする、土木建築物の亀裂部の補修方法。
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