JPH0830390B2 - 中空柱体の接地抵抗低減方法 - Google Patents

中空柱体の接地抵抗低減方法

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JPH0830390B2 JP63234504A JP23450488A JPH0830390B2 JP H0830390 B2 JPH0830390 B2 JP H0830390B2 JP 63234504 A JP63234504 A JP 63234504A JP 23450488 A JP23450488 A JP 23450488A JP H0830390 B2 JPH0830390 B2 JP H0830390B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、中空柱体の接地抵抗低減方法に関し、更に
詳しくは、特殊なコンクリートによって構成された中空
柱体の接地抵抗を低減して避雷器接地線のサージ・イン
ピーダンスの低減を図る中空柱体の接地抵抗低減方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、架空電線支持用として、遠心力鉄筋コンクリー
ト柱(以下コンクリート柱と略称する)が大量に用いら
れる。そして、こうした架空電線支持用としての所謂電
柱は、絶縁機能が要求されることは勿論ながら雷撃或い
は開閉サージ等の影響を低減するための適切な接地抵抗
を持たなければならないことが知られている。
こうした要求を達成するために、現在、材質として、
例えば銅を用いた導電体構造を採用することによって低
サージ・インピーダンス化を図っており、その具体的方
法としては、接地線を帯状にするためにビニール絶縁テ
ープ電線(厚み0.15mm×幅40mm)をコンクリート柱外部
の表面に垂直に這わせることによって行っているのであ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この方法は接地線を電柱に固着させる
ためのバンド掛けが必要であると共に、地上から所定の
高さまで接地線にカバーを設けて接地線を保護しなけれ
ばならず、かつ接地線が電柱の表面の外部に露出してい
るので、断線する可能性が大きく、外観も不体裁となる
問題があった。
また、この方法では、急峻波の襲来頻度に対して未だ
不十分な低サージ・インピーダンスであった。そのた
め、新しい導電材料の開発に伴って更に低サージ・イン
ピーダンス化を図らねばならないという要求があった。
尚、低サージ・インピーダンスの定量的な実験による
文献として、雑誌「電気評論:1985.8 耐雷対策工事
頁32〜39」を参考に挙げておく。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし
て開発されたもので、中空柱体内に小型噴霧器を入れて
内壁面を利用して導電材を容易に吹きつけることがで
き、低サージ・インピーダンス化を図る中空柱体の接地
抵抗低減方法を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段して、
本発明ではポルトランドセメントを主材として重量比で
10〜20%のシリカフュームを内割で混入したコンクリー
トにより中空柱体を構成し、この中空柱体内に炭素繊維
系の導電液化ポリマーの入った小型噴霧器を内壁面に沿
って挿入噴霧することを特徴とする中空柱体の接地抵抗
低減方法を開発し、採用した。
また、本発明は上記のように構成した中空柱体の接地
抵抗低減方法において、前記小型噴霧器による液化ポリ
マーの噴霧は実質的に0.5mmの厚みに塗布され、その
後、70〜85℃で乾燥養生する中空柱体の接地抵抗低減方
法を開発し、採用した。
上記のように、コンクリート柱は、材料節減のため、
曲げ強さを高めるために円筒中空柱体とするのが普通で
ある。本発明では、この中空柱体の内壁面を利用して導
電性高分子を塗布して低サージ・インピーダンス化を実
現したものであるる。
上記導電材料としては、最近開発されている絶縁性高
分子に導電性フィラーであるアルミ繊維、スチール繊
維、炭素繊維、黒鉛等を複合化して導電性を付与したも
の、或いは、高分子構造体自体有機物でありながら極め
て高導電率(単位記号Scm-1)を示し、且つ、実際には
共役系、即ち高分子主鎖が二重結合と一重結合が交互に
繰返すという構造のものがある。また、導電率を高める
ために適当な「ドーパント」とよばれる不純物を積極的
に添加することもある。
尚、導電性高分子の原理とその例として、「吉野勝
美:電気学会雑誌 1985.11」を参考に挙げておく。
〔作用〕
上記のように構成した本発明の中空柱体の接地抵抗低
減方法は、本来材料節約等の理由で中空とされるこの種
の柱体の既存の内壁面を利用して、この内壁面に炭素繊
維系の導電液化ポリマーを小型噴霧器によって塗布する
だけの簡単な方法を採用するだけで、柱体の接地抵抗の
低減を得ることができるのである。
また、ポルトランドセメントを主材として重量比で10
〜20%のシリカフュームを内割で混入したコンクリート
で柱体を構成しているので、その中空内壁面を平滑に形
成できて、前記導電液化ポリマーの塗布が容易となり、
均一厚さに塗布できるものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。中
空柱体として、第1図及び第2図に示すように、小型コ
ンクリート柱体を作成した。この柱体2は、内壁面を平
滑に仕上げるべく、ポルトランドセメントを主材として
重量比で15%のシリカフューム(フェロシリコンを製造
するとき発生するシリカガスを集塵したもので、SiO2が
93〜98%、比表面積約20万cm2/g;タバコの煙が10万cm2/
g)を内割で混入した生コンクリートを用いて遠心力を
応用した装置によって製造した。これによって、従来の
コンクリート中空体の内壁面の仕上がりよりも平滑性に
優れたものが得られた。
この成形おいては、型枠に入っているコンクリートの
脱型強度が出るまで蒸気養生した後、型枠を除去した。
尚、前記シリカフュームは、実験の結果約10〜20%の
重量比であれば充分に前述の平滑化の目的を達すること
が分かっている。
3は、鉄筋であって、強度を上げるためコンクリート
柱体2の軸方向に沿って伸びるように、周方向に複数本
配置されている。前記鉄筋3は、この実施例ではPC鋼線
を籠状に構成したものを用いている。そして、この鉄筋
3にコンデンサー結合してサージ・インピーダンスを低
くする相乗効果に利用できるようにしている。
1は、導電材料であり、前記コンクリート柱体2の内
壁面に設けられている。この導電材料1は、導電性ポリ
マーを用いており、炭素繊維系の導電液化ポリマーを小
型噴霧器に入れて、この小型噴霧器を前記コンクリート
柱体2の内壁面に沿って挿入し、そのノズルの先からま
んべんなく噴霧させ、約0.5mmの厚みに塗布した。その
後、このコンクリート柱体2の両端を蓋して70〜85℃で
約1時間乾燥養生し、以て、固形化したシート状の導電
材料1を内壁面に付設したのである。この導電性ポリマ
ーシートの導電率は、約102Scm-1(単位記号Scm-1)
である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明の中空柱体の接地抵抗低減方法
は、ポルトランドセメントを主材として重量比で10〜20
%のシリカフュームを内割で混入したコンクリートによ
り中空柱体を構成し、この中空柱体の内に炭素繊維系の
導電液化ポリマーの入った小型噴霧器を内壁面に沿って
挿入噴霧することを特徴とするものであるから、中空壁
面が平滑面になり、小型噴霧器により導電液化ポリマー
を自動的に容易に吹きつけ塗着でき、しかも均一厚さに
塗布できて低サージ・インピーダンス化が図れて中空柱
体の接地抵抗低減が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明にかかる中空柱体の一実施例を示し、第
1図は、要部の縦断側面図、第2図は、第1図のA−A
線矢視断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥 清司 兵庫県尼崎市若王寺3丁目11番20号 関西 電力株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 吉野 勝美 大阪府岸和田市尾生町166番3号 (72)発明者 金子 武 大阪府大阪市北区西天満5丁目14番10号 近畿コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 中口 啓 大阪府大阪市北区西天満5丁目14番10号 近畿コンクリート工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−7654(JP,A) 特開 昭62−41783(JP,A) 特開 昭62−100468(JP,A) 特開 昭63−8250(JP,A) 実公 昭59−1375(JP,Y2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポルトランドセメントを主材として重量比
    で10〜20%のシリカフュームを内割で混入したコンクリ
    ートにより中空柱体を構成し、この中空柱体内に炭素繊
    維系の導電液化ポリマーの入った小型噴霧器を内壁面に
    沿って挿入噴霧することを特徴とする中空柱体の接地抵
    抗低減方法。
  2. 【請求項2】前記小型噴霧器による液化ポリマーの噴霧
    は実質的に0.5mmの厚みに塗布され、その後、70〜85℃
    で乾燥養生することを特徴とする請求項(1)に記載の
    中空柱体の接地抵抗低減方法。
JP63234504A 1988-09-19 1988-09-19 中空柱体の接地抵抗低減方法 Expired - Fee Related JPH0830390B2 (ja)

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