JPH08296700A - サイレントチェーン組立体およびサイレントチェーン・スプロケット組立体 - Google Patents

サイレントチェーン組立体およびサイレントチェーン・スプロケット組立体

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JPH08296700A
JPH08296700A JP8090287A JP9028796A JPH08296700A JP H08296700 A JPH08296700 A JP H08296700A JP 8090287 A JP8090287 A JP 8090287A JP 9028796 A JP9028796 A JP 9028796A JP H08296700 A JPH08296700 A JP H08296700A
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フィリップ・ジェイ・モット
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ディビッド・シー・ホワイト
Thomas J Becker
トーマス・ジェイ・ベッカー
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/02Driving-chains
    • F16G13/04Toothed chains

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーン組立体の幅を狭小化でき、しかも騒
音を低減できるサイレントチェーン組立体およびサイレ
ントチェーン・スプロケット組立体を提供する。 【解決手段】 交互に配置された内側リンク20および
外側リンク18をピン13により枢動可能に連結してな
るサイレントチェーン組立体10において、外側リンク
18が内側フランク34,36を接続するクロッチ部3
8を有し(図3参照)、内側リンク20が内側フランク
56,58を接続するクロッチ部60を有するとともに
(図2参照)、クロッチ部60の高さ位置がクロッチ部
38の高さ位置と異なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、動力伝達
用チェーンに関し、とくに、内向き歯を有する動力伝達
用チェーンすなわちサイレントチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】発明の背景 本発明は、1993年10月 4日に出願された米国特許出願第
08/131,473号の内容に関する。この米国特許出願は、19
92年 5月19日に出願され現在は放棄されている「位相調
整されたチェーン組立体(Phased Chain Assemblies)」
という名称の米国特許出願第07/885,194号の一部継続出
願であり、該特許出願は、引用することによって本明細
書の中に含まれる。
【0003】一般に、サイレントチェーンは、トルクコ
ンバータからトランスミッションへ動力を伝達する場合
や四輪駆動車のトランスファーケース内で使用される場
合ばかりでなく、エンジンのタイミングドライブにも用
いられる。
【0004】サイレントチェーンは、動力伝達のために
内向き歯付のリンクを用いている。内向き歯付リンクの
組または列は、交互に配置されるとともにピンによって
連結され、これによりチェーン組立体を構成している。
ガイドリンクはピンに圧入されるとともに、チェーンが
スプロケット上で保持されるように、リンク列の外側に
沿って配置される。
【0005】本発明においては、チェーンの構造がガイ
ドリンクを不要にしている。ガイドリンクのかわりに、
チェーンは、クロッチ高さが異なる内向き歯付リンクを
用いており、これにより、動力の伝達およびスプロケッ
ト上でのチェーンの保持を図っている。クロッチ高さを
異ならせることにより、セルフガイド機能が得られ、従
来のガイドリンクを不要にしている。
【0006】本発明はとくに、衝撃ノイズスペクトルお
よび弦振動ノイズスペクトルを変更するためにスプロケ
ットがオフセットされつまり位相調整されたチェーン組
立体に適用される。フェーズドチェーンシステムにおい
ては、単一のチェーン組立体が、1/2ピッチだけ位相
調整されつまりオフセットされた二つの並列チェーンに
よって置き換えられている。
【0007】従来のガイドリンクを不要にすることによ
って、本発明は、フェーズドチェーンシステム用の幅の
狭いチェーンを許容している。また本発明はとくに、幅
の狭いチェーンシステムが一般に要求されるエンジンタ
イミングシステムに適用される。
【0008】上述のように、一般に、サイレントチェー
ンは、交互に配置された内向き歯付リンクの組から構成
される。一組または一列のリンクは、互いに並んでまた
は隣り合って配置された幾枚かのリンクから組み立てら
れている。リンクは枢支部材またはピンによって連結さ
れており、該枢支部材は典型的には、一対の開孔内に受
け入れられた丸ピンまたはロッカージョイントピンであ
る。サイレントチェーンの一例は米国特許第 4,342,560
号の中に見出され、該特許は、引用することによって本
明細書の中に含まれる。
【0009】従来のサイレントチェーンは、典型的に
は、ガイドリンクと内向き歯付リンクとを備えている。
ガイドリンクは一つおきのリンクの組の最外側に位置し
ている。一般にガイドリンクは、スプロケット上におい
てチェーンを横方向に位置決めするためにのみ作用し、
スプロケット歯とは噛み合わない。
【0010】内向き歯付リンクつまりスプロケット噛合
リンクは、チェーンおよびスプロケット間で動力の伝達
を行う。各内向き歯付リンクは、一対の孔と、一対の垂
れ下がったつま先部または歯部とをそれぞれ有してい
る。各つま先部は、内側フランクおよび外側フランクに
よって限定されている。二つの内側フランクはクロッチ
部(股部)で接続されている。
【0011】内向き歯付リンクは、チェーン組立体とス
プロケットとの間の動力伝達のためにスプロケット歯と
接触するように設計されている。内向き歯付リンクつま
り駆動リンクは、内側フランクあるいは外側フランクに
沿って、または両フランクに沿ってスプロケットの歯と
接触する。リンクとスプロケット歯との間の接触には、
動力の伝達を行う形式があり、また付随的接触の性格を
有するものがあり、さらには基部接触や側面接触があ
る。
【0012】従来のサイレントチェーン駆動装置は、軸
に支持された少なくとも二つのスプロケットの回りに巻
き掛けられた無端状のサイレントチェーンから構成され
ている。駆動スプロケットを駆動すると、チェーンを介
して動力の伝達が起こり、その結果、従動スプロケット
が駆動される。エンジンのタイミング駆動装置への適用
においては、駆動スプロケットがエンジンのクランクシ
ャフトに、また従動スプロケットがカムシャフトにそれ
ぞれ取り付けられる。
【0013】エンジンのタイミング駆動装置に適用され
るチェーンは米国特許第 4,758,210号に示されており、
該特許は、引用することによって本明細書の中に含まれ
る。エンジンタイミングシステムの種々の形式および構
成は、1993年10月4日に出願された米国特許出願
第08/131,473号にも示されており、該特許出願は、引用
することによって本明細書の中に含まれる。
【0014】ノイズはチェーン駆動装置につきものであ
る。ノイズは種々の発生源によって発生するが、サイレ
ントチェーン駆動装置においては、騒音は部分的には、
噛合い開始時のチェーンとスプロケットとの衝突によっ
て生じる衝突音によって引き起こされる。衝突音の大き
さは、とりわけ、チェーンおよびスプロケット間の衝突
速度と、ある特定の時刻つまり時間増分においてスプロ
ケットと接触するチェーンリンクの質量とにより影響を
受ける。
【0015】サイレントチェーンのチェーン駆動装置に
おいて、純音成分(the pure sonictones)の不快な影
響を最小にしようとすべく、全体のノイズレベルおよび
ピッチ周期ノイズ分布を低減させるための多くの努力が
なされてきた。これらの努力のいくつかは、上述の米国
特許出願第08/131,473号の中で論じられている。
【0016】本発明は、上述の出願の中で論じられた、
チェーン組立体のランダム化および位相調整を含むいく
つかのノイズ低減思想とともに適用される。一方、本発
明は、たとえばノン・フェーズドチェーンおよびスプロ
ケット、またはリンク形状のノン・ランダム化を含むチ
ェーンシステムに広く適用される。
【0017】チェーンおよびスプロケット関係の位相調
整により、与えられた時間増分の間にスプロケットと衝
突するチェーンリンクの歯の数(すなわち質量)を減少
させることができる。同様に、チェーンおよびスプロケ
ット関係の位相調整により、チェーンおよびスプロケッ
トのコーダル・アクションや屈曲運動を変えて、位相調
整することができる。チェーンのランダム化およびスプ
ロケットの位相変更により、ピッチ周期ノイズレベルば
かりでなくチェーン全体のノイズレベルが低減すること
になる。
【0018】その一方、現在のエンジンタイミングシス
テムにおけるチェーン組立体のパッケージ狭小化の要求
の下で、並設されかつ位相調整された関係で使用される
二本のチェーンによって単一のチェーンを置換するよう
な場合には、フェーズドチェーンシステムを使用するこ
とが困難になっている。
【0019】現在のエンジンタイミングシステムは、ノ
ン・ガイド列に沿って4枚、ガイド列に沿って4,5枚
のリンクしか有していない。フェーズドシステム内にお
いてリンク板厚を減少させることなく、ほぼ同一の軸方
向長さ内にこのようなタイミングシステムを収納するた
めには、チェーンシステムが、2×2配列つまりガイド
列およびノンガイド列に沿ってそれぞれリンク2枚の配
列のチェーンを必要とする。
【0020】従来の(非駆動)ガイドリンクをガイド列
に2枚使用することにより、一列おきにスプロケットと
駆動接触しないことになる。各列ごとにスプロケットと
駆動噛合いつまり動力伝達噛合いをしないような構造と
することにより、各列がスプロケットと駆動接触をする
チェーンよりも騒音の大きなチェーンになる。
【0021】本発明は、このような従来の問題点を解消
しようとなされたものであり、幅の狭いチェーンシステ
ムを実現でき、しかも騒音を低減できるサイレントチェ
ーン組立体を提供することを目的とする。本発明はま
た、このような新規なサイレントチェーン組立体と関連
して、変更されたスプロケット構造を有するサイレント
チェーン・スプロケット組立体を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るサ
イレントチェーン組立体は、交互に配置された複数の内
側および外側リンクを有し、これらのリンクがスプロケ
ット歯と接触するように設けられており、枢支部材がリ
ンクの隣り合う組を連結し、各リンクが該枢支部材を受
け入れるための一対の開孔を有しており、前記外側リン
クが、それらの間でクロッチ部を限定する一対の垂れ下
がったつま先部を有し、該つま先部がスプロケット歯と
接触するフランクを有しており、前記内側リンクが、そ
れらの間でクロッチ部を限定する一対の垂れ下がったつ
ま先部を有し、該つま先部がスプロケット歯と接触する
フランクを有しており、前記内側リンクが第1の高さの
クロッチ部を各々有し、前記外側リンクが第2の高さの
クロッチ部を各々有し、前記第2の高さが前記第1の高
さと異なっていることを特徴としている。
【0023】請求項2の発明に係るサイレントチェーン
組立体は、請求項1において、前記第1の高さが前記第
2の高さよりも高いことを特徴としている。
【0024】請求項3の発明に係るサイレントチェーン
組立体は、請求項1において、交互に配置されたリンク
の組から構成されるとともに、いくつかのリンクの組が
内側リンクのみから構成され、他のリンクの組が外側リ
ンクのみから構成されていることを特徴としている。
【0025】請求項4の発明に係るサイレントチェーン
組立体は、請求項3において、前記内側リンクの組がブ
ロック状に配列されていることを特徴としている。
【0026】請求項5の発明に係るサイレントチェーン
組立体は、請求項2において、前記第1の高さが、前記
リンク開孔間を結ぶ水平方向の中心線を越えて延びてい
ることを特徴としている。
【0027】請求項6の発明に係るサイレントチェーン
組立体は、請求項5において、前記第2の高さが、前記
リンク開孔間を結ぶ水平方向の中心線の下方に位置して
いることを特徴としている。
【0028】請求項7の発明に係るサイレントチェーン
・スプロケット組立体は、チェーン組立体が、交互に配
置された複数の内側および外側リンクを有し、前記リン
クがスプロケット歯と接触するように設けられており、
枢支部材がリンクの隣り合う組を連結し、各リンクが前
記枢支部材を受け入れるための一対の開孔を有してお
り、スプロケットが複数の部分からなり、該各部分が間
隔を隔てた複数の歯をそれぞれ有しており、前記チェー
ンの外側リンクが、それらの間でクロッチ部を限定する
垂れ下がった一対のつま先部を各々有し、前記外側リン
クのいくつかが、前記チェーンの第1の縦方向の側に位
置して、前記スプロケットの第1の部分の歯と接触する
ように配置されたつま先部を有しており、前記外側リン
クの他のものが、前記チェーンの他の縦方向の側に位置
して、前記スプロケットの第2の部分の歯と接触するよ
うに配置されたつま先部を有し、前記チェーンの内側リ
ンクが、それらの間でクロッチ部を限定する垂れ下がっ
た一対のつま先部を各々有し、前記内側リンクが前記外
側リンクの前記縦方向の位置の間に配置され、前記スプ
ロケットの第3の部分の歯と接触するように配置された
つま先部を有し、前記スプロケットの第3の部分が、前
記スプロケットの第1および第2の部分の間に配置され
ており、前記チェーンの内側リンクが、第1の高さのク
ロッチ部を各々有し、前記外側リンクが第2の高さのク
ロッチ部を各々有しており、前記第2の高さが前記第1
の高さと異なっていることを特徴としている。
【0029】請求項8の発明に係るサイレントチェーン
・スプロケット組立体は、請求項7において、前記第1
のスプロケット部分の前記スプロケット歯が前記外側リ
ンクと噛み合うような外形形状を有しており、前記第3
のスプロケット部分の前記スプロケット歯が前記内側リ
ンクと噛み合うような外形形状を有していることを特徴
としている。
【0030】請求項9の発明に係るサイレントチェーン
・スプロケット組立体は、請求項7において、第1およ
び第2の駆動スプロケットが駆動軸に連結されるととも
に、間隔を隔てた複数の歯を有し、前記駆動スプロケッ
トが前記駆動軸に沿って平行に配置され、前記第1の駆
動スプロケットの歯の位置が、前記第2の駆動スプロケ
ットの対応する歯に対して円周上でオフセットされてお
り、第1および第2の従動スプロケットが従動軸に連結
されるとともに、間隔を隔てた複数の歯を有し、前記従
動スプロケットが前記従動軸に沿って平行に配置され、
前記第1の従動スプロケットの歯の位置が、前記第2の
従動スプロケットの対応する歯に対してオフセットされ
ており、前記駆動軸が入力側に駆動可能に連結されると
ともに、前記従動軸が出力側に駆動可能に連結され、前
記第1の駆動スプロケットが前記第1の従動スプロケッ
トと整列して配置されるとともに、前記第1の駆動スプ
ロケットを前記第1の従動スプロケットに運転可能に連
結する第1のチェーン組立体を有しており、前記第2の
駆動スプロケットが前記第2の従動スプロケットと整列
して配置されるとともに、前記第2の駆動スプロケット
を前記第2の従動スプロケットに運転可能に連結する第
2のチェーン組立体を有しており、前記第1および第2
のチェーン組立体が、交互に配置された複数の内向き歯
付リンクの組を有し、前記リンクのすべてが内向き歯を
有しており、前記歯が、前記スプロケットのうちの少な
くとも一方のスプロケットの歯と接触するフランクを有
していることを特徴としている。
【0031】請求項10の発明に係るサイレントチェー
ン・スプロケット組立体は、請求項9において、前記第
1のスプロケットの各々が、前記第2のスプロケットの
各々に対して1/2ピッチオフセットされていることを
特徴としている。
【0032】請求項11の発明に係るサイレントチェー
ン・スプロケット組立体は、請求項9において、前記第
1のスプロケットの各々が、前記第2のスプロケットの
各々に対して1/3ピッチオフセットされていることを
特徴としている。
【0033】本発明においては、内側リンクおよび外側
リンクが、互いに異なったクロッチ高さを有しているの
で、ガイドリンクを用いることなく、サイレントチェー
ン組立体をスプロケット上に保持することができ、これ
により、幅の狭いサイレントチェーン組立体を実現でき
る。また、ガイドリンクが不要になることから、例えば
2×2配列等のブロック配列のチェーンにおいて、各列
ごとにスプロケットと駆動噛合いをさせることが可能に
なり、これにより騒音を低減できる。
【0034】
【発明の実施の形態】発明の概要 本発明はセルフガイド型のチェーン組立体に関する。従
来の内向き歯付チェーンのガイドリンクが、内側リンク
のクロッチ部と異なる高さのクロッチ部を有する内向き
歯付リンクに置き換えられている。つまり、チェーン組
立体は、高いクロッチ部と低いクロッチ部という二つの
タイプのリンクを有している。チェーン組立体は、異な
るクロッチ高さの外側リンクによってセルフガイドさ
れ、ガイドリンクなしにスプロケット上に保持されてい
る。
【0035】好ましい実施態様においては、チェーン
は、外側リンクのクロッチ高さよりも高いクロッチ高さ
を有する内側リンクを含んでいる。外側リンクのクロッ
チは、二つの開孔中心を結ぶ水平線よりも低いクロッチ
高さを有している。同様に、内側リンクのクロッチは、
水平方向の中心線まで、またはこの中心線を越えて延び
ている。
【0036】内側リンクおよび外側リンクの歯の外形形
状もまた、セルフガイド機能を提供するために異なって
いる。クロッチ高さの高い内側リンクはまた、他のリン
クのつま先部よりも高い位置に配置されたつま先部を有
している。言い換えれば、内側リンクのつま先部は、他
のリンクのつま先部ほど開孔から下方に延びてはいな
い。
【0037】チェーン組立体は、並設された二枚の内側
リンクと二枚の外側リンクが交互に配置される2×2ブ
ロック様式で配置されていてもよい。あるいは、二枚の
外側リンクが、ブロック様式で配置された三枚またはそ
れ以上の内側リンクとともに交互に配置されていてもよ
い。他のリンクの間に間隔を形成したり、内側リンクの
クロッチ高さよりも高いクロッチ高さの外側リンクを用
いるなど、その他の多くの配列パターンが可能である。
【0038】チェーン組立体用のスプロケットは積層状
に組み立てられている。スプロケットの外側の層は、内
側の層とは歯の外形が異なっている。スプロケットの外
側の層は、外側リンクの歯の外形およびクロッチ高さと
噛み合うように外形が切削された歯を有している。同様
に、スプロケットの内側の層は、内側リンクの歯の外形
およびクロッチ高さと噛み合うように外形が切削された
歯を有している。
【0039】本発明はとくに、フェーズドチェーン組立
体およびシステムに適用される。すなわち、スプロケッ
トが二つの部分つまり分割された組立体を有し、スプロ
ケット部分が互いにオフセットまたは位相調整されてい
る、単一のチェーンまたは複数のチェーンを備えたトラ
ンスミッション,トランスファケースまたはエンジンタ
イミングシステムである。
【0040】他の実施態様と同様にこれらの実施態様の
各々は、二本,三本または四本のチェーンからなる組立
体を含む、複数のチェーン組立体を有している。また、
スプロケットは、その他の種々のピッチ量と同様に、1
/4歯,1/3歯または1/2歯だけ位相調整されてい
る。さらに、ダブルチェーン組立体が軸に沿って間隔を
隔てて配置されるが、必ずしも分割スプロケットの一部
としてではない。
【0041】各チェーン組立体において、リンクはリン
クの組を構成するように交互に配置されている。各リン
クは一対の開孔を含んでおり、あるリンクの組の開孔
は、隣のリンクの組の開孔と組み合わされるように整列
している。丸ピンまたはロッカージョイントの形態をと
る枢支部材は、開孔を通して隣のリンクの組を連結する
とともに、リンクの組が隣のリンクの組に対して回動で
きるように用いられている。
【0042】好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、セルフガイド型チェーン組立体およびこれに
関連するスプロケットを提供しようとしている。図1
は、本発明が一対の位相調整スプロケットまたはオフセ
ットスプロケットに適用されている例を示す概略図であ
る。二本のチェーン組立体10,12がスプロケット部
分14,16に設けられている。第1のチェーン組立体
10は、外側リンク18および内側リンク20を含んで
いる。内側リンク20は図2にさらに詳細に示されてお
り、外側リンク18は図3にさらに詳細に示されてい
る。また、各内側リンク20および外側リンク18は、
ピン(枢支部材)13によって枢動可能に連結されてい
る。
【0043】外側リンク18は、二つの垂れ下がったつ
ま先部22,24および一対の開孔26,28を有する
標準的な内向き歯付リンクである。つま先部は22,2
4は、外側フランク30,32と、クロッチ部38によ
って接続された内側フランク34,36とをそれぞれ有
している。クロッチ部38は、開孔26,28の中心4
0,42を結ぶ水平方向の中心線39に関して限定され
る高さまで延びている。外側フランクおよび内側フラン
クは直線であり、あるいはある程度の曲線を含んでい
る。
【0044】同様に、内側リンク20は、二つの垂れ下
がったつま先部44,46および一対の開孔48,50
を有する標準的な内向き歯付リンクである。つま先部は
44,46は、外側フランク52,54と、クロッチ部
60によって接続された内側フランク56,58とをそ
れぞれ有している。クロッチ部60は、開孔48,50
の中心64,66を結ぶ水平方向の中心線62に関して
限定される高さまで延びている。
【0045】外側リンク18および内側リンク20は各
クロッチ部38,60の高さが異なっている。図4の概
略図に示すように、内側リンク20のクロッチ高さは中
心線と合致しまたはこれを越えているのに対し、外側リ
ンク18のクロッチ高さは中心線の下方に位置してい
る。もちろん、内側および外側リンクの相対的なクロッ
チ高さは変えてもよいし、また逆にしてもよく、二つの
クロッチ部38,60の高さがある程度異なっている限
り、依然として本発明の範囲内にある。
【0046】外側リンク18および内側リンク20はま
た、開孔下方に延びるつま先部の長さが異なっている。
外側リンク18のつま先部22,24は、内側リンク2
0のつま先部44,46が開孔48,50の下方に延び
る距離よりも長く開孔26,28の下方に延びている。
【0047】図1および図4に示すように、本発明のス
プロケットは、内側および外側リンクの異なるクロッチ
高さに適合するように組み立てられている。スプロケッ
トは積層体によって形成されており、外層部64,66
が外側リンク18と噛み合うように形成された歯を有し
ており、内層部68が内側リンク20と噛み合うように
形成された歯を有している。フェーズドスプロケットの
各部分14,16はいずれも、外層部および内層部を有
している。
【0048】図1および図4に示される配列では、図1
0および図11に示される配列と同様に、内側リンクお
よび外側リンクが2×2配列で連結されている。すなわ
ち、二枚の内側リンク20,20aが二枚の外側リンク
18,18aと交互に繰り返し配列されている。したが
って、スプロケット積層体は、一枚の外側リンクのため
の各スプロケット部分64,66の間に二枚の内側リン
クのためのスプロケット部分68を有するように構成さ
れている。
【0049】図12は他の配列パターンを示している。
このチェーンは、二枚の外側リンク18,18aが四枚
の内側リンク20,20a,20b,20cに差し込ま
れている2×4のパターンで配列されている。各内側リ
ンクは互いに並設されたブロック状になっている。
【0050】スプロケットは、図4に示されるチェーン
組立体のリンクと噛み合う。外側リンク18は、スプロ
ケット外層部64の下方に形成された歯70と噛み合
う。内側リンク20は、スプロケット内層部68の上方
に形成された歯72と噛み合う。
【0051】図1に示されるように、スプロケット内層
部68は、クロッチ部が下方にある外側リンク18と関
係して、チェーン組立体をスプロケット上に維持するよ
うに作用し、この結果、従来のガイドリンクを用いるこ
となく、チェーンがセルフガイドされることになる。こ
のように、従来のガイドリンクが不要になることから、
チェーン組立体の幅を狭小化できる。しかも、内側リン
ク20および外側リンク18のいずれもがスプロケット
と噛合い接触を行うことになり、騒音を低減できる。
【0052】本発明の好ましい実施態様はエンジンタイ
ミングシステムに適用される。このエンジンタイミング
システムにおいては、チェーンの幅は、タイミングシス
テムのパッケージサイズにより限定される。本発明のフ
ェーズドタイミングシステムでは、二本のフェーズドチ
ェーンが2×2配列の内側リンクおよび外側リンクを含
んでいる。
【0053】全エンジンタイミングシステムの一部が図
5に示されている。システム80は、クランクシャフト
スプロケット82と、カムシャフトスプロケット84
と、チェーン86とを有している。クランクシャフトス
プロケット82およびチェーン組立体は図6,図7およ
び図8に詳細に示されており、またカムシャフトスプロ
ケット84およびチェーン組立体は図9に詳細に示され
ている。
【0054】クランクシャフトスプロケット82は各々
独立した四つのチェーン組立体90,92,94,96
を駆動するが、各チェーンでは、二枚の外側リンクの間
に二枚の内側リンクが差し込まれている。スプロケット
の対応する四つの部分100,102,104,106
は、各々独立したチェーン組立体の外側リンクおよび内
側リンクと噛み合う部分を有している。スプロケット積
層体は図7の正面図に示されており、低いクロッチ部の
外側リンクのための歯108と、高いクロッチ部の内側
リンクのための歯110とを有している。
【0055】チェーン組立体90,92は内側および外
側リンクを各々含んでおり、該チェーン組立体は1/2
ピッチだけ位相調整つまりオフセットされている。チェ
ーン組立体90,92は、図9に示されるカムシャフト
88を駆動する。なお、同図は、1/2ピッチ位相調整
されたスプロケット部分をも含んでいる。残りのクラン
クシャフトチェーン組立体94,96は1/2ピッチ位
相調整され、他の図示しないカムシャフトを駆動する。
【0056】運転中は、外側リンクはスプロケットの外
側部分と噛み合い、内側リンクはスプロケットの内側部
分と噛み合う。異なったクロッチ高さは、外側リンクを
ガイドリンクとして作用させ、チェーンをスプロケット
上に維持させる。しかし、従来の伝統的なガイドリンク
と異なり、外側リンクは、リンク歯部およびスプロケッ
ト歯との接触を通じてスプロケットと駆動接触をしてい
る。
【0057】本発明によるチェーン組立体のリンクの他
の実施態様が図13ないし図15に示されている。図1
3において、外側リンク120は、一対の開孔122,
124と、垂れ下がったつま先部126,128とを含
んでいる。クロッチ部130は、開孔中心間の水平方向
の中心線の下方において、つま先部126,128を接
続している。
【0058】図14では、内側リンク132が、一対の
開孔134,136と、垂れ下がったつま先部138,
140とを含んでいる。クロッチ部142は、開孔間の
水平方向中心線の上方まで延びている。
【0059】図15は、二つのリンク120,132の
外形形状におけるクロッチ高さおよびつま先部長さの違
いを示している。内側リンク132のクロッチ部142
は、外側リンク120のクロッチ部130よりも高い位
置に配置されている。内側リンク132のつま先部13
8,140は、外側リンク120のつま先部126,1
28ほど開孔下方までは延びていない。
【0060】本発明のいくつかの実施態様について説明
してきたが、本発明はこれらの実施態様に限定されるも
のではない。本発明が関連する分野の当業者は、上述の
教示内容を考慮するとき、本発明の原理を採用する種々
の変形例および実施態様を構築し得る。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るサイレント
チェーン組立体およびサイレントチェーン・スプロケッ
ト組立体によれば、チェーン組立体の幅を狭小化でき、
しかも騒音を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様によるフェーズドチェーン
組立体およびスプロケット積層体を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施態様による内側リンクの正面図
である。
【図3】本発明の一実施態様による外側リンクの正面図
である。
【図4】本発明の一実施態様によるチェーン組立体およ
びスプロケット積層体を示す正面図であって、外側リン
クおよびこれに対応するスプロケットを実線で、内側リ
ンクおよびこれに対応するスプロケットを破線でそれぞ
れ示している。
【図5】単一のカムシャフトおよびクランクシャフトか
らなり、本発明の一実施態様とともに用いられるタイミ
ングチェーンシステムを示す図である。
【図6】本発明のチェーン組立体を含むエンジンタイミ
ングシステムのクランクシャフト側部分の側面図であ
る。
【図7】図6のエンジンタイミングシステムにおけるス
プロケット部分の正面図である。
【図8】図6のエンジンタイミングシステムにおけるス
プロケット部分を取り出して示す図である。
【図9】本発明のチェーン組立体を含むエンジンタイミ
ングシステムのカムシャフト側部分の側面図である。
【図10】2×2配列チェーン組立体の平面部分図であ
る。
【図11】図8のチェーン組立体の正面部分図である。
【図12】2×4配列チェーン組立体の平面部分図であ
る。
【図13】本発明の他の実施態様による外側リンクの正
面図である。
【図14】本発明の他の実施態様による内側リンクの正
面図である。
【図15】本発明の他の実施態様による外側リンクを内
側リンク(破線)とともに示す正面図である。
【符号の説明】
10,12 サイレントチェーン組立体 18 外側リンク 22,24 つま先部 26,28 開孔 30,32 外側フランク 34,36 内側フランク 38 クロッチ部 39 中心線 20 内側リンク 44,46 つま先部 48,50 開孔 52,54 外側フランク 56,58 内側フランク 60 クロッチ部 62 中心線 13 ピン(枢支部材) 14,16 スプロケット部分 64,66 外層部 68 内層部 70,72 歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディビッド・シー・ホワイト アメリカ合衆国 ニューヨーク州 13053, ドライデン,レーク・ロード 16 (72)発明者 トーマス・ジェイ・ベッカー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 13021, オーバーン,サウス・ストリート・ロード 5800

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイレントチェーン組立体において、 交互に配置された複数の内側および外側リンクを有し、
    これらのリンクがスプロケット歯と接触するように設け
    られており、枢支部材がリンクの隣り合う組を連結し、
    各リンクが該枢支部材を受け入れるための一対の開孔を
    有しており、 前記外側リンクが、それらの間でクロッチ部を限定する
    一対の垂れ下がったつま先部を有し、該つま先部がスプ
    ロケット歯と接触するフランクを有しており、 前記内側リンクが、それらの間でクロッチ部を限定する
    一対の垂れ下がったつま先部を有し、該つま先部がスプ
    ロケット歯と接触するフランクを有しており、 前記内側リンクが第1の高さのクロッチ部を各々有し、
    前記外側リンクが第2の高さのクロッチ部を各々有し、
    前記第2の高さが前記第1の高さと異なっている、こと
    を特徴とするサイレントチェーン組立体。
  2. 【請求項2】 前記第1の高さが前記第2の高さよりも
    高い、ことを特徴とする請求項1記載のサイレントチェ
    ーン組立体。
  3. 【請求項3】 交互に配置されたリンクの組から構成さ
    れるとともに、いくつかのリンクの組が内側リンクのみ
    から構成され、他のリンクの組が外側リンクのみから構
    成されている、ことを特徴とする請求項1記載のサイレ
    ントチェーン組立体。
  4. 【請求項4】 前記内側リンクの組がブロック状に配列
    されている、ことを特徴とする請求項3記載のサイレン
    トチェーン組立体。
  5. 【請求項5】 前記第1の高さが、前記リンク開孔間を
    結ぶ水平方向の中心線を越えて延びている、ことを特徴
    とする請求項2記載のサイレントチェーン組立体。
  6. 【請求項6】 前記第2の高さが、前記リンク開孔間を
    結ぶ水平方向の中心線の下方に位置している、ことを特
    徴とする請求項5記載のサイレントチェーン組立体。
  7. 【請求項7】 サイレントチェーン・スプロケット組立
    体において、 チェーン組立体が、交互に配置された複数の内側および
    外側リンクを有し、前記リンクがスプロケット歯と接触
    するように設けられており、枢支部材がリンクの隣り合
    う組を連結し、各リンクが前記枢支部材を受け入れるた
    めの一対の開孔を有しており、 スプロケットが複数の部分からなり、該各部分が間隔を
    隔てた複数の歯をそれぞれ有しており、 前記チェーンの外側リンクが、それらの間でクロッチ部
    を限定する垂れ下がった一対のつま先部を各々有し、前
    記外側リンクのいくつかが、前記チェーンの第1の縦方
    向の側に位置して、前記スプロケットの第1の部分の歯
    と接触するように配置されたつま先部を有しており、前
    記外側リンクの他のものが、前記チェーンの他の縦方向
    の側に位置して、前記スプロケットの第2の部分の歯と
    接触するように配置されたつま先部を有し、 前記チェーンの内側リンクが、それらの間でクロッチ部
    を限定する垂れ下がった一対のつま先部を各々有し、前
    記内側リンクが前記外側リンクの前記縦方向の位置の間
    に配置され、前記スプロケットの第3の部分の歯と接触
    するように配置されたつま先部を有し、前記スプロケッ
    トの第3の部分が、前記スプロケットの第1および第2
    の部分の間に配置されており、 前記チェーンの内側リンクが、第1の高さのクロッチ部
    を各々有し、前記外側リンクが第2の高さのクロッチ部
    を各々有しており、前記第2の高さが前記第1の高さと
    異なっている、ことを特徴とするサイレントチェーン・
    スプロケット組立体。
  8. 【請求項8】 前記第1のスプロケット部分の前記スプ
    ロケット歯が前記外側リンクと噛み合うような外形形状
    を有しており、前記第3のスプロケット部分の前記スプ
    ロケット歯が前記内側リンクと噛み合うような外形形状
    を有している、ことを特徴とする請求項7記載のサイレ
    ントチェーン・スプロケット組立体。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のサイレントチェーン・ス
    プロケット組立体において、 第1および第2の駆動スプロケットが駆動軸に連結され
    るとともに、間隔を隔てた複数の歯を有し、前記駆動ス
    プロケットが前記駆動軸に沿って平行に配置され、前記
    第1の駆動スプロケットの歯の位置が、前記第2の駆動
    スプロケットの対応する歯に対して円周上でオフセット
    されており、 第1および第2の従動スプロケットが従動軸に連結され
    るとともに、間隔を隔てた複数の歯を有し、前記従動ス
    プロケットが前記従動軸に沿って平行に配置され、前記
    第1の従動スプロケットの歯の位置が、前記第2の従動
    スプロケットの対応する歯に対してオフセットされてお
    り、 前記駆動軸が入力側に駆動可能に連結されるとともに、
    前記従動軸が出力側に駆動可能に連結され、 前記第1の駆動スプロケットが前記第1の従動スプロケ
    ットと整列して配置されるとともに、前記第1の駆動ス
    プロケットを前記第1の従動スプロケットに運転可能に
    連結する第1のチェーン組立体を有しており、前記第2
    の駆動スプロケットが前記第2の従動スプロケットと整
    列して配置されるとともに、前記第2の駆動スプロケッ
    トを前記第2の従動スプロケットに運転可能に連結する
    第2のチェーン組立体を有しており、 前記第1および第2のチェーン組立体が、交互に配置さ
    れた複数の内向き歯付リンクの組を有し、前記リンクの
    すべてが内向き歯を有しており、前記歯が、前記スプロ
    ケットのうちの少なくとも一方のスプロケットの歯と接
    触するフランクを有している、ことを特徴とするサイレ
    ントチェーン・スプロケット組立体。
  10. 【請求項10】 前記第1のスプロケットの各々が、前
    記第2のスプロケットの各々に対して1/2ピッチオフ
    セットされている、ことを特徴とする請求項9記載のサ
    イレントチェーン・スプロケット組立体。
  11. 【請求項11】 前記第1のスプロケットの各々が、前
    記第2のスプロケットの各々に対して1/3ピッチオフ
    セットされている、ことを特徴とする請求項9記載のサ
    イレントチェーン・スプロケット組立体。
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