JPH08294004A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JPH08294004A
JPH08294004A JP7099174A JP9917495A JPH08294004A JP H08294004 A JPH08294004 A JP H08294004A JP 7099174 A JP7099174 A JP 7099174A JP 9917495 A JP9917495 A JP 9917495A JP H08294004 A JPH08294004 A JP H08294004A
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JP
Japan
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dark
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Application number
JP7099174A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Ikeda
英敏 池田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストダウン、I/Oピン数の減少および配
線領域の減少を図ることのできる画像読取り装置を提供
することを目的とする。 【構成】 シェーディング歪み補正元データおよび暗出
力補正元データに対し所定画素毎にグループ化した1グ
ループ内の全画素のシェーディング歪み補正元データ平
均値および暗出力補正元データ平均値と、シェーディン
グ歪み補正元データおよび暗出力補正元データと補正元
データ平均値との差分値であるシェーディング歪み補正
差分値および暗出力補正差分値とを記憶するラインメモ
リ26と、原稿の読取り時に補正元データ平均値および
補正差分値からシェーディング歪み補正元データと暗出
力補正元データとを復元するデータセパレータ28と、
全体を制御する制御部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イメージスキャナ、フ
ァクシミリ装置、複写機等の画像読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像を通信又は記録するために画
像を読み取る画像読取り装置の重要性が増してきた。
【0003】ところで、イメージスキャナ等の画像読取
り装置においては、光源の配光分布、結像レンズの収
差、イメージセンサの感度ばらつき等により、均一濃度
原稿を読み取っても、イメージセンサの出力レベルは均
一とはならない。これをシェーディング歪みと呼ぶ。ま
た、光源が消灯状態にあっても、イメージセンサの出力
レベルはゼロとはならない。これを暗出力と呼ぶ。これ
らシェーディング歪みと暗出力を補正するために通常、
原稿の読取り前に、白基準となる白基準部材を読み取っ
たデータである明補正データと光源を消灯状態にして読
み取ったデータである暗補正データとをそれぞれRAM
等に記憶させておく。そして、実際の原稿の読取り時に
は、明補正データおよび暗補正データを用い、読取りデ
ータに対し正規化演算を行って補正を施す。
【0004】以下に、一般的な画像読取り装置および従
来の画像読取り装置について図を用いて説明する。
【0005】図21は一般的な画像読取り装置の光学系
統を示す構成図である。図21において、1は原稿、2
は原稿ガラス、3は原稿を走査して読み取る第1キャリ
ッジ(移動部)、4は光源としてのランプ、5は原稿ア
パーチャ、6は第1反射ミラー、7は第2キャリッジ、
8は第2反射ミラー、9は第3反射ミラー、10は読取
り画像を結像させる結像レンズ、11はイメージセン
サ、12a、12bは光路、13は画像読取り装置本体
に貼り付けられて、原稿1の白基準となる白基準部材、
14は原稿1を原稿ガラス2に密着させ、外光を遮る原
稿カバーである。第1キャリッジ3にはランプ4、原稿
アパーチャ5および第1反射ミラー6が搭載され、第2
キャリッジ7には第2反射ミラー8および第3反射ミラ
ー8が搭載されている。また、原稿アパーチャ5、第1
〜第3反射ミラー6、8、9および結像レンズ10は光
学系を構成する。
【0006】次に、このような構成の一般的画像読取り
装置の動作の概要について述べる。文字面を原稿ガラス
2に対向させて置かれた原稿のその文字面でランプ4か
らの光が反射し、その反射光は原稿アパーチャ5、第1
〜第3反射ミラー6、8、9および結像レンズ10の光
学系を通してイメージセンサ11に入射され、これによ
りイメージセンサ11は原稿の文字、図形等を読み取
る。
【0007】第1キャリッジ3と第2キャリッジ7は駆
動モータ(図示せず)により同時に移動する。ここで、
第2キャリッジ7の移動距離は第1キャリッジ3の移動
距離の半分となるように設定されており、常に光路長が
一定になる構成となっている。例えば、第1キャリッジ
3が実線で示す左端位置から点線で示す右端位置に移動
した場合、第2キャリッジ7は第1キャリッジ3の左端
位置から右端位置までの距離の半分に相当する距離分、
つまり実線で示す第2キャリッジ7の位置から点線で示
す第2キャリッジ7の位置まで移動する。従って、左端
位置の第1、第2キャリッジ3、7を通る光路12aの
長さと右端位置の第1、第2キャリッジ3、7を通る光
路12bの長さとは同じである。これは左端位置と右端
位置との中間位置においても同様である。
【0008】図22は図21の一般的画像読取り装置の
電気系統を示すブロック図である。図22において、1
1はイメージセンサ、15はイメージセンサ11から得
られる画像信号を増幅する増幅器、16はA/D変換
器、17はシェーディング補正部、18はMTF(Mo
dulation Transfer Functi−
on)補正や拡大・縮小処理などを行なう画像処理部、
19は読取りデータを一時的に蓄えるバッファメモリ、
20は外部機器とのデータの授受を行なうインタフェー
ス、21はイメージセンサ11、A/D変換器16、シ
ェーディング補正部17等の動作を制御するタイミング
発生回路、22は全体動作の制御を行なうCPU、23
はCPU22の制御プログラムが格納されているRO
M、24はCPU22のワーク用記憶部としてのRAM
である。
【0009】次に、このような構成の一般的画像読取り
装置の電気系統の動作の概要について説明する。まず外
部のホーストコンピュータ(図示せず)より原稿1の読
取り命令が出されると、CPU22は光源としてのラン
プ4を点灯すると共に駆動モータを回転させ、第1キャ
リッジ3と第2キャリッジ7との駆動を開始し、第1キ
ャリッジ3を白基準部材13の位置まで移動させる。第
1キャリッジ3がその位置に達したことを検出すると、
CPU22は第1キャリッジ3、第2キャリッジ7を停
止させ、ランプ4を点灯させる。ランプ4の光束は白基
準部材13に照射され、この反射光が光路12bに示す
ような方向に進み、結像レンズ10でイメージセンサ1
1に結像され、イメージセンサ11で光電変換される。
イメージセンサ11から出力される白基準の画像信号は
増幅器15により増幅されてA/D変換器16に入力さ
れ、A/D変換器16でデジタルの白基準の画像データ
(以下、この欄において「明補正データ」という)にA
/D変換される。A/D変換器16から出力された明補
正データはシェーディング補正部17に一時的に保存さ
れる。白基準部材13の読取りが完了した後、CPU2
2はランプ4を消灯し、暗出力の読取り動作を開始す
る。このときイメージセンサ11を通してA/D変換器
16から出力される暗出力の画像データ(以下、この欄
において「暗補正データ」という)はシェーディング補
正部17に一時的に保存される。
【0010】このようにして明補正データおよび暗補正
データを得た後、再びランプ4を点灯し、第1キャリッ
ジ3、第2キャリッジ7を一定速度で駆動する。CPU
22は第1キャリッジ3が原稿1の読取り開始点に達し
たことを検出すると、タイミング発生回路21に動作指
令を出力して画像読取り動作を開始する。原稿1の読取
り部分の反射像は上記説明と同様にしてイメージセンサ
11に結像し、A/D変換器16にてデジタルの画像デ
ータに変換される。この画像データは、先に保存してお
いた明補正データおよび暗補正データを基に、シェーデ
ィング補正部17でシェーディング歪み補正および暗出
力補正が行なわれる。補正された画像データは画像処理
部18へ出力される。画像処理部18は補正された画像
データに対してMTF補正や拡大・縮小処理などを行な
い、処理された画像データはバッファメモリ19に一時
的に記憶され、適当な時期にインタフェース20を介し
て外部へ出力される。
【0011】図20は、図22のシェーディング補正部
17の従来例を示す回路図である。図20において、1
7aは従来のシェーディング補正部、25a、26aは
トライステートバッファ、28aは明補正データを記憶
しておくメモリ、29aは暗補正データを記憶しておく
メモリ、27aはメモリ28a、29aのアドレス発生
器、29はシェーディング補正演算器である。
【0012】次に、図20のシェーディング補正部17
aの動作について、図21、図22を用いて説明する。
【0013】上述したように、イメージセンサ11から
出力された白基準又は暗出力の画像信号はA/D変換器
16で白基準又は暗出力の画像データ、すなわち明補正
データ又は暗補正データに変換される。A/D変換され
た明補正データ又は暗補正データはトライステートバッ
ファ25a又は26aを介して明補正メモリ28a又は
29aに保存される。明補正データおよび暗補正データ
が得られた後、原稿1の読取りが開始され、画像データ
DiがA/D変換器16を介してシェーディング補正演
算器29に入力される。シェーディング補正演算器29
は(1)式で示すような演算を行なって画像データDs
を出力する。
【0014】 Ds=(Di−Dd)/(Dw−Dd)…………(1) ここで、Dwは明補正データ、Ddは暗補正データであ
る。この演算の結果、シェーディング歪み補正および暗
出力補正がなされ、シェーディング歪みおよび暗出力の
影響は除去される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなシェーディング補正部17aから成る画像読取
り装置では、シェーディング歪み補正と暗出力補正との
それぞれに補正用メモリ28a、29aを使用している
ため、RAM等の記憶素子を2つ必要とし、またメモリ
のコストアップばかりでなく、メモリへのアドレスバ
ス、データバスの配線数が増えるため、回路をASIC
(Application Specif−ic In
tegrated Circuit)によりLSI化す
る際にI/Oピン数の増加を招いてしまったり、配線領
域拡大のため装置の小型化に支障をきたすという問題点
があった。
【0016】また、近年、機器の読取り画像の高画質化
にともない、補正用メモリのビット数増加が必要とな
り、さらにコストアップ、I/Oピン数の増加および配
線領域の増大を招くという問題点があった。
【0017】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、コストダウン、I/Oピン数の減少および配線領域
の減少を図ることのできる画像読取り装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の画像読取り装置は、原稿を照
射する光源と、原稿からの反射光を結像する光学系と、
光源を原稿の画像読取り範囲に対し相対移動せしめる移
動部と、結像した原稿の画像1ラインに対し画素毎に電
気信号に変換するイメージセンサと、原稿の読取りに先
立ちシェーディング歪みを取り込むための白基準部材と
を有し、白基準部材に前記光源を照射することによりイ
メージセンサから得られるシェーディング歪み補正元デ
ータと、光源の消灯時に前記イメージセンサから得られ
る暗出力補正元データとに基づいて、シェーディング歪
み補正と暗出力補正とを行う画像読取り装置であって、
シェーディング歪み補正元データおよび暗出力補正元デ
ータに対し所定画素毎にグループ化した1グループ内の
全画素のシェーディング歪み補正元データ平均値および
暗出力補正元データ平均値と、シェーディング歪み補正
元データおよび暗出力補正元データと平均値との差分値
であるシェーディング歪み補正差分値および暗出力補正
差分値とを記憶するラインメモリと、原稿の読取り時に
平均値および差分値からシェーディング歪み補正元デー
タと暗出力補正元データとを復元するデータセパレータ
と、全体を制御する制御部とを備えた構成を有してい
る。
【0019】請求項2記載の画像読取り装置は、請求項
1記載の画像読取り装置において、制御部が、シェーデ
ィング歪み補正差分値のビット幅と暗出力補正差分値の
ビット幅との合計ビット幅をラインメモリの1ワードの
ビット幅と等しくなし、双方の差分値のビット幅を任意
に定めることができる構成を有している。
【0020】請求項3記載の画像読取り装置は、請求項
2記載の画像読取り装置において、制御部が、シェーデ
ィング歪み補正差分値または暗出力補正差分値がそれぞ
れのビット幅で定まる最大値を越え且つ最大値を越えた
差分値が予め設定された値より小さいとき、最大値を越
えた差分値をクリップする構成を有している。
【0021】請求項4記載の画像読取り装置は、請求項
2記載の画像読取り装置において、制御部が、シェーデ
ィング歪み補正差分値または暗出力補正差分値がそれぞ
れのビット幅で定まる最大値を越え且つ最大値を越えた
差分値が予め設定された値より大きいとき、最大値を越
えた差分値に対応する画素の前後の画素の差分値から最
大値を越えた差分値に対応する画素の差分値を補間する
構成を有している。
【0022】請求項5記載の画像読取り装置は、請求項
1記載の画像読取り装置において、入力画像データのビ
ット幅よりも小さいビット幅のラインメモリへシェーデ
ィング歪み補正元データおよび暗出力補正元データを取
り込むことを可能にするバレルシフタを備えた構成を有
している。
【0023】請求項6記載の画像読取り装置は、請求項
5記載の画像読取り装置において、バレルシフタが、入
力画像データのLSB側データを選択してシェーディン
グ歪み補正元データと暗出力補正元データとを出力し、
制御部が、出力された2種類の補正元データに対し所定
画素毎にグループ化し、それぞれのグループ内の全画素
の2種類の補正元データの平均値および2種類の補正元
データの平均値からの差分値を演算し、平均値および差
分値を組み合わせたデータである組合せデータをライン
メモリに書き込み、次にバレルシフタが、入力画像デー
タのうちの先頭画像データのMSB側所定ビットのデー
タを選択して出力し、制御部が、先頭画像データのMS
B側所定ビットのデータをデータセパレータに保持さ
せ、シェーディング歪み補正元データと暗出力補正元デ
ータとを復元させる構成を有している。
【0024】請求項7記載の画像読取り装置は、請求項
6記載の画像読取り装置において、制御部が、入力画像
データのLSB側データの隣り合うデータの変化量を検
出し、変化量が所定量よりも大きいか否かを判別すると
共に変化量の方向を検出し、データセパレータが判別お
よび検出に基づいて入力画像データのMSB側所定ビッ
トのデータを増減する構成を有している。
【0025】
【作用】上記構成によって、1グループ内のシェーディ
ング歪み補正元データ平均値および暗出力補正元データ
平均値と、これら平均値と補正元データとの差分値であ
るシェーディング歪み補正差分値および暗出力補正差分
値とを使用することにより、シェーディング歪み補正元
データおよび暗出力補正元データを1つのラインメモリ
に多重化して記憶することができるので、補正用メモリ
の記憶容量を減少させても、補正精度を低下させること
なくシェーディング歪み補正および暗出力補正を行なう
ことができ、装置のコストダウン、I/Oピン数の減少
および配線領域の減少を図ることができる。
【0026】また、シェーディング歪み補正元データの
ばらつきと暗出力補正元データのばらつきに対し差分値
のビット幅の幅配分を任意に決めることができるので、
ばらつきの度合いに応じた補正が可能となり、補正効率
が向上する。
【0027】さらに、シェーディング歪み補正元データ
の差分値または暗出力補正元データの差分値の大きさを
判断することにより、その大きさに応じた補正が可能と
なり、白基準部材の汚れや電気ノイズ等の異常現象によ
る影響を低減することができる。さらに、入力画像デー
タのビット幅よりも小さいビット幅のラインメモリを使
用してシェーディング歪みおよび暗出力の補正を行なう
ようにすることにより、少ない記憶容量のラインメモリ
であっても補正精度を低下させることなくシェーディン
グ歪み補正および暗出力補正を行なうことができるの
で、一層の補正用メモリの記憶容量の減少、従って、一
層の装置のコストダウン、I/Oピン数の減少および配
線領域の減少を図ることができる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について図を用いて
説明する。
【0029】図1は本発明の一実施例に係る画像読取り
装置を構成するシェーディング補正部を示す回路図であ
る。本実施例に係る画像読取り装置は図21および図2
2の装置と同一構成であり、シェーディング補正部のみ
が従来とは異なるので、シェーディング補正部およびそ
れに関連する部分のみ説明する。
【0030】図1において、17Aはシェーディング補
正部、25はトライステートバッファ、26はシェーデ
ィング歪み補正データとしての明補正データおよび暗出
力補正データとしての暗補正データを記憶するラインメ
モリ、27はラインメモリ26のアドレス発生器、28
はデータセパレータ、29はシェーディング補正演算器
である。
【0031】次に、このように構成された画像読取り装
置のシェーディング補正部17Aの動作について図1、
図21、図22を用いて説明する。
【0032】外部のホーストコンピュータより原稿1の
読取り命令が出されると、制御部としてのCPU22
(図22)は光源としてのランプ4(図21)を点灯す
ると共に駆動モータを回転させ、第1キャリッジ3と第
2キャリッジ7との駆動を開始し(図21参照)、第1
キャリッジ3を白基準部材13(図21)の位置まで移
動させる。第1キャリッジ3がその位置に達したことを
検出すると、CPU22は第1キャリッジ3、第2キャ
リッジ7を停止させ、ランプ4を点灯させる。ランプ4
からの光束は白基準部材13に照射され、この反射光が
光路12bに示すような方向に進み、結像レンズ10で
イメージセンサ11に結像され、イメージセンサ11で
光電変換される。イメージセンサ11から出力される白
基準の画像信号すなわちシェーディング歪み補正元信号
は増幅器15により増幅されてA/D変換器16に入力
され、A/D変換器16でデジタルの白基準の画像デー
タすなわちシェーディング歪み補正元データ(以下、
「明補正元データ」という)にA/D変換される(図2
2参照)。A/D変換器16から出力された明補正元デ
ータは、シェーディング補正部17Aのトライステート
バッファ25を通ってラインメモリ26に入力され、画
素クロックに同期したメモリライト信号smemwrに
よりラインメモリ26内に保存される。白基準部材13
の読取りが完了した後、CPU22は1ライン分の明補
正元データをCPU22のワーク用メモリであるRAM
24へ転送する。なお、図1のsmemrdはメモリリ
ード信号である。
【0033】次に、CPU22はランプ4を消灯し、暗
出力の読取り動作を開始する。イメージセンサ11から
出力される暗出力の画像信号すなわち暗出力補正元信号
は増幅器15により増幅されてA/D変換器16に入力
され、暗出力の画像データすなわち暗出力補正元データ
(以下、「暗補正元データ」という)にA/D変換され
て出力される。A/D変換器16から出力された暗補正
元データは、トライステートバッファ25を通り、ライ
ンメモリ26に保存される。暗補正元データの読取りが
終了した後、CPU22は1ライン分の暗補正元データ
をRAM24へ転送する。
【0034】明補正元データと暗補正元データとが得ら
れた後、それぞれの補正元データに対しグループ化を行
ない、グループ内画素に対して平均値とその平均値から
の差分値とを計算する。
【0035】次に、グループ内画素に対する上記平均値
と差分値を図2〜図4を用いて説明する。図2は明補正
元データDwを示すデータ状態図、図3は暗補正元デー
タDdを示すデータ状態図、図4は明補正元データDw
および暗補正元データDdを多重化した明・暗補正元デ
ータDw,Ddを示すデータ状態図である。ここで一例
として8画素を1グループとする。1グループ例えば画
素0〜7すなわちアドレス“0”〜“7”に対する暗補
正元データDdの平均値(以下、「暗補正元データ平均
値」という)は05(HEX(16進数))であり、こ
の平均値に対して各画素の平均値からの差分値(以下、
「暗補正差分値」という)を4ビットの2の補数で表現
すると、1、0、4、E、2、F、1、Fとなる。同様
に、画素0〜7に対する明補正元データの平均値(以
下、「明補正元データ平均値」という)はF0(HE
X)であり、この平均値に対して各画素の平均値からの
差分値(以下、「明補正差分値」という)を4ビットの
2の補数で表現すると、C、0、F、1、4、D、1、
5となる。計算後、図4に示すようにラインメモリ26
のアドレス“0”番地に第0〜7画素の暗データ平均値
を、アドレス“1”番地に第0〜7画素の明データ平均
値を、アドレス“2”〜“9”番地の上位4ビットに画
素0〜7の明補正差分値を、下位4ビットに画素0〜7
の暗補正差分値を記録する。以下、同様にして1ライン
分の明・暗補正データDw,Ddを計算し、記録する。
上述したことから分かるように、明・暗補正データD
w,Ddは、明補正元データ平均値と暗補正元データ平
均値と明補正差分値と暗補正差分値とから成る。
【0036】明・暗補正データが準備できた後、再びラ
ンプ4を点灯し、キャリッジ3、7を一定速度で駆動す
る(図21参照)。CPU22は、キャリッジ3が原稿
1の読取り開始点に達したことを検出すると、タイミン
グ発生回路21に動作指令を出力して画像読取り動作を
開始する(図22参照)。原稿1の読取り部分の反射像
は上記説明と同様にしてイメージセンサ11に結像さ
れ、A/D変換器16にてデジタルの画像データDiに
変換される。この画像データDiは、先に保存しておい
たラインメモリ26内の明・暗補正データDw,Ddを
基に、シェーディング歪み補正および暗出力補正が行な
われる。
【0037】上記補正動作について、図5および図6を
用いて説明する。図5は、多重化された明・暗補正デー
タを明補正元データと暗補正元データとに分離する図1
のデータセパレータ28を示す回路図である。また図6
(a)〜(e)は、画像データ、ラインメモリ26のア
ドレス、明補正データDw、暗補正データDd、シェー
ディング演算を示すタイミング図である。図5におい
て、30a、30bは8ビットのラッチ、31a、31
bは8ビットの加算器である。
【0038】次に、図5のデータセパレータ28の動作
について説明する。ラインメモリ26のアドレスが
“0”のとき暗補正元データ平均値05(HEX)をラ
ッチ30bに保持し、次にラインメモリ26のアドレス
が“1”のとき明補正元データ平均値F0(HEX)を
ラッチ30aに保持し、ラインメモリ26のアドレスが
“2”のとき多重化された差分値C1(HEX)を出力
する。明補正差分値と暗補正差分値とが多重化された明
・暗補正差分値の上位バイトC(HEX)は、図3に示
すように、そのMSBつまりD7が加算器31a入力の
第3ビットから第7ビットまでのすべてと接続されてい
るので、その値がFC(HEX)となり、加算器31a
ではFC(HEX)とラッチ30aに保持されているF
0(HEX)との加算となる。この結果、先頭画像デー
タに対する明補正データはEC(HEX)となり、図2
に示す明補正元データDwと一致し、明補正元データが
明補正データとして復元されたことになる。なお、信号
brtavlatは入力信号Dw,Ddをラッチ30a
に取り込む制御信号、信号drkavlatは入力信号
Dw,Ddをラッチ30bに取り込む制御信号である。
【0039】一方、多重化された明・暗補正差分値の下
位バイト1(HEX)は、図5に示すように、そのMS
BつまりD3が加算器31b入力の第3ビットから第7
ビットまでのすべてと接続されているので、その値が0
1(HEX)となり、01(HEX)とラッチ30bに
保持されている05(HEX)との加算となる。この結
果、先頭画像データに対する暗補正データは06(HE
X)となり、図3に示す暗補正元データDdと一致し、
暗補正元データが暗補正データとして復元されたことに
なる。このように、多重化された明・暗補正データD
w,Ddは分離・復元され、シェーディング補正演算器
29による補正演算値Dsは、 Ds=(Di−Dd)/(Dw−Dd)…………(2) となり、従来例の(1)式と同じになる。図4のアドレ
ス“3”から始まる第1画素以降、同一グループ内の画
像データに対しては差分値のみが出力され、同様の処理
で補正演算を実施する。
【0040】以上のように本実施例によれば、少ないラ
インメモリ26で高精度の補正を実現することができ、
補正用メモリの記憶容量を減少させても補正精度を低下
させることなくシェーディング歪み補正および暗出力補
正を行なうことができるので、装置のコストダウン、I
/Oピン数の減少および配線領域の減少を図ることがで
きる。
【0041】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について説明する。上述した本発明の第1の実施例はモ
ノクロに関するものであったが、この第2の実施例はカ
ラーに関するものである。
【0042】図7、8はカラーの画像読取り装置におけ
る明・暗補正データDw,Ddを示すデータ状態図であ
る。図7、8のデータ状態図は、第1の実施例でモノク
ロの場合に説明したのと同様の処理を行ない、ラインメ
モリ26(図1)にすでに計算して書き込まれている多
重化された明・暗補正データを示す。すなわち図7、8
は、明補正元データ平均値、暗補正元データ平均値、明
補正差分値、暗補正差分値を示し、これらが明・暗補正
データを構成する。図7及び8では、赤、緑、青のそれ
ぞれが6画素毎にブロック化されている場合を示す。図
7及び8で、Rd、Gd、Bdはそれぞれ赤、緑、青の
イメージセンサ11(図21、22)に対する暗補正元
データ平均値を示し、Rw、Gw、Bwはそれぞれ赤、
緑、青のイメージセンサ11に対する明補正元データ平
均値を、rd、gd、bdはそれぞれ赤、緑、青のイメ
ージセンサ11に対する暗補正差分値を、rw、gw、
bwはそれぞれ赤、緑、青のイメージセンサ11に対す
る明補正差分値を示す。Xで示すところのデータは意味
がなく、後の演算では使用しないことを表す。
【0043】図9は本実施例に係るカラーの画像読取り
装置を構成するデータセパレータを示す回路図である。
図9において、28Aはデータセパレータ、30c〜3
0mは8ビットのラッチ、31c〜31hは8ビットの
加算器、32a、32bは3入力1出力のマルチプレク
サである。
【0044】次に、本実施例に係る画像読取り装置を構
成するデータセパレータ28Aの動作について説明す
る。
【0045】図7に示すラインメモリ26のアドレスが
“0”番地から“17”番地まで進む間に、赤の暗補正
元データ平均値Rdがラッチ30gに保持され、緑の暗
補正元データ平均値Gdがラッチ30fに、青の暗補正
元データ平均値Bdがラッチ30eに、赤の明補正元デ
ータ平均値Rwがラッチ30dに、緑の明補正元データ
平均値Gwがラッチ30cに、青の明補正元データ平均
値Bwがラッチ30hに保持される。最後のBwがラッ
チ30hにラッチされると同時にラッチ30c〜30g
の値はラッチ30i〜30mに転送される。これによ
り、赤・緑・青の第1グループ(第0画素〜第5画素)
の明補正元データ平均値と暗補正元データ平均値とが読
み出された後、図7に示すラインメモリ26のアドレス
が“18”番地となったとき、赤第0画素の明・暗補正
差分値rw(0)、rd(0)がラインメモリ26から
出力される(つまり図9の明・暗補正差分値Dw,Dd
において上位4バイトの値がrw(0)、下位4バイト
の値がrd(0)となる)。このとき図9のマルチプレ
クサ32a、32bは共に端子3に接続されている。第
1実施例のモノクロの場合に説明したように、加算器3
1eと31hの出力はそれぞれ赤第0画素の明補正元デ
ータDw、赤第0画素の暗補正元データDdを明補正デ
ータ、暗補正データとして復元しており、赤の明補正デ
ータDw、暗補正データDdがデータセパレータ28A
から出力される。このときA/D変換器16(図1、図
22)の出力つまり入力画像データDiは赤の先頭画像
データとなるようなタイミングとなっており、シェーデ
ィング補正演算器29(図1)では赤第0画素の明・暗
補正すなわちシェーディング歪み補正および暗出力補正
が実行される。
【0046】続いて、図7に示すラインメモリ26のア
ドレスが“19”番地になると、緑第0画素の明・暗差
分値gw(0)、gd(0)がラインメモリ26から出
力され、図9のマルチプレクサ32a、32bは共に端
子2に切り替わり、A/D変換器16の出力である入力
画像データDiは緑の先頭画像データとなり、シェーデ
ィング補正演算器29では緑第0画素の明・暗補正が実
行される。
【0047】続いて、図7に示すラインメモリ26のア
ドレスが“1A”番地になると、青第0画素の明・暗差
分値bw(0)、bd(0)がラインメモリ26から出
力され、図9のマルチプレクサ32a、32bは共に端
子1に切り替わり、A/D変換器16からの入力画像デ
ータDiは青の先頭画像データとなり、シェーディング
補正演算器29では青第0画素の明・暗補正が実行され
る。
【0048】さらに、ラインメモリ26のアドレスが
“1B”番地に進むと、第2グループ(第6画素〜第B
画素)のための赤の暗補正元データ平均値Rd(6〜
B)がラッチ30gに保存される。この第2グループの
赤の暗補正元データ平均値Rd(6〜B)は、ラインメ
モリ26のアドレスが図8に示す“2F”まで進んだと
きラッチ30mに転送され、続く“30”番地から始ま
る第2グループの明・暗補正差分値に対して用いられ
る。ラインメモリ26のアドレスが“2F”まで進む間
は、第1グループ(第0画素〜第5画素)に対する明・
暗補正を実行しながら、第2グループで用いる残りの5
つの補正元データ平均値を読み出す動作を行なう。以上
の動作を繰り返すことにより、赤・緑・青3ラインのデ
ータに対し明・暗補正動作を実行できる。
【0049】以上のように本実施例によれば、カラー画
像データに対しても、少ないラインメモリで高精度の補
正を実現することができ、補正用メモリの記憶容量を減
少させても補正精度を低下させることなくシェーディン
グ歪み補正および暗出力補正を行なうことができるの
で、カラー画像読取り装置においても、装置のコストダ
ウン、I/Oピン数の減少および配線領域の減少を図る
ことができる。
【0050】(実施例3)上述した第2の実施例では、
明補正差分値のビット幅と暗補正差分値のビット幅は共
に4ビットとした。しかしながら、暗補正元データのば
らつきのほとんどはイメージセンサ11の暗出力のばら
つきに起因するものであり、明補正元データのばらつき
は暗出力のばらつきにイメージセンサ11の感度のばら
つきが重畳しているものであるので、一般に暗補正元デ
ータよりも明補正元データの方がばらつき量は大きい。
したがって、明補正差分値のビット幅を暗補正差分値の
ビット幅よりも大きくすることができるような構成が望
ましい。第3の実施例に係る画像読取り装置はこのよう
な構成を実現したものである。
【0051】図10は、第3の実施例に係る画像読取り
装置のシェーディング補正部17A(図1)を構成する
データセパレータを示す回路図である。図10におい
て、30a、30bはラッチ、31a、31bは加算器
であり、これらは図5と同様のものであり、同一符号を
付して説明は省略する。33a、33bはセレクタであ
る。セレクタ33a、33bは、切替え信号bitse
lがローレベルの場合には下方に倒れ、切替え信号bi
tselがハイレベルの場合には上方(図10の状態)
に倒れる。セレクタ33a、33bに対し切替え信号b
itselがローレベルの場合、明補正差分値のビット
幅と暗補正差分値のビット幅が共に4ビットとなり、図
5の回路と全く同じ配線になる。切替え信号bitse
lがハイレベルの場合、明補正差分値のビット幅は5ビ
ット、暗補正差分値のビット幅は3ビットとなる。
【0052】図11〜13はデータ状態図であり、図1
1は明補正元データDwを示し、図12は暗補正元デー
タDd、図13は明・暗補正データDw,Ddを示す。
図13の明・暗補正データDw,Ddはこれまで説明し
たのと同様に、明補正元データ平均値と暗補正元データ
平均値と明補正差分値と暗補正差分値とから成る。図1
1〜13における補正動作は差分値のビット幅を除けば
図2〜4の第1の実施例と同様であるので、その説明は
省略する。
【0053】図11、12に示した明補正元データD
w、暗補正元データDdには、三角、丸の印でつけたデ
ータが存在する。これについて、次に説明する。図12
及び図13に示す丸印のデータは暗補正元データの第0
〜第7画素に対する平均値から差分を求めたとき、設定
されたビット幅で表せる最大値より僅かにオーバーした
場合を示している。この実施例では、平均値は05(H
EX)、○印の部分の暗補正元データが09(HEX)
なので、差分値は09−05=04となるが、ビット数
が3ビットであらわせる正負の数(負に対しては2の補
数表現)は−4〜3となり、図13に示すように、差分
値をクリップする、すなわち正の最大値である「3」を
挿入する。これは、補正元データのばらつきから予め設
定された差分値のビット幅に対し、ばらつきの最大値す
なわちワーストケースに対する処置として有効である。
一方、図11及び図13に示す三角印のデータは、明補
正元データの第8〜第F画素に対する平均値から差分を
求めたとき設定されたビット幅で表せる最小値に対し遙
かにオーバーした場合を示している。この場合は、対象
画素即ち第8画素を除いた平均値を再度求め、対象画素
の差分値は前後の画素(アドレス“9”と“D”)の差
分値から補間した値、この実施例では、前後の画素の平
均値である「2」を挿入する。これは、白基準部材13
(図21参照)の汚れや、電気的なノイズの影響による
異常値と判断し、これらの影響を除去する処置として有
効である。なお、ワーストケースか異常値かの判定基準
は装置の性能に応じて変更することができる。
【0054】なお図10では、説明を簡単にするため、
ビット幅に関し2種類しか選択できない回路例を示した
が、セレクタ33a、33bの構成を変更して選択数を
増やす構成とすることも可能である。
【0055】以上のように本実施例によれば、シェーデ
ィング歪み補正元データである明補正元データのばらつ
き及び暗出力補正元データである暗補正元データのばら
つきに対し差分値(明補正差分値および暗補正差分値)
のビット幅の幅配分を任意に決めることができるので、
ばらつきの度合いに応じた補正が可能となり、補正効率
を向上させることができる。また、明補正差分値または
暗補正差分値の大きさを判断することにより、その大き
さに応じた補正たとえばクリップ、補間等の補正が可能
となり、白基準部材13の汚れや電気ノイズ等の異常現
象による影響を低減することができる。
【0056】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
について説明する。この実施例は、入力画像データに対
し、それよりもビット幅の小さいラインメモリでシェー
ディング歪み補正(明補正)と暗出力補正(暗補正)を
行なうものである。
【0057】図14は、本実施例に係る画像読取り装置
を構成するシェーディング補正部17Bを示す回路図で
ある。図14において、16は10ビットのA/D変換
器、25はトライステートバッファ、26は明・暗補正
データを記憶する8ビットのラインメモリ、27はライ
ンメモリ26のアドレス発生器、28Cは多重化された
明・暗補正データを明補正データと暗補正データに分解
するデータセパレータ、29はシェーディング補正器、
34は10ビット入力、8ビット出力のバレルシフタで
ある。
【0058】すでに説明したように、まず、白基準部材
13の読取りを行ない、明補正元データを得、次にラン
プ4を消灯した状態で暗補正元データを得る(図21参
照)。このとき、10ビットのA/D変換器16のビッ
ト0〜7(以下、「LSB側データ」という)がバレル
シフタ34、トライステートバッファ25を介してライ
ンメモリ26に接続されている。シェーディング歪み波
形および暗出力波形が図15のグラフ図に示すような波
形S1およびS2である場合、明補正元データと暗補正
元データは図16〜図18のデータ状態図のようにな
る。図16は明補正元データDwを示し、図17は暗補
正元データDd、図18は明・暗補正データDw,Dd
を示す。図16の明補正元データDwを見ると、途中
(たとえばアドレス“6”のデータとアドレス“7”の
データとの間)でデータの不連続点があるが、これは桁
上がりしていることを表している。先頭画像のMSB側
2ビットの値を調べるために、10ビットのA/D変換
器16のビット2〜9(以下、「MSB側データ」とい
う)をバレルシフタ34、トライステートバッファ25
を介してラインメモリ26に接続し、再度白基準部材1
3の読取りを行なう。シェーディング歪み波形および暗
出力波形が図10の波形S1およびS2の場合、第0画
素のMSB側2ビットの値すなわち10ビットA/D変
換器16の上位2ビットの値は、図15のA/D値が2
00(HEX)と300(HEX)との間にあることか
ら、10(BIN(2進数))である。
【0059】明補正元データと暗補正元データとが得ら
れた後、それぞれの補正元データに対しグループ化を行
ない、グループ内画素に対して補正元データ平均値とこ
の平均値からの補正元データの差分値を計算する。この
とき、図15に示すようにA/D値が300(HEX)
よりも越えるので明補正元データは桁上がりすることに
留意する。例えば、8画素を1グループとすると、画素
0〜7すなわちアドレス“0”〜“7”の明補正元デー
タに対する平均値(明補正元データ平均値)は(表1)
のように計算される。
【0060】
【表1】
【0061】(表1)に示すように、第7画素に対する
明補正元データは桁上がりしているので、301(HE
X)として計算する。また、明補正元データ平均値との
差分値を求める場合も第7画素に対する明補正元データ
を301(HEX)と見なして計算する。この点以外は
図2で説明したのと同様にして計算を行ない、1ライン
分の多重化した明・暗補正データDw,Ddを作成しラ
インメモリ26に記録する。
【0062】ラインメモリ26に書き込まれた明・暗補
正データDw,Ddから明補正データDwと暗補正デー
タDdとに分離するデータセパレータ28Cを図19の
回路図に示す。図19において、30n〜30qは8ビ
ットのラッチ、31i、31jは10ビットの加算器、
35は2ビットのラッチ、36は8ビットの引算器、3
7は8ビットの比較器、38は2ビットのアップダウン
カウンタである。
【0063】次に、このような構成のデータセパレータ
28Cの動作について説明する。まず、先に調べておい
た先頭画像のMSB側2ビットの値10(BIN)を2
ビットラッチ35にセットし、桁上がり判定値(例えば
80H)をラッチ30oにセットしておく。この初期設
定の後、明・暗補正動作が開始される。
【0064】先頭画像データが入力される前にラッチ3
5にセットされているMSB側2ビットの値10(BI
N)がアップダウンカウンタ38にロードされる。また
同時にラッチ30nと30qはリセットされる。
【0065】ラインメモリ26のアドレスが“0”のと
き暗補正元データ平均値05(HEX)をラッチ30p
に保持し、次にラインメモリ26のアドレスが“1”の
とき明補正元データ平均値FD(HEX)をラッチ30
nに保持し、ラインメモリ26のアドレスが“2”のと
き多重化された差分値D0(HEX)を出力する。多重
化された差分値の上位バイトD(HEX)は、図19に
示すように、そのMSBが第3ビットから第9ビットま
でのすべてに接続されているので、3FD(HEX)と
なり、ラッチ30nおよびカウンタ38のミキシング出
力は2FD(HEX)となる。加算の結果、先頭画像デ
ータに対する明補正データは2FA(HEX)となり、
アドレス“0”の明補正元データ2FA(HEX)が明
補正データとして復元されたことになる。多重化された
差分値の下位バイト0(HEX)は、図19に示すよう
に、そのMSBが第3ビットから第9ビットまでのすべ
てに接続されているので、000(HEX)となり、ラ
ッチ30pの出力は接地MSB側2ビットにより10ビ
ットに拡張されて005(HEX)となる。加算の結
果、先頭画像データに対する暗補正データは005(H
EX)となる。これにより、図14に示すデータセパレ
ータ28Cの出力データDwおよびDdとしてそれぞ
れ、第0画素の明補正データおよび第0画素の暗補正デ
ータが10ビットで出力される。このとき、図14に示
すA/D変換器16の出力データDiは先頭画像データ
となるようなタイミングとなっており、シェーディング
補正演算器29では第0画素の明・暗補正が実行され
る。
【0066】上記動作により画素0〜7まで明・暗補正
が実行され、ラインメモリ26のアドレス値が“A”ま
で進むと、第2グループの暗補正元データ平均値07
(HEX)をラッチ30pに保持し、さらに、ラインメ
モリ26のアドレスが“B”になると、第2グループの
明補正元データ平均値02(HEX)をラッチ30nに
保持すると共に、第1グループの明補正元データ平均値
はラッチ30nからラッチ30qに転送される。ラッチ
30nの出力値とラッチ30qの出力値との差を引算器
36で求め、引き算値とラッチ30oの桁上がり判定値
とを比較器37で比較し、判定値より大きい場合カウン
タ38をイネーブルにする。このとき、引き算結果が正
の場合は桁上がりが発生したことを意味し、カウンタ3
8はアップカウント動作を行ない、負の場合は桁上がり
が発生しなかったことを意味し、カウンタ38はダウン
カウント動作を行なう。本実施例の場合は、第1グルー
プの明補正元データ平均値がFD(HEX)で第2グル
ープの明補正元データ平均値が02(HEX)なので引
き算値はFB(HEX)となり、アップカウントを行な
う。
【0067】ラインメモリ26のアドレスが“C”にな
ると、多重化された差分値D3(HEX)を出力する。
多重化された差分値の上位バイトD(HEX)は3FD
(HEX)となり、ラッチ30nおよびカウンタ38の
ミキシング出力は302(HEX)となるので、加算の
結果、第8画素データに対する明補正データは2FF
(HEX)となり、第8画素の明補正元データ2FF
(HEX)が明補正データとして復元されたことにな
る。多重化された差分値の下位バイト3(HEX)は0
03(HEX)となり、ラッチ30pの出力は10ビッ
トに拡張されて007(HEX)となるので、加算の結
果、第8画素データに対する暗補正データは00Aとな
り、第8画素の暗補正元データ0Aが復元されたことに
なる。
【0068】これにより、図14に示すデータセパレー
タ28Cの出力データDwおよびDdとしてそれぞれ、
第8画素の明補正データおよび第8画素の暗補正データ
の10ビットが出力される。このとき、図14に示すA
/D変換器16の出力データDiは第8画素の画像デー
タとなるようなタイミングとなっており、シェーディン
グ補正演算器29では第8画素の明・暗補正が行なわれ
る。このように本実施例では、A/D変換器16が10
ビットであるのに対し、精度の低下なく、8ビットのラ
インメモリ26で明・暗補正動作が実行できる。
【0069】以上のように本実施例によれば、入力画像
データのビット幅10ビットよりも小さいビット幅8ビ
ットのラインメモリ26を用い、入力画像データのMS
B側2ビットはラッチするようにしたことにより、少な
い記憶容量のラインメモリであっても補正精度を低下さ
せることなくシェーディング歪み補正および暗出力補正
を行なうことができるので、一層の補正用メモリの記憶
容量の減少、従って、一層の装置のコストダウン、I/
Oピン数の減少および配線領域の減少を図ることができ
る。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明は、シェーディング
歪み補正元データおよび暗出力補正元データに対し所定
画素毎にグループ化した1グループ内の全画素のシェー
ディング歪み補正元データ平均値および暗出力補正元デ
ータ平均値と、前記シェーディング歪み補正元データお
よび暗出力補正元データと補正元データ平均値との差分
値であるシェーディング歪み補正差分値および暗出力補
正差分値とを記憶するラインメモリと、原稿の読取り時
に補正元データ平均値および補正データ差分値からシェ
ーディング歪み補正元データと暗出力補正元データとを
復元するデータセパレータと、全体を制御する制御部と
を設けたことにより、シェーディング歪み補正元データ
および暗出力補正元データを1つのラインメモリに多重
化して記憶することができるので、補正用メモリの記憶
容量を減少させても、補正精度を低下させることなくシ
ェーディング歪み補正および暗出力補正を行なうことが
でき、装置のコストダウン、I/Oピン数の減少および
配線領域の減少を図ることができる画像読取り装置を実
現することができる。
【0071】また、シェーディング歪み補正差分値のビ
ット幅と暗出力補正差分値のビット幅との合計ビット幅
をラインメモリの1ワードのビット幅と等しくなし、双
方の差分値のビット幅を任意に定めることができるよう
にしたことにより、シェーディング歪み補正元データで
ある明補正元データのばらつき及び暗出力補正元データ
である暗補正元データのばらつきに対し差分値(明補正
差分値および暗補正差分値)のビット幅の幅配分を任意
に決めることができるので、ばらつきの度合いに応じた
補正が可能となり、補正効率を向上させることができる
画像読取り装置を実現することができる。
【0072】さらに、シェーディング歪み補正差分値ま
たは暗出力補正差分値がそれぞれのビット幅で定まる最
大値を越え且つ最大値を越えた差分値が予め設定された
値より小さいとき、最大値を越えた差分値をクリップす
るようにしたことにより、ワーストケースに対応するこ
とができる画像読取り装置を実現することができる。
【0073】さらに、シェーディング歪み補正差分値ま
たは暗出力補正差分値がそれぞれのビット幅で定まる最
大値を越え且つ最大値を越えた差分値が予め設定された
値より大きいとき、最大値を越えた差分値に対応する画
素の前後の画素の差分値から最大値を越えた差分値に対
応する画素の差分値を補間するようにしたことにより、
白基準部材の汚れ、電気ノイズ等の異常現象による影響
を低減することができる画像読取り装置を実現すること
ができる。
【0074】さらに、入力画像データのビット幅よりも
小さいビット幅のラインメモリへシェーディング歪み補
正元データおよび暗出力補正元データを取り込むことを
可能にするバレルシフタを設けたことにより、少ない記
憶容量のラインメモリであっても補正精度を低下させる
ことなくシェーディング歪み補正および暗出力補正を行
なうことができるので、一層の補正用メモリの記憶容量
の減少、従って、一層の装置のコストダウン、I/Oピ
ン数の減少および配線領域の減少を図ることができる画
像読取り装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像読取り装置を構成
するシェーディング補正部を示す回路図
【図2】明補正元データを示すデータ状態図
【図3】暗補正元データを示すデータ状態図
【図4】明・暗補正データを示すデータ状態図
【図5】図1のシェーディング補正部を構成するデータ
セパレータを示す回路図
【図6】(a)画像データを示すタイミング図 (b)ラインメモリアドレスを示すタイミング図 (c)明補正データを示すタイミング図 (d)暗補正データを示すタイミング図 (e)シェーディング演算を示すタイミング図
【図7】カラー画像データ処理における明・暗補正デー
タを示すデータ状態図
【図8】カラー画像データ処理における明・暗補正デー
タを示すデータ状態図
【図9】カラー画像データ処理におけるデータセパレー
タを示す回路図
【図10】図1のシェーディング補正部を構成するデー
タセパレータの他の例を示す回路図
【図11】図10のデータセパレータを使用する場合に
おける明補正元データのデータ状態図
【図12】図10のデータセパレータを使用する場合に
おける暗補正元データのデータ状態図
【図13】図10のデータセパレータを使用する場合に
おける明・暗補正データのデータ状態図
【図14】シェーディング補正部の他の例を示す回路図
【図15】シェーディング歪み補正元データ(明補正元
データ)および暗出力補正元データ(暗補正元データ)
を示すグラフ図
【図16】図14のシェーディング補正部における明補
正元データを示すデータ状態図
【図17】図14のシェーディング補正部における暗補
正元データを示すデータ状態図
【図18】図14のシェーディング補正部における明・
暗補正データを示すデータ状態図
【図19】図14のシェーディング補正部を構成するデ
ータセパレータを示す回路図
【図20】従来のシェーディング補正部を示す回路図
【図21】一般的画像読取り装置の光学系統を示す構成
【図22】一般的画像読取り装置の電気系統を示すブロ
ック図
【符号の説明】
16 A/D変換器 17A、17B シェーディング補正部 25 トライステートバッファ 26 ラインメモリ 27 アドレス発生器 28、28A、28B、28C データセパレータ 29 シェーディング補正演算器 30a〜30q、35 ラッチ 31a〜31j 加算器 32a、32b マルチプレクサ 33a、33b セレクタ 34 バレルシフタ 36 引算器 37 比較器 38 アップダウンカウンタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を照射する光源と、前記原稿からの反
    射光を結像する光学系と、前記光源を前記原稿の画像読
    取り範囲に対し相対移動せしめる移動部と、前記結像し
    た原稿の画像1ラインに対し画素毎に電気信号に変換す
    るイメージセンサと、前記原稿の読取りに先立ちシェー
    ディング歪みを取り込むための白基準部材とを有し、前
    記白基準部材に前記光源を照射することにより前記イメ
    ージセンサから得られるシェーディング歪み補正元デー
    タと、前記光源の消灯時に前記イメージセンサから得ら
    れる暗出力補正元データとに基づいて、シェーディング
    歪み補正と暗出力補正とを行う画像読取り装置であっ
    て、前記シェーディング歪み補正元データおよび暗出力
    補正元データに対し所定画素毎にグループ化した1グル
    ープ内の全画素のシェーディング歪み補正元データ平均
    値および暗出力補正元データ平均値と、前記シェーディ
    ング歪み補正元データおよび暗出力補正元データと前記
    平均値との差分値であるシェーディング歪み補正差分値
    および暗出力補正差分値とを記憶するラインメモリと、
    前記原稿の読取り時に前記平均値および前記差分値から
    シェーディング歪み補正元データと暗出力補正元データ
    とを復元するデータセパレータと、全体を制御する制御
    部とを備えたことを特徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】前記制御部は、前記シェーディング歪み補
    正差分値のビット幅と前記暗出力補正差分値のビット幅
    との合計ビット幅を前記ラインメモリの1ワードのビッ
    ト幅と等しくなし、前記双方の差分値のビット幅を任意
    に定めることができることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取り装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、前記シェーディング歪み補
    正差分値または前記暗出力補正差分値がそれぞれのビッ
    ト幅で定まる最大値を越え且つ前記最大値を越えた差分
    値が予め設定された値より小さいとき、前記最大値を越
    えた差分値をクリップすることを特徴とする請求項2記
    載の画像読取り装置。
  4. 【請求項4】前記制御部は、前記シェーディング歪み補
    正差分値または前記暗出力補正差分値がそれぞれのビッ
    ト幅で定まる最大値を越え且つ前記最大値を越えた差分
    値が予め設定された値より大きいとき、前記最大値を越
    えた差分値に対応する画素の前後の画素の差分値から前
    記最大値を越えた差分値に対応する画素の差分値を補間
    することを特徴とする請求項2記載の画像読取り装置。
  5. 【請求項5】入力画像データのビット幅よりも小さいビ
    ット幅の前記ラインメモリへ前記シェーディング歪み補
    正元データおよび暗出力補正元データを取り込むことを
    可能にするバレルシフタを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の画像読取り装置。
  6. 【請求項6】前記バレルシフタは、前記入力画像データ
    のLSB側データを選択して前記シェーディング歪み補
    正元データと前記暗出力補正元データとを出力し、前記
    制御部は、前記出力された2種類の補正元データに対し
    所定画素毎にグループ化し、それぞれのグループ内の全
    画素の前記2種類の補正元データの平均値および前記2
    種類の補正元データの前記平均値からの差分値を演算
    し、前記平均値および前記差分値を組み合わせたデータ
    である組合せデータを前記ラインメモリに書き込み、次
    に前記バレルシフタは、前記入力画像データのうちの先
    頭画像データのMSB側所定ビットのデータを選択して
    出力し、前記制御部は、前記先頭画像データのMSB側
    所定ビットのデータを前記データセパレータに保持さ
    せ、前記シェーディング歪み補正元データと前記暗出力
    補正元データとを復元させることを特徴とする請求項5
    記載の画像読取り装置。
  7. 【請求項7】前記制御部は、前記入力画像データのLS
    B側データの隣り合うデータの変化量を検出し、前記変
    化量が所定量よりも大きいか否かを判別すると共に前記
    変化量の方向を検出し、前記データセパレータは前記判
    別および検出に基づいて前記入力画像データのMSB側
    所定ビットのデータを増減することを特徴とする請求項
    6記載の画像読取り装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7557823B2 (en) * 2005-08-23 2009-07-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US8330999B2 (en) 2008-08-27 2012-12-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and method to correct images

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7557823B2 (en) * 2005-08-23 2009-07-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
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