JPH08283303A - 高級脂肪酸デキストリンからなる乳化剤、これを含有する乳化組成物および化粧料 - Google Patents
高級脂肪酸デキストリンからなる乳化剤、これを含有する乳化組成物および化粧料Info
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- JPH08283303A JPH08283303A JP7115340A JP11534095A JPH08283303A JP H08283303 A JPH08283303 A JP H08283303A JP 7115340 A JP7115340 A JP 7115340A JP 11534095 A JP11534095 A JP 11534095A JP H08283303 A JPH08283303 A JP H08283303A
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Abstract
り、且つ、他の乳化剤を併用することなく、単独で優れ
た乳化特性を発揮する新規乳化剤を提供する。 【構成】 平均糖重合度5〜150のデキストリンまた
は平均糖重合度5〜150の還元デキストリンに炭素数
10〜24の飽和脂肪酸を糖単位当り1.2〜2.0導
入してなる高級脂肪酸デキストリンからなる乳化剤、該
乳化剤0.5〜15%を含み他の乳化剤を含まない乳化
組成物および該乳化組成物を含む化粧料。
Description
ンからなる乳化剤に関する。本発明に係る乳化剤は、皮
膚刺激性がないので化粧料や医薬品をはじめ各種用途に
好適に使用できる。
トリンのゲル化機能並びに増粘機能について新しい知見
を見出し、これを常温で液状を呈する油性ゲル化剤及び
油性増粘剤として提供した。そして、周知の通り、現
在、高級脂肪酸デキストリンからなる油性ゲル化剤及び
油性増粘剤は化粧料、医薬品その他一般的基剤として広
く普及している。
のゲル化機能および増粘機能が利用されており、本発明
者が知る限り、その乳化機能が利用された例はない。即
ち、特公昭53−46891号公報にはクレンジンクリ
ームならびにコールドクリームの実施例が示されれてい
るが、該公報に示された実施例はいずれも飽和脂肪酸デ
キストリンのゲル化機能および増粘機能を利用してエマ
ルジョンの安定化がはかられており、クレンジンクリー
ムならびにコールドクリームの実施例には、W/Oタイ
プの油相或いはO/Wタイプの油滴のエマルジョンのゲ
ル化性および増粘性に基づく安定化が例示されている。
従って、これらの処方には乳化剤としてソルビタンセス
キオレエートやポリエチレンソルビトールオレエートな
どの界面活性剤が用いられており、これら界面活性剤の
もつ乳化機能および分散機能によってエマルジョンが生
成しており、この時、飽和脂肪酸デキストリンは乳化剤
としては機能していない。
は、グルコースの平均重合度3〜100のデキストリン
または還元デキストリンの1種以上と炭素数8〜14の
飽和脂肪酸とを、置換度が1.2〜2.4になるように
反応させたデキストリン脂肪酸エステル(本発明におけ
る高級脂肪酸デキストリンと同義)を、0.2〜40%
と液状油とを配合してなる化粧料が開示されている。し
かし、該公報においても、各製法例によって作製された
デキストリン脂肪酸エステルを配合した実施例に示され
ている通り、デキストリン脂肪酸エステルのゲル化機能
並びに増粘機能について述べたものであり、乳化機能に
ついては全く示されていない。なお、固形油脂を併用す
る実施例一つを除き、各例示された実施例におけるデキ
ストリン脂肪酸エステルの配合量はかなり高濃度なもの
である。
は、糖の長さ(糖重合度)が2乃至100であって、エ
ステルの置換度は糖単位当り0.6乃至2.8のデキス
トリン脂肪酸エステル(本発明における高級脂肪酸デキ
ストリンと同義)を用いてW/O型マイクロカプセル状
エマルジョンを作製する技術が開示されているが、該公
報の特許請求の範囲に油性ゲル化剤を用いることが記載
されている通り、この技術もデキストリン脂肪酸エステ
ルのゲル化機能を利用しているものであり、該W/O型
のマイクロカプセル状エマルジョンは外力を加えること
によって内包した水相が容易に浸出するものであり、一
般にいう乳化状態にはない。なお、該W/O型マイクロ
カプセル状エマルジョンは、一般のエマルジョンに比較
して粒径が1乃至200μm程度とかなり大きいもので
ある。
トリンのゲル化機能並びに増粘機能についての記述があ
るものの、高級脂肪酸デキストリン自体の乳化機能に関
する記載がないことから判るように、これまで高級脂肪
酸デキストリン自体が具備している乳化機能については
看過されてきたのである。
らなる乳化剤がもつ皮膚刺激性などの諸欠点を有さず、
環境にも優しい、新規乳化剤の開発を技術的課題とす
る。本発明者は、上記技術的課題を達成すべく研究を重
ねた結果、高級脂肪酸デキストリン自体が優れた乳化機
能を具備しているという注目すべき新知見を得、本発明
を完成したものである。
りの本発明によって達成できる。即ち、本発明は、平均
糖重合度が5〜150のデキストリンまたは平均糖重合
度が5〜150の還元デキストリンに炭素数10〜24
の飽和脂肪酸を糖単位当り1.2〜2.0導入してなる
高級脂肪酸デキストリンからなる乳化剤である。
%を含み、他の乳化剤を含まない乳化組成物である。
%を含み、他の乳化剤を含まない化粧料である。
用いる高級脂肪酸デキストリンは、デキストリンまたは
還元デキストリンと高級脂肪酸とのエステルである。
の平均糖重合度は、5〜150のものである。平均糖重
合度が5未満では次第に低分子界面活性剤としての特性
が強まる傾向にあり、また、平均糖重合度が150以上
では、高分子特性が増大し、乳化性が乏しくなり、好ま
しくない。
4の直鎖状の飽和脂肪酸である。その代表的な脂肪酸と
しては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸などを
挙げることができる。
は2種以上の脂肪酸の置換度は、糖単位当り1.2〜
2.0である。この領域内の置換度を有する高級脂肪酸
デキストリンは、油性系溶剤に対して100℃以下で容
易に溶解するため、高温処理が困難な化粧料等に広く適
用可能である上、製造設備上も有利である。
剤並びに油脂類としては、化粧料や医薬品に使用される
各種油脂類、例えば、動、植物油脂類、流動パラフィ
ン、脂肪酸類、エステル油類、高級アルコール類、シリ
コーン油類などが挙げられる。
物理特性に関する代表的な例として、油液(流動パラフ
ィン)中におけるパルミチン酸デキストリン(平均糖重
合度20)の2%濃度のB型粘度と置換度との関係につ
いて図1に示す。図1より明らかな如く、パルミチン酸
デキストリンのパルミチン酸の置換度と油液粘度の関係
は、置換度1.4付近に最低粘度値を有する粘度特性を
示した。
面活性剤などの乳化剤を併用することなく、安定なエマ
ルジョンを得ることができる。この事実を後記するパル
ミチン酸デキストリンの製法例により合成した置換度の
異なった0.8、1.0、1.2、1.4、1.5、
1.7、2.0、2.1および2.2の試料9点を用い
て行なった実験結果によって示せば次の通りである。各
試料の0.8%濃度において、以下の処方により乳化組
成物(W/O型クリーム)を作製してB型粘度を測定し
た。各置換度と粘度の関係を第2図に、および、粘度値
と該クリームの抱水性ならびに乳化安定性の試験例を第
1表に該試験例の結果を示す。
ームの乳化安定性は、その系からの水の分離および油の
遊離状態から評価したものである。図2および表1より
明らかな如く、本発明で規定する置換度1.2〜2.0
の範囲では界面活性剤などの乳化剤を併用しなくても、
乳化組成物であるクリームは、抱水性および安定性とも
にほぼ満足すべきものを得ることができる。しかし、置
換度が1.2未満ではクリームの抱水性は高いものの、
安定性が低下する。これはパルミチン酸デキストリンの
置換度が低下するに従って、該パルミチン酸デキストリ
ンの水に対する親和性が向上し、油に対する溶解性に劣
ってくるためであり、一方、置換度が2.0以上では油
に対する溶解性は向上するものの水に対する親和性に劣
るため、いずれの場合も満足できる乳化組成物を得るこ
とができない。
皮膚刺激性などの安全性の面で好ましくない。また、炭
素数が24を越すと脂肪酸そのものが特殊な存在とな
り、経済性のみならず脂肪酸のアルキル鎖が大きくな
り、デキストリンに対する導入反応にとっても好ましく
ない。
調製方法は、特に限定されるもにではなく、例えば前出
の特公昭55−4707号公報によって、以下の通りに
調製できる。
ルミチン酸クロライド577g、平均重合度20のデキ
ストリン167.3g、ピリジン400g、希釈剤とし
てヂメチルフォルミアミド500gを90℃で5時間反
応後、生成物を3Lのメタノール中に投入し、撹拌後に
固形物の洗浄操作を2度繰り返し、乾燥してエステル置
換度1.5の生成物を得る。
化組成物の調製例は以下のとおりである。 ≪乳化組成物の調製例≫上記製法例で得たパルミチン酸
デキストリン3重量部に、流動パラフィン37重量部を
加えて、90℃下に加熱撹拌しながら溶解させる。これ
を撹拌を継続しながら60℃まで冷却し、水60重量部
をゆっくりと加えて乳化を行う。次に徐々に冷却しなが
ら撹拌をゆるやかとし、30℃にて終了し、W/Oクリ
ームを得る。このクリームの油相成分や水相成分を、各
種の油成分や保湿剤等と置き換えたり、混合したりする
ことにより、従来にない各種の新規なクリームを得るこ
とが可能である。
肪酸デキストリンに結合する脂肪酸が10〜24の炭素
数に特定された直鎖状の高級脂肪酸であり、且つ、該脂
肪酸の置換度がデキストリンの糖単位当り1.2〜2.
0であることに起因している。即ち、平均重合度5〜1
50の、親水性であるデキストリンまたは還元デキスト
リンに結合した前記飽和脂肪酸との親・疎水のバランス
によるものである。このバランスが優れていることによ
り、油性液・水性液を相互に乳化せしめるのである。
明する。 実施例1 前記パルミチン酸デキストリンの製法例で得た置換度
1.5のパルミチン酸デキストリンを用いて下記の処方
によりエモリエントクリームを調整した。 <エモリエントクリーム> (A成分) 重量部(%) パルミチン酸デキストリン 4 ベヘニルアルコール 2 ステアリン酸 2 イソプロピルパルミテート 8 スクワラン 8 オクチールドデカノール 8 吸着型ラノリン 2 (B成分) 濃グリセリン 4 ブチレングリコール 4 水 58 上記A成分を80℃に加熱溶解する。これを60℃で撹
拌しながらB成分を除々に加えてW/O型クリームを得
た。このクリームは界面活性剤を含有せず、使用感に優
れた、安定なエモリエントクリームである。
トリンの製法例に準じ、平均重合度30のデキストリン
と平均重合度110の分岐デキストリン1:1の混合デ
キストリンを基剤として、パルミチン酸クロライドを反
応させ、置換度1.4のパルミチン酸デキストリンを得
た。このパルミチン酸デキストリンを用いて下記の処方
に基づき、実施例1と同様の乳化方法によってW/O型
ファンデーションを調整した。 (A成分) 重量部(%) パルミチン酸デキストリン(混合デキストリン) 3 ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(エステイ モールN−01:商品名、日清製油) 10 スクワラン 10 防腐剤、香料 適量 シリコン処理酸化チタン + 着色料 25 (B成分) 1,3ブチレングリコール 5 濃グリセリン 3 乳酸ソーダ 1 水 44 このW/O型ファンデーションは、界面活性剤を含有せ
ず、使用感のさっぱりした安定性のよいものであった。
キストリンの製法例に準じ、デキストリン(オリゴ糖平
均重合度8)を基剤としてミリスチン酸クロライドを置
換度1.6となるように反応させ、ミリスチン酸デキス
トリンを得た。このミリスチン酸デキストリンを用いて
下記の処方に基づき、実施例1と同様の乳化方法によっ
てW/O型クレンジングクリームを調製した。 (A成分) 重量部(%) ミリスチン酸デキストリン 8 流動パラフィン 40 イソノニルイソノナン(サラコス99:商品名、 日清製油製) 15 防腐剤、酸化防止剤 適量 (B成分) 1,3ブチレングリコール 10 グリセリン 10 水 17 このW/O型クレンジングクリームは界面活性剤を含有
していない。
パルミチン酸デキストリンの製法例に準じ、平均糖重合
度30のデキストリンにパルミチン酸クロライドを置換
度1.5になるよう反応させ、パルミチン酸デキストリ
ンを得た。これを使用して下記の処方に基づき、実施例
1と同様の乳化方法によって水を使用しないW/O型ク
レンジングクリームを調製した。 (A成分) 重量部(%) パルミチン酸デキストリン 4 流動パラフィン 25 フェニルメチルシリコンオイル 30 (B成分) ポリエチレングリコール 20 1,3ブチレングリコール 21 このW/O型クレンジングクリームは、透明性があり、
界面活性剤を含有していない。この処方は他の新規なク
リームの基本処方として応用可能である。
製法例に準じ、分岐デキストリン(平均重合度110)
を基剤としてパルミチン酸とステアリン酸の等モル混合
物を反応させ、脂肪酸の総置換度1.8の混合脂肪酸デ
キストリンを得た。 これを使用して下記の処方に基づ
き、実施例1と同様の乳化方法にによってW/O型コー
ルドクリームを調製した。 (A成分) 重量部(%) 混合脂肪酸デキストリン 4 マイクロクリスタリンワックス 8 ワセリン 5 還元ラノリン 5 スクワラン 23 防腐剤、酸化防止剤、香料 適量 (B成分) グリセリン 10 水 45 このW/O型のコールドクリームは界面活性剤を含有せ
ず、さっぱりとした、伸びのある、安定性のよいもので
あった。
製法例に準じ、デキストリン(オリゴ糖平均重合度8)
を基剤としてパルミチン酸を反応させて置換度1.2の
パルミチン酸デキストリンを得た。これを使用して下記
の処方によりO/W型美容乳液を調製した。 (A成分) 重量部(%) パルミチン酸デキストリン 3 流動パラフィン 15 スクワラン 16 ステアリン酸 5 セタノール 1 ラノリン誘導体 5 防腐剤、酸化防止剤、香料 適量 (B成分) グリセリン 10 水 45 A成分を80℃に加熱溶解させ、予め60℃に保ったB
成分をホモミキサーで撹拌しながら、60℃のA成分を
添加して乳化を行う。均一乳化させた後、冷却下、撹拌
を次第に緩やかとししながら30℃まで冷却してO/W
型の美容乳液を調製した。
〜150であるデキストリンまたは平均糖重合度5〜1
50の還元デキストリンに、炭素数10〜24の飽和脂
肪酸を糖単位当り1.2〜2.0導入した高級脂肪酸デ
キストリンであることに起因して、系中に0.5〜15
%含有させることによって、従来の界面活性剤などの乳
化剤と同等の乳化機能を発揮するから、他の乳化剤を併
用することなく安定な乳化物が調整できる。
ンと脂肪酸との結合物であるため、皮膚刺激性がなく、
肌に馴染みがよく、安全で、環境にも優しい乳化組成物
を調整できる。
まることなく、医薬品や工業製品などへの広範な用途へ
の利用が可能である。
ストリン(平均糖重合度20)の置換度と2%濃度のB
型粘度との関係を示すグラフである。
糖重合度20)の置換度と、流動パラフィン中における
水の乳化組成物(W/O型クリーム)のB型粘度との関
係を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 平均糖重合度5〜150のデキストリン
または平均糖重合度5〜150の還元デキストリンに炭
素数10〜24の飽和脂肪酸を糖単位当り1.2〜2.
0導入してなる高級脂肪酸デキストリンからなる乳化
剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の乳化剤0.5〜15%を
含み、他の乳化剤を含まない乳化組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載の乳化剤0.5〜15%を
含み、他の乳化剤を含まない乳化化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11534095A JP3236926B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 高級脂肪酸デキストリンからなる乳化剤、これを含有する乳化組成物および化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP11534095A JP3236926B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 高級脂肪酸デキストリンからなる乳化剤、これを含有する乳化組成物および化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08283303A true JPH08283303A (ja) | 1996-10-29 |
| JP3236926B2 JP3236926B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=14660125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11534095A Expired - Lifetime JP3236926B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 高級脂肪酸デキストリンからなる乳化剤、これを含有する乳化組成物および化粧料 |
Country Status (1)
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