JPH08300417A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
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- JPH08300417A JPH08300417A JP10559095A JP10559095A JPH08300417A JP H08300417 A JPH08300417 A JP H08300417A JP 10559095 A JP10559095 A JP 10559095A JP 10559095 A JP10559095 A JP 10559095A JP H08300417 A JPH08300417 A JP H08300417A
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- JP
- Japan
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- resin
- cavity
- molding
- mold
- injection chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】比較的大型の樹脂成形体に対してもウェルドラ
インを発生させることをなく成形精度を向上させる。 【構成】金型内に、キャビティ5周縁の金型接合面に沿
って樹脂注入室9を設け、この樹脂注入室9にキャビテ
ィ5に直接連通するスリット状開口10を形成し、かつ
金型外部から樹脂注入室9に成形樹脂を供給するランナ
ー6を設けた。
インを発生させることをなく成形精度を向上させる。 【構成】金型内に、キャビティ5周縁の金型接合面に沿
って樹脂注入室9を設け、この樹脂注入室9にキャビテ
ィ5に直接連通するスリット状開口10を形成し、かつ
金型外部から樹脂注入室9に成形樹脂を供給するランナ
ー6を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形体を作成する
際に用いられる射出成形用金型に関する。
際に用いられる射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、テレビ受像機の外枠ケースと
いった樹脂成形体は射出成形によって作成されており、
このような樹脂成形体の成形に用いられる金型として図
5に示すものがある。この金型50はベース型51aと
下型部材51bとからなる下型51に上型52を嵌め合
わせて構成されており、下型51と上型52との間の接
合端面には樹脂成形空間であるキャビティ53が形成さ
れている。キャビティ53は図6に示すような成形体1
00であるテレビ受像機の外枠ケースに合わせて略筒状
に形成されており、キャビティ53のない下型部材51
bの接合端面中央部には複数本のランナー54が放射線
状に形成されている。一方、上型52の金型接合端面中
央部には、各ランナー54の基端と対向してスプルー5
5が設けられている。
いった樹脂成形体は射出成形によって作成されており、
このような樹脂成形体の成形に用いられる金型として図
5に示すものがある。この金型50はベース型51aと
下型部材51bとからなる下型51に上型52を嵌め合
わせて構成されており、下型51と上型52との間の接
合端面には樹脂成形空間であるキャビティ53が形成さ
れている。キャビティ53は図6に示すような成形体1
00であるテレビ受像機の外枠ケースに合わせて略筒状
に形成されており、キャビティ53のない下型部材51
bの接合端面中央部には複数本のランナー54が放射線
状に形成されている。一方、上型52の金型接合端面中
央部には、各ランナー54の基端と対向してスプルー5
5が設けられている。
【0003】各ランナー54の先端にはそれぞれランナ
ー54に連通するトンネルゲート56が設けられてい
る。トンネルゲート56はランナー54先端から一旦下
型部材51b内部まで下降するゲート孔56aと、ゲー
ト孔56aの先端からキャビティ53まで上昇するゲー
ト孔56bとから構成されている。
ー54に連通するトンネルゲート56が設けられてい
る。トンネルゲート56はランナー54先端から一旦下
型部材51b内部まで下降するゲート孔56aと、ゲー
ト孔56aの先端からキャビティ53まで上昇するゲー
ト孔56bとから構成されている。
【0004】この金型50は、スプルー55から注入さ
れた成形樹脂が各ランナー54を通過してそれぞれのト
ンネルゲート56に至り、各トンネルゲート56からキ
ャビティ53内に充填されることで、キャビティ形状の
樹脂成形体100が作成されるようになっている。
れた成形樹脂が各ランナー54を通過してそれぞれのト
ンネルゲート56に至り、各トンネルゲート56からキ
ャビティ53内に充填されることで、キャビティ形状の
樹脂成形体100が作成されるようになっている。
【0005】そして、キャビティ53内の樹脂成形体1
00が冷却したのち、上型52を下型51から取り外
す。この状態の樹脂成形体100には、図6に示すよう
にスプルー残存物101、ランナー残存物102、およ
びゲート残存物103が残存している。なお、図6は、
冷却直後の樹脂成形体100をそのまま切断することな
く金型50から取り外した状態の想像図であって、実際
にはこのような状態で取り出すことは不可能である。
00が冷却したのち、上型52を下型51から取り外
す。この状態の樹脂成形体100には、図6に示すよう
にスプルー残存物101、ランナー残存物102、およ
びゲート残存物103が残存している。なお、図6は、
冷却直後の樹脂成形体100をそのまま切断することな
く金型50から取り外した状態の想像図であって、実際
にはこのような状態で取り出すことは不可能である。
【0006】そして、図7(a),(b)に示すよう
に、樹脂成形体100と下型部材51bとを互いに離間
する方向に相対移動させることで、下型部材51bから
樹脂成形体100を分離させるとともに、ゲート孔56
aとゲート孔56bとの境目でゲート残存物103を切
断し、これによって樹脂成形体100と各残存物10
1,102,103とを分離する。
に、樹脂成形体100と下型部材51bとを互いに離間
する方向に相対移動させることで、下型部材51bから
樹脂成形体100を分離させるとともに、ゲート孔56
aとゲート孔56bとの境目でゲート残存物103を切
断し、これによって樹脂成形体100と各残存物10
1,102,103とを分離する。
【0007】このようにして成形された樹脂成形体10
0は、こののち外部に露出する面に塗装を施して美観を
整えたうえで完成する。
0は、こののち外部に露出する面に塗装を施して美観を
整えたうえで完成する。
【0008】上記従来の射出成形用金型には、次のよう
な不都合があった。すなわち、昨今の樹脂成形体の製造
コストの引き下げ要求に伴い、樹脂成形体100の製造
においては、最終工程の塗装工程を省略することが検討
されている。ところが、従来の射出成形用金型50を用
いて作成された樹脂成形体100では塗装工程を省略す
ることができなかった。これは次のような理由によって
いる。
な不都合があった。すなわち、昨今の樹脂成形体の製造
コストの引き下げ要求に伴い、樹脂成形体100の製造
においては、最終工程の塗装工程を省略することが検討
されている。ところが、従来の射出成形用金型50を用
いて作成された樹脂成形体100では塗装工程を省略す
ることができなかった。これは次のような理由によって
いる。
【0009】注入樹脂は、キャビティ53に対して複数
設けられたトンネルゲート56からキャビティ53内に
注入されてキャビティ53内を広がっていき、隣り合う
トンネルゲート56の中間位置で互いに合流することに
なる。しかしながら、注入樹脂の先端部は金型50に熱
を奪われて冷却されてある程度の粘度を有している。
設けられたトンネルゲート56からキャビティ53内に
注入されてキャビティ53内を広がっていき、隣り合う
トンネルゲート56の中間位置で互いに合流することに
なる。しかしながら、注入樹脂の先端部は金型50に熱
を奪われて冷却されてある程度の粘度を有している。
【0010】そのため、注入された樹脂が合流点におい
て十分に交ざり合うことなく合流してしまい、これによ
って合流点の樹脂成形体100表面にすじ状のマーク、
すなわち、ウェルドラインwが発生する。そのため、こ
のようなウェルドラインwを隠蔽するために塗装を欠か
すことができず、したがって、塗装工程を省略できなか
った。
て十分に交ざり合うことなく合流してしまい、これによ
って合流点の樹脂成形体100表面にすじ状のマーク、
すなわち、ウェルドラインwが発生する。そのため、こ
のようなウェルドラインwを隠蔽するために塗装を欠か
すことができず、したがって、塗装工程を省略できなか
った。
【0011】一方、従来から、ウェルドラインwといっ
た外観不良を起こすことなく樹脂成形体100を成形す
ることができる射出成形用金型として、図8(a),
(b)に示す金型60がある。この金型60は金型内部
のキャビティ61の周縁の一端に沿ってフィルムゲート
62を設けていることに特徴がある。フィルムゲート6
2はランナー63とキャビティ61とを繋ぐ長さを有し
かつキャビティ61一端の全幅にわたる幅を有する薄厚
のゲート孔からなっている。
た外観不良を起こすことなく樹脂成形体100を成形す
ることができる射出成形用金型として、図8(a),
(b)に示す金型60がある。この金型60は金型内部
のキャビティ61の周縁の一端に沿ってフィルムゲート
62を設けていることに特徴がある。フィルムゲート6
2はランナー63とキャビティ61とを繋ぐ長さを有し
かつキャビティ61一端の全幅にわたる幅を有する薄厚
のゲート孔からなっている。
【0012】この金型60では、樹脂の注入を容易に
し、しかもウェルドラインwを出さないため、通常の1
点もしくは他点ゲートではなく、ランナー63からフィ
ルムゲート62に供給された成形樹脂をフィルムゲート
62からその全幅にわたってキャビティ61内に注入す
ることで樹脂成形体を成形しており、このようにするこ
とで、キャビティ61内での注入樹脂の合流を出来る限
り無くして、ウェルドラインwの発生を防止している。
し、しかもウェルドラインwを出さないため、通常の1
点もしくは他点ゲートではなく、ランナー63からフィ
ルムゲート62に供給された成形樹脂をフィルムゲート
62からその全幅にわたってキャビティ61内に注入す
ることで樹脂成形体を成形しており、このようにするこ
とで、キャビティ61内での注入樹脂の合流を出来る限
り無くして、ウェルドラインwの発生を防止している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウェル
ドラインを防止することのができる従来の金型60にお
いては、小型の樹脂成形体をさほど問題なく成形するこ
とができるが、比較的大型の樹脂成形体を成形すること
は困難であるという課題があった。
ドラインを防止することのができる従来の金型60にお
いては、小型の樹脂成形体をさほど問題なく成形するこ
とができるが、比較的大型の樹脂成形体を成形すること
は困難であるという課題があった。
【0014】注入樹脂は、小型の樹脂成形体100用の
キャビティ61、すなわち、容量の小さなキャビティ6
1に対してはキャビティ端部まで行き渡ることができ
る。しかしながら、比較的大型の樹脂成形体100用の
キャビティ61、すなわち、容量の大きなキャビティ6
1では、キャビティ61の端部にたどり着くまでに、さ
らに冷却が進んで粘度が増してしまいキャビティ61端
部まで達しないことが起こった。
キャビティ61、すなわち、容量の小さなキャビティ6
1に対してはキャビティ端部まで行き渡ることができ
る。しかしながら、比較的大型の樹脂成形体100用の
キャビティ61、すなわち、容量の大きなキャビティ6
1では、キャビティ61の端部にたどり着くまでに、さ
らに冷却が進んで粘度が増してしまいキャビティ61端
部まで達しないことが起こった。
【0015】さらには、成形精度を上げるためには、キ
ャビティ61に注入する樹脂に対しては所定の注入圧を
印加する必要があるが、冷却されて粘度の上がった注入
樹脂に対して精度よく所定の樹脂注入圧を印加すること
ができなかった。このような理由により、従来の金型6
0は、比較的大型の樹脂成形体100に対しては成形精
度が上がらず、成形が困難であった。
ャビティ61に注入する樹脂に対しては所定の注入圧を
印加する必要があるが、冷却されて粘度の上がった注入
樹脂に対して精度よく所定の樹脂注入圧を印加すること
ができなかった。このような理由により、従来の金型6
0は、比較的大型の樹脂成形体100に対しては成形精
度が上がらず、成形が困難であった。
【0016】また、従来の金型50,60では、成形後
の樹脂成形体100に残存する不要樹脂残存物を手作業
で取り除く必要があり、このことが樹脂成形体の製造コ
スト低減の妨げとなるという課題があった。
の樹脂成形体100に残存する不要樹脂残存物を手作業
で取り除く必要があり、このことが樹脂成形体の製造コ
スト低減の妨げとなるという課題があった。
【0017】すなわち、フィルムゲート62を有する金
型60では、フィルムゲート62内に残存する不要樹脂
残存物は、樹脂成形体100を金型60から離型させた
のちも、いわゆるバリとなって残存し、後の工程でこの
バリを取り除く作業を必要としていた。
型60では、フィルムゲート62内に残存する不要樹脂
残存物は、樹脂成形体100を金型60から離型させた
のちも、いわゆるバリとなって残存し、後の工程でこの
バリを取り除く作業を必要としていた。
【0018】トンネルゲート56を有する金型50で
は、金型50から樹脂成形体100を分離する際に、ス
プルー残存物101とランナー残存物102とは完全に
取り除かれる。しかしながら、ゲート孔56aとゲート
孔56bとの境目でゲート残存物103を切断するよう
になっており、そのため、ゲート孔56b内の樹脂残存
物は残存したままになる。したがって、このような不要
樹脂残存物も後の工程で手作業によって取り除く必要が
あった。
は、金型50から樹脂成形体100を分離する際に、ス
プルー残存物101とランナー残存物102とは完全に
取り除かれる。しかしながら、ゲート孔56aとゲート
孔56bとの境目でゲート残存物103を切断するよう
になっており、そのため、ゲート孔56b内の樹脂残存
物は残存したままになる。したがって、このような不要
樹脂残存物も後の工程で手作業によって取り除く必要が
あった。
【0019】なお、通常、このような不要樹脂残存物は
外から見ることのできない樹脂成形体100内面に位置
していることが多く、そのため、不要樹脂残存物を取り
除くことなくそのままにしておくことも行われている。
しかしながら、そのためには、樹脂成形体100に取り
付けられる構造部品(樹脂成形体100がテレビ受像機
の外枠ケースの場合はブラウン管等)の取り付けの邪魔
にならない位置に不要樹脂残存物を位置させる必要があ
り、このことが金型設計に制限を与えてしまってその設
計を面倒なものとしていた。
外から見ることのできない樹脂成形体100内面に位置
していることが多く、そのため、不要樹脂残存物を取り
除くことなくそのままにしておくことも行われている。
しかしながら、そのためには、樹脂成形体100に取り
付けられる構造部品(樹脂成形体100がテレビ受像機
の外枠ケースの場合はブラウン管等)の取り付けの邪魔
にならない位置に不要樹脂残存物を位置させる必要があ
り、このことが金型設計に制限を与えてしまってその設
計を面倒なものとしていた。
【0020】したがって、本発明においては、比較的大
型の樹脂成形体であってもウェルドラインといった樹脂
成形体の外観不良を起こすことなく成形でき、しかも不
要樹脂残存物を自動的に取り除くことのできる射出成形
用金型の提供を目的としている。
型の樹脂成形体であってもウェルドラインといった樹脂
成形体の外観不良を起こすことなく成形でき、しかも不
要樹脂残存物を自動的に取り除くことのできる射出成形
用金型の提供を目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は次のように構成した。
るために、本発明は次のように構成した。
【0022】すなわち、請求項1では、金型内に、キャ
ビティ周縁の金型接合面に沿って樹脂注入室を設けると
ともに、この樹脂注入室に、前記キャビティに直接連通
するスリット状開口を形成する一方、金型外部から前記
樹脂注入室に成形樹脂を供給するランナーを設けて射出
成形用金型を構成した。
ビティ周縁の金型接合面に沿って樹脂注入室を設けると
ともに、この樹脂注入室に、前記キャビティに直接連通
するスリット状開口を形成する一方、金型外部から前記
樹脂注入室に成形樹脂を供給するランナーを設けて射出
成形用金型を構成した。
【0023】請求項2では、請求項1の射出成形用金型
において、前記樹脂注入室を、キャビティ周縁全周にわ
たって形成したことに特徴を有している。
において、前記樹脂注入室を、キャビティ周縁全周にわ
たって形成したことに特徴を有している。
【0024】請求項3においては、請求項1の射出成形
用金型において、前記スリット状開口に向かって前記樹
脂注入室を横切る方向に進退可能に設けられて進入時に
前記スリット状開口を塞ぐ切断ブロックと、前記切断ブ
ロックを金型内で進退させる進退機構とを設けたことに
特徴を有している。
用金型において、前記スリット状開口に向かって前記樹
脂注入室を横切る方向に進退可能に設けられて進入時に
前記スリット状開口を塞ぐ切断ブロックと、前記切断ブ
ロックを金型内で進退させる進退機構とを設けたことに
特徴を有している。
【0025】請求項4においては、請求項1または請求
項3の射出成形用金型において、前記樹脂注入室内部を
加熱する加熱部を設けたことに特徴を有している。
項3の射出成形用金型において、前記樹脂注入室内部を
加熱する加熱部を設けたことに特徴を有している。
【0026】
【作用】請求項1では、ランナーから樹脂注入室に供給
された成形樹脂はまず、樹脂注入室を満たしていく。そ
して、成形樹脂によって樹脂注入室が完全に満たされた
のちさらに成形樹脂が注入されると、成形樹脂はスリッ
ト状開口から一斉に、かつスリット状開口の幅方向各位
置での注入圧が揃った状態でキャビティ内に注入される
ことになる。このとき、スリット状開口はキャビティに
直接開口しているので、スリット状開口からキャビティ
へ成形樹脂注入する際に、せん断発熱により再加熱され
るため成形樹脂の冷却を防止することができる。
された成形樹脂はまず、樹脂注入室を満たしていく。そ
して、成形樹脂によって樹脂注入室が完全に満たされた
のちさらに成形樹脂が注入されると、成形樹脂はスリッ
ト状開口から一斉に、かつスリット状開口の幅方向各位
置での注入圧が揃った状態でキャビティ内に注入される
ことになる。このとき、スリット状開口はキャビティに
直接開口しているので、スリット状開口からキャビティ
へ成形樹脂注入する際に、せん断発熱により再加熱され
るため成形樹脂の冷却を防止することができる。
【0027】請求項2では、樹脂注入室をキャビティ周
縁全周にわたって形成しているので、成形樹脂はキャビ
ティ周縁全周からキャビティ内に向かって一斉に注入さ
れることになる。そのため、成形樹脂がキャビティ内で
合流することがほとんどなくなる。
縁全周にわたって形成しているので、成形樹脂はキャビ
ティ周縁全周からキャビティ内に向かって一斉に注入さ
れることになる。そのため、成形樹脂がキャビティ内で
合流することがほとんどなくなる。
【0028】請求項3では、離型時、進退機構によって
切断ブロックを進入動作させてスリット状開口を塞げ
ば、キャビティ内の樹脂成形体と樹脂注入室内の不要樹
脂残存物とは自動的に分離されることになる。
切断ブロックを進入動作させてスリット状開口を塞げ
ば、キャビティ内の樹脂成形体と樹脂注入室内の不要樹
脂残存物とは自動的に分離されることになる。
【0029】請求項4では、樹脂注入室内に注入された
成形樹脂は加熱部によって加熱されることになる。その
ため、キャビティ内に注入される成形樹脂の冷却をさら
に防止することができる。
成形樹脂は加熱部によって加熱されることになる。その
ため、キャビティ内に注入される成形樹脂の冷却をさら
に防止することができる。
【0030】また、加熱した状態で、切断ブロックによ
る不要樹脂残存物の切断を行うことになるので、その切
断が容易になる。
る不要樹脂残存物の切断を行うことになるので、その切
断が容易になる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例であってテレビ
受像機の外枠ケースとなる樹脂成形体100を成形する
際に用いられる射出成形用金型1の断面図であり、図2
はその下型の平面図である。
細に説明する。図1は本発明の一実施例であってテレビ
受像機の外枠ケースとなる樹脂成形体100を成形する
際に用いられる射出成形用金型1の断面図であり、図2
はその下型の平面図である。
【0032】射出成形用金型1は、ベース型2aと下型
部材2bとからなる下型2に上型3を嵌め合わせて構成
されている。これら上型2,下型3は基台4の上に載置
されている。下型2と上型3との間の接合端面には樹脂
成形空間であるキャビティ5が形成されており、キャビ
ティ5は樹脂成形体100(テレビ受像機の外枠ケー
ス)に合わせて略筒状に設けられている。下型部材2b
の接合端面中央部にはキャビティ5が存在せず、ここに
は放射線状に広がる複数本のランナー6が形成されてい
る。一方、上型3の金型接合端面中央部には、各ランナ
ー6の基端に連通するスプルー7が形成されている。ス
プルー7は上型3の上方に設けられる加熱筒8とランナ
ー6とを繋ぐ樹脂通路となっている。
部材2bとからなる下型2に上型3を嵌め合わせて構成
されている。これら上型2,下型3は基台4の上に載置
されている。下型2と上型3との間の接合端面には樹脂
成形空間であるキャビティ5が形成されており、キャビ
ティ5は樹脂成形体100(テレビ受像機の外枠ケー
ス)に合わせて略筒状に設けられている。下型部材2b
の接合端面中央部にはキャビティ5が存在せず、ここに
は放射線状に広がる複数本のランナー6が形成されてい
る。一方、上型3の金型接合端面中央部には、各ランナ
ー6の基端に連通するスプルー7が形成されている。ス
プルー7は上型3の上方に設けられる加熱筒8とランナ
ー6とを繋ぐ樹脂通路となっている。
【0033】キャビティ5とランナー6との間には、樹
脂注入室9が設けられており、ランナー6はこの樹脂注
入室9を介してキャビティ5に連通している。樹脂注入
室9は略筒状に設けられたキャビティ5の内周側周縁の
全周に沿って環状に設けられている。また、樹脂注入室
9の断面形状は、内端、すなわちランナー側端部9aを
大径とする一方、外端、すなわちキャビティ側端部9b
を小径とし、さらには、これら端部9a,9bを連続的
に繋げた滴状となっている。
脂注入室9が設けられており、ランナー6はこの樹脂注
入室9を介してキャビティ5に連通している。樹脂注入
室9は略筒状に設けられたキャビティ5の内周側周縁の
全周に沿って環状に設けられている。また、樹脂注入室
9の断面形状は、内端、すなわちランナー側端部9aを
大径とする一方、外端、すなわちキャビティ側端部9b
を小径とし、さらには、これら端部9a,9bを連続的
に繋げた滴状となっている。
【0034】樹脂注入室9のランナー側端部9aにはラ
ンナー6の先端が連通している。一方、樹脂注入室9の
キャビティ側端部9bにはキャビティ5に開口するスリ
ット状開口10が設けられている。スリット状開口10
はキャビティ側端部9b全周にわたって形成されてお
り、キャビティ5を直接臨んでいる。樹脂注入室9はこ
のスリット状開口10を介してキャビティ5に直接連通
している。
ンナー6の先端が連通している。一方、樹脂注入室9の
キャビティ側端部9bにはキャビティ5に開口するスリ
ット状開口10が設けられている。スリット状開口10
はキャビティ側端部9b全周にわたって形成されてお
り、キャビティ5を直接臨んでいる。樹脂注入室9はこ
のスリット状開口10を介してキャビティ5に直接連通
している。
【0035】下型部材2bの内部には切断ブロック11
が収納されている。切断ブロック11は樹脂注入室9と
ほぼ同形の環状形状をしており、樹脂注入室9に対向し
て配置されている。切断ブロック11は厚みの厚い基部
11aとこの基部11aの上端に設けられた厚みの薄い
切断刃部11bとからなっている。このように構成され
た切断ブロック11は下型部材2bに形成された収納室
12内に収納されている。収納室12の部屋深さは切断
ブロック基部11aの図中上下の寸法より若干深めに形
成されている。そのため、切断ブロック11は収納室1
2内において、図中上下方向に移動可能に収納されてお
り、切断刃部11bはスリット状開口10に向かって樹
脂注入室9を横切る方向(図中上下方向)に進退可能と
なっている。したがって、切断刃部11bの進入時、ス
リット状開口10は切断刃部11bによって塞がれるよ
うになっている。
が収納されている。切断ブロック11は樹脂注入室9と
ほぼ同形の環状形状をしており、樹脂注入室9に対向し
て配置されている。切断ブロック11は厚みの厚い基部
11aとこの基部11aの上端に設けられた厚みの薄い
切断刃部11bとからなっている。このように構成され
た切断ブロック11は下型部材2bに形成された収納室
12内に収納されている。収納室12の部屋深さは切断
ブロック基部11aの図中上下の寸法より若干深めに形
成されている。そのため、切断ブロック11は収納室1
2内において、図中上下方向に移動可能に収納されてお
り、切断刃部11bはスリット状開口10に向かって樹
脂注入室9を横切る方向(図中上下方向)に進退可能と
なっている。したがって、切断刃部11bの進入時、ス
リット状開口10は切断刃部11bによって塞がれるよ
うになっている。
【0036】切断ブロック11には移動軸13が連結さ
れている。移動軸13の下端は下型部材2b、ベース型
2aを貫通しており、基台4内に収納された可動プレー
ト14に連結されている。可動プレート14の下面14
aは外広がりの傾斜面となっている。一方、基台4の両
側には油圧シリンダ15,15が設けられている。油圧
シリンダ15のロッド16は基台4内に挿入されてお
り、ロッド先端16aは可動プレート14の下に潜りこ
んでいる。このロッド先端16aには先細り形状のテー
パ部17が形成されており、このテーパ部17が可動プ
レート14の下面14aに係合している。したがって、
油圧シリンダ15の駆動によりロッド16が進出する
と、テーパ部17と下面14aとの係合により、可動プ
レート14は図中上側に移動するようになっている。
れている。移動軸13の下端は下型部材2b、ベース型
2aを貫通しており、基台4内に収納された可動プレー
ト14に連結されている。可動プレート14の下面14
aは外広がりの傾斜面となっている。一方、基台4の両
側には油圧シリンダ15,15が設けられている。油圧
シリンダ15のロッド16は基台4内に挿入されてお
り、ロッド先端16aは可動プレート14の下に潜りこ
んでいる。このロッド先端16aには先細り形状のテー
パ部17が形成されており、このテーパ部17が可動プ
レート14の下面14aに係合している。したがって、
油圧シリンダ15の駆動によりロッド16が進出する
と、テーパ部17と下面14aとの係合により、可動プ
レート14は図中上側に移動するようになっている。
【0037】基台4内には可動プレート14の他に昇降
板18が収納されている。昇降板18は、可動プレート
14を貫通して基台4内に挿入された昇降軸19によっ
て昇降されるようになっている。
板18が収納されている。昇降板18は、可動プレート
14を貫通して基台4内に挿入された昇降軸19によっ
て昇降されるようになっている。
【0038】一方、ベース型2aには昇降ブロック20
が設けられている。昇降ブロック20は、下型部材2b
の周縁に沿ってキャビティ5の外側端部と対向する位置
に設けられている。昇降ブロック20と昇降板18と
は、下型部材2bを貫通して設けられた連結軸21によ
って連結されている。したがって、昇降軸19の上昇に
よって昇降板18が上昇すると、昇降ブロック20も上
昇するようになっている。
が設けられている。昇降ブロック20は、下型部材2b
の周縁に沿ってキャビティ5の外側端部と対向する位置
に設けられている。昇降ブロック20と昇降板18と
は、下型部材2bを貫通して設けられた連結軸21によ
って連結されている。したがって、昇降軸19の上昇に
よって昇降板18が上昇すると、昇降ブロック20も上
昇するようになっている。
【0039】さらに、上型3にはヒータ22が埋め込ま
れている。ヒータ22は樹脂注入室9と対向して環状に
配置されており、上型3の金型接合面から若干上型3内
部に入り込んだ位置に埋めまれている。
れている。ヒータ22は樹脂注入室9と対向して環状に
配置されており、上型3の金型接合面から若干上型3内
部に入り込んだ位置に埋めまれている。
【0040】次に、上記構成の射出成形用金型1による
樹脂成形体100の成形工程を説明する。
樹脂成形体100の成形工程を説明する。
【0041】まず、加熱筒8から加熱状態の成形樹脂を
スプルー7に供給する。スプルー7に供給された成形樹
脂は各ランナー6を通過して樹脂注入室9に注ぎ込まれ
る。このとき、樹脂注入室9が断面、滴形状となってい
るので、注ぎ込まれた成形樹脂は、まず、大径となった
樹脂注入室9のランナー側端部9aを埋めていき、ラン
ナー側端部9aを埋め終えたのち徐々に小径であるキャ
ビティ側端部9bを埋めていく。このとき、樹脂注入室
9はヒータ22によって加熱されており、成形樹脂は樹
脂注入室9の内壁に接して冷却されてその粘度を増大さ
せることはない。そのため、成形樹脂は十分温度が高く
粘度が低い状態で樹脂注入室9内に充填されていく。
スプルー7に供給する。スプルー7に供給された成形樹
脂は各ランナー6を通過して樹脂注入室9に注ぎ込まれ
る。このとき、樹脂注入室9が断面、滴形状となってい
るので、注ぎ込まれた成形樹脂は、まず、大径となった
樹脂注入室9のランナー側端部9aを埋めていき、ラン
ナー側端部9aを埋め終えたのち徐々に小径であるキャ
ビティ側端部9bを埋めていく。このとき、樹脂注入室
9はヒータ22によって加熱されており、成形樹脂は樹
脂注入室9の内壁に接して冷却されてその粘度を増大さ
せることはない。そのため、成形樹脂は十分温度が高く
粘度が低い状態で樹脂注入室9内に充填されていく。
【0042】なお、各ランナー6から樹脂注入室9に注
ぎ込まれる成形樹脂は樹脂注入室9内で合流し、その合
流点においてウェルドラインwが発生することが考えら
れる。しかしながら、樹脂注入室9内の樹脂は、樹脂成
形体100とはならない樹脂注入室残存物110となる
だけであって、後述するように成形終了後には樹脂成形
体100から分離されるようになっている。そのため、
ここにウェルドラインwが多少成形されても何ら問題は
ない。
ぎ込まれる成形樹脂は樹脂注入室9内で合流し、その合
流点においてウェルドラインwが発生することが考えら
れる。しかしながら、樹脂注入室9内の樹脂は、樹脂成
形体100とはならない樹脂注入室残存物110となる
だけであって、後述するように成形終了後には樹脂成形
体100から分離されるようになっている。そのため、
ここにウェルドラインwが多少成形されても何ら問題は
ない。
【0043】樹脂注入室9内部全体が成形樹脂で充填さ
れると、成形樹脂の注入先端側はスリット状開口10に
達する。そして、さらに、成形樹脂が樹脂注入室9に注
ぎ込まれると、成形樹脂の注入先端側はスリット樹脂開
口10からほぼ一斉にかつほぼ同じ注入圧でもってキャ
ビティ5内に注ぎ込まれることになる。キャビティ5内
に注ぎ込まれた成形樹脂は、スリット状開口10、すな
わち、キャビティ5の内周縁の全周から横一線となって
スリット状開口10に対して法線方向にキャビティ5内
に注入されていく。そのため、キャビティ5内で成形樹
脂が合流することはなく、キャビティ5内でウェルドラ
インwが発生することはない。
れると、成形樹脂の注入先端側はスリット状開口10に
達する。そして、さらに、成形樹脂が樹脂注入室9に注
ぎ込まれると、成形樹脂の注入先端側はスリット樹脂開
口10からほぼ一斉にかつほぼ同じ注入圧でもってキャ
ビティ5内に注ぎ込まれることになる。キャビティ5内
に注ぎ込まれた成形樹脂は、スリット状開口10、すな
わち、キャビティ5の内周縁の全周から横一線となって
スリット状開口10に対して法線方向にキャビティ5内
に注入されていく。そのため、キャビティ5内で成形樹
脂が合流することはなく、キャビティ5内でウェルドラ
インwが発生することはない。
【0044】キャビティ5内に注入される成形樹脂は、
樹脂注入室9内からスリット状開口10を介して直接的
にキャビティ5内に注ぎ込まれるので、樹脂注入室9と
キャビティ5との間でせん断発熱により再加熱されるた
め冷却を防止することができる。さらには、成形樹脂は
ヒータ22の加熱により、樹脂注入室9においても冷却
を受けることがない。このような理由により加熱筒8で
加熱された樹脂は、十分温度の高い(粘度の低い)状態
でキャビティ5内を充填していく。したがって、テレビ
受像機の外枠ケースといった比較的大型の樹脂成形体1
00を造るキャビティ5であってもキャビティ5の端部
まで成形樹脂が完全に行き渡って成形不良を起こすこと
はない。
樹脂注入室9内からスリット状開口10を介して直接的
にキャビティ5内に注ぎ込まれるので、樹脂注入室9と
キャビティ5との間でせん断発熱により再加熱されるた
め冷却を防止することができる。さらには、成形樹脂は
ヒータ22の加熱により、樹脂注入室9においても冷却
を受けることがない。このような理由により加熱筒8で
加熱された樹脂は、十分温度の高い(粘度の低い)状態
でキャビティ5内を充填していく。したがって、テレビ
受像機の外枠ケースといった比較的大型の樹脂成形体1
00を造るキャビティ5であってもキャビティ5の端部
まで成形樹脂が完全に行き渡って成形不良を起こすこと
はない。
【0045】さらには、上述したように成形樹脂は十分
温度の高い(粘度の低い)状態でキャビティ5内を充填
していくので、キャビティ5内の成形樹脂に対して十分
なる成形圧を外部から印加することができる。成形圧は
成形精度を高める上で重要な要素であり、十分なる成形
圧を印加することができるために、比較的大型の樹脂成
形体100であっても、精度よく成形することができ
る。
温度の高い(粘度の低い)状態でキャビティ5内を充填
していくので、キャビティ5内の成形樹脂に対して十分
なる成形圧を外部から印加することができる。成形圧は
成形精度を高める上で重要な要素であり、十分なる成形
圧を印加することができるために、比較的大型の樹脂成
形体100であっても、精度よく成形することができ
る。
【0046】ところで、この状態の樹脂成形体100に
は、図4に示すようにスプルー残存物101、ランナー
残存物102、および樹脂注入室残存物110が残存し
ている。なお、図4は、キャビティ5注入直後の樹脂成
形体100をそのまま金型1から取り外した状態の想像
図であり、通常はこの状態で金型1から取り出されるこ
とはない。
は、図4に示すようにスプルー残存物101、ランナー
残存物102、および樹脂注入室残存物110が残存し
ている。なお、図4は、キャビティ5注入直後の樹脂成
形体100をそのまま金型1から取り外した状態の想像
図であり、通常はこの状態で金型1から取り出されるこ
とはない。
【0047】この射出成形用金型1では、スプルー残存
物101、ランナー残存物102、および樹脂注入室残
存物110を取り除いたうえで、樹脂成形体100を金
型1から取り出している。すなわち、金型1内の樹脂体
100が充填すると、まず、油圧シリンダ15を駆動し
てロッド16を進出させる。すると、ロッド16のテー
パ部17が可動プレート14の下面14aを摺動して可
動プレート14を持ち上げる。すると、図3(a),
(b)に示すように、移動軸13が上昇して切断ブロッ
ク11を持ち上げ、これによって切断ブロック11は収
納室12を図中上側に移動する。切断ブロック11の上
昇により、切断ブロック11の切断刃部11bが上昇し
てスリット状開口10を塞ぐ。これにより、金型1内の
成形樹脂体100はスリット状開口10のところで圧縮
作用を受けて切断され、キャビティ5内の樹脂成形体1
00と樹脂注入室残存物110とが分離される。なお、
成形樹脂体100と樹脂注入室残存物110との分離を
確実にするため、図3(b)に示すように、切断刃部1
1bを寸法aほどスリット状開口11に対してオーバー
ラップさせた位置まで上昇させている。樹脂成形体10
0がテレビ受像機の外枠ケースである場合は、このオー
バーラップ寸法aは0.2mm程度が適当である。
物101、ランナー残存物102、および樹脂注入室残
存物110を取り除いたうえで、樹脂成形体100を金
型1から取り出している。すなわち、金型1内の樹脂体
100が充填すると、まず、油圧シリンダ15を駆動し
てロッド16を進出させる。すると、ロッド16のテー
パ部17が可動プレート14の下面14aを摺動して可
動プレート14を持ち上げる。すると、図3(a),
(b)に示すように、移動軸13が上昇して切断ブロッ
ク11を持ち上げ、これによって切断ブロック11は収
納室12を図中上側に移動する。切断ブロック11の上
昇により、切断ブロック11の切断刃部11bが上昇し
てスリット状開口10を塞ぐ。これにより、金型1内の
成形樹脂体100はスリット状開口10のところで圧縮
作用を受けて切断され、キャビティ5内の樹脂成形体1
00と樹脂注入室残存物110とが分離される。なお、
成形樹脂体100と樹脂注入室残存物110との分離を
確実にするため、図3(b)に示すように、切断刃部1
1bを寸法aほどスリット状開口11に対してオーバー
ラップさせた位置まで上昇させている。樹脂成形体10
0がテレビ受像機の外枠ケースである場合は、このオー
バーラップ寸法aは0.2mm程度が適当である。
【0048】また、このとき、樹脂注入室9内の成形樹
脂はヒータ22によって加熱されて、十分冷却硬化して
いない。そのため、切断刃部11bによる切断は確実に
しかも比較的小さな力で容易に行うことができる。
脂はヒータ22によって加熱されて、十分冷却硬化して
いない。そのため、切断刃部11bによる切断は確実に
しかも比較的小さな力で容易に行うことができる。
【0049】このようにして樹脂成形体100を、樹脂
注入室残存物110、ランナー残存物102、およびス
プルー残存物101から分離したのち、上型3を下型2
から分離する。そうすると、樹脂成形体100は下型2
に付着した状態になる。そこで、今度は、昇降軸19を
上昇させる。すると、昇降板18、連結軸21が上昇し
て、昇降ブロック20を持ち上げる。昇降ブロック20
が持ち上げられると、昇降ブロック20に当接している
樹脂成形体100Bはそれによって突き上げられて、下
型部材2bから分離する。
注入室残存物110、ランナー残存物102、およびス
プルー残存物101から分離したのち、上型3を下型2
から分離する。そうすると、樹脂成形体100は下型2
に付着した状態になる。そこで、今度は、昇降軸19を
上昇させる。すると、昇降板18、連結軸21が上昇し
て、昇降ブロック20を持ち上げる。昇降ブロック20
が持ち上げられると、昇降ブロック20に当接している
樹脂成形体100Bはそれによって突き上げられて、下
型部材2bから分離する。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
れる。
【0051】請求項1の効果 成形樹脂をスリット状開口から一斉に、かつスリット状
開口の幅方向各位置の注入圧が揃った状態でキャビティ
内に注入することができた。そのため、樹脂注入を均質
に行うことができるうえ、キャビティ内で成形樹脂が合
流しにくくなって、キャビティ内での樹脂合流に起因す
るウェルドラインといった成形不良が起きにくくなり、
その分、外観品質が上がった。
開口の幅方向各位置の注入圧が揃った状態でキャビティ
内に注入することができた。そのため、樹脂注入を均質
に行うことができるうえ、キャビティ内で成形樹脂が合
流しにくくなって、キャビティ内での樹脂合流に起因す
るウェルドラインといった成形不良が起きにくくなり、
その分、外観品質が上がった。
【0052】また、スリット状開口はキャビティに直接
臨んで設けられているので、スリット状開口からキャビ
ティへ成形樹脂が注入される際にせん断発熱により再加
熱されるため、注入に適した加熱温度状態でもってキャ
ビティに注入されるようになった。そのため、比較的大
きなキャビティに対しても精度よく樹脂注入を行うこと
ができる。
臨んで設けられているので、スリット状開口からキャビ
ティへ成形樹脂が注入される際にせん断発熱により再加
熱されるため、注入に適した加熱温度状態でもってキャ
ビティに注入されるようになった。そのため、比較的大
きなキャビティに対しても精度よく樹脂注入を行うこと
ができる。
【0053】請求項2の効果 成形樹脂はキャビティ周縁全周からキャビティ内に向か
って一斉に注入されることになり、成形樹脂がキャビテ
ィ内で合流することがほとんどなくなった。したがっ
て、キャビティ内での樹脂合流に起因するウェルドライ
ンといった成形不良が起きなくなり、その分、さらに外
観品質を上げることができた。そのため、外観不良を隠
すために塗装を行う必要がなくなり、その分、樹脂成形
体の製造工程の削減が図れてコストダウンに繋がった。
なお、請求項4のように、加熱部を設ければ、キャビテ
ィ内に注入される樹脂の冷却をさらに防止することがで
き、さらに、外観品質を上げることができる。
って一斉に注入されることになり、成形樹脂がキャビテ
ィ内で合流することがほとんどなくなった。したがっ
て、キャビティ内での樹脂合流に起因するウェルドライ
ンといった成形不良が起きなくなり、その分、さらに外
観品質を上げることができた。そのため、外観不良を隠
すために塗装を行う必要がなくなり、その分、樹脂成形
体の製造工程の削減が図れてコストダウンに繋がった。
なお、請求項4のように、加熱部を設ければ、キャビテ
ィ内に注入される樹脂の冷却をさらに防止することがで
き、さらに、外観品質を上げることができる。
【0054】請求項3の効果 離型時、進退機構によって切断ブロックを進入動作させ
てスリット状開口を塞げば、キャビティ内の樹脂成形体
と樹脂注入室内の不要樹脂残存物とを自動的に分離でき
るので、不要樹脂残存物を後で除去する工程が必要なく
なり、その分、樹脂成形体の製造工程の削減が図れてコ
ストダウンに繋がった。なお、請求項4のように、加熱
部を設ければ、十分冷却していない状態で、切断ブロッ
クによる不要樹脂残存物の切断を行うことになるので、
その切断が容易になるという効果が得られる。
てスリット状開口を塞げば、キャビティ内の樹脂成形体
と樹脂注入室内の不要樹脂残存物とを自動的に分離でき
るので、不要樹脂残存物を後で除去する工程が必要なく
なり、その分、樹脂成形体の製造工程の削減が図れてコ
ストダウンに繋がった。なお、請求項4のように、加熱
部を設ければ、十分冷却していない状態で、切断ブロッ
クによる不要樹脂残存物の切断を行うことになるので、
その切断が容易になるという効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例に係る射出成形用金型の断面
図である。
図である。
【図2】実施例の下型部材の平面図である。
【図3】動作途中の状態をそれぞれ示す実施例の要部拡
大断面図である。
大断面図である。
【図4】実施例の射出成形用金型を用いて成形した直後
の樹脂成形体の形状を示す斜視図である。
の樹脂成形体の形状を示す斜視図である。
【図5】第1の従来例の射出成形用金型の断面図であ
る。
る。
【図6】第1の従来例の射出成形用金型を用いて成形し
た直後の樹脂成形体の形状を示す斜視図である。
た直後の樹脂成形体の形状を示す斜視図である。
【図7】第1の従来例の射出成形用金型から樹脂成形体
を取り出す際の状態をそれぞれ示す断面図である。
を取り出す際の状態をそれぞれ示す断面図である。
【図8】第2の従来例の射出成形用金型の形状を示す一
部切欠平面図および断面図である。
部切欠平面図および断面図である。
5 キャビティ 6 ランナー 9 樹脂注入室 10 スリット状開口 11 切断ブロック 22 ヒータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
Claims (4)
- 【請求項1】 金型内に、キャビティ周縁の金型接合面
に沿って樹脂注入室を設けるとともに、この樹脂注入室
に、前記キャビティに直接連通するスリット状開口を形
成する一方、 金型外部から前記樹脂注入室に成形樹脂を供給するラン
ナーを設けたことを特徴とする射出成形用金型。 - 【請求項2】 前記樹脂注入室を、キャビティ周縁全周
にわたって形成したことを特徴とする請求項1記載の射
出成形用金型。 - 【請求項3】 前記スリット状開口に向かって前記樹脂
注入室を横切る方向に進退可能に設けられて進入時に前
記スリット状開口を塞ぐ切断ブロックと、前記切断ブロ
ックを金型内で進退させる進退機構とを更に設けたこと
を特徴とする請求項1記載の射出成形用金型。 - 【請求項4】 前記樹脂注入室内部を加熱する加熱部を
更に設けたことを特徴とする請求項1または請求項3記
載の射出成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10559095A JPH08300417A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10559095A JPH08300417A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08300417A true JPH08300417A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14411722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10559095A Pending JPH08300417A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08300417A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009137171A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Denso Corp | 樹脂製シュラウド |
| JP2011020379A (ja) * | 2009-07-16 | 2011-02-03 | Neo Star:Kk | 合成樹脂製枠体の成形方法 |
| JP2016175251A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 株式会社デンソーウェーブ | Plc操作装置の樹脂ケース |
| CN115298010A (zh) * | 2020-03-18 | 2022-11-04 | 东丽株式会社 | 一体化成型体及其制造方法 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10559095A patent/JPH08300417A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009137171A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Denso Corp | 樹脂製シュラウド |
| JP2011020379A (ja) * | 2009-07-16 | 2011-02-03 | Neo Star:Kk | 合成樹脂製枠体の成形方法 |
| JP2016175251A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 株式会社デンソーウェーブ | Plc操作装置の樹脂ケース |
| CN115298010A (zh) * | 2020-03-18 | 2022-11-04 | 东丽株式会社 | 一体化成型体及其制造方法 |
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