JPH08278846A - 三次元データ入力装置 - Google Patents

三次元データ入力装置

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JPH08278846A
JPH08278846A JP8024487A JP2448796A JPH08278846A JP H08278846 A JPH08278846 A JP H08278846A JP 8024487 A JP8024487 A JP 8024487A JP 2448796 A JP2448796 A JP 2448796A JP H08278846 A JPH08278846 A JP H08278846A
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JP
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angular velocity
signal
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amount data
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JP8024487A
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English (en)
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Michiyasu Tano
通保 田野
Tokuzo Shibata
篤三 柴田
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ROJIN KK
Data Tec Co Ltd
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ROJIN KK
Data Tec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三次元の情報を簡単な操作でコンピュータに
入力できる三次元データ入力装置を提供する。 【解決手段】 マウス本体3内に、回転自在のボール体
4と、このボール体4に付与された回転量を検出する回
転検出センサ5,6と、マウス本体3に発生した角速度
を検出する角速度計7とを設ける。さらに、回転検出セ
ンサ5,6で検出した回転量に基づいて一平面内におけ
るポインタの変位量データを生成するとともに、角速度
計7の出力値に基づいてポインタの回転量データを生成
する演算部2を設け、変位量データと回転量データの少
なくとも一方を所定のデータ形式でコンピュータに出力
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータのデ
ータ入力装置に係り、特に、三次元データの入力を可能
にする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのデータ入力装置として、
キーボードのほか、マウス、デジタイザ等のポインティ
ングデバイスが多用されている。図15は、ポインティ
ングデバイスの一例であるマウスCの使用状態の説明図
である。図示するように、マウスCは、コンピュータB
のデータ入力部に所定のマウスインターフェースを介し
て接続される。そして、コンピュータB側のソフトウエ
アにより、画面上の横(X軸)方向及び縦(Z軸)方向
のポインタ変位量を、それぞれ机上でのマウス本体の前
後(Z軸)左右(X軸)方向の移動量と対応させてい
る。使用時には、操作者がマウス本体を所望の方向に移
動させる。これに対応してコンピュータBの画面上のポ
インタが変位する。このように、現在、マウスCによる
画面操作は二次元的なものに限られている。これは、デ
ジタイザ等のような他の同種のデータ入力装置を用いる
場合も同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンピュー
タBの画面操作において、マルチタスク処理やマルチウ
インドウ処理のような複数同時処理では、図16に示さ
れるように、処理対象となる表示画面a,b,cを順次
積み重ねることが想定されている。この場合、目的とす
る表示画面を開くためには、より上位の表示画面から順
次開いていかなければならない。そのため、多くの表示
画面を管理する場合は、操作が煩雑になるばかりでな
く、操作ミスが生じ易くなる。これは、従来のデータ入
力装置が二次元的なデータ入力しかできず、提供される
ソフトウエアもそれに対応せざるを得なかったことに起
因する。
【0004】一方、建築機械設計などで利用されている
CAD(コンピュータによる画像形成支援システム)に
おいては、三次元的なデータ入力が一般的になってい
る。しかし、従来のデータ入力装置が二次元的なデータ
入力しかサポートできないため、CADが用意している
機能を十分に発揮できず、操作上不便をきたしている。
【0005】そこで本発明の課題は、上記背景に鑑み、
コンピュータへの三次元的なデータ入力を可能にする簡
易構成のデータ入力装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の三次元データ入力装置は、装置本体内に回転自在に
配置されたボール体と、このボール体に付与された回転
量を検出する回転検出センサと、この回転検出センサで
検出した回転量から一平面内におけるポインタの変位量
データを生成する変位量データ生成手段と、前記平面に
対して所定の角度をもつ軸線回りの角速度が発生したと
きにそれを検出して角速度信号に変換する角速度計と、
前記角速度信号に基づいて前記軸線回りまたは該軸線に
対して一定傾斜角をもつ他の軸線回りのポインタの回転
量データを生成する回転量データ生成手段とを少なくと
も備え、前記変位量データと回転量データの少なくとも
一方を所定のデータ形式で出力するように構成される。
【0007】回転量データ生成手段は、前記角速度計の
周囲温度に対応する温度係数値を導出し、この温度計数
値に基づいて前記変換された角速度信号を補正する温度
補正手段を有することを特徴とする。
【0008】上記課題を解決する他の三次元データ入力
装置は、所定角度をもつ複数の軸線上に各々配置され、
各軸線回りの角速度が発生したときにそれを検出して角
速度信号に変換する複数の角速度計と、これらの角速度
計で変換された角速度信号を相互に加味して各軸線回り
のポインタ回転量データを生成する回転量データ生成手
段とを少なくとも備え、前記回転量データを所定のデー
タ形式で出力するように構成される。この場合、軸線数
は三次元であるから互いに直交する3本であることが好
ましいが、係数演算補正が可能なので、その数は任意で
足りる。
【0009】この構成における好ましい態様として、前
記回転量データ生成手段に、前記各々の角速度信号を規
定時間内で振幅値が平均化されたディジタル信号に変換
する手段を設ける。より好ましくは、さらに、前記変換
されたディジタル信号を座標値信号に変換する座標変換
部と、この座標変換部で変換された座標値信号をそれぞ
れ少なくとも二分岐する信号分岐部と、この信号分岐部
で分岐された各分岐信号からそれぞれ異なる周波数成分
を除去するフィルタ部と、このフィルタ部を経た各分岐
信号を合成する信号合成部と、この信号合成部で合成さ
れた信号を角度積分して個々の角速度信号に対応する角
度データを生成する手段とを設け、生成された各々の角
度データを前記座標値信号の変換時パラメータとして前
記座標変換部へ導くようにする。
【0010】なお、角度データをより正確なものとする
ため、上記回転量データ生成手段は、前記角速度信号に
含まれる角度成分の変化が予め不感帯として設定した領
域内のときに低周波成分の振幅値、すなわちオフセット
成分を補正する補正手段を備え、有害なオフセット成分
を逐次キャンセルできるようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の三
次元データ入力装置の実施態様を詳細に説明する。
【0012】(第1実施形態)図1は、本発明を三次元
マウスに適用した場合の説明図であり、(a)はその内
部配置を示す正断面図、(b)は側部断面図である。こ
の三次元マウスAは、センサ部1と、演算部2とから構
成される。センサ部1は、手で握れる程度の大きさのマ
ウス本体3の内部に、回転自在のボール体4、回転検出
センサとして用いる2つのロータリーエンコーダ5,
6、角速度計として用いるジャイロ7、及び2つのスイ
ッチ8,9を配置して成る。
【0013】ボール体4は、マウス本体3の底部に形成
された開口部3aからその一部が露出するように配置さ
れ、この露出部分がマウスパッド18と接することによ
って、マウス本体体3の移動に連動して回転するように
なっている。ロータリーエンコーダ5,6は、互いに直
交する水平2軸方向(前後、左右)からボール体4の表
面に常時接触するように配置され、各軸におけるボール
体4の回転量に対応する信号をそれぞれ出力するように
なっている。ジャイロ7は、上記2軸に直交する第3の
軸(垂直方向)に配置され、マウス本体3の回転量に対
応した信号を出力するようになっている。2つのスイッ
チ8,9は、各々マウス本体3の上面に配置された操作
ボタン10,11に連動しており、対応する操作ボタン
が押されたときに、それを表す選択信号を出力する。
【0014】ロータリーエンコーダ5,6は、ボール体
4に接触したローラと同一回転軸に設けられた回転スリ
ットが、ボール体4の回転に連動して回転し、光を遮断
したときにその状態をフォトセンサで検出し、ボール体
4の回転量を回転信号(パルス信号)に変換して出力す
るように構成されたものである。
【0015】ジャイロ7は、角速度を高精度に検出でき
るものであれば、特にその種類を問うものではないが、
例えば圧電型振動ジャイロ(例えば、村田製作所製の圧
電型振動ジャイロ(ENC−05D))を用いることが
より好ましい。この圧電型振動ジャイロは、小型、軽量
でマウス本体3内に装着可能なうえ、量産性が高いの
で、製造コストの大幅な低減化が期待できるものであ
る。
【0016】上記センサ部1は、マウス本体3の前後の
移動量(ボール体4の回転量)を第1のロータリーエン
コーダ5で検出し、回転信号P1として出力するととも
に、マウス本体3の左右の移動量(ボール体4の回転
量)を第2のロータリーエンコーダ6で検出し、回転信
号P2として出力する。マウス本体3が回転した場合
は、これをジャイロ7で検出し、角速度信号Rとして出
力する。そして、これらの信号P1,P2,Rを、スイ
ッチ8,9に対応した選択信号S1,S2とともに演算
部2に送出する。
【0017】演算部2は、アナログインターフェース1
2、パルスインターフェース13、出力インターフェー
ス14、CPU15、及びメモリ16から構成され、そ
の駆動電源は、信号ケーブル17と一体化された電源線
を介してコンピュータ側から供給される。
【0018】アナログインターフェース12は、ジャイ
ロ7が検出した角速度信号Rをディジタル信号に変換す
るA/D変換部と、ディジタル信号に含まれるDC成分
と高周波のノイズ成分とを除去するノイズフィルタ(バ
ンドパスフィルタ)と、ノイズフィルタの出力をCPU
15の入力レベルに増幅する増幅器を備えている。
【0019】パルスインターフェース13は、ロータリ
ーエンコーダ5,6が検出したパルス信号P1,P2を
成形する波形整形回路と、成形されたパルス信号をCP
U15の入力レベルに増幅する増幅器とを備えている。
【0020】CPU15は、例えば1チップのマイクロ
プロセッサであり、メモリ16との間で情報の授受を行
うことで、所要の機能を演算部2に形成する。メモリ1
6は、CPU15が読み込んで実行する処理プログラム
を収納したROMと、CPU15による処理結果を記憶
するRAMとから構成される。メモリ16内の処理プロ
グラムとCPU15との協働により演算部2内に形成さ
れる機能ブロック例を、図2に示す。なお、図2中、A
/D変換部1及びノイズフィルタ122は、上述のアナ
ログインターフェース12が具備するブロックであり、
また、他のインターフェースの詳細及びCPU1の前段
の増幅器については、図示省略してある。
【0021】図2を参照すると、演算部2には、パルス
インターフェース13を介して入力されたパルス信号P
1,P2をカウントするためのパルスカウンタ151
と、カウントされたパルス信号数に基づき画面上にある
ポインタの変位量、すなわち距離データを生成する距離
データ生成部152とが形成される。これは、従来と同
様の二次元的なデータ入力に対応させるものである。演
算部2には、また、ジャイロ7で検出され、A/D変換
部121及びノイズフィルタ122を経て加工された角
速度信号Rから画面上のポインタの回転量、すなわち角
度データを得るための、不感帯処理部153、積分回路
154、角度データ生成部155が形成される。
【0022】不感帯処理部153は、予め不感帯として
設定した領域内であればマウス本体3は回転していな
い、すなわち停止していると判定する。そして、停止し
ている場合は、ドリフト補正や原点補正を行い、相対角
度を強制的に原点(0値)に戻す処理を行う。積分回路
154は、不感帯処理部153を経た信号を規定時間積
分し、角度情報として出力するものであり、角度データ
生成部155は、積分回路154から出力される角度情
報を、角速度信号に対応する角度データに変換するもの
である。
【0023】演算部2には、さらに、スイッチ8,9か
らの選択信号、パルス信号P1,P2に基づく距離デー
タ、及び角速度信号Rに基づく角度データを、使用する
出力インターフェースに併せて合成し、三次元データと
して出力するデータ出力部157が形成される。この三
次元データは、図1に示す信号ケーブル17を介してコ
ンピュータBに入力される。
【0024】なお、ジャイロ7は温度に敏感なので、温
度変化で角速度信号Rに変動が生じても演算結果に影響
を与えないようにするため、温度補正手段を設けてい
る。この温度補正手段は、予め温度変化に対する実デー
タを求めて補正テーブルを上記処理プログラム内に作成
しておき、温度検出センサ(図示せず)がジャイロ7の
周辺の温度を検出したときに、検出温度と上記補正テー
ブルとにより角速度信号に必要な補正を加えるものであ
る。温度検出センサは、演算部2にサーミスタなどを組
み込んでおき、処理プログラムの側でサーミスタの検出
温度を随時読みとれるようにすることで、容易に実現可
能である。
【0025】上述のように、三次元マウスAは構成され
ているので、コンピュータBに対して二次元データ入力
を行いたい場合には、図3(a)に示すように、マウス
本体3を前後(Z軸)、左右(Y軸)に移動させるだけ
で、それが可能になる。また、三次元データ入力を行い
たい場合は、マウス本体3を所要量だけ回転させる。こ
れにより図3(b)に示すように、ジャイロ7がその角
速度を検出して角速度信号Rを演算部2に出力する。演
算部2は、角速度信号Rに基づいて画面上でのポインタ
の回転量、すなわち角度データを生成し、これをコンピ
ュータBに入力する。
【0026】次に、上記三次元マウスAの他の操作態様
例を図4及び図5を参照して説明する。図5(a)は、
マウス本体3を停止させた状態で、左操作ボタン10を
押しながら回転させることで画面Z軸回りの回転量を求
めるようにした場合の例である。この場合は、マウス本
体3から、左スイッチ8の選択信号S1と、ジャイロ7
の角速度信号Rとが演算部2に送出されるようにする。
演算部2は、角速度信号Rから角度データを生成し、こ
れを左スイッチ8の選択信号S1とともにコンピュータ
Bへ送出する。コンピュータBは、図4に示すように、
この角度データに基づいて画面上の表示データを所定量
回転させる。
【0027】図5(b)は、マウス本体3を停止させた
状態で、右操作ボタン11を押しながら回転させること
で画面Y軸回りの回転量を求めるようにした場合の例で
ある。この場合は、マウス本体3からは、右スイッチ9
の選択信号S2と、ジャイロ7からの角速度信号Rが演
算部2に送出される。演算部2は、角速度信号Rに対応
する角度データを生成し、これを右スイッチ9の選択信
号S2とともにコンピュータBに送出する。
【0028】図5(c)は、マウス本体3を停止させた
状態で、例えば左操作ボタン10と右操作ボタン11と
を圧しながら回転させた場合を示す。このとき、マウス
本体3からは左スイッチ8の選択信号S1及び右スイッ
チ9の選択信号S2と、ジャイロ7の角速度信号Rとが
演算部2に送出される。演算部2は、角速度信号Rに対
応する角度データを生成し、これを左スイッチ8及び右
スイッチ9の選択信号S1,S2とともにコンピュータ
BI送出する。コンピュータBは、受け取った角度デー
タから画面X軸回りに対応して処理をする。
【0029】また、画面上でのカーソルの移動(画面
X,Z方向)を従来のマウスと同様に前後左右に操作す
ることによりコントロールし、Y軸方向つまり画面の奥
行き方向は、押しボタンと対応させてもよい。例えば図
5(d)に示すように、左操作ボタン10を押しながら
マウス本体3を前後に移動させた場合に、センサ部1か
らは左スイッチ8の選択信号S1,ロータリーエンコー
ダ5,6のパルス信号P1,P2、及び、ジャイロ7の
角速度信号Rが演算部2に送出されるようにする。演算
部2は、角速度信号Rに対応する角度データ(0度)
と、パルス信号P1,P2に対応する距離データとを生
成し、これらを左スイッチ8の選択信号S1とともにコ
ンピュータBに送出する。コンピュータBは、受け取っ
た各データからマウス本体3は回転せずに、前後に移動
していると判断し、回転処理をせずにマウス本体3の移
動量に従って図形を拡大、縮小するように処理を行う。
【0030】なお、上記コンピュータBによる図形デー
タの操作は、三次元マウスAからの入力データをアプリ
ケーション上でどのように処理するかによって決定され
るもので、三次元マウスAの操作方法は、必ずしも上記
操作方法に限定されるものではない。また、上述の三次
元マウスAでは2個の操作ボタンを備えたマウス本体3
について説明してあるが、2個に限定されるものではな
く、例えばマウス本体3の左側面に第3の操作ボタンに
配置し(図示せず)、マウス本体3上部に配置した2個
の操作ボタンは、人差し指と中指とで操作し、第3の操
作ボタンは、親指で操作するようにしてもよい。このこ
とにより、三次元マウスAから、より多くの情報をコン
ピュータBに送出することができる。
【0031】このように、本実施形態によれば、三次元
マウスAからマウス本体3の移動量、回転量に基づく三
次元データと、操作ボタンに基づく信号とが同時に出力
されるので、キーボードと併用しながら画面操作を行う
従来のマウスに比べ、マウス本体3を操作するだけで多
くの情報をコンピュータBに送出することができ、簡単
な操作で高度な画面操作を行うことができる。
【0032】(第2実施形態)次に、図6〜図14を参
照して本発明の第2実施形態を説明する。図6は、第1
実施形態の場合と同様、本発明を三次元マウスに適用し
た場合の例を示す構成図である。この実施形態の三次元
マウス20は、ジャイロ部21と、マウス部22と、主
制御部23とを一体化して構成される。
【0033】ジャイロ部21は、3本の軸線、例えば互
いに直交するX,Y,Z軸上にそれぞれ第1実施形態で
用いたものと同一のジャイロ22a,22b,22cを
配置して成る。第1のジャイロ22aはロール角(X軸
回りの角度)、第2のジャイロ22bはピッチ角(Y軸
回りの角度)、第3のジャイロ22cはヨー角(Z軸回
りの角度)に対応させたものである。各ジャイロ22
a,22b,22cから出力される角速度信号は、増幅
器(AMP)23a,23b,23cで、それぞれ主制
御部23が処理可能な信号レベルに増幅されるようにな
っている。ジャイロ部21は、また、三次元データ入力
と後述の二次元的なデータ入力とを選択するためのクリ
ックボタン24を備えている。
【0034】マウス部22は、従来の二次元的なデータ
入力を可能にするためのもので、回転自在のボール体2
5と、ボール体25の回転量を検出するロータリーエン
コーダ26a,26bと、前述の左右操作ボタンに連動
して選択信号を出力するスイッチ27a,27bと、副
制御部28とから構成される。副制御部28を除く各部
の機能は、第1実施形態で説明した対応部分と同一であ
る。副制御部28は、コントロールICで構成され、ロ
ータリーエンコーダ26a,26b、及びスイッチ27
a,27bの各出力データに基づいて一平面内における
ポインタの変位量データを生成する。マウス部22の作
用は、基本的には第1実施形態の場合と同様なので、重
複説明を避ける。
【0035】主制御部23は、所定クロックで動作する
1チップCPUと所定の処理プログラム等を格納したメ
モリ部とで構成され、ジャイロ部21やマウス部22か
らの出力データに基づいてコンピュータに入力すべき二
次元データあるいは三次元データを生成する。上記処理
プログラムとCPUにより形成される機能ブロックの構
成例を図7に示す。
【0036】図7を参照すると、主制御部23には、各
ジャイロ22a,22b,22cから出力される角速度
信号をディジタル信号に変換するA/D変換部231
a,231b,231cが形成される。個々のA/D変
換部は、入力信号をディジタル化する際に平均化処理を
行う。
【0037】この平均化処理の概要は図8に示すとおり
であり、まず、対応するジャイロから角速度信号の入力
があったときに(S101)、それを短い分割時間周期
で高速に読み取って数値加算を行う(S102)。次い
で読み込み回数をカウントし(S104)、カウント値
が規定値に達した時点で(S104:Yes)規定時間に
おける数値の平均化を行う(S105)。規定時間は、
この実施形態では20msであり、このときの高速読み
取りの分割時間は17μsである。この平均化処理によ
り、図9(a)に示すような包絡波形の角速度信号が同
図(b)のように平均化され、後述の台形法により角度
積分される際に、角度データとしての精度が、格段に高
まる。各A/D変換部231a,231b,231cの
出力は座標変換部232に導かれる。
【0038】座標変換部232は、ディジタル化された
各角速度成分を例えばオイラー座標系の数値に変換する
もので、その際に、互いに他の角速度成分ないし帰還入
力された角度データを変換時パラメータとして用いる。
つまり他の軸線における信号成分を加味する。これは、
三次元データの場合、平面が水平面に対して一定傾斜角
度をもった状態で360回転させた場合に、幾何学上、
回転後のデータが元の位置に決して戻らないため、それ
を修正する必要があるからである。座標変換部232か
らは、ロール角成分(誤差が含まれた状態なので、成分
と称する、以下同じ)△α、ピッチ角成分△β、及びヨ
ー角成分△φが出力される。以後の機能については他の
角度成分に共通なので、ロール角成分△αについて説明
する。
【0039】このロール角成分△αは、信号分岐部(図
示省略)で二分岐され、一方の分岐信号は不感帯処理部
233a、他方の分岐信号はハイパスフィルタ235a
に送られる。
【0040】不感帯処理部233aの処理概要は図10
に示すとおりであり、まず、分岐信号から低周波のドリ
フト成分を除去する(S201)。そしてノイズ成分の
振幅変化量を検出してそれが予め不感帯として設定した
領域内であれば、三次元マウス20が回転していない、
すなわち角速度が発生していないと判定する(S20
2)。そして、オフセットキャンセル処理をするか否
か、すなわち低周波成分の振幅値をリセットするか否か
を選択する(S203)。オフセットキャンセル処理が
必要なければ(S203:No)、その出力をそのままロ
ーパスフィルタ234aに送る。一方、オフセットキャ
ンセル処理が必要である場合は(S203:Yes)、オ
フセット処理を実行する(S204)。
【0041】オフセットキャンセル処理は、図11に示
すように、ランダムノイズを抽出した後(S301)、
その高周波成分を除去してオフセット値を抽出する(S
302)。このオフセット値に対して変数の減算処理を
行い(S303)、ジャイロ22aへの補正信号を生成
する(S304)。このオフセットキャンセル処理を行
うことで、例えば図12(a)に示す成分をもつ分岐信
号が、同図(b)に示すようにオフセット値がキャンセ
ルされた状態となり、オフセット値に起因する角度の誤
差が除去される。
【0042】この不感帯処理部233aを経てローパス
フィルタ234aに送られ、その高周波成分が除去され
た後、ハイパスフィルタ235aを経て低周波成分が除
去された他方の分岐信号と合成される。このようにして
異なる周波数成分の分岐信号を合成することで、例えば
図13に示されるように周波数領域の変化に起因する誤
差の発生が抑制される。
【0043】合成された信号は積分回路236に逐次送
られ、ここで規定時間(本例では20ms)毎に積分加
算される。ここでは、台形法積分を採用する。これは、
1サイクル前の時点での積分値と現サイクルの時点での
積分値とを合算して2で除する処理を繰り返す手法であ
るが、上述のように、角速度信号のディジタル化の際
に、規定時間での平均化処理が行われているので、これ
により得られる積分値のデータ精度はかなり高いものと
なっている。
【0044】角度データ生成部237aは、積分回路2
36aで積分加算された成分を角度データ、すなわちロ
ール角pに変換する。このロール角pは、二分岐され、
一方は前述のように座標変換部232に帰還入力され、
他方は図示しないデータ出力部へ送られる。
【0045】以上のロール角成分△αについての機能ブ
ロック及びその処理内容は、ピッチ角成分△β、ヨー角
成分△φについても同一であり、角度データ生成部23
7b,237cからそれぞれ各軸の角速度信号に対応す
る角度データ、すなわちピッチ角q,ヨー角rが出力さ
れる。
【0046】主制御部23は、このようにして生成され
る角度データとマウス部22の出力データに基づく距離
データとを、二次元的なデータを伝送するための従来の
マウスインタフェースにのせてコンピュータのデータ入
力部に送る。図14(a)は上記従来のマウスインタフ
ェースによるデータ伝送フォーマットであり、距離デー
タとしてのX軸移動量とY軸移動量が交互に繰り返し伝
送される様子が示されている。この実施形態では、同図
(b)に示すように、X軸移動量、Y軸移動量に続い
て、上記ロール角p,ピッチ角q,ヨー角rを表すX軸
回転量、Y軸回転量、Z軸回転量を既存の伝送領域にそ
のままのせ、これを組として繰り返し伝送する。コンピ
ュータ側では、これらのデータに基づいて画面上のポイ
ンタの移動処理、回転処理を行う。
【0047】以上のように構成される本実施形態の三次
元マウス20は、机上において使用してもよいし、机上
から離した状態で使用することもできる。後者の場合
は、マウス本体の姿勢角やヨー角を変えることで、コン
ピュータの画面上のポインタを変位させたり、ポインタ
あるいはそれが指標する図形データ等を回転させたりす
ることができ、多種多様な形態のデータ入力が可能にな
る。
【0048】このように、二つの実施形態を示して本発
明の三次元データ入力装置を詳細に説明したが、本発明
は、マウスと同一の原理をもつ他のデータ入力装置、例
えばボール体を手動で回転させてポインタの変位量デー
タを生成する、通称トラックボールや、加圧によりポイ
ンタの移動を規制するポインティングデバイスにも同様
に適用して上述の効果を得ることができるものである。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の三次元データ入力装置によれば、多種多様な情報を、
簡単な操作でコンピュータに入力することが可能にな
る。また、その装置構成も簡略なものなので量産化も可
能であり、小型化と低コスト化とを同時に満足させるこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態である三次元マ
ウスの内部構成を示す正面断面図、(b)はその側面
図。
【図2】第1実施形態の三次元マウスにより演算部内に
形成される機能ブロックの構成例を示す図。
【図3】(a)は第1実施形態の三次元マウスの使用状
態を示す説明図、(b)は使用時にマウス内部に加えら
れる各軸成分の力の様子を示す図。
【図4】三次元データが入力された場合のコンピュータ
の画面表示の一例を示す図。
【図5】(a)〜(d)は第1実施形態の三次元マウス
の他の操作態様例を説明するための説明図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る三次元マウスの構
成例を示す図。
【図7】第2実施形態により形成される機能ブロックの
構成図。
【図8】第2実施形態で採用するディジタル変換時の平
均化処理の手順図。
【図9】平均化処理の効果を説明するための図で、
(a)は処理前、(b)は処理後の波形例を示す。
【図10】第2実施形態で採用する不感帯処理の手順
図。
【図11】不感帯処理に付随するオフセットキャンセル
処理の手順図。
【図12】オフセットキャンセル処理の効果を説明する
ための図で、(a)は処理前、(b)は処理後の波形を
示す。
【図13】第2実施形態により周波数領域の異なる信号
成分を合成する場合の概念説明図。
【図14】三次元データをコンピュータに伝送する場合
の伝送フレーム例を示す図で、(a)は既存のフォーマ
ット例、(b)はそれを用いて三次元データを伝送する
場合の例を示す。
【図15】二次元的なデータを入力する従来のマウスの
使用状態説明図。
【図16】コンピュータの画面表示の一例を示す説明
図。
【符号の説明】
1 センサ部 2 演算部 3 マウス本体 4,25 ボール体 5,6,26a,26b 回転検出センサとして使用す
るロータリエンコーダ 7,22a〜22c 角速度計として用いるジャイロ 8,9,27a,27b 操作ボタンの押下に連動する
スイッチ 10,11 操作ボタン A,20 三次元マウス 21 ジャイロ部 22 マウス部 23 主制御部 121,231a〜231c A/D変換部 122 ノイズフィルタ 151 パルスカウンタ 152 距離データ生成部 154 原点補正部 157 データ出力部 232 座標変換部 153,233a〜233c 不感帯処理部 234a〜234c ローパスフィルタ 235a〜235c ハイパスフィルタ 155,236a〜236c 積分回路 156,237a〜237c 角度データ生成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内に回転自在に配置されたボー
    ル体と、 このボール体に付与された回転量を検出する回転検出セ
    ンサと、 この回転検出センサで検出した回転量から一平面内にお
    けるポインタの変位量データを生成する変位量データ生
    成手段と、 前記平面に対して所定の角度をもつ軸線回りの角速度が
    発生したときにそれを検出して角速度信号に変換する角
    速度計と、 前記角速度信号に基づいて前記軸線回りまたは該軸線に
    対して一定傾斜角をもつ他の軸線回りのポインタの回転
    量データを生成する回転量データ生成手段とを少なくと
    も備え、 前記変位量データと回転量データの少なくとも一方を所
    定のデータ形式で出力するように構成されている三次元
    データ入力装置。
  2. 【請求項2】 前記回転量データ生成手段は、前記角速
    度計の周囲温度に対応する温度係数値を導出し、この温
    度計数値に基づいて前記変換された角速度信号を補正す
    る温度補正手段を有することを特徴とする請求項1記載
    の三次元データ入力装置。
  3. 【請求項3】 所定角度をもつ複数の軸線上に各々配置
    され、各軸線回りの角速度が発生したときにそれを検出
    して角速度信号に変換する複数の角速度計と、 これらの角速度計で変換された角速度信号を相互に加味
    して各軸線回りのポインタ回転量データを生成する回転
    量データ生成手段とを少なくとも備え、 前記回転量データを所定のデータ形式で出力するように
    構成された三次元データ入力装置。
  4. 【請求項4】 前記回転量データ生成手段は、前記各々
    の角速度信号を規定時間内で振幅値が平均化されたディ
    ジタル信号に変換する手段を有することを特徴とする請
    求項3記載の三次元データ入力装置。
  5. 【請求項5】 前記回転量データ生成手段は、さらに、
    前記変換されたディジタル信号を座標値信号に変換する
    座標変換部と、この座標変換部で変換された座標値信号
    をそれぞれ少なくとも二分岐する信号分岐部と、この信
    号分岐部で分岐された各分岐信号からそれぞれ異なる周
    波数成分を除去するフィルタ部と、このフィルタ部を経
    た各分岐信号を合成する信号合成部と、この信号合成部
    で合成された信号を角度積分して個々の角速度信号に対
    応する角度データを生成する手段とを有し、生成された
    各々の角度データを前記座標値信号の変換時パラメータ
    として前記座標変換部へ導くことを特徴とする請求項4
    記載の三次元データ入力装置。
  6. 【請求項6】 前記回転量データ生成手段は、前記角速
    度信号に含まれる角度成分の変化が予め不感帯として設
    定した領域内のときに低周波成分の振幅値を補正する補
    正手段を備えることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかの項記載の三次元データ入力装置。
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