JPH08288190A - 物品取扱部材およびその製造方法および収納容器ならびに物品取扱装置 - Google Patents

物品取扱部材およびその製造方法および収納容器ならびに物品取扱装置

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JPH08288190A
JPH08288190A JP7094040A JP9404095A JPH08288190A JP H08288190 A JPH08288190 A JP H08288190A JP 7094040 A JP7094040 A JP 7094040A JP 9404095 A JP9404095 A JP 9404095A JP H08288190 A JPH08288190 A JP H08288190A
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JP
Japan
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base material
wafer
semiconductor wafer
conductive
coating
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Application number
JP7094040A
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English (en)
Inventor
Haruo Amada
春男 天田
Tsutomu Ishikawa
勉 石川
Masahiro Mitsuishi
正弘 光石
Takeshi Inoue
健 井上
Minoru Suezaki
穣 末崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品を清浄かつ高純度な状態で保持するとと
もに、保持した板状物の静電破壊を防止することが可能
な物品取扱技術を提供する。 【構成】 アース接地端子25を介して接地されたモー
タシャフト24に装着され、真空排気口29を介して吸
引されるウェハ吸着溝28aが刻設されたウェハ吸着面
28上に半導体ウェハ20を吸着固定して回転させる導
電性真空吸着スピンヘッド21は、母材22の表面を所
望の方法によって改質した後、導電性樹脂被膜23が形
成された構造を呈し、導電性樹脂被膜23は金属成分を
含まない導電性樹脂材料で構成され、当該導電性樹脂被
膜23の表面抵抗値は、たとえば106 (Ω/sq.)
〜1011(Ω/sq.)に制御され、ウェハ吸着面28
に載置される半導体ウェハ20に帯電した静電気は、導
電性樹脂被膜23およびアース接地端子25を介して徐
放電されるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状物等の物品のハン
ドリング技術および保持技術に関し、特に半導体製造
業、液晶基板製造業、磁気ディスク製造業をはじめ、多
層配線基板製造業などにおける半導体ウェハ、液晶基
板、磁気ディスク、多層配線基板などの板状物のハンド
リングおよび保持において、板状物の静電気による障害
を除去する技術に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造業をはじめ、液晶基板
製造業、磁気ディスク製造業、多層配線基板製造業で
は、半導体ウェハ、液晶基板、磁気ディスク、多層配線
基板など、種々な板状物をハンドリングまたは保持し、
姿勢制御する技術が多用されている。
【0003】半導体製造業における半導体ウェハ処理工
程についてみると、イオン打ち込みによる不純物ドーピ
ング処理工程や、プラズマによるCVD(Chemic
alVapor Deposition)成膜工程や、
洗浄、高速回転乾燥工程等を経て、半導体ウェハ上に半
導体素子が形成される。これらの過程で、絶縁物である
半導体ウェハは1(KV)〜20(KV)の静電気が帯
電する。
【0004】この半導体ウェハに帯電した静電気によ
り、帯電した半導体ウェハへの静電気力によるパーティ
クル付着の問題や、帯電した半導体ウェハが放電する際
に半導体ウェハ上を流れる放電電流により、半導体素子
が破壊される問題がある。
【0005】この問題は、半導体製品の集積度が年々高
まり、半導体パターンサイズが縮小するに伴い、益々顕
在化している。
【0006】同様に、TFT(Thin Film T
ansistor)やLCD(Liquid Crys
tal Display)より構成されている液晶基板
においても、同様な問題が生じている。
【0007】従来、これらの静電気対策として、UCS
半導体基板技術研究会編(1993年12月19日発
行)“第22回超LSIウルトラクリーン・テクノロジ
ー・ワークショップ”、等の文献に開示されているよう
に、半導体ウェハやTFT液晶基板の静電気対策とし
て、イオナイザーによる雰囲気の除電や、ウェハハンド
リング手段として、カーボンファイバー入りポリ・エー
テル・エーテル・ケトン(Poly−Ether Et
her Ketone)材を用いた導電性プラスチック
製半導体ウェハハンドラにより、半導体ウェハと接触す
る面の表面抵抗値を所定範囲内に制御し、半導体ウェハ
に帯電した静電気を、所定範囲内の放電電流値に制御し
ながら放電させ、静電気放電に伴う半導体素子破壊を防
止する手段が実用化されている。
【0008】また、特開昭59−142226号公報に
開示された技術では、アンチモン含有酸化錫からなり、
粒径が0.2μm以下の導電性微粉末を含有する透明合成
樹脂塗料を透明プラスチック製品に塗布した後、表面を
バフ仕上げすることにより、帯電防止を図る技術が開示
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術にお
いては、以下のような種々の問題があることが、本発明
者らにより明らかにされた。半導体ウェハ製造上の課題
について調べると、イオナイザーによる雰囲気の除電で
は、イオン化された雰囲気のイオン寿命時間の問題や、
イオン化された雰囲気が電気的シールド壁で遮断され、
半導体ウェハ等の板状物まで到達しない問題が発生し、
半導体ウェハ等の板状物上に帯電した静電気が除電され
ないという問題が生じている。
【0010】一方、カーボンファイバー入りポリ・エー
テル・エーテル・ケトン材を用いた導電性プラスチック
製半導体ウェハハンドラ成形品では、型による成形過程
で、ウェハハンドラ成形品の表面に薄い絶縁膜であるポ
リ・エーテル・エーテル・ケトン被膜が形成される。
【0011】このウェハハンドラ成形品を用いて、帯電
した半導体ウェハ等の板状物の静電気を除電する場合の
原理図を図11に示す。
【0012】図11に示すように、カーボンファイバー
入りポリ・エーテル・エーテル・ケトン材を用いた導電
性プラスチック製半導体ウェハハンドラ成形品で、半導
体ウェハ1をウェハ吸着部2で吸着すると、ウェハハン
ドラ成形品の内部に形成されたカーボンファイバー層を
通して、アース接地端子3に電気的に接続される。
【0013】この基本回路モデルにおいて、半導体ウェ
ハ1をウェハ吸着部2で吸着する際に、吸着の有無によ
り、開閉する吸着有無スイッチ4が構成される。半導体
ウェハ1をウェハ吸着部2で吸着すると、吸着有無スイ
ッチ4が閉じ、半導体ウェハ1とウェハ吸着部2との間
に接触抵抗5が構成される。
【0014】ウェハハンドラ成形品の内部に形成された
カーボンファイバー層を、電気的にアース接地し、半導
体ウェハ1を接触支持してハンドリングする時、ウェハ
ハンドラ成形品の表面にポリ・エーテル・エーテル・ケ
トン絶縁被膜が形成されているため、ポリ・エーテル・
エーテル・ケトン絶縁被膜を介して半導体ウェハ1とカ
ーボンファイバー層との間に接触コンデンサ6が形成さ
れる。
【0015】このウェハハンドラ成形品の表面に形成さ
れたポリ・エーテル・エーテル・ケトン被膜の膜厚は、
型による成形条件に左右され、膜厚を制御することがで
きない。
【0016】この結果、半導体ウェハ1等の板状物をハ
ンドリングする際に、接触した半導体ウェハ1とウェハ
ハンドラ間で生じる接触抵抗5(半導体ウェハとウェハ
ハンドラカーボンファイバー層に設けた電気的アース接
地間の電気抵抗値)と半導体ウェハ1とポリ・エーテル
・エーテル・ケトン絶縁被膜を介して、カーボンファイ
バー層間で構成される接触コンデンサ6のコンデンサ容
量が変動する。
【0017】さらに、半導体ウェハ1等の板状物と接触
する半導体ウェハハンドラのウェハ吸着部2の表面抵抗
値は、ポリ・エーテル・エーテル・ケトン被膜自体の表
面抵抗値であり、1015(Ω/sq.)〜1016(Ω/
sq.)である。
【0018】さらに、型成形であるため、ウェハハンド
ラのウェハ吸着部2の表面粗さが粗く、その表面の凹凸
部にパーティクルが蓄積し、半導体ウェハ1をハンドリ
ングする際に、凹凸部に入り込んだパーティクルが半導
体ウェハ1に転写付着する問題が生じることが明らかに
なった。
【0019】その上、ウェハハンドラ成形品の表面に形
成されるポリ・エーテル・エーテル・ケトン被膜の膜厚
が制御できないため、半導体ウェハ1と接触するウェハ
吸着部2を加工し、表面粗さの凹凸を小さくすると、ポ
リ・エーテル・エーテル・ケトン被膜層が破れ、カーボ
ンファイバーが露出するという問題が生じることが明ら
かになった。
【0020】この結果、半導体ウェハ1等の板状物をハ
ンドリングする際に、露出したカーボンファイバーが欠
落し、半導体ウェハ1上に付着し、パーティクルとして
作用する問題が生じることが明らかになった。
【0021】さらに、カーボンファイバー自体には、M
g,Ca,Al,Fe等の金属成分がppmオーダ単位
で含まれ、この種のカーボンファイバーが半導体ウェハ
1に付着すると、拡散炉等の熱処理を行う際に、可動金
属イオン等が発生し、半導体素子特性を劣化させること
が明らかになった。
【0022】その上、半導体ウェハ1とカーボンファイ
バー層が直接接触するため、カーボンファイバー層を通
し、直接、アース接地端子3に電気的に短絡されるた
め、接触抵抗5の抵抗値が、103 (Ω/sq.)〜1
5 (Ω/sq.)と小さくなり、かつ、接触コンデン
サ6のコンデンサ容量も小さくなる。
【0023】この結果、数KVに帯電した半導体ウェハ
1をハンドリングすると、瞬時に放電し、放電電流が大
きくなり、半導体素子破壊を生じる。
【0024】一方、導電性ポリマーの塗布による方法で
は、導電性ポリマーと下地との密着性が低いため、塗膜
の浮き上がり等の懸念があり、この懸念を解消するため
には、たとえば下塗り等の余分な工程を追加する必要が
あり、工程が煩雑になる、という問題がある。
【0025】そこで、本発明の目的は、半導体ウェハ等
の物品を保持する際に、保持する半導体ウェハ等の物品
に、金属成分等の汚染をさせることなく、清浄かつ高純
度な状態で保持することが可能な物品取扱技術を提供す
ることにある。
【0026】さらに、本発明の他の目的は、半導体ウェ
ハ等の物品を保持する際に、接触部材の表面抵抗値を所
定範囲に制御し、保持した半導体ウェハ等の物品からの
放電電流値を所定範囲に制御して、半導体ウェハ等の物
品に帯電した静電気が放電する際に生じる静電気損傷に
よる半導体素子破壊等の問題を防止することが可能な物
品取扱技術を提供することにある。
【0027】本発明のさらに他の目的は、簡略な製造工
程で接触する対象物における帯電防止を実現できる物品
取扱部材を提供することにある。
【0028】本発明のさらに他の目的は、接触する対象
物に対して汚染や損傷を与えることのない収納容器を提
供することにある。
【0029】本発明のさらに他の目的は、接触する対象
物における帯電を防止するとともに、帯電した対象物か
らの徐放電によって静電破壊を防止することが可能な収
納容器を提供することにある。
【0030】本発明のさらに他の目的は、簡略な製造工
程で接触する対象物における帯電防止を実現できる収納
容器を提供することにある。
【0031】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0032】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0033】すなわち、本発明の物品取扱部材は、所望
の形状の母材表面を改質し、この母材表面に導電性ポリ
マー、または、導電性ポリマーと硬化性樹脂の混合剤を
被覆してなるものである。
【0034】また、本発明の収納容器は、所望の形状の
母材表面を改質し、この母材表面に導電性ポリマー、ま
たは、導電性ポリマーと硬化性樹脂の混合剤を被覆して
なるものである。
【0035】また、本発明の物品取扱装置は、半導体ウ
ェハ等の板状物を保持する接触部材や、薬液等が貯留さ
れる収納容器等の表面の表面抵抗値を、徐放電可能な範
囲に制御するとともに、その表面抵抗値が制御された接
触部材の表面を電気的にアース接地する手段を設けたも
のである。表面抵抗値の値は、たとえば106 (Ω/s
q.)〜1011(Ω/sq.)の範囲に制御される。
【0036】さらに、半導体ウェハ等の板状物を保持す
る接触部材の少なくとも表面材料を金属成分を含まない
導電性樹脂材料で構成し、表面抵抗値として106 (Ω
/sq.)〜1011(Ω/sq.)に制御する。
【0037】半導体ウェハ等の板状物を保持する接触部
材の表面材料を金属成分を含まない導電性樹脂材料を用
いて、表面抵抗値を106 (Ω/sq.)〜1011(Ω
/sq.)の範囲に制御する方法としては以下のような
手段が考えられる。
【0038】(1)ベースとなる樹脂材料に、金属成分
を含まない導電性樹脂材料を均等に分散させた成形素材
をつくり、この成形素材を用いて、半導体ウェハ等の板
状物を保持する接触部材を成形する。
【0039】(2)ベースとなる樹脂材料に、金属成分
を含まない導電性樹脂材料と、金属成分を含まない光硬
化剤を均等に分散させた成形素材をつくり、この成形素
材を用いて、半導体ウェハ等の板状物を保持する接触部
材を成形する。
【0040】その成形した接触部材に対して、当該接触
部材の作成に用いた光硬化剤を硬化させる波長帯の光を
照射させ、半導体ウェハ等の板状物を保持する接触部材
を硬化させる。
【0041】(3)ベースとなる樹脂材料に、金属成分
を含まない導電性樹脂材料と、金属成分を含まない光硬
化剤を均等に分散させた成形素材をつくり、この成形素
材を用いて、半導体ウェハ等の板状物を保持する接触部
材を成形する。
【0042】その成形した接触部材に、当該接触部材の
作成に用いた光硬化剤を硬化させる波長帯の光を照射さ
せ、半導体ウェハ等の板状物を保持する接触部材を硬化
させる。
【0043】硬化させた、半導体ウェハ等の板状物を保
持する接触部材の表面を、面粗度Ra=0.2(μm)以
下に加工する。
【0044】(4)金属成分を含まない光硬化剤を用い
て、金属成分を含まない導電性樹脂材料を均等に分散さ
せた被覆材を、半導体ウェハ等の板状物を保持する接触
部材の母材表面に被覆し、被覆した被膜に光硬化剤を硬
化させる波長帯の光を照射し、被覆した被膜を光硬化さ
せる。
【0045】(5)半導体ウェハ等の板状物を保持する
接触部材の母材表面を、プラズマ処理により改質し、そ
の改質した母材表面に、金属成分を含まない光硬化剤を
用いて、金属成分を含まない導電性樹脂材料を均等に分
散させた被覆材を、半導体ウェハ等の板状物を保持する
接触部材の母材表面に被覆し、被覆した被膜に光硬化剤
を硬化させる波長帯の光を照射し、被覆した被膜を光硬
化させる。
【0046】(6)半導体ウェハ等の板状物を保持する
接触部材の母材表面を、面粗度Ra=0.2(μm)以下
に加工し、その加工した接触部材の母材表面に、金属成
分を含まない光硬化剤を用いて、金属成分を含まない導
電性樹脂材料を均等に分散させた被覆材を、半導体ウェ
ハ等の板状物を保持する接触部材の母材表面に被覆し、
被覆した被膜に光硬化剤を硬化させる波長帯の光を照射
し、被覆した被膜を光硬化させる。
【0047】(7)半導体ウェハ等の板状物を保持する
接触部材の母材表面に、金属成分を含まない光硬化剤を
用いて、金属成分を含まない導電性樹脂材料を均等に分
散させた被覆材を、半導体ウェハ等の板状物を保持する
接触部材の母材表面に被覆し、被覆した被膜に光硬化剤
を硬化させる波長帯の光を照射し、光硬化させる。この
光硬化した被膜表面を、面粗度Ra=0.2(μm)以下
に加工する。
【0048】
【作用】上記した本発明の物品取扱部材および収納容器
によれば、導電性ポリマー、または、導電性ポリマーと
硬化性樹脂の混合剤を被覆する前に母材の表面を改質す
るので、母材と導電性ポリマーとの密着性が向上する。
また、密着性を改善する目的で、下塗り等の余分な工程
を行う必要もなくなり、製造工程を簡略化することが可
能となる。
【0049】また、本発明の半導体ウェハ等の物品取扱
装置によれば、直接接触する、半導体ウェハ等の板状物
を保持する接触部材の表面抵抗値を、たとえば、106
(Ω/sq.)〜1011(Ω/sq.)に制御するとと
もに、その制御された接触部材の表面を電気的にアース
接地する手段を設けているので、半導体ウェハ等の板状
物を本発明による物品取扱装置により保持することによ
り、常時、106 (Ω/sq.)〜1011(Ω/s
q.)の範囲に制御された表面抵抗値を介して、電気的
アース接地部に接続され、半導体ウェハ等の板状物に帯
電した静電気を徐放電することができ、放電電流が半導
体素子破壊を生じさせない放電電流値となり、半導体素
子の静電破壊を確実に防止できる。
【0050】また、本発明では、半導体ウェハ等の板状
物を保持する接触部材自体の表面抵抗値を106 (Ω/
sq.)〜1011(Ω/sq.)に制御できることか
ら、半導体ウェハ等の板状物を保持する接触部材の表面
層の厚みに関係無く、常に、半導体ウェハ等の板状物を
保持する接触部材の表面抵抗値を106 (Ω/sq.)
〜1011(Ω/sq.)に制御できる。
【0051】さらに、本発明は、半導体ウェハ等の板状
物を保持する接触部材の表面抵抗値を106 (Ω/s
q.)〜1011(Ω/sq.)に制御する手段として、
金属成分を含まない、導電性樹脂材料で構成されている
ため、万が一、半導体ウェハ等の板状物を保持する際
に、擦れて物品取扱装置から半導体ウェハ等の板状物
に、板状物を保持する接触部材が転写付着しても、M
g,Ca,Al,Fe等の金属成分を含有する異物が付
着することが無く、可動金属イオン等による半導体素子
特性の劣化を生じさせることはない。
【0052】別な手段として、本発明では、半導体ウェ
ハ等の板状物を保持する接触部材の母材表面を、プラズ
マ処理し、活性面を露出させ、金属成分を含まない導電
性樹脂材料を被覆できることから、種々の樹脂母材の表
面に金属成分を含まない導電性樹脂材料を被覆すること
ができ、半導体ウェハ等の板状物を保持する接触部材の
表面抵抗値を、106 (Ω/sq.)〜1011(Ω/s
q.)に制御できる。
【0053】本発明では、半導体ウェハ等の板状物を保
持する母材表面を、面粗度Ra=0.2(μm)以下に加
工し、その表面に金属成分を含まない導電性材料で構成
した表面抵抗値を、106 (Ω/sq.)〜1011(Ω
/sq.)に制御した被膜を被覆することから、下地被
膜の難塗布性の改善等を目的とした余分な下地膜の形成
工程が不要となり、簡略な工程で、表面抵抗値10
6 (Ω/sq.)〜1011(Ω/sq.)に制御された
被膜の膜厚を所定寸法値に制御できる。
【0054】さらに、表面抵抗値を106 (Ω/s
q.)〜1011(Ω/sq.)に制御した被膜を所望の
膜厚で形成できることから、半導体ウェハ等の板状物を
保持する接触部材表面を面粗度Ra=0.2(μm)以下
に加工しても、保持手段母材の表面を露出させることな
く、半導体ウェハ等の板状物を保持する接触部材表面
は、常に、表面抵抗値を106 (Ω/sq.)〜1011
(Ω/sq.)に制御した金属成分を含まない導電性樹
脂材料で構成できる。
【0055】本発明で用いられる金属成分を含まない導
電性樹脂材料としては、導電性ポリマー、樹脂バインダ
ーからなる塗料があげられる。導電性ポリマーとして
は、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールがあ
げられる。
【0056】この結果、半導体ウェハ等の板状物を保持
する接触部材表面の凹凸が小さくなることから、接触部
材表面と半導体ウェハ等の板状物との接触状態が良くな
り、静電気帯電した半導体ウェハ等の板状物から、半導
体ウェハ等の板状物を保持する接触部材に、均等に放電
させることができる。
【0057】さらに、接触部材表面の凹凸部にパーティ
クルが蓄積し、半導体ウェハ等の板状物をハンドリング
する際に、接触部材表面の凹凸部に入り込んだパーティ
クルが、半導体ウェハ等の板状物に転写付着することが
少なくなる。
【0058】また、本発明では、半導体ウェハ等の板状
物を保持する接触部材表面を、光硬化剤により硬化させ
ることから、半導体ウェハ等の板状物を保持する際の耐
擦傷性を向上でき、半導体ウェハ等の板状物をハンドリ
ングする際に、接触部材の一部が欠落し、パーティクル
として半導体ウェハに付着することがなくなる。
【0059】本発明の作用効果について評価した結果の
一例を、図7および図8により説明する。図7は、図8
に示す基板上に導電性樹脂膜を形成する処理のフローチ
ャートを示す。
【0060】具体的には、下記ステップにより基板上に
導電性樹脂膜を形成する。
【0061】(1)ポリ・エーテル・エーテル・ケトン
材を加工して板厚=10(mm)の基板7を製作する。
この加工に際しては、導電性樹脂膜8を形成する面を、
面粗度Ra=0.2(μm)以下に加工する(ステップ8
01)。
【0062】(2)導電性樹脂膜8の形成を必要としな
い基板7の半面をマスキングする(ステップ802)。
【0063】(3)金属成分を含まない、例えば、導電
性ポリアニリンと光硬化性樹脂を主成分とする光硬化型
導電性樹脂塗料9をマスキングされていない基板7の側
にディップコーティングする(ステップ803)。
【0064】(4)基板7の半面にマスキングされたマ
スクを除去する(ステップ804)。
【0065】(5)金属成分を含まない光硬化型導電性
樹脂塗料9に光を照射して硬化させ、図8で示すよう
に、基板7上に膜厚=3μmの導電性樹脂膜8を形成す
る(ステップ805)。
【0066】(6)図8で示す、基板7上に形成された
導電性樹脂膜8面をラッピングして、面粗度Ra=0.2
(μm)以下に加工する(ステップ806)。
【0067】(7)図8で示す、基板7上の測定点と
導電性樹脂膜8上の測定点について、表面抵抗値と耐
擦傷性について評価する(ステップ807)。
【0068】
【表1】
【0069】具体的には、(i)表面抵抗値について
は、表面抵抗測定器により測定し、(ii)耐擦傷性につ
いては、スチールウール耐摩耗試験機により、荷重;1
(kg/cm2 )で100(回)往復動させて、傷状態を評
価した。
【0070】このようにして評価した評価結果を表1に
示す。この表1の結果が示すように、表面抵抗値は基板
7上の測定点で、1012(Ω/sq.)を示し、導電
性樹脂膜8上の測定点では106 (Ω/sq.)を得
た。この導電性樹脂膜8上の表面抵抗値は、金属成分を
含まない導電性樹脂材料の配分量を制御することによ
り、106 (Ω/sq.)〜1011(Ω/sq.)まで
制御できることを確認している。
【0071】つぎに、図9と図10により、本発明の作
用効果の他の例を説明する。図9は、図10に示すパー
フロロ・アルコキシ・ビニル・エーテル(PFA)板上
に導電性樹脂膜を形成する処理フローを示す。
【0072】具体的には、下記ステップにより基板上に
導電性樹脂膜を形成する。
【0073】この図9で示す処理フローを検討する前
に、基板上に、図7で示す基板上に導電性樹脂膜を形成
する処理フローで、金属成分を含まない導電性樹脂塗料
をディップコーティングしたが、難塗布性のために、金
属成分を含まない導電性樹脂塗料はコーティングできな
かった。
【0074】この解決策として、金属成分を含まない光
硬化型導電性樹脂塗料9をディップコーティングする前
に、基板表面を処理し、活性化することにより、基板処
理面に金属成分を含まない光硬化型導電性樹脂塗料9を
ディップコーティングできることが明らかになった。
【0075】基板表面を活性化する一手段として、基板
表面をコロナ放電によるプラズマ処理を行うことによ
り、基板上に金属成分を含まない光硬化型導電性樹脂塗
料9をディップコーティングできることが明らかになっ
た。
【0076】図9により、基板上に導電性樹脂膜を形成
する処理過程を説明する。
【0077】(1)パーフロロ・アルコキシ・ビニル・
エーテル材を加工して板厚=10(mm)の基板10を
製作する。この加工に際しては、導電性樹脂膜11を形
成する面を、面粗度Ra=0.2(μm)以下に加工する
(ステップ1001)。
【0078】(2)基板10の表面を、コロナ放電によ
るプラズマ表面処理を行う(ステップ1002)。
【0079】(3)導電性樹脂膜11を形成しない基板
10の半面をマスキングする(ステップ1003)。
【0080】(4)金属成分を含まない光硬化型導電性
樹脂塗料9をマスキングされていない基板10側にディ
ップコーティングする(ステップ1004)。
【0081】(5)基板10の半面にマスキングされた
マスクを除去する(ステップ1005)。
【0082】(6)塗膜に光を照射して硬化させ、図1
0で示すように、基板10上に膜厚=3μmの導電性樹
脂膜11を形成する(ステップ1006)。
【0083】(7)図10で示す、基板10上に形成さ
れた導電性樹脂膜11の表面をラッピングして、面粗度
Ra=0.2(μm)以下に加工する(ステップ100
7)。
【0084】(8)図10で示す基板10上の測定点
と導電性樹脂膜11上の測定点について、表面抵抗値
と耐擦傷性について評価する(ステップ1008)。
【0085】具体的には、(i)表面抵抗値について
は、表面抵抗測定器により測定し、(ii)耐擦傷性につ
いては、スチールウール耐摩耗試験機により、荷重;1
(kg/cm2 )で100(回)往復動させ、傷状態を評価
した。
【0086】
【表2】
【0087】このようにして、評価した評価結果を表2
に示す。結果が示すように、表面抵抗値は、基板10上
の測定点で、1014(Ω/sq.)に対して、導電性
樹脂膜11上の測定点で106 (Ω/sq.)に達し
た。
【0088】この導電性樹脂膜11上の表面抵抗値は、
金属成分を含まない導電性樹脂材料の配分量により、1
6 (Ω/sq.)〜1011(Ω/sq.)まで制御で
きることを確認している。
【0089】次に、表面抵抗値と静電破壊の関係につい
て詳細に検討してみる。半導体装置の高集積化、高速化
並びに小消費電力化が進行するに伴い、素子構造の微細
化、配線の微細化が進み、静電気による半導体素子破壊
は顕在化する。この障害は、帯電物体が半導体素子に接
触した時に放電が起き、半導体素子破壊が生じる。
【0090】静電気による半導体素子破壊には、「電圧
に依存するもの」と「電流に依存するもの」があり、こ
の静電気による半導体素子破壊を防止するには、帯電
電位の低減と、静電エネルギーを低減して放電電流値
を小さくすること、が必要になる。
【0091】半導体素子破壊で、帯電電位(電圧)が支
配的になるのは、主に半導体素子構造に用いている絶縁
膜の絶縁破壊に起因するものである。たとえば、MOS
構造の半導体素子のゲート酸化膜に用いているシリコン
酸化膜の絶縁耐圧は0.1(V/Å)である。静電気に弱
い代表的な半導体素子の静電気帯電電位に対する耐圧レ
ベルを表3に示す。
【0092】
【表3】
【0093】一方、電流に依存して半導体素子破壊が起
こる現象としては、回路の断線障害がある。この現象
は、静電気帯電による放電エネルギーがジュール熱に変
わり、回路に穴が明いたり、金属成分が溶融・蒸発する
障害である。
【0094】CMOSおよびバイポーラ技術を用いた設
計ルール0.3μmのULSI半導体素子では、静電気帯
電による放電エネルギーの許容値は20(μJ)とされ
ている。
【0095】このような背景から、本発明者らは、表面
抵抗値の異なる板状のウェハ保持手段(接触面積;約2
cm2 )と1000Vに静電気帯電したφ5インチSi
ウェハを用いて、最大放電エネルギーと、10(μ
sec)後のSiウェハ帯電電位を評価した。この評価
結果を、表4に例示する。
【0096】
【表4】
【0097】表3と表4の結果から、帯電した静電気に
よる半導体素子破壊を防止しようとする場合、半導体ウ
ェハに接触する部材の表面抵抗値は、107 (Ω/s
q.)〜108 (Ω/sq.)に制御することが最適で
ある。
【0098】しかし、現状の導電性被膜製造技術の制約
から、半導体ウェハに接触する部材の表面抵抗値を安定
して得るには、表面抵抗値106 (Ω/sq.)〜10
11(Ω/sq.)が、経済的に見合う管理限界である。
【0099】なお、経済的に許されるならば、たとえ
ば、選別検査手段を付加することにより、半導体ウェハ
に接触する部材の表面抵抗値を、107 (Ω/sq.)
〜108 (Ω/sq.)に制御することは可能である。
すなわち、表面抵抗値を107(Ω/sq.)〜108
(Ω/sq.)に制御することがより望ましい。
【0100】一方、接触部材の表面粗さについて詳細に
検討してみる。半導体ウェハ等の板状物を保持する保持
手段により、板状物を保持する際に、保持手段から、板
状物に転写付着するパーティクル数と大きさは、接触部
材表面の表面粗さにより決定される。具体的には、板状
物を保持する接触部材表面の凹凸部に入り込むパーティ
クルの大きさは、接触部材表面の表面粗さにより決定さ
れる。
【0101】理想的には、接触部材表面と板状物との接
触面積を最小にするとともに、板状物と接触する接触部
材表面の表面粗さを最小にすることが必要である。この
板状物と接触する接触部材の表面粗さを最小化する手段
としては、接触部材の表面をバフ研磨等の精密表面加工
を施すことが必要であるが、バフ研磨等の精密表面加工
においては、一般に研磨対象物の加工面の硬度が高い
程、表面粗さを小さくできることが知られている。
【0102】樹脂材の表面にバフ研磨等の精密表面加工
を施して表面粗さを最小化するには、加工面の硬さを鉛
筆硬度でH以上のレベルにする必要がある。
【0103】表5に例示されるように、塩化ビニル表面
に、本発明において使用される、金属成分を含まない、
たとえば光硬化型の導電性樹脂材料を被覆して光硬化さ
せることにより、表面硬さが鉛筆硬度でBからH〜2H
程度に改善できる。
【0104】さらに、本発明で使用される前述の光硬化
型の導電性樹脂材料を鉛筆硬度でH〜2H程度に光硬化
させた後にバフ研磨したところ、塩化ビニル上に被覆し
た光硬化型の導電性樹脂材料の被膜の表面粗さは、中心
線平均表面粗さRa=0.2(μm)以下を達成できる見
通しを得た。
【0105】さらに、導電性成分と硬化材の配合比の最
適化により、金属成分を含まない導電性樹脂材料の表面
硬さを鉛筆硬度で2H以上に高め得ることが容易に推定
できる。
【0106】一方、本発明において考慮した表面粗さ
は、現状のバフ研磨技術を用いて評価した結果であり、
今後、加工技術の発展に伴い、表面粗さは、金属材料並
みの、中心線平均表面粗さRa=0.1(μm)以下を実
現できることは容易に推定できる。
【0107】
【表5】
【0108】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0109】(実施例1)図1は、本発明の一実施例で
ある物品取扱装置の一例を示す断面図であり、図2は、
その製造工程の一例を示すフローチャートである。本実
施例では、物品取扱装置の一例して、ホトレジスト塗布
処理装置に用いる導電性スピンチャックに適用した場合
について説明する。
【0110】まず、図1により、導電性スピンチャック
の構成について説明する。
【0111】半導体ウェハ20を吸着する導電性真空吸
着スピンヘッド21は、たとえば、ポリ・エーテル・エ
ーテル・ケトン材からなる母材22に表面抵抗値が10
6 (Ω/sq.)〜1011(Ω/sq.)に制御された
導電性樹脂被膜23が形成されている。なお、導電性樹
脂被膜23の製造工程における歩留り等、経済的な制約
がなければ、前述したように、導電性樹脂被膜23の表
面抵抗値は、107 (Ω/sq.)〜108 (Ω/s
q.)に制御することがより望ましい。
【0112】また、導電性樹脂被膜23に形成に際して
は、予め、母材22にたとえば、コロナ放電処理、プラ
ズマ処理、放射線の照射処理、電磁波の照射処理等によ
って改質し、易塗布性にした後、所望の樹脂等を被覆す
る方法を用いることができる。
【0113】この導電性真空吸着スピンヘッド21は、
図示しないモータの導電性のモータシャフト24に導電
性樹脂被膜23を介して、電気的に接続される。
【0114】モータシャフト24はアース接地端子25
に、電気的に接続されている。導電性真空吸着スピンヘ
ッド21とモータシャフト24には、真空排気用中空穴
26が設けられており、図示しない真空排気装置によ
り、真空排気27が行われる。
【0115】半導体ウェハ20を吸着するウェハ吸着面
28にはウェハ吸着溝28aが刻設され、このウェハ吸
着溝28aの底部に真空排気口29が開設されている。
導電性樹脂被膜23はウェハ吸着面28およびウェハ吸
着溝28aを含む、導電性真空吸着スピンヘッド21の
表面の全域に形成されている。
【0116】導電性真空吸着スピンヘッド21の中央部
の上方には、滴下ノズル51が垂下され、この滴下ノズ
ル51の基端部は、密閉された薬液容器60(収納容
器)に接続され、当該薬液容器60の内部に貯留された
ホトレジスト液70の液面下に没している。薬液容器6
0には与圧配管52が接続されており、ホトレジスト液
70の液面を与圧することにより、当該ホトレジスト液
70を滴下ノズル51の先端部へと圧送する。
【0117】この場合、薬液容器60は、たとえばポリ
プロピレン、パーフロロアルコキシビニルエーテル、ポ
リトリフルオロエチレン等からなる母材61の表面を、
たとえば、コロナ放電処理、プラズマ処理、放射線の照
射処理、電磁波の照射処理等によって改質した後、導電
性樹脂を塗布して硬化させることによって得られた導電
性樹脂被膜62が全表面に形成されており、この導電性
樹脂被膜62は接地端子63を介して接地されている。
【0118】また、滴下ノズル51および与圧配管52
は、パーフロロ・アルコキシ・ビニル・エーテルからな
る母材の表面を、金属成分を含まない光硬化型導電性塗
料を塗布して硬化させることによって得られた導電性樹
脂被膜53によって覆った構造となっている。
【0119】この導電性樹脂被膜62および導電性樹脂
被膜53の形成方法としては、素材の樹脂自体が導電性
を持つ樹脂を使用してもよいし、あるいは、たとえばA
sF3 ,BF3 等のルイス酸、あるいはI2 ,Br2
のハロゲン分子を、イオン注入や気相拡散等の方法で所
望の濃度に被膜内に導入することにより、導電性樹脂被
膜62における表面抵抗値を所望の値に制御してもよ
い。
【0120】これにより、薬液容器60から滴下ノズル
51を介して半導体ウェハ20に供給されるホトレジス
ト液70の帯電を防止して、半導体ウェハ20における
半導体素子の静電破壊を防止するとともに、薬液容器6
0や滴下ノズル51および与圧配管52の表面の帯電に
起因するパーティクルの付着防止、さらには薬液容器6
0から半導体ウェハ20へのホトレジスト液70の供給
を制御する図示しない制御装置の誤動作等を防止する。
【0121】図2のフローチャートにより、図1に例示
される本実施例の導電性スピンチャックの製造方法の概
略を説明する。
【0122】この製法は、成形型による射出成形法によ
り形状を模る方法であり、下記ステップにより製作す
る。
【0123】(1)図1に示す母材22を成形するため
に、射出成形装置にたとえばポリ・エーテル・エーテル
・ケトン等からなる成形タブレットを供給する(ステッ
プ201)。
【0124】(2)射出成形型により、図1に示す母材
22を成形する(ステップ202)。
【0125】(3)図1に示す導電性樹脂被膜23を必
要としない部位をマスキングし、金属成分を含まない、
例えば、導電性ポリアニリンと光硬化性樹脂を主成分と
する光硬化型導電性樹脂塗料をディップコーティングす
る。ディップコーティング後、マスキングを取外す(ス
テップ203)。
【0126】(4)金属成分を含まない光硬化型導電性
樹脂塗料をディップした図1に示す導電性樹脂被膜23
に相当するディップコーティング膜に光照射し、ディッ
プコーティング膜を硬化させる(ステップ204)。
【0127】(5)図1に示すウェハ吸着面28におけ
る導電性樹脂被膜23を研磨加工し、ウェハ吸着面28
の表面粗さをRa=0.2μm以下に加工する(ステップ
205)。
【0128】このような製造過程により、導電性真空吸
着スピンヘッド21を製造する。
【0129】なお、金属成分を含まない光硬化型導電性
樹脂塗料において、導電性を高める成分の量を多くする
程、光照射による硬化後の硬度が低くなる場合、前述し
た表面抵抗値を106 (Ω/sq.)〜1011(Ω/s
q.)(望ましくは107 (Ω/sq.)〜108 (Ω
/sq.))に制御することと、研磨加工により表面粗
さをRa=0.2μm以下に加工するための充分な硬度が
得られないことが考えられる。
【0130】その場合、本実施例では、図12のフロー
チャートに例示されるように、金属成分を含まない光硬
化型導電性樹脂塗料において、導電性を高める成分の量
を抑えて、硬化後の必要な硬度を確保し、塗布および硬
化を繰り返して、導電性樹脂被膜23の膜厚を大きくす
ることで、表面抵抗値を106 (Ω/sq.)〜1011
(Ω/sq.)(望ましくは107 (Ω/sq.)〜1
8 (Ω/sq.))に制御する、という操作を行う。
【0131】次に、図1により導電性真空吸着スピンヘ
ッド21を用いて、半導体ウェハ20に帯電した帯電電
荷を除電する方法について説明する。
【0132】具体例として、ホトレジスト塗布処理装置
に、図1で示す導電性真空吸着スピンヘッド21を用い
た例について説明する。
【0133】半導体ウェハ20は、導電性真空吸着スピ
ンヘッド21のウェハ吸着面28で、真空吸着される
と、図示しないモータにより所定回転数で回転される。
【0134】その回転中に、滴下ノズル51から、有機
物質で構成されたホトレジスト液70が半導体ウェハ2
0上に滴下される。
【0135】ホトレジスト液70が半導体ウェハ20上
に滴下されると、導電性真空吸着スピンヘッド21に真
空吸着された半導体ウェハ20は、モータにより所定の
高速回転数で回転され、半導体ウェハ20上に、ホトレ
ジスト膜を形成する。
【0136】この処理工程で、常に、半導体ウェハ20
は、ウェハ吸着面28の表面抵抗値が106 (Ω/s
q.)〜1011(Ω/sq.)に制御された導電性樹脂
被膜23を介して、モータシャフト24からアース接地
端子25に、電気的に接続されている。半導体ウェハ2
0を真空吸着して、接触しているウェハ吸着面28は表
面粗さをRa=0.2μm以下に加工されているため、半
導体ウェハ20とウェハ吸着面28との電気的接触抵抗
値は一定している。
【0137】このように、絶縁体である半導体ウェハ2
0が回転し、空気との接触摩擦により半導体ウェハ20
が帯電しても、表面抵抗値が106 (Ω/sq.)〜1
11(Ω/sq.)に制御された導電性樹脂被膜23を
介して放電するため、半導体ウェハ20が、数KVに帯
電しても、放電電流を数百mAに制御してアース接地端
子25に徐放電でき、半導体ウェハ20の帯電電位を百
V前後に制御できる。
【0138】(実施例2)図3は、本発明の他の実施例
である物品取扱装置の構成の一例を示す断面図であり、
図4は、その一部を拡大して示す断面図、図5は、その
平面図、図6は、その製造工程の一例を示すフローチャ
ートである。本実施例の場合には、物品取扱装置の一例
として導電性ウェハハンドラに適用した場合について説
明する。
【0139】図3,図4,図5により、本実施例の導電
性ウェハハンドラの構成について説明する。図3に示す
ように、半導体ウェハ40は導電性ウェハハンドラ部4
1により保持される。導電性ウェハハンドラ部41は、
半導体ウェハ40の載置面に突設され、当該半導体ウェ
ハ40を支持する支持ピン部42と半導体ウェハ40を
ガイドするガイド部43から構成される。
【0140】図5で示すように、支持ピン部42は3点
支持で半導体ウェハ40を支持するとともに、ガイド部
43は、円弧状の形状で、半導体ウェハ40を、支持ピ
ン部42に落し込むときに案内するように構成されてい
る。
【0141】図4に示すように、導電性ウェハハンドラ
部41はアルミニウム等の導体からなる母材44に、た
とえばパーフロロアルコキシビニルエーテル共重合体等
からなるコート膜45を形成し、そのコート膜45上
に、表面抵抗値が106 (Ω/sq.)〜1011(Ω/
sq.)に制御された導電性樹脂被膜46が形成されて
いる。前述したように、経済的に許されるならば、前記
表面抵抗値は、107 (Ω/sq.)〜108 (Ω/s
q.)に制御することがより望ましい。
【0142】導電性ウェハハンドラ部41は、導電性の
取付けボルト47を介して、駆動リンク48,駆動モー
タ49に機械的に接続されていると共に、電気的にも接
続され、接地端子49aを介して電気的にアース接地さ
れている。
【0143】つぎに、図6のフローチャートにより、本
実施例の導電性ウェハハンドラ部41を製造する概略工
程を説明する。
【0144】(1)母材44をハンドラ形状に機械加工
する(ステップ701)。
【0145】(2)ハンドラ形状に機械加工した母材4
4にパーフロロ・アルコキシ・ビニル・エーテル樹脂材
をコーティングし、コート膜45を形成する(ステップ
702)。
【0146】(3)パーフロロ・アルコキシ・ビニル・
エーテル樹脂材をコーティングしたコート膜45に対し
てコロナ放電によるプラズマ表面処理を行い、コート膜
45を活性化する(ステップ703)。
【0147】(4)プラズマ表面処理により活性化した
コート膜45に金属成分を含まない導電性ポリアニリン
粉末と多官能性アクリレートを主成分とする光硬化型導
電性樹脂塗料をディップコーティングし、表面抵抗値1
6 (Ω/sq.)〜1011(Ω/sq.)の導電性
樹脂被膜46を形成する(ステップ704)。
【0148】(5)光硬化型導電性樹脂塗料をディップ
コーティングした、導電性樹脂被膜46に、光硬化型導
電性樹脂塗料を光硬化させる波長の光を照射し、導電性
樹脂被膜46を硬化させる(ステップ705)。
【0149】(6)光硬化させた、導電性樹脂被膜46
の半導体ウェハ40と接触する支持ピン部42とガイド
部43をラッピング加工して、表面粗さをRa=0.2
μm以下となるように加工する(ステップ706)。
【0150】つぎに、半導体ウェハ40を本実施例の導
電性ウェハハンドラ部41でハンドリングする動作につ
いて説明する。
【0151】駆動モータ49を駆動させ、駆動リンク4
8を介して、導電性ウェハハンドラ部41を半導体ウェ
ハ40位置に移動させ、ガイド部43をガイドにして半
導体ウェハ40を支持ピン部42の上に落し込む。
【0152】半導体ウェハ40が帯電している際には、
表面抵抗値が106 (Ω/sq.)〜1011(Ω/s
q.)に制御された導電性樹脂被膜46を介して、電気
的にアース接地される。半導体ウェハ40に帯電した電
位は、表面抵抗値が106 (Ω/sq.)〜1011(Ω
/sq.)に制御された導電性樹脂被膜46を通して徐
放電されるので、放電電流が百数十(mA)に制御され
て放電する。このため、急激な放電によって半導体ウェ
ハ40に大きな電流が流れることに起因して当該半導体
ウェハ40に形成されている半導体素子が静電破壊され
ることが回避される。
【0153】また、半導体ウェハ40と接触する支持ピ
ン部42とガイド部43が帯電除去されているのでパー
ティクルの付着が防止されるとともに、当該領域がラッ
ピング加工して、表面粗さをRa=0.2μm以下となる
ように加工されているため、パーティクルの滞留もな
く、半導体ウェハ40に対する異物の付着が確実に防止
される。これにより、異物付着に起因する半導体ウェハ
20上の半導体素子の歩留り低下を防止できる。
【0154】(実施例3)図13は、本発明の一実施例
である収納容器の構成の一例を示す斜視図であり、図1
4は、その一部の断面図である。
【0155】本実施例では、収納容器の一例として、半
導体装置の製造プロセスに用いられるウェハカセットに
適用する場合を例にとって説明する。
【0156】本実施例のウェハカセットは、たとえば、
ポリエチレンからなる母材110Bを射出成形、押し出
し成形、切削成形等の加工方法によって図13に例示さ
れる形状に成形し、ポリエチレン製ウェハカセット11
0(以下、単にカセット110と記す)としたものであ
る。すなわち、カセット110は、その側壁の内周面
に、所望の間隔で対峙するガイド突起111が複数個突
設されており、隣接するガイド突起111の間の所定の
幅の保持溝112にウェハ1100の外周部が挿入され
ることによって保持される構造となっている。カセット
110の底面には、底板113が設けられており、この
ウェハ1100は自重によってこの底板113に当接し
て収納される。また、底板113の中央部には水切り孔
114が開設されている。
【0157】この場合、本実施例のカセット110の表
面には、たとえば、以下の方法によって被覆110Aが
所定の厚さ寸法となるように形成される。
【0158】すなわち、まずコロナ放電処理(処理条
件:20kV,30分)を母材110Bの表面に施す。
【0159】その後、導電性ポリアニリンを5wt%含
む光硬化型導電性樹脂塗料を母材110Bに対し、引き
上げ速度を10(cm/分)に設定し、ディップコート
法により塗布を行った後、室温にて1時間自然乾燥させ
た後、紫外光(波長:254nm)を3時間照射し、塗
膜を硬化させることによって被覆110Aを形成し、カ
セット110とした。この被覆110Aの厚さは30μ
m、表面抵抗値は107 Ωであった。
【0160】このような処理によって本実施例のカセッ
ト110の表面は、図14に示す如く、ウェハ1100
に接する表面の被覆110Aとその内部の母材110B
からなる二層構造を呈する。このカセット110に対し
て、静電気の放電特性を評価するために、7kVの静電
気を印加し、帯電させた後、接地電極を接触させ電圧が
50Vに減衰するまでの時間を測定したところ3秒であ
った。すなわち、本実施例のカセット110によれば、
高電圧に帯電したウェハ1100が装填された場合、ウ
ェハ1100の電荷を徐々に放電させることが可能とな
り、ウェハ1100に形成されている図示しない半導体
素子構造の静電破壊を防止することができる。
【0161】本実施例のカセット110と、静電気対策
を行っていない同じ材質のカセットを塵挨濃度0.5μm
以上500(個/m3 )の雰囲気に1時間放置したの
ち、カセット110の表面に付着したパーティクルを測
定したところ0(個/cm2 )であり、静電気対策を行
っていないカセットへの付着数50(個/cm2 )と比
較してパーティクルの付着数は少なく、静電気対策とし
て導電性の被覆110Aを形成した本実施例のカセット
110よるパーティクル付着抑制の効果が確認された。
【0162】ディップコート法により母材110Bの表
面に導電性ポリマーの塗布を行うので、複雑な形状のカ
セット110の全面に導電性を有する被覆110Aを容
易に形成することができる。
【0163】また、本実施例の場合には、導電性ポリマ
ーの塗布に先立って、母材110Bの表面にコロナ放電
処理を施して、当該表面を易塗布性に変化させているの
で、母材110Bに対して導電性ポリマーを良好な密着
性を持って塗布できる。また、母材110Bの表面の難
塗布性を改善する目的で余分な下塗り等の工程も不要と
なり、工程が簡略化される。
【0164】(実施例4)この実施例4の場合には、パ
ーフロロアルコキシビニルエーテル共重合体からなる母
材120Bを用いて図13に例示されるような形状のパ
ーフロロアルコキシビニルエーテル共重合体製カセット
120(以下、単にカセット120と記す)を製作し、
以下のようにして被覆120Aを形成したものである。
【0165】すなわち、導電性ポリアニリンを5wt%
含む光硬化型導電性塗料を、予めコロナ放電処理(処理
条件:20kV,30分)を行った母材120Bに対
し、引き上げ速度を5(cm/分)に設定し、ディップ
コート法により塗布を行った後、室温にて1時間自然乾
燥させた後、紫外光(波長:254nm)を3時間照射
し、硬化させることによって被覆120Aを形成し、カ
セット120とした。この被覆120Aの厚さは40μ
m、表面抵抗値は107 Ω/sqであった。
【0166】このカセット120に対して、静電気の放
電特性を評価するために、10kVの静電気を印加し、
帯電させた後、接地電極を接触させ電圧が100Vに減
衰するまでの時間を測定したところ2秒であった。すな
わち、本実施例のカセット120によれば、高電圧に帯
電したウェハ1100が装填された場合、ウェハ110
0の電荷を徐々に放電させることが可能となり、ウェハ
1100に形成されている図示しない半導体素子構造の
静電破壊を防止することができる。
【0167】このような本実施例のカセット120と静
電気対策を行っていない同じ材質のカセット120に直
径125mmのシリコンウェハ25枚を装填し塵挨濃度
0.5μm以上50(個/m3 )の雰囲気に1時間放置し
たのち、ウェハ表面に付着したパーティクルを面板検査
装置を使用して測定したところ、平均値として静電気対
策を行ったカセット120に装填したウェハでは2(個
/wf)であり、静電気対策を行っていないカセットに
装填したウェハでは20(個/wf)であり、導電性の
被覆120Aを形成することによって静電気対策を行っ
た本実施例のカセット120を使用することによるウェ
ハ表面へのパーティクル付着抑制の効果が確認された。
【0168】また、本実施例の場合には、導電性ポリマ
ーの塗布に先立って、母材120Bの表面にコロナ放電
処理を施して、当該表面を易塗布性に変化させているの
で、母材120Bに対して導電性ポリマーを良好な密着
性を持って塗布できる。また、母材120Bの表面の難
塗布性を改善する目的で余分な下塗り等の工程も不要と
なり、工程が簡略化される。
【0169】難塗布性の母材120Bを易塗布性にする
方法としては、前述のコロナ放電処理に限らず、たとえ
ば、酸素プラズマや窒素プラズマ処理を施してもよい。
【0170】(実施例5)この実施例5の場合には、ポ
リエーテルエーテルケトン樹脂からなる母材130Bを
用いて図13に例示されるような形状のポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂製カセット130(以下、単にカセッ
ト130と記す)を製作し、以下のようにして被覆13
0Aを形成したものである。
【0171】すなわち、まずコロナ放電処理(処理条
件:20kV,30分)を母材130Bの表面に施す。
【0172】その後、導電性ポリアニリンを7wt%含
む熱硬化型導電性塗料を、母材130Bに対し、引き上
げ速度を2(cm/分)に設定し、ディップコート法に
より塗布を行った後、室温にて1時間自然乾燥させた
後、循環式熱風乾燥機中にて熱処理(処理条件:120
℃,2時間)し、硬化させることによって被覆130A
を形成した。この被覆130Aの厚さは60μm、表面
抵抗値は108 Ωであった。
【0173】この本実施例のカセット130に対して、
静電気の放電特性を評価するために、20kVの静電気
を印加し、帯電させた後、接地電極を接触させ電圧が1
00Vに減衰までの時間を測定したところ4秒であっ
た。すなわち、本実施例のカセット130によれば、高
電圧に帯電したウェハ1100が装填された場合、ウェ
ハ1100の電荷を徐々に放電させることが可能とな
り、ウェハ1100に形成されている図示しない半導体
素子構造の静電破壊を防止することができる。
【0174】本実施例のカセット130と静電気対策を
行っていない同じ材質のカセットに直径125mmのシ
リコンウェハ25枚に装填し塵挨濃度0.5μm以上20
0(個/m3 )の雰囲気に1時間放置したのち、ウェハ
表面に付着したパーティクルを面板検査装置を使用して
測定したところ、平均値として静電気対策を行った本実
施例のカセット130に装填したウェハでは1(個/w
f)であり、静電気対策を行っていないカセットに装填
したウェハでは10(個/wf)であり、静電気対策と
して被覆130Aを形成した本実施例のカセット130
を使用することによる、ウェハ表面へのパーティクル付
着抑制効果が確認された。
【0175】また、本実施例の場合には、導電性ポリマ
ーの塗布に先立って、母材130Bの表面にコロナ放電
処理を施して、当該表面を易塗布性に変化させているの
で、母材130Bに対して導電性ポリマーを良好な密着
性を持って塗布できる。また、母材130Bの表面の難
塗布性を改善する目的で余分な下塗り等の工程も不要と
なり、工程が簡略化される。
【0176】(実施例6)この実施例6の場合には、表
面にポリフェニレンサルファイド樹脂を被覆し、アルミ
ニウムによる汚染防止処理を行ったアルミニウムからな
る母材140Bを用いて図13に例示されるような形状
のアルミニウム製カセット140(以下、単にカセット
140と記す)を製作し、以下のようにして被覆140
Aを形成したものである。
【0177】すなわち、まずコロナ放電処理(処理条
件:20kV,30分)を母材140Bの表面に施す。
【0178】その後、導電性ポリアニリンを6wt%含
む熱硬化型導電性塗料を、母材140Bに対し、引き上
げ速度を2(cm/分)に設定し、ディップコート法に
より塗布を行った後、室温にて1時間自然乾燥させた
後、循環式熱風乾燥機中にて熱処理(処理条件:120
℃,2時間)し、塗膜を硬化させることによって被覆1
40Aを形成した。この被覆140Aの厚さは60μ
m、表面抵抗値は108 Ωであった。
【0179】このカセット140に対して、静電気の放
電特性を評価するために、5kVの静電気を印加し、帯
電させた後、接地電極を接触させ電圧が100Vに減衰
までの時間を測定したところ0.5秒であった。すなわ
ち、本実施例のカセット140によれば、高電圧に帯電
したウェハ1100が装填された場合、ウェハ1100
の電荷を徐々に放電させることが可能となり、ウェハ1
100に形成されている図示しない半導体素子構造の静
電破壊を防止することができる。
【0180】本実施例のカセット140と静電気対策を
行っていない同じ材質のカセットに直径125mmのシ
リコンウェハ25枚を装填し塵挨濃度0.5μm以上20
0(個/m3 )の雰囲気に1時間放置したのち、ウェハ
表面に付着したパーティクルを面板検査装置使用して測
定したところ平均値として、静電気対策を行った本実施
例のカセット140に装填したウェハでは1(個/w
f)であり、静電気対策を行っていないカセットに装填
したウェハでは10(個/wf)であり、静電気対策に
よるウェハ表面へのパーティクル付着抑制効果が確認さ
れた。
【0181】また、本実施例の場合には、導電性ポリマ
ーの塗布に先立って、母材140Bの表面にコロナ放電
処理を施して、当該表面を易塗布性に変化させているの
で、母材140Bに対して導電性ポリマーを良好な密着
性を持って塗布できる。また、母材140Bの表面の難
塗布性を改善する目的で余分な下塗り等の工程も不要と
なり、工程が簡略化される。
【0182】(実施例7)この実施例7の場合には、ポ
リエーテルスルホン樹脂からなる母材150Bを用いて
図13に例示されるような形状のポリエーテルスルホン
樹脂製カセット150(以下、単にカセット150と記
す)を製作し、以下のようにして被覆150Aを形成し
たものである。
【0183】すなわち、まずコロナ放電処理(処理条
件:20kV,30分)を母材150Bの表面に施す。
【0184】その後、導電性ポリアニリンを6wt%含
むX線硬化型導電性塗料を、母材150Bに対し、引き
上げ速度を2(cm/分)に設定し、ディップコート法
により塗布を行った後、室温にて1時間自然乾燥させた
後、波長0.1nmのX線(エネルギー、約10kev)
を20秒照射し、塗膜を硬化させて被覆150Aを形成
した。この被覆150Aの厚さは30μm、表面抵抗値
は108 Ω/sqであった。
【0185】このカセット150に対して、静電気の放
電特性を評価するために、10kVの静電気を印加し、
帯電させた後、接地電極を接触させ電圧が100Vに減
衰までの時間を測定したところ5秒であった。すなわ
ち、本実施例のカセット150によれば、高電圧に帯電
したウェハ1100が装填された場合、ウェハ1100
の電荷を徐々に放電させることが可能となり、ウェハ1
100に形成されている図示しない半導体素子構造の静
電破壊を防止することができる。
【0186】本実施例のカセット150と静電気対策を
行っていない同じ材質のカセットに直径125mmのシ
リコンウェハ25枚を装填し塵挨濃度0.5μm以上20
0(個/m3 )の雰囲気に1時間放置したのち、ウェハ
表面に付着したパーティクルを面板検査装置使用して測
定したところ平均値として、被覆150Aを形成するこ
とで静電気対策を行った本実施例のカセット150に装
填したウェハでは3(個/wf)であり、静電気対策を
行っていないカセットに装填したウェハでは20(個/
wf)であり、静電気対策によるウェハ表面へのパーテ
ィクル付着抑制効果が確認された。
【0187】また、この被覆150Aに対し、スチール
ウールを使用して擦過試験を行ったが、目視による傷は
観察されず、耐擦過性が確認された。
【0188】また、本実施例の場合には、導電性ポリマ
ーの塗布に先立って、母材150Bの表面にコロナ放電
処理を施して、当該表面を易塗布性に変化させているの
で、母材150Bに対して導電性ポリマーを良好な密着
性を持って塗布できる。また、母材150Bの表面の難
塗布性を改善する目的で余分な下塗り等の工程も不要と
なり、工程が簡略化される。
【0189】(実施例8)この実施例8の場合には、ポ
リエーテルエーテルケトン樹脂からなる母材170Bを
用いて図13に例示されるような形状のポリ四フッ化エ
チレン製カセット170(以下、単にカセット170と
記す)を製作し、以下のようにして被覆170Aを形成
したものである。
【0190】すなわち、まず電磁波処理(処理条件:周
波数=2.45GHz、出力=10W、処理時間=30分)
をポリ四フッ化エチレンからなる母材170Bの表面に
施す。
【0191】その後、導電性ポリアニリンを3wt%含
む光硬化型導電性塗料を、母材170Bに対し、引き上
げ速度を5(cm/分)に設定し、ディップコート法に
より塗布を行った後、室温にて1時間自然乾燥させた
後、紫外光(波長:365nm)を2時間照射し、硬化
させることによって被覆170Aを形成した。この被覆
170Aの厚さは30μm、表面抵抗値は109 Ω/s
qであった。
【0192】この本実施例のカセット170に対して、
静電気の放電特性を評価するために、15kVの静電気
を印加し、帯電させた後、接地電極を接触させ電圧が5
0Vに減衰までの時間を測定したところ10秒であっ
た。すなわち、本実施例のカセット170によれば、高
電圧に帯電したウェハ1100が装填された場合、ウェ
ハ1100の電荷を徐々に放電させることが可能とな
り、ウェハ1100に形成されている図示しない半導体
素子構造の静電破壊を防止することができる。
【0193】本実施例のカセット170と静電気対策を
行っていない同じ材質のカセットに直径125mmのシ
リコンウェハ25枚に装填し塵挨濃度0.5μm以上10
0(個/m3 )の雰囲気に1時間放置したのち、ウェハ
表面に付着したパーティクルを面板検査装置を使用して
測定したところ、平均値として静電気対策を行った本実
施例のカセット170に装填したウェハでは3(個/w
f)であり、静電気対策を行っていないカセットに装填
したウェハでは25(個/wf)であり、静電気対策と
して被覆170Aを形成した本実施例のカセット170
を使用することによる、ウェハ表面へのパーティクル付
着抑制効果が確認された。
【0194】また、本実施例の場合には、導電性ポリマ
ーの塗布に先立って、母材170Bの表面に電磁波処理
を施して、当該表面を易塗布性に変化させているので、
母材170Bに対して導電性ポリマーを良好な密着性を
持って塗布できる。また、母材170Bの表面の難塗布
性を改善する目的で余分な下塗り等の工程も不要とな
り、工程が簡略化される。
【0195】(実施例9)この実施例9の場合には、パ
ーフロロアルコキシビニルエーテル共重合体からなる母
材180Bを用いて図13に例示されるような形状のパ
ーフロロアルコキシビニルエーテル共重合体製カセット
180(以下、単にカセット180と記す)を製作し、
以下のようにして被覆180Aを形成したものである。
【0196】すなわち、まず放射線処理(処理条件:波
長=0.1nm、エネルギー=約10keV、処理時間=
60秒)を母材180Bの表面に施す。
【0197】その後、導電性ポリアニリンを3wt%含
む熱硬化型塗料を、母材180Bに対し、引き上げ速度
を10(cm/分)に設定し、ディップコート法により
塗布を行った後、40℃にて30分間、循環式温風乾燥
機内にて乾燥させた後、紫外光(波長:254nm)を
2時間照射し、硬化させることによって被覆180Aを
形成した。この被覆180Aの厚さは20μm、表面抵
抗値は1010Ω/sqであった。
【0198】この本実施例のカセット180に対して、
静電気の放電特性を評価するために、10kVの静電気
を印加し、帯電させた後、接地電極を接触させ電圧が5
0Vに減衰までの時間を測定したところ30秒であっ
た。すなわち、本実施例のカセット180によれば、高
電圧に帯電したウェハ1100が装填された場合、ウェ
ハ1100の電荷を徐々に放電させることが可能とな
り、ウェハ1100に形成されている図示しない半導体
素子構造の静電破壊を防止することができる。
【0199】本実施例のカセット180と静電気対策を
行っていない同じ材質のカセットに直径125mmのシ
リコンウェハ25枚に装填し塵挨濃度0.5μm以上10
00(個/m3 )の雰囲気に1時間放置したのち、ウェ
ハ表面に付着したパーティクルを面板検査装置を使用し
て測定したところ、平均値として静電気対策を行った本
実施例のカセット180に装填したウェハでは10(個
/wf)であり、静電気対策を行っていないカセットに
装填したウェハでは60(個/wf)であり、静電気対
策として被覆180Aを形成した本実施例のカセット1
80を使用することによる、ウェハ表面へのパーティク
ル付着抑制効果が確認された。
【0200】また、本実施例の場合には、導電性ポリマ
ーの塗布に先立って、母材180Bの表面に放射線処理
を施して、当該表面を易塗布性に変化させているので、
母材180Bに対して導電性ポリマーを良好な密着性を
持って塗布できる。また、母材180Bの表面の難塗布
性を改善する目的で余分な下塗り等の工程も不要とな
り、工程が簡略化される。
【0201】(実施例10)図15は、本発明の実施例
10である収納容器の構成の一例を示す斜視図であり、
図16は、その断面図である。
【0202】この実施例10の場合には、所望の樹脂か
らなる母材160Bを用いて図15に例示されるような
カセットケース160(以下、単にカセットケース16
0と記す)を製作し、導電性の被覆160Aを形成した
ものである。
【0203】本実施例のカセットケース160は、母材
160Bからなるカップ状の本体161と、同じく母材
160Bからなり、この本体161に嵌合して内部に密
閉空間を形成するキャップ状の蓋体162で構成されて
いる。蓋体162の上面には、たとえばバーコード等が
設定されたり、IDカード等が保持される管理領域16
3が設けられており、内部に収納されているウェハやカ
セットの識別や運用管理に用いられる。
【0204】このようなカセットケース160を使用す
る目的は、内部に、たとえば、ウェハ1100が装填さ
れた、上述の実施例3〜実施例7に例示されたカセット
110〜カセット150を収納することにより、搬送や
保管中における外部のパーティクルの付着を防止するた
めである。
【0205】そして、本体161および蓋体162の各
々には、上述の実施例3〜実施例9に例示した物質およ
び条件を用いて母材160Bの表面を改質した後、導電
性の被覆160Aを形成する。これにより、本体161
および蓋体162の内外面における帯電が防止され、帯
電に起因するパーティクルの付着が減少する。このた
め、本実施例のカセットケース160の内部にウェハ1
100を保持したカセット110〜カセット150を収
納することにより、上述の実施例3〜実施例9の場合と
同様に、内部のウェハ1100に対するパーティクルの
付着を確実に防止できる。また、ウェハ1100やカセ
ット110〜カセット150が帯電している場合でも、
当該ウェハ1100やカセット110〜カセット150
における静電気の徐放電を実現してウェハ1100の静
電破壊の防止することが可能となる。
【0206】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0207】例えば、対象となる板状物としては、前述
した実施例に例示した半導体ウェハに限らず、TFTガ
ラス基板や光ディスク,レチクル等の精密な表面処理に
広く適用することができる。
【0208】また、たとえば、上述の各実施例の説明で
は、所望の母材の表面に導電性ポリマーを塗布する場合
について説明しているが、所望の樹脂に対して所望の比
率で導電性ポリマーを混合した素材を成形して、所望の
導電性を有する収納容器を得てもよい。この場合、用い
る導電性ポリマーと母材の樹脂の親和性に配慮すること
により、従来のような金属やカーボン等の導電性粉末や
繊維等のように母材樹脂に馴染まない素材を混合するこ
とに起因する前述のようなウェハの汚染の懸念はない。
【0209】本発明の収納容器は、実施例に挙げたウェ
ハカセットに限定して適用されるものではなく、液晶デ
ィスプレイ(TFT)用カセット、カセットケース等絶
縁性樹脂、金属、セラミックスにより構成されている各
種カセット類の導電性付与に適用することが可能であ
る。
【0210】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を脱しない範囲内
で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0211】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0212】すなわち、本発明の物品取扱部材および物
品取扱装置ならびにその製造方法によれば、半導体ウェ
ハ等の物品を保持する際に、保持する半導体ウェハ等の
物品に、金属成分等の汚染をさせることなく、清浄かつ
高純度な状態で保持することができる、という効果が得
られる。
【0213】また、本発明の物品取扱部材および物品取
扱装置ならびにその製造方法によれば、半導体ウェハ等
の物品を保持する際に、接触部材の表面抵抗値を所定範
囲に制御し、保持した半導体ウェハ等の物品からの放電
電流値を所定範囲に制御して、半導体ウェハ等の物品に
帯電した静電気が放電する際に生じる静電気損傷による
半導体素子破壊等の問題を防止することができる、とい
う効果が得られる。
【0214】また、本発明の物品取扱部材および物品取
扱装置ならびにその製造方法によれば、簡略な製造工程
で接触する対象物における帯電防止を実現できるという
効果が得られる。
【0215】また、本発明の収納容器によれば、接触す
る対象物に対して汚染や損傷を与えることがない、とい
う効果が得られる。
【0216】また、本発明の収納容器によれば、接触す
る対象物における帯電を防止するとともに、帯電した対
象物からの徐放電によって静電破壊を防止することがで
きる、という効果が得られる。
【0217】また、本発明の収納容器によれば、簡略な
製造工程で接触する対象物における帯電防止を実現でき
る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である物品取扱装置の一例を
示す断面図である。
【図2】その製造工程の一例を示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明の他の実施例である物品取扱装置の構成
の一例を示す断面図である。
【図4】その一部を拡大して示す断面図である。
【図5】その平面図である。
【図6】その製造工程の一例を示すフローチャートであ
る。
【図7】基板上に導電性樹脂膜を形成する処理の一例を
示すフローチャートである。
【図8】基板上に導電性樹脂膜を形成した状態の一例を
示す概念図である。
【図9】基板上に導電性樹脂膜を形成する処理過程の一
例を示すフローチャートである。
【図10】基板上に導電性樹脂膜を形成した状態の一例
を示す概念図である。
【図11】半導体ウェハにおける静電気の放電過程の一
例を示す回路モデル図である。
【図12】図2のフローチャートに例示される導電性樹
脂被膜の形成工程の変形例を示すフローチャートであ
る。
【図13】本発明の一実施例である収納容器の構成の一
例を示す斜視図である。
【図14】その一部の断面図である。
【図15】本発明の他の実施例である収納容器の構成の
一例を示す斜視図である。
【図16】その一部の断面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ 2 ウェハ吸着部 3 アース接地端子 4 吸着有無スイッチ 5 接触抵抗 6 接触コンデンサ 7 基板 8 導電性樹脂膜 9 光硬化型導電性樹脂塗料 10 基板 11 導電性樹脂膜 20 半導体ウェハ 21 導電性真空吸着スピンヘッド 22 母材 23 導電性樹脂被膜 24 モータシャフト 25 アース接地端子 26 真空排気用中空穴 27 真空排気 28 ウェハ吸着面 28a ウェハ吸着溝 29 真空排気口 40 半導体ウェハ 41 導電性ウェハハンドラ部 42 支持ピン部 43 ガイド部 44 母材 45 コート膜 46 導電性樹脂被膜 47 取付けボルト 48 駆動リンク 49 駆動モータ 49a 接地端子 51 滴下ノズル 52 与圧配管 53 導電性樹脂被膜 60 薬液容器(収納容器) 61 母材 62 導電性樹脂被膜 63 接地端子 70 ホトレジスト液 110 カセット(ポリエチレン製) 110A 被覆 110B 母材 111 ガイド突起 112 保持溝 113 底板 114 水切り孔 120 カセット(パーフロロアルコキシビニルエーテ
ル共重合体製) 120A 被覆 120B 母材 130 カセット(ポリエーテルエーテルケトン樹脂
製) 130A 被覆 130B 母材 140 カセット(アルミニウム製) 140A 被覆 140B 母材 150 カセット(ポリエーテルスルホン樹脂製) 150A 被覆 150B 母材 160 カセットケース 160A 被覆 160B 母材 161 本体 162 蓋体 163 管理領域 170 カセット(ポリ四フッ化エチレン) 170A 被覆 170B 母材 180 カセット(パーフロロアルコキシビニルエーテ
ル共重合体製) 180A 被覆 180B 母材 1100 ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/60 9470−5G H05F 3/02 L H05F 3/02 0333−3E B65D 85/38 R H01L 23/56 B (72)発明者 光石 正弘 滋賀県大津市打出浜8−7−301 (72)発明者 井上 健 大阪府三島郡島本町若山台2−2−22− 104 (72)発明者 末崎 穣 大阪府高槻市宮田町2−15−1

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の形状の母材表面を改質し、この母
    材表面に導電性ポリマー、または、導電性ポリマーと硬
    化性樹脂の混合剤を被覆してなることを特徴とする物品
    取扱部材。
  2. 【請求項2】 コロナ放電を用いて前記母材表面の改質
    を行ってなることを特徴とする請求項1記載の物品取扱
    部材。
  3. 【請求項3】 プラズマ処理を用いて前記母材表面の改
    質を行ってなることを特徴とする請求項1記載の物品取
    扱部材。
  4. 【請求項4】 放射線の照射を用いて前記母材表面の改
    質を行ってなることを特徴とする請求項1記載の物品取
    扱部材。
  5. 【請求項5】 電磁波の照射を用いて前記母材表面の改
    質を行ってなることを特徴とする請求項1記載の物品取
    扱部材。
  6. 【請求項6】 前記母材表面に被覆する前記導電性ポリ
    マー、または硬化性樹脂として、光硬化性導電性ポリマ
    ー、または光硬化性樹脂を用いたことを特徴とする請求
    項1記載の物品取扱部材。
  7. 【請求項7】 前記母材表面に被覆する前記導電性ポリ
    マー、または硬化性樹脂として、放射線硬化性導電性ポ
    リマー、または放射線硬化性樹脂を用いたことを特徴と
    する請求項1記載の物品取扱部材。
  8. 【請求項8】 前記母材表面に被覆する前記導電性ポリ
    マー、または硬化性樹脂として、熱硬化性導電性ポリマ
    ー、または熱硬化性樹脂を用いたことを特徴とする請求
    項1記載の物品取扱部材。
  9. 【請求項9】 所望の形状の母材表面を改質し、この母
    材表面に導電性ポリマー、または、導電性ポリマーと硬
    化性樹脂の混合剤を被覆してなることを特徴とする収納
    容器。
  10. 【請求項10】 前記収納容器は、半導体ウェハを収納
    するウェハ用カセットであることを特徴とする請求項9
    記載の収納容器。
  11. 【請求項11】 前記収納容器は、レチクルを収納する
    レチクル用カセットであることを特徴とする請求項9記
    載の収納容器。
  12. 【請求項12】 前記収納容器は、液晶ディスプレイ基
    板を収納する液晶ディスプレイ用カセットであることを
    特徴とする請求項9記載の収納容器。
  13. 【請求項13】 前記収納容器は、所望の薬品が貯留さ
    れる薬品用容器であることを特徴とする請求項9記載の
    収納容器。
  14. 【請求項14】 請求項1,2,3,4,5,6,7ま
    たは8記載の物品取扱部材を有する物品取扱装置。
  15. 【請求項15】 所望の形状の母材表面を改質する第1
    の工程と、この母材表面に導電性ポリマー、または、導
    電性ポリマーと硬化性樹脂の混合剤を被覆する第2の工
    程とを含むことを特徴とする物品取扱部材の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の工程では、コロナ放電、プ
    ラズマ処理、放射線の照射、電磁波の照射、のうちの少
    なくとも一つを用いて前記母材表面を改質することを特
    徴とする請求項15記載の物品取扱部材の製造方法。
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