JPH08299412A - 樹脂製上蓋、それが緊締キャップ頂面に適度に接合された樹脂製の密封兼緊締ユニット及び密封兼緊締ユニットの製造方法 - Google Patents

樹脂製上蓋、それが緊締キャップ頂面に適度に接合された樹脂製の密封兼緊締ユニット及び密封兼緊締ユニットの製造方法

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JPH08299412A
JPH08299412A JP7138644A JP13864495A JPH08299412A JP H08299412 A JPH08299412 A JP H08299412A JP 7138644 A JP7138644 A JP 7138644A JP 13864495 A JP13864495 A JP 13864495A JP H08299412 A JPH08299412 A JP H08299412A
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Koichi Yoshimi
Hirotaka Nishida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊締キャップ冠装バイアルのゴム栓露出部を
密封して輸送、貯蔵又は取扱い時等の汚染を防止すると
共に使用時には容易に除去する方策確立。 【構成】 密栓済み樹脂製バイアル(V)にポリカーボネ
ート(PC)製の密封兼緊締ユニット(3)を冠装した。そ
の作成には、緊締キャップ(2)の上面(2t)にPC製上
蓋(1)の下面(1d)から伸びる3個の溶接用突起(1b)先
端を接触させて、接触部を超音波溶接した(振動数:2
×103Hz;0.15sec)。 【効果】 試料50個の上蓋除去試験(右手親指で下面
から押上げ)で1個に両手指必要。脱離痕跡僅少。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として薬剤容器、特に
バイアルに内嵌された口栓に対する汚染を防止する為に
その頂面に装着される樹脂製上蓋及び該樹脂製上蓋が使
用時に手指で除去可能な程度に溶接された樹脂製の密封
兼緊締ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】主として薬剤容器、特にバイアルはガラ
スで形成されると共に、その封止の為にはゴム栓等の口
栓が内嵌され、更にその脱落を防止する為にアルミニウ
ム等で形成されたキャップが冠装されて来た。このキャ
ップはバイアル内部に収容された液体を注射針等で吸い
上げて用いる為に、ゴム栓の中央部は覆わない様にキャ
ップが冠装されている。
【0003】この薬剤容器を使用後に廃棄する為にはそ
れを分解して可燃物と不燃物とに分別することが環境保
全の見地から法定される風潮が主流を占める様になっ
た。そこで、使用後の分解及び分別作業を解消する目的
で薬剤容器をガラスから樹脂化する動きが生じている。
しかし、この材質変更ではアルミニウム等で形成された
キャップは依然として除去する必要が残される。
【0004】最終的な全面的可燃物化として、上記の緊
締キャップも樹脂化される動きが表面化し始めた。しか
し、緊締キャップの中心部にはゴム栓等が露出した状態
であることが必要である。処が、この露出部が粉塵等で
汚染されることは避けるべきである。即ち、その状態で
注射針等を刺通したのでは汚染が針先に同伴されて容器
内へ侵入する虞を生ずる。
【0005】上記の未解決課題に既に挑戦した技術とし
て実開平7−21564号公報に開示された「バイアル
の密封閉鎖具」を挙げることができる。該公報の「請求
項1」に始まる開示によれば、該密封閉鎖具を構成する
キャップ(本発明の「緊締キャップ」に対応すると思わ
れる)であって、そのスカート部の内壁に設けられた雌
型結合手段によってキャップがバイアルの口部に取り外
し不能に結合されたこ及び該キャップが「ゴム栓押圧
部」によってゴム栓をバイアルの口部先端に押圧する為
には、該ゴム栓が押圧されるフランジを天面外側に有す
ることが規定されている。
【0006】しかし、上記の実開平7−21564号公
報に開示された密封閉鎖具を用いる方式では乾燥機内で
密封することができない。その理由は同考案がゴム栓
(2)をキャップ(1)に装着した状態でバイアル(V)に冠
装する方式を開示しているに過ぎず、この方式は本発明
において用いられる凍結乾燥処理には適用できないこと
にある。
【0007】即ち、本発明の密封兼緊締ユニットは冠装
されるべき容器に収容された薬液が凍結乾燥処理によっ
て固化された段階で初めて冠装されるものである。その
前段階である凍結乾燥段階では、密封緊締ユニットに装
着されたゴム栓は却って障害となる。換言すれば現行の
凍結乾燥機に適合し得ない。
【0008】上記の凍結乾燥処理について概説すれば下
記の通りである: ・容器内に薬液が装入され、 ・容器の口頚部にゴム栓が半打栓され、 ・該容器が凍結乾燥機内へ整列後に凍結乾燥処理されて
収容薬剤が固化し、 ・凍結乾燥機のフラット板で上から押圧されてゴム栓が
完全に押し込まれ(密封され)た状態で凍結乾燥機から
取り出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
汚染同伴を防止する為に、樹脂製の緊締キャップの頂面
を更に上蓋等で覆う場合に出会う新たな障害である上蓋
の除去困難性解消と汚染防止とを両立させる方策を提供
することにある。換言すれば、この上蓋を上記の樹脂製
の緊締キャップの頂面に適度に接合して、輸送及び貯蔵
等の際には不時の離脱を生じないと共に使用時に除去す
る際には手指で比較的容易に取り去れる程度に接合する
ことによって上記の課題を解決する手段を提供するもの
である。
【0010】前項で述べた様に、この種の改良手段は既
に提案されている。しかし、該改良手段はゴム栓がバイ
アルの口部先端に押圧されるフランジをその天面外側に
有することを必須要件としたものであって、常用されて
いるゴム栓が嵌装された充填バイアルには適用困難な限
定的手段である。本発明の目的は既知手段に伴う制約を
取除いて、バイアルの口部に通常嵌装される形状のゴム
栓に適用可能な密封閉鎖具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の相互に
両立困難な問題に対応する手段として、下記の「上蓋の
基本的構成」、「上蓋の改良構成1」〜「上蓋の改良構
成 」並びに「上蓋付き緊締キャップの基本的構成」に
規定された構成によって本発明が所期の効果を初めて奏
し得ることを見出して更に検討を重ねた結果、本発明を
完成した。
【0012】[1.密封兼緊締ユニットの基本的構成]
熱可塑性樹脂製の上蓋の下面に位置する複数個の溶接用
突起を介して上蓋が樹脂製の緊締キャップ頂面に総括引
張強度0.5〜3kgf/mm2の強度に溶接された密封兼緊締
ユニット。
【0013】[2.密封兼緊締ユニットの改良構成1]
熱可塑性樹脂製の上蓋の下面に位置する溶接用突起が基
底面積0.4〜2mm2を有する前項1に記載の密封兼緊締
ユニット。
【0014】[3.密封兼緊締ユニットの改良構成2]
上蓋及び緊締キャップが同種の構成単位を含有すると共
に該構成単位が窒素、酸素及びハロゲンから選ばれる1
種以上の元素を含有する熱可塑性樹脂で形成されている
前項1又は2に記載の密封兼緊締ユニット。
【0015】[4.密封兼緊締ユニットの改良構成3]
上蓋部分及び緊締キャップ部分がポリカーボネート、ポ
リエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレ
ートから選ばれる1種以上の樹脂で形成されている前項
1〜3の何れかに記載の密封兼緊締ユニット。
【0016】<発明の好適態様>本発明の好適態様を以
下、図に基づいて具体的に説明する。図1は熱可塑性樹
脂で形成された本発明の上蓋(1)を示し、図2はその上
蓋(1)が緊締キャップ(2)の頂面(2t)に適度に溶接さ
れた樹脂製の密封兼緊締ユニット(3)及び該ユニットが
ゴム栓(4)で密栓された薬剤バイアル(V)に冠装される
前後の状態を示す模式的縦断面図である。なお、実際に
は密接している両面の間が分離されている様に図示され
ている場合があるが、その意義は両面(両部材)間の関
係を判り易く示すことにあって、意図的図示である。
【0017】図1の(a)は本発明の上蓋(1)の下面(1d)
を示す模式的下面図であって、その中心付近を内側環状
突条(1r)が囲み、複数個の溶接用突起(1b)が内側環状
突条(1r)の外側を囲む略円周上に位置し、外周縁付近
を周縁環状突条(1e)が取り囲んでいる。また、補強突
条(1u)が内側環状突条(1r)と周縁環状突条(1e)とを
連絡する位置に突設される場合及び/又は何れかの溶接
用突起(1b)とそれの隣に位置する溶接用突起(1b)とを
連絡する略円弧上に突設される場合もある。
【0018】溶接用突起(1b)は上蓋(1)の下面(1d)か
ら通常3個立ち上がっている。これらの溶接用突起(1
b)は下面(1d)からの高さ通常0.3〜2mm、好ましくは
0.5〜1mmであれば通常の目的には十分である。溶接
用突起(1b)の形状は特に制限されず、点状でも、所謂
突条即ち1方向へ伸びる山脈状でも、輪状でも差し支え
ない。突条の場合には円周と略平行に伸びても、半径方
向(放射方向)に伸びても、両者が一体化したL字型等
であっても良い。何れの場合にも、溶接されるべき先端
部(周縁部)は基底部よりも細く又は薄く形成されてい
ることが好ましい。その効用は溶接所要時間抑制におい
ても、除去迅速化においても同様である。
【0019】溶接用突起(1b)が点状又は輪状の場合に
は、上記の高さ範囲に属することに加えてその平均的直
径を0.3〜1mm、好ましくは0.5〜0.7mm程度に選
べば殆どの場合には十分である。突条である場合にも上
記の高さ範囲に属することに加えてその長さ及び幅にお
いて通常的制約が課され、長さ通常2〜5mmで肉厚通常
0.3〜1mm程度であれば十分である。勿論、溶接用突
起又は溶接用突条(1b)の大きさ(寸法)は溶接される
材料の特性に応じて適切に選定すべきである。
【0020】溶接用突起(1b)と樹脂製の緊締キャップ
(2)の上面(2t)との間に形成された溶接部の総括引張
強さは通常0.5〜3kgf、好ましくは0.5〜2kgfであ
る。ここで「総括引張強度」とは、上蓋を除去する操作
によって同時に引張応力を発現する個々の溶接用突起
(1b)の引張応力の個数倍[=(引張応力/個)×個
数]である。
【0021】従って、3個の溶接用突起(1b)が存在す
る場合において親指による押上げ力は通常、2個の溶接
用突起(1b)に同時に印加される結果、溶接用突起(1b)
1個当たりの引張強度は所定値の約1/2で耐えられる
ことが期待される。
【0022】この溶接用突起(1b)には、上記の要件が
充足されるに留まらず、下記の要件を充足することが最
終的に要求される: ◆高周波振動、その中でも超音波によって極めて短時間
特に、殆ど1秒間以下で溶接可能であること ◆溶接された上蓋が輸送時及び貯蔵時には不時の脱離を
生じ難いこと ◆使用時直前には手指で比較的容易に除去可能であるこ
と。
【0023】図1の(a)における上蓋(1)の中心付近に
は内側環状突条(1r)が位置し、その外径が図2の(b)に
示された緊締キャップ(2)の中心孔(2h)の内径に可能
な限り近いことが好ましい。その目的は図2の(b)に示
された緊締キャップ(2)の上面中心付近に設けられた切
欠(2h)を可能な限り外界から遮断することにある。換
言すれば、該切欠(2h)から外界へ開放されるおそれあ
るゴム栓(4)の露出域を汚染されない様に保護すること
にある。
【0024】上蓋(1)の外縁付近が緊締キャップ(2)の
側へ立ち上がるか、肥厚して画成された外郭(1e)の意
義は主として上蓋(1)の補強に求められる。図1の(b)
は上記の上蓋(1)の模式的縦断面図(上蓋の中心軸を含
む面A−Aで切断した図)で、上蓋(1)の下面(1d)か
ら3個の略円錐台の溶接用突起(1b)が立ち上がってい
ることが判る[他の1個は内側環状突条(1r)の蔭に隠
れて不図示]。溶接用突起(1b)の高さは上蓋の下面(1
d)から略0.5mmであり、模式的側面形状は下面(1d)か
ら立ち上がる台形(即ち、円錐台形)である。
【0025】更に、溶接用突起(1b)が特に点状である
場合には前述の様に、2個以上の溶接用突起(1b)を相
互に連結(連絡)する連結突条(1u)を上蓋(1)の下面
(1d)に設ける方策も採用できる。連結突条(1u)の設置
方向としては例えば、上蓋(1)の中心から放射方向及び
/又は上蓋(1)の円周と略平行方向等を挙げることがで
きる。
【0026】連結突条(1u)が放射方向へ設けられてい
る方式は溶接された上蓋(1)を除去する際に、それを外
周から中心へ向けて引き剥がす方式に適合する。即ち、
上蓋下面(1d)の外周に近い溶接用突起(1b)が引き剥が
された後にその内側(中心寄り)の溶接用突起(1b)が
剥がされ得なかった結果として上蓋(1)に主として円周
に平行な亀裂が生ずる事態を回避する為に有用である。
【0027】他方、連結突条(1u)が円周と略平行方向
に設けられている方式は溶接された上蓋(1)を円周と平
行方向へ回転させて溶接用突起(1b)を捻切る(剪断す
る)方式に適合する。即ち、略同一円弧上に位置する何
れかの溶接用突起(1b)が捻切られた後にそれと同一円
弧上の他の溶接用突起(1b)が捻切られ得なかった結果
として、上蓋(1)に主として放射方向の亀裂が生ずる事
態を回避する為に有用である。
【0028】上蓋(1)の下面(1d)から立ち上がる溶接
用突起(1b)の個数は3〜8個程度の範囲の任意の個数
で良い。従って、通常は3個、4個、多くても6個等に
選ばれる。しかし、個数が多くなれば上蓋(1)を手指で
除去しにくくなり易い。上記の制約を考慮すれば、溶接
箇所の個数を適度、通常は比較的少ない個数に抑えるこ
とが有用であって、3個で殆どの場合には十分である。
【0029】図1の(c)は本発明の密封兼緊締ユニット
作成に用いられる上蓋(1)の外形、溶接用突起(1b)の
外形及び配置並びに連結突条(1u)の外形及び配置等の
例を示す模式的拡大図である。同図の上半部(上下左右
は説明の便宜上の表現である)は上蓋(1)の外径が略正
六角形である例の片側を示し、各頂点は丸く仕上げられ
ていることが好ましい。また、同図の下半部は上蓋(1)
の各辺が中心側へ窪められていると共に、各頂点が丸く
仕上げられている例を示す。
【0030】図2は本発明の上蓋(1)が樹脂製の緊締キ
ャップ(2)の頂面(2t)に適度に溶接された樹脂製の本
発明の密封兼緊締ユニット(3)の双方の縦断面図であ
る。図2の(a)は上蓋(1)と緊締キャップ(2)との接合
状態を示しており、両者の間には僅かな間隙が存在する
ことが見受けられる。
【0031】とはいえ、間隙は必須ではなく、溶接用突
起(1b)が軽度に緊締キャップ(2)の頂面(2t)に溶接さ
れた結果として生じたものに過ぎない。図2の(b)は上
蓋(1)と緊締キャップ(2)との接合された密封兼緊締ユ
ニット(3)としてバイアル(V)の口部に冠装された形態
を参考の為に示す図面である。
【0032】<<上蓋(1)及び緊締キャップ(2)の材質
>>本発明の上蓋(1)及び緊締キャップ(2)の材質は何
れも上記の様に高周波振動、その中でも超音波によって
溶接可能な樹脂であることを要する。ここで「樹脂」と
は結晶性樹脂に限らず、所謂ガラス状の重合体であって
も成形業界で通常は「樹脂」と認識されて流通している
重合体を全て包含する。
【0033】この要求を充足する樹脂は熱可塑性樹脂で
あってしかも適度の溶融粘度を呈するものである。この
性状は分子中に極性原子(陰性原子)を含有する分子か
ら構成された樹脂である。この観点では、通常のポリオ
レフィン系重合体は一般に適性を備えていない。
【0034】即ち、素朴な意味におけるポリオレフィン
系重合体はその構成単位が極性原子例えば、窒素、酸素
又はハロゲンの何れをも含有しないことに起因する。従
って、改質されたポリオレフィン系重合体は必ずしも除
外されない。即ち、これらの改質ポリオレフィン系重合
体は場合によっては高周波溶接、その中でも超音波溶接
可能な程度に極性共重合単位を含有する。
【0035】本発明の上蓋(1)及び密封兼緊締ユニット
(3)を構成する緊締キャップ(2)を形成する熱可塑性樹
脂はその構成単位が窒素、酸素及びハロゲンから選ばれ
る1種以上の陰性元素を含有するものであって、ハロゲ
ンとして実用されるものは例えば、塩素及び/又はフッ
素である樹脂である。
【0036】該熱可塑性樹脂としては例えば、ポリアミ
ド樹脂(ナイロン)、熱可塑性ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリ
(メタ)アクリル酸又はそのエステルもしくはその塩か
ら構成された樹脂、ポリスルホン、ポリイソシアネート
(ポリウレタン)、尿素樹脂、ポリフェニレンエーテル
(略称:PPE)、ポリアセタール及び脂環族縮合環樹
脂等を挙げることができる。
【0037】上記の上蓋(1)、緊締キャップ(2)及びバ
イアル(V)の3者は何れも最適な樹脂で作成されれば良
く、同一の樹脂で作成されていることを要しない。しか
し実務的には、上蓋(1)と緊締キャップ(2)とは同一種
の樹脂で形成されている場合が多い。ここで同一種の樹
脂とは、その相互に共通の構成単位を含有する両樹脂を
言う。
【0038】その理由は両者が相互に溶融接合されるこ
とに求められる。即ち、両樹脂が溶融時に相溶性を発現
し得ることに加えて常温においても依然として相溶性を
保持していることが必要である。相互に異種の樹脂の間
には、溶融接合困難な事態が生じ得る。例えば、汎用の
ポリオレフィンとポリアミド樹脂との間は常温において
は軽度の外力によって容易に層間剥離を生ずる。
【0039】上記の適合樹脂の中で実用性の特に高いも
のの例を更に具体的に説明すれば下記の様なものであ
る: ◆ポリアミド樹脂(ナイロン) 6-ナイロン、6,6-ナイロン(66-ナイロン)、メタキシ
リレンジアミン−脂肪族ジカルボン酸縮合重合樹脂中で
も、メタキシリレンジアミン−アジピン酸縮合重合樹脂
(略称:MXD6); ◆熱可塑性ポリエステル ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT); ◆ポリカーボネート(PC) ビスフェノール類の誘導体と炭酸誘導体との縮合重合
(重縮合)樹脂の総称であって、通常は2,2-プロピリデ
ンビス(4ーオキシフェニル)(通称ビスフェノールA)
の誘導体例えばナトリウム塩と炭酸の酸塩化物例えば、
ホスゲンとの縮合重合樹脂が多用される。その他にもビ
スフェノール類として下記のものを用いたポリカーボネ
ート類を挙げることができる: ・メチレンビス(4ーオキシフェニル)(通称ビスフェノ
ールF)、 ・2,2-エチリデンビス(4ーオキシフェニル)エタン ・2,2-ブチリデンビス(4-オキシフェニル)ブタン等; ◆脂環族縮合環樹脂 ノルボルネン類の水素化開環重合による樹脂 ◆◆ポリシクロポリエン類中でもトリシクロデセンの付
加重合樹脂又は ◆◆トリシクロデセンと1-オレフィン、通常はエチレン
との共重合樹脂。
【0040】上記の各種熱可塑性樹脂の中でも、上蓋
(1)及び緊締キャップ(2)は共に同一の熱可塑性樹脂
(熱可塑性重合体)で形成されていることが好ましく、
該樹脂として好ましいものはポリカーボネート(P
C)、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)である。
【0041】<<溶接手段>>本発明の樹脂製の上蓋
(1)の下面(1d)から立ち上がる溶接用突起(1b)を樹脂
製の緊締キャップ(2)の頂面(2t)に適度に溶接する溶
接手段としては、高周波振動溶接が好ましく、中でも超
音波溶接が特に好ましい。この溶接手段が好ましい理由
は極めて短時間例えば0.2〜0.5secで溶接可能であ
ることに加えて所望の箇所を狭く絞って溶接(スポット
溶接)可能な点である。
【0042】即ち、一旦成形された上蓋(1)と緊締キャ
ップ(2)とを流れ作業工程の様な極めて短時間しか溶接
対象の滞留が許されない作業工程においては、成型品の
無関係部分に影響を与えずに所望箇所だけを可能な限り
短時間で溶接できる溶接法であることを要する。
【0043】高周波振動を用いる溶接手段の中でも、超
音波溶接が実用的である。とはいえ、マイクロ波の様な
電磁波を用いる溶接も有用な手段であることは確実であ
る。これらの溶接手段は用いられる溶接対象に応じて適
宜に選択して用いれば十分である。
【0044】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0045】
【実施例1】注射剤用バイアル(V)をJIS R352
1に規定されたバイアル1号に準拠して縮合多環構造か
らなるトリシクロデセン誘導体[商品名:APEL60
15(三井石油化学社製)]で作成し、テスト用の薬剤
充填後にその口部に所定のゴム栓(滅菌済み)を約4mm
浮かせた状態(半打栓状態)で装着し、−40℃の温度
で凍結乾燥機内において凍結乾燥後にゴム栓を完全に打
栓して凍結乾燥機から取出した。
【0046】次に、バイアル(V)の口部周縁とそれに続
く頚部とに一体構造の密封兼緊締ユニット(3)を外嵌し
て装着した。この一体構造の密封兼緊締ユニット(3)は
ポリカーボネート製であって上蓋(1)がその下面に突設
された3個の溶接用突起(1b)を介して緊締キャップ
(2)の上面に超音波溶接機[商品名:910IW(BRANS
ON社製)]を用いて上蓋(1)の上面から溶接用突起(1
b)に超音波振動を供給(2×103Hz;0.15sec)し
て該突起(1b)の先端部を緊締キャップの上面(2t)に必
要最小限の強度で溶融接合させた。溶融接合の強度は内
容物充填済みの注射剤用バイアル1号(V)をそれにに上
蓋(1)が融着された状態で高さ1mから自然落下させた
場合に、上蓋(1)が脱離しない強度を言う。
【0047】得られた樹脂製上蓋付きの密封兼緊締ユニ
ット(3)は手指による取扱い時においても上蓋(1)の自
然脱離が生じなかった。その寄与でバイアル(V)の上面
におけるゴム栓部にも、その口周縁部にも無意識的所作
に起因する手指等の接触が全く生じなかった。
【0048】しかも、該注射剤用バイアル(V)から注射
剤を用いるに先立って上蓋(1)を除去する為に該上蓋
(1)を除去しようとした際には多少の要領は要したもの
の、別段の道具を要せずに手指で安全迅速に上蓋(1)を
脱離させることができた。
【0049】
【発明の効果】本発明の溶接用突起を複数個設けた上蓋
及びそれが上面に溶接された本発明の密封兼緊締ユニッ
トを用いれば下記の種々の効果を奏し得る: (1)金属製の緊締キャップを樹脂製に変更した場合に残
る問題であるゴム栓露出部分の汚染を上蓋の装着によっ
て効果的に防止する (2)装着された上蓋は取扱いの段階においては自然脱離
し難く、バイアル内に収容された薬剤の使用直前に手指
によって比較的容易に除去できる (3)追加された溶接工程は極めて短時間で上蓋を所望の
箇所に限って総括引張強度2kgf以下程度で緊締キャッ
プに溶接できる (4)既存の連続作業工程においても既存の手順に特段の
変更を加えずにその工程中に上蓋の溶接工程を追加でき
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の上蓋(1)の見取り図を示し、図
1の(a)は本発明の上蓋(1)の下面を示す模式的下面図
であって、その下面から複数個の溶接用突起が立ち上が
っている。図1の(b)は上蓋の模式的縦断面図であっ
て、上蓋の下面から4個の点状溶接用突起が立ち上がっ
ている状態を示す。図1の(c)は上蓋の外形の変形例を
示す模式図である。
【図2】図2はその上蓋が頂面に適度に溶接される前後
の樹脂製の密封兼緊締ユニットを示す。図2の(a)は上
蓋と緊締キャップとの接合状態を示し、図2の(b)は上
蓋が緊締キャップの頂面に溶接される直前の状態であっ
て、それがバイアルの口部に冠装された形態を参考の為
に示す。
【符号の説明】
1 下面に溶接用突起を備えた本発明の上蓋 2 樹脂製の緊締キャップ 3 本発明の上蓋が樹脂製の緊締キャップ上面へ溶接
された本発明の密封兼緊締ユニット 4 薬剤バイアル口部に内嵌されるゴム栓 V 薬剤バイアル 1b 溶接用突起 1d 上蓋の下面 1r 内側環状突条 1u 連結突条 2h 緊締キャップ上面の切欠 2t 緊締キャップの上面(頂面)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製の上蓋の下面に位置する
    複数個の溶接用突起を介して上蓋が樹脂製の緊締キャッ
    プ頂面に総括引張強度0.5〜3kgfの強度に溶接された
    密封兼緊締ユニット。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂製の上蓋の下面に位置する
    複数個の溶接用突起が基底面積0.4〜2mm2を有する請
    求項1に記載の密封兼緊締ユニット。
  3. 【請求項3】 上蓋及び緊締キャップが同種の構成単位
    を含有すると共に該構成単位が窒素、酸素及びハロゲン
    から選ばれる1種以上の元素を含有する熱可塑性樹脂で
    形成されている請求項1又は2に記載の密封兼緊締ユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 上蓋部分及び緊締キャップ部分がポリカ
    ーボネート、ポリエチレンテレフタレート及びポリブチ
    レンテレフタレートから選ばれる1種以上の樹脂で形成
    されている請求項1〜3の何れかに記載の密封兼緊締ユ
    ニット。
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