JPH08292394A - 頭部搭載型画像表示装置 - Google Patents

頭部搭載型画像表示装置

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JPH08292394A
JPH08292394A JP8030068A JP3006896A JPH08292394A JP H08292394 A JPH08292394 A JP H08292394A JP 8030068 A JP8030068 A JP 8030068A JP 3006896 A JP3006896 A JP 3006896A JP H08292394 A JPH08292394 A JP H08292394A
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JP
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image
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information signal
line
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Application number
JP8030068A
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English (en)
Inventor
Satoru Inagaki
悟 稲垣
Yoshihisa Nishigori
義久 錦織
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部搭載型画像表示装置において、表示画像
の時間遅れがなく、頭部位置検出時の雑音や頭部微振動
を抑制して違和感のない画像制御を行うこと。 【解決手段】 頭部検出器10により観察者の頭部位置
及び方向を検出し、視線検出器11により観察者の視線
方向を検出する。これらの信号をフィルタ制御回路13
に与え、フィルタ制御信号を生成する。視線移動量又は
頭部移動量が大きくなると、フィルタ制御信号は可変フ
ィルタ回路12の周波数特性を全域通過にする。視線移
動量又は頭部移動量が小さい場合、可変フィルタ回路1
2の周波数特性を低域通過に制御する。こうすると、観
察者が物体を注視しているときは画像生成回路14にお
いて画像の微振動が抑制される。視線が移動している場
合や頭部が移動した場合、レスポンスの良い画像が生成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者の頭の動き
に応じて表示画像を変化させる頭部搭載型画像表示装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の仮想現実感(VR)システムで用
いられる眼鏡型画像表示装置の画像制御は、観察者の頭
部運動の情報に応じて表示画像を制御するものである。
従来のシースルー型の頭部搭載型画像表示装置には、特
開平4−208996号の「視覚情報伝送装置」があ
る。これはハーフミラーに映像を投射し、実世界とオー
バーラップさせて表示する装置である。しかしながら頭
部位置を計測してその位置に応じたCG(コンピュータ
グラフィックス)を作成、または映像を表示する際に、
頭部位置の計測時のノイズや頭部の微震動が発生する
と、これらの電気的及び機械的ノイズが表示画像にフィ
ードバックされ、観察時に表示画像が微震動し、違和感
が大きくなるという欠点があった。また頭部位置の計測
時に低域炉波フィルタを用いて位置情報を処理すると、
表示画像の微震動は抑えられるが、頭部が移動するとき
や静止するときに表示画像の時間遅れが目立ち、違和感
が生じる。
【0003】このような時間遅れを少なくする従来の頭
部搭載型画像表示装置として、例えば特開平2−301
798号の「画像表示装置」がある。この例では観察者
の眼球運動の情報から頭部の動きを予測し、この予測結
果からCGを作成することにより、頭部計測及びCG生
成時の表示画像の時間遅れを少なくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の頭部搭載型画像表示装置では、頭部位置がう
まく予測できれば、頭部位置の計測及びCG生成時の時
間遅れが少なくなり、違和感の減少が期待できる。しか
し予測がはずれると、かえって誤差が大きくなり、表示
画像の違和感が増大してしまうという問題があった。
【0005】また観察者の注視を考慮せず頭部の移動量
のみでCGを作成すると、視野角が限定される眼鏡型画
像表示装置では、観察者が表示画像中のある物体を注視
しながら頭部を回転させた場合、注視物体が視野からは
ずれてしまうなどの問題点があった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、表示画像の微震動を目立たなく
し、かつ表示画像の時間遅れを観察者に極力感じさせな
くする頭部搭載型画像表示装置を実現することを目的と
している。また観察者の視線情報を用いて注視物体が視
野からはずれることを防ぐことにより、画像の観察時の
違和感が少ない頭部搭載型画像表示装置を提供すること
を目的としている。更に本発明の別の目的は、画像出力
装置からの画像と外界とを良好にオーバーラップさせて
表示するシースルー型の頭部搭載型画像表示装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、観察者の頭部位置、頭部方向、及び視線方向に基づ
いて表示画像の画角と表示画像全体の移動速度とを制御
して画像表示部に画像を表示する頭部搭載型画像表示装
置であって、観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、
これらの検出結果を頭部情報信号として出力する頭部検
出手段と、観察者の視線方向を検出し、この検出結果を
視線情報信号として出力する視線検出手段と、前記頭部
検出手段の頭部情報信号と前記視線検出手段の視線情報
信号とを利用して画像を生成する画像生成手段と、を具
備することを特徴とするものである。
【0008】本願の請求項2の発明は、観察者の頭部位
置、頭部方向、及び視線方向に基づいて表示画像の画角
と表示画像全体の移動速度とを制御して画像表示部に画
像を表示する頭部搭載型画像表示装置であって、観察者
の頭部位置及び頭部方向を検出し、この検出結果を第1
の頭部情報信号として出力する頭部検出手段と、観察者
の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信号とし
て出力する視線検出手段と、第1の頭部情報信号を入力
とし、フィルタ制御信号によりフィルタ特性が制御さ
れ、その結果を第2の頭部情報信号として出力する可変
フィルタ手段と、前記頭部検出手段の第1の頭部情報信
号と前記視線検出手段の視線情報信号とから頭部移動量
と視線移動量を演算し、前記頭部移動量と前記視線移動
量とから前記可変フィルタ手段の通過帯域を制御するフ
ィルタ制御信号を生成するフィルタ制御手段と、前記可
変フィルタ手段の第2の頭部情報信号と前記視線検出手
段の視線情報信号とを用いて画像を生成する画像生成手
段と、を具備することを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項3の発明では、前記可変フィ
ルタ手段は、前記頭部検出手段の出力する第1の頭部情
報信号を単位時間ずつ順次遅延させる少なくともn(n
≧1)個の遅延回路から成る遅延手段と、前記フィルタ
制御手段の出力するフィルタ制御信号によりn組みフィ
ルタ係数が決定され、前記遅延手段の入力と前記遅延回
路の各出力とに前記フィルタ係数を乗ずるn+1個の乗
算器から成る乗算手段と、前記n+1個の乗算器の各出
力値を加算して変換頭部情報信号を出力する加算手段
と、前記加算手段の変換頭部情報信号と前記頭部検出手
段の第1の頭部情報信号とを合成して第2の頭部情報信
号を生成する頭部信号合成手段と、を有することを特徴
とするものである。
【0010】本願の請求項4の発明では、前記フィルタ
制御手段は、前記頭部検出手段の出力する第1の前記頭
部情報信号から単位時間毎の頭部移動量又は頭部回転量
を演算する演算手段を有し、前記視線方向が前記頭部方
向と同じ場合、前記演算手段の出力する頭部回転量が小
さいときにその値が大きい場合に比較してより低域通過
となるフィルタ係数を設定し、前記視線方向が前記頭部
方向と異なる場合に低域通過となるフィルタ係数を設定
するフィルタ制御信号を前記可変フィルタ手段に与える
ことを特徴とするものである。
【0011】このような特徴を有する本願の請求項2〜
4の発明によれば、頭部検出手段は観察者の頭部位置及
び頭部方向を検出し、これらの検出結果を第1の頭部情
報信号として出力する。また視線検出手段は観察者の視
線方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として出
力する。フィルタ制御手段は第1の頭部情報信号と視線
情報信号とから、第1の頭部情報信号の通過帯域を制御
するフィルタ制御信号を生成し、可変フィルタ手段に与
える。可変フィルタ手段はこのフィルタ制御信号により
フィルタ特性が制御され、第1の頭部情報信号を平滑化
して第2の頭部情報信号を出力する。画像生成手段は第
2の頭部情報信号と視線情報信号とを用いて画像を生成
する。特に観察者の視線移動速度が小さく、かつ頭部移
動速度も小さい場合は観察者は特定の物体を注視してい
ると判断し、第1の頭部情報信号を平滑化し画像を生成
する。逆に観察者の視線移動速度が大きい場合又は頭部
移動速度が大きくなった場合は第1の頭部情報信号を平
滑化せずに画像を生成し、表示画像に微震動が生じても
時間遅れを極力少なくするように制御する。
【0012】本願の請求項5の発明は、観察者の頭部位
置及び頭部方向に基づいて表示画像の画角と表示画像全
体の移動速度とを制御して画像表示部に画像を表示する
頭部搭載型画像表示装置であって、観察者の頭部位置及
び頭部方向を検出し、これらの検出結果を第1の頭部情
報信号として出力する頭部検出手段と、前記頭部検出手
段の第1の頭部情報信号から、頭部位置又は頭部方向の
単位時間に対する少なくとも第1次微分値を演算し、前
記第1次微分値が所定値未満のときは低域通過となるフ
ィルタ制御信号を生成し、前記第1次微分値が所定値以
上のときは全域通過となるフィルタ制御信号を生成する
フィルタ制御手段と、前記フィルタ制御信号によりフィ
ルタ特性が制御され、その結果を第2の頭部情報信号と
して出力する可変フィルタ手段と、前記可変フィルタ手
段の第2の頭部情報信号を用いて画像を生成する画像生
成手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0013】本願の請求項6の発明では、前記可変フィ
ルタ手段は、前記頭部検出手段の出力する第1の頭部情
報信号を単位時間ずつ順次遅延させる少なくともn(n
≧1)個の遅延回路から成る遅延手段と、前記フィルタ
制御手段の出力するフィルタ制御信号によりn組みフィ
ルタ係数が決定され、前記遅延手段の入力と前記遅延回
路の各出力とに前記フィルタ係数を乗ずるn+1個の乗
算器から成る乗算手段と、前記n+1個の乗算器の各出
力値を加算して変換頭部情報信号を出力する加算手段
と、前記加算手段の変換頭部情報信号と前記頭部検出手
段の第1の頭部情報信号とを合成して第2の頭部情報信
号を生成する頭部信号合成手段と、を有することを特徴
とするものである。
【0014】本願の請求項7の発明では、前記フィルタ
制御手段は、前記頭部検出手段の第1の頭部情報信号か
ら頭部位置又は頭部方向の単位時間に対する少なくとも
第1次微分値を演算し、前記遅延手段を構成する第1の
遅延回路の入力信号から出力信号を減算する第1の減算
器と、前記遅延手段を構成する第2の遅延回路の入力信
号から出力信号を減算する第2の減算器と、前記第1の
減算器の出力から前記第2の減算器の出力を減算する第
3の減算器と、前記第1の減算器の出力を頭部位置又は
頭部方向の単位時間に対する第1次微分値とし、前記第
3の減算器の出力を頭部位置又は頭部方向の単位時間に
対する第2次微分値として夫々入力し、フィルタ係数制
御信号を生成するフィルタ係数制御手段と、を有し、前
記頭部位置又は頭部方向の第1次微分値と前記2次微分
値とが共に所定値以上のときは低域通過となるフィルタ
係数を設定し、前記頭部位置又は頭部方向の第1次微分
値と前記2次微分値とが共に所定値未満のときは全域通
過となるフィルタ係数を設定するフィルタ制御信号を前
記可変フィルタ手段に与えることを特徴とするものであ
る。
【0015】このような特徴を有する本願の請求項5〜
7の発明によれば、頭部検出手段は観察者の頭部位置及
び頭部方向を検出し、この検出結果を第1の頭部情報信
号として出力する。フィルタ制御手段は第1の頭部情報
信号から、この信号の通過帯域を制御するフィルタ制御
信号を生成して可変フィルタ手段に与える。可変フィル
タ手段はこのフィルタ制御信号によりフィルタ特性が制
御され、第1の頭部情報信号を平滑化して第2の頭部情
報信号を出力する。こうして第2の頭部情報信号である
頭部移動速度及び頭部移動加速度の信号だけを用いて表
示画像を制御する。即ち頭部移動速度及び頭部移動加速
度が約0の場合は、観察者の頭部が静止していると判断
し、表示画像の微震動を抑制する。また頭部移動速度又
は頭部移動加速度の絶対値が大きい場合は、観察者の頭
部が変化していると判断し、表示画像の時間遅れを少な
くする制御を行う。
【0016】本願の請求項8の発明は、観察者の頭部位
置、頭部方向、及び視線方向に基づいて表示画像の画角
と表示画像全体の移動速度とを制御して画像表示部に画
像を表示する頭部搭載型画像表示装置であって、観察者
の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出結果を
第1の頭部情報信号として出力する頭部検出手段と、観
察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信号
として出力する視線検出手段と、前記視線検出手段の出
力する視線情報信号を利用してその視線移動量が所定値
のときには小さい閾値を出力し、所定値未満のときには
大きい閾値を出力する閾値出力手段と、前記閾値出力手
段の閾値と前記頭部検出手段の第1の頭部情報信号とを
比較して、画像をそのまま生成するか画像を停止させる
かを判断し、その結果を第2の頭部情報信号として出力
する第2の頭部情報生成手段と、前記第2の頭部情報生
成手段の第2の頭部情報信号と視線検出手段の視線情報
信号とを用いて画像を生成する画像生成手段と、を具備
することを特徴とするものである。
【0017】本願の請求項9の発明は、観察者の頭部位
置及び頭部方向に基づいて表示画像の画角と表示画像全
体の移動速度とを制御して画像表示部に画像を表示する
頭部搭載型画像表示装置であって、観察者の頭部位置及
び頭部方向を検出し、これらの検出結果を第1の頭部情
報信号として出力する頭部検出手段と、前記頭部検出手
段の出力を利用して、少なくとも頭部移動加速度又は頭
部回転角速度が所定値以上のときには小さい閾値を出力
し、所定値未満のときには大きい閾値を出力する閾値出
力手段と、前記閾値出力手段の閾値と前記頭部検出手段
の第1の頭部情報信号とを比較して、画像をそのまま生
成するか画像を停止させるかを判断し、その結果を第2
の頭部情報信号として出力する第2の頭部情報生成手段
と、前記第2の頭部情報生成手段の第2の頭部情報信号
を用いて画像を生成する画像生成手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0018】本願の請求項10の発明では、前記閾値出
力手段は、前記頭部情報信号から単位時間の頭部移動速
度又は頭部回転速度、及び単位時間の頭部移動加速度又
は頭部回転加速度を夫々演算し、その出力に基づき前記
閾出力することを特徴とするものである。
【0019】このような特徴を有する本願の請求項8〜
10の発明によれば、頭部検出手段は観察者の頭部位置
及び頭部方向を検出し、これらの検出結果を第1の頭部
情報信号として出力する。また視線検出手段は観察者の
視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として
出力する。閾値出力手段は視線情報信号と第1の頭部情
報信号とから、現在及び過去の第1の頭部情報信号を比
較するための閾値を生成する。第2の頭部情報生成手段
はこの閾値を用いて第1の頭部情報信号を閾値処理して
第2の頭部情報信号を生成する。そして画像生成手段は
第2の頭部情報信号と視線情報信号とを用いて画像を生
成する。このように第1の頭部情報信号を閾値処理する
ことにより、観察者がある物体を注視している場合には
微震動を抑える制御をする。また観察者の視線が移動し
ている場合、又は頭部が移動している場合は、表示画像
の時間遅れを抑える制御をする。
【0020】本願の請求項11の発明は、観察者の頭部
位置、頭部方向、及び視線方向に基づいて表示画像の画
角と表示画像全体の移動速度とを制御して画像表示部に
画像を表示する頭部搭載型画像表示装置であって、観察
者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出結果
を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出手段と、
観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
号として出力する視線検出手段と、前記第1の頭部情報
信号と前記視線情報信号とから移動量制御信号を出力す
る移動量制御手段と、前記移動量制御手段の移動量制御
信号に基づき、前記第1の頭部情報信号を変換して第2
の頭部情報信号を出力する移動量変換手段と、前記移動
量変換手段の第2の頭部情報信号に基づき画像を生成す
る画像生成手段と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0021】本願の請求項12の発明は、観察者の頭部
位置、頭部方向、及び視線方向に基づいて表示画像の画
角と表示画像全体の移動速度とを制御して画像表示部に
画像を表示する画像制御装置であって、観察者の頭部位
置及び頭部方向を検出し、これらの検出結果を第1の頭
部情報信号として出力する頭部検出手段と、観察者の視
線方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として出
力する視線検出手段と、前記第1の頭部情報信号と前記
視線情報信号とから移動量制御信号を出力する移動量制
御手段と、前記移動量制御信号に基づき、前記第1の頭
部情報信号を変換して第2の頭部情報信号を出力する移
動量変換手段と、前記第1の頭部情報信号と前記第2の
頭部情報信号と前記移動量制御信号とを入力し、前記第
2の頭部情報信号と前記第1の頭部情報信号との差分値
を逐一蓄積したものを誤差信号とし、前記誤差信号の累
積値に基づき誤差補償信号を生成する誤差補償手段と、
前記第2の頭部情報信号と前記誤差補償信号とを加算す
る加算手段と、前記加算手段の出力に基づき画像を生成
する画像生成手段と、を具備することを特徴とするもの
である。
【0022】本願の請求項13の発明では、前記移動量
制御手段は、予め観察者の定常時の眼球運動が記録され
ており、前記視線検出手段の視線情報信号から現在の眼
球運動を計測し、この計測された眼球運動と定常時の眼
球運動との差を演算し、この差に応じた移動量制御信号
を出力することを特徴とするものである。
【0023】本願の請求項14の発明では、前記移動量
制御手段は、前記視線情報信号に含まれる視線回転角度
と前記第1の頭部情報信号に含まれる頭部回転角度とを
比較し、観察者の視線と頭部の回転方向が互いに逆方向
の場合は、前記第1の頭部情報信号に含まれる頭部回転
角度を抑制する移動量制御信号を前記移動量変換手段に
出力することを特徴とするものである。
【0024】このような特徴を有する本願の請求項11
〜14の発明によれば、頭部検出手段は観察者の頭部位
置及び頭部方向を検出し、この検出結果を第1の頭部情
報信号として出力する。また視線検出手段は観察者の視
線方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として出
力する。移動量制御手段は第1の頭部情報信号と視線情
報信号とから移動量制御信号を出力する。そして移動量
変換手段は移動量制御信号により第1の頭部情報信号を
変換するに際し、観察者の頭部移動に伴い表示画面が移
動したとき、観察者の視線方向の画像を保持するような
変換頭部情報信号を生成する。画像生成手段はこの変換
頭部情報信号と視線検出手段の出力する視線情報信号と
から画像を生成する。こうすると観察者が表示画像中の
ある物体を注視しながら頭部を回転させた場合、表示画
像の回転は頭部回転量よりも少なくなり、注視物体が視
野からはずれにくくなる。
【0025】本願の請求項15の発明は、外光と表示画
像を重ね合わせて観察し、頭の動きに応じて前記表示画
像の表示位置を変化させるシースルータイプの頭部搭載
型画像表示装置であって、映像信号を入力する映像信号
入力手段と、画像の表示倍率を制御する表示倍率信号を
出力する倍率制御手段と、観察者の頭部位置及び頭部方
向を検出し、これらの検出結果を第1の頭部情報信号と
して出力する頭部検出センサと、前記第1の頭部情報信
号と前記表示倍率信号に基づき、画像の表示倍率及び表
示位置を制御する映像制御手段と、前記映像制御手段の
出力信号を画像として表示する表示手段と、前記表示手
段の画像を所定の大きさで投射する投射レンズと、前記
投射レンズにより投射された画像を観察者の視界に入る
ように反射させると共に、外光も観察者の視界に入るよ
うに透過させる所定の透過率を持ったミラーと、を具備
することを特徴とするものである。
【0026】本願の請求項16の発明では、前記表示手
段は、前記映像制御手段の出力信号を画像に変換する液
晶パネルと、前記映像制御手段の出力信号に基づき発光
領域が変化するバックライトと、を具備することを特徴
とするものである。
【0027】本願の請求項17の発明は、観察者の頭部
位置及び頭部方向を検出し、この検出結果を第1の頭部
情報信号として出力する頭部検出手段と、観察者の視線
方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として出力
する視線検出手段と、前記第1の頭部情報信号と前記視
線情報信号とから前記ミラー上における観察者の視点位
置を演算し、前記ミラー上で前記投射レンズで投射され
た画像部分を観察している場合には所定の帯域通過制御
を行うためのフィルタ制御信号を生成し、前記ミラー上
で前記投射レンズで投射された画像以外の部分を観察し
ている場合には、全域通過となるフィルタ制御信号を生
成するフィルタ制御手段と、前記フィルタ制御信号によ
りフィルタ特性が制御され、第2の頭部情報信号を出力
する可変フィルタ手段と、を具備し、前記映像制御手段
は、前記第2の頭部情報信号と前記表示倍率信号とに基
づき、画像の表示倍率及び表示位置を制御することを特
徴とするものである。
【0028】本願の請求項18の発明では、前記表示手
段は、前記映像制御手段の出力信号を画像に変換する液
晶パネルと、前記映像制御手段の出力信号に基づき発光
部分を変化させるバックライトと、を具備することを特
徴とするものである。
【0029】このような特徴を有する本願の請求項15
〜18の発明によれば、観察者の頭部位置及び方向が頭
部検出センサにより検出され、入力映像信号が映像制御
手段により頭の動きに応じて表示手段に表示される。こ
の表示手段上では画像が表示されいる部分のみがミラー
に投射される。このミラーは外光を透過させ、表示手段
の画像は反射させる。これにより観察者が頭を動かした
場合でも、外光と表示画像とはオーバーラップされて表
示される。
【0030】本願の請求項19の発明は、観察者の頭の
動きに応じて画像の表示位置が変化させるシースルータ
イプの頭部搭載型画像表示装置であって、映像信号を入
力する映像信号入力手段と、画像の表示倍率を制御する
表示倍率信号を出力する倍率制御手段と、観察者の頭部
位置及び頭部方向を検出し、これらの検出結果を第1の
頭部情報信号として出力する頭部検出センサと、観察者
の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信号とし
て出力する視線検出手段と、前記第1の頭部情報信号と
前記表示倍率信号に基づき、画像の表示倍率及び表示位
置を制御する映像制御手段と、前記映像制御手段の出力
信号を画像として表示する表示手段と、前記表示手段の
画像を所定の大きさで投射する投射レンズと、透明板と
液晶パネルとが表裏一体として形成され、前記映像制御
信号に基づき前記液晶パネルを透過状態又は反射状態に
制御する反射透過板と、を具備することを特徴とするも
のである。
【0031】本願の請求項20の発明では、前記表示手
段は、前記映像制御手段の出力信号を画像に変換する液
晶パネルと、前記映像制御手段の出力信号に基づき発光
部分を変化させるバックライトと、を具備することを特
徴とするものである。
【0032】本願の請求項21の発明は、観察者の頭部
位置及び頭部方向を検出し、これらの検出結果を第1の
頭部情報信号として出力する頭部検出手段と、観察者の
視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として
出力する視線検出手段と、前記第1の頭部情報信号と前
記視線情報信号とから前記反射透過板上における観察者
の視点位置を演算し、前記反射透過板上で前記投射レン
ズにより投射された画像部分を観察している場合には、
所定の帯域通過制御を行うフィルタ制御信号を生成し、
前記反射透過板上で前記投射レンズで投射された画像以
外の部分を観察している場合には、全域通過となるフィ
ルタ制御信号を生成するフィルタ制御手段と、前記フィ
ルタ制御信号によりフィルタ特性が制御され、この結果
を第2の頭部情報信号として出力する可変フィルタ手段
と、を備え、前記映像制御手段は、前記第1の頭部情報
信号の代わりの前記第2の頭部情報信号と前記表示倍率
信号とに基づき、画像の表示倍率及び表示位置を制御す
ることを特徴とするものである。
【0033】本願の請求項22の発明では、前記表示手
段は、前記映像制御手段の出力信号を画像に変換する液
晶パネルと、前記映像制御手段の出力信号に基づき発光
部分を変化させるバックライトと、を具備することを特
徴とするものである。
【0034】このような特徴を有する本願の請求項19
〜22の発明によれば、観察者の頭部位置及び方向が頭
部検出センサにより検出され、入力映像信号が映像制御
手段により頭の動きに応じて表示手段に表示される。こ
の表示手段上では画像が表示されいる部分のみが反射透
過板に投射される。反射透過板は画像が投射された部分
は外光を遮断して投影された画像を反射し、画像が投射
されない部分は外光を透過する。また視線検出手段によ
り観察者の視線方向が検出されると、映像制御手段によ
り頭部検出センサの出力がフィルタリングされる。視線
の動きが小さい場合、頭部検出センサの出力は低域通過
となり、頭部の微振動による画像のぶれが抑止される。
【0035】本願の請求項23の発明は、外光と表示画
像を重ね合わせて観察し、頭の動きに応じて前記表示画
像の表示位置を変化させるシースルータイプの頭部搭載
型画像表示装置であって、映像信号を入力する映像信号
入力手段と、画像の表示倍率を制御する表示倍率信号を
出力する倍率制御手段と、観察者の頭部位置及び頭部方
向を検出し、これらの結果を第1の頭部情報信号として
出力する頭部検出センサと、前記第1の頭部情報信号と
前記表示倍率信号に基づき、画像の表示倍率及び表示位
置を制御する映像制御手段と、前記映像制御手段の出力
信号を画像として表示する表示手段と、前記表示倍率信
号に基づき、前記表示手段に表示された画像を可変倍率
に投射する投射レンズと、前記第1の頭部情報信号に基
づき、前記表示手段と前記投射レンズとを映像の投射方
向に制御する投射ユニット駆動手段と、前記投射レンズ
により投射された画像を観察者の視界に入るように反射
させる共に、外光を観察者の視界に入るように透過させ
る所定の透過率を持ったミラーと、を具備することを特
徴とするものである。
【0036】本願の請求項24の発明は、観察者の視線
方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として出力
する視線検出手段と、前記第1の頭部情報信号と前記視
線情報信号とから前記ミラー上における観察者の視点位
置を演算し、前記ミラー上で前記投射レンズで投射され
た画像部分を観察している場合には、所定の帯域通過制
御を行うためのフィルタ制御信号を生成し、前記ミラー
上で前記投射レンズで投射された画像以外の部分を観察
している場合には、全域通過となるフィルタ制御信号を
生成するフィルタ制御手段と、前記フィルタ制御信号に
よりフィルタ特性が制御され、その結果を第2の頭部情
報信号として出力する可変フィルタ手段と、を具備し、
前記投射ユニット駆動手段は、前記第2の頭部情報信号
に基づき画像の表示倍率及び表示位置を制御することを
特徴とするものである。
【0037】このような特徴を有する本願の請求項2
3、24の発明によれば、観察者の頭部位置及び方向が
頭部検出センサにより検出されると、投射ユニット駆動
手段によって表示部と投射レンズとが方向制御される。
そして表示画像が所定の透過率を持つミラーに投射され
る。これにより観察者が頭を動かした場合でも、外光と
表示画像のオーバラップ状態を崩すことなく合成画像を
観察することができる。また視線検出手段により観察者
の視線方向が検出されると、映像制御手段により頭部検
出センサの出力がフィルタリングされる。視線の動きが
小さい場合、頭部検出センサの出力は低域通過となり、
頭部の微振動による画像のぶれが抑止される。
【0038】本願の請求項25の発明は、観察者の頭の
動きに応じて画像の表示位置が変化するシースルータイ
プの頭部搭載型画像表示装置であって、映像信号を入力
する映像信号入力手段と、画像の表示倍率を制御する表
示倍率信号を出力する倍率制御手段と、観察者の頭部位
置及び頭部方向を検出し、これらを第1の頭部情報信号
として出力する頭部検出センサと、前記第1の頭部情報
信号と前記表示倍率信号に基づき、画像の表示倍率及び
表示位置を制御する映像制御手段と、前記映像制御手段
の出力信号を画像として表示する表示手段と、前記表示
倍率信号に基づき、前記表示手段に表示された画像を可
変倍率で投射する投射レンズと、前記第1の頭部情報信
号に基づき、前記表示手段と前記投射レンズとを画像の
投射方向に制御する投射ユニット駆動手段と、透明板と
液晶パネルとが表裏一体として形成され、前記映像制御
信号に基づき前記液晶パネルを透過状態又は反射状態に
制御される反射透過板と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0039】本願の請求項26の発明は、観察者の視線
方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として出力
する視線検出手段と、前記第1の頭部情報信号と前記視
線情報信号とから前記反射透過板上における観察者の視
点位置を演算し、前記反射透過板上で前記投射レンズで
投射された画像部分を観察している場合には、所定の帯
域通過制御を行うためのフィルタ制御信号を生成し、前
記ミラー上で前記投射レンズで投射された画像以外の部
分を観察している場合には、全域通過となるフィルタ制
御信号を生成するフィルタ制御手段と、前記フィルタ制
御信号によりフィルタ特性が制御され、この結果を第2
の頭部情報信号として出力する可変フィルタ手段と、を
具備し、前記投射ユニット駆動手段は、前記第2の頭部
情報信号に基づき、画像の表示倍率及び表示位置を制御
することを特徴とするものである。
【0040】このような特徴を有する本願の請求項2
5、26の発明によれば、観察者の頭部位置及び方向が
頭部検出センサにより検出されると、投射ユニット駆動
手段によって表示部と投射レンズとが方向制御される。
そして表示画像が反射透過板に投射される。反射透過板
は画像が投射された部分は外光を遮断し、且つ投影され
た画像を反射し、画像が投射されない部分は外光を透過
する。また視線検出手段により観察者の視線方向が検出
されると、映像制御手段により頭部検出センサの出力が
フィルタリングされる。視線の動きが小さい場合、頭部
検出センサの出力は低域通過となり、頭部の微振動によ
る画像のぶれが抑止される。
【0041】本願の請求項27の発明は、外光と表示画
像を重ね合わせて観察し、頭の動きに応じて前記表示画
像の表示位置を変化させるシースルータイプの頭部搭載
型画像表示装置であって、映像信号を入力する映像信号
入力手段と、前記映像信号入力手段の映像信号を表示す
る液晶パネルと、前記液晶パネルと観察者との間に位置
し、前記液晶パネルの像を観察者の明視距離に結合させ
る接眼レンズと、観察者から見て前記液晶パネルの後方
に位置し、前記接眼レンズの拡大倍率と逆数の倍率を持
つ倍率調整レンズと、観察者の頭部位置及び頭部方向を
検出し、これらの結果を前記第1の頭部情報信号として
出力する頭部検出センサと、前記第1の頭部情報信号に
基づき、前記液晶パネルと前記接眼レンズの位置を変化
させ画像の視野を制御する表示部駆動手段と、を具備す
ることを特徴とするものである。
【0042】本願の請求項28の発明は、観察者の視線
方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として出力
する視線検出手段と、前記第1の頭部情報信号と前記視
線情報信号とから観察者の視点位置を演算し、前記液晶
パネル上に表示されている画像部分を観察している場合
には、所定の帯域通過制御を行うフィルタ制御信号を生
成し、前記液晶パネル上に表示されている画像以外の部
分を観察している場合には、全域通過となるフィルタ制
御信号を生成するフィルタ制御手段と、前記フィルタ制
御信号によりフィルタ特性が制御され、その結果を第2
の頭部情報信号として出力する可変フィルタ手段と、を
具備し、前記表示部駆動手段は、前記第2の頭部情報信
号に基づき、画像の表示倍率及び表示位置を制御するこ
とを特徴とするものである。
【0043】このような特徴を有する本願の請求項2
7、28の発明によれば、液晶パネルにより入力映像信
号が表示され、頭部検出センサにより観察者の頭部位置
及び方向が検出されると、この頭部検出センサの出力に
応じて液晶パネル、接眼レンズ、及び倍率調整レンズが
一体に移動する。外界から外光が倍率調整レンズに入る
と、外光が所定の倍率で縮小され、液晶パネルを透過し
て接眼レンズにより所定の倍率だけ拡大される。また液
晶パネルに表示された画像は外光とオーバラップされて
表示される。また視線検出手段により観察者の視線方向
が検出されると、映像制御手段により頭部検出センサの
出力がフィルタリングされる。視線の動きが小さい場
合、頭部検出センサの出力は低域通過となり、頭部の微
振動による画像のぶれが抑止される。
【0044】本願の請求項29の発明は、観察者の頭の
動きに応じて画像の表示位置が変化するシースルータイ
プの頭部搭載型画像表示装置であって、映像信号を入力
する映像信号入力手段と、前記映像信号入力手段の映像
信号を表示する表示手段と、前記表示手段と観察者との
間に位置し、前記表示手段の像を観察者の明視距離に結
合させる接眼レンズと、観察者の頭部位置及び頭部方向
を検出し、これらの結果を前記第1の頭部情報信号とし
て出力する頭部検出センサと、前記第1の頭部情報信号
に基づき、前記表示手段と前記接眼レンズとを上下左右
に移動させ所望の位置に制御する表示部駆動手段と、を
具備することを特徴とするものである。
【0045】本願の請求項30の発明は、観察者の視線
方向を検出し、この検出結果を視線情報信号として出力
する視線検出手段と、前記第1の頭部情報信号と前記視
線情報信号とから観察者の視点位置を演算し、前記表示
手段上に表示されている画像部分を観察している場合に
は、所定の帯域通過制御を行うフィルタ制御信号を生成
し、前記表示手段上に表示されている画像以外の部分を
観察している場合には、全域通過となるフィルタ制御信
号を生成するフィルタ制御手段と、前記フィルタ制御信
号によりフィルタ特性が制御され、その結果を第2の頭
部情報信号として出力する可変フィルタ手段と、を具備
し、前記表示部駆動手段は、前記第2の頭部情報信号に
基づき、画像の表示倍率及び表示位置を制御することを
特徴とするものである。
【0046】このような特徴を有する本願の請求項2
9、30の発明によれば、表示手段により入力映像信号
が表示され、頭部検出センサにより観察者の頭部位置及
び方向が検出されると、表示部駆動手段はこの頭部検出
センサの出力に応じて表示手段と接眼レンズとを移動さ
せる。また視線検出手段により観察者の視線方向が検出
されると、映像制御手段により頭部検出センサの出力が
フィルタリングされる。視線の動きが小さい場合は頭部
検出センサの出力は低域通過となり、頭部の微振動によ
る画像のぶれが抑止される。
【0047】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1実施形態における頭部搭
載型画像表示装置について図面を参照しつつ説明する。
図1は第1実施形態の頭部搭載型画像表示装置の全体構
成を示すブロック図である。本図において、頭部検出器
10は観察者の頭部位置及び頭部方向を計測し、その絶
対位置及び絶対方向である第1の頭部情報信号h1を出
力する頭部検出手段である。視線検出器11は観察者の
視線方向を検出し、その絶対方向である視線情報信号e
を出力する視線検出手段である。可変フィルタ回路12
はフィルタ制御回路13から出力されるフィルタ制御信
号により係数が設定され、入力された頭部情報信号h1
を平滑化して第2の頭部情報信号h2を出力する可変フ
ィルタ手段である。フィルタ制御回路13は視線情報信
号eと頭部情報信号h1とから、可変フィルタ回路12
の係数を決定し、フィルタ制御信号を出力するフィルタ
制御手段である。画像生成回路14は頭部情報信号h2
と視線情報信号eとから画像を生成する画像生成手段で
ある。画像表示部15は画像生成回路14の出力画像を
表示する装置である。
【0048】図2は、観察者が装着する眼鏡型画像表示
装置20の外観及びその周辺回路を示す図である。本図
に示すように頭部検出器10はソースコイル22、セン
サコイル(頭部センサともいう)23、頭部センサ制御
部24により構成される。また視線検出器11は左右一
対の視線センサ21と視線センサ制御部25とにより構
成される。
【0049】ここで頭部検出器10は磁気センサを用い
たものとする。この磁気センサの原理を説明する。ソー
スコイル22及びセンサコイル23は直交コイルで構成
される。これらは頭部センサ制御部24に接続されてお
り、頭部センサ制御部24からの指令でソースコイル2
2が駆動され、磁界を発生させる。この磁界中を観察者
が動くと、センサコイル23に電圧が誘起され、この電
圧を頭部センサ制御部24が検出する。そしてこの誘起
電圧を演算処理することにより頭部の動きに応じた信号
が出力され、この信号が頭部情報信号h1となる。この
頭部情報信号h1には、ソースコイル22に対するセン
サコイル23の空間的位置情報(単に位置情報とい
う)、及び空間的回転情報(単に回転情報という)が含
まれている。
【0050】次に視線センサ21は例えば強膜反射法に
よるセンサで実現される。強膜反射法は、眼球に赤外光
を照射し、その反射光を受光素子で受光し、黒眼と白眼
との反射率の違いを利用して眼球位置を計測する手法で
ある。このセンサは赤外光照射部と水平及び垂直方向に
並べた受光素子により構成され、受光素子の電圧の変化
を視線センサ制御部25が演算処理することにより、眼
球の位置に応じた信号が視線情報信号eとして出力され
る。この視線情報信号eには、眼球の水平及び垂直方向
の回転角の情報が含まれている。
【0051】図1に示すように頭部検出器10から出力
される頭部情報信号h1は可変フィルタ回路12とフィ
ルタ制御回路13に入力される。また視線検出器11の
視線情報信号eはフィルタ制御回路13と画像生成回路
14に入力される。
【0052】ここで可変フィルタ回路12及びフィルタ
制御回路13について図3を用いて説明する。図3は可
変フィルタ回路12及びフィルタ制御回路13をまとめ
て表示したブロック図である。本図において入力端子3
0に入力された頭部情報信号h1は信号分離回路31に
与えられる。信号分離回路31は頭部情報信号h1から
位置情報又は回転情報を抽出する回路である。以下、位
置情報及び回転情報をいずれも頭部情報信号h1と表記
する。
【0053】遅延回路部32は頭部情報信号h1を遅延
させる遅延手段で、複数の遅延回路32a〜32dの直
列接続体で構成される。信号分離回路31と遅延回路3
2a〜32dの各出力は乗算器部33に与えられる。乗
算器部33は遅延回路32a〜32dの回路数をnとす
ると、n+1個の乗算器から構成される乗算手段であ
り、夫々の乗算器の乗算係数はフィルタ係数演算回路3
9から与えられる。減算器34は遅延回路32aの入力
信号と出力信号との差を演算する回路で、その差分値は
フィルタ係数演算回路39に与えられる。
【0054】一方入力端子35から入力された視線情報
信号eは遅延回路36と減算器37に与えられる。遅延
回路36は視線情報信号eを単位時間遅延させる回路で
ある。減算器37は遅延回路36の入力信号と出力信号
との差分値を演算する回路である。移動量演算回路38
は減算器37の出力する差分値を入力し、視線の移動量
を演算する回路である。フィルタ係数演算回路39は減
算器34からの出力と移動量演算回路38の出力とをア
ドレスとし、乗算器部33の係数情報(フィルタ係数)
を出力する回路である。フィルタ係数演算回路39は、
例えば夫々の遅延回路のタップ係数を適応的に制御する
ためのデータを格納したROMテーブルで構成される。
【0055】加算器40は乗算器部33の各乗算器の出
力を加算し、この加算値を変換頭部情報信号として出力
する回路である。信号合成回路41は頭部情報信号h1
と、加算器40の加算値を合成し、これを第2の頭部情
報信号h2として出力する回路である。この頭部情報信
号h2は出力端子42を介して図1の画像生成回路14
に出力される。
【0056】このように構成された第1実施形態の頭部
搭載型画像表示装置の動作について説明する。VRの使
用者(観察者)が図2に示す眼鏡型画像表示装置20を
頭部に装着し、ゴーグル内に設置された画像表示部15
の画像を観ている状態を考える。このとき観察者は表示
画面全体を見ると共に、画面内の特定画像を注視してい
るとする。そして特定画像が例えば左又は右に移動すれ
ば、観察者の注視点も一般的には左又は右に移動する。
このとき表示画面の視野は特定画像の移動方向と同じ方
向に移動することが望ましい。また観察者が特定画像を
注視しなくても、自己の頭部を左又は右に向ければ、表
示画面の視野は頭部の回転方向と同じ方向に移動するこ
とが望ましい。これが所謂VRの画像効果である。
【0057】さて図3の入力端子30を介して頭部情報
信号h1が信号分離回路31に入力される。ここで表示
画面の左右方向をx軸、上下方向をy方向、xy面と直
角な軸をz軸とすると、頭部情報信号h1は頭部の空間
的位置情報(x座標、y座標、z座標)と空間的回転情
報(x軸回転角、y軸回転角、z軸回転角)の6つの情
報を含んでいる。ここでは信号分離回路31はその内の
1つの情報、例えばy軸回転の信号(表示画面に対する
頭部の左右方向の回転)を処理対象信号として分離する
ものとする。この処理対象信号は遅延回路部32で遅延
され、遅延時間の異なるn+1(=5)個の信号は乗算
器部33に入力される。減算器34は処理対象信号と遅
延回路32aの出力との差分値を演算し、この信号をy
軸回転の角度(頭部移動量)としてフィルタ係数演算回
路39に与える。
【0058】一方、入力端子35から入力された視線情
報信号eは視線方向(x方向角度、y方向角度)の2つ
の情報を含んでいる。この視線情報信号eは遅延回路3
6で遅延されると共に、減算器37にも直接与えられ
る。減算器37は遅延した視線情報信号eと遅延しない
視線情報信号eとの差分値を演算し、この信号を単位時
間当たりの視線の移動角度(視線回転量)として出力す
る。移動量演算回路38は減算器37の信号を入力し、
遅延時間当たりの2次元的な視線移動量に変換する演算
をする。ここでの演算結果はフィルタ係数演算回路39
に与えられる。
【0059】フィルタ係数演算回路39は、減算器34
の出力する頭部移動量と、移動量演算回路38の出力す
る視線移動量とを入力し、図4に示すようなフィルタ係
数を生成する。図4に示すようにフィルタ係数は、頭部
移動量が大きければ実効的にフィルタの段数が少なくな
るような値(全域通過)を出力し、可変フィルタ回路1
2の通過周波数帯域を広くする。また頭部移動量が小さ
ければ実効的にフィルタの段数が多くなるような値(低
域通過)を出力し、可変フィルタ回路12の通過周波数
帯域を低域側に制限する。また視線移動量が小さければ
フィルタの段数が多くなり、視線移動量が大きければフ
ィルタの段数が少なくなるようなフィルタ係数を生成す
る。
【0060】頭部移動量が小さければ、ほとんど観察者
が停止した状態で画像を観察していると見なされるた
め、表示画像の時間的な遅れは観察者にとって認識され
なくなる。むしろ頭部検出器10のノイズ成分や頭部の
微震動による高周波成分が目立ち易くなる。このため画
像の時間的な遅れがあっても、画像の微震動を押さえる
ことが重要となる。従ってこのような場合は、実効的に
フィルタの段数を増やすことにより、可変フィルタ回路
12の通過帯域を低周波数帯域に制限するようにフィル
タ係数を決定する。
【0061】反対に頭部移動量が大きければ、観察者の
視点が定まっていないと考える。この場合は表示画面全
体の振動又は移動の高周波成分は目立ちにくく、むしろ
画像の立ち上がり時の時間遅れが非常に目立ちやすくな
る。従って、実効的にフィルタの段数を減らし、時間遅
れがないように可変フィルタ回路12のフィルタ係数を
決定する。
【0062】図4において視線移動量に関しても同様の
考え方をとる。即ち、視線移動量が小さければ、観察者
の視点が一点を注視している状態であるとする。この場
合は表示画面の微震動を抑えるためにフィルタ段数を増
やす。また視線移動量が大きければ、時間遅れを抑える
ためにフィルタ段数を減らすよう、フィルタ係数を決定
する。しかしながら頭部移動量と視線移動量との絶対値
がほぼ等しく移動方向が逆である場合、観察者は特定画
像を注視しながら頭を動かせている状態であるので、低
域通過のフィルタ係数を決定する。
【0063】このようにして決定されたフィルタ係数が
乗算器部33に出力され、各乗算器の乗算率が設定され
る。次に各乗算器の出力が加算器40に入力されて加算
される。ここでの加算値は変換頭部情報信号として信号
合成回路41に入力され、頭部の位置情報及び回転情報
に合成される。そして信号合成回路41はこの合成値を
第2の頭部情報信号h2として、出力端子42を介して
図1の画像生成回路14に与える。画像生成回路14は
このように生成された頭部情報信号h2に基づき、次に
生成すべき画像範囲を決定する。そして外部から必要な
画像を取り込み、観察者の意志に基づく画像を画像表示
部15で表示する。
【0064】ここで遅延回路32aと減算器34は、第
1の頭部情報信号h1から単位時間毎の頭部移動量又は
頭部回転量を演算する第1の演算手段の機能を有してい
る。また遅延回路36と減算器37は、視線情報信号e
から単位時間毎の視線移動量を演算する第2の演算手段
の機能を有している。
【0065】なお、フィルタ係数演算回路39は、減算
器34の出力と移動量演算回路38の出力のとりうる範
囲の全ての情報を想定し、予め演算しておいたフィルタ
係数をROMに記憶させておいてもよい。また図3で
は、遅延回路部32の遅延回路の数は4つとしたが、1
以上の遅延回路であればいずれでも実現可能であり、乗
算器部33の乗算器の数もこれに対応させればよい。ま
た視線情報信号eは画像生成回路14において、観察者
との視線インターフェースとして利用することもでき
る。
【0066】また、信号分離回路31において、y軸回
転のみ分離して動作説明を行ったが、分離する信号は他
の信号でもよく、複数の信号に対して同様の処理を同時
に行うこともできる。この場合、可変フィルタ回路12
及びフィルタ制御回路13を複数用意するか、時分割処
理を行うことにより実現できる。
【0067】また頭部検出器10は磁気センサを用いて
実現したが、超音波を用いるセンサ等、他のいかなるセ
ンサを用いても実現できる。また視線検出器11は強膜
反射法によるセンサを用いて実現したが、CCDカメラ
を用いた画像処理等、他のいかなるセンサを用いたもの
でも実現できる。
【0068】(実施の形態2)本発明の第2実施形態に
おける頭部搭載型画像表示装置について図面を参照しつ
つ説明する。図5は第2実施形態の頭部搭載型画像表示
装置の構成を示すブロック図である。本図において、頭
部検出器50はVRの観察者の頭部位置及び頭部方向を
計測し、その絶対位置及び絶対方向である第1の頭部情
報信号h1を出力する頭部検出手段である。可変フィル
タ回路51はフィルタ制御回路52の出力するフィルタ
制御信号によりフィルタ係数が設定され、頭部情報信号
h1を平滑化した第2の頭部情報信号h2を生成する可
変フィルタ手段である。フィルタ制御回路52は頭部情
報信号h1からフィルタ制御信号を生成するフィルタ制
御手段である。画像生成回路53は頭部情報信号h2か
らVRの画像を生成する画像生成手段である。画像表示
部54は画像生成回路53の出力画像を表示する装置で
ある。
【0069】図6は、観察者が使用する眼鏡型画像表示
装置60とその周辺回路部の図である。本図において頭
部検出器50は、ゴーグルに取りつけたセンサコイル6
1、固定されたソースコイル62、センサコイル61と
ソースコイル62とに接続された頭部センサ制御部63
により構成される。頭部検出器50の動作原理について
は第1実施形態のものと同一であるため、ここでは説明
は省略する。
【0070】VRの観察者が眼鏡型画像表示装置60を
装着すると、ソースコイル62に対するセンサコイル6
1の空間的位置情報(x座標位置、y座標位置、z座標
位置)、及び空間的回転情報(x軸回転方向、y軸回転
方向、z軸回転方向)が頭部情報信号h1として出力さ
れる。
【0071】図5に示すように頭部検出器50から出力
された頭部情報信号h1は可変フィルタ回路51及びフ
ィルタ制御回路52に与えられる。ここで可変フィルタ
回路51及びフィルタ制御回路52について図7を参照
しながら説明する。
【0072】図7は可変フィルタ回路51及びフィルタ
制御回路52をまとめて表示したブロック図である。入
力端子70から入力された頭部情報信号h1は信号分離
回路71に与えられる。信号分離回路71は頭部情報信
号h1から所定の信号を分離する回路である。遅延回路
部72は頭部情報信号h1を所定時間遅延させる遅延手
段であり、ここでは4つの遅延回路72a〜72dの直
列接続体により構成される。第1の遅延回路72aと第
2の遅延回路72bにおける入力信号及び出力信号はフ
ィルタ制御回路52にも与えられる。
【0073】信号分離回路71の出力と遅延回路72a
〜72dの各出力は乗算器部73に与えられる。乗算器
部73は例えば5つの乗算器73a〜73eにより構成
され、信号分離回路71の出力と遅延回路72a〜72
dの各出力に対して、フィルタ係数を乗算する乗算手段
である。加算器74は乗算器部73の各出力の加算値を
演算し、この信号を変換頭部信号として出力する加算手
段である。
【0074】次にフィルタ制御回路52として、減算器
75〜77、フィルタ係数演算回路78、フィルタ係数
設定回路79が設けられている。減算器75は信号分離
回路71の出力から遅延回路72aの出力を減算する第
1の減算器である。減算器76は遅延回路72aの出力
から遅延回路72bの出力を減算する第2の減算器であ
る。また減算器77は減算器75の出力から減算器76
の出力を減算する第3の減算器である。
【0075】フィルタ係数演算回路78は、減算器75
の出力信号と減算器77の出力信号とから、乗算器部7
3の動作に必要なフィルタ係数を演算し、フィルタ係数
制御信号をフィルタ係数設定回路79に与える回路であ
る。フィルタ係数設定回路79は入力されたフィルタ係
数制御信号に基づき、乗算器73a〜73eのフィルタ
係数を夫々設定する回路である。フィルタ係数設定回路
79は全てのフィルタ係数を記憶するメモリで構成され
る。信号合成回路80は加算器74の出力信号と信号分
離回路71で分離された空間的位置情報とを合成する回
路である。信号合成回路80で合成された信号は第2の
頭部情報信号h2として出力端子81を介して図5の画
像生成回路53に出力される。
【0076】このように構成された第2実施形態の頭部
搭載型画像表示装置の動作について説明する。なお、V
Rの観察者の使用環境は第1実施形態と同様である。頭
部検出器50の出力する頭部情報信号h1が入力端子7
0から入力されると、信号分離回路71は例えばy軸回
転方向の信号を抽出する。この信号を遅延回路部72、
乗算器73e、減算器75に夫々与える。また信号分離
回路71は前述したx軸回転方向以外の5つの信号を信
号合成回路80に与える。遅延回路72a〜72dで遅
延されたy軸回転方向の信号は乗算器部73内の各乗算
器73a〜73eに夫々入力される。
【0077】一方、減算器75では、信号分離回路71
で抽出された信号から遅延回路72aの出力信号が減算
され、ある時刻の頭部位置又は頭部方向の第1次微分値
が出力される。ここではその一例としてあるサンプリン
グタイミングmにおけるy軸方向の回転角速度ωm が出
力されるものとする。また減算器76において遅延回路
72aの出力信号から遅延回路72bの出力信号が減算
され、他の時刻における頭部位置又は頭部方向の第1次
微分値が出力される。ここではその一例としてサンプリ
ングタイミングm−1におけるy軸方向の回転角速度ω
m-1 が出力されるものとする。減算器77は減算器76
の出力信号を減算器75の出力信号から減算し、ある時
刻の頭部位置又は頭部方向の第2次微分値を出力する。
ここではこの信号は1サンプリング周期におけるωm
ωm-1 の値となるので、x軸方向の回転角加速度Δωが
減算器77から得られる。この回転角加速度Δωの信号
と回転角速度ωの信号はフィルタ係数演算回路78に入
力される。
【0078】フィルタ係数演算回路78においては例え
ば図8に示されるような演算が行われる。図中の横軸の
速度とは、例えばy軸方向の回転角速度ωであり、縦軸
の加速度とは、例えば同方向の回転角加速度Δωであ
る。また図中に記した大、中、小は、フィルタリングの
度合いを示す。例えば小とは、図7の乗算器73a〜7
3dの乗算係数を0にし、乗算器73eの係数を1にす
ることを意味する。この場合はフィルタ効果が無くな
り、表示画像の時間遅れを抑えるような制御をする。大
とは、頭部の移動平均を演算するよう、乗算器73a〜
73eの係数を例えばすべて0.2 にすることを意味し、
表示画像の時間遅れはあっても、画面ぶれ等の高域成分
を除去するような制御をする。
【0079】図8に示されるように、速度が0で加速度
が0の近傍の場合、即ち観察者の頭部がほぼ静止してい
る場合はフィルタ効果を大きくする。また速度、加速度
の絶対値が大きい場合はフィルタ効果を小さくし、表示
画像の時間遅れを抑制するようにフィルタ係数を決定す
る。このようにしてフィルタ係数演算回路78がフィル
タ係数を決定し、フィルタ係数制御信号をフィルタ係数
設定回路79に出力する。フィルタ係数設定回路79は
フィルタ係数制御信号に基づいて乗算器73a〜73e
の乗算係数を設定する。つぎに加算器74は乗算器73
a〜73eの信号を加算し、その加算値を信号合成回路
80に与える。
【0080】信号合成回路80は、信号分離回路71で
分離された5つの情報を含んだ信号と、加算器74の出
力信号とを合成し、6つの情報を含んだ頭部情報信号h
2を出力端子81から出力する。図5の画像生成回路5
3は、入力された頭部情報信号h2に基づいて観察者の
頭部位置に応じたVRの画像を生成し、画像表示部54
に出力する。
【0081】ここで図7の減算器75、減算器76、減
算器77、フィルタ係数演算回路78、フィルタ係数設
定回路79は、図5のフィルタ制御回路52を構成して
いる。またフィルタ係数演算回路78とフィルタ係数設
定回路79は、フィルタ係数制御信号を生成するフィル
タ係数制御手段の機能を有している。なお第2実施形態
では、遅延回路部72を構成する遅延回路の数を4とし
て説明したが、少なくとも1つ以上備えていれば本実施
形態の機能は達成される。また、信号分離回路71でy
軸回転方向の信号を抽出したが、複数の情報を抽出して
もよい。この場合可変フィルタ回路51及びフィルタ制
御回路52を複数用意するか、時分割処理を行うことに
より実現可能となる。
【0082】(実施の形態3)つぎに本発明の第3実施
形態における頭部搭載型画像表示装置について図面を参
照しつつ説明する。図9は第3実施形態の頭部搭載型画
像表示装置の構成を示すブロック図である。本図におい
て、頭部検出器90は観察者の頭部位置及び頭部方向を
計測し、その絶対位置及び絶対方向である頭部情報信号
h1を出力する頭部検出手段である。視線検出器91は
観察者の視線方向を検出し、その絶対方向である視線情
報信号eを出力する視線検出手段である。
【0083】閾値処理回路92は第1の頭部情報信号h
1を入力し、閾値制御回路96から出力される閾値制御
信号により頭部情報信号h1を閾値処理し、第2の頭部
情報信号h2を出力する第2の頭部情報生成手段であ
る。閾値処理回路92は、基準位置記憶回路93と比較
回路94とにより構成される。基準位置記憶回路93は
あるタイミングの頭部情報信号h1を基準位置信号とし
て記憶する回路である。比較回路94は現在の頭部情報
信号h1と、基準位置記憶回路93に保持された基準位
置信号とを比較し、閾値制御信号に基づいて一方を出力
する回路である。
【0084】視線移動量演算回路95は頭部情報信号h
1と視線情報信号eとから表示画像に対する観察者の視
線移動量(相対視線移動量)を演算する回路である。閾
値制御回路96は視線移動量から閾値制御信号を生成
し、比較回路94に出力する閾値出力手段である。画像
生成回路97は比較回路94から出力される頭部情報信
号h2と、視線検出器91から出力される視線情報信号
eとに基づいてVRの画像を生成する画像生成手段であ
る。そして画像表示部98は画像生成回路97の出力画
像を観察者の装着するゴークル内で表示する装置であ
る。なお本実施形態に用いられる眼鏡型画像表示装置
は、図2に示す第1実施形態のものと同一である。
【0085】このように構成された第3実施形態の頭部
搭載型画像表示装置の動作について説明する。頭部検出
器90及び視線検出器91の動作原理については第1実
施形態で詳細を述べたので、ここでは説明を省略する。
頭部検出器90により、観察者の頭部の空間的位置情報
(x座標位置、y座標位置、z座標位置)、及び頭部の
空間的回転情報(x軸回転方向、y軸回転方向、z軸回
転方向)は頭部情報信号h1として閾値処理回路92に
入力される。基準位置記憶回路93には最初の位置情報
及び回転情報が格納される。この情報はVRの観察者が
眼鏡型画像表示装置を装着し、最初に表示されるVRの
画面を見たときの観察者の頭部位置と頭部方向の初期値
である。
【0086】つぎに観察者がVRで提供される画像を見
始めると、視線検出器91からは観察者の視線情報信号
e(視線のx方向角度、y方向角度)が出力され、頭部
情報信号h1と共に視線移動量演算回路91に入力され
る。視線情報信号eは図2に示す視線センサ21に対す
る観察者の眼球の方向の信号である。視線移動量演算回
路95は頭部情報信号h1と視線情報信号eとを用いて
表示画像に対する眼球の方向を演算する。例えばy軸を
中心とする水平方向の頭部回転量がYt度で、眼球の水
平方向の視線回転量がYe度のとき、表示画像に対する
視線の水平方向の移動量は(Yt−Ye)の絶対値で与
えられる。これを垂直方向についても同様に演算し、表
示画像に対する視線の移動量が演算される。
【0087】視線移動量演算回路95の出力は閾値制御
回路96に入力され、視線の移動量に応じた閾値制御信
号が生成される。閾値制御回路96では図10に示すよ
うな信号の変換を行う。本図において視線移動量|Yt
−Ye|が小さいとき、すなわち観察者がある画像を注
視している場合は閾値を大きくし、視線移動量が大きい
とき、すなわち観察者が画像を注視してない場合には閾
値が小さくする制御を行う。
【0088】つぎに比較回路94の動作を説明すると、
比較回路94には頭部情報信号h1、基準位置記憶回路
93の信号、閾値制御回路96の閾値制御信号が夫々入
力される。ここで例えば頭部の水平方向の回転について
の処理を説明する。あるタイミングにおける頭部情報信
号h1に含まれる頭部回転量をYnとし、基準位置記憶
回路93に記憶されている頭部回転量をYsとすれば、
YnとYsの差分値を演算する。この差分値が閾値制御
信号によって入力された閾値よりも小さければYsを出
力する。この場合基準位置記憶回路93にはYsが記憶
されたままである。逆にYnとYsの差が閾値よりも大
きければYnを出力する。この場合基準位置記憶回路9
3にYnを新たに記憶させる。ここでは水平方向の頭部
回転量について比較を行ったが、頭部の他の回転方向や
頭部位置についても同様の処理を行い、頭部情報信号h
2を生成するものとする。
【0089】このような頭部情報信号h2と視線情報信
号eとが画像生成回路97に入力されると、それらの信
号に基づきVRの画像を生成し、画像表示部98に観察
者の意図に応じた画像を表示する。この際の視線情報信
号eは観察者と生成画像間の視線インターフェースとし
て利用できる。なお閾値制御回路96は視線移動量演算
回路95の出力である視線移動量|Yt−Ye|を用い
て演算したが、視線移動量に応じてあらかじめ閾値を記
憶させておくROMを用いてもよい。
【0090】この実施形態では、相対視線移動量がほと
んど0の場合は、表示画面内で画像が移動しても、観察
者は画像内の特定のものを注視していると判断してい
る。この場合は頭部検出器90からノイズが生じても、
表示画像の微震動は抑制され、注視点の画像を安定して
観察することができる。また相対視線移動量が大きい場
合は、閾値を小さくして観察者の頭部移動量に応じた画
像を表示させ、頭部移動に対する応答速度を向上させる
ようにしている。
【0091】(実施の形態4)つぎに本発明の第4実施
形態における頭部搭載型画像表示装置について図面を参
照しつつ説明する。図11は第4実施形態の頭部搭載型
画像表示装置の構成を示すブロック図である。本図にお
いて、頭部検出器110は観察者の頭部位置及び頭部方
向を計測し、その絶対位置及び絶対方向である第1の頭
部情報信号h1を出力する頭部検出手段である。閾値処
理回路111は頭部情報信号h1に対して閾値処理を行
い、第2の頭部情報信号h2を出力する第2の頭部情報
生成手段であり、第3実施形態と同様に基準位置記憶回
路112と比較回路113とにより構成される。基準位
置記憶回路112は頭部情報信号h1を一時的に記憶し
ておく回路である。比較回路113は現在の頭部情報信
号h1と、基準位置記憶回路111に保持された基準の
頭部位置情報信号とを比較し、閾値制御回路119の出
力する閾値情報に基づいて一方の信号を出力する回路で
ある。
【0092】遅延回路114及び遅延回路115は頭部
情報信号h1を所定時間遅延させる回路であり、頭部検
出器110に対して直列に接続される。減算器116は
遅延回路114の入力信号から出力信号を減算する回路
である。同様に減算器117は遅延回路115の入力信
号から出力信号を減算する回路である。減算器118は
減算器116の出力信号から減算器117の出力信号を
減算する回路である。閾値制御回路119は減算器11
6と減算器118の出力信号に基づき、比較回路113
に閾値情報を出力する閾値出力手段である。画像生成回
路120は閾値処理回路111から出力される第2の頭
部情報信号h2に基づき、VRの画像を生成する画像生
成手段である。画像表示部121は生成された画像を観
察者の装着したゴーグル内で画像を表示する装置であ
る。この頭部搭載型画像表示装置に接続された眼鏡型画
像表示装置の外観図は第2実施形態のものと同一であ
る。
【0093】このように構成された第4実施形態の頭部
搭載型画像表示装置の動作について説明する。頭部検出
器110の動作原理については、第1実施形態で詳細に
述べたのでここでは説明を省略する。頭部検出器110
において観察者の空間的位置情報(x座標位置、y座標
位置、z座標位置)と空間的回転情報(x軸回転方向、
y軸回転方向、z軸回転方向)が頭部情報信号h1とし
て出力される。この頭部情報信号h1は閾値処理回路1
11に与えられる。一方、頭部情報信号h1は遅延回路
114に入力されて所定時間遅延される。遅延された信
号は遅延回路115に入力されて更に所定時間遅延され
る。
【0094】減算器116は頭部検出器110の出力信
号から遅延回路114の出力信号を減算する。頭部情報
信号h1があるタイミングmにおけるy軸方向の頭部位
置の信号であれば、減算器116の出力は単位時間にお
ける頭部移動量、即ち頭部移動速度となる。減算器11
7は遅延回路114の出力信号から遅延回路115の出
力信号を減算する。従って減算器117の出力はタイミ
ングm−1における単位時間における頭部移動量、即ち
頭部移動速度vとなる。
【0095】減算器118は減算器116の出力信号か
ら減算器117の出力信号を減算する。従って減算器1
18の出力は単位時間における頭部移動速度の変化量、
即ち頭部移動加速度αとなる。閾値制御回路119には
頭部移動速度vと頭部移動加速度αが入力される。閾値
制御回路119は頭部移動速度vと頭部移動加速度αと
に基づいて、図12に示すような演算を行い、小、中、
大の閾値情報を閾値処理回路111に出力する。
【0096】閾値処理回路111の動作について説明す
る。基準位置記憶回路112と比較回路113について
は第3実施形態で詳細を述べたので、ここでは説明を省
略する。図12に示すように頭部移動速度vがほとんど
0で、頭部移動加速度αもほとんど0の場合、即ち観察
者の頭部がほとんど静止している場合は閾値を大きくす
る。こうすると頭部検出器110からのノイズ等による
画像の微震動を抑制することができる。逆に頭部移動速
度vの絶対値が大きく、頭部移動加速度αの絶対値が大
きい場合は、即ち観察者の頭部が急に移動し始めた場合
は閾値を小さくする。こうすると観察者の頭部運動に対
する画像の遅れを抑制することができる。
【0097】このようにして比較回路113から出力さ
れた頭部情報信号h2は画像生成回路120に入力さ
れ、観察者の頭部位置に応じたVRの画像が生成され、
画像表示部121に表示される。なお閾値制御回路11
9は、あらかじめ頭部移動速度と頭部移動加速度の出力
値に応じた閾値を記憶させておくROMで構成してもよ
い。ここで図11の遅延回路114及び115と、減算
器116、117、118と、閾値制御回路119とは
閾値制御信号を生成する閾値制御手段を構成している。
また遅延回路114及び115と減算器116、11
7、118とは、第1の頭部情報信号h1から単位時間
の頭部移動速度又は頭部回転速度、及び単位時間の頭部
移動加速度又は頭部回転加速度を夫々演算する第3の演
算手段を構成している。
【0098】(実施の形態5)つぎに本発明の第5実施
形態における頭部搭載型画像表示装置について図面を参
照しつつ説明する。図13は第5実施形態の頭部搭載型
画像表示装置の構成を示すブロック図である。本図にお
いて、頭部検出器130は観察者の頭部位置及び頭部方
向を計測し、絶対位置及び絶対方向である第1の頭部情
報信号h1を出力する頭部検出手段である。信号分離回
路131は第1の頭部情報信号h1を、第2の頭部情報
信号である頭部位置の信号h11と頭部方向の信号h1
2とに分離する回路である。移動量変換回路132は信
号分離回路131から出力された頭部方向信号h12を
入力し、移動量制御回路134の出力する移動量制御信
号に基づき変換頭部情報信号に変換する移動量変換手段
である。
【0099】視線検出器133は観察者の視線方向を検
出し、その絶対方向である視線情報信号eを出力する視
線検出手段である。移動量制御回路134は頭部方向の
信号h12と視線情報信号eとを入力し、移動量制御信
号gを生成する移動量制御手段である。減算器135は
信号分離回路131から出力される頭部方向の信号か
ら、移動量変換回路132の変換頭部情報信号を減算
し、誤差信号を出力する回路である。誤差補償回路13
6は減算器135の出力する誤差信号を蓄積し、移動量
制御信号に基づき誤差補償信号を出力する誤差補償手段
である。加算器137は誤差補償回路136の出力信号
と移動量変換回路132の出力信号とを加算する加算手
段である。
【0100】信号合成回路138は加算器137の出力
信号に信号分離回路131の出力する頭部位置の信号を
合成する回路である。画像生成回路139は信号合成回
路138の出力信号と視線検出器133から出力される
視線情報信号eとから、VRの画像を生成する画像生成
手段である。画像表示部140は画像生成回路139の
出力画像を観察者が装着したゴーグル内で表示する装置
である。なお眼鏡型画像表示装置の外観図は第1実施形
態のものと同一である。
【0101】このように構成された第5実施形態の頭部
搭載型画像表示装置の動作について説明する。頭部検出
器130では観察者の空間的位置情報(x座標位置、y
座標位置、z座標位置)、及び空間的回転情報(x軸回
転方向、y軸回転方向、z軸回転方向)が頭部情報信号
h1として出力される。頭部検出器130の動作原理に
ついては第1実施形態で詳細を述べたので、ここでは説
明を省略する。この頭部情報信号h1は信号分離回路1
31に入力され、頭部位置の信号h11と頭部方向の信
号h12とに分離される。頭部方向の信号h12は移動
量変換回路132と移動量制御回路134に入力され
る。移動量変換回路132に入力された頭部方向の信号
h12は所定時間遅延され、遅延されない頭部方向の信
号h12との差分値が演算される。この差分値が移動量
制御信号に基づき変換されて変換頭部情報信号として出
力される。一方、信号分離回路131の頭部位置の信号
h11は信号合成回路138に直接入力される。
【0102】一方、視線検出器133では観察者の視線
情報信号e(視線のx方向角度、y方向角度)が出力さ
れる。視線検出器133の動作原理については第1実施
形態で詳細を述べたので、ここでは説明を省略する。視
線情報信号eは頭部方向の信号h12と共に移動量制御
回路134に入力される。移動量制御回路134に入力
された頭部方向の信号h12は所定時間遅延され、遅延
された信号と遅延されない信号の差分値が演算される。
ここで演算された差分値は所定時間に回転した頭部回転
量に変換される。視線情報信号eも同様に所定時間に回
転した視線回転量に変換される。その後の演算又は変換
処理については、頭部及び視線の水平方向回転量を例に
挙げて図14を用いて説明する。
【0103】図14において頭部水平方向回転量は前述
した頭部回転量の水平方向成分を表し、視線水平方向回
転量は前述した視線回転量の水平方向成分を表すものと
する。図中のラインL0は視線水平方向回転量と頭部水
平方向回転量とがちょうど逆符号になる境界のライン
で、ラインL1及びラインL2はラインL0と傾きが同
じで、頭部水平方向回転量及び視線水平方向回転量に所
定の幅をもたせたラインである。破線で示すラインL3
は、視線水平方向回転量が負の所定値のラインであり、
このときの頭部水平方向回転量に対する出力値の変化を
図15に示す。このように移動量制御回路134は、そ
の出力値がラインL0が地形図上の所謂谷線となり、こ
のラインL0を挟む両側のラインL1、L2で平野部と
なる等高線分布を有する出力値を生成する。
【0104】図15は図14のラインL3で出力値の分
布を切断した場合の値である。頭部水平方向回転量と視
線水平方向回転量とがラインL1とラインL2の間の値
をとるとき、観察者は画像中のある物体を注視しながら
視線とは逆方向に頭部を動かしていると考えられる。こ
の場合移動量制御回路134は図15に示すように、画
像の水平方向の移動量を抑制するように移動量制御信号
gを出力する。図15において、点P1はラインL2と
ラインL3とが交差する点である。点P2はラインL0
とラインL3とが交差する点、点P3はラインL1とラ
インL3とが交差する点である。このように移動量制御
回路134はラインL0近傍で低い値を出力する。な
お、垂直方向の移動量も同様に抑制する。
【0105】このような移動量制御回路134の移動量
制御信号gは、移動量変換回路132に入力され、信号
分離回路131の出力する頭部方向の移動量と乗算され
る。すなわち観察者が画像中のある点を注視しながら逆
方向に頭部を回転させた場合、頭部回転量を抑制し、注
視点が視界からはずれにくくするような制御を行う。
【0106】減算器135は、頭部方向の信号と移動量
変換回路132の出力信号との差分値を演算し、変換後
の頭部方向の信号と実際に計測された頭部方向の信号と
の誤差信号を生成する。この誤差信号は誤差補償回路1
36に与えられる。誤差補償回路136には、図15に
示すような移動量制御回路134の移動量制御信号gも
入力されている。
【0107】ここでgが1よりもある程度小さい場合、
観察者は特定画像を観察している状態であり、生じた誤
差信号を誤差補償回路136の内部で加算して蓄積を続
ける。なおこのとき出力値は0である。そしてgの値が
1に近い場合、観察者は特定画像を見ていない状態であ
るので、誤差補償回路136は蓄積した誤差信号の加算
値を出力する。すなわち平滑化によって生じた蓄積誤差
を、観察者の気付かない間に解消し、絶対座標系からの
ずれを極力押さえるような処理である。
【0108】加算器137において移動量変換回路13
2の変換頭部情報信号h12′に誤差補償信号が加えら
れ、頭部方向信号の誤差が補償される。信号合成回路1
38には信号分離回路131の出力する頭部位置の信号
h11と、加算器137の出力する頭部方向の信号h1
2′とが入力され、頭部情報信号h2が生成される。こ
の頭部情報信号h2は画像生成回路139に入力され、
この頭部情報信号h2に基づいたVRの画像信号が生成
される。そしてVRの画像は画像表示部140に表示さ
れる。なお画像生成回路139には視線情報信号eも入
力され、この信号を加えた画像の生成も可能である。ま
た移動量制御回路134は予め値を格納しておくROM
で構成しても実現できる。
【0109】なお、移動量制御回路134は、例えば眼
球運動の特性を利用して移動量制御信号gを出力しても
よい。例えば眼球運動の一つである前庭動眼反射(Vest
ibulo-Ocular Reflex :以下VORと略記)のゲインを
用いて実現する場合について述べる。
【0110】移動量制御回路134には、定常時のVO
Rゲインを格納しておくメモリがあり、観察開始時に特
定の画像を表示して観察者の定常状態でのVORゲイン
(V1)を計測してメモリに格納しておく。そして観察
中にも特定の画像を表示し、観察者のVORゲインを定
期的に計測する(V2)。この計測したVORゲインと
定常状態でのVORゲインとの差、V1−V2(=Vと
する)を計算する。この差Vに基づき、図15で示した
出力値のゲインを変化させる。例えば、Vが0に近けれ
ば、図15に示したような出力をなす。Vが正の符号を
有せば図15で示した出力値に1以上の係数を乗じて出
力を行い、係数の大きさはVの値に比例させる。Vが負
の符号を有せば図15で示した出力値に0〜1の係数を
乗じて出力を行う。これにより、観察者のVORゲイン
を常に定常時に戻すような制御が行われる。
【0111】(実施の形態6)本発明の第6実施形態に
おける頭部搭載型画像表示装置について、図面を参照し
ながら説明する。図16は本実施形態の頭部搭載型画像
表示装置の構造を示す概念図であり、図17はその側部
断面図である。図16に示すように左眼用と右眼用の画
像表示部があり、夫々の画像表示部に液晶パネル16
0、161、バックライト162、163、投射レンズ
164、165、ハーフミラー166、168が設けら
れている。そして液晶パネル160、161の画像は投
射レンズ166、167により所定の倍率で拡大され、
ハーフミラー166、168での反射により、その反射
像168、169が観察者の左右の眼に夫々表示される
ようになっている。
【0112】図17に示すように箱状のゴーグルには、
前述した光学部品以外に、外光を取り入れる外窓17
0、観察者がのぞき込む観察窓171が設けられ、観察
者は自分の眼172を観察窓171の後方にあてて画像
を見るようになっている。
【0113】このような構造の頭部搭載型画像表示装置
において、液晶パネル160、161に図18( a) の
ようなパネル全体に画像が表示された場合は、ハーフミ
ラー166、167の全面で表示画像が反射されること
になる。しかしながら本実施形態における通常の用途に
対しては、液晶パネル160、161には図18( b)
のような縮小された画像が表示され、その周りは黒く表
示される。この画像がハーフミラー166、167で反
射される。そしてハーフミラー166、167において
像の無い部分は外窓170から外光が通過する。このた
め液晶パネル160、161に表示された画像と、外光
とが光学的に合成されたものが観察者の眼172に入る
ことになる。
【0114】図19は本実施形態の頭部搭載型画像表示
装置の回路部の構成を示すブロック図である。本図に示
すように回路部には、映像信号を入力する映像信号入力
端子190、表示する画像の表示倍率を調整する信号を
入力する倍率調整端子191が設けられている。そして
表示する画像の大きさ及び位置を制御する映像制御手段
として、倍率制御回路192、同期信号抽出回路19
3、第1のスイッチ回路194、第1のメモリ196と
第2のメモリ197とからなるメモリ回路195、第2
のスイッチ回路198が設けられている。
【0115】倍率制御回路192は倍率調整端子191
からの入力に応じて入力映像信号の表示倍率を調整する
倍率制御手段である。同期信号抽出回路193は映像信
号入力端子190に与えられた入力映像信号から垂直同
期信号を抽出する回路である。スイッチ回路194は同
期信号抽出回路193の出力信号に応じて倍率制御回路
192の出力先を切り替える回路である。メモリ回路1
95は倍率制御回路192の出力信号を一時的に記憶さ
せておく回路であり、メモリ196と197とが交互に
書き込まれ、書き込み時と逆に交互に信号が読み出され
る。
【0116】第2のスイッチ回路198は同期信号抽出
回路193の出力信号に応じてメモリ回路195からの
入力を切り替える回路である。一方、頭部センサ199
は観察者の頭部位置及び方向を検出するセンサで、その
構成と動作原理はこれまでの実施形態のものと同様であ
る。表示位置制御回路200は頭部センサ199からの
出力に応じてメモリ回路195の読み出しアドレスを制
御する回路である。表示部201はメモリ回路195か
ら出力された画像を表示する表示手段であり、図16の
液晶パネル160、161を指す。
【0117】このように構成された第6実施形態の頭部
搭載型画像表示装置の動作について説明する。映像信号
入力端子190から映像信号が入力されると、倍率調整
端子191への入力信号に基づき、倍率制御回路192
は入力映像信号の間引きや補間を行うことにより画角の
倍率を制御する。なお倍率調整端子191には任意の表
示倍率を入力することが可能である。入力画像が図18
( a) のようなものとし、ある表示倍率(縮小)が入力
されると、図18( b) のような出力画像が得られる。
この際、縮小された画像の周辺部分をすべて黒色領域と
してブランキングを行う。
【0118】一方、入力映像信号は同期信号抽出回路1
93にも入力され、垂直同期信号が抽出される。スイッ
チ回路194はこの垂直同期信号に応じてフィールドご
とに倍率制御回路192の出力信号を切り替え、メモリ
196又はメモリ197に格納する。
【0119】頭部センサ199は観察者の頭部位置及び
頭部方向の信号を出力する。頭部センサ199は例えば
図20に示されるような磁気センサで構成され、具体的
には空間的に磁場を発生させるソースコイル202、磁
場の変化を検知するセンサコイル203、これらのコイ
ルに接続されたコントローラ204を有する。コントロ
ーラ204はソースコイル202に電流を出力したり、
センサコイル203から入力される電流を検知し、頭部
の位置及び方向の信号を出力する。ゴーグルにはこのよ
うなセンサコイルが取り付けられており、観察者の頭の
動きに応じてコントローラ204から頭部の位置及び方
向の信号が出力される。
【0120】図19の表示位置制御回路200は、頭部
センサ199の出力信号と同期信号抽出回路193の出
力信号とが入力され、映像信号の読み出し位置を示すア
ドレス信号をメモリ回路195に出力する。この読み出
しアドレス信号に基づき、メモリ回路195に格納され
ている映像信号が読み出され、スイッチ回路198を通
して表示部201に表示される。
【0121】例えば垂直同期信号によりスイッチ回路1
94がメモリ196に接続された場合、スイッチ回路1
98はメモリ197に接続される。そして表示位置制御
回路200から垂直同期信号が入力されると、メモリ1
97に対する読み出しアドレスが出力され、メモリ19
7に格納されている映像信号がスイッチ回路198を通
して出力される。即ちメモリ196とメモリ197は垂
直同期信号により夫々書き込み用と読み出し用とに切り
替えられる。
【0122】表示位置制御回路200における表示位置
の制御について図21及び図22を用いて説明する。図
21はメモリ回路195に格納された映像信号の模式図
を示している。図21はスイッチ回路198がメモリ1
96に接続されている場合はメモリ197の内容を示す
模式図となり、スイッチ回路198がメモリ197に接
続されている場合は、メモリ196の内容を示す模式図
となる。領域210はメモリの全領域を示し、領域21
1は縮小された入力画像の表示領域、領域212は倍率
制御回路192で付加された黒色の領域、領域213は
入力画像中の対象物体の表示領域、領域214は対象物
体の背景の表示領域である。また黒丸で示すA〜Fは読
み出し開始のアドレス位置を示している。
【0123】観察者の頭の位置及び方向によりメモリ1
96又は197からの読み出し開始アドレスが制御され
る。例えば観察者が正面を向いている場合、表示位置制
御回路200からは図21におけるAの位置のアドレス
信号が出力される。また観察者が正面に向かって左方向
にある角度だけ頭を回転させると、図21におけるEの
位置のアドレス信号が出力される。このときの表示画像
の様子を図22を用いて説明する。
【0124】図22(a)は観察者が正面を向いている
場合の状態を示している。人物220がゴーグルをはめ
た観察者の正面方向に立っているとする。領域221は
図19のメモリ196又は197の内容をアドレスAか
ら読み出して液晶パネル160又は161に表示した状
態を示している。図22(a)の領域222〜225は
図21における領域211〜214に夫々対応してい
る。領域222は倍率制御回路192により縮小された
入力画像の表示領域、領域223は黒色の領域、領域2
24は例えば人物220にオーバーラップさせるための
衣服等の対象物体の表示領域、領域225は対象物体の
背景の表示領域である。枠226は図16で説明したハ
ーフミラーの外形を示し、像227は人物220をハー
フミラーを通過して見た像、像228は液晶パネルで表
示された対象物体がハーフミラーで反射された像であ
る。
【0125】図22(b)は観察者が正面に向かって左
方向に頭を回転させた状態を示している。本図は図21
におけるアドレスEから映像信号が読み出された場合を
示し、(a)と同じものは同一符号を用いている。領域
222aは右方向に移動して液晶パネルで表示された入
力画像の表示領域、領域224aは入力画像中の対象物
体の表示領域、枠226はハーフミラーの外形、像22
7aは人物220のハーフミラー226を通過した像、
像228aは液晶パネルで表示された対象物体がハーフ
ミラーで反射された像である。
【0126】観察者が正面を向いている場合、すなわち
図22(a)の場合、観察者の正面方向に存在する人物
220をハーフミラー166又は167を通して正面方
向の像227として見ることができる。次に液晶パネル
であるが、入力画像の背景が例えば黒色である場合、領
域224で示す対象画像の部分のみがハーフミラー16
6又は167で反射される。観察者はこの状態で正面の
人物220の透過像227に対象画像の反射像228を
オーバーラップさせて観察することができる。
【0127】次に観察者が頭を左方向に回転させて静止
した場合、すなわち図22(b)の場合、人物220は
観察者に対して相対的に右方向に移動したことになり、
枠226で示すハーフミラーの右端の方向に人物像22
7aを観察することができる。一方、領域221で示す
液晶パネルには、頭部が回転した量に応じて入力画像が
右方向にシフトした領域222aに表示される。観察者
が正面を向いている場合には、頭部センサ199からの
出力により図21において読み出しアドレスがAとな
り、観察者が左方向を向いている場合にはその角度に応
じて 読み出しアドレスがA、F、E、Dの方向へ連続
的に変化する。この読み出しアドレスの変化により、液
晶パネル160、161上の画像は頭の回転量に応じて
右方向にシフトされる。このシフト量は頭の回転量に応
じたものであるため、観察者は像227aを対象物体の
反射像228aの位置に合わせて見ることができ、頭を
回転させても常に人物220に対象物体をオーバーラッ
プさせて観察することができる。
【0128】ここで表示位置制御回路200の出力の範
囲は、図22の領域221において、入力画像の領域2
22がはみ出さない範囲である。入力画像が液晶パネル
の左端に位置させる場合は、読み出しアドレスが図21
におけるCとなり、中央にある場合はA又はFとなり、
右端にある場合はDとなる。即ち図21において観察者
が右方向から左方向に頭を回転させると、C→B→A(
F) →E→Dのような方向に読み出しアドレスが変化す
る。それ以上回転させてもDのままとする。また垂直方
向に頭が回転した場合も同様な処理が行われる。以上の
ような頭の動きが生じても、表示位置制御回路200か
ら上記のようにアドレス信号が出力されることにより、
スイッチ回路198を介してオーバーラップが良好な画
像を見ることができる。
【0129】なお、表示位置制御回路200の出力の範
囲は図21においてC〜(A)〜Dとしたが、例えば頭
を左方向に回転させたとき、図22の領域222で示す
入力画像を液晶パネルの表示領域221を超えて右方向
にシフトさせたい場合は、表示位置制御回路200から
出力するアドレス信号を図21に示すDを越えた位置に
設定しても良い。ただしこの場合、表示画像が液晶パネ
ルの表示範囲を超えた部分が左端から表示されるので、
この部分を消去する必要がある。これはメモリ回路19
5に新たなスイッチ回路を設け、左端から表示される画
像を黒色にすることにより実現できる。
【0130】また頭部センサ199に図20に示すよう
な磁気センサを用いて説明を行ったが、超音波等を用い
る他のセンサでも良く、更にジャイロセンサ等でも実現
できる。また図22の説明において、入力画像中の対象
物体以外の領域は黒色であるように説明したが、他の輝
度レベルでも良い。この場合図16におけるバックライ
ト162、163を図22における対象物体の領域22
4の部分のみ発光させれば実現できる。バックライト1
62および163が面光源で構成されていれば、バック
ライトと液晶パネルとの間に光遮断用液晶パネルを挟
む。そして図19における表示位置制御回路200の出
力に基づき、光遮断用液晶パネルを制御することによ
り、領域224のみを発光させることができる。
【0131】また本実施形態の表示位置制御回路200
では、頭部センサ199の出力に基づき画像の表示位置
を決定していたが、第2実施形態、第4実施形態で詳細
を述べたように、図7、図11に示されるような可変フ
ィルタ回路及びフィルタ制御回路を含んで頭部の微震動
を抑えた制御を行うこともできる。さらに観察者の視線
を検出するセンサを備えることにより、第1実施形態、
第3実施形態で詳細を述べたように、図3、図9に示さ
れるような可変フィルタ回路及びフィルタ制御回路を含
んで頭部の微震動を抑えた制御を行うこともできる。
【0132】(実施の形態7)本発明の第7実施形態に
おける頭部搭載型画像表示装置について図面を参照しな
がら説明する。図23は本実施形態の頭部搭載型画像表
示装置の構造を示す概念図であり、図24はその側部断
面図である。図23に示すように左眼用と右眼用の画像
表示部があり、表示手段である夫々の画像表示部に液晶
パネル230、231、バックライト232、233、
投射レンズ234、235、反射透過板236、237
が設けられている。そして液晶パネル230、231の
画像は投射レンズ234、235により所定の倍率で拡
大され、反射透過板236、237での反射により、そ
の反射像238、239が観察者に左右の眼に夫々表示
されるようになっている。
【0133】図24に示すように箱状のゴーグルには、
前述した光学部品以外に、外光を取り入れる外窓24
2、観察者がのぞき込む観察窓243が設けられ、観察
者は自分の眼244を観察窓243の後方にあてて画像
を見るようになっている。反射透過板236、237
は、ガラス240とモノクロ液晶パネル242とが表裏
一体に構成されたものであり、液晶パネル242のオン
又はオフにより、液晶パネル230、231で表示され
た画像を反射させたり、外窓242から外光を取り入れ
たりする。
【0134】このように構成された本実施形態の頭部搭
載型画像表示装置において、液晶パネル230、231
の一部分に縮小された画像が表示されると、バックライ
ト232、233、及び投射レンズ234、235とに
より反射像238、239が反射透過板236、237
に夫々写し出される。ここで図24に示すモノクロ液晶
パネル241の動作について説明する。液晶パネル24
1はオンのとき光を透過し、オフのとき光を遮蔽すると
する。この液晶パネル241が全面にわたりオフのとき
は、観察者は外窓242からの外光を取り入れることが
できる。液晶パネル241が全面にわたりオンのとき
は、ガラス240で反射された液晶パネル230、23
1の像を観察することができる。ここで図23において
反射像238、239の領域のみ液晶パネル241をオ
ンにし、その周辺領域ではオフにすると、液晶パネル2
30、231に表示された像と外光とを同時に観察する
ことができる。この動作をより詳細に説明する。
【0135】図25は本実施形態の頭部搭載型画像表示
装置の回路部の構成を示すブロック図である。本図に示
すように回路部には、第6実施形態と同様に映像信号を
入力する映像信号入力端子250、画像の表示倍率を調
整する信号を入力する倍率調整端子251が設けられて
いる。そして表示する画像の大きさ及び位置を制御する
映像制御手段として、倍率制御回路252、同期信号抽
出回路253、第1のスイッチ回路254、第1のメモ
リ255、第2のメモリ256、第2のスイッチ回路2
58が設けられている。これらのうち第6実施形態のも
のと同一部分は説明を省略する。
【0136】信号発生回路257は黒レベルの信号を出
力する回路である。第2のスイッチ回路258はメモリ
255、メモリ256、及び信号発生回路257の出力
信号を切り替える回路である。表示位置制御回路260
は頭部検出手段である頭部センサ259の頭部情報信号
と、同期信号抽出回路253の出力信号と、倍率調整端
子251の入力とに基づき、表示画像の表示位置を決定
してメモリ255又は256の読み出しアドレス信号を
生成する共に、スイッチ回路258に切り替え制御信号
を出力し、遮蔽用液晶駆動回路262に対して表示位置
情報信号を出力する回路である。表示用液晶パネル26
1はスイッチ回路258の出力する映像信号を表示する
液晶パネルであり、図23の液晶パネル230、231
に相当する。遮蔽用液晶駆動回路262は表示位置情報
信号に基づき、遮蔽用液晶パネル263を駆動する回路
である。遮蔽用液晶パネル263はモノクロ液晶パネル
で構成されたもので、図24の液晶パネル241に相当
する。
【0137】このように構成された第7実施形態の頭部
搭載型画像表示装置の動作について図26を用いて説明
する。図25の映像入力端子250から映像信号が入力
されると、倍率制御手段である倍率制御回路252は倍
率調整端子251からの信号に基づき、第6実施形態で
説明したような画像の縮小を行う。また同期信号抽出回
路253は入力映像信号から垂直同期信号を抽出し、ス
イッチ回路254に入力する。スイッチ回路254はこ
の垂直同期信号により倍率制御回路252の出力先を垂
直同期信号毎に切り替え、メモリ255又はメモリ56
2に映像信号を与える。こうして縮小された映像信号が
フレームごとにメモリ255又はメモリ256に順次格
納される。
【0138】頭部センサ259からは観察者の頭部位置
及び頭部方向が検出される。これについては第6実施形
態で詳細に述べたので説明は省略する。表示位置制御回
路260は、この頭部センサ259の出力と同期信号抽
出回路253の出力とを入力し、表示位置の制御を行う
ために3つの制御信号を出力する。1番目の信号はメモ
リ255又はメモリ256に格納された映像信号を読み
出すためのアドレス信号である。2番目の信号はメモリ
255、メモリ256、又は信号発生回路257からの
入力を夫々切り替えるための制御信号であり、スイッチ
回路258に出力される。3番目の信号は遮蔽用液晶駆
動回路262に出力される表示位置情報信号である。こ
れらの出力信号については図26を用いて説明する。
【0139】図26(a)はメモリ255又は256の
中身を示す説明図である。この図26(a)において領
域265は倍率制御回路252で縮小された映像信号の
表示領域を示し、領域266は倍率制御回路252で黒
色が付加された領域である。黒丸で示すA〜Kはメモリ
の読み出し開始アドレス位置を示している。表示位置制
御回路260から出力されるアドレス信号は、頭部セン
サ259からの出力に応じて変化し、観察者が正面方向
から右を向けば向くほど、読み出しアドレスは図26に
おいてE、F、G、Hと変化する。また観察者が正面方
向から左を向けば、読み出しアドレスはD、C、B、A
と変化する。
【0140】図26(b)〜(e)は、観察者が右方向
を向いていった場合の表示画像の説明図である。図26
(b)は読み出しアドレスがFの場合、図26(c)は
G、図26(d)はHの場合を示している。読み出しア
ドレスがFの場合、最初の読み出し開始アドレスがF
で、後は順次シーケンシャルに読み出しが行われるた
め、図26(b)に示すように表示画像は左側にシフト
する。このことは読み出しアドレスがGについても同様
である。ところが観察者の頭が更に右方向に回転した場
合、即ち読み出しアドレスがHまで進んだ場合は、表示
画像が図26(d)のように右にシフトするだけでな
く、左方向から不要な別の画像が現れることになる。そ
こで図26(a)に示す読み出しアドレスがAやHのよ
うにその水平方向位置が入力画像の途中にある場合は、
不要な画像を消去する必要がある。
【0141】表示位置制御回路260により出力された
アドレスが入力画像の途中にあるかないかは、入力画像
の倍率の変化量により決まる。表示位置制御回路260
では倍率調整端子251からの入力に基づき、出力アド
レスが画像の途中にあるかないかの判断を行い、スイッ
チ回路258を切り替える信号を出力する。例えば読み
出しアドレス位置がHの場合、Hから走査方向に読み出
しが始まる。そして領域265で示す映像信号が格納さ
れているアドレスIまで読み込みが行われる。ここでH
から1ラインごとに読み出しが行われるとすると、最初
に入力画像データの読み出しが行われるのはIからJで
ある。このIからJのデータが図26(d)で示すよう
な右側の画像の出現の原因となる。そこで読み出しがI
からJの間は、スイッチ回路258において入力先を信
号発生回路257に切り替える。信号発生回路257は
黒レベルの信号を常に発生しているので、出力画像は図
26(e)のようになり、この画像が表示用液晶パネル
261で表示される。尚、ここでは水平方向に関する動
作例を説明したが、垂直方向についても同様のことを行
う。
【0142】次に遮蔽用液晶駆動回路262には、表示
位置制御回路260から表示位置情報信号が入力され
る。これは図26で説明したように表示用液晶パネル2
61で表示されている領域の情報である。遮蔽用液晶駆
動回路262ではこの表示位置情報信号に基づき、表示
用液晶パネル261に表示されている領域のみ遮蔽用液
晶パネル263のオン動作を行う。
【0143】尚、本実施形態では図26(d)における
右側画像の消去を図25の信号発生回路257を用いて
行ったが、第6実施形態で述べたようにバックライト2
32、233を部分的に発光させることにより実現する
こともできる。また本実施形態の表示位置制御回路26
0では、頭部センサ259の出力に基づき表示位置を決
定していたが、第2実施形態、第4実施形態で詳細を述
べたように、図7、図11に示されるような可変フィル
タ回路及びフィルタ制御回路を含んで頭部の微震動を抑
えた制御を行うこともできる。さらに観察者の視線を検
出するセンサを備えることにより、第1実施形態、第3
実施形態で詳細を述べたように、図3、図9に示される
ような可変フィルタ回路及びフィルタ制御回路を含んで
頭部の微震動を抑えた制御を行うこともできる。また、
第5実施形態で詳細を述べたように、図13に示される
画像表示装置を含むこともできる。
【0144】(実施の形態8)本発明の第8実施形態に
おける頭部搭載型画像表示装置について図面を参照しな
がら説明する。図27は本実施形態の頭部搭載型画像表
示装置の構造を示す概念図であり、図28はその側部断
面図である。図27に示すように左眼用と右眼用の画像
表示部があり、表示手段である夫々の画像表示部に液晶
パネル270、271、バックライト272、273、
投射レンズ274、275を夫々含む投射ユニット27
6、277が微動自在に保持されている。
【0145】駆動部278、279は投射ユニット27
6、277を夫々前後左右に微動させる投射ユニット駆
動手段であり、この部分が新たに設けられたことが本実
施形態の特徴であるる。図27、図28に示すように箱
状のゴーグルには、前述した光学部品以外に、液晶パネ
ル270、271に表示された画像を反射させるハーフ
ミラー280、281が取り付けられている。そしてこ
れらのハーフミラー280、281の任意の場所に反射
像282、283が写し出されるようになっている。
【0146】図28に示すようにゴーグルには、外部を
見るための外窓285、観察者がのぞき込む観察窓28
6が設けられ、観察者は自分の眼287を観察窓286
の後方にあてて画像を見るようになっている。またゴー
グルの上部に取り付けられた頭部センサ284は観察者
の頭部位置及び頭部方向を検出するセンサである。
【0147】このように構成された第8実施形態の頭部
搭載型画像表示装置の動作について説明する。映像信号
が入力されると、液晶パネル270、271はその画像
を表示する。またこの頭部搭載型画像表示装置には図示
しない倍率調整端子が備えられており、この倍率調整端
子からの入力に基づき、ハーフミラー280、281上
の反射像282及び283の表示画角の大きさが調整さ
れる。即ち倍率調整端子からの入力により投射レンズ2
74、275でズーム倍率が制御され、反射像282、
283の大きさが変化する。
【0148】頭部センサ284については第1実施形態
で詳細を述べたので、ここでは説明は省略する。駆動部
278、279は頭部センサ284の出力に応じて投射
ユニット276、277を前後左右に駆動する。これに
よりハーフミラー280、281上の反射像282、2
83が上下左右に移動する。この動作について図29を
用いて説明する。
【0149】図29(a)は、観察者が正面を向いてい
るときのハーフミラー280又は281で透過反射され
た像を模式的に示した図である。人物290は観察者の
正面方向にいる対象である。枠291は図27のハーフ
ミラー280又は281の外形を示す。反射像292は
図27の液晶パネル270又は271で表示された反射
像であり、透過像293は人物290の透過像である。
このように観察者はハーフミラー280、281によ
り、外界の対象と液晶パネル270、271に映し出さ
れた画像とをオーバーラップして観察している状態にあ
る。
【0150】ここで観察者が少し左方向に頭を回転させ
た場合の状態を図29(b)に示す。本図において、枠
291で示すハーフミラーに、図27の液晶パネル27
0、271で表示された反射像292aがやや右側に写
し出される。観察者が少し左方向に頭を回転させると、
外にいる人物290は静止しているので、ハーフミラー
上ではその人物290の透過像293aは相対的に右方
向に移動する。ここで頭部センサ284は観察者の頭部
が左方向に回転した角度を駆動部278、279に出力
する。駆動部278、279は、観察者から見てハーフ
ミラー上の反射像292aが頭部回転量に等しくなるよ
うに投射ユニット276、277を右方向に駆動する。
これにより観察者は、透過像293aと液晶パネルから
の反射像292aとをオーバーラップさせた像を観察す
ることができる。この動作は垂直方向に頭を回転、又は
左右上下に頭が移動しても同様に行われ、オーバーラッ
プが良好に行われる。
【0151】なお、本実施形態では頭部センサ284の
出力に基づき表示位置を決定していたが、第2実施形
態、第4実施形態で詳細を述べたように、図7、図11
に示されるような可変フィルタ回路及びフィルタ制御回
路を含んで頭部の微震動を抑えた制御を行うこともでき
る。さらに観察者の視線を検出するセンサを備えること
により、第1実施形態、第3実施形態で詳細に述べたよ
うに、図3、図9に示されるような可変フィルタ回路及
びフィルタ制御回路を含んで頭部の微震動を抑えた制御
を行うこともできる。また第7実施形態と同様に映像制
御手段が設けられていることはいうまでもない。
【0152】(実施の形態9)本発明の第9実施形態に
おける頭部搭載型画像表示装置について図面を参照しな
がら説明する。本実施形態における頭部搭載型画像表示
装置の外観図は第8実施形態における図27と同じであ
り、その断面図を図30に示す。ここでは図28と同一
のものは同一の符号を付けて説明を省略する。ここでは
ハーフミラーの代わりに遮蔽用液晶パネル300と透明
板301とが一体になった反射透明板が取り付けられて
いる。液晶パネル300は外窓285からの入力光を遮
蔽する機能を有し、オンされた部分は外光を遮蔽し、オ
フされた部分は外光を透過する。透明板301は透明な
ガラス板又はアクリル板である。
【0153】図31は本実施形態における頭部搭載型画
像表示装置の回路部の構成を示すブロック図である。倍
率調整端子310は液晶パネルに画像を表示する際のズ
ーム倍率である倍率情報を入力する入力端子である。ズ
ーム倍率制御回路311は倍率情報により投射レンズ2
74(312)のズーム倍率を変化させる倍率制御手段
である。投射レンズ312はズーム倍率制御回路311
で投射倍率が制御されるレンズであり、図30の投射レ
ンズ274に相当する。また投射レンズ312と駆動部
315は画像の表示倍率と表示位置を制御する映像制御
手段を構成している。
【0154】頭部センサ313は観察者の頭部位置及び
頭部回転方向を検出するセンサで、図30の頭部センサ
284と同一である。駆動制御回路314は頭部センサ
313の出力に基づき駆動制御信号を駆動部315に出
力する回路である。駆動部315は図27の駆動部27
8、279に相当する駆動部である。駆動制御回路31
4と駆動部315とは画像の投射方向を制御する投射ユ
ニット駆動手段を構成している。この駆動制御信号によ
り投射ユニット276、277が特定の方向に動かされ
る。遮蔽用液晶制御回路316は倍率情報及び頭部セン
サ313の出力に基づき、遮蔽用液晶パネル317を制
御する回路である。遮蔽用液晶パネル317は図30の
液晶パネル300で示されるものである。
【0155】このように構成された第9実施形態におけ
る頭部搭載型画像表示装置の動作について説明する。倍
率調整端子310からズーム倍率を調整する倍率情報が
入力されると、ズーム倍率制御回路311は投射レンズ
312に対してズーム制御信号を出力する。そして表示
手段である液晶パネル270、271に表示された像が
所望の大きさで投射される。次に頭部センサ313から
観察者の頭部位置及び頭部回転方向が出力されると、駆
動制御回路314は制御信号を出力し、駆動部315に
与える。この様子を図32を用いて説明する。
【0156】図32(a)は観察者が正面を向いている
状態で、反射透過板を観察した場合の模式図である。枠
320は図30の液晶パネル300と透明板301とで
構成された反射透過板の外形である。反射像321は投
射レンズ274により投射された液晶パネル270の像
である。また図32(b)は観察者が正面方向から左へ
x度頭を回転させた場合の模式図である。枠320で示
す反射透過板には、投射レンズ274の方向制御により
液晶パネル270の画像が右側に投射され、その像32
1aが写し出されている。
【0157】観察者が正面を向いている場合、すなわち
図32(a)の場合、液晶パネル270に表示された画
像は、枠320で示す反射透過板の中央部に投射され
る。次に観察者の頭部が左方向に角度x度だけ回転した
場合、図32(b)に示すように観察者からみて右方向
にx度投射画像が移動するように駆動部315が制御さ
れる。
【0158】一方、頭部センサ313の出力と倍率調整
端子310からの信号は遮蔽用液晶制御回路316にも
入力され、遮蔽用液晶パネル317を制御する信号が出
力される。図32において反射透過板に投射された反射
像321又は321aの領域に対して遮蔽用液晶パネル
317をオンにし、それ以外の領域に対して遮蔽用液晶
パネル317をオフにする。これにより図32において
反射像321又は321aの領域で外光が遮断される。
そして液晶パネル270に表示された画像のみが観察者
の方へ反射され、それ以外の領域では外光が観察者の方
へ透過されることになる。
【0159】なお本実施形態では、頭部センサの出力に
基づき表示位置を決定していたが、第2実施形態、第4
実施形態で詳細を述べたように、図7、図11に示され
るような可変フィルタ回路及びフィルタ制御回路を含ん
で頭部の微震動を抑えた制御を行うこともできる。さら
に観察者の視線を検出するセンサを備えることにより、
第1実施形態、第3実施形態で詳細に述べたように、図
3、図9に示されるような可変フィルタ回路及びフィル
タ制御回路を含んで頭部の微震動を抑えた制御を行うこ
ともできる。また第5実施形態で詳細に述べたように、
図13に示される画像表示装置を含むこともできる。
【0160】(実施の形態10)本発明の第10実施形
態における頭部搭載型画像表示装置について図面を参照
しながら説明する。図33は本実施形態における頭部搭
載型画像表示装置の外観図であり、図34はその側部断
面図である。図33においてゴーグルである頭部搭載型
画像表示装置本体330には、液晶パネルを備えた左眼
用表示部331及び左眼用表示部332が設けられてい
る。垂直移動用モータ333〜335は表示部331及
び332を垂直方向に移動させる超小型のモータであ
る。支え336及び337は表示部331及び332を
垂直方向に移動する際の支えである。水平移動用モータ
338〜341は表示部331及び332を水平方向に
移動させる超小型のモータである。支え342及び34
3は表示部331及び332を水平方向に移動する際の
支えである。ガイド344は垂直移動用モータ333〜
335、及び水平移動用モータ338〜341のガイド
である。以上の垂直移動用モータ333〜335、水平
移動用モータ338〜341、支え336、337、3
42、343は画像の視野を制御する表示部駆動手段を
構成している。頭部センサ345は観察者の頭部位置及
び頭部方向を検出するセンサである。
【0161】図34の断面図では、図33と同一のもの
は同一の符号をつけている。本図において、表示部には
液晶パネル346、接眼レンズ347、倍率調整レンズ
348が同軸に設けられている。外窓349は外光を入
射する窓であり、観察者は観察窓350に眼351をあ
てがって画像を観察することは、これまでの実施形態と
同一である。
【0162】このように構成された第10実施形態の頭
部搭載型画像表示装置の動作について説明する。映像信
号が入力されると、図34の液晶パネル346に画像が
表示される。外窓349から入ってきた外界の像は倍率
調整レンズ348の周辺部においては観察窓350を通
り、観察者の眼351に届く。一方、倍率調整レンズ3
48を通過した外界からの入射光は、液晶パネル346
のバックライトの役割を兼ねる。そして外界の像は液晶
パネル346で表示された像と共に、接眼レンズ347
を通して観察者の眼351に届く。
【0163】ここで倍率調整レンズ348の拡大率は接
眼レンズ347の拡大率の逆数に等しい。このため倍率
調整レンズ348及び接眼レンズ347を通して観察者
の眼に届いた外界の像は、倍率調整レンズ348を通ら
ずに観察者の眼に届いた外界の像と同じ状態で観察され
る。すなわち観察者は、外界の像と液晶パネル346に
表示されて接眼レンズで拡大された像とをオーバーラッ
プして観察することができる。
【0164】観察者が正面を向いているとき、頭部セン
サ345からの出力に基づき、水平垂直移動用モータは
夫々観察者の正面位置に表示部331及び332が来る
ように位置制御する。次に観察者が左方向に頭をx度回
転させた場合、頭部センサ345から頭部左回転x度と
いう情報が出力される。この場合、水平移動用モータ3
38〜341は表示部331及び332を観察者の右方
向x度の位置まで移動させる。また頭を上方向にx度回
転させた場合は、垂直移動用モータ333〜335によ
り表示部331及び332を観察者の下方向x度の位置
まで移動する。観察者の頭が右方向及び下方向に回転し
た場合も、夫々同様に表示部は左方向及び上方向に移動
する。このように周囲の風景と表示部との相対的な位置
関係が同一であるように制御される。また頭の位置が上
下方向や左右方向に移動しても、相対的な位置関係がず
れないようにモータが制御される。
【0165】尚、本実施形態においては液晶パネル34
6のバックライトとして外光を用いたが、液晶パネル3
46の周囲に線光源を設けることにより、暗所で使用す
る場合に表示画像を見易くすることもできる。また本実
施形態では、頭部センサの出力に基づき画像の表示位置
を決定していたが、第2実施形態、第4実施形態で詳細
を述べたように、図7、図11に示されるような可変フ
ィルタ回路及びフィルタ制御回路を含んで頭部の微震動
を抑えた制御を行うこともできる。さらに観察者の視線
を検出するセンサを備えることにより、第1実施形態、
第3実施形態で詳細に述べたように、図3、図9に示さ
れるような可変フィルタ回路及びフィルタ制御回路を含
んで頭部の微震動を抑えた制御を行うこともできる。
【0166】(実施の形態11)本発明の第11実施形
態における頭部搭載型画像表示装置について図面を参照
しながら説明する。図35は本実施形態における頭部搭
載型画像表示装置の側部断面図である。尚、正面から見
た外観図は図33に示したものと同じであり、図33と
同一部分である表示部駆動手段等は同一の符号を付け
る。図35において、液晶パネル350は入力画像を表
示する表示手段である。バックライト351は液晶パネ
ル350の照明源である。液晶パネル350の前面に接
眼レンズ352が取り付けられ、このレンズを通して観
察窓354から観察者が画像を見る。眼355の位置に
も外光を入射する外窓353があることも第10実施形
態と同様である。
【0167】このように構成された第11実施形態にお
ける頭部搭載型画像表示装置の動作について説明する。
映像信号が入力されると、画像が液晶パネル350に表
示され、バックライト351の照明により接眼レンズ3
52を通して観察者の眼355に届く。また外窓353
から入射された外光はバックライト351の部分では遮
断されるが、その周辺部においては観察窓354を通し
て観察者の眼355に届く。観察者は外界の像と液晶パ
ネル350に表示されて接眼レンズ352で拡大された
像とを同時に観察することができる。液晶パネル350
とバックライト351と接眼レンズ352は一体となり
上下左右に移動する。この制御については第10実施形
態で述べたとおりである。
【0168】なお、本実施形態では表示部に液晶パネル
を用いて説明を行ったが、小型のCRT等他の表示装置
でも実現できる。また、頭部センサ345の出力に基づ
き表示位置を決定していたが、第2実施形態、第4実施
形態に詳細を述べたように、図7、図11に示されるよ
うな可変フィルタ回路及びフィルタ制御回路を含んで頭
部の微震動を抑えた制御を行うこともできる。さらに観
察者の視線を検出するセンサを備えることにより、第1
実施形態、第3実施形態で詳細に述べたように、図3、
図9に示されるような可変フィルタ回路及びフィルタ制
御回路を含んで頭部の微震動を抑えた制御を行うことも
できる。また、第5実施形態で詳細を述べたように、図
13に示される画像表示装置を含むこともできる。
【0169】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1〜4の発明によれば、観察者の視線移動量が小さくか
つ頭部移動量も小さい場合は、表示画像の微震動が抑止
されるので、観察者は表示画像を安心して注視すること
ができる。また観察者の視線移動量が大きい場合、又は
頭部移動量が大きくなった場合は、頭部の動きに素早く
反応して表示画像が変化する。このため観察者の表示画
像に対する違和感がより少なくなる。また視線情報信号
を画像表示装置のインターフェースとして利用すること
もできる。
【0170】また本願の請求項5〜7の発明によれば、
頭部検出手段の出力する頭部位置又は頭部方向の少なく
とも1次微分値を用いることにより、視線検出手段を用
いた場合と同等に観察者の意図を類推することができ
る。例えば頭部方向の1次微分値の変化がほとんどない
場合は観察者の頭部が静止していると判断できる。この
場合は頭部情報信号が平滑化されるので、表示画像の微
震動は抑制される。頭部方向の1次微分値又はその変化
が大きい場合、観察者の頭部が変化していると判断され
る。この場合は観察者の頭部移動に対する表示画像の遅
れをなくすことができる。このように高価な視線検出手
段を使用しないので頭部搭載型画像表示装置を実現でき
る。
【0171】また本願の請求項8〜10の発明によれ
ば、第1の頭部情報信号と視線情報信号とを用いて第1
の頭部情報信号を閾値処理することにより、観察者があ
る物体を注視している場合には微震動を抑えることがで
き、視線が移動している場合又は頭部が移動した場合は
表示画像の時間遅れを抑えることができる。このように
可変フィルタ手段のような回路構成の複雑なディジタル
フィルタを用いることなく、安価な回路構成で第1の頭
部情報信号を第2の頭部情報信号に変換することができ
る。この場合も表示画像の微震動及び観察者の頭部移動
に対する表示画像の遅れを感じさせることなく画像を表
示できる。
【0172】また本願の請求項10、11の発明によれ
ば、頭部検出手段の第1の頭部情報信号のみで、表示画
像の微震動及び観察者の頭部移動に対する表示画像のレ
スポンスを最適に制御することができる。この場合も表
示画像の微震動は抑制され、観察者の頭部が意図的に移
動したときにのみ、表示画像の視野を変化させることが
できる。
【0173】また本願の請求項12〜14の発明によれ
ば、観察者が表示画像中のある物体を注視しながら頭部
を回転させた場合、表示画像の回転は頭部回転量よりも
少ない回転になり、注視物体が視野からはずれにくくす
ることができる。このため眼鏡型画像表示装置等の限定
された視野の中でも、違和感なく表示画像を観察でき
る。
【0174】また本願の請求項15〜18の発明によれ
ば、外光と表示画像をオーバラップして表示させる画像
表示装置において、外光に対して任意の位置に入力映像
信号を拡大又は縮小して表示部の一部分に表示すること
により、容易な構成で頭部搭載型画像表示装置を実現で
きる。また観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、そ
の情報を映像制御手段にフィードバックすることによ
り、観察者の頭が移動しても、外光に対してずれのない
自然な画像のオーバラップ表示を行うことができる。ま
た視線検出手段により観察者の視線方向が検出される
と、その出力がフィルタリングされ、視線の動きが小さ
い場合は頭部の微動による表示画像の移動が自動的に抑
止される。
【0175】また本願の請求項19〜22の発明によれ
ば、入力画像を表示する領域を外光から遮断することに
より、外光と反射像の双方の光量を減少させずに観察す
ることができる。また周囲の風景又は環境を見ながら入
力映像信号を拡大又は縮小して表示部の一部分に表示す
ることにより、容易な構成で頭部搭載型画像表示装置を
実現できる。また観察者の頭部位置及び頭部方向を検出
し、その情報を映像制御手段にフィードバックすること
により、観察者の頭が移動しても周囲の景色の中で常に
同じ位置に画像を見ることができる。例えば部屋の中で
観察する場合、右をむいても左をむいても部屋の風景と
表示画像の位置関係が崩れない。このため、あたかも観
察者が向く方向に常にTVが実在しているようになり、
違和感のない自然な状態でVRの画像を観察することが
できる。また視線検出手段により観察者の視線方向が検
出されると、その出力がフィルタリングされ、視線の動
きが小さい場合は頭部の微動による表示画像の移動は自
動的に抑止される。
【0176】また本願の請求項23、24の発明によれ
ば、外光と表示画像をオーバラップして表示させる画像
表示装置において、表示部の全面を用いて画像の表示を
行い、投射ユニット駆動手段により外光に対して任意の
位置に高精細な画像をオーバラップさせることができ
る。また観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、その
情報を映像制御手段にフィードバックすることにより、
観察者の頭が移動してもこの動きに応じた自然な位置に
画像を見ることができる。また視線検出手段により観察
者の視線方向が検出されると、その出力がフィルタリン
グされ、視線の動きが小さい場合は頭部の微動による表
示画像の移動が自動的に抑止される。
【0177】また本願の請求項25、26の発明によれ
ば、入力画像を表示する領域を外光から遮断することに
より、外光と反射像の双方の光量を減少させずに観察す
ることができる。表示部の全面を用いて画像の表示を行
い、投射ユニット駆動手段により周囲の風景に対して任
意の位置に高精細な画像を見ることができる。例えば部
屋の中で観察する場合、右をむいても左をむいても部屋
の風景と表示画像の位置関係が崩れない。このため、あ
たかも観察者が向く方向に常にTVが実在しているよう
になり、違和感のない自然な状態でVRの画像を観察す
ることができる。また視線検出手段により観察者の視線
方向が検出されると、その出力がフィルタリングされ、
視線の動きが小さい場合は頭部の微動による表示画像の
移動は自動的に抑止される。
【0178】また本願の請求項27、28の発明によれ
ば、外光と表示画像をオーバラップして表示させる画像
表示装置において、表示部の全面を用いて画像の表示を
行い、投射機構の代わりに表示部駆動手段を用いて周囲
の風景に対して任意の位置に高精細な画像を見ることが
できる。また観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、
その情報を映像制御手段にフィードバックすることによ
り、観察者の頭が移動しても、この動きに応じた自然な
位置に画像を見ることができる。また視線検出手段によ
り観察者の視線方向が検出されると、その出力がフィル
タリングされ、視線の動きが小さい場合は頭部の微動に
よる表示画像の移動が自動的に抑止される。
【0179】また本願の請求項29、30の発明によれ
ば、入力映像信号を観察者に対して表示手段に直接表示
することにより、投射機構を用いないで外光と反射像の
双方を光量を減少させずに観察することができる。表示
部の全面を用いて画像の表示を行い、表示部駆動手段に
より外光に対して任意の位置に高精細な画像をオーバラ
ップさせることができる。例えば部屋の中で観察する場
合、右をむいても左をむいても部屋の風景と表示画像の
位置関係が崩れない。このため、あたかも観察者が向く
方向に常にTVが実在しているようになり、違和感のな
い自然な状態でVRの画像を観察することができる。ま
た視線検出手段により観察者の視線方向が検出される
と、その出力がフィルタリングされ、視線の動きが小さ
い場合は頭部の微動による表示画像の移動が自動的に抑
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における頭部搭載型画像
表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の頭部搭載型画像表示装置に用い
られる眼鏡型画像表示装置の外観及びその周辺回路を示
す図である。
【図3】第1実施形態の可変フィルタ回路及びフィルタ
制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態のフィルタ係数演算回路の機能説
明図である。
【図5】本発明の第2実施形態における頭部搭載型画像
表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態の頭部搭載型画像表示装置に用い
られる眼鏡型画像表示装置の外観及びその周辺回路を示
す図である。
【図7】第2実施形態の可変フィルタ回路及びフィルタ
制御回路の構成を示すブロック図である。
【図8】第2実施形態のフィルタ係数演算回路の機能説
明図である。
【図9】本発明の第3実施形態における頭部搭載型画像
表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】第3実施形態における閾値制御回路の機能説
明図である。
【図11】本発明の第4実施形態における頭部搭載型画
像表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図12】第4実施形態における閾値制御回路の機能説
明図である。
【図13】本発明の第5実施形態における頭部搭載型画
像表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図14】第5実施形態における移動量制御回路の機能
説明図である。
【図15】第5実施形態における移動量制御回路の機能
説明図である。
【図16】本発明の第6実施形態における頭部搭載型画
像表示装置の外観図である。
【図17】第6実施形態の頭部搭載型画像表示装置の断
面図である。
【図18】第6実施形態の表示部における表示の模式図
である。
【図19】第6実施形態の頭部搭載型画像表示装置にお
ける回路部の構成を示すブロック図である。
【図20】第6実施形態の頭部センサの外観図である。
【図21】第6実施形態のメモリの格納状態を示す模式
図である。
【図22】第6実施形態の頭部搭載型画像表示装置の画
像表示の動作説明図である。
【図23】本発明の第7実施形態における頭部搭載型画
像表示装置の外観図である。
【図24】第7実施形態の頭部搭載型画像表示装置の断
面図である。
【図25】第7実施形態の頭部搭載型画像表示装置にお
ける回路部の構成を示すブロック図である。
【図26】第7実施形態の頭部搭載型画像表示装置の画
像表示の動作説明図である。
【図27】本発明の第8実施形態及び第9実施形態にお
ける頭部搭載型画像表示装置の外観図である 。
【図28】第8実施形態の頭部搭載型画像表示装置の断
面図である。
【図29】第8実施形態の頭部搭載型画像表示装置の画
像表示の動作説明図である。
【図30】本発明の第9実施形態の頭部搭載型画像表示
装置の断面図である。
【図31】第9実施形態の頭部搭載型画像表示装置の回
路部の構成を示すブロック図である。
【図32】第9実施形態の頭部搭載型画像表示装置の画
像表示の動作説明図である。
【図33】本発明の第10実施形態及び第6実施形態に
おける頭部搭載型画像表示装置の外観図である。
【図34】第10実施形態の頭部搭載型画像表示装置の
断面図である。
【図35】本発明の第11実施形態の頭部搭載型画像表
示装置の断面図である。
【符号の説明】
10,50,90,110,130 頭部検出器 11,91,133 視線検出器 12,51 可変フィルタ回路 13,52 フィルタ制御回路 14,53,97,120,139 画像生成回路 15,54,98,121,140 画像表示部 20,60 眼鏡型画像表示装置 21 視線センサ 22,62,202 ソースコイル 23,61,203 センサコイル 24,63 頭部センサ制御部 25 視線センサ制御部 30,35,70 入力端子 31,71,131 信号分離回路 32,72 遅延回路部 32a〜32d,36,72a〜72d,114,11
5 遅延回路 33,73 乗算器部 34,37,75,76,77,116,117,11
8,135 減算器 38 移動量演算回路 39 フィルタ係数演算回路 40,74,137 加算器 41,80,138 信号合成回路 42,81 出力端子 73a〜73d 乗算器 78 フィルタ係数演算回路 79 フィルタ係数設定回路 92,111 閾値処理回路 93,112 基準位置記憶回路 94,113 比較回路 95 視線移動量演算回路 96,119 閾値制御回路 132 移動量変換回路 134 移動量制御回路 136 誤差補償回路 160,161,230,231,270,271,3
40,350 液晶パネル 162,163,232,233,272,273,3
51 バックライト 164,165,234,235,274,275,3
12 投射レンズ 166,167,280,281 ハーフミラー 168,169,238,239,282,283,2
92,292a,321,321a 反射像 170,242,285,349,353 外窓 171,243,286,350,354 観察窓 172,244,287,351,355 眼 190,250 映像信号入力端子 191,251,310 倍率調整端子 192,252 倍率制御回路 193,253 同期信号抽出回路 194,254 第1のスイッチ回路 195 メモリ回路 196,255 第1のメモリ 197,256 第2のメモリ 198,258 第2のスイッチ回路 199,259,284,313,345 頭部センサ 200,260 表示位置制御回路 204 コントローラ 210〜214,221〜225,222a,224
a,225a,265,266 領域 220,290 人物 226,291,320 枠 227,228,227a,228a 像 236,237 反射透過板 240 ガラス板 241 モノクロ液晶パネル 257 信号発生回路 261 表示用液晶パネル 262,316 遮蔽用液晶駆動回路 263,317 遮蔽用液晶パネル 276,277 投射ユニット 278,279,315 駆動部 293,293a 透過像 300 透過液晶パネル 301 透明板 311 ズーム倍率制御回路 316 駆動制御回路 330 頭部搭載型画像表示装置本体(ゴーグル) 331 左眼用表示部 332 右眼用表示部 333〜335 垂直移動用モータ 336,342,343 支え 338〜341 水平駆動用モータ 344 ガイド 347 接眼レンズ 348 倍率調整レンズ

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の頭部位置、頭部方向、及び視線
    方向に基づいて表示画像の画角と表示画像全体の移動速
    度とを制御して画像表示部に画像を表示する頭部搭載型
    画像表示装置であって、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出
    結果を頭部情報信号として出力する頭部検出手段と、 観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
    号として出力する視線検出手段と、 前記頭部検出手段の頭部情報信号と前記視線検出手段の
    視線情報信号とを利用して画像を生成する画像生成手段
    と、を具備することを特徴とする頭部搭載型画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 観察者の頭部位置、頭部方向、及び視線
    方向に基づいて表示画像の画角と表示画像全体の移動速
    度とを制御して画像表示部に画像を表示する頭部搭載型
    画像表示装置であって、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、この検出結果
    を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出手段と、 観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
    号として出力する視線検出手段と、 第1の頭部情報信号を入力とし、フィルタ制御信号によ
    りフィルタ特性が制御され、その結果を第2の頭部情報
    信号として出力する可変フィルタ手段と、 前記頭部検出手段の第1の頭部情報信号と前記視線検出
    手段の視線情報信号とから頭部移動量と視線移動量を演
    算し、前記頭部移動量と前記視線移動量とから前記可変
    フィルタ手段の通過帯域を制御するフィルタ制御信号を
    生成するフィルタ制御手段と、 前記可変フィルタ手段の第2の頭部情報信号と前記視線
    検出手段の視線情報信号とを用いて画像を生成する画像
    生成手段と、を具備することを特徴とする頭部搭載型画
    像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記可変フィルタ手段は、 前記頭部検出手段の出力する第1の頭部情報信号を単位
    時間ずつ順次遅延させる少なくともn(n≧1)個の遅
    延回路から成る遅延手段と、 前記フィルタ制御手段の出力するフィルタ制御信号によ
    りn組みフィルタ係数が決定され、前記遅延手段の入力
    と前記遅延回路の各出力とに前記フィルタ係数を乗ずる
    n+1個の乗算器から成る乗算手段と、 前記n+1個の乗算器の各出力値を加算して変換頭部情
    報信号を出力する加算手段と、 前記加算手段の変換頭部情報信号と前記頭部検出手段の
    第1の頭部情報信号とを合成して第2の頭部情報信号を
    生成する頭部信号合成手段と、を有するものであること
    を特徴とする請求項2記載の頭部搭載型画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ制御手段は、 前記頭部検出手段の出力する第1の前記頭部情報信号か
    ら単位時間毎の頭部移動量又は頭部回転量を演算する演
    算手段を有し、 前記視線方向が前記頭部方向と同じ場合、前記演算手段
    の出力する頭部回転量が小さいときにその値が大きい場
    合に比較してより低域通過となるフィルタ係数を設定
    し、前記視線方向が前記頭部方向と異なる場合に低域通
    過となるフィルタ係数を設定するフィルタ制御信号を前
    記可変フィルタ手段に与えるものであることを特徴とす
    る請求項2又は請求項3記載の頭部搭載型画像表示装
    置。
  5. 【請求項5】 観察者の頭部位置及び頭部方向に基づい
    て表示画像の画角と表示画像全体の移動速度とを制御し
    て画像表示部に画像を表示する頭部搭載型画像表示装置
    であって、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出
    結果を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出手段
    と、 前記頭部検出手段の第1の頭部情報信号から、頭部位置
    又は頭部方向の単位時間に対する少なくとも第1次微分
    値を演算し、前記第1次微分値が所定値未満のときは低
    域通過となるフィルタ制御信号を生成し、前記第1次微
    分値が所定値以上のときは全域通過となるフィルタ制御
    信号を生成するフィルタ制御手段と、 前記フィルタ制御信号によりフィルタ特性が制御され、
    その結果を第2の頭部情報信号として出力する可変フィ
    ルタ手段と、 前記可変フィルタ手段の第2の頭部情報信号を用いて画
    像を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴と
    する頭部搭載型画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記可変フィルタ手段は、 前記頭部検出手段の出力する第1の頭部情報信号を単位
    時間ずつ順次遅延させる少なくともn(n≧1)個の遅
    延回路から成る遅延手段と、 前記フィルタ制御手段の出力するフィルタ制御信号によ
    りn組みフィルタ係数が決定され、前記遅延手段の入力
    と前記遅延回路の各出力とに前記フィルタ係数を乗ずる
    n+1個の乗算器から成る乗算手段と、 前記n+1個の乗算器の各出力値を加算して変換頭部情
    報信号を出力する加算手段と、 前記加算手段の変換頭部情報信号と前記頭部検出手段の
    第1の頭部情報信号とを合成して第2の頭部情報信号を
    生成する頭部信号合成手段と、を有するものであること
    を特徴とする請求項5記載の頭部搭載型画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ制御手段は、前記頭部検出
    手段の第1の頭部情報信号から頭部位置又は頭部方向の
    単位時間に対する少なくとも第1次微分値を演算し、 前記遅延手段を構成する第1の遅延回路の入力信号から
    出力信号を減算する第1の減算器と、 前記遅延手段を構成する第2の遅延回路の入力信号から
    出力信号を減算する第2の減算器と、 前記第1の減算器の出力から前記第2の減算器の出力を
    減算する第3の減算器と、 前記第1の減算器の出力を頭部位置又は頭部方向の単位
    時間に対する第1次微分値とし、前記第3の減算器の出
    力を頭部位置又は頭部方向の単位時間に対する第2次微
    分値として夫々入力し、フィルタ係数制御信号を生成す
    るフィルタ係数制御手段と、を有し、 前記頭部位置又は頭部方向の第1次微分値と前記2次微
    分値とが共に所定値以上のときは低域通過となるフィル
    タ係数を設定し、前記頭部位置又は頭部方向の第1次微
    分値と前記2次微分値とが共に所定値未満のときは全域
    通過となるフィルタ係数を設定するフィルタ制御信号を
    前記可変フィルタ手段に与えるものであることを特徴と
    する請求項5又は請求項6記載の頭部搭載型画像表示装
    置。
  8. 【請求項8】 観察者の頭部位置、頭部方向、及び視線
    方向に基づいて表示画像の画角と表示画像全体の移動速
    度とを制御して画像表示部に画像を表示する頭部搭載型
    画像表示装置であって、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出
    結果を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出手段
    と、 観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
    号として出力する視線検出手段と、 前記視線検出手段の出力する視線情報信号を利用してそ
    の視線移動量が所定値のときには小さい閾値を出力し、
    所定値未満のときには大きい閾値を出力する閾値出力手
    段と、 前記閾値出力手段の閾値と前記頭部検出手段の第1の頭
    部情報信号とを比較して、画像をそのまま生成するか画
    像を停止させるかを判断し、その結果を第2の頭部情報
    信号として出力する第2の頭部情報生成手段と、 前記第2の頭部情報生成手段の第2の頭部情報信号と視
    線検出手段の視線情報信号とを用いて画像を生成する画
    像生成手段と、を具備することを特徴とする頭部搭載型
    画像表示装置。
  9. 【請求項9】 観察者の頭部位置及び頭部方向に基づい
    て表示画像の画角と表示画像全体の移動速度とを制御し
    て画像表示部に画像を表示する頭部搭載型画像表示装置
    であって、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出
    結果を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出手段
    と、 前記頭部検出手段の出力を利用して、少なくとも頭部移
    動加速度又は頭部回転角速度が所定値以上のときには小
    さい閾値を出力し、所定値未満のときには大きい閾値を
    出力する閾値出力手段と、 前記閾値出力手段の閾値と前記頭部検出手段の第1の頭
    部情報信号とを比較して、画像をそのまま生成するか画
    像を停止させるかを判断し、その結果を第2の頭部情報
    信号として出力する第2の頭部情報生成手段と、 前記第2の頭部情報生成手段の第2の頭部情報信号を用
    いて画像を生成する画像生成手段と、を具備することを
    特徴とする頭部搭載型画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記閾値出力手段は、 前記頭部情報信号から単位時間の頭部移動速度又は頭部
    回転速度、及び単位時間の頭部移動加速度又は頭部回転
    加速度を夫々演算し、その出力に基づき前記閾出力する
    ものであることを特徴とする請求項9記載の頭部搭載型
    画像表示装置。
  11. 【請求項11】 観察者の頭部位置、頭部方向、及び視
    線方向に基づいて表示画像の画角と表示画像全体の移動
    速度とを制御して画像表示部に画像を表示する頭部搭載
    型画像表示装置であって、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出
    結果を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出手段
    と、 観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
    号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記視線情報信号とから移動
    量制御信号を出力する移動量制御手段と、 前記移動量制御手段の移動量制御信号に基づき、前記第
    1の頭部情報信号を変換して第2の頭部情報信号を出力
    する移動量変換手段と、 前記移動量変換手段の第2の頭部情報信号に基づき画像
    を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴とす
    る頭部搭載型画像表示装置。
  12. 【請求項12】 観察者の頭部位置、頭部方向、及び視
    線方向に基づいて表示画像の画角と表示画像全体の移動
    速度とを制御して画像表示部に画像を表示する画像制御
    装置であって、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出
    結果を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出手段
    と、 観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
    号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記視線情報信号とから移動
    量制御信号を出力する移動量制御手段と、 前記移動量制御信号に基づき、前記第1の頭部情報信号
    を変換して第2の頭部情報信号を出力する移動量変換手
    段と、 前記第1の頭部情報信号と前記第2の頭部情報信号と前
    記移動量制御信号とを入力し、前記第2の頭部情報信号
    と前記第1の頭部情報信号との差分値を逐一蓄積したも
    のを誤差信号とし、前記誤差信号の累積値に基づき誤差
    補償信号を生成する誤差補償手段と、 前記第2の頭部情報信号と前記誤差補償信号とを加算す
    る加算手段と、 前記加算手段の出力に基づき画像を生成する画像生成手
    段と、を具備することを特徴とする頭部搭載型画像表示
    装置。
  13. 【請求項13】 前記移動量制御手段は、 予め観察者の定常時の眼球運動が記録されており、前記
    視線検出手段の視線情報信号から現在の眼球運動を計測
    し、この計測された眼球運動と定常時の眼球運動との差
    を演算し、この差に応じた移動量制御信号を出力するも
    のであることを特徴とする請求項12記載の頭部搭載型
    画像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記移動量制御手段は、 前記視線情報信号に含まれる視線回転角度と前記第1の
    頭部情報信号に含まれる頭部回転角度とを比較し、観察
    者の視線と頭部の回転方向が互いに逆方向の場合は、前
    記第1の頭部情報信号に含まれる頭部回転角度を抑制す
    る移動量制御信号を前記移動量変換手段に出力するもの
    であることを特徴とする請求項12記載の頭部搭載型画
    像表示装置。
  15. 【請求項15】 外光と表示画像を重ね合わせて観察
    し、頭の動きに応じて前記表示画像の表示位置を変化さ
    せるシースルータイプの頭部搭載型画像表示装置であっ
    て、 映像信号を入力する映像信号入力手段と、 画像の表示倍率を制御する表示倍率信号を出力する倍率
    制御手段と、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出
    結果を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出セン
    サと、 前記第1の頭部情報信号と前記表示倍率信号に基づき、
    画像の表示倍率及び表示位置を制御する映像制御手段
    と、 前記映像制御手段の出力信号を画像として表示する表示
    手段と、 前記表示手段の画像を所定の大きさで投射する投射レン
    ズと、 前記投射レンズにより投射された画像を観察者の視界に
    入るように反射させると共に、外光も観察者の視界に入
    るように透過させる所定の透過率を持ったミラーと、を
    具備することを特徴とする頭部搭載型画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記表示手段は、 前記映像制御手段の出力信号を画像に変換する液晶パネ
    ルと、 前記映像制御手段の出力信号に基づき発光領域が変化す
    るバックライトと、を具備するものであることを特徴と
    する請求項15記載の頭部搭載型画像表示装置。
  17. 【請求項17】 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出
    し、この検出結果を第1の頭部情報信号として出力する
    頭部検出手段と、 観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
    号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記視線情報信号とから前記
    ミラー上における観察者の視点位置を演算し、前記ミラ
    ー上で前記投射レンズで投射された画像部分を観察して
    いる場合には所定の帯域通過制御を行うためのフィルタ
    制御信号を生成し、前記ミラー上で前記投射レンズで投
    射された画像以外の部分を観察している場合には、全域
    通過となるフィルタ制御信号を生成するフィルタ制御手
    段と、 前記フィルタ制御信号によりフィルタ特性が制御され、
    第2の頭部情報信号を出力する可変フィルタ手段と、を
    具備し、 前記映像制御手段は、前記第2の頭部情報信号と前記表
    示倍率信号とに基づき、画像の表示倍率及び表示位置を
    制御することを特徴とする請求項15記載の頭部搭載型
    画像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記表示手段は、 前記映像制御手段の出力信号を画像に変換する液晶パネ
    ルと、 前記映像制御手段の出力信号に基づき発光部分を変化さ
    せるバックライトと、を具備することを特徴とする請求
    項15記載の頭部搭載型画像表示装置。
  19. 【請求項19】 観察者の頭の動きに応じて画像の表示
    位置が変化させるシースルータイプの頭部搭載型画像表
    示装置であって、 映像信号を入力する映像信号入力手段と、 画像の表示倍率を制御する表示倍率信号を出力する倍率
    制御手段と、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの検出
    結果を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出セン
    サと、 観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
    号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記表示倍率信号に基づき、
    画像の表示倍率及び表示位置を制御する映像制御手段
    と、 前記映像制御手段の出力信号を画像として表示する表示
    手段と、 前記表示手段の画像を所定の大きさで投射する投射レン
    ズと、 透明板と液晶パネルとが表裏一体として形成され、前記
    映像制御信号に基づき前記液晶パネルを透過状態又は反
    射状態に制御する反射透過板と、を具備することを特徴
    とする頭部搭載型画像表示装置。
  20. 【請求項20】 前記表示手段は、 前記映像制御手段の出力信号を画像に変換する液晶パネ
    ルと、 前記映像制御手段の出力信号に基づき発光部分を変化さ
    せるバックライトと、を具備することを特徴とする請求
    項19記載の頭部搭載型画像表示装置。
  21. 【請求項21】 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出
    し、これらの検出結果を第1の頭部情報信号として出力
    する頭部検出手段と、 観察者の視線方向を検出し、この検出結果を視線情報信
    号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記視線情報信号とから前記
    反射透過板上における観察者の視点位置を演算し、前記
    反射透過板上で前記投射レンズにより投射された画像部
    分を観察している場合には、所定の帯域通過制御を行う
    フィルタ制御信号を生成し、前記反射透過板上で前記投
    射レンズで投射された画像以外の部分を観察している場
    合には、全域通過となるフィルタ制御信号を生成するフ
    ィルタ制御手段と、 前記フィルタ制御信号によりフィルタ特性が制御され、
    この結果を第2の頭部情報信号として出力する可変フィ
    ルタ手段と、を備え、 前記映像制御手段は、前記第1の頭部情報信号の代わり
    の前記第2の頭部情報信号と前記表示倍率信号とに基づ
    き、画像の表示倍率及び表示位置を制御することを特徴
    とする請求項15記載の頭部搭載型画像表示装置。
  22. 【請求項22】 前記表示手段は、 前記映像制御手段の出力信号を画像に変換する液晶パネ
    ルと、 前記映像制御手段の出力信号に基づき発光部分を変化さ
    せるバックライトと、を具備することを特徴とする請求
    項21記載の頭部搭載型画像表示装置。
  23. 【請求項23】 外光と表示画像を重ね合わせて観察
    し、頭の動きに応じて前記表示画像の表示位置を変化さ
    せるシースルータイプの頭部搭載型画像表示装置であっ
    て、 映像信号を入力する映像信号入力手段と、 画像の表示倍率を制御する表示倍率信号を出力する倍率
    制御手段と、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの結果
    を第1の頭部情報信号として出力する頭部検出センサ
    と、 前記第1の頭部情報信号と前記表示倍率信号に基づき、
    画像の表示倍率及び表示位置を制御する映像制御手段
    と、 前記映像制御手段の出力信号を画像として表示する表示
    手段と、 前記表示倍率信号に基づき、前記表示手段に表示された
    画像を可変倍率に投射する投射レンズと、 前記第1の頭部情報信号に基づき、前記表示手段と前記
    投射レンズとを映像の投射方向に制御する投射ユニット
    駆動手段と、 前記投射レンズにより投射された画像を観察者の視界に
    入るように反射させる共に、外光を観察者の視界に入る
    ように透過させる所定の透過率を持ったミラーと、を具
    備することを特徴とする頭部搭載型画像表示装置。
  24. 【請求項24】 観察者の視線方向を検出し、この検出
    結果を視線情報信号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記視線情報信号とから前記
    ミラー上における観察者の視点位置を演算し、前記ミラ
    ー上で前記投射レンズで投射された画像部分を観察して
    いる場合には、所定の帯域通過制御を行うためのフィル
    タ制御信号を生成し、前記ミラー上で前記投射レンズで
    投射された画像以外の部分を観察している場合には、全
    域通過となるフィルタ制御信号を生成するフィルタ制御
    手段と、 前記フィルタ制御信号によりフィルタ特性が制御され、
    その結果を第2の頭部情報信号として出力する可変フィ
    ルタ手段と、を具備し、 前記投射ユニット駆動手段は、前記第2の頭部情報信号
    に基づき画像の表示倍率及び表示位置を制御することを
    特徴とする請求項23記載の頭部搭載型画像表示装置。
  25. 【請求項25】 観察者の頭の動きに応じて画像の表示
    位置が変化するシースルータイプの頭部搭載型画像表示
    装置であって、 映像信号を入力する映像信号入力手段と、 画像の表示倍率を制御する表示倍率信号を出力する倍率
    制御手段と、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらを第1
    の頭部情報信号として出力する頭部検出センサと、 前記第1の頭部情報信号と前記表示倍率信号に基づき、
    画像の表示倍率及び表示位置を制御する映像制御手段
    と、 前記映像制御手段の出力信号を画像として表示する表示
    手段と、 前記表示倍率信号に基づき、前記表示手段に表示された
    画像を可変倍率で投射する投射レンズと、 前記第1の頭部情報信号に基づき、前記表示手段と前記
    投射レンズとを画像の投射方向に制御する投射ユニット
    駆動手段と、 透明板と液晶パネルとが表裏一体として形成され、前記
    映像制御信号に基づき前記液晶パネルを透過状態又は反
    射状態に制御される反射透過板と、を具備することを特
    徴とする頭部搭載型画像表示装置。
  26. 【請求項26】 観察者の視線方向を検出し、この検出
    結果を視線情報信号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記視線情報信号とから前記
    反射透過板上における観察者の視点位置を演算し、前記
    反射透過板上で前記投射レンズで投射された画像部分を
    観察している場合には、所定の帯域通過制御を行うため
    のフィルタ制御信号を生成し、前記ミラー上で前記投射
    レンズで投射された画像以外の部分を観察している場合
    には、全域通過となるフィルタ制御信号を生成するフィ
    ルタ制御手段と、 前記フィルタ制御信号によりフィルタ特性が制御され、
    この結果を第2の頭部情報信号として出力する可変フィ
    ルタ手段と、を具備し、 前記投射ユニット駆動手段は、前記第2の頭部情報信号
    に基づき、画像の表示倍率及び表示位置を制御すること
    を特徴とする請求項25記載の頭部搭載型画像表示装
    置。
  27. 【請求項27】 外光と表示画像を重ね合わせて観察
    し、頭の動きに応じて前記表示画像の表示位置を変化さ
    せるシースルータイプの頭部搭載型画像表示装置であっ
    て、 映像信号を入力する映像信号入力手段と、 前記映像信号入力手段の映像信号を表示する液晶パネル
    と、 前記液晶パネルと観察者との間に位置し、前記液晶パネ
    ルの像を観察者の明視距離に結合させる接眼レンズと、 観察者から見て前記液晶パネルの後方に位置し、前記接
    眼レンズの拡大倍率と逆数の倍率を持つ倍率調整レンズ
    と、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの結果
    を前記第1の頭部情報信号として出力する頭部検出セン
    サと、 前記第1の頭部情報信号に基づき、前記液晶パネルと前
    記接眼レンズの位置を変化させ画像の視野を制御する表
    示部駆動手段と、を具備することを特徴とする頭部搭載
    型画像表示装置。
  28. 【請求項28】 観察者の視線方向を検出し、この検出
    結果を視線情報信号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記視線情報信号とから観察
    者の視点位置を演算し、前記液晶パネル上に表示されて
    いる画像部分を観察している場合には、所定の帯域通過
    制御を行うフィルタ制御信号を生成し、前記液晶パネル
    上に表示されている画像以外の部分を観察している場合
    には、全域通過となるフィルタ制御信号を生成するフィ
    ルタ制御手段と、 前記フィルタ制御信号によりフィルタ特性が制御され、
    その結果を第2の頭部情報信号として出力する可変フィ
    ルタ手段と、を具備し、 前記表示部駆動手段は、前記第2の頭部情報信号に基づ
    き、画像の表示倍率及び表示位置を制御することを特徴
    とする請求項27記載の頭部搭載型画像表示装置。
  29. 【請求項29】 観察者の頭の動きに応じて画像の表示
    位置が変化するシースルータイプの頭部搭載型画像表示
    装置であって、 映像信号を入力する映像信号入力手段と、 前記映像信号入力手段の映像信号を表示する表示手段
    と、 前記表示手段と観察者との間に位置し、前記表示手段の
    像を観察者の明視距離に結合させる接眼レンズと、 観察者の頭部位置及び頭部方向を検出し、これらの結果
    を前記第1の頭部情報信号として出力する頭部検出セン
    サと、 前記第1の頭部情報信号に基づき、前記表示手段と前記
    接眼レンズとを上下左右に移動させ所望の位置に制御す
    る表示部駆動手段と、を具備することを特徴とする頭部
    搭載型画像表示装置。
  30. 【請求項30】 観察者の視線方向を検出し、この検出
    結果を視線情報信号として出力する視線検出手段と、 前記第1の頭部情報信号と前記視線情報信号とから観察
    者の視点位置を演算し、前記表示手段上に表示されてい
    る画像部分を観察している場合には、所定の帯域通過制
    御を行うフィルタ制御信号を生成し、前記表示手段上に
    表示されている画像以外の部分を観察している場合に
    は、全域通過となるフィルタ制御信号を生成するフィル
    タ制御手段と、 前記フィルタ制御信号によりフィルタ特性が制御され、
    その結果を第2の頭部情報信号として出力する可変フィ
    ルタ手段と、を具備し、 前記表示部駆動手段は、前記第2の頭部情報信号に基づ
    き、画像の表示倍率及び表示位置を制御することを特徴
    とする請求項29記載の頭部搭載型画像表示装置。
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