JPH08304026A - エリアセンサを使用してなる溶接方法 - Google Patents

エリアセンサを使用してなる溶接方法

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JPH08304026A
JPH08304026A JP11170795A JP11170795A JPH08304026A JP H08304026 A JPH08304026 A JP H08304026A JP 11170795 A JP11170795 A JP 11170795A JP 11170795 A JP11170795 A JP 11170795A JP H08304026 A JPH08304026 A JP H08304026A
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JP
Japan
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welding
line
image
area sensor
point
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Application number
JP11170795A
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English (en)
Inventor
Akira Ishii
明 石井
Wakutangu Rashikia
ワクタング ラシキア
Masatoshi Kikuchi
昌利 菊池
Norio Masaoka
典夫 正岡
Kaoru Shirai
薫 白井
Takeo Tsushima
健夫 対馬
Shinsuke Kezuka
紳介 毛塚
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Tomoe Corp
Original Assignee
Tomoe Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動溶接でのエリアセンサ視覚システムにお
いて、実際の現場のように外的状況の変化が存在する環
境においても、精度が良く安定した溶接線検出を可能と
し、高精度で高品質の溶接を可能とする。 【構成】 鋼管Pi とプレートPl とリングRi からな
るワークをプレートが45°で傾斜するようにし、隅肉
溶接継手部wを臨むようにエリアセンサ(CCDカメ
ラ)1を真上に配置し、照明2をプレートから角度θが
30°以下となるようにし、溶接継手部の溶接線、溶接
開始点または終端部を撮像し、エリアセンサからの画像
信号をHough変換を用いて画像処理し、得られた溶接線
情報に基づいて溶接トーチを制御する。Hough変換によ
り、溶接線、溶接開始点等の端点を雑音の多い画像中か
ら確実に精度良く検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、隅肉溶接継手部分を
視覚センサであるエリアセンサにより撮像し、画像処理
により溶接線を検出し、得られた溶接線情報に基づいて
自動溶接を行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶接作業は、熱,ヒューム,スパッタ,
アーク光などの過酷な環境のもとで行われる。近年、溶
接作業者をこのような環境から解放すると共に、品質の
安定化,生産コストの低減,将来的な溶接技能者の不足
に対応するため、溶接作業の自動化およびロボット化の
研究・開発が進められている。
【0003】溶接作業,特にアーク溶接の自動化におい
ては、溶接トーチを溶接線に沿って適切に移動させるこ
とが重要な課題である。従来一般に使用されている自動
溶接のセンサシステムとしては、 図15(a)に示
すように、トーチ高さHの変化に伴うアークの電流もし
くは電圧変化を利用し、溶接線を追従するアークセン
サ、 図15(b)に示すように、溶接トーチ100
の溶接ワイヤ101が母材と接触したときに流れる電流
または電圧の変化を検知して溶接線の始終端検出を行う
ワイヤタッチセンサ、 図15(c)に示すように、
溶接部位に触針102を接触させ、距離変化を検出コイ
ル103で検出して電気信号で出力し、この距離変化信
号を利用して溶接線を追従する接触プローブなどが挙げ
られる。
【0004】しかし、実際のワークには、溶接開先寸法
・溶接線位置の変化などによる形状誤差あるいは障害物
や組立溶接(仮付け)ビードが存在し、上記センサでは
形状誤差の小さいものに対してはウィービング等により
溶接線の追従が可能であるが、形状誤差の著しいもの
や、溶接線が組立溶接ビードにより途切れる場合には対
処が困難であった。
【0005】このようなものに対して、最近注目されて
いるものに視覚センサがあり、この視覚センサは、形状
誤差や組立溶接ビードの存在等の外的要因の変化に対し
て柔軟に対応でき、また薄板等の高速溶接への対応にも
有効であった。特に、エリアセンサの利用は、外的状況
の変化に柔軟に対応でき、画像処理と組合わせることで
高精度な溶接線検出が期待できる。
【0006】図16に、視覚センサによる溶接トーチの
制御システム概念図を示す。ここで、視覚センサにより
溶接部の検出を行う時期は、(i) 溶接前、(ii)溶接中に
分けることができ、溶接前の溶接部検出用センサとして
は、 図17(a)に示すように、突合わせ溶接に幅
広く用いられている光切断法を用いた開先位置の高精度
検出であり、スリット光源200とエリアセンサ(カメ
ラ)201と処理装置202とモニタTV203からな
るもの、 図17(b)に示すように、溶接線を横切
るようにフォトトランジスタ204を揺動あるいは回転
させ、このときの受光量とセンサ位置を2次元化するこ
とにより、開先位置・ギャップの検出を行うポイントセ
ンサ、 図17(c)に示すように、発光素子(半導
体レーザ)205・集光レンズ206と光位置検出器
(リニアPSD)207・受光レンズ208とからな
り、薄板の重ね継手の溶接線を検出するリニアセンサ等
がある。
【0007】また、溶接中の溶接部検出用センサとして
は、図17(d)に示すように、エリアセンサ201に
よるアーク溶接部近傍の画像を処理し、溶接位置,溶接
ワイヤ位置,溶融池の大きさなど、溶接状況の把握に利
用されているものが挙げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の視覚センサによる溶接線検出は、局所的な画像
処理によって、エッジ・線を検出しており、照明条件,
ワークの表面性状の変化から多大な影響を受けることが
知られている。また、全体にわたって溶接継手部を把握
することができない。
【0009】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、実際の現場のように
外的状況の変化が存在する環境においても、精度良く安
定して溶接線全体を検出可能とし、高精度で高品質の溶
接が可能なエリアセンサを使用してなる溶接方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエリアセ
ンサを使用してなる溶接方法は、ワークの隅肉溶接継手
部を臨むように配置したエリアセンサ(CCDカメラな
ど)と照明により、溶接継手部の溶接線、溶接開始点ま
たは終端部を撮像し、エリアセンサからの画像信号をH
ough変換を用いて画像処理し、得られた溶接線情報に基
づいて溶接トーチを制御することを特徴とする。
【0011】鋼管にプレートをその軸方向を一致させて
接合するワークの場合には、プレートを鉛直線に対して
45°傾けて、隅肉溶接継手部を通る鉛直線上における
真上にエリアカメラを配置するのが好ましい。また、エ
リアセンサのレンズを変えることで画像領域を調整し、
検出精度の向上を図ることができるが、エリアセンサお
よび照明の隅肉溶接継手部からの距離は、エリアセンサ
のレンズが16mm程度では、1m程度の距離とする。
また、照明の配置角度θは、隅肉溶接継手部を構成する
プレートの撮像面からエリアセンサ方向に30°以下の
角度とするのが計測精度の向上の面で好ましい。
【0012】Hough変換は、画像解析・認識において点
の集合から直線の方程式を求める方法であり、このHou
gh変換を用いてエリアセンサからの画像信号から近似直
線・分割近似直線(以下、Hough変換によって検出され
た近似直線をHough線と呼ぶ)を得る。さらに、ギャッ
プの中央部で濃度が最低となる場合には、Hough線上の
画素を、その数画素近傍の最低濃度画素への移動により
精度の高い検出溶接線を得る。
【0013】溶接継手部の画像が垂直方向と水平方向の
線分を主な特徴とする場合、溶接開始点は、原画像から
垂直方向・水平方向のエッジを抽出し、このエッジ抽出
画像を垂直方向・水平方向にスキャンして得られたエッ
ジ点数から始点・端点らしき領域であることを認識し、
リング等により遮られて溶接開始点が存在する場合に
は、エッジ抽出画像から得た垂直Hough線と溶接線近似
Hough線とからその交点を算出し、この交点を溶接開始
点とする。
【0014】終端部は、溶接開始点と同様に、基本的に
は主溶接線である直線状溶接線が見掛け上、リング等に
より遮られている点であり、このような終端点は入力デ
ータにより予めその存在は分かっているが、溶接線を追
尾していくと、突然現れる形となるため、常に終端部の
検出を考えていなければならない。形状は溶接開始点と
同様であり、前述と同様の方法で検出することができ
る。
【0015】また、鋼管にプレートとリングが交差して
接合される場合には、終端部は分岐部となり、この終端
部を鋼管軸方向の斜めから撮像して、2本の直線状溶接
線と1本の曲線状溶接線の交点である分岐点を検出す
る。この場合にも、それぞれの直線のHough線あるいは
曲線のHough線を求め、それぞれの交点を計算すること
により、分岐点が得られる。
【0016】なお、溶接中の溶接部位における溶接部の
領域状態をエリアセンサで撮像し、これをHough変換を
用いて画像処理し、自動溶接に反映させることもでき
る。
【0017】
【作用】以上のような構成において、エリアセンサによ
り隅肉溶接継手部の主溶接線,溶接開始点部あるいは終
端部を撮像し、これをHough変換を利用して画像処理す
るため、雑音の多い画像中から溶接線のみを確実に精度
良く検出することができ、実際の溶接現場のように外的
状況の変化が存在する環境においても、精度良く安定し
た溶接線全体の検出が可能となり、これを自動溶接に反
映することにより高精度で高品質の自動溶接が可能とな
る。
【0018】また、端点検出処理を行うことにより、溶
接線終了点や分岐点などの検出が可能であり、組立溶接
においても、複数の溶接線を確実に精度良く検出するこ
とができ、高精度で高品質の自動溶接が可能となる。さ
らに、照明の配置角度を適当な位置とすることにより、
より精度良く溶接線のみを検出することができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。これは、鉄塔構造部材の鋼管におけるプレ
ートとリングの溶接継手部の自動計測・自動隅肉溶接に
適用した例である。図1に、この発明に係る溶接ロボッ
ト用視覚センサシステムおよびHough変換による溶接線
検出の原理を示し、図2にその原画像,図3に鉄塔構造
部材用の鋼管例を示す。
【0020】図3に示すのは、鉄塔構造部材用鋼管の試
験体の例であり、鋼管Pi とプレートPl i リング
Ri i とから構成されている。自動溶接に際しては、例
えば、鋼管Pi をターニングローラなどにより回転させ
て溶接継手部を上に向けた状態とし、溶接ロボットの溶
接トーチあるいは鋼管Pi をX軸方向(鋼管軸方向)に
移動させ、あるいはY軸方向に移動させて、鋼管Pi と
プレートPl i の溶接継手部,鋼管Pi とリングRi i
の溶接継手部,プレートPl i とリングRi iの溶接継
手部を自動溶接する。
【0021】このようなワークに対して、本発明では、
図1に示すように、エリアセンサ(CCDカメラ)1と
照明(200W)2を使用して溶接継手部を真上から撮
像し、得られた映像信号を画像処理装置3に入力し、H
ough変換を適用した画像処理により溶接線を検出する。
得られた溶接線情報は溶接ロボットのロボット制御コン
ピュータに出力され、溶接ロボットの自動制御に使用さ
れる。
【0022】ワークは、ターニングローラで回転させる
ことにより、検出しようとする隅肉溶接継手部wのプレ
ートPl が鉛直線に対して45°で傾斜するように位置
決めされる。エリアセンサ1は、X軸方向およびY軸方
向に移動可能に、またX軸方向に揺動可能に設置されて
いる。
【0023】このエリアセンサ1を、Y軸方向に関して
は、隅肉溶接継手部wを通る鉛直線L上に設置し、X軸
方向に関しては、隅肉溶接部全体を撮像可能な位置に配
置する。照明2は、Y軸方向に関しては、鉛直線Lとプ
レートPl との間でプレートPl との成す角度がθとな
るように設置する。このような状態で、鋼管Pi とプレ
ートPl とによる主溶接線としての直線状の隅肉溶接継
手部wの全体が撮像される。
【0024】エリアセンサ1のレンズは16mmレンズ
であり、この場合に、エリアセンサ1と照明2は、隅肉
溶接継手部wから1m離して設置するのがよく、また実
験の結果から、照明2の角度θは30°以下とするの
が、好ましい計測精度に結びつくことがわかった。
【0025】また、エリアセンサ1をリングRi上に移
動させて溶接開始点あるいは終端点の近傍が撮像され
る。さらに、エリアセンサ1をリングRに向けて鋼管軸
方向の角度φで傾斜させることにより、溶接分岐点の近
傍が撮像される。
【0026】以上のような構成のエリアセンサ1と照明
2により、鋼管Pi とプレートPlとによる直線状の隅
肉溶接継手部wを撮像した原画像の例を図2に示す。エ
リアセンサ1で得られた多数の画素(ピクセル)からな
るデジタル画像は、画像処理装置3のコンピューターに
例えば多値(Gray スケール)画像として記憶される。
2値画像では、各画素の輝度が白(1)か黒(0)で表
されるが、グレースケール画像では、各画素の輝度が黒
から白までの多数の値のグレーレベルで表される。
【0027】さらに、画像処理装置3のコンピューター
では、このようなデジタル画像の各画素のグレーレベル
を演算処理して、溶接線・溶接開始点・終端部・分岐点
が次に示すように検出される。
【0028】(1) 溶接線の求め方 図1(c)に示すように、原画像を加工処理して得られ
た溶接線Wのデータすなわち濃度の低い点の集合から、
もしくは、濃度が急激に変化する点の集合から、最初に
Hough変換を用いて1点P0 を通る溶接線Wの近似直線
1 を求め、続いて拠点処理により、このHough線H1
の終端Pe を求める。次いで、溶接線画像を幾つかのセ
グメントに分割し、それぞれの領域において再びHough
変換を用いて各領域におけるHough線H2 を求める。そ
の際、各セグメントの始点は、最初のセグメントではP
0 、2番目以降のセグメントでは直前のセグメントの終
端である。
【0029】これにより求められた直線群は溶接線のよ
り良い近似となり、2回目のHough線と溶接線との違い
は数画素程度となる。最後に2回目のHough線近傍の数
画素の領域の最低濃度の位置を見つけ、最低濃度の画素
の方向にHough線を画素単位で移動して溶接線の求めを
完了する。これにより検出溶接線WHが得られる。
【0030】(2) 溶接開始点の求め方 図4(a)に示した部分が溶接開始点SPとなる。従っ
て、先ずエリアセンサ1がこの溶接開始点SP近傍を指
向するようにセットされる。このとき得られる画像とし
て考えられるものは、図4(b)に示されるような画像
であり、溶接開始点が画像内にきちんと入っている場合
(Bタイプとする)と、画像内に収まっていない場合
(Aタイプとする)がある。これらの画像から溶接開始
点SPを認識していく。
【0031】ここで、溶接開始点近傍の特徴について述
べる。図4(c)に溶接開始点SP近傍の溶接線近似H
ough線WHを検出した画像を示す。溶接線近似Hough線
WHに沿った濃度値分布を図4(d)に示す。これらか
ら溶接線上に比べてリング部の濃度値が高いことが分か
る。
【0032】この画像からエッジ抽出画像を得る。図5
(a)に、図4(c)の画像からのエッジ抽出画像を示
す。それぞれ、south +north,east,west方向のエッジ
画像である。これらのエッジ画像から、図5(b)に示
すように、south +north 方向の画像に対しては、Y軸
方向に1画素幅の水平なラインをスキャンさせてエッジ
点数を計数し、east+west方向の画像に対しては、X軸
方向に1画素幅の垂直なラインをスキャンさせてエッジ
点数を計数する。
【0033】また、図4(b)のAタイプのような画像
の場合で、図6(a)に示すように、特に雑音となり得
る仮付けビードbが存在する場合についてのエッジ点数
を同様に計算したものを、図6(b)に示す。これらの
結果より、次のことが判明した。
【0034】 溶接線上に比べ、リング部は濃度が高
い。
【0035】 図4(b)のAタイプ・Bタイプとも
に溶接線直交方向(south +north)のエッジ点数で1つ
のピークが見られる(溶接線近傍エッジ点群)。
【0036】 図4(b)のBタイプの場合、溶接線
方向(east +west) のエッジ点数で2つのピークが見ら
れる(リング両端エッジ点群)。
【0037】 図4(b)のAタイプの場合、溶接線
方向(east +west) のエッジ点数でピークが見られない
(リング両端エッジ点群)。
【0038】以上から、具体的な認識を図7のフローチ
ャートに従って次のように行う。先ず、エリアセンサが
溶接開始点近傍にセットされ、原画像からnorth +sout
h,east+west方向のエッジを抽出する。ここで、水平方
向に溶接線があれば、(east+west) 方向のエッジ点数
を水平方向にスキャンして計数し、図4(b)に示すA
タイプかBタイプかを判定する。
【0039】即ち、図5(b)の溶接方向のX軸方向に
スキャンしたグラフのように、設定したしきい値よりも
大きなピークが存在するのならば、Bタイプと判定し、
図6(b)のX軸方向にスキャンしたグラフのように、
設定したしきい値よりも大きなピークが存在しなけれ
ば、Bタイプと判定する。また、(south +north)のエ
ッジ点数を垂直方向にスキャンしてゆき、溶接線の検出
領域を決定し、Hough線を検出する。
【0040】Aタイプであるならば、その画像内には開
始点がないので、カメラを移動し、実際の溶接開始点を
認識する。画像上のHough線の一番端に仮の開始点とし
てマスクを描き込む。Bタイプであるならば、(east +
west) のそれぞれのエッジ抽出画像より2本の垂直Hou
gh線を検出する。この2本の垂直Hough線と溶接線近似
Hough線との2交点を計算し、溶接方向と、交点近傍の
Hough線上の濃度分布により、2交点から1交点を選択
して決定する。
【0041】即ち、図4(d)に示すように、リング部
では濃度値が高くなっているので、2交点のそれぞれの
近傍のHough線上濃度分布を調査し、溶接方向に対して
濃度分布が高→低となっている方の点を溶接開始点とす
る。
【0042】図8(a)に検出溶接線WHと、east,we
stのエッジ画像からそれぞれ認識した垂直Hough線を示
す。2つの交点をマスクで示す。図8(b)は溶接方向
を右とした結果を示す。また、図8(C)にBタイプの
場合の検出結果を示し、図8(D)に溶接方向を左とし
た結果を示す。
【0043】これらの結果から、溶接開始点を含む画像
から溶接開始点を認識することができ、溶接開始点を含
まない画像では、誤認識することなく、溶接開始点が在
るだろうとする方向(溶接方向とは逆方向)に近い点を
仮の開始点として進める。従って、溶接開始点近傍にエ
リアセンサを近づけるときには、溶接開始点より溶接方
向側に移動させれば、溶接開始点の認識を行えることが
わかる。
【0044】(3) 終端部の検出 終端部の画像は、図8に示す溶接開始点の画像と同様の
ものとなり、その特長もまた同じである。1つの溶接線
を認識し、その線を追尾してゆき終端部を認識する。こ
れは、認識というより、むしろその存在の有無を確認す
る。
【0045】なお、ここで、仮付けビード部と終端部を
同じ処理により認識しているため、その認識された部分
が仮付けビードか終端部であるかを確認しなければなら
ない。この方法としては、溶接開始点のところで説明し
たように、認識されたeast,west方向エッジを調査する
ことにより、そのピークの有無で仮付けビード部か終端
部かを確認することができる。ここで、終端部と確認さ
れ、より精度良くリング両端の位置座標を知る必要があ
るならば、開始点の認識手法を用い、認識することがで
きる。
【0046】終端部を認識したら、カメラ角度θを変化
させ、カメラを元の方向に戻し、後述する分岐点の認識
を行う。
【0047】(4) ギャップ測定と照明との関係 Hough変換により溶接線検出は可能であるが、良好な溶
接結果を得るためには、溶接線位置の検出だけではな
く、ギャップの大きさを計測して、その結果をもとに溶
接トーチを適切に制御することが必要である。
【0048】画像より溶接ギャップを計測する方法で
は、溶接ギャップ近傍においては、図9(a)に示すよ
うな2種類の特徴的な濃度変化(それぞれをAタイプ,
Bタイプと呼ぶことにする)が観察される。Aタイプの
分布は、図9(b)に示すように、照明がプレートPl
によって遮られることにより生じるもので、ギャップ部
ではUあるいはV字形の濃度分布となる。
【0049】しかしながら、濃度分布は、図9(c)に
示すように、プレートPl のエッジ形状(突起と欠け)
と画素のピッチの影響を受けるため、ギャップの大きさ
を画像上から正確に求めることは容易ではない。そこ
で、画像上でのキャップLi を図9(a)に示すよう
に、濃度がある一定の値ΔIだけ減少したときの幅、も
しくは、濃度変化が最大となる2点の幅として計測する
ことにする。このLi から、Li =L(1−tan θ)co
s θの式を用いて、ギャップLが得られる。
【0050】(5) 分岐点の検出 図10に分岐点の認識のフローチャートを示す。この認
識の概略を説明すると、図11(a)に示すように、鋼
管Pi とプレートPl による直線状溶接線,プレートP
l とリングRによる直線状溶接線,鋼管Pi とリングR
とによる曲線状溶接線の3つの溶接線を確認し、それぞ
れの交点を計算する。なお、それぞれの溶接線・交点を
図11(a)・(b)に示す記号を用いて略すことにす
る。
【0051】また、各溶接線を認識するときに用いるエ
ッジを考慮する必要がある。図11(c)に、それぞれ
の溶接線とその使用するエッジ方向を示す。ここで、A
タイプはプレートが上側で鋼管が下側,Bタイプは鋼管
が上側でプレートが下側のタイプである。エッジを抽出
する際のしきい値は、図12(a)に示す領域でそれぞ
れの規定値Nを定め設定する。
【0052】この時の規定値Nは、 Pi −Pl −S: 512×3=1536 Pl −Ri −S: 250×6=1500 Pi −Ri −C: 250×6=1500 で行った。これらの値は、それぞれの領域の大きさによ
り決定した。
【0053】これらのエッジ点を利用し、各溶接線の認
識を行う。 Pi −Pl −Sの認識は、これまで述べ
てきたように容易に認識することができる。
【0054】のPl −Ri −Sは直線状の溶接線であ
り、2次元のHough変換により認識を行う。ここで問題
となるのは、Pl −Ri −Sの認識に必要とするエッジ
を抽出してみると、Pl −Ri −S周辺部以外の部分で
多数のエッジ点を検出してしまっていることである。そ
のため、全画像を用いてPl −Ri −Sを求めようとす
ると、誤認識する可能性が出てしまい、そこで、この認
識を行う領域を設定しなければならない。
【0055】その設定は、分岐点DPの認識を行う前
に、終端部の認識を行っている。また、カメラの移動距
離,カメラ角度(θ)が既知であるため、大体の分岐点
の位置が分かる。そこで、その分岐点のおおよその位置
を基点として認識領域を設定する。図12(b)にAタ
イプにおけるPl −Ri −Sの認識領域を示す。この領
域によりPl −Ri −Sを認識し、交点S−Sの座標を
計算する。
【0056】のPi −Ri −Cの検出は大きく分けて
次の3段階に分かれる。なお、分岐点の形状としては、
画像取得時の条件によって、図13(a)に示すような
2種類が考えられ、認識する点として3点が考える。
【0057】イ)近似Hough線の検出 ロ)近似S−C1,S−C2の2点の算出 ハ)多直線での検出 次に、この始点(近似S−C1点)と終点で、分割領域
を設定する。図13(b)にPi −Ri −C検出の様子
を示してある。ここで、αおよびβの値の設定が問題と
なる。次にαおよびβの値の設定について考える。
【0058】これらの値を決定するために近似Hough線
と実際のPi −Ri −Cとの最大誤差を12枚の画像か
ら計算したものを表1に示す。これより、最大25画素
の誤差が生じているのが分かる。
【0059】
【表1】
【0060】また、実際の点S−Sと点S−CとのX方
向とY方向の距離を目視で計測した。これを表2に示
す。X方向は最大15画素、Y方向は最大6画素である
のが分かる。
【0061】
【表2】
【0062】これらより、α,βともに25画素もとれ
ば良いことが分かる。しかし、Y方向には25画素も必
要がなく、10画素程度もとればよい。そこで、αの値
はX方向で25、Y方向で10とすることにする。この
ような設定した領域でHough線を認識し、それぞれの認
識点を計算する。
【0063】図14(a)〜(c)に分岐点におけるエ
ッジ抽出画像を示し、図14(d),(e)に各点の認
識結果を示す。
【0064】以上のような構成において、実際の全自動
溶接を行う時の経路が、例えば、Pi −Pl −Sを溶接
し、Pi −Ri −Cを溶接するパターンであるならば、
Pi−Pl −Sを溶接してゆき、図13(a)−(イ)
の場合、その溶接線の最終点S−S点まで溶接し、S−
C1点まで戻り、Pi −Ri −Cの溶接を行えばよい。
図13(a)−(ロ)の場合には、S−S点までゆき、
S−C2点までPl −Ri −Sを溶接し、次いでPi −
Ri −Cの溶接を行えばよい。
【0065】なお、以上は鋼管・プレート・リングから
なるワークについて説明したが、その他の形状・構成の
ワークにおける隅肉溶接継手部にも本発明を適用できる
ことはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】この発明は以上のような構成からなるの
で、次のような効果を奏する。
【0067】(1) エリアセンサにより隅肉溶接継手部の
主溶接線,溶接開始点部あるいは終端部を撮像し、これ
をHough変換を利用して画像処理するため、溶接領域の
コントラストの低さなどの照明条件、溶接領域や近傍の
マーキングや下孔など画像処理上の不必要な情報の影響
を受けずに、雑音の多い画像中から溶接線のみを確実に
精度良く検出することができ、実際の溶接現場のように
外的状況の変化が存在する環境においても安定した溶接
線検出が可能となり、これを自動溶接に反映することに
より高精度で高品質の自動溶接が可能となる。
【0068】(2) 溶接線を全体にわたって迅速に検出す
ることができる。
【0069】(3) 端点検出処理を行うことにより、溶接
線終了点や分岐点などの検出が可能であり、組立溶接に
おいても、複数の溶接線を確実に精度良く検出すること
ができ、高精度で高品質の自動溶接が可能となる。
【0070】(4) 照明の配置角度を適当な位置とするこ
とにより、より精度良く溶接線のみを検出することがで
きる。
【0071】(5) エリアセンサおよび照明の適当な配置
状態で、Hough線近傍の濃度情報を利用して溶接ギャッ
プを測定することにより、溶接トーチを適切に制御する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、この発明に係る視覚センサ
システムの実験レイアウトを示す正面図,側面図、
(C)は、Hough変換による溶接線検出を示す概略図で
ある。
【図2】(a),(b)は、図1の視覚センサシステム
による原画像を示す概略図である。
【図3】この発明に係るワークの例であり、(a)は正
面図、(b)は側面図である。
【図4】(a)は溶接開始点の境界線形状を示す斜視
図、(b)は溶接開始点の各形状を示す説明図、(c)
は溶接開始点の画像を示す概略図、(d)は溶接開始点
近傍の溶接線上のグレーレベルを示すグラフである。
【図5】(a)は溶接開始点の画像からのエッジ抽出画
像を示す概略図、(b)はそのX軸・Y軸スキャンライ
ンにおけるエッジ点数を示すグラフである。
【図6】(a)は仮付けビードのある溶接線の画像を示
す概略図、(b)はそのX軸・Y軸スキャンラインにお
けるエッジ点数を示すグラフである。
【図7】溶接開始点の認識方法のフローチャートであ
る。
【図8】溶接開始点を認識した結果を示す概略図であ
る。
【図9】(a)は溶接ギャップ近傍の濃度変化とギャッ
プの計測方法を示すグラフ、(b)は機器配置とギャッ
プの較正を示す説明図、(C)は突起と欠けを有するプ
レート間の濃度分布を示すグラフである。
【図10】分岐点の認識方法のフローチャートである。
【図11】(a)は3つの溶接線の略記号を示す表、
(b)は3つの交点の略記号を示す表、(C)は各溶接
線の認識のために使用するエッジ方向を示す表である。
【図12】(a)は分岐点認識におけるエッジ認識領域
を示す説明図、(b)はPl −Ri −Sの認識領域を示
す概略図である。
【図13】(a)は分岐点認識における分岐点の形状を
示す説明図、(b)はPl −Ri−Cの設定・検出を示
す概略図である。
【図14】(a)〜(c)は分岐点認識におけるエッジ
抽出画像を示す説明図、(d),(e)は各点の検出結
果を示す説明図である。
【図15】従来一般の溶接用センサシステムの種々の例
を示す概要図である。
【図16】一般的な視覚センサによる溶接トーチ制御シ
ステムの概念図である。
【図17】従来の視覚センサシステムの種々の例を示す
概要図である。
【符号の説明】
1…エリアセンサ(CCDカメラ)、2…照明、3…画
像処理装置、W…溶接線、H…Hough線、Pi …鋼管、
Pl…プレート、Ri …リング、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正岡 典夫 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 白井 薫 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 対馬 健夫 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 毛塚 紳介 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの隅肉溶接継手部を臨むように配
    置したエリアセンサと照明により、溶接継手部の溶接
    線、溶接開始点または終端部を撮像し、エリアセンサか
    らの画像信号をHough変換を用いて画像処理し、得られ
    た溶接線情報に基づいて溶接トーチを制御することを特
    徴とするエリアセンサを使用してなる溶接方法。
  2. 【請求項2】 照明の配置角度θを、隅肉溶接継手部を
    構成するプレートの撮像面からエリアセンサ方向に30
    °以下の角度としたことを特徴とする請求項1に記載の
    エリアセンサを使用してなる溶接方法。
JP11170795A 1995-05-10 1995-05-10 エリアセンサを使用してなる溶接方法 Pending JPH08304026A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100971086B1 (ko) * 2008-03-05 2010-07-16 현대중공업 주식회사 다중 용접 캐리지를 장착한 파이프라인 자동용접방법 및 그장치
CN117748262A (zh) * 2023-12-22 2024-03-22 韶关学院 一种极细同轴线的自动化生产布局及生产方法

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