JPH08277434A - リン酸亜鉛処理性に優れた成形用アルミニウム合金 - Google Patents
リン酸亜鉛処理性に優れた成形用アルミニウム合金Info
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- JPH08277434A JPH08277434A JP10486895A JP10486895A JPH08277434A JP H08277434 A JPH08277434 A JP H08277434A JP 10486895 A JP10486895 A JP 10486895A JP 10486895 A JP10486895 A JP 10486895A JP H08277434 A JPH08277434 A JP H08277434A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 重量%で、Mg:2〜6 %、Zn:0.3〜2.0 %
を含有し、且つ不純物としてのCuを0.03%以下、Fe
を0.4 %以下、Siを0.4 %以下に制限し、残部Alお
よび不可避的不純物からなる。選択成分としてMn、C
r、Zr、V、TiおよびBを添加することができる。 【効果】 成形性、リン酸亜鉛処理性に優れ、自動車車
体パネル用として有用である。成形加工後、局部的に研
削してリン酸亜鉛処理した場合にも、研削部と非研削部
でのリン酸亜鉛皮膜量に差が生じることがなく、いずれ
も十分な皮膜が形成される。
を含有し、且つ不純物としてのCuを0.03%以下、Fe
を0.4 %以下、Siを0.4 %以下に制限し、残部Alお
よび不可避的不純物からなる。選択成分としてMn、C
r、Zr、V、TiおよびBを添加することができる。 【効果】 成形性、リン酸亜鉛処理性に優れ、自動車車
体パネル用として有用である。成形加工後、局部的に研
削してリン酸亜鉛処理した場合にも、研削部と非研削部
でのリン酸亜鉛皮膜量に差が生じることがなく、いずれ
も十分な皮膜が形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リン酸亜鉛処理性に優
れた成形用アルミニウム合金、詳しくは、リン酸亜鉛処
理性が良好で且つ成形加工後に表面を研削した場合にも
研削部におけるリン酸亜鉛処理性の劣化が生じることが
なく、とくに自動車車体パネル用として好適なAl−M
g系合金に関する。
れた成形用アルミニウム合金、詳しくは、リン酸亜鉛処
理性が良好で且つ成形加工後に表面を研削した場合にも
研削部におけるリン酸亜鉛処理性の劣化が生じることが
なく、とくに自動車車体パネル用として好適なAl−M
g系合金に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体パネル用アルミニウム合金板
については、通常、プレス成形により所定形状に成形加
工したのち、同時に使用される鋼板、表面処理鋼板とと
もに、塗装の前処理としてリン酸亜鉛処理液による塗装
下地処理が行われ、塗装後の耐食性や鮮映性を優れたも
のとするために十分な量のリン酸亜鉛皮膜を形成するこ
とが要求される。
については、通常、プレス成形により所定形状に成形加
工したのち、同時に使用される鋼板、表面処理鋼板とと
もに、塗装の前処理としてリン酸亜鉛処理液による塗装
下地処理が行われ、塗装後の耐食性や鮮映性を優れたも
のとするために十分な量のリン酸亜鉛皮膜を形成するこ
とが要求される。
【0003】しかしながら、アルミニウム合金のリン酸
亜鉛処理性は、一般に合金成分によって変動し易く、同
一条件でリン酸亜鉛処理を行っても、合金組成によって
は処理性がわるく十分な量のリン酸亜鉛皮膜が生成しな
い場合が少なくない。強度および耐食性の観点から自動
車車体パネル材として多く使用されているAl−Mg系
合金においては、Cu含有量の影響が大きく、図1に示
すように、例えばAl−5 %Mg合金の場合には、Cu
含有量0.10%未満においては、リン酸亜鉛皮膜量が不十
分となる。
亜鉛処理性は、一般に合金成分によって変動し易く、同
一条件でリン酸亜鉛処理を行っても、合金組成によって
は処理性がわるく十分な量のリン酸亜鉛皮膜が生成しな
い場合が少なくない。強度および耐食性の観点から自動
車車体パネル材として多く使用されているAl−Mg系
合金においては、Cu含有量の影響が大きく、図1に示
すように、例えばAl−5 %Mg合金の場合には、Cu
含有量0.10%未満においては、リン酸亜鉛皮膜量が不十
分となる。
【0004】一方、Al−Mg系合金は、成形加工時に
引張歪模様(ストレッチャー・ストレイン・マーク、S
Sマーク)が生じ易く、このSSマークを消すため、さ
らにはプレス成形時に発生した表面欠陥を除去するため
に、成形加工後に局部的な表面研削が行われるが、表面
研削部にリン酸亜鉛処理を行った場合、Cu量の多いA
l−Mg系合金材では研削部におけるリン酸亜鉛皮膜の
生成が著しく劣化し、例えば皮膜量が1.0g/m2 以下とな
るため、非研削部における皮膜生成量との間に大きな差
が生じることになり、塗装後の耐食性が低下するととも
に塗装ムラの発生も問題となる。
引張歪模様(ストレッチャー・ストレイン・マーク、S
Sマーク)が生じ易く、このSSマークを消すため、さ
らにはプレス成形時に発生した表面欠陥を除去するため
に、成形加工後に局部的な表面研削が行われるが、表面
研削部にリン酸亜鉛処理を行った場合、Cu量の多いA
l−Mg系合金材では研削部におけるリン酸亜鉛皮膜の
生成が著しく劣化し、例えば皮膜量が1.0g/m2 以下とな
るため、非研削部における皮膜生成量との間に大きな差
が生じることになり、塗装後の耐食性が低下するととも
に塗装ムラの発生も問題となる。
【0005】Mg3.5 〜10%、Zn0.5 〜2 %、Cu0.
4 %以下、Ti0.1 %以下、B0.05%以下を含有し、選
択成分として少量のMn、Cr、Zr、Vの1種以上を
含み、FeおよびSi量を制限したリン酸亜鉛処理性に
優れた成形性アルミニウム合金も提案されている(特開
昭61-130452 号公報) が、上記研削部のリン酸亜鉛処理
性を改善することはできない。
4 %以下、Ti0.1 %以下、B0.05%以下を含有し、選
択成分として少量のMn、Cr、Zr、Vの1種以上を
含み、FeおよびSi量を制限したリン酸亜鉛処理性に
優れた成形性アルミニウム合金も提案されている(特開
昭61-130452 号公報) が、上記研削部のリン酸亜鉛処理
性を改善することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Al−Mg
系合金における上記の問題点を解消するために、リン酸
亜鉛処理性と合金成分との関係についてさらに検討を加
えた結果としてなされたものであり、その目的は、とく
にリン酸亜鉛処理性に優れ、成形加工後に研削を行った
場合にも研削部と非研削部との間にリン酸亜鉛皮膜量の
差が生じることがなく、成形性も良好なリン酸亜鉛処理
性に優れた成形用アルミニウム合金を提供することにあ
る。
系合金における上記の問題点を解消するために、リン酸
亜鉛処理性と合金成分との関係についてさらに検討を加
えた結果としてなされたものであり、その目的は、とく
にリン酸亜鉛処理性に優れ、成形加工後に研削を行った
場合にも研削部と非研削部との間にリン酸亜鉛皮膜量の
差が生じることがなく、成形性も良好なリン酸亜鉛処理
性に優れた成形用アルミニウム合金を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるリン酸亜鉛処理性に優れた成形性アル
ミニウム合金は、質量%で、Mg:2〜6 %、Zn0.3 〜
2.0 %を含有し、且つ不純物としてのCuを0.03%以
下、Feを0.4 %以下、Siを0.4 %以下に制限し、残
部Alおよび不可避的不純物からなることを構成上の基
本的特徴とし、上記基本成分に加え、さらに選択成分と
してMn:0.5%以下、Cr:0.3%以下、Zr:0.3%以
下、V:0.3%以下、Ti:0.1%以下およびB:0.05 %以
下のうちの1種または2種以上を含むことを構成上の第
2の特徴とする。
めの本発明によるリン酸亜鉛処理性に優れた成形性アル
ミニウム合金は、質量%で、Mg:2〜6 %、Zn0.3 〜
2.0 %を含有し、且つ不純物としてのCuを0.03%以
下、Feを0.4 %以下、Siを0.4 %以下に制限し、残
部Alおよび不可避的不純物からなることを構成上の基
本的特徴とし、上記基本成分に加え、さらに選択成分と
してMn:0.5%以下、Cr:0.3%以下、Zr:0.3%以
下、V:0.3%以下、Ti:0.1%以下およびB:0.05 %以
下のうちの1種または2種以上を含むことを構成上の第
2の特徴とする。
【0008】本発明のアルミニウム合金における各成分
添加の意義および限定理由について説明すると、Mgは
合金の強度向上に寄与する元素で、好ましい含有範囲は
2 〜6 %である。2 %未満の含有量ではその効果が十分
でなく、6 %を越えて含有すると圧延性が低下する。よ
り好ましくは4 〜6 %の範囲で含有させる。
添加の意義および限定理由について説明すると、Mgは
合金の強度向上に寄与する元素で、好ましい含有範囲は
2 〜6 %である。2 %未満の含有量ではその効果が十分
でなく、6 %を越えて含有すると圧延性が低下する。よ
り好ましくは4 〜6 %の範囲で含有させる。
【0009】Znは合金の強度とともにリン酸亜鉛処理
性を向上させる。好ましい含有量は0.3 〜2.0 %の範囲
であり、0.3 %未満ではリン酸亜鉛処理性が不十分とな
り、2.0 %を越えると製造工程での圧延性が低下する。
Znのさらに好ましい含有範囲は0.5 〜1.0 %とする。
性を向上させる。好ましい含有量は0.3 〜2.0 %の範囲
であり、0.3 %未満ではリン酸亜鉛処理性が不十分とな
り、2.0 %を越えると製造工程での圧延性が低下する。
Znのさらに好ましい含有範囲は0.5 〜1.0 %とする。
【0010】Cuは、本発明のアルミニウム合金におい
て、研削部のリン酸亜鉛処理性に最も影響を与える成分
で、0.03%を越えて含有されると研削部のリン酸亜鉛処
理性が著しく劣化するので、0.03%以下に制限するのが
好ましい。Feが0.4 %を越えかつSiの含有量が0.4
%を越えると粗大な化合物が形成し易くなり成形加工性
が低下する。従ってSiの含有範囲はいずれも0.4 %以
下が好ましい。より好ましくはいずれも0.1 %以下の範
囲とする。
て、研削部のリン酸亜鉛処理性に最も影響を与える成分
で、0.03%を越えて含有されると研削部のリン酸亜鉛処
理性が著しく劣化するので、0.03%以下に制限するのが
好ましい。Feが0.4 %を越えかつSiの含有量が0.4
%を越えると粗大な化合物が形成し易くなり成形加工性
が低下する。従ってSiの含有範囲はいずれも0.4 %以
下が好ましい。より好ましくはいずれも0.1 %以下の範
囲とする。
【0011】選択成分として添加することができるM
n、Cr、Zr、V、TiおよびBは、合金の結晶粒度
を微細にするとともに合金の強度を向上させる。好まし
い添加量は、Mn:0.5%以下、Cr:0.3%以下、Zr:
0.3%以下、V:0.3%以下、Ti:0.1%以下、B:0.05
%以下である。より好ましくはMn0.1 %以下、Cr0.
1%以下、Zr0.1 %以下、V0.1 %以下である。これ
らの成分の添加量が上限をこえて添加されると、粗大な
金属間化合物の生成が増加し、成形性が低下する。
n、Cr、Zr、V、TiおよびBは、合金の結晶粒度
を微細にするとともに合金の強度を向上させる。好まし
い添加量は、Mn:0.5%以下、Cr:0.3%以下、Zr:
0.3%以下、V:0.3%以下、Ti:0.1%以下、B:0.05
%以下である。より好ましくはMn0.1 %以下、Cr0.
1%以下、Zr0.1 %以下、V0.1 %以下である。これ
らの成分の添加量が上限をこえて添加されると、粗大な
金属間化合物の生成が増加し、成形性が低下する。
【0012】
【作用】本発明においては、特定量のMg、Znを含有
させ、不純物としてのCuおよびSi量を制限すること
により、これらの成分の組み合わせの中で、Znがリン
酸亜鉛処理性を顕著に向上させ、とくに研削部と非研削
部との間でリン酸亜鉛皮膜の生成量を変化させないよう
電気化学的に機能する。従って成形加工後に表面欠陥除
去のための研削を行った場合にも十分なリン酸亜鉛皮膜
が形成され、塗装後に耐食性低下や塗装ムラが生じると
いう問題が解消される。さらにMn、Cr、Zr、V、
Ti、Bを選択的に添加することにより、一層優れた特
性を与えることができる。
させ、不純物としてのCuおよびSi量を制限すること
により、これらの成分の組み合わせの中で、Znがリン
酸亜鉛処理性を顕著に向上させ、とくに研削部と非研削
部との間でリン酸亜鉛皮膜の生成量を変化させないよう
電気化学的に機能する。従って成形加工後に表面欠陥除
去のための研削を行った場合にも十分なリン酸亜鉛皮膜
が形成され、塗装後に耐食性低下や塗装ムラが生じると
いう問題が解消される。さらにMn、Cr、Zr、V、
Ti、Bを選択的に添加することにより、一層優れた特
性を与えることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。 実施例1 Mg6 %を含有するAl−Mg合金中のCu量を0.02〜
0.3 %まで変えた合金3種類(不純物Zn0.10%)、お
よびMg6 %、Zn2 %を含有し、Cu0.02%を含むA
l−Mg系合金の焼鈍板(いずれも厚さ1mm)を、以下の
条件でリン酸亜鉛処理し、リン酸亜鉛皮膜量を測定し
た。測定結果を図2に示す。
明する。 実施例1 Mg6 %を含有するAl−Mg合金中のCu量を0.02〜
0.3 %まで変えた合金3種類(不純物Zn0.10%)、お
よびMg6 %、Zn2 %を含有し、Cu0.02%を含むA
l−Mg系合金の焼鈍板(いずれも厚さ1mm)を、以下の
条件でリン酸亜鉛処理し、リン酸亜鉛皮膜量を測定し
た。測定結果を図2に示す。
【0014】脱脂処理:市販の脱脂剤( 日本パーカライ
ジング( 株) 製FC-L4460) を使用して43℃の温度で2 分
間浸漬。 表面調整:市販の調整剤(日本パーカライジング(株)
製PL-4040)を使用して室温で30秒間浸漬。 化成処理:市販の化成処理剤(日本パーカライジング
(株)製PB-L3020を使用して43℃の温度で2 分間浸漬。
ジング( 株) 製FC-L4460) を使用して43℃の温度で2 分
間浸漬。 表面調整:市販の調整剤(日本パーカライジング(株)
製PL-4040)を使用して室温で30秒間浸漬。 化成処理:市販の化成処理剤(日本パーカライジング
(株)製PB-L3020を使用して43℃の温度で2 分間浸漬。
【0015】図2に示されるリン酸亜鉛皮膜量の測定結
果によれば、Cu0.02%含有の試験材では、リン酸亜鉛
皮膜量が低下しているが、これにZn2 %を添加した本
発明に従う試験材では、0.1 %のCuを含有したものと
同等の皮膜量が得られる。
果によれば、Cu0.02%含有の試験材では、リン酸亜鉛
皮膜量が低下しているが、これにZn2 %を添加した本
発明に従う試験材では、0.1 %のCuを含有したものと
同等の皮膜量が得られる。
【0016】実施例2 Mg4 %を含有するAl−Mg合金中のCu量を0.03〜
0.3 %まで変えた合金3種類(不純物Zn0.10%)、M
g4 %、Zn0.3 %を含有し、Cu0.02%を含むAl−
Mg系合金、およびMg4 %、Zn2.0 %を含有し、C
u0.02%を含むAl−Mg系合金の焼鈍板(厚さ1mm)
を、スクレーパーで局部的に研削したのち、実施例1と
同一の条件でリン酸亜鉛処理し、研削部および非研削部
に生成したリン酸亜鉛皮膜の皮膜量を測定、比較した。
結果を図3に示す。
0.3 %まで変えた合金3種類(不純物Zn0.10%)、M
g4 %、Zn0.3 %を含有し、Cu0.02%を含むAl−
Mg系合金、およびMg4 %、Zn2.0 %を含有し、C
u0.02%を含むAl−Mg系合金の焼鈍板(厚さ1mm)
を、スクレーパーで局部的に研削したのち、実施例1と
同一の条件でリン酸亜鉛処理し、研削部および非研削部
に生成したリン酸亜鉛皮膜の皮膜量を測定、比較した。
結果を図3に示す。
【0017】図3にみられるように、Cu0.03%含有の
試験材では、研削部、非研削部ともにリン酸亜鉛皮膜量
が低下しており、Cu0.1 〜0.3 %を含有する試験材に
おいては、非研削部では十分なリン酸亜鉛皮膜が形成さ
れているが、研削部での皮膜生成が少なく、研削部と非
研削部との間で皮膜量に大きな差が生じている。これに
対して、Cu0.02%に加えZn0.3 %および2 %添加し
た本発明の試験材においては、研削部、非研削部に十分
なリン酸亜鉛皮膜が形成され、皮膜量の差もほとんどみ
られない。
試験材では、研削部、非研削部ともにリン酸亜鉛皮膜量
が低下しており、Cu0.1 〜0.3 %を含有する試験材に
おいては、非研削部では十分なリン酸亜鉛皮膜が形成さ
れているが、研削部での皮膜生成が少なく、研削部と非
研削部との間で皮膜量に大きな差が生じている。これに
対して、Cu0.02%に加えZn0.3 %および2 %添加し
た本発明の試験材においては、研削部、非研削部に十分
なリン酸亜鉛皮膜が形成され、皮膜量の差もほとんどみ
られない。
【0018】実施例3 表1に示す組成のAl−Mg系合金焼鈍板(厚さ1mm)
を、実施例1と同一の条件でリン酸亜鉛処理し、生成し
たリン酸亜鉛皮膜の皮膜量を測定した。結果を図4に示
す。図4に示されるように、Cu0.01%を含有する試験
材No.3、No.7およびNo.11 はリン酸亜鉛皮膜量が低下し
ているが、これにZn2 %を添加した試験材No.4、No.8
およびNo.12 では、Mg2 〜6 %の範囲において、Cu
0.3 %を含有する試験材No.1、No.5およびNo.9と同等の
十分なリン酸亜鉛皮膜が生成している。
を、実施例1と同一の条件でリン酸亜鉛処理し、生成し
たリン酸亜鉛皮膜の皮膜量を測定した。結果を図4に示
す。図4に示されるように、Cu0.01%を含有する試験
材No.3、No.7およびNo.11 はリン酸亜鉛皮膜量が低下し
ているが、これにZn2 %を添加した試験材No.4、No.8
およびNo.12 では、Mg2 〜6 %の範囲において、Cu
0.3 %を含有する試験材No.1、No.5およびNo.9と同等の
十分なリン酸亜鉛皮膜が生成している。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、成形加
工したのち表面欠陥部を研削してリン酸亜鉛処理した場
合にも、研削部と非研削部におけるリン酸亜鉛皮膜量に
差を生じることがなく、いずれにも十分なリン酸亜鉛皮
膜を生成することができる成形用Al−Mg系アルミニ
ウム合金が提供される。
工したのち表面欠陥部を研削してリン酸亜鉛処理した場
合にも、研削部と非研削部におけるリン酸亜鉛皮膜量に
差を生じることがなく、いずれにも十分なリン酸亜鉛皮
膜を生成することができる成形用Al−Mg系アルミニ
ウム合金が提供される。
【0021】Al−Mg系合金は、自動車車体パネルと
して使用する場合、プレス加工などの成形加工時に引張
歪模様(SSマーク)が発生し易いため、自動車の組立
ラインにおいて、成形後SSマーク発生部およびその他
の表面欠陥部を研削によって除去したのちリン酸亜鉛処
理を行う場合が多いが、このような場合、従来のAl−
Mg系合金では研削部でのリン酸亜鉛皮膜生成が著しく
劣化して、研削部と非研削部との間でリン酸亜鉛皮膜量
に大きな差が生じるため、塗装後の耐食性の低下および
塗装ムラ発生のおそれがあったが、本発明のアルミニウ
ム合金においてはこの問題が回避されるため、鋼板並の
塗装品質の達成が可能となる。
して使用する場合、プレス加工などの成形加工時に引張
歪模様(SSマーク)が発生し易いため、自動車の組立
ラインにおいて、成形後SSマーク発生部およびその他
の表面欠陥部を研削によって除去したのちリン酸亜鉛処
理を行う場合が多いが、このような場合、従来のAl−
Mg系合金では研削部でのリン酸亜鉛皮膜生成が著しく
劣化して、研削部と非研削部との間でリン酸亜鉛皮膜量
に大きな差が生じるため、塗装後の耐食性の低下および
塗装ムラ発生のおそれがあったが、本発明のアルミニウ
ム合金においてはこの問題が回避されるため、鋼板並の
塗装品質の達成が可能となる。
【図1】Al−Mg系合金におけるCu含有量とリン酸
亜鉛皮膜量との関係を示すグラフである。
亜鉛皮膜量との関係を示すグラフである。
【図2】Al−Mg系合金において、リン酸亜鉛皮膜量
に対するZn含有の効果を示すグラフである。
に対するZn含有の効果を示すグラフである。
【図3】Al−Mg系合金において、研削部のリン酸亜
鉛皮膜生成に対するZn含有の効果を示すグラフであ
る。
鉛皮膜生成に対するZn含有の効果を示すグラフであ
る。
【図4】Al−Mg系合金において、Mg含有量を変え
た場合におけるリン酸亜鉛皮膜量に対するZn含有の効
果を示すグラフである。
た場合におけるリン酸亜鉛皮膜量に対するZn含有の効
果を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 質量%(以下同じ)で、Mg:2〜6 %、
Zn:0.3〜2.0 %を含有し、且つ不純物としてのCuを
0.03%以下、Feを0.4 %以下、Siを0.4%以下に制
限し、残部Alおよび不可避的不純物からなることを特
徴とするリン酸亜鉛処理性に優れた成形用アルミニウム
合金。 - 【請求項2】 Mn:0.5%以下、Cr:0.3%以下、Z
r:0.3%以下、V:0.3%以下、Ti:0.1%以下および
B:0.05 %以下のうちの1種または2種以上を含有する
ことを特徴とする請求項1記載のリン酸亜鉛処理性に優
れた成形用アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10486895A JPH08277434A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | リン酸亜鉛処理性に優れた成形用アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10486895A JPH08277434A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | リン酸亜鉛処理性に優れた成形用アルミニウム合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08277434A true JPH08277434A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14392211
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10486895A Pending JPH08277434A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | リン酸亜鉛処理性に優れた成形用アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08277434A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001034873A1 (en) * | 1999-11-09 | 2001-05-17 | Nippon Steel Corporation | Organic composite coated zinc-based metal plated steel sheet |
| JP2002206175A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-07-26 | Nippon Steel Corp | プレス成型性に優れたAl合金板およびその製造方法 |
| WO2013015110A1 (ja) | 2011-07-25 | 2013-01-31 | 日本軽金属株式会社 | アルミニウム合金板及びアルミニウム合金板の製造方法 |
| JP2025532634A (ja) * | 2023-03-06 | 2025-10-01 | 有研工程技術研究院有限公司 | 軽量・高強度・耐食性アルミ合金材料及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-04-05 JP JP10486895A patent/JPH08277434A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001034873A1 (en) * | 1999-11-09 | 2001-05-17 | Nippon Steel Corporation | Organic composite coated zinc-based metal plated steel sheet |
| AU771501B2 (en) * | 1999-11-09 | 2004-03-25 | Nippon Steel Corporation | Organic composite galvanized steel sheet |
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| JP2002206175A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-07-26 | Nippon Steel Corp | プレス成型性に優れたAl合金板およびその製造方法 |
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