JPH08296541A - エンジンにおける点火制御装置 - Google Patents

エンジンにおける点火制御装置

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JPH08296541A
JPH08296541A JP7098169A JP9816995A JPH08296541A JP H08296541 A JPH08296541 A JP H08296541A JP 7098169 A JP7098169 A JP 7098169A JP 9816995 A JP9816995 A JP 9816995A JP H08296541 A JPH08296541 A JP H08296541A
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裕介 多々良
Shigeru Aoki
滋 青木
Tomoya Abe
智也 阿部
Toshiyuki Nishida
俊之 西田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点火プラグの放電により発生した火炎核が強
いスワールにより消滅あるいは不安定になっても、混合
気の着火性能を確保する。 【構成】 並列に配置された第1点火手段56及び第2
点火手段57がデストリビュータ58を介して点火プラ
グ45に接続されており、第1点火手段56は電子制御
ユニットUの出力部59に接続されるとともに第2点火
手段57は遅延回路60を介して出力部59に接続され
る。スワールの強度が弱いときには第1点火手段56だ
けに点火信号が出力されるが、スワールの強度が強いと
きには第1点火手段56及び第2点火手段に所定の時間
差を以て点火信号が出力され、これにより点火プラグ4
5の放電電流および放電時間が増加して混合気の着火性
能が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼室に発生するスワ
ールの強度を変化させるスワール強度可変手段を備えた
エンジンにおける点火制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一対の吸気弁の一方を実質的な休止状態
として他方の吸気弁から混合気を流入させることにより
燃焼室にスワールを発生させるエンジンにおいて、点火
プラグの近傍に燃料濃度が高いリッチゾーンを形成する
軸方向層状吸気を行って燃焼性能の向上を図ったもの
が、特開平4−94433号公報により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スワー
ルの強度が強いと点火プラグの近傍のリッチゾーンが拡
散してしまい、点火プラグの放電により発生した火炎核
が成長し難くなって失火発生し易くなる可能性がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、強いスワールによって火炎核が消滅あるいは不安定
になり易い状態でも、混合気を確実に着火させることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、燃焼室に発生するス
ワールの強度を変化させるスワール強度可変手段を備え
たエンジンにおいて、点火プラグを放電させる複数の点
火手段と、スワールの強度に基づいて前記複数の点火手
段に所定の時間差をもって点火信号を出力し、点火プラ
グの放電エネルギーおよび放電時間を制御する制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記制御手段はスワールの強度の増
加に応じて前記時間差を増加させることを特徴とする。
【0007】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記時間差は0.2〜1.0mse
cであることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、燃焼室に発生するスワール
により、点火プラグの放電により発生した火炎核が消失
あるいは不安定になって混合気の着火性能が低下する
が、このとき複数の点火手段に所定の時間差をもって点
火信号が出力されるため、点火プラグの放電エネルギー
および放電時間が増加して混合気の着火性能が確保され
る。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0010】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はエンジンの縦断面図、図2は図1の2−2線
拡大矢視図、図3は点火装置の回路図、図4は実施例の
作用を説明するタイムチヤート、図5は遅延時間と着火
可能な空燃比のリーン限界との関係を示すグラフ、図6
は実施例の作用を説明するフローチャートタイムチヤー
トである。
【0011】図1に示すように、SOHC型多気筒エン
ジンにおけるエンジン本体の主要部を構成すべく、シリ
ンダブロック1の上面にシリンダヘッド2が結合され、
シリンダブロック1に設けられた複数のシリンダ3には
上面に凹部4aを有するピストン4が摺動可能にそれぞ
れ嵌合され、それらのピストン4の上面およびシリンダ
ヘッド2間に燃焼室5がそれぞれ形成される。
【0012】燃焼室5の天井面に開口するようにして、
一対の吸気弁口6と一対の排気弁口7とがシリンダヘッ
ド2に設けられる。またシリンダヘッド2には、その一
側面に開口する単一の吸気開口端9から分岐して前記一
対の吸気弁口6に個別に連なる一対の吸気ポート8と、
前記一対の排気弁口7に個別に連なるとともにシリンダ
ヘッド2の他側面に開口した単一の排気開口端11に共
通に連なる一対の排気ポート10とが設けられる。両吸
気弁口6を個別に開閉可能な一対の吸気弁VI1,V
I2は、シリンダヘッド2に配設された一対のガイド筒1
2にそれぞれ摺動可能に嵌合されており、各ガイド筒1
2から突出した各吸気弁VI1,VI2の上端部にそれぞれ
固定されたリテーナ13とシリンダヘッド2との間には
各吸気弁VI1,VI2を囲繞するコイル状の弁ばね14が
それぞれ介設され、それらの弁ばね14により各吸気弁
I1,VI2は上方、即ち閉弁方向に付勢される。さらに
両排気弁口7を個別に開閉可能な一対の排気弁VE1,V
E2は、シリンダヘッド2に配設された一対のガイド筒1
5にそれぞれ摺動可能に嵌合されており、各ガイド筒1
5から突出した各排気弁VE1,VE2の上端部にそれぞれ
固定されたリテーナ16とシリンダヘッド2との間には
各排気弁VE1,VE2を囲繞するコイル状の弁ばね17が
それぞれ介設され、それらの弁ばね17により各排気弁
E1,VE2は上方、即ち閉弁方向に付勢される。
【0013】図2を併せて参照して、両吸気弁VI1,V
I2および両排気弁VE1,VE2には動弁装置18が連結さ
れる。この動弁装置18は、図示しないクランクシャフ
トに1/2の減速比で連動、連結される単一のカムシャ
フト19と、カムシャフト19の回転運動を両吸気弁V
I1,VI2の開閉運動に変換するための第1および第2吸
気側ロッカアーム20,21と、前記カムシャフト19
の回転運動を両排気弁VE1,VE2の開閉運動に変換する
ための第1および第2排気側ロッカアーム22,23と
を備える。
【0014】カムシャフト19は、シリンダヘッド2
と、前記クランクシャフト19の軸線に沿うシリンダ3
の両側で該シリンダヘッド2上にそれぞれ結合されるホ
ルダ24とで、シリンダ3の軸線と直交する水平な軸線
を有しながら回転自在に支承される。
【0015】カムシャフト19には、吸気側カム25
と、該吸気側カム25の一側に隣接配置される隆起部2
6とが一体に設けられるとともに、吸気側カム25およ
び隆起部26の両側に排気側カム27,27が一体に設
けられる。前記隆起部26は、主としてエンジンの低速
運転域で両吸気弁VI1,VI2の一方VI2を実質的に休止
状態とすべく基本的にはカムシャフト19の軸線を中心
とする円形の外面を有するように形成されるものである
が、吸気側カム25の高位部に対応する位置にはわずか
に突出した突部が設けられている。しかもカムシャフト
19の軸線に沿う方向での該隆起部26の幅は比較的狭
く設定される。
【0016】一方の吸気弁VI1には第1吸気側ロッカア
ーム20が連動、連結され、他方の吸気弁VI2には第2
吸気側ロッカアーム21が連動、連結され、両吸気側ロ
ッカアーム20,21は、カムシャフト19の斜め上方
位置で該カムシャフト19と平行な軸線を有しながらホ
ルダ24に固定的に支持された吸気側ロッカシャフト2
8で揺動自在に支承される。また両排気側ロッカアーム
22,23は、両排気弁VE1,VE2に個別に連動、連結
されており、前記カムシャフト19の斜め上方位置で前
記吸気側ロッカシャフト28と平行にしてホルダ24に
固定的に支持された排気側ロッカシャフト29に揺動自
在に支承される。
【0017】第1吸気側ロッカアーム20の一端には吸
気側カム25に摺接するローラ30が軸支され、第2吸
気側ロッカアーム21の一端には隆起部26に摺接する
摺接部31が隆起部26に対応して幅を狭くしながら設
けられる。また両排気側ロッカアーム22,23の一端
には、排気側カム27,27に摺接するローラ32がそ
れぞれ軸支される。
【0018】第1および第2吸気側ロッカアーム20,
21の他端には、両吸気弁VI1,V I2の上端に当接する
タペットねじ33がそれぞれ進退自在に螺合されてお
り、両吸気側ロッカアーム20,21の揺動作動に応じ
て各吸気弁VI1,VI2が開閉作動することになる。また
両排気側ロッカアーム22,23の他端には、各排気弁
E1,VE2の上端に当接するタペットねじ34がそれぞ
れ進退自在に螺合されており、両排気側ロッカアーム2
2,23の揺動作動に応じて各排気弁VE1,VE2が開閉
作動することになる。
【0019】両吸気側ロッカアーム20,21には、両
吸気弁VI1,VI2の作動特性を、主としてエンジンの低
速回転域と、主としてエンジンの高速回転域とで切換え
るべく、両吸気側ロッカアーム20,21の連結状態、
ならびに両吸気側ロッカアーム20,21の連結解除状
態を切換可能な弁作動特性切換手段35が設けられる。
弁作動特性切換手段35は、本発明のスワール強度可変
手段を構成する。
【0020】この弁作動特性切換手段35は、両吸気側
ロッカアーム20,21を連結可能な連結ピストン36
と、連結ピストン36の移動を規制する規制部材37
と、連結ピストン36および規制部材37を連結解除側
に付勢する戻しばね38とを備える。
【0021】連結ピストン36は、その一端と第1吸気
側ロッカアーム20との間に油圧室39を画成しながら
吸気側ロッカシャフト28と平行な軸線方向に移動可能
にして第1吸気側ロッカアーム20に摺動可能に嵌合さ
れる。また第1吸気側ロッカアーム20には油圧室39
に連通する連通路40が穿設され、吸気側ロッカシャフ
ト28内には、第1吸気側ロッカアーム20の揺動状態
にかかわらず前記連通路40、即ち油圧室39に常時連
通する油路41(図1参照)が設けられる。而して該油
路41は図示せぬ電磁制御弁を介して油圧源に接続され
る。
【0022】第2吸気側ロッカアーム21には、前記連
結ピストン36の他端に閉塞端が当接される有底円筒状
の規制部材37が摺動可能に嵌合される。また戻しばね
38は第2吸気側ロッカアーム21および規制部材37
間に縮設されており、この戻しばね38のばね力により
相互に当接した前記連結ピストン36および規制部材3
7が油圧室39側に付勢される。
【0023】かかる構造の弁作動特性切換手段35にお
いて、主としてエンジンの低速運転域では油圧室39の
油圧は解放されており、戻しばね38のばね力により、
連結ピストン36および規制部材37の当接面は第1お
よび第2吸気側ロッカアーム20,21間に対応する位
置にある。従って、両吸気側ロッカアーム20,21は
相互に相対角変位可能な状態にあり、カムシャフト19
の回転作動により第1吸気側ロッカアーム20は吸気側
カム25との摺接に応じて揺動し、一方の吸気弁VI1
吸気側カム25の形状に応じたタイミングおよびリフト
量で開閉作動する。また隆起部26に摺接した第2吸気
側ロッカアーム21は実質的に休止状態となり、他方の
吸気弁VI2を実質的に休止させることができる。しかも
吸気弁V I2は完全に休止するのではなく、一方の吸気弁
I1が開弁するときには開弁方向にわずかに作動するの
で、完全な閉弁状態を保ったときに生じる吸気弁VI2
弁座への固着および燃料の滞留を防止することができ
る。さらに排気弁VE1,VE2は排気側カム27,27の
形状に応じたタイミングおよびリフト量で開閉作動す
る。
【0024】また主としてエンジンの高速運転時には油
圧室39に高油圧を作用させる。これにより連結ピスト
ン36は戻しばね38のばね力に抗して油圧室39の容
積を増大する方向に移動しようとし、連結ピストン36
および規制部材37の軸線が一致したとき、即ち両吸気
側ロッカアーム20,21が静止状態に入ったときに連
結ピストン36が第2吸気側ロッカアーム21に嵌合
し、両吸気側ロッカアーム20,21が連結状態とな
り、吸気側カム25に摺接している第1吸気側ロッカア
ーム20とともに第2吸気側ロッカアーム21が揺動
し、両吸気弁VI1,V I2は吸気側カム25の形状に応じ
たタイミングおよびリフト量で開閉作動せしめられる。
また両排気側ロッカアーム22,23は、低速運転域と
同様に排気側カム27,27の形状に応じたタイミング
およびリフト量で両排気弁VE1,VE2を開閉作動せしめ
る。
【0025】シリンダヘッド2には、両排気側ロッカア
ーム22,23間で上方に向かうにつれて側方に傾斜す
るようにしてプラグ筒部44が設けられており、このプ
ラグ筒部44から挿入される点火プラグ45が燃焼室5
の天井面略中央部でシリンダヘッド2に取付けられる。
【0026】図3に示すように、トランジスタよりなる
イグナイタ51と、一次コイル52および二次コイル5
3よりなる点火コイル54と、ダイオード55とを備え
た第1点火手段56がデストリビュータ58に接続され
ており、同じくトランジスタよりなるイグナイタ51
と、一次コイル52および二次コイル53よりなる点火
コイル54と、ダイオード55とを備えた第2点火手段
57が、前記第1点火手段56と並列にデストリビュー
タ58に接続されている。そしてデストリビュータ58
は4個の点火プラグ45にそれぞれ接続される。
【0027】マイクロコンピュータよりなる電子制御ユ
ニットUは出力部59および遅延回路60を含み、出力
部59は第1点火手段56および遅延回路60に第1点
火信号θig1を出力するとともに、遅延回路60は出
力部59からのゲート信号に基づいて第1点火信号θi
g1を所定時間遅延させた第2点火信号θig2を第2
点火手段57に出力する。
【0028】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0029】エンジンが主として高速回転域にあるとき
には、弁作動特性切換手段35により両吸気側ロッカア
ーム20,21を連結状態とし、動弁装置18は両吸気
弁V I1,VI2を吸気側カム25で定まるタイミングおよ
びリフト量で開閉作動させる。その結果、燃焼室5に両
吸気弁VI1,VI2の吸気弁孔6から同時に混合気が吸入
され、燃焼室5内に発生するスワールの強度は弱いもの
となる。このように燃焼室5内に発生するスワールの強
度が弱いとき、点火プラグ45の放電により発生した火
炎核が安定して充分な着火性能が確保されるため、通常
点火制御が行われる。
【0030】即ち、電子制御ユニットUの出力部59か
ら遅延回路60に出力されるゲート信号がOFFするこ
とにより、出力部59から第1点火手段56に第1点火
信号θig1が出力されるだけで、遅延回路60から第
2点火手段57に第2点火信号θig2が出力されるこ
とはない。従って、第1点火手段56の二次コイル53
に発生した二次電流がデストリビュータ58を介して点
火プラグ45に供給され、点火プラグ45において発生
した火花放電により燃焼室5内の混合気が着火する。
【0031】一方、エンジンが主として低速回転域にあ
るときには、弁作動特性切換手段35は両吸気側ロッカ
アーム20,21の連結を解除する状態に切換作動せし
められる。これにより両吸気弁VI1,VI2のうちの一方
I2は実質的に休止状態となり、他方の吸気弁VI1のみ
が吸気側カム25で定まるタイミングおよびリフト量で
開閉作動せしめられるため、実質的には両吸気弁口6の
一方のみから混合気が流入することになり、燃焼室5内
に強いスワールが形成されることになる。このように燃
焼室5内に発生するスワールの強度が強いとき、点火プ
ラグ45の放電により発生した火炎核が消滅あるいは不
安定になって着火性能が低下するため、次のような強力
点火制御が行われる。
【0032】即ち、電子制御ユニットUの出力部59か
ら遅延回路60に出力されるゲート信号がONすること
により、出力部59から第1点火手段56に出力される
第1点火信号θig1に加えて、遅延回路60から第2
点火手段57に第2点火信号θig2が出力される。図
4から明らかなように、第2点火信号θig2の出力タ
イミングは第1点火信号θig1の出力タイミングは所
定の遅延時間(0,2〜1.0msec)だけ遅れてい
る。従って、第1点火手段56の二次コイル53に発生
する二次電流と第2点火手段57の二次コイル53に発
生する二次電流とは前記遅延時間に相当する位相差を持
ち、デストリビュータ58を介して点火プラグ45に供
給される電流は前記両二次電流を重ね合わせたものとな
る。
【0033】而して、スワール強度が強く、火炎核が消
滅あるいは不安定になり易い状態でも、通常点火制御時
に比べて点火プラグ45に供給される電流が増加し、且
つその電流の持続時間も増加することにより、充分な着
火性能を維持することができる。
【0034】図5は、前記強力点火制御を行う際に、着
火可能な混合気のリーン限界が前記遅延時間に応じてど
のように変化するかを示すグラフである。このグラフか
ら明らかなように、遅延時間を0,2〜1.0msec
に設定することにより、着火可能な混合気のリーン限界
を延ばして燃料消費率の改善および排気ガス中の有害成
分の減少を図ることができる。
【0035】上記遅延時間はエンジンの運転状態に応じ
て補正される。即ち、吸気管内絶対圧Pbおよびエンジ
ン回転数Neに基づいてスワールの強度を推定し、スワ
ールの強度が強いときには遅延時間を長く設定するとと
もに、スワールの強度が弱いときには遅延時間を短く設
定することにより、一層確実な着火性能を得ることが可
能となる。
【0036】尚、上記遅延時間を空燃比やEGR導入量
に基づいて設定することも可能である。例えば、混合気
が着火し難いリーン運転時には遅延時間を長く設定し、
混合気が着火し易いリッチ運転時には遅延時間を短く設
定することができる。また混合気が着火し難い高EGR
導入運転時には遅延時間を長く設定し、混合気が着火し
易い低EGR導入運転時には遅延時間を短く設定するこ
とができる。
【0037】上記作用を、図6のフローチャートに基づ
いて纏めると以下のようになる。
【0038】ステップS1の答えがNOでスワールの強
度が弱いとき(両吸気弁VI1,VI2の作動時)、ステッ
プS2で遅延回路60のゲート信号をOFFし、ステッ
プS3で前述した通常点火制御を行う。一方、ステップ
S1の答えがYESでスワールの強度が強いとき(一方
の吸気弁VI2の休止時)、ステップS4でエンジンの運
転状態、即ちスワールの強度、空燃比あるいはEGR導
入量に基づいて遅延時間を設定する。そしてステップS
5で遅延回路60のゲート信号をONして、ステップS
6で前述した強力点火制御を行う。
【0039】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0040】例えば、実施例では2個の点火手段56,
57を用いているが、3個以上の点火制御手段を用いて
も良い。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、複数の点火手段に所定の時間差をもって点
火信号を出力することにより点火プラグの放電エネルギ
ーおよび放電時間を増加させ、燃焼室内に発生するスワ
ールによる混合気の着火性能の低下を補償することがで
きる。これにより、空燃比をリーン化しても充分な着火
性能を確保することができ、燃料消費率の改善および排
気ガス中の有害成分の減少を図ることができる。
【0042】また請求項2に記載された発明によれば、
スワールの強度が増加して混合気が着火し難くなるに伴
い、複数の点火手段に出力する点火信号の時間差を増加
させて点火プラグの放電エネルギーおよび放電時間を増
加させることができる。
【0043】また請求項3に記載された発明によれば、
複数の点火手段に出力する点火信号の時間差を0.2〜
1.0msecに設定することにより、着火可能な混合
気のリーン限界を延ばして燃料消費率の一層の改善およ
び排気ガス中の有害成分の一層の減少を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの縦断面図
【図2】図1の2−2線拡大矢視図
【図3】点火装置の回路図
【図4】実施例の作用を説明するタイムチヤート
【図5】遅延時間と着火可能な空燃比のリーン限界との
関係を示すグラフ
【図6】実施例の作用を説明するフローチャート
【符号の説明】
5 燃焼室 35 弁作動特性切換手段(スワール強度可変手
段) 45 点火プラグ 56 第1点火手段(点火手段) 57 第2点火手段(点火手段) U 電子制御ユニット(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 俊之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室(5)に発生するスワールの強度
    を変化させるスワール強度可変手段(35)を備えたエ
    ンジンにおいて、 点火プラグ(45)を放電させる複数の点火手段(5
    6,57)と、スワールの強度に基づいて前記複数の点
    火手段(56,57)に所定の時間差をもって点火信号
    を出力し、点火プラグ(45)の放電エネルギーおよび
    放電時間を制御する制御手段(U)とを備えたことを特
    徴とする、エンジンにおける点火制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(U)はスワールの強度の
    増加に応じて前記時間差を増加させることを特徴とす
    る、請求項1記載のエンジンにおける点火制御装置。
  3. 【請求項3】 前記時間差は0.2〜1.0msecで
    あることを特徴とする、請求項1記載のエンジンにおけ
    る点火制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010116880A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の点火制御装置または点火制御方法

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