JPH08302343A - エッチング材料およびエッチング方法 - Google Patents

エッチング材料およびエッチング方法

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JPH08302343A
JPH08302343A JP12892395A JP12892395A JPH08302343A JP H08302343 A JPH08302343 A JP H08302343A JP 12892395 A JP12892395 A JP 12892395A JP 12892395 A JP12892395 A JP 12892395A JP H08302343 A JPH08302343 A JP H08302343A
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film
substrate
etching
etchant
etched
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JP12892395A
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Toshimitsu Konuma
利光 小沼
Takeshi Nishi
毅 西
Misako Nakazawa
美佐子 仲沢
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Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミナ含有量の多い低アルカリガラスを基
板として用い、該基板上に形成されたアルミニウムの酸
化物層をエッチングしたあとに該基板表面に突起物の発
生を防止し、再現性良くエッチングすることが可能なエ
ッチャントを提供する。 【構成】 アルミナ含有量の多い低アルカリガラスを基
板として用い、該基板上にアルミニウムを主成分とする
材料を陽極酸化して形成したアルミニウムの酸化物層を
エッチングする時に、従来のバッファード・フッ酸(B
HF)に比べフッ化アンモニウムの濃度を抑えたもので
エッチングを行うことで、基板上に結晶性析出物の発生
を防ぎ、安定な半導体回路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス等の絶縁基板、
あるいは各種基板上に形成された半導体装置、例えば薄
膜トランジスタ(TFT)や薄膜ダイオ−ド(TF
D)、またはそれらを応用した薄膜集積回路、特にアク
ティブ型液晶表示装置の作製方法のうち、配線上に形成
した絶縁膜、保護膜の除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、軽量薄型の表示装置と
してTV、ワープロ等に多用されている。特に、ICや
LSI等の集積回路の製造技術を応用して各表示画素に
薄膜トランジスタ(以後TFTと記す)等を形成したア
クティブマトリクス型液晶表示装置は良好な画像を表示
することが可能な液晶表示装置として期待されている。
【0003】アクティブマトリクス型液晶表示装置は、
通常一対のガラス基板間に液晶材料を挟持し、このガラ
ス基板上にTFTが形成されている構成を取る。TFT
を形成する基板に求められる条件の一つにアルカリ金属
の溶出が少ないことが挙げられる。これは、従来の青板
ガラスのようにNa、K等が多量に含まれる基板を用い
ると、Na、K等のアルカリ金属がTFT基板作製中に
溶出し、TFT特性を大幅に劣化させるからである。こ
のため、一般には上記アルカリ金属の含有量が少ない低
アルカリガラスを使用している。
【0004】また別の条件として、TFT基板作製工程
における熱処理工程の後で、基板の縮みが少ないことが
求められる。何故なら、熱処理工程後の基板の縮みが大
きいとその後のフォトリソグラフィー工程でパターニン
グ用マスクのアライメントマークの位置合わせが困難と
なるためである。このフォトリソグラフィー工程で許容
される基板縮みによるアライメントマークのずれは、2
μm以下である。熱処理前後で基板サイズを比較する
と、2μmという大きさは、100mm□では20pp
m、500mm□に到っては4ppmである。TFT基
板作製工程においては、アモルファスシリコンTFTの
場合、350℃3時間、低温ポリシリコンTFTの場
合、600℃4時間の熱処理を施す必要が有り、このよ
うな熱処理に対して上記の条件を満たすようなガラス基
板が要求される。
【0005】上記のような(1)低アルカリ含有量、
(2)良好な耐熱性の2点を満たすガラスでアクティブ
マトリクス型液晶表示装置に利用されているものとし
て、コーニング社製#7059、#1737、日本電気
ガラス社製NA45等が挙げられる。特に、#1737
は歪点が他のガラスに比べ高いため、熱処理後の縮み量
が少ない基板として期待されている。
【0006】
【従来技術の問題点】通常TFT基板作製工程中、自然
酸化膜除去や酸化珪素、窒化珪素、アルミナ等のエッチ
ングでは、市販の50%フッ酸と40%フッ化アンモニ
ウムを1:6から1:100程度に混合したバッファ−
ドフッ酸(BHF)または酢酸を含んだBHF(ABH
F)を用いる方法が検討されてきた。フッ酸は通常シリ
コン酸化膜除去等に用いられ、フッ化アンモニウムはレ
ジスト剥離防止のために添加される。
【0007】しかしこれらエッチャントを用いると、上
記#1737基板表面に1〜20μm程度の四角形の規
則的な形状の結晶が析出し、基板が白濁してしまった。
このため、析出部はその他の部分と均等にエッチングさ
れずに、凸部として残ってしまった。このため、その後
の成膜状態が悪くなるなど安定な半導体回路を形成する
ことが困難であった。また、基板の白濁は基板の透過率
を低下させるものであった。
【0008】また、同様の現象が基板上に形成したアル
ミナ膜を従来のBHFでエッチングしたときにも見られ
た。しかし、低温ポリシリコンTFT基板用として従来
多用されていた上記#7059はではこの現象は見られ
なかった。
【0009】ここで、上記現象の発生原因を考察するた
め、表1に#1737と#7059の組成を示した。
【0010】
【表1】
【0011】表1に示すように#1737は#7059
に比べ、アルミナ(Al23 )の含有量が多い。上記
アルミナ膜をエッチングしたあとにも同様の現象が生じ
たことから、突起物はアルミナが多量に存在する部分に
発生するものと考えられる。
【0012】一方、エッチャントとして上記BHFの代
わりにフッ酸を10倍〜100倍に純水で希釈したDH
Fを用いると、上記突起物は発生しなかった。さらに、
ゲート配線のアルミナ/アルミニウムのDHFのエッチ
ング速度比は1〜2であり、時間制御によってコンタク
ト開孔にも十分使えるものであった。しかし、DHFで
はエッチング中に基板上に形成したレジストが剥離して
しまい、TFT基板作製工程に導入することが出来なか
った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、低アルカリ、高耐熱性ガラス基板上に形成
された自然酸化膜、酸化珪素、窒化珪素、アルミナ等の
エッチング時に上記に示した突起物の発生がなく、その
結果安定なTFTを再現性良く作製することが可能なエ
ッチャントを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、従来のBH
Fの成分であるフッ化アンモニウムの濃度を抑えた比率
のエッチング材料で、アルミナ含有量の多い基板上に形
成したアルミナ及び酸化珪素、窒化珪素膜のエッチング
を行うものである。
【0015】より具体的には、主要な構成は少なくとも
フッ酸とフッ化アンモニウムとを含む水溶液で、重量比
で水溶液全体を100、水溶液中のフッ酸の割合をx、
フッ化アンモニウムをy、水を100−x−yとしたと
き、 y<−2x+10 (0<x≦5、0<y≦10) を満たすような範囲の混合比となっていることを特徴と
するエッチング材料にてエッチングを行う。フッ酸は市
販の50%フッ化水素酸であり、フッ化アンモニウムは
40%のフッ化アンモニウム水溶液である。また、この
溶液に界面活性剤が入っていても構わない。
【0016】図1に示すのは、アルミナ混合量の多い、
低アルカリガラス基板上にTFTを形成する工程であ
る。まず(A)において、基板101上に下地酸化膜1
02形成後活性層103、104、105を形成する。
次に、酸化珪素などよりなるゲート絶縁膜106を形成
する。次にアルミニウム等よりなるゲート電極107、
108、109、110を形成し、エッチング後ゲート
電極上に陽極酸化膜を形成した。陽極酸化膜を形成した
のちゲート線と陽極酸化用配線を分断する際に上記エッ
チャントを用いる事ができる。さらに、上記エッチャン
トは酸化珪素或いは窒化珪素等からなる層間絶縁膜に対
してコンタクトホールを開孔させるとき等にも使用する
ことができる。このエッチャントを用いた場合には基板
表面には析出物の発生は見られなかった。
【0017】
【作用】従来のBHFの成分であるフッ化アンモニウム
の濃度を抑えた比率のものをエッチャントとして用いる
ことにより、基板上に突起物の発生が無くエッチングす
る事が可能である。
【0018】図8には、アルミナを多量に含む基板上に
形成したアルミナ等を、水溶液中にフッ酸、フッ化アン
モニウムを含むエッチャントにてエッチングする場合
に、フッ酸及びフッ化アンモニウムの混合比によって、
良好なエッチングを行える範囲と、基板上の析出物の発
生する範囲を重量比で示した。図に示したのは、水溶液
全体を100として、水溶液中のフッ酸(横軸)及びフ
ッ化アンモニウム(縦軸)の各比率を変えた場合、析出
物が無い場合と発生する場合の範囲である。本発明に述
べる析出物の発生にはフッ化アンモニウムが関与したア
ルミナ(アルミ)の反応生成物の生成速度と水に対する
溶解度が関係しているものと考えられる。図8の斜線の
領域は、反応生成物の発生速度より溶解性の方が勝って
おり、このような範囲がエッチャントとして適切な範囲
であり、被エッチング面の平滑性を向上させることがで
きる。また、それ以外の領域は反応生成物の発生速度の
方が勝っていると考えられる。この範囲では反応生成物
は上述の析出物として発生してしまう。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕本実施例を図1、図3、図4、図5を用い
て説明する。本実施例は図3に示されるような構成を有
するモノリシック型アクティブマトリクス回路を用いた
液晶ディスプレーに関する。図1、図4はゲイトドライ
バーとゲイト線の境界付近および画素TFTの部分を中
心に示したものであり、図3に示されるように、ゲイト
ドライバーの最終段は、バッファーとしてCMOSイン
バータが設けられている。この例に限らず、一般的にゲ
イト線はゲイトドライバーの最終段のTFTのソース/
ドレインに接続され、ゲイト電極に接続されることはな
い。
【0020】また、本実施例のアクティブマトリクス回
路の概観は図5(A)に示すようになる。以下、本実施
例のモノリシック型アクティブマトリクス回路を得る作
製工程について、図1および図4を用いて説明する。ま
ず、基板(コーニング#1737、100mm×100
mm×1.1mmt )101を作製工程中の熱収縮を低
減させるため710℃、4時間熱アニールした。この熱
アニールにより基板は1300ppm収縮した。次に基
板101上に下地酸化膜102として厚さ1000〜3
000Åの酸化珪素膜を形成した。この酸化膜の形成方
法としては、酸素雰囲気中でのスパッタ法やプラズマC
VD法を用いればよい。
【0021】その後、プラズマCVD法やLPCVD法
によってアモルファス状もしくは結晶性のシリコン膜を
300〜1500Å、好ましくは500〜1000Å形
成した。結晶性シリコン膜を得るには、アモルファスシ
リコン膜を形成した後、レーザーもしくはそれと同等な
強光を照射する(光アニール)か、500℃以上の温度
で長時間の熱アニールをおこなえばよい。また、熱アニ
ールによって結晶化させたのち、光アニールをおこなっ
て、さらに結晶性を高めてもよい。また、熱アニールに
よる結晶化の際に、特開平6−244103、同6−2
44104に記述されているように、ニッケル等のシリ
コンの結晶化を促進させる元素(触媒元素)を添加して
もよい。なお、本実施例の基板では、この熱アニールに
よる縮みは10ppmであり、後のアライメント工程で
の不具合はなかった。
【0022】次にシリコン膜をエッチングして、周辺駆
動回路のTFT活性層103、104とマトリクス回路
のTFT活性層104を形成した。さらに、酸素雰囲気
中でのスパッタ法によって、厚さ500〜2000Åの
酸化珪素のゲイト絶縁膜106を形成した。ゲイト絶縁
膜の形成方法としては、プラズマCVD法を用いてもよ
い。
【0023】本発明においてはゲイト絶縁膜は耐圧が十
分に高いことが好ましい。これは陽極酸化工程の際に、
ゲイト電極とシリコン活性層の間に高い電界が印加され
るためである。したがって、プラズマCVD法によって
得られる酸化珪素膜によってゲイト絶縁膜を形成する場
合には、原料ガスとして、一酸化二窒素(N2 O)もし
くは酸素(O2 )とモンシラン(SiH4 )を用いるこ
とが好ましかった。(図1(A))
【0024】その後、厚さ2000Å〜5μm、好まし
くは2000〜6000Åのアルミニウム膜(0.1〜
0.5重量%のスカンジウムを含有する)をスパッタ法
によって基板全面に形成した。そして、これをエッチン
グして、ゲイト電極もしくはゲイト線107、108、
109(109’)、110(110’)および陽極酸
化用の配線129を形成した。ゲイト線109(10
9’)は全て陽極酸化用の配線129につながるように
設計した。
【0025】一方、周辺論理回路のゲイト電極107、
108は陽極酸化用の配線(給電線)129とは電気的
に絶縁されるようにした。(図1(B)、図4(A)) その後、基板を電解溶液中に置き、陽極酸化用配線に電
流を通じてゲイト線109(109’)およびゲイト電
極110(110’)の陽極酸化をおこなった。この時
電解溶液として、3%の酒石酸を含有するエチレングリ
コール溶液をアンモニア水で中和したものを用いた。
【0026】陽極酸化工程においては図5(B)に示す
ように陽極酸化用配線129を鰐口クリップ等の給電ク
リップではさむことによって電流を供給した。この結
果、陽極酸化用の配線129につながるゲイト線109
(109’)やゲイト電極110(110’)の上面お
よび側面に陽極酸化物被膜111、112が得られた。
本実施例では120Vの電圧を印加し、1700Åとし
た。
【0027】このようにほぼ中性の溶液での陽極酸化に
よって得られる陽極酸化物は緻密で硬く、耐圧も高い。
耐圧は陽極酸化時に印加した最高電圧の70%以上であ
る。このような陽極酸化物はバリヤ型陽極酸化物と呼ば
れる。(図1(C))
【0028】次に、ゲイト線と陽極酸化用配線129の
境界部分のみをエッチングできるようレジストを形成
し、下記のエッチャントを用いて分断エッチングを行っ
た。エッチャントとしてはフッ酸:フッ化アンモニウ
ム:純水=3:2:100の体積比(エッチャント中の
重量比フッ酸0.968%、フッ化アンモニウム0.5
16%)で混合した溶液を用いた。エッチング時間は室
温22℃で、11秒、30%のオーバーエッチングを行
った。上記比率のエッチャントを用いたことにより、こ
の基板上を顕微鏡で観察したところ基板及びアルミナ表
面上には前述の析出物は見られなかった。エッチング
後、溝130が形成されたことにより、ゲイト線と陽極
酸化用配線129を切断された。(図4(B))
【0029】その後、イオンドーピング法によって、各
TFTの島状シリコン膜中に、ゲイト電極部(すなわち
ゲイト電極やその周囲の陽極酸化膜)をマスクとして自
己整合的に不純物を注入した。この際には、最初に全面
にフォスフィン(PH3 )をドーピングガスとして燐を
注入し、その後、図の島状領域103だけをフォトレジ
ストで覆って、ジボラン(B26 )をドーピングガス
として、島状領域104および105に硼素を注入し
た。ドーズ量は、燐は4×1014〜4×1015原子/c
2 、硼素は1〜8×1015原子/cm2 とし、硼素の
ドーズ量が燐を上回るように設定した。この結果、N型
領域113、P型領域114、115が形成された。
(図1(D))
【0030】その後、KrFエキシマーレーザー(波長
248nm、パルス幅20nsec)を照射して、上記
不純物領域の導入によって、結晶性の劣化した部分の結
晶性を改善させた。レーザーのエネルギー密度は200
〜400mJ/cm2 、好ましくは250〜300mJ
/cm2 とした。この結果、N型およびP型領域が活性
化された。これらの領域のシート抵抗は200〜800
Ω/□であった。
【0031】その後、全面に層間絶縁物116として、
プラズマCVD法によって窒化珪素膜を厚さ500Å、
及び酸化珪素膜を厚さ9000Åで形成し多層膜とし
た。そして、層間絶縁物116をウェットエッチング法
によってエッチングした。層間絶縁膜116のエッチン
グには、エッチャントとしてLL10:1(橋本化成製
界面活性剤入り)を用いた。エッチング時間は5分45
秒であった。このようにして、N型領域、P型領域にコ
ンタクトホール117、118、119を形成した。ま
た、同時にゲイト電極・ゲイト線にホール120を形成
した。ただし、この段階では陽極酸化物111がバリヤ
となって、エッチングが中断し、ゲイト線には到達して
いない。(図1(E)、図4(C))
【0032】その後、再度、フォトリソ法により、先の
工程によって形成したホール120の中にコンタクトホ
ールのパターンを形成し、上記分断エッチングを行った
のと同じ比率のエッチャントを用いて、エッチングをお
こない、コンタクトホール121を形成した。エッチン
グ時間は2分33秒で、20%のオーバーエッチングを
行った。(図1(F)、図4(D))
【0033】その後、スパッタ法によって、厚さ500
〜1000Åのチタン膜を形成し、さらに厚さ6000
〜8000Åのアルミニウム膜を形成した。アルミニウ
ム膜にはヒロック防止のため2%スカンジウムを含む。
次にこれをアンモニア過水(過酸化水素:アンモニア:
水=5:2:2)で40℃にて10秒、次にアルミ混酸
(燐酸+酢酸+硝酸)で35℃にてエッチングして、周
辺回路の電極・配線122、123、124およびソー
ス線125、画素TFTの電極126を形成した。配線
123はゲイト線109と接続するようにした。(図4
(E))
【0034】さらに、スパッタ法で成膜した厚さ500
〜1500ÅのITO(インディウム錫酸化物)膜をエ
ッチングして、画素電極127を形成した。最後に、プ
ラズマCVD法によって、厚さ1000〜3000Åの
窒化珪素膜128をパッシベーション膜として形成し
た。このようにして、周辺論理回路とアクティブマトリ
クス回路を一体化して形成できた。(図1(G))
【0035】〔実施例2〕本実施例も液晶ディスプレー
用のモノリシック型アクティブマトリクス回路である。
本実施例の作製工程を図2に示す。本実施例の回路配置
等は図3〜図5を参考とするとよい。本実施例の周辺回
路はCMOS回路を採用したが、簡単のため、図2にお
いては周辺回路TFTとしてはNTFTのみを示す。図
2においては、左側が周辺論理回路を、右側がマトリク
ス回路を代表して示す。
【0036】ガラス基板201は実施例1と同様コーニ
ング社製#1737を使用した。まず、ガラス基板20
1を実施例1と同様に710℃、4時間熱アニールし
た。次にガラス基板201にプラズマCVD法によって
厚さ2000Åの下地酸化珪素膜202を成膜した。プ
ラズマCVD法の原料ガスとしてはモノシラン(SiH
4 )と一酸化二窒素(N2 O)を用い、成膜時の基板温
度は380〜500℃、例えば、430℃とした。この
ようにして成膜した酸化珪素膜202は比較的エッチン
グレートが低く、固い膜であった。これは原料ガスに一
酸化二窒素を用いたため、膜中に窒素が1〜10%含有
される酸化窒化珪素膜となったためである。典型的なエ
ッチングレートは、実施例1の分断エッチングで用いた
エッチャントによる23℃でのエッチングレートが20
0〜600Å/分であった。
【0037】その後、プラズマCVD法によって厚さ5
00Åのアモルファスシリコン膜を成膜した。さらに、
酸化雰囲気において550℃で1時間熱アニールするこ
とにより、アモルファスシリコン膜の表面に極めて薄い
(40〜100Åと推定される)酸化珪素膜を形成し
た。そして、スピンコーティング法によって酢酸ニッケ
ルの極めて薄い膜45を形成した。ここでは、1〜10
0ppmの酢酸ニッケル水溶液を用いた。先にアモルフ
ァスシリコン膜表面に薄い酸化珪素膜を形成したのは,
水溶液がアモルファスシリコン表面に均一にゆきわたる
ようにするためである。(図4(A))
【0038】次に、窒素雰囲気中、550℃、4時間の
熱アニールをおこなった。酢酸ニッケルは400℃程度
で分解してニッケルとなるが、酢酸ニッケル薄膜がアモ
ルファスシリコン膜に実質的に密着しているため、ニッ
ケルがこの熱アニール工程によってアモルファスシリコ
ンに侵入して、これを結晶化せしめ、結晶性シリコン領
域となった。
【0039】その後、シリコン膜にXeClエキシマー
レーザー光(波長308nm)を照射した。本実施例で
は、レーザーのエネルギー密度は250〜300mJ/
cm2 とした。この結果、結晶性シリコンの結晶性はさ
らに向上した。さらに、レーザー照射による応力歪みを
緩和するために、再び、熱アニールをおこなった。本実
施例では、550℃、4時間の熱アニールとした。その
後、シリコン膜をエッチングして島状の活性層203、
204を形成した。そして、スパッタ法によって,厚さ
1200Åの酸化珪素膜205をゲイト絶縁膜として形
成した。
【0040】さらに、スパッタ法によって厚さ4000
Åのアルミニウム膜(0.2〜0.3重量%のスカンジ
ウムを含有する)を形成した。そしてその表面を、3%
の酒石酸を含有するエチレングリコール溶液をアンモニ
ア水で中和した電解溶液中で、電圧を10V印加して陽
極酸化することにより、厚さ100〜300Åの酸化ア
ルミニウム膜(図示せず)を形成した。酸化アルミニウ
ム膜の存在により、フォトレジストとの密着性が良く、
また、フォトレジストからの電流のリークを抑制するこ
とにより、後の陽極酸化工程において、多孔質陽極酸化
物を側面のみに形成するうえで有効であった。
【0041】そして、フォトレジスト(例えば、東京応
化製、OFPR800/30cp)をスピンコート法に
よって形成した。これをパターニング、エッチングし
て、ゲイト電極209、211、ゲイト線210を形成
した。周辺回路のゲイト電極209とゲイト線210お
よびマトリクス回路のゲイト電極211とは電気的に絶
縁させた。エッチングに用いたフォトレジストのマスク
206、207、208はそのまま残した。(図2
(A))
【0042】次に、フォトレジストのマスクを付けたま
まゲイト線210(すなわち、ゲイト電極211)に電
流を通じ、多孔質陽極酸化をおこない、ゲイト線、ゲイ
ト電極の側面に多孔質陽極酸化物212、213を形成
した。陽極酸化は、3〜20%のクエン酸もしくはショ
ウ酸、燐酸、クロム酸、硫酸等の酸性水溶液を用いてお
こない、10〜30Vの一定電流をゲイト電極に印加す
ればよい。
【0043】本実施例ではpH=0.9〜1.0のシュ
ウ酸溶液(30℃)中で電圧を10Vとし、20〜40
分、陽極酸化した。陽極酸化物の厚さは陽極酸化時間に
よって制御した。このような酸性溶液において陽極酸化
をおこなうと多孔質の陽極酸化物が生成する。本実施例
では多孔質陽極酸化物の厚さは3000〜10000
Å、例えば、5000Åとした。(図2(B))
【0044】さらに、今度はフォトレジストのマスクを
剥離して、実施例1と同様にゲイト線210に電流を流
し、バリヤ型陽極酸化をおこない、ゲイト線、ゲイト電
極の側面と上面に緻密なバリヤ型陽極酸化物被膜21
4、215を厚さ1200Å形成した。(図2(C))
【0045】次に、多孔質陽極酸化物212、213を
マスクとしてドライエッチング法によって酸化珪素膜2
05をエッチングし、ゲイト絶縁膜217、218を形
成した。このエッチングにおいては、等方性エッチング
のプラズマモードでも、あるいは異方性エッチングの反
応性イオンエッチングモードでもよい。ただし、シリコ
ンと酸化珪素の選択比を十分に大きくすることによっ
て、活性層を過剰にエッチングしないようにすることが
重要である。例えば、エッチングガスとしてCF4 を使
用すれば陽極酸化物はエッチングされず、酸化珪素膜2
05のみがエッチングされる。また、多孔質陽極酸化物
212、213の下の酸化珪素膜217、218はエッ
チングされずに残った。(図2(D))
【0046】さらに、燐酸、酢酸、硝酸の混合溶液(ア
ルミ混酸)を用いて多孔質陽極酸化物のみをエッチング
した。アルミ混酸は多孔質陽極酸化物はエッチングする
が、バリヤ型陽極酸化物被膜214、215はほとんど
エッチングしない。ただし、アルミニウムをエッチング
するので、周辺回路部のゲイト電極を保護するために、
周辺回路部にはフォトレジストでマスクした。このた
め、実施例1の場合に比較するとフォトリソ工程が1つ
追加される。しかしながら、周辺回路部の集積度を上げ
られる点は実施例1と同じである。
【0047】そして、このゲイト絶縁膜を用いてイオン
ドーピング法によって活性層に不純物(燐と硼素、図で
はNMOSのみが示されているが、実際には硼素のドー
ピングもおこなわれた)を導入した。燐のドーピングを
例に取ると、まず、10〜30keVの比較的低い加速
電圧で5×1014〜5×1015原子/cm2 の比較的高
いドーズ量で燐イオンを注入した。この際には、加速電
圧が低いため、イオンの侵入深さが浅く、シリコンが露
出している領域219、220を中心として燐が注入さ
れた。
【0048】次に、60〜95keVの比較的高い加速
電圧で1×1012〜1×1014原子/cm2 の比較的低
いドーズ量で燐イオンを注入した。この際には、加速電
圧が高いため、イオンが深くまで侵入し、ゲイト絶縁膜
で覆われている領域221にも燐が注入された。
【0049】この結果、高濃度の燐がドーピングされた
領域219、220と低濃度の燐がドーピングされた領
域221が形成された。すなわち、画素TFTに関して
は、いわゆる2重ドレイン構造とすることができた。硼
素についても同様におこなえばよい。また、ドーピング
後の不純物の活性化についても実施例1と同様にレーザ
ーアニールによっておこなった。(図2(E))
【0050】その後、第1の層間絶縁物として、プラズ
マCVD法によって厚さ200Åの酸化珪素膜と厚さ4
000Åの窒化珪素膜の多層膜222を堆積し、これを
実施例1の分断エッチングにて使用したエッチャントに
同じものを使用してエッチングして、コンタクトホール
223、224、225、226、227を形成した。
(図2(F))。この時基板表面には析出物の発生は見
られなかった。そして、スパッタ法によって、チタン5
00Å/アルミニウム4000Å/チタン500Åの3
層金属膜を堆積し、これをエッチングして、電極・配線
228、229、230、231を形成した。
【0051】さらに、第2の層間絶縁物として、プラズ
マCVD法によって厚さ2000Åの酸化珪素膜232
を堆積し、画素TFTのドレイン側電極231にコンタ
クトホールを形成して、ITOによる画素電極233を
形成した。このようにして、モノリシック型アクティブ
マトリクス回路を形成することができた。(図2
(G))
【0052】〔実施例3〕本実施例も液晶ディスプレー
用のモノリシック型アクティブマトリクス回路である。
本実施例の作製工程の断面図を図6に、また、上面図を
図7にそれぞれ示す。図6においては、左側が周辺論理
回路を、右側がマトリクス回路を代表して示す。
【0053】他の実施例と同様に、ガラス基板301を
710℃、4時間熱アニール後、ガラス基板301に厚
さ2000Åの下地酸化珪素膜302、結晶性の島状シ
リコン領域303、304、ゲイト絶縁膜として、厚さ
1500Åの酸化珪素膜、アルミニウム(0.2重量%
のスカンジウムを含有する)のゲイト電極306、30
7、309とゲイト線308を形成した。実施例2と同
様にゲイト電極・ゲイト線の上面には厚さ100〜30
0Åの酸化アルミニウム膜(図示せず)を形成し、絶縁
性を高めた。図7(A)に示すようにゲイト線308と
ゲイト電極309は一体であり、陽極酸化用の配線32
5に接続されている。(図6(A)、図7(A))
【0054】次に、公知のフォトリソグラフィー工程に
よってフォトレジストのマスク310を形成した。マス
ク310はN型不純物のドーピングマスクでもあるが、
選択的な陽極酸化をおこなうためにも使用する。このた
め、ゲイト線308のうち、上層の配線とコンタクトを
設ける部分は、マスク310で被覆されるようにした。
(図6(B))
【0055】そして、実施例1と同様にゲイト線308
(=陽極酸化用配線325)に電流を流し、バリヤ型陽
極酸化をおこない、ゲイト線、ゲイト電極の側面と上面
に緻密なバリヤ型陽極酸化物被膜311、312を厚さ
2000Å形成した。当然のことながら、周辺論理回路
のTFTのゲイト電極には陽極酸化物は形成されない。
(図6(C)、図7(B))
【0056】次に、マスクはそのままで、イオンドーピ
ング法によって活性層にN型不純物(燐)を導入し、N
型不純物領域313、314を形成した。条件は実施例
1と同様とした。(図6(D)) 次に、P型不純物をドーピングするためのマスク315
を形成し、同じくイオンドーピング法によって、P型不
純物(硼素)を導入し、P型不純物領域316を形成し
た。条件は実施例1と同様とした。なお、硼素が燐より
も低濃度となるようにドーピング条件を調整すれば、こ
のドーピングに際しては、マスク315を用いることな
くドーピングできる。(図6(E)、図7(C))
【0057】その後、第1の層間絶縁物として、プラズ
マCVD法によって厚さ4000Åの窒化珪素膜317
を堆積し、これを実施例1の分断エッチングにて使用し
たものと同じエッチャントを使用してウエットエッチン
グ法によってエッチングして、コンタクトホールを形成
した。本実施例では、ゲイト線に上層の配線とのコンタ
クトを設ける部分には陽極酸化物が存在しないので、通
常のエッチング工程・条件が使用できた。また、基板表
面には析出物の発生はなかった。
【0058】さらに、スパッタ法によって、チタン50
0Å/アルミニウム4000Å/チタン500Åの3層
金属膜を堆積し、これをアンモニア過水(過酸化水素:
アンモニア:水=5:2:2)で40℃にて、次にアル
ミ混酸(燐酸+酢酸+硝酸)で35℃にてそれぞれエッ
チングして、電極・配線318、319、320、32
1、322を形成した。さらに、第2の層間絶縁物とし
て、プラズマCVD法によって厚さ2000Åの酸化珪
素膜323を堆積し、実施例1の分断パターニングで用
いたものと同じエッチャントを用いて酸化珪素膜323
をエッチングし、画素TFTのドレイン側電極にコンタ
クトホールを形成して、ITOによる画素電極324を
形成した。このようにして、モノリシック型アクティブ
マトリクス回路を形成することができた。(図6
(F)、図7(D)))
【0059】陽極酸化用配線325とゲイト線308
は、液晶パネル組み立ての際の静電破壊を防止するため
に、アクティブマトリクス回路を液晶パネルに組み終わ
るまで接続したままとした。そして、最後に、点326
において、陽極酸化用配線325とゲイト線308をレ
ーザー光(Nd:YAG第2高調波)を走査照射するこ
とによって溶断した。この工程でレーザー光を用いたの
は、機械的な手段では静電を発生させるおそれがあるた
めである。以上のようにしてアクティブマトリクス回路
型の液晶パネルを完成させた。
【0060】
【発明の効果】アルミナを多量に含むガラス基板上に形
成された、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分と
する酸化物をエッチングするためのエッチャント(エッ
チング材料)として、フッ酸、フッ化アンモニウムを主
成分とし、且つフッ化アンモニウムの成分を抑えたBH
Fを用いるため、前述の結晶物の析出がなくエッチング
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の作製工程を示す。
【図2】 実施例2の作製工程を示す。
【図3】 モノリシック型アクティブマトリクス回路の
ブロック図を示す。
【図4】 実施例1の作製工程を示す。
【図5】 モノリシック型アクティブマトリクス回路の
概要と陽極酸化法を示す。
【図6】 実施例3の作製工程を示す。
【図7】 実施例3の作製工程を示す。
【図8】 アルミナを多量に含むガラス基板上にアルミ
ナ等を形成し、エッチングを行ったとき良好なエッチン
グ状態を示す、エッチャントの成分の範囲を示す。
【符号の説明】 101 基板 102 下地膜 103〜105 活性層(シリコン) 106 ゲイト絶縁膜(酸化珪素) 107〜110 ゲイト電極・ゲイト線 111、112 陽極酸化物 113〜115 N/P型領域 116 層間絶縁物 117〜119 コンタクトホール 120 ホール 121 コンタクトホール 122〜126 金属配線・電極 127 画素電極 128 パッシベーション膜 129 陽極酸化用配線 130 陽極酸化用配線とゲイト線の分断部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともフッ酸とフッ化アンモニウムと
    を含む水溶液で、重量比で水溶液全体を100、水溶液
    中のフッ酸の割合をx、フッ化アンモニウムをy、水を
    100−x−yとしたとき、 y<−2x+10 (0<x≦5、0<y≦10) を満たすような範囲の混合比となっていることを特徴と
    するエッチング材料。
  2. 【請求項2】少なくともフッ酸とフッ化アンモニウムと
    を含む水溶液で、重量比で水溶液全体を100、水溶液
    中のフッ酸の割合をx、フッ化アンモニウムをy、水を
    100−x−yとしたとき、 y<−2x+10 (0<x≦5、0<y≦10) を満たすような範囲の混合比となっているエッチング材
    料を用い、酸化アルミニウムを多量に含有する基板上に
    形成された、アルミニウムを主成分とする材料表面に形
    成されたアルミニウムの酸化物層をエッチングすること
    を特徴とするエッチング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009067056A (ja) * 2002-04-11 2009-04-02 Nec Corp マイクロレンズアレイ用母型
JP2016040786A (ja) * 2000-02-03 2016-03-24 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置および電気器具

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