JPH082904A - 過酸化水素の製造法 - Google Patents

過酸化水素の製造法

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JPH082904A
JPH082904A JP13725294A JP13725294A JPH082904A JP H082904 A JPH082904 A JP H082904A JP 13725294 A JP13725294 A JP 13725294A JP 13725294 A JP13725294 A JP 13725294A JP H082904 A JPH082904 A JP H082904A
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concentration
oxygen
reaction
reactor
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JP13725294A
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Michiya Kawakami
道也 河上
Masao Ishiuchi
征夫 石内
Hiromitsu Nagashima
広光 長島
Takeshi Tomita
健 富田
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高濃度の過酸化水素を経済的に得るために、比
較的高価な純酸素の使用量が下げられた、工業的に有利
な過酸化水素の製造方法の提供。 【構成】酸素と水素を水媒体中で触媒と接触的に反応さ
せて過酸化水素を製造する方法において、供給ガス中の
酸素濃度を、反応器内の過酸化水素濃度が5重量%未満
の時は10〜30容積%、過酸化水素濃度が5重量%以
上10重量%未満の時は20〜50容積%、過酸化水素
濃度が10重量%以上の時は30〜95容積%に制御し
て反応を行なう。 【効果】水素選択率を高く維持しつつ、純酸素の使用量
を低減することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反応媒体中で酸素と水素
を触媒と接触的に反応させ、過酸化水素を製造する改良
された方法に関するものである。更に詳しくは反応器内
に存在する過酸化水素の濃度に応じて、供給ガス中の酸
素濃度を制御することにより、経済的に、効率よく過酸
化水素を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、工業的に行われている過酸化水素
の主な製造方法は、アルキルアンスラキノンを媒体とす
る自動酸化法である。この方法の問題点として、還元、
酸化、水抽出分離、精製、濃縮等の多くの工程が必要で
ありプロセスが複雑となるため、装置費、運転費が大き
いということが挙げられる。更には、アルキルアンスラ
キノンの劣化による損失、還元用触媒の劣化等の問題も
ある。
【0003】これらの問題点を改善するために、上記製
造方法以外の製造方法が試みられているが、その一つ
に、反応媒体中で触媒を用いて、酸素と水素から直接的
に過酸化水素を製造する方法がある。既に、白金族金属
を触媒として用い、酸素と水素から過酸化水素を製造す
る方法が提案されており、ある程度高い濃度の過酸化水
素が生成することが示されている。(特公昭56−47
121号、特公昭55−18646号、特公平1−23
401、特開昭63−156005号、US51942
42号、US4336239号の各公報参照)。
【0004】これらの特許では反応ガスとして純酸素ま
たは空気の如き酸素と窒素の混合物から成るガスと水素
を用いて反応を行わせることにより過酸化水素の水溶液
を製造する方法を開示している。また、特公昭56−4
7121号公報では水素と酸素の比率を規定しており、
それによると反応系気相中の水素分圧を0.5気圧以
上、および酸素分圧を1.0気圧以上に保持し、水素分
圧に対する酸素分圧の比を1.5〜20に保持すること
によって高効率で過酸化水素を製造する方法を開示して
いる。
【0005】しかしながら、単に酸素分圧の高い混合ガ
スを使用する方法においては、酸素分圧を上げるために
純酸素を多量に使用せざるを得ない割りには過酸化水素
の収量が上がらない。一般に、純酸素は比較的高価であ
り、供給ガス中の酸素濃度を高めるために使用される純
酸素の費用負担から生ずる経済的な問題点を解決する方
法が求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高濃
度の過酸化水素を経済的に得ることを可能とした過酸化
水素の製造方法を提供することである。特に、比較的高
価な純酸素の使用量を下げることのできる、工業的に有
利な過酸化水素の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、酸素と水
素から触媒を用いて接触的に過酸化水素を製造する方法
において、より高い水素選択率で高濃度の過酸化水素水
を安価に得る製造方法の検討を続けた結果、反応器内に
存在する過酸化水素の濃度と供給ガス中の酸素濃度との
関係が水素選択率と密接な相関がある事を見いだし、供
給ガス中の酸素濃度を反応器中の過酸化水素濃度に応じ
て制御することによって、その目的が達成されることを
見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、酸素と水素を水媒体中で
接触的に反応させて過酸化水素を製造する方法におい
て、供給ガス中の酸素濃度を反応器中の過酸化水素濃度
に応じて制御すること、即ち反応器内に存在する過酸化
水素の濃度が高い場合には供給ガス中の酸素濃度を高く
制御し、過酸化水素濃度が低い場合には供給ガス中の酸
素濃度を低く制御することにより、経済的に過酸化水素
を製造する方法に関する。
【0009】反応媒体中で酸素と水素を接触的に反応さ
せて過酸化水素を製造する方法において水素選択率は式
(1)で示される。
【数1】式(1): 水素選択率(%)=[(反応により生成した過酸化水素
のモル量)÷(消費された水素量から算出した過酸化水
素の理論生成モル量)]×100 本発明者らは式(1)で求めた水素選択率が供給ガス中
の酸素濃度に大きく影響され、酸素濃度が高いほど水素
選択率が高くなる傾向を示すことを見いだした。すなわ
ち、供給ガス中の酸素濃度を高めることにより水素選択
率は向上し、過酸化水素の取得量は増加する。
【0010】本発明者らは更に検討を進め、酸素濃度に
よる水素選択率への影響は過酸化水素濃度が低い場合に
は比較的小さいが、過酸化水素濃度が高くなるにつれ、
水素選択率に対する酸素濃度の影響が大きくなるという
傾向を見いだし、本発明を完成した。
【0011】本発明の方法によると、比較的酸素濃度の
影響の少ない過酸化水素の低濃度領域においては供給ガ
ス中の酸素濃度を低く制御し、酸素濃度の影響の大きい
過酸化水素の高濃度領域においては供給ガス中の酸素濃
度を高く制御することによって、純酸素の使用量を低減
し、かつ、高い水素選択率で反応を行なう事が可能とな
る。
【0012】本発明においては、供給ガス中の酸素濃度
は、反応器内の過酸化水素濃度が0から5重量%未満の
領域においては供給ガス中の酸素濃度を10〜30容積
%、好ましくは、15〜25容積%に制御し、過酸化水
素濃度が5重量%以上10重量%未満の領域においては
供給ガス中の酸素濃度を20〜50容積%、好ましくは
25〜35容積%に制御し、さらに過酸化水素濃度が1
0重量%以上の領域においては供給ガス中の酸素濃度を
30〜95容積%、好ましくは35〜60容積%に制御
する。
【0013】供給ガス中の酸素濃度を前記した範囲に制
御するためには、酸素と水素との反応に障害とならない
ような不活性ガスを適当量、供給ガス中に存在させるこ
とにより実施される。不活性ガスとしては、窒素、アル
ゴンが例示される。酸素源としては、純酸素、空気又は
酸素富化空気などが使用される。供給ガス中の酸素濃度
を前記した範囲に制御するために、空気に純酸素又は酸
素富化空気を混合することは好ましい方法である。
【0014】前述した如く、反応媒体中で酸素と水素を
接触的に反応させて過酸化水素を製造する方法におい
て、より高濃度の酸素を含む供給ガスを用いる事により
水素選択率を向上させる事が出来るため、反応器内に存
在する過酸化水素の濃度が低い領域においても高い濃度
の酸素ガスを含有する供給ガスを用いる事が不可能では
ない事は言うまでもない。
【0015】しかし、本発明によれば、不必要に高濃度
の酸素を用いず、反応器内に存在する過酸化水素の濃度
に応じた効率的な酸素濃度を選択することになり、これ
によりもたらされる利点は効率面・経済面からみて極め
て大きい。本発明で規定する範囲外の酸素濃度の選択
は、効率面・経済面からみて不利になる。本発明による
過酸化水素の製造は、通常、反応圧力3kg/cm2
G〜150kg/cm2・G、反応温度0℃〜50℃の
条件下で行われる。水素濃度は、1〜20容積%であ
る。
【0016】本発明に用いられる触媒としては白金族金
属が好ましく、パラジウム、白金が特に好ましい。触媒
の形状には特に制限はなく、ペレット状であっても粉末
状であっても差し支えない。また、一般的な触媒担体、
例えばシリカ、チタニア、アルミナ、マグネシア、ジル
コニア、セリア、ゼオライト及び活性炭等を用い、これ
らの担体上にパラジウムや白金等の白金族金属を担持す
ることによっても調製される。
【0017】触媒の使用量は、通常1リットル当たり1
グラム以上が使用される。また、反応媒体中に触媒を多
量に加えてスラリー状態で反応を行うことも可能であ
る。本発明では高濃度の過酸化水素水が生成されるため
に、分解を抑制する目的で反応媒体である水中に過酸化
水素の安定剤を添加することも可能である。過酸化水素
の安定剤としては公知の水溶性の安定剤を用いることが
できる。
【0018】安定剤の具体例としては、アミノトリ(メ
チレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレン
ホスホン酸)またこれらのナトリウム塩、さらにリン
酸、硫酸、硝酸やピロリン酸ナトリウムなどを挙げるこ
とができる。安定剤の使用量は安定剤の種類や過酸化水
素水濃度により異なってくるが、通常、水中の濃度とし
て0.1重量%以下、好ましくは0.1ppm以上10
0ppm以下である。
【0019】本発明の実施態様を説明すると、例えば、
バッチ反応装置の場合には、反応時間の経過ともに増加
する反応器中の過酸化水素濃度に応じて、供給ガス中の
酸素濃度を調節する。即ち反応初期の過酸化水素濃度が
5重量%未満の低濃度領域では酸素源として空気を用
い、反応の進行に伴う過酸化水素濃度の上昇に応じ、経
時的に供給ガス中の酸素含有量を増やして前記した濃度
に酸素濃度を次第に上げて行く。
【0020】また、反応器を2器以上備え、反応媒体が
各反応器内を逐次通過するようにした流通装置の場合に
は、反応媒体のそれぞれの反応器内での滞留時間を調整
することにより、各反応器内の過酸化水素の濃度が第1
反応器から適当な濃度を保って順に高くなるように調整
する。一方、各反応器に供給されるガス中の酸素濃度は
第1反応器から順に高くして行く。
【0021】そのための好ましい方法は、各反応器に水
素を供給し、同時に並行して、酸素濃度の高い供給ガス
を最終反応器に供給し、最終反応器から出たオフガスを
その前段の反応器に供給するというように各反応器から
出たオフガスを順次その前段の反応器に供給することに
より、オフガスを反応媒体の流れとは逆に第1反応器に
向かって各反応器を順次通過するように導入する。
【0022】この場合、供給ガス中の酸素ガスは、各反
応器を通過する際に消費され、第1反応器に向かってガ
ス中の酸素濃度は順次減少する。即ち、反応媒体と供給
ガスの流れを向流にすることで、反応器内の過酸化水素
濃度が高い領域では酸素濃度の高いガスによる反応が、
また過酸化水素濃度が低い領域では酸素濃度の低いガス
による反応が行われることになり、本発明による方法を
実行することができる。
【0023】以上の方法の他、供給ガス中の酸素濃度を
反応器内の過酸化水素濃度に応じて制御することが可能
である反応形式であればその形式、形状には制限はな
い。本発明を実施する反応装置の形式としては、一般的
には撹拌式の反応器が採用されるが、水媒体と触媒を充
分に分散させる動力を与えることが出来れば、気泡塔や
流動床式反応器等を制限なく用いることができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳細に説明する。実施例、比較例において水素反応
量、供給ガス中の酸素濃度は反応器出口ガス組成、反応
器入口ガス組成をガスクロマトグラフによって分析し求
めた。また、反応媒体中の過酸化水素濃度の測定は、硫
酸酸性過マンガン酸カリウム溶液による滴定法により行
った。
【0025】実施例1 内容積6リットルのSUS316製冷却ジャケット付オ
ートクレーブに、臭素酸ナトリウムを0.5ミリモル/
リットル、硫酸を0.1モル/リットル含有する水溶液
3000ミリリットルと、触媒としてN.Eケムキャッ
ト(株)製5重量%Pd/TiO2触媒10gを加えて
懸濁させた。オートクレーブを閉め、空気を720Nl
/hrにてオートクレーブ内に導入し、圧力調節弁によ
りオートクレーブの圧力が9Kg/cm2・Gになるま
で昇圧した。空気の通気を続けながら、反応圧力を9K
g/cm2・G、反応温度を25℃に保ち、1500r
pmの速度で撹拌を開始した。
【0026】条件が安定した後、水素ガス60Nl/h
r及び空気と純酸素の混合ガス720Nl/hrを同時
に通気し、反応を開始した。空気と純酸素の混合ガス中
の両者の比率は、反応開始後2.5時間までが720:
0(供給ガス中酸素濃度19.4容積%)、2.5〜
4.5時間が663:57(同25.2容積%)、4.
5〜6.5時間が615:105(同30.0容積%)
とし、供給ガス中の酸素濃度を順次上昇させた。
【0027】それぞれの反応時間における過酸化水素の
濃度は、反応開始後2.5時間までが0〜4.52重量
%、2.5〜4.5時間が4.52〜7.20重量%で
あり、6.5時間の反応終了時における過酸化水素濃度
は9.57重量%、水素反応量は全体で14.8モルで
あった。供給ガス中の酸素濃度を高めるために反応終了
迄に空気に加えた純酸素の量は324Nlであり、過酸
化水素1gを製造するのに使用した純酸素は、全体で
1.13Nl/g-H2O2であった。なお、全反応時間
(6.5時間)を通しての水素選択率は57%であっ
た。
【0028】比較例1 水素流量を60Nl/hr、空気流量を615Nl/h
r、純酸素流量を105Nl/hrとして、供給ガス中
の酸素濃度を30容積%に固定して酸素濃度を変化させ
ずに反応を6.5時間行った以外は実施例1と同様の反
応を行った。6.5時間の反応終了後、過酸化水素濃度
は9.95重量%、全水素反応量は14.6モルであっ
た。反応終了迄に空気に加えた純酸素の量は683Nl
であり、過酸化水素1g生成するのに使用した純酸素
は、全体で2.29Nl/g-H2O2であった。なお、全反
応時間(6.5時間)を通しての水素選択率は60%で
あった。
【0029】以上より明らかなように、過酸化水素の濃
度に応じて供給ガス中の酸素濃度を変化させて反応を行
う実施例1と比較して、酸素濃度を固定させて反応を行
うと水素選択率はほぼ同等であるにもかかわらず、純酸
素の使用量は2倍強となった。
【0030】比較例2 純酸素を用いず酸素源として空気のみを用い、水素流量
を60Nl/hr、空気流量を720Nl/hrとし、
供給ガス酸素濃度を19容積%に固定して反応を6.5
時間行った以外は比較例1と同様の反応を行った。6.
5時間の反応終了後、水素反応量は全体で14.7モル
であったが、過酸化水素濃度は7.88重量%しかなか
った。全反応時間(6.5時間)を通しての水素選択率
は47%であった。
【0031】比較例3 純酸素を用いず酸素源として空気のみを用い、水素流量
を60Nl/hr、空気流量を720Nl/hrとし、
供給ガス酸素濃度を19容積%に固定して反応を9時間
行った以外は比較例1と同様の反応を行った。9時間の
反応終了後、水中の過酸化水素濃度は9.57重量%に
まで上昇したが、水素反応量は全体で20.2モルで全
反応時間を通しての水素選択率は42%に低下した。
【0032】実施例2 内容積6リットルのSUS316製の撹拌機と冷却ジャ
ケットを備えたオートクレーブ3器を用い、反応媒体及
び反応ガスそれぞれが各反応器内を順次、向流で通過す
るように接続した。各反応器にそれぞれ、臭素酸ナトリ
ウムを0.5ミリモル/リットル、硫酸を0.1モル/
リットル含有する水溶液3000ミリリットルと触媒と
してN.Eケムキャット(株)製5重量%Pd担持チタ
ニア触媒10gを加えて懸濁させた。オートクレーブを
閉め、空気615Nl/hr及び純酸素105Nl/h
rを第3反応器底に導入し、第3反応器から排出された
ガスを第2反応器底に導入し、第2反応器から排出され
たガスを第1反応器底に導入した。第1反応器出口ガス
ラインに設置した圧力調節弁により第1反応器内の圧力
を9.0Kg/cm2・Gになるまで昇圧した。これに
対応して、第2、第3反応器の圧力はそれぞれ9.1K
g/cm2・G、9.2Kg/cm2・Gとなった。
【0033】臭素酸ナトリウムを0.5ミリモル/リッ
トル、硫酸を0.1モル/リットル含有する水溶液を1
350ミリリットル/hrで第1反応器に導入し、第1
反応器内の液量が3000ミリリットルに維持されるよ
うに反応液をフィルターを通して抜き出し、抜き出した
反応液をポンプを用いて第2反応器に導入した。第2反
応器も同様に、液量3000ミリリットルになるように
反応液をフィルターを通して抜き出し、その反応液を第
3反応器に導入した。第3反応器も同様に液量3000
ミリリットルになるように反応液を抜き出した。
【0034】空気と純酸素の通気及び水溶液の導入を続
けながら、第1反応器内の圧力を9Kg/cm2・G、
各反応器温度を25℃、各反応器液量を3000ミリリ
ットルに保ち、1500rpmで撹拌を開始した。条件
が安定した後、水素ガスを各反応器にそれぞれ60Nl
/hrにて通気し反応を開始した。反応開始18時間後
に各反応器の過酸化水素濃度が定常状態に達した。
【0035】定常状態における第1反応器出口から流出
する反応液中の過酸化水素濃度は3.94重量%、第1
反応器に導入された混合ガス中の酸素濃度は21.5容
積%、第2反応器においてはそれぞれ7.00重量%、
26.1容積%、第3反応器においてはそれぞれ9.2
4重量%、30.0容積%であった。全反応時間を通し
ての純酸素使用量は105Nl/hrであり、過酸化水
素1g生成するのに使用した純酸素は、全体で0.84
Nl/g-H2O2であった。なお、反応器3器全体での水素
選択率は49%であった。
【0036】比較例4 反応ガスを各反応器に個別に導入し、各反応器から出た
ガスを再使用することなくそのまま系外に放出した以外
は実施例2と同様の反応を行った。各ガスの通気量は、
それぞれの容器に対して空気615Nl/hr、純酸素
105Nl/hr、水素60Nl/hrとした。反応開
始16時間後に各反応器の過酸化水素濃度が定常状態に
達した。定常状態における第1反応器出口から流出する
反応液中の過酸化水素濃度は4.01重量%、第1反応
器に導入された混合ガス中の酸素濃度は30.0容積
%、第2反応器においてはそれぞれ7.02重量%、3
0.0容積%、第3反応器においてはそれぞれ9.24
重量%、30.0容積%であった。
【0037】全反応を通しての純酸素使用量は315N
l/hrであり、過酸化水素1g生成するのに使用した
純酸素は、全体で2.45Nl/g-H2O2であった。な
お、反応器3器全体での合計水素選択率は54%であっ
た。以上より明らかなように、反応ガスを各反応器に反
応媒体と向流で流す実施例2と比較して、純酸素の使用
量は3倍近くに達した。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、酸素と水素を水媒体中
で触媒と接触的に反応させて過酸化水素を製造する方法
において、反応器内の過酸化水素濃度に応じて供給ガス
中の酸素濃度を制御することにより、水素選択率の大幅
な低下を招くことなく、純酸素の使用量を低減すること
が可能となる。その結果、高濃度の過酸化水素を経済的
に製造することが可能になる。特に、比較的高価な純酸
素が効率的に使用されるので、工業的に有利な過酸化水
素の製造方法が提供される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】触媒の使用量は、通常1リットル当たり1
グラム以上が使用される。また、反応媒体中に触媒を多
量に加えてスラリー状態で反応を行うことも可能であ
る。過酸化水素生成反応の選択率を高めるために、水媒
体としてハロゲンイオン及び/又は酸を含む水溶液を使
用することが好ましい。本発明では高濃度の過酸化水素
水が生成されるために、過酸化水素の分解を抑制する目
的で反応媒体である水中に過酸化水素の安定剤を添加す
ることも可能である。過酸化水素の安定剤としては公知
の水溶性の安定剤を用いることができる。
フロントページの続き (72)発明者 富田 健 東京都葛飾区新宿6丁目1番1号 三菱瓦 斯化学株式会社東京研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素と水素を水媒体中で触媒と接触的に
    反応させて過酸化水素を製造する方法において、反応器
    内の過酸化水素濃度が5重量%未満の時の供給ガス中の
    酸素濃度が10〜30容積%、過酸化水素濃度が5重量
    %以上10重量%未満の時の供給ガス中の酸素濃度が2
    0〜50容積%、過酸化水素濃度が10重量%以上の時
    の供給ガス中の酸素濃度が30〜95容積%であること
    を特徴とする請求項1記載の過酸化水素の製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒が白金族触媒である請求項1記載の
    過酸化水素の製造方法。
  3. 【請求項3】 水媒体がハロゲンイオン及び/又は酸を
    含む水溶液である請求項1記載の過酸化水素の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 水媒体が過酸化水素の安定剤を含む水溶
    液である請求項1記載の過酸化水素の製造方法。
  5. 【請求項5】 酸素と水素を不活性ガスの存在下または
    不存在下に水媒体中で触媒の存在下で反応温度0℃〜5
    0℃、反応圧力3kg/cm2・G〜150kg/cm2
    ・Gで反応せしめる請求項1記載の過酸化水素の製造方
    法。
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