JPH08301887A - N−ホスホノメチルグリシンの製造方法 - Google Patents

N−ホスホノメチルグリシンの製造方法

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JPH08301887A
JPH08301887A JP8045844A JP4584496A JPH08301887A JP H08301887 A JPH08301887 A JP H08301887A JP 8045844 A JP8045844 A JP 8045844A JP 4584496 A JP4584496 A JP 4584496A JP H08301887 A JPH08301887 A JP H08301887A
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activated carbon
pmida
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norit
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Kunio Nakano
国雄 中野
Masao Hirayama
征男 平山
Shuji Sayama
修二 佐山
Naohiko Ohashi
直彦 大橋
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Sankyo Organic Chemicals Co Ltd
Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安全で効率のよい新規なN−ホスホノメチルグ
リシンの製造方法を見いだすことである。 【解決手段】N−ホスホノメチルイミノジ酢酸を水、活
性炭及び過酸化水素の存在下に処理することを特徴とす
るN−ホスホノメチルグリシンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広く除草剤として
使用されているN−ホスホノメチルグリシン塩の原料又
は中間体として利用されているN−ホスホノメチルグリ
シンの改良された製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−ホスホノメチルイミノジ酢酸(以
下、PMIDAと略称する。)を出発原料として使用
し、溶媒として水を使用し、酸化剤及び触媒を使用して
N−ホスホノメチルグリシン(以下、PMGと略称す
る。)を製造する方法は、いくつかの方法が挙げられ
る。それらのうち、 (a)酸化剤として、常圧下又は高圧下で分子状酸素又
は該酸素を含有する気体を使用し、触媒として活性炭を
使用する方法は、(1)特開昭50−160222号
(2)特開昭56−18994号、(3)特開昭60−
246328号に、 (b)酸化剤として過酸化水素を使用し、触媒として酸
(有機酸又は無機酸)を使用する方法は、(4)特開昭
49−48620号、(5)特開平2−270891号
に、 (c)酸化剤として過酸化水素を使用し、触媒として金
属化合物を使用する方法は、(6)特開平4−2245
93号、(7)特開平4−210992号、(8)特開
平4−224592号、(9)特開平4−273885
号に、それぞれ見いだされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(a)の技術は、常圧
下では反応が非常に遅く、高圧下では反応の収率が良好
であるが、耐圧設備が必要であり、また、使用する活性
炭は前処理する必要があるため、コスト上昇につなが
る。
【0004】(b)の技術は、有機酸又は無機酸を使用
するので、反応装置の腐食の懸念があり、かつ、使用し
た酸の処理に手間がかかる。
【0005】(c)の技術は、金属化合物を使用してい
るが、それらの中には有毒な物質もあり、処理に困難を
伴う場合や、製品PMG中に有毒触媒が混入する可能性
を考慮した場合、環境対策上問題がある。
【0006】等の問題があり、安全で効率のよい製造方
法の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決出来る
方法につき鋭意研究を行った結果、PMIDAを水、活
性炭及び過酸化水素の存在下に処理することによりPM
Gを安全で効率よく得ることができ、本発明を完成し
た。
【0008】この知見は驚くべきことである。なぜなら
ば、前記(a)乃至(b)の先行技術を結合するなら
ば、酸化剤として過酸化水素を、触媒として活性炭を選
択して本発明に到達することは一見容易であるように見
えるがかかる選択はあり得ないと本技術分野では信じら
れていたからである。
【0009】即ち、活性炭は、過酸化水素の分解に触媒
作用を持っていること、反応停止剤として使用されてい
ることが広く知られている。例えば、技術専門書「活性
炭[ジョン・W・ハスラー著、織田孝、江口良友訳第2
20頁第2行乃至第4行(共立出版株式会社)昭和53
年3月15日第3版2刷]」又は特開昭58−2191
93号公報を挙げることができる。特に、該公報(実施
例6.第9頁下左欄第5行)には、PMGグアニジン塩
を製造する際に、PMIDAグアニジン塩に過酸化水素
(H22 )を加え、反応を終了させた後、活性炭を加
えることによって過剰の過酸化水素を分解している。即
ち、活性炭を反応停止剤として使用したことが記載され
ている。
【0010】それ故、もし過酸化水素と活性炭とを特に
加温下に共存させれば、過酸化水素は、水と酸素に直ち
に分解してしまうので、これをPMIDAに適用して
も、それは即ち、上記(a)の先行技術に帰するのであ
るから、ことさら、過酸化水素と活性炭を用いても、
(a)法よりも優れず、かかる迂回的かつ不利益な方法
を採用することは当業者には到底考えられなかった。一
方、大気圧下で酸素と活性炭を用いてPMIDAを反応
させたときは、反応が極めて遅く、PMGの収量も低い
との知見が得られた。しかしながら、大気圧下で、過酸
化水素と活性炭を用いてPMIDAと反応させたとき
は、意外にも反応は極めて迅速に進行し、目的とするP
MGが高収率でえられることを見いだしたのであり、か
かる組合せを採用すること自体が想定しえないことであ
るのみならず、その組合せによりもたらされる効果も全
く意外である。
【0011】本発明の方法においては、過酸化水素及び
活性炭を使用することから、次の2段階の反応が進行す
るものと推定された。
【0012】
【化1】
【0013】しかしながら、実際は、PMIDAと過酸
化水素との反応において、PMIDA−N−オキサイド
は反応中にほとんど検出されることなく、また、別途合
成したPMIDA−N−オキサイドを活性炭の存在下に
処理してもPMGは殆ど生成しないことから、前記の2
段階反応によりPMGが生成するかどうかは明らかでな
い。
【0014】いずれにせよ、本発明は、活性炭により、
過酸化水素及びPMIDAが活性化され、PMGへ容易
に転換されると推測される。
【0015】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の出発物質であるPMID
Aは、当業上よく知られた方法、例えば硫酸の存在下、
ホルムアルデヒド、イミノジ酢酸及びオルト亜りん酸の
反応(特開昭49−48620号)、塩酸の存在下、イ
ミノジ酢酸をホルムアルデヒド及び亜燐酸と反応させる
方法(特開昭50−160222号)又はイミノジ酢酸
ナトリウム塩水溶液に三塩化リンを添加し、ホルムアル
デヒドと反応させる方法(特公平5−37431号)等
に記載の方法により製造出来る。本発明に供するPMI
DAは、上記以外の方法で製造されたものであってもよ
く、特に限定されるものではない。
【0017】本発明で用いられる活性炭は、一般に市販
されている各種の活性炭を用いることが出来る。市販さ
れている活性炭の種類は多種あり、例えば、原料から分
類して、泥炭を原料とするピート炭、褐炭や亜炭を原料
とするリグナイト炭、瀝青炭等を原料とするコール炭、
木材や木質を原料とする木材炭や木質炭、ヤシ殻等を原
料とするヤシ殻炭等の活性炭があり、又、形状から分類
して、造粒炭、顆粒炭、破砕炭及び粉末炭等がある。
【0018】本発明で使用される活性炭を以下に例示す
るが、その全てを示すことは出来ない。しかしながら、
これらに限定されるべきものでないことは当然である。
【0019】武田薬品工業(株)製の、粒状白鷺Gc、
粒状白鷺Cc、粒状白鷺Wc、粒状白鷺WHc、粒状白
鷺LHc、粒状白鷺WHA、粒状白鷺GOC、粒状白鷺
APRC、粒状白鷺TAC、粒状白鷺MAC、粒状白鷺
XRC及び粒状白鷺NCC、粒状白鷺KL、粒状白鷺D
C、粒状白鷺Gx、粒状白鷺Sx、粒状白鷺Cx、X−
7000、X−7100、粒状白鷺GHx、粒状白鷺G
HxUG、粒状白鷺GS1x、粒状白鷺GS2x、粒状白鷺
GTx、粒白鷺GTSx、粒状白鷺Gx、粒状白鷺SR
Cx、モルシーボン3A、モルシーボン4A、モルシー
ボン5A及びアルデナイト、カルボラフィン、強力白
鷺、精製白鷺、特性白鷺、白鷺A、白鷺M、白鷺C、白
鷺P及び白鷺PHC、三井製薬工業(株)製の、BM−
WA、BM−WD、BM−AL、BM−AH、BM−G
B、BM−GA、BM−GCA、MM−CD、MM−C
B、MM−CBS、GM−GB、GM−GA、GM−G
H、GM−AS、GM−AA、PM−PA、PM−P
W、PM−PW1、PM−WA、PM−KI、PM−Y
O、PM−KS、PM−MO、PM−AA、PM−P
E、PM−CR、PM−WA、PM−SX、PM−FZ
及びPM−SAY、東洋カルゴン(株)製の、CAL、
CPG、SGL、FILTRASORB300、FIL
TRASORB400、CANE CAL、APC、B
PL、PCB、IVP、HGR、CP−4、FCA及び
粒状AL、クラレケミカル(株)製のクラレコールG
G、クラレコールGS、クラレコールGC、クラレコー
ルSA、クラレコールKG、クラレコールGM、クラレ
コールGW、クラレコールGL、クラレコールGLC、
クラレコールKW、クラレコールGWC、クラレコール
PW、クラレコールPW−W5、クラレコールPK、ク
ラレコールYP、クラレコールT−B、クラレコールG
−H、クラレコールT−S、クラレコールT−F及びク
ラレコールT−C、二村化学工業(株)製の、太閤T
A、太閤TS、太閤TG、太閤TM、太閤GL30、太
閤GL30A、太閤GF30A、太閤GF50A、太閤
CW1303、太閤CW130BR、太閤CW130
A、太閤CW130AR、太閤CW612G、太閤CW
816G、太閤CG48B、太閤CG48BR、太閤C
G48A、太閤CG48AR、太閤SG、太閤SGP、
太閤SGA、太閤S、太閤FC、太閤FCS、太閤SA
1000、太閤K、太閤KS、太閤KW−50、太閤K
(A)、太閤A、太閤M、太閤AP、太閤RC、太閤B
5、太閤P及び太閤W、(株)ツルミコール製の、ツル
ミコール4GS−S、ツルミコール4G−2S、ツルミ
コール4G−3S、ツルミコール7GM、ツルミコール
4GM、ツルミコール4GCX、ツルミコールSX、ツ
ルミコールAX、ツルミコールMX、ツルミコールGO
D、ツルミコール4GM−X、ツルミコール4GS−
D、ツルミコールHC−6、ツルミコールHC−14、
ツルミコールHC−20、ツルミコールHC−20C、
ツルミコールHCA−S、ツルミコール5GV、ツルミ
コール4GV、ツルミコールGVA−S、ツルミコール
HC−42、ツルミコールHC−30E、ツルミコール
GL−30、ツルミコールHC−30X、ツルミコール
4GL、ツルミコールHC−30S、ツルミコールGL
−30S、ツルミコールPA及びツルミコールPC、日
本ノリット(株)が販売している、NORIT PK、
NORIT PKDA 10×30 MESH、NORIT
ELORIT、NORIT AZO、NORIT G
RANULAR DARCO、NORIT HYDRO
DARCO、NORIT DARCO 8 ×30、NO
RIT DARCO 12×20 LI、NORIT DA
RCO 12×20 DC、NORIT PETRO DA
RCO、NORIT DARCO MRX、NORIT
HYDRODARCO GCW、NORIT HYD
RODARCO GCL、NORIT HYDRODA
RCO GTS、NORIT DARCO CF、NO
RIT DARCO VAPURE、NORIT DA
RCO GCV、NORIT C−GRANULAR、
NORIT ROW、NORIT ROW 0.8 S
UPRA、NORIT RO、NORIT ROX、N
ORIT ROX 0.8、NORITRB、NORI
T R、NORIT R.Extra、NORIT S
orbonorit、NORIT CAR、NORIT
ROZ、NORIT RBAA、NORIT RBH
G、NORIT RZN、NORIT RGM、NOR
IT SX、NORIT SX−ULTRA、NORI
T SA、NORIT SA−1、NORIT D−1
0、NORIT PN、NORIT ZN、NORIT
SA−AW、NORIT W、NORIT GL、N
ORIT CA、NORIT CA−1、NORIT
CA−SP、NORIT CN、NORITCG、NO
RIT DARCO KB、NORIT DARCO
KBB、NORIT S−51、NORIT DARC
O S−51、NORIT S−51−A、NORIT
S−51FF、NORIT PREMIUM DAR
CO、NORIT DARCO GFP、NORIT
HDC、NORIT HDR、NORIT HDH、N
ORIT GRO SAFE、NORIT FM−1、
NORIT DARCO TRS及びNORIT DA
RCO FGD、活性炭の使用量は、PMIDA1重量
部に対して0.1重量部以上であればよく、好ましくは
0.1〜0.75重量部であり、最も好ましくは、0.
1〜0.4重量部である。0.1重量部未満では反応が
完結せず、更に副反応が起き、純度が低下して本発明の
目的を達成出来ない。又、0.75重量部を超えた場合
は、特に品質や収率に悪影響を及ぼさないが、使用した
程の効果が期待されず、又経済的ではない。又、顆粒状
よりも粉末状活性炭の方が少ない量で目的を達成出来
る。
【0020】本発明において使用される活性炭は、初回
の反応に使用され回収された後、新たに活性化等の再生
処理をすることなく、2回目以降の反応にそのまま何度
もリサイクル使用が可能である点が大きな特徴である。
活性炭を多重回使用しても、触媒としての活性は低下す
ることはなく、極めて経済的である。活性炭を多重回使
用することによって、濾過等の操作において活性炭が損
失したときは、その損失分を補充すればよい。
【0021】本発明で用いられる過酸化水素は、一般
に、市販されている30〜60重量%水溶液を用いるこ
とが出来、これを更に水で希釈する必要はない。
【0022】過酸化水素の使用量は、PMIDA1モル
に対して、2モル以上の割合であればよく、好ましくは
2〜5モルの割合であり、最も好ましくは2.0〜2.
5モルの割合である。2モル未満では反応が完結せず、
多量のPMIDAが未反応物として残ってしまう。又、
5モルを超えて使用しても、特に品質や収率に悪影響を
及ぼさないが、使用した程の効果が期待されず、又経済
的ではない。
【0023】本発明におけるPMIDAと過酸化水素と
の反応は発熱反応であって、過酸化水素の添加時間は設
備の冷却能力により変わるが、反応熱を除去出来る範囲
であればよい。反応は過酸化水素の添加により速やかに
進行するので、熟成時間を長くとる必要はなく、反応制
御も容易である。又、該反応の終点はPMIDAの消失
をモニタリングすることで決めることが出来る。本発明
の反応は、反応設備の冷却能力が充分あれば約30分〜
約4時間で完結する。
【0024】本発明における反応は、水の存在下で進行
するものであるが、水の量は反応液が撹拌可能な範囲で
あればよく、PMIDAやPMGを溶解させるに足る量
でなくてもよく、特に限定されるものではないが、通
常、PMIDA1重量部に対して、1重量部以上の割合
であればよく、好ましくは2〜10重量部の割合であ
る。
【0025】本発明での反応温度は、50〜90℃が好
ましく、更に好ましい温度範囲としては60〜80℃で
ある。50℃以下では反応の進行が遅く、90℃を超え
ては副生物が生成し、目的物の純度及び収率が低下して
しまう。
【0026】本発明を実施する圧力は、本発明の目的に
叶う範囲であれば特に限定されるものではなく、大気圧
未満、大気圧又は大気圧を超えても実施されるが、大気
圧未満或は大気圧を超えて実施する必要は特になく、大
気圧で充分であり、活性炭と酸素含有ガスを併用する方
法のように、高価で、操作の複雑な、危険性のあるオー
トクレーブを必要としない。
【0027】本発明において、使用する水の量如何によ
って、反応終了後、生成したPMGは、結晶状態で析
出、或は水溶液状態で溶解しているので、PMGを結晶
として単離するためには種々の方法があるが、例えば次
のような操作方法を挙げることがことが出来る。
【0028】単離法(A):使用した水の量が、生成P
MGを溶解させるのに必要な量以上、例えば仕込んだP
MIDAの15重量倍以上の割合である場合は、反応液
を適温以上、例えば80℃以上、好ましくは85〜90
℃に加温して熱時濾過して活性炭を濾別し、濾液を、仕
込んだPMIDAの適量倍迄、例えば3.5重量倍迄減
圧濃縮してPMG結晶を晶析させて単離する。
【0029】単離法(B):使用した水の量が、生成P
MGを溶解させるのに必要な量未満、例えば仕込んだP
MIDAの15重量倍未満の割合である場合は、反応液
を低温、例えば約5℃迄冷却し、析出したPMGを活性
炭と共に濾別し、このPMG結晶と活性炭からなる混合
ケーキを、仕込んだPMIDAの適量倍以上、例えば1
5重量倍以上の熱水、例えば80℃以上、好ましくは8
5〜90℃で溶解後、熱時濾過して活性炭を濾別し、濾
液を、仕込んだPMIDAの適量倍迄、例えば3.5重
量倍迄減圧濃縮してPMG結晶を晶析させて単離する。
【0030】単離法(C):単離法(A)及び単離法
(B)において、熱時濾過して活性炭を濾別し、濾液を
得るが、これに水溶性有機溶剤、例えばメタノール、ア
セトン又はアセトニトリル等を濾液に対して適量倍以
上、例えば1容量倍以上添加して、PMG結晶を晶析さ
せて単離する。単離法(C)は、通常、単離法(A)又
は単離法(B)よりも収率が数%上昇する。
【0031】単離法(D):反応終了後、生成PMGと
反応して塩を生成するに足る量の無機塩基、例えば水酸
化アルカリ、好ましくは水酸化ナトリウム、あるいは有
機塩基、例えばイソプロピルアミン等の有機アミン等を
添加してPMG塩を形成せしめ、PMG塩の水溶液と
し、濾過して活性炭を濾別し、濾液を、鉱酸等により酸
性とし、PMGを晶析させて単離する。
【0032】本発明方法によって得られるPMGは、純
度及び収率共に高い水準で得られるので、工業的製法と
しては満足すべき値である。
【0033】本発明の実施に当たっては、以下のような
実施態様を挙げることが出来る。
【0034】(1)PMIDA、水及び活性炭を加熱攪
拌下、過酸化水素を加えてPMGを製造する方法。
【0035】(2)PMIDA、水及び活性炭を加熱攪
拌下、PMIDA1モルに対して、過酸化水素2〜5モ
ルを加えてPMGを製造する方法。
【0036】(3)PMIDA、水及び活性炭を加熱攪
拌下、PMIDA1モルに対して、過酸化水素2.0〜
2.5モルを加えてPMGを製造する方法。
【0037】(4)PMIDA1重量部、活性炭0.1
〜0.75重量部及び水を加熱攪拌下、過酸化水素を加
えてPMGを製造する方法。 (5)PMIDA1重量部、活性炭0.1〜0.75重
量部及び水を加熱攪拌下、PMIDA1モルに対して、
過酸化水素2〜5モルを加えてPMGを製造する方法。
【0038】(6)PMIDA1重量部、活性炭0.1
〜0.75重量部及び水を加熱攪拌下、PMIDA1モ
ルに対して、過酸化水素2.0〜2.5モルを加えてP
MGを製造する方法。
【0039】(7)PMIDA1重量部、活性炭0.1
〜0.4重量部及び水を加熱攪拌下、過酸化水素を加え
てPMGを製造する方法。
【0040】(8)PMIDA1重量部、活性炭0.1
〜0.4重量部及び水を加熱攪拌下、PMIDA1モル
に対して、過酸化水素2〜5モルを加えてPMGを製造
する方法。
【0041】(9)PMIDA1重量部、活性炭0.1
〜0.4重量部及び水を加熱攪拌下、PMIDA1モル
に対して、過酸化水素2.0〜2.5モルを加えてPM
Gを製造する方法。
【0042】(10)PMIDA、水及び回収活性炭を加
熱攪拌下、過酸化水素を加えてPMGを製造する方法。 (11)PMIDA1モル、水及び回収活性炭を加熱攪拌
下、過酸化水素2〜5モルを加えてPMGを製造する方
法。 (12)PMIDA1モル、水及び回収活性炭を加熱攪拌
下、過酸化水素2.0〜2.5モルを加えてPMGを製
造する方法。
【0043】(13)PMIDA1重量部、回収活性炭
0.1〜0.75重量部及び水を加熱攪拌下、過酸化水
素を加えてPMGを製造する方法。
【0044】(14)PMIDA1重量部、回収活性炭
0.1〜0.75重量部及び水を加熱攪拌下、PMID
A1モルに対して、過酸化水素2〜5モルを加えてPM
Gを製造する方法。
【0045】(15)PMIDA1重量部、回収活性炭
0.1〜0.75重量部及び水を加熱攪拌下、PMID
A1モルに対して、過酸化水素2.0〜2.5モルを加
えてPMGを製造する方法。
【0046】(16)PMIDA1重量部、回収活性炭
0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪拌下、過酸化水素
を加えてPMGを製造する方法。
【0047】(17)PMIDA1重量部、回収活性炭
0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪拌下、PMIDA
1モルに対して、過酸化水素2〜5モルを加えてPMG
を製造する方法。
【0048】(18)PMIDA1重量部、回収活性炭
0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪拌下、PMIDA
1モルに対して、過酸化水素2.0〜2.5モルを加え
てPMGを製造する方法。 (19)大気圧下において、PMIDA、水及び活性炭を
加熱攪拌下、過酸化水素を加えてPMGを製造する方
法。
【0049】(20)大気圧下において、PMIDA1モ
ル、水及び活性炭を加熱攪拌下、過酸化水素2〜5モル
を加えてPMGを製造する方法。 (21)大気圧下において、PMIDA1モル、水及び活
性炭を加熱攪拌下、過酸化水素2.0〜2.5モルを加
えてPMGを製造する方法。
【0050】(22)大気圧下において、PMIDA1重
量部、活性炭0.1〜0.75重量部及び水を加熱攪拌
下、過酸化水素を加えてPMGを製造する方法。
【0051】(23)大気圧下において、PMIDA1重
量部、活性炭0.1〜0.75重量部及び水を加熱攪拌
下、PMIDA1モルに対して、過酸化水素2〜5モル
を加えてPMGを製造する方法。
【0052】(24)大気圧下において、PMIDA1重
量部、活性炭0.1〜0.75重量部及び水を加熱攪拌
下、PMIDA1モルに対して、過酸化水素2.0〜
2.5モルを加えてPMGを製造する方法。
【0053】(25)大気圧下において、PMIDA1重
量部を、活性炭0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪拌
下、過酸化水素を加えてPMGを製造する方法。
【0054】(26)大気圧下において、PMIDA1重
量部、活性炭0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪拌
下、PMIDA1モルに対して、過酸化水素2〜5モル
を加えてPMGを製造する方法。
【0055】(27)大気圧下において、PMIDA1重
量部、活性炭0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪拌
下、PMIDA1モルに対して、過酸化水素2.0〜
2.5モルを加えてPMGを製造する方法。
【0056】(28)大気圧下において、PMIDA、水
及び回収活性炭を加熱攪拌下、過酸化水素を加えPMG
を製造する方法。
【0057】(29)大気圧下において、PMIDA1モ
ル、水及び回収活性炭を加熱攪拌下、過酸化水素2〜5
モルを加えてPMGを製造する方法。
【0058】(30)大気圧下において、PMIDA1モ
ル、水及び回収活性炭を加熱攪拌下、過酸化水素2.0
〜2.5モルを加えてPMGを製造する方法。
【0059】(31)大気圧下において、PMIDA1重
量部、回収活性炭0.1〜0.75重量部及び水を加熱
攪拌下、過酸化水素を加えてPMGを製造する方法。
【0060】(32)大気圧下において、PMIDA1重
量部、回収活性炭0.1〜0.75重量部び水を加熱攪
拌下、PMIDA1モルに対して、過酸化水素2〜5モ
ルを加えてPMGを製造する方法。
【0061】(33)大気圧下において、PMIDA1重
量部、回収活性炭0.1〜0.75重量部及び水を加熱
攪拌下、PMIDA1モルに対して、過酸化水素2.0
〜2.5モルを加えてPMGを製造する方法。
【0062】(34)大気圧下において、PMIDA1重
量部、回収活性炭0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪
拌下、過酸化水素を加えてPMGを製造する方法。 (35)大気圧下において、PMIDA1重量部、回収活
性炭0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪拌下、PMI
DA1モルに対して、過酸化水素2〜5モルを加えてP
MGを製造する方法。 (36)大気圧下において、PMIDA1重量部、回収活
性炭0.1〜0.4重量部及び水を加熱攪拌下、PMI
DA1モルに対して、過酸化水素2.0〜2.5モルを
加えてPMGを製造する方法。
【0063】本発明の好ましい実施の形態としては、前
記の実施態様(2)、(3)、(5)、(6)、
(8)、(9)、(11)、(12)、(14)、(15)、
(17)、(18)、(20)、(21)、(23)、(24)、
(26)、(27)、(29)、(30)、(32)、(33)、
(35)及び(36)の製造方法が挙げられ、最も好ましい
実施の形態としては、実施態様(9)、(18)、(27)
及び(36)の製造方法が挙げられる。
【0064】
【実施例】次に本発明の方法を例示するが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。又、PMGの正味得量
(Net )は、単離して得られた結晶の総得量(Gross )
×純度(PMGの含有量)により計算された値、収率は
(PMGの正味得量/PMGの理論得量)×100によ
り計算された値、転化率は(生成PMGの含有量(モル
数)/使用した原料PMIDAの量(モル数))×10
0により計算された値をそれぞれ示す。PMGの含有量
は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により定量
した。
【0065】
【実施例1】水100ml中に、表1に示す活性炭5g
とPMIDA20.0g(0.088モル)とを加え、撹拌下
60〜65℃にて30%過酸化水素水20.0g(0.17
6モル、2.0 倍モル/PMIDA )を、同温度を保持しつつ、3時
間で滴下、1時間熟成後、単離法(B)により結晶を単
離したところ、表1の結果を得た。
【0066】
【表1】 ────────────────────────────────── 活 性 炭 総得量(g) 純度(%) 正味得量(g) 収率(%) ────────────────────────────────── (1) PM-KS 12.52 96.1 12.03 80.8 (2) PC 13.18 97.4 12.84 86.2 (3) 太閤KW-50 13.34 95.9 12.79 85.9 (4) クラレコール PW-W5 13.02 97.7 12.72 85.4 (5) 精製白鷺 12.62 97.3 12.28 82.5 (6) NORIT SX-ULTRA 12.74 97.8 12.46 83.7 (7) NORIT CA-SP 12.77 98.4 12.57 84.4 (8) NORIT SA-1 13.02 98.2 12.79 85.9 (9) DARCO S-51 12.59 97.5 12.28 82.5 (10) カルコ゛ン 粒状AL 12.75 98.2 12.52 84.1 (11) 太閤 SG 12.88 97.8 12.60 84.6 (12) X-7100 12.29 95.1 11.69 78.5 (13) NORIT ROW 0.8SUPRA 12.55 98.5 12.36 83.0 (14) NORIT ROX 0.8 12.61 98.3 12.40 83.3 (15) DARCO 8x30 12.56 98.0 12.31 82.7 ────────────────────────────────── 表中、活性炭の欄の(1) は三井製薬工業(株)製、(2)
は(株)ツルミコール製、(3) 及び(11)は二村化学工業
(株)製、(4) はクラレケミカル(株)製、(5) 及び(1
2)は武田薬品工業(株)製、(6) 〜(9) 及び(13)〜(15)
は日本ノリット(株)販売の製品を示す。
【0067】
【実施例2】水100ml中に、表2に示す活性炭(日
本ノリット(株)販売品)とPMIDA20.0g(0.
088モル )とを加え、撹拌下60〜65℃にて35%過酸
化水素水20.0g(0.176モル、2.0 倍モル/PMIDA )を、
同温度を保持しつつ、3時間で滴下、15分間熟成後、
単離法(B)により結晶を単離したところ、表2の結果
を得た。
【0068】
【表2】 ─────────────────────────────────── 活 性 炭 (g) 総得量(g) 純度(%) 正味得量(g) 収率(%) ─────────────────────────────────── (1) NORIT SA-1 1 6.72 96.0 6.45 43.3 (2) NORIT SA-1 2 12.63 98.2 12.40 83.3 (3) NORIT SA-1 3 12.95 98.2 12.72 85.4 (4) NORIT SA-1 4 13.08 98.0 12.82 86.1 (5) NORIT SA-1 5 13.14 97.9 12.86 86.4 (6) NORIT SA-1 8 13.13 97.4 12.79 85.9 (7) NORIT ROW 0.8 SUPRA 3 12.29 95.6 11.75 78.9 (8) NORIT ROW 0.8 SUPRA 4 12.68 98.2 12.45 83.6 (9) NORIT ROW 0.8 SUPRA 5 12.80 98.4 12.60 84.6 (10) NORIT ROW 0.8 SUPRA 6 12.85 97.9 12.58 84.5 (11) NORIT ROW 0.8 SUPRA 7 12.91 98.3 12.69 85.2 (12) NORIT ROW 0.8 SUPRA 8 12.87 98.1 12.63 84.8 (13) NORIT ROW 0.8 SUPRA 15 12.94 97.8 12.66 85.0 ───────────────────────────────────
【0069】
【実施例3】水100ml中に、活性炭(NORIT
ROW 0.8 SUPRA)5gとPMIDA20.
0g(0.088モル )とを加え、撹拌下60〜65℃にて、
表3に示す35%過酸化水素水を添加し、同温度を保持
しつつ、3時間で滴下、1時間熟成後、単離法(B)に
より結晶を単離したところ、表3の結果を得た。
【0070】
【表3】 ──────────────────────────────────── 過酸化水素水 (対PMIDAモル) 総得量(g) 純度(%) 正味得量(g) 収率(%) ──────────────────────────────────── (1) 15.0g、 0.154モル、(1.75倍) 10.19 95.0 9.68 65.0 (2) 17.1g、 0.176モル、(2.0 倍) 12.69 97.6 12.39 83.2 (3) 19.3g、 0.198モル、(2.25倍) 12.79 97.9 12.52 84.1 (4) 21.4g、 0.220モル、(2.5 倍) 12.65 97.7 12.36 83.0 (5) 42.8g、 0.441モル、(5.0 倍) 12.65 98.0 12.40 83.3 ────────────────────────────────────
【0071】
【実施例4】表4に示す水中に、活性炭(NORIT
ROW 0.8 SUPRA)5gとPMIDA20.
0g(0.088モル )とを加え、撹拌下60〜65℃にて3
0%過酸化水素水20.0g(0.176モル、2.0 倍モル/PMID
A )を同温度を保持しつつ、3時間で滴下、1時間熟成
し、表4に示す単離法により結晶を単離したところ、表
4の結果を得た。
【0072】
【表4】 ────────────────────────────────── 水(g) 単離法 総得量(g) 純度(%) 正味得量(g) 収率(%) ────────────────────────────────── (1) 10 撹拌不能 − − − − (2) 20 (B) 12.26 97.9 12.00 80.6 (3) 40 (B) 12.69 97.6 12.39 83.2 (4) 100 (B) 12.55 98.5 12.36 83.0 (5) 200 (B) 12.53 98.4 12.33 82.8 (6) 300 (A) 12.57 98.4 12.37 83.1 (7) 400 (A) 12.53 98.5 12.34 82.9 ──────────────────────────────────
【0073】
【実施例5】水100ml中に、活性炭(NORIT
ROW 0.8 SUPRA)5gとPMIDA20.
0g(0.088モル )とを加え、撹拌下で、表5に示す温度
にて、30%過酸化水素水20.0g(0.176モル 、2.0
倍モル/PMIDA を同温度を保持しつつ、3時間で滴下し、
熟成時間は、反応温度25〜30℃では8時間30分、
それ以外の反応温度では1時間行った後、単離法(B)
により結晶を単離したところ、表5の結果を得た。
【0074】
【表5】 ────────────────────────────── 温度(℃) 総得量(g) 純度(%) 正味得量(g) 収率(%) ────────────────────────────── (1) 25 〜30 9.46 71.9 6.80 45.7 (2) 40 〜45 10.96 76.7 8.41 56.5 (3) 50 〜55 11.53 97.7 11.26 75.6 (4) 60 〜65 12.55 98.5 12.36 83.0 (5) 70 〜75 12.48 98.6 12.31 82.7 (6) 80 〜85 12.39 98.6 12.22 82.1 (7) 90 〜95 11.98 98.4 11.79 79.2 (8) 還流温度 6.71 98.0 6.58 44.2 ──────────────────────────────
【0075】
【実施例6】表6に示す水中に、活性炭(NORIT
SA−1)2g又は8gとPMIDA20.0g(0.08
8モル )とを加え、撹拌下60〜65℃にて35%過酸化
水素水17.1g(0.176モル、2.0 倍モル/PMIDA )又は1
9.7g(0.203モル、2.3 倍モル/PMIDA )を同温度を保持
しつつ、3時間で滴下、1時間熟成後、単離法(B)に
より結晶を単離したところ、表6の結果を得た。
【0076】
【表6】 ──────────────────────────────────── 水(g) 活性炭(g) 過酸化水素水 総得量(g) 純度(%) 正味得量(g) 収率(%) ──────────────────────────────────── (1) 40 2 17.1g(2.0 倍モル) 12.78 97.2 12.40 83.3 (2) 40 8 17.1g(2.0 倍モル) 12.89 96.8 12.48 83.8 (3) 40 2 19.7g(2.3 倍モル) 12.75 97.5 12.43 83.5 (4) 40 8 19.7g(2.3 倍モル) 12.77 98.0 12.51 84.0 (5) 200 2 17.1g(2.0 倍モル) 12.47 98.2 12.25 82.3 (6) 200 8 17.1g(2.0 倍モル) 12.60 97.7 12.31 82.7 (7) 200 2 19.7g(2.3 倍モル) 12.48 97.9 12.22 82.1 (8) 200 8 19.7g(2.3 倍モル) 12.62 98.2 12.39 83.2 ────────────────────────────────────
【0077】
【実施例7】表7に示す水中に、活性炭(NORIT
SA−1)2g又は8gとPMIDA20.0g(0.08
8モル )とを加え、撹拌下80〜85℃にて35%過酸化
水素水17.1g(0.176モル、2.0 倍モル/PMIDA )又は1
9.7g(0.203モル、2.3 倍モル/PMIDA )を同温度を保持
しつつ、3時間で滴下、1時間熟成後、単離法(B)に
より結晶を単離したところ、表7の結果を得た。
【0078】
【表7】 ──────────────────────────────────── 水(g) 活性炭(g) 過酸化水素水 総得量(g) 純度(%) 正味得量(g) 収率(%) ──────────────────────────────────── (1) 40 2 17.1g(2.0倍モル) 12.82 97.8 12.54 84.2 (2) 40 8 17.1g(2.0倍モル) 12.76 97.4 12.43 83.5 (3) 40 2 19.7g(2.3倍モル) 12.84 98.0 12.58 84.5 (4) 40 8 19.7g(2.3倍モル) 12.85 98.1 12.61 84.7 (5) 200 2 17.1g(2.0倍モル) 12.64 98.3 12.43 83.5 (6) 200 8 17.1g(2.0倍モル) 12.66 98.4 12.46 83.7 (7) 200 2 19.7g(2.3倍モル) 12.62 97.8 12.34 82.9 (8) 200 8 19.7g(2.3倍モル) 12.74 98.2 12.51 84.0 ────────────────────────────────────
【0079】
【実施例8】 (1)実施例6の(1)の反応で使用し回収された活性
炭のみを使用して同様の反応を5回行った。(2)実施
例6の(2)の反応で使用し回収された活性炭のみを使
用して同様の反応を10回行った。(3)実施例7の
(7)の反応で使用し回収された活性炭のみを使用して
同様の反応を5回行った。(4)実施例7の(8)の反
応で使用し回収された活性炭のみを使用して同様の反応
を10回行った。それぞれの結果を表8に示す。
【0080】
【表8】 ──────────────────────────────────── 水(g) 過酸化水素水 総得量(g) 純度(%) 正味得量(g) 収率(%) ──────────────────────────────────── (1) 40 17.1g(2.0倍モル) 12.52 98.3 12.31 82.7 (2) 40 17.1g(2.0倍モル) 12.67 98.1 12.43 83.5 (3) 200 19.7g(2.3倍モル) 12.59 98.5 12.40 83.3 (4) 200 19.7g(2.3倍モル) 12.64 98.3 12.43 83.5 ──────────────────────────────────── 表中、(1) 及び(3) は5回目の反応結果を、(2) 及び
(4) は10回目の反応結果をそれぞれ示す。
【0081】
【比較例】
【0082】
【比較例1】水100mlに、活性炭(NORIT S
X−ULTRA)5.0gとPMIDA20.0g(0.
088モル )とを加え、撹拌下60〜65℃にて、酸素ガス
を46ml/minの流速で8時間導入した(11.2倍モル/PMID
A )。次いで水酸化ナトリウムを加えPMG塩を形成
し、PMG塩の水溶液とし、濾過して活性炭を濾別し、
HPLCでPMGを定量したところ、3.66g(0.02
16モル)であった(転化率24.6%)。
【0083】
【比較例2】300ml耐圧ガラス容器に水100m
l、活性炭(NORIT SX−ULTRA)1.5g
とPMIDA5.0g(0.022モル )とを加え、撹拌下6
0〜65℃にて、5kg/cm2の加圧下、空気を出口速度1
5ml/minの流速で7時間導入した。次いで活性炭を濾別
し、濾液を12mlまで減圧濃縮し、析出した結晶3.
06gを得た(純度87.6%、収率72.0%)。
【0084】
【比較例3】水100mlに5%パラジウム炭素(小島
化学(株)製)5gと、PMIDA20.0g(0.088モ
ル )を加え、撹拌下60〜65℃にて酸素ガスを51ml
/minの流速で6時間導入した(9.3 倍モル/PMIDA)。次い
で水酸化ナトリウムを加えPMG塩を形成し、PMG塩
の水溶液とし、濾過してパラジウム炭素を濾別し、HP
LCでPMGを定量したところ、0.69g(0.004モル
)であった(転化率4.5%)。
【0085】
【比較例4】300ml耐圧ガラス容器に水100m
l、5%パラジウム炭素(小島化学(株)製)5gと、
PMIDA20.0g(0.088モル )を加え、撹拌下60
〜65℃にて、5kg/cm2の加圧下、空気を20ml/minの
流速で、7時間導入した。次いで水酸化ナトリウムを加
えPMG塩を形成し、PMG塩の水溶液とし、濾過して
パラジウム炭素を濾別し、HPLCでPMGを定量した
ところ、2.92g(0.0173モル)であった(転化率1
9.7%)。
【0086】
【比較例5】水22mlに濃硫酸10.7gとPMID
A20.0g(0.088モル )とを加え、撹拌下90〜95
℃にて30%過酸化水素水23.9g(0.211モル )を同
温度を保持しつつ、4時間で滴下、1時間熟成後、室温
迄冷却した。その後、28%水酸化ナトリウム30.2
gを加え、硫酸分を中和し、5℃迄冷却し、析出した結
晶8.10gを得た(純度93.2%、収率50.7
%)。
【0087】
【比較例6】水15mlにモリブデン酸アンモニウム
0.31gとPMIDA13.7g(0.060モル )とを加
え、撹拌下60〜65℃にて35%過酸化水素水6.0
g(0.062 倍モル)を同温度を保持しつつ、15分で滴
下、50分熟成後、室温迄冷却した。次に水5gにピロ
亜硫酸ナトリウム0.24gを溶解した水溶液を上記反
応液に加えると、発泡と共に温度が65℃迄上昇した。
次いで冷却すると、析出した結晶8.35gが得られた
(純度68.3%、収率55.9%)。
【0088】
【比較例7】水100ml中に、PMIDA20.0g
(0.088モル )とを加え、撹拌下60〜65℃にて30%
過酸化水素水20.0g(0.176モル )を同温度を保持し
つつ、3時間で滴下、1時間熟成後、水酸化ナトリウム
を加えPMG塩を形成し、PMG塩の水溶液とし、HP
LCでPMGを定量したところ、2.7g(0.0160モル)
であった(転化率18.2%)。
【0089】上記の比較例から次のことが言える。
【0090】比較例1から、大気圧において、活性炭を
用いて酸素を長時間(8時間)導入しても、PMGは少
量しか得られない。
【0091】比較例2から、加圧下(5kg/cm2
において、活性炭を用いて空気を長時間(7時間)導入
すれば、PMGが収率よく得られる。
【0092】比較例3から、大気圧において、パラジウ
ム炭素を用いて酸素を長時間(6時間)導入しても、P
MGは極めて少量しか得られない。
【0093】比較例4から、加圧下(5kg/cm2
において、パラジウム炭素を用いて空気を長時間(7時
間)導入しても、PMGは少量しか得られない。
【0094】比較例5から、大気圧において、過酸化水
素及び濃硫酸を用い反応させてもPMGの収量は低い。
【0095】比較例6から、大気圧において、過酸化水
素、モリブデン及びピロ亜硫酸ナトリウムを用いて反応
させると、発泡が激しく、温度が上昇して、反応制御が
難しくPMGの収量も低い。
【0096】比較例7から、大気圧において、過酸化水
素と反応させると、PMGは少量しか得られない。
【0097】
【発明の効果】本発明の方法は、先行技術に比較して、
大気圧下で行うことが出来るので、耐圧設備が不要であ
り、酸を使用しないので反応装置の腐食の問題もなく、
触媒として有毒な化合物を含むこともある金属化合物を
使用しないので、処理の手間もかからず安全である。反
応制御も容易で、使用した活性炭は再生処理をすること
なく何度もリサイクル使用が可能である。純度及び収率
もよく、工業的製法に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐山 修二 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三共 有機合成株式会社内 (72)発明者 大橋 直彦 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三共 有機合成株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−ホスホノメチルイミノジ酢酸を水、活
    性炭及び過酸化水素の存在下に処理することを特徴とす
    るN−ホスホノメチルグリシンの製造方法。
  2. 【請求項2】N−ホスホノメチルイミノジ酢酸、水及び
    活性炭を加熱攪拌下に過酸化水素を加えることを特徴と
    するN−ホスホノメチルグリシンの製造方法。
  3. 【請求項3】過酸化水素を、N−ホスホノメチルイミノ
    ジ酢酸1モルに対して、2〜5モルの割合で使用する請
    求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】過酸化水素を、N−ホスホノメチルイミノ
    ジ酢酸1モルに対して、2.0〜2.5モルの割合で使
    用する請求項1又は2記載の方法。
  5. 【請求項5】活性炭を、N−ホスホノメチルイミノジ酢
    酸1重量部に対して、0.1〜0.75重量部の割合で
    使用する請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】活性炭を、N−ホスホノメチルイミノジ酢
    酸1重量部に対して、0.1〜0.4重量部の割合で使
    用する請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】回収活性炭を使用する請求項1乃至6のい
    ずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】大気圧下において実施する請求項1乃至7
    のいずれかに記載の方法。
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