JPH083055A - 徐放性製剤の製造法 - Google Patents

徐放性製剤の製造法

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JPH083055A
JPH083055A JP6153279A JP15327994A JPH083055A JP H083055 A JPH083055 A JP H083055A JP 6153279 A JP6153279 A JP 6153279A JP 15327994 A JP15327994 A JP 15327994A JP H083055 A JPH083055 A JP H083055A
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豊 山縣
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水溶性ポリペプチドを有機溶媒に接触させずに
生体内分解性マトリックスに浸透させることができ、水
溶性ポリペプチドの生物活性を損なわずに製剤化するこ
とが可能な徐放性製剤の製造法の提供。 【構成】水溶性ポリペプチドを生体内分解性マトリック
スに水中で浸透させることを特徴とする徐放性製剤の製
造法。 【効果】本発明の製造法によれば、水溶性ポリペプチド
を有機溶媒に接触させずに生体内分解性マトリックスに
浸透させることができ、水溶性ポリペプチドの生物活性
を損なわずに製剤化することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性ポリペプチドを
生体内分解性マトリックスに浸透させてなる徐放性製剤
に関する。
【従来の技術】蛋白質(ポリペプチドとも称する)は生
体において種々の薬理作用を示すことが知られており、
このうちいくつかについては遺伝子工学、細胞工学の手
法の発達により大腸菌、酵母、動物細胞、あるいはハム
スターなどの生体を用いて大量に生産させ、医薬品とし
ての応用が図られている。これらの蛋白質医薬品の例と
してはインターフェロン(アルファ,ベータ,ガン
マ)、インターロイキン2、エリスロポエチン、顆粒球
コロニー刺激因子(G−CSF)などが挙げられる。し
かしながら、これらの蛋白質は一般的に生体内での半減
期が短いために、頻回投与が必要であり注射に伴う患者
の肉体的負担は無視できないものがある。この問題を解
決するために徐放製剤を開発する種々の試みがなされて
いる。サイトカインに代表される蛋白質の投与は治療効
果を判定しながら慎重に投与する必要があるため、1週
間から2週間程度の放出期間を有する注射可能な徐放製
剤特にマイクロカプセル徐放製剤の開発が望まれてい
る。しかしながら、一般的に蛋白質は熱、有機溶媒,強
いせん断力などにより変性し、その生物活性が低下する
ことが知られている。例えば、蛋白質水溶液を60℃で
20分間加熱することによりその生物活性が急速に失わ
れる場合がある。また、より低い温度である50℃でも
1時間程度加熱することによりその生物活性が低下して
しまう場合もある。同様にエタノール、ジクロルメタン
などの有機溶媒によっても蛋白質の生物活性が低下する
場合があることが知られている。
【0002】WO93/06872号公報には骨形成蛋
白質の長期間にわたる放出を可能にする生体内分解性ポ
リマーで作成した空隙のある粒子、骨形成蛋白質、およ
び自己血凝集塊を組み合わせた製剤の技術が開示されて
いる。本技術においては主薬である骨形成蛋白質は投与
直前に粒子に吸着させ、さらに自己血を加え凝集塊を形
成させることにより放出を制御する手法が取られてい
る。徐放期間は数週間程度である。自己血を使用するた
めに一般的に使用ではない。ジャーナル・オブ・コント
ロールド・リリース(Journal of Controlled Releas
e),23巻,157頁,(1993年)(A. Supersax
o et al.)には、生体内分解性ポリマーを用いて空隙率
の大きいマイクロカプセルを作製した後、高分子物質を
染み込ませることにより有機溶媒と高分子物質を接触さ
せずにマイクロカプセル内に取り込む技術が記載されて
いる。具体的には使用されるポリ乳酸は疎水性であるた
め、最初に有機溶媒である50%エタノールを用いてマ
イクロカプセルを湿らせた後に水で置換し、さらに高分
子物質の溶液で置換する操作を行っている。特開平5−
32559号公報には医薬組成物の構成成分と生理学的
活性物質とを有機溶剤中に溶解するか、又は、医薬組成
物の構成成分と生理学的活性物質とを有機媒体又は水性
媒体中に均一に分散し、これを乾燥することによる医薬
組成物の製造方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように蛋白質な
どの生物活性を保持しながら徐放性製剤を製造する種々
の試みがなされているものの、薬物のマトリックスへの
浸透効率。薬物の初期バーストの抑制、長期間にわたる
一定の薬物放出速度等の点で、まだ満足すべきものでは
ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点を解決するため鋭意研究をおこなったところ、生体内
に投与後の消失が約1〜3週間程度の生体内分解性ポリ
マーで予め微粒子状の生体内分解性マトリックスを製造
し、該生体内分解性マトリックスに水溶性ポリペプチド
を水中で浸透させて得られる製剤を生体内に投与するこ
とにより、水溶性ポリペプチドの血液中濃度を約1〜2
週間持続させることが可能になることを見いだし、これ
に基づいてさらに研究した結果本発明を完成した。すな
わち、本発明は、(1)水溶性ポリペプチドを生体内分
解性マトリックスに水中で浸透させることを特徴とする
徐放性製剤の製造法、(2)生体内分解性マトリックス
が生体内分解性ポリマーと水溶性の脂肪族カルボン酸金
属塩とを混合して製造される第1項記載の徐放性製剤の
製造法、(3)脂肪族カルボン酸が脂肪族モノカルボン
酸である第2項記載の徐放性製剤の製造法、(4)金属
塩が多価金属塩である第2項記載の徐放性製剤の製造
法、(5)水溶性ポリペプチドを生体内分解性マトリッ
クスに水中で浸透させ、ついで乾燥する第1項記載の徐
放性製剤の製造法、(6)乾燥が凍結乾燥である第5項
記載の徐放性製剤の製造法、(7)水溶性ポリペプチド
がサイトカインである第1項記載の徐放性製剤の製造
法、(8)サイトカインがインターフェロンである第7
項記載の徐放性製剤の製造法、(9)生体内分解性マト
リックスが微粒子状である第1項記載の徐放性製剤の製
造法、(10)生体内分解性マトリックスが生体内分解
性ポリマーから製造される第1項記載の徐放性製剤の製
造法、(11)生体内分解性ポリマーが脂肪族ポリエス
テルである第10項記載の徐放性製剤の製造法、(1
2)脂肪族ポリエステルがα−ヒドロキシカルボン酸か
ら誘導される共重合体である第11項記載の徐放性製剤
の製造法、(13)共重合体が乳酸−グリコール酸共重
合体である第12項記載の徐放性製剤の製造法、(1
4)水溶性ポリペプチドを生体内分解性マトリックスに
浸透させてなる徐放性製剤、(15)生体内分解性マト
リックスが生体内分解性ポリマーと水溶性の脂肪族カル
ボン酸金属塩とを混合して製造される第14項記載の徐
放性製剤、および(16)注射用である第14項記載の
徐放性製剤に関する。
【0005】本発明における水溶性ポリペプチドは、好
ましくは分子量約200〜約50,000の水溶性ポリ
ペプチドである。水溶性ポリペプチドは、さらに好まし
くは分子量約5,000〜約40,000の水溶性ポリペ
プチドである。水溶性ポリペプチドは、ホルモン作用を
有し、内分泌されるものであればよい。このような水溶
性ポリペプチドとしては、例えばサイトカイン,造血因
子,各種増殖因子,酵素などが挙げられる。サイトカイ
ンとしては、例えばリンホカイン,モノカインなどが挙
げられる。リンホカインとしては、例えばインターフェ
ロン(アルファ,ベータ,ガンマ),インターロイキン
(IL−2〜IL−12)などが挙げられる。モノカイ
ンとしては、例えばインターロイキン(IL−1),腫
瘍壊死因子などが挙げられる。造血因子としては、例え
ばエリスロポエチン,顆粒球コロニー刺激因子(G−C
SF),マクロファージコロニー刺激因子(M−CS
F),トロンボポエチン,血小板増殖刺激因子,メガカ
リオサイトポテンシエーターなどが挙げられる。各種増
殖因子としては、例えば塩基性あるいは酸性の繊維芽細
胞増殖因子(FGF)あるいはこれらのファミリー
(例、FGF−9など)〔モレキュラー・アンド・セル
ラー・バイオロジー(Molecular and Cellular Biolog
y),13巻,7号,4251頁(1993年)〕,神
経細胞増殖因子(NGF)あるいはこれらのファミリ
ー,インスリン様成長因子(例、IGF−1,IGF−
2など),骨増殖に関与する因子(BMP)あるいはこ
れらのファミリーなどが挙げられる。酵素としては、例
えばスーパーオキシドディスミュターゼ(SOD),テ
ィシュープラスミノーゲンアクティベーター(TPA)
などが挙げられる。また、上記以外にも、例えば成長ホ
ルモン,インスリン,ナトリウム利尿ペプチド,ガスト
リン,プロラクチン,副腎皮質刺激ホルモン(ACT
H),甲状腺刺激ホルモン(TSH),黄体形成ホルモ
ン(LH),卵胞刺激ホルモン(FSH),ヒト絨毛ゴ
ナドトロピン(HCG),モチリン,カリクレイン,膵
臓再生に関与するタンパク質であるRegタンパク質〔特
公平1−132388号公報、フェブス・レターズ(FE
BS Letters),272巻,85頁(1990年)〕など
も本発明の水溶性ポリペプチドとして用いられる。水溶
性ポリペプチドは、天然由来あるいは遺伝子組み換えに
より製造されたものでもよい。水溶性ポリペプチドは、
上記した水溶性ポリペプチドに限定されるものではな
い。すなわち、水溶性ポリペプチドは、糖鎖を有してい
ても有していなくてもよく、構造の異なる糖鎖を有して
いてもよい。さらに、水溶性ポリペプチドは、上記した
水溶性ポリペプチドの突然変異物質、誘導体(作動性、
拮抗性)、またはフラグメントであってもよい。
【0006】水溶性ポリペプチドは、好ましくはサイト
カインなどである。該サイトカインとしては、例えばリ
ンホカイン,モノカインなどが挙げられる。リンホカイ
ンとしては、例えばインターフェロン(アルファ,ベー
タ,ガンマ),インターロイキン(IL−2〜IL−1
2)などが挙げられる。モノカインとしては、例えばイ
ンターロイキン(IL−1),腫瘍壊死因子などが挙げ
られる。水溶性ポリペプチドは、さらに好ましくはリン
ホカインである。該リンホカインとしては、例えばイン
ターフェロン(アルファ,ベータ,ガンマ),インター
ロイキン(IL−2〜IL−12)などが挙げられる。
水溶性ポリペプチドは、特に好ましくはインターフェロ
ン(アルファ,ベータ,ガンマ)などである。
【0007】本発明において、生体内分解性マトリック
スは微粒子状であることが好ましい。生体内分解性マト
リックスは、通常の皮下あるいは筋肉内注射に使用され
る注射針を通過するものであればよく、該生体内分解性
マトリックスの粒子径は、例えば平均径として約0.1
〜300μm、好ましくは約1〜150μm、特に好まし
くは約2〜100μmである。
【0008】生体内分解性マトリックスは、例えば生体
内分解性ポリマーから自体公知の方法によって製造され
る。このような方法としては、例えば以下に示す水中乾
燥法,相分離法,噴霧乾燥法あるいはこれらに準じる方
法などが挙げられる。生体内分解性マトリックスは、好
ましくは生体内分解性ポリマーと水溶性の脂肪族カルボ
ン酸金属塩とを混合することにより製造される。 (イ)水中乾燥法(W/O/W法) 内水相として、例えば水あるいは水溶性成分を含有する
水溶液を使用する。該水溶性成分としては、例えば無機
塩類(例、食塩,燐酸水素ナトリウム,燐酸水素2ナト
リウムなど)、糖類(例、マンニトール,ブドウ糖,イ
ヌリンなど)、有機塩類(例、炭酸ナトリウム,炭酸マ
グネシウム,酢酸アンモニウムなど)、アミノ酸(例、
グリシン,アルギニン,ヒスチジンなど)などが挙げら
れる。水溶性成分の水溶液中の濃度は、例えば約0.1
〜10%(w/v)、好ましくは約0.5〜5%(w/
v)である。特に水溶性成分が食塩である場合には、例
えば0.9%(w/v)の生理食塩水を使用することが
好ましい。また、内水相に上記水溶性成分の代わりに炭
酸カルシウムなどを分散させてもよい。好ましくは、水
溶性脂肪族カルボン酸金属塩を含有する水溶液が内水相
として用いられる。該金属塩の水溶液中の濃度は各金属
塩の溶解度によって異なるが、例えば約10〜90%
(w/v)、好ましくは約20〜80%(w/v)であ
る。上記した水あるいは水溶性成分を含有する水溶液
を、α−ヒドロキシカルボン酸から合成される重合体、
共重合体などの生体内分解性ポリマーの有機溶媒溶液中
に乳化,分散し、W/O型乳化物(エマルション)を作
る。有機溶媒溶液中の生体内分解性ポリマーの濃度は生
体内分解性ポリマーの分子量,有機溶媒の種類によって
異なるが、一般的には約0.01〜90%(w/w)か
ら選ばれる。有機溶媒溶液中の生体内分解性ポリマーの
濃度は、さらに好ましくは約0.1〜80%(w/w)
である。有機溶媒溶液中の生体内分解性ポリマーの濃度
は、特に好ましくは約1〜70%(w/w)である。水
あるいは水溶性成分を含有する水溶液と生体内分解性ポ
リマー有機溶媒溶液との比率は1:1,000(v/
v)〜1:1(v/v)、好ましくは1:100(v/
v)〜1:5(v/v)、特に好ましくは1:50(v
/v)〜1:5(v/v)である。乳化操作は、公知の
分散方法が用いられる。該方法は、例えばタービン型攪
拌機、ホモジナイザーなどを用いて行われる。ついで、
このようにして調製されたW/O型エマルションをさら
に水相中(外水相)に加えて、W/O/Wエマルション
を形成させた後、油相溶媒を蒸発させ生体内分解性マト
リックスを調製する。油相溶媒の蒸発は、例えばタービ
ン型攪拌機などを用いて攪拌することにより行う。この
際の水相体積は一般的には油相体積の約1〜10,00
0倍から選ばれる。さらに好ましくは、約2〜5,00
0倍から選ばれる。特に好ましくは、約5〜2,000
倍から選ばれる。
【0009】上記外水相中に乳化剤を加えてもよい。該
乳化剤は、一般的に安定なO/Wエマルションを形成で
きるものであれば何れでもよい。具体的には、例えばア
ニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンヒマシ油誘導体、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、レ
シチン、ゼラチン、ヒアルロン酸などが挙げられる。こ
れらの中の1種類か、いくつかを組み合わせて使用して
もよい。使用の際の濃度は約0.001〜20%(w/
w)の範囲から適宜選択できる。さらに好ましくは約
0.01〜10%(w/w)の範囲で用いられる。特に
好ましくは約0.05〜5%(w/w)の範囲で用いら
れる。前記の内水相に水溶性成分の代わりに炭酸カルシ
ウムを分散させた場合には、外水相に稀塩酸を添加する
ことにより炭酸カルシウムは溶解する。また、外水相中
に、内水相で用いた水溶性脂肪族カルボン酸金属塩と同
一または異なった水溶性脂肪族カルボン酸金属塩を加え
てもよい。この際、外水相中の水溶性脂肪族カルボン酸
金属塩の濃度が約0.01〜20%(w/w)、さらに
好ましくは約0.1〜10%(w/w)となるように水
溶性脂肪族カルボン酸金属塩を添加することが好まし
い。外水相中の水溶性脂肪族カルボン酸金属塩の濃度を
変えることにより、生体内分解性マトリックスからの水
溶性脂肪族カルボン酸金属塩の溶出をコントロールする
こともできる。このようにして得られた生体内分解性マ
トリックスを遠心分離あるいは濾過して分取した後、生
体内分解性マトリックスの表面に付着している乳化剤な
どを蒸留水で数回繰り返し洗浄し、再び蒸留水などに分
散して凍結乾燥する。得られた生体内分解性マトリック
スの表面は、平滑ではなく、大小様々な穴が存在し、生
体内分解性マトリックス内部にまでその穴が通じている
ものもある。生体内分解性マトリックス中のこれらの穴
の容積の占める割合(空隙率)は、例えば水銀圧入法あ
るいはBET法により定量可能である。空隙率は、内水
相中の成分、その濃度、内水相溶液と生体内分解性ポリ
マー有機溶媒溶液との比率、外水相体積と油相体積の比
率、外水相の温度などで異なり、また、生体内分解性マ
トリックス内部での穴の構造は異なる。生体内分解性マ
トリックス中の水溶性脂肪族カルボン酸金属塩の含量
は、金属として好ましくは約0.01〜10%(w/
w)、さらに好ましくは約0.05〜7%(w/w)、
特に好ましくは約0.1〜5%(w/w)である。な
お、生体内分解性マトリックス中の水溶性脂肪族カルボ
ン酸金属塩の含量は、金属として原子吸光法等の方法に
より金属として定量される。
【0010】(ロ)水中乾燥法(O/W法) 本発明において、生体内分解性マトリックスを製造する
方法として内水相を用いない方法がある。該方法におい
ては、まず生体内分解性ポリマーの有機溶媒溶液を作製
する。この際、有機溶媒溶液中の生体内分解性ポリマー
の濃度は、生体内分解性ポリマーの分子量,有機溶媒の
種類などによって異なるが、一般的には約0.01〜9
0%(w/w)から選ばれる。有機溶媒溶液中の生体内
分解性ポリマーの濃度は、さらに好ましくは約0.1〜
80%(w/w)である。有機溶媒溶液中の生体内分解
性ポリマーの濃度は、特に好ましくは約1〜70%(w
/w)である。生体内分解性ポリマーの有機溶媒溶液中
に炭酸カルシウムを添加,分散させてもよい。この際、
炭酸カルシウムの添加量は、炭酸カルシウム:生体内分
解性ポリマーの重量比が約5:1〜約1:100,好ま
しくは約2:1〜約1:10となるようにする。好まし
くは、生体内分解性ポリマーの有機溶媒溶液中に水溶性
脂肪族カルボン酸金属塩を添加、分散させる。この際、
水溶性脂肪族カルボン酸金属塩の添加量は、水溶性脂肪
族カルボン酸金属塩:生体内分解性ポリマーの重量比が
約5:1〜約1:100,好ましくは約2:1〜約1:
50,さらに好ましくは約1:1〜約1:10となるよ
うにする。ついで、このようにして調製された有機溶媒
溶液をさらに水相中に加え、タービン型攪拌機などを用
いてO/Wエマルションを形成させた後、油相溶媒を蒸
発させ生体内分解性マトリックスを調製する。この際の
水相体積は一般的には油相体積の約1〜10,000倍
から選ばれる。さらに好ましくは、約2〜5,000倍
から選ばれる。特に好ましくは、約5〜2,000倍か
ら選ばれる。
【0011】上記外水相中に乳化剤を加えてもよい。該
乳化剤は、一般的に安定なO/Wエマルションを形成で
きるものであれば何れでもよい。具体的には、例えばア
ニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンヒマシ油誘導体、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、レ
シチン、ゼラチン、ヒアルロン酸などが挙げられる。こ
れらの中の1種類か、いくつかを組み合わせて使用して
もよい。使用の際の濃度は約0.001〜20%(w/
w)の範囲から適宜選択できる。さらに好ましくは約
0.01〜10%(w/w)の範囲で用いられる。特に
好ましくは約0.05〜5%(w/w)の範囲で用いら
れる。また、生体内分解性ポリマーの有機溶媒溶液中に
炭酸カルシウムを添加,分散させる場合には、外水相中
に希塩酸を添加する。また、外水相中に、生体内分解性
ポリマーの有機溶媒溶液中に添加、分散した水溶性脂肪
族カルボン酸金属塩と同一または異なった水溶性脂肪族
カルボン酸金属塩を加えてもよい。この際、外水相中の
水溶性脂肪族カルボン酸金属塩の濃度が約0.01〜2
0%(w/w)、さらに好ましくは約0.1〜10%
(w/w)となるように水溶性脂肪族カルボン酸金属塩
を添加することが好ましい。外水相中の水溶性脂肪族カ
ルボン酸金属塩の濃度を変えることにより、生体内分解
性マトリックスからの水溶性脂肪族カルボン酸金属塩の
溶出をコントロールすることもできる。さらに、生体内
分解性マトリックスを製造する方法として、生体内分解
性ポリマーの有機溶媒溶液を、水溶性脂肪族カルボン酸
金属塩を含有する外水相に加え、前記と同様にしてO/
Wエマルションを形成させる方法が挙げられる。このよ
うにして得られた生体内分解性マトリックスを遠心分離
あるいは濾過して分取した後、生体内分解性マトリック
スの表面に付着している乳化剤などを蒸留水で数回繰り
返し洗浄し、再び蒸留水などに分散して凍結乾燥する。
生体内分解性マトリックス中の水溶性脂肪族カルボン酸
金属塩の含量は、金属として好ましくは約0.01〜1
0%(w/w)、さらに好ましくは約0.05〜7%
(w/w)、特に好ましくは約0.1〜5%(w/w)
である。
【0012】(ハ)相分離法(コアセルベーション法) 相分離法により生体内分解性マトリックスを製造する場
合には、上記のW/Oエマルションあるいは生体内分解
性ポリマーの有機溶媒溶液にコアセルベーション剤を攪
拌下徐々に加え、生体内分解性ポリマーを析出、固化さ
せる。該コアセルベーション剤はw/oエマルションあ
るいは生体内分解性ポリマーの有機溶媒溶液の体積の約
0.01〜1,000倍の体積量が加えられる。さらに好
ましくは、約0.05〜500倍の体積量である。特に
好ましくは、約0.1〜200倍の体積量である。コア
セルベーション剤としては、生体内分解性ポリマーの溶
媒に混和する高分子系、鉱物油系または植物油系の化合
物で、ポリマーを溶解しないものであればよい。具体的
には、例えば、シリコン油、ゴマ油、大豆油、コーン
油、綿実油、ココナッツ油、アマニ油、鉱物油、n−ヘ
キサン、n−ヘプタンなどが挙げられる。これらは2種
以上混合して用いてもよい。このようにして得られた生
体内分解性マトリックスを濾過して分取した後、ヘプタ
ン等により繰り返し洗浄し、コアセルベーション剤を除
去する。さらに、水中乾燥法と同様の方法で洗浄を行
い、ついで生体内分解性マトリックスを凍結乾燥する。
溶媒を除去する方法は、自体公知の方法に従って行うこ
とができる。このような方法としては、例えばプロペラ
型攪拌機あるいはマグネチックスターラーなどで攪拌し
ながら常圧もしくは徐々に減圧して溶媒を蒸発させる方
法、ロータリーエバポレーターなどを用いて真空度を調
節しながら溶媒を蒸発させる方法などが挙げられる。生
体内分解性マトリックス中の水溶性脂肪族カルボン酸金
属塩の含量は、金属として好ましくは約0.01〜10
%(w/w)、さらに好ましくは約0.05〜7%(w
/w)、特に好ましくは約0.1〜5%(w/w)であ
る。
【0013】水中乾燥法およびコアセルベーション法で
の製造では、粒子同士の凝集を防ぐために凝集防止剤を
加えてもよい。該凝集防止剤としては、例えばマンニト
ール、ラクトース、ブドウ糖、デンプン類(例、コーン
スターチ等)、ヒアルロン酸あるいはこれのアルカリ金
属塩などの水溶性多糖、グリシン、フィブリン、コラー
ゲン等等の蛋白質、塩化ナトリウム、リン酸水素ナトリ
ウム等の無機塩類などが挙げられる。
【0014】(ニ)噴霧乾燥法 噴霧乾燥法によって生体内分解性マトリックスを製造す
る場合には、水あるいは水溶性成分を含む水溶液と生体
内分解性ポリマーとを含むW/Oエマルションあるいは
生体内分解性ポリマーの有機溶媒溶液を、ノズルを用い
てスプレードライヤー(噴霧乾燥器)の乾燥室内へ噴霧
し、極めて短時間に微粒化液滴内の有機溶媒を揮発さ
せ、微粒状の生体内分解性カプセルを調製する。該ノズ
ルとしては、例えば二流体ノズル型、圧力ノズル型、回
転ディスク型等がある。この際、所望によって水あるい
は水溶性成分を含む水溶液と生体内分解性ポリマーとを
含むW/Oエマルションあるいは生体内分解性ポリマー
の有機溶媒溶液と同時に、生体内分解性マトリックスの
凝集防止を目的として前述の凝集防止剤の水溶液を別ノ
ズルより噴霧することも有効である。生体内分解性マト
リックスは、好ましくは、水溶性脂肪族カルボン酸金属
塩を含む水溶液と生体内分解性ポリマーとを含むW/O
エマルションあるいは水溶性脂肪族カルボン酸金属塩を
含む生体内分解性ポリマーの有機溶媒溶液を用いて製造
される。このようにして得られた生体内分解性マトリッ
クスは、必要であれば、加温・減圧下生体内分解性マト
リックス中の水分および有機溶媒の除去をさらに行う。
本発明において用いられる生体内分解性マトリックス中
の残留有機溶媒量は、約1,000ppm以下、好ましくは
約500ppm以下、さらに好ましくは250ppm以下、特
に好ましくは約100ppm以下である。
【0015】本発明における生体内分解性マトリックス
に用いられる原料は、好ましくは生体内分解性ポリマー
である。生体内分解性ポリマーとしては、水に難溶また
は不溶である高分子重合物、例えば脂肪族ポリエステル
〔例、α−ヒドロキシカルボン酸類(例、グリコール
酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸等、バリン酸、ロイシン
酸)、ヒドロキシジカルボン酸類(例、リンゴ酸等)、
ヒドロキシトリカルボン酸(例、クエン酸等)等の1種
以上から合成された重合体、共重合体、あるいはこれら
の混合物〕、ポリ−α−シアノアクリル酸エステル、ポ
リアミノ酸(例、ポリ−γ−ベンジル−L−グルタミン
酸等)が挙げられる。あるいはこれらの混合物が挙げら
れる。重合の形式はランダム、ブロック、グラフトの何
れでもよい。
【0016】生体内分解性ポリマーは、好ましくは脂肪
族ポリエステル〔例、α−ヒドロキシカルボン酸類
(例、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸等)、ヒド
ロキシジカルボン酸類(例、リンゴ酸等)、ヒドロキシ
トリカルボン酸(例、クエン酸等)等の1種以上から合
成された重合体、共重合体、あるいはこれらの混合物〕
である。上記した脂肪族ポリエステル中、α−ヒドロキ
シカルボン酸類(例、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ
酪酸等)の1種以上から合成された重合体、共重合体が
確実な生体内分解性および生体適合性の観点から好まし
い。脂肪族ポリエステルは、さらに好ましくはα−ヒド
ロキシカルボン酸類(例、グリコール酸、乳酸、ヒドロ
キシ酪酸等)の1種以上から合成された共重合体であ
る。特に好ましくはα−ヒドロキシカルボン酸類(例、
グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸等)の2種以上か
ら合成された共重合体である。また、本発明における生
体内分解性ポリマーは、公知の方法で製造され、かつ通
常の注射針を用いて投与可能な生体内分解性マトリック
スに成型された時に、エタノールなどの有機溶媒を使用
せずに水が該生体内分解性マトリックスに浸透し、膨潤
させることが可能なものが好ましい。
【0017】上記α−ヒドロキシカルボン酸類はD−
体、L−体、およびD、L−体の何れでもよいが、D−
体/L−体(モル%)が約75/25〜25/75の範
囲のものが好ましい。さらに好ましくは、D−体/L−
体(モル%)が約60/40〜30/70の範囲のヒド
ロキシカルボン酸である。上記α−ヒドロキシカルボン
酸類の共重合体の例としては、例えばグリコール酸と他
のα−ヒドロキシ酸類との共重合体が挙げられ、該α−
ヒドロキシ酸としては乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、バリ
ン酸、ロイシン酸が好ましい。α−ヒドロキシカルボン
酸類の共重合体は、好ましくは乳酸−グリコール酸共重
合体または2−ヒドロキシ酪酸−グリコール酸共重合体
である。α−ヒドロキシカルボン酸類の共重合体は、特
に好ましくは乳酸−グリコール酸共重合体である。
【0018】乳酸−グリコール酸共重合体において、そ
の組成比(乳酸/グリコール酸)(モル%)は約100
/0〜40/60が好ましい。さらに好ましくは、組成
比が約90/10〜45/55の場合である。特に好ま
しくはその組成比約60/40〜45/55である。上
記グリコール酸と乳酸の共重合体の重量平均分子量は約
3,000〜12,000が好ましい。さらに好ましく
は、約4,000〜10,000である。本発明において
該共重合体を用いて製造した生体内分解性マトリックス
への水溶性ポリペプチドの浸透および生体内に投与後の
生体内分解性マトリックスの消失速度は、組成比および
重量平均分子量の組み合わせにより影響を受ける。生体
内に投与(皮下投与など)された後の消失期間が約2週
間であり、生体内分解性カプセルへの水の浸透に問題が
無いものとして、例えば組成比約50/50で重量平均
分子量が約4,000〜9,000、好ましくは約5,0
00〜9,000のものが挙げられる。本発明におい
て、組成比および重量平均分子量の異なる2種の乳酸−
グリコール酸共重合体を任意の割合で混合して用いても
よい。このような例としては、例えば組成比(乳酸/グ
リコール酸)(モル%)が約75/25で重量平均分子
量が約6,000の乳酸−グリコール酸共重合体と、組
成比(乳酸/グリコール酸)(モル%)が約50/50
で重量平均分子量が約4,000の乳酸−グリコール酸
共重合体との混合物が挙げられる。混合する際の重量比
は、好ましくは約25/75から約75/25である。
また、乳酸−グリコール酸共重合体の分散度(重量平均
分子量/数平均分子量)は約1.2から約4.0が好まし
い。さらに好ましくは、約1.5から約3.5である。乳
酸−グリコール酸共重合体は、自体公知の製造法、例え
ば特開昭61−28521号公報に記載の方法に従って
合成できる。該共重合体は無触媒脱水重縮合で合成され
たものが好ましい。
【0019】2−ヒドロキシ酪酸−グリコール酸共重合
体において、グリコール酸が約10〜75モル%、残り
が2−ヒドロキシ酪酸である場合が好ましい。さらに好
ましくは、グリコール酸が約20〜75モル%である場
合である。特に好ましくは、グリコール酸が約30〜7
0モル%である場合である。2−ヒドロキシ酪酸−グリ
コール酸共重合体の重量平均分子量は、約2,000〜
20,000が好ましい。重量平均分子量は、さらに好
ましくは約3,000〜10,000である。重量平均分
子量は、特に好ましくは約4,000〜8,000であ
る。これらのグリコール酸共重合体の分散度(重量平均
分子量/数平均分子量)は、約1.2〜4.0が好まし
い。分散度は、特に好ましくは約1.5〜3.5である。
本グリコール酸共重合体は自体公知の製造法、例えば、
特開昭61−28521号公報に記載の方法(無触媒下
の脱水重縮合反応や無機固体酸触媒下の脱水重縮合反応
による製造方法)に従って合成できる。該共重合体は無
触媒脱水重縮合で合成されたものが好ましい。
【0020】上記したグリコール酸共重合体は、さらに
ポリ乳酸と混合して使用されてもよい。該ポリ乳酸とし
ては、D−体、L−体およびこれらの混合物の何れでも
よいが、D−体、L−体(モル%)が約75/25〜2
0/80の範囲のものが好ましい。さらに好ましくは、
D−体、L−体(モル%)が約60/40〜25/75
の範囲のポリ乳酸である。特に好ましくは、D−体、L
−体(モル%)が約55/45〜25/75の範囲のポ
リ乳酸である。該ポリ乳酸は、重量平均分子量が約1,
500〜10,000のものが好ましい。さらに好まし
くは、重量平均分子量が約2,000〜8,000の範囲
のポリ乳酸である。特に好ましくは、重量平均分子量が
約3,000〜6,000の範囲のポリ乳酸である。ま
た、ポリ乳酸の分散度は約1.2〜4.0が好ましい。ポ
リ乳酸の分散度は、特に好ましくは、約1.5〜3.5で
ある。ポリ乳酸の製造法については、乳酸の二量体であ
るラクタイドを開環重合する方法と乳酸を脱水重縮合す
る方法が知られている。本発明で使用する比較的低分子
のポリ乳酸を得るためには、乳酸を直接脱水重縮合する
方法が好ましい。該方法は、例えば特開昭61−285
21号公報に記載されている。グリコール酸共重合体と
ポリ乳酸を混合して使用する場合、その混合比は、例え
ば約10/90〜90/10(重量%)の範囲である。
混合比は、好ましくは約20/80〜80/20(重量
%)の範囲である。さらに好ましくは、約30/70〜
70/30(重量%)の範囲である。
【0021】本発明において、無触媒脱水重縮合で合成
される生体内分解性ポリマーは、末端に遊離のカルボキ
シル基を有する。末端に遊離のカルボキシル基を有する
生体内分解性ポリマーは、GPC測定による数平均分子
量と末端基定量による数平均分子量とがほぼ一致する重
合体である。約1〜3gの生体内分解性ポリマーをアセ
トン(25ml)とメタノール(5ml)との混合溶媒に溶
解し、フェノールフタレインを指示薬としてこの溶液中
のカルボキシル基を0.05Nアルコール性水酸化カリ
ウム溶液で室温での撹拌下、速やかに滴定して末端基定
量による数平均分子量を次式で算出した。 末端基定量による数平均分子量 = 20,000 A/B A:生体内分解性ポリマーの質量(g) B:滴定終点までに添加した0.05Nアルコール性水
酸化カリウム溶液(ml) 以下、これを末端基定量による数平均分子量と表記す
る。例えば1種類以上のα−ヒドロキシ酸類から無触媒
脱水重縮合法で合成され、末端に遊離のカルボキシル基
を有する重合体では、GPC測定による数平均分子量と
末端基定量による数平均分子量とがほぼ一致する。これ
に対し、環状二量体から触媒を用いて開環重合法で合成
され、末端に遊離カルボキシル基を本質的には有しない
重合体では、末端基定量による数平均分子量がGPC測
定による数平均分子量を大きく上回る。この相違によっ
て末端に遊離のカルボキシル基を有する重合体は末端に
遊離カルボキシル基を有しない重合体と明確に区別する
ことができる。
【0022】末端基定量による数平均分子量が絶対値で
あるのに対してGPC測定による数平均分子量は各種分
析、解析条件(例えば移動相の種類、カラムの種類、基
準物質、スライス幅の選択、ベースラインの選択等)に
よって変動する相対値であるため、一義的な数値化は困
難であるが、例えばGPC測定による数平均分子量と末
端基定量による数平均分子量とがほぼ一致するとは、末
端基定量による数平均分子量がGPC測定による数平均
分子量の約0.5〜2倍の範囲内であることをいう。好
ましくは、約0.8〜1.5倍の範囲内であることをい
う。また、末端基定量による数平均分子量がGPC測定
による数平均分子量を大きく上回るとは、末端基定量に
よる数平均分子量がGPC測定による数平均分子量の約
2倍を越える場合をいう。本発明においては、GPC測
定による数平均分子量と末端基定量による数平均分子量
とがほぼ一致する重合体が好ましい。本明細書での重量
平均分子量および数平均分子量とは、重量平均分子量が
120,000、52,000、22,000、9,20
0、5,050、2,950、1,050、580、16
2の9種類のポリスチレンを基準物質としてゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポ
リスチレン換算の重量平均分子量および数平均分子量を
意味する。測定はGPCカラムKF804L x2(昭
和電工製)、RIモニターL−3300(日立製作所
製)を使用、移動相としてクロロホルムを用いた。ま
た、分散度は、(重量平均分子量/数平均分子量)によ
り算出される。
【0023】水溶性脂肪族カルボン酸金属塩は、水溶性
であり、かつ生体に悪影響を及ぼさない脂肪族カルボン
酸金属塩であれば特に限定されない。水溶性脂肪族カル
ボン酸金属塩は、好ましくは常温(約20℃)で水に対
する溶解度が約20mg/ml以上の脂肪族カルボン酸金属
塩、さらに好ましくは溶解度が約100mg/ml以上の脂
肪族カルボン酸金属塩、特に好ましくは溶解度が約20
0mg/ml以上の脂肪族カルボン酸金属塩である。水溶性
の脂肪族カルボン酸金属塩において、脂肪族カルボン酸
は、好ましくは炭素数2ないし9の脂肪族カルボン酸で
ある。脂肪族カルボン酸としては、例えば脂肪族モノカ
ルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂肪族トリカルボン酸
等が挙げられる。これらの脂肪族カルボン酸は、飽和あ
るいは不飽和のいずれであってもよい。脂肪族モノカル
ボン酸としては、例えば炭素数2ないし9の飽和脂肪族
モノカルボン酸(例、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草
酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸等)および炭素数2ないし9の不飽和脂
肪族モノカルボン酸(例、アクリル酸、プロピオール
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸等)が
挙げられる。脂肪族ジカルボン酸としては、例えば炭素
数2ないし9の飽和脂肪族ジカルボン酸(例、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸
等)および炭素数2ないし9の不飽和脂肪族ジカルボン
酸(例、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコ
ン酸等)が挙げられる。脂肪族トリカルボン酸として
は、例えば炭素数2ないし9の飽和脂肪族トリカルボン
酸(例、トリカルバリル酸、1,2,3−ブタントリカル
ボン酸等)が挙げられる。上記した脂肪族カルボン酸
は、水酸基を1ないし2個有していてもよく、このよう
な例としては、例えばグリコール酸、乳酸、グリセリン
酸、タルトロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等が挙
げられる。脂肪族カルボン酸は、好ましくは脂肪族モノ
カルボン酸である。脂肪族カルボン酸は、さらに好まし
くは炭素数2ないし9の飽和脂肪族モノカルボン酸、特
に好ましくは炭素数2ないし3の飽和脂肪族モノカルボ
ン酸である。脂肪族カルボン酸の特に好ましい具体例と
しては、例えば酢酸等が挙げれる。
【0024】水溶性脂肪族カルボン酸金属塩における金
属塩としては、例えばアルカリ金属(例、ナトリウム、
カリウム等)塩、銅(I価)塩等の単価金属塩、アルカ
リ土類金属(例、カルシウム、マグネシウム等)塩、亜
鉛(II価)塩、鉄(II価,III価)塩、銅(II価)塩、
スズ(II価,IV価)塩、アルミニウム(II価,III価)
塩等の多価金属塩が挙げられる。金属塩は、好ましくは
多価金属塩である。金属塩は、特に好ましくはカルシウ
ム塩、亜鉛塩である。水溶性脂肪族カルボン酸金属塩の
具体例を挙げれば、例えば酢酸ナトリウム,酢酸カリウ
ム,酢酸カルシウム,酢酸亜鉛,プロピオン酸ナトリウ
ム,プロピオン酸カルシウム,グリコール酸ナトリウ
ム,グリコール酸亜鉛,乳酸ナトリウム,乳酸カルシウ
ム,乳酸亜鉛,酒石酸ナトリウム,酒石酸亜鉛,クエン
酸ナトリウム等である。水溶性脂肪族カルボン酸金属塩
の特に好ましい具体例を挙げれば、酢酸カルシウム、酢
酸亜鉛等である。上記した水溶性脂肪族カルボン酸金属
塩と同様にして水溶性芳香族カルボン酸金属塩も用いら
れる。水溶性芳香族カルボン酸金属塩の具体例を挙げれ
ば、例えば安息香酸ナトリウム,安息香酸亜鉛,サリチ
ル酸ナトリウム,サリチル酸亜鉛等である。生体内分解
性マトリックスの製造の際に使用する有機溶媒は、沸点
が120℃以下であることが好ましい。該有機溶媒とし
ては、例えばハロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等)、アルコール類(エ
タノール、メタノール)、アセトニトリル等が挙げられ
る。これらは混合して用いられてもよい。有機溶媒は、
好ましくはジクロロメタン、アセトニトリルである。
【0025】本発明の徐放性製剤は、水溶性ポリペプチ
ドを生体内分解性マトリックスに水中で浸透させること
により製造することができる。該徐放性製剤(例、マイ
クロカプセル)は、例えば以下のような操作によって製
造することができる。以下、このようにして製造される
徐放性製剤を単にマイクロカプセルと称する場合があ
る。 1)水溶性ポリペプチドの水溶液を調製する 2)生体内分解性マトリックスを1)の水溶液に接触さ
せ、生体内分解性マトリックス内部に該水溶液を浸透さ
せる 3)必要に応じて生体内分解性マトリックスに浸透され
ない水溶性ポリペプチドと生体内分解性マトリックスと
を分離する(洗浄操作) 4)水溶性ポリペプチドを生体内分解性マトリックスに
浸透させてなる徐放性製剤(例、マイクロカプセル)を
乾燥させる 上記した水溶性ポリペプチドの水溶液に、水溶性ポリペ
プチドの溶解度を上げるため、あるいは水溶性ポリペプ
チドの生物活性を維持するために、生体内に注入しうる
塩類、例えば無機塩類(例、食塩,燐酸一水素ナトリウ
ムなど)、有機塩類(例、酢酸アンモニアなど)、アミ
ノ酸(例、グリシン,アルギニン,ヒスチジンなど)な
どを添加してもよい。上記した塩類は薬物の至適pH付
近になるように複数組み合わされてもよい。この際、p
Hは一般的には中性あるいは弱酸性になるように調整さ
れるが、塩基性に調製される場合もある。該塩類の濃度
は水溶性ポリペプチドの水溶液の張度が生理食塩水を基
準として約1/50〜5倍になるように調整される。好
ましくは約1/25〜3倍である。また、Tween 80 な
どの界面活性剤を添加してもよい。該界面活性剤の濃度
は約0.0001〜0.2%(w/v)、好ましくは約
0.001〜約0.1%(w/v)が使用される。
【0026】また、水溶性ポリペプチドの水溶液に血清
アルブミンを添加してもよい。血清アルブミンを添加す
ることにより、水溶性ポリペプチドの溶解度が上がり、
水溶性ポリペプチドの生物活性を保持できる。血清アル
ブミンは水溶性ポリペプチドの水溶液に添加してもよ
く、あるいは水溶性ポリペプチドと予め混合してあって
もよい。血清アルブミンは人血清アルブミンが好まし
く、人血液から分離精製されてもよくあるいは遺伝子工
学的手法で生産されるものでもよい。水溶性ポリペプチ
ドと血清アルブミンの混合比(重量比)は、例えば約
1:1,000〜約100:1、好ましくは約1:10
0〜約10:1である。水溶液中の水溶性ポリペプチド
の濃度は特に限定されないが、単位重量あたりの生体内
分解性マトリックスになるべく多量の水溶性ポリペプチ
ドを浸透させるためには、水溶性ポリペプチドの溶解度
以下でなるべく濃い濃度が好ましい。該溶解度は塩濃
度、温度、添加物の有無によっても異なる。一般に生体
内分解性マトリックスに浸透された水溶性ポリペプチド
の濃度により徐放性製剤の水溶性ポリペプチド放出パタ
ーンが異なることが知られており、この観点からも水溶
性ポリペプチド濃度は選択される。水溶性ポリペプチド
濃度は、一般的には約100μg/ml〜約500mg/m
l,好ましくは約1〜300mg/ml,さらに好ましくは
約5〜100mg/mlである。
【0027】生体内分解性マトリックスが生体内分解性
ポリマーと水溶性脂肪族カルボン酸金属塩とを混合する
ことにより製造される場合、生体内分解性マトリックス
に水溶性ポリペプチドの水溶液を浸透させる際の水溶液
のpHは、生体内分解性マトリックスに含有される水溶
性脂肪族カルボン酸金属塩の種類、水溶性ポリペプチド
の等電点等によって異なるので一概には言えないが、好
ましくは約3〜9、さらに好ましくは約3〜8である。
pHの調整は、例えば無機酸(例、塩酸等)、有機酸
(例、酢酸等)等の酸、例えば水酸化アルカリ金属
(例、水酸化ナトリウム等)等のアルカリにより適宜行
えばよい。ここにおいて、使用される酸またはアルカリ
の量は、酸またはアルカリの電離度、強度、および目的
とするpHにより、適宜用いればよい。水溶性脂肪族カ
ルボン酸金属塩として特に酢酸ナトリウム、酢酸亜鉛ま
たは酢酸カルシウム等は、中性付近のpHで生体内分解
性マトリックスに水溶性ポリペプチドの水溶液を浸透さ
せることができるため好ましい。水溶性ポリペプチドを
生体内分解性マトリックスに水中で浸透させる操作は、
例えば水溶性ポリペプチドの水溶液と生体内分解性マト
リックスとを混合させることにより行われる。水溶性ポ
リペプチドの水溶液と生体内分解性マトリックスとを混
合する際の混合順序は水溶性ポリペプチドの生物活性が
保持される限り、任意に選択できる。例えば、水溶性ポ
リペプチドの水溶液に生体内分解性マトリックスを浸漬
してもよいし、生体内分解性マトリックスに水溶性ポリ
ペプチドの水溶液を添加してもよい。
【0028】水溶性ポリペプチドの水溶液と生体内分解
性マトリックスの混合比率は、生体内分解性マトリック
スに十分に水溶性ポリペプチドの水溶液が浸透するよう
に、水溶性ポリペプチドの水溶液の過剰量が使用され
る。すなわち、すべての生体内分解性マトリックスが水
溶性ポリペプチドの水溶液に浸るように調製される。水
溶性ポリペプチドの水溶液と生体内分解性マトリックス
との重量比は、生体内分解性マトリックスの空隙率が異
なるために、一概には決められないが、好ましくは約
1:10〜約20:1、さらに好ましくは約1:5〜約
10:1である。しかし、一般には生体内分解性マトリ
ックスに浸透されない水溶性ポリペプチドは再使用され
ず、貴重な水溶性ポリペプチドのロスを少なくするた
め、最小必要限の水溶性ポリペプチドの水溶液が使用さ
れる。水溶性ポリペプチドの水溶液と生体内分解性マト
リックスとの混合は、通常、容器を用いて行われる。こ
のような容器としては、水溶性ポリペプチドの吸着が少
ないものが好まれ、例えばシリコナイズ(シリコン化処
理)したガラスが挙げられる。また、水溶性ポリペプチ
ドの生物活性を損なわないように表面処理した合金(ス
テンレスあるいはチタン)なども好まれる。
【0029】混合操作としては例えば水溶性ポリペプチ
ドの水溶液に生体内分解性マトリックスを添加し、静置
あるいは水溶性ポリペプチドの生物活性を失わない程度
の軽い攪拌操作を加えることにより行われる。該操作に
おいて、水溶性ポリペプチドの水溶液が過度に起泡しな
い程度に真空減圧してもよい。該混合操作は水溶性ポリ
ペプチドの生物活性を損なわないあるいは生体内分解性
マトリックスの構成成分である生体内分解性ポリマーが
分解しない温度が採用され、通常は室温で行なわれ、好
ましくは冷所で行なわれる。混合操作における温度は、
具体的には約1〜30℃,好ましくは約4〜25℃であ
る。混合操作の時間は生体内分解性マトリックスの量、
生体内分解性ポリマーの組成,分子量,温度その他の要
因により異なるが、数時間から数十時間である。具体的
には、例えば約4℃で約10〜100時間,約25℃で
約5〜50時間が好ましい。この時間は水溶性ポリペプ
チドの生物活性を失わない範囲および、生体内分解性ポ
リマーが必要以上に加水分解しない範囲で任意に選択さ
れる。生体内分解性マトリックスが生体内分解性ポリマ
ーと水溶性脂肪族カルボン酸金属塩とを混合することに
より製造された場合、混合時間が短縮される。具体的に
は、混合時間は、例えば約4℃で約0.5〜24時間,
約25℃で約0.5〜5時間である。
【0030】混合操作の後に必要があれば洗浄操作を加
えてよい。該洗浄操作により生体内分解性マトリックス
に浸透されなかった水溶性ポリペプチドは除去される。
洗浄方法としては種々の方法が考えられるが、生体内分
解性マトリックスを破壊しない方法、および生体内分解
性マトリックスに浸透された水溶性ポリペプチドが生体
内分解性マトリックス外に流出せず、かつその生物活性
を失わない方法が採用される。例えば混合操作終了後に
洗浄液を添加し、遠心分離あるいは濾過によりマイクロ
カプセルと洗浄液を分離する操作を繰り返す。本操作に
おける洗浄液は蒸留水、あるいは塩(例、リン酸水素ナ
トリウム,塩化ナトリウム等)、糖(例、マンニトール
等)を含んだ水溶液が使用される。洗浄液は、好ましく
はマンニトールを含んだ水溶液である。このようにして
得られたマイクロカプセルは、ついで乾燥される。乾燥
方法としては、例えば凍結乾燥,真空乾燥などが挙げら
れる。乾燥方法としては、特に凍結乾燥が好ましい。ま
た、乾燥操作における粒子同士の凝集を防ぐために凝集
防止剤を含んだ洗浄液を使用してもよい。該凝集防止剤
としては、例えばマンニトール、ラクトース、ブドウ
糖、デンプン類(例、コーンスターチ等)などの水溶性
多糖、ヒアルロン酸などのムコ多糖類、グリシン,フィ
ブリン,コラーゲン等の蛋白質、塩化ナトリウム,リン
酸水素ナトリウム等の無機塩類、レシチンなどのリン脂
質などが挙げられる。
【0031】乾燥操作において乾燥時の温度は水溶性ポ
リペプチドの生物活性を損なわず、マイクロカプセルの
破壊しない任意の温度が採用される。好ましくは、用い
られた生体内分解性ポリマーのガラス転移温度以上で該
マイクロカプセルの各粒子が互いに付着しない程度の温
度に加熱する。ガラス転移温度とは示差走査熱量計(D
SC)を用い、加温速度毎分約10または20℃で昇温
した際に得られる中間点ガラス転移温度(Tmg)をい
う。好ましい加温温度としてはガラス転移温度より、約
2〜10℃程度高い温度が採用される。このような温度
は、例えば約25〜50℃,好ましくは約30〜45℃
である。加熱時間は、加熱温度、処理するマイクロカプ
セル量などにより異なるが、一般的にはマイクロカプセ
ル自体の温度が所定の温度に達した後、数十時間、好ま
しくは約24時間以内である。該加熱方法は特に限定さ
れないが、マイクロカプセルが均一に加熱される方法で
あればいかなる方法を用いてもよい。具体例として、例
えば恒温槽中で加熱する方法、マイクロ波で加熱する方
法などが挙げられる。該乾燥操作によりマイクロカプセ
ルを温血動物に投与後の初期の放出を抑制することが可
能になる。
【0032】本発明においては、水溶性ポリペプチドを
生体内分解性マトリックスに浸透させる際に有機溶媒を
使用せず、また、過度の過熱を行わないため、製剤化過
程において水溶性ポリペプチドの生物活性が損なわれる
ことは少ない。ここでいう有機溶媒は、例えばハロゲン
化炭化水素,アルコール類,アセトニトリル,氷酢酸な
どである。また、水溶性脂肪族カルボン酸金属塩を用い
ることにより、水溶性ポリペプチドを生体内分解性マト
リックス内に効率よく浸透させることができる。本発明
の徐放性製剤は、例えば注射剤として用いる場合、長期
間、例えば約1週間〜1カ月にわたり、ほぼ一定速度の
徐放性を示す。本発明の徐放性製剤中の水溶性ポリペプ
チドの含有量は、例えば徐放性製剤がマイクロカプセル
である場合、マイクロカプセルを適当な溶媒で溶解し、
マイクロカプセル中に含有される水溶性ポリペプチドを
HPLCなどのクロマトグラフあるいはエンザイムイミ
ュノアッセイなどの免疫学的測定法により分離定量する
方法、あるいは分離された水溶性ポリペプチドの生物活
性を測定する方法などで決定される。マイクロカプセル
中の生体内分解性ポリマーに対する水溶性ポリペプチド
の含有率は、一般的に約0.1〜30%(w/w)、好
ましくは約1〜20%(w/w)である。
【0033】本発明の徐放性製剤は、例えばマイクロカ
プセルとして、あるいはマイクロカプセルを原料物質と
して種々の剤形に製剤化し、非経口剤(例、筋肉内、皮
下、臓器などへの注射剤または埋め込み剤、鼻腔、直
腸、子宮などへの経粘膜剤等)、経口剤(例、カプセル
剤(例、硬カプセル剤、軟カプセル剤等)、顆粒剤、散
剤等の固形製剤、懸濁剤等の液剤等)などとして投与す
ることができる。本発明において、徐放性製剤は特に注
射用であることが好ましい。例えば徐放性製剤がマイク
ロカプセルである場合、マイクロカプセルを注射剤とす
るには、マイクロカプセルを分散剤(例、Tween 80、HC
O-60 等の界面活性剤、カルボキシメチルセルロース、
アルギン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等の多
糖類、硫酸プロタミンなど)、保存剤(例、メチルパラ
ベン、プロピルパラベンなど)、等張化剤(例、塩化ナ
トリウム、マンニトール、ソルビトール、ブドウ糖な
ど)、局所麻酔剤(塩酸キシロカイン,クロロブタノー
ルなど)等と共に水性懸濁剤とするか、ゴマ油、コーン
油などの植物油あるいは中鎖脂肪酸トリグリセライド
〔例、ミグリオール812(フルス・アクチエンゲゼル
シャフト社)等〕またはこれらにレシチンなどのリン脂
質を混合したものと共に分散して油性懸濁剤として実際
に使用できる徐放性注射剤とする。
【0034】徐放性製剤が例えばマイクロカプセルであ
る場合、マイクロカプセルの粒子径は、懸濁注射剤とし
て使用する場合にはその分散度、通針性を満足する範囲
であればよく、例えば粒子径として約0.1から300
μmの範囲が挙げられる。好ましくは、約1から150
μmの範囲の粒子径である。さらに好ましくは、約2か
ら100μmの範囲の粒子径である。上記したマイクロ
カプセルを無菌製剤にするには、製造全工程を無菌にす
る方法、ガンマ線で滅菌する方法、防腐剤を添加する方
法等が挙げられるが、特に限定されない。本発明の徐放
性製剤は、低毒性で哺乳動物(例、ヒト、牛、豚、犬、
ネコ、マウス、ラット、ウサギ等)に対して安全に用い
ることができる。本発明の徐放性製剤の適応は、使用す
る水溶性ポリペプチドにより異なる。本発明の徐放性製
剤は、水溶性ポリペプチドが、例えばインターフェロン
アルファである場合は、ウィルス性肝炎(例、C型肝
炎,HBe抗原陽性B型慢性活動性肝炎など),癌
(例、腎癌,多発性骨髄腫など)など、エリスロポエチ
ンの場合は貧血(例、腎透析時貧血など)など、G−C
SFの場合は好中球減少症(例、制癌剤治療時),感染
症など、IL−2の場合は癌(例、血管内皮腫など)、
FGFの場合は消化管潰瘍など、FGF−9の場合は血
小板減少症など、NGFの場合は老人性痴呆,神経病
(ニューロパシー)など、TPAの場合は血栓症など、
インスリンの場合は糖尿病など、腫瘍壊死因子の場合は
癌などの治療または予防に有効である。
【0035】徐放性製剤の投与量は、水溶性ポリペプチ
ドの種類と含量、水溶性ポリペプチド放出の持続時間、
対象疾病、対象動物などによって種々異なるが、含有さ
れる水溶性ポリペプチドの薬理効果が発揮される量であ
ればよい。水溶性ポリペプチドの1回当たりの投与量と
しては、例えば徐放性製剤が1週間型製剤である場合、
水溶性ポリペプチドの種類によって異なるが、好ましく
は、成人1人当たり約0.0001〜10mg/kg体重の
範囲から適宜選ぶことができる。さらに好ましくは約
0.0005〜1mg/kg体重の範囲から適宜選ぶことが
できる。徐放性製剤の投与量は成人1人,1回当たり好
ましくは、約0.0005〜50mg/kg体重の範囲から
適宜選ぶことができる。さらに好ましくは約0.002
5〜10mg/kg体重の範囲から適宜選ぶことができる。
投与回数は、1週間に1回、2週間に1回等、水溶性ポ
リペプチドの種類と含量、剤型、水溶性ポリペプチド放
出の持続時間、対象疾病、対象動物などによって適宜選
ぶことができる。本発明の製剤の保存は常温あるいは冷
所に保存されるが、好ましくは冷所である。ここでいう
常温あるいは冷所とは日本薬局方において定義されるも
のである。すなわち、常温とは15〜25℃を、冷所と
は15℃以下を意味する。
【0036】
【実施例】以下に参考例、実施例および比較例を挙げて
本発明をさらに具体的に説明するが、これらは本発明を
限定するものではない。以下、%は特記しない限り重量
/容量パーセントを示す。 実施例1 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,400、GPC測定による数平均分子量 2,90
0、末端基定量による数平均分子量2,200、和光純
薬工業製)2.0gをジクロロメタン5.3g(4ml)に
溶解した液に加えて溶解した。内水相として注射用生理
食塩水1mlを加え、ホモジナイザー(ポリトロン)で約
30秒間攪拌した。予め18℃に調節しておいた0.1
%(w/w)ポリビニルアルコール(EG-40、日本合成化学
製)水溶液500ml中に注入し、タービン型ホモミキサ
ーを用い、4,000rpmでW/O/Wエマルションとし
た。このW/O/Wエマルションを室温で5時間撹拌し
てジクロロメタンを揮散させ、油相を固化させた後、遠
心分離機(05PR-22、日立製作所)を用いて2,000rp
mで捕集した。これを再び蒸留水に分散後、さらに遠心
分離を行った。捕集された乳酸-グリコール酸共重合体
マトリックスは少量の蒸留水を加えて再分散した後、こ
の分散液を凍結乾燥して粉末として得られた。ポリエチ
レン製試験管にインターフェロンアルファの1.08×
109 IU(人血清アルブミン約25mgを含有)を秤量
し、200μlの蒸留水で溶解した。これに前記のマイ
クロカプセル200mgを添加し、密栓後4〜8℃の冷蔵
庫で約4日間静置した。該操作後に5mlの蒸留水を加え
て約1分間静かに攪拌する。約2,000rpmで5分間遠
心分離操作を行ない、上清を捨てた。この操作を3回繰
り返すことにより、洗浄操作を行なった。得られたマイ
クロカプセルにD−マンニトール44mgを加え、蒸留水
2mlを添加し、ゆっくりと攪拌する。その後、得られる
分散液を真空乾燥した(温度;40℃/6時間)。
【0037】実施例2 実施例1と同様にして、乳酸-グリコール酸共重合体マ
トリックスを粉末として得た。ポリエチレン製試験管に
インターフェロンアルファの1.08×109 IU(人
血清アルブミン約25mgを含有)を秤量し、200μl
の蒸留水で溶解した。これに前記のマイクロカプセル2
00mgを添加し、密栓後4〜8℃の冷蔵庫で約30時間
静置した。該操作後に5mlの蒸留水を加えて約1分間静
かに攪拌する。約1,000rpmで5分間遠心分離操作を
行ない、上清を捨てた。この操作を3回繰り返すことに
より、洗浄操作を行なった。得られたマイクロカプセル
に0.1%ヒアルロン酸ナトリウム(分子量180万)
水溶液を1mlを添加し、ゆっくりと攪拌した。その後、
得られる分散液を凍結乾燥した(16時間)。
【0038】実施例3 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,900、GPC測定による数平均分子量2,600、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に炭酸カルシウム4g
を添加した後、ボルテックスミキサーで約30秒間攪拌
し、S/Oエマルションとした。これを予め18℃に調
節しておいた0.1%(w/w)ポリビニルアルコール(EG
-40、日本合成化学製)水溶液800ml中に注入し、タ
ービン型ホモミキサーを用い、6,000rpmでS/O/
Wエマルションとした。このS/O/Wエマルションを
室温で5時間撹拌してジクロロメタンを揮散させ、油相
を固化させた。ついで、余剰の炭酸カルシウムを除去す
るために1N塩酸10mlを添加した。約2,000rpmで
遠心分離操作を行ない(05PR-22、日立製作所)上清を
捨てた。これを再び蒸留水に分散後、さらに遠心分離を
行った。捕集された生体内分解性マトリックスに少量の
蒸留水を加えて再分散した後、この分散液を凍結乾燥し
て粉末(約2.0g)を得た。ガラス製試験管にインター
フェロンアルファ凍結乾燥粉末4mg(約8×108IU
(国際単位))を秤量し、10mM塩酸溶液2mlで溶解
した。これに前記の生体内分解性マトリックス50mgを
添加し、ロープロファイルローラ(ライフサイエンス社
製)上で4℃にて約1日間回転混合した。該操作後に蒸
留水4mlを加えて約1分間静かに攪拌し、ついで約1,
000rpmで5分間遠心分離操作を行ない、上清を捨て
た(この操作を2回繰り返すことにより、洗浄操作を行
なった)。得られる分散液を凍結乾燥し、マイクロカプ
セル(約48mg)を得た。得られたマイクロカプセル中
のインターフェロンアルファ含量を調べるため、マイク
ロカプセルを10%アセトニトリルを含有する25%ブ
ロックエース(雪印乳業(株))(免疫実験用ブロッキ
ング剤)溶液で抽出し、ついで酵素免疫学的測定法(E
IA)によりインターフェロンアルファを定量した。そ
の結果、マイクロカプセル1mgあたりインターフェロン
アルファ570万IUを含有していた。
【0039】実施例4 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,100、GPC測定による数平均分子量2,570、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に酢酸亜鉛(2水和
物)0.4gを添加し、2時間振とうした後、これをホ
モジナイザー(ポリトロン)で約30秒間攪拌し、S/
Oエマルションとした。これを予め18℃に調節してお
いた0.1%(w/w)ポリビニルアルコール(EG-40、日
本合成化学製)水溶液800ml中に注入し、タービン型
ホモミキサーを用い、6,000rpmでS/O/Wエマル
ションとした。このS/O/Wエマルションを室温で5
時間撹拌してジクロロメタンを揮散させ、油相を固化さ
せた。約2,000rpmで遠心分離操作を行ない(05PR-2
2、日立製作所)上清を捨てた。これを再び蒸留水に分
散後、さらに遠心分離を行った。捕集された生体内分解
性マトリックスに少量の蒸留水を加えて再分散した後、
この分散液を凍結乾燥して粉末(約2.0g)を得た。ガ
ラス製試験管にインターフェロンアルファ凍結乾燥粉末
6mg(約1.2×109IU(国際単位))を秤量し、
0.5mM塩酸溶液3mlで溶解した。これに前記の生体内
分解性マトリックス300mgを添加し、ロープロファイ
ルローラ(ライフサイエンス社製)上で4℃にて約1日
間回転混合した。該操作後に5%マンニトール水溶液1
0mlを加えて約1分間静かに攪拌し、ついで約2,00
0rpmで5分間遠心分離操作を行ない、上清を捨てた
(この操作を3回繰り返すことにより、洗浄操作を行な
った)。得られたマイクロカプセルにD−マンニトール
30mgおよび蒸留水0.5mlを加え、ゆっくりと攪拌し
た後、得られる懸濁液を凍結乾燥し、マイクロカプセル
(約310mg)を得た。得られたマイクロカプセル中の
インターフェロンアルファ含量を調べるため、マイクロ
カプセルを10%アセトニトリルを含有する25%ブロ
ックエース(雪印乳業(株))(免疫実験用ブロッキン
グ剤)溶液で抽出し、ついで酵素免疫学的測定法(イン
ターフェロン抗体を用いるサンドイッチ法、以下、EI
Aと略す)によりインターフェロンアルファを定量し
た。その結果、マイクロカプセル1mgあたりインターフ
ェロンアルファ230万IUを含有していた。
【0040】実施例5 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,900、GPC測定による数平均分子量2,600、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に酢酸亜鉛(2水和
物)800mg含有水溶液1mlを添加した後、ホモジナイ
ザー(ポリトロン)で約30秒間攪拌し、W/Oエマル
ションとした。これを予め18℃に調節しておいた0.
1%(w/w)ポリビニルアルコール(EG-40、日本合成化
学製)水溶液800ml中に注入し、タービン型ホモミキ
サーを用い、6,000rpmでW/O/Wエマルションと
した。このW/O/Wエマルションを室温で5時間撹拌
してジクロロメタンを揮散させ、油相を固化させた。約
2,000rpmで遠心分離操作を行ない(05PR-22、日立
製作所)上清を捨てた。これを再び蒸留水に分散後、さ
らに遠心分離を行った。捕集された生体内分解性マトリ
ックスに少量の蒸留水を加えて再分散した後、この分散
液を凍結乾燥して粉末(約2.0g)を得た。ガラス製試
験管にインターフェロンアルファ凍結乾燥粉末を6mg
(約1.2×109IU)秤量し、0.5mM塩酸溶液3ml
で溶解した。これに前記の生体内分解性マトリックス3
00mgを添加し、ロープロファイルローラ(ライフサイ
エンス社製)上で10℃にて約1日間回転混合した。該
操作後に5%マンニトール水溶液10mlを加えて約1時
間静かに攪拌し、ついで約1,000rpmで5分間遠心分
離操作を行ない、上清を捨てた(この操作を2回繰り返
すことにより、洗浄操作をおこなった)。得られるマイ
クロカプセルを凍結乾燥した。マイクロカプセル中のイ
ンターフェロンアルファ含量を調べるため、マイクロカ
プセルを10%アセトニトリルを含有する25%ブロッ
クエース(雪印乳業(株))溶液で抽出し、ついでEI
Aによりインターフェロンアルファを定量した。その結
果、マイクロカプセル1mgあたりインターフェロンアル
ファ78万IUを含有していた。
【0041】実施例6 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,900、GPC測定による数平均分子量2,600、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4m
l) に加えて溶解した。この溶液に酢酸カルシウム(1
水和物)0.4gを添加し、ホモジナイザー(ポリトロ
ン)で約30秒間攪拌し、S/Oエマルションとした。
これを予め18℃に調節しておいた0.1% (w/w) ポリ
ビニルアルコール(EG-40、日本合成化学製)水溶液8
00ml中に注入し、タービン型ホモミキサーを用い、
6,000rpmでS/O/Wエマルションとした。このS
/O/Wエマルションを室温で5時間撹拌してジクロロ
メタンを揮散させ、油相を固化させた。約2,000rpm
で遠心分離操作を行ない(05PR-22、日立製作所)上清
を捨てた。これを再び蒸留水に分散後、さらに遠心分離
を行った。捕集された生体内分解性マトリックスに少量
の蒸留水を加えて再分散した後、この分散液を凍結乾燥
して粉末(約2.0g)を得た。ガラス製試験管にインタ
ーフェロンアルファ凍結乾燥粉末を4mg(8×108
U)秤量し、1mM塩酸溶液2mlで溶解した。これに前
記の生体内分解性マトリックス50mgを添加し、ロープ
ロファイルローラ(ライフサイエンス社製)上で4℃に
て約1日間回転混合した。該操作後に4mlの蒸留水を加
えて約1分間静かに攪拌し、ついで約1,000rpmで5
分間遠心分離操作を行ない、上清を捨てた(この操作を
2回繰り返すことにより、洗浄操作をおこなった)。つ
いで、得られる分散液を凍結乾燥し、マイクロカプセル
(約48mg)を得た。得られたマイクロカプセル中のイ
ンターフェロンアルファ含量を調べるため、マイクロカ
プセルを10%アセトニトリルを含有する25%ブロッ
クエース(雪印乳業(株))溶液で抽出し、ついでEI
Aによりインターフェロンアルファを定量した。その結
果、マイクロカプセル1mgあたりインターフェロンアル
ファを940万IU含有していた。
【0042】実施例7 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,100、GPC測定による数平均分子量2,570、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に酢酸亜鉛(2水和
物)0.4gを添加し、2時間振とうした後、ホモジナ
イザー(ポリトロン)で約30秒間攪拌し、S/Oエマ
ルションを得た。これを予め18℃に調節しておいた
0.1%(w/w)ポリビニルアルコール(EG-40、日本合
成化学製)水溶液800ml中に注入し、タービン型ホモ
ミキサーを用い、6,000rpmでS/O/Wエマルショ
ンとした。このS/O/Wエマルションを室温で5時間
撹拌してジクロロメタンを揮散させ、油相を固化させ
た。約2,000rpmで遠心分離操作を行ない(05PR-2
2、日立製作所)上清を捨てた。これを再び蒸留水に分
散後、さらに遠心分離を行った。捕集された生体内分解
性マトリックスに少量の蒸留水を加えて再分散した後、
この分散液を凍結乾燥して粉末(約2.0g)を得た。ガ
ラス製試験管に生体内分解性マトリックス50mgを秤量
し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムによりpHを調整し
た2mg/mlインターフェロンアルファ溶液(約4.0×
108IU)(pHは約2、約4、約5、約8の4段
階)を添加した後、4℃で24時間回転混合することに
より、生体内分解性マトリックスにインターフェロンア
ルファを浸透させた。約1,000rpmで遠心分離操作を
行い、上清を除去した後、蒸留水4mlで2回洗浄し、蒸
留水0.5mlを加えた後、凍結乾燥した。
【0043】実施例8 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,900、GPC測定による数平均分子量2,600、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に酢酸カルシウム(1
水和物)0.4gを添加した後、ホモジナイザー(ポリ
トロン)で約30秒間攪拌し、S/Oエマルションを得
た。これを予め18℃に調節しておいた0.1%(w/w)
ポリビニルアルコール(EG-40、日本合成化学製)水溶
液800ml中に注入し、タービン型ホモミキサーを用
い、6,000rpmでS/O/Wエマルションとした。こ
のS/O/Wエマルションを室温で5時間撹拌してジク
ロロメタンを揮散させ、油相を固化させた。約2,00
0rpmで遠心分離操作を行ない(05PR-22、日立製作所)
上清を捨てた。これを再び蒸留水に分散後、さらに遠心
分離を行った。捕集された生体内分解性マトリックスに
少量の蒸留水を加えて再分散した後、この分散液を凍結
乾燥して粉末(約4.0g)を得た。ついで、実施例7と
同様にして、各種pHで生体内分解性マトリックスにイ
ンターフェロンアルファを浸透させ、凍結乾燥を行っ
た。
【0044】実施例9 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,100、GPC測定による数平均分子量2,570、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に酢酸ナトリウム(3
水和物)0.2gを添加し、2時間振とうした後、これ
をホモジナイザー(ポリトロン)で約30秒間攪拌し、
S/Oエマルションとした。これを予め18℃に調節し
ておいた0.1%(w/w)ポリビニルアルコール(EG-4
0、日本合成化学製)水溶液800ml中に注入し、ター
ビン型ホモミキサーを用い、6,000rpmでS/O/W
エマルションとした。このS/O/Wエマルションを室
温で5時間撹拌してジクロロメタンを揮散させ、油相を
固化させた。約2,000rpmで遠心分離操作を行ない
(05PR-22、日立製作所)上清を捨てた。これを再び蒸
留水に分散後、さらに遠心分離を行った。捕集された生
体内分解性マトリックスに少量の蒸留水を加えて再分散
した後、この分散液を凍結乾燥して粉末(約2.0g)を
得た。ついで、実施例7と同様にして、各種pHで生体
内分解性マトリックスにインターフェロンアルファを浸
透させ、凍結乾燥を行った。
【0045】実施例10 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,100、GPC測定による数平均分子量2,570、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に酢酸亜鉛(2水和
物)0.4gを添加し、2時間振とうした後、これをホ
モジナイザー(ポリトロン)で約30秒間攪拌し、S/
Oエマルションとした。これを予め18℃に調節してお
いた0.1%(w/w)ポリビニルアルコール(EG-40、日
本合成化学製)水溶液800ml中に注入し、タービン型
ホモミキサーを用い、6,000rpmでS/O/Wエマル
ションとした。このS/O/Wエマルションを室温で5
時間撹拌してジクロロメタンを揮散させ、油相を固化さ
せた。約2,000rpmで遠心分離操作を行ない(05PR-2
2、日立製作所)上清を捨てた。これを再び蒸留水に分
散後、さらに遠心分離を行った。捕集された生体内分解
性マトリックスに少量の蒸留水を加えて再分散した後、
この分散液を凍結乾燥して粉末(約2.0g)を得た。ガ
ラス製試験管にインターロイキン2(20μg)を含有
する水溶液2mlを秤量し、ついで、これに前記の生体内
分解性マトリックス300mgを添加し、ロープロファイ
ルローラ(ライフサイエンス社製)上で4℃にて約5時
間回転混合した。なお、インターロイキン2は、特開昭
61−78799号公報に記載の方法により製造し、特
開昭60−115528号公報に記載の精製法で精製し
た、N末端にメチオニンが結合しているものと結合して
いないものとの混合物を用いた。該操作後に5%マンニ
トール水溶液10mlを加えて約1分間静かに攪拌し、つ
いで約2,000rpmで5分間遠心分離操作を行ない、上
清を捨てた(この操作を3回繰り返すことにより、洗浄
操作をおこなった)。得られたマイクロカプセルにD−
マンニトール30mgを加え、蒸留水0.5mlで溶解し、
ゆっくりと撹拌した。その後、得られる懸濁液を凍結乾
燥した。
【0046】実施例11 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,800、GPC測定による数平均分子量2,805、
和光純薬工業製)5.0gと安息香酸亜鉛782mgを
ジクロロメタン6.625g(5ml)に添加し、室温で3
時間振盪し、S/Oエマルションとした。これを予め1
8℃に調節しておいた0.1% (w/w) ポリビニルアルコ
ール(EG-40、日本合成化学製)水溶液1,000ml中
に注入し、タービン型ホモミキサーを用い、6,000r
pmでS/O/Wエマルションとした。このS/O/Wエ
マルションを室温で5時間撹拌してジクロロメタンを揮
散させ、油相を固化させた。約2,000rpmで遠心分離
操作を行ない(05PR-22、日立製作所)上清を捨てた。
これを再び蒸留水に分散後、さらに遠心分離を行った。
捕集された生体内分解性マトリックスに少量の蒸留水を
加えて再分散した後、この分散液を凍結乾燥して粉末
(約2.0g)を得た。ガラス製試験管にインターフェロ
ンアルファ凍結乾燥粉末を2mg(1.7×108IU)秤
量し、0.5mM塩酸溶液3mlで溶解した。これに前記の
生体内分解性マトリックス302mgを添加し、ロープロ
ファイルローラ(ライフサイエンス社製)上で15℃に
て約5時間回転混合した。該操作後に5%マンニトール
水溶液10mlを加えて約1分間静かに攪拌し、ついで約
2,000rpmで5分間遠心分離操作を行ない、上清を捨
てた(この操作を3回繰り返すことにより、洗浄操作を
おこなった)。得られたマイクロカプセルにD−マンニ
トール30mgを加え、蒸留水0.5mlで溶解し、ゆっく
りと撹拌した。その後、得られる懸濁液を凍結乾燥し、
マイクロカプセル(約310mg)を得た。得られたマイ
クロカプセル中のインターフェロンアルファ含量を調べ
るため、マイクロカプセルを10%アセトニトリルを含
有する25%ブロックエース(雪印乳業(株))溶液で
抽出し、ついでEIAによりインターフェロンアルファ
を定量した。その結果、マイクロカプセル1mgあたりイ
ンターフェロンアルファを361万IU含有していた。 実施例12 安息香酸亜鉛をサリチル酸亜鉛995mgとする以外は
実施例11と同様にして、乳酸-グリコール酸共重合体
のマトリックスを粉末として得た。ついで、マトリック
ス304mgを用いること以外は実施例11と同様にし
て、マイクロカプセルを得た。マイクロカプセル1mgあ
たりインターフェロンアルファを193万IU含有して
いた。
【0047】比較例1 インターフェロンアルファ凍結乾燥粉末2mgを0.5%
牛アルブミン含有りん酸緩衝生理食塩水溶液2mlに溶解
した(EIAによる測定で1.75億IU/mlの濃
度)。 比較例2 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,900、GPC測定による数平均分子量2,600、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に2g/mlの濃度に調
整した塩化亜鉛水溶液0.5mlを添加した後、ホモジナ
イザー(ポリトロン)で約30秒間攪拌し、W/Oエマ
ルションを得た。これを予め18℃に調節しておいた
0.1%(w/w)ポリビニルアルコール(EG-40、日本合
成化学製)水溶液800ml中に注入し、タービン型ホモ
ミキサーを用い、6,000rpmでW/O/Wエマルショ
ンとした。このW/O/Wエマルションを室温で5時間
撹拌してジクロロメタンを揮散させ、油相を固化させ
た。約2,000rpmで遠心分離操作を行ない(05PR-2
2、日立製作所)上清を捨てた。これを再び蒸留水に分
散後、さらに遠心分離を行った。捕集された生体内分解
性マトリックスに少量の蒸留水を加えて再分散した後、
この分散液を凍結乾燥して粉末(約2.0g)を得た。つ
いで、実施例7と同様にして、各種pHで生体内分解性
マトリックスにインターフェロンアルファを浸透させ、
凍結乾燥を行った。
【0048】比較例3 乳酸-グリコール酸共重合体(乳酸/グリコール酸=50
/50(モル%)、GPC測定による重量平均分子量
5,900、GPC測定による数平均分子量2,600、
和光純薬工業製)4.0gをジクロロメタン5.3g(4
ml)に加えて溶解した。この溶液に炭酸亜鉛0.2gを
添加した後、ボルテックスミキサーで約30秒間攪拌
し、S/Oエマルションを得た。これを予め18℃に調
節しておいた0.1%(w/w)ポリビニルアルコール(EG
-40、日本合成化学製)水溶液800ml中に注入し、タ
ービン型ホモミキサーを用い、6,000rpmでS/O/
Wエマルションとした。このS/O/Wエマルションを
室温で5時間撹拌してジクロロメタンを揮散させ、油相
を固化させた。約2,000rpmで遠心分離操作を行ない
(05PR-22、日立製作所)上清を捨てた。再び蒸留水に
分散後、さらに遠心分離を行った。捕集された生体内分
解性マトリックスに少量の蒸留水を加えて再分散した
後、この分散液を凍結乾燥して粉末(約2.0g)を得
た。ついで、実施例7と同様にして、各種pHで生体内
分解性マトリックスにインターフェロンアルファを浸透
させ、凍結乾燥を行った。
【0049】実験例1 実施例1で得られたマイクロカプセル約40mgを0.5m
lの分散媒(2.5mgのカルボキシメチルセルロース、
0.5mgのポリソルベート 80、25mgのマンニトール
を溶解した蒸留水)に分散して8週齢雄性SDラットの
背部皮下に22G注射針で投与した(マイクロカプセル
としての投与量133mg/kg)。投与後一定時間毎にラ
ット尾部より採血し、血清中のインターフェロンアルフ
ァの濃度を酵素免疫学的測定法(EIA)で測定したと
ころほぼ一定の血中濃度が一週間持続した。 実験例2 実施例2で得られたマイクロカプセル約30mgを用い、
実験例1と同様にして、ラットに投与し、血清中のイン
ターフェロンアルファの濃度を酵素免疫学的測定法(E
IA)で測定したところほぼ一定の血中濃度が一週間持
続した。
【0050】実験例3 実施例4で得られたマイクロカプセル約22mgおよび実
施例5で得られたマイクロカプセル約64mgをそれぞれ
分散媒0.5ml(5mgのカルボキシメチルセルロース、
2mgのポリソルベート 80(界面活性剤)、25mgの
マンニトールを蒸留水1リットルに溶かした溶液)に分
散して、8週齢雄性SDラットの背部皮下に18G注射
針で投与した(ラット1匹あたり約5,000万IUの
インターフェロンアルファを投与したことになる)。投
与後一定時間毎にラット尾部より採血し、血清中のイン
ターフェロンアルファの濃度をEIAで測定した。対照
として比較例1で得られたインターフェロンアルファ水
溶液をラットに皮下投与した(ラット1匹あたりのイン
ターフェロンアルファ投与量:約5,000万IU)。
比較例1のマイクロカプセル投与群では投与後3日目の
血清中インターフェロンが検出限界程度に低下していた
が、実施例4および実施例5のマイクロカプセル投与群
では初期の高い血中濃度に引き続きほぼ一定の血中濃度
が一週間持続した。
【0051】実験例4 生体内分解性マトリックスへのインターフェロンアルフ
ァの浸透効率(マイクロカプセル中のインターフェロン
含量)に及ぼすインターフェロンアルファ溶液のpHと
各種亜鉛塩との関係を調べた。具体的な方法を以下に示
す。実施例7(酢酸亜鉛)、比較例2(塩化亜鉛)およ
び比較例3(炭酸亜鉛)で得られたマイクロカプセル
を、10%アセトニトリルを含有する25%ブロックエ
ース溶液で抽出し、ついでEIAによりインターフェロ
ンアルファを定量した。その結果、図1に示すように、
酢酸亜鉛を用いた場合には、インターフェロンアルファ
が物理的に比較的安定であるpH条件下で、インターフ
ェロンアルファの浸透効率が良好であった。 実験例5 生体内分解性マトリックスへのインターフェロンアルフ
ァの浸透効率(マイクロカプセル中のインターフェロン
含量)に及ぼすインターフェロンアルファ溶液のpHと
酢酸カルシウム塩との関係を調べた。以下、実験例3と
同様に行った。その結果、図2に示すように、インター
フェロンアルファが物理的に比較的安定であるpH条件
下で、インターフェロンアルファの浸透効率が良好であ
った。
【0052】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、水溶性ポリペ
プチドを有機溶媒に接触させずに生体内分解性マトリッ
クスに浸透させることができ、水溶性ポリペプチドの生
物活性を損なわずに製剤化することが可能である。ま
た、水溶性脂肪族カルボン酸金属塩を用いることによ
り、水溶性ポリペプチドを生体内分解性マトリックス内
に効率よく浸透させることができる。本発明の徐放性製
剤は、例えば注射剤として用いる場合、数日〜1ケ月以
内(例えば約1〜2週間)にわたり優れた徐放性を示
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロカプセル中のインターフェロン含量に
及ぼすインターフェロン溶液のpHと各種亜鉛塩との関
係を示す。図中、●は酢酸亜鉛(実施例7)を、○は塩
化亜鉛(比較例2)を、△は炭酸亜鉛(比較例3)を示
す。
【図2】マイクロカプセル中のインターフェロン含量に
及ぼすインターフェロン溶液のpHと酢酸カルシウム
(実施例8)との関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/52 J 38/21 47/12 C 47/34 C A61K 37/66 H (72)発明者 山本 一路 奈良県奈良市あやめ池南1丁目7番10− 116号

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性ポリペプチドを生体内分解性マトリ
    ックスに水中で浸透させることを特徴とする徐放性製剤
    の製造法。
  2. 【請求項2】生体内分解性マトリックスが生体内分解性
    ポリマーと水溶性の脂肪族カルボン酸金属塩とを混合し
    て製造される請求項1記載の徐放性製剤の製造法。
  3. 【請求項3】脂肪族カルボン酸が脂肪族モノカルボン酸
    である請求項2記載の徐放性製剤の製造法。
  4. 【請求項4】金属塩が多価金属塩である請求項2記載の
    徐放性製剤の製造法。
  5. 【請求項5】水溶性ポリペプチドを生体内分解性マトリ
    ックスに水中で浸透させ、ついで乾燥する請求項1記載
    の徐放性製剤の製造法。
  6. 【請求項6】乾燥が凍結乾燥である請求項5記載の徐放
    性製剤の製造法。
  7. 【請求項7】水溶性ポリペプチドがサイトカインである
    請求項1記載の徐放性製剤の製造法。
  8. 【請求項8】サイトカインがインターフェロンである請
    求項7記載の徐放性製剤の製造法。
  9. 【請求項9】生体内分解性マトリックスが微粒子状であ
    る請求項1記載の徐放性製剤の製造法。
  10. 【請求項10】生体内分解性マトリックスが生体内分解
    性ポリマーから製造される請求項1記載の徐放性製剤の
    製造法。
  11. 【請求項11】生体内分解性ポリマーが脂肪族ポリエス
    テルである請求項10記載の徐放性製剤の製造法。
  12. 【請求項12】脂肪族ポリエステルがα−ヒドロキシカ
    ルボン酸から誘導される共重合体である請求項11記載
    の徐放性製剤の製造法。
  13. 【請求項13】共重合体が乳酸−グリコール酸共重合体
    である請求項12記載の徐放性製剤の製造法。
  14. 【請求項14】水溶性ポリペプチドを生体内分解性マト
    リックスに浸透させてなる徐放性製剤。
  15. 【請求項15】生体内分解性マトリックスが生体内分解
    性ポリマーと水溶性の脂肪族カルボン酸金属塩とを混合
    して製造される請求項14記載の徐放性製剤。
  16. 【請求項16】注射用である請求項14記載の徐放性製
    剤。
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JP2004256546A (ja) * 2001-06-29 2004-09-16 Takeda Chem Ind Ltd 徐放性組成物およびその製造法
JP2006528179A (ja) * 2003-07-23 2006-12-14 ピーアール ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド 徐放組成物
JP2010280703A (ja) * 2001-06-29 2010-12-16 Takeda Chem Ind Ltd 徐放性組成物およびその製造法

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