JPH08296202A - 舗装板およびその製造方法 - Google Patents

舗装板およびその製造方法

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JPH08296202A
JPH08296202A JP12450595A JP12450595A JPH08296202A JP H08296202 A JPH08296202 A JP H08296202A JP 12450595 A JP12450595 A JP 12450595A JP 12450595 A JP12450595 A JP 12450595A JP H08296202 A JPH08296202 A JP H08296202A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目詰まりを生じさせない舗装板を提供するこ
と。 【構成】 舗装板は、多数の扁平な小片(18)が互い
に部分的に重ね合わされかつ空隙(20)をおいて互い
に結合されてなる板状体(22)、または、この板状体
と、多数の粒状物(24)が空隙をおいて互いに結合さ
れてなる第2の板状体(26)との層状体からなる。板
状体は、さらに、多数の扁平な小片間に配置されかつ小
片に結合された多数の剛性粒状物(28)を含み得る。
舗装板は、多数の小片またはさらに剛性粒状物(28)
と、これらを互いに接着するに足りる量のバインダとの
混合物を型枠に入れて振動させ、加圧、加熱した後、脱
型して得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩道、公園、遊歩道、
サイクリングロード、ジョギングロード等の舗装に用い
られる板状またはブロック状の舗装板およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、舗装板として、ゴムチップのよう
な多数の弾性粒状物が空隙をおいて互いに結合されてな
る第1の板状体と、砕石のような多数の剛性粒状物が空
隙をおいて互いに結合されてなる第2の板状体とを相互
に接合してなるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の舗装板によ
る舗装は、多数の舗装板を弾性粒状物からなる第1の板
状体および剛性粒状物からなる第2の板状体がそれぞれ
上下に位置しかつこれらの側部が互いに接するように敷
き並べることにより形成される。前記剛性粒状物からな
る第2の板状体は舗装板の重しの作用をなし、また、前
記弾性粒状物からなる第1の板状体はクッション性のあ
る舗装面を規定する。
【0004】前記従来の舗装板は、第1の板状体の弾性
粒状物相互間の空隙および第2の板状体の剛性粒状物相
互間の空隙を経ての例えば雨水のような水の通過を許
す。舗装板が有するこの通水性または排水性により、歩
行、走行等の妨げになり、あるいは、横転等の原因とな
る舗装面上への水たまりの発生が防止される。
【0005】ところで、前記第1の板状体の空隙に流れ
込む水は舗装面上の泥、砂、埃等を含む。泥、砂、埃等
を含む水は、舗装板の多数の空隙を順次に下方へ向けて
流れ、この間に、前記泥、砂、埃等が個々の弾性粒状物
に付着する。このため、時間の経過とともに、前記泥、
砂、埃等によって個々の空隙が塞がれ、舗装板に目詰ま
りを生じ、舗装の排水性能を低下させるという問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、目詰まりを生じさせない
舗装板を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、前記従来の舗装板による舗装における問題を解消す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る舗装板は、
多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね合わされかつ空
隙をおいて互いに結合されてなる板状体を含む。また、
他の舗装板は、前記板状体を、多数の粒状物が空隙をお
いて互いに結合されてなる第2の板状体に重ねかつ互い
に接合したものからなる。さらに、他の舗装板は、多数
の扁平な小片が互いに部分的に重ね合わされかつ空隙を
おいて互いに結合され、多数の粒状物が前記小片間に配
置されかつ前記小片に結合されてなる板状体からなる。
さらに、他の舗装板は、この板状体と、前記第2の板状
体とを2層に接合してなる。
【0008】前記扁平な小片として、合成樹脂で被覆さ
れた木質チップ、合成樹脂が含浸された木質チップ、ま
たは、合成樹脂製のチップを用いることができる。前記
扁平な小片の幅、長さおよび厚さの各寸法は、それぞ
れ、好ましくは1〜3cm、3〜5cmおよび0.3 〜0.5cm
とする。
【0009】前記第1の板状体の多数の小片と、前記第
2の板状体の多数の粒状物とが、それぞれ、互いに架橋
反応をする性質を有する熱硬化性樹脂を含むバインダに
より結合されるものとすることができる。これによれ
ば、前記第1の板状体と前記第2の板状体とは、互い
に、両熱硬化性樹脂の架橋反応により生じた物質を介し
て強固に接合される。
【0010】前記多数の扁平な小片間に配置された粒状
物として、ゴムチップのような弾性粒状物および砕石の
ような剛性粒状物を選択的に用いることができる。ま
た、好ましくは、前記第2の板状体の粒状物を剛性粒状
物からなるものとする。さらに、好ましくは、前記木質
チップに着色剤を含浸させておく。
【0011】本発明の舗装板の製造方法は、多数の扁平
な小片と、前記小片を互いに接着するに足る量のバイン
ダとの混合物を型枠に入れ、前記型枠を振動させた後、
前記混合物に熱圧を加え、その後、脱型することを含
む。さらに、前記型枠に前記混合物を入れるに先立ちま
たはその後に、前記型枠にバインダで被覆された多数の
剛性粒状物を入れることを含む。
【0012】また、他の製造方法は、多数の扁平な小片
と、多数の粒状物とを互いに接着するに足る量のバイン
ダとの混合物を型枠に入れ、前記型枠を振動させた後、
前記混合物に熱圧を加え、その後、脱型することを含
む。さらに、前記型枠に前記混合物を入れるに先立ちま
たはその後に、前記型枠にバインダで被覆された多数の
剛性粒状物を入れることを含む。前記小片は、例えば、
合成樹脂が含浸された木質チップからなる。
【0013】
【発明の作用および効果】本発明によれば、舗装板が路
盤上に敷き詰められて舗装が形成されるとき、前記舗装
板の一部または全部を構成する前記多数の小片が舗装面
を規定する。前記小片相互間の空隙、あるいは、さら
に、前記第2の板状体の粒状物相互間の空隙が雨水のよ
うな水の通過を許し、これが舗装板に排水性能を与え
る。前記空隙を規定する多数の小片は扁平であり、ま
た、舗装板の設置時、多数の小片はその表裏両面を上下
に向けて横方向へ伸びることから、前記舗装面から前記
空隙に流れ込む水は、前記小片上を横方向へ流れる。こ
のとき、前記水に含まれた泥、砂、埃等の大部分は前記
小片上に沈殿して残る。このため、前記泥、砂、埃等は
舗装板の内部を流下することはほとんどなく、したがっ
て、舗装板の空隙が前記泥、砂、埃等によって塞がれる
こと、すなわち舗装板の目詰まりが防止され、このこと
から舗装の排水性能が維持される。また、多数の扁平な
小片を互いに部分的に積み重ねかつ接着してなる板状体
は大きい曲げ強度を有する。
【0014】前記第1の板状体に接続された前記第2の
板状体は舗装板の重しとして機能し、前記舗装板が路盤
上を移動しにくいようにし、また、前記第1の板状体の
平坦性を保持する。前記第2の板状体は互いに空隙をお
いて接着された多数の粒状物からなることから、前記第
2の板状体は前記第1の板状体から流下する水を受け入
れ、その内部移動を許す。また、前記泥、砂、埃等は前
記第1の板状体の前記小片上に堆積することから、前記
第2の板状体の空隙が目詰まりを起こすことはない。
【0015】前記多数の小片間に多数の粒状物を配置す
ることにより、前記小片が規定する空隙の大きさを調整
することができる。前記粒状物がゴムチップのような弾
性粒状物からなるときは、舗装板に良好なクッション性
が付与され、また、砕石のような剛性粒状物からなると
きは、舗装板の剛性が高められる。
【0016】木質チップからなる小片は、これが有する
弾性により、舗装板に適度なクッション性を付与する。
前記木質チップを合成樹脂で被覆することにより、前記
木質チップに耐水性を付与することができる。また、前
記木質チップの表面からその内部に至る薄い層状の領域
に熱硬化性樹脂を含浸させることによっても前記木質チ
ップに耐水性を付与することができる。しかも、木質チ
ップはその適度な弾性を損なわずに、耐水性を保持す
る。前記木質チップに耐水性を付与することにより、木
質チップ自体の吸水による膨張とこれに伴う舗装面の不
陸の発生を防止することができる。前記第1の板状体
と、前記第2の板状体とについて、これらを架橋反応物
を介して強固に接合することにより、耐久性の高い舗装
板を得ることができる。
【0017】舗装板の表面に色彩を付与するために着色
剤を前記熱硬化性樹脂と共に前記木質チップに含浸させ
ると、前記木質チップを相互に結合する前記バインダに
前記着色剤を添加する場合と異なり、前記バインダの磨
り減りによってもその色彩は失われず、舗装板の表面の
色彩が長期間維持される。
【0018】また、本発明の方法によれば、多数の扁平
な小片と、前記小片を互いに接着するに足る量のバイン
ダとの混合物を振動させることにより、多数の小片をこ
れらの両面がほぼ上下方向を向き、互いに部分的に重な
り合いかつこれらの間に空隙が生じるように配列させる
ことができ、脱型後、この状態の成形体を得ることがで
きる。前記型枠に前記混合物を入れるに先立ちまたはそ
の後に、前記型枠にバインダで被覆された多数の剛性粒
状物を入れることにより、第1および第2の板状体から
なる舗装板を得ることができる。
【0019】さらに、多数の扁平な小片と、多数の粒状
物とを互いに接着するに足る量のバインダとの混合物を
振動させることにより、多数の小片をこれらの両面がほ
ぼ上下方向を向き、互いに部分的に重なり合い、これら
の間に空隙が生じ、かつ、前記多数の小片間に前記粒状
物が位置するように配列し、脱型後、この状態の成形体
を得ることができる。前記型枠に前記多数の小片および
前記多数の粒状物を入れるに先立ちまたはその後に、前
記型枠にバインダで被覆された多数の剛性粒状物を入れ
ることにより、第1および第2の板状体からなる舗装板
を得ることができる。
【0020】
【実施例】図1〜図4を参照すると、本発明に係る舗装
板の4つの例が、それぞれ、全体を符号10,12,1
4,16で示されている。
【0021】図1に示す舗装板10は、多数の扁平な小
片18が互いに部分的に重ね合わされかつ空隙20をお
いて互いに結合されてなる板状体22からなる。より詳
細には、小片18の一部と、他の小片18の一部とが互
いに重なり合い、かつ、これらの一部同士がバインダ2
3(図5参照)で互いに結合されている。このように結
合されてなる多数の小片18からなる板状体22舗装板
10は高い曲げ強度を有し、このため、舗装板10は必
要とされる機械的強度を備える。
【0022】舗装板10は、その平面形状を所望の形状
に設定し、また、厚さ寸法を所望の大きさに設定するこ
とができる。例えば、舗装板10は、一辺が30cmの
正方形の平面形状を有し、また、約30mmの厚さ寸法
を有するものとすることができる。また、小片18は、
例えば、1〜3cmの幅寸法と、3〜5cmの長さ寸法と、
0.3 〜0.5cm の厚さ寸法とを有するものとすることがで
きる。
【0023】舗装時、多数の舗装板10が、それぞれ、
小片18の重ね合わせの方向が上下になるように、ま
た、これらの側面が互いに接するように路盤(図示せ
ず)上に敷き並べられる。したがって、舗装面は、両面
を上下方向へ向けてほぼ横方向へ伸びる多数の小片18
により規定される。
【0024】この舗装板10によれば、舗装面から舗装
板10の空隙20に流れ込む雨水、散水等の水は、横方
向へ伸びる小片18上を流れる。この間、水中に含まれ
ていた泥、砂、埃等はその大部分が小片18の扁平な面
上に溜る。小片18上を流れる水は、小片18上にとど
まる前記泥、砂、埃等を押し流す力が弱く、大部分の前
記泥、砂、埃等を残して、他の空隙20に流れ去る。次
いで、前記水は、下方の他の小片18上を流れ、この間
に残りの泥、砂、埃等を小片18上に置き去りにする。
このことから、舗装板10の空隙20は前記泥、砂、埃
等によって閉塞されず、前記舗装の排水性能は良好に維
持される。
【0025】図示の例では、扁平な小片18として、合
成樹脂25(図5参照)が含浸された木質チップが用い
られている。より詳細には、前記木質チップの表面から
その内部に至る薄い層状の領域に、不飽和ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂が含浸されてい
る。合成樹脂含浸の木質チップによれば、舗装板10に
クッション性を付与する前記木質チップの弾性を損なう
ことなしに、前記木質チップに良好な耐水性を付与する
ことができる。前記合成樹脂含浸の木質チップに代え
て、合成樹脂で被覆された木質チップが用いることがで
きる。合成樹脂が含浸され、または、合成樹脂で被覆さ
れた木質チップは耐水性を有するため、木質チップ自体
の吸水による膨張およびこれに伴う舗装面の不陸を生じ
ない。
【0026】舗装板10は、多数の扁平な小片18と、
小片18を互いに接着するに足る量、好ましくは各小片
18の表面を被覆するのに十分にして必要な量のバイン
ダ23との混合物を型枠(図示せず)に入れ、前記型枠
を振動させた後、前記混合物に熱圧を加え、その後、脱
型することにより製造することができる。
【0027】例えば、先ず、前記した幅寸法(1〜3c
m)、長さ寸法(3〜5cm)および厚さ寸法(0.3 〜0.5
cm )を有する、重量比100の木質チップと、重量比
30の不飽和ポリエステル樹脂および硬化剤である重量
比0.1のベンゾイルパーオキサイドの混合液とを攪
拌、混合し、次いで前記木質チップに滲み込んだ前記混
合液を加熱して固化させることにより、熱硬化性樹脂が
含浸された多数の木質チップ18を得る。
【0028】前記舗装面を規定することとなる舗装板1
0の表面に色彩を付与するため、前記混合液(不飽和ポ
リエステル樹脂およびその硬化剤)中に予めベンガラの
ような着色剤3.6(重量)を添加しておく。これによ
り、前記木質チップに前記着色剤を前記熱硬化性樹脂と
共に含浸させ、前記木質チップを着色することができ
る。前記木質チップの着色は、前記木質チップを覆いか
つ前記木質チップを相互に結合または接着する前記バイ
ンダ中に前記着色剤を添加することによっても行なうこ
とができる。しかし、前記したようにすれば、舗装板1
0の使用の間に前記バインダが磨り減ることによって生
じる色彩の滅失を回避することができる。
【0029】前記熱硬化性樹脂が含浸された木質チップ
18と、一液性ポリウレタン樹脂のようなバインダ23
との混合物を型枠に入れ、前記型枠を横方向へ振動させ
る。振動を与えると、各木質チップ18の両面が上下方
向に向き、部分的に重なり合い、また、木質チップ18
相互間に隙間が生じる。
【0030】前記一液性ポリウレタン樹脂の重量比は9
〜12とする。これは、前記熱硬化性樹脂が含浸された
木質チップ18の表面を覆いかつこれらを互いに接着す
るに足りる量である。また、木質チップ18からの前記
一液性ポリウレタン樹脂液の垂れ落ちを防止するため、
好ましくは前記一液性ポリウレタン樹脂にその粘性を増
大させるシリカのような増粘剤を添加する。前記増粘剤
の添加量は例えば重量比で0.6とする。
【0031】次に、前記型枠中の前記混合物を木質チッ
プ18の重なり合う方向(上下方向)に加圧し、かつ、
加熱する。このときの圧力、加熱温度および加熱時間
は、例えば、それぞれ、0.5〜1.0Kg/cm2、150 ℃
および7分間とする。
【0032】その後、脱型することにより、板状体22
からなる舗装板10が得られる。各木質チップはその表
面層に前記熱硬化性樹脂25が含浸され、さらにその表
面がバインダ23によって被覆されているため、高い耐
水性を有する。
【0033】バインダ23の他の例としてエポキシ樹脂
を使用することができる。このときの前記エポキシ樹脂
と、前記増粘剤と、前記着色剤との配合重量比は、例え
ば、7.0〜8.5:0.5:4.0とすることができ
る。また、この場合には、前記エポキシ樹脂の硬化剤を
重量比で4.5を添加する。
【0034】図2を参照すると、舗装板12は、図1に
示す板状体22と、砕石やビーズのような多数の粒状物
24が互いに空隙をおいて結合されてなる第2の板状体
26とを層を成すように互いに接合してなる。
【0035】第2の板状体26は舗装板12または第1
の板状体22の重しとして、また、第1の板状体22の
平板状体を維持するための補強体としての機能を有し、
また、舗装板12が路盤上に敷き詰められるときにその
底面を規定する粒状物24が路盤に食い込み、舗装板1
2が移動しにくいようにする。
【0036】第2の板状体26は、多数の空隙を有する
ことから、第1の板状体22の空隙20を流れ落ちる水
を受け入れ、これを路盤に導くことができる。第2の板
状体26は、第1の板状体22と同じ平面形状を有し、
また、厚さ寸法は、例えば30mmに設定することがで
きる。
【0037】第1および第2の板状体22,26を有す
る舗装板12は、熱硬化性樹脂含浸の多数の木質チップ
18とバインダ23との前記混合物を前記型枠に入れる
に先立ち、または、その後に、好ましくは前記熱硬化性
樹脂と架橋反応をする性質を有する熱硬化性樹脂からな
るバインダ(図示せず)で表面を覆われた多数の粒状物
24を前記型枠に入れ、前記したと同様にこれらを加
圧、加熱した後、脱型することにより得ることができ
る。多数の粒状物24とそのバインダとの重量比は、例
えば、100:10とする。粒状物24は粒径は、好ま
しくは、3〜5mmとする。これらの粒状物24とその
バインダとを攪拌、混合することにより、前記バインダ
で表面が覆われた粒状物24を得ることができる。
【0038】第2の板状体26の前記バインダは、例え
ば、エポキシ樹脂とすることができる。これによれば、
第1および第2の板状体22,26が、これらが互いに
接する箇所において生じた架橋反応生成物を介して、強
固に接合される。第2の板状体26における前記バイン
ダは、エポキシ樹脂とすることに代えて、第1の板状体
22におけると同一の一液性ポリウレタン樹脂とするこ
とができる。
【0039】次に、図3に示す舗装板14は、多数の木
質チップ18が互いに部分的に重ね合わされかつ空隙2
0をおいて互いに接着され、また、多数の粒状物28が
多数の木質チップ18間に配置されかつ木質チップ18
に結合されてなる板状体30からなる。
【0040】粒状物28を配置することにより、小片1
8相互間の空隙20の大きさを調整することができる。
粒状物28は、ゴムチップのような弾性粒状物、あるい
は、砕石やガラスビーズのような剛性粒状物からなる。
前記弾性粒状物を用いるときは、舗装板14にクッショ
ン性を付与することができ、また、前記剛性粒状物を用
いるときは、舗装板14の剛性を高めることができる。
【0041】この舗装板14を製造するには、例えば、
熱硬化性樹脂含浸の多数の木質チップ18と、多数の粒
状物28と、これらのバインダ23との混合物を型枠に
入れ、前記型枠を振動させる。これにより、各木質チッ
プ18はその両面が上下方向に向き、部分的に重なり合
い、木質チップ18相互間に隙間が生じるように、ま
た、木質チップ18相互間に1または複数の粒状物28
が位置するように、配列または整列される。
【0042】粒状物28の量は、重量比で、例えば20
(ゴムチップからなる場合)または60(砕石からなる
場合)とする。木質チップ18相互および木質チップ1
8と粒状物28とを接着するためのバインダ23の重量
比9〜12は、粒状物28の表面と、重量比100の木
質チップの表面とを覆いかつこれらを互いに接着するに
足りる量である。
【0043】その後、同様に、前記混合物に熱圧を及ぼ
し、脱型することにより、成形体からなる舗装板14が
得られる。
【0044】図4に示す舗装板16は、図3に示す板状
体30に図2に示す板状体24を層状に接合してなる。
第1の板状体30中の粒状物28は図3の舗装板14に
関して説明したと同様の作用をなし、また、第2の板状
体24は、図2の舗装板12に関して説明したと同様の
作用をなす。
【0045】舗装板16は、基本的に、図2に示す例と
同様にして製造する。すなわち、樹脂含浸の木質チップ
18および粒状物28とこれらのバインダとの混合物を
型枠に配置するに先立ち、または、その後に、合成樹脂
で被覆された多数の粒状物24を前記型枠に投入し、振
動の付与後、これらを加圧しかつ加熱した後、脱型する
ことにより得られる。
【0046】前記扁平な小片として、前記木質チップに
代えて、例えば、合成樹脂性のチップを用いることがで
きる。前記合成樹脂製のチップには、前記木質チップに
おけるような耐水処理または防水処理を施す必要はな
い。また、前記合成樹脂製のチップのバインダとして、
熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂のいずれをも用いるこ
とができる。また、第1の板状体22,30における前
記バインダと、第2の板状体24における前記バインダ
とを同一種類のものとすることができる。前記木質チッ
プは、建築物の廃材、間伐材等を破砕して、また、前記
合成樹脂製のチップはプラスチック廃材を利用して得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装板の部分縦断面図である。
【図2】本発明に係る他の舗装板の部分縦断面図であ
る。
【図3】本発明に係る他の舗装板の部分縦断面図であ
る。
【図4】本発明に係る他の舗装板の部分縦断面図であ
る。
【図5】図3に示す舗装板の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10,12,14,16 舗装板 18 小片 20 空隙 22,26 板状体 23 バインダ 24 粒状物 25 含浸合成樹脂 28 粒状物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 舗装板およびその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩道、公園、遊歩道、
サイクリングロード、ジョギングロード等の舗装に用い
られる板状またはブロック状の舗装板およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、舗装板として、ゴムチップのよう
な多数の弾性粒状物が空隙をおいて互いに結合されてな
る第1の板状体と、砕石のような多数の剛性粒状物が空
隙をおいて互いに結合されてなる第2の板状体とを相互
に接合してなるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の舗装板によ
る舗装は、多数の舗装板を弾性粒状物からなる第1の板
状体および剛性粒状物からなる第2の板状体がそれぞれ
上下に位置しかつこれらの側部が互いに接するように敷
き並べることにより形成される。前記剛性粒状物からな
る第2の板状体は舗装板の重しの作用をなし、また、前
記弾性粒状物からなる第1の板状体はクッション性のあ
る舗装面を規定する。
【0004】前記従来の舗装板は、前記第1の板状体の
弾性粒状物相互間の空隙および前記第2の板状体の剛性
粒状物相互間の空隙を経ての例えば雨水のような水の通
過を許す。舗装板が有するこの通水性または排水性によ
り、歩行、走行等の妨げになり、あるいは、横転等の原
因となる舗装面上への水たまりの発生が防止される。
【0005】ところで、前記第1の板状体の空隙に流れ
込む水は舗装面上の泥、砂、埃等を含む。泥、砂、埃等
を含む水は、舗装板の多数の空隙を順次に下方へ向けて
流れ、この間に、前記泥、砂、埃等が個々の弾性粒状物
に付着する。このため、時間の経過とともに、前記泥、
砂、埃等によって個々の空隙が塞がれ、舗装板に目詰ま
りを生じ、舗装の排水性能を低下させるという問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、目詰まりを生じさせない
舗装板を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、前記従来の舗装板による舗装における問題を解消す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る舗装板は、
多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね合わされかつ空
隙をおいて互いに結合されてなる板状体を含む。また、
本発明の他の舗装板は、前記板状体(第1の板状体)
を、多数の粒状物が空隙をおいて互いに結合されてなる
第2の板状体に重ねかつ互いに接合したものからなる。
さらに、本発明の他の舗装板は、多数の扁平な小片が互
いに部分的に重ね合わされかつ空隙をおいて互いに結合
され、砕石のような多数の剛性粒状物が前記小片間に配
置されかつ前記小片に結合されてなる板状体からなる。
さらに、本発明の他の舗装板は、この板状体(第1の板
状体)と、前記第2の板状体とを2層に接合してなる。
【0008】前記扁平な小片として、合成樹脂で被覆さ
れた木質チップ、合成樹脂が含浸された木質チップ、ま
たは、合成樹脂製のチップを用いることができる。前記
扁平な小片の幅、長さおよび厚さの各寸法は、それぞ
れ、好ましくは1〜3cm、3〜5cmおよび0.3〜
0.5cmとする。
【0009】前記第1の板状体の多数の小片と、前記第
2の板状体の多数の粒状物とが、それぞれ、互いに架橋
反応をする性質を有する熱硬化性樹脂を含むバインダに
より結合されるものとすることができる。これによれ
ば、前記第1の板状体と前記第2の板状体とは、互い
に、両熱硬化性樹脂の架橋反応により生じた物質を介し
て強固に接合される。
【0010】好ましくは、前記第2の板状体の粒状物を
砕石のような剛性粒状物からなるものとする。また、好
ましくは、前記木質チップに着色剤を含浸させておく。
【0011】本発明の舗装板の製造方法は、多数の扁平
な小片と、前記小片を互いに接着するに足る量のバイン
ダとの混合物を型枠に入れ、前記型枠を振動させた後、
前記混合物に熱圧を加え、その後、脱型することを含
む。さらに、前記型枠に前記混合物を入れるに先立ちま
たはその後に、前記型枠にバインダで被覆された多数の
剛性粒状物を入れることを含む。
【0012】また、他の製造方法は、多数の扁平な小片
と、多数の剛性粒状物と、前記小片を互いに接着しかつ
前記小片および前記剛性粒状物を互いに接着するに足る
量のバインダとの混合物を型枠に入れ、前記型枠を振動
させた後、前記混合物に熱圧を加え、その後、脱型する
ことを含む。さらに、前記型枠に前記混合物を入れるに
先立ちまたはその後に、前記型枠にバインダで被覆され
た多数の剛性粒状物を入れることを含む。前記小片は、
例えば、合成樹脂が含浸された木質チップからなる。
【0013】
【発明の作用および効果】本発明によれば、舗装板が路
盤上に敷き詰められて舗装が形成されるとき、前記舗装
板の全部または一部を構成する前記多数の小片が舗装面
を規定する。前記小片相互間の空隙、あるいは、さら
に、前記第2の板状体の粒状物相互間の空隙が雨水のよ
うな水の通過を許し、これが舗装板に排水性能を与え
る。前記空隙を規定する多数の小片は扁平であり、ま
た、舗装板の設置時、多数の小片はその表裏両面を上下
に向けて横方向へ伸びることから、前記舗装面から前記
空隙に流れ込む水は、前記小片上を横方向へ流れる。こ
のとき、前記水に含まれた泥、砂、埃等の大部分は前記
小片上に沈殿して残る。このため、前記泥、砂、埃等は
舗装板の内部を流下することはほとんどなく、したがっ
て、舗装板の空隙が前記泥、砂、埃等によって塞がれる
こと、すなわち舗装板の目詰まりが防止され、このこと
から舗装の排水性能が維持される。また、多数の扁平な
小片を互いに部分的に積み重ねかつ接着してなる板状体
は大きい曲げ強度を有する。
【0014】前記第1の板状体に接続された前記第2の
板状体は舗装板の重しとして機能し、前記舗装板が路盤
上を移動しにくいようにし、また、前記第1の板状体の
平坦性を保持する。前記第2の板状体は互いに空隙をお
いて接着された多数の粒状物からなることから、前記第
2の板状体は前記第1の板状体から流下する水を受け入
れ、その内部移動を許す。また、前記泥、砂、埃等は前
記第1の板状体の前記小片上に堆積することから、前記
第2の板状体の空隙が目詰まりを起こすことはない。
【0015】前記多数の小片間に砕石のような多数の剛
性粒状物を配置することにより、前記小片が規定する空
隙の大きさを調整することができる。また、前記剛性粒
状物は舗装板の剛性を高める。
【0016】木質チップからなる小片は、これが有する
弾性により、舗装板に適度なクッション性を付与する。
前記木質チップを合成樹脂で被覆することにより、前記
木質チップに耐水性を付与することができる。また、前
記木質チップの表面からその内部に至る薄い層状の領域
に熱硬化性樹脂を含浸させることによっても前記木質チ
ップに耐水性を付与することができる。しかも、木質チ
ップはその適度な弾性を損なわずに、耐水性を保持す
る。前記木質チップに耐水性を付与することにより、木
質チップ自体の吸水による膨張とこれに伴う舗装面の不
陸の発生を防止することができる。前記第1の板状体
と、前記第2の板状体とについて、これらを架橋反応物
を介して強固に接合することにより、耐久性の高い舗装
板を得ることができる。
【0017】舗装板の表面に色彩を付与するために着色
剤を前記熱硬化性樹脂と共に前記木質チップに含浸させ
ると、前記木質チップを相互に結合する前記バインダに
前記着色剤を添加する場合と異なり、前記バインダの磨
り減りによってもその色彩は失われず、舗装板の表面の
色彩が長期間維持される。
【0018】また、本発明の方法によれば、多数の扁平
な小片と、前記小片を互いに接着するに足る量のバイン
ダとの混合物を振動させることにより、多数の小片をこ
れらの両面がほぼ上下方向を向き、互いに部分的に重な
り合いかつこれらの間に空隙が生じるように配列させる
ことができ、脱型後、この状態の成形体を得ることがで
きる。前記型枠に前記混合物を入れるに先立ちまたはそ
の後に、前記型枠にバインダで被覆された多数の剛性粒
状物を入れることにより、第1および第2の板状体から
なる舗装板を得ることができる。
【0019】さらに、多数の扁平な小片と、多数の剛性
粒状物と、前記小片を互いに接着しかつ前記小片および
前記剛性粒状物を互いに接着するに足る量のバインダと
の混合物を振動させることにより、多数の小片をこれら
の両面がほぼ上下方向を向き、互いに部分的に重なり合
い、これらの間に空隙が生じ、かつ、前記多数の小片間
に前記剛性粒状物が位置するように配列し、脱型後、こ
の状態の成形体を得ることができる。前記型枠に前記多
数の小片および前記多数の剛性粒状物を入れるに先立ち
またはその後に、前記型枠に、バインダで被覆された多
数の剛性粒状物を入れることにより、第1および第2の
板状体からなる舗装板を得ることができる。
【0020】
【実施例】図1〜図4を参照すると、本発明に係る舗装
板の4つの例が、それぞれ、全体を符号10,12,1
4,16で示されている。
【0021】図1に示す舗装板10は、多数の扁平な小
片18が互いに部分的に重ね合わされかつ空隙20をお
いて互いに結合されてなる板状体22からなる。より詳
細には、小片18の一部と、他の小片18の一部とが互
いに重なり合い、かつ、これらの一部同士がバインダ2
3(図5参照)で互いに結合されている。このように結
合されてなる多数の小片18からなる板状体22は高い
曲げ強度を有し、このため、舗装板10は必要とされる
機械的強度を備える。
【0022】舗装板10は、その平面形状を所望の形状
に設定し、また、厚さ寸法を所望の大きさに設定するこ
とができる。例えば、舗装板10は、一辺が30cmの
正方形の平面形状を有し、また、約30mmの厚さ寸法
を有するものとすることができる。また、小片18は、
例えば、1〜3cmの幅寸法と、3〜5cmの長さ寸法
と、0.3〜0.5cmの厚さ寸法とを有するものとす
ることができる。
【0023】舗装時、多数の舗装板10が、それぞれ、
小片18の重ね合わせの方向が上下になるように、ま
た、これらの側面が互いに接するように路盤(図示せ
ず)上に敷き並べられる。したがって、舗装面は、両面
を上下方向へ向けてほぼ横方向へ伸びる多数の小片18
により規定される。
【0024】この舗装板10によれば、舗装面から舗装
板10の空隙20に流れ込む雨水、散水等の水は、横方
向へ伸びる小片18上を流れる。この間、水中に含まれ
ていた泥、砂、埃等はその大部分が小片18の扁平な面
上に溜る。小片18上を流れる水は、小片18上にとど
まる前記泥、砂、埃等を押し流す力が弱く、大部分の前
記泥、砂、埃等を残して、他の空隙20に流れ去る。次
いで、前記水は、下方の他の小片18上を流れ、この間
に残りの泥、砂、埃等を小片18上に置き去りにする。
このことから、舗装板10の空隙20は前記泥、砂、埃
等によって閉塞されず、前記舗装の排水性能は良好に維
持される。
【0025】図示の例では、扁平な小片18として、合
成樹脂25(図5参照)が含浸された木質チップが用い
られている。より詳細には、前記木質チップの表面から
その内部に至る薄い層状の領域に、不飽和ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂が含浸されてい
る。合成樹脂含浸の木質チップによれば、舗装板10に
クッション性を付与する前記木質チップの弾性を損なう
ことなしに、前記木質チップに良好な耐水性を付与する
ことができる。前記合成樹脂含浸の木質チップに代え
て、合成樹脂で被覆された木質チップが用いることがで
きる。合成樹脂が含浸され、または、合成樹脂で被覆さ
れた木質チップは耐水性を有するため、木質チップ自体
の吸水による膨張およびこれに伴う舗装面の不陸を生じ
ない。
【0026】舗装板10は、多数の扁平な小片18と、
小片18を互いに接着するに足る量、好ましくは各小片
18の表面を被覆するのに十分にして必要な量のバイン
ダ23との混合物を型枠(図示せず)に入れ、前記型枠
を振動させた後、前記混合物に熱圧を加え、その後、脱
型することにより製造することができる。
【0027】例えば、先ず、前記した幅寸法(1〜3c
m)、長さ寸法(3〜5cm)および厚さ寸法(0.3
〜0.5cm)を有する、重量比100の木質チップ
と、重量比30の不飽和ポリエステル樹脂および硬化剤
である重量比0.1のベンゾイルパーオキサイドの混合
液とを攪拌、混合し、次いで前記木質チップに滲み込ん
だ前記混合液を加熱して固化させることにより、熱硬化
性樹脂が含浸された多数の木質チップ18を得る。
【0028】前記舗装面を規定することとなる舗装板1
0の表面に色彩を付与するため、前記混合液(不飽和ポ
リエステル樹脂およびその硬化剤)中に予めベンガラの
ような着色剤3.6(重量)を添加しておく。これによ
り、前記木質チップに前記着色剤を前記熱硬化性樹脂と
共に含浸させ、前記木質チップを着色することができ
る。前記木質チップの着色は、前記木質チップを覆いか
つ前記木質チップを相互に結合または接着する前記バイ
ンダ中に前記着色剤を添加することによっても行なうこ
とができる。しかし、前記したようにすれば、舗装板1
0の使用の間に前記バインダが磨り減ることによって生
じる色彩の滅失を回避することができる。
【0029】前記熱硬化性樹脂が含浸された木質チップ
18と、一液性ポリウレタン樹脂のようなバインダ23
との混合物を型枠に入れ、前記型枠を横方向へ振動させ
る。振動を与えると、各木質チップ18の両面が上下方
向に向き、部分的に重なり合い、また、木質チップ18
相互間に隙間が生じる。
【0030】前記一液性ポリウレタン樹脂の重量比は9
〜12とする。これは、前記熱硬化性樹脂が含浸された
木質チップ18の表面を覆いかつこれらを互いに接着す
るに足りる量である。また、木質チップ18からの前記
一液性ポリウレタン樹脂液の垂れ落ちを防止するため、
好ましくは前記一液性ポリウレタン樹脂にその粘性を増
大させるシリカのような増粘剤を添加する。前記増粘剤
の添加量は例えば重量比で0.6とする。
【0031】次に、前記型枠中の前記混合物を木質チッ
プ18の重なり合う方向(上下方向)に加圧し、かつ、
加熱する。このときの圧力、加熱温度および加熱時間
は、例えば、それぞれ、0.5〜1.0Kg/cm
150℃および7分間とする。
【0032】その後、脱型することにより、板状体22
からなる舗装板10が得られる。各木質チップはその表
面層に前記熱硬化性樹脂25が含浸され、さらにその表
面がバインダ23によって被覆されているため、高い耐
水性を有する。
【0033】バインダ23の他の例としてエポキシ樹脂
を使用することができる。このときの前記エポキシ樹脂
と、前記増粘剤と、前記着色剤との配合重量比は、例え
ば、7.0〜8.5:0.5 :4.0とすることがで
きる。また、この場合には、前記エポキシ樹脂の硬化剤
を重量比で4.5を添加する。
【0034】図2を参照すると、舗装板12は、図1に
示す板状体22と、砕石やビーズのような多数の粒状物
24が互いに空隙をおいて結合されてなる第2の板状体
26とを層を成すように互いに接合してなる。
【0035】第2の板状体26は舗装板12または第1
の板状体22の重しとして、また、第1の板状体22の
平板状体を維持するための補強体としての機能を有し、
また、舗装板12が路盤上に敷き詰められるときにその
底面を規定する粒状物24が路盤に食い込み、舗装板1
2が移動しにくいようにする。
【0036】第2の板状体26は、多数の空隙を有する
ことから、第1の板状体22の空隙20を流れ落ちる水
を受け入れ、これを路盤に導くことができる。第2の板
状体26は、第1の板状体22と同じ平面形状を有し、
また、厚さ寸法は、例えば30mmに設定することがで
きる。
【0037】第1および第2の板状体22,26を有す
る舗装板12は、熱硬化性樹脂含浸の多数の木質チップ
18とバインダ23との前記混合物を前記型枠に入れる
に先立ち、または、その後に、好ましくは前記熱硬化性
樹脂と架橋反応をする性質を有する熱硬化性樹脂からな
るバインダ(図示せず)で表面を覆われた多数の粒状物
24を前記型枠に入れ、前記したと同様にこれらを加
圧、加熱した後、脱型することにより得ることができ
る。多数の粒状物24とそのバインダとの重量比は、例
えば、100:10とする。粒状物24は粒径は、好ま
しくは、3〜5mmとする。これらの粒状物24とその
バインダとを攪拌、混合することにより、前記バインダ
で表面が覆われた粒状物24を得ることができる。
【0038】第2の板状体26の前記バインダは、例え
ば、エポキシ樹脂とすることができる。これによれば、
第1および第2の板状体22,26が、これらが互いに
接する箇所において生じた架橋反応生成物を介して、強
固に接合される。第2の板状体26における前記バイン
ダは、エポキシ樹脂とすることに代えて、第1の板状体
22におけると同一の一液性ポリウレタン樹脂とするこ
とができる。
【0039】次に、図3に示す舗装板14は、多数の木
質チップ18が互いに部分的に重ね合わされかつ空隙2
0をおいて互いに接着され、また、多数の剛性粒状物2
8が多数の木質チップ18間に配置されかつ木質チップ
18に結合されてなる板状体30からなる。
【0040】剛性粒状物28を配置することにより、小
片18相互間の空隙20の大きさを調整することができ
る。剛性粒状物28は砕石やガラスビーズからなる。前
記剛性粒状物は舗装板14の剛性を高める。
【0041】この舗装板14を製造するには、例えば、
熱硬化性樹脂含浸の多数の木質チップ18と、多数の剛
性粒状物28と、これらのバインダ23との混合物を型
枠に入れ、前記型枠を振動させる。これにより、各木質
チップ18はその両面が上下方向に向き、部分的に重な
り合い、木質チップ18相互間に隙間が生じるように、
また、木質チップ18相互間に1または複数の剛性粒状
物28が位置するように、配列または整列される。
【0042】剛性粒状物28の量は、重量比で、例えば
60(砕石からなる場合)とする。木質チップ18相互
および木質チップ18と剛性粒状物28とを接着するた
めのバインダ23の重量比9〜12は、剛性粒状物28
の表面と、重量比100の木質チップ18の表面とを覆
いかつこれらを互いに接着するに足りる量である。
【0043】その後、同様に、前記混合物に熱圧を及ぼ
し、脱型することにより、成形体からなる舗装板14が
得られる。
【0044】図4に示す舗装板16は、図3に示す板状
体30に図2に示す板状体26を層状に接合してなる。
第1の板状体30中の剛性粒状物28は図3の舗装板1
4に関して説明したと同様の作用をなし、また、第2の
板状体26は、図2の舗装板12に関して説明したと同
様の作用をなす。
【0045】舗装板16は、基本的に、図2に示す例と
同様にして製造する。すなわち、樹脂含浸の木質チップ
18および剛性粒状物28とこれらのバインタとの混合
物を型枠に配置するに先立ち、または、その後に、合成
樹脂で破覆された多数の粒状物24を前記型枠に投入
し、振動の付与後、これらを加圧しかつ加熱した後、脱
型することにより得られる。
【0046】前記扁平な小片として、前記木質チップに
代えて、例えば、合成樹脂性のチップを用いることがで
きる。前記合成樹脂製のチップには、前記木質チップに
おけるような耐水処理または防水処理を施す必要はな
い。また、前記合成樹脂製のチップのバインダとして、
熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂のいずれをも用いるこ
とができる。また、第1の板状体22,30における前
記バインダと、第2の板状体24における前記バインダ
とを同一種類のものとすることができる。前記木質チッ
プは、建築物の廃材、間伐材等を破砕して、また、前記
合成樹脂製のチップはプラスチック廃材を利用して得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装板の部分縦断面図である。
【図2】本発明に係る他の舗装板の部分縦断面図であ
る。
【図3】本発明に係る他の舗装板の部分縦断面図であ
る。
【図4】本発明に係る他の舗装板の部分縦断面図であ
る。
【図5】図3に示す舗装板の部分拡大断面図である。
【符号の説明】 10,12,14,16 舗装板 18 小片 20 空隙 22,30 (第1の)板状体 26 (第2の)板状体 23 バインダ 24 粒状物 25 含浸合成樹脂 28 剛性粒状物

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね
    合わされかつ空隙をおいて互いに結合されてなる板状体
    を含む、舗装板。
  2. 【請求項2】 多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね
    合わされかつ空隙をおいて互いに結合されてなる第1の
    板状体と、前記第1の板状体に接合された、多数の粒状
    物が空隙をおいて互いに結合されてなる第2の板状体と
    を含む、舗装板。
  3. 【請求項3】 多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね
    合わされかつ空隙をおいて互いに結合され、また、多数
    の粒状物が前記多数の扁平な小片間に配置されかつ前記
    小片に結合されてなる板状体を含む、舗装板。
  4. 【請求項4】 多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね
    合わされかつ空隙をおいて互いに結合され、また、多数
    の粒状物が前記多数の扁平な小片間に配置されかつ前記
    小片に結合されてなる第1の板状体と、前記第1の板状
    体に接合された、多数の粒状物が空隙をおいて互いに結
    合されてなる第2の板状体とを含む、舗装板。
  5. 【請求項5】 前記扁平な小片が、合成樹脂で被覆され
    た木質チップからなる、請求項1〜4のいずれかに記載
    の舗装板。
  6. 【請求項6】 前記扁平な小片が、木質チップであって
    該木質チップの表面からその内部に至る薄い層状の領域
    に熱硬化性樹脂が含浸されている、請求項1〜4のいず
    れかに記載の舗装板。
  7. 【請求項7】 前記第1の板状体の多数の小片と前記第
    2の板状体の多数の粒状物とが、それぞれ、互いに架橋
    反応をする性質を有する熱硬化性樹脂を含むバインダで
    結合されており、前記第1の板状体と前記第2の板状体
    とが、互いに、両熱硬化性樹脂の架橋反応により生じた
    物質を介して接合されている、請求項2または4に記載
    の舗装板。
  8. 【請求項8】 前記扁平な小片が合成樹脂製のチップか
    らなる、請求項1〜4のいずれかに記載の舗装板。
  9. 【請求項9】 前記多数の扁平な小片間に配置された粒
    状物が弾性粒状物からなる、請求項3または4に記載の
    舗装板。
  10. 【請求項10】 前記多数の扁平な小片間に配置された
    粒状物が剛性粒状物からなる、請求項3または4に記載
    の舗装板。
  11. 【請求項11】 前記第2の板状体の粒状物が剛性粒状
    物からなる、請求項2または4に記載の舗装板。
  12. 【請求項12】 前記扁平な小片が、1〜3cmの幅寸法
    と、3〜5cmの長さ寸法と、0.3 〜0.5cm の厚さ寸法と
    を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の舗装板。
  13. 【請求項13】 前記木質チップに、さらに、着色剤が
    含浸されている、請求項6に記載の舗装板。
  14. 【請求項14】 多数の扁平な小片と、前記小片を互い
    に接着するに足る量のバインダとの混合物を型枠に入
    れ、前記型枠を振動させた後、前記混合物に熱圧を加
    え、その後、脱型することを含む、舗装板の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記型枠に前記混合物を入れるに先立
    ちまたはその後に、前記型枠にバインダで被覆された多
    数の剛性粒状物を入れることを含む、請求項14に記載
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 多数の扁平な小片と、多数の粒状物
    と、前記小片および前記粒状物とを互いに接着するに足
    る量のバインダとの混合物を型枠に入れ、前記型枠を振
    動させた後、前記混合物に熱圧を加え、その後、脱型す
    ることを含む、舗装板の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記型枠に前記混合物を入れるに先立
    ちまたはその後に、前記型枠にバインダで被覆された多
    数の剛性粒状物を入れることを含む、請求項16に記載
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記小片が、合成樹脂が含浸された木
    質チップからなる、請求項14〜17のいずれかに記載
    の製造方法。
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