JPH08281440A - ソケット溶接方法 - Google Patents

ソケット溶接方法

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JPH08281440A
JPH08281440A JP7110261A JP11026195A JPH08281440A JP H08281440 A JPH08281440 A JP H08281440A JP 7110261 A JP7110261 A JP 7110261A JP 11026195 A JP11026195 A JP 11026195A JP H08281440 A JPH08281440 A JP H08281440A
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JP
Japan
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metal
pipes
pipe
carbon steel
corrosion
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Application number
JP7110261A
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English (en)
Inventor
Yoshinao Urayama
義直 浦山
Jiro Kuniya
治郎 国谷
Masahiro Kobayashi
正宏 小林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原子炉などの大量の水を通す配管の接続部の腐
食,割れを防止する。 【構成】同一組成の金属管同士の接続において、該金属
管の接続部近傍に該金属管を構成する金属より腐食電位
が50〜300mV(vs. SHE)高い金属を設けることを
特徴とする金属管の接続方法。 【効果】長期間の使用にわたっても信頼性の高い配管接
続部が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属管の接続方法に係
り、特に原子力プラントなどの大量の高温水を使用する
プラントの配管の接続部において、長期の使用にわたっ
て、割れ,腐食などの発生しない高信頼性の接続部を有
する接続方法、それに用いる金属管、及びその方法によ
り接続された接続部を有するプラントの配管に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉(以下BWRと称する)
の配管は、高温の水が大量に流れるため、その接続部に
は使用時に割れ,腐食が発生しないような長期にわたる
高い信頼性が要求される。このような原子力プラントの
配管にはステンレス鋼や炭素鋼が使用されてきた。この
うちステンレス鋼は、全面腐食は起こさないものの表面
のごく一部が優先的に腐食する孔食や、溶接時の熱影響
部の耐食性が低下し割れを起こす応力腐食割れ(SC
C)が発生する等の問題があるため、それらの問題を起
こしにくい炭素鋼が配管材料として多く使用されるよう
になった。
【0003】炭素鋼管同士の接続部における腐食の問題
としては、例えば外径の異なる炭素鋼管を嵌めあわせて
接続するソケット接続において、鋼管の隙間部が優先的
に腐食する隙間腐食がある。これは、狭い隙間部分にあ
る液体中の酸素濃度と隙間以外の表面(自由表面と称す
る)に接する液体中の酸素濃度が異なることにより、局
部電池を形成し、隙間部分の腐食が加速される現象であ
る。炭素鋼配管の接続部の腐食を防止する方法として、
この隙間をなくするため、差し込み継手部に樹脂のよう
な弾性変形をおこすインサート材を挿入して防食する方
法(実開昭57−205475号公報)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年炭素鋼管
溶接部において溶接の入熱により熱影響部が生成し、そ
の部分が応力腐食割れ(SCC)を起こしたと考えられ
る腐食損傷トラブルが顕在化して来た。上記のインサー
ト材の挿入は隙間腐食の防止には効果が期待できるもの
の、配管の溶接を伴う接続には、効果が期待できない。
また、熱影響部が生成していない隙間部に樹脂等の弾性
変形を起こすインサート材を挿入したとしても、完全に
隙間をなくすることはできないため、場合によっては隙
間腐食の度合いを加速する結果となる場合も考えられ
る。
【0005】本発明は原子炉等のプラントにおける配管
の接続部の耐食性を改善し、長期の使用に耐えうるよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、同一組成の金属管同士の接続にお
いて、該金属管の接続部近傍に該金属管を構成する金属
より腐食電位が50〜300mV(vs. SHE)高い金属を
設けることを特徴とする金属管の接続方法が提供され
る。この場合同一組成とは、炭素鋼同士であれば、その
組成の成分が全く同一であることを意味するものではな
い。ステンレス鋼と炭素鋼のような全く成分の異なる金
属管ではないという程度の意味であり、例えば、炭素鋼
中の成分であるMoの組成が数%異なっていたとして
も、本発明の作用には全く影響を与えない。
【0007】また、上記同一組成の金属管が炭素鋼管で
あることが好ましい。炭素鋼管とは通常のJIS規格で
規定されているようにC,Si,Mnを含む鉄のことで
ある。
【0008】また、上記金属管の接続方法が溶接である
場合、本発明の効果が顕著に表れる。
【0009】また、本発明の効果は、接続する部分の金
属管の一方の外径が他方の内径より小さい金属管を嵌め
あわせて接続するソケット接続の場合により顕著な効果
が得られる。これは、突合せ接続に比べて隙間の部分の
面積が大きいためである。
【0010】また、溶接接続した場合、最も熱影響が大
きい接続部の初層溶接部近傍に前記した腐食電位が50
〜300mV(vs. SHE)高い金属を設けることが好まし
い。また、隙間部分の腐食を防止するため、管体が重な
る部分の少なくとも一部に、前記腐食電位が50〜30
0mV(vs. SHE)高い金属を介在させることが好まし
い。
【0011】また、前記した腐食電位が50〜300m
V(vs. SHE)高い金属を管体に巻くように帯状に設ける
ことが好ましい。
【0012】また、前記した腐食電位が50〜300m
V(vs. SHE)高い金属は前記外径が小さい鋼管の外周表
面、前記内径が大きい鋼管の内周表面の片面または両面
に設けることが好ましい。
【0013】前記腐食電位が50〜300mV(vs. SH
E)高い金属はCd,In,Tl,Co,Ni,Sn,
Pbから選ばれた1種以上の金属またはそれらの合金で
あることが好ましい。
【0014】また、腐食電位が50〜300mV(vs. S
HE)高い金属がステンレス鋼であることが好ましい。
【0015】また、腐食電位が50〜300mV(vs. S
HE)高い金属を設ける方法は、溶射,スパッタ,CV
D,PVD,めっき法等の薄膜形成技術を用いて金属表
面に形成してもよい。
【0016】また、本発明は厚さ1mm以下のステンレス
鋼の薄板を、炭素鋼からなる管体の端部にまきつける工
程と,炭素鋼管のソケット部に前記管体を挿入する工程
と,前記ソケット部の端部を管体の外部から溶接する工
程により施すことが最も望ましい。
【0017】また、本発明によれば、管の端部の少なく
とも一部に、管を構成する金属より腐食電位が50〜3
00mV(vs. SHE)高い金属が前記管を構成する金属
に、少なくともその一部が接触しているように設けられ
ていることを特徴とする金属管が提供される。この場
合、管を構成する金属が炭素鋼であることが好ましい。
【0018】また、本発明によれば、金属管をつなぎあ
わせて構成されたプラントの配管において、少なくとも
接続している部分の金属管の一方の外径が他方の内径よ
り小さい金属管の接続部の該金属管が重なる部分に、管
を構成する金属より腐食電位が50〜300mV(vs. S
HE)高い金属が介在していることを特徴とするプラント
の配管が提供される。この場合も、金属管を構成する金
属が炭素鋼であることが好ましい。
【0019】
【作用】炭素鋼管同士の溶接によるソケット接続方法を
例に取り説明する。図2に接続部断面の模式図を示す。
外径の小さい管を内径の大きい管に挿入し、内径の大き
い管の端部を肉盛り溶接して接続する方法である。この
場合、管と管の間3に水などの液体が入り込み隙間腐食
を発生させる。また、肉盛り溶接部は、鋼管自体に比べ
て耐食性が劣るため、鋼管に比べて初層溶接部4の腐食
が著しい。本発明では、管と管の間3に、管を構成する
金属より腐食電位が50〜300mV(vs.SHE)高い金
属を挿入することにより、初層溶接部,管体自体の耐食
性を向上することができることを見い出しなされたもの
である。
【0020】図3に本発明の一態様を示す。管を構成す
る金属より腐食電位が50〜300mV(vs. SHE)高い
金属は、隙間腐食を防止するため管と管の間3に挿入さ
れるが、これは弾性体のように隙間をできるだけ少なく
するという目的ではなく、電気化学的な作用により腐食
を抑制するものである。
【0021】電気化学的な作用により防食する方法とし
ては、トタン板のように基板材料である鉄よりイオン化
傾向の大きい亜鉛を、基板表面にコーティングする犠牲
陽極による防食がある。この場合、犠牲陽極である亜鉛
がすべて亜鉛イオンとして溶け出し消失するまでは、基
板の鉄の腐食を防ぐことができる。しかし、隙間腐食
は、雰囲気酸素濃度の違いによる局部電池の形成によ
り、腐食が加速されるため、この方法を隙間腐食に適用
しても、表面の亜鉛が短時間に消耗してしまう。すなわ
ち、長期間の使用に耐えなければならないプラント配管
の接続部に用いるには適していない。
【0022】発明者らは、このような隙間が生じる接続
部を有するプラント配管の接続方法として、長期にわた
り腐食が少ない方法を検討中に本発明に到った。具体的
にはオートクレーブを用いた長期腐食試験により従来の
方法に比べ腐食量の少ない方法を見い出した。
【0023】すなわち、炭素鋼管同士を嵌めあわせて接
合する際、生ずる隙間部にステンレス鋼(SUS304鋼;1
8Cr−8Ni−Fe balance)の円筒を挿入すると、
母材である炭素鋼にほとんど腐食が生じないことを新た
に見い出した。ステンレス鋼は炭素鋼に比べて腐食電位
は高く(すなわちイオン化傾向が小さく)、腐食環境下
で接触させると炭素鋼が優先的に腐食されるはずであ
る。しかしながら実験の結果、炭素鋼,ステンレス鋼と
もにほとんど腐食していないことがわかった。さらにス
テンレス鋼の他にNiまたはNi基合金も同様の効果を
有することを見い出した。実験の結果、この効果は炭素
鋼だけでなく、他の金属材料を用いた管に対しても、管
を構成する金属より腐食電位が50〜300mV(vs. S
HE)高い金属を接続部の近傍に一部が電気的に接触する
ように配することにより得られることがわかった。この
効果の原因として以下のことが考えられる。
【0024】高温高圧水中ではSUS304鋼より炭素鋼の方
がイオン化傾向が大きく、かつ腐食電位は卑側であるこ
とから、密着隙間内では腐食によって炭素鋼から鉄イオ
ンと電子が発生し、発生した電子をSUS304鋼が消費して
安定な保護皮膜を形成するために、SUS304鋼はほとんど
腐食しない。また、炭素鋼から発生した鉄イオンは隙間
内の炉水と反応してち密な保護皮膜を炭素鋼の表面に形
成するために、局部的な腐食(孔食)の発生や全面腐食
の成長が抑制される。隙間内ではこれらの腐食反応が繰
り返し起るために、炭素鋼表面は常に安定した保護皮膜
で覆われることから、高温高圧水中において腐食割れや
SCCの発生が抑制されるのである。
【0025】この効果は、高温水中における管を構成す
る金属と、防食のために設ける金属との腐食電位差が腐
食の抑制に良いバランスをもたらしているためと考えら
れる。従って、腐食電位差が50mVより小さい場合
は、その効果があまり期待できず、300mVより大き
い場合は、犠牲陽極効果により管を構成する金属が腐食
されるため好ましくない。図11に(鉄との)腐食電位
差と鉄の腐食量の関係を示す。
【0026】防食のための金属は、接合部近傍に接触さ
せれば良い。接触部近傍とは、上記作用の及ぶ範囲であ
り、ソケット継手部の重なる範囲と考えればよい。
【0027】本発明の作用は、あらゆる組成の金属管に
適用される。しかし、管材をステンレス鋼のような表面
に不働態被膜が形成される材料で構成した場合、この不
働態被膜が、上記した作用を妨害する働きをするため、
本発明の効果が充分期待できない場合も考えられる。本
発明の効果が最も期待できるのは、全面腐食が起こるよ
うな耐食性のそれほど優れない金属材料を用いたときで
あり、特に炭素鋼管を用いた場合本発明の効果が最も期
待できる。
【0028】また、本発明は管を機械的なかしめのよう
な方法で接続した場合でも原理上その効果が期待できる
が、溶接により接合した場合、最もその効果を発揮す
る。例えば、炭素鋼管同士を溶接により接続する場合、
溶接金属としては炭素鋼を用いるのが普通であるが、こ
の溶接金属は組成は炭素鋼のままであるため、腐食電位
は管材とほとんど同じである。しかし、溶接の入熱によ
り熱影響を受けるため、耐食性は管部の炭素鋼に比べ劣
化する。そのような劣化した肉盛り溶接部に電気的に接
触するように炭素鋼より腐食電位が50mV〜300m
V高い金属を配することにより肉盛り溶接部の耐食性を
も向上することができるからである。このことから、接
続部の初層溶接部近傍に腐食電位が50〜300mV(v
s. SHE)高い金属を設けることが最も好ましいのであ
る。
【0029】また、本発明は図12に示すように配管突
合せ溶接部の裏当て金部に腐食電位が50〜300mV
(vs. SHE)高い金属を設けることにより裏当て金部の耐
食性向上を図ることもできる。
【0030】また、本発明は、隙間部の面積の大きいソ
ケット接続部に用いることによりその効果を充分発揮す
る。すなわち、接続する部分の金属管の一方の外径が他
方の内径より小さいことが好ましい。
【0031】同様に接続部の複数個の管体が重なる部分
の少なくとも一部に、前記腐食電位が50〜300mV
(vs. SHE)高い金属を介在させることが好ましいことが
わかる。
【0032】介在させる方法としては、いろいろな方法
が考えられるが薄い金属板を帯状に径の小さい管の外周
部に巻きつけるか、または径の大きい管の内周部にはり
つけるように設けることが、施工上最も簡便である。
【0033】腐食電位の高い金属としては、Cd,I
n,Tl,Co,Ni,Sn,Pbから選ばれた1種以
上の金属またはそれらの合金であってもよい。これら金
属は硬度の小さい(軟らかい)金属であるため、管に巻き
つけやすいという利点がある。また、管材として炭素鋼
を用いる場合は、ステンレス鋼を介在させる金属として
用いることが好ましい。ステンレス鋼はそれ自身耐食性
に優れた金属であるため、炭素鋼の耐食性を向上すると
ともに自身も腐食しにくい構成とすることができる。介
在させる金属の耐食性が非常に悪い金属である場合、管
材の腐食を抑制するより前に、自身が腐食してしまい、
実用上問題となることが考えられる。
【0034】介在させる金属は、施工前に接続部に巻き
つけることが最も簡便であるが、大量に生産する場合
は、接続部に予め溶射,スパッタ,CVD,PVD,め
っき法などの薄膜形成方法を用いて金属を付着させてお
いたものを用いることが好ましい。この場合、管体の製
造工程においてこのような金属膜を管の端部に設ける工
程を組み込んで製造した管を用いられる。これにより、
プラント建設現場での配管作業を能率良く行うことがで
きる。ただし、少ない数の配管を行う場合は、厚さ1mm
以下のステンレス鋼の薄板を、炭素鋼からなる管体の端
部にまきつけ、炭素鋼管のソケット部に前記管体を挿入
し、前記ソケット部の端部を管体の外部から溶接する工
程を経て炭素鋼管を接続する方法が最も簡便である。
【0035】
【実施例】
(実施例1)供試材は市販の炭素鋼で表1に化学組成を
示す。
【0036】
【表1】 試験条件は次に示すとおりである。
【0037】
【表2】 表3に試験結果をまとめて示す。
【0038】
【表3】 図1は試験後の試験片断面写真を示す。本試験条件はS
CCの加速試験として、溶存酸素を実機条件(0.2pp
m)より高い8ppm に調整して実施した。
【0039】長時間(1万時間)浸漬試験による炭素鋼
の高温高圧水中での最大腐食深さは隙間を形成しない場
合、炭素鋼母材が220μmで溶接継手部は400μm
を示す。これらはいずれも局部腐食でSCCには至らな
いが、隙間なしの場合には200μm以上の腐食深さが
示された。本実験では隙間形成材としてSUS304鋼の0.
05mm 厚さの箔,テフロン及びグラファイトウールを
用い腐食深さに及ぼす隙間形成材の影響を検討した。表
3及び図1から明らかなように、最大腐食深さは隙間な
しの場合に比べて隙間を形成した場合の方がいずれの場
合においても小さく示され、隙間の付与が腐食の抑制に
有効であることが示された。この場合、隙間形成による
腐食の抑制効果はグラファイトウール<テフロン≪SUS3
04箔の順に大となり、特にSUS304箔の腐食抑制効果が顕
著に示された。
【0040】このように炭素鋼の高温高圧水中における
腐食はSUS304箔と炭素鋼が密着隙間を形成することによ
り著しく抑制され、炭素鋼の腐食割れ及びSCCは炭素
鋼にSUS304箔を密着あるいは接合することにより、抑制
あるいは防止できることが明らかとなった。この効果は
SUS304箔のみならず、炭素鋼(鉄)よりイオン化傾向が
小さく、かつ腐食電位が貴側の金属または特殊金属ある
いは金属層または特殊金属層と炭素鋼とを密着あるいは
接合することにより発揮できるものと考えられる。
【0041】図2は従来の炭素鋼管ソケット溶接方法を
示す。図3から図8は本発明による炭素鋼管ソケット溶
接方法を示す。本発明は炭素鋼管ソケット溶接部の接水
初層溶接部に異種金属または異種金属層を設けることに
より、高温高圧水中におけるソケット溶接部の耐食性を
向上させることにある。本発明によれば、BWR運転中
における炭素鋼管溶接継手部の高耐食化が図られ、プラ
ントの長寿命化が図れるので安全性や経済性の点におい
ても効果がある。
【0042】(実施例2)実験に用いたボルト−ナット
は表1に示した供試材より作製した。試験条件を図9に
示す。
【0043】表4に腐食試験結果をまとめて示す。図1
0に試験対象部(ボルト断面)を模式的に示す。本試験
では炭素鋼−炭素鋼,炭素鋼−テフロン−炭素鋼,炭素
鋼−SUS304−炭素鋼の組み合わせによる炭素鋼の隙間腐
食挙動について検討した。図10の試験部(A)におけ
る腐食生成物の厚さは表4に示すように、炭素鋼−SUS3
04−炭素鋼の組み合わせが8μmと最も少ない。この場
合も炭素鋼の隙間腐食感受性はSUS304鋼と炭素鋼を密着
させることにより著しく低減し、炭素鋼の耐食性はSUS3
04鋼と密着隙間を形成することにより向上することが明
らかとなった。
【0044】
【表4】 (実施例3)表1に示す組成の炭素鋼を組み合わせたソ
ケット溶接継手を製作した。
【0045】継手の形状を図13に示す。外径39mm,
内径21.4mm の大径管2の内側を端面から奥に13.
5mmまで切削し、外径27.2mm,内径19.4mm の小
径管1を11.5mm 大径管の切削部に押し込む。このと
き、押し込んだ小径管と大径管の切削部に生じた隙間部
にステンレス箔円筒3を嵌めこんで取付け、大径管2の
端部を溶接して溶接部4を形成した。ステンレス箔円筒
は小径管1の先端から13mmの位置まで押し込む。すな
わち、ステンレス箔円筒は厚さ0.25mm ,内径27.
2mm,長さ13mmの円筒となっている。
【0046】このようにして作製したソケット溶接体の
小径管1を差し込み部先端から80mm,大径管2を溶接
部先端から40mmの位置で切断したものと、ステンレス
箔を用いずに同様の方法で作製したものを、温度288
℃,溶存酸素8ppm ,圧力85kg/cm2 の高温高圧純水
中で腐食試験を行った。
【0047】試験結果を表5に示す。
【0048】
【表5】 ステンレス箔を設けることにより、ソケット溶接隙間部
の耐食性の低下はほとんど認められず、本発明の効果が
顕著に認められた。
【0049】(実施例4)表6に示す組成の低合金鋼か
らなる鋼管(内径100mm)を突合せ溶接した後、図1
2に示すように突合せ溶接部の裏当て金(鋼管と同じ組
成)との隙間部にSUS304鋼の箔を挿入したものを作製し
た。これを実施例3と同様の腐食試験を行ったが耐食性
の低下はほとんど認められなかった。
【0050】
【表6】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、BWR炉水環境におい
て良好な耐高温高圧水SCC性を有する炭素鋼管溶接継
手が提供できる。また、BWRの安全性が確保され、ひ
いては原子炉プラントの長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ試験後の試験片断面の金属組織を示す写
真。
【図2】従来のソケット溶接方法を示す図。
【図3】本発明の実施例を示す図。
【図4】本発明の実施例を示す図。
【図5】本発明の実施例を示す図。
【図6】本発明の実施例を示す図。
【図7】本発明の実施例を示す図。
【図8】本発明の実施例を示す図。
【図9】本発明の実施中の試験条件を示す図。
【図10】本発明の実施中の試験対象部の模式図。
【図11】本発明の実施例を示す図。
【図12】本発明の実施例を示す図。
【図13】本発明の実施例を示す図。
【符号の説明】
1…小径管、2…大径管、3…ステンレス箔、4…溶接
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 19/02 G21C 19/02 J

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一組成の金属管同士の接続において、 該金属管の接続部近傍に該金属管を構成する金属より腐
    食電位が50〜300mV(vs. SHE)高い金属を設ける
    ことを特徴とする金属管の接続方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の同一組成の金属管が炭素鋼
    管であることを特徴とする金属管の接続方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の接続方法が溶接で
    あることを特徴とする金属管の接続方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の接続方法が溶接で
    あり、かつ少なくとも接続する部分の金属管の一方の外
    径が他方の内径より小さいことを特徴とする金属管の接
    続方法。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の接続方法が溶接で
    あり、かつ接続部の初層溶接部近傍に前記腐食電位が5
    0〜300mV(vs. SHE)高い金属を設けることを特徴
    とする金属管の接続方法。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載の接続方法が溶接で
    あり、かつ接続部の複数個の管体が重なる部分の少なく
    とも一部に、前記腐食電位が50〜300mV(vs. SH
    E)高い金属を介在させることを特徴とする金属管の接
    続方法。
  7. 【請求項7】請求項1または2記載の接続方法が溶接で
    あり、かつ接続部の複数個の管体が重なる部分に、前記
    腐食電位が50〜300mV(vs. SHE)高い金属を帯状
    に設けることを特徴とする金属管の接続方法。
  8. 【請求項8】請求項1または2記載の接続方法が溶接で
    あり、かつ少なくとも接続する部分の金属管の一方の外
    径が他方の内径より小さく、更に前記腐食電位が50〜
    300mV(vs. SHE)高い金属を前記外径が小さい鋼管の
    外周表面、前記内径が大きい鋼管の内周表面の片面また
    は両面に設けることを特徴とする金属管の接続方法。
  9. 【請求項9】請求項2〜8のいずれかに記載の腐食電位
    が50〜300mV(vs. SHE)高い金属がCd,In,
    Tl,Co,Ni,Sn,Pbから選ばれた1種以上の
    金属またはそれらの合金であることを特徴とする金属管
    の接続方法。
  10. 【請求項10】請求項2〜8のいずれかに記載の腐食電
    位が50〜300mV(vs. SHE)高い金属がステンレス
    鋼であることを特徴とする金属管の接続方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜8のいずれかに記載の前記金
    属を設ける方法が、溶射,スパッタ,CVD,PVD,
    めっき法から選ばれた方法を用いることを特徴とする炭
    素鋼管の接続方法。
  12. 【請求項12】厚さ1mm以下のステンレス鋼の薄板を、
    炭素鋼からなる管体の端部にまきつける工程と、 炭素鋼管のソケット部に前記管体を挿入する工程と、 前記ソケット部の端部を管体の外部から溶接する工程、
    からなることを特徴とする炭素鋼管の接続方法。
  13. 【請求項13】管の端部の少なくとも一部に、管を構成
    する金属より腐食電位が50〜300mV(vs. SHE)高
    い金属が前記管を構成する金属に、少なくともその一部
    が接触しているように設けられていることを特徴とする
    金属管。
  14. 【請求項14】請求項13の管を構成する金属が炭素鋼
    であることを特徴とする金属管。
  15. 【請求項15】金属管をつなぎあわせて構成されたプラ
    ントの配管において、 少なくとも接続している部分の金属管の一方の外径が他
    方の内径より小さい金属管の接続部の該金属管が重なる
    部分に、管を構成する金属より腐食電位が50〜300
    mV(vs. SHE)高い金属が介在していることを特徴とす
    るプラントの配管。
  16. 【請求項16】請求項15の金属管を構成する金属が炭
    素鋼であることを特徴とするプラントの配管。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038842A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Toshiba Corp 沸騰水型原子炉
JP2012236216A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Japan Atom Power Co Ltd:The 差込溶接式管継手用構造材

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