JPH08291468A - 含フッ素撥水撥油剤組成物および処理方法 - Google Patents

含フッ素撥水撥油剤組成物および処理方法

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JPH08291468A
JPH08291468A JP9547595A JP9547595A JPH08291468A JP H08291468 A JPH08291468 A JP H08291468A JP 9547595 A JP9547595 A JP 9547595A JP 9547595 A JP9547595 A JP 9547595A JP H08291468 A JPH08291468 A JP H08291468A
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JP
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fluorine
water
group
composition
weight
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Application number
JP9547595A
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English (en)
Inventor
Katsuji Ito
勝治 伊藤
Haruo Mizushima
春男 水島
Shiyouji Takekoshi
彰而 竹腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meisei Chemical Works Ltd
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Meisei Chemical Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】噴霧による処理が可能で、処理ムラや色ムラを
生じない含フッ素撥水撥油剤組成物を得る。 【構成】含フッ素有機基を有する重合性単量体の重合し
た単位を含む重合体、および、非イオン系界面活性剤
を、水性媒体中に含む組成物であり、かつ、噴霧処理さ
れる組成物。また、こうした組成物を該重合体の重量で
20〜200g/m2 となるように被処理物表面に噴霧
し、つぎに加熱する処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な含フッ素撥水撥
油剤組成物および該組成物による処理方法に関する。本
発明の含フッ素撥水撥油剤組成物は、部分的に撥水撥油
性を保持している繊維、または、撥水撥油性能が部分的
に異なる繊維に対して処理した場合にも、処理ムラを生
じることなく適用できる利点を有する。
【0002】
【従来の技術】衣服等の繊維織物に撥水撥油性を付与す
る目的で、含フッ素撥水撥油剤を加工することが広く行
われている。撥水撥油性能は、通常の場合、衣服の着用
時間の経過とともに低下してしまうため、撥水撥油性能
を回復させる目的で、含フッ素化合物を含む有機溶剤型
の処理剤を、該衣服に噴霧することが行われている。
【0003】衣服に処理剤を噴霧する際に、該処理剤が
有機溶剤型である場合には、処理剤の表面張力が低いた
めに、衣服表面を均一に濡らすことができる。しかし、
有機溶剤型の処理剤は、有機溶剤中毒等の作業環境上の
問題があり、また、該有機溶剤が可燃性の場合には火災
を起こす恐れもあり、安全な加工方法が求められてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】該問題を解決する処理
剤として水分散型の処理剤が提案されているが、従来の
水分散型の処理剤は、衣服表面の濡れが不均一となり、
いわゆる処理ムラを生じる問題がある。また、撥水撥油
性能の低下は、衣服の全体に一様に起こるわけではな
く、実際には、ある部分では低下し、ある部分では充分
な性能が保持されている。このような衣服に水分散型の
処理剤を用いると、処理ムラが著しくなる問題があっ
た。
【0005】さらに、含フッ素化合物は低い屈折率を有
することから、色の深色化が起こることが知られてい
る。色の深色化は、処理剤で生地全体を一様に処理でき
た場合には特に問題とならないが、処理が一様でなかっ
た場合は、色ムラを生じる原因となる。特に、繊維織物
が濃色である場合には、深色化が著しいことが知られて
いた。したがって、実際には、処理ムラを生じやすい水
分散液による加工は行えない問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術が有
する問題を解決するためになされたものであり、含フッ
素重合体の水分散液に、特定構造の界面活性剤を含ませ
ることにより、部分的に撥水性が保持されているような
繊維織物であっても処理ムラなく撥水撥油性を付与でき
ることを見いだした。
【0007】すなわち、本発明は、含フッ素有機基を有
する重合性単量体の重合した単位を含む重合体、およ
び、非イオン系界面活性剤を、水性媒体中に含む組成物
であり、かつ、噴霧処理される組成物であることを特徴
とする含フッ素撥水撥油剤組成物を提供する。また、本
発明は、含フッ素有機基を有する重合性単量体の重合し
た単位を含む重合体、および、非イオン系界面活性剤
を、水性媒体中に分散させて含む組成物を、該重合体の
重量で20〜200g/m2 となるように被処理物表面
に噴霧し、つぎに加熱することを特徴とする処理方法を
提供する。
【0008】本発明の「含フッ素有機基を有する重合性
単量体」としては、ビニル基、ビニリデン基等の重合性
の基の1個と、フッ素原子を1個以上含有する有機基を
1個を有する化合物をいう。重合性の基としては、ビニ
ル基が好ましい。また、含フッ素有機基としては、フッ
素原子を2個以上含む有機基であるポリフルオロ有機基
が好ましい。さらに、ポリフルオロ有機基としては、ポ
リフルオロアルキル基が好ましい。ポリフルオロアルキ
ル基は、アルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原子
に置換された基をいう。なお、以下において、ポリフル
オロアルキル基をRf 基と記載する。
【0009】Rf 基の炭素数は1〜20が好ましく、4
〜16が特に好ましい。また、Rf基は、直鎖または分
岐の構造が好ましく、分岐の構造である場合には、分岐
部分がRf 基の末端部分に存在する場合が好ましい。R
f 基のフッ素原子の数は、(Rf 基中のフッ素原子数)
/(Rf 基に対応する同一炭素数のアルキル基の水素原
子数)で表した場合に60%以上が好ましく、80%以
上が特に好ましい。Rf 基はフッ素原子以外のハロゲン
原子を含んでいてもよい。該ハロゲン原子としては、塩
素原子が好ましい。
【0010】また、Rf 基の炭素原子はエーテル性の水
素原子、またはチオエーテル性のイオウ原子等に置換さ
れていてもよい。Rf 基は、アルキル基の水素原子の実
質的にすべてがフッ素原子に置換されたパーフルオロア
ルキル基、またはパーフルオロアルキル基を末端部分に
有するものが好ましい。また、末端部分がパーフルオロ
アルキル基以外である場合には、水素原子または塩素原
子が存在する場合が好ましい。
【0011】パーフルオロアルキル基としては、Cn
2n+1(ただし、nは4〜16の整数)で表される基が好
ましく、特にnが6〜12である基が好ましい。
【0012】Rf 基の具体例として C49 −[CF3 (CF23 −、(CF32 CF
CF2 −、(CF33 C−、およびCF3 CF2 CF
(CF3 )−等の構造異性の基を含む]、C511
[たとえば、CF3 (CF24 −等]、C613
[たとえば、CF3 (CF25 −等]、C715
[たとえば、CF3 (CF26 −等]、C817
[たとえば、CF3 (CF27 −等]、C919
[たとえば、CF3 (CF28 −等]、C1021
[たとえば、CF3 (CF29 −等]、CHF2 (C
2m −(ここで、mは1〜15の整数)等が挙げら
れるがこれらに限定されない。
【0013】含フッ素有機基を有する重合性単量体とし
ては、上記の含フッ素有機基と重合性の基が、2価の結
合基で連結した構造の化合物が好ましい。2価の結合基
としては、エステル結合、またはエステル結合を含む2
価の結合基が好ましい。
【0014】さらに、含フッ素有機基を有する重合性単
量体は、Rf 基と、ビニル基が、エステル結合を含む2
価の結合基で連結した下式のRf 基含有の(メタ)アク
リレートが好ましい。なお、本明細書では、アクリレー
トとメタクリレートの両者をまとめて(メタ)アクリレ
ートと記し、同様にしてたとえばアクリル酸とメタクリ
ル酸の両者をまとめて(メタ)アクリル酸のように記
す。
【0015】下式において、Rf は、上記のポリフルオ
ロアルキル基を示す。ただし、Aと結合するRf の炭素
原子には、1個以上のフッ素原子が結合しているものと
する。Rf は、炭素数4〜16のパーフルオロアルキル
基が好ましい。また、Aは2価の有機基を示し、以下の
具体例中に記載した基が好ましい。R4 は、水素原子ま
たはメチル基を示す。
【0016】
【化1】CH2 =CR4 −COO−A−Rf
【0017】Rf 基含有(メタ)アクリレートとして
は、以下の化合物が挙げられるがこれらに限定されな
い。
【0018】
【化2】 CH2 =CR4 COOCH2 CH2f CH2 =CR4 COOCH2 CH2 N(C37 )CORf CH2 =CR4 COOCH(CH3 )CH2f CH2 =CR4 COOCH2 CH2 N(CH3 )SO2f CH2 =CR4 COOCH2 CH2 N(CH3 )CORf CH2 =CR4 COOCH2 CH2 N(C25 )SO2f CH2 =CR4 COOCH2 CH2 N(C25 )CORf CH2 =CR4 COOCH2 CH2 N(C37 )SO2f
【0019】Rf 基含有(メタ)アクリレートは1種ま
たは2種以上を使用できる。2種以上を用いる場合に
は、Rf 基の炭素数の異なる化合物を2種以上用いるの
が好ましい。
【0020】本発明の含フッ素有機基を有する重合性単
量体の重合した単位を含む重合体(以下、含フッ素重合
体と記す。)は、重合体中のフッ素含有量を調節する等
の目的で、上記の含フッ素有機基を有する重合性単量体
の重合した単位以外に、他のラジカル重合性の不飽和結
合基を有する単量体(以下、コモノマーと記す。)の重
合した単位を1種以上含ませるのが好ましい。
【0021】コモノマーとしては、塩化ビニル、ステア
リルアクリレート、エチレン、酢酸ビニル、フッ化ビニ
ル、ハロゲン化スチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、(メタ)アクリル酸とそのアルキルエス
テル、(ポリオキシアルキレン)(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アク
リルアミド、メチロール化(メタ)アクリルアミド、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド、アルキルビニル
エーテル、(ハロゲン化アルキル)ビニルエーテル、ア
ルキルビニルケトン、ブタジエン、イソプレン、クロロ
プレン、グリシジル(メタ)アクリレート、アジリジニ
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、イソシアネートエチル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、無水マレイン酸、ポリシロキサ
ンを有する(メタ)アクリレート、N−ビニルカルバゾ
ール等が挙げられるがこれらに限定されない。これらの
うち、コモノマーとしては、塩化ビニル、ステアリルア
クリレートが好ましい。
【0022】本発明の含フッ素重合体に含まれるRf
含有(メタ)アクリレートの重合した単位の量は、フッ
素含有量として重合体中に25〜45重量%程度が適当
である。45重量%超ではポリマーの深色化が顕著とな
り、処理ムラが色ムラとなるので好ましくない。25重
量%未満では充分な撥水撥油性を付与できない。
【0023】上記の含フッ素重合体は、水媒体中に分散
させて含ませるのが好ましい。水媒体中の含フッ素重合
体の粒子径は、分散安定性の点から0.05〜0.3μ
m程度が好ましい。
【0024】本発明の含フッ素重合体を合成する方法と
しては、種々の重合反応の方法や条件が任意に選択でき
る。たとえば、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、放射線
重合、光重合等の重合方式を採用できる。これらのう
ち、本発明においては、乳化重合法で重合させるのが好
ましい。たとえば、重合しようとする化合物を、界面活
性剤などの存在下に水に乳化させ、撹拌下に重合開始源
を作用させて重合させる方法が挙げられる。重合開始源
としては、有機酸過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩等の
重合開始剤、また、γ−線等の電離性放射線等が挙げら
れる。
【0025】また、重合に用いる界面活性剤としては、
カチオン系あるいは非イオン系の各種界面活性剤のほと
んどすべてを使用できるが、本発明の組成物は、非イオ
ン系の界面活性剤を含むことから、該界面活性剤を採用
するのが好ましい。
【0026】本発明の組成物は、上記方法で合成した重
合体、非イオン系界面活性剤、および水性媒体を含む。
界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤が必須であ
るが、アニオン系界面活性剤やカチオン系界面活性剤を
含んでいてもよい。しかし、アニオン系界面活性剤やカ
チオン系界面活性剤が多過ぎると、撥水撥油性能が低下
する恐れがあるため、これらの界面活性剤を含む場合に
は、少量であるのが好ましい。一方、非イオン系の界面
活性剤は、主に撥水撥油剤の浸透性を高めるための必須
成分である。また、深色効果を減少させる利点もある。
【0027】非イオン系界面活性剤としては、多価アル
コールのエーテルが好ましく、特にポリオキシアルキレ
ンモノアルキルエーテルが好ましい。ポリオキシアルキ
レンモノアルキルエーテルのオキシアルキレン部分は、
オキシエチレンおよび/またはオキシプロピレンが好ま
しい。非イオン系界面活性剤は、特に、下式で表される
化合物が好ましい。下式において、R5 は炭素数8以上
のアルキル基またはアルケニル基を示す。sは5〜30
の整数、pは0〜20の整数を示す。
【0028】
【化3】 R5 O(C24 O)s [CH2 CH(CH3 )O]p
【0029】上式のR5 は、炭素数8以上の長鎖のアル
キル基またはアルケニル基であり、直鎖または分岐の構
造のいずれであってもよい。浸透性の点からは分岐の構
造が好ましい。また、sは5〜30の整数であり、特に
10〜20の整数が好ましい。pは5〜10の整数が好
ましい。sが4以下、またはpが21以上となると、水
に難溶性となり、水性媒体に均一に溶解しないため、浸
透性向上効果が低下する恐れがある。また、sが31以
上となると親水性が高くなり撥水性を低下させる恐れが
ある。
【0030】非イオン系界面活性剤の具体例を以下に挙
げるが、これらに限定されない。ただし、下式において
sおよびpは、上記と同じ意味を示し、sは10〜20
の整数が好ましく、pは5〜10の整数が好ましい。
【0031】
【化4】 C1837O(CH2 CH2 O)s [CH2 CH(CH3 )O]p H C1835O(CH2 CH2 O)s [CH2 CH(CH3 )O]p H C1633O(CH2 CH2 O)s [CH2 CH(CH3 )O]p H C1225O(CH2 CH2 O)s [CH2 CH(CH3 )O]p H (C817)(C613)CH−O−(CH2 CH2 O)s − −[CH2 CH(CH3 )O]p H C1021O(CH2 CH2 O)s [CH2 CH(CH3 )O]p
【0032】本発明の組成物に含ませる非イオン系界面
活性剤の量は、組成物中に0.05〜2重量%が好まし
い。少なすぎる場合には効果が低下する問題がある。ま
た、2重量%より多すぎる場合には充分な撥水性が得ら
れない問題がある。非イオン系界面活性剤は、色ムラ防
止効果の点でも有効である。該効果は、エタノールやイ
ソプロパノール等のアルコール類の添加によっては達成
できない優れた効果である。
【0033】本発明の組成物中の水性媒体としては、
水、または、水と水に可溶性の有機溶剤であるのが好ま
しく、特に、水のみが好ましい。有機溶剤を含ませる場
合には、できるだけ少なくするのが、作業環境上の点か
ら好ましい。水に可溶性の有機溶剤を含ませる場合の有
機溶剤としては、アセトン、エタノール、イソプロパノ
ール等が好ましい。
【0034】また、組成物中の含フッ素重合体の量は、
組成物の総重量に対して0.2〜5重量%程度が好まし
い。含フッ素の重合体の量が少なすぎると、組成物を大
量に用いる必要があり、処理後に媒体を乾燥するのに時
間がかかる問題がある。また、含フッ素重合体の量が多
すぎると、風合の粗硬化や、処理ムラや、深色効果のム
ラ等の問題が生じる恐れがある。
【0035】さらに本発明の組成物は、噴霧によって処
理される組成物である。噴霧による処理とは、本発明の
組成物を細かい液滴の形態にして処理することをいう。
液体を細かい液滴の形態にして処理する方法としては従
来よりよく知られている。たとえば、上記の組成物を目
的に応じた固形分濃度に希釈し、これと、加圧したガス
成分とともに、容器に充填するエアゾールスプレー方式
が挙げられる。ガス成分としては、LPGガス、炭酸ガ
ス等が挙げられ、炭酸ガスが好ましい。また、別の方式
として、スプレーポンプ方式、スプレートリガー方式、
エアーポンプ方式、エアースプレー方式、EPスプレー
システム(二重構造容器)、エクセルシステム、ロール
オンタイプ、加圧エアレススプレー方式等が挙げられ、
加圧式のスプレートリガー方式、スプレーポンプ方式、
加圧エアレススプレー方式が好ましい。
【0036】本発明の撥水撥油剤組成物の被処理物表面
への処理量は、含フッ素重合体の重量で20〜200g
/m2 、好ましくは40〜150g/m2 である。処理
は、噴霧することによって行われる。噴霧する際の液滴
の直径は、平均60〜150μmが好ましく、10μm
以下の液滴を含まないものが好適である。液滴の直径が
大きすぎる場合には、対象布の濡れにムラを生じやす
く、一方、小さすぎると対象布への付着率が減り不経済
である。付着率(噴霧した撥水撥油剤に対して、対象物
に付着した撥水撥油剤の重量比)は60%以上であるの
が好ましい。
【0037】撥水撥油剤を噴霧した後には、加熱処理を
実施するのが好ましい。加熱処理の条件は、被処理物が
乾燥し、かつ撥水撥油性被膜が形成されるに充分な温度
が好ましく、通常は65℃以上の温度で、上限は被処理
物に悪影響を及ぼすことのない程度の温度であり、通常
は65〜180℃、好ましくは80〜150℃程度であ
る。
【0038】本発明の撥水撥油性組成物で処理されうる
被処理物としては、特に限定なく種々の例が挙げられ
る。たとえば、繊維織物、繊維編物の例としては、綿、
麻、羊毛、絹などの動植物性天然繊維、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニト
リル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどの合成繊
維、レーヨン、アセテートなどの半合成繊維、ガラス繊
維、炭素繊維、アスベスト繊維などの無機繊維、あるい
はこれらの混合繊維の織物、編物が挙げられる。
【0039】本発明の撥水撥油性組成物は、部分的に撥
水撥油性を有している被処理物、また、部分的に撥水撥
油性能が異なる被処理物に処理した場合にも、処理ムラ
や、色ムラを生じることなく、一様に優れた撥水撥油性
能を付与できる。また、噴霧剤であるために、被処理物
の形態が複雑であっても、容易に処理できる利点があ
る。また、処理用の器具や場所を必要とせず、処理も簡
単であるため、誰でも気軽に使用できる。
【0040】
【実施例】以下に本発明を、実施例を挙げてさらに具体
的に説明するが、これらによって本発明は限定されな
い。また、以下の実施例中の撥水性、撥油性について
は、つぎのような尺度で示した。
【0041】すなわち、撥水性はJIS−L−1092
のスプレー法による撥水性ナンバー(表1参照)をもっ
て表し、撥油性は表2に示された試験溶液を試験布の
上、2か所に数滴(径約4mm)置き、30秒後の浸透
状態により判別した(AATCC−TM118−196
6)。なお撥水性ナンバー、撥油性ナンバーに+(−)
を付したものは、それぞれの性質がわずかに良い(悪
い)ことを示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】[色ムラの評価方法]黒色のポリエステル
布の半分を撥水撥油剤(商品名:アサヒガード/旭硝子
社製フッ素系撥水撥油剤)で前処理し、前処理した部分
の撥水性ナンバーが50、70および100の試験布を
用意した。該試験布に処理液を噴霧して、撥水撥油剤で
前処理していない部分の色と比較した。色ムラが認めら
れないものを〇、よく見るとわかるものを△、色ムラが
わかるものを×とした。
【0045】[試験布]青色ナイロンタフタ布、黒色ポ
リエステルドスキン布を撥水撥油剤によって処理して、
撥水性が0、70、または100の生地、および、撥油
性が0、2、または6の試験布を用意した。
【0046】[合成例1]パーフルオロアルキルエチル
アクリレート(Cn2n+1CH2 CH2 OCOCH=C
2 で表される化合物であり、nの平均値は9である)
60重量%、ステアリルアクリレート36重量%、2−
ヒドロキシエチルアクリレート4重量%、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル30重量%、水170重
量%、ポリオキシエチレンモノオレイルエーテル(非イ
オン系界面活性剤/花王社製)8重量%、ジステアリル
メチルアミンの酢酸塩0.5重量%を混合し、高圧ホモ
ジナイザにより分散させた。分散液を機械撹拌機、温度
計、環流冷却器、窒素注入管をとりつけた1リットルガ
ラス製反応装置に仕込み窒素ガスによって内部の空気を
置換した。重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−
メチルプロパンアミジン)塩酸塩0.5重量%を加え6
0℃に昇温し、7時間保持した。固形分濃度33重量
%、粒子径0.2μmの安定な水性分散液を得た。モノ
マー反応率は99%以上であった。
【0047】[合成例2]パーフルオロアルキルエチル
アクリレート(Cn2n+1CH2 CH2 OCOCH=C
2 で表される化合物であり、nの平均値は9である)
55重量%、ステアリルアクリレート40重量%、N,
N−ジメチルアクリルアミド4重量%、イソホロンジイ
ソシアネートと2−ヒドロキシエチルメタクリレートと
の1:1(モル比)反応物のイソシアネート基をメチル
エチルケトオキシムでブロック化した化合物1重量%、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル30重量
%、水170重量%、ポリオキシエチレンモノオレイル
エーテル(非イオン系界面活性剤/花王社製)8重量%
を混合し、高圧ホモジナイザにより分散させた。この分
散液を合成例1と同様に反応させて、固形分濃度33重
量%、粒子径0.2μmの安定な水分散液を得た。モノ
マー反応率は99%以上であった。
【0048】[合成例3]パーフルオロアルキルエチル
アクリレート(Cn2n+1CH2 CH2 OCOCH=C
2 で表される化合物であり、nの平均値は9である)
80重量%、ステアリルアクリレート15重量%、N,
N−ジメチルアクリルアミド5重量%、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル30重量%、水170重量
%、ポリオキシエチレンモノオレイルエーテル(非イオ
ン系界面活性剤/花王社製)8重量%を混合し、高圧ホ
モジナイザにより分散させた。この分散液を合成例1と
同様に反応させて、固形分濃度33重量%、粒子径0.
15μmのラテックスを得た。モノマー反応率は99%
以上であった。
【0049】[実施例1]合成例1の水性分散液を固形
分濃度で1重量%となるようにイオン交換水により希釈
し、非イオン系界面活性剤としてポリオキシアルキレン
イソデシルエーテル0.1 重量%を加え、処理液とし
た。用意した試験布に処理液を噴霧し、乾燥させた。処
理液はハンドトリガー式スプレー(ミスト径平均80μ
m)により20cmの距離で100g/m2 となるよう
噴霧した。その後、自然乾燥後家庭用乾燥機により95
℃で5分乾燥した。
【0050】[実施例2〜5]実施例1と同様の方法
で、合成例1〜3の水性分散液を表3に示す濃度に希釈
し、表3に示す非イオン系界面活性剤をそれぞれ表3に
示す量(重量%)加えて処理液を調製し、試験布に噴
霧、乾燥した。
【0051】[比較例1]実施例1における界面活性剤
を含まない処理液を調製し、実施例1と同様に試験布に
噴霧、乾燥した。
【0052】[比較例2]実施例1の界面活性剤の代わ
りにエタノールを10重量%含む処理液を調製し、実施
例1と同様に噴霧、乾燥した。
【0053】[比較例3]実施例1の非イオン系界面活
性剤Aの代わりにアニオン系界面活性剤としてジオクチ
ルスルホコハク酸ナトリウムを使用した処理剤を実施例
1と同様に調製し、試験布に噴霧、乾燥した。
【0054】
【表3】
【0055】
【化5】非イオン系界面活性剤A:ポリオキシアルキレ
ンイソデシルエーテル [CH3[CH(CH3)CH2]3O(CH2CH2O)s[CH2CH(CH3)O]pHであ
り、sの平均値は20であり、pの平均値は10であ
る。] 非イオン系界面活性剤B:ポリオキシアルキレンオレイ
ルエーテル [CH3(CH2)7CH=CH(CH2)8O(CH2CH2O)s[CH2CH(CH3)O]pHで
あり、sの平均値は10であり、pの平均値は5であ
る。] アニオン系界面活性剤C:ジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム [(C8H17OCO)(C8H17OCOCH2)CHSO3Na]
【0056】
【表4】
【0057】
【発明の効果】本発明の含フッ素撥水撥油剤組成物は、
浸透ムラに起因すると考えられる色ムラを発生させず
に、きれいな処理ができる優れた組成物である。また、
部分的に撥水撥油性を有する被処理物や、撥水撥油性能
が部分的に異なる被処理物に処理した場合にも、優れた
性能を発揮しうる。さらに、本撥水撥油処理剤は、噴霧
によって処理できるため、誰でも手軽に使用できる利点
もある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含フッ素有機基を有する重合性単量体の重
    合した単位を含む重合体、および、非イオン系界面活性
    剤を、水性媒体中に含む組成物であり、かつ、噴霧処理
    される組成物であることを特徴とする含フッ素撥水撥油
    剤組成物。
  2. 【請求項2】含フッ素有機基を有する重合性単量体の重
    合した単位を含む重合体の0.2〜5重量%、および、
    非イオン系界面活性剤の0.05〜2重量%を含む組成
    物からなる請求項1の含フッ素撥水撥油剤組成物。
  3. 【請求項3】含フッ素有機基を有する重合性単量体がポ
    リフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートで
    ある請求項1または2の含フッ素撥水撥油剤組成物。
  4. 【請求項4】含フッ素有機基を有する重合性単量体の重
    合した単位を含む重合体中のフッ素含量が25〜45重
    量%である請求項1〜3のいずれかの含フッ素撥水撥油
    剤組成物。
  5. 【請求項5】含フッ素有機基を有する重合性単量体の重
    合した単位を含む重合体が、ポリフルオロアルキル基を
    有する(メタ)アクリレートの重合した単位、および、
    ポリフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレート
    の重合した単位以外の重合した単位を含む共重合体であ
    る請求項1〜4のいずれかの含フッ素撥水撥油剤組成
    物。
  6. 【請求項6】非イオン系界面活性剤が、ポリオキシアル
    キレンアルキルエーテルである請求項1〜5のいずれか
    の含フッ素撥水撥油剤組成物。
  7. 【請求項7】含フッ素有機基を有する重合性単量体の重
    合した単位を含む重合体、および、非イオン系界面活性
    剤を、水性媒体中に分散させて含む組成物を、該重合体
    の重量で20〜200g/m2 となるように被処理物表
    面に噴霧し、つぎに加熱することを特徴とする処理方
    法。
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