JPH08294247A - 回転電機の軸受装置 - Google Patents

回転電機の軸受装置

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JPH08294247A
JPH08294247A JP7096703A JP9670395A JPH08294247A JP H08294247 A JPH08294247 A JP H08294247A JP 7096703 A JP7096703 A JP 7096703A JP 9670395 A JP9670395 A JP 9670395A JP H08294247 A JPH08294247 A JP H08294247A
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JP
Japan
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bearing
electric machine
lubricant
lubricating oil
grease
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JP7096703A
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English (en)
Inventor
Akihiko Dousaka
明彦 銅坂
Noriyuki Hattori
敬之 服部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油分を軸受に効率良く供給すること。 【構成】 回転軸13と一体的に軸受ナット14が回転
すると、固形グリース18に摩擦力等のエネルギーが作
用する。そして、固形グリース18から潤滑油分が滲み
出し、遠心力により飛散する。また、軸受ナット14に
はフィン14bが設けられており、軸受ナット14が回
転すると矢印Aで示す風が生成されるので、飛散した潤
滑油分が風に乗って軸受12に効率良く供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部から軸受に潤滑油
分を補給するように構成された回転電機の軸受装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】回転電機には、潤滑物としてのグリース
が軸受内に密封されたシールド軸受を用い、このシール
ド軸受により回転軸を支承する構成のものがある。この
構成の場合、グリースの寿命に応じて軸受を交換する必
要があるので、軸受寿命がグリース寿命より長いことを
考慮すると、非効率的なメンテナンス作業が行われるこ
とになる。
【0003】これに対して図10に示す軸受装置は、非
シールド形の軸受を用い、外部から軸受に対してグリー
スを補給するように構成されている。以下、この軸受装
置について説明する。回転電機のハウジング1には軸受
2が組込まれ、軸受2には回転軸3が圧入されている。
また、ハウジング1の両側には軸受カバー4および5が
設けられており、回転軸3が回転すると、軸受2内から
グリースが排出され、その一部が軸受カバー5に飛散
し、残りがハウジング1の排出部1aに排出されるよう
になっている。
【0004】軸受カバー4のグリースポケット4aおよ
びハウジング1のグリース通路1bには半固体状のグリ
ースが充填されており、回転軸3の回転に伴って排出さ
れたグリースを補うように、グリースポケット4aから
軸受2にグリースが補給される。また、軸受カバー5に
は誘導管6が取付けられ、誘導管6にはグリースニップ
ル7が接続されている。そして、グリースポケット4a
内にグリースを補給するにあたっては、グリースガン
(図示せず)により、グリースニップル7から誘導管6
を通してグリース通路1bにグリースを注入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、軸受2に対するグリースの供給量が過剰に
なり、グリースポケット4a内に充填されたグリースの
大半が潤滑に寄与せずに軸受2から排出されていた。こ
のため、グリースの使用効率が悪く、グリースガンによ
るグリース補給間隔が短くなるので、メンテナンスの省
力化の観点から問題があった。これと共に、軸受2から
排出されたグリースが熱劣化やせん断劣化が原因で軟化
し、軸受カバー4,5と回転軸3との隙間から漏れ出す
虞れもあった。
【0006】そこで、実開昭54−101235号公報
に開示されているように、装置の高温部分にグリースタ
ンクを設け、流動性が向上したグリースをグリースタン
クからパイプ等の油道を通して軸受に補給する構成が提
案されている。しかしながら、回転電機においては、グ
リースタンク内のグリースが50°C程度にしか加熱さ
れない事情がある。従って、パイプ等を通過するのに十
分なグリースの流動性が得られず、ポンプ等の吐出手段
を用いなければ円滑なグリースの供給を行うことができ
ない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、潤滑物の使用効率向上を達成するこ
とに伴い、潤滑物の補給間隔の延長および潤滑物の漏出
防止を図り得る回転電機の軸受装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回転電機
の軸受装置は、回転電機の回転軸が支承される軸受と、
エネルギーが加えられることに伴い、前記軸受を潤滑す
るための潤滑油分が滲み出す固形状の潤滑物と、前記回
転軸が回転することに伴って回転する回転体と、この回
転体に前記潤滑物を押付けることに伴い、潤滑物にエネ
ルギーを加える付勢手段とを備えたところに特徴を有す
る。
【0009】請求項2記載の回転電機の軸受装置は、回
転軸に螺合され回転軸を軸受に固定するナット部材から
回転体が構成されているところに特徴を有する。請求項
3記載の回転電機の軸受装置は、潤滑油分を軸受に誘導
するための風を発生させるフィンがナット部材に設けら
れているところに特徴を有する。請求項4記載の回転電
機の軸受装置は、潤滑物がナット部材の外周面に押付け
られ、ナット部材の外周面が、ナット部材の回転に伴う
遠心力により潤滑油分を軸受に誘導する傾斜状をなして
いるところに特徴を有する。
【0010】請求項5記載の回転電機の軸受装置は、回
転軸の外周面に設けられた筒部材から回転体が構成さ
れ、この筒部材の回転に伴う遠心力により潤滑油分を軸
受に誘導する誘導孔が筒部材に形成されているところに
特徴を有する。請求項6記載の回転電機の軸受装置は、
筒部材の回転に伴う潤滑油分の飛散を防止する飛散防止
部が筒部材に設けられているところに特徴を有する。
【0011】請求項7記載の回転電機の軸受装置は、回
転体の外側に固定配置され、回転体の回転に伴い飛散し
た潤滑油分を受止める筒部材を備え、この筒部材の内面
が、受止めた潤滑油分を軸受に誘導する傾斜状をなして
いるところに特徴を有する。請求項8記載の回転電機の
軸受装置は、潤滑物および付勢手段を保持する保持具を
備え、この保持具が固定部位に着脱可能に装着されてい
るところに特徴を有する。
【0012】請求項9記載の回転電機の軸受装置は、付
勢手段が圧縮コイルばねから構成され、この圧縮コイル
ばねの自由長さが回転体に接触しない値に設定されてい
るところに特徴を有する。請求項10記載の回転電機の
軸受装置は、回転体と潤滑物との間で生じる摩擦力を低
減する表面処理が回転体に施されているところに特徴を
有する。
【0013】請求項11記載の回転電機の軸受装置は、
回転電機の回転軸が支承される軸受と、エネルギーが加
えられることに伴い、前記軸受を潤滑するための潤滑油
分が滲み出す固形状の潤滑物と、この潤滑物を前記軸受
の静止部位に押付けることに伴い、潤滑物にエネルギー
を加える付勢手段とを備えたところに特徴を有する。請
求項12記載の回転電機の軸受装置は、潤滑物の消耗を
検出するスイッチを備え、このスイッチが、潤滑物の消
耗に伴い、付勢手段の付勢力により潤滑物と共に突出す
る可動接片と、この可動接片に接触する固定接片とから
構成されているところに特徴を有している。
【0014】
【作用】請求項1記載の手段によれば、付勢手段による
押付け力,回転体の回転に伴う摩擦力,回転電機から伝
達される熱等のエネルギーが潤滑物に供給されると、潤
滑物から潤滑油分が滲み出し、この潤滑油分が軸受に供
給される。従って、潤滑油分が必要量だけ軸受に供給さ
れるので、潤滑物の使用効率が向上する。
【0015】請求項2記載の手段によれば、回転軸が回
転するとナット部材も回転し、ナット部材から潤滑物に
エネルギーが供給される。従って、潤滑物にエネルギー
を供給する専用の回転体を設ける必要がなくなる。請求
項3記載の手段によれば、ナット部材と共にフィンが回
転すると、風が発生する。そして、この風に誘導される
ことに伴い、潤滑油分が軸受に効率良く供給される。
【0016】請求項4記載の手段によれば、ナット部材
の回転に伴う遠心力が潤滑油分に作用すると、潤滑油分
がナット部材の外周面を駆け上がり、軸受に効率良く供
給される。請求項5記載の手段によれば、筒部材の回転
に伴う遠心力が潤滑油分に作用すると、潤滑油分が誘導
孔を通して軸受に効率良く供給される。
【0017】請求項6記載の手段によれば、ナット部材
の回転に伴って飛散する潤滑油分が飛散防止部により受
止められ、誘導孔に供給される。従って、潤滑油分の飛
散が防止され、誘導孔に潤滑油分が効率良く供給され
る。請求項7記載の手段によれば、回転体の回転に伴い
潤滑油分が飛散すると、この潤滑油分が筒部材により受
止められ、筒部材の内面に沿って軸受に誘導される。従
って、飛散する潤滑油分が捕捉され、効率良く軸受に供
給される。
【0018】請求項8記載の手段によれば、潤滑物が消
耗したときには、固定部位から保持具を取外し、保持具
に新たな潤滑物を補給する。従って、潤滑物の補給作業
が簡単化される。請求項9記載の手段によれば、潤滑物
が完全に消耗しても、潤滑物を付勢する圧縮コイルばね
は回転体に届かない。従って、圧縮コイルばねが回転体
に接触することが防止される。
【0019】請求項10記載の手段によれば、回転体に
表面処理が施されているため、回転体と潤滑物との間で
生じる摩擦力が低減される。従って、潤滑物の消耗が抑
えられる。請求項11記載の手段によれば、付勢手段に
よる押付け力,回転電機から伝達される熱等のエネルギ
ーが潤滑物に供給されると、潤滑物から潤滑油分が滲み
出し、この潤滑油分が軸受に供給される。従って、潤滑
油分が必要量だけ軸受に供給されるので、潤滑物の使用
効率が向上する。
【0020】請求項12記載の手段によれば、潤滑物が
消耗すると、可動接片が突出して固定接片に接触する。
すると、スイッチがオンされ、潤滑物の消耗が検出され
る。従って、潤滑物の消耗具合をチェックする煩わしさ
が解消される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1および図2
に基づいて説明する。まず、図1において、ハウジング
11内にはラジアルコロガリ軸受12の外輪12aが組
込まれ、軸受12の内輪12bには回転電機の回転軸1
3が圧入されている。尚、符号12cは軸受12の転動
体、12dは転動体12cの保持器(リテーナ)を示し
ている。
【0022】回転軸13の外周面には段部13aおよび
ネジ部13bが形成されている。そして、ネジ部13b
には回転体およびナット部材に相当する軸受ナット14
が螺合されており、軸受ナット14は回転軸13の段部
13aを軸受12に締付け、回転軸13を軸受12に固
定している。従って、回転軸13が回転すると、軸受1
2の内輪12bが外輪12aに対して滑り、内輪12b
および軸受ナット14が回転軸13と一体的に回転す
る。
【0023】尚、軸受ナット14はテーパナットから構
成されたものであり、その径大部が軸受12と対向する
ように、回転軸13に螺合されている。従って、軸受ナ
ット14の外周面は、軸受12に向うに従って回転軸1
3から離れる傾斜面部14aとして機能することにな
る。
【0024】ハウジング11には内側軸受カバー15お
よび外側軸受カバー16が取付けられている。そして、
両軸受カバー15および16には円筒状の凸部15aお
よび16aが形成されており、凸部15aおよび16a
は外輪12aの肩部を挟持している。尚、内側軸受カバ
ー15は回転電機の内部に位置し、外側軸受カバー16
は回転電機の外部に露出している。
【0025】軸受ナット14の外周面には複数のフィン
14bが設けられており、回転軸13が回転すると、複
数のフィン14bが回転軸13と一体的に回転する。こ
れにより、外側軸受カバー16と回転軸13との隙間か
ら外側軸受カバー16の内部に外気が吸引され、矢印A
で示す風が発生する。
【0026】外側軸受カバー16には、図2に示すよう
に、ネジ孔16bが形成されている。そして、ネジ孔1
6b内には、保持具に相当する円筒状のグリース保持具
17が螺合され、グリース保持具17は回転軸13の軸
方向に沿って配置されている。また、グリース保持具1
7には板状の係合部17aが形成されており、この係合
部17aは外側軸受カバー16に係合することにより、
グリース保持具17を位置決めしている。
【0027】グリース保持具17内には、円柱状に成形
された固形グリース18が挿入されている。この固形グ
リース18は潤滑物に相当するものであり、特開平6−
172770号公報に開示された組成を有している。
尚、下記a〜cは固形グリース18の含有物質を示すも
のである。 a.金属石けん型グリースおよび非金属石けん型有機系
グリースから選ばれるグリース◎ b.ウレタンプレポリマー◎ c.芳香族ポリアミン系硬化剤
【0028】グリース保持具17内には、圧縮コイルば
ねからなる押えばね19が収納されている。この押えば
ね19は付勢手段に相当するものであり、押えばね19
の先端部にはプレート19aが取付けられている。そし
て、図1に示すように、押えばね19は、プレート19
aを介して固形グリース18を軸受ナット14の端面に
圧接している。尚、外側軸受カバー16には孔16bが
複数個形成されており、各孔16bには、固形グリース
18を有するグリース保持具17が選択的に装着されて
いる。
【0029】次に上記構成の作用について説明する。回
転電機の作動に伴い回転軸13が回転すると、軸受12
の内輪12bが外輪12aに対して滑り、回転軸13お
よび内輪12bと一体的に軸受ナット14が回転する。
すると、軸受ナット14のフィン14bが回転し、矢印
Aで示す風が発生する。
【0030】軸受ナット14が回転すると、押えばね1
9による押付け力に加え、下記イおよびロのエネルギー
が固形グリース18に作用し、固形グリース18から潤
滑油分が滲み出す。 イ.軸受ナット14と固形グリース18との間の摩擦力 ロ.回転電機から回転軸13および軸受ナット14を通
して伝達される熱 固形グリース18から潤滑油分が滲み出すと、この潤滑
油分に遠心力が作用し、潤滑油分が外側軸受カバー16
の内面に向って飛散する。すると、飛散した潤滑油分が
矢印Aの風に乗って軸受12内に供給され、外輪12a
と内輪12bとの滑りにより、外輪転走面12eや内輪
転走面12fに供給される。
【0031】固形グリース18から潤滑油分が滲み出す
と、固形グリース18が消耗する。この場合には、グリ
ース保持具17を緩めて外側軸受カバー16から取外
す。そして、グリース保持具17内に新たな固形グリー
ス18を挿入した後、外側軸受カバー16のネジ孔16
bにグリース保持具17を螺合する。尚、押えばね19
の自由長さ(伸長長さ)は、固形グリース18の消耗時
に押えばね19が軸受ナット14に接触しない寸法に設
定されている。
【0032】上記実施例によれば、押えばね19のばね
力,軸受ナット14の回転に伴う摩擦力,回転電機から
伝導される熱等のエネルギーを固形グリース18に加
え、固形グリース18から滲み出た潤滑油分を軸受12
に供給する構成とした。このため、潤滑油分が必要量だ
け軸受12に供給されるので、固形グリース18の使用
効率が向上し、長期に渡って定常的に潤滑油分が供給さ
れる。その結果、固形グリース18の補給間隔が長くな
るので、メンテナンスが省力化される。特に、固形グリ
ース18の交換タイミングを回転電機の定期点検サイク
ルに合せた場合には、その間のメンテナンスが不要にな
って、一層大幅なメンテナンスの省力化が達成される。
【0033】また、潤滑油分が必要量だけ軸受12に供
給されるので、軸受12から余剰な潤滑油分が排出され
ることがなくなる。このため、軸受カバー15および1
6から潤滑油分が漏出することがなくなり、その結果、
クリーンな環境が提供される。また、グリース通路,グ
リースポケット,グリース排出部が廃止されるので、装
置が小形化されるメリットもある。
【0034】また、固形グリース18を軸受ナット14
に押付ける構成とした。このため、固形グリース18に
エネルギーを供給する専用の回転体を設ける必要がなく
なり、その結果、構成が簡素化される。また、フィン1
4bの回転に伴うファン効果により、潤滑油分を軸受1
2に供給する構成とした。このため、固形グリース18
の使用効率が一層向上し、その結果、潤滑寿命が大幅に
延長される。
【0035】また、固形グリース18をグリース保持具
17に保持し、グリース保持具17を外側軸受カバー1
6に締め込む構成とした。このため、グリース保持具1
7を取外して新たな固形グリース18を補給することが
可能になり、その結果、固形グリース18の補給作業が
簡単化される。また、押えばね19の自由長さを軸受ナ
ット14に届かない値に設定した。このため、固形グリ
ース18の完全な消耗時に押えばね19が軸受ナット1
4に接触することを防止でき、その結果、回転電機の運
転に支障を来すことが防止される。
【0036】尚、固形グリース18から滲み出る潤滑油
分量は、軸受12部分の温度(固形グリース18に伝達
される熱量),回転軸13の回転数,固形グリース18
と軸受ナット14との接触面積,軸受ナット14の表面
粗さ,固形グリース18の個数等のパラメータに影響さ
れる。従って、予備実験で各パラメータを調節すること
に基づいて、供給油分量を適切値に設定すると良い。
【0037】また、特開平6−172770号公報に、
『固形状の潤滑剤組成物を軸受リテーナに塗布して硬化
させた後、ASTM寿命試験(ASTM−D−174
1)およびCRC寿命試験(ASTM−D−3366)
を行った結果、固形状の潤滑剤組成物は従来の鉱油型リ
チウムグリースの100倍以上の寿命を示す』ことが記
載されている。従って、上記潤滑剤組成物を固形グリー
ス18に適用した本実施例の場合にも、これと同等の効
果が期待できる。
【0038】次に本発明の第2実施例を図3に基づいて
説明する。ハウジング11にはネジ孔11aが形成さ
れ、ネジ孔11aにはグリース保持具17が螺合されて
いる。そして、固形グリース18は、外側軸受カバー1
6の凸部16aを貫通して軸受12の径方向から軸受ナ
ット14の傾斜面部14aに圧接されている。尚、符号
16cは、外側軸受カバー16の凸部16aに形成され
た貫通孔である。
【0039】上記実施例によれば、軸受ナット14の傾
斜面部14aに固形グリース18を圧接する構成とし
た。このため、軸受ナット14が回転すると、潤滑油分
に遠心力が作用し、潤滑油分が傾斜面部14aを駆け上
がって軸受12に供給される。このため、フィン14b
を用いない簡単な構成で固形グリース18の使用効率が
一層向上し、その結果、潤滑寿命が大幅に延長される。
【0040】次に本発明の第3実施例を図4に基づいて
説明する。回転軸13のねじ部13bには、筒部材に相
当する給油筒20が螺合されており、グリース保持具1
7の固形グリース18は給油筒20の内周部に圧接され
ている。尚、給油筒20は回転軸13の段部13aを軸
受12に締付け、回転軸13を軸受12に固定してい
る。
【0041】給油筒20の外周部には給油孔20aが形
成されている。この給油孔20aは誘導孔に相当するも
のであり、軸受12に向うに従って回転軸13の外周面
から離れる傾斜状をなしている。また、給油筒20の外
周部には、給油孔20aの外側に位置して飛散防止ガイ
ド20bが形成されている。この飛散防止ガイド20b
は飛散防止部に相当するものであり、断面L字状をなし
ている。
【0042】上記実施例によれば、固形グリース18か
ら滲み出た潤滑油分は、給油筒20の回転に伴う遠心力
により、給油筒20を伝って給油筒20の外周部に移動
した後、給油孔20a内に流入する。そして、給油筒2
0の回転に伴う遠心力および給油孔20bの回転に伴っ
て生成される風により、給油孔20bに沿って誘導さ
れ、軸受12に効率良く供給される。従って、固形グリ
ース18の使用効率が一層向上し、潤滑寿命が大幅に延
長される。
【0043】しかも、飛散防止ガイド20bが潤滑油分
の飛散を防止するため、潤滑油分が効率良く給油孔20
b内に流入する。従って、固形グリース18の使用効率
がより一層向上し、潤滑寿命が一層大幅に延長される。
【0044】次に本発明の第4実施例を図5および図6
に基づいて説明する。まず、図5において、外側軸受カ
バー16の内周面には、筒部材に相当する円筒状の給油
ガイド21が設けられており、固形グリース18は、給
油ガイド21のガイド孔21aを通して内輪12bの肩
部に圧接されている。尚、軸受12の内輪12bは回転
体に相当するものである。
【0045】ガイド孔21aの内面は、図6に示すよう
に、軸受12に向かうに従って下方向へ傾斜する傾斜状
をなしている。また、給油ガイド21には、切欠状をな
す複数(4個)の回止め部21bが形成されており、給
油ガイド21は、回止め部21bが外側軸受カバー16
の凸部(図示せず)に係合することにより、回止めされ
ている。
【0046】上記実施例によれば、回転軸13が回転す
ると、内輪12bの回転に伴う遠心力により潤滑油分が
飛散し、給油ガイド21の内面で受止められる。そし
て、重力によりガイド孔21aの内面に沿って滑り落
ち、軸受12に誘導される。従って、潤滑油分の飛散が
防止され、潤滑油分が効率良く軸受12に供給されるの
で、固形グリース18の使用効率が一層向上し、潤滑寿
命が大幅に延長される。
【0047】尚、上記第4実施例においては、固形グリ
ース18を軸受12の内輪12bに圧接したが、これに
限定されるものではなく、例えば、回転軸13の径方向
から回転軸13の外周面に押付けても良い。
【0048】また、上記第1〜第4実施例においては、
軸受ナット14の端面(第1実施例の場合)、軸受ナッ
ト14の外周面(第2実施例の場合)、給油筒20の端
面(第3実施例の場合)、軸受12の内輪12b(第4
実施例の場合)にメッキ等の表面処理を施し、固形グリ
ース18と回転体との間に作用する摩擦力を低減する構
成としても良い。この構成の場合、摩擦力の低減に伴い
固形グリース18の消耗が抑えられるので、固形グリー
ス18の使用効率が一層向上する。
【0049】次に本発明の第5実施例を図7に基づいて
説明する。外側軸受カバー16のネジ孔16bにはグリ
ース保持具17が螺合されており、固形グリース18
は、静止部位に相当する軸受12の外輪12aに圧接さ
れている。上記実施例によれば、押えばね19による押
付け力に加え、回転電機で発生した熱が回転軸13およ
び軸受ナット14を通して固形グリース18に伝達され
ると、固形グリース18から潤滑油分が滲み出し、軸受
12に供給される。
【0050】尚、上記第1〜第5実施例においては、円
柱状の固形グリース18を用いたが、これに限定される
ものではなく、例えば本発明の第6実施例を示す図8の
ように、断面扇形状の固形グリース18を用いても良
い。この構成の場合、固形グリース18の形状に合せて
グリース保持具17と係合部17aとプレート19aと
を扇形状に形成し、固形グリース18を複数本(例えば
2本)の押えばね19で付勢する。
【0051】また、上記第1〜第6実施例においては、
固形グリース18の消耗をチェックする煩わしさがある
が、本発明の第7実施例を示す図9のように、固形グリ
ース18の消耗を検出するスィッチ22を設ければ、そ
の煩わしさが解消され、固形グリース18の交換時期が
適格に把握される。以下、本発明の第7実施例について
説明する。
【0052】押えばね19の先端部にはスイッチ22の
可動接片22aが設けられている。そして、可動接片2
2aにはリード線23が接続され、リード線23は、グ
リース保持具17の係合部17aを貫通してグリース保
持具17の外部に引出されている。また、グリース保持
具17の先端部にはスイッチ22の固定接片22bが設
けられており、固形グリース18が消耗すると押えばね
19が伸長し、可動接片22aが固定接片22bに接触
することにより、スイッチ22がオンされるようになっ
ている。
【0053】固定接片22bにはリード線23が接続さ
れている。そして、リード線23には、電球等の発光体
からなる警告手段24および電源25が介挿されてお
り、スイッチ22がオンされると、警告手段24に電源
25が供給され、警告手段24が作動して固形グリース
18の交換が警告されるようになっている。尚、可動接
片22aは、押えばね19のばね力を固形グリース18
に伝達するプレートとしても機能している。
【0054】尚、上記第7実施例においては、警告手段
24を発光体から構成したが、これに限定されるもので
はなく、例えばブザー等の鳴動体や液晶表示部等の表示
体から構成しても良い。また、上記第1〜第7実施例に
おいては、外側軸受カバー16をハウジング11とは別
体で構成したが、これに限定されるものではなく、外側
軸受カバー16とハウジング11とを一体化する構成と
しても良い。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の回転電機の軸受装置は以下の効果を奏する。請求項1
および11記載の手段によれば、固形状の潤滑物から必
要量の潤滑油分を滲み出させ、この潤滑油分を軸受に供
給できる。このため、潤滑物の使用効率が向上するの
で、潤滑物の補給間隔が長くなり、その結果、メンテナ
ンスが省力化される。しかも、軸受から余剰な潤滑油分
が排出されなくなるので、装置から潤滑油分が漏出しな
くなる。さらに、グリース通路,グリースポケット,グ
リース排出部が廃止されるので、装置が小形化される。
【0056】請求項2記載の手段によれば、ナット部材
を通して潤滑物にエネルギーを供給できる。このため、
潤滑物にエネルギーを供給する専用の回転体を設ける必
要がなくなり、その結果、構成が簡素化される。請求項
3記載の手段によれば、フィンの回転に伴って発生する
風により、潤滑油分を軸受に誘導できる。このため、潤
滑物の使用効率が一層向上する。請求項4記載の手段に
よれば、ナット部材の回転に伴う遠心力により、潤滑油
分をナット部材の外周面に沿って軸受に誘導できる。こ
のため、潤滑物の使用効率が一層向上する。
【0057】請求項5記載の手段によれば、筒部材の回
転に伴う遠心力により、潤滑油分を筒部材の誘導孔に沿
って軸受に誘導できる。このため、潤滑物の使用効率が
一層向上する。請求項6記載の手段によれば、潤滑油分
の飛散を防止せしめて誘導孔に供給できる。このため、
潤滑物の使用効率がより一層向上する。請求項7記載の
手段によれば、飛散する潤滑油分を受止めて軸受に誘導
できる。このため、潤滑物の使用効率がより一層向上す
る。
【0058】請求項8記載の手段によれば、固定部位か
ら保持具を取外して新たな潤滑物を補給できる。従っ
て、潤滑物の補給作業が簡単化される。請求項9記載の
手段によれば、潤滑物の完全な消耗時に圧縮コイルばね
が回転体に接触することを防止できる。このため、回転
電機の運転に支障を来すことが防止される。
【0059】請求項10記載の手段によれば、回転体と
潤滑物との間で生じる摩擦力を低減できる。このため、
潤滑物の消耗が抑えられ、その結果、潤滑物の使用効率
が一層向上する。請求項12記載の手段によれば、潤滑
物の消耗を検出できる。このため、潤滑物の消耗具合を
チェックする煩わしさが解消され、潤滑物の交換時期が
適格に把握される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図
【図2】グリース保持具部分を拡大して示す断面図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図6】給油ガイドを示す図
【図7】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第6実施例を示すグリース保持具の拡
大図
【図9】本発明の第7実施例を示す図2相当図
【図10】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
12は軸受、12aは外輪(静止部位)、13は回転
軸、14は軸受ナット(ナット部材,回転体)、14b
はフィン、17はグリース保持具(保持具)、18は固
形グリース(潤滑物)、19は押えばね(付勢手段)、
20は給油筒(回転体,筒部材)、20aは給油孔(誘
導孔)、20bは飛散防止ガイド(飛散防止部)、21
は給油ガイド(筒部材)、22はスイッチ、22aは可
動接片、22bは固定接片を示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機の回転軸が支承される軸受と、 エネルギーが加えられることに伴い、前記軸受を潤滑す
    るための潤滑油分が滲み出す固形状の潤滑物と、 前記回転軸が回転することに伴って回転する回転体と、 この回転体に前記潤滑物を押付けることに伴い、潤滑物
    にエネルギーを加える付勢手段とを備えたことを特徴と
    する回転電機の軸受装置。
  2. 【請求項2】 回転体が、回転軸に螺合され回転軸を軸
    受に固定するナット部材からなることを特徴とする請求
    項1記載の回転電機の軸受装置。
  3. 【請求項3】 ナット部材には、潤滑油分を軸受に誘導
    するための風を発生させるフィンが設けられていること
    を特徴とする請求項2記載の回転電機の軸受装置。
  4. 【請求項4】 潤滑物がナット部材の外周面に押付けら
    れ、 ナット部材の外周面が、ナット部材の回転に伴う遠心力
    により潤滑油分を軸受に誘導する傾斜状をなしているこ
    とを特徴とする請求項2記載の回転電機の軸受装置。
  5. 【請求項5】 回転軸の外周面に係合された筒部材から
    回転体が構成され、 この筒部材には、筒部材の回転に伴う遠心力により潤滑
    油分を軸受に誘導する誘導孔が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の回転電機の軸受装置。
  6. 【請求項6】 筒部材には、筒部材の回転に伴う潤滑油
    分の飛散を防止する飛散防止部が設けられていることを
    特徴とする請求項5記載の回転電機の軸受装置。
  7. 【請求項7】 回転体の外側に固定配置され、回転体の
    回転に伴って飛散する潤滑油分を受止める筒部材を備
    え、 この筒部材の内面は、受止めた潤滑油分を軸受に誘導す
    る傾斜状をなしていることを特徴とする請求項1記載の
    回転電機の軸受装置。
  8. 【請求項8】 潤滑物および付勢手段を保持する保持具
    を備え、 この保持具が固定部位に着脱可能に装着されていること
    を特徴とする請求項1記載の回転電機の軸受装置。
  9. 【請求項9】 付勢手段が圧縮コイルばねから構成さ
    れ、 この圧縮コイルばねの自由長さが回転体に接触しない値
    に設定されていることを特徴とする請求項1記載の回転
    電機の軸受装置。
  10. 【請求項10】 回転体と潤滑物との間で生じる摩擦力
    を低減する表面処理が回転体に施されていることを特徴
    とする請求項1記載の回転電機の軸受装置。
  11. 【請求項11】 回転電機の回転軸が支承される軸受
    と、 エネルギーが加えられることに伴い、前記軸受を潤滑す
    るための潤滑油分が滲み出す固形状の潤滑物と、 この潤滑物を前記軸受の静止部位に押付けることに伴
    い、潤滑物にエネルギーを加える付勢手段とを備えたこ
    とを特徴とする回転電機の軸受装置。
  12. 【請求項12】 潤滑物の消耗を検出するスイッチを備
    え、 このスイッチが、 潤滑物の消耗に伴い、付勢手段の付勢力により潤滑物と
    共に突出する可動接片と、 この可動接片に接触する固定接片とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1または11記載の回転電機の
    軸受装置。
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