JPH0827929A - 壁式src構造物の構築法 - Google Patents

壁式src構造物の構築法

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JPH0827929A
JPH0827929A JP16818394A JP16818394A JPH0827929A JP H0827929 A JPH0827929 A JP H0827929A JP 16818394 A JP16818394 A JP 16818394A JP 16818394 A JP16818394 A JP 16818394A JP H0827929 A JPH0827929 A JP H0827929A
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plate
wall
floor
joint
steel
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JP16818394A
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Ikuo Hama
育雄 浜
Moriji Hazama
盛二 狭間
Takashi Uchikoshi
高司 打越
Joji Kodama
城司 児玉
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熟練者でなくても配筋が容易で、かつ耐震強度
が高く、省力化と品質向上と工期短縮を実現できる新規
な壁式SRC構造物の構築法を提供する。 【構成】鉄筋コンクリート床部16または基礎版11に
鉄骨柱2,梁3及びブレース4からなる架構5を立設す
る工程と、縦筋及び横筋を予め内部に埋め込んでなるプ
レキャストコンクリート版(PC版)10を架構5のブ
レース構面を挟み壁厚さに相当する間隔を隔てて建て込
み、上部を梁3に取り付けた固定用金物41を介して固
定するとともに下部を鉄筋コンクリート床部16または
基礎版11に取り付けた固定用金物24で固定する工程
と、隣接するPC版10の接続部分に補強鉄筋50,5
1を配置する工程と、相対した前記PC版の間隔空間に
コンクリートを打設して充填する工程とを少なくとも包
含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SRC構造物(鉄骨鉄
筋コンクリート構造物)の構築法に係り、特に、壁構築
の際の仮設の型枠を不要として労力,資材を節減し且つ
工期の短縮を可能とする壁式SRC構造物の構築法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば原子力関連施設の建屋等のような
大規模構造物では、一般建物に比べて壁,床厚が数倍〜
十数倍も厚い鉄筋コンクリート構造を有し、特に耐震壁
には厳しい耐震条件を満たすために太径鉄筋が大量に配
筋されている。このような構造物の厚い壁を構築する場
合、従来の工法では、全て現場において鉄筋立て込み、
型枠取り付け、コンクリート打設、型枠取り外しの四工
程を繰り返すことにより行われてきた。
【0003】また、その場合、機器や資材の先入れ、或
いは床打設用デッキプレート小梁等の仮設部材の支持、
上下各層での同時作業による工期短縮等を目的として、
仮設の鉄骨架構を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来工法は全ての工程が現場で行われ、しかも型枠は仮設
としてコンクリートを打設し、固まったところで今度は
その型枠を解体するという作業が繰り返されるため、完
成までに長い工期を必要とし、かつ各職種の労務量が平
均化されずに一時的に多量の労働力を必要とするなど工
事に要する人的労力は大きく、工程上最長のクリティカ
ルパスになるという問題点があった。
【0005】さらに、各工程の資材仮置き及び作業の輻
輳により作業環境が劣悪になるという問題点もある。ま
た、鉄筋建て込みの作業にしても、壁厚の種類が多くそ
れに対応して使用鉄筋の種類が多いことから配筋作業の
効率が悪く、しかも品質確保のためには良質な鉄筋工な
どの熟練工を多数必要とするという問題点がある。
【0006】また、工期の短縮を図って採用している鉄
骨架構等は、工事上での仮設材として取り扱われるため
本設構造材としては用いられておらず、したがって構築
物の耐震強度の向上には寄与していないという問題点が
ある。そこで本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、PC版と鉄骨ブレースとを組み合
わせることにより、熟練者でなくても配筋が容易で、か
つ耐震強度が高く、省力化と品質向上と工期短縮を実現
できる新規な壁式SRC構造物の構築法を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の壁式SRC構造物の構築法は、鉄筋コンクリート
床または基礎版に鉄骨の柱,梁及びブレースからなる架
構を建方する工程と、予め工場や製作ヤードで縦筋及び
横筋を内部に埋め込んでなるプレキャストコンクリート
版(PC版)を前記架構のブレース構面を挟み壁厚さに
相当する間隔を隔てて建て込み、上部を梁に取り付けた
固定用金物を介して固定するとともに下部を鉄筋コンク
リート床または基礎版に取り付けた固定用金物で固定す
る工程と、隣接するPC版の接続部分に補強鉄筋を配置
する工程と、相対した前記PC版の間隔空間にコンクリ
ートを打設して充填する工程とを少なくとも包含するこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、先組み鉄骨架構を挟んで両側
にPC版を配置し、これを型枠としてコンクリートを打
設し壁を形成する。そのため、従来の型枠建て込み,型
枠解体が不要になると同時に複雑な配筋が単純化され
て、それらの作業に相当する分の工期が短縮される。ま
た、従来のように熟練した鉄筋工を多数必要とすること
もない。
【0009】また、工場や製作ヤードでPC版を別途に
製作するため、現場での労務量が平準化され、作業環境
も改善されて品質の確保が可能になる。機器類の据え付
け工事の開始も早められる。また、本発明によれば、先
組み鉄骨架構を本設の強度部材として活用し、壁が負担
すべき耐震力を、PC版内に配した一定量の鉄筋と前記
鉄骨架構のブレース材との双方で負担する。そのため、
資材が有効活用される。且つ鉄骨鉄筋コンクリート構造
物である壁体の鉄筋量を壁厚の大小に拘わらず一定とし
て同径の鉄筋を用いることができ、そのためPC版製作
の作業効率も高められる。
【0010】本発明によれば、隣接するPC版相互の接
合は、PC版の内側に横筋又は縦筋の重ね継手に相当す
る鉄筋を配置する重ね継手方式で応力を伝達する。或い
はスリーブ継手を用いて隣接PC版の横筋又は縦筋同士
を機械的に接続する。これにより、鉄筋位置の精度管理
が容易になり、熟練した鉄筋工でなくても高品質の配筋
作業が可能であり且つ現場作業量も低減される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の壁式SRC構造物の構築法
を、例えば原子炉建屋の耐震壁の構築の場合を例にと
り、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例
の建屋の耐震架構の平面図、図2は同軸組図である。図
中、1は建屋でH形鋼の鉄骨柱2、鉄骨梁3、鉄骨筋違
い(ブレース)4からなる軸組の架構5を骨組みとする
壁式SRC構造を有し、所定個所に開口6が形成されて
いる。その壁式SRC構造は、先組み鉄骨架構である軸
組架構5を挟んで両側にPC版10を配置し、これを型
枠としてコンクリートを打設してなる半PC壁構造にな
っている。図3〜図5は、上記壁式SRC構造物におけ
るPC版10の割付け図であり、図3は平面図,図4は
内側立面図,図5は外側立面図である。この実施例の場
合、軸組の架構5の鉄骨柱2と鉄骨梁3とで升目に仕切
られた四角型の一区画毎に、壁片面二枚ずつのPC版1
0が割付けられており、上下及び左右の隣接する各PC
版10の接合部(ジョイント部)10Jを介して一体的
に配設されている。
【0012】図6は上記建屋1のPC壁構造の一部(1
〜3階)を表した図3のVI−VI線断面で、最下層の鉄骨
柱2は、柱底部に固定して取り付けられているベースプ
レート2aを基礎版としての基礎マット11に埋設した
アンカーボルト12に緊結させて立設されている。その
鉄骨柱2には各階毎に鉄骨梁3,鉄骨ブレース4が固定
されて軸組架構5が形成されている。鉄骨柱2を挟んで
外側に外側PC版10a、内側に内側PC版10bが対
向して配設され、それらのPC版10a,10bの間に
は内部打設コンクリート15が現場打ちで充填されてい
る。また各鉄骨梁3及びPC壁で支持したデッキプレー
トを型枠としコンクリートを現場打ちして床部16が構
築される。
【0013】以下に、上記図6に示すPC壁構造の施工
手順を、図7の流れ図に基づいて説明する。図7(a)
は最下層の施工手順を表し、図7(b)はその上層であ
る一般層の施工手順を表している。最下層のPC壁の施
工は、基礎マット11のうちの基礎下部及中間部の施工
が完了してから開始される。
【0014】すなわち先ず、図8に示すように基礎下端
筋20aを配筋した後、基礎マット11の下部コンクリ
ートが基礎中間の基礎打継面11aまで打設されて基礎
マット11の下半分が形成され、このとき基礎打継面1
1a上に頭を出すようにしてアンカーボルト12が埋設
される。この状態からPC壁施工がスタートする。 ステップ1(S1):最下層鉄骨建方。
【0015】埋設されたアンカーボルト12にベースプ
レート2aを固定して最下層の鉄骨柱2及び鉄骨ブレー
ス4からなる軸組の架構5が所定個所毎に立設される。 ステップ2(S2):基礎上端筋の配筋及び壁用継手筋
の配筋及び基礎上部コンクリート打設。続いて、基礎打
継面11aから上の基礎マット材11上部に基礎上端筋
20bを配筋し、続いて壁PC版の縦筋用継手筋21a
又は21bを配筋する。その後、基礎上部コンクリート
を打設して、鉄骨柱2の下部をベースプレート2aと共
に基礎マット11のコンクリート中に埋設して固定す
る。
【0016】なお、基礎マット11の基礎上部コンクリ
ートに、基礎とPC壁とを強固に連結するための補強用
の前記継手筋21には、図8(a)の重ね継手方式と図
8(b)のスプライススリーブ継手方式の二通りの方式
があり、そのいずれの方式でも良い。前者の方式では、
長い重ね継手筋21aが鉄骨柱2及び鉄骨ブレース4と
PC版10との間に位置するように立設してセットされ
る。一方、後者の方式であれば、比較的短い継手筋21
bが、PC版10の内部の縦筋22aの直下に位置する
ように立設してセットされる。
【0017】ステップ3(S3):補強筋等のセット及
びPC版建込み。壁の開口6にあたる部分の回りには、
図示されない補強用の斜筋を配筋する。なお、PC版の
開口部分の回りには、予め縦・横の補強筋を配筋して製
造されている。また、横方向に隣接するPC版のジョイ
ント部10Jの補強筋が配筋される。これは例えば、図
9(a)に示すように、横方向にすき間55を介して隣
接する二枚のPC版のジョイント部10Jにあたる個所
において、すき間55を跨ぐようにしてPC版内面側に
縦筋57a,横筋57bからなる補強用の重ね継手筋5
7を配筋するものである。
【0018】更に、壁交叉部分のジョイント部10Jの
補強が行われる。この部分は、図10に示すように、対
向する内外PC版10の間の現場打設コンクリート15
の充填空間を跨ぐようにして、縦筋60a,横筋60b
からなる補強筋60を、PC版10の内面側に井桁に配
筋して補強する。こうして、所要の要補強個所に対する
補強筋の配設が終わったら、その後、基礎マット11の
上面にPC版10を建て込む。すなわち、先に立設した
鉄骨柱2,鉄骨ブレース4及び継手筋21を挟んで外側
に外側PC版10aを立設するとともに、内側には内側
PC版10bを立設する。
【0019】このとき、上記図8(a)の重ね継手方式
の場合であれば、それらの各PC版10a,10bの下
端と基礎マット11の上面との間にはPC版セット用モ
ルタルブロック23をPC版1枚につき二点ずつ介装す
る。そして、L形の固定用金物であるアングル材24の
一面を基礎マット11の上面に埋め込んだボルト25で
固定するとともに、そのアングル材24の他面をPC版
の各下端面のコーナ補強材26に溶接して固定する。こ
のように固定したモルタルブロック23を介して、PC
版10の下部が基礎マット11に固定される。
【0020】一方、図8(b)のスプライススリーブ継
手方式の場合には、PC版10の下端から縦筋22aの
下端を突出させてあり、その縦筋22aと基礎マット1
1に立設した継手筋21bとをスプライススリーブ継手
27で接続する。PC版のレベル調整にはコンクリート
ブロック28( PC版1枚につき二点ずつ介装され
る)を介装し、PC版10の下端と基礎マット11の上
面にボルト止めしたL型型枠鉄板29の上端をPC版1
0の下端のコーナ補強材26に溶接固定して型枠とす
る。次ぎに、スプライススリーブ継手27にグラウトモ
ルタルMを注入し、現場打ちコンクリート15の硬化後
にL型型枠鉄板29を取り外す。
【0021】またこの場合、継手筋21及び鉄骨柱2,
鉄骨ブレース4を挟んで立設された外側PC版10aと
内側PC版10bとの下部には、セパレータ30を取り
つけて所定の間隔、すなわち予め定められている所定の
壁厚さから外側PC版10aと内側PC版10bとの厚
さを差し引いた間隔に保持する。なお、各PC版10
a,10bの対向面には、現場打ちされるコンクリート
との接合を強化するために、多数の凹型コッタ31が所
定間隔で予め形成されている。
【0022】下部を固定金物のアングル材24で固定し
た外側PC版10aと内側PC版10bの上部は、図1
1に示すように、鉄骨梁3に取り付けた固定用金物とし
てのPC版上部振れ止め金物41により連結固定して振
れ止めされる。各PC版の上下をそれぞれ固定した後、
左右に隣接するPC版10,10同士の接続部(ジョイ
ント部)10Jを継手で接合する。そのPC版10の横
方向のジョイント部10Jにおける接合方法を、図9
(a)と同図(b)に示す。
【0023】図9(a)は横筋の重ね継手方式の場合で
あり、コーナ補強材26で補強されているPC版10の
端面同士を、すき間55を介して隣接せしめ、その両P
C版10,10の外面に鉄板型枠56をあててボルト2
5で固定することにより連結する。それら両PC版1
0,10の内面側には、先に述べた重ね継手横筋57が
配筋されている。(このようにして連結した外側PC版
10の相対する空間に次工程で現場打ちコンクリートを
打設してすき間55を埋め、硬化後に鉄板型枠56を取
り外す。)図9(b)は横筋の機械継手方式の場合であ
り、上記同様にコーナ補強材26で補強されているPC
版10の端面同士を、すき間55を介して隣接せしめ、
その両PC版10,10の外面に鉄板型枠56をあてて
ボルト25で固定する。しかして、各PC版10の横筋
22bは端面から横方向に予め突出させてあり、この突
出した横筋22b同士を、すき間55においてスプライ
ススリーブ継手58で連結する。その後、グラウトモル
タルMをすき間55内に注入して硬化させる。鉄板型枠
56は次工程の現場打ちコンクリート硬化後に取り外
す。
【0024】ステップ4(S4):最下層壁内部コンク
リート打設。基礎マット11の上面に立設された外側P
C版10aと内側PC版10bとの間の空間(鉄骨柱
2,鉄骨ブレース4及び継手筋21が介在している)に
コンクリートが現場打ちにより打設される。このコンク
リート打設により内外PC版10a,10bの間の壁空
間が充填されて、基礎マット11,壁,軸組架構5各補
強鉄筋等が一体的に接合される。
【0025】ステップ5(S5):床部施工。その後、
2階の床部16が施工される。すなわち、図11に示す
ように、外側PC版10aの長さ(高さ)は内側PC版
10bより床部16の厚さ分長くしてあり、その外側P
C版10aの上端と内側PC版10bの上端との段差間
に、中間層である2階の床部16の施工がなされる。床
部16と壁との納まりは図11の通りで、床の最下面に
はデッキプレート42がデッキ受け小梁鉄骨47で支持
されて懸け渡されるとともに、その上方に鉄骨梁3が鉄
骨柱2で支持して懸け渡される。なお、前記デッキ受け
小梁鉄骨47は、従来は単にデッキプレート42を一時
的に支持するための仮設架構として用いられているが、
本発明の場合は本設構造材として用いられ構造物の強度
維持機能をも発揮する。
【0026】また、スラブ筋として床版用下端筋43が
端部に90°フック44を備えて配筋され、そのフック
44は下層の壁内にアンカーされる。また、スラブ筋と
して床版用上端筋45が同じく端部に90°フック46
を備えて壁内にアンカーされる。外側PC版10aの縦
方向のジョイント部10Jの補強用筋として床部16の
スラブ内に下半部が埋設される重ね継手縦筋50の上半
部は、上層(2階)の外側PC版10aと重なるように
床部16の上面から上方に突出させて配設される。
【0027】一方、内側PC版10bの縦方向のジョイ
ント部10Jの補強用筋として重ね継手縦筋51が床部
16のスラブ内を上下に貫通して上下に突出して配筋さ
れる。この後、床部16の現場打ちコンクリートを施工
し、硬化後1階部分が全て完成する。上記のステップ1
〜ステップ5を経て1階部分の施工と2階床部16の施
工が完了すると、その上層である一般層の施工が図7
(b)に示す手順に従って行われる。以下に、その上層
の壁構築手順の内容を説明する。
【0028】ステップ6(S6):鉄骨建方。下層の鉄
骨柱2のジョイント部2J(床部16の上面よりも上位
にある。図6参照)に溶接して上層の鉄骨柱2,鉄骨ブ
レース4が立設される。 ステップ7(S7):補強筋等のセット及びPC版建込
み。2階床部16のコンクリートに、上下層のPC壁を
強固に連結するための補強用の縦方向の継手筋50,5
1が、先に述べたようにステップ5で立設して配置され
る。
【0029】すなわち、外側PC版10aの上下層のジ
ョイント部10Jを補強する外側重ね継手筋50は、上
述したように、下半部が床部16のスラブ内に埋設され
る。一方、内側PC版10bの上下層のジョイント部1
0Jを補強する内側重ね継手筋51は、上述したよう
に、床部16を上下に貫通して立設される。壁の開口6
にあたる部分の補強筋の配筋、横方向に隣接するPC版
のジョイント部10Jの補強筋の配筋、壁交叉部分のジ
ョイント部10Jの補強筋の配筋が、上述した最下層施
工手順におけるステップ3の場合と同様に行われる。
【0030】こうして、所要の要補強個所に対する補強
筋の配設が終わったら、その後、床部16の上面に上層
のPC版10を建て込む。すなわち、先に立設した鉄骨
柱2,鉄骨ブレース4及び継手筋21を挟んで外側に外
側PC版10aをレベル調整用モルタルブロック23を
介して立設するとともに、内側には内側PC版10bを
同じくモルタルブロック23を介して立設する。
【0031】このとき、内側PC版10bの方は、図8
(a)に示す場合と同様にL形の固定用金物であるアン
グル材24の一面を2階床部16の版上に埋め込んだボ
ルト25で固定し他面をPC版の下端面のコーナ補強材
26に溶接してモルタルブロック23上に固定される。
これに対して、外側PC版10aのジョイント部10J
は、モルタルブロック23を挟んで重ねた上下層の外側
PC版10aの外面に補強鉄板52をあてがい、各端面
のコーナ補強材26に溶接して連結する。
【0032】このようにして、間に継手筋21及び鉄骨
柱2,鉄骨ブレース4を挟んで立設された外側PC版1
0aと内側PC版10bとの下部には、セパレータ30
を取りつけて所定の間隔に保持する。立設された外側P
C版10aと内側PC版10bの上部は、1階部分の場
合と同様に、PC版上部振止め金物41(図11)で連
結固定される。
【0033】さらに、上記1階部分の施工手順における
と同様にして、2階部分における隣接PC版ジョイント
部の横方向の継手接合(図9参照)が施工される。 ステップ8(S8):上層の壁内部コンクリート打設。
その後、床部16の版面に立設された外側PC版10a
と内側PC版10bとの間の空間(鉄骨柱2,鉄骨ブレ
ース4及び継手筋21が介在している)に、コンクリー
トを現場打ちにより打設して充填する。
【0034】ステップ9(S9):床部施工。その後、
更に上層の床部16の施工が、上述した最下層施工手順
におけるステップ5の場合と同様に行われる。こうし
て、順次、上層部に移りつつ、壁式SRC構造物が構築
されていく。本実施例によれば、先組した鉄骨の軸組架
構5を本設材として用い、かつこれを挟み内外に配置し
たPC版10を型枠としてコンクリートを現場打設する
ことにより、それら内外のPC版10a,10bと軸組
架構5を充填コンクリートで一体的に固着して壁を形成
する。そのため、先組み鉄骨材を本設の強度部材として
有効に活用でき、かつ又従来の壁構築法における型枠建
て込み,型枠解体の作業は不要になり、資材節減,工期
短縮という効果が得られる。
【0035】また、同時に、PC版10も本設構造材と
なり、PC版10内の縦筋22a,横筋22bが軸組架
構5と共働して壁が負担すべき地震力を双方で分担して
強度確保に関与することから、SRC壁構造体の鉄筋量
を一定させて壁厚の種類に拘わらず同径の鉄筋を用いる
ことができて複雑な配筋が単純化され、特に熟練者でな
くても配筋作業を効率良く行えて、労働力の節減ができ
るという効果が得られる。同時にまた、型枠関係資材や
鉄筋の仮置き及び作業輻輳による作業環境の悪化が改善
されるという効果が得られる。
【0036】また、隣接するPC版10同士の接続に
は、重ね継手に相当する縦鉄筋50,51や横鉄筋5
7,60を配置して応力を伝達するようにさせたので、
鉄筋位置の精度管理が容易になり、現場の作業量を大幅
に低減するという効果を奏する。なお、上記実施例は原
子力関連施設の建屋の壁構築法について説明したが、こ
れに限られず、その他の構築物にも適用することが可能
である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の壁式SR
C構造物の構築法によれば、縦筋及び横筋を予め内部に
埋め込んでなるPC版を、鉄骨の柱,梁及びブレースか
らなる架構のブレース構面を挟むように一定の距離(壁
の厚さ距離)をおいて建て込み、上部は梁に取り付けた
金物で、下部は鉄筋コンクリート床または基礎版に取り
付けた金物で固定する。しかる後、相互に隣接するPC
版の接続部分に補強鉄筋を配置した上で、相対した前記
PC版の間隔空間にコンクリートを充填して一体に構築
するものとした。そのため、型枠立て込み・型枠解体に
相当する工期が短縮されるとともに、PC版を工場や製
作ヤードで別途に製作することで現場の労務が平準化で
きて工期短縮,省力化,品質の確保が可能になるという
効果を奏する。
【0038】また、先組み鉄骨架構を耐震力強化に活用
し、壁体の鉄筋量を壁厚の大小に拘わらず一定にできて
PC版製作の効率も向上するという効果が得られる。ま
た、隣接するPC版相互の接合部は、横筋又は縦筋を重
ね継手方式或いは機械的継手方式で接続することによ
り、鉄筋位置の精度管理が容易になり、熟練した鉄筋工
でなくても高品質の配筋作業が可能であり且つ現場作業
量も低減されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の壁式構造物の模式平面図で
ある。
【図2】図1のII−II線断面で示す軸組架構の立面図で
ある。
【図3】図1に示すもののPC版割付けを示す平面図で
ある。
【図4】図3の内側立面図である。
【図5】図3の外側立面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図で示すPC壁構造の断面
図である。
【図7】本発明の壁式構造物構築法の手順を示す流れ図
で、(a)は最下層施工手順、(b)は一般層施工手順
である。
【図8】本発明の壁式構造物における基礎とPC壁の取
り合いを表した断面図で、(a)は重ね継手方式、
(b)はスプライススリーブ継手方式である。
【図9】隣接するPC版相互の横筋継手構造の断面図
で、(a)は重ね継手の場合、(b)は機械式継手の場
合である。
【図10】図3のX部(壁交叉部)の拡大断面図であ
る。
【図11】本発明の壁式構造物における一般階の床と壁
の納まりを表した断面図である。
【符号の説明】
2 鉄骨柱 3 鉄骨梁 4 鉄骨ブレース 5 (軸組)架構 10 PC版 11 基礎版(基礎マット) 16 床部 21 補強鉄筋(継手筋) 24 固定用金物(アングル材) 50 補強鉄筋 51 補強鉄筋 57 補強鉄筋(継手筋) 60 補強鉄筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 城司 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート床または基礎版に鉄骨
    の柱,梁及びブレースからなる架構を建方する工程と、
    予め工場や製作ヤードで縦筋及び横筋を内部に埋め込ん
    でなるプレキャストコンクリート版(PC版)を前記架
    構のブレース構面を挟み壁厚さに相当する間隔を隔てて
    建て込み、上部を梁に取り付けた固定用金物を介して固
    定するとともに下部を鉄筋コンクリート床または基礎版
    に取り付けた固定用金物で固定する工程と、隣接するP
    C版の接続部分に補強鉄筋を配置する工程と、相対した
    前記PC版の間隔空間にコンクリートを打設して充填す
    る工程とを少なくとも包含することを特徴とする壁式S
    RC構造物の構築法。
JP16818394A 1994-07-20 1994-07-20 壁式src構造物の構築法 Pending JPH0827929A (ja)

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