JPH08291501A - 耐内部疲労損傷に優れた高強度レール - Google Patents

耐内部疲労損傷に優れた高強度レール

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JPH08291501A
JPH08291501A JP9890695A JP9890695A JPH08291501A JP H08291501 A JPH08291501 A JP H08291501A JP 9890695 A JP9890695 A JP 9890695A JP 9890695 A JP9890695 A JP 9890695A JP H08291501 A JPH08291501 A JP H08291501A
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JP
Japan
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rail
strength
head
fatigue damage
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Pending
Application number
JP9890695A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kikuchi
厖 菊地
Toshiya Kuroki
俊哉 黒木
Koichi Uchino
耕一 内野
Hideaki Kageyama
英明 影山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レールの内部の耐疲労損傷性に優れた鉄道輸
送用高強度レールを提供する。 【構成】 鉄道輸送用レールにおいて、レール頭頂部ま
たは頭部コーナー部もしくは双方に、レール外郭表面よ
り10〜20mm以上の深さで降伏応力強さが900〜1
100MPa 以上もしくは、ビッカース硬度Hv380〜
420以上を有することを特徴とする耐内部疲労損傷に
優れた高強度レール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レールの内部が耐疲労
損傷性に優れた鉄道輸送用高強度レールに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道輸送は高軸重化、高速化を指
向しつつあり、それに伴いレールの疲労亀裂損傷が急増
している。このためレールに求められる性能も一層きび
しくなってきており、よりすぐれた耐疲労損傷性を有す
るレールが求められている。
【0003】このような要求を満足し得るレールとして
は、例えば特公昭55−2388号公報に開示されてい
るような、特殊な合金成分を添加することなくレール頭
部を高温度に再加熱し、所定の温度域から冷却するとと
もに、700〜500℃の温度区間を10.5〜15℃
/秒の速度に冷却して得られる熱処理レール、および特
公平06−76623号公報に示されているような、レ
ール頭部を高温度に再加熱し、所定の温度域から冷却す
る際に、800〜620℃の温度区間を3〜10℃/秒
の速度に冷却し、引続いて4〜15℃/秒で強制冷却し
て得られるパーライト高強度熱処理レールなどが知られ
ている。これらはいずれも使用前のレールの硬度が頭頂
面から内部にかけて低下している硬度分布をもつレール
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
高軸重化によって、レールの内部から亀裂が発生し走行
方向に進展する内部シェリングとよばれている特異な損
傷が発生してきている。この損傷はレール頭頂面および
レール頭部コーナー表面を発生の起点とする亀裂ではな
く、レールの踏面から5〜15mmの深さの内部の位置を
亀裂発生の起点とする特異な現象である。このように、
内部が亀裂の起点であるというために、外部からの目視
点検では発見できないことから、確実な対策を施したレ
ールが早急に必要になってきた。
【0005】内部シェリングの発生原因のひとつとして
は、高軸重による車輪からのレールに対する圧縮荷重す
なわち輪重が増加したために、車輪とレールの接触面か
ら内部の方向に半径が5〜15mmの球面状の塑性域とそ
の外部の弾性域との境界部に亀裂が発生し、さらにその
亀裂が、車輪の通過による繰り返し荷重による塑性すべ
りの蓄積によって進展していくことによることが確かめ
られている。
【0006】この亀裂の発生と塑性すべりによるその亀
裂の進展は、レール材の降伏応力強さの大きさによって
支配され、材料の降伏応力強さ、もしくはその降伏応力
強さを可能にする硬度が所定の大きさ以上の場合に亀裂
の発生とその進展を防止できる。従来の熱処理したレー
ルと熱処理していないレールの両者ともに、降伏応力強
さあるいは硬度の最大位置は、使用前と使用後にかかわ
らず頭頂部と頭部コーナーの両者の表面が最大値で、レ
ールの底面に向かう深さ方向に従って小さくなってい
る。このため、表面の摩耗や転がり疲労損傷などの防止
には有効であるが、内部シェリングの発生の防止には有
効でない。
【0007】このような問題に対処するために本発明者
らは、高い荷重の繰り返しによるレール内部の応力と歪
みの状態をコンピューターシミュレーションによって解
析し、従来レールでは亀裂と塑性すべりが発生すること
を確認した。さらに、亀裂と塑性すべりの発生しない降
伏応力強さの分布の形状あるいはそのような降伏応力強
さ分布を可能とする硬度分布の形状を同じくコンピュー
ターシミュレーションの解析により確認した。
【0008】本発明は前記の知見に基づいてなされたも
ので、レールの内部が耐疲労損傷性に優れることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、レールの頭頂部または頭部コーナー部もしく
は双方の外郭表面から内部の方向に沿って10〜20mm
以上の深さまで降伏応力強さが900〜1100MPa 以
上もしくはビッカース硬度がHv380〜420以上を
有することを特徴とする。
【0010】
【作用】説明の便宜上、図1にレール頭部横断面表面位
置の呼称を表示する。1は頭頂部、2は頭部コーナー部
である。図2は本発明レールの頭部横断面での降伏応力
強さ分布を示し、図3は本発明レールの頭部横断面での
硬度分布を示す。また図4は従来レールの頭部横断面で
の降伏応力強さ分布を示し、図5は従来レールの頭部横
断面での硬度分布を示す。
【0011】図1に示すレール頭頂部1から頭部コーナ
ー部2にかけて、車輪の転動による繰り返し荷重が作用
した場合、従来レールのように図4の降伏強さの分布あ
るいは図5のビッカース硬度の分布、すなわち900MP
a 以下の降伏強さ、あるいは380Hv以下のビッカー
ス硬度では、レール頭頂部表面上のレールの踏面から5
〜10mmの深さの内部に、図8に示すようなすべり線が
発生しその後疲労亀裂が発生する。さらに、レール表面
から摩耗によって減少した場合にも、従来レールでは摩
耗後のレール踏面から5〜10mmの内部に疲労亀裂が発
生する。しかし本発明レールでは、図2に示すように9
00MPa 以下の降伏強さ、あるいは380Hv以下のビ
ッカース硬度をレール表面から20mmの深さまで有する
ことによって、使用初期の状態及び使用後に10〜15
mm摩耗した後においても、図9に示したようにすべり線
は発生せず、従って疲労亀裂の発生を防ぐことができ
る。さらに、本発明レールにおいて降伏強さを1100
MPa 以上、あるいはビッカース硬度を420Hv以上に
した場合は、耐延性が著しく低下し表面での耐亀裂発生
性能が低下する。
【0012】
【実施例】以下に、一実施例について説明する。本発明
の効果を確認する目的で、荷重の繰り返しによるレール
の内部の応力と歪みの状態をコンピューターシミュレー
ションによって解析しその効果を確認した。解析に用い
た荷重の条件は従来多く使用されている一輪重当たり1
0トン以下に対してそれより高い一輪重当たり20トン
の繰り返し荷重の作用とし、繰り返し数は20回以上と
した。解析の対象としたレールは本発明レールと従来レ
ールであり、本発明レールは、図6に示すような降伏応
力強さの分布が頭部表面の位置で1000MPa 、深さ1
5mmの位置で900MPa で、そしてそれらの間が直線で
あらわされるレールであり、従来レールは、図7に示す
ような降伏応力強さの分布が頭部表面の位置で815MP
a 、深さ20mmの位置で500MPa で、そしてそれらの
間が直線であらわされるレールである。
【0013】コンピューターシミュレーションの結果、
従来レールでは20トンの20回の繰り返し荷重後に図
8に示すように、疲労限度である300MPa を超える引
っ張り応力が、実際の亀裂の起点の観察された位置とほ
ぼ同位置に発生し、亀裂の発生が起こることが確認され
た。また、その亀裂を進展させる作用をする塑性すべり
の発生も確認された。一方、本発明レールでは、同じく
20トンの20回の繰り返し荷重後に、図9に示すよう
に、疲労限度である400MPa を超える引っ張り応力と
塑性すべりの両方とも発生していないことが確認され
た。それと同時に亀裂発生の位置に該当する付近が弾性
状態となるため20回以上の荷重の繰り返しに対しても
それ以上大きい応力の発生は起きないことも確認され
た。亀裂の発生および塑性すべりによるその亀裂の進展
のいずれもないことも確認され、本発明レールは耐内部
疲労損傷性に優れることが確かめられた。
【0014】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によるレールによ
れば、レールの内部での疲労亀裂の発生を防止できると
ともに、車輪の走行によるレール表面の摩耗後にもレー
ル内部での疲労亀裂の発生を防止できることから、鉄道
輸送用のレールを長期間に渡って安全に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レール頭部の横断面と車輪の踏面での位置によ
る呼称を示す図。
【図2】本発明レールの頭部の横断面上での降伏応力強
さの分布を示す図。
【図3】本発明レールの頭部の横断面上でのビッカース
硬度の分布を示す図。
【図4】従来レールの頭部の横断面上での降伏応力強さ
の分布を示す図。
【図5】従来レールの頭部の横断面上でのビッカース硬
度の分布を示す図。
【図6】本発明レールの一実施例の頭部横断面上での降
伏応力強さの分布を示す図。
【図7】本発明レールの一実施例の頭部横断面上でのビ
ッカース硬度の分布を示す図。
【図8】コンピューターシミュレーションによる従来レ
ールでの応力とすべり線を示す図。
【図9】コンピューターシミュレーションによる本発明
レールの応力とすべり線を示す図。
【符号の説明】
1 頭頂部 2 頭部コーナー部 3 レール表面からの距離を表示する位置 4 レール表面からの距離を表示する位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 英明 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道輸送用レールにおいて、レール頭頂
    部または頭部コーナー部もしくは双方に、レール外郭表
    面より10〜20mm以上の深さで降伏応力強さが900
    〜1100MPa 以上もしくは、ビッカース硬度Hv38
    0〜420以上を有することを特徴とする耐内部疲労損
    傷に優れた高強度レール。
JP9890695A 1995-04-24 1995-04-24 耐内部疲労損傷に優れた高強度レール Pending JPH08291501A (ja)

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JP9890695A JPH08291501A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 耐内部疲労損傷に優れた高強度レール

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JP9890695A JPH08291501A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 耐内部疲労損傷に優れた高強度レール

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JPH08291501A true JPH08291501A (ja) 1996-11-05

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JP9890695A Pending JPH08291501A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 耐内部疲労損傷に優れた高強度レール

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100470529B1 (ko) * 2002-03-05 2005-02-07 박장묵 철도 분기부용 망간크로싱 및 그 제조방법
JP2007514086A (ja) * 2003-12-16 2007-05-31 アンデッシュ・スンドグレン 複合型ガイドレールおよび複合型ガイドレールを製造する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100470529B1 (ko) * 2002-03-05 2005-02-07 박장묵 철도 분기부용 망간크로싱 및 그 제조방법
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Effective date: 20020813