JPH08280968A - 下糸自動供給装置 - Google Patents

下糸自動供給装置

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Publication number
JPH08280968A
JPH08280968A JP11931595A JP11931595A JPH08280968A JP H08280968 A JPH08280968 A JP H08280968A JP 11931595 A JP11931595 A JP 11931595A JP 11931595 A JP11931595 A JP 11931595A JP H08280968 A JPH08280968 A JP H08280968A
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JP
Japan
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bobbin
thread
bobbin case
moving
shaft
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11931595A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Mori
隆良 森
Hisanobu Shinozuka
寿信 篠塚
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビンケースの搬送経路を短くし即応性を向
上すると共に搬送機構の耐久性を向上し、しかも例えば
ブラケット等の共有部品を多くし部品点数を減少して低
コスト化を図り、その上オイルパン内におけるスペース
に余裕を生ぜしめて装置の小型化、精密化の必要をなく
し低コスト化を図る。 【構成】 残糸除去位置B、下糸巻回位置Cを、ボビン
ケース把持手段をミシンの釜軸に平行な軸線方向に移動
させる第1移動手段による該ボビンケース把持手段の移
動経路上に並設し、ボビンケース2を位置B,Cとの間
で搬送する際に、第1移動手段による移動経路から接離
する方向にボビンケース把持手段を移動させる第2移動
手段20による搬送を不要にし、しかも位置B,Cを従
来技術に比して接近配置可能とし、その上第2移動手段
20によるボビンケース2の移動方向に下糸巻回装置1
62、残糸除去装置161を並設しないよう構成してな
るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下糸自動供給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上糸と下糸とを使用して縫製を行うミシ
ン、特に高速の縫製作業を行う工業用のミシンにあって
は、下糸を巻回したボビンを頻繁に交換する必要があ
る。一般には、下糸が消費された時にミシンの運転を一
旦停止し、ボビンケースを釜から抜き取った後に、ボビ
ンに下糸を巻回し、この下糸が新たに巻回されたボビン
をボビンケースに収容して該ボビンケースを釜内に装着
する一連の操作を手作業で行っている。
【0003】しかしながら、このような人手によるボビ
ンへの下糸の巻回作業及びボビンケースの交換作業は極
めて非能率的であり、生産性の低下の原因となってい
る。そこで、本出願人は、先に出願した特願平5−23
9194号明細書記載の下糸自動供給装置において上記
問題点の解決を図っている。
【0004】上記装置の基本的構成を示したのが図35
である。この装置は、ミシンベッドの下方の底が油溜と
なっている空間内に配されており、ボビンケース着脱位
置(釜位置)A、残糸除去装置61Xによりボビン7の
残糸除去を行う残糸除去位置G、下糸巻回装置62Xに
よりボビン7に下糸を巻回すると共にボビンケース2へ
の糸掛け及び下糸切断を行う下糸巻回位置Hがガイド軸
50Xの回りに120°間隔にそれぞれ配されている。
【0005】上記ガイド軸50Xの両端部は、メインベ
ースに立設された各起立部(不図示)にそれぞれ回転可
能に支持されており、このガイド軸50Xには、当該ガ
イド軸50Xに沿って摺動可能、且つガイド軸50Xと
共に回転可能な回動アーム51Xが支持されている。こ
の回動アーム51Xのガイド軸50Xに沿った前進・後
退動作は前後進レバー52X(第1移動手段)によりな
され、正回転または逆回転動作は図示されない回転駆動
装置(第2移動手段)により60°単位になされる。回
動アーム51Xの各端部付近には、ボビン7を内蔵する
ボビンケース2を保持または開放可能なボビンケース把
持手段(不図示)が設けられており、これらボビンケー
ス把持手段及び回動アーム51Xによりボビン交換装置
60Xが構成されている。
【0006】そして、回動アーム51Xを適宜回転、前
進または後退することによって、釜内のボビンケース2
を、該ボビンケース把持手段により把持して釜内から抜
き取ると共に、下糸巻回済みのボビンを収容したボビン
ケース2を、該ボビンケース把持手段により把持して釜
内に装着できるようになっている。また、ボビンケース
2を残糸除去位置Gに位置することによって、ボビン7
の残糸を除去できるようになっており、下糸巻回位置H
に位置することによって、ボビン7に下糸を巻回すると
共にボビンケース2への糸掛け及び下糸切断を行うこと
ができるようになっている。
【0007】このように、上記装置にあっては、ボビン
7への下糸の巻回作業(ボビンケースへの糸掛け及び下
糸切断を含む)及び残糸除去作業並びにボビンケース2
の交換作業が全て自動的に行われるようになっており、
作業能率及び生産性の向上が図られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置にあっては、以下の問題点があった。すなわち、ボビ
ンケース着脱位置A、残糸除去装置G、下糸巻回位置H
が、回転駆動装置(第2移動手段)によるボビンケース
把持手段の移動経路(回転軌跡)上の対向位置にそれぞ
れあって、該ボビンケース着脱位置Aを頂点とした三角
形を構成する位置に対向する位置にそれぞれ配置されて
いることから、各位置への搬送経路が長くなって搬送に
時間がかかり、即応性が低下するといった問題がある。
また、このように搬送経路が長くなることから、搬送機
構の耐久性が低下するといった問題もある。
【0009】また、上述のように、残糸除去位置G、下
糸巻回位置Hが離れていることから、例えば残糸除去装
置61X、下糸巻回装置62Xの各駆動機構を固定する
例えばブラケット等を共有できず、部品点数が多くなっ
て高コスト化するといった問題もある。
【0010】また、上述のように、第2移動手段による
ボビンケース把持手段の移動経路(回転軌跡)上の対向
位置に、上記残糸除去位置G、下糸巻回位置Hがそれぞ
れ配置され、これら位置G,Hに対応して残糸除去装置
61X、下糸巻回装置62Xがそれぞれ配設されている
わけであるが、これら残糸除去装置61X、下糸巻回装
置62Xという2つの装置をオイルパン内の限られたス
ペース(特に釜軸に垂直な方向のスペース)内に納める
にはこれら装置を小型化、精密化しなければならず、従
って高コスト化が避けられないといった問題もある。
【0011】そこで本発明は、ボビンケースの搬送経路
を短くし即応性を向上すると共に搬送機構の耐久性を向
上し、しかも残糸除去位置、下糸巻回位置を接近配置し
例えばブラケット等の共有部品を多くし部品点数を減少
して低コスト化を図り、その上オイルパン内におけるス
ペースに余裕を生ぜしめて装置の小型化、精密化の必要
をなくし低コスト化を図ることができる下糸自動供給装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の下糸自動供給装置は、ボビンを収容した
ボビンケースを把持または開放可能なボビンケース把持
手段、このボビンケース把持手段をミシンの釜軸に平行
な軸線方向に移動させる第1移動手段、該ボビンケース
把持手段を前記第1移動手段による移動経路から接離す
る方向に移動させる第2移動手段、を備えたボビン交換
装置と、ボビンの残糸を除去する残糸除去装置と、下糸
供給源からの下糸をボビンを回転させることによってボ
ビンに巻回可能とした下糸巻回装置と、を具備し、前記
ボビンケース把持手段を前記両移動手段により移動する
ことによって、該ボビンケース把持手段を釜位置、前記
残糸除去装置におけるボビンの残糸を除去する残糸除去
位置、前記下糸巻回装置における下糸を巻回する下糸巻
回位置、に移動可能とした下糸自動供給装置において、
前記第1移動手段によるボビンケース把持手段の移動経
路上に、前記残糸除去位置、前記下糸巻回位置を並設し
たことを特徴としている。
【0013】上記目的を達成するために、請求項2の下
糸自動供給装置は、請求項1に加えて、第2移動手段に
よるボビンケース把持手段の移動経路上に、残糸除去位
置を配置したことを特徴としている。
【0014】
【作用】このような請求項1の下糸自動供給装置によれ
ば、残糸除去位置、下糸巻回位置が、ボビンケース把持
手段をミシンの釜軸に平行な軸線方向に移動させる第1
移動手段による該ボビンケース把持手段の移動経路上に
並設され、ボビンケースを残糸除去位置と下糸巻回位置
との間で搬送する際に、第1移動手段による移動経路か
ら接離する方向にボビンケース把持手段を移動させる第
2移動手段による搬送が不要にされ、ボビンケースの搬
送経路が短くされる。また、残糸除去位置、下糸巻回位
置が、ボビンケース把持手段をミシンの釜軸に平行な軸
線方向に移動させる第1移動手段による該ボビンケース
把持手段の移動経路上に並設され、残糸除去位置、下糸
巻回位置が従来技術に比して接近配置可能にされる。ま
た、残糸除去位置、下糸巻回位置が、ボビンケース把持
手段をミシンの釜軸に平行な軸線方向に移動させる第1
移動手段による該ボビンケース把持手段の移動経路上に
並設され、第2移動手段によるボビンケースの移動方向
に下糸巻回装置、残糸除去装置が並設されなくなり、オ
イルパン内における当該方向のスペースに余裕が生じ
る。
【0015】このような請求項2のボビン交換装置によ
れば、残糸除去位置が、第2移動手段によるボビンケー
ス把持手段の移動経路上に配置され、残糸除去位置への
搬送の際に第1移動移動手段による新たな搬送が不要に
される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本実施例の下糸自動供給装置は、図1及び
図2に示されるように、下糸巻回装置162と、残糸除
去装置161と、これら下糸巻回装置162の下糸巻回
位置C、残糸除去装置161の残糸除去位置B、釜位置
(ボビンケース着脱位置)A、ダミー軸(ボビンケース
保持手段)6のボビンケース着脱位置Dにボビンケース
2を移動可能なボビン交換装置160と、から概略が構
成されており、該下糸自動供給装置はミシンベッド10
1の下部に設けられている。。先ず、図28乃至図32
を参照しながら、ボビン交換装置160について以下説
明する。
【0017】図28乃至図32において、符号1はボビ
ンケース2が装着される釜を、1aは釜軸を、3はミシ
ン本体に取り付けられたメインベースに立設すると共に
釜1の直下に配設された支持体としてのベース板をそれ
ぞれ示しており、該ベース板3には、釜軸1aに平行な
軸心を有する搬送軸4の基端4aが固定され、該搬送軸
4はベース板3に片持ち支持された状態となっている。
【0018】この搬送軸4の先端4b側(反ベース板
側)には、中空円筒の外周面を軸線方向に沿って2箇所
切断し該切断面が同士が対向するよう形成された搬送ブ
ロック12(図28参照)が、当該搬送軸4に対して回
転可能且つ摺動可能に支持されている。
【0019】搬送ブロック12の各切断面には、L字状
に折曲された搬送板10,10のL字を構成する一方の
板状部分がそれぞれ固定されており、L字を構成する他
方の板状部分は、図28に示されるように、軸線を挟ん
で互いに対向した状態となっている。
【0020】各搬送板10,10には、軸線方向に沿っ
て釜側に折曲された保持部11,11の一方の端部がそ
れぞれ固定されており、これら保持部11,11の他方
の端部(釜側を向く端部)には、ボビンケースを把持ま
たは開放可能なボビンケース把持手段(不図示)がそれ
ぞれ固定されている。このボビンケース把持手段として
は、例えば特開平5−192476号公報の下糸自動供
給装置や本出願人が先に出願した特願平5−12196
0号明細書のミシンの下糸自動供給装置に記載されてい
る一対の電磁石吸着ヘッドを始めとして、例えば本出願
人が先に出願した特願平5−116363号明細書のミ
シンの下糸自動供給装置に記載されているレバー爪によ
るもの等、適宜のものを採用することができ、要は、ボ
ビンケース2を必要に応じて対向部材(例えば、釜1)
に対して着脱できるものであれば良い。
【0021】上記搬送ブロック12の外周には回動歯車
13が固定されており、該回動歯車13には、図29に
示されるように、釜軸1a方向に沿って長尺なる形状の
駆動歯車19が噛合している。この駆動歯車19は、そ
の一端が、ベース板3に取り付けられたモータ固定板2
1の搬送軸他端側に突出した部分に回転可能に支持され
ており、他端は、モータ固定板21に固定された第2移
動手段としての回動モータ20の出力軸に直結された状
態となっている。
【0022】従って、回動モータ20が回転すると、駆
動歯車19、回動歯車13を介して、搬送ブロック12
及び搬送板10,10並びに保持部11,11から構成
される回動アーム70が回転するようになっている。な
お、この回動アーム70の回転動作は、本実施例にあっ
ては、該回動アーム70が退避位置にある時(図29乃
至図31参照)に、行われるようになっている。また、
搬送軸4は片持ち支持であるが、上記駆動歯車19によ
りガイドされていることから、その支持強度は充分とな
っている。
【0023】上記搬送ブロック12の外周における上記
回動歯車13より搬送軸4の固定端側には、図示されな
い例えばストップリングが固定されており、該搬送ブロ
ック12の外周における回動歯車13とストップリング
との間には、直動カラー14が回転可能に支持されてい
る。
【0024】該直動カラー14には、図28乃至図30
に示されるように、釜軸1aに平行に移動可能に支持さ
れたラック16の一端が固定されており、このラック1
6の他端にはピニオン17が噛合している。このピニオ
ン17は、ベース板3に取り付けられた第1移動手段と
しての移動モータ18の出力軸に固定されている。
【0025】従って、移動モータ18が駆動すると、ピ
ニオン17を介してラック16と共に直動カラー14、
回動アーム70が搬送軸4の軸線方向に沿って移動する
ようになっている。すなわち、回動アーム70は、搬送
軸4に対して回転できると共に、搬送軸4に沿って摺動
できるようになっている。
【0026】上記搬送軸4の開放端側には、センサ固定
板33が取付けられており、このセンサ固定板33上に
は、発光素子31aと受光素子31bとからなる回動セ
ンサ31が取り付けられている。また、上記回動アーム
70には、図28及び図29に示されるように、センサ
板32が固定されており、該回動アーム70の回転時
に、センサ板32が発光素子31aと受光素子31bと
の間を通過し得るように、回動センサ31及びセンサ固
定板33並びにセンサ板32の位置調整がなされてい
る。
【0027】ベース板3には、図28及び図30に示さ
れるように、上記回動センサ31と同構造の直動センサ
41が取り付けられている。また、上記ラック16に
は、センサ板15が固定されており、該回動アーム70
の直動時に、センサ板15が直動センサ41の発光素子
41aと受光素子41bとの間を通過し得るように、直
動センサ41及びセンサ板15の位置調整がなされてい
る。
【0028】また、ベース板3における上記ボビンケー
ス把持手段の回転軌跡の対向位置であって、図1に示さ
れるように、釜1直下の位置Dには、ボビンケース保持
手段としてのダミー軸6が固定されている。このダミー
軸6は、図32に示されるように、中釜軸5と同構造と
なっており、ボビンが収容されたボビンケース2を押し
込めば、該ボビンケース2を保持できるようになってい
る。そして、押し込められたボビンケース2の既設のボ
ビン係止爪2dが、図1及び図32に示されるように、
ダミー軸6の近傍に突設された回り止め部材5aaの係
止溝に係合するよう構成されている。すなわち、ボビン
ケース2は所定の位置に位置決めされて保持されるよう
になっている。
【0029】ところで、上記下糸巻回位置C、残糸除去
位置Bは、図1に示されるように、搬送軸4の斜め下方
であって、第2移動手段としての回動モータ20による
ボビンケース把持手段の回転軌跡(移動経路)の対向位
置に配置されている。特に、残糸除去位置Bは、図2に
示されるように、ボビンケース把持手段の回転軌跡上に
配置されている。また、下糸巻回位置Cは、ボビンケー
ス把持手段を残糸除去位置Bから多少前進させた位置
(図1における紙面に向かって進めた位置;図2におけ
る残糸除去位置Bより右側の位置)にある。すなわち、
残糸除去位置B、下糸巻回位置Cは、第1移動手段とし
ての移動モータ18によるボビンケース把持手段の移動
経路上に反釜側からこの順で配置されている。
【0030】残糸除去位置Bには残糸除去装置161が
配設されている。この残糸除去装置161としては、例
えばモータの駆動等により自動的にボビンに巻回されて
いる下糸を引き出し可能なものが採用されている。以
下、図1及び図2、図24乃至図27を参照しながら残
糸除去装置161について説明する。
【0031】図2において、符号79は回転軸を示して
いる。この回転軸79は上記ベース板3を貫くと共に、
該ベース板3を挟むように配設されたコの字状の残糸ブ
ラケット80の両側板80a,80bに回転可能に掛け
渡されており、両端は各側板80a,80bより外方に
それぞれ突出している。残糸ブラケット80の手前側
(図2における左側)側板80aより突出する軸部分に
は回転体としての駆動ローラ760が固定され、奥側
(図2における右側)側板80bより突出する軸部分に
は残糸ローラ駆動プーリ83が固定されている。また、
上記ベース板3の奥側にはモータブラケット3aが配設
されており、このモータブラケット3aには残糸モータ
86が固定されている。この残糸モータ86の出力軸に
は残糸モータプーリ89が固定されており、この残糸モ
ータプーリ89と上記残糸ローラ駆動プーリ83との間
には残糸ベルト84が掛け渡されている。
【0032】従って、残糸モータ86が駆動すると、そ
の回転は残糸モータプーリ89、残糸ベルト84、残糸
ローラ駆動プーリ83を介して回転軸79に伝達され、
駆動ローラ760が回転するようになっている。
【0033】また、上記残糸ブラケット80とベース板
3との間には、図1及び図2に示されるように、コの字
状の回転アーム85が配置されている。この回転アーム
85のコの字を構成する両側板85a,85bには回転
軸80cが回転可能に掛け渡されており、手前側側板8
5aからさらに手前側に突出する軸部分には回転体とし
ての従動ローラ761が固定されている。該回転アーム
85の下部には釜軸1aに平行に配設された軸87が固
定されている。この軸87は、上記ベース板3を貫くと
共に、上記残糸ブラケット80の両側板80a,80b
に回転可能に掛け渡されており、奥側の側板80bから
さらに奥側に突出する軸部分には回転アーム駆動プーリ
88が固定されている。また、上記モータブラケット3
aには回転アームモータ92が固定されており、この回
転アームモータ92の出力軸には回転アームモータプー
リ91が固定されている。この回転アームモータプーリ
91と上記回転アーム駆動プーリ88との間には回転ア
ームベルト90が掛け渡されている。
【0034】従って、回転アームモータ92が駆動する
と、その回転は回転アームモータプーリ91、回転アー
ムベルト90、回転アーム駆動プーリ88を介して軸8
7に伝達され、当該軸87を支点として、回転アーム8
5と共に従動ローラ761が回動するようになってい
る。この回動速度は、比較的低速度(ゆったりとした速
度)となっている(理由に関しては後述)。
【0035】また、回転アームモータ92が駆動し従動
ローラ761が軸87を支点として回動すると、該従動
ローラ761は上記駆動ローラ760に対向し、残糸モ
ータ86の駆動により駆動ローラ760が回転すると、
下糸端部を巻き込みながら、該駆動ローラ760と共働
して下糸を下流に排出できるようになっている(詳しく
は後述)。
【0036】なお、回転アームモータ92が駆動し、回
転アーム85及び従動ローラ761が軸87を支点とし
て回動した時に、従動ローラ761を固定する回転軸8
0cが残糸ブラケット80の手前側側板80aに当たら
ないように、当該側板80aには適宜切欠等が形成され
ている。
【0037】また、この残糸除去装置161には、回動
アーム70により残糸除去位置Bにセットされたボビン
ケース2のその下糸導出部(下糸張力ばねの下糸導出部
分)に向かってエアーを吹き付けることができる糸垂ら
し用のエアーノズル100が設けられている(図24参
照)。この糸垂らし用のエアーノズル100は、ボビン
ケース2の下糸導出部から導出しボビンケース2に付着
している下糸を、そのエアー力によって、確実に下方に
垂らすためのものである。該糸垂らし用のエアーノズル
100には図示されない電磁弁が接続されており、該糸
垂らし用のエアーノズル100は、この電磁弁によりそ
のエアー吹き出しが制御されるようになっている。
【0038】また、上述したボビン交換装置160の回
動アーム70には、図24に示されるように、ボビン7
を内部に収容したボビンケース2(詳しくは下糸張力ば
ね下)より垂れる下糸端部Mを、作業位置に吹き寄せる
エアーノズル151が固定されている。ここで言う作業
位置とは、駆動ローラ760の外周面(正確には図示下
側の外周面)に対して下糸端部Mが接触しつつ下流にな
びくような位置(図24(b)参照)であり、この下糸
端部Mの作業位置への吹き寄せは、エアーノズル151
からのエアーをボビンケース2の外周面に向かって吹き
出し、当該外周面に沿って駆動ローラ760の外周面に
向かう流れを作り出すことにより、達成される。該エア
ーノズル151には、図示されない電磁弁が接続されて
おり、該エアーノズル151は、この電磁弁によりその
エアー吹き出しが制御されるようになっている。
【0039】また、上記残糸除去装置161における回
転アーム85の手前側側板85aには、図1及び図2に
示されるように、回転検出手段としての例えば反射型光
センサ500が付設されている。この反射型光センサ5
00は、回動アーム70に従ってボビンケース2が残糸
除去位置Bにセットされると共に、回転アームモータ9
2に従って回転アーム85が回動し従動ローラ761が
駆動ローラ760に対向した時(残糸除去ができる状態
の時)に、図26に示されるようなボビン7の側面に1
箇所穿設された反射孔7aに対向するように配設されて
いる。なお、符号7bは、後述の下糸巻回装置162の
クラッチ機構50aにボビン7を連結させるためのクラ
ッチ孔を示している。
【0040】従って、残糸除去装置161による残糸除
去動作でボビン7が回転すると、該反射型光センサ50
0からは、図27に示されるように、連続したパルス波
が出力される。ここで、下糸がボビン7から除去されて
しまうとボビン7の回転が停止することから、反射型光
センサ500からの出力により、残糸除去の完了が判る
ようになっている。
【0041】斯くの如く残糸除去装置161は構成され
ており、基本的にボビン7に巻かれボビンケース2より
垂れる下糸を引き出す構成となっていることから、その
主要部は残糸除去位置Bより下方に配置されている(図
2参照)。
【0042】上記下糸巻回位置Cには下糸巻回装置16
2が配設されている。この下糸巻回装置162として
は、例えばモータの駆動等により自動的にボビンに下糸
が巻回可能で、その後ボビンケース2への糸掛け及び下
糸切断(糸切り)が可能なものが採用されている。以
下、この下糸巻回装置162について説明する。
【0043】この下糸巻回装置162はボビンを回転さ
せるボビン駆動手段としてのボビン駆動機構Eを備え
る。このボビン駆動機構Eについて以下説明する。図2
及び図3において、符号50は巻取り軸を示しており、
この巻取り軸50は上記ベース板3を貫くと共に、該ベ
ース板3の奥側に付設されたベースブラケット(不図
示)に回転可能に支承されている。巻取り軸50のベー
ス板3より手前側(図2における左側)端部にはボビン
7に形成された複数の既設の孔(図16及び図26参
照)7bにクラッチ可能なクラッチ機構50aが、奥側
(図2における右側)の端部にはプーリ50bがそれぞ
れ固定されている。また、上記モータブラケット3aに
はボビン駆動モータM2が固定されている。このボビン
駆動モータM2の出力軸にはプーリ52が固定されてお
り、このプーリ52とプーリ50bとの間には、ベルト
51が掛け渡されている。
【0044】従って、残糸除去位置Bにあるボビンケー
ス2が上記回動アーム70の前進動作(釜側に向かう動
作;図2における右側に向かう動作)により前進して下
糸巻回位置Cに至ると共にボビン駆動モータM2が駆動
すると、巻取り軸50が回転すると共該クラッチ機構5
0aとボビン7とが連結されるようになっている。な
お、クラッチ機構は、上述のような孔に係合する構成の
ものに限定されるものではなく、他の構成のものであっ
ても構わない。
【0045】また、下糸巻回装置は下糸供給源としての
糸巻き200(図6参照)からの下糸150の緩みを取
る機構、下糸のボビン軸への絡み付き並びにボビンに巻
回される下糸量を検出する機構を備える(これらを総じ
て符号Fとする)。この機構Fについて以下説明する。
図3乃至図5において、符号53はコの字状のベースを
示しており、このベース53の両側板53a,53b間
にはローラ軸55が回転可能に掛け渡されている。この
ローラ軸55の側板53b側の端部は側板53bより外
方に突出しており、当該端部には糸巻き200からの下
糸150が巻回された(1巻きされた)ローラ54が固
定されている。
【0046】ローラ軸55の両側板53a,53b間に
おける部分にはセンサスリット58が固定されている。
このセンサスリット58は、図22に示されるように、
円盤状をなし、外周に複数の溝が設けられている。この
センサスリット58の対向位置には、図5に示されるよ
うに、フォトセンサ60が配設されており、センサスリ
ット58の溝を検出可能となっている。すなわち、下糸
巻回装置162による下糸巻回動作でローラ54が回転
すると、該フォトセンサ60からは、図23に示される
ように、連続したパルス波が出力され、ローラ54の回
転数(ボビンへの下糸巻回量に対応)が判るようになっ
ている。
【0047】そして、フォトセンサ60には、下糸15
0のボビン軸への絡み付きを検知すると共にボビン軸に
巻回される有効下糸巻回量を検出する有効下糸巻回量検
出手段61が接続されている。また、この有効下糸巻回
量検出手段61には、判定手段61Bが接続されてい
る。この判定手段61Bは、外部に接続された下糸巻回
量を入力設定できる手段61Aからの設定下糸巻回量と
有効下糸巻回量検出手段61からの実際にボビンに巻回
されている下糸量(ボビン軸への絡み付き以降のローラ
54の回転量に基づくボビンへの下糸巻回量)とを比較
し、両下糸量が一致したらボビン駆動モータM2に駆動
停止信号を送出するよう機能する。
【0048】上記機構Fはまた、下糸150の緩みを取
る緩み取り機構を備えている。この緩み取り機構は、ロ
ーラ軸55に対して図示されない軸受を介して回転自在
に支承され孔に下糸150が通された緩み取りレバー6
2と、この緩み取りレバー62を下糸150の緩みを取
る方向に付勢するバネ64と、このバネ64の付勢力に
よる緩み取りレバー62の回動を規制するストッパ63
と、から構成されている。
【0049】また、機構Fの下流には、糸巻き200か
らの下糸150をボビンケース2の開口部2Aに案内す
る糸挿入手段としてのエアー案内機構Gを備えている
(本実施例にあっては下糸絡み付け手段も兼ねる)。こ
のエアー案内機構Gについて以下説明する。図3におい
て、符号65は略中空円筒状の糸吸引器を示しており、
この糸吸引器65には、図3及び図7に示されるよう
に、内部空間と外部とを連通し上流側から下流側に向う
吸引孔65aが形成されている。この糸吸引器65の上
流側には、該糸吸引器65の内部空間に連通するエアー
チューブ66の一端が接続されている。このエアーチュ
ーブ66の他端には電磁弁68が接続されており、この
電磁弁68には図示されないエアー源が接続されてい
る。また、電磁弁68のオン、オフを行う図示しない糸
装着スイッチが備えられている。
【0050】糸吸引器65の下流側には、該糸吸引器6
5の内部空間に連通しこの糸吸引器65に対して回転可
能なエアーチューブ67の一端が接続されている。この
エアーチューブ67の他端側はLの字状に折曲されてお
り、上述のクラッチ機構50aとボビン7とが連結され
た状態で、その先端のエアーノズル67aがボビンケー
ス2の開口部2Aに対向するように位置調整がなされて
いる。そして、図10及び図11に示すように、対向位
置に停止している(作業位置にある)エアーノズル67
a先端の下糸案内方向(エアー吹き付け方向)は、ボビ
ン軸下糸巻き付け側にある。
【0051】ここで言うボビン軸下糸巻き付け側とは、
図11に示されるように、ボビン軸7a中心とエアーノ
ズル67a先端とを結ぶ線分YYにより2分割されるボ
ビン軸7a外周の一方向、すなわち下糸150をボビン
軸7aに絡み付かせる側(図中の符号XX方向)であ
る。また、エアーノズル67a先端の下糸案内方向は、
好ましくはボビン軸下糸巻き付け側XXのボビン軸7a
外周に交差する方向で、特に好ましくはボビン軸7a外
周に接する方向である。
【0052】このエアーノズル67aから導出される下
糸長さ(LL)は、この導出された下糸端部をボビン軸
に絡み付かせるのに必要な長さとする。そして、この必
要長さは、{(作業位置にあるエアーノズルからボビ
ン軸外周に到達するまでの長さ)+〔ボビン軸一周長さ
×(1.1〜2.0)〕}の範囲にあると好ましく、
{(作業位置にあるエアーノズルからボビン軸外周に到
達するまでの長さ)+〔ボビン軸一周長さ×(1.25
〜1.8)〕}の範囲にあるとより好ましい。
【0053】上記の範囲より長いと、導出する下糸端
部がボビンケース2の開口部2Aから入り難くなった
り、入ったとしてもボビン軸7aを1周以上周回して自
ら結び目を形成してボビン軸7aを縛ってしまう畏れが
あり、またまたはの範囲より短いと、下糸端部がボ
ビン軸7aに絡み付かない畏れがある。
【0054】本実施例にあっては、必要長さを55mm
に設定した。すなわち、エアーノズル67a先端とボビ
ンケース2の開口部2Aとの間隔Hを7mmとし、ボビ
ンケース開口部2Aからボビン軸外周に接する長さ7m
mと、(ボビン軸周25mm×1.64)=31mmか
ら求めた。
【0055】そして、電磁弁68がオンすると、エアー
源からエアーが供給されて当該エアーはエアーチューブ
66、糸吸引器65、エアーチューブ67を介して、エ
アーノズル67aから吹き出し、糸吸引器65の吸引孔
65aより挿入された下糸端部はエアーノズル67aか
ら導出される。
【0056】また、この時、対向位置に停止している
(作業位置にある)エアーノズル67a先端とボビンケ
ース2の開口部2Aとの間隔H(図10参照)は、好ま
しくは10mm以下で、特に好ましくは3〜7mmであ
る。この範囲により、下糸150の吹き出しエアーによ
るばたつきが抑えられると共に、ボビンケース2内で下
糸150がボビン軸7aに絡み付くのに必要な渦流を形
成することができる。
【0057】ところで、上記エアーチューブ67の途中
部分は下糸巻回装置162のベース501に回転自在に
支承されている。このエアーチューブ67は、バネ57
0により図3における時計方向に付勢されている一方
で、ノズル退避ソレノイド69の動作に従って該バネ5
70の付勢力に抗する方向に回動される。ここで、本実
施例にあっては、ノズル退避ソレノイド69としてラッ
チィングソレノイドが採用されており、ノズル退避ソレ
ノイド69にオン信号を与える(図8(c)参照)と、
バネ570の付勢力に抗してエアーノズル67aがボビ
ンケース2の開口部2Aから退避し、ノズル退避ソレノ
イド69にオフ信号を与える(図8(d)参照)と、バ
ネ570の付勢力によりエアーノズル67aがボビンケ
ース2の開口部2Aに対向する対向位置に移動する。
【0058】また、ボビンケース2が下糸巻回位置Cに
セットされた際の該ボビンケース2の周囲には、糸掛け
手段及び切断手段を構成する動メス付き糸捌き116が
配設されている(図1及び図2、図12及び図13参
照)。
【0059】この動メス付き糸捌き116は、図13に
示されるように、先端(図13における手前側)及び後
端(図13における奥側)に下糸を導き入れるV字状の
切込み部116C,116Dがそれぞれ形成された動メ
ス板116Aを有しており、V字状の切込み部116
C,116Dは、図18及び図21に示されるように、
切込み部116Cの頂点が切込み部116Dの頂点に対
して図13における左側にずれて形成されている。動メ
ス板116A上面の、切込み部116Cの頂点と切込み
部116Dの頂点とを凡そ結ぶ線上には、切断用の目玉
(動メス)116Eが形成されており、その上には、図
12及び図21に示される固定メス91を通過させる小
さな間隙を空け且つ縁を少しずらした糸分け用羽116
Bが設けられている。動メス板116A及び糸分け用羽
116Bは、共に巻取り軸50を中心とする円弧状に湾
曲しており(図12及び図13参照)、動メス付き糸捌
き116がボビンケース2の周囲を回転して固定メス9
1の位置に達すると、動メス板116Aの背部の動メス
116Eが固定メス91の先端に擦れるように、各位置
関係が調節されている。
【0060】該動メス付き糸捌き116は、図2に示さ
れるように、上記巻取り軸50の外周に回転可能に支持
されたボス804の外周に固定されており、このボス8
04におけるベース板3より奥側部分の外周には歯車8
02が固定されている。この歯車802には歯車801
が噛合しており、この歯車801は、上記モータブラケ
ット3aに固定された動メス付き糸捌き駆動モータ80
0の出力軸に固定されている。従って、動メス付き糸捌
き駆動モータ800が駆動すると、動メス付き糸捌き1
16が正・逆方向に回動するようになっている。
【0061】そして、下糸巻回、糸掛け(詳しくは後
述)がなされた後に、ボビンケース2の下糸張力ばね2
D(図20参照)から導出される下糸の該下糸張力ばね
2D先端から下糸切断点S(詳しくは動メス116Eと
固定メス91との擦り合う点)までの下糸長さが、上糸
との絡み合いによる縫目形成に必要な長さ、すなわち4
0mm程度となるように、ボビンケース2、固定メス9
1、下糸切断点S等の各配置が決定されている(図12
参照)。
【0062】ところで、上記エアーノズル67aは、上
述のように、ノズル退避ソレノイド69により図10に
示される作業位置と図12に示される退避位置とに移動
可能であり、下糸絡み付け時に作業位置に在り、下糸巻
回、糸掛け、糸切り時に退避位置に在る。
【0063】そして、エアーノズル67aが退避位置に
位置した時に、上記切断時の下糸切断点Sとエアーノズ
ル67a先端との間の距離が、図12に示されるよう
に、上述したボビン軸7aに下糸を絡ませるのに必要な
長さLL(本実施例にあっては55mm程度)に略一致
するように、ボビンケース2、下糸切断点S、エアーノ
ズル67aの退避位置等の各配置が決定されている。
【0064】また、ボビンケース2が下糸巻回位置Cに
セットされた際の該ボビンケース2の上方で、且つ上記
動メス付き糸捌き116の回動軌跡より下方には、図1
4、図15、図17乃至図21に示されるように、糸掛
けレバー124が、段螺子124aにより図15におけ
る紙面に直交する面において回動可能に支持されてい
る。この糸掛けレバー124には、図14に示されるよ
うに、先端部にフック124Aと、このフック124A
に連設し図14における上方から右下方に向かって傾斜
する傾斜面124Bと、が形成されている。該糸掛けレ
バー124は、捩じりばね125により、図14におけ
る反時計方向に付勢されており、通常時は、図14の実
線で示される状態にある。
【0065】また、上記巻取り軸50の先端部の図17
における手前側には、回動可能に支持されたワイパ13
0が配設されている。このワイパ130は、途中が屈曲
した棒状をなし、ロータリー式のエアーシリンダ(不図
示)により回動されるようになっている。
【0066】また、上記機構Fと糸巻き200との間に
は、図6に示されるように、下糸150の張力を可変と
する糸張力可変手段204が設けられている。この糸張
力可変手段204は、通過する下糸150を押圧する張
力ばね205と、この張力ばね205の押圧力をマニュ
アル操作により調整する螺子206と、ミシンベッド1
01内に配され上記張力ばね205の押圧力に抗するソ
レノイド推力を生ぜしめるソレノイドSOLと、から構
成されている。
【0067】この糸張力可変手段204を駆動する電気
回路は、ソレノイドSOLに電源Vを直列に接続し、そ
の間にスイッチSWを介した構成となっている。
【0068】従って、スイッチSWをオフした場合に
は、上記ソレノイド推力が発生せず、下糸150には張
力ばね205の押圧力が最大限にかかり、下糸張力は最
大となる。また、スイッチSWをオンした場合には、上
記ソレノイド推力が最大限に発生し、下糸150には張
力ばね205の押圧力からソレノイド推力を減じたもの
がかかり、下糸張力は最小となる。
【0069】なお、上記残糸除去装置161、下糸巻回
装置162が、図28乃至図32のベース板3に接触す
る場合には、該ベース板3は適宜切欠かれる。
【0070】ところで、本実施例にあっては、ボビンケ
ース把持手段は、移動モータ18により、ボビンケース
着脱位置(釜位置;ダミー軸の位置)A,Dと反釜側に
移動した退避位置(図29乃至図32参照)とに移動可
能である。すなわち、ボビンケース把持手段が退避位置
に移動すると、上記センサ板15が上記直動センサ41
の発光素子41aと受光素子41bとの間を遮蔽するこ
とになり、これによってボビンケース把持手段の退避位
置への移動が検出される。そして、今度は当該退避位置
で、原点位置が検索される。すなわち、ボビンケース把
持手段を退避位置で回動させ、センサ板32が発光素子
31aと受光素子31bとの間を遮蔽した位置を例えば
原点位置としておけば、この位置にボビンケース把持手
段を回動すれば原点位置に復帰することになる。また、
上記回動モータ20として例えばパルスモータを用いた
場合には、このパルスモータのパルス数をカウントする
ことによって、該ボビンケース把持手段を、上記釜位置
A、下糸巻回位置C、残糸除去位置B、ダミー位置D
に、回転制御することができる。
【0071】次に、このように構成された下糸自動供給
装置の動作について、以下説明する。先ず、例えば一方
のボビンケース把持手段に、下糸巻回済みのボビンを収
容したボビンケースを把持させるために、回動アーム側
(手前側;図2における左側)から手を差し込んで、該
下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケースを、中釜
軸5に装着するのと同様に、手の平を返すことなくダミ
ー軸6に押し込んで、ボビンケースをダミー軸6に装着
する。ここで、説明の都合上、このボビンケースの符号
2Xとし、以降に説明のあるボビンケースの符号2Yと
する。
【0072】次いで、電源スイッチがオンされたら、回
動アーム70を原点位置に復帰させ、スタートスイッチ
のオンにより、回動アーム70を回動させて一方のボビ
ンケース把持手段をダミー位置Dに対向させる。そし
て、該回動アーム70を前進させて、該ダミー軸6に保
持されている下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケ
ース2Xを一方のボビンケース把持手段に把持させる。
この時、他方のボビンケース把持手段は何ら障害物に干
渉することなく釜に向かう。
【0073】ここで、ダミー軸6を、残糸除去位置B、
下糸巻回位置Cの搬送軸4を中心とした反対側の位置に
設けた場合には、該残糸除去位置Bは、上述のように、
その搬送軸線方向の位置がボビンケース把持手段の退避
位置にあり、下糸巻回位置Cの搬送軸線方向の位置はボ
ビンケース把持手段を退避位置から多少前進させた位置
にあることから、一方のボビンケース把持手段をダミー
軸6に向かわせると、他方のボビンケース把持手段は残
糸除去装置161、下糸巻回装置162に衝突してしま
うことになる。しかしながら本実施例にあっては、ダミ
ー軸6を、上述のように、ボビンケース把持手段の回転
軌跡の対向位置であって、釜1直下の位置に配置してい
るので、問題はない。
【0074】そうしたら、回動アーム70を後退させる
と共に回動させて、ボビンケース2Xを把持した一方の
ボビンケース把持手段を釜1に対向させると共に前進さ
せ、下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケース2X
を釜内に装着する。この時、他方のボビンケース把持手
段は何ら障害物に干渉することなくダミー軸6に向か
う。そして、回動アーム70を後退させる。この時、作
業者は上記と同様にして再度回動アーム側から手を差し
込んで、下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケース
2Yをダミー軸6に装着する。
【0075】次いで、縫製が開始されたら、その縫製中
に、上記と同様な動作によって、何れか一方のボビンケ
ース把持手段に、ダミー軸6に保持されている下糸巻回
済みのボビンを収容したボビンケース2Yを把持させる
と共に、回動アーム70を後退させる。
【0076】そして、例えば釜内のボビンの残糸が少な
くなった等の理由でボビンの交換指令が発せられたら、
ミシンの縫製動作を禁止して、ボビンケースを把持して
いないボビンケース把持手段を前進させ、残糸の少なく
なったボビンを収容するボビンケース2Xを釜内から取
り出して、該回動アーム70を後退させる。
【0077】次いで、回動アーム70を回動させ、下糸
巻回済みのボビンを収容したボビンケース2Yを釜1に
対向させると共に前進させ、下糸巻回済みのボビンを収
容したボビンケース2Yを釜内に装着し、該回動アーム
70を後退させる。
【0078】そして、縫製が開始されたら、その縫製中
に、回動アーム70を回動させ、残糸の少なくなったボ
ビンを収容したボビンケース2Xを残糸除去位置Bに回
動する。そうしたら、糸垂らし用のエアーノズル100
より糸垂らしエアーを、図24(a)、図25(a)に
示されるように、所定の間、間欠に吹き付けて、ボビン
ケース2Xのその下糸導出部(下糸張力ばねの下糸導出
部分)から確実に下糸を下方に垂らし、今度はエアーノ
ズル151より糸案内エアーを吹き付けて(図24
(b)、図25(b)参照)、ボビンケース2Xより垂
れる下糸端部Mを作業位置に吹き寄せ、次いで回転アー
ムモータ92を駆動して従動ローラ761を軸87を支
点としてゆっくりと回動する(図24(b)参照)。
【0079】すると、従動ローラ761が駆動ローラ7
60に対向するが、下糸端部Mをローラ760,761
間に挟持する前に、エアーノズル151によるエアーの
吹き付けを停止する(図25(b)、(c)参照)。
【0080】ここで、ローラ760,761間に下糸端
部Mが挟持される時に、エアーノズル151によりエア
ーを吹き付けていると、ローラ760,761間を通過
して下流に抜けるエアーが該ローラ760,761によ
り遮断され、下糸端部Mがローラ760,761間から
逃げてローラ760,761による巻き込み排出が行わ
れないが、本実施例のように、エアーノズル151によ
り作業位置に吹き寄せた下糸端部Mを、ローラ761の
移動によってローラ760,761間に挟む前に、該エ
アーノズル151のエアーを遮断すると、吹き上げられ
ていた下糸端部Mは回動してくる従動ローラ761の外
周面に垂れて乗った状態となり、さらに従動ローラ76
1が回動してローラ760,761が対向すると、これ
らローラ760,761間に下糸端部Mが挟持された状
態となる。
【0081】このような下糸挟持のタイミング、すなわ
ち従動ローラ761を回動させながら該従動ローラ76
1が駆動ローラ760に対して対向する前にエアーノズ
ル151のエアーを停止するというタイミングは、該従
動ローラ761が、例えばソレノイド等により素早く回
動する場合には非常にとり難いが、本実施例にあって
は、そのタイミングをとりやすいように、モータにより
低速度(ゆったりとした速度)となるようにしている。
【0082】そして、残糸モータ86を駆動して、駆動
ローラ760を回転すると(図25(d)参照)、ロー
ラ760,761の共働により、挟持されていた下糸
は、ローラ760,761に巻き込まれながら下流に排
出され(図24(c)参照)、残糸除去がなされる。そ
して、上記残糸除去動作の完了が反射型光センサ500
からの出力により判明したら、該残糸除去装置161の
動作を停止する。
【0083】そうしたら、空ボビンを収容したボビンケ
ース2Xを回動させずにそのまま前進させて下糸巻回位
置Cに移動し、そこの下糸巻回装置162によって空ボ
ビンに下糸を巻回する。次に、この下糸巻回装置162
の動作について、図3乃至図21を参照しながら、以下
説明する。
【0084】先ず、ローラ54に、糸巻き200、糸張
力可変手段204からの下糸150を1巻きすると共
に、この1巻きした下糸を緩み取りレバー62の孔に通
しておく。この時点で、糸張力可変手段204のスイッ
チSWをオンにし、上記ソレノイド推力を最大限に発生
させて下糸張力を最小とする。
【0085】次いで、この下糸150の糸端を糸吸引器
65の吸引孔65aに挿入し、少々押し込む。次いで、
電磁弁68を一時オンにしてエアーチューブ66,67
にエアー源からのエアーを流し、吸引孔65aに挿入し
押し込まれていた下糸150を、エアーの流れによって
エアーノズル67aに導いてその糸端を該エアーノズル
67aより露出して導出させる。この導出長LLは、上
述のように、下糸端部をボビン軸に絡み付かせるのに必
要な長さであって、本実施例にあっては、55mm程度
である。この吸引孔65aに挿入し押し込まれていた下
糸150をエアーにより糸吸引器65から搬送してエア
ーノズル67aから露出して導出させるにあたっては、
作業者が手作業で糸巻き200から下糸を凡そ必要な分
量予め引っ張って弛ましておいたり、手作業により送り
出していくと、より良好に下糸の搬送がなされる。
【0086】そして、回動アーム70の前進動作により
下糸巻回位置Cに至ったボビンケース2Xを多少前進さ
せながら、ボビン駆動モータM2を一時駆動して、クラ
ッチ機構50aとボビン7とを連結する。
【0087】そして、図8(b)に示されるように、ボ
ビン駆動モータM2を低速駆動しボビンを低速回転させ
る。次いで、図8(d)に示されるように、ノズル退避
ソレノイド69にオフ信号を与え、エアーノズル67a
をボビンケース2Xの開口部2A近傍の作業位置に向わ
せると共に、図8(a)に示されるように、電磁弁68
をオンしてエアーチューブ66,67にエアー源からの
エアーを流す。
【0088】すると、図10に示されるように、エアー
ノズル67aから導出する下糸端部は、ばたつき等が抑
えられた状態でボビンケース2Xの開口部2Aから良好
にボビンケース2X内に挿入(案内)されると共にボビ
ン軸下糸巻き付け側XXに案内され、ボビン軸7aの回
転とエアーにより形成される渦流との共働によってボビ
ン軸7aに絡み付く。
【0089】このようにして、糸巻き200からの下糸
150がボビン軸7aに絡み付くと、ローラ54が回転
を始め、フォトセンサ60からは、図8(e)に示され
るように、パルス波が出力され始める。そして、有効下
糸巻回量検出手段61にあっては、このパルス波が所定
の数カウントされたら、下糸150がボビン軸7aに絡
み付いたと判定する。ここで、本実施例においては、パ
ルス波が3個検出された時に下糸150がボビン軸7a
に絡み付いたと判定するようになっている。この3個と
いうパルス波の数は安全率を見込んだ値であり、この個
数に限定されるものではない。
【0090】そして、このようにして、下糸150のボ
ビン軸7aへの絡み付きが検出されたら、有効下糸巻回
量検出手段61では、これ以降のパルス波を有効下糸巻
回量としてカウントしていく。また、この時、図8
(a)に示されるように、電磁弁68をオフしてエアー
源からのエアーを停止し、図8(c)に示されるよう
に、若干のタイムラグをもってノズル退避ソレノイド6
9にオン信号を与えて、エアーノズル67aを、図12
に示されるように、退避位置に退避させる。
【0091】ところで、下糸150がボビン軸7aに絡
み付かずに、図9(e)に示されるように、フォトセン
サ60からパルス波が出力されない場合には、図9
(a)に示されるように、電磁弁68をオフしてエアー
源からのエアーを停止し、図9(c)に示されるよう
に、若干のタイムラグをもってノズル退避ソレノイド6
9にオン信号を与えて、エアーノズル67aを退避位置
に退避させて初期の状態に戻す。
【0092】そして、再度、図9(d)に示されるよう
に、ノズル退避ソレノイド69にオフ信号を与え、エア
ーノズル67aをボビンケース2の開口部2A近傍の作
業位置に向わせると共に、図9(a)に示されるよう
に、電磁弁68をオンしてエアーチューブ66,67に
エアー源からのエアーを流す。すなわち、リトライ動作
を行わせる。このリトライ動作の実行は、本実施例にあ
っては、3回までとなっており、3回リトライ動作を実
行させても下糸のボビン軸7aへの絡み付きが検出され
ない場合には何らかの不具合が発生したとして、例えば
アラーム等の警報を発令し、作業者が介入してその不具
合に対処できるようになっている。
【0093】さて、上記で説明したように、下糸150
のボビン軸7aへの絡み付きが検出され、エアーノズル
67aを、図12に示されるように、退避位置に退避さ
せたら、ボビン駆動モータM2を低速から加速して高速
にして下糸をボビン軸7aに巻回していく。このよう
に、エアーノズル67a先端とボビン軸7aとの間の距
離を長くして下糸を巻回していくと、下糸150はボビ
ン軸7a全域に渡って略均一に巻回されることになる。
【0094】そして、判定手段61Bにより、有効下糸
巻回量検出手段61で検出されている実際の下糸巻回量
と下糸巻回量設定手段61Aから入力された設定下糸巻
回量とが比較され、両下糸量が一致したらボビン駆動モ
ータM2のドライバ61Cに駆動停止信号が送出され
て、ボビン駆動モータM2が停止される。すなわち、下
糸巻回量設定手段61Aから入力された設定下糸巻回量
がボビン軸7aに巻回されることになる。
【0095】なお、設定下糸巻回量の所定量手前でボビ
ン駆動モータM2を高速から減速して低速にしてこの低
速駆動を続行し、設定下糸巻回量でボビン駆動モータM
2を停止するようにすれば、回転がオーバーランするこ
となく設定下糸巻回量をそのまま実際の下糸巻回量とす
ることができる。
【0096】このようにボビン7への下糸150の巻回
動作が自動的になされたら、糸張力可変手段204のス
イッチSWをオフにし、上記ソレノイド推力をなくして
下糸張力を最大にした状態で、該ボビンケース2Xの開
口部2Aより導出する下糸150のボビンケース2に対
する糸掛け動作を行う。この糸掛け動作について以下説
明する。
【0097】先ず、動メス付き糸捌き116を、図17
に示される初期位置から半回転させ図18に示される位
置に回動する。すると、ボビンケース2Xの開口部2A
から導出する下糸150(図16参照)が、V字状の切
込み部116Dの頂点に捕らえられて、該ボビンケース
2の下糸張力ばね側の糸掛け位置2Bに向かって移動す
る(図18参照)
【0098】この時、糸掛け位置2Bに向かって移動す
る下糸は、糸掛けレバー124の傾斜面124Bに当接
し、該糸掛けレバー124を進行方向に押すが、該糸掛
けレバー124は、上述のように、捩じりばね125に
より進行方向とは逆方向に付勢されているので、図18
に示されるように、下糸150は糸掛けレバー124を
所定量進行方向に押した後に糸掛け位置2Bのスリット
2Cへと案内されることになる。その後、動メス付き糸
捌き116を逆半回転させて、該動メス付き糸捌き11
6を元の位置に戻す(図19参照)。
【0099】次いで、ワイパ130を、図20に示され
るように、初期位置から凡そ180°回転する。する
と、スリット2Cから導出する糸部分が、このワイパ1
30に引っ掛けられ、スリット2Cに進入していた下糸
部分は下糸張力ばね2Dの下に潜り込み導出孔2Eから
導出する。その後、ワイパ130を初期状態の位置に戻
す。
【0100】なお、本実施例に用いられるボビンケース
2には、図16に示されるように、開口部2Aより導出
する糸150を、該ボビンケース2の下糸張力ばね側の
糸掛け位置2Bに移動させやすくするために、面取り2
aが施されているが、この面取り2aに起因する縫い品
質の変化はない。また、開口部2Aより導出する糸15
0が糸掛け位置2Bに良好に移動するというのであれ
ば、この面取り2aはなくても良い。
【0101】このようにしてボビンケース2Xへの糸掛
け動作が自動的になされたら、次いで、この糸掛けがな
されたボビンケース2Xへ供給される下糸の切断動作を
行う。先ず、糸張力可変手段204のスイッチSWをオ
ンし、上記ソレノイド推力を最大限に発生させて下糸張
力を最小とする。
【0102】次いで、動メス付き糸捌き116を図18
の時とは逆方向に回転させる。すると、図21に示され
るように、ボビンケース2Xの下糸張力ばね2D下の導
出孔2Eから導出する下糸150が、V字状の切込み部
116Cの頂点に捕らえられて、糸が引き出される。
【0103】この引き出される糸は、V字状の切込み部
116Cの頂点に捕捉されると共に、糸分け用羽116
Bにより図21における右側へ捌かれる。
【0104】そして、さらに動メス付き糸捌き116を
同方向に回転させる。すると、動メス付き糸捌き116
の動メス116Eと固定メス91とが対向し、その間の
下糸150が切断される(図12及び図21参照)。
【0105】すなわち、ボビンケース2側の下糸は、上
述のように、上糸との絡み合いによる縫目形成に必要な
長さ、すなわち40mm程度が下糸張力ばねから導出さ
れて切断される。
【0106】また、糸巻き200側の下糸は、上述のよ
うに、ボビン軸7aに下糸を絡ませるのに必要な長さL
L、すなわち55mm程度がエアーノズル67a先端か
ら導出されて切断される。従って、次回(次次回以降も
勿論同様)のボビンケース2に下糸を巻回する場合に、
上記と同様に、ボビン駆動モータM2を低速駆動してボ
ビンを低速回転させ、該エアーノズル67aを作業位置
に移動すると共に、電磁弁68をオンしてエアーチュー
ブ66,67にエアー源からのエアーを流せば、ボビン
軸7aの回転とエアーにより形成される渦流との共働に
よって、ボビン軸7aにエアーノズル67a先端から導
出する下糸を絡み付かせることができるようになってい
る。
【0107】そして、このようにして下糸切断動作が自
動になされたら、回動アーム70を退避位置まで後退さ
せて待機状態とし、次のボビンの交換指令が発せられた
ら、ミシンの縫製動作を禁止して、回動アーム70を回
動させ、ボビンケースを把持していないボビンケース把
持手段を釜1に対向させると共に前進させ、残糸の少な
くなったボビンを収容したボビンケース2Yを釜内から
取り出して、該回動アーム70を後退させる。
【0108】次いで、回動アーム70を回動させると共
に前進させて、下糸巻回装置162によって下糸が巻回
されたボビンを収容したボビンケース2Xを釜内に装着
し、該回動アーム70を後退させる。以降は、上記動作
が繰り返される。
【0109】ところで、ボビンケース把持手段に把持さ
れているボビンケース2(2X,2Y)を取り出す場合
若しくは色違いの下糸を使用するためにボビンケース2
を一時的にダミー軸6に保持させておく場合にあって
は、ボビンケース2を把持したボビンケース把持手段を
ダミー軸6に対向させると共に、前進させれば、該ボビ
ンケース把持手段に把持されていたボビンケース2をダ
ミー軸6に受け渡すことができる。
【0110】そして、ダミー軸6に保持されたボビンケ
ース2を取り出す場合には、中釜軸5からボビンケース
2を取り出すのと同様に、回動アーム側から手を差し込
めば、手の平を返すことなくダミー軸6に保持されてい
るボビンケースを取り出すことができる。この手作業に
よるボビンケースのダミー軸6からの取り出しは非常に
容易である。
【0111】このように、本実施例においては、残糸除
去位置B、下糸巻回位置Cを、ボビンケース把持手段を
ミシンの釜軸1aに平行な軸線方向に移動させる移動モ
ータ(第1移動手段)18による該ボビンケース把持手
段の移動経路上に並設し、ボビンケース2を残糸除去位
置Bと下糸巻回位置Cとの間で搬送する際に、移動モー
タ18による移動経路から接離する方向にボビンケース
把持手段を移動させる回動モータ(第2移動手段)20
による搬送を不要にし、ボビンケース2の搬送経路を短
くするよう構成しているので、即応性及び搬送機構の耐
久性を向上することが可能となっている。
【0112】また、残糸除去位置B、下糸巻回位置C
を、移動モータ18によるボビンケース把持手段の移動
経路上に並設し、残糸除去位置B、下糸巻回位置Cを従
来技術に比して接近配置可能とするよう構成しているの
で、例えば駆動機構等を固定するモータブラケット3a
等の共有部品が多くなって部品点数が減少し低コスト化
を図ることが可能となっている。
【0113】また、残糸除去位置B、下糸巻回位置C
を、移動モータ18によるボビンケース把持手段の移動
経路上に並設し、回動モータ20によるボビンケース2
の移動方向に下糸巻回装置162、残糸除去装置161
を並設せずに、オイルパン内における当該方向のスペー
スに余裕を生ぜしめるよう構成しているので、下糸巻回
装置162、残糸除去装置161を小型化、精密化する
必要がなくなり低コスト化を図ることが可能となってい
る。
【0114】さらにまた、本実施例においては、残糸除
去位置Bを回動モータ20によるボビンケース把持手段
の移動経路上に配置し、残糸除去位置Bへの搬送の際に
移動モータ18による新たな搬送を不要とするよう構成
しているので、さらにボビンケース2の搬送経路を短く
できるようになっており、即応性及び搬送機構の耐久性
をさらに向上することが可能となっている。
【0115】図33は本発明の他の実施例における下糸
自動供給装置の斜視図、図34は図33の下糸自動供給
装置を背面から見た斜視図であり、先の実施例で説明し
たのと同一なものに対しては同一符号が付してある。
【0116】この実施例にあっては、上記実施例と同様
なボビンケース把持手段(不図示)が把持ユニット14
0に設けられており、この把持ユニット140は、搬送
ベース142上に固定された前後スライド機構141に
より、釜軸1aに平行な軸線方向に移動可能にガイドさ
れている。該把持ユニット140には、上記釜軸1aに
平行な軸線方向に沿って延在するラック143が固定さ
れている。このラック143にはピニオン144が噛合
しており、このピニオン144は、搬送ベース142上
に固定された第1移動手段としての前後モータ145の
出力軸に固定されている。
【0117】搬送ベース142は、メインベースに立設
された上下スライド機構146により、上下方向に移動
可能にガイドされており、該搬送ベース142には、上
下方向に延在するラック147が固定されている。この
ラック147にはピニオン148が噛合しており、この
ピニオン148は、上記モータブラケット3aに固定さ
れた第2移動手段としての上下モータ149の出力軸に
固定されている。
【0118】また、該残糸除去装置161の残糸除去位
置B、下糸巻回装置162の下糸巻回位置Cは、図34
に示されるように、釜1の下方であって、上下モータ
(第2移動手段)149によるボビンケース把持手段の
移動経路の対向位置に配置されている。特に、残糸除去
位置Bは、ボビンケース把持手段の移動経路上に配置さ
れている。また、下糸巻回位置Cは、ボビンケース把持
手段を残糸除去位置Bから多少前進させた位置(図34
における残糸除去位置Bより左側の位置)にある。すな
わち、残糸除去位置B、下糸巻回位置Cは、前後モータ
(第1移動手段)145によるボビンケース把持手段の
移動経路上に反釜側からこの順で配置されている。
【0119】また、ダミー軸6は、下糸巻回位置Cより
さらに下方に配置されており、このダミー軸6の真下に
は、さらに別のダミー軸6が配置されている。
【0120】従って、上下モータ149が駆動すると、
ボビンケース把持手段が上下方向に直線移動し、該ボビ
ンケース把持手段を、釜1におけるボビンケース着脱位
置A、下糸巻回位置C、残糸除去位置B、ダミー軸6に
おけるボビンケース着脱位置D(上側)、ダミー軸6に
おけるボビンケース着脱位置D(下側)に適宜対向でき
るようになっている。
【0121】また、前後モータ145が駆動すると、ボ
ビンケース把持手段が釜軸に平行な軸線方向に直線移動
し、該ボビンケース把持手段を、上記各位置A,B,
C,D(上側),D(下側)に対して前進・後退できる
ようになっている。
【0122】このように、本実施例においては、釜1に
おけるボビンケース着脱位置A、下糸巻回位置C、残糸
除去位置B、ダミー軸6におけるボビンケース着脱位置
D(上側)、ダミー軸6におけるボビンケース着脱位置
D(下側)を、ボビンケース把持手段の回転軌跡ではな
く、上下モータ149による直線状移動軌跡の対向位置
に設けるようにしているが、残糸除去位置B、下糸巻回
位置Cを、第1移動手段(前後モータ)145による該
ボビンケース把持手段の移動経路上に並設していること
に変わりはないことから、先の実施例と同様な効果を得
ることができるというのはいうまでもない。
【0123】因に、本実施例にあっては、ダミー軸6が
2個設けられているが、これはボビンケース把持手段が
本実施例のように1個になると、例えば下糸巻回済みの
ボビンを収容したボビンケース2Xを装着しておくダミ
ー軸と、釜から取り出したボビンケース2Yを上記ボビ
ンケース2Xに交換するために釜から取り出したボビン
ケース2Yを一時的に装着する別のダミー軸とが必要と
なるからである。
【0124】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、上記実施例においては、残糸除去位置Bを第2移動
手段20,149によるボビンケース把持手段の移動経
路上に配置し、残糸除去位置Bへの搬送の際に第1移動
手段18,145による新たな搬送を全く不要にして搬
送時間を最小とするようにしているが、残糸除去位置
B、下糸巻回位置Cを、第1移動手段18,145によ
る該ボビンケース把持手段の移動経路上に並設してあれ
ば、残糸除去位置Bが第2移動手段20,149による
ボビンケース把持手段の移動経路上になくとも、本発明
効果が妨げられるものではない。
【0125】また、上記実施例においては、第1移動手
段18,145によりボビンケース把持手段を釜軸1a
に平行に移動することにより、該ボビンケース把持手段
を残糸除去位置Bから下糸巻回位置Cへ移動可能として
当該下糸巻回位置Cにて下糸巻回装置162による下糸
巻回動作を可能としているが、例えば下糸巻回装置16
2を釜軸1aに平行に移動できるアクチュエータを設
け、このアクチュエータにより下糸巻回装置162全体
を移動して下糸巻回位置Cを残糸除去位置Bに移動する
ことにより、残糸除去位置Bにあるボビンケースを動か
さずに当該移動した下糸巻回装置162により下糸巻回
動作を行うように構成することも可能である。
【0126】さらにまた、上記実施例においては、残糸
除去位置B、下糸巻回位置Cを、第1移動手段18,1
45による該ボビンケース把持手段の移動経路上に反釜
側からこの順で並設しているが、例えば上記実施例の下
糸巻回装置162の構成を変更することにより、残糸除
去位置B、下糸巻回位置Cを、第1移動手段18,14
5による該ボビンケース把持手段の移動経路上に反釜側
から上記とは逆の順、すなわち下糸巻回位置C、残糸除
去位置Bの順で並設することも可能である。
【0127】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の下糸自動
供給装置によれば、残糸除去位置、下糸巻回位置を、ボ
ビンケース把持手段をミシンの釜軸に平行な軸線方向に
移動させる第1移動手段による該ボビンケース把持手段
の移動経路上に並設し、ボビンケースを残糸除去位置と
下糸巻回位置との間で搬送する際に、第1移動手段によ
る移動経路から接離する方向にボビンケース把持手段を
移動させる第2移動手段による搬送を不要にし、ボビン
ケースの搬送経路を短くするよう構成したものであるか
ら、即応性及び搬送機構の耐久性を向上することが可能
となる。また、残糸除去位置、下糸巻回位置を、ボビン
ケース把持手段をミシンの釜軸に平行な軸線方向に移動
させる第1移動手段による該ボビンケース把持手段の移
動経路上に並設し、残糸除去位置、下糸巻回位置を従来
技術に比して接近配置可能とするよう構成したものであ
るから、例えば駆動機構等を固定するブラケット等の共
有部品が多くなって部品点数が減少し低コスト化を図る
ことが可能となる。また、残糸除去位置、下糸巻回位置
を、ボビンケース把持手段をミシンの釜軸に平行な軸線
方向に移動させる第1移動手段による該ボビンケース把
持手段の移動経路上に並設し、第2移動手段によるボビ
ンケースの移動方向に下糸巻回装置、残糸除去装置を並
設せずに、オイルパン内における当該方向のスペースに
余裕を生ぜしめるよう構成したものであるから、下糸巻
回装置、残糸除去装置を小型化、精密化する必要がなく
なり低コスト化を図ることが可能となる。
【0128】また、請求項2の下糸自動供給装置によれ
ば、請求項1に加えて、残糸除去位置を第2移動手段に
よるボビンケース把持手段の移動経路上に配置し、残糸
除去位置への搬送の際に第1移動移動手段による新たな
搬送を不要とするよう構成したものであるから、請求項
1の効果に加えて、さらにボビンケースの搬送経路を短
くでき、即応性及び搬送機構の耐久性をさらに向上する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における下糸自動供給装置の
正面図である。
【図2】同上下糸自動供給装置の右側面図である。
【図3】同上下糸自動供給装置に用いられている下糸巻
回装置の構成を表した概略斜視図である。
【図4】図3の下糸絡み付き及び下糸巻回量を共に検出
する機構並びに緩み取り機構の側面図である。
【図5】図4の機構を制御ブロックと共に表した正面図
である。
【図6】同上実施例に適用された糸張力可変手段の正面
図である。
【図7】図3の下糸吸引器の横断面図である。
【図8】同上下糸巻回装置の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図9】同上下糸巻回装置のリトライ動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図10】エアー案内手段のその先端の下糸絡み付け時
におけるボビンケース及びボビン軸に対する位置関係を
表した説明図である。
【図11】ボビン軸の下糸巻き付け側を説明するための
図である。
【図12】エアー案内手段のその先端の下糸切断時にお
ける切断手段及びボビンケースに対する位置関係を表し
た説明図である。
【図13】同上下糸巻回装置に付設される動メス付き糸
捌きの斜視図である。
【図14】同上下糸巻回装置に付設される糸掛けレバー
の平面図である。
【図15】図14の横断面図である。
【図16】同上実施例に採用されたボビンケースの斜視
図である。
【図17】同上下糸巻回装置により下糸が巻回された状
態を表した下糸巻回装置の要部の側面図である。
【図18】ボビンケースのスリットへの下糸案内動作を
表した下糸巻回装置の要部の平面図である。
【図19】図18のスリットへの下糸案内動作に続く下
糸案内動作を表した下糸巻回装置の要部の平面図であ
る。
【図20】ボビンケースの下糸張力ばね下への下糸掛け
動作を表した下糸巻回装置の要部の側面図である。
【図21】下糸切断動作を表した下糸巻回装置の要部の
側面図である。
【図22】図3のローラの回転検出手段の側面図であ
る。
【図23】同上ローラの回転時に検出される波形図であ
る。
【図24】同上下糸自動供給装置に採用された残糸除去
装置の動作を説明するために図1の要部のみを表した各
正面説明図である。
【図25】同上残糸除去装置の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図26】本実施例に用いられるボビンの回転検出手段
側の正面図である。
【図27】同上ボビンの回転時に検出される波形図であ
る。
【図28】同上下糸自動供給装置に用いられるボビン交
換装置の正面図である。
【図29】同上ボビン交換装置の平面図である。
【図30】同上ボビン交換装置における直動機構部分を
表した右側面図である。
【図31】同上ボビン交換装置における回動機構部分を
表した右側面図である。
【図32】同上ボビン交換装置のダミーポジション及び
ダミー軸を説明するための概略側面図である。
【図33】本発明の他の実施例における下糸自動供給装
置の斜視図である。
【図34】図33の下糸自動供給装置を背面から見た斜
視図である。
【図35】従来技術における下糸自動供給装置の概略斜
視図である。
【符号の説明】
1a 釜軸 2,2X,2Y ボビンケース 7 ボビン 18,145 第1移動手段 20,149 第2移動手段 150 下糸 160 ボビン交換装置 161 残糸除去装置 162 下糸巻回装置 200 下糸供給源 A 釜位置 B 残糸除去位置 C 下糸巻回位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンを収容したボビンケースを把持ま
    たは開放可能なボビンケース把持手段、 このボビンケース把持手段をミシンの釜軸に平行な軸線
    方向に移動させる第1移動手段、 該ボビンケース把持手段を前記第1移動手段による移動
    経路から接離する方向に移動させる第2移動手段、を備
    えたボビン交換装置と、 ボビンの残糸を除去する残糸除去装置と、 下糸供給源からの下糸をボビンを回転させることによっ
    てボビンに巻回可能とした下糸巻回装置と、を具備し、 前記ボビンケース把持手段を前記両移動手段により移動
    することによって、該ボビンケース把持手段を釜位置、
    前記残糸除去装置におけるボビンの残糸を除去する残糸
    除去位置、前記下糸巻回装置における下糸を巻回する下
    糸巻回位置、に移動可能とした下糸自動供給装置におい
    て、 前記第1移動手段によるボビンケース把持手段の移動経
    路上に、前記残糸除去位置、前記下糸巻回位置を並設し
    たことを特徴とする下糸自動供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の下糸自動供給装置におい
    て、 第2移動手段によるボビンケース把持手段の移動経路上
    に、残糸除去位置を配置したことを特徴とする下糸自動
    供給装置。
JP11931595A 1995-04-20 1995-04-20 下糸自動供給装置 Withdrawn JPH08280968A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102083842B1 (ko) * 2019-07-26 2020-03-03 강홍근 멀티 북집장착케리어를 갖는 미싱머신용 북집 자동교체 시스템

Cited By (2)

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KR102083842B1 (ko) * 2019-07-26 2020-03-03 강홍근 멀티 북집장착케리어를 갖는 미싱머신용 북집 자동교체 시스템
WO2021020770A1 (ko) * 2019-07-26 2021-02-04 강홍근 멀티 북집장착케리어를 갖는 미싱머신용 북집 자동교체 시스템

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