JPH08304201A - 圧力センサ素子とその圧力センサ - Google Patents

圧力センサ素子とその圧力センサ

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Publication number
JPH08304201A
JPH08304201A JP7110364A JP11036495A JPH08304201A JP H08304201 A JPH08304201 A JP H08304201A JP 7110364 A JP7110364 A JP 7110364A JP 11036495 A JP11036495 A JP 11036495A JP H08304201 A JPH08304201 A JP H08304201A
Authority
JP
Japan
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diaphragm
electrode
water
pressure sensor
absorbing portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP7110364A
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English (en)
Inventor
Hideto Monju
秀人 文字
Yoshikatsu Oishi
芳功 大石
Yuko Fujii
優子 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定気体中に含まれる水分を除去して経時
変化を小さくする。 【構成】 高吸水性樹脂を主体とする吸水部8a,8b
と、表面に第一の電極1が形成された電気絶縁性材料を
有する固定基板2と、第二の電極3が表面に形成された
電気絶縁性弾性材料を有するダイアフラム4と、前記第
一の電極1と前記第二の電極3との少なくとも一方の周
縁部に形成したスペーサ5とを備え、前記第一の電極1
と前記第二の電極3とを対向配置しかつ前記スペーサ5
を介して前記固定基板2とダイアフラム4とを接合し、
被測定気体を前記吸水部8a,8bを経由して前記ダイ
アフラム4に導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力変化を、静電容量式
圧力センサにおいてはダイアフラムに設けられた電極の
静電容量変化や半導体式圧力センサにおいては抵抗体の
抵抗変化に変換し、さらに電気的出力に変換する小型・
高性能の静電容量式の圧力センサおよび半導体式の圧力
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】静電容量式圧力センサは、圧力によって
ダイアフラムが変形し、電極間距離が変化することによ
って電極間に生ずる静電容量が変化することを利用した
ものである。従来の静電容量式圧力センサは、特開昭6
3−298130号公報に示すように、下部電極を形成
した基板上に加熱分解性物質をコーティングし、その上
に上部電極となる金属膜を形成する。真空中で加熱して
加熱分解性物質を微細孔から除去することで特定の間隔
を隔てた一対の電極を構成したものであり、微細孔から
気体の出入りがあった。
【0003】また半導体式圧力センサは、拡散抵抗が表
面に形成されたシリコンのダイアフラムが圧力によって
変形すると、ピエゾ抵抗効果によって拡散抵抗が変化す
ることを利用したものである。従来の半導体式圧力セン
サは特開昭57−59389号公報に示すように、拡散
抵抗体を保護するためにゲル状の膜でセンサチップの表
面を被覆していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】静電容量式圧力センサ
のなかでも、被測定気体と大気圧との差圧(ゲージ圧)
を検知する圧力センサの場合、大気導入のための圧力導
入口から大気中の水分が拡散浸入して電極間の容量が変
化したり、電極間の微小なギャップで結露するという問
題点があった。
【0005】また半導体式圧力センサも、大気中の水分
に含まれるアルカリイオンなどが拡散抵抗体の抵抗値を
変化させるのを防止するためにゲル状の膜をコーティン
グするが、このゲル状の膜によって歪が発生するという
問題点があった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題点を解消する
もので、高吸水性樹脂を有する吸水部を設けたことによ
り圧力センサの水分による経時変化を小さくすることを
目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1の課題解決の手段として、被測定気体
中に含まれた水分を除去するための高吸水性樹脂を主体
とする吸水部を設けたものである。
【0008】また、第2の課題解決の手段として、高吸
水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部と、表面に第
一の電極が形成された電気絶縁性材料を有する固定基板
と、第二の電極が表面に形成された電気絶縁性弾性材料
を有するダイアフラムと、前記第一の電極と前記第二の
電極との少なくとも一方の周縁部に形成したスペーサと
を備え、前記第一の電極と前記第二の電極とを対向配置
しかつ前記スペーサを介して前記固定基板とダイアフラ
ムとを接合し、被測定気体を前記吸水部を経由して前記
ダイアフラムに導入するものである。
【0009】また、第3の課題解決の手段として、高吸
水性樹脂を有する吸水部と、表面に第一の電極が形成さ
れた電気絶縁性材料を有する固定基板と、第二の電極が
表面に形成された電気絶縁性弾性材料を有するダイアフ
ラムと、前記第一の電極と前記第二の電極との少なくと
も一方の周縁部に形成したスペーサとを備え、前記第一
の電極と前記第二の電極とを対向配置しかつ前記スペー
サを介して前記固定基板とダイアフラムとを接合し、前
記吸水部を前記ダイアフラムの近傍に設けたものであ
る。
【0010】また、第4の課題解決の手段として、高吸
水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部と、表面に第
一の電極が形成された電気絶縁性材料を有する固定基板
と、第二の電極が表面に形成された電気絶縁性弾性材料
を有するダイアフラムと、前記第一の電極と前記第二の
電極との少なくとも一方の周縁部に形成したスペーサと
を備え、前記第一の電極と前記第二の電極とを対向配置
しかつ前記スペーサを介して前記固定基板と前記ダイア
フラムとを接合し、被測定気体を前記吸水部を経由して
前記ダイアフラムに導入する圧力センサ素子と、圧力変
化によって生じた前記ダイアフラムと前記固定基板との
間の容量変化を電気信号に変換する変換手段とを備えた
ものである。
【0011】また、第5の課題解決の手段として、高吸
水性樹脂を主体とする吸水部と、表面に第一の電極が形
成された電気絶縁性材料を有する固定基板と、第二の電
極が表面に形成された電気絶縁性弾性材料を有するダイ
アフラムと、前記第一の電極と前記第二の電極との少な
くとも一方の周縁部に形成したスペーサとを備え、前記
第一の電極と前記第二の電極とを対向配置しかつ前記ス
ペーサを介して前記固定基板と前記ダイアフラムとを接
合し、前記吸水部を前記ダイアフラムの近傍に設けた圧
力センサ素子と、圧力変化によって生じた前記ダイアフ
ラムと前記固定基板との間の容量変化を電気信号に変換
する変換手段とを備えたものである。
【0012】また、第6の課題解決の手段として、高吸
水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部と、拡散抵抗
が表面に形成されたシリコンのダイアフラムと、前記拡
散抵抗に被測定媒体の圧力を伝える圧力導入口を有し前
記ダイアフラムと陽極接合して前記ダイアフラムを支持
する基台とを備え、被測定気体を前記吸水部を経由して
前記ダイアフラムに導入するようにしたものである。
【0013】また、第7の課題解決の手段として、高吸
水性樹脂を主体とする吸水部と、拡散抵抗が表面に形成
されたシリコンのダイアフラムと、前記拡散抵抗に被測
定媒体の圧力を伝える圧力導入口を有し前記ダイアフラ
ムと陽極接合して前記ダイアフラムを支持する基台とを
備え、前記吸水部を前記ダイアフラムの近傍に設けたも
のである。
【0014】また、第8の課題解決の手段として、高吸
水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部と、拡散抵抗
が表面に形成されたシリコンのダイアフラムと、前記拡
散抵抗に被測定媒体の圧力を伝える圧力導入口を有し前
記ダイアフラムと陽極接合して前記ダイアフラムを支持
する基台とを備え、被測定気体を前記吸水部を経由して
前記ダイアフラムに導入する圧力センサ素子と、圧力変
化によって生じた前記拡散抵抗の抵抗変化を電気信号に
変換する変換手段とを備えたものである。
【0015】また、第9の課題解決の手段として、高吸
水性樹脂を主体とする吸水部と、拡散抵抗が表面に形成
されたシリコンのダイアフラムと、前記拡散抵抗に被測
定媒体の圧力を伝える圧力導入口を有し前記ダイアフラ
ムと陽極接合して前記ダイアフラムを支持する基台とを
備え、前記吸水部を前記ダイアフラムの近傍に設けた圧
力センサ素子と、圧力変化によって生じた前記拡散抵抗
の抵抗変化を電気信号に変換する変換手段とを備えたも
のである。
【0016】
【作用】本発明は上記構成において、高吸水性樹脂を主
体とする吸水部を設けたことによって、被測定気体中に
含まれる水分を除去することができる。
【0017】また、静電容量式の圧力センサ素子で被測
定気体を高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部
を経由してダイアフラムに導入することで、圧力センサ
素子の経時変化を小さくすることができる。
【0018】また、静電容量式の圧力センサ素子で高吸
水性樹脂を主体とする吸水部をダイアフラムの近傍に設
けたことで、圧力センサ素子の水分除去を効率よく長期
間可能にする。
【0019】また、静電容量式の圧力センサで被測定気
体を高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部を経
由してダイアフラムに導入することで、圧力センサ素子
の経時変化を小さくして電気信号変換時の経時変化を小
さくすることができる。
【0020】また、静電容量式の圧力センサで高吸水性
樹脂を主体とする吸水部をダイアフラムの近傍に設けた
ことで、圧力センサ素子の水分除去を効率よく長期間可
能にして電気信号変換時の経時変化を小さくすることが
できる。
【0021】また、半導体式の圧力センサ素子で被測定
気体を高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部を
経由してダイアフラムに導入することで、圧力センサ素
子の経時変化を小さくすることができる。
【0022】また、半導体式の圧力センサ素子で高吸水
性樹脂を主体とする吸水部をダイアフラムの近傍に設け
たことで、圧力センサ素子の水分除去を効率よく長期間
可能にする。
【0023】また、半導体式の圧力センサで被測定気体
を高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部を経由
してダイアフラムに導入することで、圧力センサ素子の
経時変化を小さくして電気信号変換時の経時変化を小さ
くすることができる。
【0024】また、半導体式の圧力センサで高吸水性樹
脂を主体とする吸水部をダイアフラムの近傍に設けたこ
とで、圧力センサ素子の水分除去を効率よく長期間可能
にして電気信号変換時の経時変化を小さくすることがで
きる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0026】図1において、表面に第一の電極1が形成
された電気絶縁性材料の固定基板2と、第二の電極3が
表面に形成された電気絶縁性弾性材料を有するダイアフ
ラム4と、第一の電極1と第二の電極3との少なくとも
一方の周縁部に形成したスペーサ5を備え、第一の電極
1と第二の電極3とを対向配置し、かつスペーサ5を介
して固定基板2とダイアフラム4とを接合してセンサ素
子を作製した。高吸水性樹脂を充填した吸水部を設けた
ケース6をシール部材7によりシーリングして、センサ
素子を気密性の高い容器に収納している。被測定気体を
高吸水性樹脂を主体とする吸水部8aを経由してシール
部材7でシールされたダイアフラム4に導入し、またも
う一方の被測定気体を高吸水性樹脂を主体とする吸水部
8bを経由してシール部材7でシールされた固定基板2
の圧力導入口9を通してダイアフラム4に導入すると、
双方の圧力差に応じてダイアフラム4のたわみが発生す
る。このダイアフラム4のたわみによる固定基板2とダ
イアフラム4間の容量変化は変換手段である回路10を
通すことで電気信号として外部に取り出される。
【0027】ここで高吸水性樹脂を主体とする吸水部8
aおよび8bは、吸水して膨脹しても被測定気体が通気
できる間隙が確保されるものが好ましく、例えば図1の
ような粒状のものあるいは図2のような繊維状のものや
繊維の間に粒状の樹脂を充填したものが好ましく、ポリ
アクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、イソブチレ
ン−無水マレイン酸共重合体系、ポリエーテル系などが
ある。また第二の電極3の形状は、図1のように測定用
電極(内側の電極)と参照用電極(外側の電極)とに分
離したものや、また第一の電極1のような全面電極でも
よい。
【0028】図4において、センサ素子は拡散抵抗11
が表面に形成されたシリコンのダイアフラム12と、拡
散抵抗11に被測定気体の圧力を伝える圧力導入口13
を有し、ダイアフラム12と陽極接合してダイアフラム
12を支持する基台14とを備えている。高吸水性樹脂
を充填した吸水部を設けたケース15をシール部材16
によりシーリングして、センサ素子を気密性の高い容器
に収納した。被測定気体を高吸水性樹脂を主体とする吸
水部17aを経由してシール部材16でシールされたダ
イアフラム12に導入し、またもう一方の被測定気体を
高吸水性樹脂を主体とする吸水部17bを経由してシー
ル部材16でシールされた基台14の圧力導入口13を
通してダイアフラム12に導入すると、双方の圧力差に
応じたダイアフラム12のたわみが発生する。このダイ
アフラム12のたわみによる拡散抵抗11の抵抗変化は
変換手段である回路18を通すことで電気信号として外
部に取り出される。ここで高吸水性樹脂を主体とする吸
水部17aおよび17bは、吸水して膨張しても被測定
気体が通気できる間隙が確保されるものが好ましく、例
えば図4のような粒状のものや図5のような繊維状のも
のを充填することが好ましい。
【0029】(実施例1)固定基板2(厚み1.1m
m)およびダイアフラム4(厚み0.25mm)とし
て、ホウケイ酸バリウムガラス板(ガラス転移点630
℃)を用意し、固定基板2とダイアフラム4に第一の電
極1と第二の電極3としてそれぞれ金レジネートをスク
リーン印刷法で25μmの厚みで形成し、脱脂・焼成し
て0.1μmの厚みとした。図1のようにガラスの固定
基板2とほとんど同じ熱膨張係数をもつ低融点(軟化点
470℃)のガラスフリットをスクリーン印刷で約12
μmの厚みで固定基板2に印刷してスペーサ5を形成し
た。第一の電極1と第二の電極3とが対向するように配
置した状態で、加熱温度480℃、荷重0.2kg重、
加熱時間10分の条件で荷重成形を行って、スペーサ5
を介して固定基板2とダイアフラム4とを一体接合した
センサ素子を作製した。
【0030】図1のような粒状(粒径約10〜2000
μm)で、ポリアクリル酸塩系の高吸水性樹脂を充填し
た吸水部8a,8bを設けたケース6をシール部材7に
よりシーリングして、センサ素子を気密性の高い容器に
収納した。
【0031】初期容量が53.186pFであったセン
サを温度60℃、湿度95%RHの高温高湿試験を10
0時間行うと53.187pFであり、ほとんど変化し
なかった。また初期容量が53.263pFであったセ
ンサを温度70℃で1時間保持し、温度−30℃で1時
間保持するのを1サイクルとするサイクル試験を100
回繰り返すと53.262pFであり、ほとんど変化し
なかった。またセンサの測定用電極および参照用電極に
充放電回路を形成し、それぞれの容量の充電時間差に対
応したパルス出力を発生させる充放電時間検出型の検知
回路に接続し、同様の高温高湿試験とサイクル試験を行
った結果、出力電圧はほとんど変化しなかった。すなわ
ち、本発明の静電容量式の圧力センサは湿度に対して極
めて安定であるといえる。
【0032】(実施例2)96%アルミナを主体とする
固定基板2(厚み1.1mm)およびダイアフラム4
(厚み0.15mm)を用意し、固定基板2とダイアフ
ラム4に第一の電極1と第二の電極3としてそれぞれ金
レジネートをスクリーン印刷法で25μmの厚みで形成
し、脱脂・焼成して0.1μmの厚みとした。図2のよ
うに96%アルミナの固定基板2とほとんど同じ熱膨張
係数をもつ低融点(軟化点555℃)のガラスフリット
をスクリーン印刷で約12μmの厚みで固定基板2にス
ペーサ5を形成した。第一の電極1と第二の電極3とを
対向するように配置した状態で、加熱温度580℃、荷
重0.2kg重、加熱時間10分の条件で荷重成形を行
って、スペーサ5を介して固定基板2とダイアフラム4
とを一体接合したセンサ素子を作製した。
【0033】図2のような繊維状(繊維長約50〜30
00μm)でポリアクリル酸塩系の高吸水性樹脂を充填
した吸水部8a,8bを設けたケース6をシール部材7
によりシーリングして、センサ素子を気密性の高い容器
に収納した。
【0034】初期容量が68.705pFであったセン
サを温度60℃、湿度95%RHの高温高湿試験を10
0時間行うと68.704pFであり、ほとんど変化し
なかった。また初期容量が68.796pFであったセ
ンサを温度70℃で1時間保持し、温度−30℃で1時
間保持するのを1サイクルとするサイクル試験を100
回繰り返すと68.798pFであり、ほとんど変化し
なかった。またセンサの測定用電極および参照用電極に
充放電回路を形成し、それぞれの容量の充電時間差に対
応したパルス出力を発生させる充放電時間検出型の検知
回路に接続し、同様の高温高湿試験とサイクル試験を行
った結果、出力電圧はほとんど変化しなかった。すなわ
ち、本発明の静電容量式の圧力センサは湿度に対して極
めて安定であるといえる。
【0035】(実施例3)96%アルミナを主体とする
固定基板2(厚み1.1mm)およびダイアフラム4
(厚み0.15mm)を用意し、固定基板2とダイアフ
ラム4に第一の電極1と第二の電極3としてそれぞれ金
をスパッタ法で0.1μmの厚みを形成した。図2のよ
うに96%アルミナの固定基板2とほとんど同じ熱膨張
係数をもつ低融点(軟化点570℃)のガラスフリット
(ファイバ径10μmのガラスファイバを含有)をスク
リーン印刷で約12μmの厚みで固定基板2にスペーサ
5を形成した。第一の電極1と第二の電極3とが対向す
るように配置した状態で、加熱温度580℃、荷重0.
2kg重、加熱時間10分の条件で荷重成形を行って、
スペーサ5を介して固定基板2とダイアフラム4とを一
体接合したセンサ素子を作製した。
【0036】図3のような繊維状(繊維長約300〜5
000μm)でポリアクリル酸塩系の高吸水性樹脂粒子
(粒径約0.1〜3mm)を充填した吸水部8a,8b
をダイヤフラム4の近傍に設けたケース6をシール部材
7によりシーリングして、センサ素子を気密性の高い容
器に収納した。
【0037】初期容量が66.602pFであったセン
サを温度60℃、湿度95%RHの高温高湿試験を10
0時間行うと66.601pFであり、ほとんど変化し
なかった。また初期容量が66.593pFであったセ
ンサを温度70℃で1時間保持し、温度−30℃で1時
間保持するのを1サイクルとするサイクル試験を100
回繰り返すと66.594pFであり、ほとんど変化し
なかった。またセンサの測定用電極および参照用電極に
発振回路を接続し、それぞれの発振回路の出力を比較す
る比較回路に接続し、参照用の信号をキャンセルした。
さらに比較回路の周波数信号を電圧信号に変換する周波
数/電圧変換回路に接続して所定の電圧出力に変換し、
同様の高温高湿試験とサイクル試験を行った結果、出力
電圧はほとんど変化しなかった。すなわち、本発明の静
電容量式の圧力センサは湿度に対して極めて安定である
といえる。
【0038】(実施例4)n型のシリコン基板にボロン
を高濃度に拡散させた拡散抵抗11を形成し、シリコン
基板の裏面からKOH−アルコール系の異方性エッチン
グ液でエッチングして厚み約25μmの薄いダイアフラ
ム12を形成した。ダイアフラム12を、被測定気体の
圧力を伝える圧力導入口13を有した基台14と陽極接
合したセンサ素子を作製した。
【0039】図4のような粒状(粒径約10〜2000
μm)でポリビニルアルコール系の高吸水性樹脂を充填
した吸水部17a,17bを設けたケース15をシール
部材16によりシーリングして、センサ素子を気密性の
高い容器に収納した。
【0040】温度60℃、湿度95%RHの高温高湿試
験を100時間行うとシリコンのピエゾ抵抗の変化は
0.04Ωであり、ほとんど変化しなかった。また温度
70℃で1時間保持し、温度−30℃で1時間保持する
のを1サイクルとするサイクル試験を100回繰り返す
とシリコンのピエゾ抵抗の変化は0.05Ωであり、ほ
とんど変化しなかった。またセンサのピエゾ抵抗を用い
てブリッジ回路を構成し、これを定電圧源で駆動する回
路に接続して所定の電圧出力に変換し、同様の高温高湿
試験とサイクル試験を行った結果、出力電圧はほとんど
変化しなかった。すなわち、本発明の静電容量式の圧力
センサは湿度に対して極めて安定であるといえる。
【0041】(実施例5)n型のシリコン基板にボロン
を高濃度に拡散させた拡散抵抗11を形成し、シリコン
基板の裏面からKOH−アルコール系の異方性エッチン
グ液でエッチングして厚み約25μmの薄いダイアフラ
ム12を形成した。ダイアフラム12を、被測定気体の
圧力を伝える圧力導入口13を有した基台14と陽極接
合したセンサ素子を作製した。
【0042】図5のような繊維状(繊維長約50〜30
00μm)でポリビニルアルコール系の高吸水性樹脂を
充填した吸水部17a,17bを設けたケース15をシ
ール部材16によりシーリングして、センサ素子を気密
性の高い容器に収納した。
【0043】温度60℃、湿度95%RHの高温高湿試
験を100時間行うとシリコンのピエゾ抵抗の変化は
0.04Ωであり、ほとんど変化しなかった。また温度
70℃で1時間保持し、温度−30℃で1時間保持する
のを1サイクルとするサイクル試験を100回繰り返す
とシリコンのピエゾ抵抗の変化は0.03Ωであり、ほ
とんど変化しなかった。またセンサのピエゾ抵抗を用い
てブリッジ回路を構成し、これを定電圧源で駆動する回
路に接続して所定の電圧出力に変換し、同様の高温高湿
試験とサイクル試験を行った結果、出力電圧はほとんど
変化しなかった。すなわち、本発明の静電容量式の圧力
センサは湿度に対して極めて安定であるといえる。
【0044】(実施例6)n型のシリコン基板にボロン
を高濃度に拡散させた拡散抵抗11を形成し、シリコン
基板の裏面からKOH−アルコール系の異方向エッチン
グ液でエッチングして厚み約25μmの薄いダイアフラ
ム12を形成した。ダイアフラム12を、被測定気体の
圧力を伝える圧力導入口13を有した基台14と陽極接
合したセンサ素子を作製した。
【0045】図6のような繊維状(繊維長約50〜30
00μm)でポリビニルアルコール系の高吸水性樹脂を
充填した吸水部17a,17bをダイヤフラム12の近
傍に設けたケース15をシール部材16によりシーリン
グして、センサ素子を気密性の高い容器に収納した。
【0046】温度60℃、湿度95%RHの高温高湿試
験を100時間行うとシリコンのピエゾ抵抗の変化は
0.07Ωであり、ほとんど変化しなかった。また温度
70℃で1時間保持し、温度−30℃で1時間保持する
のを1サイクルとするサイクル試験を100回繰り返す
とシリコンのピエゾ抵抗の変化は0.07Ωであり、ほ
とんど変化しなかった。またセンサのピエゾ抵抗を用い
てブリッジ回路を構成し、これを定電圧源で駆動する回
路に接続して所定の電圧出力に変換し、同様の高温高湿
試験とサイクル試験を行った結果、出力電圧はほとんど
変化しなかった。すなわち、本発明の静電容量式の圧力
センサは湿度に対して極めて安定であるといえる。
【0047】(比較例1)固定基板2(厚み1.1m
m)およびダイアフラム4(厚み0.25mm)とし
て、ホウケイ酸バリウムガラス板(ガラス転移点630
℃)を用意し、固定基板2とダイアフラム4に第一の電
極1と第二の電極3としてそれぞれ金レジネートをスク
リーン印刷法で25μmの厚みで形成し、脱脂・焼成し
て0.1μmの厚みとした。図1のようにガラスの固定
基板2とほとんど同じ熱膨張係数をもつ低融点(軟化点
470℃)のガラスフリットをスクリーン印刷で約12
μmの厚みで固定基板2に印刷してスペーサ5を形成し
た。第一の電極1と第二の電極3とを対向するように配
置した状態で、加熱温度480℃、荷重0.2kg重、
加熱時間10分の条件で荷重成形を行って、スペーサ5
を介して固定基板2とダイアフラム4とを一体接合した
センサ素子を作製した。
【0048】図7のようにセンサ素子に直接被測定気体
が当たるようにした。初期容量が55.035pFであ
ったセンサを温度60℃、湿度95%RHの高温高湿試
験を100時間行うと57.914pFと大きく変化し
た。また初期容量が53.294pFであったセンサを
温度70℃で1時間保持し、温度−30℃で1時間保持
するのを1サイクルとするサイクル試験を100回繰り
返すと58.521pFであり、大きく変化した。また
センサの測定用電極および参照用電極に充放電回路を形
成し、それぞれの容量の充電時間差に対応したパルス出
力を発生させる充放電時間検出型の検知回路に接続し、
同様の高温高湿試験とサイクル試験を行った結果、出力
電圧13mV変化した。
【0049】(比較例2)n型のシリコン基板にボロン
を高濃度に拡散させた拡散抵抗11を形成し、シリコン
基板の裏面からKOH−アルコール系の異方性エッチン
グ液でエッチングして厚み約25μmの薄いダイアフラ
ム12を形成した。ダイアフラム12を、被測定気体の
圧力を伝える圧力導入口13を有した基台14と陽極接
合したセンサ素子を作製した。
【0050】図8のように、センサ素子に直接被測定気
体が当たるようにした。温度60℃、湿度95%RHの
高温高湿試験を100時間行うとシリコンのピエゾ抵抗
の変化は1.52Ωであり、大きく変化した。また温度
70℃で1時間保持し、温度−30℃で1時間保持する
のを1サイクルとするサイクル試験を100回繰り返す
とシリコンのピエゾ抵抗の変化は0.92Ωであり、大
きく変化した。またセンサのピエゾ抵抗を用いてブリッ
ジ回路を構成し、これを定電圧源で駆動する回路に接続
して所定の電圧出力に変換し、同様の高温高湿試験とサ
イクル試験を行った結果、出力電圧は大きく変化した。
【0051】なお本発明の圧力センサにおいて、各種材
料(高吸水性樹脂、ダイアフラム、固定基板、電極、ス
ペーサ、スペーサ層等)、作製および試験条件(温度、
時間、圧力、雰囲気等)、センサ形状(吸収部の配置、
吸収部の形状、シール部材の形状、シール方法等)、回
路構成等は本実施例に限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は高吸水性樹脂を主体とする吸水部を設けたことによっ
て、被測定気体中に含まれる水分を除去することができ
る。
【0053】また、静電容量式の圧力センサ素子で被測
定気体を高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部
を経由してダイアフラムに導入することで、圧力センサ
素子の経時変化を小さくすることができる。
【0054】また、静電容量式の圧力センサ素子で高吸
水性樹脂を主体とする吸水部をダイアフラムの近傍に設
けたことで、圧力センサ素子の水分除去を効率よく長期
間可能にする。
【0055】また、静電容量式の圧力センサで被測定気
体を高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部を経
由してダイアフラムに導入することで、圧力センサ素子
の経時変化を小さくして電気信号変換時の経時変化を小
さくすることができる。
【0056】また、静電容量式の圧力センサで高吸水性
樹脂を主体とする吸水部をダイアフラムの近傍に設けた
ことで、圧力センサ素子の水分除去を効率よく長期間可
能にして電気信号変換時の経時変化を小さくすることが
できる。
【0057】また、半導体式の圧力センサ素子で被測定
気体を高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部を
経由してダイアフラムに導入することで、圧力センサ素
子の経時変化を小さくすることができる。
【0058】また、半導体式の圧力センサ素子で高吸水
性樹脂を主体とする吸水部をダイアフラムの近傍に設け
たことで、圧力センサ素子の水分除去を効率よく長期間
可能にする。
【0059】また、半導体式の圧力センサで被測定気体
を高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した吸水部を経由
してダイアフラムに導入することで、圧力センサ素子の
経時変化を小さくして電気信号変換時の経時変化を小さ
くすることができる。
【0060】また、半導体式の圧力センサで高吸水性樹
脂を主体とする吸水部をダイアフラムの近傍に設けたこ
とで、圧力センサ素子の水分除去を効率よく長期間可能
にして電気信号変換時の経時変化を小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の静電容量式の圧力セン
サの断面図
【図2】本発明の第2の実施例の静電容量式の圧力セン
サの断面図
【図3】本発明の第3の実施例の静電容量式の圧力セン
サの断面図
【図4】本発明の第4の実施例の半導体式の圧力センサ
の断面図
【図5】本発明の第5の実施例の半導体式の圧力センサ
の断面図
【図6】本発明の第6の実施例の半導体式の圧力センサ
の断面図
【図7】従来の比較例1の静電容量式の圧力センサの断
面図
【図8】従来の比較例2の半導体式の圧力センサの断面
【符号の説明】
1 第一の電極 2 固定基板 3 第二の電極 4,12 ダイアフラム 5 スペーサ 8a,8b,17a,17b 吸水部 10,18 変換手段(回路) 11 拡散抵抗 13 圧力導入口 14 基台

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定気体中に含まれた水分を除去する
    ための高吸水性樹脂を有する吸水部を設けた圧力センサ
    素子。
  2. 【請求項2】 高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した
    吸水部と、表面に第一の電極が形成された電気絶縁性材
    料を有する固定基板と、第二の電極が表面に形成された
    電気絶縁性弾性材料を有するダイアフラムと、前記第一
    の電極と前記第二の電極との少なくとも一方の周縁部に
    形成したスペーサとを備え、前記第一の電極と前記第二
    の電極とが対向配置しかつ前記スペーサを介して前記固
    定基板とダイアフラムとを接合し、被測定気体を前記吸
    水部を経由して前記ダイアフラムに導入する静電容量式
    の圧力センサ素子。
  3. 【請求項3】 高吸水性樹脂を主体とする吸水部と、表
    面に第一の電極が形成された電気絶縁性材料を有する固
    定基板と、第二の電極が表面に形成された電気絶縁性弾
    性材料を有するダイアフラムと、前記第一の電極と前記
    第二の電極との少なくとも一方の周縁部に形成したスペ
    ーサとを備え、前記第一の電極と前記第二の電極とが対
    向配置しかつ前記スペーサを介して前記固定基板とダイ
    アフラムとを接合し、前記吸水部を前記ダイアフラム近
    傍に設けた静電容量式の圧力センサ素子。
  4. 【請求項4】 高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した
    吸水部と、表面に第一の電極が形成された電気絶縁性材
    料を有する固定基板と、第二の電極が表面に形成された
    電気絶縁性弾性材料を有するダイアフラムと、前記第一
    の電極と前記第二の電極との少なくとも一方の周縁部に
    形成したスペーサとを備え、前記第一の電極と前記第二
    の電極とが対向配置しかつ前記スペーサを介して前記固
    定基板と前記ダイアフラムとを接合し、被測定気体を前
    記吸水部を経由して前記ダイアフラムに導入する圧力セ
    ンサ素子と、圧力変化によって生じた前記ダイアフラム
    と前記固定基板との間の容量変化を電気信号に変換する
    変換手段とを備えた静電容量式の圧力センサ。
  5. 【請求項5】 高吸水性樹脂を主体とする吸水部と、表
    面に第一の電極が形成された電気絶縁性材料を有する固
    定基板と、第二の電極が表面に形成された電気絶縁性弾
    性材料を有するダイアフラムと、前記第一の電極と前記
    第二の電極との少なくとも一方の周縁部に形成したスペ
    ーサとを備え、前記第一の電極と前記第二の電極とを対
    向配置しかつ前記スペーサを介して前記固定基板と前記
    ダイアフラムとを接合し、前記吸水部を前記ダイアフラ
    ム近傍に設けた圧力センサ素子と、圧力変化によって生
    じた前記ダイアフラムと前記固定基板との間の容量変化
    を電気信号に変換する変換手段とを備えた静電容量式の
    圧力センサ。
  6. 【請求項6】 高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した
    吸水部と、拡散抵抗が表面に形成されたシリコンのダイ
    アフラムと、前記拡散抵抗に被測定気体の圧力を伝える
    圧力導入口を有し前記ダイアフラムと陽極接合して前記
    ダイアフラムを支持する基台とを備え、被測定気体を前
    記吸水部を経由して前記ダイアフラムに導入する半導体
    式の圧力センサ素子。
  7. 【請求項7】 高吸水性樹脂を主体とした吸水部と、拡
    散抵抗が表面に形成されたシリコンのダイアフラムと、
    前記拡散抵抗に被測定気体の圧力を伝える圧力導入口を
    有し前記ダイアフラムと陽極接合して前記ダイアフラム
    を支持する基台とを備え、前記吸水部を前記ダイアフラ
    ム近傍に設けた半導体式の圧力センサ素子。
  8. 【請求項8】 高吸水性樹脂を主体とし通気性を有した
    吸水部と、拡散抵抗が表面に形成されたシリコンのダイ
    アフラムと、前記拡散抵抗に被測定気体の圧力を伝える
    圧力導入口を有し前記ダイアフラムと陽極接合して前記
    ダイアフラムを支持する基台とを備え、被測定気体を前
    記吸水部を経由して前記ダイアフラムに導入する圧力セ
    ンサ素子と、圧力変化によって生じた前記拡散抵抗の抵
    抗変化を電気信号に変換する変換手段とを備えた半導体
    式の圧力センサ。
  9. 【請求項9】 高吸水性樹脂を主体とする吸水部と、拡
    散抵抗が表面に形成されたシリコンのダイアフラムと、
    前記拡散抵抗に被測定気体の圧力を伝える圧力導入口を
    有し前記ダイアフラムと陽極接合して前記ダイアフラム
    を支持する基台とを備え、前記吸水部を前記ダイアフラ
    ム近傍に設けた圧力センサ素子と、圧力変化によって生
    じた前記拡散抵抗の抵抗変化を電気信号に変換する変換
    手段とを備えた半導体式の圧力センサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1070948A1 (de) * 1999-07-20 2001-01-24 Endress + Hauser Gmbh + Co. Relativdrucksensor
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