JPH08300111A - 小ロット鋳片の連続鋳造方法 - Google Patents
小ロット鋳片の連続鋳造方法Info
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- JPH08300111A JPH08300111A JP12757195A JP12757195A JPH08300111A JP H08300111 A JPH08300111 A JP H08300111A JP 12757195 A JP12757195 A JP 12757195A JP 12757195 A JP12757195 A JP 12757195A JP H08300111 A JPH08300111 A JP H08300111A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小ロット鋳片の連続鋳造において、鋳片内の
成分混合領域を低減し、鋳片の健全部を長くして歩留ま
りを向上する。 【構成】 取鍋内の溶鋼をタンディシュ11を経て鋳型
1内へ注湯して鋳片を製造する際、鋳型内の上部の溶鋼
と下部の溶鋼の混合を低減する溶鋼混合低減板3を浸漬
ノズル2の下端に設置し、鋳型上部に設置した電磁攪拌
装置5を使って鋳型内上部の溶鋼を攪拌し、所望の鋳造
期間に、タンディシュのストッパー12の軸芯を通して
浸漬ノズルの溶鋼中へ、または鋳型内の溶鋼中へ1つま
たは複数の元素を含んだ鉄ワイア13または13aを添
加することにより、同じ取鍋内の溶鋼から異なった成分
の小ロット鋳片を連続的に製造するとともに、鋳片内の
成分混合領域の長さを低減する。
成分混合領域を低減し、鋳片の健全部を長くして歩留ま
りを向上する。 【構成】 取鍋内の溶鋼をタンディシュ11を経て鋳型
1内へ注湯して鋳片を製造する際、鋳型内の上部の溶鋼
と下部の溶鋼の混合を低減する溶鋼混合低減板3を浸漬
ノズル2の下端に設置し、鋳型上部に設置した電磁攪拌
装置5を使って鋳型内上部の溶鋼を攪拌し、所望の鋳造
期間に、タンディシュのストッパー12の軸芯を通して
浸漬ノズルの溶鋼中へ、または鋳型内の溶鋼中へ1つま
たは複数の元素を含んだ鉄ワイア13または13aを添
加することにより、同じ取鍋内の溶鋼から異なった成分
の小ロット鋳片を連続的に製造するとともに、鋳片内の
成分混合領域の長さを低減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼の連続鋳造方法に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】鋼の連続鋳造では、取鍋内の溶鋼をタン
ディシュを経て内部水冷式の銅鋳型に注湯し、鋳型部や
2次冷却帯での抜熱により冷却・凝固させ、固体の鋳片
にする。
ディシュを経て内部水冷式の銅鋳型に注湯し、鋳型部や
2次冷却帯での抜熱により冷却・凝固させ、固体の鋳片
にする。
【0003】生産速度の高い製鋼工場では、取鍋内の溶
鋼の重量は、上工程での転炉の処理溶鋼重量に従い、通
常、200―300ton程度もあり、1つの取鍋の溶
鋼から同じ成分の鋳片が取鍋の溶鋼の重量分だけ鋳造で
き、同じ成分の鋳片を大量に製造する場合には効率的で
ある。
鋼の重量は、上工程での転炉の処理溶鋼重量に従い、通
常、200―300ton程度もあり、1つの取鍋の溶
鋼から同じ成分の鋳片が取鍋の溶鋼の重量分だけ鋳造で
き、同じ成分の鋳片を大量に製造する場合には効率的で
ある。
【0004】しかし、近年、重量の少ない小ロットの注
文が多くなり、従来通りの鋳造方法では効率が悪いた
め、少量多品種の小ロット鋳片の製造に適した鋳造方法
が望まれてきた。
文が多くなり、従来通りの鋳造方法では効率が悪いた
め、少量多品種の小ロット鋳片の製造に適した鋳造方法
が望まれてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】1つの取鍋の溶鋼重量
よりも少ない小ロットの注文に対して、従来、1つの取
鍋の溶鋼重量分だけ鋳造してきたが、注文分以外の鋳片
は鋳片在庫または鋼製品在庫として、次の同じ注文があ
るまで保管しなければならず、非効率であった。
よりも少ない小ロットの注文に対して、従来、1つの取
鍋の溶鋼重量分だけ鋳造してきたが、注文分以外の鋳片
は鋳片在庫または鋼製品在庫として、次の同じ注文があ
るまで保管しなければならず、非効率であった。
【0006】1つの取鍋の溶鋼から、2種以上の異なる
成分の溶鋼を造り、鋳造する方法として、取鍋の溶鋼の
一部を他の取鍋へ分け、取鍋内で成分元素の添加・調整
して連続鋳造する方法が試行されたが、溶鋼量が少ない
ために溶鋼の温度低下が大きく、ノズル閉塞のため最後
まで鋳造することが困難なことや、成分の異なった溶鋼
を連続的に連続鋳造するとき、鋳片内での成分混合領域
が長く、鋳片歩留りが悪いことが問題であり、1つの取
鍋の溶鋼から成分の異なった2種以上の鋳片を連続鋳造
するのに適した方法が無いのが課題である。
成分の溶鋼を造り、鋳造する方法として、取鍋の溶鋼の
一部を他の取鍋へ分け、取鍋内で成分元素の添加・調整
して連続鋳造する方法が試行されたが、溶鋼量が少ない
ために溶鋼の温度低下が大きく、ノズル閉塞のため最後
まで鋳造することが困難なことや、成分の異なった溶鋼
を連続的に連続鋳造するとき、鋳片内での成分混合領域
が長く、鋳片歩留りが悪いことが問題であり、1つの取
鍋の溶鋼から成分の異なった2種以上の鋳片を連続鋳造
するのに適した方法が無いのが課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)取鍋内
の溶鋼をタンディシュを経て鋳型内へ注湯して鋳片を製
造する連続鋳造において、鋳型内の上部の溶鋼と下部の
溶鋼の混合を低減する溶鋼混合低減板を浸漬ノズル下端
に設置し、鋳型上部に設置した電磁攪拌装置を使って鋳
型内上部の溶鋼を攪拌し、所望の鋳造期間に、タンディ
シュのストッパー軸芯を通して浸漬ノズルの溶鋼中へ1
つまたは複数の元素を含んだ鉄ワイアを添加することに
より、同じ取鍋内の溶鋼から異なった成分の小ロット鋳
片を製造するとともに、鋳片内の成分混合領域の長さを
低減することを特徴とする連続鋳造方法、および、
(2)取鍋内の溶鋼をタンディシュを経て鋳型内へ注湯
して鋳片を製造する連続鋳造において、鋳型内の上部の
溶鋼と下部の溶鋼の混合を低減する溶鋼混合低減板を浸
漬ノズル下端に設置し、鋳型上部に設置した電磁攪拌装
置を使って鋳型内上部の溶鋼を攪拌し、所望の鋳造期間
に、鋳型内の溶鋼中へ1つまたは複数の元素を含んだ鉄
ワイアを添加することにより、同じ取鍋内の溶鋼から異
なった成分の小ロット鋳片を製造するとともに、鋳片内
の成分混合領域の長さを低減することを特徴とする連続
鋳造方法である。
の溶鋼をタンディシュを経て鋳型内へ注湯して鋳片を製
造する連続鋳造において、鋳型内の上部の溶鋼と下部の
溶鋼の混合を低減する溶鋼混合低減板を浸漬ノズル下端
に設置し、鋳型上部に設置した電磁攪拌装置を使って鋳
型内上部の溶鋼を攪拌し、所望の鋳造期間に、タンディ
シュのストッパー軸芯を通して浸漬ノズルの溶鋼中へ1
つまたは複数の元素を含んだ鉄ワイアを添加することに
より、同じ取鍋内の溶鋼から異なった成分の小ロット鋳
片を製造するとともに、鋳片内の成分混合領域の長さを
低減することを特徴とする連続鋳造方法、および、
(2)取鍋内の溶鋼をタンディシュを経て鋳型内へ注湯
して鋳片を製造する連続鋳造において、鋳型内の上部の
溶鋼と下部の溶鋼の混合を低減する溶鋼混合低減板を浸
漬ノズル下端に設置し、鋳型上部に設置した電磁攪拌装
置を使って鋳型内上部の溶鋼を攪拌し、所望の鋳造期間
に、鋳型内の溶鋼中へ1つまたは複数の元素を含んだ鉄
ワイアを添加することにより、同じ取鍋内の溶鋼から異
なった成分の小ロット鋳片を製造するとともに、鋳片内
の成分混合領域の長さを低減することを特徴とする連続
鋳造方法である。
【0008】
【作用】図1は、浸漬ノズル2を経て溶鋼4を鋳型1内
へ注湯する連続鋳造において、浸漬ノズル下端に溶鋼混
合防止板3、鋳型上部に電磁攪拌装置5、5aを設置し
た時の模式図を示す。
へ注湯する連続鋳造において、浸漬ノズル下端に溶鋼混
合防止板3、鋳型上部に電磁攪拌装置5、5aを設置し
た時の模式図を示す。
【0009】図2は、図1のA―Aの位置の断面図であ
り、溶鋼混合防止板、電磁攪拌装置およびワイア添加に
より小ロット鋳片を連続鋳造する方法を示す。
り、溶鋼混合防止板、電磁攪拌装置およびワイア添加に
より小ロット鋳片を連続鋳造する方法を示す。
【0010】鋳造中、タンディシュ11から浸漬ノズル
2の吐出孔10を経て鋳型1内へ流入した溶鋼4は、溶
鋼混合低減板3より上部の領域に流入する。鋳型内の溶
鋼4は、溶鋼から鋳型への抜熱により凝固し、凝固シェ
ル7を形成する。
2の吐出孔10を経て鋳型1内へ流入した溶鋼4は、溶
鋼混合低減板3より上部の領域に流入する。鋳型内の溶
鋼4は、溶鋼から鋳型への抜熱により凝固し、凝固シェ
ル7を形成する。
【0011】この凝固シェルはある一定の鋳造速度で下
方へ引き抜かれるが、この凝固シェルの移動に伴って、
混合低減板3より上部の溶鋼も、混合低減板3と凝固シ
ェル7の間を整流化された遅い流速で通過して、下方へ
移動する。
方へ引き抜かれるが、この凝固シェルの移動に伴って、
混合低減板3より上部の溶鋼も、混合低減板3と凝固シ
ェル7の間を整流化された遅い流速で通過して、下方へ
移動する。
【0012】図2において、混合低減板3が無い場合、
通常、浸漬ノズルから吐出された溶鋼の流れは、鋳型の
短辺側の凝固シェルに衝突した後、鋳型内の溶鋼の湯面
6へ向かう上昇流と、溶鋼プールの下方へ向かう下降流
に分かれる。
通常、浸漬ノズルから吐出された溶鋼の流れは、鋳型の
短辺側の凝固シェルに衝突した後、鋳型内の溶鋼の湯面
6へ向かう上昇流と、溶鋼プールの下方へ向かう下降流
に分かれる。
【0013】通常、この下降流の下方への侵入深さは、
鋳造速度に依存するが、3〜10m程もあり、濃度の異
なった溶鋼が浸漬ノズルより流入した場合、成分混合領
域は下降流の侵入深さが深いほど長くなり、この領域の
鋳片部分が目的の鋼製品に使えなくなるため、歩留まり
がきわめて悪くなる。
鋳造速度に依存するが、3〜10m程もあり、濃度の異
なった溶鋼が浸漬ノズルより流入した場合、成分混合領
域は下降流の侵入深さが深いほど長くなり、この領域の
鋳片部分が目的の鋼製品に使えなくなるため、歩留まり
がきわめて悪くなる。
【0014】混合低減板3を使用すると、鋳型内の下降
流は凝固シェルと混合低減板の間を通過することによっ
て減速・整流化され、下降流の侵入深さを大幅に低減す
ることができるため、成分混合領域を低減できる。
流は凝固シェルと混合低減板の間を通過することによっ
て減速・整流化され、下降流の侵入深さを大幅に低減す
ることができるため、成分混合領域を低減できる。
【0015】この混合低減板は、浸漬ノズル下端に固定
して設置し、吐出流による脱落や破損の無いこと、混合
低減板の表面における凝固物の形成により混合低減板と
凝固シェルの間の溶鋼の通路の閉塞がないことが肝要で
あり、これらの条件に合致した板なら使用することがで
き、工業的には、耐火物製の板を用いるのが便利であ
る。
して設置し、吐出流による脱落や破損の無いこと、混合
低減板の表面における凝固物の形成により混合低減板と
凝固シェルの間の溶鋼の通路の閉塞がないことが肝要で
あり、これらの条件に合致した板なら使用することがで
き、工業的には、耐火物製の板を用いるのが便利であ
る。
【0016】1つの取鍋の溶鋼を所望の量だけ鋳造した
後、所望の鋳造期間に、タンディシュ11のストッパー
12の軸芯を通して浸漬ノズル2の溶鋼中へ、または鋳
型1内の溶鋼4の中へ直接、1つまたは複数の元素を含
んだ鉄ワイアを添加すると、鉄ワイアは浸漬ノズル内部
または鋳型内の溶鋼中で溶解し、鉄ワイア内の添加元素
が溶鋼に溶解・混合し、溶鋼の成分が変わる。
後、所望の鋳造期間に、タンディシュ11のストッパー
12の軸芯を通して浸漬ノズル2の溶鋼中へ、または鋳
型1内の溶鋼4の中へ直接、1つまたは複数の元素を含
んだ鉄ワイアを添加すると、鉄ワイアは浸漬ノズル内部
または鋳型内の溶鋼中で溶解し、鉄ワイア内の添加元素
が溶鋼に溶解・混合し、溶鋼の成分が変わる。
【0017】この時、浸漬ノズルの吐出孔からの流れだ
けでは、鋳型上部の溶鋼を完全に混合できないため、鋳
型上部に設置した電磁攪拌装置5を使って混合低減板3
よりも上部の溶鋼を完全に混合させる。
けでは、鋳型上部の溶鋼を完全に混合できないため、鋳
型上部に設置した電磁攪拌装置5を使って混合低減板3
よりも上部の溶鋼を完全に混合させる。
【0018】すなわち、添加元素が鋳型上部の溶鋼に完
全に混ざらないと、鋳片内で添加元素の濃度が不均一に
なるため、電磁攪拌装置を使って鋳型上部の溶鋼を完全
に混合させる必要がある。
全に混ざらないと、鋳片内で添加元素の濃度が不均一に
なるため、電磁攪拌装置を使って鋳型上部の溶鋼を完全
に混合させる必要がある。
【0019】また、鋳型内の溶鋼へ直接に鉄ワイア13
aを添加する方法では、ワイアの溶解が出来ない場合も
あるが、このような場合には、電磁攪拌装置によって溶
鋼を攪拌すると、ワイアの溶解が促進され、かつ、鋳型
上部の溶鋼の混合が完全になる。
aを添加する方法では、ワイアの溶解が出来ない場合も
あるが、このような場合には、電磁攪拌装置によって溶
鋼を攪拌すると、ワイアの溶解が促進され、かつ、鋳型
上部の溶鋼の混合が完全になる。
【0020】混合低減板が無いと、成分の変わった溶鋼
は鋳型内において、鉄ワイアを添加する前の元溶鋼と容
易に混合するため、凝固後の鋳片内に成分混合領域がで
きてしまう。
は鋳型内において、鉄ワイアを添加する前の元溶鋼と容
易に混合するため、凝固後の鋳片内に成分混合領域がで
きてしまう。
【0021】一方、混合低減板があると、鋳型内の下降
流は凝固シェルと混合低減板の間を通過することによっ
て減速・整流化され、下降流の侵入深さを大幅に低減す
ることができるため、成分混合領域を低減できる。
流は凝固シェルと混合低減板の間を通過することによっ
て減速・整流化され、下降流の侵入深さを大幅に低減す
ることができるため、成分混合領域を低減できる。
【0022】本発明によれば、鋳片の引き抜きを停止す
ることなく、鉄ワイア添加により溶鋼成分を任意の時期
に変更でき、混合低減板の作用により下降流の侵入深さ
が大幅に低減するため、成分変更後の溶鋼は、鋳型内の
混合低減板よりも下部の領域に存在していた元の溶鋼と
の混合が極めて少なくなり、鋳片長手方向における成分
混合領域の長さが短くなる。
ることなく、鉄ワイア添加により溶鋼成分を任意の時期
に変更でき、混合低減板の作用により下降流の侵入深さ
が大幅に低減するため、成分変更後の溶鋼は、鋳型内の
混合低減板よりも下部の領域に存在していた元の溶鋼と
の混合が極めて少なくなり、鋳片長手方向における成分
混合領域の長さが短くなる。
【0023】また、鋳片の引き抜き速度を低減すること
なく鋳造を行えるため、生産性の低下を回避できる。
なく鋳造を行えるため、生産性の低下を回避できる。
【0024】また、本発明によれば、鉄ワイア中の添加
元素の量、ワイアの供給速度、添加するワイアの本数、
ワイア添加の期間などを変化させることにより、1つの
取鍋内の溶鋼から3種以上の小ロット鋳片も連続鋳造す
ることができる。
元素の量、ワイアの供給速度、添加するワイアの本数、
ワイア添加の期間などを変化させることにより、1つの
取鍋内の溶鋼から3種以上の小ロット鋳片も連続鋳造す
ることができる。
【0025】
【実施例】主成分が0.7mass%Cの炭素鋼の溶鋼
(取鍋内溶鋼重量:約240t)を使って、厚さ300
mm、幅500mmのブルーム鋳片について、小ロット
鋳片の連続鋳造試験をした。
(取鍋内溶鋼重量:約240t)を使って、厚さ300
mm、幅500mmのブルーム鋳片について、小ロット
鋳片の連続鋳造試験をした。
【0026】通常の振動式銅鋳型の連続鋳造で、モール
ドフラックスを用い、溶鋼を取鍋からタンディシュを経
て、浸漬ノズルを使って鋳型内へ注湯した。
ドフラックスを用い、溶鋼を取鍋からタンディシュを経
て、浸漬ノズルを使って鋳型内へ注湯した。
【0027】鋳造条件としては、定常部での鋳造速度は
1.0m/minとし、タンディシュ内の溶鋼過熱度は
約10〜30℃の範囲で、鋳型部以降の鋳片の2次冷却
には水スプレーを採用した。
1.0m/minとし、タンディシュ内の溶鋼過熱度は
約10〜30℃の範囲で、鋳型部以降の鋳片の2次冷却
には水スプレーを採用した。
【0028】鋳型内の上部の溶鋼を攪拌するために、図
2に示すように、鋳型内上部に移動磁界式電磁攪拌装置
(電磁石中心位置:メニスカスから下200mm、コイ
ル電流:200アンペア)を設置した。
2に示すように、鋳型内上部に移動磁界式電磁攪拌装置
(電磁石中心位置:メニスカスから下200mm、コイ
ル電流:200アンペア)を設置した。
【0029】溶鋼混合低減板は、縦200mm、横40
0mm、厚さ50mmのアルミナグラファイト製で、図
1に示すように浸漬ノズルの下端に固定し、溶鋼メニス
カスから約300mm下方の位置に浸漬するように設置
した。
0mm、厚さ50mmのアルミナグラファイト製で、図
1に示すように浸漬ノズルの下端に固定し、溶鋼メニス
カスから約300mm下方の位置に浸漬するように設置
した。
【0030】鉄ワイア添加による溶鋼成分の変更につい
ては、取鍋の溶鋼(約240t)を約200tだけ鋳造
した後、鋳造速度を減速することなく、TiとMnを含
有させた鉄ワイアを、ストッパーの軸芯から浸漬ノズル
内へ添加する方法、および鋳型内の溶鋼中へ添加する方
法を試験した。
ては、取鍋の溶鋼(約240t)を約200tだけ鋳造
した後、鋳造速度を減速することなく、TiとMnを含
有させた鉄ワイアを、ストッパーの軸芯から浸漬ノズル
内へ添加する方法、および鋳型内の溶鋼中へ添加する方
法を試験した。
【0031】なお、取鍋内の溶鋼中のTi濃度はほぼゼ
ロ、Mn濃度は約0.5mass%であり、ワイア添加
により溶鋼中のTi濃度が約0.1mass%、Mn濃
度が約0.8mass%に増加するように鉄ワイア中の
TiとMnの濃度、およびワイア供給速度を調整した。
ロ、Mn濃度は約0.5mass%であり、ワイア添加
により溶鋼中のTi濃度が約0.1mass%、Mn濃
度が約0.8mass%に増加するように鉄ワイア中の
TiとMnの濃度、およびワイア供給速度を調整した。
【0032】また混合低減板を使用する場合と使用しな
い場合の両方を実験した。また、電磁攪拌装置を使用す
る場合と使用しない場合の2通りの実験をした。
い場合の両方を実験した。また、電磁攪拌装置を使用す
る場合と使用しない場合の2通りの実験をした。
【0033】電磁攪拌は、鉄ワイアを添加する1〜2分
前から使用し、鋳型上部の溶鋼を攪拌した。
前から使用し、鋳型上部の溶鋼を攪拌した。
【0034】これらの試験では、同じ取鍋の溶鋼240
tから、元の溶鋼成分の鋳片200tと約0.1mas
s%Ti、0.8mass%Mnに変更した溶鋼の小ロ
ット鋳片40tを連続鋳造できる。
tから、元の溶鋼成分の鋳片200tと約0.1mas
s%Ti、0.8mass%Mnに変更した溶鋼の小ロ
ット鋳片40tを連続鋳造できる。
【0035】鋳造後、鋳造方向の多数の鋳片部位で、鋳
片厚さ方向の3箇所(鋳片表層から5mmの位置、1/
4厚さ部、および鋳片中心部)から成分分析用のサンプ
ルを切り出し、TiとMnの濃度の変化を測定した。
片厚さ方向の3箇所(鋳片表層から5mmの位置、1/
4厚さ部、および鋳片中心部)から成分分析用のサンプ
ルを切り出し、TiとMnの濃度の変化を測定した。
【0036】ワイア添加による成分混合領域の鋳片長手
方向長さに及ぼす混合低減板の効果ついて、鋳片厚さ方
向の3箇所における添加元素(Mn)の平均値が0.5
3から0.77mass%の範囲にある鋳片部位の長さ
を成分混合領域の長さと定義し、この長さを検討した。
方向長さに及ぼす混合低減板の効果ついて、鋳片厚さ方
向の3箇所における添加元素(Mn)の平均値が0.5
3から0.77mass%の範囲にある鋳片部位の長さ
を成分混合領域の長さと定義し、この長さを検討した。
【0037】実験の結果、鋳片の縦断面を調査した結
果、ワイアをストッパー軸芯から浸漬ノズル内へ添加す
る方法と、直接鋳型内へ添加する方法の差異に関して、
ワイアを直接鋳型内へ添加する方法では、鉄ワイアが未
溶解になることが時々あったものの、両添加方法による
成分混合状況の差異は少なく、両方法とも元素添加に有
効であることが分かった。
果、ワイアをストッパー軸芯から浸漬ノズル内へ添加す
る方法と、直接鋳型内へ添加する方法の差異に関して、
ワイアを直接鋳型内へ添加する方法では、鉄ワイアが未
溶解になることが時々あったものの、両添加方法による
成分混合状況の差異は少なく、両方法とも元素添加に有
効であることが分かった。
【0038】両添加方法で、混合低減板を使用しなかっ
た場合には、鋳型内での溶鋼混合により、鋳片長手方向
にMnの成分混合領域が約7.5mの長さに渡って生じ
ていた。
た場合には、鋳型内での溶鋼混合により、鋳片長手方向
にMnの成分混合領域が約7.5mの長さに渡って生じ
ていた。
【0039】また、混合低減板を設置した場合、Mnの
成分混合領域の長さは、ストッパー軸芯からのワイア添
加の場合と直接鋳型内へワイア添加した場合の両者で大
差なく、約4.5から5.0mの範囲であり、混合低減
板が小ロット鋳片の成分混合領域の低減に効果があるこ
とが分った。
成分混合領域の長さは、ストッパー軸芯からのワイア添
加の場合と直接鋳型内へワイア添加した場合の両者で大
差なく、約4.5から5.0mの範囲であり、混合低減
板が小ロット鋳片の成分混合領域の低減に効果があるこ
とが分った。
【0040】電磁攪拌を使って鋳型内部の溶鋼を攪拌し
た場合には、直接鋳型内へワイア添加した場合のワイア
の未溶解はなく、鋳片の成分混合領域の長さは変わらな
いが、成分混合領域以降の元素添加鋳片内において、添
加した元素濃度が平均濃度の約1〜2%程度以内で均一
になっており、一方、電磁攪拌を使わないと添加元素濃
度が平均濃度の約10%程度と不均一であった。
た場合には、直接鋳型内へワイア添加した場合のワイア
の未溶解はなく、鋳片の成分混合領域の長さは変わらな
いが、成分混合領域以降の元素添加鋳片内において、添
加した元素濃度が平均濃度の約1〜2%程度以内で均一
になっており、一方、電磁攪拌を使わないと添加元素濃
度が平均濃度の約10%程度と不均一であった。
【0041】このことより、電磁攪拌による鋳型内上部
の溶鋼混合の効果が大きいことがわかる。
の溶鋼混合の効果が大きいことがわかる。
【0042】本発明を使うと、電磁攪拌装置と混合低減
板を使わずに鉄ワイア添加により小ロット鋳片を連続的
に鋳造する場合に比較して、成分混合領域があるために
鉄屑にしなければならない不良鋳片部位の長さが大幅に
低減でき、小ロット鋳片の歩留まりが向上することが明
らかになった。
板を使わずに鉄ワイア添加により小ロット鋳片を連続的
に鋳造する場合に比較して、成分混合領域があるために
鉄屑にしなければならない不良鋳片部位の長さが大幅に
低減でき、小ロット鋳片の歩留まりが向上することが明
らかになった。
【0043】
【発明の効果】本発明を実施すれば、小ロット鋳片の継
目部における成分混合を低減でき、また、元素を添加し
た鋳片内の添加元素濃度が均一になり、生産速度を低下
することなく、健全部の多い小ロット鋳片の連続鋳造が
可能となり、鋳片の歩留まりを向上することが出来る。
目部における成分混合を低減でき、また、元素を添加し
た鋳片内の添加元素濃度が均一になり、生産速度を低下
することなく、健全部の多い小ロット鋳片の連続鋳造が
可能となり、鋳片の歩留まりを向上することが出来る。
【図1】連続鋳造の鋳型内へ混合低減板を設置した時の
模式図を示す。
模式図を示す。
【図2】図1のA―Aの位置の断面図であり、小ロット
鋳片の連続鋳造の模式図を示す。
鋳片の連続鋳造の模式図を示す。
1 鋳型 2 浸漬ノズル 3 混合低減板 4 溶鋼 5 電磁攪拌装置 5a 電磁攪拌装置 6 湯面 7 凝固シェル 8 鋳片の移動方向 9 溶鋼の流動方向 10 吐出孔 11 タンディシュ 12 ストッパー 13 ワイア 13a ワイア 14 浸漬ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 11/08 B22D 11/08 A
Claims (2)
- 【請求項1】 取鍋内の溶鋼をタンディシュを経て鋳型
内へ注湯して鋳片を製造する連続鋳造において、鋳型内
の上部の溶鋼と下部の溶鋼の混合を低減する溶鋼混合低
減板を浸漬ノズル下端に設置し、鋳型上部に設置した電
磁攪拌装置を使って鋳型内上部の溶鋼を攪拌し、所望の
鋳造期間に、タンディシュのストッパー軸芯を通して浸
漬ノズルの溶鋼中へ1つまたは複数の元素を含んだ鉄ワ
イアを添加することにより、同じ取鍋内の溶鋼から異な
った成分の小ロット鋳片を製造するとともに、鋳片内の
成分混合領域の長さを低減することを特徴とする連続鋳
造方法。 - 【請求項2】 取鍋内の溶鋼をタンディシュを経て鋳型
内へ注湯して鋳片を製造する連続鋳造において、鋳型内
の上部の溶鋼と下部の溶鋼の混合を低減する溶鋼混合低
減板を浸漬ノズル下端に設置し、鋳型上部に設置した電
磁攪拌装置を使って鋳型内上部の溶鋼を攪拌し、所望の
鋳造期間に、鋳型内の溶鋼中へ1つまたは複数の元素を
含んだ鉄ワイアを添加することにより、同じ取鍋内の溶
鋼から異なった成分の小ロット鋳片を製造するととも
に、鋳片内の成分混合領域の長さを低減することを特徴
とする連続鋳造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12757195A JPH08300111A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 小ロット鋳片の連続鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12757195A JPH08300111A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 小ロット鋳片の連続鋳造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08300111A true JPH08300111A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14963343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12757195A Withdrawn JPH08300111A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 小ロット鋳片の連続鋳造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08300111A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114054697A (zh) * | 2021-11-17 | 2022-02-18 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种连铸小方坯的生产方法及钢筋钢 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP12757195A patent/JPH08300111A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114054697A (zh) * | 2021-11-17 | 2022-02-18 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种连铸小方坯的生产方法及钢筋钢 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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