JPH0828465A - スクロール形圧縮機 - Google Patents

スクロール形圧縮機

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Publication number
JPH0828465A
JPH0828465A JP16244194A JP16244194A JPH0828465A JP H0828465 A JPH0828465 A JP H0828465A JP 16244194 A JP16244194 A JP 16244194A JP 16244194 A JP16244194 A JP 16244194A JP H0828465 A JPH0828465 A JP H0828465A
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JP
Japan
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pressure chamber
oil
passage
capillary tube
high pressure
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16244194A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Yoshii
利彰 吉井
Takekazu Obitani
武和 帯谷
Shiyuuichi Shiromura
周一 城村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
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Publication of JPH0828465A publication Critical patent/JPH0828465A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高圧室から低圧室への戻り油の吸入ガスへの混
入を防止できながら、高圧室から低圧室へのガスの逆流
の増大も防止でき、油戻し通路の剛性を高めて組み付け
性を向上でき、該油戻し通路の形成位置の自由度を大き
くする。 【構成】ケーシング1に圧縮要素CFを内装し、この圧
縮要素CFの一側方に、該圧縮要素CFの吐出口22及
び外部吐出管13が開口する高圧室41を、他方側に、
吸入管14が開口する低圧室42を形成する。高圧室4
1と低圧室42との間に、高圧室41に溜る油を低圧室
42に回収する油戻し通路6を設ける。油戻し通路6
を、高圧室41に開口する小径通路71と、低圧室42
に開口し、小径通路71より径大な大径通路72とを連
続状に形成した長尺なガイドパイプ7により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧室と低圧室とを有
するスクロール形圧縮機において、前記高圧室から低圧
室に油を戻すための油戻し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール形圧縮機は、例え
ば、実開平2−31392号公報にも載されているよう
に、ケーシングに第1スクロール及び第2スクロールを
もつ圧縮要素を内装し、この圧縮要素の一側方に、該圧
縮要素の吐出口及び外部吐出管が開口する高圧室を、他
方側に、吸入管が開口し、モータを配設する低圧室を形
成した低圧ドーム型のスクロール形圧縮機が知られてい
る。
【0003】このようにケーシング内に高圧室が区画形
成される低圧ドーム型のスクロール形圧縮機は、図6に
示すように、ケーシングA内上方に、第1スクロールB
と第2スクロールCとからなる圧縮要素CFを、下方に
モータMを配設して、前記圧縮要素CFとモータMとの
間に吸入管Dを開口させて、前記ケーシングA内に、前
記吸入管Dから吸入ガスを流入させることにより、該ケ
ーシングA内における前記圧縮要素CFの下部側に低圧
室Eを形成している。
【0004】また、前記圧縮要素CFの第1スクロール
Bは、前記ケーシングAに架構Fを介して固定され、前
記第2スクロールCは、前記モータMから延びる駆動軸
Gに連動して、自転防止機構Hにより前記第1スクロー
ルBに対し公転駆動するようにしている。
【0005】さらに、前記第1スクロールBの鏡板B1
によって前記ケーシングA内における前記圧縮要素CF
の反モータ側に、該圧縮要素CFの吐出口Kが開口し、
かつ、外部吐出管Lが開口する高圧室Nを前記低圧室E
と区画して形成している。
【0006】そして、前記高圧室Nに吐出されたガスに
は、通常、油が混入しており、この油は、前記高圧室N
においてガスと分離され、この分離により前記高圧室N
に溜った油を前記低圧室Eの底部油溜め(図示せず)に
戻すために、前記ケーシングA内には、前記高圧室Nと
前記低圧室Eとを連通する油戻し用キャピラリーチュー
ブPを配設している。
【0007】このキャピラリーチューブPは、前記高圧
室Nと低圧室Eとを区画するための前記第1スクロール
Bの鏡板B1外周部と、前記架構Fとに貫通形成される
チューブガイド穴Qに挿入され、前記キャピラリーチュ
ーブPの高圧室側端部をブッシュRを介して前記第1ス
クロールBの鏡板B1に固定し、低圧側端部を前記チュ
ーブガイド穴Q内に開口させるようにしており、前記高
圧室Nから前記低圧室Eに油が回収される際、前記高圧
室Nの高圧ガスが前記低圧室Eに大量に逆流するのを防
止するため、チューブの管径を極めて細い径となしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記キ
ャピラリーチューブPは、前記チューブガイド穴Q内で
開口しているため、前記キャピラリーチューブPから流
出する油は、架構Fの下面において開口するチューブガ
イド穴Qから前記低圧室Eに戻されることなるのであ
る。
【0009】従って、前記チューブガイド穴Qの前記低
圧室Nへの開口部が、前記吸入管Dの開口部近くで、か
つ、前記圧縮要素CFの吸い込み口近くに位置すること
になり、前記キャピラリーチューブPから油溜に戻され
る油が、前記吸入管Dから流入する吸入ガスに再度混入
して、前記圧縮要素CF内に吸入され、油の回収が十分
に行えず依然として油上がりの問題が生じていた。
【0010】そこで、例えば、特開平4−124486
号公報に記載されているように、前記キャピラリーチュ
ーブPの長さを長くして、その低圧室側開口部の位置を
前記圧縮要素CFの吸い込み口及び前記吸入管Dの開口
部より離れた位置に開口させるようにしたものが提案さ
れている。
【0011】このキャピラリーチューブPは、図7に示
すように、第1スクロールB及び架構Fに貫通形成する
チューブガイド穴Q内に挿通させ、その一端を、前記第
1スクロールBの上方に位置し、前記ケーシングA内を
前記高圧室Nと低圧室Eとに区画形成するための仕切体
Sを貫通させて前記高圧室Nに開口させ、他端を前記低
圧室EにおけるモータMのステータM1におけるコアカ
ット部M2近くで開口させるようにしている。
【0012】しかしながら、前記キャピラリーチューブ
Pは、その長さを長くしているため、前記圧縮要素CF
への油の吸い込みは、防止することができるが、チュー
ブ内径を従来と同様の大きさにすると、長さが長くなっ
ただけ通路抵抗が増大して、油戻りが悪くなるのであ
り、また、反対に通路抵抗を低くするため、従来と同様
の油戻し量を確保できるようにチューブ径を大きくする
と、油の戻り量は、同じでも、従来にくらべ、前記高圧
室Nから低圧室Eに逆流する高圧ガスの戻り量が多くな
る問題があった。
【0013】即ち、図5のキャピラリーチューブの長さ
と、油の流量及びガスの漏れ量との関係を示すグラフに
おいて、油の戻り量(チューブの油の流量)を実線で示
すと、従来使用していたキャピラリーチューブPのチュ
ーブ内径(a)を例えば0.7mmとすると、1000cc
/minの油戻り量を確保するため、そのチューブ長さを2
0mmとしているのであるが、前記キャピラリーチューブ
Pの長さを例えば55mmぐらいまで長くするときは、従
来と同じ油戻り量を確保するためには、そのチューブ内
径(b)を0.8mmまで大きくする必要がある。
【0014】このとき、図5のグラフにおいて、前記高
圧室Nから低圧室Eへのガスの流量(チューブのガスの
もれ量)を点線で示すと、従来のチューブ内径(a)で
は、ガスの流量が10kg/hであるのに対し、チューブ長
さを長くしたときのチューブ内径(b)では、ガス流量
が12kg/hとなり、油の戻り量は、同じでも、従来にく
らべ、前記高圧室Nから低圧室Eに逆流する高圧ガスの
戻り量が多くなるのである。
【0015】さらに、前記キャピラリーチューブPは、
径が非常に小さく、銅管から形成しているために、その
剛性が低く、曲がり易いので、長く形成すればするほ
ど、前記チューブガイド穴Q等への組み付け性が悪い問
題があった。
【0016】さらに、前記キャピラリーチューブPの剛
性が低いことから、前記吸入管Dから流入するガス流に
よって変形するのを防止するため、キャピラリーチュー
ブPを保護するために、前記チューブガイド穴Qを形成
する必要があり、該ガイド穴Qで保護されない部分は、
ガス流により変形する恐れがあるし、前記チューブガイ
ド穴Qは、前記第1スクロールB及び架構Fに形成する
場合、その位置が限定されるために、前記キャピラリー
チューブPの位置が限定され自由度がなく、スクロール
形圧縮機を横型に使用する場合、底部油溜との位置関係
から適用しにくい問題があった。
【0017】本発明は、上記問題に鑑みて成したもの
で、その目的は、高圧室から低圧室への戻り油の吸入ガ
スへの混入を防止できながら、高圧室から低圧室へのガ
スの逆流の増大も防止でき、かつ、油戻し通路の剛性を
高めて組み付け性を向上でき、該油戻し通路の形成位置
の自由度を大きくできるスクロール形圧縮機を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、ケーシング1に第1及び第
2スクロール2,3をもつ圧縮要素CFを内装し、この
圧縮要素CFの一側方に、該圧縮要素CFの吐出口22
及び外部吐出管13が開口する高圧室41を、他方側
に、吸入管14が開口する低圧室42を形成し、前記高
圧室41と低圧室42との間に、前記高圧室41に溜る
油を前記低圧室42に回収する油戻し通路6を設けたス
クロール形圧縮機において、前記高圧室41に開口する
小径通路71と、前記低圧室42に開口し、前記小径通
路71より径大な大径通路72とを連続状に形成した長
尺なガイドパイプ7により油戻し通路6を形成したので
ある。
【0019】請求項2記載の発明は、前記ガイドパイプ
7における小径通路71にキャピラリーチューブPを挿
嵌して、この小径通路71で前記キャピラリーチューブ
Pの一端側を保持すると共に、該キャピラリーチューブ
Pの他端を大径通路72内に開口させたのである。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明では、前記小径通路71に
より、前記高圧室41から低圧室42への油の戻り量を
従来と同量にでき、しかも、高圧ガス冷媒の逆流も最小
限に抑えられながら、前記大径通路72により前記吸入
管14からの吸入ガスと共に戻り油が前記圧縮要素CF
へ吸い込まれるのを防止することができるので、キャピ
ラリーチューブを用いることなく前記高圧室41から前
記油溜への油戻しを確実に行えるのである。
【0021】さらに、前記油戻し通路6を、従来のよう
な外径の小径なキャピラリーチューブに比べ、外径の大
きい前記ガイドパイプ7から形成しているので、その剛
性を高くでき、その結果、前記ガイドパイプ7を挿通す
るために形成するガイド穴への組み付け時の変形を防止
できるので、組み付け性が向上できるのである。
【0022】また、前記ガイドパイプ7は、剛性が高い
ことから、該ガイドパイプ7をガス流から保護するため
の長いガイド穴に必ずしも挿通させる必要はなく、前記
ガイドパイプ7の高圧室側端部を支持するだけにして、
他の部分は、前記低圧室42内に露出させることができ
るので、前記油戻し通路6の形成位置が限定されること
がなくなり、その結果、前記油戻し通路6の形成位置の
自由度が広がり、スクロール形圧縮機を横型に使用する
場合、油溜に合わせた形成が可能となり、適用し易くな
るのである。
【0023】請求項2記載の発明では、前記キャピラリ
ーチューブPにより、前記高圧室41から低圧室42へ
の油の戻り量を従来と同量にでき、しかも、高圧ガス冷
媒の逆流も最小限に抑えられながら、前記ガイドパイプ
7により前記吸入管14からの吸入ガスと共に戻り油が
前記圧縮要素CFへ吸い込まれるのを防止することがで
きるので、長さの短いキャピラリーチューブPを用いな
がら前記高圧室41から油溜への油戻しを確実に行える
のである。
【0024】さらに、前記キャピラリーチューブPを前
記ガイドパイプ7によって保持し、該ガイドパイプ7に
より全体を保護することができるので、その結果、キャ
ピラリーチューブPを有しながら、剛性の高い前記ガイ
ドパイプ7をガイド穴等に組み付けるだけで組み付け作
業を行えることから、組み付け時のキャピラリーチュー
ブPの変形を防止でき、組み付け性を向上できるのであ
る。
【0025】また、前記ガイドパイプ7は、前記小径通
路71を前記キャピラリーチューブPを保持するだけの
短い長さでよいので、前記小径通路71は、その長さが
短くなるだけ加工が容易になり、前記ガイドパイプ7の
加工を容易に行えるのである。
【0026】また、前記キャピラリーチューブPを前記
高圧室41側において、前記ガイドパイプ7から突出さ
せられるので、特に縦型のスクロール形圧縮機に適用す
る場合には、前記キャピラリーチューブPの突出高さだ
け油等に混入するゴミを溜められるので、前記キャピラ
リーチューブPへのゴミの浸入を防止することができ、
キャピラリーチューブPの詰まりを防止できるのであ
る。
【0027】
【実施例】本発明の第1実施例について図1及び図2に
基づいて説明する。第1実施例のスクロール形圧縮機
は、底部に油溜10を備える密閉ケーシング1の内部上
方に圧縮要素CFを、ケーシング1の内部下方にモータ
Mを内装しており、前記圧縮要素CFは、固定スクロー
ルとなる第1スクロール2と、可動スクロールとなる第
2スクロール3とから成り、これらスクロール2,3を
架構11を介して上下対向状に配設すると共に、前記第
2スクロール3を前記モータMの駆動軸12に連動させ
る一方、前記ケーシング1の内部で前記第1スクロール
2の上部側に、仕切体5を配設して、該仕切体5によ
り、この仕切体5の上部側に前記第1スクロール2に形
成する吐出口22が開口し、かつ、吐出冷媒をケーシン
グ外部に吐出する外部吐出管13を開口させる高圧室4
1を形成すると共に、前記仕切体5の下部側に、吸入管
14が開口し、前記モータMを配設する低圧室42を区
画形成したのである。
【0028】従って、前記モータMの駆動に伴う前記駆
動軸12の回転により前記第2スクロール3が前記第1
スクロール2に対して公転駆動し、この公転駆動で前記
吸入管14から前記低圧室42内に吸入された低圧ガス
が前記各スクロール2,3の渦巻体21,31で形成さ
れる圧縮室内に吸入され、この吸入されたガスが圧縮さ
れて、この圧縮ガスが前記吐出口22から前記高圧室4
1に吐出され、前記外部吐出管13からケーシング1外
部に吐出されるのである。
【0029】また、前記高圧室41と低圧室42との間
に、前記高圧室41に溜る油を前記低圧室42に回収す
る油戻し通路6を設けており、前記高圧室41で分離し
た油を前記低圧室42の底部に形成する油溜10に回収
し、前記駆動軸12の下端部に設ける油ポンプ15によ
り、前記駆動軸12内に形成する給油通路16に油を汲
み上げて、各摺動部に給油するようにしている。
【0030】しかして、第1実施例では、以上のスクロ
ール形圧縮機において、前記油戻し通路6を、前記高圧
室41に開口する小径通路71と、前記低圧室42に開
口し、前記小径通路71より径大な大径通路72とを連
続状に形成した長尺なガイドパイプ7により形成するの
である。
【0031】具体的には、前記油戻し通路6は、図1に
示すように、一端に外径の大きい鍔部73を有する長尺
なガイドパイプ7から成り、該ガイドパイプ7は、前記
鍔部形成側に、前記高圧室41に開口する小径通路71
を形成し、反鍔部形成側に、前記低圧室42に開口し、
前記小径通路71より径大な大径通路72を連続状に形
成するのである。
【0032】前記小径通路71は、前記高圧室41に溜
る油を、前記低圧室42に所定量回収でき、かつ、前記
高圧室41から低圧室42への高圧ガス冷媒の逆流をで
きるだけ少なくできる内径と長さとを有するようしてお
り、前記大径通路72は、前記小径通路71から流出す
る油を通路抵抗少なく前記油溜10に回収するため、前
記小径通路71より内径を大きくし、かつ、前記モータ
MのステータM1に形成するコイルエンドM3近くまで
延びる長さとしている。
【0033】さらに、前記ガイドパイプ7を、前記仕切
体5の外周部、及び、前記第1スクロール2の鏡板23
外周部に形成する肉盛り部24と、前記架構11外周部
において軸方向に貫通形成するガイド穴8を挿通させ、
前記仕切体5におけるガイド穴8に径大な段部81を形
成して、該段部81に前記ガイドパイプ7の鍔部73を
圧入支持させるようにしている。
【0034】以上のように、第1実施例では、前記高圧
室41に開口する小径通路71と、前記低圧室42に開
口し、前記小径通路71より径大な大径通路72とを連
続状に形成した長尺なガイドパイプ7により油戻し通路
6を形成したから、前記小径通路71により、前記高圧
室41から低圧室42への油の戻り量を従来と同量にで
き、しかも、高圧ガス冷媒の逆流も最小限に抑えられな
がら、前記大径通路72により前記吸入管14からの吸
入ガスと共に戻り油が前記圧縮要素CFへ吸い込まれる
のを防止することができるので、前記高圧室41から前
記油溜10への油戻しを確実に行えるのである。
【0035】さらに、前記油戻し通路6を、従来のよう
な外径の小径なキャピラリーチューブに比べ、外径の大
きい前記ガイドパイプ7から形成しているので、その剛
性を高くでき、その結果、前記ガイド穴8への組み付け
時の変形を防止できるので、組み付け性が向上できるの
である。
【0036】また、第1実施例では、前記ガイドパイプ
7を前記ガイド穴8に挿通するようにしたが、前記ガイ
ドパイプ7は、剛性が高いことから、該ガイドパイプ7
をガス流から保護するための前記ガイド穴8に必ずしも
挿通させる必要はなく、前記ガイドパイプ7の高圧室側
端部を前記仕切体5に形成するガイド穴8で支持するだ
けにして、他の部分は、前記低圧室42内に露出させる
ようにしてもよい。
【0037】つまり、前記油戻し通路6が、前記第1ス
クロール2の鏡板23及び架構11の外周面と前記ケー
シング1の内周面との間に形成される空間部に形成可能
となり、前記油戻し通路6の形成位置が限定されること
なく、形成位置の自由度が広がり、スクロール形圧縮機
を横型に使用する場合、油溜に合わせた形成が可能とな
り、適用し易くなるのである。
【0038】次に、第2実施例について図3及び図4に
基づいて説明する。第2実施例は、横型のスクロール形
圧縮機を示しており、横長ケーシング1の長手方向一側
に圧縮要素CFを、他側にモータMを配設している。基
本的な構造は、第1実施例と同様で、前記圧縮要素CF
は、固定スクロールとなる第1スクロール2と、可動ス
クロールとなる第2スクロール3とから成り、これらス
クロール2,3を架構11を介して対向状に配設すると
共に、前記第2スクロール3を前記モータMの駆動軸1
2に連動させる一方、前記ケーシング1の内部で前記第
1スクロール2の反モータ側に、仕切体5を配設して、
該仕切体5により、この仕切体5の反圧縮要素側に前記
第1スクロール2に形成する吐出口22が開口し、か
つ、吐出冷媒をケーシング外部に吐出する外部吐出管1
3を開口させる高圧室41を形成すると共に、前記仕切
体5の圧縮要素側に、吸入管14が開口し、前記モータ
Mを配設する低圧室42を区画形成したのである。
【0039】また、前記高圧室41と低圧室42との間
に、前記高圧室41に溜る油を前記低圧室42に回収す
る油戻し通路6を設けており、前記高圧室41で分離し
た油を前記低圧室42の底部に形成する油溜10に回収
し、前記駆動軸12の反圧縮要素側端部に設ける油ポン
プ(図示せず)により、前記駆動軸12内に形成する給
油通路16に油を汲み上げて、各摺動部に給油するよう
にしている。
【0040】しかして、第2実施例では、以上のスクロ
ール形圧縮機において、前記油戻し通路6を、前記高圧
室41に開口する小径通路71と、前記低圧室42に開
口し、前記小径通路71より径大な大径通路72とを連
続状に形成した長尺なガイドパイプ7により形成するの
であって、さらに、該ガイドパイプ7における小径通路
71にキャピラリーチューブPを挿嵌して、この小径通
路71で前記キャピラリーチューブPの一端側を保持す
ると共に、該キャピラリーチューブPの他端を大径通路
72内に開口させたのである。
【0041】具体的には、図3に示すように、前記油戻
し通路6は、一端に外径の大きい鍔部73を有する長尺
なガイドパイプ7とキャピラリーチューブPとから成
り、該ガイドパイプ7は、前記鍔部形成側で、前記高圧
室41に開口する小径通路71と、反鍔部形成側で、前
記低圧室42に開口し、前記小径通路71より径大な大
径通路72とからなり、前記小径通路71は、前記キャ
ピラリーチューブPを挿嵌して保持できる径を有し、か
つ、その長さを前記キャピラリーチューブPより短く、
該キャピラリーチューブPの一端側を保持するだけの長
さを有するように形成すると共に、前記大径通路72
は、前記小径通路71より内径を大きくし、その長さを
該小径通路71の端部から、前記架構11外周面におけ
るモータ側端部近くまで延びる長さとして、前記キャピ
ラリーチューブPから戻る油を通路抵抗少なく流出させ
るようにしている。
【0042】前記キャピラリーチューブPは、前記高圧
室41に溜る油を、前記低圧室42に所定量回収でき、
かつ、前記高圧室41から低圧室42への高圧ガス冷媒
の逆流をできるだけ少なくできる内径と長さとを有する
ように、つまり、従来のキャピラリーチューブと同様の
ものを使用しており、前記キャピラリーチューブPは、
その一端を前記ガイドパイプ7の鍔部73端面から突出
させた状態で該一端側を前記小径通路71で保持すると
共に、他端側を前記大径通路72内に開口させるように
成すのである。
【0043】さらに、前記ガイドパイプ7を、前記仕切
体5の外周部に貫通形成するガイド穴8に挿通させ、該
ガイド穴8に径大な段部81を形成して、該段部81で
前記鍔部73を受け止め、かつ、前記ガイド穴8に前記
ガイドパイプ7を圧入支持させて、前記ガイドパイプ7
を前記第1スクロール2及び前記架構11の外周面と前
記ケーシング1との間に形成する空間部に挿通させるよ
うにしている。
【0044】また、前記架構11には、前記駆動軸12
の偏心軸部17が内装されるクランク室11aに一端が
開口し、他端が前記架構11の外周面で前記ガイド穴8
に対し周方向に同位置となるように開口する油通路11
bを形成しており、該油通路11bの前記ケーシング1
内への開口部に、T字状の接続管91の突出部側を接続
して、この接続管91の直線部における仕切体側開口部
に前記ガイドパイプ7を接続して、前記接続管91を前
記架構11とモータMとの間の低圧室42に開口させる
ようにしている。さらに、この接続管91の前記低圧室
42への開口部92を覆い、該開口部92から流出する
油を前記モータMのステータM1外周面に形成するコア
カット部M2に導くガイド体93を前記ケーシング1の
内周面に取付けて、前記ガイドパイプ7を流れる油を前
記接続管91及びガイド体93を介して前記コアカット
部M2に流すようにして、戻り油の吸入ガスとの混入を
防止するようにしている。
【0045】以上のように、第2実施例では、前記高圧
室41に開口する小径通路71と、前記低圧室42に開
口し、前記小径通路71より径大な大径通路72とを連
続状に形成した長尺なガイドパイプ7を形成し、該ガイ
ドパイプ7における小径通路71にキャピラリーチュー
ブPを挿嵌して、この小径通路71で前記キャピラリー
チューブPの一端側を保持すると共に、該キャピラリー
チューブPの他端を大径通路72内に開口させるように
して、前記ガイドパイプ7と前記キャピラリーチューブ
Pとにより前記油戻し通路6を形成したから、前記キャ
ピラリーチューブPにより、前記高圧室41から低圧室
42への油の戻り量を従来と同量にでき、しかも、高圧
ガス冷媒の逆流も最小限に抑えられながら、前記ガイド
パイプ7及び前記接続管91、前記ガイド体93により
前記吸入管14からの吸入ガスと共に戻り油が前記圧縮
要素CFへ吸い込まれるのを防止することができるの
で、前記高圧室41から油溜10への油戻しを確実に行
えるのである。
【0046】さらに、前記キャピラリーチューブPを前
記ガイドパイプ7によって保持し、該ガイドパイプ7に
より全体を保護することができるので、その結果、キャ
ピラリーチューブPを有しながら、剛性の高い前記ガイ
ドパイプ7を前記ガイド穴8へ組み付けるだけで組み付
け作業を行えることから、組み付け時のキャピラリーチ
ューブPの変形を防止でき、組み付け性を向上できるの
である。
【0047】また、前記ガイドパイプ7は、前記小径通
路71を前記キャピラリーチューブPを保持するだけの
短い長さとしているので、第1実施例に比べ前記小径通
路71の形成がそれだけ容易になり、前記ガイドパイプ
7の加工を容易に行えるのである。
【0048】また、前記キャピラリーチューブPを前記
高圧室41側において、前記ガイドパイプ7から突出さ
せているので、特に縦型のスクロール形圧縮機に適用す
る場合には、前記キャピラリーチューブPの突出高さだ
け油等に混入するゴミを前記ガイド穴8に溜められるの
で、前記キャピラリーチューブPへのゴミの浸入を防止
することができ、キャピラリーチューブPの詰まりを防
止できるのである。
【0049】また、第2実施例では、前記ガイドパイプ
7は剛性が高いことから、該ガイドパイプ7をガス流か
ら保護する必要はなく、前記第1スクロール2及び架構
11の外周面と前記ケーシング1の内周面との間に形成
する空間部に配設することができるのであって、斯くす
ることにより、前記ガイドパイプ7の配設位置が限定さ
れることなく、前記油戻し通路6の形成位置の自由度が
広がり、スクロール形圧縮機を横型に使用する場合、前
記油溜10に合わせた形成が可能となり、適用し易くな
るのである。
【0050】さらに、前記油戻し通路6を前記接続管9
1により前記クランク室11aから戻る油の油通路11
bと合流させ、前記ガイド体93により双方からの戻り
油を前記油溜10において、駆動軸12の回転による掻
き乱しの影響が少なく、吸入ガスへの混入の恐れも少な
い前記コアカット部M2において流出させられるので、
前記油溜10への油の回収をより確実に行うことができ
るのである。
【0051】尚、前記第2実施例では、前記クランク室
11aからの戻り油を前記油戻し通路6に合流させるよ
うにしたが、必ずしも合流させる必要はなく、前記大径
通路72を有する前記ガイドパイプ7を前記コアカット
部M2近くまで延長させるようにしてもよい。
【0052】さらに、第1及び第2実施例の各油戻し通
路6は縦型及び横型の双方のスクロール形圧縮機に適用
できる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記小径
通路71により、前記高圧室41から低圧室42への油
の戻り量を従来と同量にでき、しかも、高圧ガス冷媒の
逆流も最小限に抑えられながら、前記大径通路72によ
り前記吸入管14からの吸入ガスと共に戻り油が前記圧
縮要素CFへ吸い込まれるのを防止することができるの
で、径の小さいキャピラリーチューブを用いることなく
前記高圧室41から前記油溜への油戻しを確実に行える
のである。
【0054】さらに、前記油戻し通路6を、従来のよう
な外径の小径なキャピラリーチューブに比べ、外径の大
きい前記ガイドパイプ7から形成しているので、その剛
性を高くでき、その結果、前記ガイドパイプ7を挿通す
るために形成するガイド穴への組み付け時の変形を防止
できるので、組み付け性を向上できるのである。
【0055】また、前記ガイドパイプ7は、剛性が高い
ことから、該ガイドパイプ7をガス流から保護するため
の長いガイド穴に必ずしも挿通させる必要はなく、前記
ガイドパイプ7の高圧室側端部を支持するだけにして、
他の部分は、前記低圧室42内に露出させることができ
るので、前記油戻し通路6の形成位置が限定されること
がなくなり、その結果、前記油戻し通路6の形成位置の
自由度が広がり、スクロール形圧縮機を横型に使用する
場合、油溜に合わせた形成が可能となり、適用し易くな
るのである。
【0056】請求項2記載の発明によれば、前記キャピ
ラリーチューブPにより、前記高圧室41から低圧室4
2への油の戻り量を従来と同量にでき、しかも、高圧ガ
ス冷媒の逆流も最小限に抑えられながら、前記ガイドパ
イプ7により前記吸入管14からの吸入ガスと共に戻り
油が前記圧縮要素CFへ吸い込まれるのを防止すること
ができるので、長さの短いキャピラリーチューブPを使
用しながら前記高圧室41から油溜への油戻しを確実に
行えるのである。
【0057】さらに、前記キャピラリーチューブPを前
記ガイドパイプ7によって保持し、該ガイドパイプ7に
より全体を保護することができるので、その結果、キャ
ピラリーチューブPを有しながら、剛性の高い前記ガイ
ドパイプ7をガイド穴等に組み付けるだけで組み付け作
業を行えることから、組み付け時のキャピラリーチュー
ブPの変形を防止でき、組み付け性を向上できるのであ
る。
【0058】また、前記ガイドパイプ7は、前記小径通
路71を前記キャピラリーチューブPを保持するだけの
短い長さでよいので、前記小径通路71は、その長さが
短くなるだけ加工が容易になり、前記ガイドパイプ7の
加工を容易に行えるのである。
【0059】また、前記キャピラリーチューブPを前記
高圧室41側において、前記ガイドパイプ7から突出さ
せられるので、特に縦型のスクロール形圧縮機に適用す
る場合には、前記キャピラリーチューブPの突出高さだ
け油等に混入するゴミを溜められるので、前記キャピラ
リーチューブPへのゴミの浸入を防止することができ、
キャピラリーチューブPの詰まりを防止できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール形圧縮機の第1実施例を示
す要部拡大断面図。
【図2】同第1実施例の全体構造を示す縦断面図。
【図3】本発明のスクロール形圧縮機の第2実施例を示
す要部拡大断面図。
【図4】同第2実施例の全体構造を示す縦断面図。
【図5】キャピラリーチューブの長さと、油の流量及び
ガスの漏れ量との関係を示すグラフ。
【図6】従来のスクロール形圧縮機を示す切欠縦断面
図。
【図7】他の従来のスクロール形圧縮機を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 ケーシング 13 外部吐出管 14 吸入管 CF 圧縮要素 2 第1スクロール 22 吐出口 3 第2スクロール 41 高圧室 42 低圧室 6 油戻し通路 7 ガイドパイプ 71 小径通路 72 大径通路 P キャピラリーチューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(1)に第1及び第2スクロー
    ル(2)(3)をもつ圧縮要素(CF)を内装し、この
    圧縮要素(CF)の一側方に、該圧縮要素(CF)の吐
    出口(22)及び外部吐出管(13)が開口する高圧室
    (41)を、他方側に、吸入管(14)が開口する低圧
    室(42)を形成し、前記高圧室(41)と低圧室(4
    2)との間に、前記高圧室(41)に溜る油を前記低圧
    室(42)に回収する油戻し通路(6)を設けたスクロ
    ール形圧縮機において、前記高圧室(41)に開口する
    小径通路(71)と、前記低圧室(42)に開口し、前
    記小径通路(71)より径大な大径通路(72)とを連
    続状に形成した長尺なガイドパイプ(7)により油戻し
    通路(6)を形成していることを特徴とするスクロール
    形圧縮機。
  2. 【請求項2】ガイドパイプ(7)における小径通路(7
    1)にキャピラリーチューブ(P)を挿嵌して、この小
    径通路(71)で前記キャピラリーチューブ(P)の一
    端側を保持すると共に、該キャピラリーチューブ(P)
    の他端を大径通路(72)内に開口させている請求項1
    記載のスクロール形圧縮機。
JP16244194A 1994-07-14 1994-07-14 スクロール形圧縮機 Withdrawn JPH0828465A (ja)

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