JPH08302285A - コーティング方法 - Google Patents

コーティング方法

Info

Publication number
JPH08302285A
JPH08302285A JP7131196A JP13119695A JPH08302285A JP H08302285 A JPH08302285 A JP H08302285A JP 7131196 A JP7131196 A JP 7131196A JP 13119695 A JP13119695 A JP 13119695A JP H08302285 A JPH08302285 A JP H08302285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
weight
coating
film
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7131196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ichikawa
好男 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUPAN KENKYUSHO KK
Original Assignee
NITSUPAN KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUPAN KENKYUSHO KK filed Critical NITSUPAN KENKYUSHO KK
Priority to JP7131196A priority Critical patent/JPH08302285A/ja
Publication of JPH08302285A publication Critical patent/JPH08302285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)オルガノポリシロキサン2.5〜50
重量%、(b)テトラアルコキシジルコニウム1〜15
重量%、(c)無機充填材3.5〜60重量%、および
(d)有機溶剤7〜93重量%を主成分とする組成物を
基材に塗布して常温または低温加熱硬化させる。 【効果】 密着性がよく、高硬度、高密度の塗膜を得る
ことができる。また、この塗膜は、耐熱性、耐候性、防
水性、撥水性、耐汚染性、耐薬品性、耐損傷性、電気絶
縁性、耐衝撃性、耐摩耗性などに優れており、様々な用
途に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーティング方法に関
する。さらに詳細には、鉄、アルミニウム、ステンレス
あるいはその他の金属ならびにセメント、ガラス、セラ
ミックス、樹脂、木材などの製品の表面に特定のコーテ
ィング用組成物を塗布し、常温硬化または低温加熱硬化
させて、高硬度、高密度で、不燃性、耐熱性、耐候性、
揮発性に優れ、かつ耐汚染性、耐無機・有機薬品性、耐
蝕性、耐摩耗性、絶縁性が良好な膜を作ることのできる
コーティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基材表面の耐熱性、耐候性、
耐薬品性、撥水性、耐蝕性、絶縁性、耐汚染性、耐摩耗
性などを向上させる目的で、塗膜を形成させるためのコ
ーティング方法、あるいはコーティング用組成物が種々
提案されている。例えば、シリコーン樹脂系組成物、オ
ルガノアルコキシシラン系組成物、シランジルコニウム
系組成物、フッ素樹脂系組成物などが開示されている。
【0003】しかしながら、シリコーン樹脂系組成物
は、充分に加熱処理しても硬度が低く、また耐候性、耐
汚染性、耐損傷性、耐摩耗性などに問題がある。また、
オルガノアルコキシシラン系組成物は、低温焼成の場合
に耐アルカリ性、耐沸騰水性に問題がある。さらに、シ
ランジルコニウム系組成物は、塗膜の密度が低く、耐蝕
性、耐汚染性、絶縁性、硬度などに問題がある。さら
に、フッ素系樹脂組成物は、硬度が低く、耐損傷性、耐
汚染性、加工性などに問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の課題を背景になされたもので、硬度が高く、塗膜
の密度が高く、かつ耐候性、耐汚染性、耐損傷性、耐摩
耗性耐蝕性、耐汚染性、絶縁性に優れる塗膜を得ること
ができ、さらに低温で短時間の加熱により硬化させるこ
とができ、加工性および経済性にも優れるコーティング
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)一般式
1 n SiO(4-n)/2 (式中、R1 は水素原子、炭素数
1〜8の有機基、nは1または2の数を表わす)で表さ
れるオルガノシロキサンから構成されるオルガノポリシ
ロキサン2.5〜50重量%、(b)一般式Zr(OR
2 4 (式中、R2 は炭素数1〜5の炭化水素残基を示
す)で表されるテトラアルコキシジルコニウム、および
該テトラアルコキシジルコニウムの加水分解物もしくは
その部分重縮合物から選ばれる少なくとも1種を1〜1
5重量%、(c)平均粒子径が0.01〜10μmの無
機充填材3.5〜60重量%、ならびに(d)有機溶剤
7〜93重量%〔ただし、(a)+(b)+(c)+
(d)=100重量%〕を主成分とする組成物を基材に
塗布して常温硬化または低温加熱硬化させることを特徴
とするコーティング方法を提供するものである。
【0006】本発明に使用する(a)オルガノポリシロ
キサンは、一般式R1 n SiO(4-n)/2 (式中、R1
水素原子、炭素数1〜8の有機基、nは1または2の数
を表わす)で表されるオルガノシロキサンから構成さ
れ、その分子量は1,000〜100,000のものが
通常用いられる。かかるオルガノポリシロキサン中のR
1 は、水素原子、炭素数1〜8の炭素を有する有機基で
あり、アルキル基、フェニル基、アリル基、ビニル基、
ヒドロキシル基などが挙げられるが、具体的には例えば
メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基
などのアルキル基、そのほかγ−クロロプロピル基、ビ
ニル基、3,3,3−トリフロロプロピル基、γ−グリ
シドキシプロピル基、γ−メタクリルオキシプロピル
基、γ−メルカプトプロピル基、フェニル基、メチルフ
ェニル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基、
γ−アミノプロピル基などである。R1 がメチル基、メ
チルフェニル基のときに、耐熱性、撥水性が最も良好に
なる。
【0007】このようなオルガノポリシロキサンとして
は、ハロゲン化アルキルシランやアルコキシシランの加
水分解物を脱水縮合して溶剤に溶かした、市販の純シリ
コーンワニスを使用することができる。純シリコーンワ
ニスは、シロキサン(−Si−O−Si−)結合を主鎖
とし、メチル基、フェニル基などを側鎖にもつシリコー
ンポリマーであり、モノメチルあるいはモノフェニルト
リクロロシランに少量のジメチル、ジエチルジクロロシ
ランを混合して作った初期縮合物を溶剤に溶かしたもの
で、ポリシロキサン中に残っている水酸化基どうしの結
合をさらに進めて3次元網目構造を作るものである。
【0008】本発明においては、(a)オルガノポリシ
ロキサンは、結合剤の働きをするもので、耐候性、耐熱
性、撥水性、耐薬品性、絶縁性の膜を作る。かかる
(a)オルガノポリシロキサンは、コーティング用の組
成物中に2.5〜50重量%、好ましくは10〜30重
量%含有される。2.5重量%未満では結合力が不足
し、一方50重量%を超えると塗膜硬度が不足し、乾燥
が不充分になったりする。
【0009】本発明に使用される(b)テトラアルコキ
シジルコニウムは、一般式Zr(OR2 4 (式中、R
2 は、炭素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表され
る。かかるジルコニウムテトラアルコキシド中のR
2 は、炭素数1〜5のアルキル基であり、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基など
である。
【0010】これらのジルコニウムテトラアルコキシド
の具体例としては、例えばジルコニウムテトラメトキシ
ド、ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテト
ラ−n−プロポキシド、ジルコニウムテトラ−i−プロ
ポキシド、ジルコニウムテトラ−n−ブトキシド、ジル
コニウムテトラ−sec−ブトキシド、ジルコニウムテ
トラ−tert−ブトキシドなどを挙げることができ
る。これらのジルコニウムテトラアルコキシドは、1種
単独で使用することも、または2種以上を併用すること
もできる。これらのジルコニウムテトラアルコキシドの
うち、特にジルコニウムテトラ−n−ブトキシドが好ま
しい。
【0011】なお、かかるジルコニウムテトラアルコキ
シドは、急速に加水分解することによってアルコールを
遊離し、対応するジルコニウムテトラヒドロキシドを生
ずるとともに、該ヒドロキシドの生成によるヒドロオキ
シル置換基の重縮合が行われ、該ヒドロキシドの部分重
縮合物が生成し、さらに重縮合して完全重縮合物である
ジルコニア成分が生成する。従って、本発明におけるジ
ルコニウムテトラアルコキシドとは、上記一般式で示さ
れるジルコニウムテトラアルコキシドのほかに、その加
水分解物または該加水分解物の部分重縮合物をも包含す
るものである。かかる加水分解物および/または部分重
縮合物は、コーティング用の組成物中で上記ジルコニウ
ムテトラアルコキシドより生成したものでもよく、また
コーティング用の組成物調製の際に予め配合したもので
もよい。
【0012】かかるジルコニウムテトラアルコキシド
は、コーティング用の組成物中に1〜15重量%、好ま
しくは2〜8重量%含有される。1重量%未満では、硬
化が充分進行しなかったり、ベトツキ感がでたりする。
一方、15重量%を超えると、硬化が進みすぎて塗膜に
亀裂が入ったり、剥離したりする。
【0013】本発明に使用される(b)ジルコニウム化
合物Zr(OR2 4 は、微量の水の存在により加水分
解し、加水分解物(ジルコニウムテトラヒドロキシド)
となり、該加水分解物が重縮合して部分重縮合物を生
じ、さらに高分子量化して経時により薄膜または塊状硬
化物を作るので、本発明においては(a)オルガノポリ
シロキサンの硬化を促進するとともに結合剤としての働
きをするものである。かかるジルコニウム化合物は加水
分解および重縮合反応が非常に速く、従って(a)オル
ガノポリシロキサンとの混合により低温加熱であっても
短時間で硬化するのである。そして、結合力が増すとと
もに高硬度の膜になり、耐候性、耐熱性、耐摩耗性、耐
汚染性、撥水性などがさらに向上する。
【0014】本発明において(c)無機充填材として
は、平均粒子径が0.01〜10μm、好ましくは0.
01〜1μmのものが用いられる。平均粒径が、0.0
1μm未満では無機充填材の機能性が発現できなかった
り、製造コストが掛かりすぎたりし、一方10μmを超
えると塗膜が粗面になったり、密着力が低下したりす
る。このような無機充填材としては、非水溶性のものが
好ましく、無機体質顔料、機能性顔料、無機顔料、金属
粉、抗菌性シリカゲルやゼオライト、オルガノ金属酸化
物ゾルなどを挙げることができ、これらの群より選ばれ
た1種または2種以上のものである。
【0015】具体的には、無機体質顔料および機能性顔
料としては、市販のシリカ、アルミナ、カオリン、ジル
コン、酸化スズ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素な
どを挙げることができ、無機顔料としては、市販のチタ
ン、鉄、マンガン、コバルト、クロム、ニッケルなどの
酸化物やカーボンまたはコバトルトとアルミニウム、鉄
とマンガンなどの2種合成酸化物、あるいは鉄、銅およ
びクロムのような3種合成酸化物などを挙げることがで
きる。さらに、ニッケル、銀、銀メッキした銅などの金
属粉や銀、銅を担持したシリカゲルやゼオライトおよび
アルコール性コロイド状シリカ、チタニア、酸化セリウ
ムなどを挙げることができるが、これらに限定されるも
のではない。
【0016】このような無機充填材の量は、コーティン
グ用組成物中に3.5〜60重量%、好ましくは10〜
50重量%である。3.5重量%未満では、無機充填材
の機能性を発現できず、一方60重量%を超えると、密
着力や硬度が低下したり、粘度が増大したりして好まし
くない。このような無機充填剤は厚膜を作るために必要
であり、さらに塗膜への着色、塗膜への種々の機能性の
付与、例えば塗膜に熱放射性、紫外線吸収性、断熱性、
導電性、防錆性、抗菌性、脱臭性などを与えるものであ
る。
【0017】本発明において(d)有機溶剤は、上記
(a)オルガノポリシロキサンおよび(b)テトラアル
コキシジルコニウムの濃度調整剤であり、またこれら
(a)、(b)成分の硬化速度調整剤であり、さらに
(c)無機充填材の分散媒として使用するものである。
かかる有機溶剤としては、低沸点有機溶剤、グリコール
誘導体、アルコール類などが好適である。低沸点有機溶
剤としては、例えばキシレン、トルエン、ベンゼン、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、テトラ
ヒドロフランなどを挙げることができる。グリコール誘
導体としてはエチルグリコール、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチ
ルエーテルなどを挙げることができる。また、アルコー
ル類としては、n−ブチルアルコール、i−ブチルアル
コール、メタノール、エタノールなどを挙げることがで
きる。
【0018】これらの有機溶剤の中でも、好ましいもの
はキシレン、トルエン、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、n−ブチルアルコールである。これらの有
機溶剤は、1種でもまた2種以上を併用することもでき
る。本発明の方法に使用されるコーティング用組成物中
の(d)有機溶剤の割合は、組成物中に7〜93重量
%、好ましくは12〜60重量%である。この使用量
が、7重量%未満では増粘しすぎたり、顔料の分散性が
悪化したり、ゲルかしやすくなり、一方93重量%を超
えると、薄膜になり性能が発現できない。
【0019】本発明において、(e)その他の添加剤と
して、例えば酸を、コーティング用組成物の流動性調節
剤として、また組成物塗布時のレベリング性向上剤とし
て、さらには(b)テトラアルコキシジルコニウムの加
水分解触媒および塗膜の硬化触媒として使用することが
できる。かかる酸としては、有機酸、無機酸どちらも用
いることができ、例えば酢酸、無水酢酸、クロロ酢酸、
塩酸、ギ酸、プロピオン酸、マレイン酸、クエン酸、グ
リコール酸などを挙げることができる。中でも好ましい
ものは、酢酸または無水酢酸である。
【0020】かかる酸のコーティング用組成物中の量
は、好ましくは0.3〜10重量%、好ましくは1〜3
重量%である。0.3重量%未満では、酸使用の効果が
少なくなる場合があり、一方10重量%を超えると、臭
気が強くなり、またこれ以上添加しても効果は変わらな
い。
【0021】本発明の方法においては、上記(a)〜
(d)の成分からなるコーティング用組成物には、カッ
プリング剤、キレート剤、金属セッケン、界面活性剤な
どの従来公知の(e)その他の添加剤を添加することも
できる。また、一般式Ti(OR)4 (式中、Rは、炭
素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表されるテトラア
ルコキシチタンの加水分解物および/または部分縮合物
を、乾燥および硬化促進剤として加えることもできる。
【0022】本発明の方法に用いるコーティング用組成
物を調製するには、例えば(a)オルガノポリシロキサ
ン成分に(d)有機溶剤を加え混合したのち、(b)テ
トラアルコキシジルコニウム成分および(c)無機充填
剤成分を加えて混合、分散する方法、あるいは(d)成
分に(a)および(b)成分を加えて混合したのち、
(c)成分を加えて混合分散する方法などの方法を用い
ることができる。本発明の方法において用いられるコー
ティング用組成物は、高速撹拌機、ボールミル、その他
の分散機により分散させ、ろ過することにより、均一な
安定性の良い分散液とすることができる。
【0023】上記コーティング用組成物が塗布される基
材としては、鉄、アルミニウム、ステンレスなどの各種
金属やセメント材、セラミックス、ガラス、石材などの
無機材料、プラスチックス、木材、紙などの製品の表
面、または有機系塗膜の表面が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。基材の表面には、スプレー、
ロール、刷毛、デイッピングなどの塗布手段により、1
回で1m2 当たり10〜300gのコーティング用組成
物を塗布することができ、これを10〜30℃で6〜2
4時間、常温硬化させるか、、あるいは30℃を超え2
50℃以下、好ましくは50〜250℃、さらに好まし
くは100〜180℃で、20〜60分間、好ましくは
20〜40分間、低温加熱することにより容易に硬化さ
せ塗膜を得ることができる。
【0024】本発明の方法において、コーティング用組
成物は重ね塗りによって厚膜にすることが可能であり、
防食膜、電気絶縁膜、断熱膜などを作製することができ
る。
【0025】本発明の方法により得られた塗膜は、密着
性がよく、高硬度、高密度の塗膜である。それととも
に、耐熱性、耐候性、防水性、撥水性、耐汚染性、耐薬
品性、耐損傷性、電気絶縁性、耐衝撃性、耐摩耗性など
に優れており、様々な用途に用いることができる。例え
ば、金属の耐候、耐汚染、耐蝕性化粧膜、不燃、熱放射
性化粧膜、耐熱性電気絶縁膜、セメント系建材の耐候、
耐汚染、耐アルカリ性化粧膜、撥水性防水膜、あるいは
木材や紙の撥水性防水膜、難燃化膜、加熱調理器内面の
熱放射性焦げつき防止膜、外面の熱吸収膜などその他の
広範囲の用途に使用することができる。
【0026】具体的には、金属またはセメント系の建築
材料(内・外壁材など)に使用すると、120℃前後、
30分程度の加熱により、耐候性、耐損傷性、耐汚染
性、耐薬品性に優れた高硬度で不燃性のメンテナンスフ
リー化膜を得ることができる。また、加熱調理器の内外
面に使用すると、連続して500℃以上の使用に耐え、
耐損傷性、耐汚染性、耐蝕性に優れた塗膜が得られる。
さらに、自動車の保護化粧用に使用すると、耐候性、耐
蝕性、耐汚染性、耐損傷性に優れたワックス不要の塗膜
ができる。このように、本発明の方法により、従来充分
に対応できなかった種々の用途に使用することができる
塗膜を作ることができる。
【0027】
【作用】本発明の方法においては、コーティング用組成
物として、シリコーン樹脂に非常に反応性が速く、かつ
その硬化物が耐候性、耐蝕性に優れるテトラアルコキシ
ジルコニウムを配したものを用いる。このような組成物
は、基材にコーティングされて加熱されると(a)オル
ガノポリシロキサン成分は脱溶剤縮合反応により、また
(b)テトラアルコキシジルコニウム成分は微量の水分
により瞬時に加水分解し、これと同時に生起する縮合反
応により(c)無機充填材成分とともに硬化するもので
ある。
【0028】このときに、本発明においては、(b)成
分の重縮合・硬化反応が非常に速く、従って(a)オル
ガノポリシロキサンとの混合により、常温硬化または低
温加熱によっても短時間で硬化する。さらに、(b)成
分の重縮合・硬化反応性が高いため、塗膜硬度を大幅に
向上することができ、高硬度、高密度の塗膜になる。そ
れとともに、耐候性、耐損傷性、耐汚染性、耐摩耗性、
耐汚染性などが改善されるのである。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は、特許請求の範囲を越えないかぎ
り以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施
例中、部および%は、特に断らないかぎり重量基準であ
る。
【0030】実施例1〜8 表1に示すA〜Hの8種類のコーテイング組成物を作製
した。上記組成物のうち、A、B、CおよびE、F、H
は、攪拌タンクに、(a)、(b)、(d)および
(e)成分を入れ、軽く攪拌したのち、(c)成分を入
れ、高速(13,000rpm)で30分間攪拌して作
製した。また、組成物DおよびGは、(a)、(b)、
(d)および(e)成分を混合したのち、(c)成分を
加え軽く攪拌し、この混合液をロールミルで分散して作
製した。
【0031】なお、表中の記号は以下のものを表わす。 (a)−1:メチルフェニル系シリコーンワニス〔東芝
シリコーン(株)製、TSR−108〕 (a)−2:メチル系シリコーンワニス〔東芝シリコー
ン(株)製、TSR−1291〕 (b):テトラ−n−ブトキシジルコニウム (c)−1:酸化チタン(平均粒径0.5μm) (c)−2:酸化鉄・酸化マンガン(平均粒径0.6μ
m) (c)−3:カオリン(平均粒径1μm) (c)−4:ニッケル(平均粒径3μm) (c)−5:コロイダルシリカ(イソプロパノールを混
合溶媒とし、固形分濃度20%、平均粒径0.02μ
m)
【0032】(d)−1:キシレン (d)−2:トルエン (d)−3:n−ブチルアルコール (d)−4:ジエチレングリコールモノブチルエーテル (e)その他 (e)−1:氷酢酸 (e)−2:ポリブチルチタネート (e)−3:ナフテン酸コバルト (e)−4:ノニオン系界面活性剤
【0033】比較例1〜2 比較例1、2として、それぞれ表1に示すI、Jの2種
類のコーテイング組成物を作製した。上記組成物は、攪
拌タンクに、組成物Iは(a)、(d)成分、組成物J
は(a)、(b)、(d)成分を入れ、これに(e)成
分を入れて軽く攪拌したのち、(c)成分を加え、高速
(13,000rpm)で30分間攪拌して作製した。
【0034】
【表1】
【0035】このように調製したコーティング用組成物
を表2に示す各種の基材に塗布し、硬化条処理を行い、
評価試験用テストピースTP1〜21を調製した。基材
中、鋼板、アルミニウム板、ステンレス板、ガラス板は
アルカリ脱脂処理を、その他は清浄化処理をコーティン
グ用組成物塗布前の下地処理として行った。コーティン
グ用組成物の塗布には、エアースプレーガンを用い、加
熱には電気オーブンを使用した。コーティング用組成物
の塗布回数、硬化条件を表3、4に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】比較例2の組成物Jは、鋼板およびセメン
トスレート板に塗布したが何れも亀裂が入り、剥離した
のでテストピースの作製を中止した。
【0040】〔評価試験〕上記のように調製したテスト
ピースを室内に7日間保持したのち、下記の評価試験を
実施した。 密着性 JIS K−5400−6.15碁盤目試験に準拠し
た。 密着性 後述する冷熱サイクル性の試験片(使用済)を使用し
て、JIS K−5400−6.15碁盤目試験に準拠
した。
【0041】硬度 JIS K−5400−6.14鉛筆引っかき試験に準
拠した。 耐衝撃性 JIS K−5400−6.13.2に準拠した(1/
2インチ、500g×20cm)。
【0042】耐熱性 電気炉内でテストピースを500℃に8時間保持後、自
然放冷して塗膜の外観を観察した。 耐沸騰水性 沸騰水中にテストピースを8時間保持後放冷、これを1
0回繰り返したのち、塗膜の外観を観察した。
【0043】耐温水性 60℃の温水中にテストピースを20日間保持後、塗膜
の外観を観察した。 冷熱サイクル性 電気炉中でテストピースを500℃に30分間保持後自
然放冷という操作を8回繰り返したのち、塗膜の外観を
観察した。 耐塩水噴霧性 5%食塩水をテストピースに960時間連続噴霧したの
ち、塗膜の外観を観察した。
【0044】耐アルカリ性 テストピースに10%苛性ソーダ水溶液を滴下し、8時
間保持後、塗膜の外観を観察した。 耐酸性 テストピースに20%塩酸水溶液を滴下し、8時間保持
後、塗膜の外観を観察した。 耐溶剤性 アセトン/セロソルブ/酢酸エチル/工業用含水アルコ
ール/トルエン=3/2/2/1/2(重量比)の混合
溶剤にテストピースを20日間浸漬後、塗膜の外観を観
察した。
【0045】耐摩耗性 #0000のスチールウールを用いてテストピースを強
く摩擦したのち、塗膜の外観を観察、傷の有無を判定し
た。 耐汚染性 黒および赤のマジックインキで描画し、湿布(水)で拭
き取り、その痕跡状態を観察した。 耐汚染性 0.1%カーボン分散水を塗布し、これを60℃で1時
間加熱後に湿布で拭き取り、その痕跡状態を観察した。
【0046】耐候性 JIS K−5701に準拠したサンシャインカーボン
アーク灯耐候試験機により、テストピースを4000時
間暴露したのち、塗膜の外観を観察した。 撥水性 イオン交換水を用いて、その接触角(°)を測定した。 吸水性 イオン交換水中に浸漬し、24時間後の吸水率(%)を
測定した。
【0047】透水性 ロート法によりイオン交換水を使用して72時間後の透
水度を測定した(mg/cm2 )。なお、塗膜の外観観
察結果の評価判定は下記によった。 ○:塗膜の剥離が認められず、また外観にも変化なし。 ×:塗膜の一部または全部に剥離、亀裂または溶損が認
められる。 /:無評価 上記の評価試験の結果を表5〜7に示す。
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
【発明の効果】本発明の方法により、密着性がよく、高
硬度、高密度の塗膜を得ることができる。また、この塗
膜は耐熱性、耐候性、防水性、撥水性、耐汚染性、耐薬
品性、耐損傷性、電気絶縁性、耐衝撃性、耐摩耗性など
に優れており、様々な用途に用いることができる。例え
ば、金属の耐候、耐汚染、耐蝕性化粧膜、不燃、熱放射
性化粧膜、耐熱性電気絶縁膜、セメント系建材の耐候、
耐汚染、耐アルカリ性化粧膜、撥水性防水膜、あるいは
木材や紙の撥水性防水膜、難燃化膜、加熱調理容器内面
の熱放射焦げつき防止膜、外面の熱吸収膜などその他の
広範囲の用途に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 185/00 PMW C09D 185/00 PMW

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一般式R1 n SiO(4-n)/2 (式
    中、R1 は水素原子、炭素数1〜8の有機基、nは1ま
    たは2の数を表わす)で表されるオルガノシロキサンか
    ら構成されるオルガノポリシロキサン2.5〜50重量
    %、(b)一般式Zr(OR2 4 (式中、R2 は炭素
    数1〜5の炭化水素残基を示す)で表されるテトラアル
    コキシジルコニウム、該テトラアルコキシジルコニウム
    の加水分解物およびその部分重縮合物から選ばれる少な
    くとも1種を1〜15重量%、(c)平均粒子径が0.
    01〜10μmの無機充填材3.5〜60重量%、なら
    びに(d)有機溶剤7〜93重量%〔ただし、(a)+
    (b)+(c)+(d)=100重量%〕を主成分とす
    る組成物を基材に塗布して常温硬化または低温加熱硬化
    させることを特徴とするコーティング方法。
JP7131196A 1995-05-02 1995-05-02 コーティング方法 Pending JPH08302285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7131196A JPH08302285A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 コーティング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7131196A JPH08302285A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 コーティング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08302285A true JPH08302285A (ja) 1996-11-19

Family

ID=15052281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7131196A Pending JPH08302285A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 コーティング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08302285A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002038093A (ja) * 2000-07-26 2002-02-06 Suzuka Fuji Xerox Co Ltd 厚膜形成用コーティング液、厚膜形成部材および厚膜形成方法
JP2002213705A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Shikoku Electric Power Co Inc ボイラ非火炎曝露部用鋼材
KR20040004957A (ko) * 2002-07-08 2004-01-16 도호꾸 파이오니어 가부시끼가이샤 세라믹 절연피복전선, 자기융착성 세라믹 절연피복전선,코팅용 조성물, 코일 및 스피커용 보이스코일
US6867374B2 (en) * 2001-01-24 2005-03-15 Totoku Electric Co., Ltd. Ceramic insulation coated electric wire self-fusing ceramic insulation coated electric wire coating composition and coil and voices coil for speaker
JP2006328923A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Kagawa Prefecture 防水処理した外壁用建築部材
JP2007217575A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Shin Etsu Chem Co Ltd 撥水剤組成物
JP2010083075A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 耐端面赤錆性に優れたクロムフリー塗装鋼板
JP2023156401A (ja) * 2020-04-22 2023-10-24 信越化学工業株式会社 硬化膜の耐溶剤性および硬度の向上方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002038093A (ja) * 2000-07-26 2002-02-06 Suzuka Fuji Xerox Co Ltd 厚膜形成用コーティング液、厚膜形成部材および厚膜形成方法
JP2002213705A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Shikoku Electric Power Co Inc ボイラ非火炎曝露部用鋼材
US6867374B2 (en) * 2001-01-24 2005-03-15 Totoku Electric Co., Ltd. Ceramic insulation coated electric wire self-fusing ceramic insulation coated electric wire coating composition and coil and voices coil for speaker
KR20040004957A (ko) * 2002-07-08 2004-01-16 도호꾸 파이오니어 가부시끼가이샤 세라믹 절연피복전선, 자기융착성 세라믹 절연피복전선,코팅용 조성물, 코일 및 스피커용 보이스코일
JP2006328923A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Kagawa Prefecture 防水処理した外壁用建築部材
JP2007217575A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Shin Etsu Chem Co Ltd 撥水剤組成物
JP2010083075A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 耐端面赤錆性に優れたクロムフリー塗装鋼板
JP2023156401A (ja) * 2020-04-22 2023-10-24 信越化学工業株式会社 硬化膜の耐溶剤性および硬度の向上方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1835002B1 (en) Non-stick ceramic coating composition and process
JPWO2007119812A1 (ja) 亜鉛表面を有する金属部材用非クロム防錆表面処理剤とその防錆皮膜で被覆した亜鉛表面を有する金属部材
JPH08302285A (ja) コーティング方法
JPS62230873A (ja) 耐熱耐候性の印刷用インキの組成物
EP0852607A2 (en) Systems for imparting non-stick and non-wetting properties to surfaces
JPS63137972A (ja) コ−テイング用組成物
JPS6375073A (ja) コ−テイング方法
JP2924018B2 (ja) コーティング用組成物
JPS63117074A (ja) コ−テイング用組成物およびその製造方法
JPH0791513B2 (ja) ジルコニア系コ−テイング用組成物
JPH0860099A (ja) コーティング用組成物
JPH0812943A (ja) コーティング用組成物
JPS6381176A (ja) コ−テイング用組成物
JP2883275B2 (ja) コーティング用組成物
JP3499525B2 (ja) 光触媒塗料組成物
JP2002187230A (ja) 無機質塗装品
CN115093131A (zh) 一种具有隔热保温功能的镀膜玻璃及其制备方法
JP3284066B2 (ja) コーティング用組成物
JPH01163276A (ja) 硬質被膜形成組成物
JPH0796666B2 (ja) 耐アルカリ性に優れたコ−テイング用組成物
JPS62106968A (ja) コ−テイング用組成物
JP2759178B2 (ja) コーティング用組成物
JPH09241530A (ja) コーティング方法および不燃・高耐候性膜
JPH07330468A (ja) コーティング用組成物
JP2880195B2 (ja) シリカ系被膜形成用塗布液の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990601