JPH0828645A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JPH0828645A
JPH0828645A JP6160891A JP16089194A JPH0828645A JP H0828645 A JPH0828645 A JP H0828645A JP 6160891 A JP6160891 A JP 6160891A JP 16089194 A JP16089194 A JP 16089194A JP H0828645 A JPH0828645 A JP H0828645A
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JP
Japan
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control valve
ratio control
gear ratio
speed change
continuously variable
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Application number
JP6160891A
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English (en)
Inventor
Seiji Terauchi
政治 寺内
Hidenao Taketomi
秀直 武富
Seiji Ezaki
誠司 江崎
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の簡略化やコストダウン等を図る。 【構成】 無段変速機構(7,8)の変速比を前進走行
用の第1の変速比制御弁(Vf)と後進走行用の第2の
変速比制御弁(Vr)により制御するトロイダル型無段
変速機において、上記第1及び第2の変速比制御弁にそ
れぞれのL字型リンク(102f,102r)を介して
上記無段変速機構の変速位置をフィードバックするプリ
セスカム(100)を一体的に形成すると共にこのプリ
セスカムを上記無段変速機構(7)の所定の軸部材(6
1a)に設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロイダル型無段変速
機に係わり、特に前進用の第1の変速比制御弁と後進用
の第2の変速比制御弁とを備えたトロイダル型無段変速
機に関する。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機は、入力ディス
クと出力ディスクと該両ディスク間に介在されたパワー
ローラとを備え、パワーローラの傾転角度を変更するこ
とにより、入力ディスクに対する出力ディスクの回転比
つまり変速比が変更される。このパワーローラの傾転角
度を変更するため、油圧式の変速比調整手段が設けられ
る。そして、この変速比調整手段に対する油圧の給排制
御は、変速比制御弁によって行われている。ところで、
このようなトロイダル型無段変速機を車両に搭載する場
合には、特開平2−163562号公報に記載されてい
るように、前進用及び後進用の2つの変速比制御弁(コ
ントロールバルブ)を設ける必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載のト
ロイダル型無段変速機においては、前進用及び後進用の
2つの変速比制御弁として、第1コントールバルブ及び
第コントールバルブが設けられている。これらの第1及
び第2のコントロールバルブは、全く同一構成のものが
左右方向に逆に配置されたものである。しかしながら、
2つの全く同一構成の変速比制御弁(コントロールバル
ブ)を設けることは、装置の大型化、信頼性の低下、部
品点数の増大及びコスト増等を招き問題である。そこ
で、本発明は上記従来技術の問題点を解決するためにな
されたものであり、装置の簡略化やコストダウン等を図
ったトロイダル型無段変速機を提供することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を達成するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために本発明は、無段変速機構の変速比を前進走
行用の第1の変速比制御弁と後進走行用の第2の変速比
制御弁により制御するトロイダル型無段変速機におい
て、上記第1及び第2の変速比制御弁にそれぞれのL字
型リンクを介して上記無段変速機構の変速位置をフィー
ドバックするプリセスカムを一体的に形成すると共にこ
のプリセスカムを上記無段変速機構の所定の軸部材に設
けたことを特徴としている。このように構成された本発
明においては、プリセスカムにより各L字型リンクを介
して機械的な変速位置を前進走行用の第1の変速比制御
弁と後進走行用の第2の変速比制御弁にそれぞれフィー
ドバックしている。このプリセスカムを一体的に形成す
ると共にこのプリセスカムを上記無段変速機構の所定の
軸部材に設けるようにしたため、装置の簡素化やコスト
ダウン等を図ることができる。また、本発明において
は、上記L字型リンクを一体的に形成することが好まし
い。これにより、部品点数やコスト増を防止することが
できる。さらに、本発明においては、上記プリセスカム
は、第1及び第2の変速比制御弁のそれぞれのL字型リ
ンクに係合する面が円筒体を斜めに切り出した形状によ
り構成されていることが好ましい。
【0005】これにより、プリセスカムの加工が極めて
簡単になりコストダウンを図ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は、本発明に係わるトロイダル
型無段変速機を備えた車両の動力伝達系を示す全体図で
ある。この図1により、先ず、トロイダル型無段変速機
を備えた車両の動力伝達系を示す全体概要を説明する。
図1に示すように、自動車の変速装置TMには、第1〜
第4気筒#1〜#4を備えたエンジン1の出力トルク
を、トルコン2(トルクコンバータ2)と、プラネタリ
ギヤシステムからなる歯車減速機構3及び前後進切替機
構4とを介して変速機出力軸5に出力する第1の変速部
が設けられている。さらに、エンジン1の出力トルク
を、切替クラッチ6と、第1トロイダル型変速機構7及
び第2トロイダル型変速機構8を備えたトロイダル型無
段変速機Cとを介して変速機出力軸5に出力する第2の
変速部が設けられている。そして、切替クラッチ6がオ
フ状態にあるときには上記第1の変速部を介してトルク
が伝達され、オン状態にあるときには第2の変速部を介
してトルクが伝達されるようになっている。
【0007】第1の変速部は、トルコン2が強力なトル
ク増大機能を有するので、主として発進時、加速時等の
比較的大きな変速比(トルク比)を必要とする場合に用
いられ、第2の変速部は、主として高速走行時等の比較
的小さな変速比で運転が行われる場合に用いられる。以
下、変速装置TMの具体的な構造を説明する。まず、第
1の変速部について説明する。トルコン2は、実質的
に、ポンプインペラ12とタービンライナ13とステー
タ14とで構成されている。ポンプインペラ12は、ポ
ンプカバー15を介してエンジン出力軸11と連結さ
れ、エンジン出力軸11と一体回転するようになってい
る。さらに、ポンプインペラ12には、第1中空シャフ
ト16が同軸に連結され、この第1中空シャフト16の
後端部(図1では右端部)にオイルポンプ17が連結さ
れている。タービンライナ13はトルコン出力軸18
(タービンシャフト)に同軸に連結されている。また、
ステータ14はワンウェイクラッチ19を介して第2中
空シャフト21に連結されている。なお、第2中空シャ
フト21は変速機ケース22に固定されている。歯車減
速機構3は、実質的に、サンギヤ25と第1ピニオン2
6と後進用リングギヤ27と第2ピニオン28と前進用
リングギヤ29とキャリア30とで構成されている。サ
ンギヤ25にはトルコン出力軸18のトルクが入力され
るようになっている。また、第1、第2ピニオン26、
28はキャリア30によって回転自在に支持されてい
る。なお、キャリア30は、変速機ケース22に固定さ
れた第2中空シャフト21に固定されている。
【0008】そして、サンギヤ25と第1ピニオン26
の前部とが噛み合い、さらに、第1ピニオン26と後進
用リングギヤ27とが噛み合い、これらは逆転減速機能
を有するプラネタリギヤシステムをなしている。このプ
ラネタリギヤシステムでは、サンギヤ25に入力される
トルクより大きい逆回転方向のトルクが後進用リングギ
ヤ27から出力されるようになっている。また、サンギ
ヤ25と噛み合っている第1ピニオン26の後部と第2
ピニオン28とが噛み合い、さらに第2ピニオン28と
前進用リングギヤ29とが噛み合い、これらは正転減速
機能を有するプラネタリギヤシステムをなしている。こ
のプラネタリギヤシステムでは、サンギヤ25に入力さ
れるトルクより大きい順回転方向のトルクが前進用リン
グギヤ29から出力されるようになっている。前後進切
替機構4は、実質的に、リバースクラッチ31とクラッ
チケース32とフォワードクラッチ33とワンウェイク
ラッチ34とで構成されている。そして、クラッチケー
ス32は、後で説明する第1トロイダル型変速機構7の
出力ディスク44fを介して、変速機出力軸5に連結さ
れている。ここで、リバースクラッチ31が締結された
ときには(フォワードクラッチ33は切断)、後進用リ
ングギヤ27とクラッチケース32とが接続され、後進
用リングギヤ27のトルクが変速機出力軸5に伝達され
る。他方、フォワードクラッチ33が締結されたときに
は(リバースクラッチ31は切断)、前進用リングギヤ
29のトルクが変速機出力軸5に伝達される。なお、ワ
ンウェイクラッチ34は、変速機出力軸5の回転数が前
進用リングギヤ29の回転数より大きいときには空転し
て、前進用リングギヤ29が変速機出力軸5によって逆
駆動されるのを防止するために設けられている。
【0009】次に、第2の変速部について説明する。第
2の変速部は、実質的に、該第2の変速部へのトルクの
入力を継・断する切替スイッチ6と、第1,第2トロイ
ダル型変速機構7,8を備えたトロイダル型無段変速機
Cと、切替クラッチ6からトロイダル型無段変速機Cへ
トルク伝達する歯車機構35とで構成されている。ここ
で、歯車機構35は、切替クラッチ6が締結されている
ときには、第1中空シャフト16のトルクすなわちエン
ジン出力軸11のトルクを、順次噛み合っている、ドラ
イブギヤ37とアイドルギヤ38とドリブンギヤ39と
を介してバイパスシャフト40に伝達し、さらにバイパ
スシャフト40のトルクを、互いに噛み合っている駆動
ギヤ41と被駆動ギヤ42とを介してトロイダル型無段
変速機Cに伝達するようになっている。トロイダル型無
段変速機Cは、変速機出力軸5を取り囲むようにして前
側(図1では左側)に配置された第1トロイダル型変速
機構7と、後側に配置された第2トロイダル型変速機構
8とで構成されている。ここで、第1,第2トロイダル
型変速機構7,8は、前後に対称となるように配置され
ているが、両者の構成と機能は基本的には同一であるの
で、対応する部材には同一番号を付し、原則として第1
トロイダル型変速機構7の各部材には添字fを付し、第
2トロイダル型変速機構8の各部材には添字rを付して
いる。ただし、ローラ等、各トロイダル型変速機構7,
8に2つづつ配置されている部材については、添字f,
rのみでは区別できないので、第1トロイダル型変速機
構7の左右に配置された各部材に夫々添字a,bを付
し、第2トロイダル型変速機構8の左右に配置された各
部材に夫々添字c,dを付している。したがって、以下
では、ある部材についてなされた説明は、原則として、
番号が同一で添字のみ異なる他の部材にも当てはまるこ
とになる。
【0010】第1トロイダル型変速機構7には、変速機
出力軸5まわりに遊嵌された第1入力ディスク43f
と、変速機出力軸5に固定された第1出力ディスク44
fと、第1入力ディスク43fのトルクを第1出力ディ
スク44fに伝達する第1、第2ローラ45a、45b
とが設けられている。そして、第1入力ディスク43f
は、被駆動ギヤ42が取りつけられたインプットカム4
8と、第1カムローラ49fを介して係合し、第1入力
ディスク43fへの入力トルクが大きいほど、インプッ
トカム48が第1入力ディスク43fに強く押し付けら
れるようになっている。第1,第2ローラ45a,45
bは、夫々、軸線Yまわりに回転できるようになってい
て、その周面を第1入力ディスク43fの湾曲面と第1
出力ディスク44fの湾曲面に当接させている。このた
め、第1入力ディスク43fのトルク(回転)が、第
1,第2ローラ45a,45bを介して第1出力ディス
ク44fに伝達されるようになっている。ここで、第1
入力ディスク43fから第1出力ディスク44fへのト
ルク伝達における変速比(トルク比)は、第1,第2ロ
ーラ45a,45bと当接している位置における、第1
出力ディスク44fの半径R2と、第1入力ディスク4
3fの半径R1の比R2/R1によって決定される。
【0011】そして、第1,第2ローラ45a,45b
と両ディスク43f,44fとの当接位置は、後で説明
するように、第1,第2ローラー45a,45bの傾転
角によって決まるようになっており、後で説明する油圧
機構によって、この傾転角を変えることによって、変速
比を所定の範囲内で任意に設定できるようになってい
る。なお、第2トロイダル型変速機構8も、基本的には
第1トロイダル型変速機構7と同様であり、その説明を
省略する。以下、図2及び図3を参照して、トロイダル
型無段変速機Cの具体的な構造を説明する。主に図2に
示すように、第1トロイダル型変速機構7においては、
第1出力ディスク44fが変速機出力軸5にスプライン
に嵌合されている。さらに、第1出力ディスク44f
は、変速機出力軸5に嵌合されたリング状の位置決め部
材46によって位置決めされた状態で、第1ベアリング
47fを介して変速機ケース22によって回転自在に支
持されている。なお、第2トロイダル型変速機構8の第
2出力ディスク44rは、変速機出力軸5に一体的に形
成された拡径部5gと変速機ケース22との間に設けら
れ該変速機出力軸5を回転自在に支持する第2ベアリン
グ47rによって位置決めされている。
【0012】第1出力ディスク44fと第2出力ディス
ク44rとの間には、第1,第2入力ディスク43f,
43rが互いに背面が対向するようにして近接配置され
ており、両入力ディスク43f,43r間にはこれらに
対して相対回転可能とされたインプットカム48が配置
されている。そして、インプットカム48と第1,第2
入力ディスク43f,43rとの間に、夫々第1,第2
カムローラ49f,49rが介設されている。ここで、
第1,第2カムローラ49f,49rは、インプットカ
ム48と第1,第2入力ディスク43f,43rとが相
対回転したときに、第1,第2入力ディスク43f,4
3rを、出力ディスク44f,44r側に押し付ける押
圧力を発生させる機能を有していて、第1,第2入力デ
ィスク43f,43rへの入力トルクが大きいときほ
ど、第1,第2カムローラ49f,49rによる第1,
第2入力ディスク43f,43rに対する押圧力が増加
するようになっている。第1,第2入力ディスク43
f,43r間には、変速機出力軸5に遊嵌され、かつ両
端を夫々第1,第2入力ディスク43f,43rの背面
に当接された状態で、第1,第2入力ディスク43f,
43rとスプライン嵌合された係合部材50が配置され
ている。そして、この係合部材50と第2入力ディスク
43rとの間に皿ばね51が介設され、この皿ばね51
によって第1入力ディスク43fと第2入力ディスク4
3rとが互いに離間する方向に予圧されるようになって
いる。この皿ばね51は、第2入力ディスク43rの背
面に当接してこれを第2出力ディスク44r側に付勢す
る一方、その付勢反力によって、係合部材50を介し
て、第1入力ディスク43fを第1出力ディスク44f
側に付勢し、第1入力ディスク43fと第1出力ディス
ク44fとの間、及び第2入力ディスク43rと第2出
力ディスク44rとの間に所定の予圧を付与するように
なっている。
【0013】次に、主に図3を参照して、第1〜第4ロ
ーラ45a〜45dを夫々傾動させるための油圧機構に
ついて説明する。第1トロイダル型変速機構7と第2ト
ロイダル型変速機構8の油圧機構は、ほぼ同一であるた
め、ここでは、第1トロイダル変速機構7のみについて
説明する。図3に示すように、第1トロイダル型変速機
構7には、第1,第2ローラ45a,45bを夫々回転
自在に支持する第1,第2トラニオン59a,59bが
設けられている。そして、第1,第2トラニオン59
a,59bによって、夫々、第1,第2偏心軸60a,
60bを介して、第1,第2ローラ45a,45bが回
転自在に支持されている。また、第1,第2トラニオン
59a,59bには、夫々、これらを下方(変速機出力
軸5と直交する方向)に延長するようにして伸長する第
1,第2軸部材61a,61bが一体的に取り付けられ
ている。さらに、第1,第2ローラ45a,45bより
はやや上方において、変速機ケース22には上側連結部
材62が取り付けられている。他方、第1,第2ローラ
45a,45bより下方において、変速機ケース22に
固定された仕切壁部53には下側連結部材63が取り付
けられている。そして、上側連結部材62に形成された
第1,第2軸穴65a,65bによって、夫々、第1,
第2トラニオン59a,59bの上端部が、第1,第2
上側球面ブッシュ64a,64bを介して回動自在に支
持されている。他方、下側連結部材63に形成された第
1,第2軸穴67a,67bによって、夫々、第1,第
2トラニオン59a,59bの下端部が、第1,第2下
側球面プッシュ66a,66bを介して回動自在に支持
されている。また、第1,第2軸部材61a,61bの
下部は、仕切壁部53の下面に取り付けられたアッパハ
ウジング55の開口部55gを貫通して、該アッパハウ
ジング55の下面に取り付けられたロアハウジング56
の凹部56gによって、第1第2支持ベアリング54
a、54bを介して回転自在に支持されている。
【0014】仕切壁部53内には、夫々第1,第2トラ
ニオン59a,59bを作動させるために、第1,第2
油圧シリンダ76a,76bが設けられ、これらの第
1,第2油圧シリンダ76a,76bは、夫々、仕切壁
部53の一部をなす隔壁部53gによって上下に仕切ら
れている。そして、第1,第2油圧シリンダ76a,7
6bの上半部には夫々第1,第2上側ピストン77a,
77bが嵌入され、下半部には第1,第2下側ピストン
78a,78bが嵌入されている。このため、第1,第
2上側ピストン77a,77bと隔壁部53gとによっ
て夫々第1,第2上側油圧室79a,79bが画成さ
れ、他方第1,第2下側ピストン78a,78bと隔壁
部53gとによって夫々第1,第2下側油圧室80a,
80bが画成されている。ここで、第1,第2上側油圧
室79a,79bに油圧がかけられたときには、第1,
第2上側ピストン77a,77bによって、第1,第2
トラニオン59a,59bが上向きに変位させられ、他
方第1,第2下側油圧室80a,80bに油圧がかけら
れたときには、第1,第2下側ピストン78a,78b
によって、第1,第2トラニオン59a,59bが下向
きに変位されるようになっている。そして、このように
第1,第2トラニオン59a,59bが上下方向に変位
すると、これに伴って変位量に応じて第1,第2ローラ
45a,45bが傾転し、第1トロイダル型変速機構7
の変速比が変わるようになっている。また、これに伴っ
て第1,第2トラニオン59a,59bがその軸線まわ
りに回転するようになっている。
【0015】なお、第1〜第4上側油圧室79a〜79
d及び第1〜第4下側油圧室80a〜80dへの油圧の
供給を制御することによって変速比を制御する変速比制
御装置は、後で詳しく説明する。また、油圧機構故障時
において、第1,第2トラニオン59a,59bの回動
の同期をバックアップするために、両トラニオン59
a,59b(59c,59d)には、連動ワイヤ57,
58が巻きかけられている。上側連結部材62には、第
1軸穴65aと第2軸穴65bの中間部に第1上側位置
決め穴68fが形成され、第3軸穴65cと第4軸穴6
5dの中間部に第2上側位置決め穴68rが形成されて
いる。そして、第1上側位置決め穴68fに、変速機ケ
ース22と一体形成された第1支持部69fが挿通され
ている。なお、第1支持部69fには第1ローラ潤滑部
材70fが、第1取付部材71fを用いて取り付けられ
ている。下側連結部材63には、第1軸穴67aと第2
軸穴67bの中間部に第1下側位置決め穴72fが形成
されている。そして、第1下側位置決め穴72fには、
夫々、仕切壁部53の上面に第1取付ボルト74fを用
いて固定された第1下側球面軸受73fが挿通されてい
る。このように、下側連結部材63は、第1下側球面軸
受73fによって、仕切壁部53(変速機ケース22)
に対して固定ないしは位置決めされている。
【0016】次に、第1〜第4上側油圧室79a〜79
d及び第1〜第4下側油圧80a〜80dへの油圧の供
給を制御することによって変速比を制御する変速比制御
装置について説明する。図3に示すように、この変速比
制御装置において、第1〜第4上側油圧室79a〜79
d及び第1〜第4下側油圧室80a〜80dへは、運転
状態に応じて変速比制御弁Vから、後で説明する油状回
路を介して油圧が供給されるようになっている。この変
速比制御弁Vは、後で詳しく説明するように、バルブボ
ディ82内にスリーブ83が嵌入され、さらに該スリー
ブ83内にスプール84が嵌入されたいわゆる三層弁で
あって、作動機構としてスプリング85、回転部材8
6、ピン部材87等を備えていて、コントロールユニッ
ト(図示せず)からの信号に従って動作するステッピン
グモータ88によって駆動ないし制御され、運転状態に
応じて、元圧受入ポートP1に受け入れられた油圧(ラ
イン圧)をシフトアップ用制御ポートP2またはシフト
ダウン用制御ポートP3を介して、所定の油圧室79a
〜79d,80a〜80dに油圧を供給するようになっ
ている。なお、変速比制御弁Vにはフィードバック手段
90が設けられている。
【0017】更に、図4に具体的に示すように、変速比
制御弁Vにおいては、ロアハウジング56の一部がバル
ブボディ82とされていて、このバルブボディ82内
に、バルブボディ軸線方向に往復移動できるようになっ
たスリーブ83が嵌入され、さらに該スリーブ83内
に、バルブボディ軸線方向に往復移動できるようになっ
たスプール84が嵌入されている。ここで、スリーブ8
3には、常時元圧受入ポートP1と連通するメインポー
ト83iと、常時シフトアップ用制御ポートP2と連通
する第1ポート83jと、常時シフトダウン用制御ポー
トP3と連通する第2ポート83kとが形成されてい
る。また、スプール84には、常時メインポート83i
と連通する環状のグループ84iと、該グループ84i
の左右に夫々隣接する第1,第2ランド部84j,84
kが形成されている。図5には、各ポートP1〜P3付
近の詳細を示してある。この図5において、スプール8
4は中立位置にあるときを示しており、このとき、入力
ポートP1は、各出力ポートP2、P3に対して、アン
ダラップδ1,δ2によってわずかに連通されている。
また、上記中立位置においては、各出力ポートP2,P
3は、ドレン通路99に対して、アンダラップδ3,δ
4によってわずかに連通されている。このような中立位
置においては、各出力ポートP2,P3の圧力差は生じ
ないものとなっている。そして、アンダラップδ1ある
いはδ2の範囲でスプール84がわずかに移動すること
によって、両出力ポートP2とP3との間に所定の圧力
差が生じ、この圧力差は、入力ディスク43f,43r
に対する入力トルクに応じた大きさとなる。
【0018】そして、変速の際には、スプール84が、
大きく移動して、アンダラップδ1あるいはδ2を零に
することによって、出力ポートP2とP3との間に大き
な圧力差を発生させる。なお、δ1〜δ4はそれぞれ等
しい大きさとされていて、δ1(δ2)が零になったと
きは、δ4(δ3)が零になるように設定されている。
また、後述するように、フィードバック手段90による
フィードバック時には、スプール84が、ほぼ中立位置
へと復帰されるが、このときの復帰位置は、上述下、入
力ディスク43f,43rに対する入力トルクの大きさ
に応じた位置とされる。なお、以下の説明では、簡単化
のため、スプール84がほぼ中立位置にあるとき、つま
り、δ1およびδ2の両方共に零でないときに、ポート
P1がP2,P3と遮断された状態、あるいはポートP
2,P3がドレン通路99と遮断された状態という。ま
た、δ1が零であるときに、ポートP1がP3と連通さ
れかつポートP2がドレンされた状態という。更に、δ
2が零のときに、ポートP1がP2に連通され、ポート
P3がドレンされた状態という。図4に示されたよう
に、変速機ケース22の下端部に取り付けられたオイル
パン36の側壁部には、ステッピングモータ88が取り
付けられ、このステッピングモータ88の回転軸88i
には回転部材86が固定・連結されている。そして、回
転部材86の先端部付近には雄ねじ部86iが形成さ
れ、この雄ねじ部86iに雌ねじ付カラー92が螺合さ
れている。この雌ねじ付カラー92にはピン部材87が
固定されていて、このピン部材87の両端部は、バルブ
ボディ82に形成された上下一対の溝部82iによって
係止され、雌ねじ付カラー92はバルブボディ軸線まわ
りには回転しないようになっている。したがって、回転
部材86がバルブボディ軸線まわりに回転すると、雌ね
じ付カラー92はバルブボディ軸線方向に移動すること
になる。また、ピン部材87によって、雌ねじ付カラー
92とスリーブ83とがバルブボディ軸線方向に連動す
るようになっている。
【0019】スリーブ83内において、雌ねじ付カラー
92とスプール84との間には、両者に、互いにバルブ
ボディ軸線方向に離間させる方向の付勢力を付与するス
プリング85が配設されている。すなわち、該スプリン
グ85によって、雌ねじ付カラー92は常時ステッピン
グモータ方向(図4では左向き)に付勢されることにな
る。したがって、雌ねじ付カラー92と連動するスリー
ブ83も常時左向きに付勢されることになる。なお、ス
プリング85によって、スプール84が常時右向きに付
勢されるのはもちろんである。ここで、ステッピングモ
ータ88の回転に伴って回転部材86が回転すると、ピ
ン部材87によって回転を規制された雌ねじ付カラー9
2がバルブボディ軸線方向に移動させられ、これに伴っ
てスリーブ83がバルブボディ軸線方向に移動して、メ
インポート83iを、グループ84iを介して、第1ポ
ート83jまたは第2ポート83kと連通させ、元圧受
入ポートP1内の作動油(油圧)をシフトアップ用制御
ポートP2またはシフトダウン用制御ポートP3に出力
するようになっている。なお、ここで作動油とは所定の
油圧を伴った作動油のことであり、以下でも同様であ
る。
【0020】具体的には、例えば、シフトアップ時に
は、ステッピングモータ88がパルスに応じた回転角で
順回転し、これに伴ってスリーブ83が右向きに移動
し、このときメインポート83iがグループ84iを介
して第1ポート83jと連通し、元圧受入ポートP1の
作動油がシフトアップ用制御ポートP2から出力され
る。この場合、シフトダウン用制御ポートP3の作動油
は、ドレン通路99にリリースされる。他方、シフトダ
ウン時には、ステッピングモータ88がパルスに応じた
回転角で逆回転し、これに伴ってスリーブ83が左向き
に移動し、メインポート83iがグループ84iを介し
て第2ポート83kと連通し、元圧受入ポート1の作動
油(油圧)がシフトダウン用制御ポートP3から出力さ
れる。この場合、シフトアップ用制御ポートP2の作動
油はドレン通路99にリリースされる。スプール84の
右端部と第1軸部材61aの下端部との間には、フィー
ドバック手段90が設けられている。このフィードバッ
ク手段90には、第1軸部材61aに固定され該第1軸
部材61aと一体回転するプリセスカム100が設けら
れ、このプリセスカム100には傾斜面100iが形成
されている。また、アップハウジング55の所定の位置
に設けられた軸101に、L字型リンク102が固定さ
れている。このL字型リンク102の一端部はプリセス
カム100の傾斜面100iと係合し、他端部は、スプ
ール84の右端部に形成されたスリット84mと係合し
ている。
【0021】このフィードバック手段90の基本的な機
能は、一般に用いられている普通のフィードバック手段
と同様であるので、詳しい説明は省略するが、概ね次の
ようなプロセスで、各ローラ45a〜45dの傾転角
(変速比)を目標傾転角(目標変速比)に保持するよう
になっている。すなわち、変速時において、ステッピン
グモータ88が目標傾転角(目標変速比)に対応する角
度だけ回転すると、スリーブ83がこの回転角に対応す
る分だけバルブボディ軸線方向に移動して、所定の油圧
室79a〜79d、80a〜80dに油圧が供給され、
各ローラ45a〜45dが目標傾転角まで傾転する。他
方、このようにローラ45a〜45dが傾転すると、こ
れに対応して各トラニオン59a〜59dと各軸部材6
1a〜61dとが回動し、これに伴ってプリセスカム1
00が回動する。このとき、プリセスカム100によっ
てL字型リンク102を介してスプール84が、スリー
ブ83の上記移動方向と同一方向に移動させられ、ロー
ラ45a〜45dの傾転角が目標傾転角に達した時点
で、スプール84の移動量がちょうどスリーブ83の移
動量と等しくなり、ここでメインポート83iと、第1
ポート83jまたは第2ポート83kとの連通が遮断さ
れ、油圧室79a〜79d、80a〜80dへの油圧の
供給が停止され、傾転角の変化が停止して、傾転角が目
標傾転角に保持される。
【0022】ただし、かかるフィードバック動作が行わ
れるときに、L字型リンク102の他端部がスプール8
4から離間する方向(すなわち右向き)に変位する場合
には、前記のスプリング85によって、スプール84が
L字型リンク102の変位に追従させられる。ここで、
変速比制御弁Vは、正転用つまり前進走行用となる第1
の変速比制御弁Vfと、逆転用つまり後進走行用となる
第2の変速比制御弁Vrの2個の制御弁から構成されて
いる。第1の変速比制御弁Vfは、入力ディスク43f
が図9及び図10中反時計方向に回転している前進走行
時に用いられるもので、通常の変速制御を行うときに用
いられる。これに対して、第2の変速比制御弁Vrは、
入力ディスク43fが図9及び図10中時計方向に回転
している後進走行時に用いられるものである。この後進
走行時には、トロイダル型無段変速機構7,8は動力伝
達に関与していないので、所定の変速比に固定するため
のものである。つまり、パワーローラ45a〜45f
が、各ディスク43a〜43fから外れない範囲で、か
つその傾転方向ストローク端に配置されたストッパに無
理な力で当接しないような変速比とされる。
【0023】図6は、図2を下方から見た底面図であ
る。また、図7は、プリセスカムのカムリフトと回転角
の関係を示す線図である。図6に示すように、第1の変
速比制御弁Vf及び第2の変速比制御弁Vrがそれぞれ
隣接して設けられている。ここで、第1の変速比制御弁
Vf及び第2の変速比制御弁Vrの各スプール84f,
84rの右端部は、L字型リンク102f,102rの
他端部と係合している。これらのL字型リンク102
f,102rの一端部は、第1軸部材60aに固定され
たプリセスカム100の傾斜面100iにそれぞれ係合
している。このプリセスカム100の傾斜面100i
は、従来のものとは異なり、円筒体を斜めに切り出した
形状により構成されている。ここで、図7に示すよう
に、従来のプリセスカムにおいては、変速制御特性を向
上させるため、プリセスカムのカムリフトと回転角(変
速比に比例)の関係は線形とされていた。しかしなが
ら、このような線形特性を与えるカム形状を製作する
と、加工が複雑となり、そのためコストアップになって
いた。しかしながら、本実施例においては、プリセスカ
ム100の傾斜面100iは、円筒体を斜めに切り出し
た形状により構成されている。このため、図7に示され
たように、プリセスカムのカムリフトと回転角(変速比
に比例)の関係は線形を多少損なう。しかしながら、ス
テップッピングモータ88により十分制御上対応可能な
レベルであり、問題はない。一方、加工は極めて簡単と
なりコストダウンを図ることができる。
【0024】また、図6に示すように、前進走行用の第
1の変速比制御弁Vfには、ステッピイングモータ88
が設けられているが、後進走行用の第2の変速比制御弁
Vrには、このステッピイングモータは設けられていな
い。これは、上述したように、第2の変速比制御弁Vr
は、単に、トロイダル型無段変速機構7,8を所定の変
速比に固定するためのものであるからである。一方、こ
の実施例とは異なり、後進走行時に変速比を制御する必
要がある場合には、この第2の変速比制御弁Vrにも、
同様に、ステッピイングモータを設ける必要がある。次
に、油圧供給源から変速比制御弁Vに作動油(油圧)を
供給し、かつ変速比制御弁Vから各油圧室79a〜79
d,80a〜80dに作動油を供給する油圧回路につい
て説明する。図8に示すように、かかる油圧回路におい
ては、オイルパン36内の作動油が、オイルポンプ17
から吐出された後、ライン圧制御部122で所定の圧力
(元圧)に調整された後、元圧供給通路123を介し
て、変速比制御弁Vの元圧受入ポートP1に供給される
ようになっている。シフトアップ用制御ポートP2から
出力された作動油は共通シフトアップ油路130に流入
し、この後、第1〜第4分岐シフトアップ油路130a
〜130dを介して、夫々、第1下側油圧室80aと、
第2上側油圧室79bと、第3下側油圧室80cと、第
4上側油圧室79dとに供給されるようになっている。
他方、シフトダウン用制御ポートP3から出力された作
動油は共通シフトダウン油路131に流入し、この後、
第1〜第4分岐シフトダウン油路131a〜131dを
介して、夫々、第1上側油圧室79aと、第2下側油圧
室80bと、第3上側油圧室79cと、第4下側油圧室
80dとに供給されるようになっている。
【0025】かかる変速制御装置において、シフトダウ
ン時には、スリーブ83が図8中では右向きに移動し、
元圧受入ポートP1の作動油がシフトダウン用制御ポー
トP3から出力され、この作動油が、第1上側油圧室7
9aと、第2下側油圧室80bと、第3上側油圧室79
cと、第4下側油圧室80dとに供給される。なお、図
8中の変速比制御Vは、図3,図4中の変速比制御弁V
とは、左右の位置関係が逆に示されている。このとき、
図10に示すように、第1,第3トラニオン59a,5
9cつまりローラ45a,45cが上向きに変位し、第
2,第4トラニオン59b,59dつまりローラ45
b,45dが下向きに変位し、かかるトラニオン59a
〜59dの変位によって、第1〜第4ローラ45a〜4
5dが減速側に変化する。このとき各トラニオン59a
〜59dしたがって各軸部材61a〜61dが回動する
が、第1軸部材61aの回動に伴って、プリセスカム1
00が、傾斜面100iとその一端部が当接しているL
字型リンク102を介して、スプール84を、元圧受入
ポートP1とシフトダウン用制御ポートP3の連通を遮
断するまで右向きに移動させる。このようにして、傾転
角が目標傾転角に保持される。
【0026】他方、シフトアップ時には、スリーブ83
が図8中では左向きに移動し、元圧受入ポートP1の作
動軸がシフトアップ用制御ポートP2から出力され、こ
の作動軸が、第1下側油圧室80aと、第2上側油圧室
79bと、第3下側油圧室80cと、第4上側油圧室7
9dとに供給される。このとき、図9に示すように、第
1,第3トラニオン59a,59cつまりローラ45
a,45cが下向きに変位し、第2,第4トラニオン5
9b,59dつまりローラ45b,45dが上向きに変
位し、かかるトラニオン59a〜59dの変位によっ
て、第1〜第4ローラ45a〜45dが増速側(オーバ
ードライブ側)に変化する。このとき各トラニオン59
a〜59d(各軸部材61a〜61d)が回動し、第1
軸部部材61aの回動に伴って、プリセスカム100
が、傾斜面100iとその一端部が当接しているL字型
リンク102が作動させられるが、この場合は上記のシ
フトダウンの場合とは違って、L字型リンク102の他
端部がスプール84から離間する方向(図1では左向
き)に変位する。このためスプリング85の付勢力によ
って、スプール84が図8中では左向きに移動させら
れ、元圧受入ポートP1とシフトアップ用制御ポートP
2の連通を遮断するまで左向きに移動させられる。この
ようにして、傾転角が目標傾転角に保持される。
【0027】次に、図11を参照して、油圧回路の全体
を説明する。先ず、ポンプ17から吐出された圧力がラ
イン圧制御弁122によって制御されて、ライン123
の圧力がライン圧とされる。また、変速比制御弁Vは、
上述したように、前進走行用となる第1の前変速比制御
弁Vfと後進走行用の第2の変速比制御弁Vrの2個設
けられている。第1及び第2の変速比制御弁Vf,Vr
のいずれを用いるかの選択が、切換弁VFRによって行
われる。この切換弁VFRによって、第1の変速比制御
弁Vfが選択されたときは、この第1の変速比制御弁V
fの入力ポートP1にライン圧が供給されるとともに、
出力ポートP2、P3が、図8に示す態様で無段変速機
構7,8に接続される。このとき、後進走行用の第2の
変速比制御弁Vrの各ポートP1〜P3は、それぞれ閉
じられている。切換弁VFRによって、第2の変速比制
御弁Vrが選択されたときは、この第2の変速比制御弁
Vrの入力ポートP1にライン圧が供給されるととも
に、出力ポートP2,P3が、図8に示す態様で無段変
速機構7,8に接続される。このとき、前進用の変速比
制御弁Vrの各ポートP1〜P3は、それぞれ閉じられ
ている。なお、切換弁VFRの切換えは、ON、OFF
ソレノイドSL1によって行われる。
【0028】ポンプ17から吐出された油の一部は、ラ
イン150に吐出され、このライン150の圧力は、減
圧弁151によって減圧された一定圧力とされる。この
一定圧力とされたライン150の圧力は、電磁制御弁1
22aによるライン圧制御用の制御圧力として用いられ
る他、後述するクラッチ制御用の圧力としても用いられ
る。前記ライン圧制御弁122によって生じた余剰の油
は、ライン152を経て、トロイダル型無段変速機7、
8の潤滑用として用いられ、このライン152の圧力
が、減圧弁153によって、所定圧力となるように制御
される。前記第1及び第2の変速比制御弁Vf、Vrの
ドレン通路99は、リリーフライン171fあるいは1
71rから、チェックボール式の切換弁172を介して
共通リリーフライン171に接続されている。そして、
共通リリーフライン171には、リリーフ弁161が接
続されている。このリリーフ弁161に対して、前記一
定圧力とされたライン150から分岐されたライン15
2が接続されている。このライン154は、リリーフ弁
161からのリリーフ圧を制御するためのものであり、
このためライン154の圧力が、電磁式の制御弁162
(リニアソレノイド)によって制御される。ライン圧通
路123から分岐された分岐ライン123iは、前後進
切換用のクラッチ31,33に接続されている。図11
において、201は、前進用クラッチ33あるいは後進
用クラッチ31のいずれかにライン圧を供給して、前進
状態と後進状態との切換を行うための切換弁である。ま
た、この切換弁201は、前後進用クラッチ31と32
とに対する潤滑油供給の切換えも合わせて行う。このよ
うな切換弁201の切換えは、ON、OFFソレノイド
SL2によって行われる。また、図11において、20
3は、比例ソレノイド205によって制御されて、ライ
ン圧を徐々に変化させて半クラッチ状態を形成するため
のクラッチ圧制御弁であり、この半クラッチ状態を形成
するかいなかの切換えが、OFFソレノイドSL3によ
っておこなわれる。
【0029】このように構成された本発明の実施例にお
いては、第1トロイダル変速機構7の第1ローラ45a
の回転を支持する第1トラニオン59aに一体的に取り
付けられた第1軸部材61aに、フィードバック手段9
0のプリセスカム100が取り付けられている。一方、
第1及び第2トロイダル変速機構7,8の変速比を制御
するために変速比制御弁Vが設けられているが、この変
速比制御弁Vは、前進走行用を第1の変速比制御弁Vf
と後進走行用の第2の変速比制御弁Vrの2個の制御弁
から構成されている。これらの第1及び第2の変速比制
御弁Vf,Vrは、それぞれ隣接して設けられており、
これらの第1及び第2の変速比制御弁Vf,Vrの各ス
プール84f,84rの端部は、それぞれのL字型リン
ク100f,100rの他端部に係合している。さら
に、L字型リンク100f,100rの一端部は、上記
プリセスカム100に係合している。ここで、このプリ
セスカム100は、従来は、各前進走行用変速比制御弁
及び後進走行用変速比制御弁に対応するように2個設け
られていたが、本実施例においては、第1及び第2の変
速比制御弁Vf,Vrに対応する1個のプリセスカム1
00が一体的に形成されている。このプリセスカム10
0により、第1トロイダル変速機構7の変速位置がL字
型リンク100f,100rを介して、各第1及び第2
の変速比制御弁Vf,Vrにフィードバックされる。こ
のように、第1及び第2の変速比制御弁Vf,Vrに対
応する1個のプリセスカム100が一体的に形成されて
いるため、装置の簡素化やコストダウン等を図ることが
できる。また、部品点数が軽減したため、油圧機器の信
頼性も向上する。
【0030】また、L字型リンク100f,100rも
それぞれ一体的に形成されているため、これにより、部
品点数やコスト増を防止することができる。さらに、プ
リセスカム100は、第1及び第2の変速比制御弁V
f,VrのそれぞれのL字型リンク100f,100r
に係合する傾斜面100iが円筒体を斜めに切り出した
形状により構成されている。これにより、プリセスカム
100の加工が極めて簡単になりコストダウンを図るこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明のトロイダル
型無段変速機によれば、装置の簡略化やコストダウン等
を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるトロイダル型無段変速機を備
えた車両の動力伝達系を示す全体図
【図2】 トロイダル型無段変速機部分の平面断面図
【図3】 図2に示すトロイダル型無段変速機部分のA
−A線に沿う断面図
【図4】 変速比制御弁の断面図
【図5】 変速比制御弁の入出力ポート部分を示す断面
【図6】 図2に示すトロイダル型無段変速機部分を下
方から見て底面図
【図7】 プリセスカムのカムリフトと回転角との関係
を示す線図
【図8】 変速比制御弁と変速比変更用の油圧シリンダ
との接続関係を示す油圧回路図
【図9】 シフトアップ時を示す説明図
【図10】 シフトダウン時を示す説明図
【図11】 トロイダル型無段変速機の全体油圧回路
図。
【符合の説明】
7 第1トロイダル型無段変速機構 8 第2トロイダル型無段変速機構 43 入力ディスク 44 出力ディスク 45 パワーローラ 59 トラニオン 61 軸部材 61a 第1軸部材 90 フィードバック手段 100 プリセスカム 100i 傾斜面 102 L字型リンク 102f L字型リンク(前進走行用) 102r L字型リンク(後進走行用) V 変速比制御弁 Vf 第1の変速比制御弁(前進走行用) Vr 第2の変速比制御弁(後進走行用)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無段変速機構の変速比を前進走行用の第
    1の変速比制御弁と後進走行用の第2の変速比制御弁に
    より制御するトロイダル型無段変速機において、 上記第1及び第2の変速比制御弁にそれぞれのL字型リ
    ンクを介して上記無段変速機構の変速位置をフィードバ
    ックするプリセスカムを一体的に形成すると共にこのプ
    リセスカムを上記無段変速機構の所定の軸部材に設けた
    ことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 上記L字型リンクを一体的に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のトロイダル型無段変速
    機。
  3. 【請求項3】 上記プリセスカムは、第1及び第2の変
    速比制御弁のそれぞれのL字型リンクに係合する面が円
    筒体を斜めに切り出した形状により構成されていること
    を特徴とする請求項1記載のトロイダル型無段変速機。
JP6160891A 1994-07-13 1994-07-13 トロイダル型無段変速機 Pending JPH0828645A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012177393A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機の変速制御装置

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JP2012177393A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機の変速制御装置

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