JPH0829375B2 - 板金製素材のボス部形成方法および板金製プーリの形成方法 - Google Patents

板金製素材のボス部形成方法および板金製プーリの形成方法

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JPH0829375B2
JPH0829375B2 JP4502789A JP50278993A JPH0829375B2 JP H0829375 B2 JPH0829375 B2 JP H0829375B2 JP 4502789 A JP4502789 A JP 4502789A JP 50278993 A JP50278993 A JP 50278993A JP H0829375 B2 JPH0829375 B2 JP H0829375B2
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bending
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俊明 金光
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Kanemitsu KK
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、例えばポリVプーリやクランクシャフトプ
ーリなどのように、板状の金属製素材の中心部に回転軸
などの回転体の外側に嵌合するための筒状のボス部を一
側方へ突出させて一体に形成する板金製素材のボス部形
成方法およびその方法を使用してポリVプーリなどの板
金製プーリを形成する方法に関する。
【従来の技術】
板状の金属製素材の中心部に一側方へ突出する筒状の
ボス部を形成する方法として、従来から考えられる方法
には、冷間鍛造法、絞り加工法、バーリング加工法が挙
げられる。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来方法のうち、冷間鍛造法の場合
は、材料自体の塑性流動により筒状ボス部を形成するも
のであるから、板厚の大きい素材を用いて、例えばクラ
ンクシャフトプーリのように内径が小さくて突出代(高
さ)の比較的大きいボス部が望まれる板金製品では、20
00ton〜2500tonクラスの大きいプレス機を使用したとし
ても所定の突出高さのボス部を形成することが困難であ
る。 また、絞り加工法の場合は、絞りにともなう材料の逃
げによって、得られる製品の板厚、とくにボス部の肉厚
が薄くなり過ぎて、強度上満足し得なくなる。 さらに、バーリング加工法の場合は、先にパンチなど
で打ち抜き形成される孔径(ボス部の内径に相当する)
にほぼ比例する高さのボス部が得られるものであるか
ら、内径の小さいボス部ではその高さを大きくとれず、
したがって、内径および高さの関係で加工可能な範囲が
自ずと制約されるという問題がある。 本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもの
で、板厚をあまり薄くすることなく、しかも、小さなプ
レス機を用いて所望の内径、肉厚および高さのボス部を
精度よく形成することができる板金製素材のボス部形成
方法およびその方法を使用した板金製プーリの形成方法
を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の板金製素材
のボス部形成方法は、板状の金属製素材の中心部に、該
素材の一側方へ向かって突出する筒状のボス部を形成す
る板金製素材のボス部形成方法であって、 前記金属製素材をボス部の突出側に向けて凸に膨らん
だ形に湾曲させる湾曲工程と、その湾曲された素材の頂
部に孔を穿設する孔明け工程と、前記素材の外周縁部の
径方向外方への広がりを規制させた状態で、前記素材の
外周縁部と孔周辺部分の間の湾曲部分をその膨らみ方向
とは逆方向に加圧することにより凹入状に屈曲させて筒
状ボス部を形成する屈曲工程とを備えたものである。 この方法においては、前記湾曲工程と屈曲工程の間
に、前記孔の周辺部分を素材の湾曲方向に突曲させるバ
ーリング工程を設けることが可能である。さらに、前記
屈曲工程後において、その屈曲工程で形成された筒状ボ
ス部の端面を所定の突出高さとなるように軸方向から圧
縮する仕上げ工程を設けることが可能である。 本発明の第2の板金製プーリの形成方法は、板状の金
属製素材の中心部に、該素材の一側方へ向かって突出す
る筒状のボス部を形成するとともに、前記素材の外周壁
部にV溝を形成する板金製プーリの形成方法であって、
前記金属製素材をボス部の突出側に向けて凸に膨らんだ
形に湾曲させる湾曲工程と、その湾曲された素材の頂部
に孔を穿設する孔明け工程と、前記素材の外周縁部の径
方向外方への広がりを規制させた状態で、前記素材の外
周縁部と孔周辺部分の間の湾曲部分をその膨らみ方向と
は逆方向に加圧することにより凹入状に屈曲させて平坦
部および筒状ボス部を形成する屈曲工程と、この屈曲工
程後の素材の前記平坦部をその板厚方向から加圧して外
周部分を厚肉化する厚肉化工程と、その厚肉化された外
周壁部にV溝を成形するV溝成形工程とを備えたもので
ある。 本発明の第3の板金製プーリの形成方法は、板状の金
属製素材の中心部に、該素材の一側方へ向かって突出す
る筒状のボス部を形成するとともに、前記素材の外周壁
部にV溝を形成する板金製プーリの形成方法であって、
前記金属製素材をボス部の突出側に向けて凸に湾曲させ
る湾曲工程と、その湾曲された素材の頂部に孔を穿設す
る孔明け工程と、前記素材の外周縁部の径方向外方への
広がりを規制させた状態で、前記素材の外周縁部と孔周
辺部分の間の湾曲部分をその湾曲方向とは逆方向に屈曲
させて平坦部および筒状ボス部を形成する屈曲工程と、
この屈曲工程後の素材の前記平坦部をその板厚方向から
加圧して必要な外径になるように押し広げる平坦部加圧
工程と、その加圧された平坦部の外端部側をプーリ回転
軸線方向の一方に折り曲げてV溝形成用周壁部を形成す
る周壁形成工程と、その周壁部にV溝を成形するV溝成
形工程とを備えたものである。
【作用】
このような本発明の第1の板金製素材のボス部形成方
法によれば、金属製素材の湾曲工程および孔明け後の湾
曲部分の屈曲工程のいずれも、一種の曲げ加工であるか
ら、絞り加工の場合のような材料の塑性流動による板厚
の減少およびそれに起因する強度の低下を抑制すること
ができるとともに、板厚が相当に厚い金属製素材であっ
ても、比較的小さいプレス機を使用して所定のボス部を
容易に形成することができる。しかも、前記屈曲工程で
は、素材の外周縁部の径方向外方への広がりを規制させ
た状態で、前記素材の外周縁部と孔周辺部分の間の湾曲
部分をその膨らみ方向とは逆方向に加圧することにより
凹入状に屈曲させて筒状ボス部を形成するものであるか
ら、材料の外方への逃げが防止され、主に中心部の孔側
に材料が流動する。したがって、孔の内径が小さい場合
でも、十分な肉厚および突出高さが確保されたボス部を
形成することができる。また、素材の外周縁部の径方向
外方への広がり規制により、製品の外径寸法の精度向上
も図り得る。 そして、前記湾曲工程と屈曲工程の間に、前記孔の周
辺部分を素材の湾曲方向に突曲させるバーリング工程を
設けた方法では、そのバーリング工程の次の屈曲工程に
おけるボス部の形成を確実にして、歩留りを向上するこ
とができる。また、前記屈曲工程後において、その屈曲
工程で形成された筒状ボス部の端面を所定の突出高さと
なるように軸方向から圧縮する仕上げ工程を設けた方法
では、所定の突出高さのボス部の仕上り精度を良好にす
るとともに、高さ方向に余分に突出している部分がボス
部の厚肉化に寄与して、ボス部の強度面で一層有効であ
る。 本発明の第2の板金製プーリの形成方法によれば、上
記した第1の板金製素材のボス部形成方法と同様に、そ
の中心部の筒状ボス部については、比較的小さなプレス
機を用いて、十分な肉厚および突出高さが確保されたボ
ス部を容易に、かつ精度良く形成することができる。ま
た、ボス部の形成に続く外周壁部のV溝成形において、
屈曲工程後の素材の平坦部を板厚方向から加圧すること
により、製品プーリの軽量化を図るための平坦部の薄肉
化と、V溝を成形するために必要となる外周部分の厚肉
化とを一工程にて合理的に達成することができるから、
板金製プーリとしての製作工程をできるだけ少なくし
て、製作コストの低減を図ることができる。 本発明の第3の板金製プーリの形成方法によれば、上
記した第1の板金製素材のボス部形成方法と同様に、そ
の中心部の筒状ボス部については、比較的小さなプレス
機を用いて、十分な肉厚および突出高さが確保されたボ
ス部を容易に、かつ精度良く形成することができる。ま
た、ボス部形成に続くV溝成形において、屈曲工程後の
素材の平坦部をその板厚方向から加圧して必要な外径に
なるように押し広げる平坦部加圧工程とその加圧された
平坦部の外端部側を回転軸線方向の一方に折り曲げる周
壁形成工程とを設けることにより、製品プーリの軽量化
と同時に、プーリ外径の統一化を図って、軽くて寸法精
度のよい板金製プーリを提供することができる。
【実施例】
まず、本発明の第1の板金製素材のボス部形成方法の
実施例のうち、クランクシャフトプーリなどに使用され
るボス一体型板金製プーリのボス部の形成方法の実施例
について図に基づいて説明する。なお、この実施例で
は、直径が90〜100mm程度、板厚tが5mm程度の円形板状
の金属製素材を使用して、ボス部の内径d1が12mm程度、
プーリの外径d2が80mm程度、ボス部の突出高さhが35〜
36mm程度のボス一体型板金製プーリを形成する場合につ
いて説明する。 第1湾曲(絞り)工程では、図1Aに示すように、円形
状の平坦な金属製素材1をポンチ2aおよびポンチホルダ
2bからなる下型2上にセットしたのち、この下型2とダ
イ3aおよびダイホルダ3bからなる上型3とを、プレス機
により互いに近接させることにより、図1Bに示すよう
に、前記金属製素材1を全体的にボス部の突出側に向け
て絞り二段形状の凸に膨らんだ形に湾曲させる。このと
きの湾曲形状は、下型2のポンチ2aの先端形状および上
型3のダイホルダ3bの入口テーパー面3b1の形状によっ
て決定される。 第2湾曲(絞り)工程では、図2Aおよび図2Bに示すよ
うに、先端形状の異なるポンチ2aおよび入口テーパ面3b
1形状の異なるダイホルダ3bを取替え使用して、上記と
同様に上型3と下型2とを互いに近接させることによ
り、素材1をほぼ円錐状に絞り加工する。 つぎに、図3に示すように、前記のように湾曲された
素材1を専用の孔明きホルダ4に保持させた状態で、旋
盤やボール盤の穿孔工具5を使用して、その頂部に7mm
程度の孔5Aを穿設する。 続いて、筒状ボス部を形成するための屈曲(しごき)
工程に移行するが、この屈曲(しごき)工程は、図4〜
図7に示すように、第1〜第4の工程に分けて、前記第
1および第2湾曲(絞り)工程時に使用した金型とは異
なるしごき専用の金型における下型12のポンチ12aの突
出量および先端の曲率、ならびに、上型13のダイホルダ
13bの入口角部13b2の曲率の異なるものを順次取替え使
用しながら、上型13と下型12とを互いに近接させること
により行われる。この屈曲工程が行われる過程では、前
記素材1の外周縁部1eと孔周辺部分1cの間の湾曲部分1b
がしごかれて、その湾曲部分1bが膨らみ方向とは逆方向
に加圧されて凹入状に屈曲され、その結果、前記孔周辺
部分1cがポンチ12aの外周面に沿って変形されて中心部
に筒状のボス部6が形成される。なお、図4〜図7Aは上
型13が素材1の上方へ抜け出した状態を示し、図7Bは上
型13が素材1の湾曲部分1bまたはその湾曲部分1bが凹入
状に屈曲された部分をしごきながら加圧している状態を
示している。 図4〜図7に示した複数段の屈曲工程において、素材
1の外周縁部1eは、下型12のポンチホルダ12bに環状に
形成されている突部12cの内面に当接されて径方向外方
への広がりが常に規制されており、これにより、素材1
の材料が径方向外方へは全く逃げず、前記筒状ボス部6
側に逃げることになるため、この筒状ボス部6の肉厚お
よび直線部の長さを十分に大きく確保し得るのである。 以上の各工程によって、図8に示すように、内径d1が
12mm程度と小さく、かつ、突出高さhが35〜36mm程度と
大きい筒状ボス部6を一体形成した板金製プーリ7が得
られ、これはクランクシャフトプーリとして有効に利用
することができる。 次に、本発明の第2の板金製プーリの形成方法の第1
の実施例として、ポリVプーリの形成方法を図に基づい
て説明する。 湾曲(絞り)工程では、図9Aに示すように、円形状の
平坦な金属製素材1をポンチ2aおよびポンチホルダ2bか
らなる下型2上にセットしたのち、この下型2とダイ3a
およびダイホルダ3bからなる上型3とを、プレス機によ
り互いに近接させることにより、図9Bに示すように、前
記金属製素材1を全体的にボス部の突出側に向けて絞
り、ほぼ円弧状の凸に膨らんだ形に湾曲させる。このと
きの湾曲形状は、下型2のポンチ2aの先端形状および上
型3のダイホルダ3bの入口テーパー面3b1の形状によっ
て決定されるのは上記実施例の場合と同様である。 つぎに、図10に示すように、前記のように湾曲された
素材1を専用の孔明きホルダ4に保持させた状態で、旋
盤やボール盤の穿孔工具5を使用して、その頂部に直径
4〜5mm程度の孔5Aを穿設する。 続いて、前記湾曲(絞り)工程で使用した金型とは異
なる金型を使用して、その下型12のポンチホルダ12bに
環状に形成されている突部12cの内面に、ほぼ円弧状に
湾曲された素材1の外周縁部1eを当接されて径方向外方
への広がりを規制した状態で、図11Aおよび図11Bに示す
ように、バーリング用のポンチ12a1を持つ下型12と上型
13とを互いに近接させることにより、前記孔5Aの周辺部
分1cを素材の膨らみ方向方向に突曲させる。 引き続いて、筒状ボス部を形成するための屈曲(しご
き)工程に移行する。この屈曲(しごき)工程は、図12
Aおよび図12Bに示すように、しごき専用のポンチ12aを
用いて上型13と下型12とを互いに近接させることによ
り、前記素材1の外周縁部1eと前工程でバーリング加工
の施された孔周辺部分1cとの間の湾曲部分1bがしごか
れ、その湾曲部分1bがその膨らみ方向とは逆方向に加圧
されて凹入状に屈曲され、その結果、平坦部8が形成さ
れ、また孔周辺部分1cがポンチ12aの外周面に沿って変
形されて中心部に筒状のボス部6が形成される。この屈
曲工程時においても、素材1の外周縁部1eは、下型12の
ポンチホルダ12bに環状に形成されている突部12cの内面
に当接されて径方向外方への広がりが常に規制されたま
まであり、これにより、素材1の材料が径方向外方へは
全く逃げず、前記筒状ボス部6側に逃げることになるた
め、この筒状ボス部6の肉厚を十分に大きく確保し得る
のである。 上記のような屈曲工程後において、図13Aおよび図13B
に示すように、仕上げ専用のポンチ12a2およびダイホル
ダ13b2を用いて、前記筒状ボス部6の端面6aを軸方向か
ら圧縮することにより、その筒状ボス部6を所定の突出
高さになるように仕上げるボス仕上げ工程を行なう。 以上の各工程によって、図14に示すように、その中心
部に筒状ボス部6を、かつ該ボス部6と外周縁部1eとの
間に平坦部8をそれぞれ一体に形成した板金製ポリVプ
ーリの中間素材10が得られ、次に、このような中間素材
10を用いて、その外周壁部にポリV溝を形成する工程に
移行するのであり、以下、ポリV溝の形成工程について
説明する。 まず、ポリV溝を成形するための外周壁部の厚肉化工
程が行なわれる。この厚肉化工程は図15に示すように、
前記中間素材10を挟んだ下型14と上型15とをプレス機を
介して互いに近接させることにより、中間素材10の平坦
部8をその板厚方向から加圧させる。これによって、平
坦部8の材料が外周側に流動し、素材10の外周部分10a
が厚肉化される。この時、前記筒状ボス部6はほぼ位置
規制されており、前記平坦部8の材料の一部が流動して
くるだけであり、その高さおよび肉厚はほとんど変化し
ない。 次に、上記のようにして厚肉化された外周壁部10aの
切割り成形工程が行なわれる。この切割り成形工程は図
16に示すように、前記中間素材10の厚肉外周壁部10aを
除く平坦部8およびボス部6を回転内型16と回転上型17
とで挟んで、それら回転内型16と回転上型17との回転に
より中間素材10の全体を回転させる。そして、その回転
する中間素材10の厚肉外周壁部10aの中央部分に、外側
から転造ローラ18の外周面に形成されたV状の切割り突
部18aを回転させながら押し付けて回転軸芯側に食い込
ませることにより、前記厚肉外周壁部10aをV状に切割
り成形する。 続いて、図17に示すように、前記回転内型16と回転上
型17との回転により中間素材10の全体を回転させなが
ら、その回転する中間素材10のV状に切割りされた外周
壁部10aに、その外側から広幅外周壁成形用の転造ロー
ラ19を回転させながら押し付けることにより、前記中間
素材10の外周に広幅の外周壁部10bを転造成形させる。
なお、上記の切割り成形工程と広幅周壁成形工程とは、
共通の型を用いて同時に成形しても、あるいは別々の型
を用いて各別に成形してもよい。また、一回でそれらの
成形を行なう場合に限らず、複数回の成形を行なっても
よい。 最後に、前記のように成形された広幅外周壁部10bに
ポリV溝を成形する工程が行なわれる。このポリV溝成
形工程は、図18に示すように、前記中間素材10の広幅外
周壁部10bを除く平坦部8およびボス部6を回転内型20
と回転上型21とで挟み込み、それら回転内型20と回転上
型21との回転により中間素材10の全体を回転させる。そ
して、その回転する中間素材10の広幅外周壁部10bに、
外側から転造ローラ22の外周面に形成された凹凸状の成
形部22aを回転させながら押し付けて回転軸芯側に食い
込ませることにより、前記広幅外周壁部10bに複数のV
溝群よりなるポリV溝11を転造成形する。なお、このポ
リV溝11は、一回の転造で成形してもよいが、予備ポリ
V溝成形工程と、この予備ポリV溝成形工程を経た素材
10のポリV溝にさらに転造を施して、その深さおよびピ
ッチを要求通りに仕上げる仕上げ工程とを有する複数回
(2〜4回位)の転造成形を行なうのが好ましい。 次に、本発明の第3の板金製プーリの形成方法の第2
の実施例として、ポリVプーリの形成方法を図に基づい
て説明する。 この第2の実施例においても、図14に示すように、そ
の中心部に筒状ボス部6が、かつ該ボス部6と外周縁部
1eとの間に平坦部8がそれぞれ一体に形成された板金製
ポリVプーリの中間素材10を得るまでの工程は、図9〜
図13に基づいて説明した上記第1の実施例の場合と同様
であるため、それらの説明は省略し、それ以降の第1の
実施例とは異なる工程について、つまり、中間素材10の
外周壁部にポリV溝を形成する工程について説明する。 まず、前記中間素材10の平坦部加圧工程が行なわれ
る。この平坦部加圧工程は図19に示すように、前記中間
素材10を挟んだ下型23と上型24とをプレス機を介して互
いに近接させることにより、中間素材10の平坦部8をそ
の板厚方向から加圧する。これによって、平坦部8の材
料を外周側に流動させて、素材10の外径Dが必要径にな
るように押し広げる。この時、前記筒状ボス部6はほぼ
位置規制されており、前記平坦部8の材料の一部が流動
してくるだけであり、その高さおよび肉厚はほとんど変
化しない。 次に、上記のようにして加圧された平坦部8の外端部
8a側を、図20に示すような下型25と上型26とを用い、こ
れら下型25と上型26とのプレス機による近接移動によっ
て、プーリ回転軸線方向の一方、具体的には筒状ボス部
6の突出方向とは異なる側へ折り曲げてポリV溝形成用
周壁部10cを形成する周壁形成工程が行なわれる。 最後に、前記のようにして成形されたポリV溝形成用
周壁部10cにポリV溝を成形する工程が行なわれる。こ
のポリV溝成形工程は、図18に示す第1の実施例の場合
とほぼ同様で、図21に示すように、前記中間素材10のポ
リV溝形成用周壁部10cを除く平坦部8およびボス部6
を回転内型27と回転上型28とで挟み込み、それら回転内
型27と回転上型28との回転により中間素材10の全体を回
転させる。そして、その回転する中間素材10のポリV溝
形成用周壁部10cに、外側から転造ローラ29の外周面に
形成された凹凸状の成形部29aを回転させながら押し付
けて回転軸芯側に食い込ませることにより、前記周壁部
10cに複数のV溝群よりなるポリV溝11を転造成形す
る。なお、このポリV溝11の成形についても、上述した
通り、一回の転造で成形してもよいが、予備ポリV溝成
形工程と、この予備ポリV溝成形工程を経た素材10のポ
リV溝にさらに転造を施して、その深さおよびピッチを
要求通りに仕上げる仕上げ工程とを有する複数回(2〜
4回位)の転造成形を行なうのが好ましいのはもちろん
である。 なお、本発明の第1の板金製素材のボス部形成方法の
実施例において、本発明の第2の板金製プーリの形成方
法の第1の実施例および第2の実施例に示したと同様な
バーリング加工工程(図11参照)やボス仕上げ工程(図
13参照)を行なってもよいのはもちろんのことである。 また、本発明の第2の板金製プーリの形成方法の第1
の実施例および第2の実施例では、ポリVプーリの形成
方法について説明したが、単一のV溝を有するVプーリ
の形成に適用してもよく、さらに、周壁が広幅で平坦な
平プーリの形成に適用してもよい。
【発明の効果】
以上のように、本発明の板金製素材のボス部形成方法
は、凸に膨らんだ形に湾曲させた金属製素材に孔を穿設
し、その素材の外周縁部の径方向外方への広がりを規制
させた状態で、前記素材の外周縁部と孔周辺部分の間の
湾曲部分をその膨らみ方向とは逆方向に加圧することに
より凹入状に屈曲させて筒状ボス部を形成するというも
のであるから、一種の曲げ加工の組み合わせにより、板
厚をあまり薄くしないで、しかも小さなプレス機を用い
て、内径が小さい場合でも、十分な肉厚および突出高さ
の確保されたボス部を形成することができるものであ
る。また、このようなボス部の形成技術を活用して、で
きるだけ少ない工程でもって、ポリVプーリなどの低コ
ストの板金製プーリを形成することができる方法を提供
するものである。 図面の簡単な説明
【図1A】 本発明の第1の板金製素材のボス部形成方法における
第1湾曲(絞り)工程を説明するための要部の断面図で
ある。
【図1B】 第1湾曲(絞り)工程の異なる状態を説明するための
要部の断面図である。
【図2A】 第2湾曲(絞り)工程を説明するための要部の断面図
である。
【図2B】 第2湾曲(絞り)工程の異なる状態を説明するための
要部の断面図である。
【図3】 孔明け工程を説明するための要部の断面図である。
【図4A】 第1屈曲(しごき)工程を説明するための要部の断面
図である。
【図4B】 第1屈曲(しごき)工程の異なる状態を説明するため
の要部の断面図である。
【図5A】 第2屈曲(しごき)工程を説明するための要部の断面
図である。
【図5B】 第2屈曲(しごき)工程の異なる状態を説明するため
の要部の断面図である。
【図6A】 第3屈曲(しごき)工程を説明するための要部の断面
図である。
【図6B】 第3屈曲(しごき)工程の異なる状態を説明するため
の要部の断面図である。
【図7A】 第4屈曲(しごき)工程を説明するための要部の断面
図である。
【図7B】 第4屈曲(しごき)工程の異なる状態を説明するため
の要部の断面図である。
【図8】 ボス部形成後の板金製素材の断面図である。
【図9A】 本発明の第2の板金製プーリの形成方法における湾曲
(絞り)工程を説明するための要部の断面図である。
【図9B】 同上の湾曲(絞り)工程の異なる状態を説明するため
の要部の断面図である。
【図10】 同上の孔明け工程を説明するための要部の断面図であ
る。
【図11A】 同上のバーリング工程を説明するための要部の断面図
である。
【図11B】 同上のバーリング工程の異なる状態を説明するための
要部の断面図である。
【図12A】 同上の屈曲(しごき)工程を説明するための要部の断
面図である。
【図12B】 同上の屈曲(しごき)工程の異なる状態を説明するた
めの要部の断面図である。
【図13A】 同上のボス部仕上げ工程を説明するための要部の断面
図である。
【図13B】 同上のボス部仕上げ工程の異なる状態を説明するため
の要部の断面図である。
【図14】 同上のボス部形成後の板金製素材の断面図である。
【図15】 同上の厚肉化工程を説明するための要部の半截断面図
である。
【図16】 同上の第1の回転成形工程を説明するための要部の半
截断面図である。
【図17】 同上の第2の回転成形工程を説明するための要部の半
截断面図である。
【図18】 同上の第3の回転成形(ポリV溝成形)工程を説明す
るための要部の半截断面図である。
【図19】 本発明の第3の板金製プーリの形成方法における平坦
部加圧工程を説明するための要部の半截断面図である。
【図20】 同上の周壁形成工程を説明するための要部の半截断面
図である。
【図21】 同上のポリV溝成形工程を説明するための要部の半截
断面図である。
【符号の説明】
1……金属製素材 5A……孔 6……ボス部 8……平坦部 10a……外周壁部 10c……ポリV溝形成用周壁部 11……ポリV溝(V溝) h……ボス部の突出高さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の金属製素材の中心部に、該素材の一
    側方へ向かって突出する筒状のボス部を形成する板金製
    素材のボス部形成方法であって、 前記金属製素材をボス部の突出側に向けて凸に膨らんだ
    形に湾曲させる湾曲工程と、その湾曲された素材の頂部
    に孔を穿設する孔明け工程と、前記素材の外周縁部の径
    方向外方への広がりを規制させた状態で、前記素材の外
    周縁部と孔周辺部分の間の湾曲部分をその膨らみ方向と
    は逆方向に加圧することにより凹入状に屈曲させて筒状
    ボス部を形成する屈曲工程とを備えたことを特徴とする
    板金製素材のボス部形成方法。
  2. 【請求項2】前記湾曲工程と屈曲工程の間に、前記孔の
    周辺部分を素材の湾曲方向に突曲させるバーリング工程
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の板金製素材
    のボス部形成方法。
  3. 【請求項3】前記屈曲工程後において、その屈曲工程で
    形成された筒状ボス部の端面を所定の突出高さとなるよ
    うに軸方向から圧縮する仕上げ工程を有する請求項1に
    記載の板金製素材のボス部形成方法。
  4. 【請求項4】板状の金属製素材の中心部に、該素材の一
    側方へ向かって突出する筒状のボス部を形成するととも
    に、前記素材の外周壁部にV溝を形成する板金製プーリ
    の形成方法であって、 前記金属製素材をボス部の突出側に向けて凸に膨らんだ
    形に湾曲させる湾曲工程と、その湾曲された素材の頂部
    に孔を穿設する孔明け工程と、前記素材の外周縁部の径
    方向外方への広がりを規制させた状態で、前記素材の外
    周縁部と孔周辺部分の間の湾曲部分をその膨らみ方向と
    は逆方向に加圧することにより凹入状に屈曲させて平坦
    部および筒状ボス部を形成する屈曲工程と、この屈曲工
    程後の素材の前記平坦部をその板厚方向から加圧して外
    周部分を厚肉化する厚肉化工程と、その厚肉化された外
    周壁部にV溝を成形するV溝成形工程とを備えたことを
    特徴とする板金製プーリの形成方法。
  5. 【請求項5】板状の金属製素材の中心部に、該素材の一
    側方へ向かって突出する筒状のボス部を形成するととも
    に、前記素材の外周壁部にV溝を形成する板金製プーリ
    の形成方法であって、 前記金属製素材をボス部の突出側に向けて凸に湾曲させ
    る湾曲工程と、その湾曲された素材の頂部に孔を穿設す
    る孔明け工程と、前記素材の外周縁部の径方向外方への
    広がりを規制させた状態で、前記素材の外周縁部と孔周
    辺部分の間の湾曲部分をその湾曲方向とは逆方向に屈曲
    させて平坦部および筒状ボス部を形成する屈曲工程と、
    この屈曲工程後の素材の前記平坦部をその板厚方向から
    加圧して必要な外径になるように押し広げる平坦部加圧
    工程と、その加圧された平坦部の外端部側をプーリ回転
    軸線方向の一方に折り曲げてV溝形成用周壁部を形成す
    る周壁形成工程と、その周壁部にV溝を成形するV溝成
    形工程とを備えたことを特徴とする板金製プーリの形成
    方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947034A (ja) * 1983-07-29 1984-03-16 Aisin Seiki Co Ltd 小型ポリvプ−リの製造方法
JPS61129241A (ja) * 1984-11-28 1986-06-17 Fuji Kiko Co Ltd プ−リ−の製造方法

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