JPH08293382A - 指向性線光源としてのエッジエミッタ - Google Patents

指向性線光源としてのエッジエミッタ

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JPH08293382A
JPH08293382A JP7342034A JP34203495A JPH08293382A JP H08293382 A JPH08293382 A JP H08293382A JP 7342034 A JP7342034 A JP 7342034A JP 34203495 A JP34203495 A JP 34203495A JP H08293382 A JPH08293382 A JP H08293382A
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radiation
cap
film
stacks
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JP7342034A
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Gerd O Mueller
ゲルト・オー・ミュエラー
Regina B Mueller-Mach
レグイナ・ビー・ミュエラー−マッハ
Kent Vincent
ケント・ヴィンセント
Paul M Hubel
ポール・エム・ヒューベル
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    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
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    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
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    • H05B33/12Light sources with substantially two-dimensional [2D] radiating surfaces
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、安定で、空間的及び時間的に均一で
あり、頑丈で、効率が良く、小型で、比較的容易に構成
でき、更にウォームアップ期間を必要としない、広帯域
で指向性のある薄膜線光源を提供する。 【解決手段】上記目的が、線状放射線を発生するエッジ
エミッタにおいて、第1の電極、第2の電極、及び前記
2つの電極間の第1の活性膜を含む、第1の薄膜電界発
光スタックからなることと、前記活性膜は、長さが幅よ
り大きい、幅と長さを有する領域において放射線を生成
することと、前記領域の長さが、前記線状放射線の長さ
を設定することと、前記線状放射線が、その線に沿って
ほぼ均質であることと、を特徴とするエッジエミッタに
より達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にはエッジ
エミッタに関し、より詳細には、線光源としてのエッジ
エミッタの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】幾年もの間、1枚の文書の走査する最良
の光源は、蛍光ランプであった。図1は、かかる管状蛍
光ランプを示す。この管の端部の2つの電極の間に生じ
る大きな電位差が、管の内部でアルゴン等の希ガスを分
解する。次いで、この管を介して電流が流れて、管内の
水銀滴が気化、及びイオン化する。水銀イオンが、励起
された後に再結合するとき、紫外線が発生する。この管
はりんでコーティングされ、このりんが、入射する紫外
線を可視光に変換する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蛍光ランプは、実施可
能な代替の光源に比べて低コストであるため、事務用の
文書スキャナの光源として広く用いられている。しか
し、蛍光ランプをこの目的に用いる場合、欠点がいくつ
かある。最も重要なのは、蛍光ランプは安定した光源で
はないということである。蛍光ランプはアークランプで
あり、その光出力は、アーク、希ガス、及び気化水銀の
局部的な温度ダイナミックスに大いに依存する。したが
って、ランプからの光強度は、ランプの長さに沿って、
空間的、及び時間的に変動する。かかる変動は、走査画
像の精度を劣化させる。また、蛍光ランプは、アークか
ら発生する熱が、他方で水銀の液滴を気化させ、均一に
分散させるように、使用前にウォームアップしなければ
ならない。さらに、蛍光ランプは非常に大きく、その熱
と迷光からスキャナセンサーを遮蔽して保護しなければ
ならない。
【0004】この問題は、図2に示すようなカラースキ
ャナの場合には、一層その度合いを増す。かかるスキャ
ナでは、通常、可視スペクトルをカバーするための光源
として、3つの異なる広帯域の照明装置を必要とする。
ある領域の色を走査するには、それぞれの照明装置がそ
れを順次照射する。それぞれの照明装置からの反射が測
定されて、この領域の色が再構成される。
【0005】通常、蛍光ランプは広帯域の照明装置であ
る。各ランプの蛍光体は、通常可視スペクトルの赤、
緑、又は青を照射するように選択され、そのため3つの
ランプが、可視スペクトル全体をカバーする。従来技術
の一実施例においては、3つのランプは、それらがすべ
て対象上の共通の走査線を照明するように、光学系内に
構成され、反射光が、センサーで測定される。このシス
テムは、有効ではあるが、上に述べた蛍光ランプの全て
の問題点に加えて、それぞれのランプ内の蛍光体の経時
劣化の速度が異なるために、精度が低く、無駄が大き
く、複雑である。これによって、色エラーが発生する可
能性がある。また、図2に示すように、各ランプから発
生した光には指向性がない。走査中、1つの光は特定の
領域だけに向けられる。それらの領域に向いていない光
は、無駄になってしまう。実際に、このような無駄な光
出力が、通常熱を発生させることになる。熱絶縁が必要
とされる可能性もある。
【0006】図3は、通常のスキャナの光源として、単
一の白色蛍光ランプを用いる従来の他の方法を示す。こ
の例では、反射ビームは、異なる光路に分割され、異な
る色に反応するセンサーによって測定される。センサー
にわたって異なるフィルターを配置するることによっ
て、異なる色に対する感度差を達成可能である。この方
法もやはり、蛍光ランプの弱点を招く。
【0007】レーザー、又は発光ダイオード(LED)
は、広帯域の照明装置としてはあまり適当ではない。こ
れは、レーザーもLEDも、本来は狭帯域の装置であるた
めである。光源を赤、緑、及び青のLEDで構成する場
合、原色の赤、緑、青でない対象領域については、色エ
ラーが生じる可能性がある。
【0008】以上の説明から、安定性があり、空間的、
及び時間的に均一であり、頑丈で、効率が良く、小型
で、比較的容易に実施でき、さらにウォームアップ期間
を必要としない、広帯域光源に対する必要性が依然とし
て存在することは明らかである。光源は、異なる色にお
いて照明可能であることが好適である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、安定性があ
り、空間的、及び時間的に均一であり、頑丈で、効率が
良く、小型で、比較的容易に構成でき、さらにウォーム
アップ期間を必要としない、広帯域で指向性のある薄膜
線光源を提供する。また、本発明の少なくとも幾つかの
実施例では、白色光、又は多色光において照明可能であ
る。
【0010】光源は、2つの電極間に少なくとも1つの
活性膜を有する、薄膜電界発光エッジエミッタである。
活性膜のドーパントイオンが励起され、励起されたイオ
ンが弛緩するとき、光が発生する。ドーパンドイオンの
注意深い選択によって、発光帯域幅を調整して、この光
源の色彩精度を向上させることができる。
【0011】活性膜は、ある表面を横切り延伸して、そ
の表面のエッジにおいて発光線を形成する。この線光源
は、ガラス基板上の薄膜スタックから製作可能なため、
非常に丈夫である。スキャナ内の光源といった用途に用
いるために、線光源は、放射線が、走査すべき対象線と
一致する、幅の狭い線にわたって放射されるため、非常
に効率が高い。この光源は、広い温度範囲にわたって、
本質的に安定である。本発明によれば、温度はかなり一
様であり、ウォームアップ期間が不要である。さらに、
発生する光は、薄膜処理の均一性のために、空間的、及
び時間的に均一すなわち均質である。
【0012】活性膜は、長さと幅を有し、長さが幅より
大きい、平坦な表面領域内で放射線を生成する。活性膜
の長さは、エッジエミッタのエッジの長さを設定し、そ
れによって、エッジエミッタにより生成される放射線の
線の長さが設定される。この線に沿った放射線はほぼ均
質である。
【0013】3つ以上の上記の薄膜スタックが、薄膜処
理を介して集積されて、カラー線光源が形成可能とな
る。すべてのスタックを1つのパッケージに集積するこ
とによって、光源は非常に小型になる。多数のスタック
があるが、それらはすべて1つの薄膜パッケージ内にあ
り、生成される放射線は、1つのエッジから放出して、
線光源の線を形成する。
【0014】カラー光源の一つの好適な実施例には、光
ガイドに対して、本明細書で使用する用語である、キャ
ップの下に1つ以上のスタックが含まれる。3つのスタ
ックの場合、それぞれのスタックが好適には、赤、緑、
青の原色のうちの1つを放射する。
【0015】カラー光源の他の好適な実施例には、3つ
の薄膜電界発光スタック、及び2つのキャップが含まれ
る。これらのスタックは、2つのキャップの間に埋め込
まれる。
【0016】第1のスタックは、下部反射電極、上部透
明電極、及びこれら2つの電極間の第1の活性膜を含
む。下部反射電極は、第1のキャップの上面に接してお
り、上部透明電極は、第2のキャップに接している。第
2のスタックは、第1のキャップの上面に結合された下
部透明電極、上部反射電極、及びこれら2つの電極間の
第2の活性膜を含む。第2のスタックもまた、第2のス
タックからの放射線が、第1のキャップに入る前にフィ
ルタリングされるように、第1のフィルター膜に結合さ
れる。第3の薄膜電界発光スタックは、下部反射電極、
第2のキャップに結合された上部透明電極、及びこれら
2つの電極間の第3の活性膜を含む。この第3のスタッ
クは、第3のスタックからの放射線が、第2のキャップ
に入る前にフィルタリングされるように、異なるフィル
ター膜に結合される。
【0017】両方のキャップは、多数の側面、上面、及
び底面を有する。第2のスタックから生成された放射線
の透過率は、第1のキャップの他の表面上でよりも、第
1のキャップの1つの側面上で高い。より透過率の高い
第1のキャップの側面は、第1発光側面として知られて
おり、より反射率の高い面は、第1反射面として知られ
ている。同様に、第1、及び第3のスタックから生成さ
れた放射線の透過率は、第2のキャップの他の表面上で
よりも、第2のキャップの1つの側面上で高い。より透
過率の高い側面は、第2発光側面として知られており、
より反射率の高い面は、第2反射面として知られてい
る。2つの発光側面は隣接しており、互いにほぼ平行で
ある。
【0018】2つのキャップは、放射線の大部分を集
め、ガイドし、再指向させ、その結果スタックによって
生成された放射線のうち、反射面からよりも発光側面か
ら、その高い割合が放出される。好適には、発光側面の
高さは、数10μ程度である。このような発光側面を設け
ると、3つのスタックからの放射線は、3つのスタック
からの放射線の組み合わせである色を持つものと考えら
れる。したがって、それぞれのスタックからの放射線の
出力を電子的に制御することによって、発光面からの放
射線の色を制御することができる。
【0019】本発明の他の態様、及び利点は、添付図面
とともに本発明の原理を例を挙げて説明する、以下の詳
細な説明から明らかになるであろう。
【0020】図1−14の同一符号は、全ての図面にお
ける類似の要素に割り当てられる。本発明の実施例を、
図1−14を参照して以下で説明する。しかし、当業者
には、本発明が、これら限定された実施例を越える際
に、これらの図面に関連してなす本明細書における詳細
な説明が、単なる例示目的であることは容易に認識され
よう。
【0021】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の第1の実施例50
を示す。本実施例は、ガラス等の基板54上の薄膜電界発
光スタック52を含む。本実施例では、スタック全体が、
付勢、又は非勢されて、線状放射が発生する。
【0022】スタック52は、下部反射電極56、絶縁膜5
8、活性膜60、他の絶縁膜62、及び上部反射電極64から
なる。下部電極56は、図4に示すように基板の表面にわ
たって延伸する。
【0023】この膜スタック内の電極は、電圧源66に接
続されている。この電圧源の電圧によって活性膜内に励
起ドーパントイオンが発生する。励起されたドーパント
イオンが弛緩すると、光子放射線が発生する。電圧のレ
ベルと周波数を制御することによって、放射線の出力レ
ベルを制御することができる。ドーパントは、上部電極
と下部電極が重なった領域72で励起されることに留意さ
れたい。領域72は、長さ68と幅70を有し、この長さによ
って、このエッジエミッタのエッジの長さが設定され、
それによって、このエッジエミッタにより生成される放
射線74の線の長さが設定される。好適な実施例では、長
さ68は幅70より大きい。他の好適な実施例では、この長
さは幅の10倍より大きい。
【0024】線光源に対して、幅より長さを大きくする
ことによってより高い効率が得られる。これは、活性膜
が発生した放射線を減衰するためである。エッジエミッ
タのエッジから離れ過ぎて生成された放射線は、エッジ
に到達しない。一例として、硫化亜鉛活性膜内で発生し
た放射線の減衰長の測定値は、0.07から0.5 mmの範囲内
であり、これは幅を0.5 mmよりはるかに大きくしてもあ
まり有効ではないことを意味する。
【0025】通常、電極と絶縁膜は、活性膜よりはるか
に薄い。また、活性膜60の4つの側面のうちの1つは、
他の側面より透過率が高い。たとえば、面68は面70より
透過率が高い。透過率の高い側面が発光面であり、他の
側面が反射面である。透過を向上させるには他の方法を
用いることもできる。たとえば、面68を粗く仕上げ、他
の側面を反射膜でめっきすることもできる。
【0026】この線光源は、ガラス基板、セラミック基
板、又は他の型式の基板上に、薄膜スタックから製作す
ることができるため、非常に丈夫である。この線光源
は、指向性があるため高効率であり、発生光は1つのエ
ッジから放出される。電界発光を介して光を発生する
と、光源が非常に安定であり、不均一な温度上昇、又は
ウォームアップ期間が伴わない。さらに、発生光は、エ
ッジエミッタの製造における薄膜処理の均一性のため、
空間的、及び時間的の両方でほぼ均一、又は均質であ
る。しかし、活性膜の長さは無限ではない。符号76のよ
うな、線の端部の切れ目は、それら位置において発生す
る放射線に多少の不均一性を生じさせる。不均一性を低
減する1つの方法は、端部における光源の幅を増大する
ことである。一つの有効な実施例において、反射電極は
アルミニウムで、2つの絶縁膜は酸化シリコン窒化物
で、活性膜は、マンガンをドーピングした硫化亜鉛で製
作される。
【0027】反射電極の厚み(y方向)は約1000オング
ストローム、2つの絶縁膜の厚みは約2000オングストロ
ーム、そして活性膜の厚みは約1ミクロンである。領域
72の長さは約200ミリメートル、幅70は約1ミリメート
ルである。これにより、長さ200ミリメートルの線光源
が製作され、1つの領域から放出される放射線の厚みは
約1ミクロンとなる。
【0028】他の実施例において、2つではなく1つだ
けの絶縁膜も可能である。この絶縁膜を薄膜として説明
するが、非常に薄い層に限定されない。この膜は、真空
蒸着や薄膜処理といった、異なる技術で製作することが
でき、一例として、絶縁膜を10ミクロン程度の厚さとす
ることができる。
【0029】更に他の実施例において、上部反射電極64
は、上部透明電極に変更され、この上部透明電極は、イ
ンジウム酸化スズ、又は酸化亜鉛で製作することがで
き、厚さは、約2000オングストロームとすることができ
る。本実施例では、透明電極の上部にキャップが堆積さ
れる。図5は、薄膜スタック85の上部にキャップ86を有
する実施例80を示す。このキャップの屈折率は、活性膜
83の屈折率とほぼ一致し、厚み(y方向)はスタック85
の厚みより大きく、キャップ内の放射線の減衰量は活性
膜内の減衰量より小さい。
【0030】発光側面88として知られる、このキャップ
の一側面は、符号90のような反射面として知られる、他
の側面より透過率が高い。このキャップは、線光源の効
率を向上させる。これは、発生する放射線の大部分が、
スタック内ではね返らず、キャップ内に伝搬して、キャ
ップ86の発光側面88に向かう。かかる線光源は、第1の
好適な実施例よりも効率が高い。これは、キャップが通
常、活性膜よりも単位長あたりの減衰の少ない材料で製
作されるためである。内部反射が少なければ、かかる線
光源は、高い効率をもたらす。一つの変形バージョンで
は、発光側面88は、側面の1つ、すなわち反射面92より
透過率が高い。発生した放射線は、反射側面92から離れ
て発光側面88に向かう。図5に示す例では、キャップの
発光側面88は、スタックのエッジの1つとほぼ共面であ
る。他の変形バージョンでは、キャップ86はスタック85
を越えて延伸し、これによって、実施例の製造性能が高
められる。
【0031】説明した薄膜スタックを多数組み合わせ
て、出力を増大させ、又は多数の色を発生させることが
できる。たとえば、赤、緑、青光源である、3つの独立
した光源を、図2に示す従来例に示すような幾何配列
で、組み合わせることもできる。
【0032】図6から図8は、本発明の第2の好適な実
施例100を示す。この実施例には、ガラス等の基板112に
わたる反射膜110の上に、3つ以上の薄膜電界発光スタ
ック102、104、及び106が含まれる。また、この実施例1
00は、これらのスタック上に上部キャップ108を含む。
【0033】それぞれの薄膜スタックは、符号120のよ
うな下部反射電極、符号122のような絶縁膜、符号124の
ような活性膜、符号126のような別の絶縁膜、及び符号1
28のような上部透明電極を有する。一つの実施例では、
3つの活性膜は、異なる材料で製作される。他の実施例
では、3つの活性膜は同じ材料で製作され、すべて白色
光を発する。そして、後述するように、フィルターを設
けて異なる色が生成される。
【0034】第2の好適な実施例においては、第1のフ
ィルター膜130が、第1の薄膜スタックに結合されて、
スタック106からキャップ108への放射線がフィルタリン
グされる。第2のフィルター膜132が、第2のスタック1
04に結合されて、第2のスタック104からキャップ108へ
の放射線がフィルタリングされる。本実施例では、両方
のフィルター膜は、それぞれのスタックの上部にあり、
たとえば、第1のフィルター膜130は、透明電極128の上
部にある。
【0035】それぞれのスタックからキャップに伝搬す
る放射線は、異なる波長に集中する。好適には、3組の
放射線は、互いに組み合わせた場合、所望の色を生成す
ることができる。
【0036】通常、活性膜の屈折率は、絶縁膜、フィル
ター膜、及び透明膜の屈折率と異なる。しかし、絶縁
膜、フィルター膜、及び透明膜は、活性膜で発生する放
射線の波長に対して極めて薄い。したがって、屈折率の
不整合の影響は非常に小さい。
【0037】キャップの材料は、その電磁特性によって
選択しなければならない。これには、屈折率が含まれ、
屈折率は、活性膜で発生する放射線のキャップへの結合
を向上させるために、活性膜の屈折率と同じでなければ
ならない。活性膜とキャップの屈折率はいずれも、発せ
られる放射線の広い範囲の入射角にわたって、内部反射
を促進するように高いことが好適である。キャップは、
活性膜よりも発生する放射線の単位長あたりの減衰が小
さい材料で製作しなければならない。他に考慮すべき要
素としては、所望の寸法における、キャップの製造性能
である。これには、達成可能な表面の平滑性が含まれ
る。
【0038】キャップ108は、136、137、及び138といっ
た4つの側面、上面140、及び下面142を有する。1つの
側面(発光側面)は、他の面(反射面)より高い透過率
で製作される。たとえば、面136は他より高い透過率で
製作される。これは、面136を粗く仕上げる、面138に反
射膜をめっきするといった、多数の方法、又は当該技術
分野で周知の他の手段を介して、達成可能である。面の
粗仕上げは、化学エッチング、又はプラズマエッチング
といった、異なるエッチング技術を介して達成可能であ
る。かかる構造によって、キャップに入る放射線は、発
光側面136から出るように方向づけられる。
【0039】好適な実施例では、キャップの厚み(y方
向)が、スタックの厚みよりはるかに大きい。また、ス
タックの側面は、それぞれを反射膜でめっきする等によ
って反射性にされる。このような構成にすると、この第
2実施例から発せられた放射線の多くが、キャップの発
光側面136から放射され、他の面から出る放射線の量は
比較的少なくなる。
【0040】一つの有効な実施例では、キャップは、厚
さ約10ミクロン(y方向)であり、カルコゲンガラスで
製作される。それぞれのスタック内の活性膜以外の材料
は、第1実施例で説明したものと同じである。
【0041】図7は、第2実施例におけるスタックから
の放射線を示す。たとえば、第1のスタック106内の活
性膜は、Ce3+(セリウム)でドーピングされた硫化スト
ロンチウムで製作され、青−緑領域の放射線を発する。
染色ポリイミドで製作された第1のフィルター130は、
青の放射線を減衰して、このスタックからキャップ108
内に放射すべき緑150が残される。第2のスタック104内
の活性膜は、第1のスタック内の活性膜と同様である。
しかし、異なる染色ポリイミドで製作した第2のフィル
ター132が、緑の放射線を減衰して、このスタックから
キャップ108内に放射すべき青152が残される。第3のス
タック102内の活性膜は、Eu2+(ユーロピウム)でドー
ピングされた硫化ストロンチウムで製作され、スタック
からキャップ108内に赤の領域の放射線154が発せられ
る。
【0042】キャップ108の下面142上の、156のような
領域は反射性である。このような構造とすることで、キ
ャップ108内に伝搬する赤、緑、及び青の放射線は、発
光側面136に向かい、第2実施例から放射される。
【0043】図8は、側面136から発せられ、材料片172
に入射する、第2実施例100からのの線状放射線170を示
す。この線状放射線は、材料172から、多数の画素を含
むリニアセンサー174に反射される。
【0044】他の実施例では、反射膜110が、3つのス
タックの下部反射電極として用いられる。この場合、3
つのスタックすべてが共通の電極を有する。
【0045】更に他の実施例では、3つのスタックの下
部電極と反射膜110の間に、二酸化珪素層等の絶縁膜の
特別な層が存在する。3つのスタックを絶縁する他の方
法としては、1つの共通の反射膜110を有するのでな
く、これらの膜を3つのスタックの区分にしたがって分
離することである。それぞれのスタックは、反射膜の上
に設けられ、隣り合う反射膜は、小さなギャップで分離
され、このギャップは、酸化物等の絶縁材料で充填する
ことができる。
【0046】この第2実施例では、キャップ108は、ス
タックの上部にある。他の好適な実施例では、スタック
が、基板上にあるキャップの上部にあり、反射面はキャ
ップと基板の間に位置する。この他の実施例では、スタ
ックの下部電極は透明であり、上部電極は反射性であ
り、フィルター膜は、対応する透明電極とキャップの間
にある。好適には、キャップの上面のスタックのない場
所に、反射面が存在する。この場合も、他の面より透過
率が高いキャップの1つの側面が存在し、この面は、や
はり発光側面である。
【0047】図9は、本発明の第3の好適な実施例300
を示す。それには、2つのキャップ308及び310と、30
2、304、306等の2つ以上の薄膜スタックと、フィルタ
ー膜312及び314とが含まれる。第2のキャップ310が、
基板372上の反射膜370の上にある。
【0048】第3実施例300の3つの薄膜スタック、及
び第1のキャップ308の構造は、第2実施例100と同様で
ある。しかし、第2の薄膜スタック304の上部電極318、
及び下部電極320は、それぞれ反射電極、及び透明電極
であり、第2のスタック304に結合されたフィルター膜3
12は、下部透明電極320と第2のキャップ322の間にあ
る。
【0049】第2のキャップ310の材料と構造は、第1
のキャップ308と同様である。第2のキャップは、上面3
19、及び326等の他の側面より透過率が高い、1つの側
面322を有する。第2のキャップ310の透過率の高い側面
(発光側面)322は、第1のキャップ308の発光側面324
に隣接し、それと平行である。2つの発光側面322、及
び324は、第1のスタックのエッジの1つと面一である
必要はない。これら2つのキャップは、図9の例に示す
ように、薄膜スタックを越えて延伸可能である。
【0050】青の領域に集中する、第1のスタック302
からの放射線350は、第1のフィルター膜314によってフ
ィルタリングされた後、発光側面324から放射される。
第1のフィルター314の材料は、第2実施例の第2のフ
ィルター132の材料と同じである。緑の領域に集中す
る、第2のスタック304からの放射線352は、第2のフィ
ルター膜312によってフィルタリングされた後、発光側
面322から放射される。第2のフィルター312用の材料の
1つの型式は、青の放射線を吸収し、緑と赤の放射線を
透過する、硫化カドミウムである。最後に、赤の領域に
集中する、第3のスタック306からの放射線354もまた、
発光側面324から放射される。
【0051】キャップは、フィルター膜を有する3つの
スタックより厚い。一つの実施例では、それぞれのキャ
ップの厚みは、対応するフィルター膜を備えた、それぞ
れのスタックの厚みの約10倍である。さらに、キャップ
の屈折率は、活性膜の屈折率とほぼ一致する。したがっ
て、発生した放射線のほとんどは、それぞれのスタック
の活性膜内で跳ね返ることなくキャップ内に伝搬する。
【0052】第3実施例は、第2実施例に比べて1つの
付加的な利点を有する。第2実施例に対して説明した例
では、第2のスタック104からの青の放射線152は、第1
のスタック106に入り、次いで第1のフィルター膜130に
よって減衰される。同様に、第1のスタック106からの
緑の放射線150は、第1のスタック106に入り、第2のフ
ィルター膜132によって減衰される。しかし、第3実施
例において説明する例では、第2のスタック304からの
青の放射線352が、第1の薄膜スタックに入射すると、
この放射線は、下部反射電極320によって反射される。
同様に、第1のスタック302からの緑の放射線350は、第
2のキャップ310内に伝搬しない。これは、やはり下部
反射電極320に起因している。ゆえに、この第3実施例
は、第2実施例より出力効率が高い。
【0053】第3の好適な実施例では、薄膜スタックに
より覆われない、第2のキャップ310の上面340の356等
の領域は、アルミニウム膜等の反射膜356によって覆わ
れている。
【0054】キャップは、3つのスタックを全て覆って
いる必要はない。たとえば、スタックを配置しなおすこ
とによって、第1、及び第3のスタックを互いにグルー
プ化でき、第1のキャップ308だけが、これら2つのス
タックを封止する。
【0055】図9の3つのスタックは、同じキャップに
入っている必要はないことに留意されたい。図10は、
本発明の第4の好適な実施例375を示す。それにも、38
3、385、及び387等の2つ以上のスタックが含まれる。
1つのスタックは、第1のキャップ377上にあり、2つ
のスタックは、反射膜382を有する基板389上の第2のキ
ャップ381により封止される。これら2つのキャップ
は、反射膜379によって分離されている。第1のスタッ
ク387は、第3の実施例300の第2のスタック304と同じ
とすることができる。第2のスタック383、及び第3の
スタック385は、第3実施例300の第1のスタック302、
及び第3のスタック306と同じとすることができる。
【0056】この第4実施例においては、第1のキャッ
プ377上のスタック387は、第2のスタック383が、第2
のキャップ381により封止されるのと同様に、キャップ3
77ににより封止される。
【0057】図11は本発明の第5の好適な実施例400
を示す。やはり、402、404、及び406等の2つ以上のス
タック存在するが、これらのスタックは互いに重ねら
れ、その間にはキャップはなく、またこれらのスタック
は、基板408上にある。それぞれのスタックは、1つの
色を放射する。
【0058】構造的には、それぞれのスタックは、隣接
するスタックが共通の電極を共有する、たとえばスタッ
ク402、及び404が、共通の電極410を共有することを除
いて、図3に示すスタックと同様である。また、スタッ
ク406の下部電極は、図3に示すように、基板の表面に
わたって延伸する。
【0059】領域472の長さ468は、エッジエミッタ400
のエッジの長さ設定し、このエッジの長さは、エッジエ
ミッタ400によって生成される放射線474の線の長さを設
定する。
【0060】それぞれのスタックは、420、422、及び42
4等の電圧源によって制御される。通常交流源であるこ
れらの電圧源は、対応する電界発光装置に対して電界を
生成する。一つの好適な実施例では、これらの電圧源は
内臓スイッチを有し、オンされない装置については、そ
の電圧源は短絡されている。たとえば、第1のスタック
402と第3のスタック406がオンされるが、第2のスタッ
ク404はオフされる場合、電圧源422は短絡状態に切り換
えられる。
【0061】実施例の要素が、混合、及び整合可能であ
ることに留意されたい。たとえば、第5実施例において
は、キャップが、隣接する2つのスタックの間に設けら
れる。挿入されるキャップは、やはり残りの面より透過
率の高い1つの面を有し、発光放射線が、この面の方向
にガイドされる。
【0062】本発明の実施例の多くにおいて、カラー線
光源が作成され、放射線は、発光側面から出てくる。1
つあるいは2つのキャップが、放射線の大部分を集め、
ガイドし、再指向して、その結果、各スタックで発生し
た放射線のより高い割合が、発光側面から放射される。
発光側面の高さを約10ミクロンとすると、放射線の大部
分は、1本の線、すなわち発光側面から放射されると考
えられる。したがって、発光面からの放射線は、3つの
スタックからの放射線を組み合わせた色を有する。この
ように、それぞれのスタックからの放射線の出力を制御
することによって、発光面からの放射線の色を制御する
ことができる。
【0063】本発明において説明する線光源は、ウォー
ムアップ期間を必要としない。電極に適当な電圧を印加
することによって、放射線が発生することになる。ま
た、この線光源は、電界発光効果に基づくものであるた
め、非常に安定である。
【0064】異なる状況では、それぞれのスタックから
の出力を、異なるレベルに制御することが有利な場合も
ある。たとえば、電荷結合素子のようなセンサーは、特
定の色に対してより高い感度を有することがある。その
ような色の放射線は、大きな入射出力である必要がな
い。別の例としては、フィルタリングが、出力を低減す
ることである。かかる損失を補償するために、フィルタ
ーを有するスタックについては、より大きな出力を生成
しなければならない場合がある。
【0065】異なる方法を用いて、それぞれのスタック
から放射される出力を制御することもできる。図12
は、一つの好適な実施例における、3つのスタック50
2、504、及び506の上面図である。それぞれのスタック
の面積を制御することによって、特別な要求に対して、
それぞれのスタックから放射される出力を調整すること
ができる。第3のスタック502からあまり大きな出力を
必要としない場合、第3のスタックの面積を他のスタッ
クより小さくすることができる。
【0066】それぞれのスタックからの放射線の出力を
制御する他の方法は、それぞれのスタックの電極に印加
される電圧のレベル、及び/又は周波数を制御すること
である。これによって、それぞれのスタックからの放射
線の出力が、所望のレベルに調整される。
【0067】これら3つのスタックを同時に励起する必
要はない。実際に、これらを順次に励起するほうが好適
である場合もある。この場合、発光放射線を検出するた
めに、センサーの1つだけの直線アレーを必要とする。
たとえば、この線光源が、1枚の文書に照射するスキャ
ナとして使用される場合、線光源が文書を照射すると、
直線アレーは、反射される放射線を検出し、それぞれの
センサー要素は、反射された画像の1画素を検出する。
3つのスタックを順次励起することによって、1つのセ
ンサーアレーしか必要でなく、センサーの回路を点弧周
波数に同期させることによって、画像の色が測定され
る。
【0068】本発明を、1スタック1色の線光源、ある
いは3スタック多色の線光源として説明した。しかし、
本発明に基づいて、2つのスタックで色域の一部をカバ
ーする、カラー線光源を生成することもできる。構造的
には、2スタックの線光源は、図6に示す第2実施例と
同様である。その違いは、スタックが3つではなく2つ
だけであることである。これら2つのスタックは、たと
えば一方が赤、他方が青−緑というように、異なる色を
放射するために、異なる活性層を有する。このような実
施例では、何のフィルター膜も存在せず、透明電極がキ
ャップに接する。この場合も、それぞれのスタックから
の放射線出力を制御して、発光面から出る色を設定する
ことができる。他の実施例では、2つのスタックのうち
の一方にフィルター膜が存在する。また3つのスタック
を備えた、更に他の実施例では、スタックの1つに、フ
ィルター膜が1つだけ存在する。
【0069】カラー線光源の場合、ここで説明する好適
な実施例は、4つ以上のスタックを有していない。しか
し、本発明は、3つ以下のスタックに限定されるもので
はない。本発明は、4つ以上のスタックを有する光源に
も、完全に適用可能である。上記の各実施例と同様に、
1つ、又は2つのキャップがスタックに結合されて、放
射線が、発光面に向けてガイド、及び再指向される。
【0070】本発明の実施例の活性膜は、それぞれの膜
からの放射線が、特定の波長に集中するように、追加の
活性膜を含むことも可能であることに留意されたい。一
例として、1つの活性膜が赤を放射し、他方が青−緑を
放射して、そのため組み合わさった放射線が、白である
と認識される。
【0071】本発明では、フィルター膜を用い、活性膜
が、赤や青−緑といった特定の色の放射線を発生させ
る、3スタックのカラー線光源を備えた実施例を説明し
た。同様の、又は異なるフィルター膜を有する他の活性
膜も等しく適用可能であり、その結果、組合わさった場
合、異なるスタックからの異なる放射線が、それぞれの
スタックからの放射線の出力を電子制御することによっ
て、大きな色域をカバーすることができる。大きな色域
の一例は、対象とする色空間を取り囲むものである。た
とえば、スペクトル分布の異なる3つのスタックは、
赤、緑、及び青の三原色に集中する。
【0072】他の実施例では、スタックからの放射線を
組み合わせて、広帯域の白色光源を与えることができ
る。かかる光源の出力分布は、可視スペクトルをカバー
しなければならず、またその分布内に、大きな空白を有
してはならない。
【0073】本発明をスキャナに用いる場合、スタック
は、色分解装置として機能して、検出対象の材料の正確
な色再現を与えることができる。実際に、測色的に適切
な照明を生成することのできる活性膜があれば、フィル
ター膜は不要である場合がある。たとえば、3つのスタ
ックが、3つのCIE等色関数の任意の一次結合への良好
な近似である、3つの異なるスペクトル分布をカバーす
る。
【0074】ここに説明する薄膜電界発光スタックは、
透明電極、第1の絶縁膜、活性膜、第2の絶縁膜、及び
反射電極である、5つの膜で製作される。しかし、他の
薄膜スタックを用いることもできる。たとえば、スタッ
クは、第1の絶縁膜のみを有することもでき、また第2
の絶縁膜のみを有することもできる。
【0075】本発明では、他の側面より透過率の高い発
光側面を説明した。他の実施例では、発光側面は、図6
における発光側面136に直接対向する、面137等の少なく
とも1つの側面より透過率が高い。これは、たとえば発
光側面を粗く仕上げるか、1つの側面を反射性にするこ
とによって達成することができる。このような構造によ
って、発生した放射線はある好適な指向性を有し、より
多くの放射線が、反射面よりも粗く仕上げた面から放射
される、又はより多くの放射線が、反射面から離れる方
向に沿って伝搬する。
【0076】好適な実施例に対する他の改善策として
は、キャップの発光側面を湾曲させてレンズ構造とする
か、勾配屈折率レンズを作成するか、あるいはレンズ動
作を発生させる回折光学要素を作成することであり、そ
の結果、発光放射線の外部結合、及び/又は角分布が改
善される。発光側面にフレネル溝を付けることによっ
て、同様な結果を得ることができる。かかる湾曲や溝付
けを達成する方法は、当業者には周知であり、更には説
明しない。
【0077】発光面の前に1つ以上のレンズを配置し
て、発光放射線を制御可能であることに留意されたい。
たとえば、1つのレンズが、図11のスタックに隣接し
て配置されて、さらに放射線474を結合してより狭い線
にすることができる。他のレンズが、図5のスタックに
隣接して配置されて、より広い幅を有するように、線を
拡張することができる。
【0078】本発明では、キャップを矩形のブロックと
して説明している。キャップは、より多くの側面を有す
る他の構造で製作することもできる。
【0079】好適な実施例は、図13に示すスキャナ60
0に用いることができる。このスキャナは、デスクトッ
プスキャナ、又は携帯型スキャナとすることができる。
このスキャナは、単独スキャナとすることもでき、また
コピー機、ファクシミリ機、あるいはプリンタの「消去
バー」に組み込むこともできる。かかる装置は、当業者
には周知であり、本明細書では更に説明しない。実際、
好適な実施例は、広帯域単色、又は多色線光源を必要と
する任意の装置に用いることができる。このスキャナを
通常のA4サイズの用紙(8.5×11インチ)に用いる場
合、線光源の長さは、8.5インチより大きくなければな
らない。
【0080】本発明を、5つの膜、すなわち第1の電
極、第1の絶縁膜、活性膜、第2の絶縁膜、及び第2の
電極を有する、ある型式の薄膜電界発光装置により例示
した。しかし、より厚い膜を用いる装置等の、他の型式
の薄膜電界発光装置を用いることもできる。
【0081】他の実施例では、本発明において説明した
フィルター膜が、蛍光膜に置き換えられる。活性膜内で
生成された適切な放射線が、この蛍光膜に入射すると、
所望の色の放射線が放射される。
【0082】全ての異なる実施例を駆動するには、さま
ざまな方法がある。ある好適な方法700を図14に示
す。この例では、容量702を有するエッジエミッタが、
インダクタ704に並列に接続されている。このインダク
タは、変圧器の二次巻線とすることができる。電圧源70
8が、エッジエミッタに電力を供給するために、LC回路
に結合される。この結合は、変圧器の一次巻線に、電圧
源を接続することによって達成される。電圧源708の放
射周波数は、容量702、及びインダクタ704の共振周波数
に等しい。
【0083】以上の説明から、単色、又は多色の広帯域
線光源が発明されたことが認識されよう。この線光源
は、指向性があり、高効率である。これは、発光面の幅
を数10ミクロン程度とすることができるためである。ま
た、この線光源は、非常に均一で、丈夫であり、小型で
ある。さらに、本発明の線光源は、同様の蛍光ランプよ
り安価である。本開示で与えられる例は、単に本発明の
使用例を意図したものである。当業者には、本明細書、
及び開示した本発明の実施態様を検討することによっ
て、本発明の他の実施例が明らかになるであろう。本明
細書、及び実施例は例示に過ぎず、本発明の真の範囲と
精神は、特許請求の範囲によって指示されるものであ
る。
【0084】以下に、本発明の実施態様を列挙する。
【0085】1.線状放射線を発生するエッジエミッタ
において、第1の電極、第2の電極、及び前記2つの電
極間の第1の活性膜を含む、第1の薄膜電界発光スタッ
クからなることと、前記活性膜は、長さが幅より大き
い、幅と長さを有する領域において放射線を生成するこ
とと、前記領域の長さが、前記線状放射線の長さを設定
することと、前記線状放射線が、その線に沿ってほぼ均
質であることと、を特徴とするエッジエミッタ。
【0086】2.前記第1のスタックの前記第1の電極
は反射性で、第2の電極は透明であることと、エッジエ
ミッタがさらに、複数の側面、上面、及び下面を有する
キャップからなることと、前記キャップの下面は、第1
のスタックの第2の電極に接していることと、発生され
た放射線の透過率は、キャップの、第1発光側面として
知られる1つの側面において、第1反射面として知られ
る少なくとも1つの他の面よりも高いことと、活性膜か
らキャップに入る放射線が、前記反射面よりも前記発光
面から高い割合で放射されることと、を特徴とする、前
項1に記載のエッジエミッタ。
【0087】3.前記第1のスタックの前記第1の電極
は透明であり、前記第2の電極は反射性であることと、
エッジエミッタがさらに、複数の側面、1つの上面、及
び1つの下面を有する第1のキャップと、第1の透明電
極、第2の電極、及び前記2つの電極間の第2の活性膜
からなる第2の薄膜電界発光スタックと、からなること
と、前記第2の活性膜は、長さが幅より大きい、幅と長
さを備えた領域を有することと、前記第2のスタック
は、前記第1のスタックに隣接することと、前記第1の
キャップは、前記スタックの前記透明電極に接続される
ことと、生成された放射線の透過率は、キャップの、第
1発光側面として知られる1つの側面において、第1反
射面として知られる少なくとも1つの他の面よりも高い
ことと、前記活性膜から前記キャップに入る放射線が、
前記反射面よりも前記発光面からより高い割合で放射さ
れることと、前記発光面からの放射線は、前記2つのス
タックからの放射線の組み合わせである色を有するよう
に認識されることと、を特徴とする、前項1に記載のエ
ッジエミッタ。
【0088】4.前記キャップに結合された第1の透明
電極、及び第2の電極である、2つの電極、及び前記2
つの電極間の第3の活性膜からなる、第3の薄膜電界発
光スタックと、前記スタックから前記キャップへの前記
放射線をフィルタリングするために、前記第3の薄膜ス
タックに結合された、フィルター膜と、前記スタックか
ら前記キャップへの前記放射線をフィルタリングするた
めに、前記第2の薄膜スタックに結合された、異なるフ
ィルター膜と、からさらになることと、前記第3の活性
膜は、長さが幅より大きい、幅と長さを備えた領域を有
することと、前記第3のスタックは、前記第2のスタッ
クに隣接することと、生成された放射線の透過率は、前
記反射面より前記発光面において高いことと、前記発光
面からの放射線は、前記3つのスタックからの放射線の
組み合わせである色を有するように認識されることと、
を特徴とする、前項3に記載のエッジエミッタ。
【0089】5.第1の透明電極、及び前記第1のキャ
ップに結合された第2の反射電極である、2つの電極、
及び前記2つの電極間の第3の活性膜からなる、第3の
薄膜電界発光スタックと、前記第3のスタックの前記透
明電極に結合された第2のキャップと、前記第3のスタ
ックに結合され、前記スタックから前記第2のキャップ
への前記放射線をフィルタリングするフィルター膜と、
前記第2の薄膜スタックに結合され、前記スタックから
前記第1のキャップへの前記放射線をフィルタリングす
る、異なるフィルター膜と、からさらになることと、前
記第3の活性膜は、長さが幅より大きい、幅と長さを備
えた領域を有することと、前記第3のスタックは、前記
第2のスタックに隣接することと、前記第2のキャップ
は、複数の側面、1つの上面、及び1つの下面を有する
ことと、第3のスタックから生成された放射線の透過率
は、前記第2のキャップの、第2発光側面として知られ
る1つの側面において、前記第2のキャップの、第2反
射面として知られる少なくとも1つの他の側面より高い
ことと、前記発光面からの放射線は、前記3つのスタッ
クからの放射線の組み合わせである色を有するように認
識されることと、を特徴とする、前項3に記載のエッジ
エミッタ。
【0090】6.前記第1のキャップの上面の反射膜
と、複数の側面、1つの上面、及び前記第1のキャップ
の上面の前記反射膜に結合された下面を有する、第2の
キャップと、前記第2のキャップに結合された第1の透
明電極、及び第2の電極である、2つの電極、及び前記
2つの電極間の第3の活性膜からなる、第3の薄膜電界
発光スタックと、前記第3のスタックに結合され、前記
第3のスタックから前記第2のキャップへの前記放射線
をフィルタリングする、フィルター膜と、前記第2の薄
膜スタックに結合され、前記スタックから前記第1のキ
ャップへの前記放射線をフィルタリングする、異なるフ
ィルター膜と、からさらになることと、前記第3の活性
膜は、長さが幅より大きい、幅と長さを備えた領域を有
することと、第3のスタックからの放射線の透過率は、
前記第2のキャップの、第2発光側面として知られる1
つの側面において、前記第2のキャップの、第2反射面
として知られる少なくとも1つの他の側面より高いこと
と、前記発光面からの放射線は、前記3つのスタックか
らの放射線の組み合わせである色を有するように認識さ
れることと、を特徴とする、前項3に記載のエッジエミ
ッタ。
【0091】7.第1の電極、及び第2の電極である、
2つの電極、及び前記2つの電極間の第2の活性膜から
なる、第2の薄膜電界発光スタックからさらになること
と、前記第2のスタックの前記第1の電極は、前記第1
のスタックの前記第1の電極であることと、前記第2の
活性膜は、長さが幅より大きい、幅と長さを有する領域
において放射線を生成することと、前記2つのスタック
からの前記放射線は、2つの異なる波長に集中すること
と、を特徴とする、前項1に記載のエッジエミッタ。
【0092】8.前記第1のスタックの前記第1の電極
は透明であり、第2の電極は反射性であることと、エッ
ジエミッタがさらに、複数の側面、1つの上面、及び1
つの下面を有する第1のキャップと、第1の透明電極、
及び第2の電極である、2つの電極、及び前記2つの電
極間の第2の活性膜からなる、第2の薄膜電界発光スタ
ックと、前記第2の薄膜スタックに結合された、フィル
ター膜と、からなることと、前記第2の活性膜は、長さ
が幅より大きい、幅と長さを備えた領域を有すること
と、前記第2のスタックは、前記第1のスタックに隣接
することと、前記第1のキャップは、前記スタックの前
記透明電極に結合されることと、前記フィルター膜は、
前記第2のスタックから前記キャップへの放射線をフィ
ルタリングすることと、生成された放射線の透過率は、
キャップの、第1発光側面として知られる1つの側面に
おいて、第1反射面として知られる少なくとも1つの他
の面より高いことと、前記活性膜から前記キャップに入
る放射線が、前記反射面よりも前記発光面からより高い
割合で放射されることと、前記発光面からの放射線は、
前記2つのスタックからの放射線の組み合わせである色
を有するように認識されることと、を特徴とする、前項
1に記載のエッジエミッタ。
【0093】9.前記第1のスタックの前記第1の電極
は透明であり、第2の電極は反射性であることと、エッ
ジエミッタがさらに、複数の側面、1つの上面、及び1
つの下面を有する第1のキャップと、第1の透明電極、
及び第2の電極である、2つの電極、及び前記2つの電
極間の第2の活性膜からなる、第2の薄膜電界発光スタ
ックと、第1の透明電極、及び第2の電極である、2つ
の電極、及び前記2つの電極間の第3の活性膜からな
る、第3の薄膜電界発光スタックと、前記第3の薄膜ス
タックに結合された、フィルター膜と、からなること
と、前記第2、及び第3の活性膜の両方が、長さが幅よ
り大きい、幅と長さを備えた領域を有することと、前記
第2、及び第3のスタックの両方が、前記第1のスタッ
クに隣接することと、前記第1のキャップは、前記スタ
ックの前記透明電極に結合されることと、前記フィルタ
ー膜は、前記第3のスタックから前記キャップへの放射
線をフィルタリングすることと、生成された放射線の透
過率は、キャップの、第1発光側面として知られる1つ
の側面において、第1反射面として知られる少なくとも
1つの他の面より高いことと、前記各活性膜から前記キ
ャップに入る放射線が、前記反射面よりも前記発光面か
らより高い割合で放射されることと、前記発光面からの
放射線は、前記3つのスタックからの放射線の組み合わ
せである色を有するように認識されることと、を特徴と
する、前項1に記載のエッジエミッタ。
【0094】10.前記第2の活性膜が、長さが幅より
大きい、幅と長さを有する領域において放射線を生成す
るように、前記第1の活性膜に隣接する第2の活性膜か
らさらになる、前項1に記載のエッジエミッタ。
【0095】11.それぞれのスタックの面積が、それ
ぞれの膜スタックからの放射線の出力を制御するように
寸法付けられる、前項5に記載のエッジエミッタ。
【0096】12.それぞれのスタックからの放射線の
生成は、電圧源によって制御され、それぞれの電圧源の
電圧レベルは、それぞれのスタックからの放射線の出力
を制御するように調整される、前項5に記載のエッジエ
ミッタ。
【0097】13.それぞれの膜スタックからの放射線
の生成は、電圧源によって制御され、それぞれの電圧源
の周波数は、それぞれのスタックからの放射線の出力を
制御するように調整される、前項5に記載のエッジエミ
ッタ。
【0098】14.前記膜スタックによって覆われな
い、前記第2のキャップの上面は、反射膜でコーティン
グされる、前項5に記載のエッジエミッタ。
【0099】15.前記3つのスタックからの放射線
は、それぞれのスタックからの放射線の出力を電子的に
制御することによって、大きな色域をカバーするように
組合せ可能である、3つのスペクトル分布をカバーす
る、前項5に記載のエッジエミッタ。
【0100】16.前記3つのスタックからの放射線
は、広帯域の白色光を生成するように組合わせ可能であ
る、3つのスペクトル分布をカバーする、前項5に記載
のエッジエミッタ 17.一片の材料を走査するために、前項1に記載のエ
ッジエミッタを用いたスキャナ。
【0101】18.一片の材料を走査するために、前項
5に記載のエッジエミッタを用いたスキャナ。
【0102】19.前記スタックは、走査している材料
の正確な色再現を与えるために、色分解装置として機能
する、前項18に記載のエッジエミッタ。
【0103】20.容量を有する、前項1に記載のエッ
ジエミッタと、前記エミッタに並列に接続されたインダ
クタと、前記インダクタ、及びエッジエミッタに結合さ
れた電圧源であって、その放射周波数が、前記インダク
タ、及び前記エミッタの前記容量の共振周波数に等し
い、電圧源と、からなる回路。
【0104】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、活
性膜のドーパンドイオンの注意深い選択によって、発光
帯域幅を調整して、光源の色彩精度を向上させることが
できる。線光源は、ガラス基板上の薄膜スタックから製
作可能なため、非常に丈夫である。スキャナ内の光源と
いった用途に用いるために、線光源は、放射線が、走査
すべき対象線と一致する、数10ミクロン程度の幅の狭い
線にわたって放射されるため、指向性があり、非常に効
率が高い。この光源は、電界発光効果に基づくものであ
るため、広い温度範囲にわたって、非常に安定である。
電極に適当な電圧を印加することによって、放射線が発
生するため、温度はかなり一様であり、ウォームアップ
期間が不要である。さらに、発生する光は、薄膜処理の
均一性のために、空間的、及び時間的に均一すなわち均
質である。また、発光面からの放射線は、3つのスタッ
クからの放射線を組み合わせた色を有するので、それぞ
れのスタックからの放射線の出力を制御することによっ
て、発光面からの放射線の色を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の管状蛍光ランプを示す。
【図2】ランプを用いた従来技術のカラー光源を示す。
【図3】ランプを用いた従来技術のカラー光源を示す。
【図4】本発明の第1の実施例を示す。
【図5】本発明の他の実施例を示す。
【図6】本発明の第2の実施例を示す。
【図7】本発明の第2の実施例を示す。
【図8】本発明の第2の実施例を示す。
【図9】本発明の第3の実施例を示す。
【図10】本発明の第4の実施例を示す。
【図11】本発明の第5の実施例を示す。
【図12】薄膜スタックからの出力を調整する本発明の
一つの好適な実施例を示す。
【図13】本発明の一つの好適な実施例を用いたスキャ
ナを示す。
【図14】本発明の一つの好適な実施例を駆動する好適
な方法を示す。
【符号の説明】
50:エッジエミッタ 52:薄膜電界発光スタック 56:下部電極 60:活性膜 64:上部電極 68:領域72の長さ 70:領域72の幅 72:領域 74:放射線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケント・ヴィンセント アメリカ合衆国カリフォルニア州95014ク パーティノ,ソーラ・ストリート・20863 (72)発明者 ポール・エム・ヒューベル アメリカ合衆国カリフォルニア州94040マ ウンテン・ヴュー,クエスタ・ドライヴ・ 956

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状放射線を発生するエッジエミッタに
    おいて、 第1の電極、第2の電極、及び前記2つの電極間の第1
    の活性膜を含む、第1の薄膜電界発光スタックからなる
    ことと、 前記活性膜は、長さが幅より大きい、幅と長さを有する
    領域において放射線を生成することと、 前記領域の長さが、前記線状放射線の長さを設定するこ
    とと、 前記線状放射線が、その線に沿ってほぼ均質であること
    と、を特徴とするエッジエミッタ。
JP7342034A 1995-01-06 1995-12-28 指向性線光源としてのエッジエミッタ Pending JPH08293382A (ja)

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