JPH08291244A - 塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた積層体 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた積層体

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JPH08291244A
JPH08291244A JP5696796A JP5696796A JPH08291244A JP H08291244 A JPH08291244 A JP H08291244A JP 5696796 A JP5696796 A JP 5696796A JP 5696796 A JP5696796 A JP 5696796A JP H08291244 A JPH08291244 A JP H08291244A
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JP
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vinyl chloride
chloride resin
organopolysiloxane
weight
resin composition
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Toshio Masuda
敏夫 増田
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Zeon Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末成形に用いて離型性良くシートを得るこ
とができ、しかも該シートが発泡ポリウレタン層と良好
に接着した積層体を与えることのできる塩化ビニル系樹
脂組成物を提供すること。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤
20〜200重量部及びオルガノポリシロキサン0.0
01〜4重量部からなる粉末成形用塩化ビニル系樹脂組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末成形加工におい
て離型性が良く、かつウレタン接着性に優れた成形品を
与える塩化ビニル系樹脂組成物及び該組成物を用いて得
られる塩化ビニル系樹脂成形品の層と発泡ポリウレタン
の層とからなる積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内装材であるクラッシュパッド、
グローブボックス、コンソールボックス、ドアトリム、
アームレスト、ヘッドレスト等には軟質塩化ビニル樹脂
製品が多用されている。その中で、特にクラッシュパッ
ド、クローブボックス、コンソールボックス、ドアトリ
ム等には発泡ポリウレタンで裏打ちされた粉末成形、特
に粉末スラッシュ成形塩化ビニル系樹脂製品が多く使用
されている。従来、粉末成形塩化ビニル系樹脂製品は、
その備えている性能と成形加工の生産性から肉厚が決定
されてきた。しかし近年は、コストダウンの要求が高ま
り、これらとは別の経済性の次元から成形品の薄肉化が
求められている。しかし薄肉にすると、金型内の粉末組
成物を加熱成形した後、引っぱって脱型する時に焼結製
品に伸びが生じて、これにウレタンを裏打ちすると、表
皮に「しわ」が生じやすい。そこで脱型時の伸びを抑制
するために離型剤を増量すると、金型汚染が激しくな
り、また裏打ちする発泡ポリウレタンとの接着性が低下
するという問題が起きていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、粉末成
形に用いて脱型性が良く、かつ得られたシートはウレタ
ンとの接着性に優れた積層体を与えることができる塩化
ビニル系樹脂組成物を得るべく鋭意検討した結果、オル
ガノポリシロキサンを配合することにより上記の目的が
達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、(1)塩化ビニル系樹脂、可塑剤及びオルガノポリ
シロキサンからなる粉末成形用塩化ビニル系樹脂組成
物、(2)塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤20
〜200重量部及びオルガノポリシロキサン0.001
〜4重量部からなる粉末成形用塩化ビニル系樹脂組成
物、および、(3)上記(1)又は(2)記載の粉末成
形用塩化ビニル系樹脂組成物を粉末成形して得られる塩
化ビニル系樹脂層と発泡ポリウレタン層とから構成され
ていることを特徴とする積層体、が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルホモポリマ
ーや塩化ビニルコポリマーを用いることができる。該塩
化ビニルコポリマーとしては、酢酸ビニル、塩化ビニリ
デン、アクリロニトリル、エチレン、プロピレン、ブタ
ジエン、スチレン、アクリル酸またはメタクリル酸、ア
クリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキル
エステルなどから選ばれる少なくとも1つのコモノマー
とのコポリマーが代表的なものである。代表的なコポリ
マーとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられ
る。塩化ビニル系樹脂の平均重合度は通常600〜30
00、好ましくは、800〜1500である。粉末成形
用の塩化ビニル系樹脂は、通常、懸濁重合法により製造
された、平均粒径が50〜250μmの多孔質の形状の
粉末のものである。
【0006】本発明で用いられる可塑剤については特に
制限はなく、従来粉末成形用塩化ビニル系樹脂組成物に
慣用されているものを用いることができる。該可塑剤と
しては、例えばジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、アルキル基の炭素数が9〜11
のジアルキルフタレートなどのフタル酸エステル類、ト
リ−n−オクチルトリメリテート、トリ−2−エチルヘ
キシルトリメリテート、トリデシルトリメリテート、ア
ルキル基の炭素数が7〜11のトリアルキルトリメリテ
ートなどのトリメリット酸トリエステル類、エポキシ系
可塑剤、ポリエステル系可塑剤などが挙げられる。これ
らの可塑剤は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。本発明組成物における該可塑剤の配
合量は、製品の用途や要求性能、成形加工性などにより
決定されるが、一般には、塩化ビニル系樹脂100重量
部に対して、20〜200重量部が好ましく、30〜1
50重量部がより好ましい。可塑剤が20重量部未満の
ときは加熱成形してもゲル化が不十分になり易く、20
0重量部より多いときは、粉体組成物がべたついて流動
性に欠ける傾向がある。
【0007】本発明で使用されるオルガノポリシロキサ
ンは下記構造を有する化合物である。
【0008】
【化1】
【0009】上式において、R1 、R2 は水素原子、ア
ルキル基、好ましくはメチル基、又はアリール基を表
し、該アルキル基及びアリール基は水酸基、エポキシ
基、アミノ基又はチオール基で置換されていてもよく、
nは正の整数である。
【0010】該オルガノポリシロキサンの25℃での動
粘度は、1〜1,000,000cs、好ましくは10
〜100,000csであり、また、重量平均分子量
は、100〜1,000,000、好ましくは500〜
100,000である。オルガノポリシロキサンの粘度
(分子量)は高いものほど組成物に優れた脱型性を付与
する。しかし、ウレタン接着性の良さは粘度(分子量)
によってあまり変わらない。粘度(分子量)の選択は、
生産時の取扱性と性能のバランスで決定出来る。本発明
に従ってオルガノポリシロキサンが配合された塩化ビニ
ル系樹脂組成物は、粉末成形後の脱型がスムーズに行え
るうえに、得られた樹脂シートのウレタン接着性が改善
される。その上、本発明によれば、高級脂肪酸やそのエ
ステル、高級脂肪酸の塩またはアミド、高融点ワック
ス、植物性蛋白質、グリセリド等のような通常ウレタン
接着阻害作用を有する離型剤をウレタン接着性や金型汚
染等への悪影響が現われない範囲で組成物に配合するこ
とができるので、脱型性を一層改善することができる。
本発明におけるオルガノポリシロキサンの添加量は、塩
化ビニル系樹脂100重量部あたり0.001〜4重量
部が好ましく、0.01〜3重量部がより好ましい。オ
ルガノポリシロキサンが0.001重量部未満の量では
離型性及びウレタン接着性向上の効果が得難く、また、
4重量部より多い量では製品の表面にブリードが生じ易
い。
【0011】本発明組成物には、熱や光に対する安定剤
を通常添加する。そのような安定剤としては、水酸化カ
ルシウム、酸化カルシウム、けい酸カルシウム、各種金
属石鹸、有機すず系安定剤、鉛系安定剤、アンチモン系
安定剤などの金属系安定剤や有機ホスファイト系安定
剤、エポキシ系安定剤、ポリオール系安定剤、含窒素化
合物安定剤、含硫黄化合物安定剤、フェノール系抗酸化
剤など一般のPVC加工用のものを挙げることができ
る。とくに粉末成形に適した安定剤としては、特開昭6
2−270645号公報、特開平3−66738号公
報、特開平5−156106号公報及び特開平6−27
9640号公報等において提案されている。例えば、裏
うちされる発泡ポリウレタン中のアミン系触媒からのP
VCの安定化には過塩素酸金属塩が有効であり、ハイド
ロタルサイト類化合物、β−ジケトン類等の併用も推奨
される。また、これらの流動性と安定性を向上させる目
的でゼオライトを併用することもできる。ハイドロタル
サイトはジャ紋岩や他のマグネシウムを多く含む岩石中
に低温の熱水作用の産物として産するが、本発明におい
ては、このような天然物であってもよく、また合成品で
あってもよい。合成方法としては、特公昭46−228
0号公報、特公昭50−30039号公報、特公昭51
−29129号公報、特開昭61−174270号公報
などに記載の公知の方法を例示することができる。ま
た、本発明においては、その結晶構造、結晶粒子径ある
いは結晶水の有無およびその量などに制限されることな
く使用することが可能である。また、ハイドロタルサイ
トは、前記ハイドロタルサイトと過塩素酸とを水中で任
意の比率で反応させ、ハイドロタルサイト中のCO3
一部または全部をClO4 に置換した過塩素酸一部導入
型または過塩素酸導入型のものを用いてもよい。ハイド
ロタルサイトの添加量は、塩化ビニル樹脂100重量部
に対して通常0.01〜5.0重量部である。
【0012】また、本発明においては、塩化ビニル系樹
脂組成物の通常の配合成分である充填剤、帯電防止剤、
着色剤、難燃剤、発泡剤、ダスティング剤、離型剤など
は必要に応じて適宜使用することができる。ダスティン
グ剤(粉末流動性改良剤ともいう)としては、炭酸カル
シウム、タルク、酸化アルミニウムなどの微粒子とくに
10〜100mμのような微粒子を使用することもでき
るが、特開昭60−90221号公報で提案されている
ように、粒径0.1〜10μの塩化ビニル系樹脂粒子を
用いることが好ましい。このような塩化ビニル系樹脂粒
子の重合度は500〜3500、好ましくは800〜2
000であり、配合量は通常1〜20重量部である。
【0013】前記の塩化ビニル系樹脂組成物を用いて粉
末成形、特に粉末スラッシュ成形をして得られた成形品
を金型内等に敷き、その上に発泡ポリウレタン製造用成
分を仕込み、加熱発泡させることによって、塩化ビニル
系樹脂成形品の層と発泡ポリウレタンの層とからなる積
層体、例えばヘッドレスト、アームレスト、クラッシュ
パッド等を製造することができる。本発明の塩化ビニル
系樹脂組成物を用いて得られる粉末成形品は、発泡ポリ
ウレタン層との接着性が良いので、堅牢な積層体を与え
ることができる。
【0014】本発明においては、発泡ポリウレタンとし
ては、通常の方法で得られるものをいずれも使用するこ
とができる。その代表例は、ポリオールとポリイソシア
ネートとを発泡剤およびアミン等の触媒の存在下に反応
させて得られるものである。ポリオールとしては、一般
にポリエーテル、ポリエステルあるいはポリエーテルポ
リエステルなどが用いられる。ポリエーテルとしては、
例えば2〜3官能性で数平均分子量2000〜3000
のポリエチレンポリオール、ポリプロピレンポリオー
ル、ポリテトラメチレンポリオールなどを挙げることが
でき、ポリエステルとしては、例えばアジピン酸とエチ
レングリコールやプロピレングリコールのような二官能
性化合物との縮合により得られた直鎖状ポリエステルな
どを挙げることができる。ポリイソシアネートとして
は、4,4′−ジフェニルメタン−ジイソシアナート
(MDI)、2,4−トリレン−ジイソシアナート
(2,4−TDI)、2,6−トリレン−ジイソシアネ
ート(2,6−TDI)などのほか、エチレンジイソシ
アナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、m−また
はp−フェニレン−ジイソシアナート、1,5−ナフチ
レン−ジイソシアナート、4,4′,4″−トリフェニ
ルメタントリイソシアナート、m−またはp−キシリレ
ンジイソシアナートなどを挙げることができる。
【0015】以下に本発明の態様を示す。 (1)塩化ビニル系樹脂、可塑剤及びオルガノポリシロ
キサンからなる粉末成形用塩化ビニル系樹脂組成物。 (2)塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤20〜2
00重量部及びオルガノポリシロキサン0.001〜4
重量部からなる粉末成形用塩化ビニル系樹脂組成物。 (3)塩化ビニル系樹脂が平均重合度が600〜300
0のものである上記(1)または(2)の粉末成形用塩
化ビニル系樹脂組成物。 (4)可塑剤がフタル酸エステル類、トリメリット酸ト
リエステル類、エポキシ系可塑剤及びポリエステル系可
塑剤からなる群から選択される1種または2種以上の混
合物である、上記(1)〜(3)のいずれかの粉末成形
用塩化ビニル系樹脂組成物。 (5)可塑剤の量が30〜150重量部である上記
(1)〜(4)のいずれかの粉末成形用塩化ビニル系樹
脂組成物。 (6)オルガノポリシロキサンが、化1の式で表される
構造を有し、100〜1,000,000の重量平均分
子量を有する化合物である上記(1)〜(5)のいずれ
かの粉末成形用塩化ビニル系樹脂組成物。
【0016】(7)オルガノポリシロキサンの量が0.
01〜3重量部である上記(1)〜(6)のいずれかの
粉末成形用塩化ビニル系樹脂組成物。 (8)塩化ビニル樹脂、可塑剤及びオルガノポリシロキ
サンを含有してなる塩化ビニル系樹脂組成物を用いて粉
末スラッシュ成形することを特徴とする塩化ビニル系樹
脂成形品を得る方法。 (9)塩化ビニル樹脂、可塑剤及びオルガノポリシロキ
サンを含有してなる塩化ビニル系樹脂組成物を用いて粉
末スラッシュ成形して得られた塩化ビニル系樹脂成形品
の層と発泡ポリウレタンの層とからなることを特徴とす
る積層体。
【0017】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて、本発明の樹
脂組成物および積層体について具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、部
数は重量基準である。 実施例1〜4、比較例1〜2 表1に示す種類と量の各成分をヘンシェルミキサーにて
つぎの要領でブレンドした。塩化ビニル樹脂、ステアリ
ン酸亜鉛、ハイドロタルサイト、過塩素酸ナトリウム、
オルガノポリシロキサン、紫外線吸収剤及び顔料を仕込
んで(ただし、比較例1及び2ではオルガノポリシロキ
サンは仕込まない)混合し、温度が80℃に上昇した時
点でトリメリット酸エステルを投入して更に混合し、温
度が120℃に到達した時にヘンシェルミキサーのジャ
ケットに通水して冷却し、温度が50℃の時点で微粒子
塩化ビニル樹脂を添加し、温度が35℃に下がった時点
で排出することにより、粉末成形用のパウダーコンパウ
ンドを得た。次に260℃に加熱した120mm×60
mm×3mmの革絞模様の金型にパウダーコンパウンド
を付着させ、そのまま30秒間保ってコンパウンドをゲ
ル化させ、粉末スラッシュ成形を行った。次いで、冷却
水を通し、金型の温度が65℃に下がった時パウダーの
焼結によって生成したシートを20mm/secの速度
で金型から剥した。その時に要する力即ち脱型力を測定
した。
【0018】別途、200mm×300mm×3mmの
革絞模様の金型を用いて上記と同様に粉末スラッシュ成
形をして、ポリウレタン積層用のシートを作成した。こ
のシートを焼結後2週間して縦に2等分し、その一方を
200mm×150mm×10mmの空間を有する金型
の中に敷き、変性MDI系イソシアネート16.9gと
ポリエーテルポリオール(トリエチレンジアミン1.0
重量%、水1.6重量%含有)31.4gを混合してシ
ートの上に注ぎ金型を密閉した。10分後に金型を開
き、表皮1mm、発泡層9mmの積層体試料を取出し
た。発泡層を一方の手で持ち、表皮層を他方の手でつま
んで引き剥し、二層の境で剥れている部分の面積比率を
求めた。その比率を100から減じた値は発泡層部の中
で裂かれた部分の面積比率、換言すれば表皮と発泡ウレ
タン層とが強く接着している部分の割合であり、これを
ウレタン接着率と定義する。
【0019】また、上記の残りのもう一方の粉末スラッ
シュ成形シートを用いて上記のポリウレタンの裏打ち加
工を再度行い、得られた試料から100mm×140m
mの面積を有する積層体の試験片を切出し、サンシャイ
ンスーパーロングライフウェザーメーターWEL−SU
N−D型〔スガ試験機(株)製〕にかけ、ブラックパネ
ル、83℃、雨なしの条件で1000時間紫外線を照射
した。照射後の試料の表皮面に、オルガノポリシロキサ
ンのブリードによる艶の発生が見られるか否かを観察
し、下記の3段階で評価した。 ○:艶の発生なし △:僅かに艶が見られる ×:艶の発生あり 脱型力、ウレタン接着率及び熱老化試験後の艶発生の有
無の結果を表1に記す。
【0020】
【表1】
【0021】注 *1 塩化ビニル樹脂、日本ゼオン(株)製、平均重合
度1000 (JISK 6721)、平均粒径約110
μm *2 炭素数6〜10のアルキル基を有するトリメリッ
ト酸エステル、花王(株)製 *3 トリアゾール系紫外線吸収剤、チバガイギー社製 *4 ポリジメチルシロキサン、ダウコーニングシリコ
ーン社製 動粘度 50cs *5 フタロシアニンブルー、酸化チタン、カーボン混
合品 *6 塩化ビニル樹脂、日本ゼオン(株)製、平均重合
度850、平均粒径1μm
【0022】本発明例の実施例1〜4ではいずれも脱型
力が小さくて脱型し易く、かつ生成した積層体のウレタ
ン接着性が極めて良い。積層体熱老化試験への影響を見
ると、オルガノポリシロキサン量が0.05、1及び2
重量部の場合にはいずれも変化を与えないが、それが4
重量部の場合には老化試験後に表皮表面が僅かに艶を帯
びていること(ブリードしかかっていること)が判る。
オルガノポリシロキサンを添加しない比較例1では、大
きな脱型力を要し、表皮のウレタン接着性が悪い。ま
た、オルガノポリシロキサンを添加する代りに離型剤ス
テアリン酸亜鉛を増量した比較例2では、脱型はし易い
もののウレタン接着性が悪い結果を与える。
【0023】実施例5〜9、比較例3〜4 比較例1のパウダーコンパウンド配合に表2に示す成分
を表示量添加した配合を用いるほかは実施例1と同様に
試験を行った。試験結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】オルガノポリシロキサンを用いずに、離型
剤のグリセリントリステアレート又はステアリン酸マグ
ネシウムを添加した比較例3又は4では脱型力は小さい
ものの、ウレタン接着性は極めて悪い。これに対し、そ
れらの配合に更にオルガノポリシロキサンを添加した実
施例5又は6ではウレタン接着率を高く改善できてい
る。またオルガノポリシロキサンと離型剤エチレンビス
ステアロアミド又はカルナウバワックスとを併用した実
施例7〜9も脱型性とウレタン接着性の共に良好な結果
を与えている。
【0026】実施例10〜16 SH−200(50cs)に替えて表3に示す種類と量
のオルガノポリシロキサンを用いるほかは実施例2と同
様に試験を行った。試験結果を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】注) SH−200(5000cs):ポリジメチルシロキサ
ン、ダウコーニングシリコーン社製、動粘度5000c
s SH−200(10000cs):ポリジメチルシロキ
サン、ダウコーニングシリコーン社製、動粘度1000
0cs SH−200(30000cs):ポリジメチルシロキ
サン、ダウコーニングシリコーン社製、動粘度3000
0cs SH−200(100000cs):ポリジメチルシロ
キサン、ダウコーニングシリコーン社製、動粘度100
000cs サイラプレーンFM4411:両末端水酸基含有シロキ
サン、チッソ(株)製、重量平均分子量1000 サイラプレーンFM4421:両末端水酸基含有シロキ
サン、チッソ(株)製、重量平均分子量5000 サイラプレーンFM5511:両末端エポキシ基含有シ
ロキサン、チッソ(株)製、重量平均分子量1000 サイラプレーンFM5521:両末端エポキシ基含有シ
ロキサン、チッソ(株)製、重量平均分子量5000
【0029】実施例10〜16の結果から、オルガノポ
リシロキサンは広範囲の鎖長ひいては粘度のものが、そ
の付加官能基の有無や種類の如何を問わず、脱型性及び
ウレタン接着性を共に改善することが判る。
【0030】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を粉末
成形に用いた場合には、離型性良くシートを得ることが
でき、しかも該シートは発泡ポリウレタン層と良好に接
着した積層体を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/40 B32B 27/40 C08K 5/10 KGY C08K 5/10 KGY //(C08L 27/06 83:04)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂、可塑剤及びオルガノ
    ポリシロキサンからなる粉末成形用塩化ビニル系樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤
    20〜200重量部及びオルガノポリシロキサン0.0
    01〜4重量部からなる粉末成形用塩化ビニル系樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の粉末成形用
    塩化ビニル系樹脂組成物を粉末成形して得られる塩化ビ
    ニル系樹脂層と発泡ポリウレタン層とから構成されてい
    ることを特徴とする積層体。
JP5696796A 1995-02-20 1996-02-20 塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた積層体 Pending JPH08291244A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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