JPH08293755A - 圧電振動子及び発振器 - Google Patents
圧電振動子及び発振器Info
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- JPH08293755A JPH08293755A JP11796795A JP11796795A JPH08293755A JP H08293755 A JPH08293755 A JP H08293755A JP 11796795 A JP11796795 A JP 11796795A JP 11796795 A JP11796795 A JP 11796795A JP H08293755 A JPH08293755 A JP H08293755A
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Abstract
材料、振動姿態等で決まる周波数可変範囲の限界を越え
て、広い範囲に渡って周波数範囲を可能とした圧電振動
子を提供する。 【構成】 圧電振動駆動用の分割対向励振電極を配した
3端子型圧電振動子において、圧電基板の両主面上に夫
々圧電基板を挟んで二つの電極を対向配置すると共に、
圧電基板を挟んで斜めに対向する二つの電極を、それぞ
れ第1の外部端子と第2の外部端子に電気的に接続し、
これら二つの電極と圧電基板を挟んで夫々垂直方向に対
向する他の二つの電極を互いに電気的に接続し更にこれ
ら他の二つの電極を共に第3の外部端子に電気的に接続
した。
Description
の圧電振動子において、該圧電材料、振動姿態等で決ま
る周波数可変範囲の限界を越えて、広い範囲に渡って周
波数範囲を可能とした圧電振動子及び発振器に関する。
に伴い、携帯無線機器や情報機器の中に、小形で周波数
安定度の優れた水晶振動子を始めとする圧電振動子を使
用したものが出現している。更に最近では、この圧電振
動子に要求される性能として、周波数安定度が優れてい
て、且つ周波数可変範囲が広いと言う互いに相反する性
能が要求されてきている。この様なニーズに対応するた
めの従来技術の例を、図13に示す。圧電基板4の表裏
両面に一対の励振電極5,6を配し、これを保持器17
に立設した二つのスプリング10a,10bの先端のコ
イルバネ部分に付けた導電性接着材11a,11bによ
り電気的に接続し、保持器17を気密貫通するリード線
1,2を介して保持器17の外部に導出する。これらを
金属ケース16にて覆うと共に保持器周縁のリング状領
域(鍔部)14に電着封止されている。保持器17は、
二つの外部金属リード線1,2が金属台座18を貫通す
る貫通穴部分にガラス等の誘電性充填材12a,12b
を充填させて気密封着するとともに、上記二つのスプリ
ング10a,10bの基端部をハンダ13a,13bに
て各リード線1、2の上端部に固定してある。
二つの外部金属リード線1,2(第1外部端子1、第2
外部端子2)と、台座18底面に部分15で電気的に接
続された外部金属リード線3(第3外部端子)とから成
っている。即ち、電気的には外部端子として3端子を持
った電子部品である。第1外部端子1と第2外部端子2
は、いずれも圧電振動子の表裏両面の電極に接続された
端子である。第3の外部端子3は、表面積の大きい金属
ケース16に接続され、この金属ケース16は圧電振動
子の電極への外部応力等の影響を軽減する機能をも有す
る。なお、従来の圧電振動子には、上記第3の外部端子
3を有しないものもあるが、その場合は金属保持器を例
えばアース(接地)する等の用い方を行っていた。
の従来技術の圧電振動子では、振動子の圧電性を利用し
て機械振動を得るために圧電基板上に近接配置した電極
間に並列容量が発生する。この並列容量のために並列共
振現象が発生し、圧電振動子としては、少なくともこの
並列共振周波数を越えては機能しないと言う事実があ
る。これは、圧電振動子の宿命として受け入れられ、容
量比と言う概念で理解されている。
から並列共振周波数に近づくに従って、並列容量の影響
により実効抵抗が増加することから、実際には、この二
つの周波数、即ち直列共振周波数と並列共振周波数との
間の間隔の数分の一しか周波数可変範囲が得られないの
が実状である。無理をして周波数を変化させると、実効
抵抗値の増加あるいはその他の理由のため発振停止と言
う致命的な現象が発生してしまうと言う欠点があった。
これを避けるために、コイルを用いて若干改善する方法
もあるが、温度ヒステリシス特性の劣化現象等が起こり
周波数安定度を維持できないことがしばしばあった。
り、水晶振動子等の圧電振動子において、該圧電材料、
振動姿態等で決まる周波数可変範囲の限界を越えて、広
い範囲に渡って周波数範囲を可能とした圧電振動子を提
供することを目的とするものである。
電振動駆動用の分割対向励振電極を配した3端子型圧電
振動子において、圧電基板の両主面上に夫々圧電基板を
挟んで二つの電極を対向配置すると共に、圧電基板を挟
んで斜めに対向する二つの電極を、それぞれ第1の外部
端子と第2の外部端子に電気的に接続し、これら二つの
電極と圧電基板を挟んで夫々垂直方向に対向する他の二
つの電極を互いに電気的に接続し更にこれら他の二つの
電極を共に第3の外部端子に電気的に接続したことを特
徴とする。また、前記圧電基板の同一主面上に位置する
2つの前記分割対向励振電極の間隔が、電気的に接触し
ない程度に、充分狭いことを特徴とする。
り、上記圧電基板を挟んで斜めに対向して配置された上
記他の二つの電極の一部が、互いに圧電基板を挟んで垂
直に対向していることを特徴とする。また、上記圧電基
板の両主面に垂直に対向して配された前記2つの電極で
あってそれぞれ上記第1および第2の外部端子に接続さ
れた電極に近接しており、かつ上記圧電基板上の上記電
極以外の部分の周辺部分を取り囲んだ電極を配し、後者
の電極を第3の外部端子に結線したことを特徴とする。
また、上記各圧電振動子を、上記圧電振動子の第3の外
部端子を接地電位として利用した発振回路形式を有する
ことを特徴とする。
詳細に説明する。まず本発明の理解を助けるために、従
来の圧電振動子の等価回路を図14を用いて説明する。
図14の中で実線で示した部分が、圧電振動子本来の等
価回路の部分である。L1 ,C1 ,R1 直列回路がモー
ショナル・アームと呼ばれるもので、圧電板が機械的に
振動し共振現象を起こし、これが圧電性を介して電気端
子に現れた定数であって、この部分が圧電振動子の本質
を表現している部分である。C0 は、誘電体である圧電
基板に対向電極が配されている為に必然的に発生する容
量であって、並列容量と呼ばれている。又、実際の圧電
振動子では、図14の中に点線で結線された容量C12,
C23,C31が、浮遊容量として発生する。
に示した従来のものから図1に示す構成に変更した点が
特徴的である。以下、図1を用いて本発明の説明を行
う。即ち、図1において、実際の圧電振動子では、点線
で結線された容量C′12,C′ 23,C′31が浮遊容量と
して発生することは従来の圧電振動子と同じであるが、
特徴的な点は、圧電振動子本来の部分として、第1の外
部端子1と第2の外部端子2との間に、圧電板が機械的
に振動することにより共振現象を起こした結果として、
その圧電性により電気端子に現れた等価インダクタンス
と等価キャパシタンスと等価抵抗の三つの素子が直列に
接続されているのみで、並列容量C0 が接続されていな
いことである。この並列容量C0 は圧電振動を励振する
為の電極により必ず発現するものであり、一般の圧電振
動子の場合には図14に示すように第1の外部端子1と
第2の外部端子2との間に発現するが、本発明では、第
1の外部端子1と第3の外部端子3との間及び第2の外
部端子2と第3の外部端子3との間にそれぞれ約半分に
分割されて発現しているところが特徴である。
圧電振動子を実現する手段をATカット厚みすべり水晶
振動子の場合について、図2を用いてその構造を説明す
る。図2において圧電基板4の主面上に2組の等分割さ
れた2分割電極(分割対向励振電極)、即ち、電極5、
電極6、電極7、電極8が配されている。電極5は第1
の外部端子1に、電極6は第2の外部端子2に、電極7
と電極8は両電極とも第3の外部端子3に結線されてい
る。
割対向励振電極5、6、7、8を配した3端子型圧電振
動子において、圧電基板4の両主面上を斜めに対向して
挟む二つの電極5、6の一組を、それぞれ第1の外部端
子1と第2の外部端子2に電気的に接続し、これら二つ
の電極5、6と圧電基板4を挟んで対向する他の二つの
電極7、8を互いに電気的に接続し更にこれを第3の外
部端子に電気的に接続した構成が特徴的である。
つ、接続することにより、まず最初に、モーショナル・
アームの等価定数が、従来の圧電振動子の場合のL1 ,
C1,R1 に比べ、本発明の圧電振動子では、それぞれ
4L1 ,C1 /4,4R1 とインピーダンスが4倍にな
る。このことを、図3と図4を用いて説明する。図3
(a)(b)が本発明の場合の作用を、図4(a)
(b)が従来の場合の作用を説明する説明図である。図
3の電極面積の合計、即ち電極5と電極8の面積の和
は、図4の電極5′の面積と等しいとする。
るが、圧電反作用により若干の影響は受けるものの、ほ
とんど純電気的な電極構造とは独立に振動モードが存在
する。図3(a)及び図4(a)の中の符号9が、最低
次の対称振動モードを利用した場合について、その振動
変位から引き起こされた発生電荷の形状を表したもので
ある。図3中の同一面上の分割電極5−8、7−6間の
間隙を小さくしておけば、図3と図4の中の符号9で示
した最低次の対称振動モードの発生電荷形状は、ほとん
ど同じである。つまり、圧電基板4の同一主面上に位置
する2つの前記分割対向励振電極5−8、7−6の各間
隔が、電気的に接触しない程度に、充分狭くすることが
有効である。そして、ある瞬間、電極5に、正の電荷が
発生しているとすると、これに対向する電極7には負の
電荷が発生する。電極8と電極5は同相だから、やはり
正の電荷が発生する。同様に電極7と電極6は同相だか
ら負の電荷が発生する。
7と電極8を両方とも第3の外部端子3に結線するか
ら、第3の外部端子3に対して、第1の外部端子1は正
の電荷発生となり、逆に第2の外部端子2は負の電荷発
生となる。即ち、第1の外部端子1と第2の外部端子2
は第3の外部端子3を基準とした場合に逆相となる。
子2から眺めると電極面積が半分になったものが2ケ直
列に接続されている。即ち、電極5,7が一組の電極対
となり、また電極7と電極8が接続されて、該電極8と
電極6から成るもう一方の電極対を経て第2の外部端子
2に至るから全体として、インピーダンス・レベルとし
ては4倍となることが理解できるであろう。
発明の場合は、この並列容量の値が従来の圧電振動子の
場合に比べて、半分のC0 /2になる。これは電極面積
が半分になっているのだから当然である。そしてこの並
列容量C0 /2は、図1に示す通り、第1の外部端子1
と第3の外部端子3の間、および第2の外部端子2と第
3の外部端子3の間にそれぞれ現れる。
が電気的に結線されているので、電極5と電極6は静電
的に遮蔽されることになる。その結果、理想的には、電
極5と電極6の間に、並列容量は発生しない。従って、
第1の外部端子1と第2の外部端子2の間に並列容量は
現れない。
た実施例を図5を用いて説明する。図5の符号9′は最
低次の非対称振動モードの発生電荷形状を表している。
この場合同一主面上での電極上の発生電荷の位相が逆相
となっているので、第3の外部端子3に対して、第1の
外部端子1と第2の外部端子2の両方に正の電荷が発生
している。即ち、第1の外部端子1と第2の外部端子2
は同相である。この同相になる現象のみが、最低次対称
モードの場合(図3)と違う点で、それ以外は同様であ
るので、説明を省略するが、等価回路としては、同様
に、図1で表される。なお図5の各電極5〜8は図2と
同じ様に結線されるものとする。
た振動子であるから振動モードとしては複数個存在す
る。以上の説明では、振動モードとして、最低次対称モ
ード、又は最低次非対称モードの二つを説明したが、こ
れのどちらを利用しても、あるいは、他の振動モードを
利用してもよい。圧電振動子は、温度安定度の良いこと
が要求されるが、特にその要求が厳しい水晶振動子の場
合等では、基板の最適切断角度が使用モード毎に違うの
で、それを微細に変え最適に調整することが必要であ
る。実際ATカット厚みすべり水晶振動子の場合、この
両モードの間の最適切断角度の差は数分程度であり、現
在の生産技術で充分管理できる範囲である。
デバイスの具体的実施例の構成および動作を説明する。
図6は本発明を厚み滑り水晶振動子に適用した圧電デバ
イスの一実施例の構造図である。この図に示す例ではA
Tカットに切断された薄板状の水晶基板4の両主面上に
二分割された励振用の電極5,8(表面)と,電極7,
6(裏面)がそれぞれ配されている。電極5と電極7
は、圧電基板4を挟んで対向し、これと近接して、電極
8と電極6が同様に圧電基板4を挟んで対向している。
スパッタ法により膜厚100nmのアルミニュームの薄
膜を付け、フォトエッチング法により、対向している電
極5と電極7の部分の寸法を1.5mm×0.65mm
とし、同じく対向している電極6と電極8の寸法を1.
5mm×0.65mmとし、これら2組の対向電極の間
の間隙を0.2mmのギャップを持たせて分離させる。
電極5は第1の外部端子1に、電極6は第2の外部端子
2に、そして、電極7と電極8は両電極とも第3の外部
端子3にそれぞれ電極リード部分を介して電気的に接続
されている。この構成によれば、既に図2を用いて説明
した様に、電極5と電極6とが圧電基板4を挟んで直接
対向していないので、第1の外部端子1と第2の外部端
子2の間の静電容量は、充分小さくなる。又図3に図示
した様に、その発生電荷分布は、ほぼ9の様な形状であ
るので、第1の外部端子1と第2の外部端子2の間に直
列共振特性が発現する。
間、及び第2の外部端子2と第3の外部端子3の間に、
圧電基板上に対向する電極による静電容量が発生するこ
とは説明するまでもない。従って、この実施例の等価回
路は、図1の様になる。なお、説明は省略したが、浮遊
容量C12’,C23’,C31’が、それぞれ、第1の外部
端子1と第2の外部端子2の間、第2の外部端子2と第
3の外部端子3の間、第3の外部端子3と第1の外部端
子1の間に現れるが、モーショナル・アーム(直列共振
アーム)と並列に現れる浮遊容量C12’は並列容量C0
に比して著しく小さくすることが可能である。
数が可能な限り大きいことが理想であるので、これを考
慮した実施例を示す。電気機械結合係数は、機械振動に
よって引き起こされた発生電荷を、対向する電極で如何
に限界まで多量に集めるかによって決まる。この値が大
きいと、等価直列容量(C1 /4)の値が大きくなる。
及び7、6間の間隙gが広い場合を図示している。符号
9が振動変位によって引き起こされた発生電荷分布であ
る。電極5と電極7との間、および、電極6と電極8と
の間でそれぞれ対向している領域で集められた電荷が圧
電効果に寄与するが、対向していない間隙gの部分に対
応する発生電荷(図7(a)の点線で挟まれた斜線部
分)は、この圧電効果に寄与しない。
より、圧電効果に寄与しない領域を可能な限り小さくし
た場合であり、電気機械結合係数は、図7(a)の場合
より大きくなる。例えば、水晶基板上に蒸着されたアル
ミニューム電極をフォトエッチング法により除去するこ
とにより、この間隙gは、50μm程度には容易に狭め
られる。図7(c)は、発生電荷分布が、図示したよう
に奇関数の場合である。この場合も図7(a)の場合と
同様に間隙gが小さい方が電気機械結合係数が大きくな
る。
る。つまり、上記第3の外部端子3に結線されており、
上記圧電基板4を挟んで斜めに対向して配置された二つ
の電極8、7の一部が、互いに圧電基板4を挟んで垂直
(肉厚方向)に対向するように構成することが有効であ
る。
つは、第1の外部端子1と第2の外部端子2に接続され
た電極5と電極6の間に、電気的に両電位にされた電極
7と電極8を配して静電的に遮蔽することである。本発
明は、この遮蔽効果を更に増強するため以下の様なオー
バーラップ電極構造を設けることもできる。即ち、図8
に示すように電極7と電極8とが圧電基板4を挟んで、
間隙部分方向に伸ばされた構造のもので、この伸ばす程
度に応じて遮蔽効果が期待できる。図8には、その伸ば
す程度として、電極7と電極8とが圧電基板4を挟ん
で、一部対向領域hが存在する例を示している。この様
に対向領域hを配すると、電極5と電極6の間の静電結
合に対する、電極7と電極8の遮蔽効果が増すことは容
易に理解できよう。この効果は図7にて説明した電極間
距離gを小さくする場合等においては特に有効であろ
う。
蔽効果を増強するため周辺にシールド電極を配した場合
を示す。ATカットに切断された水晶基板4の両主表面
上にそれぞれ二つの励振用の主電極5,6を配し、これ
と対向すべき電極7,8をシールド電極として夫々基板
の両主面全面に広げた実施例である。即ち、本実施例
は、上記圧電基板4の両主面に垂直に(基板面と直交す
る方向に)対向して配された前記2つの電極であってそ
れぞれ上記第1および第2の外部端子1、2に接続され
た電極5、6に近接しており、かつ圧電基板上の電極
5、6以外の部分の周辺部分を取り囲んだ電極7、8を
配し、後者の電極7、8を第3の外部端子3に結線した
構成が特徴的である。
の対向部分は、エネルギー閉じ込めの為に若干そのカッ
トオフ周波数を下げることが、有効であることは、一般
のエネルギー閉じ込め型振動子と同じである。直径4m
mφの水晶基板4の両面にスパッタ法により膜厚500
nmのクロム下地の金の薄膜を付け、フォトエッチング
法により、励振電極5,6の対向部分である領域1.5
mm×1.5mmの部分のみを残す。その後、全体をエ
ッチング液に浸し、水晶基板の励振電極部分以外の周辺
部分を50nm薄くする。
により膜厚100nmアルミニュームの薄膜を付け、フ
ォトエッチング法により、励振電極5,6と周辺電極
7,8を図の様に0.2mmのギャップGを持たせて分
離させる。励振電極5,6のリード引出し部の幅寸法は
0.7mmである。又、周辺電極7,8の両端部の一部
は、励振電極5,6をパッケージに組み込む時の短絡防
止の為、適宜取り除いておく。この二つの周辺電極7,
8は実際には短絡して第3の外部端子3に接続して使用
されるが、これはパッケージ組み込み時に、導電性接着
剤17にて一括して行うことができる。
(SMD型パッケージ)のようにパッケージが小形にな
って構造的に浮遊容量が増える虞れがある場合でも、本
発明の遮蔽電極の遮蔽効果により、並列容量が増加した
り、その結果性能が劣化することはない。従来のパッケ
ージでは、アース電極等の遮蔽電極を配し、浮遊容量を
増加させることを極力避けてきたが、本発明では、逆に
積極的に遮蔽電極を配する。図示を省略するが、SMD
パッケージに適用する場合は大きな遮蔽電極の付いた圧
電基板と金属蓋と積層セラミック台座も備え、積層セラ
ミック台座は、シームリングと積層セラミック部からな
る。金属蓋とシームリングとはシーム溶接法により溶接
される。
器について説明する。圧電振動子を用いた発振器は、圧
電振動子と負抵抗を発生させる為の、半導体素子等のア
クティブ素子を組み合わせて構成されている。このアク
ティブ素子には、例えば、バイポーラ・トランジスタや
CMOSトランジスタの様な3端子形式のものと、負性
ダイオードの様な2端子形式のものがある。
のバイポーラ・トランジスタと組み合わせてコルピッツ
発振回路形式とした発振回路を示す。本発明の圧電振動
子では、浮遊容量は接地電位との間に入るので、図10
に示す例では第1の外部端子1と第2の外部端子2は、
接地電位に接続しない方法を提案するものである。
回路は、コレクター接地型コルピッツ回路であるが、こ
れでは、第1の外部端子1または第2の外部端子2のど
ちらかが接地電位に結線されるため、他の第2の外部端
子2または第1の外部端子1のどちらかの間に浮遊容量
が発生し、本発明の圧電振動子の性能が発揮できなくな
る。
板のパターン設計に於いても、第1の外部端子1と第2
の外部端子2との間に、浮遊容量が増えないように、パ
ータン間隔や層間隔を広げること、またはその間に遮蔽
用のパターン導体を配する等の配慮が必要なことは言う
までもない。即ち、本発明の圧電振動子を利用した発振
器に於いては、該圧電振動子の第3の外部端子3を接地
電位として利用する発振回路形式とする。このように構
成した圧電話発振器によれば、周波数可変範囲を広くす
ることができる。以下に、圧電振動子の周波数を大きく
変えた場合に、そのインピーダンス特性が、どの様に変
わるかを、並列容量C5 の影響を念頭に置きながら、定
量的に検討する。等価回路として、ごく一般的な図11
を用いる。
と、
る。
し、共周波数ωの代わりに使用する。
の中を第一項のみで近似すると、
ンスを直列抵抗R1 で基準化し、周波数の尺度として、
基準化周波数δの代わりに2Qδとまとめた量で測る
と、この直列アームのインピーダンスの振る舞いは、直
列抵抗R1 や共振先鋭度Qによらずに、一義的に決まる
と言うことである。
は、点(1,0)を通り縦軸に平行な直線であり、2θ
δの値に対応してリアクタンス分が線形に変化する。こ
の線形に変化する性質は、周波数を広範囲に変化させる
場合を解析する時には、直感性に訴えられ便利な性質で
ある。この性質は、一般的に広く用いられているアドミ
ッタンスで表現すると失われる。
スをZP とすると、
( )の中を第一項のみで近似すると、
ーダンスを直列抵抗R1 で基準化すると、この値はQ/
7で規定される定数となると言うことである。このQ/
γは、有名なフィギュアー・オブ・メリットと呼ばれる
量である。
は、
し、実数部Rと虚数部Xに分けて整理すると、
は、実数部Rも虚数部Xも、共に2Qδで測られた周波
数の関数であることを強調するためである。この実数部
Rと虚数部Xとから、2Qδを消去するとインピーダン
ス円線図と呼ばれる次式が得られる。
である。この(15)式の意味する所は、フィギュアー
・オブ・メリットQ/γの値が小さいと、インピーダン
ス円線図の直径が小さくなり、(7)式の軌跡では、直
線状であった性質が、ここでは失われてしまうと言うこ
とである。即ち、特性が劣化してしまうことになる。
数値計算を行う。(13)式、(7)式、(12)式を
用いてインピーダンス円線図を求めた結果を図14に示
す。周波数2Qδとしては、0から20まで1刻みで2
1点計算してある。フィギュアー・オブ・メリットQ/
γとしては、∞、32、8の3通りである。図14より、
フィギュアー・オブ・メリットQ/γの値が小さくなる
と、即ち、並列容量C0 が大きくなると、(7)式の直
列アームのインピーダンス単独の場合の振る舞いに比べ
て、以下の特性劣化があることが判る。
ゆくと、 1.実数部R(実効抵抗)が増加してしまう。この為広
い周波数可変範囲を得ようとすると、発振停止現象が起
こりうる。 2.虚数部X(実効リアクタンス)が増加してしまう。
その為外部リアクタンスを変化させた時の周波数可変へ
の感度が悪循環的に低下する。 3.虚数部の増分の周波数依存性が非線形になってしま
う。この為広い周波数可変範囲を必要とする場合に、外
部パラメータ変化に対するリニアリテが得にくくなる。 4.圧電振動子の並列共振周波数の近接化・周波数可変
範囲の限界等の現象が起こる。
が劣化してしまうことを示した。又、実際の圧電振動子
では、各部の浮遊容量の値が直接並列容量に加算される
為に、この並列容量の値が更に大きくなると言う問題点
がある為、“周波数可変範囲の減少”の現象が顕著にな
っていた。これらの問題点は、圧電振動子が高い周波数
になればなるほど小さな励振電極が必要となる為、圧伝
振動子本来の対向する励振用電極部分による容量値に比
べて、パッケージに入れること等により不必要な浮遊容
量値が更に多大に発生し、この浮遊容量の割合が大きく
なるため、特性劣化が激しくなっていた。
ような薄型を指向したパッケージでは、各部分の寸法が
小さくなり、その結果浮遊容量の値が大きくなってしま
う結果として、並列容量に加算される浮遊容量値が大き
くなる為、並列容量が大きくなるため、この点でも特性
劣化が激しくなっていた。これらの特性劣化は、本発明
の圧電振動子では取り除かれている。即ち、本発明の図
2の様な構造を取ることにより、実施例に示した様に、
第1の外部端子1と第2の外部端子2の間に入っている
並列容量C0 を、大幅に減少できるから、上記数式数値
解析に示す通り、直列アームのインピーダンス単独の特
性に近ずき、特性改善が計られている。以上説明した本
発明の効果は、各種特性の劣化防止と、周波数可変範囲
の限界打破という点にあるから、広い周波数可変範囲を
必要とする圧電振動子に於いては、著しい効果を奏する
ものである。また、分割電極は例に示したように均等に
2分割する場合に限らず、1:2,或はそれ以外の割合
に分割してもよい。
ー閉じ込み型ATカット厚みすべり水晶振動子の場合に
ついて説明したが、本発明は、エネルギ−閉じ込め型の
みに限るものではない。即ち、図4(a) の様な従来の対
向電極構造の圧電振動子に、副電極を配することによっ
て、図5の様な作用により並列容量の値が浮遊容量で増
加するのを防ぐことができるから、全ての対向電極構造
を持った圧電振動子及び輪郭振動モード等のあらゆる振
動モードの圧電振動子または、あらゆる素材の圧電振動
子に適応可能である。また、これらの振動子を利用する
回路や装置としてはVCXOのみならずfilter等
で広く利用可能である。
低次対称モードの場合)。
低次対称モードの場合)。
対称モードの場合)。
子のその他の実施例の構造概念説明図。
明図。
バイスの構成図。
端子、4 圧電基板、5、6 励振電極、10a,10
b スプリング、
Claims (5)
- 【請求項1】 圧電振動駆動用の分割対向励振電極を配
した3端子型圧電振動子において、圧電基板の両主面上
に夫々圧電基板を挟んで二つの電極を対向配置すると共
に、圧電基板を挟んで斜めに対向する二つの電極を、そ
れぞれ第1の外部端子と第2の外部端子に電気的に接続
し、これら二つの電極と圧電基板を挟んで夫々垂直方向
に対向する他の二つの電極を互いに電気的に接続し更に
これら他の二つの電極を共に第3の外部端子に電気的に
接続したことを特徴とする圧電振動子。 - 【請求項2】 前記圧電基板の同一主面上に位置する2
つの前記分割対向励振電極の間隔が、電気的に接触しな
い程度に、充分狭いことを特徴とする請求項1記載の圧
電振動子。 - 【請求項3】 上記第3の外部端子に結線されており、
上記圧電基板を挟んで斜めに対向して配置された上記他
の二つの電極の一部が、互いに圧電基板を挟んで垂直に
対向していることを特徴とする請求項1の圧電振動子。 - 【請求項4】 上記圧電基板の両主面に垂直に対向して
配された前記2つの電極であってそれぞれ上記第1およ
び第2の外部端子に接続された電極に近接しており、か
つ上記圧電基板上の上記電極以外の部分の周辺部分を取
り囲んだ電極を配し、後者の電極を第3の外部端子に結
線したことを特徴とする請求項1の圧電振動子。 - 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3および請
求項4の圧電振動子を、上記圧電振動子の第3の外部端
子を接地電位として利用した発振回路形式を有すること
を特徴とする圧電発振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11796795A JP3542403B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 圧電振動子及び発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11796795A JP3542403B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 圧電振動子及び発振器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08293755A true JPH08293755A (ja) | 1996-11-05 |
| JP3542403B2 JP3542403B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=14724710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11796795A Expired - Lifetime JP3542403B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 圧電振動子及び発振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3542403B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005303612A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 水晶振動子 |
| JP2010141908A (ja) * | 2002-01-11 | 2010-06-24 | Piedekku Gijutsu Kenkyusho:Kk | 水晶振動子、水晶ユニット、水晶発振器と電子機器 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP11796795A patent/JP3542403B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
| JP2010141908A (ja) * | 2002-01-11 | 2010-06-24 | Piedekku Gijutsu Kenkyusho:Kk | 水晶振動子、水晶ユニット、水晶発振器と電子機器 |
| JP2014099888A (ja) * | 2002-01-11 | 2014-05-29 | Piedekku Gijutsu Kenkyusho:Kk | 水晶振動子と水晶ユニットと水晶発振器の各製造方法 |
| JP2005303612A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 水晶振動子 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3542403B2 (ja) | 2004-07-14 |
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